JP2009210557A - ビーム照射装置およびレーザレーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】受光位置検出器上におけるサーボ光の振り幅を円滑に抑制できるビーム照射装置およびレーザレーダを提供する。
【解決手段】走査部(走査レンズ14)の変位に伴って変位するとともに、サーボ光となる拡散光を発する第2の光源(LED20)を配し、第2の光源と受光位置検出器(PSD103)の中間位置よりも受光位置検出器側に接近するように配され、第2の光源による発光位置を所定の面積領域(孔104a)を介して受光位置検出器上に投影する光投影素子(ピンホール板104)をさらに配する。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ光を照射して目標領域の状況を検出するレーザレーダおよびそれに用いて好適なビーム照射装置に関するものである。
近年、走行時の安全性を高めるために、レーザレーダが家庭用乗用車等に搭載されている。一般に、レーザレーダは、レーザ光を目標領域内でスキャンさせ、各スキャン位置における反射光の有無から、各スキャン位置における障害物の有無を検出し、さらに、各スキャン位置におけるレーザ光の照射タイミングから反射光の受光タイミングまでの所要時間をもとに、そのスキャン位置における障害物までの距離を検出するものである。
レーザレーダの検出精度を高めるには、レーザ光を目標領域内において適正にスキャンさせる必要があり、また、レーザ光の各スキャン位置を適正に検出する必要がある。
ここで、スキャン位置の検出は、たとえば、目標領域に照射されるレーザ光の一部をビームスプリッタ等によって分岐させ、分岐した光(サーボ光)を、PSD(Position Sensitive Detector)等の位置検出用の光検出器(受光位置検出器)にて受光することにより行うことができる(たとえば、特許文献1参照)。
なお、特許文献1のレーザレーダでは、レーザ光が入射する走査レンズをレーザ光の光軸に直交する方向に変位させるレンズアクチュエータが配され、このレンズアクチュエータが駆動されることにより、レーザ光が目標領域内においてスキャンされる。
特開2006−153820号公報
ところで、上述のレンズアクチュエータにおいて、スキャン位置の検出は、走査レンズの変位位置を直接検出することによっても行うことができる。そのための構成として、たとえば、走査レンズを保持するレンズホルダにサーボ光を発するレーザ光源を配し、このレーザ光源からのサーボ光を受光位置検出器(PSD)にて受光する構成が考えられる。
しかしながら、このような構成とした場合、目標領域におけるレーザ光の振り幅を大きくするために走査レンズの変位量を大きくすると、これに伴ってサーボ光の振り幅が大きくなる。このため、比較的大きな受光面を有する受光位置検出器が必要となり、コストの上昇を招いてしまう。さらに、サーボ光を受光位置検出器上に集光させる場合には、サーボ光の振り幅をカバーするために、大きな集光レンズが必要となり、コストの上昇と光学系の大型化を招く。
本発明は、かかる問題を解消するためになされたものであり、受光位置検出器上におけるサーボ光の振り幅を円滑に抑制できるビーム照射装置およびレーザレーダを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み本発明は、以下の特徴を有する。
本発明に係るビーム照射装置は、レーザ光を出射する第1の光源と、前記レーザ光が入射される走査部を変位させることにより前記レーザ光を目標領域内において走査させるアクチュエータと、前記走査部に伴って変位するとともに拡散光を発する第2の光源と、前記拡散光を受光して受光位置に応じた信号を出力する受光位置検出器と、前記第2の光源と前記受光位置検出器の間の中間位置よりも前記受光位置検出器側に接近した位置に配され前記第2の光源による発光位置を所定の面積領域を介して前記受光位置検出器上に投影する光投影素子とを有する。
ここで、光投影素子は、拡散光の一部が通過する孔が形成されたピンホール板とすることができる。これに代えて、光投影素子は、拡散光の一部を光検出器上に集光するレンズ素子とすることもできる。また、アクチュエータは、前記走査部および前記第2の光源を変位可能に支持する導電性のサスペンションワイヤーを備える構成とすることができる。この場合、第2の光源への給電が、サスペンションワイヤーを通して行われる構成とすることができる。
本発明に係るレーザレーダは、上記構成のビーム照射装置を有することを特徴とする。このレーザレーダによれば、上記ビーム照射装置における効果と同様の効果が奏される。
本発明では、第2の光源の位置(発光位置)が、第2の光源と受光位置検出器の間の中間位置よりも前記受光位置検出器側に接近した位置に配された所定の面積領域を介して受光位置検出器上に投影されるため、第2の光源の振り幅よりも、受光位置検出器上に入射される光の振り幅を小さくすることができる。よって、受光位置検出器の小型化と低コスト化を実現できる。
なお、面積領域が受光位置検出器に接近するほど入射光の振り幅L1は小さくなる。よって、受光位置検出器を小型化するには、面積領域を受光位置検出器に接近させるのが望ましい。また、面積領域に集光レンズを配すれば、受光位置検出器上に拡散光の一部を収束させることができ、受光位置検出器上における入射位置を精度良く検出することができる。この場合、集光レンズは小型のものでよく、よって、コストの低減と光学系の小型化を図ることができる。
