JP2009204752A - 複合レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂レンズの形成に際して、成形型と基材レンズの位置合わせを容易化し、生産性の高い複合レンズを提供する。
【解決手段】本発明の複合レンズは、基材レンズと、基材レンズ上に樹脂レンズと、を備え、樹脂レンズは、光学有効径外の領域に光軸から外周に向って順に第1の面と、第1の面に隣接する第2の面と、第2の面に隣接する第3の面と、を有する。第1の面は、外周から光軸に向かって高くなる傾斜面を有し、傾斜面が、第2の面に連結する。第2の面は、光軸に対しほぼ垂直な面を有し、ほぼ垂直な面が、第1の面に連結する。第3の面は、内周から外周に向かって低くなる傾斜面を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基材レンズ上に樹脂レンズを備える複合レンズに関する。特に、基材レンズ上に樹脂レンズを形成するときに、樹脂の位置合わせを容易に行うことができる樹脂マーカーを有する複合レンズに関する。
デジタルカメラや携帯電話機などの光学機器には各種のレンズを使用するが、球面レンズにより収束した像には収差が生じるため、収差により像がぼやける。収差を抑えるには、屈折率の異なるレンズを複数枚使用するなどの方法があるが、レンズの枚数を多くすると、光学機器の軽量化のニーズに反する。そこで、球面レンズの表面に、非球面形状を有する樹脂レンズを形成することにより、非球面レンズとして機能する複合レンズを作成し、複合レンズを光学機器に使用することにより、収差の補正がされた軽量でコンパクトな光学機器が実用化されている。
従来の複合レンズの製造方法を図4に例示する(特許文献1参照)。この製造方法は、図4(a)に示すように、まず、紫外線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂などの樹脂42aを成形型43における非球面形状の転写面上に載置する。つぎに、球面レンズなどの基材レンズ41の光軸と成形型の中心軸を揃え、基材レンズ41により樹脂42aを押圧することにより、成形型43における転写面の非球面形状に合わせて樹脂42aを成形する。その後、図4(b)に示すように、樹脂42aの種類に応じて、紫外線照射または加熱により樹脂を硬化し、基材レンズ41上に樹脂レンズ42を形成すると、図4(c)に示すような複合レンズを製造することができる。製造した複合レンズ44は、たとえば図4(d)に示すように、光学機器の鏡胴45に取り付け、対物側を環状ホルダ45aで支持し、反対側を鏡胴45に接着または熱かしめ46で固定する。
複合レンズの製造に使用する基材レンズとして、プラスチックレンズまたはガラスレンズを用意する。つぎに、基材レンズ上に、樹脂レンズを形成するが、複合レンズの光学性能を確保するために、基材レンズの光軸と樹脂レンズの光軸を正確に一致させることが重要であり、基材レンズと成形型とを正確に位置合わせする必要がある。図5は、従来の成形型53による樹脂レンズ52の形成方法を示す図であり、図5(a)は、基材レンズ51と成形型53との位置合わせ方法を示す図であり、図5(b)は、かかる方法により形成された複合レンズ54の断面図である。図5(a)に示すように、従来の位置合わせ方法は、まず、基材レンズのコバ部に環状の凹部または環状の凸部である基材マーカー59を設け、成形型53には、曲率を有する樹脂マーカー58を成形面の中心部に形成する。
その後、参照用の複合レンズを作製し、基材マーカー59と樹脂マーカー58との同軸度を測定顕微鏡で測定することによって、基材レンズ51の光軸と樹脂レンズ52の光軸との同軸度を測定する。つぎに、同軸度のズレを相殺するように、成形型53と基材保持部材55との水平方向(光軸と垂直方向)の相対位置を調整する。その後、再度、参照用の複合レンズを作製し、作製した複合レンズの基材マーカー59と樹脂マーカー58の同軸度を測定して、基材レンズ51の光軸と樹脂レンズ52の光軸との同軸度を測定した後、相対位置を調整する。このようなフィードバックを繰返し、同軸度が所望の範囲内となれば、成形型53と基材保持部材55の位置合わせを完了し、複合レンズの量産を開始していた。また、量産した複合レンズについても、基材マーカー59と樹脂マーカー58の同軸度を測定し、樹脂レンズの芯ズレ不良品を選別していた。
