JP2009211032A - 光合分波素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】マッハツェンダ干渉計を用いた良好な特性の光合分波素子を提供すること。
【解決手段】一端が第1光入出力ポート14a,16aとされ、他端が第2光入出力ポート14b,16bとされた第1及び第2光導波路14,16が基板12に並列して設けられていて、第1及び第2光入出力ポートの間にマッハツェンダ干渉計18〜24を3段以上備えており、第1光入出力ポートの一方に入出力される波長が異なる第1及び第2光L,Lの合波光を、波長により分波して第2光入出力ポートのそれぞれから入出力し、それぞれのマッハツェンダ干渉計の光路長差ΔLの絶対値は一定であり、光路長差の和が+2ΔL又は−Δ2Lとなる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対、及び光路長差の和が0となる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対を、それぞれ1個以上備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、光信号の合波及び分波を行う光合分波素子に関する。
光加入者系システムにおいては、加入者から局への光伝送すなわち上り伝送、及び局から加入者への光伝送すなわち下り伝送を一本の光ファイバで行う必要がある。そのため、上り伝送と下り伝送とでは異なる波長の光が使用される。従って、これらの異なる波長の光を合分波する光合分波素子が必要となる。
加入者側に用いられる光合分波素子は、ONU(Optical Network Unit)と呼ばれる。現在用いられている多くのONUは、空間光学的に光軸を合わせた波長フィルタ、フォトダイオード、及びレーザダイオードから構成されている。また、光導波路を用いることで光軸合わせを不要にしたONUも知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、近年、量産性に優れたSiを導波路材料として用いたONUが注目されている。
この種のONUとしては、マッハツェンダ干渉計を用いたもの、方向性結合器を用いたもの、又はグレーティングを用いたものが知られている。
特開平8−163028号公報
しかし、方向性結合器を用いたSi製のONUは、光源の波長ズレに弱い。また、素子が数百μmオーダの大きさとなるため、小型化が困難である。
また、グレーティングを用いたSi製のONUは、グレーティングの周期を波長の半分以下とする必要があるため、微細加工が困難である。
さらに、マッハツェンダ干渉計を用いたSi製のONUは、等価屈折率や、方向性結合器の結合係数などの波長依存性が極めて大きいために、ONUで用いられる波長範囲においては、クロストークが発生したり光強度が低下したりするために、所望の特性を得ることができなかった。
この発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものである。従って、この発明の目的は、ONUで用いられる波長範囲において、クロストークを低減するとともに、強度ロスを従来よりも抑え、しかも小型化が可能なマッハツェンダ干渉計を用いた光合分波素子を提供することにある。
この発明の発明者は、光路長差ΔLが一定のマッハツェンダ干渉計を3段以上直列に配置し、かつ連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対の光路長差の和が0となる対と、2ΔL又は−2ΔLとなる対とがそれぞれ1個以上となるようにマッハツェンダ干渉計を配置することにより、上述した目的を達成できることに想到した。すなわち、この発明は、以下のような技術的特徴を備えている。
この発明の光合分波素子は、一端が第1光入出力ポートとされ、他端が第2光入出力ポートとされた第1及び第2光導波路が基板に並列して設けられていて、第1及び第2光導波路の第1及び第2光入出力ポートの間の第1及び第2光導波路により形成されたマッハツェンダ干渉計を3段以上直列に備えている。
そして、第1光入出力ポートのいずれか一方に入力される、波長が異なる第1及び第2光の合波光を、波長により分波して第1及び第2光導波路の第2光入出力ポートのそれぞれから出力する。
この光合分波素子において、それぞれのマッハツェンダ干渉計における第1及び第2光導波路を伝播する光に対する光路長差ΔLの絶対値は一定である。
さらに、光路長差の和が+2ΔL又は−Δ2Lとなる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対、及び光路長差の和が0となる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対を、それぞれ1個以上備えている。
個々のマッハツェンダ干渉計の光路長差ΔLを第1及び第2光の波長を用いて、所定の値に設定することにより、第1光入出力ポートのいずれか一方に入出力される第1及び第2光の合波光を、波長により分波して第2光入出力ポートのそれぞれから入出力することができる。
具体的には、例えば、第1光入出力ポートの一方から第1及び第2光の合波光が光合分波素子に入力された場合、第2光入出力ポートの一方からは第1光が、第2光入出力ポートの他方からは第2光が出力されることとなる。
ところで、第1及び第2光においては、逆過程も同様に成り立つので、例えば、第2光入出力ポートの一方から光合分波素子に入力された第1光は、上述とは逆の経路を辿り、第2光と合波された上で、第1光入出力ポートの一方から出力される。
すなわち、第1光を「加入者系→局」への上り信号とし、及び第2光を「局→加入者系」への下り信号とした場合、この光合分波素子をONUとして機能させることができる。
また、1個のマッハツェンダ干渉計において、光路長差ΔLを(第1光導波路の光路長−第2光導波路の光路長)と定義すると、光路長差は、ΔL及び−ΔLの2種類の値をとる。
従って、隣り合った(連続した)2段のマッハツェンダ干渉計の対を考えた場合、光路長差の和は、2ΔL、0(ゼロ)、−2ΔLの3種類の値をとる。
この光合分波素子では、光路長差の和が2ΔL又は−2ΔLとなるマッハツェンダ干渉計の対を1個以上備え、かつ、光路長差の和が0(ゼロ)となるマッハツェンダ干渉計の対を1個以上備えている。
このように構成することにより、マッハツェンダ干渉計にクロス状態で入出力される光(第2光)の波長帯域、及びバー状態で入出力される光(第1光)の波長帯域を広くすることができる。
この光合分波素子において、第1及び第2光の第1及び第2光導波路中における波長をそれぞれ、λ及びλ(λ>λ)とするとき、ΔLが下記式(1)で与えられることが好ましい。
ΔL=(2m+1)×λ、かつ、ΔL=2m×λ(ただし、mは自然数)・・・(1)
