JP2009225454A - 複眼方式の撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体距離によらず常に高解像度画像を得ることができる複眼方式の撮像装置を提供する。
【解決手段】複数の撮影光学レンズ(301a〜301c)が複数の撮像領域(302a〜302c)上に複数の被写体像をそれぞれ結像する。光軸に平行な方向に沿って見たとき少なくとも一対の撮影光学レンズが結像した少なくとも一対の被写体像のそれぞれにおける互いに対応する点を結ぶ少なくとも一本の直線は撮像領域の画素の配列方向に対して傾斜している。
【選択図】図1

Description

本発明は、略同一平面上に配置された複数の撮影光学レンズによって画像を撮像する複眼方式の撮像装置に関する。
携帯機器に用いられる撮像装置には、高解像度化と小型化の両立が必要とされている。小型化するためには、撮影光学レンズの大きさや焦点距離、撮像素子の大きさが障害となることが多い。
一般的に、材料の屈折率は光の波長に依存するため、全波長帯域の情報が含まれる被写体からの光を単レンズで撮像面に結像することは困難である。その為、通常の撮像装置の光学系では、赤、緑、青の各波長の光を同一の撮像面に結像するため、光軸方向に複数のレンズが配置されている。このため、光学系が長くなり、撮像装置が厚くなる。
そこで、撮像装置の小型化、特に薄型化に有効な技術として、焦点距離が短い複数の単レンズを略同一平面上に配置した複眼方式の撮像装置が提案されている(たとえば、特開2002−204462号公報参照)。複眼方式のカラー画像撮像装置は、青色の波長の光を受け持つレンズ、緑色の波長の光を受け持つレンズ、及び赤色の波長の光を受け持つレンズを同一平面上に並べた光学系と、それぞれのレンズに対応した撮像素子とを備える。各レンズが受け持つ光の波長範囲が限定されるため、単レンズにより被写体像を撮像素子上に結像することが可能となる。従って、撮像装置の厚さを大幅に小さく出来る。
図15に複眼方式の撮像装置の一例の斜視図を示す。900は、一体成型された3つのレンズ901a、901b、901cを含むレンズアレイである。レンズ901aは、赤色の波長の光を受け持ち、撮像領域902aに被写体像を結像する。撮像領域902aの画素(受光部)には赤色の波長分離フィルター(カラーフィルター)が貼り付けられており、撮像領域902aは結像された赤色の被写体像を画像情報に変換する。同様に、レンズ901bは、緑色の波長の光を受け持ち、撮像領域902bに被写体像を結像する。撮像領域902bの画素(受光部)には緑色の波長分離フィルター(カラーフィルター)が貼り付けられており、撮像領域902bは結像された緑色の被写体像を画像情報に変換する。また、レンズ901cは、青色の波長の光を受け持ち、撮像領域902cに被写体像を結像する。撮像領域902cの画素(受光部)には青色の波長分離フィルター(カラーフィルター)が貼り付けられており、撮像領域902cは結像された青色の被写体像を画像情報に変換する。撮像領域902a,902b,902cから出力された画像情報を重ね合わせて合成することにより、カラー画像情報を取得することができる。
このような複眼方式の撮像装置によれば撮像装置の厚さを薄くすることができるが、通常の単眼方式の撮像装置に比べて解像度が劣るという問題がある。単眼方式の撮像装置では、結像面に配置された多数の画素(受光部)を有する撮像素子が入射した光を画像情報に変換する。各位置における色情報を取り出すために、各画素には波長分離フィルター(カラーフィルター)がベイヤー配列で設けられている。すなわち、縦横方向に配置された多数の画素の配置に対応して、緑色光を透過させる波長分離フィルターが市松模様に配置され、残りの画素に赤色光及び青色光をそれぞれ透過させる波長分離フィルターが交互に配置される。各画素からは、そこに設けられた波長分離フィルターを透過した光の波長帯域に対応した色情報のみが得られ、波長分離フィルターを透過しない光の波長帯域に対応した色情報を得ることができない。しかしながら、画像の局所領域では3色の色情報間に相関性があることが知られており(たとえば、小寺宏曄、他2名、「色信号の相関を利用した単色画像からのフルカラー画像の表示方式」、昭和63年度画像電子学会全国大会予稿20、p.83−86(1988)参照)、赤や青の色情報から緑の色情報を推測することができる。この特性を利用し、波長分離フィルターがベイヤー配列された撮像素子では、不足している色情報の補間処理が行われる。したがって、画素の数と同じ画素数の解像度のカラー画像を得ることができる。たとえば、100万個の画素を持つ撮像素子では、50万個の画素が緑色の色情報を検出し、25万個の画素が青色の色情報を検出し、25万個の画素が赤色の色情報を検出するが、上記の補間処理により、赤、緑、青のいずれの色についても100万画素の解像度の色情報を得ることができる。
しかし、複眼方式の撮像装置では、各色に対応する各撮像領域が赤、緑、青のいずれかの色情報を取得するため、各撮像領域が有する画素の数と同じ画素数のカラー画像が得られる。たとえば、赤、緑、青の各色情報を25万個の画素を有する3つの撮像領域で取得する場合、合計75万個の画素が必要となるが、重ね合わせて得られるカラー画像の解像度は25万画素となる。
画像の解像度を向上させる方法として、光学系と撮像素子との相対的位置関係を時間的ずらしたり、プリズムを用いて光束を複数に分離して複数の撮像素子に入射させたりすることにより、被写体像と画素との位置関係が相互にずれた複数の画像情報を取得し、これら複数の画像情報を合成することにより高解像度の画像を取得する「画素ずらし」と呼ばれる技術が知られている(例えば、特開平10−304235号公報参照)。この場合のずらし量は、ずらす方向と取得する画像情報の数により最適な値が決まる。たとえば、2つの画像情報を合成する場合は、被写体像と画素との相対的位置関係が画素の配置ピッチ(以下、「画素ピッチ」という)の半分の奇数倍だけ2つの画像情報間でずれていると、もっとも高解像度の画像を得ることができる。この技術は、レンズにより結像された被写体像と撮像素子の画素との相対的位置関係が互いにずれた複数の画像情報が得られれば利用可能であり、ずらす方法にはよらない。本発明では、被写体像と撮像素子の画素との相対的位置関係が互いにずれた複数の画像情報を取得でき、この複数の画像情報を合成して高解像度の画像を得ることができるような、被写体像と撮像素子の画素との相対的位置関係を「画素ずらし配置」という。
複眼方式の撮像装置においても、複数の画像情報間で被写体像と画素との相対的位置関係がずれていれば、すなわち画素ずらし配置を実現できれば、高解像度の画像を得ることができる。
たとえば、特開2002−209226号公報には、複数のレンズで複数の被写体像を複数の撮像領域上にそれぞれ結像させる複眼方式の撮像装置において、各被写体像がレンズの光軸を結ぶ方向にずれて結像されて画素ずらし配置が実現されるように、複数のレンズと複数の撮像素子とを配置することにより、高解像度画像を得ることが記載されている。
また、複眼方式の撮像装置では、複数のレンズの各光軸が互いに異なることにより生じる視差を用いて被写体までの距離を測定することができる。
特開2002−204462号公報 特開平10−304235号公報 特開2002−209226号公報
小寺宏曄、他2名、「色信号の相関を利用した単色画像からのフルカラー画像の表示方式」、昭和63年度画像電子学会全国大会予稿20、p.83−86(1988)
しかしながら、画素ずらし技術により高解像度画像を得るためには、被写体像と画素との相対的位置関係が常に画素ずらし配置である必要がある。図16Aは、複眼方式の撮像装置において、複数のレンズと被写体と被写体像との位置関係を示した側面図、図16Bはその平面図である。図16Aは、複数のレンズの光軸を含む面と直交する方向に沿って見た状態を示し、図16Bはレンズの光軸と平行な方向に沿って見た状態を示す。200a、200bはレンズ201a、201bの光軸であり、202a、202bは光軸が撮像領域203と交わる位置である。光軸200a上にある被写体204は、レンズ201a、201bにより、被写体像205a、205bとして結像される。複眼方式の撮像装置においては、レンズ201a、201bの光軸200a、200bが異なるため、レンズ201a、201bから被写体204までの距離が変わると、被写体像205bの位置は撮像領域203上で、交点202aと交点202bとを結ぶ直線206上を移動する。この現象は「視差」と呼ばれる。被写体像205bの交点202bからのずれ量Sは、被写体距離(レンズ201aから被写体204までの距離)をA、光軸200a、200b間の距離をd、結像距離をfとすると、次式で表される。
