JP2009208438A - 打滴装置および打滴方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体上で処理液の付与量にばらつきが生じる場合でも、装置の大型化を抑えつつ、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを低減すること。
【解決手段】インクを凝集させるための処理液を媒体に付与する塗布ローラ11と、処理液が付与された媒体にインクを打滴するインク打滴ヘッド37と、媒体上の処理液の分布に応じて、インク打滴ヘッド37の打滴量を補正する手段を備えた。例えば、媒体の搬送速度の変動に伴い媒体上で処理液の付与量が変化する領域を特定し、その領域に対するインク打滴ヘッド37の打滴量を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、媒体にインク凝集用の処理液を付与した後にインクを打滴する打滴装置および打滴方法に関する。
媒体にインク凝集用の処理液を付与した後にインクを打滴する技術が知られている。例えば、特許文献1には、円筒状の塗布ローラを用いて、インク打滴前の媒体に処理液を塗布する小型プリンタが開示されている。
特開2007−83180号公報
小型プリンタでは、一般に、媒体搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復移動する所謂シャトル型のインク打滴ヘッドを使用するので、インクの打滴位置では媒体の搬送および停止を繰り返す間欠搬送が行われる。このような小型プリンタでは、一般に、装置小型化のため、処理液の塗布ローラ位置においてもインクの打滴に伴って媒体の間欠搬送が行われるので、搬送速度変動に起因する処理液の塗布ばらつきが発生してしまう。また、媒体搬送が停止すると媒体への処理液の浸透も進行するので、処理液の塗布量が多くなる傾向がある。処理液の塗布ばらつきが発生すると、インクが凝集する際に凝集ばらつきが発生して、最終的に、画像上に濃度ムラが発生することになる。
前述の処理液の塗布ばらつきを防止するために、処理液の塗布ローラとインク打滴ヘッドとの間の搬送路に、媒体を退避させるバッファ(例えばループ状の退避経路)を設ける対策も考えられる。これにより、インクの打滴位置で媒体が停止しても、処理液の塗布位置では媒体を連続搬送して処理液を塗布することが可能になるが、その一方で、バッファのエリア確保のため、装置が大型化するとともにコストアップするという問題が生じてしまう。
また、処理液を打滴により媒体に付与する場合でも、処理液打滴用の部品コストの削減や処理液の消費量低減によるランニングコストの削減等を目的として、処理液の打滴の解像度をインクの打滴の解像度よりも低くしたり、処理液を間引いて打滴する場合には、前述のように処理液を塗布する場合と同様に、媒体上の処理液の付与量のばらつきに応じたインクの凝集ばらつきに起因して、画像の濃度ムラが発生するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、媒体上で処理液の付与量にばらつきが生じる場合でも、装置の大型化を抑えつつ、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを低減することができる打滴装置および打滴方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、インクを凝集させるための処理液を媒体に付与する処理液付与手段と、前記処理液が付与された前記媒体にインクを打滴するインク打滴手段と、前記媒体上の前記処理液の分布に応じて、前記インク打滴手段の打滴量を補正する打滴補正手段を備えたことを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、媒体上で処理液の付与量にばらつきが生じる場合でも、媒体上の処理液の分布に応じて、インク打滴手段の打滴量が補正されるので、媒体上の処理液の分布を均一にするために装置を大型化することなく、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記処理液付与手段は、前記媒体に接触しながら前記処理液を塗布する塗布ローラであり、前記媒体を前記塗布ローラおよび前記インク打滴手段に対して相対的に搬送する媒体搬送手段と、前記媒体搬送手段による前記媒体の搬送速度の変動に伴い前記媒体上で前記処理液の付与量が変化する打滴補正領域を特定する打滴補正領域特定手段と、を備え、前記打滴補正手段は、前記打滴補正領域特定手段によって特定される前記打滴補正領域に対して、前記インク打滴手段の打滴量を補正することを特徴とする打滴装置を提供する。
ここで、媒体搬送手段は、塗布ローラおよびインク打滴手段の両方に対して媒体を移動させる態様に特に限定されず、媒体に対して塗布ローラおよびインク打滴手段の両方を移動させる態様であってもよい。塗布ローラと媒体との関係では、媒体表面が塗布ローラ表面に対して滑らない状態で媒体搬送が行われる場合に特に限定されず、媒体表面が塗布ローラ表面に対して滑った状態で媒体搬送が行われる場合も、本発明に包含される。また、塗布ローラが媒体の移動に従動して回動する場合に限定されず、媒体が塗布ローラの回動に対して従動して移動する場合(すなわち塗布ローラが媒体搬送手段を兼ねている場合)も、本発明に包含される。