このように構成することにより、波長λの第1光はバー状態で光合分波素子を伝播する。また、波長λ(λ>λ)の第2光はクロス状態で光合分波素子を伝播する。これらの結果、光合分波素子は、第1光及び第2光を波長分離することができる。
この光合分波素子において、第1光が、第2光入出力ポートの一方からバー状態で出力され、かつ第2光が第2光入出力ポートの他方からクロス状態で出力されることが好ましい。
この光合分波素子において、第1及び第2光導波路がSiを材料として形成されていることが好ましい。
このように構成することにより、光合分波素子をSi半導体素子の製造プロセスを利用して容易に製造することができる。
この光合分波素子において、マッハツェンダ干渉計の曲がり導波路部分を構成する第1及び第2光導波路の光伝播方向に直交する断面形状は正方形状であり、及び、マッハツェンダ干渉計の方向性結合器部分を構成する第1及び第2光導波路の光伝播方向に直交する断面形状は、基板の主面に垂直な方向の長さが、基板の主面に平行な方向の長さよりも長い長方形状であることが好ましい。
このように構成することにより、光合分波素子を偏波無依存にすることができる。
この光合分波素子において、曲がり導波路部分を、直線状の導波路と、曲率半径が等しい複数の曲線導波路とで形成することが好ましい。
このように構成することにより、光合分波素子における第1光及び第2光のロスをより低減することができる。
上述の光合分波素子において、光路長差ΔLが、第1及び第2光導波路を構成する材料の等価屈折率の波長依存性を利用して求められたものであることが好ましい。
上述の光合分波素子において、第1及び第2光導波路を構成する材料をSiとすることが好ましい。
上述の光合分波素子において、第1及び第2光の波長差をΔλとし、第1及び第2光の感じる第1及び第2光導波路の等価屈折率差をΔnとし、mを正の整数とした場合、下記式(15)が成立し、かつ、光路長差ΔLが下記式(16)を満たすことが好ましい。
Δn/n=(1−Δλ/λ)/(2m)−Δλ/λ・・・(15)
2nΔL/λ=(1−Δλ/λ)/(Δλ/λ+Δn/n)・・・(16)
ここで、nは第2光の感じる光導波路の等価屈折率である。
この発明に係る、別の光合分波素子は、一端が第1光入出力ポートとされ、かつ他端が第2光入出力ポートとされた第1及び第2光導波路が基板に並列して設けられていて、第1及び第2光導波路の第1及び第2光入出力ポートの間の第1及び第2光導波路により形成されたマッハツェンダ干渉計を3段以上直列に備えている。
そして、第1光入出力ポートのいずれか一方に入力される、波長が異なるN波長(ただし、Nは、N≧3の整数)の合波光を、波長により分波して、第1光導波路の第2光入出力ポートから(N−i)波長(ただし、iは、1≦i≦N−1の整数)の光を出力し、及び第2光導波路の第2光入出力ポートからi波長の光を出力する。
ここで、mを1以上の整数とするとき、それぞれのマッハツェンダ干渉計における第1及び第2光導波路を伝播する光に対する光路長差ΔLの絶対値は一定である。
さらに光路長差の和が+2ΔL又は−Δ2Lとなる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対、及び光路長差の和が0となる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対を、それぞれ1個以上備えている。
さらにまた、下記式(15)’及び式(16)’が同時に成立する。
Δn/n=Δm(1−Δλ/λ)/(2m)−Δλ/λ・・・(15)’
2nΔL/λ=2m=Δm(1−Δλ/λ)/(Δλ/λ+Δn/n
・・・(16)’
ただし、Δmは、2−Nで与えられる整数であり、λは基準波長であり、及びnaは基準波長の光が感じる光導波路の等価屈折率である。
この発明は、上述したような技術的特徴を備えている。これにより、ONUで用いられる波長範囲において、クロストークを低減するとともに、強度ロスを従来よりも抑え、小型化が可能なマッハツェンダ干渉計を用いた光合分波素子が得られる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図は、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係について、この発明が理解できる程度に概略的に示したものにすぎない。また、以下、この発明の好適な構成例について説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は、以下の実施の形態に何ら限定されない。また、各図において、共通する構成要素には同符号を付し、その説明を省略することもある。
(構造)
図1〜図9を参照して、この実施の形態の光合分波素子の構造について説明する。図1(A)は、光合分波素子の平面図である。図1(B)は、光合分波素子の側面図である。なお、図1(A)及び(B)においては、図の理解の容易さを考慮して、第1及び第2光導波路を表わす領域に斜線を施してある。
図1(A)を参照すると、光合分波素子10は基板12と第1及び第2光導波路14及び16とで形成されている。基板12は、単結晶シリコンを材料とする下層12aと、シリコン酸化膜を材料とするクラッドとしての上層12bとから例えば直方体形状に構成されている。そして、上層12b中に、単結晶シリコンを材料とするコアとしての第1光導波路14、及び第2光導波路16が並列して設けられている。
第1及び第2光導波路14及び16は、平坦な第1主面12eから厚さ方向に測った深さが等しい位置に設けられている。また、第1及び第2光導波路14及び16と下層12aとの間の間隔dは、下層12aへの光の漏れ出しを防ぐために、通常1μm以上とされている。
第1光導波路14は、基板12の一方の側面12cに第1光入出力ポート14aを備えている。また、基板12の他方の側面12dに第2光入出力ポート14bを備えている。
同様に、第2光導波路16は、基板12の一方の側面12cに第1光入出力ポート16aを備えている。また、基板12の他方の側面12dに第2光入出力ポート16bを備えている。
この実施形態では、一例として、第1光入出力ポート14a及び16aと、第2光入出力ポート14b及び16bとの間には、第1及び第2光導波路14及び16により形成された4段のマッハツェンダ干渉計18,20,22及び24が直列に形成されている。
より詳細には、マッハツェンダ干渉計18〜24は、図2(A)を参照して、その詳細は後述するが、第1光入出力ポート14a及び16a側から第2光入出力ポート14b及び16bに向かって、18→20→22→24の順に並んでいる。
そして、マッハツェンダ干渉計18と第1光入出力ポート14a及び16aとの間は、接続用光導波路14c及び16cで接続されている。同様に、マッハツェンダ干渉計24と第2光入出力ポート14b及び16bとの間は、接続用光導波路14d及び16dで接続されている。
マッハツェンダ干渉計18〜24は、後述する曲がり導波路部分18b〜24bにおいて、第1光導波路14及び第2光導波路16のどちらが長いかという点を除いて、構造が等しい。
