JP2009203390A - 潜熱蓄熱性能を有する包接水和物、その製造方法及び製造装置、潜熱蓄熱媒体ならびに、包接水和物の潜熱蓄熱量の増加方法及び増加させる処理装置 - Google Patents
潜熱蓄熱性能を有する包接水和物、その製造方法及び製造装置、潜熱蓄熱媒体ならびに、包接水和物の潜熱蓄熱量の増加方法及び増加させる処理装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】潜熱蓄熱性能を有する包接水和物の製造装置であって、4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させ、発生させた気体を前記水溶液に混合する気体発生混合器3と、前記気体が混合された前記水溶液を冷却して前記蓄熱性能が高められた包接水和物を生成する生成器5と、を備えることを特徴とする包接水和物の製造装置。
【選択図】 図1
Description
なお、以下において、「4級アンモニウム化合物をゲストとし、水分子をホストとする包接水和物」を単に「4級アンモニウム化合物の包接水和物」又は「4級アンモニウム化合物をゲストとする包接水和物」という場合がある。
(1)本発明における4級アンモニウム化合物の代表例は、テトラnブチルアンモニウム塩、テトラisoペンチルアンモニウム塩、トリnブチル・nペンチルアンモニウム塩などのアルキルアンモニウム塩である。
ここで、炭酸塩又は炭酸水素塩としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カリウムが挙げられる。
また、本発明において、気体発生剤が過酸化水素であり、発生させる気体が酸素であってもよい。この場合、触媒により過酸化水素を分解して酸素を発生させる反応を行わせる。また、気体発生剤が亜硫酸塩であり、発生させる気体が二酸化硫黄であってもよい。この場合、酸により亜硫酸塩を分解して二酸化硫黄を発生させる反応を行わせる。
他方、本発明において、水溶液に含まれる気体発生剤から発生させるべき気体には、4級アンモニウム化合物をゲストとする包接化合物に取り込まれる又は、4級アンモニウム化合物とともに水分子に包接されて包接水和物の構成要素となり得るもの、具体的には空気、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴン、クリプトン、キセノン、硫化水素、二酸化硫黄、メタン、エタン、プロピレン、トリメチレンオキシド、プロパン、ブタン、各種フロンといった水素やヘリウムよりも大きな分子の気体が含まれる。
従って、本発明の技術的特徴が水溶液に含まれる気体発生剤から気体を発生させること自体にあるものの、当該気体としては、水素やヘリウムよりも大きな分子の気体であって、4級アンモニウム化合物をゲストとする包接化合物に取り込まれる又は、4級アンモニウム化合物とともに水分子に包接されて包接水和物の構成要素となり得るものと整理することができる。
なお、気体の水溶液への溶解速度や最大溶解濃度に着目すると、潜熱蓄熱量が多い包接水和物をより効率的に生成又は製造するためには加圧下の方が常圧下より、常圧下の方が減圧下より好ましい。他方、設備や運転のコストに着目すると、常圧下がより好ましい。
本発明の第1及び第2の形態によれば、4級アンモニウム化合物を含む水溶液から発生した気体を取り込んでいない又は当該気体を包接していないものよりも高い潜熱蓄熱性能を有する包接水和物を実現することができる。
本発明の第3及び第4の形態によれば、4級アンモニウム化合物を含む水溶液から発生した二酸化炭素を取り込んでいない又は当該二酸化炭素を包接していないものよりも高い潜熱蓄熱性能を有する包接水和物を実現することができる。
本発明の第9の形態によれば、4級アンモニウム化合物を含む水溶液から発生した二酸化炭素を取り込んでいない又は当該二酸化炭素を包接していないものよりも高い潜熱蓄熱性能を有する包接水和物を製造することができる。
