JP2009208593A - 車両の後部構造 - Google Patents

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Kazuhide Sumita
和英 住田
Shiro Ishikura
士郎 石倉
Masanori Mochizuki
政徳 望月
Katsuaki Sasaki
克明 佐々木
Sawako Yamane
佐和子 山根
Takashi Mizuma
孝 水間
Shinya Horii
慎也 堀井
Akira Ito
晃 伊藤
Minoru Toyoda
稔 豊田
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Abstract

【課題】車両の後部構造において、荷室を拡大すること、特に、フロント及びリヤのシートを配置した乗員室の後側に荷室が形成された小型車両の場合、乗員室を広く維持するとともに、車両の最大乗員数を確保した上で、更に、車体後部の剛性を高く維持して、荷室容量の拡充を図ること、荷室の使い勝手を良くすること、等である。
【解決手段】リヤフロアパネル7のうち少なくとも1対のリヤホイールハウス15の間に位置する車幅方向中央部分に下方へ荷物を収容可能に凹んだフロア凹部20が形成され、リヤフロアパネル7の下面側に配設された燃料タンク14が、フロア凹部20を下方から車幅方向に跨ぐ逆鞍形状の逆鞍形タンク部14aと、フロア凹部20の車幅方向一方側において逆鞍形タンク部14aから後方へ延長されたタンク延長部14bとを有し、逆鞍形タンク部14aとタンク延長部14bとで平面視Lに形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両の後部構造に関し、特に、車室の後部フロアを形成するリヤフロアパネルに下方へ荷物を収容可能に凹んだフロア凹部を形成し、リヤフロアパネルの下面側に燃料タンクを配設し、その燃料タンクがフロア凹部を下方から車幅方向に跨ぐ逆鞍形タンク部を有するものである。
自動車等の一般的な車両の後部構造では、車室の後部フロアがリヤフロアパネルで形成され、このリヤフロアパネルの車幅方向両端側に左右1対のリヤホイールハウスが車室内方側へ膨出するように設けられ、車体後部の剛性を高めるために、1対のリヤホイールハウスに車幅方向に長い後部クロスメンバが架着され、その後部クロスメンバはリヤフロアパネルよりも下方に配設されて断面逆ハット形に形成され、リヤフロアパネルの下面に結合されリヤフロアパネルと協働して閉断面を形成している(例えば、特許文献1参照)。
この種の車両の後部構造において、乗員室の後側に最後列シート(リヤシート)のシートバックで仕切られて荷室が形成されたものでは、その荷室フロアがリヤフロアパネルで形成され、1対のリヤホイールハウスが荷室に臨んでいる。つまり、1対のリヤホイールハウスが荷室内方側へ膨出している。
特に、フロント及びリヤのシートを配置した乗員室の後側に荷室が形成された小型車両では、乗員室を広くするために、フロントフロアパネルの後端部とリヤフロアパネルの前端部とを段上がり状のキックアップ部を介して連結して、リヤフロアパネルをフロントフロアパネルよりも上方に位置させ、リヤフロアパネルの前部上にリヤシートを装備し、リヤフロアパネルの下面側に燃料タンクを車幅方向に幅広に配設したものが周知である。
尚、特許文献1の車両では、フロアパネルが全体的にフラットに形成され、そのフロアパネルのうち運転席が装備される部分が他の部分よりも低い低床部に形成され、フロアパネルの下面側に配設された燃料タンクの前部が低床部と車幅方向に並設されている。
特開2005−170297号公報
乗員室の後側に荷室を備えた自動車等の車両の後部構造では、1対のリヤホイールハウスが荷室内方側へ膨出しているため、特に、フロント及びリヤのシートを配置した乗員室の後側に荷室が形成された小型車両では、車体の大きさが限られるため、荷室を拡大するのに限界があり、また、乗員室を広くするために、フロントフロアパネルの後端部とリヤフロアパネルの前端部とを段上がり状のキックアップ部を介して連結して、リヤフロアパネルをフロントフロアパネルよりも上方に位置させ、リヤフロアパネルの前部上にリヤシートを装備し、リヤフロアパネルの下面側に燃料タンクを車幅方向に幅広に配設した場合には、この燃料タンクや、車体後部の剛性を高めるためにリヤフロアパネルの下面に結合された後部クロスメンバによって、リヤフロアパネルの高さ位置を下げて荷室を拡大することが難しく、所望の比較的大きな荷物を荷室に収容するのが難しい場合がある。
そこで、リヤシートがシートバックを可倒に構成されたものでは、そのリヤシートのシートバックを前伏させ荷室を拡大して対応できるが、シートバックを前伏させたリヤシートには勿論乗員が着座することはできず、この状態では、車両の最大乗員数を確保できない、つまり、乗員輸送性が低下するという問題が生じる。
本発明の目的は、車両の後部構造において、荷室を拡大すること、所望の比較的大きな荷物を荷室に収容できるようにすること、特に、フロント及びリヤのシートを配置した乗員室の後側に荷室が形成された小型車両の場合、乗員室を広く維持するとともに、リヤシートのシートバックを前伏させずに、リヤシートに乗員が着座可能な状態のままで、つまり、車両の最大乗員数を確保した(乗員輸送性能を低下させないようにした)上で、更に、車体後部の剛性を高く維持して、荷室容量の拡充を図ること、荷室の使い勝手を良くすること、等である。
