JP2009202556A - 画像形成装置 - Google Patents

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Shigeki Akiyama
茂樹 秋山
Kenichi Yasaki
健一 家▲崎▼
Kohei Terada
宏平 寺田
Mitsuhiro Nozaki
充宏 野▲崎▼
Tomoaki Kaseyama
智昭 枦山
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Abstract

【課題】 インク液滴吐出特性に悪影響が及ぶのを防ぎつつ、磁力によりキャリッジの加速或いは減速を補助してその加速時間或いは減速時間を短縮させることを目的とする。
【解決手段】 タイミングベルト14における、キャリッジ8の固定位置に対して対称となる位置に、永久磁石22を固定し、フレーム2の両端に、電磁石24,26を固定する。キャリッジ8が、その往復移動範囲におけるDCモータ16側の一端に停止しているときは、その反対の他端側において、永久磁石22と第2電磁石26とが対向する。一方、キャリッジ8が他端側に停止しているときは、その反対の一端側において、永久磁石22と第1電磁石24とが対向する。そして、キャリッジ8の加速期間及び減速期間に、永久磁石22に近い側のいずれかの電磁石へ通電して、永久磁石22との間で磁力による反発力或いは吸引力を発生させることで、キャリッジ8の加速・減速を補助する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録ヘッドが搭載されたキャリッジをモータの駆動力によって往復移動させつつ、該記録ヘッドから被記録媒体へインク液滴を吐出することにより被記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来より、この種の画像形成装置においては、画像形成の速度向上や装置の小型化のために、画像形成(モータによるキャリッジ駆動)の際、停止状態のキャリッジを短時間で一定速度まで加速させたり、移動中のキャリッジをその減速開始時から短時間で停止させることが要求されている。
これを実現するために、例えば特許文献1には、キャリッジの駆動源として、モータによる駆動力に加えて、磁力による駆動力を併用する技術が開示されている。具体的には、キャリッジの加速時或いは減速時に、モータ電流による加減速制御に加え、キャリッジ自体に永久磁石を装着すると共に、装置フレームにおけるキャリッジの往復移動時の停止位置に電磁石を取り付けて、この電磁石への通電を調整して磁力による駆動力をキャリッジに与えることにより、キャリッジの加減速を補助するものである。
特開2007−296802号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、磁力によってキャリッジの加減速を補助することは可能であるものの、それを実現するためにキャリッジに永久磁石が搭載されるため、被記録媒体へ形成される画像の画質が劣化するおそれがある。
即ち、記録ヘッドからインク液滴を吐出することで画像形成を行うタイプの画像形成装置においては、一般に、ピエゾ方式或いはサーマル方式の記録ヘッドがキャリッジに搭載される。そして、ピエゾ方式の場合はピエゾへの通電が制御されることによりインク液滴が吐出され、サーマル方式の場合はヒータへの通電が制御されることによりインク液滴が吐出される。
このような構成において、キャリッジに永久磁石が搭載されると、その永久磁石による磁界の影響が記録ヘッドにも常時及ぶことになり、インク液滴の吐出特性が乱れてしまうおそれがある。
特に近年、高精細な画像を形成できるようにインク液滴をより小さくする傾向があるが、インク液滴が小さくなるほど、記録ヘッドから被記録媒体に向けて吐出されたインク液滴が永久磁石による磁界の影響を受けて、例えば被記録媒体に到達するまでの過程で弾道が曲がってしまうといった悪影響を受けるおそれが高くなる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、記録ヘッドからのインク液滴吐出特性に悪影響が及ぶのを防ぎつつ、磁力によりキャリッジの加速或いは減速を補助してその加速時間或いは減速時間を短縮させることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、記録ヘッドが搭載されたキャリッジをモータの駆動力によって往復移動させつつ、該記録ヘッドから被記録媒体へインク液滴を吐出することにより該被記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、キャリッジとは別に、該キャリッジに機械的に連結され該キャリッジの移動に伴って移動するように設けられた磁石若しくは磁性体からなる第1の磁力作用手段と、磁石又は磁性体からなり、キャリッジの往復移動に伴う第1の磁力作用手段の移動経路に沿う位置に固定して設置された第2の磁力作用手段と、を備えている。各磁力作用手段のうち少なくとも一方は電磁石である。
そして、補助駆動手段が、モータによるキャリッジの移動開始後の加速期間中、及びモータによるキャリッジの減速開始から停止するまでの減速期間中の少なくとも一方の期間に電磁石への通電を行うことにより、キャリッジの加速及び減速の少なくとも一方を補助する。