Figure 2009225454
このように、直線206の方向における被写体像205bと画素との相対的位置関係は、被写体距離Aに応じて変化する。したがって、直線206方向における被写体像のずれ量Sを画素ピッチに対して所定の関係に設定した場合には、被写体距離Aによって解像度が変化し、常に高解像度画像を得ることができないという問題がある。
本発明は、被写体距離によらず常に高解像度画像を得ることができる複眼方式の撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の複眼方式の撮像装置は、略同一平面上に配置された複数の撮影光学レンズと、それぞれが前記複数の撮影光学レンズの各光軸に対して直交する面内に配置された多数の画素を有し、前記複数の撮影光学レンズがそれぞれ結像した複数の被写体像を複数の画像情報に変換する複数の撮像領域とを備える。
前記撮影光学レンズの数が少なくとも3個であり、前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、二対の前記撮像光学レンズのそれぞれの光軸を結ぶ第1直線及び第2直線がなす角度がほぼ直角であり、前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、前記第1直線及び前記第2直線は前記光軸において交差し、前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、前記第1直線と前記画素の第1配列方向とがなす角度をθ1、前記第2直線と前記画素の第2配列方向とがなす角度をθ2、前記第1直線に沿って配置された一対の前記撮影光学レンズの光軸間隔をd1、前記第2直線に沿って配置された一対の前記撮影光学レンズの光軸間隔をd2、前記第1配列方向に垂直な方向に沿った前記画素の配置ピッチをp1、前記第2配列方向に垂直な方向に沿った前記画素の配置ピッチをp2、正の整数をm,nとしたとき、
{(2n−1)×p1/2}−p1/4<d1×sinθ1<{(2n−1)×p1/2}+p1/4
{(2m−1)×p2/2}−p2/4<d2×sinθ2<{(2m−1)×p2/2}+p2/4
を満足し、かつ、撮影される最も近い被写体までの距離をAmin、前記撮影光学レンズの結像距離をfとしたとき、前記正の整数m,nは、
n<Amin/(4×f)
m<Amin/(4×f)
を満足する。
本発明によれば、画素の配列方向に対して垂直な方向において画素ずらし配置を実現することができる。この画素ずらし配置の関係は、被写体距離にほとんど影響を受けない。従って、被写体距離によらず常に高解像度画像を得ることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る複眼方式の撮像装置の概略構成を示した斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置において、レンズの光軸と撮像領域の画素との位置関係を示した平面図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置において、画像情報の合成を説明するための平面図である。 図4は、遠い被写体を撮像したときの画像情報の合成を示した平面図である。 図5は、近い被写体を撮像したときの画像情報の合成を示した平面図である。 図6Aは、本発明の実施例1の撮像装置の平面図である。 図6Bは、図6Aの6B−6B線での矢視断面図である。 図7Aは、本発明の実施の形態1に係る撮像装置のレンズの配置を示した平面図である。 図7Bは、本発明の実施の形態2に係る撮像装置のレンズの配置を示した平面図である。 図8Aは、本発明の実施例2の撮像装置の平面図である。 図8Bは、図8Aの8B−8B線での矢視断面図である。 図9Aは、本発明の実施例2の撮像装置のレンズアレイを構成するレンズ配置を示した平面図である。 図9Bは、本発明の実施例2の撮像装置において、図9Aの状態からレンズアレイを回転させた状態でのレンズ配置を示した平面図である。 図10Aは、本発明の実施例3の撮像装置の平面図である。 図10Bは、図10Aの10B−10B線での矢視断面図である。 図11Aは、本発明の実施例4の撮像装置の平面図である。 図11Bは、図11Aの11B−11B線での矢視断面図である。 図12Aは、本発明の実施例4の撮像装置において、一方の撮像領域上に設けられたカラーフィルターの配置を示した平面図である。 図12Bは、本発明の実施例4の撮像装置において、他方の撮像領域上に設けられたカラーフィルターの配置を示した平面図である。 図13Aは、本発明の実施例4の撮像装置において、一方の撮像領域上に設けられたカラーフィルターの別の配置を示した平面図である。 図13Bは、本発明の実施例4の撮像装置において、他方の撮像領域上に設けられたカラーフィルターの別の配置を示した平面図である。 図14Aは、本発明の実施例4の撮像装置において、一方の撮像領域上に設けられたカラーフィルターの更に別の配置を示した平面図である。 図14Bは、本発明の実施例4の撮像装置において、他方の撮像領域上に設けられたカラーフィルターの更に別の配置を示した平面図である。 図15は、従来の複眼方式の撮像装置の一例の概略構成を示した斜視図である。 図16Aは、複眼方式の撮像装置において、複数のレンズと被写体と被写体像との位置関係を示した側面図である。 図16Bは、複眼方式の撮像装置において、複数のレンズの光軸と被写体像との位置関係を示した平面図である。
本発明において、「画素の配列方向」とは、以下のようにして求められる。多数の画素が配置された平面に含まれる互いに平行な複数の第1直線及び互いに平行な複数の第2直線を想定する。この複数の第1直線と複数の第2直線とが交差する複数の交点上に前記多数の画素の全てが配置されるように、複数の第1直線及び複数の第2直線の各傾きを設定する。このようにして設定された複数の第1直線及び複数の第2直線にそれぞれ平行な第1方向及び第2方向が「画素の配列方向」である。
また、本発明において、一対の撮影光学レンズの一対の光軸を結ぶ直線との関係において着目する「画素の配列方向」とは、上記の第1方向及び第2方向のうち、前記一対の光軸を結ぶ直線となす角度(90°未満)がより小さい方の方向を意味する。
更に、本発明において、直線が画素の配列方向に対して「傾斜している」とは、直線と画素の配列方向とが、平行でなく、90度以外の角度で交差することを意味する。
本発明では、一対の撮影光学レンズが結像した一対の被写体像が画素の配列方向と垂直な方向において画素ずらし配置の関係で結像されるので、被写体までの距離によらず常に画素ずらし配置を実現できる。即ち、レンズの光軸に平行な方向に沿って見たとき、一対の撮影光学レンズの一対の光軸を結ぶ直線と画素の配列方向とがなす角度θを調整することによって、この一対の光軸を結ぶ直線に対して角度θをなす画素の配列方向に対して直角方向(以下、「画素ずらし方向」という)において画素ずらし配置を実現する。
複数の撮像領域から得た複数の画像情報を合成する場合に、最も高解像度の画像が得られるのは、一対の撮影光学レンズの光軸間隔をd、前記画素の配列方向と垂直な方向の前記画素の配置ピッチをp、正の整数をnとしたとき、
(2n−1)×p/2=d×sinθ
を満足するときである。
実際にこの等式を完全に満足する撮像装置を製造することは、製造上のばらつきにより困難である。この等式を実質的に満足していれば、画素ずらしによる効果が得られる。すなわち、不等式、
(2n−1)×p/2−p/4<d×sinθ<(2n−1)×p/2+p/4
を満足すれば、画素ずらしにより高解像度画像を得ることができる。
また、製造上のばらつきが生じても、角度θを調整することにより、容易且つ確実に画素ずらし配置を実現することができる。従って、製造が容易で量産時の歩留まりが向上する。
本発明では、視差の画素ずらし方向の成分が極めて小さいことに着目して、被写体距離によらず画素ずらしによる効果を得ている。しかし、視差の画素ずらし方向の成分を完全にゼロにすることは困難である。上記のように、視差は被写体距離が小さくなると急激に大きくなる。また、視差の画素ずらし方向の成分は、角度θ(すなわちn)が大きいほど大きくなる。従って、nは、