さらに、第2の光源への給電を、走査部および第2の光源を変位可能に支持するサスペンションワイヤーを通じて行う構成とすれば、リード線等を介して給電する場合に比べて、安定した給電動作を実現することができる。すなわち、ビーム照射装置では、目標領域内におけるレーザ光の走査に伴って、走査部と第2の光源が、頻繁かつ急峻に変位される。この状況下で、リード線等を介して第2の光源に給電を行うと、リード線等に継続的に負荷が掛かり、リード線等に損傷や断線が生じる惧れがある。これに対し、本願発明の如くサスペンションワイヤーを用いて給電を行うと、走査部と第2の光源が頻繁かつ急峻に変位してもサスペンションワイヤーに損傷が起こることはないため、第2の光源への給電を安定して行うことができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に何ら制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1に、レンズアクチュエータの構成を示す。同図(a)は、レンズアクチュエータ10を、右斜めやや上方から見た斜視図であり、同図(b)は、走査レンズ14等からなるレンズ部分のみを背面側から見た図である。
同図(a)を参照して、ベース部11には、導電性のサスペンションワイヤー12を介して、可動板13がX−Y方向に変位可能に支持されている。サスペンションワイヤー12は、3本が1束とされ、その束が4ヶ所に配されている。すなわち、本実施の形態では、12本のサスペンションワイヤー12が用いられている。
サスペンションワイヤー12は、1ヶ所当り1本とすることもできる。しかし、この場合、3本のサスペンションワイヤー12を1束としたときと同じバネ定数を得るためには、ワイヤーの線径を大きくする必要がある。ワイヤーが太くなると、可動板13が変位したときに、サスペンションワイヤー12のベース11側の端部(根元)にかかる力が大きくなるため、サスペンションワイヤー12やベース11が破損する惧れがある。そこで、本実施の形態では、このようなサスペンションワイヤー12の根元にかかる力を軽減するためにワイヤー1本当りの線径が小さくされ、その場合でも所望のバネ定数が得られるように、3本のサスペンションワイヤー12が1束とされている。
可動板13の底面には、フレネルレンズからなる走査レンズ14と受光レンズ15が装着されている。これら走査レンズ14と受光レンズ15の周囲には、レンズフレーム16が形成され、このレンズフレーム16の上端が、可動板13に装着されている。走査レンズ14、受光レンズ15およびレンズフレーム16は、樹脂により一体成形されている。
可動板13の背面には、コイルユニット17が装着されている。コイルユニット17には、可動板13をX軸方向に駆動するためのコイルと、Y軸方向に駆動するためのコイルとが備えられている。また、ベース部材11には、コイルユニット17に磁界を印加するマグネットユニット18が装着されている。ここで、コイルユニット17を構成する各コイルとマグネットユニット18を構成する各マグネットは、対応するコイルに電流を印加することによりそのコイルにX軸方向またはY軸方向の電磁駆動力が生じるよう構成されている。この電磁駆動力によって、走査レンズ14と受光レンズ15が可動板13と一体的にX軸方向およびY軸方向に駆動される。この他、ベース部材11には、回路ユニット19が装着されている。
なお、本実施の形態では、コイルユニット17の各コイル(X軸方向駆動用のコイル、Y軸方向駆動用のコイル)へ給電する際の、電流の流入用配線および流出用配線として、それぞれ、2本のサスペンションワイヤー12が用いられている。
図1(b)を参照して、レンズフレーム16の背面には、走査レンズ14と受光レンズ15との間の位置に、LED20が配されている。このLED20は、拡散タイプ(広指向タイプ)であり、広い範囲に光を拡散させることができる。LED20からの拡散光は、後述するように、走査用のレーザ光の目標領域内での走査位置を検出するためのサーボ光として利用される。
なお、本実施の形態では、LED20のアノードおよびカソードに、それぞれ、正および負の電圧を印加するための配線として、コイルユニット17の給電に使用されていない、2本のサスペンションワイヤー12が用いられている。
レンズアクチュエータ10では、目標領域内におけるレーザ光の走査に伴って、可動板13(走査レンズ14、LED20)が頻繁かつ急峻に変位される。この状況下で、リード線等を介してLED20に給電を行うと、リード線等に継続的に負荷が掛かり、リード線等に損傷や断線が生じる惧れがある。これに対し、本実施の形態の如くサスペンションワイヤー12を用いて給電を行うと、可動板13が頻繁かつ急峻に変位してもサスペンションワイヤー12に損傷が起こることはないため、LED20への給電を安定して行うことができる。
図2に、本実施の形態に係るレーザレーダの構成を示す。図示の如く、レーザレーダは、ビーム照射ヘッド100と、駆動ユニット200とを備えている。