請求項1の車両の後部構造は、車室の後部フロアを形成するリヤフロアパネルと、このリヤフロアパネルの車幅方向両端側に車室内方側へ膨出するように設けられた左右1対のリヤホイールハウスとを備えた車両の後部構造において、前記リヤフロアパネルのうち少なくとも1対のリヤホイールハウス間に位置する車幅方向中央部分に下方へ荷物を収容可能に凹んだフロア凹部が形成され、前記リヤフロアパネルの下面側に燃料タンクが配設され、その燃料タンクが前記フロア凹部を下方から車幅方向に跨ぐ逆鞍形状の逆鞍形タンク部を有することを特徴とする。
車両の後部構造において、乗員室の後側に最後列シート(リヤシート)のシートバックで仕切られて荷室が形成され、その荷室フロアがリヤフロアパネルで形成され、1対のリヤホイールハウスが荷室内方側へ膨出するもの、特に、フロント及びリヤのシートを配置した乗員室の後側に荷室が形成された小型車両の場合、乗員室を広くするために、フロントフロアパネルの後端部とリヤフロアパネルの前端部とを段上がり状のキックアップ部を介して連結して、リヤフロアパネルをフロントフロアパネルよりも上方に位置させ、リヤフロアパネルの前部上にリヤシートを装備し、リヤフロアパネルの下面側に燃料タンクを配設したものに対して、本発明が好適である。
リヤフロアパネルのうち少なくとも1対のリヤホイールハウス間に位置する車幅方向中央部分に下方へ荷物を収容可能に凹んだフロア凹部が形成され、リヤフロアパネルの下面側に燃料タンクが配設され、その燃料タンクがフロア凹部を下方から車幅方向に跨ぐ逆鞍形状の逆鞍形タンク部を有するので、燃料タンクがフロア凹部と車幅方向にオーバーラップするように配設され、燃料タンクのうちフロア凹部の車幅方向両側に位置する部分の容量を大きくして、燃料タンクの配置スペースが確保されるとともに、フロア凹部により荷室が拡大され、所望の比較的大きな荷物をフロア凹部に載置して荷室に収容でき、また、フロア凹部の内壁部を利用して荷物を安定させた状態で収容できようになる。特に、前記小型車両の場合、乗員室が広く維持されるとともに、リヤシートのシートバックを前伏させずに、つまり、車両の最大乗員数が確保された(乗員輸送性能を低下させないようにした)上で、荷室容量の拡充が図られる。
請求項1の従属請求項として次の構成を採用可能である。
車室の乗員室における前記リヤフロアパネル上にリヤシートが装備され、前記フロア凹部はその前部がリヤシートのシートクッションの下側に位置するように形成される(請求項2)。前記リヤシートはシートクッションを跳上げ可能に構成され、前記シートクッションを跳上げた状態で乗員室から前記フロア凹部にアクセス可能に構成される(請求項3)。
前記1対のリヤホイールハウスに架設された車幅方向に長い後部クロスメンバであって、前記リヤフロアパネルよりも上方に配設された後部クロスメンバを備える(請求項4)。前記リヤフロアパネルのフロア凹部の左右の上端近傍部に下面側から結合されて、リヤフロアパネルと協働して閉断面を形成して前後方向に延びる左右1対の後部中央フレームを備える(請求項5)。前記燃料タンクは、前記フロア凹部の車幅方向一方側において前記逆鞍形タンク部から後方へ延長されたタンク延長部を有し、この逆鞍形タンク部とタンク延長部とで平面視L形に形成される(請求項6)。
請求項1の車両の後部構造によれば、車室の後部フロアを形成するリヤフロアパネルと、このリヤフロアパネルの車幅方向両端側に車室内方側へ膨出するように設けられた左右1対のリヤホイールハウスとを備え、リヤフロアパネルのうち少なくとも1対のリヤホイールハウス間に位置する車幅方向中央部分に下方へ荷物を収容可能に凹んだフロア凹部が形成され、リヤフロアパネルの下面側に燃料タンクが配設され、その燃料タンクがフロア凹部を下方から車幅方向に跨ぐ逆鞍形状の逆鞍形タンク部を有するので、燃料タンクをフロア凹部と車幅方向にオーバーラップさせるように配設し、燃料タンクのうちフロア凹部の車幅方向両側に位置する部分の容量を大きくして、燃料タンクの配置スペースを確保するとともに、フロア凹部により荷室を拡大することができ、所望の比較的大きな荷物をフロア凹部に載置して荷室に収容でき、また、フロア凹部の内壁部を利用して荷物を安定させた状態で収容できるようになる。
特に、フロント及びリヤのシートを配置した乗員室の後側に荷室が形成された小型車両の場合、フロントフロアパネルの後端部とリヤフロアパネルの前端部とを段上がり状のキックアップ部を介して連結して、リヤフロアパネルをフロントフロアパネルよりも上方に位置させ、リヤフロアパネルの前部上にリヤシートを装備して、リヤフロアパネルの下面側に車両装備品を配設することで、乗員室を広くすることができるが、本案特有の前記構成により、乗員室を広く維持するとともに、リヤシートのシートバックを前伏させずに、リヤシートに乗員が着座可能な状態のままで、つまり、車両の最大乗員数を確保した(乗員輸送性能を低下させないようにした)上で、荷室容量の拡充を図ることができる。