キャリッジと共に移動する第1の磁力作用手段、及び固定設置される第2の磁力作用手段は、磁石又は磁性体のいずれでもよい。但し、各磁力作用手段のうち少なくとも一方は電磁石とする必要がある。
このように構成された請求項1記載の画像形成装置によれば、キャリッジの減速期間中又は加速期間中に、補助駆動手段が電磁石への通電を行うことで、各磁力作用手段の間で磁力(反発力或いは吸引力)を発生させてキャリッジの加速或いは減速を補助することができるため、キャリッジの加速時間或いは減速時間を短縮させることができる。
これに加え、第1の磁力作用手段はキャリッジとは別に設けられているため、同じ磁力を発する磁石を用いる場合、キャリッジに直接磁石が搭載される構成に比べて、第1の磁力作用手段による記録ヘッドに対する磁界を小さくできる。そのため、キャリッジに直接磁石が搭載される構成に比べて、第1の磁力作用手段による磁界が記録ヘッドによるインク液滴吐出特性に及ぼす影響を低減することができる。即ち、磁力の影響による画質の低下を抑制しつつ、キャリッジの加速時間或いは減速時間を短縮させることができるのである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置であって、各磁力作用手段の配置、及び補助駆動手段による電磁石への通電は、インク液滴吐出中の記録ヘッドに対する磁界が所定レベル以上とならないようにされている。
このように構成された請求項2記載の画像形成装置によれば、インク液滴吐出中の記録ヘッドに対する磁界を、記録ヘッドの正常な動作を妨げないレベルに保つことができるため、記録ヘッドからのインク液滴吐出特性に、各磁力作用手段による磁界の響が及ぶのを防ぐことができる。
なお、「所定レベル」は、各磁力作用手段から発生する磁界が記録ヘッドの動作特性(インク液滴の吐出特性)に悪影響を及ぼすことがないよう、適宜設定することができる。つまり、記録ヘッドに対する磁界がその所定レベル未満であれば記録ヘッドの動作特性に悪影響が及ばないような範囲内で適宜設定可能である。但し、必ずしも、記録ヘッドの動作中に常に磁界のレベルが所定レベル未満であることが要求されるわけではなく(もちろんそれが好ましいが)、記録ヘッド動作期間において全体として(例えば平均が)所定レベル未満であればよい。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置であって、第2の磁力作用手段は、記録ヘッドが往復移動される移動方向において、該記録ヘッドから被記録媒体へインク液滴が吐出されるインク液滴吐出範囲の外側に配置されている。
このように構成された請求項3記載の画像形成装置によれば、第2の磁力手段がインク液滴吐出範囲の外側に配置されているため、記録ヘッドからのインク液滴吐出特性に、第2の磁力作用手段による磁界の影響が及ぶのを確実に防ぐことができる。
この場合さらに、請求項4記載のように、補助駆動手段が、記録ヘッドがその往復移動範囲におけるインク液滴吐出範囲の外側に位置しているときに電磁石への通電を行うようにすれば、記録ヘッドのインク液滴吐出特性に対する磁界の影響(特に電磁石による影響)をより確実に防ぐことができる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4いずれかに記載の画像形成装置であって、第2の磁力作用手段は、当該画像形成装置内における、第1の磁力作用手段がその移動経路の端部で停止したときの該第1の磁力作用手段の位置近傍に、固定して設置されている。
このように構成された請求項5記載の画像形成装置によれば、第1の磁力作用手段の停止位置近傍、即ちキャリッジの加速或いは減速に伴って第1の磁力作用手段が加速或いは減速する位置近傍に、第2の磁力作用手段が設置されるため、磁力によるキャリッジの加速或いは減速の補助をより確実且つ効率的に行うことができる。
第2の磁力作用手段は、例えば請求項6記載のように、第1の磁力作用手段の移動経路における両端のうち、少なくとも一端側に設置するようにしてもよいが、例えば請求項7記載のように、第1の磁力作用手段の移動経路における両端に設置するようにすれば、キャリッジの往復移動の双方向で加速及び減速の補助を行うことができるようになる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7いずれかに記載の画像形成装置であって、モータにより駆動される駆動プーリと、自由回転可能な従動プーリと、各プーリの間に張架された無端状のベルトと、を備え、キャリッジは、ベルトの一部に固定されることにより、モータの回転に応じて各プーリ間で往復移動できるよう構成されている。そして、第1の磁力作用手段は、ベルトにおける、各プーリを挟んで対向する位置関係にある一方及び他方のうち、キャリッジが固定された方とは反対側に固定されている。
このように構成された請求項8記載の画像形成装置によれば、キャリッジに伴って移動する第1の磁力作用手段が記録ヘッドよりも離れた位置に存在するようになるため、記録ヘッドの動作特性に悪影響が及ぶのを防ぐことができる。
この場合、第1の磁力作用手段は、より好ましくは、請求項9記載のように、ベルトにおける、キャリッジが固定された位置と対称となる位置に固定されるとよい。
このように構成すれば、ベルトにおけるキャリッジと第1の磁力作用手段とのバランスが良くなり、キャリッジ移動時の安定性がより向上する。