ビーム照射ヘッド100は、前方空間に設定された目標領域においてビーム(レーザ光)を走査させる。図示の如く、ビーム照射ヘッド100は、上述したレンズアクチュエータ10の他に、半導体レーザ101、アパーチャ102、PSD103、ピンホール板104、光検出器105を備えている。
半導体レーザ101から出射されたレーザ光は、アパーチャ102によって所望の形状に整形された後、レンズアクチュエータ10の走査レンズ14に入射される。走査レンズ14は、両面非球面の凸レンズから構成されており、半導体レーザ101から入射されたレーザ光を収束させる。これにより、レーザ光は平行光よりもやや拡がった状態となる。走査レンズ14は、同図のX−Y平面方向に変位可能となるよう、レンズアクチュエータ10によって支持されており、走査レンズ14を通過したレーザ光は、レンズアクチュエータ10の駆動に応じて、X−Y平面方向に進行方向が変化する。走査レンズ14を通過したレーザ光は、目標領域に照射される。
LED20から拡散するように発せられたサーボ光は、その一部が、ピンホール板104の孔104aを通過し、PSD103によって受光される。孔104a以外の領域に入射されたサーボ光は、ピンホール板104によって遮光される。PSD103は、サーボ光の受光位置に応じた電流信号を出力する。
図3(a)は、PSD103の構成を示す図(側断面図)、図3(b)はPSD103の受光面を示す図である。
図3(a)を参照して、PSD103は、N型高抵抗シリコン基板の表面に、受光面と抵抗層を兼ねたP型抵抗層を形成した構造となっている。抵抗層表面には、同図(b)の横方向における光電流を出力するための電極X1、X2と、縦方向における光電流を出力するための電極Y1、Y2(同図(a)では図示省略)が形成されている。また、裏面側には共通電極が形成されている。
受光面にレーザ光が照射されると、照射位置に光量に比例した電荷が発生する。この電荷は光電流として抵抗層に到達し、各電極までの距離に逆比例して分割されて、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される。ここで、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流は、レーザ光の照射位置から各電極までの距離に逆比例して分割された大きさを有している。よって、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流値をもとに、受光面上における光の照射位置を検出することができる。
たとえば、図4(a)の位置Pにサーボ光が照射されたとする。この場合、受光面のセンターを基準点とする位置Pの座標(x,y)は、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流量をそれぞれIx1、Ix2、Iy1、Iy2、X方向およびY方向における電極間の距離をLx、Lyとすると、たとえば、以下の式によって算出される。
Figure 2009210557
図4(b)は、この算出式を実現する演算回路の構成を示す図である。この演算回路は、後述するPSD信号処理回路205に備えられている。電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流信号Ix1、Ix2、Iy1、Iy2は、アンプ501、502、503、504によって増幅される。そして、加算回路505、507によって、それぞれ、(Ix2 + Ix1)、(Iy2 + Iy1)の演算が行われ、また、減算回路506、508によって、それぞれ、(Ix2 − Ix1)と(Iy2 − Iy1)の演算が行われる。さらに、除算回路509、510によって、それぞれ、式(1)および式(2)の左辺の除算が行われ、この除算回路509、510から、サーボ光の受光位置Pにおけるx方向位置(2x/Lx)とy方向位置(2y/Ly)を示す位置検出信号が出力される。
図5は、サーボ光の発光位置(LED20の位置)とPSD103上におけるサーボ光の入射位置の関係を示す図である。
図中、P1の位置にLED20があるとき、LED20から発せられたサーボ光は、その一部が孔104aを通過する。孔104aを通過したサーボ光は、Q1の位置において、PSD103の受光面に入射される。この場合、発光位置P1は、孔104aを介して、入射位置Q1に投影される。
また、走査レンズ14の変位に伴ってLED20の位置が変位し、図中、P2の位置にLED20があるとき、LED20から発せられたサーボ光は、その一部が孔104aを通過する。孔104aを通過したサーボ光は、Q2の位置において、PSD103の受光面に入射される。この場合、発光位置P2は、孔104aを介して、入射位置Q2に投影される。
このように、サーボ光の発光位置(LED20の位置)と、PSD103受光面上におけるサーボ光の入射位置は一対一に対応する。なお、LED20とPSD103の中間位置よりもPSD103に近づく位置にピンホール板104を配置すれば、LED20の振り幅、すなわち走査レンズ14の変位幅よりも、PSD103受光面上におけるサーボ光の振り幅を小さくすることができる。ピンホール板104は、使用するPSD103のサイズに対しサーボ光の振り幅が適正となる位置に配置すれば良い。