図1(A)に示す例では、マッハツェンダ干渉計18及び20においては、第1光導波路14の方が第2光導波路16よりも光路長が長く、また、マッハツェンダ干渉計22及び24においては、第2光導波路16の方が第1光導波路14よりも光路長が長く形成されている。第1及び第2光導波路14及び16は、それぞれ、第1光入出力ポート14a及び16aから、第2光入出力ポート14b及び16bへの直線方向に沿って、方向性結合器を形成する直線導波路領域を有している。さらに、第1及び第2光導波路14及び16の前方側の直線導波路領域から曲がり導波路領域への直線方向の終点位置は同位置である。また、第1及び第2光導波路14及び16の曲がり導波路領域から、後方側の直線導波路領域への直線方向始点位置は同位置である。従って、それぞれのマッハツェンダ干渉計18〜24に関し、曲がり導波路部分18b〜24bにおける第1及び第2光導波路14及び16の光路長差、すなわち、「(第1光導波路14の光路長)−(第2光導波路16の光路長)」をΔLとする。このとき、ΔLの絶対値は、マッハツェンダ干渉計18〜24によらず一定である。すなわち、曲がり導波路部分18b〜24bにおいて、第1光導波路14と第2光導波路16の光路長差は全てのマッハツェンダ干渉計18〜24について等しい。なお、曲がり導波路部分18b〜24bは、その全領域が曲がり領域で形成されていてもよいし、また、部分的に曲がり領域と直線領域とに区分されて形成されていても良く、どのように構成するかは、設計上の問題である。
また、この光合分波素子10は、光路長差の和が+2ΔL又は−Δ2Lとなる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対、及び光路長差の和が0となる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対を、それぞれ1個以上備える。図1(A)に示す例では、前者の対は、マッハツェンダ干渉計18と20及び22と24であり、後者の対はマッハツェンダ干渉計20と22とである。
より詳細には、連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対(18と20,20と22,22と24)における光路長差の和を求める。すると、「対18と20」においては光路長差の和は、2ΔL(=ΔL+ΔL)となる。「対20と22」においては光路長差の和は、0(=ΔL+(−ΔL))となる。また、「対22と24」においては光路長差の和は、−2ΔL(=(−ΔL)+(−ΔL))となる。つまり、この光合分波素子10は、光路長差の和が+2ΔL又は−Δ2Lとなるマッハツェンダ干渉計の対を2個(18と20、及び22と24)備え、及び、光路長差の和が0となるマッハツェンダ干渉計の対を1個(20と22)備えている。
光路長差の和が+2ΔL又は−Δ2Lとなる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対(以下、「バー状態対」とも称する。)、及び光路長差の和が0となる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対(以下、「クロス状態対」とも称する。)を、それぞれ1個以上とする理由を、図7を参照して、以下に説明する。
発明者らは、バー状態対とクロス状態対の総対数を一定として、バー状態対の数を増減させてシミュレーションを行った。その結果、バー状態対の数が増えるほど、バー状態の波長帯域、つまり、図7において曲線1のピークの平坦部の幅Wbが広がっていくことが明らかとなった。
また、クロス状態対の数が増えるほど、クロス状態の波長帯域、つまり、図7における曲線2のピークの平坦部Wcの幅が広がっていくことが明らかとなった。
これらのことより、光合分波素子10が、バー状態対及びクロス状態対を少なくとも1個以上ずつ備えることによって、バー状態及びクロス状態の波長帯域を実用上許容できる程度にまで広げることができる。
(マッハツェンダ干渉計の構造)
続いて、図2(A)〜(C)を参照して、マッハツェンダ干渉計18を例に挙げて、その構造を詳細に説明する。図2(A)は、基板12の上層12bを除いて、マッハツェンダ干渉計18の導波路構造を示す平面図である。図2(B)は、図2(A)のA−A線に沿った切断面の切断端面図である。図2(C)は、図2(A)のB−B線に沿った切断面の切断端面図である。
図2(A)を参照すると、マッハツェンダ干渉計18は、方向性結合器部分18a,18aと曲がり導波路部分18bとを備えている。
第1及び第2光導波路14及び16の方向性結合器部分18a,18aが相俟って方向性結合器を形成する部分であって、これら部分18a,18aは、第1及び第2光導波路14及び16が、光結合可能な間隔で平行に配置された部分である。
曲がり導波路部分18bは、方向性結合器部分18a及び18aの間の領域であり、既に説明したとおり、異なる長さの第1及び第2光導波路14及び16を所定の形状に湾曲させた曲がり領域と直線領域とを組み合わせて形成してある。マッハツェンダ干渉計18及び20では、第1光導波路14の方が第2光導波路16よりも光路長を長く形成してある(図1参照)。
なお、曲がり導波路部分18bにおける第1及び第2光導波路14及び16の光路長差ΔL、並びに、ΔLを達成する曲がり導波路部分18bの設計については後述する。
また、図2(B)及び(C)を参照すると、方向性結合器部分18aと曲がり導波路部分18bとでは、第1及び第2光導波路14及び16の高さ、すなわち光伝播方向に直角かつ基板12の主面12eに垂直な長さは等しいものの、幅、すなわち光伝播方向に直角かつ基板12の主面12eに平行な長さが異なっていることが分かる。
また、曲がり導波路部分18bにおいて、第1及び第2光導波路14及び16は、光伝播方向に垂直な面で切断して得られる横断面形状が正方形である(図2(B)参照)。つまり、幅W1と高さH1とが等しい。
それに対して、方向性結合器部分18aにおいては、第1及び第2光導波路14及び16の横断面形状は、曲がり導波路部分18bよりも幅が狭くなった長方形状としてあるので、幅W2よりも高さH1の方が大きい。
従って、曲がり導波路部分18bと方向性結合器部分18aとの境界部において、第1及び第2光導波路14及び16の幅が不連続に変化している。
なお、方向性結合器部分18aと曲がり導波路部分18bとにおける、光導波路の幅の違いについては後述する。
(ΔLについて)
次に、マッハツェンダ干渉計18〜24の曲がり導波路部分18b〜24bにおける、第1及び第2光導波路14及び16の光路長差ΔLについて説明する。
ΔLは、光合分波素子10が合分波すべき光の波長を考慮して決定される。一般にマッハツェンダ干渉計においては、曲がり導波路部分の光路長差を、入力された光の波長に対して適当に設定することにより、入力光をバー状態かクロス状態のいずれかの状態で出力させることができる。