一方、基材マーカー59を別途設けず、基材レンズ51と樹脂レンズ52の水平位置の調整において、基材レンズ51の外形をマーカーとして利用する方法がある。基材レンズ51の外形と樹脂マーカー58との同軸度を測定顕微鏡で測定することにより、基材レンズ51の光軸と樹脂レンズ52の光軸との同軸度を測定し、その測定値を元に成形型53と基材保持部材55の位置合わせをする方法である。
しかし、基材レンズ51の光軸Aと成形型53の位置合わせのために成形面の中心部に形成する樹脂マーカー58は光学有効径内に存在するため、複合レンズ54の光学性能を確保する観点から、樹脂マーカー58を十分に小さくする必要がある。また、樹脂マーカー58は曲率を有するため、光軸A方向から観察すると、コントラストが不明瞭である。このため、位置合わせに際して樹脂マーカー58が見えにくく、同軸度の測定が困難であるという問題があった。また、成形面の中心部ではなく、成形面の外縁近傍58aに環状凹部(図示せず。)を設け、樹脂レンズ52の外縁近傍58bに樹脂マーカーとして環状凸部(図示せず。)を転写する方法がある(以下、従来例2という。)。しかし、図5(a)に示すように、成形面の外縁近傍58aに形成する環状凹部は、成形型53において位置的に上位にあるため、樹脂が十分に充填されない場合がある。樹脂の充填が不十分であると、樹脂マーカーを所望の形状に形成することができず、樹脂マーカーとして使用できないという問題があった。
特開2003−25345号公報
本発明の課題は、樹脂レンズの形成に際して、成形型と基材レンズの位置合わせのために形成する樹脂マーカーを明瞭化することにより、成形型と基材レンズの位置ズレ量をフィードバックさせて調整するときに、両者の位置合わせを容易化し、生産性の高い複合レンズを提供することにある。また、成形型と基材レンズの正確な位置合わせにより、光学性能の高い精密な複合レンズを提供することにある。
本発明の複合レンズは、基材レンズと、基材レンズ上に樹脂レンズと、を備え、樹脂レンズは、光学有効径外の領域に光軸から外周に向って順に第1の面と、第1の面に隣接する第2の面と、第2の面に隣接する第3の面と、を有する。第1の面は、外周から光軸に向かって高くなる傾斜面を有し、傾斜面が、第2の面に連結する。第2の面は、光軸に対しほぼ垂直な面を有し、ほぼ垂直な面が、第1の面に連結する。第3の面は、内周から外周に向かって低くなる傾斜面を有する。かかる複合レンズにおいて、第1の面と第2の面との連結部は、曲率半径が0.03mm以下である態様が好ましい。本発明の複合レンズの他の態様は、基材レンズと、基材レンズ上に樹脂レンズと、を備え、樹脂レンズは、光学有効径外の領域に、光軸に対してほぼ垂直な面と、ほぼ垂直な面の外周に連結する光軸方向に張り出した凸縁と、を有し、ほぼ垂直な面と凸縁との連結部は、曲率半径が0.03mm以下である。この凸縁は、外周側端部が内周側端部より低い態様が好ましい。
成形型と基材レンズとの位置合わせが容易となり、精密で生産性の高い複合レンズを提供することができる。
第1の実施形態
本実施形態における複合レンズの断面図を、図1(a)および図1(b)に示す。図1(b)は、図1(a)における部分IBの拡大図である。この複合レンズは、図1(a)に示すように、基材レンズ2と、基材レンズ2上に樹脂レンズ1と、を備える。樹脂レンズ1は、光学有効径B外の領域に、図1(b)に示すように、光軸Aから外周に向って順に第1の面11と、第1の面11に隣接する第2の面12と、第2の面12に隣接する第3の面13と、を有する。第1の面11は、外周から光軸Aに向かって高くなる傾斜面を有し、傾斜面は第2の面に連結する。また、第2の面12は、光軸Aに対しほぼ垂直な面からなり、かかる垂直な面は第1の面に連結する。一方、第3の面13は、内周から外周に向かって低くなる傾斜面を有する。