なお、ここでいう「対称」とは、無端状のベルトを、キャリッジが固定された位置と第1の磁力作用手段が固定された位置の双方で切断して2本に分けたときに、その2本の長さがほぼ一致(完全一致含む)するような位置関係にあることを意味する。
請求項10記載の発明は、請求項1〜9いずれかに記載の画像形成装置であって、第1の磁力作用手段は永久磁石からなり、第2の磁力作用手段は電磁石からなることを特徴とする。
キャリッジの移動に伴って移動する第1の磁力作用手段として、例えば電磁石を用いるようにすると、キャリッジの移動に伴ってこの電磁石も移動することから、この移動を考慮して電磁石への通電のための配線等を行う必要があるため、それに必要な構成が複雑化したり装置を大型化する必要が生じたりするおそれがある。
そこで、請求項10記載のように構成すれば、補助駆動手段は、固定設置された第2の磁力作用手段に対して通電を行えばよいため、第1の磁力作用手段の構成を簡素化できると共に、補助駆動手段による第2の磁力作用手段に対する通電のための構成を簡素化することができる。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の画像形成装置であって、第2の磁力作用手段を構成する電磁石は、キャリッジがその往復移動の端部で停止することにより第1の磁力作用手段がその移動経路の端部で停止したときに、第1の磁力作用手段と対向するように設置されている。
そしてこの場合、より具体的には、請求項12記載のように構成するとよい。即ち、補助駆動手段が、キャリッジの加速期間においては、各磁力作用手段の相互間で反発力が生じるように電磁石への通電を行い、キャリッジの減速期間においては、各磁力作用手段の相互間で吸引力が生じるように電磁石への通電を行う。
このように構成された請求項12記載の画像形成装置によれば、キャリッジの加速及び減速の双方を、より効果的に補助することが可能となる。また、キャリッジの停止時に第1の磁力作用手段と第2の磁力作用手段とが対向する位置関係となることから、特に減速時において、キャリッジが停止するまで吸引力を生じさせることで、減速時間の短縮に加え、停止位置で確実に停止させることを補助することも可能となる。即ち、仮にモータによる駆動力が無くなっても、各磁力作用手段による吸引力によって、キャリッジはちょうどその停止位置での停止状態が維持される。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)インクジェットプリンタの構成
図1は、本発明の画像形成装置としてのインクジェットプリンタ1における、キャリッジ駆動機構を表す斜視図である。本実施形態のインクジェットプリンタ1は、被記録媒体としての用紙Pを搬送させながらインク液滴を吐出することにより用紙Pにカラー画像を形成する、いわゆるシリアル型のものであり、図1に示すように、当該インクジェットプリンタ1を構成する各部材を支持するフレーム2と、用紙Pへインク液滴を吐出する記録ヘッド10と、この記録ヘッド10を搭載して主走査方向(用紙Pの搬送方向と直交する方向)へ往復移動するキャリッジ8と、このキャリッジ8の駆動源であるDCモータ16とを備えている。
フレーム2は、一枚の金属板を所定形状に打ち抜きした後、上向き開放の箱状に折曲して形成されたものであり、その上側には、キャリッジ8を支持するための第1ガイド部材3及び第2ガイド部材4が、キャリッジ8と共に往復移動する記録ヘッド10の入り込むスペースを確保しつつ取り付けられている。これら各ガイド部材3,4は、フレーム2を構成する部材の一部である。
また、フレーム2における上記各ガイド部材3,4には、それぞれガイドレール5、6が配置されている。これらガイドレール5、6は、用紙Pの搬送方向に所定距離隔てられて対向しており、且つ主走査方向に延設されている。キャリッジ8は、全体としては各ガイド部材3,4に支持されつつ、これらガイド部材3、4上でガイドレール5、6を跨ぐように載置されている。これにより、キャリッジ8は、各ガイドレール5、6に沿って主走査方向に摺動可能となっている。
キャリッジ8は、記録ヘッド10を搭載し、記録ヘッド10による用紙Pへの画像形成の際に、DCモータ16によって主走査方向へ往復移動されるものである。このキャリッジ8の往復移動は、既述の通り、各ガイドレール5,6に沿って、その長手方向に摺動されるようにして行われる。
記録ヘッド10は、ピエゾ素子への電圧印加を制御することによりインク流路に圧力を加えてノズルからインク液滴を吐出させる、いわゆるピエゾ方式のものである。本実施形態のインクジェットプリンタ1では、記録ヘッド10とは別に配置されたインクカートリッジ(図示略)から、チューブを通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。これら各色インクが、キャリッジ8が往復移動される間に記録ヘッド10から微小なインク液滴として選択的に吐出されることにより、用紙Pへの画像形成が行われる。
キャリッジ8の往復移動範囲は、その両端の一部を除く所定の範囲が画像形成領域として設定されており、記録ヘッド10による用紙Pへの画像形成(インク液滴吐出)は、この画像形成領域で行われる。キャリッジ8は、往復移動の際、停止状態→加速→定速移動→減速→停止、という一連の動作が繰り返されるが、上記の画像形成領域は、このうち定速移動する領域に相当するものである。