図3を参照して、バー状態及びクロス状態について、より具体的に説明する。図3は、マッハツェンダ干渉計の構造を模式的に示す平面図である。図3において、マッハツェンダ干渉計Mは、2本の光導波路WG及びWGを備えている。光導波路WGには、入力ポートINと出力ポートOUTとが設けられている。同様に、光導波路WGには、入力ポートINと出力ポートOUTとが設けられている。
そして、入力ポートIN及びIN側には、光導波路WG及びWGが光結合可能に平行に配置されて、方向性結合器HKが形成されている。同様に、出力ポートOUT及びOUT側には、光導波路WG及びWGが光結合可能に平行に配置されて、方向性結合器HKが形成されている。
これらの方向性結合器HK及びHKの間には、光導波路WG及びWGが湾曲された曲がり領域と直線領域との組合せ領域としての曲がり導波路部分Cが形成されている。
ここで、マッハツェンダ干渉計Mの曲がり導波路部分Cの光路長差をΔLとする。このΔLは、(光導波路WGの光路長)−(光導波路WGの光路長)で与えられる。また、入力ポートINから、真空中における波長がλの光Lが入力されるものとする。
このとき、「バー状態で出力される」とは、方向性結合器HK及びHKにおいて、光導波路WGへの光Lのパワー移行が発生せずに、光Lが光導波路WGの出力ポートOUTから出力されることを示す。
また、「クロス状態で出力される」とは、方向性結合器HK及びHKにおいて、光導波路WGへ光Lのパワーが移行して、光Lが光導波路WGの出力ポートOUTから出力されることを示す。
光Lがバー状態となるか、クロス状態となるかは、曲がり導波路部分Cの光路長差ΔLと光の波長λとの関係で決まることが知られている。すなわち、下記式(2)が成り立つ場合には、光Lはクロス状態となり、下記式(3)が成り立つ場合には、光Lはバー状態となる。
2πnΔL/λ=2mπ・・・(2)
2πnΔL/λ=(2m+1)π・・・(3)
ここで、nは、光導波路WG及びWGの屈折率である。また、mは自然数である。
再び図1に戻り、光合分波素子10の光路長差ΔLについて説明を行う。光合分波素子10は、マッハツェンダ干渉計の上述した性質を利用して、光の合分波を行う。
すなわち、図1に示すように、第1光Lについてはバー状態で出力されるように、及び第2光Lについてはクロス状態で出力されるように、曲がり導波路部分18b〜24bの光路長差ΔLを設定する。これにより、光合分波素子10は、第1光Lと第2光Lの合分波を行うことが可能となる。
続いて、実際の数値を挙げて、曲がり導波路部分18b〜24bの光路長差ΔLを設計する方法について説明する。
ここで、第1光L及び第2光Lを、光加入者系システムで一般的に用いられる波長の光とする。すなわち、第1光Lの真空中における波長λ1Vを1.3μmとし、及び第2光Lの真空中における波長λ2Vを1.49μmとする。
また、第1光Lについての第1及び第2光導波路14及び16の等価屈折率をn(=2.53)とし、及び第2光Lについての第1及び第2光導波路14及び16の等価屈折率をn(=2.25)とする。
第1光Lがバー状態で出力され、及び第2光Lがクロス状態で出力されることに留意しながら、これらの値を式(2)及び式(3)に代入すると、それぞれ、下記式(4)及び式(5)が得られる。
2πnΔL/λ2V=2πΔL/λ=2π×2.25ΔL/1.49=2πm・・・(4)
2πnΔL/λ1V=2πΔL/λ=2π×2.53ΔL/1.3=(2m+1)π・・・(5)
ここで、λは、第1及び第2光導波路14及び16を伝播中の第1光Lの波長を示す。同様に、λは、第1及び第2光導波路14及び16を伝播中の第2光Lの波長を示す。
式(4)と式(5)の差を取ると、ΔL=1.15μmが得られる。
このようにして求められたΔL(=1.15)を式(4)に代入してmを求めると、m=1.729となる。ところで、mは自然数という条件があり、この条件を満たさないと第2光Lはクロス状態とならない。導波路の設計により正確にm=2とすることも可能だが、一般的な設計では、1.729に最も近い自然数である2をmの値とする(m=2)。
これでmの値が定まったので、m=2を再び式(4)に代入してΔLを求めると、ΔL=1.32μmが得られる。これが最終的な結果である。
つまり、マッハツェンダ干渉計18〜24において曲がり導波路部分18b〜24bの光路長差ΔLを1.32μmとすることにより、第1光Lをバー状態で、及び第2光Lをクロス状態で出力させることができる。これにより、第1光Lと第2光Lの波長分離が可能となる。
(Si細線導波路の場合のΔLについて)
(ΔLについて)の項では、ΔLの算出法について、最も一般的な場合を説明した。しかし、光導波路WG及びWGを構成する材料の屈折率の波長分散が大きい場合には、光導波路WG及びWGの寸法を最適化することにより、上述した式(2)及び式(3)を同時に成立させることが可能である。
ここで、光導波路WG及びWGを構成する材料の屈折率の波長分散が大きい材料としては、例えば、Siを挙げることができる。
以下、この点について詳細に説明する。
図1に示すように、第1光L(波長λ1V=1.3μm)についてはバー状態で出力されるように、及び第2光L(波長λ2V=1.49μm)についてはクロス状態で出力されるようにΔLを設定することから、上述した式(2)及び式(3)は、下記式(2)’及び下記式(3)’のように書き表すことができる。
2πnΔL/λ1V=2mπ・・・(2)’
2πnΔL/λ2V=(2m+1)π・・・(3)’
ここで、nは、波長λ1Vの光が感じる光導波路の等価屈折率であり、及びnは、波長λ2Vの光が感じる光導波路の等価屈折率である。
式(2)’及び式(3)’式を同時に満足させるΔLを求めることができれば、第1光Lをバー状態で、及び第2光Lをクロス状態で出力させることができる。
そのために、Δn=n−n及びΔλ=λ2V−λ1Vと置き、これらΔn及びΔλを用いて、ΔLを求める。まず、式(2)’と式(3)’の差を取り変形すると、下記式(14)が得られる。
2ΔL=λ2V(λ2V−Δλ)/(Δλn+λ2VΔn)・・・(14)
式(14)において、波長λ2Vを設計上重視する基準波長λとし、基準波長λの光が感じる光導波路の等価屈折率をn(=n)とする。その上で、式(14)を式(2)’に代入して変形すると、下記式(15)が得られる。
Δn/n=(1−Δλ/λ)/(2m)−Δλ/λ・・・(15)
式(15)より、ΔLの設計条件は、比Δn/n及びΔλ/λで決定されることが分かる。つまり、式(15)が成り立つような整数mを見つければ良いわけである。
ところで、式(15)において、Δλ及びλは、第1光L及び第2光Lの波長が既知の場合には定数となる。よって、式(15)中で不明な量はΔn/nのみである。
Δn及びnは、シミュレーションから求めることができる。図10に、このシミュレーション結果を示す。図10において、左縦軸は、基準波長λの光が感じる光導波路の等価屈折率n(無次元)を示す。右縦軸は、Δn(無次元)を示す。横軸は、光伝播方向に直交する面で切断した光導波路の寸法(μm)を示す。なお、このシミュレーションにおいては、光伝播方向に直交する光導波路の断面形状は正方形状とする。
