JP2009212401A - 電子機器搭載用ラック及びその冷却機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラック1内には、前面上部から背面下部に架けて設けられた傾斜マウントアングル3と略所定間隔で搭載された電子機器2a,2b,2cが設けられ、電子機器2a,2b,2cが設けられてない空間部4には、ラック1内を吸気エリアAと排気エリアBとに分離する空気案内板を兼ねる斜め仕切り板5が傾斜マウントアングル3に設けられている。
【選択図】図1
Description
図2は、従来のキャビネットラックの概略を示す断面図である。
このキャビネットラックは、同図に示すようにラック本体20内に電子機器(プリント板)が収容された電子機器21を、空間部22を隔てて搭載され、ラック本体20前後には、吸気ダクト23aを兼ねる前面箱形扉23と排気ダクト24aを兼ねる後面箱形扉24が設けられている。
また、吸気を吸気ダクト23aから各電子機器21に分岐させて供給する方式になっているため、大量の吸気を使用することになり、冷却効率があまり期待できない。
このキャビネットラックは、ラック本体30内に電子機器が収容された電子機器31を、空間部32を隔てて搭載され、ラック本体30の後前に図2と略同様に吸気ダクト33と概略排気ダクト34が設けられ、吸気ダクト33の前面には電子機器31からの熱気を遮断する斜め仕切り板35が立設されている。
しかし、このキャビネットラックの場合も、ラック本体30の後前に吸気ダクト33と
概略排気ダクト34を設けなければならず、また各ダクト33,34には通気孔36を穿設した送風室33aと排気室34aを備えなければならず、キャビネットラックが大きくなると共に構造が複雑になる。
この発明の構成によれば、構造を簡単にして小型化が図れ、また電子機器からの熱気を積極的に排気させて冷却効果が高められる。
この例のキャビネットラック1は、同図に示すように、全体が箱形に構成され、その中に、電子機器を収容した筐体(以下、電子機器又は電子気筐体という)2a,2b,2cが搭載されている。ラック1は、4本の支柱1aと支柱1a間を支持している横桟1bから構成されている。電子機器2a,2b,2cは、開放された箱形ケースで、前面吸気・後面排気型の冷却機構を備え、開口横桟1bに支持されてラック1内に着脱可能に搭載されている。なお、電子機器筐体2a,2b,2cの前面及び背面は、部分的に又は全面的に、開放面であるのが好ましい。
キャビネットラックを作動する際には、まずラック1下部の吸気口6aを通して空気(冷気)を内部に取込むと、ラック1の分離された吸気エリアAに空気(冷気)が導入される。吸気エリアAに導入された空気(冷気)は、吸気エリアAが下部から上部に向かって漸次狭くなった立体構造になって上方に行くほど流れ難くなっているため、流通可能な電子機器が収納されている各電子機器2a,2b,2cを通過して排気エリアB側に流入される。
この際に、電子機器から発せられた熱が、主として排気エリアB側に流入される空気(熱気)を伴って共に流動して除去され、冷却される。
このようにして、ラック1の熱気が積極的に、即ち強制的にラック1外部に排気され、有効に冷却されて冷却効果が高められる。
また、電子機器を、上面及び背面が開放されたものにすれば、吸気エリアと排気エリア間に広い流路が確保されて、熱気が排気エリア側へ円滑に流れる。
例えば、この発明は、電子機器が前面及び背面のみ開口されたものに限らず、上面,側面及び背面が開口されたものにも適用できる。
2a,2b,2c 電子機器
3 傾斜マウントアングル
4 空間部
5 空気案内板を兼ねる斜め仕切り板
6a 吸気口
6b 排気口
7a 前面上部端
7b 背面下部端
A 吸気エリア
B 排気エリア
Claims (14)
- 電子機器を搭載し、かつ、搭載した前記電子機器を冷却するための底面吸気・上面排気型の冷却機構を備えてなるラックであって、
前面上部から背面下部にかけて斜めに配設された取付け部材を備え、かつ、
前記電子機器が搭載されていない空間部には、当該ラック内を、冷気を吸気する吸気エリアと熱気を排気する排気エリアとに分離するための斜め仕切り板が前記取付け部材に取り付けられていることを特徴とする電子機器搭載用ラック。 - 複数の電子機器を、上下方向に互いに所定の間隔を開けて搭載し、搭載した前記電子機器を冷却するための底面吸気・上面排気型の冷却機構を備えてなるラックであって、
前面上部から背面下部にかけて斜めに配設された左右一対の取付け部材を備え、かつ、
前記電子機器が搭載されていない空間部には、当該ラック内を、冷気を吸気する吸気エリアと熱気を排気する排気エリアとに分離するための複数の斜め仕切り板が左右一対の前記取付け部材に架けられていることを特徴とする電子機器搭載用ラック。 - 前記電子機器は、前面吸気・後面排気型の冷却機構を備えて構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器搭載用ラック。
- 前記取付け部材は、前面上部から背面下部にかけて、当該ラックの対角線上に配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器搭載用ラック。
- 前記取付け部材は、断面L字型のマウントアングルからなることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器搭載用ラック。
- 前記斜め仕切り板は、着脱自在に、前記取付け部材に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器搭載用ラック。
- 前記斜め仕切り板は、前記電子機器の搭載個数に応じて、着脱自在に、前記取付け部材に取り付けられることを特徴とする請求項6記載の電子機器搭載用ラック。
- ラックに搭載された電子機器を冷却するための底面吸気・上面排気型の冷却機構であって、
前記ラックの前面上部から背面下部にかけて斜めに取付け部材が配設され、かつ、
前記電子機器が搭載されていない前記ラック内の空間部には、斜め仕切り板が前記取付け部材に取り付けられて、前記空間部が、冷気を吸気する吸気エリアと熱気を排気する排気エリアとに分離されていることを特徴とする電子機器搭載用ラックの冷却機構。 - 上下方向に互いに所定の間隔を開けて、ラックに搭載された複数の電子機器を冷却するための底面吸気・上面排気型の冷却機構であって、
前記ラックの前面上部から背面下部にかけて斜めに左右一対の取付け部材が配設され、かつ、
前記電子機器が搭載されていない前記ラック内の空間部には、複数の斜め仕切り板が、左右一対の前記取付け部材に架けられて、前記空間部が、冷気を吸気する吸気エリアと熱気を排気する排気エリアとに分離されていることを特徴とする電子機器搭載用ラックの冷却機構。 - 前記電子機器は、前面吸気・後面排気型の冷却機構を備えて構成されていることを特徴とする請求項8又は9記載の電子機器搭載用ラックの冷却機構。
- 前記取付け部材は、前面上部から背面下部にかけて、当該ラックの対角線上に配設されていることを特徴とする請求項8又は9記載の電子機器搭載用ラックの冷却機構。
- 前記取付け部材は、断面L字型のマウントアングルからなることを特徴とする請求項8又は9記載の電子機器搭載用ラックの冷却機構。
- 前記斜め仕切り板は、着脱自在に、前記取付け部材に取り付けられることを特徴とする請求項8又は9記載の電子機器搭載用ラックの冷却機構。
- 前記斜め仕切り板は、前記電子機器の搭載個数に応じて、着脱自在に、前記取付け部材に取り付けられることを特徴とする請求項8又は9記載の電子機器搭載用ラックの冷却機構。
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