即ち、往復移動範囲における一端側で停止しているキャリッジ8がその移動を開始すると、所定速度まで加速される。この加速は、所定速度に達したときに上記画像形成領域に入るように制御される。その後、キャリッジ8は、画像形成領域から外れる所定の位置(減速開始位置)に達すると、減速を開始し、やがて所定の停止位置にて停止する。このような動作が、往復移動における片方向の動作として、画像形成中に繰り返されるのである。
なお、上記のように画像形成領域とキャリッジ8の定速移動領域を同じとするのはあくまでも一例であり、例えば、キャリッジ8が加速中でまだ所定速度に達していなくても、ある程度の速度まで加速されているならば画像形成を開始する(つまり加速中から画像形成を開始する)ようにしてもよいし、キャリッジ8が定速移動に入った後に所定距離移動してから画像形成を開始するようにしてもよい。減速の場合についても同様であり、キャリッジ8が減速を開始してもある程度の速度まで減速されるまでは画像形成を継続する(つまり減速開始後所定期間も画像形成を行う)ようにしてもよいし、キャリッジ8が減速開始するよりも所定距離前の位置で画像形成を停止するようにしてもよい。
また、記録ヘッド10のインク液滴吐出方式がピエゾ方式であることも、あくまでも一例であって、例えばサーマル方式のものであってもよく、記録ヘッド10におけるインク液滴の吐出方式は特に限定されるものではない。
フレーム2における一方の第2ガイド部材4の下面には、DCモータ16が取り付けられている。図3には、第2ガイド部材4におけるDCモータ16や第1電磁石24(詳細は後述)の取り付け状態が示されている。
また、このDCモータ16が取り付けられた第2ガイド部材4の上面には、DCモータ16の駆動力をキャリッジに伝達するための機構が配設されている。この機構は、主として、用紙Pの幅方向両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリ12及び従動プーリ13と、これら各プーリ12,13の間に張架された無端環状のタイミングベルト14とからなるものである。駆動プーリ12はDCモータ16に同軸で接続されており、従動プーリ13は自由回転可能に設けられている。このような構成により、DCモータ16の駆動力は駆動プーリ12の軸に伝達され、駆動プーリ12の回転によってタイミングベルト14が駆動される。
キャリッジ8は、その底面側においてタイミングベルト14に固定されている。そのため、DCモータ16が回転すると、その駆動力は、タイミングベルト14を介してキャリッジ8に伝達される。これにより、キャリッジ8は、その搭載している記録ヘッド10と共に、各ガイドレール5,6に沿って移動する。
なお、タイミングベルト14としては、必ずしもベルト自体が完全に無端状に形成されているものを用いる必要はなく、例えば、有端のベルトの両端部をキャリッジ8に固定することによって結果として本実施形態(図1)と同じ状態・機能を有するようにしてもよい。ベルトがこのような形態でキャリッジ8に固定されている場合も、キャリッジ8を含めると全体として無端状のベルトと見なすことができるため、このような形態で用いられるベルトも、「無端状のベルト」に含まれるものとする。
タイミングベルト14には、上述のようにキャリッジ8が固定されている他、永久磁石22も固定されている。この永久磁石22は、図1に示すように、タイミングベルト14における、キャリッジ8が固定された位置に対して対称となる位置に固定されている。ここでいう「対称」とは、タイミングベルト14を、キャリッジ8が固定された位置と永久磁石22が固定された位置の双方で切断して2本に分けたときに、その2本の長さがほぼ一致(完全一致含む)するような位置関係にあることを意味する。
DCモータ16の駆動力は、タイミングベルト14を介してキャリッジ8及び永久磁石22に伝達される。そのため、キャリッジ8が往復移動するとそれに伴って永久磁石22も往復移動することになる。但しその移動方向は、キャリッジ8と永久磁石22とは互いに反対方向となる。そのため、キャリッジ8がその往復移動の経路の両端のうち一端側で停止すると、永久磁石22はその反対の他端側で停止することになり、キャリッジ8が他端側で停止すると、永久磁石22はその反対の一端側で停止することになる。
ここで、記録ヘッド10は、外部から磁界の影響を受けると、その大きさによっては、インク液滴の吐出特性が乱れて、用紙Pに形成される画像が乱れるおそれがある。本実施形態では、記録ヘッド10に対する磁界が所定レベル以上になるとその影響が生じる可能性があり、画像への悪影響を抑えるためには、記録ヘッド10がその動作中(インク液滴吐出中)に上記所定レベル以上の磁界の中に入らないようにする必要がある。
これに対し、本実施形態では、永久磁石22がタイミングベルト14に固定され、しかもそのタイミングベルト14における、キャリッジ8と対称となる位置に固定されている。そのため、記録ヘッド10と永久磁石22とは、十分に離れた位置関係にある。なお、キャリッジ8の往復移動の中で、キャリッジ8がその往復移動経路の中間に位置しているときに、キャリッジ8と永久磁石22とが最も接近(つまり記録ヘッド10と永久磁石22が最接近)する。しかしこの最接近した状態でも、永久磁石22による記録ヘッド10に対する磁力(磁界)が所定レベル以上にならないよう、両者の位置関係が調整され、或いは永久磁石22として用いるべき磁石の磁力が設定されている。