この発明によれば、媒体の搬送速度の変動に伴い媒体上で処理液の付与量にばらつきが生じる場合でも、媒体の搬送速度の変動に伴い媒体上で処理液の付与量が変化する領域が特定されて、その領域に対するインク打滴手段の打滴量が補正されるので、媒体上の処理液の分布を均一にするために装置を大型化することなく、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記インク打滴手段は、媒体搬送方向と直交する主走査方向に往復移動して前記媒体にインクを打滴するインク打滴ヘッドであり、前記媒体搬送手段は、前記インク打滴ヘッドの往復移動に伴って、前記塗布ローラに接触する前記媒体の搬送および停止を繰り返す間欠搬送を行うことを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、インク打滴用の打滴ヘッドの往復移動に伴って塗布ローラに接触する媒体が間欠搬送されて媒体上の処理液の付与量にばらつきが生じる場合でも、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラが低減される。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記打滴補正領域特定手段は、前記媒体の搬送が停止したときに前記塗布ローラが接触していた前記媒体上の停止領域を前記打滴補正領域として特定し、前記打滴補正手段は、前記停止領域に対するインクの打滴量を増加させることを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、媒体の搬送が停止したときに塗布ローラが接触していた媒体上の停止領域が特定されて、その停止領域に対するインクの打滴量が増加されるので、媒体の停止に伴って媒体上の処理液の付与量にばらつきが生じる場合でも、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記打滴補正手段は、前記媒体の停止時間が長いほど、前記媒体上の前記停止領域に対するインクの打滴量の増加量を大きくすることを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、媒体の停止時間の変動に伴って停止領域の処理液の付与量に変動が生じる場合でも、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを適切に低減することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記打滴補正手段は、処理液塗布時における前記インク打滴ヘッドの前記主走査方向の移動速度が小さいほど、前記媒体上の前記停止領域に対するインクの打滴量の増加量を大きくすることを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、高画質モード、高速モードなどの画像形成モードの切り換えに伴うインク打滴ヘッドの主走査方向の移動速度の設定変更に因り停止領域の処理液の付与量に変動が生じる場合でも、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを容易に低減することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記インク打滴ヘッドは、複数のノズルを有し、前記打滴補正手段は、前記媒体上の処理液の付与ばらつきに対応したインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを補正する凝集補正と、前記媒体の搬送方向の移動量のバラツキに起因する前記媒体上の媒体搬送方向における繋ぎ領域の画像の濃度ムラを補正する繋ぎ補正とを行い、前記インク打滴ヘッドの複数の前記ノズルのうちで前記繋ぎ補正に用いるノズル以外のノズルを用いて、前記凝集補正を行うことを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、凝集補正と繋ぎ補正とを、互いに独立した補正量を用いて補正することが可能なので、補正制御が容易になる。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の発明において、前記打滴補正手段は、前記媒体のうちで処理液の単位面積あたりの付与量が大きい領域ほど、インクの打滴量の増加量を大きくすることを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、媒体上の処理液の付与ばらつきに対応したインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを、適切に低減することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記打滴補正手段は、前記媒体のうちで処理液の層の厚みが大きい領域ほど、インクの打滴量の増加量を大きくすることを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、媒体上の処理液の層の厚みに応じてインクの打滴量の増加量が変更されるので、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを適切に低減することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記処理液付与手段は、前記媒体に処理液を打滴する複数のノズルを有し、前記打滴補正手段は、前記媒体上に形成される処理液ドットおよびインクドットの重なり面積に応じて、前記インク打滴手段の打滴量を補正することを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、例えば、処理液による媒体のカール防止や処理液の消費量低減化を目的として処理液を間引いて打滴する場合や、処理液ドットとインクドットとで解像度が異なる場合でも、インクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを低減することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記打滴補正手段は、前記媒体上の複数の前記インクドットのうちで前記処理液ドットとの重なり面積が大きくなるインクドットほど、インクの打滴量の増加量を大きくして形成することを特徴とする打滴装置を提供する。