請求項2の車両の後部構造によれば、車室の乗員室におけるリヤフロアパネル上にリヤシートが装備され、フロア凹部はその前部がリヤシートのシートクッションの下側に位置するように形成されたので、リヤシートのシートクッションの下方空間を有効利用して、フロア凹部を前後方向に長く形成し、長物の荷物を前後に向けてフロア凹部に載置して荷室に収容できるようになり、つまり、リヤシートのシートバックを前伏させずに、車両の最大乗員数を確保して、長物の荷物を収容可能に荷室容量の拡充を図ることができ、また、フロア凹部の前部に荷物を収納しておくことで、その荷物をシートクッションにより外部から隠蔽した状態にすることができる。
請求項3の車両の後部構造によれば、リヤシートはシートクッションを跳上げ可能に構成され、シートクッションを跳上げた状態で乗員室からフロア凹部にアクセス可能に構成されたので、乗員室からフロア凹部に荷物を出し入れすることができ、故に、荷室の使い勝手を良くすることができる。
請求項4の車両の後部構造によれば、1対のリヤホイールハウスに架設された車幅方向に長い後部クロスメンバであって、リヤフロアパネルよりも上方に配設された後部クロスメンバを備えたので、この後部クロスメンバをフロア凹部の形成に邪魔にならないように設けて車体後部の剛性を高く維持して、荷室容量の拡充を図ることができ、この後部クロスメンバをリヤフロアパネルから上方へ離間して配設し、更に、後部クロスメンバをフロア凹部の底部から比較的大きく離隔させて、上下長が長い荷物を後部クロスメンバと干渉しないようにフロア凹部に載置して荷室に収容することが可能になり、リヤサスペンションを頂部で連結支持するリヤホイールハウスの剛性が向上することを期待できる。
請求項5の車両の後部構造によれば、リヤフロアパネルのフロア凹部の左右の上端近傍部に下面側から結合されて、リヤフロアパネルと協働して閉断面を形成して前後方向に延びる左右1対の後部中央フレームを備えたので、リヤフロアパネルのフロア凹部の形成による剛性低下を防止し、リヤフロアパネルの剛性を全体的に高めることができる。
請求項6の車両の後部構造によれば、燃料タンクは、フロア凹部の車幅方向一方側において逆鞍形タンク部から後方へ延長されたタンク延長部を有し、この逆鞍形タンク部とタンク延長部とで平面視L形に形成されたので、タンク延長部をフロア凹部と車幅方向に並設しフロア凹部と干渉させずに設けて、燃料タンクの容量を大きくすることができる。
本発明の車両の後部構造は、車室の後部フロアを形成するリヤフロアパネルと、このリヤフロアパネルの車幅方向両端側に車室内方側へ膨出するように設けられた左右1対のリヤホイールハウスとを備え、リヤフロアパネルのうち少なくとも1対のリヤホイールハウス間に位置する車幅方向中央部分に下方へ荷物を収容可能に凹んだフロア凹部が形成され、リヤフロアパネルの下面側に燃料タンクが配設され、その燃料タンクがフロア凹部を下方から車幅方向に跨ぐ逆鞍形状の逆鞍形タンク部を有する。
図1〜図6に示すように、車両1(自動車1)は、車室2において、その後側部分を除く大部分が乗員室3に形成され、その乗員室3に左右1対のフロントシート(図示略)とリヤシート4が配置され、乗員室3の後側にリヤシート4のシートバック4bで仕切られて荷室5が形成されている。車室2の前部フロアがフロントフロアパネル6で形成され、車室2の後部フロアがリヤフロアパネル7で形成され、フロントフロアパネル6の後端部とリヤフロアパネル7の前端部とが段上がり状のキックアップ部8を介して連結され、リヤフロアパネル7がフロントフロアパネル6よりも上方に位置している。
フロントフロアパネル6は、その前端部が車室2とエンジンルーム(図示略)とを仕切るダッシュパネル(図示略)の下端部に結合され、その車幅方向両端部が左右1対のサイドシル9に結合されている。フロントシートはフロントフロアパネル6の前部上に装備されている。フロントフロアパネル6の車幅方向中央部分に前後方向へ延びる上方凸のトンネル部6aが形成され、トンネル部6aの後端部はキックアップ部8に繋がっている。
リヤフロアパネル7は、その車幅方向両端部分が左右1対のリヤサイドフレーム10に結合されて、リヤサイドフレーム10と協働して閉断面を形成し、その後端部がリヤエンドパネル11に結合されている。リヤエンドパネル11の上端側に荷室5を後方外へ開口するリヤゲート12が形成され、このリヤゲート12がバックドア(図示略)により開閉される。リヤフロアパネル7の前端部及びキックアップ部8に車幅方向に長い断面L形のキックアップクロスメンバ13が下面側から結合され、キックアップクロスメンバ13の車幅方向両端部は1対のサイドシル9に結合されている。
リヤシート4は、車幅方向に長いベンチシートで構成されて、乗員室3におけるリヤフロアパネル7の前部上に装備され、リヤフロアパネル7の下面側に車両装備品である燃料タンク14が配設されている。リヤフロアパネル7の車幅方向両端側に左右1対のリヤホイールハウス15が車室2の内方側へ膨出するように設けられ、この1対のリヤホイールハウス15に左右1対の後輪1aが収容されている。この1対のリヤホイールハウス15は、左右1対のリヤサイドパネル16とリヤフロアパネル7とに繋がっている。