さて、図2に戻り、目標領域内に障害物があると、照射されたレーザ光がその障害物によって反射される。反射されたレーザ光は、受光レンズ15に受光され、受光レンズ15により光検出器105上に集光される。光検出器105は、反射されたレーザ光の受光量に応じた電流信号を出力する。
駆動ユニット200は、コントローラ201と、レーザ駆動回路202と、アクチュエータ駆動回路203と、LED駆動回路と204、PSD信号処理回路205と、ADC(Analog Digital Converter)206と、PD信号処理回路207と、ADC(Analog Digital Converter)208とで構成されている。
レーザ駆動回路202は、コントローラ201からの指令に応じて、半導体レーザ101を駆動する。アクチュエータ駆動回路203は、コントローラ201からの指令に応じて、レンズアクチュエータ10を駆動する。LED駆動回路204は、コントローラ201からの指令に応じて、LED20を駆動する。
PSD103から出力された電流信号は、PSD信号処理回路205に入力される。PSD信号処理回路205では、演算回路によって上述した演算処理が行われる。これにより、PSD信号処理回路205からは、サーボ光の入射位置を表す位置検出信号が出力される。出力された位置検出信号は、ADC206に入力され、ADC206によってアナログ信号からディジタル信号に変換され、コントローラ201に入力される。
光検出器105から出力された電流信号は、PD信号処理回路207に入力される。PD信号処理回路207では、電流信号の増幅およびノイズ除去の処理がなされる。PD信号処理回路207から出力された電流信号は、ADC208に入力され、ADC208によってアナログ信号からディジタル信号に変換され、反射光が入射されたことを示す反射光検出信号として、コントローラ201に入力される。
コントローラ201は、たとえば、DSP(Digital Signal Processor)からなる。コントローラ201は、入力された位置検出信号をもとに、目標領域におけるレーザ光のスキャン位置を検出し、検出結果に応じてレーザ駆動回路202とアクチュエータ駆動回路203を制御する。
スキャン動作時には、LED20が一定パワーにて常時発光されるとともに、目標領域に設定されたスキャン軌道に沿ってレーザ光がスキャンされるようレンズアクチュエータ10が駆動される。レンズアクチュエータ10が駆動されると、LED20の位置(サーボ光の発光位置)が変化し、これに伴い、PSD103受光面上におけるサーボ光の入射位置が変化する。ここで、目標領域上におけるレーザ光のスキャン位置とLED20の位置(サーボ光の発光位置)は一対一に対応しており、これにより、目標領域上におけるレーザ光のスキャン位置とPSD103受光面上におけるサーボ光の入射位置も一対一に対応している。
コントローラ201は、PSD信号処理回路205からの位置検出信号をもとに、目標領域上におけるレーザ光のスキャン位置を検出し、スキャン位置が目標領域上の測定位置(障害物の検出および障害物までの距離の測定を行う位置)に到達したタイミングにおいて、半導体レーザ101をパルス状に発光させる。また、これに応じて目標領域から反射される光を、光検出器105にて受光し、PD信号処理回路207からの反射光検出信号の有無に基づいて、その位置に障害物が存在するか否か、および、障害物が存在する場合には障害物までの距離を検出する。
また、コントローラ201は、PSD信号処理回路205からの位置検出信号をもとに、目標領域上におけるレーザ光のスキャン位置を検出し、スキャン位置が所期のスキャン軌道に沿うよう、レンズアクチュエータ10にサーボを掛ける。これにより、外乱等が加わった場合にも、実動作時の測定位置を所期の測定位置に接近させることができ、障害物の検出精度を高めることができる。
以上、本実施の形態では、走査レンズ14と一体に変位するレンズフレーム16に拡散タイプのLED20が配されるとともに、PSD103の前段にピンホール板104が配され、LED20から発せられたサーボ光が、ピンホール板104を介して、PSD103上に入射される構成とされている。これにより、PSD109受光面上におけるサーボ光の振り幅を抑制することができる。よって、小型・低コストのPSD103を用いることができ、また、光学系の小型化を図ることができる。
図6は、本実施の形態の効果を模式的に示す図である。同図(a)は、本実施の形態の構成において、サーボ光の発光位置(LED20)とPSD103上の入射位置との関係を示す図である。また、同図(b)は、本願発明と比較される比較例の構成において、レーザ光の発光位置(半導体レーザの位置)とPSD103上の入射位置との関係を示す図である。
同図(b)に示すように、比較例の構成では、LED20に代えて、レンズフレーム16に半導体レーザが配され、さらに、ピンホール板104が取り除かれている。この比較例の構成では、走査レンズ14の変位に伴って、半導体レーザの位置(レーザ光の発光位置)が位置R1から発光位置R2まで変位したとすると、PSD103上のレーザ光の入射位置は位置S1’、S2’となる。この場合、PSD103の受光面は、少なくとも、半導体レーザ、すなわち走査レンズ14の変位幅L2と同じレーザ光の振り幅L2をカバーする必要がある。