また、フレーム2における、DCモータ16が固定されている第2ガイド部材4の下側には、永久磁石22が往復移動する範囲における両端の直下に相当する位置に、2つの電磁石(第1電磁石24,第2電磁石26)が固定されている。即ち、キャリッジ8が往復移動すると、それに伴って永久磁石22も往復移動し、キャリッジ8がその往復移動経路の端部で停止したときは、永久磁石22もそれに伴って自身の往復移動経路の端部で停止することになる。各電磁石24,26は、永久磁石22がその往復移動経路の端部で停止する位置の直下において、第2ガイド部材4に固定されている。
図3は、永久磁石22がDCモータ16側の端部で停止した状態のときの、永久磁石22に対する第1電磁石24の相対的位置関係を示している。永久磁石22は、キャリッジ8と共に往復移動する際、その往復移動経路におけるDCモータ16側の端部では、Poの位置で停止する。これに対し、第1電磁石24も、停止状態の永久磁石22と互いに対向する位置関係になるよう、同じくPoの位置に固定されている。
なお、永久磁石22は、N,Sの極性配置が上下方向(図3の上下方向)となるようにタイミングベルト14に固定されており、第1電磁石24も、上・下に各磁極が発生するよう、第2ガイド部材4に固定されている。DCモータ16側とは反対側の端部に設けられた第2電磁石26と永久磁石22の相対的位置関係についても、図3に示した第1電磁石24の場合と全く同様であり、永久磁石22の停止位置の直下に固定される。
また、各電磁石24,26が固定された位置は、キャリッジ8の往復移動に伴って記録ヘッド10が往復移動する移動方向における、画像形成領域よりも外側である。後述するように、各電磁石24,26への通電は記録ヘッド10による画像形成(インク液滴吐出)が行われない期間に行われるため、各電磁石24,26を仮に記録ヘッド10の往復移動方向における画像形成領域内に固定したとしても、記録ヘッド10に電磁石による磁界の影響が及ぶことはない。しかし、各電磁石24,26への通電をオフにしても、残留磁気の影響など、電磁石が存在していることに起因して何らかの影響が生じる可能性がある。
そのため、本実施形態では、各電磁石24,26を画像形成領域の外側に配置すると共に、各電磁石24,26への通電を、記録ヘッド10がその移動経路方向における画像形成領域の外側に位置しているときに行うことで、記録ヘッド10に対する磁界の影響の抑制をより確実なものとしているのである。
また、フレーム2における、タイミングベルト14が張架されている第2ガイド部材4の上側には、キャリッジ8の位置や速度等を検知するためのリニアエンコーダ20を構成するエンコーダストリップ18が、ガイドレール6に沿って配設されている。エンコーダストリップ18は、一定間隔ごとに一定幅のスリットが形成されたものである。
一方、キャリッジ8の上面における、エンコーダストリップ18に対応する位置には、エンコーダストリップ18を挟んで発光素子と受光素子とが対面するように配置されたフォトインタラプタからなる光学センサ19が設けられている。この光学センサ19は、キャリッジ8と共にエンコーダストリップ18の長手方向に沿って往復移動し、その往復移動の際に、エンコーダストリップ18のスリットを検知し、スリットを検知する毎にパルス信号を出力する。このパルス信号は、後述するようにインクジェットプリンタ1に設けられたASIC30に入力され、キャリッジ8の位置・速度の検出に用いられる。この光学センサ19と、上述したエンコーダストリップ18とにより、リニアエンコーダ20が構成されている。
(2)電磁石の制御
上記のように構成された本実施形態のインクジェットプリンタ1では、用紙Pへの画像形成の際、DCモータ16によってキャリッジ8が往復移動されるわけだが、その往復移動における、キャリッジ8の移動開始後の加速期間中、及び減速開始から停止するまでの減速期間中(換言すれば、記録ヘッド10による画像形成が行われていない期間)に、各電磁石24,26のうちその加速期間或いは減速期間における永久磁石22に近い方の電磁石へ通電して、永久磁石22とその通電した電磁石との間に相互に磁気作用(反発力或いは吸引力)を発生させることにより、DCモータ16によるキャリッジ8の加速・減速を補助するよう構成されている。
ここでは、各電磁石24,26への通電によるキャリッジ8の加・減速の補助について、図2及び図3を用いて説明する。図3は、インクジェットプリンタ1の電気的構成を表すブロック図である。
図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、当該インクジェットプリンタ1における各種機能を実現するための回路等が構成されたASIC30を備えている。このASIC30には、DCモータ16を制御(延いてはキャリッジ8の往復移動を制御)するためのキャリッジ制御器32と、各電磁石24,26への通電を制御する電磁石制御器34とが設けられている。
キャリッジ制御器32は、リニアエンコーダ20からのパルス信号に基づいてキャリッジ8の位置・速度を検出し、これら検出結果に基づいて、DCモータ16を制御するための操作量(DCモータへ通電すべき電圧値或いは電流値)を演算する。そして、その演算結果に応じた制御指令をモータドライバ36へ出力する。モータドライバ36は、キャリッジ制御器32から入力された制御指令に従ってDCモータ16への通電を行う。このキャリッジ制御器32により、キャリッジ8の一連の動作(停止状態→加速→定速移動→減速→停止)が制御される。