各リヤホイールハウス15は、ホイールハウスインナ15a、ホイールハウスアウタ15b、ホイールハウスレインフォースメント15cで構成され、ホイールハウスインナ15aが車室2の内方側へ膨出し、そのホイールハウスインナ15aにリヤフロアパネル7の車幅方向外端部が結合され、ホイールハウスインナ15aの上部は、ホイールハウスインナ15aとリヤサイドパネル16とに結合されたスティフナ17で補強されている。
1対のリヤホイールハウス15の頂部に、1対の後輪1aのリヤサスペンション(図示略)が連結支持されている。1対のリヤホイールハウス15の前部間にリヤシート4のシートバック4bが位置し、荷室5の荷室フロアがリヤフロアパネル7の後部で形成され、1対のリヤホイールハウス15は荷室5に臨んでいる。つまり、1対のリヤホイールハウス15は荷室5の内方側へ膨出している。
さて、この車両1の後部構造1Rは、前記のリヤシート4、荷室5、リヤフロアパネル7、キックアップ部8、リヤエンドパネル11、燃料タンク14、1対のリヤホイールハウス15等を備えるとともに、リヤフロアパネル7のうち少なくとも1対のリヤホイールハウス15の間に位置する車幅方向中央部分に下方へ荷物を収容可能に凹んだフロア凹部20が形成され、燃料タンク14はフロア凹部20と車幅方向にオーバーラップするように配設されている。
フロア凹部20は、前後方向に延びて、その前端がキックアップ部8から後方へ少し離間して位置するとともに、その後端がリヤエンドパネル11に臨むように、また、1対のリヤホイールハウス15の間の距離の1/3程度の車幅方向幅に形成され、その底部がフロントフロアパネル6よりも少し高く(或いは、フロントフロアパネル6と略同じ高さに)なるように形成されている。フロア凹部20はその前部がリヤシート4のシートクッション4aの下側に位置するように形成されている。
リヤフロアパネル7のフロア凹部20の前側の前端部及びキックアップ部8とで車幅方向に長い断面山形部8aが形成され、この断面山形部8aにリヤシート4のシートクッション4aの前端部分を載置支持できるように構成されている。こうして、フロア凹部20はその前部がリヤシート4のシートクッション4aの下方に位置するように形成されている。キックアップクロスメンバ13は、断面山形部8aの内部を通って車幅方向に延びるように配設されている。
また、この車両1の後部構造1Rは、リヤフロアパネル7のフロア凹部20の左右の上端近傍部に下面側から結合されて、リヤフロアパネル7と協働して閉断面を形成して前後方向に延びる左右1対の後部中央フレーム21を備えている。各後部中央フレーム21は、フロア凹部20の全長に亙って設けられ、断面L形に形成されて、その上端フランジ部がリヤフロアパネル7のフロア凹部20よりも車幅方向外側部の下面に結合され、その下内端フランジ部がフロア凹部20の内壁部の外側面に結合されている。
燃料タンク14は、フロア凹部20を下方から車幅方向に跨ぐ逆鞍形状の逆鞍形タンク部14aと、フロア凹部20の車幅方向一方側(左側)において逆鞍形タンク部14aから後方へ延長されたタンク延長部14bとを有し、この逆鞍形タンク部14aとタンク延長部14bとで平面視L形に形成され、その前端がキックアップ部8やキックアップクロスメンバ13と干渉しないように、キックアップ部8から後方へ少し離間するように位置して、リヤフロアパネル7等に固定的に取付けられている。
逆鞍形タンク部14aは、平面視にて車幅方向に長い矩形に形成され、リヤシート4の下側に配置されて、1対のリヤサイドフレーム10の間の距離よりも少し短い車幅方向幅を有し、フロア凹部20の下側に位置する中央タンク部14a1と、フロア凹部20の左右両側に位置するサイドタンク部14a2,14a3とからなる。中央タンク部14a1とサイドタンク部14a2,14a3の底部は同じ高さに形成されている。
タンク延長部14bは、逆鞍形タンク部14aの1/2弱程度の前後長を有し、前後方向から視てサイドタンク部14a2と同形状に形成され、このサイドタンク部14a2から後方へ荷室5の前後方向略中央部まで延びている。但し、タンク延長部14bがリヤエンドパネル11の近傍まで延びるようにしてもよい。尚、タンク延長部14bを省略してもよい。
ここで、エンジン排気系の排気管18は、エンジンルーム内のエンジン(図示略)からフロントフロアパネル6のトンネル部6aの内部(下面側)を通って後方へ延びて、キックアップ部8からリヤフロアパネル7の下面側に導入されるが、リヤフロアパネル7の下面側においては、キックアップ部8及び燃料タンク14及びフロア凹部20等と干渉しないように配設されている。
具体的に、排気管18は、キックアップ部8の後方近傍から右方へ屈曲して延びてから、後方へ屈曲してリヤサイドフレーム10に沿って延びて、車両1の後端側に導出されている。排気管18にはその下流端近傍においてサイレンサー19が接続され、このサイレンサー19は、リヤエンドパネル7の下面側において、フロア凹部20の右側かつ燃料タンク14のサイドタンク部14a3の後側に配置されている。尚、燃料タンク14、排気管18、サイレンサー19の構成、配置を、前記と左右逆となるようにしてもよい。
リヤシート4はシートクッション4aを跳上げ可能に構成され、シートクッション4aを跳上げた状態で乗員室3からフロア凹部20にアクセス可能に構成されている。リヤシート4において、シートバック4bがリヤホイールハウス15やリヤサイドパネル16やスティフナ17等に連結支持され、シートバック4bの下端部側にシートクッション4aの基端部(後端部)が車幅方向の枢支軸4cを介して枢支されている。