このシミュレーションは、光導波路の寸法を変化させて、そのときに基準波長λ(=1.49μm)の光が感じる光導波路の等価屈折率nと、Δnとを計算したものである。図10に示した結果より、Δn/nを求めることができる。
図11は、式(15)をグラフ化した特性図である。図11において、縦軸はΔn/n(無次元)であり、横軸は光導波路の寸法である。図11においても、図10と同様に光導波路の断面形状は正方形状とする。
図11中に3本の水平線が描かれているが、これは、式(15)にm=1,2,3の値をそれぞれ代入することで得られるΔn/nの値である。また、図11中の曲線は、図10から得られるΔn/nの値である。
図11を参照すると、m=2の水平線と図10から得られるΔn/nの曲線とは、光導波路の寸法が約0.35μm及び、Δn/nが約0.09の点で交差している。つまり、この点において、式(15)が成り立つことが分かる。
ところで、式(14)を変形すると、下記式(16)が得られる。
2nΔL/λ=2m=(1−Δλ/λ)/(Δλ/λ+Δn/n)・・・(16)
よって、図11より得られたΔn/n(=0.09)を他の既知の量とともに式(16)に代入すれば、式(2)’及び式(3)’式を同時に満足させるΔLを求めることができる。実際に式(16)を用いて、計算を行うと、ΔL=1.17μmが得られる。
このように、光導波路WG及びWGを構成する材料の屈折率の波長分散が大きい場合、例えばSi細線光導波路の場合には、厳密に式(2)及び式(3)を満たすΔLを求めることができる。
なお、上述の議論は、N波長(Nは3以上の整数)の光の合分波を行う光合分波素子にも適用することができる。ここで、「N波長の光を合分波する」とは、(N−i)波長(ただし、iは、1≦i≦N−1の整数)光をクロス状態で出力し、かつ、i波長の光をバー状態で出力することを示す。
この場合には、光合分波素子の両端において、波長の干渉次数の差は、1よりも大きくなる。よって、この場合、式(2)’及び式(3)’は、より一般的な形で下記式(17)のように書き表すことができる。
2πnΔL/λ=2π(m+Δm)・・・(17)
ここで、λは、合分波すべき光の波長を示し、jが大きくなるほど波長が短くなるように並べたものである(ただし。jは、1≦j≦Nの整数)。また、nは、波長がλの光が感じる光導波路の等価屈折率である。Δmは、2−Nで与えられる値である。
式(17)を用いて計算を行うと、上述した式(15)及び式(16)は、N波長の場合には、それぞれ下記式(15)’及び式(16)’と変形することができる。
Δn/n=Δm(1−Δλ/λ)/(2m)−Δλ/λ・・・(15)’
2nΔL/λ=2m=Δm(1−Δλ/λ)/(Δλ/λ+Δn/n
・・・(16)’
よって、上述したと同様の議論により、光導波路WG及びWGを構成する材料の屈折率の波長分散が大きい場合に、N波長の光を合分波可能とするΔLの値を、式(15)’及び式(16)’より求めることができる。
(ΔLを達成する曲がり導波路の設計)
図4を参照して、曲がり導波路部分18b〜24bにおいて、上述した光路長差ΔLを達成するための第1及び第2光導波路14及び16の設計方法について説明する。図4は、曲がり導波路部分の要部拡大平面図である。なお、曲がり導波路部分18b〜24bは、形状が等しいので、以下の説明では、曲がり導波路部分22bを例に挙げて説明を行う。
曲がり導波路部分22bは、直線導波路すなわち直線領域と均一の曲率半径を持つ曲線導波路すなわち曲がり領域とを接続して設計する。
すなわち、図4に示すように、曲がり導波路部分22bの第1光導波路14は、第1光入出力ポート14a側から、曲線導波路50a→曲線導波路50b→直線導波路50c→曲線導波路50d→曲線導波路50eの順に構成されている。
ここで、曲線導波路50a,50b,50d及び50eにおいて、曲率半径Rと、弧の拡がり角Θとはそれぞれ等しい。また、直線導波路50cの長さは、弧の拡がり角Θと、曲がり導波部分22bにおける第1及び第2光導波路14及び16の光路長差ΔLとを用いて、幾何的にΔLcosΘ/(1−cosΘ)と求められる。
同様に、曲がり導波路部分22bの第2光導波路16は、第1光入出力ポート16a側から、曲線導波路51a→直線導波路51b→曲線導波路51c→直線導波路51d→曲線導波路51eの順に構成されている。
ここで、曲線導波路51a及び51eにおいて、曲率半径Rと、弧の拡がり角Θとはそれぞれ等しい。また、曲線導波路51cの曲率半径はRであり、弧の拡がり角は2Θである。なお、上述した第1光導波路14におけるR及びΘと、第2光導波路16におけるR及びΘとは、それぞれ同一の値である。
また、直線導波路51b及び51dの長さは、弧の拡がり角Θと、曲がり導波部分における第1及び第2光導波路14及び16の光路長差ΔLとを用いて、幾何的に(ΔL/2)/(1−cosΘ)と求められる。
このような構造の曲がり導波路部分22bにおいてR及びΘを求めるために、曲がり導波路部分22bを伝播する光の強度ロスが最少となる条件を考える。
ここで、曲線導波路50a,50b,50d,50e,51a,51c及び51eにおける単位長さ当たりの光の強度ロスをαとする。また、直線導波路50c,51b及び51dの単位長さ当たりの光の強度ロスをαとする。
さらに、曲線導波路50bと直線導波路50cとの接合部、直線導波路50cと曲線導波路50dとの接合部、曲線導波路51aと直線導波路51bとの接合部、直線導波路51bと曲線導波路51cとの接合部、曲線導波路51cと直線導波路51dとの接合部、及び直線導波路51dと曲線導波路51eとの接合部における光の強度ロスをαJRSとする。
また、曲線導波路50aと50b、及び50dと50eの接合部における光の強度ロスをαJRRとする。
このとき、曲がり導波路部分22bにおける第1光導波路14の光の強度ロスの和α1414は、下記式(6)で与えられる。なお、ここで、L14は、曲がり導波路部分22bにおける第1光導波路14の全長を表わし、α14は曲がり導波路部分22bにおける第1光導波路14の単位長さ当たりの強度ロスを示している。
α1414=α4RΘ+(αΔLcosΘ)/(1−cosΘ)+2αJRS+2αJRR・・・(6)
また、曲がり導波路部分22bにおける第2光導波路16の光の強度ロスの和α1616は、下記式(7)で与えられる。なお、ここで、L16は、曲がり導波路部分22bにおける第2光導波路16の全長を表わし、α16は曲がり導波路部分22bにおける第2光導波路16の単位長さ当たりの強度ロスを示している。
α1616=α4RΘ+(αΔL)/(1−cosΘ)+4αJRS・・・(7)
一般に、曲線導波路50a,50b,50d,50e,51a,51c及び51eにおける光の強度ロスは、曲率半径Rが小さくなるほど大きくなることが知られている。従って、式(6)及び式(7)から、光の強度ロスが最少となるΘが存在することが示唆される。