また、水溶液に添加した気体発生剤から気体を発生させこれを取り込んだ包接水和物が生成される場合においては、包接水和物が融解する際にその包接水和物に取込まれた気体が放出されるが、この気体を気体発生剤を調製する際に利用することができる。
また、水溶液に添加した炭酸塩もしくは炭酸水素塩を分解させて二酸化炭素を発生させこれを取り込んだ包接水和物が生成される場合においては、包接水和物が融解する際に包接水和物に取り込まれた二酸化炭素が放出されるが、この二酸化炭素を炭酸塩もしくは炭酸水素塩を再度生成させる反応に利用することができる。
水溶液中の炭酸塩もしくは炭酸水素塩から二酸化炭素を発生させるには、水溶液のpHを低下させることにより行え、pHの低下は、酸の添加によってもよいし、電極反応による電気化学的方法によってもよい。
また、包接水和物を融解して包接水和物に取り込まれた二酸化炭素が放出された場合に、炭酸塩もしくは炭酸水素塩を再度生成させる反応に放出された二酸化炭素を利用することができる。
4級アンモニウム化合物の水溶液に炭酸塩又は炭酸水素塩を添加しておき、炭酸塩又は炭酸水素塩から二酸化炭素を水溶液中に発生させながら冷却して生成した4級アンモニウム化合物をゲストとする包接水和物の蓄熱量を測定する実験を行った。4級アンモニウム化合物として臭化テトラnブチルアンモニウム(TBAB)を用い、水和物スラリーの生成過程において、水溶液に炭酸塩または炭酸水素塩を添加して二酸化炭素を発生させた場合と、二酸化炭素を発生させない場合との実験を行い、生成された水和物スラリーの蓄熱量と融点を比較した。
水に対してTBABを15.0wt%、炭酸水素ナトリウムを4.0wt%を溶解して原料水溶液を調製した。調製後の原料水溶液のpHは8.3であった。
常圧下、原料水溶液をガラスビーカーに入れ、ガラスビーカーを0℃の冷却液に浸けて冷却し水和物を生成させ水和物スラリーを生成させた。なお、冷却している間、ビーカー内部の攪拌を続けた。このとき、冷却している過程において硫酸を微量添加して原料水溶液のpHを6.8まで下げて炭酸水素ナトリウムから二酸化炭素を発生させた場合と、硫酸を添加することなく二酸化炭素を発生させなかった場合の2種類の実験を行った。
生成した水和物スラリーを、断熱容器に入れ、攪拌しながら浸漬した電気ヒータにより加熱し、水和物スラリーを溶解した。そのときに与えた熱量と水和物スラリー温度から、7℃〜10℃の温度範囲における蓄熱量を計測した。また、水和物スラリー中の固体水和物が完全に溶けきる融点を計測した。
また、水和物スラリーが加熱され水和物固体が融解する間、微細な気泡が発生した。気泡から捕集した気体の成分は二酸化酸素であることを確認した。
図1は本実施の形態に係る包接水和物の製造装置の説明図である。以下、図1に基づいて本実施の形態に係る包接水和物の製造装置を説明する。
本実施の形態に係る包接水和物の製造装置は、4級アンモニウム化合物を含む水溶液を貯留すると共に生成された包接水和物を貯留する蓄熱槽1と、蓄熱槽1から前記水溶液の供給を受けさらに後述する気体発生剤調製器7から気体発生剤の供給を受けて気体発生剤を含有する水溶液を調製する水溶液調製器2と、水溶液調製器2から気体発生剤を含有する水溶液の供給を受けpH調整手段4により水溶液のpHが調整され水溶液から気体を発生させ、さらに水溶液に発生した気体を混合する気体発生混合器3と、気体発生混合器3で混合された4級アンモニウム化合物と気体を含む水溶液を冷却して前記気体と4級アンモニウム化合物をゲストとして含む包接水和物を生成する生成器5と、該生成器5から前記包接水和物と未反応の気体の供給を受けて前記未反応の気体を分離する分離器6と、分離器6から気体の供給を受けて気体発生剤を調製する気体発生剤調製器7とを備えている。
以下、各構成を詳細に説明する。