シートクッション4aは、水平姿勢でリヤフロアパネル7に載置支持されて、乗員が着座可能になり、シートバック4bと折り重なるように枢支軸4cを中心に回動され鉛直姿勢に跳上げられて、フロア凹部20の前部が乗員室3に開口した状態になる。尚、シートクッション4aを跳上げた状態に保持可能に構成してもよい。
また、この車両1の後部構造1Rは、1対のリヤホイールハウス15に架設された車幅方向に長い後部クロスメンバ25であって、リヤフロアパネル7よりも上方に配設された後部クロスメンバ25と、後部クロスメンバ25に前端部が支持されて、フロア凹部20の上方をカバー可能に且つ荷物を載置可能にリヤフロアパネル7の上側で水平に保持される後部荷室ボード30(図6参照)とを備えている。
後部クロスメンバ25は、断面コ字状の部材25aと帯板状の部材25bとからなる2部材を結合して平断面構造に構成され、荷室5において、リヤシート4のシートバック4bの後面の近傍に且つリヤフロアパネル7のフロア面(フロア凹部20以外の部分の上面)の近傍に位置して、フロア凹部20の上方を横切るように設けられ、後部クロスメンバ25の車幅両端部に設けられたフランジが、1対のリヤホイールハウス15のホイールハウスインナ15aの下部内面に当接状に結合されている。
後部クロスメンバ25は、その前後方向位置が後輪1aの車軸位置近傍に位置し、その左右両側部分がリヤフロアパネル7のうちフロア凹部20の左右両側部の上面に当接又は近接している。尚、後部クロスメンバ25の代わりに、例えばハイドロフォーム成形により1部材で平断面構造に構成された角筒状の又は円筒状の後部クロスメンバや、断面コ字状の開断面構造の後部クロスメンバを採用してもよい。尚、後部クロスメンバ25をリヤフロアパネル7の前記左右両側部の上面に結合してもよい。
荷室ボード30は、荷室5に取外し可能に取付けるものであり、リヤフロアパネル7のうち平面視にて荷室5に臨む部分と略同じ形状且つサイズに形成され、その大部分を形成する水平ボード部30aと、水平ボード部30aの前端側に設けられた係止カバー部30bとを有する。尚、荷室ボード30は省略可能である。
荷室ボード30を荷室5に取付けた状態で、係止カバー部30bが後部クロスメンバ25に係止支持されて後部クロスメンバ25をカバーするとともに、水平ボード部30aがフロア凹部20を覆うようにリヤフロアパネル7の上面(リヤフロアパネル7のうちフロア凹部20の左右両側部の上面)に面接触状に載置支持される。尚、荷室ボード30は、フロア凹部20の上側部分に荷物が載置された場合でも撓みにくいように比較的硬質に構成されている。
以上説明した車両1の後部構造1Rによれば、リヤフロアパネル7のうち少なくとも1対のリヤホイールハウス15の間に位置する車幅方向中央部分に下方へ荷物を収容可能に凹んだフロア凹部20が形成され、リヤフロアパネル7の下面側に燃料タンク14が配設され、その燃料タンク14がフロア凹部20を下方から車幅方向に跨ぐ逆鞍形状の逆鞍形タンク部14aを有するので、燃料タンク14をフロア凹部20と車幅方向にオーバーラップさせるように配設し、燃料タンク14のうちフロア凹部20の車幅方向両側に位置する部分の容量を大きくして、燃料タンク14の配置スペースを確保するとともに、フロア凹部20により荷室5を拡大することができ、所望の比較的大きな荷物をフロア凹部20に載置して荷室5に収容でき、また、フロア凹部20の内壁部を利用して荷物を安定させた状態で収容できるようになる。
特に、車両1は、フロントシート及びリヤシート4を配置した乗員室3の後側に荷室5が形成された小型車両であり、フロントフロアパネル6の後端部とリヤフロアパネル7の前端部とを段上がり状のキックアップ部8を介して連結して、リヤフロアパネル7をフロントフロアパネル6よりも上方に位置させ、リヤフロアパネル7の前部上にリヤシート4を装備して、リヤフロアパネル7の下面側に燃料タンク14を配設することで、乗員室3を広くする上で有利であるが、本案特有の前記構成により、乗員室3を広く維持するとともに、リヤシート4のシートバック4bを前伏させずに、リヤシート4に乗員が着座可能な状態のままで、つまり、車両1の最大乗員数(4〜5人)を確保した(乗員輸送性能を低下させないようにした)上で、荷室5の容量の拡充を図ることができる。
車室2の乗員室3におけるリヤフロアパネル7上にリヤシート4が装備され、フロア凹部20はその前部がリヤシート4のシートクッション4aの下側に位置するように形成されたので、リヤシート4のシートクッション4aの下方空間を有効利用して、フロア凹部20を前後方向に長く形成し、長物の荷物を前後に向けてフロア凹部20に載置して荷室5に収容できるようになり、つまり、リヤシート4のシートバック4bを前伏させずに、車両1の最大乗員数を確保して、長物の荷物を収容可能に荷室5の容量の拡充を図ることができ、また、フロア凹部20の前部に荷物を収納しておくことで、その荷物をシートクッション4aにより外部から隠蔽した状態にすることができる。
リヤシート4はシートクッション4aを跳上げ可能に構成され、シートクッション4aを跳上げた状態で乗員室3からフロア凹部20にアクセス可能に構成されたので、乗員室3からフロア凹部20に荷物を出し入れすることができ、故に、荷室5の使い勝手を良くすることができる。