この発明によれば、処理液ドットとインクドットとの重なり面積に応じてインクの打滴量の増加量が変更されるので、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを適切に低減することができる。
請求項12に記載の発明は、インクを凝集させるための処理液が付与された媒体にインクを打滴する打滴方法であって、前記媒体上の前記処理液の分布に応じて、前記インク打滴手段の打滴量を補正することを特徴とする打滴方法を提供する。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記媒体に接触しながら前記処理液を塗布する塗布ローラ、前記処理液が付与された前記媒体にインクを打滴するインク打滴手段、および、前記媒体を前記塗布ローラおよび前記インク打滴手段に対して相対的に搬送する媒体搬送手段を用い、前記媒体搬送手段による前記媒体の搬送速度の変動に伴い前記媒体上で前記処理液の付与量が変化する打滴補正領域を特定し、前記打滴補正領域に対して前記インク打滴手段の打滴量を補正することを特徴とする打滴方法を提供する。
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記媒体に前記処理液を打滴する複数のノズルを有する処理液打滴ヘッド、および、前記処理液が打滴された前記媒体にインクを打滴する複数のノズルを有するインク打滴ヘッドを用い、前記処理液打滴ヘッドによって前記媒体上に形成される処理液ドットと、前記インク打滴ヘッドによって前記媒体上に形成されるインクドットとの重なり面積に応じて、前記インク打滴ヘッドの打滴量を補正することを特徴とする打滴方法を提供する。
本発明によれば、媒体上で処理液の付与量にばらつきが生じる場合でも、装置の大型化を抑えつつ、媒体上のインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを低減することができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る打滴装置を適用した第1実施形態の画像形成装置10の全体構成図である。
図1において、給紙部31には、複数の被記録媒体P(以下単に「媒体」という)が載置される。給送ローラ32は、給紙部31に載置されている媒体Pを1枚ずつ繰り出して搬送路33に給送する。搬送路33には、媒体Pに処理液を塗布する塗布ローラ11と、塗布ローラ11に対向して媒体Pを支持するバックアップローラ12とが配置されている。液体保持部材21は、バネ部材などの付勢部材26の付勢力によって塗布ローラ11の外周面に対して付勢されており、塗布ローラ11に当接することで塗布ローラ11の外周面との間に液体保持空間を形成する。塗布ローラ11の回転によって処理液が塗布された媒体Pは、搬送ローラ34、35によってプラテン36の上を搬送される。インク打滴ヘッド37は、プラテン36上の媒体Pにインクを打滴して画像を形成する。画像が形成された媒体Pは、排出ローラ38、39によって、排出トレイ40に排出される。
搬送路33には、媒体Pの先端を検出する媒体先端検出センサ41、42が配置されている。第1の媒体先端検出センサ41は、塗布ローラ11の給紙側入口の近傍に配置されている。第2の媒体先端検出センサ42は、インク打滴ヘッド37の給紙側入口の近傍に配置されている。
図2は、図1の塗布ローラ11、バックアップローラ12および液体保持部材21の配置の一例を示す断面図である。
塗布ローラ11およびバックアップローラ12は、それぞれ、媒体Pの搬送方向Sと直交する軸線方向に沿って配設された回動軸11a、12aによって、回動自在に支持されている。また、バックアップローラ12は、不図示の付勢手段によって塗布ローラ11の外周面に向けて付勢されている。塗布ローラ11が図中の時計方向に回転することにより、媒体Pは図中の搬送方向Sに搬送される。
液体保持部材21は、基材22と、基材22の塗布ローラ11に対向する面に突設された当接部29を含んで構成されている。基材22の当接部29が固着されている面には、塗布ローラ11との間に一定の間隔を形成するための凹部23が形成されている。基材22は付勢部材26の付勢力によって塗布ローラ11の外周面に対して付勢されており、環状の当接部29が塗布ローラ11の外周面に当接した状態となる。このような当接状態では、塗布ローラ11の外周面と、液体保持部材21とによって、閉塞した液体保持空間20が形成される。
塗布ローラ11の回転が停止した状態では、液体保持部材21と塗布ローラ11の外周面とは液密状態を維持し、液体が外部へと漏出するのを確実に防止することができる。ここで、塗布ローラ11の停止状態において液密状態にあるとは、液体保持空間20の内と外の間で液体を通さないことである。この場合、当接部29の当接状態としては、それが塗布ローラ11の外周面に対し直に接する状態のほか、毛管力によって形成される液体の膜を介して塗布ローラ11の外周面に当接する状態を含む。
一方で、塗布ローラ11が回転し、媒体Pが塗布ローラ11とバックアップローラ12との間に挿入された状態では、塗布ローラ11の外周面に塗布された液体が、塗布ローラ11から媒体Pに転写される。
図3は、図1のインク打滴ヘッド37およびその周辺部の一例を示す平面図である。本例のインク打滴ヘッド37は、媒体搬送方向S(以下「副走査方向」ともいう)と直交する主走査方向Mに沿って往復移動するシャトル型(シリアル型)の打滴ヘッドである。キャリッジ61は、主走査方向Mに沿って配設されたガイド62に案内されて、インク打滴ヘッド37を移動させる。これにより、インク打滴ヘッド37が媒体Pに対して相対的に主走査方向Mに移動する。また、媒体Pは、搬送ローラ(図1の34、35)によって、副走査方向Sに搬送される。これにより、インク打滴ヘッド37が媒体Pに対して相対的に副走査方向Sに移動することになる。図4(A)の底面図に示すように、インク打滴ヘッド37には、副走査方向Sに沿って複数のノズル51が形成されている。なお、ノズル51の数および配列形態は図4(A)に示した例に特に限定されない。いわゆる千鳥状にノズル51が配列されていてもよい。図4(A)のB−B線に沿った断面を示す図4(B)において、液体吐出素子54は、インクを打滴するノズル51と、インクが充填される圧力室52と、圧力室52内に気泡を発生させることにより圧力室52内の圧力を変化させるアクチュエータ58を含んで構成されている。アクチュエータ58としては、電気エネルギーを熱エネルギーに変換する電熱ヒータが一例として挙げられる。ピエゾなどの圧電素子を用いてもよい。
