JP2009199528A - 複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理するためのコンピュータ・システム、並びにその方法及びコンピュータ・プログラム - Google Patents

複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理するためのコンピュータ・システム、並びにその方法及びコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】サービスプロセスを自動的に管理する仕組みを提供する。
【解決手段】サービスステップの実行に必要であるリソースについてのデータを検出するディスカバリ部と、構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリであって、該1組のデータが、サービスプロセスを1つの構成要素として定義した第1の構成要素モデルを使用して作成されたデータ、及び1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義した第2の構成要素モデルを使用して上記検出したデータから作成されたデータである、上記リポジトリとを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理するためのコンピュータ・システム、並びにその方法及びコンピュータ・プログラムに関する。
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)(英国政府の商標)とは、ITサービスマネジメントを実現するためのベストプラクティス(最も良い事例)を集めたものである。ITILの中心は、サービスサポート及びサービスデリバリーである。サービスサポートの1つとして構成管理がある。構成管理とは、ITサービスマネジメントの管理対象である構成要素(configuration item、構成アイテムともいう、以下CIと略す場合がある)を認識し、構成要素についての情報を維持及び更新し、確認し、並びに監査を行うプロセスである。構成要素は、構成管理の対象となる資源(リソース)である。構成要素は、ハードウェア及びソフトウェアを含むシステム資源だけでなく、ITサービスの提供に必要な設備、ITサービスの運営に関する規程書、作業手順書及び構成図などのドキュメント類、保守情報などのサービス、プロセス、並びに人的資源なども含む。ITILのフレームワークでは、構成要素を管理するために、構成管理データベース(Configuration Management Database、以下CMDBと略す場合がある)というデータベースを用いて一元的に管理することが推奨されている。CMDBは、構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を記録するデータベースである。CMDBを実装することで備わる最も重要な能力は、構成要素についての情報を自動的に発見する能力(ディスカバリ、自動検出ともいう)及び自動的に更新する能力(トラッキングともいう)である。CMDBでは、構成要素についての情報をCMDBに正確に反映させることが重要である。
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション(商標、以下IBM)は、CMDBの構築を支援し且つCMDBを基盤に運用プロセスを制御するソフトとして、「Tivoli Change and Configuration Management Database」(以下Tivoli CCMDB)を提供している。Tivoli CCMDBにおけるディスカバリ及びトラッキングの詳細は、IBM Redbooks Deployment Guide Series: IBM Tivoli Change and Configuration Management Database Configuration Discovery and Tracking v1.1、第41〜64頁、2006年11月(下記非特許文献1)を参照されたい。Tivoli CCMDBでは、運用管理ソフトが、ディスカバリ及びトラッキングを実行するように実装されている。
Tivoli CCMDBでは、分散ネットワーク環境上の構成要素であるサーバ、クライアント、オペレーティング・システム(OS)、ミドルウエア(Web/AP/DBMS/LDAPなど)、パッケージ・ソフト、管理ツール、ネットワーク機器及びストレージ機器など300種類を識別し、さらに各構成要素についての情報、例えばコンピュータの構成についての情報、各コンピュータ上で動作するアプリケーションについての情報、各コンピュータに接続されているネットワーク接続ストレージ(NAS)などの構成情報、ネットワークに直接接続されているストレージエリアネットワーク(SAN)などの構成情報を自動的に発見し及び更新することができる。各構成要素についての情報の収集方法は管理対象によっても異なるが、基本的にはCMDBを管理するコンピュータ・システムがSSH(Secure SHell)などを用いて管理用のリモート・インタフェースに定期的にアクセスし、OS上の設定ファイル又は構成情報を読み取ったり、或いはCMDBを管理するコンピュータ・システムが設定確認コマンドを実行したりする。そのため、管理対象である構成要素にエージェント・プログラムを導入する必要はない。