蓄熱槽1は、4級アンモニウム化合物を含む水溶液を貯留すると共に生成された包接水和物を貯留する。蓄熱槽1に貯留された4級アンモニウム化合物を含む水溶液はポンプ(図示せず)によって汲み出されて水溶液調製器2に供給される。
水溶液調製器2は、4級アンモニウム化合物を含む水溶液に気体発生剤調製器7から供給される気体発生剤を添加して気体発生剤と4級アンモニウム化合物を含有する水溶液を調製する。
気体発生混合器3は、気体発生剤と4級アンモニウム化合物を含有する水溶液のpHを、pH調整手段4により低下させ、気体発生剤から気体を発生させ、さらに水溶液に発生した気体を混合する。pH調整手段4は酸を添加するものでもよいし、電極反応による電気化学的方法によるものでもよい。
なお、気体発生混合器3を省略して生成器5内で気体発生剤から気体を発生させ、水溶液と気体を混合するようにしてもよい。また、気体発生混合器3の代わりに、気体発生器と混合器を別々に設けるようにしてもよい。
生成器5は冷却機能を備えており、気体発生混合器3で混合された4級アンモニウム化合物と気体を含む水溶液を冷却して気体と4級アンモニウム化合物をゲストとして含む包接水和物を生成する。生成器5には攪拌機構を設けるのが好ましい。
包接水和物が生成され、生成器5内で攪拌が行われることにより、包接水和物粒子が水溶液に分散した水和物スラリーが生成される。
生成器5においては、上記の包接水和物と共に未反応の気体が存在する。
分離器6は、生成器5から包接水和物と未反応の気体の供給を受けて前記未反応の気体を分離する。
分離器6の形式は任意であり、例えばサイクロンセパレータなどを利用することができるが、分離した気体中へのスラリー液滴混入を可能な限り少なくするため、例えば衝突分離式のミストセパレータを併せて用いることが望ましい。
分離器6で分離された気体は、気体発生剤調製器7に送られ、気体発生剤を生成する反応に用いられる。
蓄熱槽1に4級アンモニウム化合物を含む水溶液を充填し、この水溶液をポンプ(図示せず)で汲み出して水溶液調製器2に供給する。水溶液調製器2では、供給された水溶液に気体発生剤調製器7から供給される気体発生剤を添加して水溶液を調製する。気体発生混合器3では、供給された4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液のpHを、pH調整手段4により低下させ、気体発生剤から気体を発生させ、さらに水溶液に発生した気体を混合し、気体を水溶液に溶解させる。気体発生混合器3で混合された4級アンモニウム化合物と気体を含む水溶液をポンプ(図示せず)によって生成器5に供給する。生成器5では、供給された水溶液を冷却して気体と4級アンモニウム化合物をゲストとして含む包接水和物が生成され、生成器5内で攪拌が行われることにより、包接水和物粒子が水溶液に分散した水和物スラリーが生成される。生成器5で生成された水和物スラリーと未反応気体が分離器6に供給され、水和物スラリーと未反応の気体が分離される。分離された水和物スラリーは蓄熱槽1に貯留される。他方、分離器6で分離された気体は、気体発生剤調製器7に送られ、気体発生剤を生成する反応に用いられる。
冷房空調設備においては、例えば夜間に蓄熱槽1内の水溶液を抜き出し水溶液調製器2に供給して、気体発生混合器3を経て、生成器5により水和物スラリーを生成して、昼間の冷房運転時に使用する熱輸送媒体として水和物スラリーを蓄熱槽1に貯留する。
昼間の冷房運転時において、蓄熱槽1内の水和物スラリーをポンプによって熱輸送媒体として室内空調機に流送する。室内空調機において、水和物スラリーは空気と熱交換して冷熱を供給し室内を冷房する。この熱交換により、水和物スラリーの水和物は融解して水溶液と気体の混合流体となり、戻り配管系に設けられた第2分離器に戻される。
第2分離器に戻された混合流体は水溶液と気体とに分離され、水溶液は蓄熱槽1に戻され、その一部は直接水溶液調製器2に送られる。また、第2分離器で分離された気体は、気体発生剤調製器7に送られ、気体発生剤を生成する反応に用いられる。