図5は、本実施形態の画像形成装置10における制御系の概略構成を示すブロック図である。図5において、制御部200は、画像形成装置10の全体を統括して制御する。制御部200は、所定のプログラムに従い各種の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)201と、前記プログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)202と、CPU201によって実行される各種の処理に用いられるデータなどを一時的に格納するRAM(Random Access memory)203を含んで、構成されている。入力操作部204は、所定の指令あるいはデータの入力などに用いるキーボードを含んで構成されている。表示部205は、画像形成装置10の入力、設定状態など、各種の表示を行う液晶表示装置を含んで構成されている。
制御部200には、図1の媒体先端検出センサ41、42などのセンサを含む検出部206が接続されている。また、制御部200には、ホストコンピュータ290との間で通信を行う通信インターフェース209が接続されている。さらに、制御部200には、図1の塗布ローラ11などの各ローラを駆動するローラ駆動モータ212と、図示しない処理液供給系により液体保持空間20に処理液を供給する処理液給液部214と、図示しないインク供給系によりインク打滴ヘッド37にインクを給液するインク給液部216と、インク打滴ヘッド37が、それぞれの駆動回路211、213、215、217を介して接続されている。
処理液の分布状態に応じたインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラについて、図6〜図8を用いて説明する。
図6は、間欠搬送された媒体の媒体搬送方向の位置と、処理液の単位面積あたりの塗布量(ここでは媒体上の処理液の層の厚みを示す)との対応関係を示す。
図6において、連続搬送領域(「領域A」ともいう)は、塗布ローラ11が一定の回転速度で連続して回転することにより、塗布ローラ11に接触する媒体Pが一定速度で搬送された状態で処理液が塗布された媒体上の領域である。搬送停止領域(「領域B」ともいう)は、塗布ローラ11の回転が停止し、媒体Pの搬送が停止したときに塗布ローラ11が接触した状態で処理液が塗布された媒体上の領域である。領域Aでは塗布ローラ11の表面から媒体Pに供給される処理液量が一定であり、領域Aでの処理液の層の厚みTaと、領域Bでの処理液の層の厚みTbには、Ta<Tbの関係がある。すなわち、媒体上で処理液の付与量にばらつきが発生する。
図7(A)は、領域Aに打滴されたインクの凝集状態を示す。図7(B)は、領域Bに打滴されたインクの凝集状態を示す。
媒体上に一定の打滴量でベタにインクを打滴した場合、領域Bは、領域Aに比べて、インク凝集用の処理液が過剰に存在しているので、インクの凝集反応が強くなり、色材の収縮の程度が大きくなる。その結果、領域Aのドット径Daと領域BのドットDbとの関係は、Da>Dbとなる。すなわち、媒体上でインクの凝集ばらつきが発生する。
図8は、間欠搬送された媒体の媒体搬送方向の位置と、媒体上に形成される画像の濃度との対応関係を示す。
図8において、画像濃度はドットの被覆面積に依るので、領域Aの画像濃度Naと、領域Bでの画像濃度Nbとの関係は、Na>Nbとなる。すなわち、間欠搬送すると、連続搬送領域(領域A)に比べて、搬送停止領域(領域B)の画像濃度が低くなる濃度ムラが発生する。
本実施形態における打滴補正処理の一例について、図9〜図12を用いて説明する。
図9は、制御部(図5の200)のCPU201によってプログラムに従い実行される打滴補正処理の一例の流れを示すフローチャートである。
ステップS1にて、塗布ローラ11の回転が停止したときに処理液が塗布された媒体P上の位置(以下「停止位置」という)を特定する。すなわち、媒体Pの搬送が停止したときに塗布ローラ11が接触していた媒体上の停止領域を、打滴補正領域として特定する。
媒体Pの先端を基準とした停止位置の例を図10に示す。本例では、給紙部31と塗布ローラ11との間に配置された第1の媒体先端検出センサ41によって検出される媒体Pの先端を基準として、塗布ローラ11とバックアップローラ12との間で媒体Pが停止したときの媒体P上の位置(停止位置)を検出する。例えば、ローラ駆動モータ212のオン/オフ情報と、ローラ駆動モータ212による媒体送り量F1、F2、F3とに基づいて、図中のX1、X2、X3を算出する。本例では、媒体Pの先端を原点とし、媒体送り量F1、F2、F3を、停止位置として扱い、媒体Pの一枚毎に、RAM203に記憶させる。
ステップS2にて、媒体P上の停止位置がインク打滴ヘッド37のノズルに到達するタイミングを特定する。本例では、塗布ローラ11とインク打滴ヘッド37との間に配置された第2の媒体先端検出センサ42によって媒体Pの先端を検出するとともに、RAM203から停止位置を取得して、これらの停止位置がインク打滴ヘッド37のノズル51に対向する位置に到達するタイミングを特定する。