n<Amin/(4×f)
を満足することが好ましい。
ここで、Aminは、撮影される最も近い被写体までの距離(被写体距離Aの最小値)、fは結像距離である。nが上記関係を満足すれば、角度θが極めて小さな値になるので、被写体距離の変化による被写体像の移動方向(すなわち、一対の光軸を結ぶ直線方向)と画素の配列方向とをほぼ同一方向であるとみなすことができる。そして、視差の画素ずらし方向の成分をほぼ無視することが可能となる。従って、被写体距離によらず、画素ずらし方向において常に画素ずらし配置を実現することができる。
レンズ材料の屈折率や回折格子の効率は波長に依存するため、波長を限定すればレンズの特性は向上する。そこで、本発明では、複数の撮像光学レンズの各光路上に、所定の波長の光を透過するフィルターが設置されていることが好ましい。これにより、撮像領域上に結像される被写体像の波長が限定されるため、鮮明な画像が得られる。画素ずらしされた合成前の画像が鮮明であることにより、合成された高解像度画像も鮮明になる。
また、複数の撮影光学レンズの各光路上に、同じ帯域の波長の光を透過するフィルターを設置しても良い。これにより、同じ波長帯域の鮮明な複数の画像を用いることで、視差による被写体距離の測定を行うことができる。前述のように被写体距離の違いによる視差は、一対のレンズの光軸を結ぶ直線方向に生じる。これに対して、本発明では、一対のレンズの光軸を結ぶ直線に対して垂直な方向に画素ずらし配置をする。このように、本発明では、視差が生じる方向と画素ずらし配置の方向とが異なるので、被写体距離(即ち視差)が変化しても画素ずらし配置はほとんど影響を受けない。従って、被写体距離によらず、被写体距離の測定精度はほとんど変化せず、被写体距離の測定と画像の高解像度化とを両立することができる。
本発明の画素ずらし配置を実現するためには、画素ずらし量、すなわち「d×sinθ」の値を適切に設定する必要がある。このためには、光軸間隔dを一定として、角度θを微調整すればよい。従って、複数の撮影光学レンズが、一体に成型されたレンズアレイであることが好ましい。これにより、個々のレンズを調整するのではなく、レンズアレイ全体を複数の撮像領域に対して、複数の撮像領域の受光面に平行な面内でわずかに回転調整することで、本発明の画素ずらし配置を実現できる。従って、レンズアレイを高精度に組み立てたり、成型したりする必要はなく、容易に画素ずらし配置を実現することができる。
本発明の撮像装置は、前記複数の撮影光学レンズと前記複数の撮像領域とを、前記複数の撮影光学レンズの光軸に対して直交する面内で相対的に回転させる機構を更に備えることが好ましい。
このような回転機構を備えることにより、製造工程において、容易に且つ精度よく画素ずらし量、すなわち角度θの調整が可能となる。なお、角度θの調整は製造工程において行われ、製品状態では回転機構は固定されている。
本発明の撮像装置は、前記複数の撮影光学レンズと前記複数の撮像領域との距離を調整する機構を更に備えることが好ましい。
これにより、各レンズの結像面に撮像領域を確実に配置することが可能となり、より鮮明な複数の画像情報を得ることが可能となる。従って、これら複数の画像情報を合成することにより、より高解像度の画像を得ることができる。
本発明の撮像装置において、前記撮影光学レンズの数が少なくとも3個であることが好ましい。この場合において、前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、二対の前記撮影光学レンズのそれぞれの光軸を結ぶ第1直線及び第2直線がなす角度がほぼ直角であり、前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、前記第1直線と前記画素の第1配列方向とがなす角度をθ1、前記第2直線と前記画素の第2配列方向とがなす角度をθ2、前記第1直線に沿って配置された一対の前記撮影光学レンズの光軸間隔をd1、前記第2直線に沿って配置された一対の前記撮影光学レンズの光軸間隔をd2、前記第1配列方向に垂直な方向に沿った前記画素の配置ピッチをp1、前記第2配列方向に垂直な方向に沿った前記画素の配置ピッチをp2、正の整数をm,nとしたとき、
(2n−1)×p1/2−p1/4<d1×sinθ1<(2n−1)×p1/2+p1/4
(2m−1)×p2/2−p2/4<d2×sinθ2<(2m−1)×p2/2+p2/4
を満足することが好ましい。
ここで、画素が2つの方向に配列されている場合には、2つの配列方向のうち、第1直線となす角度(90°未満)がより小さい方の方向を「第1配列方向」と定義し、第2直線となす角度(90°未満)がより小さい方の方向を「第2配列方向」と定義する。
これにより、複数の方向において画素ずらし配置を実現することができ、この複数の方向において解像度を向上させることができる。また、少なくとも3個のレンズを備えるので、各レンズを通じて赤、緑、青の各色の画像情報を得てこれらを合成すればカラー画像を得ることができる。なお、上記において、画素の配列ピッチp1と配列ピッチp2は、同じであっても良く、その場合も同様の効果が得られる。
上記において、前記光軸間隔d1と前記光軸間隔d2とが異なることが好ましい。
複数の方向において解像度を向上させるためには、各方向における画素ずらし量、すなわちd1×sinθ1及びd2×sinθ2を調整する必要がある。ところが、複数のレンズが一体成型されたレンズアレイを用いる場合、個々のレンズの位置を独立して調整することはできない。また、レンズの位置は成型誤差を含んでいる可能性がある。d1≠d2であれば、レンズアレイを撮像領域に対して回転させたときの各方向における画素ずらし量の調整範囲が大きくなる。従って、レンズアレイに成型誤差があった場合でも、複数の方向において画素ずらし量を最適化することができ、複数の方向において解像度を向上させることができる。
あるいは、前記配置ピッチp1と前記配置ピッチp2とが異なっていても良い。この場合も、レンズアレイに成型誤差があった場合でも、複数の方向において画素ずらし量を最適化することができ、複数の方向において解像度を向上させることができる。
本発明の撮像装置において、前記撮影光学レンズ及び前記撮像領域の数がいずれも4個であることが好ましい。この場合、前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、前記4個の撮影光学レンズの光軸が略長方形の頂点に配置されていることが好ましい。また、前記4個の撮像領域のうち、1つに入射する光の光路上には青色の波長帯域の光を透過させるフィルターが設けられており、他の1つに入射する光の光路上には赤色の波長帯域の光を透過させるフィルターが設けられており、残りの2つに入射する光の光路上には緑色の波長帯域の光を透過させるフィルターが設けられていることが好ましい。
これにより、輝度情報が多く含まれる緑色の2つの画像情報を用いて、視差量を計算することができる。同じ波長帯域の光を用いて視差量を計算することにより、視差量の精度が向上する。この視差量を用いて、赤色及び青色の画像情報の視差量をそれぞれ計算することができる。従って、2方向に高解像度化されたカラー画像を得ることができる。また、この視差量を用いて被写体距離を計算しても良い。この場合、被写体距離の精度が向上する。
前記4個の撮像領域が共通する1つの撮像素子上に形成されており、前記略長方形と前記撮像素子の有効画素領域の形状とがほぼ相似形であることが好ましい。これにより、撮像素子の画素を無駄なく有効利用することができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態の複眼方式の撮像装置は、従来の複眼方式の撮像装置に比べて、垂直方向と水平方向の空間サンプリング特性を向上させる。