そこで、曲がり導波路部分22bにおいて、第2光導波路16についての光の強度ロスを最少にする条件を式(7)から求める。なお、第1光導波路14ではなく、第2光導波路16について光の強度ロスの最少条件を求めるのは、第2光導波路16が第1光導波路14よりも光路長が長く、従って光の強度ロスが第1光導波路よりも大きいためである。
すなわち、式(7)をΘで微分することで、光の強度ロスを最少にする条件式として、下記式(8)を得る。
d(α1616)/d(Θ)=α4R−(αΔLsinΘ)/(1−cosΘ)=0・・・(8)
式(8)を変形すると、下記式(9)が得られる。
R/ΔL=(α/α)×sinΘ/{4(1−cosΘ)}・・・(9)
式(9)から分かるように、光の強度ロスを最少にする条件は、Θと規格化された曲率半径R/ΔLとの関係になる。
図5に、α/α=1の場合について、式(9)のR/ΔLとΘとの関係(曲線1)、及び、この関係から得られたR/ΔLの値を(7)式に代入して求めた規格化された第2光導波路16の全長L16/ΔLとΘとの関係(曲線2)を示す。
図5において、左の縦軸は、R/ΔL(無次元)を示し、及び右の縦軸はL16/ΔL(無次元)をそれぞれ示す。横軸は、Θ(degrees)を示す。
ところで、従来知られているように、曲線導波路における単位長さ当たりの光の強度ロスαと、直線導波路における単位長さ当たりの光の強度ロスαとがほぼ等しくなる、実用的な曲率半径Rは、5μm以上である。
そこで、Rとして5μmを用い、及び(ΔLについて)の項で求めたΔL(=1.32μm)とを用いて、R/ΔLを求め、図5の曲線1に当てはめると、光の強度ロスα1616を最少にすることができるΘは約30°と求められる。
また、図5の曲線2にΘ=30°とΔL=1.32μmとを当てはめると、光の強度ロスα1616を最少にする、第2導波路16の全長L16は約26μmと求められる。
つまり、方向性結合器部分18a〜24aの長さを考慮しても、光合分波素子10は全長を200μm程度に抑えることができる。
(方向性結合器部分と曲がり導波路部分の光導波路の幅について)
(マッハツェンダ干渉計の構造)の項において、方向性結合器部分18a〜24aの光導波路の幅W2が、曲がり導波路部分18b〜24bの光導波路の幅W1よりも僅かに小さいことを説明した。このようにした理由は、光合分波素子10を偏波無依存にするためである。
チャネル型導波路として構成されている曲がり導波路部分18b〜24bにおいて、偏波依存性を生じないようにするためには、第1及び第2光導波路14及び16の横断面形状(光伝播方向に垂直な切断面の形状)が正方形状であれば良いことが知られている。
これに基づいて、曲がり導波路部分18b〜24bを構成する第1及び第2光導波路14及び16を、横断面形状が、好ましくは、例えば0.3μm×0.3μmの正方形状とする。
曲がり導波路部分18b〜24bの横断面形状の寸法をこのように設計することにより、曲がり導波路部分18b〜24bにおいて、第1及び第2光導波路14及び16は、偏波無依存になるとともに、第1及び第2光L及びLに対してシングルモード導波路として機能する。
方向性結合器部分18a〜24aを偏波無依存とするためには、第1及び第2光導波路14及び16の横断面形状と、方向性結合器部分18a〜24aの結合長(光伝播方向に沿った長さ)とを調整する必要がある。
より詳細には、発明者らは、波長λ2V(=1.49μm)の第2光Lについて、結合長と第1及び第2光導波路14及び16の幅を変化させてシミュレーションを行い、方向性結合器部分18a〜24aが偏波無依存となる結合長及び導波路幅を決定した。
図6(A)及び(B)に、そのシミュレーション結果を示す。図6(A)及び(B)の両者に共通して、縦軸は結合長(μm)を示し、及び横軸は第1及び第2光導波路14及び16の幅(μm)を示す。
また、図6(A)は、第1及び第2光導波路14及び16の間の間隔を0.3μmとした場合を示し、及び図6(B)は、第1及び第2光導波路14及び16の間の間隔を0.35μmとした場合を示す。
また、図6(A)及び(B)において、実線で示す曲線1は、TE偏波に関する結合長と導波路幅との関係を示し、鎖線で示す曲線2は、TM偏波に関する結合長と導波路幅との関係を示す。
なお、図6(A)及び(B)に共通して、第1及び第2光導波路14及び16の高さHは、曲がり導波路部分18b〜24bと同様に0.3μmとしてシミュレーションを行っている。
図6(A)を参照すると、方向性結合器部分18a〜24aにおいて、第1及び第2光導波路14及び16の間隔が0.3μmの場合、結合長(縦軸)が約13μm、及び導波路幅(横軸)が約0.28μmの点において、曲線1及び2が交差することが分かる。
また、図6(B)を参照すると、方向性結合器部分18a〜24aにおいて、第1及び第2光導波路14及び16の間隔が0.35μmの場合、結合長(縦軸)が約21μm、及び導波路幅が約0.287μmの点において、曲線1及び2が交差することが分かる。
このことは、これらの曲線1と曲線2との交差点において、方向性結合器部分18a〜24aは、偏波無依存となることを意味する。ただし、図6(A)と(B)とを比較すると、曲線1及び曲線2の両者とも、図6(A)の方が図6(B)よりも傾きが緩やかであるので、第1及び第2光導波路14及び16の間隔が0.3μmの方が、間隔が0.35μmよりも偏波依存性が小さいことが分かる。
よって、方向性結合器部分18a〜24aの製造時の寸法誤差を考慮した場合には、寸法が多少狂っても、最適条件からのズレが少ない図6(A)(間隔が0.3μm)の方が、設計上有利である。
なお、このシミュレーションで、波長λ2Vの第2光Lに着目して方向性結合器部分18a〜24aの設計を行った理由を以下に説明する。
第1及び第2光導波路14及び16を単結晶シリコンで形成した場合、石英で光導波路を形成した場合に比較して、ONUに用いる波長範囲(1.3〜1.49μm)では、方向性結合器部分18a〜24aの波長依存性が大きく、結合長に4倍程度の差が生じる。つまり、波長λ1V(1.3μm)の第1光Lは、波長λ2V(1.49μm)の第2光Lに比べて、結合が非常に弱い。
よって、結合が弱い第1光Lをバー状態で出力させるのが設計上有利である。このように設計した場合、第2光Lはクロス状態で出力させる必要がある。ところで、一般に、マッハツェンダ干渉計においては、クロス状態を消光比よく出力させるためには、結合長を厳密に設定する必要があることが知られている。一方、バー状態は、結合長を厳密に設定しなくとも消光比よく出力されることが知られている。
これが、方向性結合器部分18a〜24aの設計を第2光Lについてのみ行った理由である。
(動作)
再び図1を参照して、この実施の形態の光合分波素子10の動作について説明する。
まず、第1光入出力ポート14aから、第1光L(波長λ1V=1.3μm)と第2光L(波長λ2V=1.49μm)とが光合分波素子10に入力された場合について考える。