ステップS3にて、媒体P上の処理液の分布状態を特定する。本画像形成装置10は、プリントモード(画像形成モード)として高速モードおよび高画質モードを有する。高画質モードでは、高速モードと比べて、インク打滴ヘッド37の主走査方向Mの移動速度が小さく、処理液塗布時の媒体Pの停止時間が長くなる。また、図11に示すように、停止時間が長くなるほど、処理液の単位面積あたりの塗布量(ここでは処理液の塗布層の厚み)が増加する。このような停止時間と処理液の単位面積あたりの塗布量との対応関係は、テーブル情報として、メモリ(図5のROM202またはRAM203)に予め記憶させておく。本例では、停止時間に基づいて、媒体P上の搬送停止領域の単位面積あたりの塗布量(塗布層の厚み)を、メモリから取得する。なお、媒体P上の連続搬送領域の単位面積あたりの塗布量は、一定として扱う。このようにして、媒体P上の処理液の分布状態(媒体P上の位置と処理液の単位面積あたりの付与量との対応関係である)が取得される。
ステップS4にて、凝集補正用のノズルで打滴するインクの打滴量の増加分(インク打滴補正量)を求める。本例では、図12(A)に示す、インクの打滴量を一定としてベタで打滴した場合における単位面積あたりの処理液の塗布量と画像濃度との対応関係と、図12(B)に示す、処理液の塗布量を一定としてベタで塗布した場合におけるインクの打滴量と画像濃度との対応関係とに基づいて、図12(C)に示す、処理液の単位面積あたりの塗布量と、画像濃度が一定となるインクの打滴量(インクの凝集ばらつきに起因する画像濃度ムラが発生しないインクの打滴量である)との対応関係を予め求めておき、この対応関係を、テーブル情報として、メモリ(図5のROM202またはRAM203)に予め記憶させておく。ステップS3で求めた媒体P上の処理液の分布状態と、メモリから取得した図12(C)に示すテーブル情報とに基づいて、凝集補正用のノズルでのインク打滴補正量を求める。インク打滴補正量は、図12(C)において、連続搬送領域の単位面積あたりの処理液塗布量Lに対応するインク打滴量Qと、搬送停止領域の単位面積あたりの処理液塗布量Lに対応するインク打滴量Qとの差分である。本例では、単位面積あたりの処理液塗布量として、媒体Pに塗布された処理液の塗布層の厚みを用いている。搬送停止中に処理液が媒体Pの内部に浸透する場合は、処理液塗布量は、単位面積あたりの媒体表面塗布量と単位面積あたりの媒体内部浸透量の合計値として計算する。
ステップS5にて、インク打滴ヘッド37のノズル51のうちで凝集補正用のノズルを特定する。本例では、処理液の分布状態に応じたインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラの補正(凝集補正)と、媒体Pの搬送方向(副走査方向S)の移動量のバラツキに起因する媒体P上の搬送方向Sにおける繋ぎ領域の画像の濃度ムラの補正(繋ぎ補正)とを行うようになっており、繋ぎ補正に用いるノズル以外のノズルを用いて凝集補正を行う。すなわち、繋ぎ補正と凝集補正とをそれぞれ独立して行う。
ステップS6にて、インクの打滴補正を実行する。本例では、媒体P上の停止位置が凝集補正用のノズル51に対向する位置(打滴位置)に到達したタイミングで、凝集補正用のノズル51から、ステップS4で求めたインク打滴補正量で補正してインクを打滴することにより、インク凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを補正する。すなわち、凝集補正用のノズル51の打滴位置と媒体P上の停止位置とを位置合わせして、媒体P上の停止位置およびその近傍領域に対するインクの打滴量をインク打滴補正量分だけ増加させて、インクの打滴を行う。打滴量の変更は、例えば、インク打滴ヘッド37用の駆動回路(図5の217)に与える駆動波形を変更することにより行う。
図13を用いて、インク打滴ヘッド37のノズル51の数が4個の場合における補正用ノズルとインクドットとの対応関係を説明する。図13では、副走査方向Sに沿ったドット列を符号Li(i=1,2,3・・・)で表し、主走査方向Mに沿ったドット列を符号Cj(j=1,2,3・・・)でそれぞれ表している。各インクドットの位置は(Cj,Li)で表される。例えば、インク打滴ヘッド37が主走査方向Mに移動して、第1グループG1(L1〜L4)、第2グループG2(L5〜L8)、第3グループG3(L9〜L12)の順で、副走査方向Sにおける4列ずつでインクドット81を形成したとする。そうすると、L4とL5、L8とL9は、それぞれ、媒体Pの副走査方向Sの搬送量がバラツキを有した状態で打滴されるので、L4およびL5のドット列を含む繋ぎ領域811と、L8およびL9のドット列を含む繋ぎ領域812には、媒体Pの搬送方向(副走査方向S)の移動量のバラツキに起因して、他の部分よりも画像の濃度が局所的に高くなったり低くなったりする画像の濃度ムラが発生する可能性がある。そこで、本例では、第1のノズル51―1と第4のノズル51―4とを用いて、繋ぎ部分811、812の濃度ムラを補正するためのインク打滴量の補正(繋ぎ補正)を行う。また、繋ぎ補正に用いるノズル(第1ノズル51―1、第4ノズル51―4)以外のノズル(第2ノズル51―2、第3ノズル51―3)を用いて、処理液の塗布量が多い部分(図6の領域B)の濃度ムラを補正するためのインク打滴量の補正(凝集補正)を行う。本例では、ステップS5にて、ノズル51―2、51―3を凝集補正用のノズルとして特定する。
なお、本発明を簡略に説明するため、各ノズル51のインク滴の飛翔特性のばらつきに起因する画像の濃度ムラを低減することを目的としたシングリングを行わない場合を例に説明したが、本発明はシングリングを行う場合にも適用できる。例えば、インク打滴ヘッド37の副走査方向のノズル数をM(例えば「16」)、シングリングの度合いを示すシングリング回数をK(例えば「4」)としたとき、M/Kに分割して打滴を行う。すなわち、副走査送りのノズル数N=M/K(例えばN=4)としてシングリングを行う。ここで、ノズルピッチをPtとしたとき、副走査送り量L(=N×Pt)ごとに、繋ぎ領域に対応するノズルを用いて繋ぎ補正を行うともに、繋ぎ補正用のノズル以外のノズルを用いて凝集補正を行う。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置10は、媒体P上の処理液の分布状態を取得し、その分布状態に応じてインク打滴ヘッド37から打滴するインクの打滴量を補正することにより、媒体Pの搬送速度の変動に伴って変動するインクの凝集のばらつきに起因した画像の濃度ムラを補正する打滴補正手段を備える。