一方、電磁石制御器34は、リニアエンコーダ20からのパルス信号に基づいてキャリッジ8の位置を検出する。そして、検出した位置に基づき、キャリッジ8が加速期間或いは減速期間に相当する位置にあるときに、永久磁石22に近い側の電磁石へ通電を行うことにより、その加・減速を補助する。
(2−1)キャリッジ加速時の電磁石への通電
キャリッジ8が加速する際の電磁石への通電について、図3に基づき、キャリッジ8がその往復移動経路の両端のうちDCモータ16とは反対側の他端から加速する場合を例に挙げて説明する。キャリッジ8がその他端側で停止しているときは、永久磁石22はその反対の一端側(図3のPo)で停止している。そのため、キャリッジ8が他端側から加速する際(換言すれば永久磁石22が一端側から加速する際)は、一端側に配置されている第1電磁石24に対して、永久磁石22との間で反発力が発生するように通電を行う。つまり、永久磁石22の下側と対向している第1電磁石24の上側の磁極が、永久磁石22の下側の極性と同極性となるよう、第1電磁石24への通電を行う。
キャリッジ8が一端側(DCモータ16側)に向かって移動開始すると、一端側で停止していた永久磁石22は、第1電磁石24からは離間していく。そこで、永久磁石22との間で反発力が発生するように第1電磁石24への通電を行うことによってその離間を補助し、延いてはキャリッジ8の一端側への加速を補助するのである。
このように、加速の際に磁力による反発力を発生させることで、キャリッジ8には、DCモータ16による加速力よりもさらに大きな駆動力が与えられ、停止状態のキャリッジ8がより迅速に動き出つと共により高加速度で加速されることになる。その結果、キャリッジ8は短い加速距離且つ短時間で一定速度にまで到達できるようになる。
なお、電磁石への通電量は、例えば一定の通電量にするようにしてもよいし、永久磁石22と電磁石との相対的距離に応じてその通電量を変化させるようにしてもよい。また、加速期間中(但し画像形成領域に達する前まで)に常時通電するか、或いは特定の期間だけ通電するかも適宜決めることができ、例えば、停止状態のキャリッジ8が少しでも動いたことが検出されたらすぐに通電を停止してもよいし、ある程度の速度に達するまで通電を継続するようにしてもよい。
(2−2)キャリッジ減速時の電磁石への通電
キャリッジ8が減速する際の電磁石への通電について、図3に基づき、キャリッジ8がその往復移動経路の両端のうちDCモータ16とは反対側の他端で停止する場合を例に挙げて説明する。キャリッジ8が他端側に向かって減速を開始したときは、永久磁石22はその反対の一端側に向かって(Poに向かって)減速を開始している。そのため、キャリッジ8が他端側に向かって減速する際(換言すれば永久磁石22が一端側に向かって減速する際)は、一端側に配置されている第1電磁石24に対して、永久磁石22との間で吸引力が発生するように通電を行う。つまり、第1電磁石24の上側の磁極が永久磁石22の下側の極性と異極性となるよう、第1電磁石24への通電を行う。
キャリッジ8が他端側の停止位置に向かって減速する間、永久磁石22は、一端側に向かって減速し、その一端側の第1電磁石24に接近していく。そこで、永久磁石22との間で吸引力が発生するように第1電磁石24への通電を行うことによってその接近を補助し、延いてはキャリッジ8の他端側への減速を補助するのである。
このように、減速の際に磁力による吸引力を発生させることで、キャリッジ8には、DCモータ16による減速力に加えて、磁力により停止位置へ引きつけられる力も与えられ、ることになる。その結果、キャリッジ8は短い減速距離且つ短時間で停止位置まで到達・停止できるようになる。
なお、減速期間における電磁石への通電量についても、例えば一定の通電量にするようにしてもよいし、永久磁石22と電磁石との相対的距離に応じてその通電量を変化させるようにしてもよい。また、減速期間中(但し画像形成領域を過ぎてから)に常時通電するか、或いは特定の期間だけ通電するかも適宜決めることができる。
(3)実施形態の効果等
以上説明した本実施形態のインクジェットプリンタ1によれば、キャリッジ8の減速期間中及び加速期間中に、第2ガイド部材4に固定された各電磁石24,26への通電を制御して、タイミングベルト14に固定された永久磁石22との間で相互に磁力作用を発生させることにより、その加速・減速を補助している。そのため、キャリッジ8の加速距離や加速時間、減速距離や減速時間を短縮させることができ、装置全体の小型化・コストダウンも可能となる。
これに加え、永久磁石22はタイミングベルト14に固定されていることにより、画像形成中の記録ヘッド10と永久磁石22との距離を十分に離すことができ、両者が最接近するときであっても永久磁石22による磁力が記録ヘッド10に影響を与えることはないため、記録ヘッド10からのインク液滴吐出特性が永久磁石22によって乱れることはない。
また、本実施形態では、永久磁石22を特許文献1のようにキャリッジ8に搭載するのではなく、タイミングベルト14において、キャリッジ8と対称となる位置に固定している。そのため、キャリッジ8の重量増が抑制されると共に、キャリッジ移動時のバランスも良くなり、キャリッジ移動の安定性がより向上する。
更に、キャリッジ8に伴って移動する磁石として永久磁石22を用い、フレーム2側に固定される磁石として電磁石24,26を用いているため、磁力発生のための通電は、固定されている各電磁石24,26だけで済み、移動する磁石に対する通電を行う必要はない。そのため、磁力発生のための通電に必要な配線や回路構成等を簡素化できる。