例えば、炭酸水素ナトリウムを気体発生剤に利用した場合について説明する。水溶液を冷却して水和物スラリーを生成する前又はそれと同時に、水溶液のpHを低下することにより炭酸水素ナトリウムから二酸化炭素を発生させ、二酸化炭素をゲストとして含む水和物を生成する。この時、炭酸ナトリウムと水が生成し水溶液中に含まれる。水和物スラリーの水和物を融解する前又はそれと同時に、水和物スラリーのpHを上昇させることにより、水和物が融解するときに発生する二酸化炭素が水溶液中の炭酸ナトリウムと水と反応し、炭酸水素ナトリウムとなり二酸化炭素が水溶液から分離しないようにすることができる。
また、冷熱利用装置は、室内空調機と一体化している必要は無く、例えば冷熱利用装置で水を冷却し、その冷却された水を室内空調機に導き冷熱を利用する形態であってもかまわない。
配管や容器壁等の固体面が水和物生成に寄与するほど冷却されることがなく、冷却の効果が水和物生成に直接かつ効果的に及び水和物の生成が効果的に行われる。そして、水和物の生成が主として水溶液中で進行するため、配管や容器壁等に付着することもない。
なお、冷媒としては自然冷媒、各種フロンを用いることができる。
なお、保冷容器としては、水溶液は漏洩せず気体透過性のある素材を用いた袋体などを利用すればよい。
気体と4級アンモニウム化合物をゲストとして含む包接水和物を含む潜熱蓄熱媒体は、スラリー状態にて熱輸送媒体として利用できる。その場合、所望の気体を含む水和物スラリーを製造し、熱を必要とするところに送って利用するとともに、包接水和物が溶解する際に発生する気体を利用することが可能である。
2 水溶液調製器
3 気体発生混合器
5 生成器
6 分離器
Claims (19)
- 4級アンモニウム化合物を含む水溶液を冷却することにより生成される4級アンモニウム化合物をゲストとし潜熱蓄熱性能を有する包接水和物であって、
4級アンモニウム化合物を含む水溶液から発生した気体をゲストとしてさらに包接することにより前記潜熱蓄熱性能が高められていることを特徴とする包接水和物。 - 4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させながら又は発生させた気体を前記水溶液に混合した後、水溶液を冷却することによって生成される前記4級アンモニウム化合物と前記気体の両方をゲストとすることを特徴とする潜熱蓄熱性能を有する包接水和物。
- 4級アンモニウム化合物をゲストとし潜熱蓄熱性能を有する包接水和物であって、4級アンモニウム化合物を含む水溶液から発生した二酸化炭素をゲストとしてさらに包接することにより前記潜熱蓄熱性能が高められていることを特徴とする包接水和物。
- 4級アンモニウム化合物と、炭酸塩又は炭酸水素塩を含む水溶液から二酸化炭素を発生させながら又は発生させた二酸化炭素を前記水溶液に混合した後、水溶液を冷却することによって生成される前記4級アンモニウム化合物と前記二酸化炭素の両方をゲストとすることを特徴とする潜熱蓄熱性能を有する包接水和物。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の包接水和物を組成物として含むことを特徴とする潜熱蓄熱媒体。
- 4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させながら又は発生させた気体を前記水溶液に混合した後、水溶液を冷却することによって生成され潜熱蓄熱性能を高められた包接水和物を組成物として含むことを特徴とする潜熱蓄熱媒体。
- 4級アンモニウム化合物と、炭酸塩又は炭酸水素塩を含む水溶液から二酸化炭素を発生させながら又は発生させた二酸化炭素を前記水溶液に混合した後、水溶液を冷却することによって生成され潜熱蓄熱性能を高められた包接水和物を組成物として含むことを特徴とする潜熱蓄熱媒体。
- 潜熱蓄熱性能を有する包接水和物の製造方法であって、