また、本実施形態の画像形成装置10は、媒体の搬送速度の変動に伴い媒体P上で処理液の付与量が変化する打滴補正領域を特定する打滴補正領域特定手段を備える。例えば、媒体の搬送が停止したときに塗布ローラ11が接触していた媒体P上の停止領域を打滴補正領域として特定する。ここで、媒体Pの停止時間が長いほど、媒体P上の停止領域に対するインクの打滴量の増加量を大きくする。すなわち、媒体Pのうちで処理液の単位面積あたりの付与量が大きい領域ほど、インクの打滴量の増加量を大きくする。例えば、媒体Pのうちで処理液の層の厚みが大きい領域ほど、インクの打滴量の増加量を大きくする。具体的には、塗布ローラ11の停止時間が長いほど、媒体P上の停止領域に対するインクの打滴量の増加量を大きくする。
なお、停止時時間に基づいて打滴補正量を求める場合に、特に限定されず、処理液塗布時におけるインク打滴ヘッド37の主走査方向Mの移動速度に基づいて、直接的に、インクの打滴量を決定してもよい。具体的には、インク打滴ヘッド37の主走査方向Mの移動速度が小さいほど、媒体P上の停止領域に対するインクの打滴量の補正量を大きくする。
本実施形態において、前記打滴補正手段は、主として、制御部(図5の200)およびインク打滴ヘッド37用の駆動回路(図5の217)によって構成されている。また、前記打滴補正領域特定手段は、主として、第1の媒体先端検出センサ(図1の41)および制御部200によって構成されている。打滴補正領域と補正用のノズルとの位置合わせを行う位置合わせ手段は、主として、第2の媒体先端検出センサ(図1の42)、ローラ駆動モータ用の駆動回路(図5の211)および制御部200によって構成されている。
以上、インク打滴ヘッド37の主走査方向における往復移動に伴って媒体Pの搬送が停止する場合を例に説明したが、本発明は、このような場合に限定されない。媒体Pの搬送は停止しないが搬送速度が変動する場合にも本発明を適用できることは、勿論である。例えば、一定値の搬送速度で媒体が搬送されている状態で塗布ローラ11に接触して処理液が付与された媒体上の領域(一定速度領域)と、媒体の搬送速度が前記一定値よりも小さい状態(または大きい状態)で塗布ローラ11に接触して処理液が付与された媒体上の領域(速度変動領域)とを検出し、その速度変動領域を打滴補正領域として特定する。例えば、一定速度領域の処理液の層の厚み(一定速度領域の単位面積あたりの付与量である)と、速度変動領域の処理液の層の厚み(速度変動領域の単位面積あたりの付与量である)との差分が大きいほど、速度変動領域に対するインクの打滴量の増加量を大きくする。
なお、図1に例示した画像形成装置10において、媒体Pを塗布ローラ11およびインク打滴ヘッド37対して相対的に搬送する媒体搬送手段は、主として、塗布ローラ11および搬送ローラ34、35によって構成されている。本例では、塗布ローラ11を回転させ、これに媒体Pを従動させているが、このような場合に特に限定されず、媒体の搬送に塗布ローラ11を従動させる態様においても、本発明を適用できることは、勿論である。例えば、図1において、給送ローラ32と塗布ローラ11との間に中間搬送ローラを設けた構成では、その中間搬送ローラの処理液塗布時の回転速度の変動に応じて、インクの打滴量を補正してもよい。
また、塗布ローラ11およびインク打滴ヘッド37の両方に対して媒体Pを移動させる態様を説明したが、このような態様に本発明は限定されない。媒体Pを移動させる代りに、媒体Pに対して塗布ローラおよびインク打滴ヘッドの両方を移動させる態様も、本発明に包含されることは勿論である。ここで、媒体搬送方向は、媒体Pが塗布ローラ11およびインク打滴ヘッド37の両方に対して移動する方向(副走査方向S)である。塗布ローラ11と媒体Pとの関係では、媒体Pの表面が塗布ローラ11の表面に対して滑らない状態で媒体搬送が行われる場合に特に限定されず、媒体Pの表面が塗布ローラ11の表面に対して滑った状態で媒体搬送が行われる場合も、本発明に包含される。
また、インク打滴ヘッド37として、図3に示すシャトル型の打滴ヘッドを用いた場合を例に説明したが、後述する図15に示すフルライン型の打滴ヘッド50を用いた場合にも、本発明を適用してよいことは、勿論である。
(第2実施形態)
本実施形態では、媒体に処理液を付与する処理液付与手段として、複数のノズルを有する打滴ヘッド(以下「処理液打滴ヘッド」という)を用いる。また、本実施形態では、媒体上に形成される処理液ドットおよびインクドットの重なり面積(重なりの度合い)に応じてインクの打滴量を補正することにより、媒体上でのインクの凝集ムラに起因する画像の濃度ムラを補正する。
図14は、本発明に係る打滴装置を適用した第2実施形態の画像形成装置100の全体構成図である。なお、図1に示した第1実施形態の画像形成装置10の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付しており、既に説明した内容についてはその説明を省略する。
図14において、処理液打滴ヘッド47は、インク打滴ヘッド37と搬送ローラ34、35との間に配置されており、インクが打滴される前の媒体Pに向けて処理液を打滴する。中間搬送ローラ43、44は、給紙部31から給送ローラ32により給送される媒体Pを搬送ローラ34、35へ向けて搬送する。