上記の様式にて発見され且つ更新された情報は、IBMが提唱する構成管理データベース用のデータ・モデル「Common Data Model」(以下CDM)に基づいて、31種類のセクション(Computer System、Database、Application、Processなどのカテゴリ)、636種類のクラス(データ・モデルの基本単位、1つ又は複数のセクションに属する)、2609種類の属性(データの属性情報、1つのクラスに属する)、7種類のインタフェース(使用頻度の高い属性のグループ、複数のセクションに属する)、57種類の関係(リレーションシップ)、および49種類のデータタイプ(データの種別)に整理される。CDMの詳細は、IBM REDPAPER (DRAFT version) IBM Tivoli Common Data Model: Guide to Best Practices(IBM Form Number REDP-4389-00)、第2〜7頁、2007年11月(下記非特許文献2)を参照されたい。各構成要素及び他の構成要素の関係についての情報は、GUIの表示ツール、例えばTivoli Application Dependency Discovery Manager(以下TADDM)コンソールに渡される。そして、各構成要素及び他の構成要素の関係が、個々のブロック及び該ブロック間のリンクを用いて視覚的に表示される。
IBM Redbooks Deployment Guide Series: IBM Tivoli Change and Configuration Management Database Configuration Discovery and Tracking v1.1、第41〜64頁、2006年11月 IBM RED PAPER (DRAFT version) IBM Tivoli Common Data Model: Guide to Best Practices(IBM Form Number REDP-4389-00)、第2〜7頁、2007年11月
近年、サービス管理、例えばITサービス管理及びビジネスサービス管理が注目を集めている。とりわけ、ITIL準拠のサービス管理が注目を集めている。従来のサービス管理では、サービス要求(サービスリクエスト)を処理するためのサービスプロセスに、該サービスプロセスに関連付けられるリソース、例えばヒト、場所、物、又はサービスについてのデータを事前に割り当てている。また、従来のサービス管理では、サービス要求毎に上記割り当てを行う必要がある。しかし、サービスプロセスに含まれるサービスステップのシーケンス又はサービスステップを実行するために必要とされるリソースは、同じであるとは限らない。例えば、あるサービスステップの状況又は他のサービスプロセスの状況に応じて、次のサービスステップで必要とされるリソースが事前に割り当てられたものと異なりうるという状態がしばしば生じる。このような場合、サービスプロセスの管理者が、各サービスステップで必要とされるリソースの割り当てを再度行う必要があった。よって、従来のサービス管理では、上記状態において、サービスプロセスを自動的に管理することができなかった。
本発明は、複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理するためのコンピュータ・システムを提供する。
該コンピュータ・システムの第1の態様は、
上記サービスステップの実行に必要であるリソースについてのデータを検出するディスカバリ部と、
構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリであって、該1組のデータが、サービスプロセスを1つの構成要素として定義した第1の構成要素モデルを使用して作成されたデータ、及び1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義した第2の構成要素モデルを使用して上記検出したデータから作成されたデータである、上記リポジトリと
を含む。
該コンピュータ・システムの第2の態様は、
上記サービスステップの実行に必要であるリソースについてのデータを検出するディスカバリ部と、
構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリと、
上記検出したデータから上記1組のデータを作成する際に使用されるモデルを格納した記録部であって、上記モデルが、サービスプロセスを1つの構成要素として定義した第1の構成要素モデルと、1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義した第2の構成要素モデルとを含む、上記記録部と
を含む。
上記リポジトリは例えば、CMDBである。構成要素、及び該構成要素と他の構成要素との関係は例えば、静的な(static)データのインスタンス又はJava(サン・マイクロシステムズの商標)のクラスのインスタンスで実装されうる。
好ましくは、上記第1の構成要素モデルが、上記サービスプロセスについての少なくとも1つの所定の属性と1以上のサービスステップとの関係を示し、上記第2の構成要素モデルが、上記サービスステップについての少なくとも1つの所定の属性と該サービスステップの実行に必要であるリソースとの関係を示す。
好ましくは、上記第1の構成要素モデルが、上記サービスプロセスを開始した際に実行するサービスステップに関連付けられた第2の構成要素モデルを特定するための属性を含む。
好ましくは、上記第2の構成要素モデルが、該第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成する条件の属性、及び該第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するタイミングの属性を含む。