4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させながら又は発生させた気体を前記水溶液に混合した後、水溶液を冷却することにより前記潜熱蓄熱性能を高める工程を有することを特徴とする包接水和物の製造方法。 - 潜熱蓄熱性能を有する包接水和物の製造方法であって、
4級アンモニウム化合物と、炭酸塩又は炭酸水素塩を含む水溶液から二酸化炭素を発生させながら又は発生させた二酸化炭素を前記水溶液に混合した後、水溶液を冷却することにより前記潜熱蓄熱性能を高める工程を有することを特徴とする包接水和物の製造方法。 - 請求項8又は9に記載の製造方法により製造された包接水和物を組成物として含むことを特徴とする潜熱蓄熱媒体。
- 4級アンモニウム化合物をゲストとする包接水和物の潜熱蓄熱量の増加方法であって、
前記4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させながら又は発生させた気体を前記水溶液に混合した後、水溶液を冷却する工程を有することを特徴とする包接水和物の潜熱蓄熱量の増加方法。 - 4級アンモニウム化合物をゲストとする包接水和物の潜熱蓄熱量の増加方法であって、
前記4級アンモニウム化合物と、炭酸塩又は炭酸水素塩を含む水溶液から二酸化炭素を発生させながら又は発生させた二酸化炭素を前記水溶液に混合した後、水溶液を冷却する工程を有することを特徴とする包接水和物の潜熱蓄熱量の増加方法。 - 潜熱蓄熱性能を有する包接水和物の製造装置であって、
4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させる気体発生器と、発生させた気体を前記水溶液に混合する混合器と、前記気体が混合された前記水溶液を冷却して前記蓄熱性能が高められた包接水和物を生成する生成器と、を備えることを特徴とする包接水和物の製造装置。 - 潜熱蓄熱性能を有する包接水和物の製造装置であって、
4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させ、発生させた気体を前記水溶液に混合する気体発生混合器と、前記気体が混合された前記水溶液を冷却して前記蓄熱性能が高められた包接水和物を生成する生成器と、を備えることを特徴とする包接水和物の製造装置。 - 潜熱蓄熱性能を有する包接水和物の製造装置であって、
4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させながら前記水溶液を冷却して前記蓄熱性能が高められた包接水和物を生成する生成器を備えることを特徴とする包接水和物の製造装置。 - 潜熱蓄熱性能を有する包接水和物の製造装置であって、
4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させる気体発生手段と、前記水溶液を冷却する冷却手段とを備え、該冷却手段による冷却の過程で前記気体発生手段により前記水溶液から前記気体を発生させることにより前記蓄熱性能が高められた包接水和物を製造することを特徴とする包接水和物の製造装置。 - 前記気体発生剤が炭酸塩又は炭酸水素塩であり、前記気体が二酸化炭素であることを特徴とする請求項13乃至16のいずれかに記載の包接水和物の製造装置。
- 4級アンモニウム化合物をゲストとする包接水和物の潜熱蓄熱量を増加させる処理装置であって、
4級アンモニウム化合物と気体発生剤を含む水溶液から気体を発生させる気体発生手段と、前記水溶液を冷却する冷却手段とを備え、該冷却手段による冷却の過程で前記気体発生手段により前記水溶液から前記気体を発生させることを特徴とする処理装置。 - 前記気体発生剤が炭酸塩又は炭酸水素塩であり、前記気体が二酸化炭素であることを特徴とする請求項18に記載の処理装置。
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