1対のリヤホイールハウス15に架設された車幅方向に長い後部クロスメンバ25であって、リヤフロアパネル7よりも上方に配設された後部クロスメンバ25を備えたので、この後部クロスメンバ25をフロア凹部20の形成に邪魔にならないように設けて車体後部の剛性を高く維持して、荷室5の容量の拡充を図ることができる。
リヤフロアパネル7のフロア凹部20の左右の上端近傍部に下面側から結合されて、リヤフロアパネル7と協働して閉断面を形成して前後方向に延びる左右1対の後部中央フレーム21を備えたので、リヤフロアパネル7のフロア凹部20の形成による剛性低下を防止し、リヤフロアパネル7の剛性を全体的に高めることができる。
燃料タンク14は、フロア凹部20の車幅方向一方側において逆鞍形タンク部14aから後方へ延長されたタンク延長部14bを有し、この逆鞍形タンク部14aとタンク延長部14bとで平面視L形に形成されたので、タンク延長部14bをフロア凹部20と車幅方向に並設しフロア凹部20と干渉させずに設けて、燃料タンク14の容量を大きくすることができる。
後部クロスメンバ25に前端部が支持されて、フロア凹部20の上方をカバー可能に且つ荷物を載置可能にリヤフロアパネル7の上側で水平に保持される後部荷室ボード30を備えたので、この後部荷室ボード30でフロア凹部20に載置して荷室5に収容された荷物を隠蔽でき、しかも、荷物を後部荷室ボード30に整然と載置して荷室5に収容でき、また、後部荷室ボード30を取外すと、上下に長い荷物をフロア凹部20に載置して荷室5に収容でき、つまり、荷室5の使い勝手を良くすることができる。
次に、実施例1を部分的に変更した他の実施例について説明する。但し、実施例1と同一又は類似する構成については、同一符号又は類似符号を付して説明して、適宜、詳細な説明を省略し、実施例1と基本的に同じ効果については説明を省略する。
図7に示すように、この車両の後部構造1RAでは、後部クロスメンバ25Aが、実施例1の後部クロスメンバ25よりも前方に位置するようにして、リヤフロアパネル7よりも上方に且つリヤシート4の後端部下側に配設され、この後部クロスメンバ25Aにリヤシート4の後端部が載置支持されている。また、キックアップクロスメンバ13Aがリヤフロアパネル7の前端部及びキックアップ部8に上面側から結合され、このキックアップクロスメンバ13Aにリヤシート4の前端部が載置支持されている。こうして、リヤシート4の取付け剛性を高めることができる。
図8に示すように、この車両の後部構造1RBでは、後部クロスメンバ25Bが、実施例1の後部クロスメンバ25よりも上方に位置するようにして、リヤフロアパネル7から上方へ離間して配設されている。後部クロスメンバ25Bは、フロア凹部20の底部から比較的大きく離隔して、例えばフロア凹部20の深さの2倍以上の高さに配置され、その車幅方向両端部が1対のリヤホイールハウス15の上部に結合されている。こうして、上下長が長い荷物を後部クロスメンバ25Bと干渉しないようにフロア凹部20に載置して荷室5に収容することが可能になり、リヤサスペンションを頂部で連結支持するリヤホイールハウス15の剛性が向上することを期待できる。
図9に示すように、この車両の後部構造1RCでは、後部クロスメンバ25Cが、実施例1の後部クロスメンバ25よりも上方に且つ実施例3の後部クロスメンバ25Bよりも下方に位置するようにして、リヤフロアパネル7から上方へ離間して、但し、リヤゲート12の開口下端縁よりも少し低い位置に配設されている。荷室ボード30Cが全体的に水平に形成され、荷室ボード30Cの前端部が後部クロスメンバ25Cに載置支持され、リヤエンドパネル11の上部前面部には、荷室ボード30Cの後端部を係止支持する複数の係止部31が設けられている。こうして、荷室ボード30Cに載置して荷室5に収容する荷物をリヤゲート12から出し入れし易くなる。また、シートバック支持ブラケットを介して傾倒自在に支持されたシートバック4bを前伏させた場合、このシートバック4bの背面(上面)と荷室ボード30Cとが略連続した荷物載置面を形成することができるので、荷室スペースを拡大でき、荷物を荷室深部まで滑り込ませることができる。
図10に示すように、この車両の後部構造1RDでは、後部クロスメンバ25Dが、実施例4の後部クロスメンバ25Cと略同じ位置に配設されるとともに、リヤシート4Dが、シートクッション4Daを跳上げた状態で、そのシートクッション4Daの下端部がリヤフロアパネル7のフロア面(フロア凹部20以外の上面)よりも上方に且つ後部クロスメンバ25Dの下端部よりも上方に位置するように、また、シートバック4Dbの下端部分が前後に貫通するように構成されている。
リヤシート4Dにおいては、複数のシート連結部材4Ddの基端部がシートバック4Dbの下端部よりも少し上側部分に車幅方向の枢支軸4Dcを介して枢支され、複数のシート連結部材4Ddの先端部がシートクッション4Daの後端部に連結されている。こうして、シートクッション4Daを跳上げた状態で、フロア凹部20の前部を乗員室3に大きく開口できるし、荷室5の前後長以上の長尺物を、後部クロスメンバ25Dとシートクッション4Daの下側を通すようにして収容でき、更に、リヤフロアパネル7の前後長以上の長尺物を、リヤフロアパネル7のフロア面上で後部クロスメンバ25Cとシートクッション4Daの下側を通してキックアップ部8よりも前方へ張り出すようにして収容できる。尚、シートクッション4Daを跳上げた状態に保持可能に構成することが好ましい。