図15(A)は、図14のインク打滴ヘッド37および処理液打滴ヘッド47の一例としての液体吐出ヘッド50(打滴ヘッド)の全体構成を示す平面透視図である。図15(A)に一例として示す液体吐出ヘッド50は、いわゆるフルライン型の液体吐出ヘッドであり、媒体の搬送方向(副走査方向S)と直交する方向(主走査方向M)において、媒体の幅に対応する長さにわたり、媒体に向けてインクを打滴する多数のノズル51を2次元的に配列させた構造を有している。液体吐出ヘッド50は、液滴を打滴するノズル51、ノズル51に連通する圧力室52、圧力室52へ液体を供給するための液体供給口53などを含んでなる複数の液体吐出素子54が、主走査方向Mおよび主走査方向Mに対して所定の鋭角θ(0度<θ<90度)をなす斜め方向の2方向に沿って配列されている。なお、図15(A)では、図示の便宜上、一部の液体吐出素子54のみ描いている。ノズル51は、具体的には、主走査方向Mに対して所定の鋭角θをなす斜め方向において、一定のピッチdで配列されており、これにより、主走査方向Mに沿った一直線上にd×cosθの間隔で配列されたものと等価に取り扱うことができる。
図15(A)のB−B線に沿った垂直断面を、図15(B)に示す。図15(B)において、液体吐出素子54は、液体を吐出するノズル51と、ノズル51に連通し液体が充填される圧力室52と、圧力室52へ液体を供給するための液体供給口53と、液体供給口53を介して圧力室52に連通する共通流路55と、圧力室52内の圧力を変化させるアクチュエータとしての圧電素子58を含んで構成される。なお、図15(B)には、図示の便宜上、ひとつの液体吐出素子54のみ描かれているが、液体吐出ヘッド50は、実際には、図15(A)に示したように2次元配列された複数の液体吐出素子54によって構成されている。すなわち、液体吐出ヘッド50は、実際には、複数のノズル51、複数の圧力室52、複数の液体供給口53、および、複数の圧電素子58を備えている。
図16は、本実施形態の画像形成装置100における制御系の概略構成を示すブロック図である。なお、図5に示した第1実施形態の画像形成装置10の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付しており、既に説明した内容についてはその説明を省略する。
図16において、制御部200には、処理液打滴ヘッド47が、この処理液打滴ヘッド47を駆動する駆動回路218を介して接続されている。
図17は、インクドット81(81a,81b)および処理液ドット82の重なり状態の一例を示す。インクドット81、および、処理液ドット82は、それぞれ、インク打滴ヘッド37のノズル、および、処理液打滴ヘッド47のノズルから打滴した液滴からなり、媒体上に形成される。一般に、インクドット81は、高画質の画像を形成するため、高解像度が求められる一方で、処理液ドット82は、インクドット81ほどの解像度が要求されない。本実施例の場合、処理液ドット82の解像度は、インクドット81の解像度の3倍である。この場合、処理液ドット82の直径は、インクドット81の直径の3倍である。
処理液ドット82の中心線820上に打滴して形成されたインクドット81aと比較して、その中心線820から離れて打滴して形成されたインクドット81bは、処理液ドット82との重なり面積が小さい。このような重なり面積(重なりの度合い)の差に応じて、インクドット81a、81b間には凝集差が生じるので、画像全体を視認したときには、線状または粒状の濃度ムラが生じることになる。
本実施形態では、媒体上に形成される処理液ドット82およびインクドット81の重なり面積に応じて、インク打滴ヘッド37のノズル51から打滴するインクの打滴量を補正することにより、媒体上での処理液の分布状態に応じたインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを補正する。
具体的には、媒体上の複数のインクドット81のうちで処理液ドット82との重なり面積が相対的に大きいインクドット81aは、その重なり面積が相対的に小さいインクドット81bと比較して、インク打滴量を増加させる補正を行う。打滴量の増加分(補正量)は、インクドット81と処理液ドット82との重なり面積に応じて、決定される。重なり面積は、例えば、装置の設計時に設定される。
インク打滴ヘッド37の各ノズルごとの重なり面積は、処理液ドットの分布状態を示す情報として、予めメモリ(例えばROM202またはRAM203)に記憶させておく。インク打滴の際には、そのメモリから情報を取得する。もっとも、インク打滴ヘッド37の各ノズルごとの打滴量の増加分を予めメモリに格納しておき、これをメモリから取得するようにしてもよい。また、処理液ドットの間引きを行う場合には、その間引きに応じて打滴量の増加分を切り換える。
前記位置関係は、装置間で製造ばらつきが生じるので、装置ごとに測定することが、好ましい。例えば、インク打滴ヘッド37からシアン色のインクを打滴する一方で、処理液打滴ヘッド47からマゼンタ色のインクを打滴し、ドットが形成された媒体をイメージセンサで読み取って、前記位置関係を測定する。その後、処理液打滴ヘッド47に供給する液体を、インクから処理液に切り替える。
なお、本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
本発明の打滴装置を適用した第1実施形態に係る画像形成装置の全体構成図 図1の塗布ローラ、バックアップローラおよび液体保持部材の配置の一例を示す断面図 インク打滴ヘッドの一例を示す平面図 (A)はインク打滴ヘッドの一例を示す底面図、(B)はその断面図 第1実施形態に係る画像形成装置の制御系の概略構成を示すブロック図 媒体搬送方向の位置と処理液の単位面積あたりの塗布量との関係を示す説明図 インクの凝集ばらつきの説明に用いる説明図 媒体搬送方向の位置と画像濃度との関係を示す説明図 第1実施形態における濃度補正処理の一例の流れを示すフローチャート 媒体上の停止位置の説明に用いる説明図 停止時間と処理液の単位面積あたりの塗布量との関係を示す説明図 (A)は処理液の単位面積あたりの塗布量と画像濃度との関係を示す説明図、(B)はインクの単位面積あたりの打滴量と画像濃度との関係を示す説明図、(C)は処理液の単位面積あたりの塗布量とインクの単位面積あたりの打滴量との関係を示す説明図 補正用ノズルとインクドットとの対応関係を模式的に示す説明図 第2実施形態に係る画像形成装置の全体構成図 (A)はインク打滴ヘッドおよび処理液打滴ヘッドの一例を示す平面図、(B)はその断面図 第2実施形態に係る画像形成装置の制御系の概略構成を示すブロック図 インクドットおよび処理液ドットの重なり状態の一例を示す説明図