図1は本実施の形態1に係るに複眼方式の撮像装置の一例の斜視図である。300は、3つのレンズ301a、301b、301cが一体成型された、透明樹脂よりなるレンズアレイである。3つのレンズ301a、301b、301cの光軸300a,300b,300cは互いに平行である。これらの光軸に平行な方向に沿って見たとき、光軸300aと光軸300bとを結ぶ第1直線211と、光軸300bと光軸300cとを結ぶ第2直線212とが直角となるように、3つのレンズ301a、301b、301cが略同一平面上に配置されている。各レンズ301a、301b、301cは、被写体像を撮像領域302a、302b、302c上にそれぞれ結像する。撮像領域302a、302b、302cは、それぞれ光軸300a,300b,300cに対して直交する面内に配置された多数の画素(受光部)を有し、各画素は入射する光を光電変換する。かくして、撮像領域302a、302b、302cは、それぞれに結像された被写体像を画像情報に変換して出力する。撮像領域302a、302b、302cは、共通する1つの撮像素子の有効画素領域を分割することにより形成されている。従って、撮像領域302a、302b、302cからの画像情報は、この1つの撮像素子からの出力信号から、各撮像領域に対応する画素信号を抽出することにより得られる。
高解像度画像を得るために、レンズ301a、301b、301cがそれぞれ形成する被写体像と撮像領域302a、302b、302cの画素との間に、画素の配列方向と垂直な方向への画素ずらし配置が実現されるように、3つのレンズ301a、301b、301cと撮像領域302a、302b、302cとが配置されている。以下にこれを説明する。
図2は、レンズの光軸と撮像領域の画素との位置関係を示した、光軸と平行な方向に沿って見た平面図である。
100a、100b、100cは撮像領域302a、302b、302c内に配置された画素である。上述したように、1つの撮像素子の有効画素領域を分割して撮像領域302a、302b、302cが形成されているので、各撮像領域302a、302b、302c内の画素100a、100b、100cの配列方向及び画素ピッチは、撮像領域302a、302b、302c間で一致している。図2では、撮像領域302a、302b、302c外の画素の図示を省略している。図示したように、画素100a、100b、100cは縦横方向に碁盤目状に配置されており、縦(垂直方向)の配列方向(第1配列方向)と平行な方向をY軸、横(水平方向)の配列方向(第2配列方向)と平行な方向をX軸とする。そして、光軸300a,300b,300cと平行な方向をZ軸とする。X軸とY軸とZ軸とは相互に直交する。
101a、101b、101cは、レンズ301a、301b、301cの各光軸300a,300b,300cと撮像領域302a、302b、302cとの交点である。
交点101bと交点101aとを結ぶ第1直線211と画素の第1配列方向(Y軸)とがなす角度をθ(θ≦90°)とする。レンズアレイ300内に3つのレンズ301a、301b、301cが誤差なく一体成型されていると仮定すると、交点101bと交点101cとを結ぶ第2直線212と画素の第2配列方向(X軸)とがなす角度もθとなる。
交点101bと交点101aとの距離(すなわち、光軸300bと光軸300aとの間隔)をdとすると、交点101bに対して交点101aはX軸方向にd×sinθだけずれている。このずれ量が撮像素子のX軸方向における画素ピッチp1の半分の奇数倍であれば、撮影領域302aで変換した画像情報は、撮像領域302bで変換した画像情報のX軸方向の画素間部分102bの情報となる。
103a,103b,103cは、光軸300b上に位置する被写体のレンズ301a、301b、301cにより結像された被写体像である。被写体像103a,103b,103cの位置は、レンズの光軸300a,300b,300cの位置と被写体距離(図16Aの被写体距離A)とに応じて変化する。従って、レンズ301aにより形成される被写体像103aは、視差により、交点101bと交点101aとを結ぶ第1直線211の方向に沿って、交点101aに対して交点101bから離れる側にずれた位置に結像される。第1直線211はY軸に対して平行ではないので、被写体距離に応じて、被写体像103aの結像位置は、X軸方向及びY軸方向に変化する。本実施の形態では、光軸間隔dがX軸方向及びY軸方向の画素ピッチp1及びp2に対して十分に大きいので、角度θが十分に小さな値をとる限り、被写体距離の変化による被写体像103aの結像位置のX軸方向における変化量はほとんど無視できるほどに小さい。従って、被写体像103bに対する被写体像103aのX軸方向におけるずれを利用することにより、被写体距離によらず、常にX軸方向において画素ずらし配置を実現することができ、X軸方向の高解像度化を実現することができる。
更にY軸方向においても画素ずらし配置を実現するためには、Y軸方向における画素ピッチをp2、交点101bと交点101cとの距離(すなわち、光軸300bと光軸300cとの間隔)をd2としたとき、d2=(p1/p2)×dを満足すればよい。これにより、撮像領域302bと撮像領域302aとの間のX軸方向における上記画素ずらし配置と同様の関係が、撮像領域302bと撮像領域302cとの間にY軸方向において成立する。従って、X軸方向及びY軸方向において、被写体距離によらず高解像度化を実現することができる。
なお、図2では、光軸300bを中心にレンズアレイ300を撮像素子に対して時計回り方向に角度θだけ回転した例を示したが、これは理解を容易にするためであって、本発明はこれに限定されない。重要なのはX軸方向及びY軸方向に上記の画素ずらし配置が実現されるように角度θを設定することであって、回転中心軸の位置、相対的な回転方向は上記以外であっても良い。
撮影環境の温度が変化した場合、レンズアレイ300は熱膨張(又は熱収縮)する。温度が室温から上昇すると、レンズアレイ300はほぼ等方的に膨張するので、レンズの光軸300a,300b,300cの光軸間隔d,d2が拡大する。しかし、上記の角度θは変化せず、且つ角度θは十分に小さいので、上記の画素ずらし配置の関係は維持される。したがって、本発明の撮像装置における画素ずらし配置は、周辺環境の温度変化によるレンズの光軸間隔d,d2の変化の影響を受けにくい。
撮像領域302a、302b、302cは、それぞれに結像された被写体像を画像情報に変換する。得られた3つの画像情報に対して視差補正を行った後、これらを合成して1つの画像情報を得る。この演算処理を以下に説明する。
まず、視差量導出手段303は、視差補正を行うための、画像情報間の視差量(図16Aのずれ量S)を求める。
視差量は、被写体距離がわかれば求めることができる。しかし、被写体距離を測定するためのセンサーを新たに導入すると、装置の小型化が難しくなる。そこで、本実施の形態では、2つの画像情報同士を直接比較し、両者間のずれ量を求めることにより視差量を求める。画像情報の比較は、画像情報同士の相関を求めることにより行う。画像情報はX軸方向及びY軸方向にマトリックス状に分布した輝度情報の集合として表され、X軸方向のk番目、Y軸方向のl番目の画素の輝度はI(k、l)と表される。画素は有限であるので、k、lは整数である。比較される2つの画像情報のうち、基準とされる画像情報(以下、「基準画像情報」という)における画素の輝度をI1(k、l)、比較される画像情報(以下、「被比較画像情報」という)における画素の輝度をI2(k+m、l+n)とし、基準画像情報と、被比較画像情報をX軸方向にm画素、Y軸方向にn画素ずらした画像情報との相関R(m、n)を次式により求める。
Figure 2009225454
基準画像情報と、被比較画像情報をX軸方向にm画素、Y軸方向にn画素ずらした画像情報とが似ている場合、相関R(m、n)の値は1に近づき、逆に、異なる場合、相関R(m、n)の値は小さくなる。m、nを順に変えながらR(m、n)を求める。R(m、n)が1に最も近くなる場合のm、nが、基準画像情報と被比較画像情報との間の視差量(ずれ量)である。なお、m、nは整数に限定されない。例えば、基準画像情報及び被比較画像情報において、画素間の輝度をその周辺の画素の輝度に基づいて内挿して求めれば、小数点以下の値まで視差量を高分解能で求めることができる。画素の内挿方法としては、共1次内挿法、共3次内挿法、3次たたみ込み内挿法など、周知の多くの方法を利用できる。たとえば、共1次内挿法を用いる場合は、画素間のX=u、Y=vの位置における輝度I(u、v)を次式によって求めることができる。
Figure 2009225454
次に、画像合成手段304は、2つの画像情報を合成する。合成に先立って、上記によって得られた2つの画像情報間のX軸方向及びY軸方向の視差量だけ、一方の画像情報を移動する(視差補正)。
図3は、撮像領域302b,302a及びこれらに結像された被写体像103b,103aを、交点101b,101aがY軸と平行な一直線上に並ぶように撮像領域302b,302aをX軸方向に移動させて示した平面図である。