この場合、上述したように、第1光Lはバー状態、すなわち、第2光入出力ポート14bから出力される。一方、第2光Lは、上述したようにクロス状態、すなわち、第2光入出力ポート16bから出力される。
ONUとして用いる場合、第1光Lを加入者系から局への上り信号とし、及び第2光Lを局から加入者系への下り信号とする。
この場合、第2光入出力ポート14bから入力された第1光L(上り信号)は、バー状態で第1光入出力ポート14aから出力される。また、第1光入出力ポート14aから入力された第2光L(下り信号)は、クロス状態で第2光入出力ポート16bから出力される。
次に、図7を参照して、この実施の形態の光合分波素子10の動作特性について説明する。図7は、動作特性のシミュレーション結果である。縦軸が、バー状態及びクロス状態の入力強度に対する出力強度の比率(無次元)を示し、横軸が光合分波素子10に入力した光の波長を示す。また、図7中に実線で示した曲線1がバー状態を示し、及び鎖線で示した曲線2がクロス状態を示す。
シミュレーションに用いた光合分波素子10は、以下の点を除いて、(構造)〜(方向性結合器部分と曲がり導波路部分の光導波路の幅について)の項で説明した寸法で設計してある。
(1)方向性結合器部分18a〜24aの結合長の微調整
これは、方向性結合器部分18a〜24aと曲がり導波路部分18b〜24bとの接合部付近において、曲がり導波路18b〜24bを構成する第1及び第2光導波路14及び16が光結合可能な距離にまで接近してしまう。そのために、方向性結合器部分18a〜24aの結合長を短めの11.6μmに調整した。
(2)曲がり導波路部分18b〜24bにおける第1及び第2光導波路14及び16の光路長差ΔLを1.344μmとした。
これは、単結晶シリコン製の第1及び第2光導波路14及び16の等価屈折率を考慮して、第1光L(λ1V=1.3μm)と第2光L(λ2V=1.49μm)とが、それぞれ、バー状態及びクロス状態の中心波長となるように調整したためである。
図7を参照すると、波長1.3μm付近のバー状態と波長1.49μm付近のクロス状態の両状態において、広い波長範囲で波長分離がなされていることが分かる。完全に波長分離がなされている波長帯域は約50nmであり、光源の波長揺らぎや、光合分波素子10の作成誤差を十分に吸収することが可能である。
また、入力光の強度とほぼ等しい強度の出力光を得ることができる。
(効果)
(1)この実施の形態の光合分波素子10は、図7に示すように、クロストークをほとんど生じることなく、第1光Lと第2光Lの合分波を行うことができる。
(2)また、図7に示すように、この実施の形態の光合分波素子10は、光強度のロスを従来に比べて低減することができる。
(3)また、この実施の形態の光合分波素子10は、全長が200μm程度であり、従来のSi製マッハツェンダ型のONUに比べて小型である。
(設計条件、変形例等)
(1)この実施の形態においては、4段のマッハツェンダ干渉計18〜24を直列に接続した場合について説明した。しかし、光合分波素子10を構成するマッハツェンダ干渉計の個数は4段には限定されない。
バー状態対、及びクロス状態対を、それぞれ1個以上備えていれば、その段数に限定はない。例えば、図8(A)に示すように3段であってもよい。この場合、バー状態対及びクロス状態対が、それぞれ1個ずつ設けられている。
また、図8(B)に示すように、6段であってもよい。この場合、バー状態対が3個、及びクロス状態対が2個設けられている。
(2)この実施の形態では、曲がり導波路部分18b〜24bと方向性結合器部分18a〜24aとの境界部において、第1及び第2光導波路14及び16の幅をW1からW2へと不連続に変化させた場合について説明した。この設計でも、光の強度ロスを実用上十分なレベルで抑えることはできる。しかし、より光の強度ロスを低減するためには、境界部において、第1及び第2光導波路14及び16の幅をテーパ状になだらかに変化させることが好ましい。
(3)(ΔLを達成する曲がり導波路の設計)の項で説明したように、この実施の形態では、マッハツェンダ干渉計18〜24の曲がり導波路部分18b〜24bを直線導波路と、均一の曲率半径を持つ曲線導波路とで形成した。
しかし、曲がり導波路部分18b〜24bは、異なる曲率半径の曲線導波路を組み合わせて設計してもよい。
より詳細には、光合分波素子10を構成するマッハツェンダ干渉計60の曲がり導波路部分60bを図9に示すように設計してもよい。
すなわち、このマッハツェンダ干渉計60は、第1光導波路62と第2光導波路64とで構成されている。そして、これら第1及び第2光導波路62及び64により、方向性結合器部分60a及び60aと、曲がり導波路部分60bとが形成されている。
曲がり導波路部分60bの第1光導波路62は、曲線導波路66a→曲線導波路66b→曲線導波路66c→曲線導波路66dの順に構成されている。
ここで、曲線導波路66a〜66dにおいて、曲率半径Rと、弧の拡がり角Θとはそれぞれ等しい。
曲がり導波路部分60bの第2光導波路64は、曲線導波路68a→曲線導波路68b→曲線導波路68c→曲線導波路68dの順に構成されている。
ここで、曲線導波路68a〜68dにおいて、曲率半径R(≠R)と、弧の拡がり角Θ(≠Θ)とはそれぞれ等しい。
この曲がり導波路部分60bにおいて、光路長差ΔLを達成するための第1及び第2光導波路62及び64の設計方法は、(ΔLを達成する曲がり導波路の設計)で説明した方法に準じる。
すなわち、光路長が長い第2光導波路64について、曲がり導波路部分60bにおける光の強度ロスα6464を考える。ここで、L64は、曲がり導波路部分60bにおける第2光導波路64の全長を示し、及びα64は、曲がり導波路部分60bにおける第2光導波路64の単位長さ当たりの強度ロスを示している。この強度ロスα6464は、下記式(10)で与えられる。
α6464=αR14RΘ=αR1{ΔL+4Rsin−1(RsinΘ/R)}+4αJRR・・・(10)
ここで、αR1は曲線導波路68a〜68dにおける単位長さ当たりの光の強度ロスである。また、αJRRは、曲線導波路68aと68bとの接合部、曲線導波路68bと68cとの接合部、曲線導波路68cと68dとの接合部における光の強度ロスである。
図9より、Rを無限大とすれば、光路長差ΔLが効率よく得られることが分かる。よって、式(10)において、R→∞とすることにより、下記式(11)を得る。
α6464=αR1(ΔL+4RsinΘ)+4αJRR・・・(11)
ところで、曲がり導波路部分60bにおいて、第1及び第2光導波路62及び64をマッハツェンダ干渉計の中心軸に投影した長さは等しくなければならないことから、下記式(12)が得られる。
=ΔL/{4(Θ−sinΘ)}・・・(12)
式(12)を式(11)に代入して、最終的な結果として下記式(13)を得る。
α6464=αR1ΔL{Θ/(Θ−sinΘ)}+4αJRR・・・(13)