第1の面11は、第2の面12に連結する傾斜面を有し、第2の面12は、光軸Aに対しほぼ垂直な面であり、第1の面に連結する。図7は、本実施形態の複合レンズの製造に使用する成形型3の断面図を示す。図7において、成形面31が第1の面を転写し、成形面32が第2の面を転写する。また、成形面33が第3の面を転写する。成形型3の成形面31,32,33を作製するときは、光軸Aを中心にして矢印RT方向に成形型3を回転させ、切削用ツールを矢印TLの方向に移動させる。図7における円Tは、切削用ツールの加工先端部の曲率半径を表す円である。成形面31と成形面32との連結部Cは凸状であるため、連結部Cの曲率半径は切削用ツールの曲率半径以下にすることができ、連結部Cを所望の程度にまでシャープなエッジとすることができる。一方、たとえば成形面32と成形面33との連結部Dは凹状であるため、連結部Dの曲率半径は切削用ツールの曲率半径未満にすることはできず、連結部Dを所望の程度にまでシャープなエッジとすることはできない。
かかる成形型を使用することにより、第1の面11と第2の面12との連結部Cにシャープなエッジを形成することができ、階段状の段差を有する態様とすることが可能である。製造された複合レンズは、樹脂レンズにシャープなエッジを有するため、連結部Cは複合レンズの位置合わせ用樹脂マーカーとして有効に利用することができる。第2の実施形態および第3の実施形態における成形型も同様の方法で作製することができる。
さらに、従来の位置合わせ用樹脂マーカーは、成形面の中心部に形成され、光学有効径内にあるため、光学性能を確保する観点から、樹脂マーカーを十分に小さくする必要があった。これに対して、本発明の複合レンズでは、樹脂マーカーである連結部Cが光学有効径外にあるため、十分な大きさとすることができ、樹脂マーカーの識別性能を高めることができる。樹脂マーカーのコントラストをより明確にする点で、連結部Cの曲率半径は、0.03mm以下が好ましく、0.01mm以下がより好ましく、0.005mm以下が特に好ましい。また、基材レンズと成形型との位置合わせを行う際、光軸Aの方向から観察したときに、第1の面11と第2の面12との連結部Cの樹脂マーカーとしての識別性を高める点で、第2の面12は、光軸Aに対して、90°±5°以内が好ましく、90°±1°以内がより好ましい。
本実施形態における複合レンズの製造方法を、図2に示す。まず、図2(a)に示すように、基材レンズ2を基材保持部材4に設置する。基材レンズ2を基材保持部材4と成形型3との間に挟み込み、ベルクランプ法などにより基材レンズ2の芯合わせを行う。基材保持部材4は、たとえば、内部に空洞部を有し、図示しない真空排気装置に接続し、吸着により基材レンズ2を保持する構造のものを使用する。基体保持部材4は、そのほか機械的に基材レンズ2を挟み込み、保持する構造のものも使用することができる。
基材レンズは、たとえば日本ゼオン株式会社製ゼオネックス(登録商標)またはポリプラスチックス株式会社製トパス(登録商標)などからなるプラスチックレンズが好適である。成形型3の成形面3a上に載置する樹脂1aは、紫外線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂であり、紫外線硬化性樹脂であれば、フルオレン系アクリレートなどが好適である。成形型3には、金属製または石英製などの型を使用する。石英製の型を使用すると、紫外線硬化性樹脂の硬化に際し、成形型3を通して紫外線を照射し、硬化することができる。金属製の成形型を使用するときは、たとえば基材レンズ2を保持する基材保持部材4の空洞部を通して紫外線を樹脂に照射する。矢印5の方向に基材保持部材4を下降させると、図2(b)に示すように、基材レンズ2が樹脂に接触し、樹脂は基材レンズ2の表面に広がり、成形型3の成形面3aの形状に沿って充填される。