図16A及び図16Bで説明したように、視差による被写体像のずれ量Sは、被写体距離Aに反比例するが、被写体距離Aが十分に大きいと無視できる。このような場合、光軸300b上の被写体は、図3に示すように、撮像領域302b上には被写体像103bとして結像され、撮像領域302a上には実線400の位置に結像される。すなわち、撮像領域302bにおける交点101bに対する被写体像103bの相対的位置関係と、撮像領域302aにおける交点101aに対する被写体像の結像位置400の相対的位置関係とはほぼ同じである。この場合は、図4に示すように、交点101bと交点101aとが一致するように、撮像領域302bから得た画像情報と撮像領域302aから得た画像情報とを重ね合わせる。こうすることにより、撮像領域302b上の被写体像103bと撮像領域302a上の被写体像103aとをほとんどずれなく重ね合わせることができる。そして、このとき、撮像領域302b内の画素100bと撮像領域302a内の画素100aとは、X軸方向に画素ピッチp1の半分の奇数倍だけずれている。従って、合成された画像のX軸方向の解像度が向上する。
被写体距離が小さい場合、光軸300b上の被写体は、図3に示すように、撮像領域302b上には被写体像103bとして結像され、撮像領域302a上には破線402の位置に結像される。すなわち、撮像領域302bにおける交点101bに対する被写体像103bの相対的位置関係と、撮像領域302aにおける交点101aに対する被写体像の結像位置402の相対的位置関係とは異なる。図2で説明したように、被写体像103aは、交点101bと交点101aとを結ぶ第1直線211の方向に沿って、交点101aに対して交点101bから離れる側にずれた位置に結像される。被写体距離が十分に大きな場合の被写体像103aの結像位置400に対する、被写体距離が小さい場合の被写体像103aの結像位置402のずれ(視差)をベクトル405で表す。この場合は、図5に示すように、このベクトル405の逆ベクトル406分だけ、交点101bに対して交点101aを相対移動させて、撮像領域302bから得た画像情報と撮像領域302aから得た画像情報とを重ね合わせる。こうすることにより、撮像領域302b上の被写体像103bと撮像領域302a上の被写体像103aとをほとんどずれなく重ね合わせることができる。そして、このときも、撮像領域302b内の画素100bと撮像領域302a内の画素100aとは、X軸方向に画素ピッチp1の半分の奇数倍だけずれている。従って、合成された画像のX軸方向の解像度が向上する。
以上のように視差補正を行った上で合成を行うことにより、被写体距離の大小にかかわらず、X軸方向の解像度が向上した画像を得ることができる。なお、視差量によっては画素のY軸方向の位置が一致しない場合があるかも知れないが、このような場合には線形補間などの補間処理によって適切な位置に修正することができる。
上記と同様の視差補正及び合成を、撮像領域302bから得た画像情報と撮像領域302cから得た画像情報とについて行う。これにより、被写体距離の大小にかかわらず、Y軸方向の解像度が向上した画像を得ることができる。
以上のようにして、撮像領域302bから得た画像情報に、撮像領域302aから得た画像情報と撮像領域302cから得た画像情報を合成することにより、X軸方向及びY軸方向に高解像度化された画像が得られる。
本発明では、X軸方向の画素ピッチp1及びY軸方向の画素ピッチp2は同一でも異なっていても良い。例えば、複数の撮像素子を組み合わせて1つの撮像領域を構成したり、撮像領域ごとに別個の撮像素子を用いたりしても良い。いずれの場合であっても、画素の配列方向と垂直方向に画素ずらしを行うことで、被写体距離によらず、高解像度画像を得ることができ、さらに、複数の撮像領域とレンズアレイとの相対的な回転により画素ずらし量の調整が可能である。
(実施例1)
実施の形態1に対応した実施例を示す。
図6Aは、実施例1の撮像装置の光軸と平行な方向に沿って見た平面図、図6Bは図6Aの6B−6B線での矢視断面図である。700はアクリル樹脂を用いて一体成型された3つのレンズを有するレンズアレイである。図6Aに示すように、3つのレンズを、その光軸が一辺dが2mmの正方形の3つの頂点に位置するように配置した。レンズは、いずれも緑色の波長の光に対して光学特性が最良となるように設計した。Z軸方向において、レンズの中心から結像面までの距離は2.5mmとした。レンズアレイ700を円筒状の鏡筒701で保持した。鏡筒701の被写体に対向する側の面には、レンズの位置に対応して3個の開口702を設けた。基台703の鏡筒701と嵌合する部分には円環状の窪み(溝)を形成した。この窪みに沿って鏡筒701の中心軸を中心として鏡筒701を基台703に対して回転させて、3つのレンズがそれぞれ形成する被写体像と撮像素子704の画素との間に上述の画素ずらし配置が実現されるように調整した。
撮像素子704を基台703上に固定した。撮像素子704として、X軸方向及びY軸方向の画素ピッチp1,p2がともに2μm、2000画素(X軸方向)×2000画素(Y軸方向)のCCDを用いた。この撮像素子704の有効画素領域のうち、3つのレンズがそれぞれ被写体像を結像する、800画素(X軸方向)×600画素(Y軸方向)の3つの領域を撮像領域とした。レンズの光軸間隔が2mm、画素ピッチp1,p2が2μmであるので、光軸と平行な方向に沿って見たとき、一対のレンズの光軸を結ぶ直線と画素の配列方向とがなす角度θ(図2参照)を5×10-4radに設定した。これにより、3つのレンズがそれぞれ結像する3つの被写体像と、これらの被写体像に対応する3つの撮像領域の画素との間に、いずれも画素ずらし配置を実現できた。
緑色の画像情報のみを取り出すために、撮像素子704の被写体側の面に緑色の波長帯域の光を透過させるカラーフィルター705を設けた。鏡筒701と基台703との間にスペーサー706を介在させて、レンズの結像面と撮像素子704の受光面とを正確に位置合わせした。
このようにして作成した撮像装置を用いて、被写体距離1mの位置に解像度チャートを設置して限界解像度の評価を行った。1つのレンズのみで撮影した800画素(X軸方向)×600画素(Y軸方向)の画像の限界解像度は、X軸方向及びY軸方向ともに550TV本であった。一方、本発明の方法により3つの撮像領域で得た3つの画像情報を合成して得た画像の限界解像度は、X軸方向及びY軸方向ともに1000TV本であり、約1.8倍に向上した。被写体距離距を10cmから3mまで変えながら限界解像度の評価を行ったところ、いずれの距離においても、1つのレンズのみで撮影した場合に比べて3つの画像情報を合成した場合には1.5〜1.8倍の限界解像度の向上がみられた。
また、上記角度θを変化させることにより、画素ずらし量d×sinθ(図2参照)と限界解像度との関係を調べたところ、d×sinθが0.5×p1±0.25×p1の範囲内のときは、X軸方向において限界解像度の向上が見られ、d×sinθが0.5×p2±0.25×p2の範囲内のとき、Y軸方向において限界解像度の向上が見られた。特にd×sinθが0.5×p1±0.1×p1及び0.5×p2±0.1×p2の範囲内のとき安定して解像度が向上した。
さらに、作製した撮像装置を恒温槽に入れて温度を変えた場合の特性を測定したところ、−10度から40度の間では、1つのレンズのみで撮影した場合に比べて3つの画像情報を合成した場合には1.5倍以上の限界解像度の向上が認められ、温度変化に対しても本発明が有効であることを確認した。
(実施の形態2)
実施の形態1では、3つのレンズ301a、301b、301cが、これらの間の相対的位置関係に誤差がなく一体成型されたレンズアレイ300を用いた撮像装置を説明した。しかしながら、実際のレンズアレイの生産において、複数のレンズ間の相対的位置関係に成型誤差が生じると、これを修正することは困難である。そのため、撮像領域の画素ピッチ以下の精度でレンズアレイを成型する必要があり、非常に高い成型精度が要求され、低コストで量産することが困難となる可能性がある。
一方、複数のレンズを別個に作成し、所望の画素ずらし配置が実現されるように、複数のレンズを対応する複数の撮像領域との位置関係を微調整して組み立てることは可能であるものの、調整工数が多く、量産には不向きである。