好ましくは、上記第2の構成要素モデルが、同じリソースを利用する複数のサービスステップを1つの構成要素として定義する。
好ましくは、上記コンピュータ・システムは、上記第1の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成し、及び上記第2の構成要素モデルを使用して上記検出したデータから1組のデータを作成するデータ作成部をさらに含む。
好ましくは、上記ディスカバリ部が上記サービスプロセスの実行に必要であるリソースについてのデータをさらに検出する。また、上記第1の構成要素モデルを使用して作成された1組のデータが、上記検出したデータから作成されたデータである。
好ましくは、上記コンピュータ・システムがさらに、上記検出したデータを使用して、上記1組のデータを更新するデータ更新部をさらに含む。
好ましくは、上記1組のデータが、上記リソースについての少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示すデータである。
好ましくは、上記リソースが、ヒト、場所、物、又はサービスである。
本発明はまた、複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理する方法を提供する。該方法は、構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリを含むコンピュータ・システムにおいて行われる。
該方法の第1の態様は、上記コンピュータ・システムに下記ステップを実行させることを含む。
該ステップは、
上記サービスステップの実行に必要であるリソースについてのデータを検出するステップと、
サービスプロセスの開始に応じて、サービスプロセスを1つの構成要素として定義した第1の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップであって、上記第1の構成要素モデルを使用して作成された該1組のデータが上記リポジトリ内に格納される、上記作成するステップと、
1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義した第2の構成要素モデルを使用して上記検出したデータから1組のデータを作成するステップであって、上記第2の構成要素モデルを使用して作成された該1組のデータが上記リポジトリ内に格納される、上記作成するステップと
を含む。
該方法の第2の態様は、上記コンピュータ・システムに下記ステップを実行させることを含む。
該ステップは、
サービスプロセスの開始に応じて、サービスプロセスを1つの構成要素として定義した第1の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップであって、該作成された1組のデータが上記リポジトリ内に格納される、上記作成するステップと、
1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義した第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップであって、該作成するステップが、上記サービスステップの実行に必要であるリソースについてのデータを検出するステップと、該検出したデータから上記1組のデータを作成するステップと、該作成された1組のデータを上記リポジトリ内に格納するステップとを含む、上記作成するステップと
を含む。
好ましくは、上記データの検出が、上記リポジトリから又は上記コンピュータ・システムに接続されており且つリソースについてのデータを格納する記録部から行われる。
好ましくは、上記コンピュータ・システムに下記ステップをさらに実行させる。該ステップは、上記検出したデータから、上記リソースについての少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを作成するステップであって、該作成された該1組のデータが上記リポジトリ内に格納される、上記作成するステップをさらに含む。
好ましくは、上記コンピュータ・システムに下記ステップをさらに実行させる。
該ステップは、
上記検出したデータについての1組のデータが上記リポジトリ内に既に格納されているかどうかを判断するステップと、
該1組のデータが上記リポジトリ内に既に格納されているならば、該格納されている1組のデータの属性値及び関係値を上記検出したデータの属性値及び関係値で更新するステップと、
該1組のデータが上記リポジトリに格納されていないならば、上記検出したデータから上記1組のデータを作成するステップと
を含む。
好ましくは、上記第1の構成要素モデルが、上記サービスプロセスについての少なくとも1つの所定の属性と1以上のサービスステップとの関係を示し、上記第2の構成要素モデルが、上記サービスステップについての少なくとも1つの所定の属性と該サービスステップの実行に必要であるリソースとの関係を示す。
好ましくは、上記第1の構成要素モデルが、上記サービスプロセスを開始した際に実行するサービスステップに関連付けられた第2の構成要素モデルを特定するための属性を含む。
好ましくは、上記第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップが、上記第2の構成要素モデルを特定するための属性から、1組のデータを作成すべきサービスステップを特定するステップをさらに含む。