樹脂レンズは、図1(b)に示すように、第3の面13が、内周から外周に向かって低くなる傾斜面を有する。第3の面のかかる形状は、図2(b)に示すように、成形型3の成形面3aの形状が、第3の面の内周に対応する位置Dから、第3の面の外周に対応する位置Fに向かって高くなることに基づくものである。したがって、樹脂マーカーとして機能する連結部Cが、位置Dおよび位置Fより中央部にあり、位置Fより低位にあるため、樹脂の豊富な位置に連結部Cが配置されることになる。このため、第3の面が形成されるように樹脂レンズを形成することにより、従来例2と異なり、樹脂マーカーを確実に形成することができる。その後、紫外線硬化性樹脂については紫外線を照射し、熱硬化性樹脂については加熱により樹脂を硬化し、基材レンズ2上に樹脂レンズ1を形成する。樹脂の成型硬化は、成形型3上での樹脂1aの押圧成形後、硬化する方法のほか、紫外線または加熱により硬化しながら押圧成形する方法も有効である。硬化する際の収縮が大きい樹脂の場合には、樹脂の収縮により、成形型3の成形面3aの形状からずれた状態で硬化することがある。かかる場合には、樹脂を硬化させながら押圧成形することにより、成形面3aの形状に忠実に対応した樹脂レンズ1を形成することができる。
基材レンズと成形型との位置合わせ方法を以下に説明する。図2(a)に示すように、基材レンズ2のコバ部21に環状の凹部または環状の凸部である基材マーカー9が設けてある。つぎに、参照用の複合レンズを作製し、基材マーカーと樹脂マーカーとの同軸度を測定顕微鏡で測定することによって、基材レンズ2の光軸と樹脂レンズ1の光軸との同軸度を測定する。その後、同軸度のズレを相殺するように、成形型3と基材保持部材4との水平方向(光軸Aと垂直方向)の相対位置を調整する。本実施形態において形成する樹脂レンズは、第1の面が、第2の面に連結する傾斜面を有し、第2の面は、光軸Aに対しほぼ垂直な面である。第1の面と第2の面との連結部Cがシャープなエッジを形成し、階段状の段差を有するため、連結部Cがコントラストの明確な樹脂マーカーとして機能し、樹脂マーカーと基材マーカーとの同軸度測定を容易に行うことでき、生産性が高い。
つぎに、再度、参照用の複合レンズを作製し、作成した複合レンズの基材マーカー9と樹脂マーカーの同軸度を測定して、基材レンズ2の光軸と樹脂レンズ1の光軸との同軸度を測定した後、相対位置を調整する。このようなフィードバックを繰返し、同軸度が所望の範囲内となれば、成形型3と基材保持部材4の位置合わせを完了し、複合レンズの量産を開始する。また、量産した複合レンズについても、基材マーカーと樹脂マーカーの同軸度を測定することにより、樹脂レンズの芯ズレ不良品を検査・選別することができるが、従来に比べて芯ズレの不良検査が容易となり、芯ズレ不良を低減することができる。
一方、基材マーカー9を別途設けず、基材レンズ2と樹脂レンズ1の水平位置の調整において、基材レンズ2の外形をマーカーとして利用することもできる。基材レンズの外形と樹脂マーカーとの同軸度を測定顕微鏡で測定することにより、基材レンズ2の光軸と樹脂レンズ1の光軸との同軸度を測定し、その測定値を元に成形型3と基材保持部材4の位置合わせをすることができる。
第2の実施形態
本実施形態における複合レンズの断面図を、図1(c)および図1(d)に示す。図1(d)は、図1(c)における部分IDの拡大図である。この複合レンズは、図1(c)に示すように、基材レンズ2と、基材レンズ2上に樹脂レンズ1と、を備える。樹脂レンズ1は、光学有効径B外の領域に、図1(d)に示すように、光軸Aから外周に向って順に第1の面11と、第1の面11に隣接する第2の面12と、第2の面12に隣接する第3の面13と、を有する。第1の面11は、外周から光軸Aに向かって高くなる傾斜面を有し、この傾斜面は第2の面に連結する。また、第2の面12は、光軸Aに対しほぼ垂直な面12aを有し、面12aが第1の面11に連結する。一方、第3の面13は、内周から外周に向かって低くなる傾斜面を有する。