本実施の形態2では、実施の形態1に対して、レンズアレイの成型誤差を補償する機能が付加された撮像装置を提供する。
図7Aは実施の形態1に係る撮像装置のレンズの配置を示した平面図である。説明を簡単化するため、レンズ301bの光軸とレンズ301aの光軸との間隔、レンズ301bの光軸とレンズ301cの光軸との間隔は、いずれもdであり、且つ、撮像領域のX時方向及びY軸方向における画素ピッチp1,p2はいずれもpである場合を説明する。従って、レンズアレイを角度θだけ回転させたとき、レンズ301bの光軸に対するレンズ301aの光軸のX軸方向のずれ量、レンズ301bの光軸に対するレンズ301cの光軸のY軸方向のずれ量は、いずれもd×sinθとなる。
しかしながら、レンズ301bの光軸とレンズ301aの光軸とを結ぶ第1直線211と、レンズ301bの光軸とレンズ301cの光軸とを結ぶ第2直線212とがなす角度が、成型誤差により正確に直角ではなかった場合、上記の2つのずれ量は同時にd×sinθとはならない。従って、レンズ301b及びレンズ301aがそれぞれ結像する2つの被写体像の間と、レンズ301b及びレンズ301cがそれぞれ結像する2つの被写体像の間とに、同時に画素ずらし配置を実現することが困難となる場合がある。このような場合、角度θをどのように変えても、X軸方向及びY軸方向の両方向に高解像度化された画像を得ることはできない。
図7Bは本実施の形態2に係る撮像装置のレンズの配置を示した平面図である。図7Aと同様に、撮像領域のX軸方向及びY軸方向における画素ピッチp1,p2はいずれもpである場合を説明する。本実施の形態2では、レンズ301bの光軸とレンズ301aの光軸との間隔はd1、レンズ301bの光軸とレンズ301cの光軸との間隔はd2(d2≠d1)である。従って、レンズアレイを角度θだけ回転させたとき、レンズ301bの光軸に対するレンズ301aの光軸のX軸方向のずれ量(即ち、X軸方向の画素ずらし量)はd1×sinθ、レンズ301bの光軸に対するレンズ301cの光軸のY軸方向のずれ量(即ち、Y軸方向の画素ずらし量)はd2×sinθとなる。このように画素ずらし量がX軸方向とY軸方向とで異なることにより、レンズアレイの成型誤差が生じても、各方向の画素ずらし量が、実施例1で説明した、特に高い限界解像度の向上を実現できる0.5×p1±0.1×p1且つ0.5×p2±0.1×p2の範囲内に同時に入るように調整することが容易になる。すなわち、製造誤差が生じた場合でも、角度θを調整することによりX軸方向及びY軸方向の両方向に容易且つ確実に高解像度化できる撮像装置を作成でき、製造が容易となり歩留まりを向上できる。
なお、図7Bとは異なり、レンズの光軸間距離d1,d2を等しくし(d1=d2=d)し、撮像領域のX軸方向の画素ピッチp1とY軸方向の画素ピッチp2とを異ならせ(p1≠p2)ても良い。この場合、レンズ301bの光軸に対するレンズ301aの光軸のX軸方向のずれ量(即ち、X軸方向の画素ずらし量)がX軸方向の1画素ピッチp1と一致するための回転角度をθ(即ち、d×sinθ=p1)としたとき、レンズ301bの光軸に対するレンズ301cの光軸のY軸方向のずれ量(即ち、Y軸方向の画素ずらし量)はd×sinθであり、これはY軸方向の1画素ピッチp2と一致しない。即ち、図7Bと同様に、画素ピッチに対する画素ずらし量の比をX軸方向とY軸方向とで異ならせることができる。従って、レンズアレイの成型誤差が生じても、各方向の画素ずらし量が、高い限界解像度の向上を実現できる0.5×p1±0.1×p1且つ0.5×p2±0.1×p2の範囲内に同時に入るように調整することが容易になる。
(実施例2)
実施の形態2に対応した実施例を示す。
図8Aは、実施例2の撮像装置の光軸と平行な方向に沿って見た平面図、図8Bは図8Aの8B−8B線での矢視断面図である。
本実施例2が実施例1(図6A,図6B)と相違するのは以下の点である。レンズアレイ700には4つのレンズを一体成型した。図8Aに示すように、4つのレンズを、その光軸が、Y軸にほぼ平行な短辺(長さd1=1.5mm)とX軸にほぼ平行な長辺(長さd2=2mm)とを有する長方形の各頂点に位置するように配置した。撮像素子704上にはカラーフィルターを設けなかった。代わりに、鏡筒701の4つのレンズに対応して設けた4つの開口702にカラーフィルター800a,800b,800c,800dを設けた。対角位置のカラーフィルター800b,800dは緑色の波長帯域の光を透過させ、カラーフィルター800aは赤色の波長帯域の光を透過させ、カラーフィルター800cは青色の波長帯域の光を透過させる。各レンズは、対応するカラーフィルターが透過させる光の波長の光に対して光学特性が最良となるように設計した。撮像素子704の有効画素領域のうち、4つのレンズがそれぞれ被写体像を結像する、800画素(X軸方向)×600画素(Y軸方向)の4つの領域を撮像領域とした。このようにしてカラー画像を合成する撮像装置を作成した。上記以外は図6A,図6Bと同じであり、同一の構成要素には同一の符号を付しており、それらについての詳細な説明を省略する。
緑色の波長帯域の光を透過させる、対角位置に配置された2つのカラーフィルター800b,800dに対応する2つの撮像領域から得た2つの画像情報を比較して、視差量を正確に求めた。この視差量のX軸成分がカラーフィルター800cに対応する撮像領域から得た青色の画像情報の視差量であり、Y軸成分がカラーフィルター800aに対応する撮像領域から得た赤色の画像情報の視差量である。
前述のように画像の局所領域では、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各画像情報間には相関性があることが知られている。3色のカラーフィルターがベイヤー配列された撮像素子を用いた撮像装置において、この特性を利用して、ある色のフィルターが配された画素における他の2つの色の情報を、この画素の色情報から推測することで、色情報の補間処理を行うことは公知である。本実施例では、2つの緑色の画像情報に対して赤色及び青色の各画像情報が、画素ピッチの半分の奇数倍にほぼ相当する量だけずれているので、上記の色情報の補間処理を適用することができる。このようにして、各色情報を高解像度化した後に重ね合わせる(合成する)ことで、高解像度のカラー画像を得た。
レンズアレイ700のレンズ配置を図9Aに示す。図9Aでは、4つのレンズのうち、カラーフィルター800a,800b,800cに対応する3つのレンズ(順に、401a,401b,401cとする)のみを図示している。これら3つのレンズの光軸位置を精密に測定したところ、レンズ401bの光軸とレンズ401cの光軸とを結ぶ直線212をX軸と平行に設定すると、レンズ401bの光軸に対するレンズ401aの光軸のX軸方向のずれ量は、X軸方向及びY軸方向の画素ピッチp1,p2をいずれもp(p1=p2=p=2μm)としたとき、0.4×p(=0.8μm)であった。この状態から、レンズアレイ700を撮像素子704に対して時計回り方向に7.5×10-4radだけ回転させると、図9Bに示すように、レンズ401bの光軸に対するレンズ401cの光軸のY軸方向のずれ量は1.5×p(=3.0μm)となり、レンズ401bの光軸に対するレンズ401aの光軸のX軸方向のずれ量は1.525×p(=3.05μm)となった。すなわち、両ずれ量を、画素ピッチの半分の奇数倍にほぼ設定することができた。
100個のレンズアレイのレンズの光軸の位置をそれぞれ測定したところ、設計位置に対して±2μmの範囲のバラツキがあった。これらのレンズアレイを撮像装置に組み込みレンズアレイの撮像素子に対する回転角度を調整した。実施例1と同様に限界解像度の評価を行った。1つのレンズのみで撮影した800画素(X軸方向)×600画素(Y軸方向)の画像の限界解像度は、X軸方向及びY軸方向ともに550TV本であった。一方、4つの撮像領域で得た4つの画像情報を合成して得たカラー画像の限界解像度は、X軸方向及びY軸方向ともに、いずれのレンズアレイを用いた場合であっても常に800〜900TV本であった。
なお、カラーフィルターの配置は上記の例に限定されない。たとえば、800a,800cを緑色の波長帯域の光を透過させるカラーフィルター、800bを赤色の波長帯域の光を透過させるカラーフィルター、800dを青色の波長帯域の光を透過させるカラーフィルターとしてもよい。
(比較例1)