図11に示すように、この車両の後部構造1REでは、後部クロスメンバ25Eは、リヤシート4Eのシートクッション4Eaを跳上げ可能にシートバック4Ebに枢支する枢支軸部材4Ecと兼用され、即ち、この枢支軸部材4Ecが、その車幅方向両端部を1対のリヤホイールハウス15に結合して架設され、シートクッション4Eaを跳上げた状態で乗員室3からフロア凹部20にアクセス可能に構成されている。こうして、後部クロスメンバ25Eが荷室5を狭くすることを防止できる。
また、リヤシート4Eは、実施例5のリヤシート4Dと同様に、シートクッション4Eaを跳上げた状態で、そのシートクッション4Eaの下端部がリヤフロアパネル7のフロア面(フロア凹部20以外の上面)よりも上方に位置するように、また、後部クロスメンバ25Eの下端部と略同じ高さ位置となるように、また、シートバック4Ebの下端部分が前後に貫通するように構成され、実施例5と同様の効果を奏する。
図12、図13に示すように、この車両の後部構造1RFでは、後部クロスメンバ25Fが、例えばハイドロフォーム成形により、1部材で円筒状の平断面構造に構成されて、実施例4の後部クロスメンバ25Cと略同位置に配設されている。荷室ボード30Fは、水平ボード部30Faと、水平ボード部30Faの前端側に設けられた複数のフック部30Fbとを有し、これらフック部30Fbが後部クロスメンバ25Fに係止支持され、リヤエンドパネル11の上部前面部に、荷室ボード30Fの後端部を係止支持する複数の係止部31が設けられている。こうして、実施例4と同様の効果を奏する。特に、シートバック支持ブラケットを介して傾倒自在に支持されたシートバック4bを前伏させた場合、このシートバック4bの背面(上面)と荷室ボード30Fとが略連続した荷物載置面を形成することができるので、荷室スペースを拡大でき、荷物を荷室深部まで滑り込ませることができる。
図14に示すように、この車両の後部構造1RGでは、後部クロスメンバ25Gが、円筒状の平断面構造に構成されて、実施例4の後部クロスメンバ25Cと略同位置に配設され、リヤシート4に付随の複数のシートベルトアンカ35が後部クロスメンバ25Gに支持されている。各シートベルトアンカ35は、その後端部が後部クロスメンバ25Gに固定されて、そこから前方へリヤシート4を挿通するように延び、前部において前方斜め上方へ起立し、その先端部にシートベルト(図示略)のバックル36が固定されている。こうして、シートベルトアンカ35の支持剛性を高めることができる。
図15〜図18に示すように、この車両の後部構造1RHでは、後部クロスメンバ25Hが円筒状の平断面構造に構成されて、この後部クロスメンバ25Hの車幅方向両端部を1対のリヤホイールハウス15に対して上下方向にリヤシート4のシートバック4bの後面に沿って位置可変に支持するクロスメンバ可変支持機構40が設けられている。
クロスメンバ可変支持機構40は左右1対の対称の可変支持構造41からなり、各可変支持構造41は、上下方向に長い案内部材42と、この案内部材42に移動自在にガイド支持されたスライド部材43とを有し、このスライド部材43が後部クロスメンバ25Hの車幅方向端部に固定的に設けられている。
案内部材42にはT溝42aが形成され、案内部材42は、そのT溝42aのスリット42bを荷室5の内方側へ向け、リヤシート4のシートバック4bの後面に沿ってやや後傾となるように、リヤホイールハウス15のホイールハウスインナ15a及びスティフナ17Hの内面部に固定されている。スティフナ17Hは、案内部材42の上端部分を固定するために、その内面下部がホイールハウスインナ15aの内面と略連続的に繋がる鉛直断面に形成されている。
スライド部材43は、後部クロスメンバ25Hの車幅方向端部に固着されて案内部材42の内面に摺動自在に当接する鍔状部43aと、鍔状部43aと一体でT溝42aのスリット42bに摺動自在に係合するスリット係合部43bと、スリット係合部43bに引付機構44を介して連結されT溝42aの底部側の溝部42cに摺動自在に係合する溝部係合部43cとを有する。
引付機構44は、鍔部43aの内面側に枢支された操作レバー45を操作することで作動し、操作レバー45を図10に鎖線で示す固定操作位置に操作することで、溝部係合部43cを鍔部43aの方へ引付けて溝部42cの内面に密着させて、案内部材42に対してスライド部材43を固定し、操作レバー45を固定操作位置から図10に実線で示す固定解除操作位置に操作することで、溝部20cの内面への溝部係合部43cの密着を解除して、案内部材42に対してスライド部材43を固定解除して移動可能にする。
この車両の後部構造1RHによれば、荷室5に載置する荷物に応じて、後部クロスメンバ25Hを所望の上下方向位置に切換えて固定でき、例えば、荷室ボードを使用したい場合には後部クロスメンバ25Hを下限位置に切換えて、その後部クロスメンバ25Hを利用して荷室ボードを載置支持し、また、後部クロスメンバ25Hを上方位置に切換えることで、上下長が長い荷物を後部クロスメンバ25Hと干渉しないようにフロア凹部20に載置して荷室5に収容することが可能になり、リヤサスペンションを頂部で連結支持するリヤホイールハウス15の剛性が向上することを期待できる。