好ましくは、上記第2の構成要素モデルが、該第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成する条件の属性を含む。
好ましくは、複数のサービスプロセスのうちの前段の第2の構成要素モデルにおける上記条件が、複数のサービスプロセスのうちの後段の第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成する条件(以下、後段の条件)を含み、該後段の条件を上記前段のサービスステップが完了するまでに決定するステップをさらに含む。
好ましくは、上記後段の第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップが、上記後段の条件と該後段のための第2の構成要素モデルにおいて定義された1組のデータを作成する条件とを使用して該1組のデータを作成するステップを含む。
好ましくは、上記第2の構成要素モデルが、該第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するタイミングの属性を含む。
好ましくは、サービスステップが複数のサービスプロセスのうちの最初のサービスステップである場合、上記タイミングは、上記第1の構成要素モデルを使用して1組のデータが作成された後であり、
サービスステップが複数のサービスプロセスのうちの2回目以降のサービスステップである場合、上記タイミングは、前段のサービスステップについての1組のデータが作成された後であるか、又は前段のサービスステップが完了した後である。
本発明はまた、構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリを含むコンピュータ・システムにおいて、複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理するためのコンピュータ・プログラムを提供する。該コンピュータ・プログラムは、上記コンピュータ・システムに、上記に記載の各ステップを実行させる。
本発明はまた、構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリを含むコンピュータ・システムにおいて、複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理するためのコンピュータ・プログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体を提供する。該コンピュータ・プログラムは、上記コンピュータ・システムに、上記に記載のステップを実行させる。
本発明の実施形態によれば、サービスプロセス及び該サービスプロセス内のサービスステップをリポジトリ、例えばCMDB上の構成要素として管理するために、管理者はサービスプロセスについてのモデル及びサービスステッについてのモデルを夫々用意する。また、コンピュータ・システムは、サービスステップにおいて使用されるリソースについてのデータを検出し、該検出したデータから1組のデータを作成し、該作成した1組のデータをリポジトリ内に格納する。このことにより、サービスプロセス中のサービスステップのシーケンス又はサービスステップを実行するために必要とされるリソースが変更された場合であっても、コンピュータ・システムは、上記1組のデータを使用してサービスプロセスのCIモデルを自動的にインスタンス化することが可能になる。
本発明において、リポジトリは、構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持する。該リポジトリは、該1組のデータを保持するものであれば特に限定されないが、好ましい実施形態の1つはCMDBを記録するCMDB記録部である。
以下、CMDBに関する基本的な用語を下記に説明する。
・構成要素(CI)
CIは、ITサービスマネジメントにおける管理対象の基本単位である。CIは例えば、ハードウェア及びソフトウェアを含むシステム資源、ITサービスの提供に必要な設備、ITサービスの運営に関する規程書、作業手順書及び構成図などのドキュメント類、保守情報などのサービス、プロセス、並びに人的資源などを含む。
・構成管理データベース(CMDB)
CMDBは、各CIの少なくとも1つの所定の属性及び他のCIとの関係を記録するデータベースである。CMDBは、ITILフレームワークの構成管理の中核である。CMDBは、概念的にはデータベースであるが、物理的にはデータベース・システム、表計算ソフトのスプレッドシートの形態を取りうる。CMDBを利用することによって、管理者はCI間の関係を理解することが容易になる。
・構成要素インスタンス(CIインスタンス)
CIインスタンスは、CIに対応するデータである。各CIインスタンスは、データ・モデルのインスタンスとしてCMDB上で表現される。インスタンスの例は、静的なデータのインスタンス又はJava(サン・マイクロシステムズの商標)のクラスのインスタンスである。実装されたJavaのクラスのインスタンスは、例えばJava Data Objects(JDO)と呼ばれる、Javaのクラスのインスタンスを永続化してハードディスクに保存する仕組みにより、CMDB内に格納される。よって、コンピュータ・システムの電源を一旦切っても、作成されたJavaのクラスのインスタンスが消失することはなく、次に電源を投入したときに、記憶装置、例えばハードディスクから読み出され、メイン・メモリ上に展開されて、Javaのプログラムによって変更或いは削除可能なJavaのクラスのインスタンスとなる。以下では、CIがインスタンスとしてCMDB内に実装されるとして、説明を進める場合がある。