本比較例1では、上記の実施例2において、4つのレンズを、その光軸が一辺dが2mmの正方形の各頂点にほぼ位置するように配置した。これ以外は、撮像装置の構成及び画像情報の処理は実施例2と同一とした。
図9Aに示すように、レンズ401bの光軸とレンズ401cの光軸とを結ぶ直線212をX軸と平行に設定したとき、レンズ401bの光軸に対するレンズ401aの光軸のX軸方向のずれ量が、X軸方向及びY軸方向の画素ピッチp1,p2をいずれもp(p1=p2=p=2μm)としたとき、0.4×p(=0.8μm)であった。この場合、レンズアレイ700を撮像素子704に対してどのように回転させても、レンズ401bの光軸に対するレンズ401aの光軸のX軸方向のずれ量、及びレンズ401bの光軸に対するレンズ401cの光軸のY軸方向のずれ量が、ともに0.5×p±0.2×pの範囲内に同時に入るように調整することはできなかった。
実施例2と同様に限界解像度の評価を行った。4つの撮像領域で得た4つの画像情報を合成して得たカラー画像の限界解像度は、X軸方向とY軸方向とで異なる場合が多く、例えば、撮像素子704に対するレンズアレイ700の回転角度がある値のときに、X軸方向で900TV本、Y軸方向で600TV本と、Y軸方向において高解像度化が達成されていなかった。
これは、以下の理由による。本比較例1ではレンズの光軸間隔d1,d2が相等しいために、撮像素子704に対してレンズアレイ700をいくら回転させても、レンズ401bの光軸に対するレンズ401aの光軸のX軸方向のずれ量、及びレンズ401bの光軸に対するレンズ401cの光軸のY軸方向のずれ量が同じになる。従って、レンズアレイの成型誤差状態によっては両ずれ量を画素ピッチの半分の奇数倍にほぼ設定することができない場合があるからである。
(実施の形態3)
本実施の形態では、被写体距離の測定と画像の高解像度化とが両立された撮像装置を提供する。
図16Aで説明したように、複眼方式の撮像装置では、被写体距離の違いによる視差は、一対のレンズの光軸を結ぶ直線方向に生じる。これに対して、本発明では、一対のレンズの光軸を結ぶ直線に対して垂直な方向に画素ずらし配置をして、画像の高解像度化を実現している。このように、本発明では、視差が生じる方向と画素ずらし配置の方向とが異なるため、被写体距離(即ち視差量)の測定と画像の高解像度化とを両立することができる。
本実施の形態では、視差量は、基準とされる画像(基準画像)を複数のブロックに分割し、各ブロックが比較される画像(被比較画像)内のどの部分と相関が最も大きいかを実施の形態1で説明したのと同様に調べることによって求める。本発明の画素ずらし配置によって、基準画像に対して被比較画像は、一対のレンズの光軸を結ぶ直線に対して垂直な方向に移動する。従って、通常の複眼方式の撮像装置での距離測定方法と同様に、一対のレンズの光軸を結ぶ直線に沿って画像の探索を行うと、相関が悪く、視差量を高精度で検出することが困難となりやすい。しかし、画素ずらし配置による画素ずらし量だけ、一対のレンズの光軸を結ぶ直線に対して垂直方向にずれた直線に沿って画像の探索を行えば、本発明の画素ずらし配置による影響が補正され、視差量の検出精度を向上させることができる。従って、本発明の画素ずらし配置の下で、被写体距離を高精度に測定することができる。
(実施例3)
実施の形態3に対応した実施例を示す。本実施例3は、被写体距離の測定と高解像度画像の撮影とを両立させるものである。
図10Aは、実施例3の撮像装置の光軸と平行な方向に沿って見た平面図、図10Bは図10Aの10B−10B線での矢視断面図である。一対のレンズ1000a,1000bを有するレンズアレイ1000を一体成型した。一対のレンズ1000a,1000bの光軸間距離は3mmとした。レンズアレイ1000を筒状の鏡筒1001で保持した。鏡筒1001の被写体に対向する側の面には、一対のレンズ1000a,1000bの位置に対応して2個の開口1002を設けた。図10Aに示すように、光軸と平行な方向に沿って見た鏡筒1001の外周面の平面視形状は、一対の直線1001aを長辺とし、この両端をつなぐ一対の円弧1001bを短辺とする変形長方形とした。基台1003の鏡筒1001と嵌合する部分には、一対の円弧1001bと同一の曲率を有する曲面1003bを有する窪み(溝)を形成した。この窪みに沿って鏡筒1001の中心軸を中心として鏡筒1001を基台1003に対して回転させて、一対のレンズ1000a,1000bがそれぞれ形成する一対の被写体像と撮像素子1004の画素との間に画素ずらし配置が実現されるように調整した。
撮像素子1004を基台1003上に固定した。撮像素子1004として、X軸方向及びY軸方向の画素ピッチp1,p2がともに2.2μmのCCDを用いた。鏡筒1001と基台1003との間にスペーサー1006を介在させて、レンズの結像面と撮像素子1004の受光面とを正確に位置合わせした。
被写体距離の違いによる視差は、一対のレンズ1000a,1000bの光軸を結ぶ直線方向、即ちX軸方向に生じる。従って、一対のレンズ1000a,1000bの光軸を結ぶ直線と画素の一方の配列方向とがなす角度θを3.6×10-4radに設定した。これにより、画素ずらし量が約1.1μmのY軸方向の画素ずらし配置を実現した。
距離測定に色情報は不要である。従って、鏡筒1001の一対の開口1002には緑色の波長帯域の光を透過させる波長選択フィルター1005をそれぞれ設けた。一対のレンズ1000a,1000bが結像した2つの画像を比較して、被写体距離を測定した。
一対のレンズ1000a,1000bが撮像素子1004上にそれぞれ形成した一対の画像から以下のようにして視差量を求めた。即ち、まず、レンズ1000bによる画像(被比較画像)の全体を、画像変換により、画素ピッチの半分に相当する量だけY軸方向に移動させた。次いで、被比較画像内において、レンズ1000aによる画像(基準画像)内のブロックが対応する部分の位置を探索した。基準画像内におけるこのブロックと、被比較画像内におけるこのブロックに対応する部分の位置とのX軸方向におけるずれ量(即ち、視差量)を求め、被写体距離を求めた。
Y軸方向の画素ずらし配置を行わない以外は本実施例3と同じである比較例2の撮像装置を作成した。実施例3の撮像装置と比較例2の撮像装置とを、被写体距離の測定精度に関して比較した結果、両者に有意な差は認められなかった。一方、合成画像の限界解像度に関して比較した結果、実施例3では比較例2に比べて1.5倍の高解像度画像が得られた。
上記の実施例3では、一対の波長選択フィルター1005として緑色の波長帯域の光を透過させるフィルターを用いた。しかし、これは一例であって、本発明はこれに限定されず、特定の波長帯域の光を選択的に透過させるフィルターであれば上記と同様の効果が得られる。例えば、一対の波長選択フィルター1005として赤外光を透過させるフィルターを用いると、夜間においても被写体距離の測定と高解像度画像の撮影とが可能な撮像装置を実現できる。
(実施例4)
実施の形態3に対応した別の実施例を示す。本実施例4は、被写体距離の測定と高解像度のカラー画像の撮影とを両立させるものである。
図11Aは、実施例4の撮像装置の光軸と平行な方向に沿って見た平面図、図11Bは図11Aの11B−11B線での矢視断面図である。直径2.1mmの一対のレンズ1100a,1100bを有するレンズアレイ1100を一体成型した。一対のレンズ1100a,1100bの光軸間距離は3mmとした。レンズアレイ1100を筒状の鏡筒1101で保持した。鏡筒1101の被写体に対向する側の面には、一対のレンズ1100a,1100bの位置に対応して2個の開口1102を設けた。図11Aに示すように、光軸と平行な方向に沿って見た鏡筒1101の外周面の平面視形状は、一対の直線1101aを長辺とし、この両端をつなぐ一対の円弧1101bを短辺とする変形長方形とした。基台1103の鏡筒1101と嵌合する部分には、一対の円弧1101bと同一の曲率を有する曲面1103bを有する窪み(溝)を形成した。この窪みに沿って鏡筒1101の中心軸を中心として鏡筒1101を基台1103に対して回転させて、一対のレンズ1100a,1100bがそれぞれ形成する一対の被写体像と撮像素子1104の画素との間に画素ずらし配置が実現されるように調整した。
撮像素子1104を基台1103上に固定した。撮像素子1104として、X軸方向及びY軸方向の画素ピッチp1,p2がともに2.2μmのCCDを用いた。鏡筒1101と基台1103との間にスペーサー1106を介在させて、レンズの結像面と撮像素子1104の受光面とを正確に位置合わせした。