これに対し、同図(a)に示すように、本実施の形態の構成では、走査レンズ14の変位に伴って、LED20(第2の光源)の位置(サーボ光の発光位置)が位置R1から位置R2まで変位したとすると、位置R1、R2は、ピンホール板104の孔104a(面積領域)を介して、PSD103(受光位置検出器)上の位置S1、S2に投影される。この場合、PSD103上に入射した光の振り幅L1は、比較例の場合の振り幅L2よりもかなり小さくなる。よって、PSD103として小型・低コストのものを用いることができる。
なお、ピンホール板104(孔104a)がPSD103に接近するほど入射光の振り幅L1は小さくなる。よって、PSD103を小型化するには、ピンホール板104をPSD103に接近させるのが望ましい。また、PSD103のサイズが決まっている場合には、サーボ光が受光面をなるべく広く走査するようピンホール板104の位置を調整するのが望ましい。
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、ピンホール板104を用いたが、図7に示す如く、集光レンズ106を用いても良い。図7の構成例は、図2の構成例におけるピンホール板104を、集光レンズと106と集光レンズを保持する保持部材107に置き換えたものである。
図中、P1の位置にLED20があるとき、LED20から発せられたサーボ光は、その一部が集光レンズ106に入射する。集光レンズ106に入射したサーボ光は、Q1の位置において、PSD103の受光面に入射される。この場合、発光位置P1は、集光レンズ106を介して、入射位置Q1に投影される。
また、走査レンズ14の変位に伴ってLED20の位置が変位し、図中、P2の位置にLED20があるとき、LED20から発せられたサーボ光は、その一部が集光レンズ106に入射する。集光レンズ106に入射したサーボ光は、Q2の位置において、PSD103の受光面に入射される。この場合、発光位置P2は、集光レンズ106を介して、入射位置Q2に投影される。
このように、LED20からのサーボ光の発光位置と、PSD103受光面上におけるサーボ光の入射位置は一対一に対応する。
以上のように、ピンホール板104に代えて集光レンズ106を配すれば、PSD103上に拡散光の一部を収束させることができ、PSD103上における入射位置を精度良く検出することができる。この場合、集光レンズ106は小型のものでよく、よって、コストの低減と光学系の小型化を図ることができる。
なお、保持部材107を遮光板にて構成し、その中央に形成された孔に集光レンズ106を装着すれば、集光レンズ106に入射する以外の不要なサーボ光が、PSD103受光面に到達するのを抑制することができる。この場合、PSD103からの出力信号に、不要なサーボ光によるノイズが重畳するのを回避することができる。
ただし、本構成例では、集光レンズ106によってサーボ光が収束されるため、不要なサーボ光がPSD103受光面に到達しても、当該収束位置におけるサーボ光の強度は、PSD103受光面の他の領域よりも数段高くなる。よって、保持部材107に遮光作用がなく、不要なサーボ光がPSD103受光面に到達したとしても、通常、PSD103からの信号をもとにサーボ光の収束位置を円滑に検出することができる。
また、上記実施の形態では、サーボ光を受光する受光位置検出器としてPSD103を用いたが、図8に示す如く、受光位置検出器として4分割センサ108を用いることもできる。この場合、サーボ光は、走査レンズ14が中立位置にあるときに、4分割センサ108の中央位置に照射される。ここで、「中立位置」とは、走査レンズ14の光軸と半導体レーザ101からのレーザ光の光軸とが一致する位置をいう。
ビームスポットのX方向位置とY方向位置は、図示の如く各センサからの出力信号をS1、S2、S3、S4とすると、たとえば次式から求められる。
Figure 2009210557
図8には、この算出式を実現する演算回路の構成が併せて示されている。この場合、PSD信号処理回路205に代えて、この演算回路を備える信号処理回路が用いられる。各センサから出力される信号S1、S2、S3、S4は、アンプ601、602、603、604によって増幅される。そして、加算回路605、606、607、608によって、それぞれ、(S1+S2)、(S3+S4)、(S1+S4)、(S2+S3)の演算が行われ、また、減算回路609、610によって、それぞれ、(S1+S2)−(S3+S4)と(S1+S4)−(S2+S3)の演算が行われる。
さらに、加算回路611によって、(S1+S2+S3+S4)の演算が行われる。そして、除算回路612、613によって、それぞれ、式(3)および式(4)の左辺の除算が行われ、この除算回路612、613から、x方向およびy方向におけるサーボ光の受光位置を示す位置検出信号(出力x、y)が出力される。また、全光量が変化しないので、(S1+S2)−(S3+S4)=X、(S1+S4)−(S2+S3)=Yで、差分のみを計算しても良い。
さらに、上記実施の形態では、レンズアクチュエータ10に、走査部として走査レンズ14が配され、走査レンズ14が変位することで、目標領域内でレーザ光が走査される構成とされている。しかし、これに限らず、たとえば、図9に示すように、アクチュエータ10に、走査部として、凹面ミラー21が配される構成とされてもよい。