符号の説明
10、100…画像形成装置、11…塗布ローラ、12…バックアップローラ、21…液体保持部材、32…給送ローラ、34、35…給送ローラ、37…インク打滴ヘッド、41、42…媒体先端検出センサ、47…処理液打滴ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、58…アクチュエータ、81…インクドット、82…処理液ドット、200…制御部、201…CPU、202…ROM、206…検出部、211、213、215、217…駆動回路、212…ローラ駆動モータ、214…処理液給液部、216…インク給液部、P…媒体

Claims (14)

  1. インクを凝集させるための処理液を媒体に付与する処理液付与手段と、
    前記処理液が付与された前記媒体にインクを打滴するインク打滴手段と、
    前記媒体上の前記処理液の分布に応じて、前記インク打滴手段の打滴量を補正する打滴補正手段と、
    を備えたことを特徴とする打滴装置。
  2. 前記処理液付与手段は、前記媒体に接触しながら前記処理液を塗布する塗布ローラであり、
    前記媒体を前記塗布ローラおよび前記インク打滴手段に対して相対的に搬送する媒体搬送手段と、
    前記媒体搬送手段による前記媒体の搬送速度の変動に伴い前記媒体上で前記処理液の付与量が変化する打滴補正領域を特定する打滴補正領域特定手段と、
    を備え、
    前記打滴補正手段は、前記打滴補正領域特定手段によって特定される前記打滴補正領域に対して、前記インク打滴手段の打滴量を補正することを特徴とする請求項1に記載の打滴装置。
  3. 前記インク打滴手段は、媒体搬送方向と直交する主走査方向に往復移動して前記媒体にインクを打滴するインク打滴ヘッドであり、
    前記媒体搬送手段は、前記インク打滴ヘッドの往復移動に伴って、前記塗布ローラに接触する前記媒体の搬送および停止を繰り返す間欠搬送を行うことを特徴とする請求項2に記載の打滴装置。
  4. 前記打滴補正領域特定手段は、前記媒体の搬送が停止したときに前記塗布ローラが接触していた前記媒体上の停止領域を前記打滴補正領域として特定し、
    前記打滴補正手段は、前記停止領域に対するインクの打滴量を増加させることを特徴とする請求項2または3に記載の打滴装置。
  5. 前記打滴補正手段は、前記媒体の停止時間が長いほど、前記媒体上の前記停止領域に対するインクの打滴量の増加量を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の打滴装置。
  6. 前記打滴補正手段は、処理液塗布時における前記インク打滴ヘッドの前記主走査方向の移動速度が小さいほど、前記媒体上の前記停止領域に対するインクの打滴量の増加量を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の打滴装置。
  7. 前記インク打滴ヘッドは、複数のノズルを有し、
    前記打滴補正手段は、前記媒体上の処理液の付与ばらつきに対応したインクの凝集ばらつきに起因する画像の濃度ムラを補正する凝集補正と、前記媒体の搬送方向の移動量のバラツキに起因する前記媒体上の媒体搬送方向における繋ぎ領域の画像の濃度ムラを補正する繋ぎ補正とを行い、前記インク打滴ヘッドの複数の前記ノズルのうちで前記繋ぎ補正に用いるノズル以外のノズルを用いて、前記凝集補正を行うことを特徴とする請求項3に記載の打滴装置。
  8. 前記打滴補正手段は、前記媒体のうちで処理液の単位面積あたりの付与量が大きい領域ほど、インクの打滴量の増加量を大きくすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の打滴装置。
  9. 前記打滴補正手段は、前記媒体のうちで処理液の層の厚みが大きい領域ほど、インクの打滴量の増加量を大きくすることを特徴とする請求項8に記載の打滴装置。
  10. 前記処理液付与手段は、前記媒体に処理液を打滴する複数のノズルを有し、
    前記打滴補正手段は、前記媒体上に形成される処理液ドットおよびインクドットの重なり面積に応じて、前記インク打滴手段のインクの打滴量を補正することを特徴とする請求項1に記載の打滴装置。
  11. 前記打滴補正手段は、前記媒体上の複数の前記インクドットのうちで前記処理液ドットとの重なり面積が大きくなるインクドットほど、インクの打滴量の増加量を大きくして形成することを特徴とする請求項10に記載の打滴装置。
  12. インクを凝集させるための処理液が付与された媒体にインクを打滴する打滴方法であって、
    前記媒体上の前記処理液の分布に応じて、前記インク打滴手段の打滴量を補正することを特徴とする打滴方法。
  13. 前記媒体に接触しながら前記処理液を塗布する塗布ローラ、前記処理液が付与された前記媒体にインクを打滴するインク打滴手段、および、前記媒体を前記塗布ローラおよび前記インク打滴手段に対して相対的に搬送する媒体搬送手段を用い、
    前記媒体搬送手段による前記媒体の搬送速度の変動に伴い前記媒体上で前記処理液の付与量が変化する打滴補正領域を特定し、前記打滴補正領域に対して前記インク打滴手段の打滴量を補正することを特徴とする請求項12に記載の打滴方法。
  14. 前記媒体に前記処理液を打滴する複数のノズルを有する処理液打滴ヘッド、および、前記処理液が打滴された前記媒体にインクを打滴する複数のノズルを有するインク打滴ヘッドを用い、
    前記処理液打滴ヘッドによって前記媒体上に形成される処理液ドットと、前記インク打滴ヘッドによって前記媒体上に形成されるインクドットとの重なり面積に応じて、前記インク打滴ヘッドの打滴量を補正することを特徴とする請求項12に記載の打滴方法。
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