第1の面11は、第2の面12に連結する傾斜面を有し、第2の面12は、光軸Aに対しほぼ垂直であって、第1の面11に連結する面12aを有する。したがって、第1の面11と第2の面12との連結部Cがシャープなエッジを形成し、階段状の段差を有する。図1(c)に示すように、基材レンズ2のコバ部21に環状の凹部または環状の凸部である基材マーカー9が設けられている。第2の実施形態における複合レンズにおいても、第1の実施形態における複合レンズが有する作用効果を備える。また、本実施形態における複合レンズの製造方法は、第1の実施形態における複合レンズの製造方法と同様であり、連結部Cの曲率半径および面12aと光軸Aとのなす角度も第1の実施形態と同様とすることが好ましい。
第3の実施形態
本実施形態における複合レンズの断面図を、図6(a)および図6(b)に示す。図6(b)は、図6(a)におけるVIBの拡大図である。この複合レンズは、図6(a)に示すように、基材レンズ2と、基材レンズ2上に樹脂レンズ1と、を備える。樹脂レンズ1は、光学有効径B外の領域に、図6(b)に示すように、光軸Aに対してほぼ垂直な面12bと、面12bの外周に連結する光軸A方向に張り出した凸縁14と、を有する。面12bと凸縁14との連結部Eは、曲率半径が0.03mm以下である。したがって、面12bと凸縁14との連結部Eがシャープなエッジを形成する。また、基材レンズ2のコバ部21に環状の凹部または環状の凸部である基材マーカー9を設けてある。また、製造される複合レンズも、樹脂レンズ上にシャープなエッジを有する連結部Eを有するため、連結部Eは複合レンズの位置合わせ用樹脂マーカーとして有効に利用することができる。
従来の位置合わせ用樹脂マーカーは、成形面の中心部に形成され、光学有効径内にあるため、光学性能を確保する観点から、樹脂マーカーを十分に小さくする必要がある。これに対して、本発明の複合レンズでは、樹脂マーカーである連結部Eが光学有効径B外にあるため、十分な大きさを確保することができ、樹脂マーカーとしての識別性能を高めることができる。樹脂マーカーとしてのコントラストをより明確にする点で、連結部Eの曲率半径は、0.03mm以下が好ましく、0.01mm以下がより好ましく、0.005mm以下が特に好ましい。また、基材レンズと成形型との位置合わせに際し、光軸Aの方向から観察したときに、面12bと凸縁14との連結部Eの樹脂マーカーとしての識別性を高める点で、面12bは、光軸Aに対して、90°±5°以内が好ましく、90°±1°以内がより好ましい。
本実施形態における複合レンズの製造方法を、図3に示す。まず、図3(a)に示すように、基材レンズ2を基材保持部材4に設置する。基材レンズ2は、ベルクランプ法などにより芯合わせを行う。基材保持部材4は、内部に空洞部を有し、吸着により基材レンズ2を保持する構造のものを使用することができる。そのほか機械的に基材レンズ2を挟み込み、保持する構造のものも使用することができる。基材レンズは、たとえば日本ゼオン株式会社製ゼオネックス(登録商標)またはポリプラスチックス株式会社製トパス(登録商標)などからなるプラスチックレンズを好ましく使用することができる。成形型3の成形面3a上に載置する樹脂1aは、紫外線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂を使用し、たとえばフルオレン系アクリレートなどの紫外線硬化性樹脂を使用する。成形型3は、金属製または石英製の型を使用することができる。
矢印5の方向に、基材保持部材4を下降させると、図3(b)に示すように、基材レンズ2が樹脂に接触し、樹脂は基材レンズ2の表面に広がり、成形型3の成形面3aの形状に沿って充填される。樹脂レンズは、図6(b)に示すように、光軸Aにほぼ垂直な面12bの外周に凸縁14を備える。かかる樹脂レンズの形状は、図3(b)に示すように、成形型3の成形面3aにおいて、連結部Eに対応する位置の外周部に樹脂溜まりが存在することに基づくものである。