式(13)より、弧の拡がり角Θに対して光の強度ロスα6464が変化することが分かる。また、弧の拡がり角Θは大きい方が好ましく、Θ=π/2において光の強度ロスα6464が最も小さくなることが分かる。
(A)は、この実施の形態の光合分波素子の平面図であり、(B)は、この実施の形態の光合分波素子の側面図である。 (A)は、マッハツェンダ干渉計の平面図である。(B)は、(A)のA−A線に沿った切断面の切断端面図である。(C)は、(A)のB−B線に沿った切断面の切断端面図である。 マッハツェンダ干渉計の構造を模式的に示す平面図である。 曲がり導波路部分の要部拡大平面図である。 R/ΔLとΘとの関係、及び、L16/ΔLとΘとの関係を示す。 (A)及び(B)は、方向性結合器部分を偏波無依存とするための、結合長と第1及び第2光導波路の幅との関係を示すシミュレーション結果である。 この実施の形態の光合分波素子の動作特性の説明に供する図である。 (A)及び(B)は、光合分波素子の変形例を示す図である。 光合分波素子の変形例の説明に供する図である。 Δn及びnを求めるためのシミュレーション結果である。 式(15)をグラフ化した特性図である。
符号の説明
10 光合分波素子
12 基板
12a 下層
12b 上層
12c 一方の側面
12d 他方の側面
12e 第1主面
14,62 第1光導波路
14a,16a 第1光入出力ポート
14b,16b 第2光入出力ポート
14c,14d,16c,16d 接続用光導波路
16,64 第2光導波路
18,20,22,24,60 マッハツェンダ干渉計
18a〜24a,60a 方向性結合器部分
18b〜24b,60b 曲がり導波路部分
50a,50b,50d,50e,51a,51c,51e ,66a〜66d,68a〜68d曲線導波路
50c,51b,51d 直線導波路

Claims (10)

  1. 一端が第1光入出力ポートとされ、かつ他端が第2光入出力ポートとされた第1及び第2光導波路が基板に並列して設けられていて、
    前記第1及び第2光導波路の第1及び第2光入出力ポートの間の前記第1及び第2光導波路により形成されたマッハツェンダ干渉計を3段以上直列に備えており、
    前記第1光入出力ポートのいずれか一方に入力される、波長が異なる第1及び第2光の合波光を、波長により分波して前記第1及び第2光導波路の第2光入出力ポートのそれぞれから出力する光合分波素子であって、
    それぞれのマッハツェンダ干渉計における前記第1及び第2光導波路を伝播する光に対する光路長差ΔLの絶対値は一定であり、
    光路長差の和が+2ΔL又は−Δ2Lとなる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対、及び光路長差の和が0となる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対を、それぞれ1個以上備えることを特徴とする光合分波素子。
  2. 前記第1及び第2光の前記第1及び第2光導波路中における波長をそれぞれ、λ及びλ(λ>λ)とするとき、前記光路長差ΔLが下記式(1)で与えられることを特徴とする請求項1に記載の光合分波素子。
    ΔL=(2m+1)×λ、かつ、ΔL=2m×λ(ただし、mは自然数)・・・(1)
  3. 前記第1光が、前記第2光入出力ポートの一方からバー状態で出力され、かつ前記第2光が前記第2光入出力ポートの他方からクロス状態で出力されることを特徴とする請求項2に記載の光合分波素子。
  4. 前記第1及び第2光導波路がSiを材料として形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光合分波素子。
  5. 前記マッハツェンダ干渉計の曲がり導波路部分を構成する前記第1及び第2光導波路の光伝播方向に直交する断面形状は正方形状であり、及び、
    前記マッハツェンダ干渉計の方向性結合器部分を構成する前記第1及び第2光導波路の光伝播方向に直交する断面形状は、前記基板の主面に垂直な方向の長さが、前記基板の主面に平行な方向の長さよりも長い長方形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光合分波素子。
  6. 前記曲がり導波路部分を、直線状の導波路と、曲率半径が等しい複数の曲線導波路とで形成することを特徴とする請求項5に記載の光合分波素子。
  7. 前記光路長差ΔLが、前記第1及び第2光導波路を構成する材料の等価屈折率の波長依存性を利用して求められたものであることを特徴とする請求項2に記載の光合分波素子。
  8. 前記第1及び第2光導波路を構成する材料をSiとすることを特徴とする請求項7に記載の光合分波素子。
  9. 前記第1及び第2光の波長差をΔλとし、前記第1及び第2光の感じる前記第1及び第2光導波路の等価屈折率差をΔnとし、mを正の整数とした場合、下記式(15)が成立し、かつ、前記光路長差ΔLが下記式(16)を満たすことを特徴とする請求項7又は8に記載の光合分波素子。
    Δn/n=(1−Δλ/λ)/(2m)−Δλ/λ・・・(15)
    2nΔL/λ=(1−Δλ/λ)/(Δλ/λ+Δn/n)・・・(16)
    ここで、nは第2光の感じる光導波路の等価屈折率である。
  10. 一端が第1光入出力ポートとされ、かつ他端が第2光入出力ポートとされた第1及び第2光導波路が基板に並列して設けられていて、
    前記第1及び第2光導波路の第1及び第2光入出力ポートの間の前記第1及び第2光導波路により形成されたマッハツェンダ干渉計を3段以上直列に備えており、
    前記第1光入出力ポートのいずれか一方に入力される、波長が異なるN波長(ただし、Nは、N≧3の整数)の合波光を、波長により分波して、前記第1光導波路の第2光入出力ポートから(N−i)波長(ただし、iは、1≦i≦N−1の整数)の光を出力し、及び第2光導波路の第2光入出力ポートからi波長の光を出力する光合分波素子であって、mを1以上の整数とするとき、
    それぞれのマッハツェンダ干渉計における前記第1及び第2光導波路を伝播する光に対する光路長差ΔLの絶対値は一定であり、
    光路長差の和が+2ΔL又は−Δ2Lとなる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対、及び光路長差の和が0となる連続する2段のマッハツェンダ干渉計の対を、それぞれ1個以上備え、
    下記式(15)’及び式(16)’が同時に成立することを特徴とする光合分波素子。
    Δn/n=Δm(1−Δλ/λ)/(2m)−Δλ/λ・・・(15)’
    2nΔL/λ=2m=Δm(1−Δλ/λ)/(Δλ/λ+Δn/n
    ・・・(16)’
    ただし、Δmは、2−Nで与えられる整数であり、λは基準波長であり、及びnaは基準波長の光が感じる光導波路の等価屈折率である。
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