この構成例では、凹面ミラー21の前方に、偏光ビームスプリッタ(PBS)109と1/4波長板110が配されている。また、凹面ミラー21の反射面と直交する方向からPBS109にレーザ光が入射されるよう、半導体レーザ101およびアパーチャ102が配されている。さらに、半導体レーザ101は、出射されるレーザ光の偏光方向が、PBS109に対しS偏光となるように調整されている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
半導体レーザ101から出射されたレーザ光は、アパーチャ102によって所望の形状に整形された後、PBS109に入射される。レーザ光は、S偏光であるため、PBS109によって反射され、1/4波長板110を透過して凹面ミラー21に入射される。レーザ光は、1/4波長板110を透過することにより、S偏光から円偏光に変換される。
凹面ミラー21に入射したレーザ光は、凹面ミラー21によって反射され、再び1/4波長板110を透過してPBS109に入射される。レーザ光は、1/4波長板110を透過することにより、円偏光からP偏光に変換される。PBS109に入射したレーザ光は、P偏光であるため、PBS109を透過する。こうして、外部に出射されたレーザ光は、目標領域内に照射される。
また、上記実施の形態における走査機構に替えて、図10ないし図12に示すように、目標領域内でレーザ光を走査させるミラー713を有するミラーアクチュエータ700を用いても良い。
図10に、ミラーアクチュエータ700を用いる場合の構成を示す。なお、同図(a)はミラーアクチュエータ700の分解斜視図、同図(b)はアセンブル状態にあるミラーアクチュエータ700の斜視図である。
同図(a)において、710は、ミラーホルダである。ミラーホルダ710には、端部に抜け止めを有する支軸711と、端部に受け部712aを有する支軸712が形成されている。受け部712aに回動板715の厚みと略同じ寸法の凹部が配され、この凹部に回動板715の上部が装着される。さらに、ミラーホルダ710の前面には平板状のミラー713が装着されており、背面にはコイル714が装着されている。なお、コイル714は、方形状に巻回されている。
支軸712には、上記の如く、受け部712aを介して平行平板状の回動板715が装着される。また、回動板715の側面部には、LED716が配されている。LED716は、拡散タイプ(広指向タイプ)であり、広い範囲に光を拡散させることができる。
720は、ミラーホルダ710を支軸711、712を軸として回動可能に支持する可動枠である。可動枠720には、ミラーホルダ710を収容するための開口721が形成されており、また、ミラーホルダ710の支軸711、712と係合する溝722、723が形成されている。さらに、可動枠720の側面には、端部に抜け止めを有する支軸724、725が形成され、背面には、コイル726が装着されている。コイル726は、方形状に巻回されている。
730は、支軸724、725を軸として可動枠720を回動可能に支持する固定枠である。固定枠730には、可動枠720を収容するための凹部731が形成され、また、可動枠720の支軸724、725と係合する溝732、733が形成されている。さらに、固定枠730の内面には、コイル714に磁界を印加するマグネット734と、コイル726に磁界を印加するマグネット735が装着されている。なお、溝732、733は、それぞれ固定枠730の前面から上下2つのマグネット735間の隙間内まで延びている。
740は、ミラーホルダ710の支軸711、712が可動枠720の溝722、723から脱落しないよう、支軸711、712を前方から押さえる押さえ板である。また、741は、可動枠720の支軸724、725が固定枠730の溝732、733から脱落しないよう、支軸724、725を前方から押さえる押さえ板である。
ミラーアクチュエータ700をアセンブルする際には、ミラーホルダ710の支軸711、712を可動枠720の溝722、723に係合させ、さらに、支軸711、712の前面を押さえるようにして、押さえ板740を可動枠720の前面に装着する。これにより、ミラーホルダ710が、可動枠720によって、回動可能に支持される。
このようにしてミラーホルダ710を可動枠720に装着した後、可動枠720の支軸724、725を固定枠730の溝732、733に係合させ、さらに、支軸732、733の前面を押さえるようにして、押さえ板741を固定枠730の前面に装着する。これにより、可動枠720が、回動可能に固定枠730に装着され、ミラーアクチュエータ700のアセンブルが完了する。
ミラーホルダ710が可動枠720に対し支軸711、712を軸として回動すると、これに伴ってミラー713が回動する。また、可動枠720が固定枠730に対し支軸724、725を軸として回動すると、これに伴ってミラーホルダ710が回動し、ミラーホルダ710と一体的にミラー713が回動する。このように、ミラーホルダ710は、互いに直交する支軸711、712と支軸724、725によって、2次元方向に回動可能に支持され、ミラーホルダ710の回動に伴って、ミラー713が2次元方向に回動する。このとき、支軸712に装着された回動板715も、ミラー713の回動に伴って回動するため、回動板715の側面部に配されたLED716もミラー713の回動に伴って回動する。