図19に示すように、この車両の後部構造1RIでは、リヤシート4Iが車幅方向に3分割された3つのシートクッション4Iaと、例えば3つのシートクッション4Iaに共通のシートバック4Ibとを備え、3つのシートクッション4Iaのうちの少なくとも中央のシートクッション4Iaが車幅方向の枢支軸4Icを介して跳上げ可能に構成されている。フロア凹部20に対応する中央のシートクッション4Iaのみを跳上げて、乗員室3からフロア凹部20にアクセス可能になる。
実施例1〜10の任意の各構成を可能であれば組合わせて、車両の後部構造を構成してもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の構成を付加して実施可能であり、また、本発明については、実施例に開示の車両(小型車両)に限らず種々の車両に適用可能である。
実施例1の車両の後部構造の内部の斜視図である。 実施例1の車両の後部構造の平断面図である。 図2のIII −III 線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV −V 線断面図である。 荷室ボードを取付けた状態の図4相当図である。 実施例2の図4相当図である。 実施例3の図3相当図である。 実施例4の図4相当図である。 実施例5の図4相当図である。 実施例6の図4相当図である。 実施例7の図1相当図である。 実施例7の図4相当図である。 実施例8の図4相当図である。 実施例9の図1相当図である。 実施例9の図3相当図である。 実施例9の車両の後部構造の要部の斜視図である。 図16のXVIII −XVIII 線断面図である。 実施例10の図1相当図である。
符号の説明
1 車両
1R,1RA,1RB,1RC,1RD,1RE,1RF,1RG,1RH,1RI 後部構造
2 車室
3 乗員室
4,4D,4E,4I リヤシート
4a,4Da,4Ia シートクッション
4b,4Db,4Ib シートバック
4Ec 枢支軸部材
5 荷室
7 リヤフロアパネル
14 燃料タンク
14a 逆鞍形タンク部
14b タンク延長部
15 リヤホイールハウス
19 サイレンサー
20 フロア凹部
21 後部中央フレーム
25,25A,25B,25C,25D,25E,25F,25G,25H 後部クロスメンバ
30,30C,30F 荷室ボード
35 シートベルトアンカ
40 クロスメンバ可変支持機構

Claims (6)

  1. 車室の後部フロアを形成するリヤフロアパネルと、このリヤフロアパネルの車幅方向両端側に車室内方側へ膨出するように設けられた左右1対のリヤホイールハウスとを備えた車両の後部構造において、
    前記リヤフロアパネルのうち少なくとも1対のリヤホイールハウス間に位置する車幅方向中央部分に下方へ荷物を収容可能に凹んだフロア凹部が形成され、
    前記リヤフロアパネルの下面側に燃料タンクが配設され、その燃料タンクが前記フロア凹部を下方から車幅方向に跨ぐ逆鞍形状の逆鞍形タンク部を有することを特徴とする車両の後部構造。
  2. 車室の乗員室における前記リヤフロアパネル上にリヤシートが装備され、
    前記フロア凹部はその前部がリヤシートのシートクッションの下側に位置するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の後部構造。
  3. 前記リヤシートはシートクッションを跳上げ可能に構成され、
    前記シートクッションを跳上げた状態で乗員室から前記フロア凹部にアクセス可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載の車両の後部構造。
  4. 前記1対のリヤホイールハウスに架設された車幅方向に長い後部クロスメンバであって、前記リヤフロアパネルよりも上方に配設された後部クロスメンバを備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両の後部構造。
  5. 前記リヤフロアパネルのフロア凹部の左右の上端近傍部に下面側から結合されて、リヤフロアパネルと協働して閉断面を形成して前後方向に延びる左右1対の後部中央フレームを備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両の後部構造。
  6. 前記燃料タンクは、前記フロア凹部の車幅方向一方側において前記逆鞍形タンク部から後方へ延長されたタンク延長部を有し、この逆鞍形タンク部とタンク延長部とで平面視L形に形成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車両の後部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115320716A (zh) * 2022-08-02 2022-11-11 奇瑞汽车股份有限公司 用于车辆的门槛压板总成及具有其的车辆

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