具体的に説明すると、図3(a)に示すように、成形型3は、樹脂レンズの面12bに対応する成形面3bを備える。また、樹脂レンズの凸縁14に対応する成形面3cを有する。さらに、成形面3cから外周に向けて連結する成形面3dを備える。また、成形型3において、成形面3bは面3dより低い位置にある。このため、図3(b)に示すように、成形型3と基材レンズ2との間のギャップを、中央から外周へ向けて押し出される樹脂を、より高い位置にある成形面3dに安定的に供給することは困難であるが、より低い位置にある成形面3bには十分かつ安定的に供給することができる。このため、面12bと凸縁14の連結部Eに樹脂マーカーを確実に形成することができる。図3(a)に示すように、成形面3cと成形面3dとの連結点Gは、成形面3bより高い位置にある。したがって、図6(b)に示すように、樹脂レンズ1において、凸縁14と、凸縁14に連結する面15との交点、すなわち凸縁14の外周側端部Hは、凸縁14の内周側端部Eよりも低い位置に形成される。
その後、樹脂を硬化し、基材レンズ2上に樹脂レンズ1を形成する。樹脂の成型硬化は、成形型3上での樹脂1aの押圧成形後、硬化する方法を採用することができる。また、硬化しながら押圧成形する方法も有効である。本実施形態において形成する樹脂レンズでは、面12bが、光軸Aに対しほぼ垂直であり、面12bと凸部14との連結部の曲率半径が0.03mm以下である。したがって、面12bと凸部14との連結部Eがシャープなエッジを形成するため、連結部Eは、コントラストの明確な樹脂マーカーとして機能することができる。その他の点、たとえば作用効果などは、第1の実施形態と同様である。本明細書では、実施形態として両凸レンズ、メニスカスレンズについて説明したが、これらは例示であって、本発明は、これらに限定されるものではなく、両凹レンズ、平凸レンズおよび平凹レンズにも本発明を有効に適用することができる。
成形型と基材レンズの正確な位置合わせを容易化し、光学性能の高い精密な光学機器を提供することができる。
第1の実施形態および第2の実施形態における複合レンズの断面図である。 第1の実施形態における複合レンズの製造方法を示す図である。 第3の実施形態における複合レンズの製造方法を示す図である。 従来の複合レンズの製造方法を示す図である。 従来の成形型による樹脂レンズの形成方法を示す図である。 第3の実施形態における複合レンズの断面図である。 第1の実施形態の複合レンズの製造に使用する成形型の断面図である。
符号の説明
1 樹脂レンズ、2 基材レンズ、3 成形型、3a 成形面、4 基材保持部材、11 第1の面、12 第2の面、13 第3の面、14 凸縁、A 光軸、B 光学有効径。

Claims (4)

  1. 基材レンズと、該基材レンズ上に樹脂レンズと、を備える複合レンズであって、
    前記樹脂レンズは、光学有効径外の領域に光軸から外周に向って順に第1の面と、該第1の面に隣接する第2の面と、該第2の面に隣接する第3の面と、を有し、
    第1の面は、外周から光軸に向かって高くなる傾斜面を有し、該傾斜面が、第2の面に連結し、
    第2の面は、光軸に対しほぼ垂直な面を有し、該ほぼ垂直な面が、第1の面に連結し、
    第3の面は、内周から外周に向かって低くなる傾斜面を有する複合レンズ。
  2. 前記第1の面と前記第2の面との連結部は、曲率半径が0.03mm以下である請求項1に記載の複合レンズ。
  3. 基材レンズと、該基材レンズ上に樹脂レンズと、を備える複合レンズであって、
    前記樹脂レンズは、光学有効径外の領域に、光軸に対してほぼ垂直な面と、該ほぼ垂直な面の外周に連結する光軸方向に張り出した凸縁と、を有し、
    前記ほぼ垂直な面と前記凸縁との連結部は、曲率半径が0.03mm以下である複合レンズ。
  4. 前記凸縁は、外周側端部が内周側端部より低い請求項3に記載の複合レンズ。
JP2008045210A 2008-02-26 2008-02-26 複合レンズ Withdrawn JP2009204752A (ja)

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