なお、同図(b)に示すアセンブル状態において、2つのマグネット734は、コイル714に電流を印加することにより、ミラーホルダ710に支軸711、712を軸とする回動力が生じるよう配置および極性が調整されている。したがって、コイル714に電流を印加すると、コイル714に生じる電磁駆動力によって、ミラーホルダ710が、支軸711、712を軸として回動する。
また、同図(b)に示すアセンブル状態において、2つのマグネット735は、コイル726に電流を印加することにより、可動枠720に支軸724、725を軸とする回動力が生じるよう配置および極性が調整されている。したがって、コイル726に電流を印加すると、コイル726に生じる電磁駆動力によって、可動枠720が、支軸724、725を軸として回動し、これに伴って、回動板715が回動する。
なお、コイル714、726とLED716には、図示しないリード線を介して駆動信号が供給される。
図11は、ミラーアクチュエータ700が装着された状態の光学系の構成を示す図である。
図11において、900は、光学系を支持するベースである。ベース900には、ミラーアクチュエータ700の設置位置に開口903aが形成され、この開口903aに回動板715が挿入されるようにして、ミラーアクチュエータ700がベース900上に装着されている。
ベース900の上面には、ミラー713にレーザ光を導くための光学系910が装着されている。この光学系910は、レーザ光源911と、ビーム整形用のレンズ912、913からなっている。レーザ光源911は、ベース900の上面に配されたレーザ光源用の基板911aに装着されている。
レーザ光源911から出射されたレーザ光は、レンズ912、913によって、それぞれ、水平方向および鉛直方向の収束作用を受ける。レンズ912、913は、目標領域(たとえば、ビーム照射装置のビーム出射口から前方100m程度の位置に設定される)におけるビーム形状が、所定の大きさ(たとえば、縦2m、横1m程度の大きさ)になるよう設計されている。
レンズ912は、鉛直方向にレンズ効果があるシリンドリカルレンズであり、レンズ913は、レーザ光を略平行光とするための非球面レンズである。レーザ光源から出射されたビームは、鉛直方向と水平方向で広がり角が異なる。1つ目のレンズ912は、鉛直方向と水平方向におけるレーザ光の広がり角の比率を変える。2つ目のレンズ913は、出射ビームの広がり角(鉛直方向と水平方向の両方)の倍率を変える。
レンズ912、913を透過したレーザ光は、ミラーアクチュエータ700のミラー713に入射し、ミラー713によって目標領域に向かって反射される。ミラーアクチュエータ700によってミラー713が2軸駆動されることにより、レーザ光が目標領域内において2次元方向にスキャンされる。
ミラーアクチュエータ700は、ミラー713が中立位置にあるときに、レンズ913からのレーザ光がミラー713のミラー面に対し水平方向において45度の入射角で入射するよう配置されている。なお、「中立位置」とは、ミラー面が鉛直方向に対し平行で、且つ、レーザ光がミラー面に対し水平方向において45度の入射角で入射するときのミラー713の位置をいう。
ベース900の下面には、回路基板800が配されている。さらに、ベース900の裏面にも回路基板801(図11には図示せず)が配されている。
図12は、ベース900を裏面側から見たときの一部平面図である。図12には、ベース900の裏側のうちミラーアクチュエータ700が装着された位置近傍の部分が示されている。
図示の如く、ベース900の裏側周縁には、壁901、902が形成されており、壁901、902よりも中央側は、壁901、902よりも一段低い平面903となっている。ベース900裏側の平面903には、開口903aが形成されており、この開口903aを介して、ミラーアクチュエータ700に装着された回動板715がベース900の裏側に突出している。
壁901の近傍には、PSD802が装着された回路基板801が装着されている。また、開口903aおよびPSD802の間には、ピンホール板803が配されている。ピンホール板803は、中央に孔803aを有する。
ここで、LED716、PSD802およびピンホール板803は、ミラーアクチュエータ700のミラー713が上記中立位置にあるときに、LED716がピンホール板803の孔803aとPSD802の中心に向き合うように配置されている。すなわち、ミラー713が中立位置にあるとき、ピンホール板803およびPSD802は、LED716とピンホール板803の孔803aを通る光束の中心光線がPSD803の中心に垂直に入射するよう配置されている。また、ピンホール板803は、ミラー713が中立位置にあるときのLED716とPSD802の中間位置からPSD802までの間に配置されている。
LED716から拡散するように発せられたサーボ光は、その一部が、ピンホール板803の孔803aを通過し、PSD802によって受光される。孔803a以外の領域に入射されたサーボ光は、ピンホール板803によって遮光される。PSD802は、サーボ光の受光位置に応じた電流信号を出力する。