更にまた、キャリッジ8の往復移動に伴って往復移動する永久磁石22の往復移動経路における両端それぞれに電磁石24,26を設けているため、キャリッジ8が往復移動する経路両端の双方で、キャリッジ8の加速・減速の双方を補助することが可能となる。
また、各電磁石24,26は、キャリッジ8が停止したときに永久磁石22と対向するように固定されているため、キャリッジ8の加速・減速の補助をより効果的に行うことができる。特に減速期間においては、キャリッジ8が停止するまで吸引力を生じさせることで、減速時間・減速距離の短縮に加え、停止位置での確実な停止をも補助することが可能となる。
なお、本実施形態において、永久磁石22は本発明の第1の磁力作用手段に相当し、2つの電磁石24,26はいずれも本発明の第2の磁力作用手段に相当し、電磁石制御器34は本発明の補助駆動手段に相当する。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、図3で説明したように、各電磁石24,26はそれぞれ、永久磁石22が端部で停止したときにその永久磁石22と対向する位置(図3のPo)に固定されるようにしたが、これに限らず、例えば、永久磁石22の停止位置に対してより画像形成領域側の位置(図3のPa)に固定しても良いし、逆に、より端部側(図3のPb)に固定しても良い。つまり、永久磁石22の移動経路に沿う位置であって、キャリッジの加速・減速の補助が可能な位置であれば、各電磁石24,26の固定位置は特に限定されない。
なお、Paに固定した場合の第1電磁石24への通電は、例えば次のように行うことができる。減速時においては、例えば、永久磁石22がPaに到達するまでは吸引力が発生するように通電し、Paを通過した後は通電を停止する。加速時においては、例えば、永久磁石22が動き出すまでは吸引力が発生するように通電し、動き出したら通電を停止する。
Pbに固定した場合の第1電磁石24への通電は、例えば次のように行うことができる。減速時においては、例えば、永久磁石22がその停止位置であるPoに到達するまでは吸引力が発生するように通電し、Poに到達したら(或いはその直前で)通電を停止する。加速時においては、例えば、Paに固定した場合と同様に通電する。
もちろんこれらはあくまでも一例であり、キャリッジ8の加速・減速を補助できる限り、永久磁石22の停止位置に対して各電磁石24,26をどの位置に固定するか、また、各電磁石24,26に対する通電をどのように行うかは、適宜決めることができる。
また、上記実施形態では、キャリッジ8の移動に伴って移動する磁石(以下「移動側磁石」ともいう)として永久磁石22を、フレーム2側に固定する磁石(以下「固定側磁石」ともいう)として電磁石24,26を用いたが、これも一例であって、移動側磁石と固定側磁石のうち少なくとも一方が電磁石であれば、他方は永久磁石でも電磁石でもよく、更には単なる磁性体でもよい。また、一方のみを電磁石とする場合にどちらを電磁石とするかも、特に限定されない。
具体的には、例えば、移動側磁石として電磁石を用いても良く、その場合、固定側磁石は永久磁石、電磁石のどちらでもよいし、磁石ではなく磁性体としてもよい。また、移動側磁石として、磁石の代わりに単なる磁性体を用いても良く、その場合、固定側磁石は電磁石を用いればよい。
つまり、画像形成中の記録ヘッド10に所定レベル以上の磁力が付与されないよう、且つ、キャリッジ8の加速・減速を磁力によって補助できる限り、移動側磁石及び固定側磁石としてそれぞれ何を採用するか(磁性体も含めて)については、特に限定されない。
なお、移動側磁石として電磁石を用いることも可能ではあるが、そのような構成にすると、キャリッジ8の移動に伴って電磁石も移動することから、この電磁石の移動を考慮して電磁石への通電のための配線等を行う必要があり、装置構成の複雑化を招くおそれがある。そのため、移動側磁石としては、上記実施形態のように永久磁石を用いるか或いは磁性体を用いるのが好ましい。
また、移動側磁石又は固定側磁石のいずれか一方に、磁石の代わりに磁性体を用いた場合は、磁力作用としては吸引力しか発生させることができず、吸引力を利用して加速或いは減速の補助ができるように磁性体を配置したり、他方の電磁石側の通電制御を行う必要がある。そのため、加速・減速ともにより効果的に補助したい場合や、より大きな磁力を必要とする場合などは、磁性体よりも磁石を用いるのが好ましい。
また、上記実施形態では、固定側磁石として、フレーム2の両端にそれぞれ電磁石24,26を固定したが、どちらか一方のみにしてもよい。また、磁力によるキャリッジ8の加速・減速の補助は、加速・減速の双方でなはなく例えば加速時のみ、或いは減速時のみとしてもよい。
実施形態のインクジェットプリンタにおけるキャリッジ駆動機構を表す斜視図である。 実施形態のインクジェットプリンタの電気的構成を表すブロック図である。 電磁石の配置を説明するための説明図である。
符号の説明
1…インクジェットプリンタ、2…フレーム、3…第1ガイド部材、4…第2ガイド部材、5,6…ガイドレール、8…キャリッジ、10…記録ヘッド、12…駆動プーリ、13…従動プーリ、14…タイミングベルト、16…DCモータ、18…エンコーダストリップ、19…光学センサ、20…リニアエンコーダ、22…永久磁石、24…第1電磁石、26…第2電磁石、30…ASIC、32…キャリッジ制御器、34…電磁石制御器、36…モータドライバ、P…用紙