被写体距離の違いによる視差は、一対のレンズ1100a,1100bの光軸を結ぶ直線方向、即ちX軸方向に生じる。従って、一対のレンズ1100a,1100bの光軸を結ぶ直線と画素の一方の配列方向とがなす角度θを3.6×10-4radに設定した。これにより、画素ずらし量が約1.1μmのY軸方向の画素ずらし配置を実現した。
レンズ1100a,1100bとして、屈折レンズの表面に回折格子を形成し、更に回折格子上にレンズ材料と屈折率が異なる材料からなる層を塗布により形成したレンズ(以下、「塗布層付き屈折回折レンズ」という)を用いた。これにより、比較的小さい口径の単レンズであるにもかかわらず、撮像素子1104の受光面上に可視光による被写体像を少ない収差で結像させることができた。
撮像素子1104上にカラーフィルター1105を形成した。図12Aはレンズ1100aに対応する撮像領域内の画素上のカラーフィルターの配置を示し、図12Bはレンズ1100bに対応する撮像領域内の画素上のカラーフィルターの配置を示す。図12A及び図12Bに示すように、実施例4では、カラーフィルター1105として、赤R、緑G、青Bのうちのいずれかの色の光を透過するフィルターが画素配置に対応してベイヤー配列されたカラーフィルターを用いた。
撮像素子1104の各画素は、赤、緑、青のうちのいずれかの情報しか得ることができない。しかし、前述のように画像の局所領域では、赤色、緑色、青色の各画像情報間には相関性があることが知られている。この特性を利用して、3色のカラーフィルターがベイヤー配列された撮像素子を用いた撮像装置において、ある色のフィルターが配された画素における他の2つの色の情報を、この画素の色情報から推測することで、色情報の補間処理を行うことができることが知られている。この公知の手法を用いて、各画素で赤、緑、青の色情報を得た。従って、赤、緑、青の各色について画素ずらし配置を実現できた。赤、緑、青の各色ごとに2つの撮像領域から得た単色の画像情報を合成して高解像度画像を得た後、赤、緑、青の高解像度画像を更に合成して高解像度のカラー画像を得た。
一方、2つの撮像領域から得た単色の画像情報から、実施例3と同様にして被写体距離を求めた。
このように、本実施例4により、高解像度のカラー画像の撮影と被写体距離の測定とを両立することができた。
上記実施例4とは異なり、色情報の補間を行うことなく緑色の画像情報を基準として他の色の画像情報を合成し、その後、各画素で色情報の補間を行っても良い。このように合成後に色情報の補間を行う場合、この補間は画素により近い位置の色情報を用いて行うことができる。
撮像素子1104上に設けられるカラーフィルター1105の色配置は図12A及び図12Bに示すベイヤー配列に限定されない。三原色の画像情報が得られれば、カラー画像の撮影が可能である。
例えば、レンズ1100aに対応する撮像領域内には図13Aに示すようにベイヤー配列されたカラーフィルターを設け、レンズ1100bに対応する撮像領域内には図13Bに示すように緑色の光を透過するフィルターのみを設けても良い。これにより、人の目が最も敏感である緑色の情報をより多く取得することができるので、解像度の高い画像を得ることができる。この場合、レンズ1100aとしては上記塗布層付き屈折回折レンズを用いることが好ましい。
あるいは、レンズ1100aに対応する撮像領域内には図14Aに示すように緑色の光を透過するフィルターと赤色の光を透過するフィルターとが画素配置に対応して市松模様に配置されたカラーフィルターを設け、レンズ1100bに対応する撮像領域内には図14Bに示すように緑色の光を透過するフィルターと青色の光を透過するフィルターとが画素配置に対応して市松模様に配置されたカラーフィルターを設けても良い。このように1つの撮像領域が受光する色を波長が近い2色とすることで、赤、緑、青の三原色を受光する場合に比べて、波長の違いによる屈折率の違いがもたらす収差の補正が容易になるので、単レンズの設計が容易になる。
以上に説明した実施の形態は、いずれもあくまでも本発明の技術的内容を明らかにする意図のものであって、本発明はこのような具体例にのみ限定して解釈されるものではなく、その発明の精神と請求の範囲に記載する範囲内でいろいろと変更して実施することができ、本発明を広義に解釈すべきである。
本発明の撮像装置の利用分野は特に制限はないが、薄型、小型でありながら高解像度画像を撮像できるので、特に携帯機器搭載用のカメラ等に好ましく利用できる。また、被写体までの距離を測定できることから、車両の周辺監視、セキュリティ、モーションキャプチャー、内視鏡などの分野で使用される入力装置にも利用できる。

Claims (9)

  1. 略同一平面状に配置された複数の撮影光学レンズと、
    それぞれが前記複数の撮影光学レンズの各光軸に対して直交する面内に配置された多数の画素を有し、前記複数の撮影光学レンズがそれぞれ結像した複数の被写体像を複数の画像情報に変換する複数の撮像領域と
    を備える複眼方式の撮像装置であって、
    前記撮影光学レンズの数が少なくとも3個であり、
    前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、二対の前記撮像光学レンズのそれぞれの光軸を結ぶ第1直線及び第2直線がなす角度がほぼ直角であり、
    前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、前記第1直線及び前記第2直線は前記光軸において交差し、
    前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、前記第1直線と前記画素の第1配列方向とがなす角度をθ1、前記第2直線と前記画素の第2配列方向とがなす角度をθ2、前記第1直線に沿って配置された一対の前記撮影光学レンズの光軸間隔をd1、前記第2直線に沿って配置された一対の前記撮影光学レンズの光軸間隔をd2、前記第1配列方向に垂直な方向に沿った前記画素の配置ピッチをp1、前記第2配列方向に垂直な方向に沿った前記画素の配置ピッチをp2、正の整数をm,nとしたとき、
    {(2n−1)×p1/2}−p1/4<d1×sinθ1<{(2n−1)×p1/2}+p1/4
    {(2m−1)×p2/2}−p2/4<d2×sinθ2<{(2m−1)×p2/2}+p2/4
    を満足し、
    かつ、撮影される最も近い被写体までの距離をAmin、前記撮影光学レンズの結像距離をfとしたとき、前記正の整数m,nは、
    n<Amin/(4×f)
    m<Amin/(4×f)
    を満足する複眼方式の撮像装置。
  2. 前記複数の撮像光学レンズの各光路上には、所定の波長の光を透過するフィルターが設置されている請求項1に記載の複眼方式の撮像装置。
  3. 前記複数の撮影光学レンズは、一体に成型されたレンズアレイである請求項1に記載の複眼方式の撮像装置。
  4. 前記複数の撮影光学レンズと前記複数の撮像領域とを、前記複数の撮影光学レンズの光軸に対して直交する面内で相対的に回転させる機構を更に備える請求項1に記載の複眼方式の撮像装置。
  5. 前記複数の撮影光学レンズと前記複数の撮像領域との距離を調整する機構を更に備える請求項1に記載の複眼方式の撮像装置。
  6. 前記光軸間隔d1と前記光軸間隔d2とが異なる請求項1に記載の複眼方式の撮像装置。
  7. 前記配置ピッチp1と前記配置ピッチp2とが異なる請求項1に記載の複眼方式の撮像装置。
  8. 前記撮影光学レンズ及び前記撮像領域の数がいずれも4個であり、
    前記光軸に平行な方向に沿って見たとき、前記4個の撮影光学レンズの光軸が略長方形の頂点に配置され、
    前記4個の撮像領域のうち、1つに入射する光の光路上には青色の波長帯域の光を透過させるフィルターが設けられており、他の1つに入射する光の光路上には赤色の波長帯域の光を透過させるフィルターが設けられており、残りの2つに入射する光の光路上には緑色の波長帯域の光を透過させるフィルターが設けられている請求項1に記載の複眼方式の撮像装置。
  9. 前記4個の撮像領域が共通する1つの撮像素子上に形成されており、前記略長方形と前記撮像素子の有効画素領域の形状とがほぼ相似形である請求項8に記載の複眼方式の撮像装置。
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