たとえば、ミラー713が中立位置から水平方向に回転すると、これに伴い回動板715が同図(b)のように回動し、LED716の拡散光のうちピンホール板803の孔803aを通る光の光路は、LP1からLP2へと変位する。その結果、PSD802上におけるサーボ光の照射位置が変化し、PSD802から出力される位置検出信号が変化する。この場合、LED716からのサーボ光の発光位置と、PSD802受光面上におけるサーボ光の入射位置は一対一に対応する。
このように、図10ないし図12に示す構成としても、レーザ光源911の振り幅よりも、PSD802の受光面上におけるサーボ光の振り幅を小さくすることができる。よって、小型・低コストのPSD802を用いることができ、また、光学系の小型化を図ることができる。
なお、図10から図12の構成例では、支軸712に装着した回動板715の側面にLED716を配置したが、ミラーアクチュエータ700の他の位置にLED716を配置しても良い。LED716の配置位置は、支軸711、712と支軸724、725を回動軸としてミラー713が回動すると、これに伴って同様に回動する位置であれば、ピンホール板803とPSD802を配置できる限り、如何なる位置とすることもできる。
さらに、上記実施の形態では、サーボ光を拡散発光するための第2の光源として、拡散タイプ(広指向タイプ)のLED20が用いられている。しかし、これに限らず、たとえば、第2の光源を、拡散タイプでないLEDと、このLEDの光出射側に配した、光拡散作用を有する拡散レンズとで構成するようにしてもよい。また、第2の光源を、拡散タイプでないLEDと、このLEDを覆う、光拡散作用を有する拡散キャップとで構成するようにしてもよい。
なお、本発明の一局面は、所定平面に平行に変位する移動体の位置を検出する検出装置としても把握され得る。この検出装置は、前記移動体に伴って変位するとともに拡散光を発する第2の光源と、前記拡散光を受光して受光位置に応じた信号を出力する受光位置検出器と、前記第2の光源と前記受光位置検出器の間の中間位置よりも前記受光位置検出器側に接近した位置に配され前記第2の光源による発光位置を所定の面積領域を介して前記受光位置検出器上に投影する光投影素子とを有する。すなわち、この局面に係る発明は、走査レンズ以外の移動体の位置検出にも用い得る。この場合、上記実施の形態におけるLED20は、たとえば、位置検出対象の移動体に配される。この場合も、上記と同様、PSD103を小型化でき、コストの低減を図ることができる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係るレンズアクチュエータの構成を示す図 実施の形態に係るレーザレーダの構成を示す図 実施の形態に係るPSDの構成を示す図 実施の形態に係る位置検出信号の生成方法を説明する図 実施の形態に係るLEDの発光位置とPSDの入射位置との関係を説明する図 本実施の形態の効果を説明する図 集光レンズを用いる場合の実施の形態の構成を示す図 4分割センサを用いる場合の実施の形態の構成を示す図 凹面ミラーを用いる場合の実施の形態の構成を示す図 ミラーアクチュエータを用いる場合の実施の形態の構成を示す図 ミラーアクチュエータを用いる場合の実施の形態の構成を示す図 ミラーアクチュエータを用いる場合の実施の形態の構成を示す図
符号の説明
10 レンズアクチュエータ(アクチュエータ)
12 サスペンションワイヤー
14 走査レンズ(走査部)
21 凹面ミラー(走査部)
20 LED(第2の光源)
101 半導体レーザ(第1の光源)
103 PSD(受光位置検出器)
104 ピンホール板(光投影素子)
106 集光レンズ(光投影素子)
108 4分割センサ(受光位置検出器)

Claims (5)

  1. レーザ光を出射する第1の光源と、
    前記レーザ光が入射される走査部を変位させることにより前記レーザ光を目標領域内において走査させるアクチュエータと、
    前記走査部に伴って変位するとともに拡散光を発する第2の光源と、
    前記拡散光を受光して受光位置に応じた信号を出力する受光位置検出器と、
    前記第2の光源と前記受光位置検出器の間の中間位置よりも前記受光位置検出器側に接近した位置に配され前記第2の光源による発光位置を所定の面積領域を介して前記受光位置検出器上に投影する光投影素子とを有する、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  2. 請求項1において、
    前記光投影素子は、前記拡散光の一部が通過する孔が形成されたピンホール板である、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  3. 請求項1において、
    前記光投影素子は、前記拡散光の一部を前記受光位置検出器上に集光するレンズ素子である、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項において、
    前記アクチュエータは、前記走査部および前記第2の光源を変位可能に支持する導電性のサスペンションワイヤーを備え、
    前記第2の光源への給電が前記サスペンションワイヤーを通して行われる、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のビーム照射装置を有するレーザレーダ。
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