Claims (12)

  1. 記録ヘッドが搭載されたキャリッジをモータの駆動力によって往復移動させつつ、該記録ヘッドから被記録媒体へインク液滴を吐出することにより該被記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記キャリッジとは別に、該キャリッジに機械的に連結され該キャリッジの移動に伴って移動するように設けられた磁石若しくは磁性体からなる第1の磁力作用手段と、
    磁石又は磁性体からなり、前記キャリッジの前記往復移動に伴う前記第1の磁力作用手段の移動経路に沿う位置に固定して設置された第2の磁力作用手段と、
    を備え、
    前記各磁力作用手段のうち少なくとも一方は電磁石であり、
    前記モータによる前記キャリッジの移動開始後の加速期間中、及び前記モータによる前記キャリッジの減速開始から停止するまでの減速期間中の少なくとも一方の期間に前記電磁石への通電を行うことにより、前記キャリッジの加速及び減速の少なくとも一方を補助する、補助駆動手段を備えている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記各磁力作用手段の配置、及び前記補助駆動手段による前記電磁石への通電は、インク液滴吐出中の前記記録ヘッドに対する磁界が所定レベル以上とならないようにされている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像形成装置であって、
    前記第2の磁力作用手段は、前記記録ヘッドが往復移動される移動方向において、該記録ヘッドから被記録媒体へインク液滴が吐出されるインク液滴吐出範囲の外側に配置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3記載の画像形成装置であって、
    前記補助駆動手段は、前記記録ヘッドが、該記録ヘッドの往復移動範囲における前記インク液滴吐出範囲の外側に位置しているときに、前記電磁石への通電を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記第2の磁力作用手段は、当該画像形成装置内における、前記第1の磁力作用手段がその移動経路の端部で停止したときの該第1の磁力作用手段の位置近傍に、固定して設置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置であって、
    前記第2の磁力作用手段は、前記第1の磁力作用手段の移動経路における両端のうち、少なくとも一端側に設置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置であって、
    前記第2の磁力作用手段は、前記第1の磁力作用手段の移動経路における両端に設置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜7いずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記モータにより駆動される駆動プーリと、
    自由回転可能な従動プーリと、
    前記各プーリの間に張架された無端状のベルトと、
    を備え、
    前記キャリッジは、前記ベルトの一部に固定されることにより、前記モータの回転に応じて前記各プーリ間で往復移動できるよう構成されており、
    前記第1の磁力作用手段は、前記ベルトにおける、前記各プーリを挟んで対向する位置関係にある一方及び他方のうち、前記キャリッジが固定された方とは反対側に固定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8記載の画像形成装置であって、
    前記第1の磁力作用手段は、前記ベルトにおける、前記キャリッジが固定された位置と対称となる位置に固定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1〜9いずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記第1の磁力作用手段は永久磁石からなり、前記第2の磁力作用手段は電磁石からなる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10記載の画像形成装置であって、
    前記第2の磁力作用手段を構成する電磁石は、前記キャリッジがその往復移動の端部で停止することにより前記第1の磁力作用手段がその移動経路の端部で停止したときに、該第1の磁力作用手段と対向するように設置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11記載の画像形成装置であって、
    前記補助駆動手段は、前記キャリッジの前記加速期間においては、前記各磁力作用手段の相互間で反発力が生じるように前記電磁石への通電を行い、前記キャリッジの前記減速期間においては、前記各磁力作用手段の相互間で吸引力が生じるように前記電磁石への通電を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
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