・データ・モデル
データ・モデルは、CIを定義するためのスキーマであり、管理されるCIとそれらCI間の関係の一貫した定義を提供する情報モデルである。具体的には、データ・モデルは、CIの所定の属性及び他のCI(製造装置、プロセスなど)との関係を定義する。データ・モデルの例として、IBMが提唱する構成管理データベース用のデータ・モデル「CDM」がある。CDMの実装は例えば、Unified Modeling Language(UML)に基づいて行われる。
・属性(Attributes)
属性は、CIを管理するに際して、個々のCIを特定し、CIを説明する。属性として、下記のものを挙げることができるがこれらに限定されない。CIの名前(CIの一般名称、例えばサーバ、クライアント、ファイアウォール)、製品番号(ID)(CIのある特定の実体を個別に識別するための番号であり、製造番号、シリアル番号など)、カテゴリ(CIの分類、例えばハードウェア、ソフトウェア、ドキュメント)、タイプ(カテゴリでの分類をさらに詳述したCIの説明)、型番(供給者の命名したCIのモデル番号)、保証期間(CIの供給者による保証期間)、バージョン番号(CIのバージョン番号)、ロケーション(CIが存在する場所、例えばPCの設置場所、ソフトウェアの書庫、媒体の保管場所、サービスを提供しているサイト)、所有責任者(CIの管理責任者の名前)、責任開始日(所有責任者が、該CIの責任者となった日付)、供給者(CIの開発元又は提供元)、ライセンス(ライセンス番号、ライセンス数など)、提供日(CIが組織に提供された日付)、受入日(CIが組織に受け入れられた日付)、使用開始日(CIが使用開始された日付)、CIのステータス(現在のステータス、例えば稼働中、テスト中、故障中、或いは将来のステータス、例えば予定されているCIのステータス)、CIインスタンスのステータス(CIインスタンスの有効又は無効)。今後もITサービスマネジメントで必要となる属性が、引き続き定義されていく。
・関係(Relation)
関係は、CI間の関係を表す。関係は、CIと同様にデータ・モデルで定義されうる。関係の例として、assigns、canConnect、canUse、connectAt、connects、controls、deployedOn、Located、Managed、Owned、provides、runAt、uses、usedByが挙げられる。今後もITサービスマネジメントで必要となる関係が、引き続き定義されていく。
本発明の実施形態において、CMDB記録部は1組のデータを格納する。1組のデータは、構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す。
本発明の実施形態において、サービスプロセスは、複数のサービスステップを含む。
サービスプロセスは、例えばCMDBの構造を使用してモデル化される。本明細書では、サービスプロセスのモデルをサービスプロセスのCIモデル又は第1の構成要素モデルという。第1の構成要素モデルは、サービスプロセスを1つの構成要素として定義する。第1の構成要素モデルは、サービスプロセスの少なくとも1つの所定の属性、及び該サービスプロセスと1以上のサービスステップとの間の関係を示す。
同様に、1以上のサービスステップは、例えばCMDBの構造を使用してモデル化される。本明細書では、1以上のサービスステップのモデルをサービスステップのCIモデル又は第2の構成要素モデルという。第2の構成要素モデルは、1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義する。第2の構成要素モデルは、サービスステップの少なくとも1つの所定の属性、及び該サービスステップとサービスステップの実行に必要であるリソースとの関係、又は該サービスステップと他のサービスステップとの関係を示す。
以下、図面に従って、本発明の実施形態を説明する。本実施形態は、本発明の好適な態様を説明するためのものであり、本発明の範囲をここで示すものに限定する意図はないことを理解されたい。また、以下の図を通して、特に断らない限り、同一符号は、同一の対象を指す。
図1は、CI(例えば、機器A及び機器B)の管理のための、CMDBを含むコンピュータ・システム(100)の例を示す。
コンピュータ・システム(100)は、ディスカバリ部(101)、CI同定部(102)、CIインスタンス作成部(103)、属性及び関係更新部(104)及びCMDB(105)を含む。ディスカバリ部、CI同定部、CIインスタンス作成部、属性及び関係更新部及びCMDBは、単独のコンピュータ上に実装されていてもよく、或いは複数のコンピュータ上に分散して実装されていてもよい。コンピュータ・システム(100)はさらに、ディスカバリ・テーブル(106)、モデル・テーブル(107)及び関係テーブル(108)を含む。これらテーブルは、単独のコンピュータ上に実装されていてもよく、或いは複数のコンピュータ上に分散して実装されていてもよい。
また、図1は、TADDMコンソールの画面(109)の例を示す。該画面は、CI及びCI間の接続関係を示す。なお、該画面に表示されているCI及びCI間の接続関係は一例であり、コンピュータ・システム(100)の管理対象であるCI及びCI間の接続関係全てを表示しているものではない。
コンピュータ・システム(100)は、それ自身の管理対象である構成要素のみを管理する。「それ自身の管理対象」とは、コンピュータ・システム(100)がアクセスできる対象ないしはディスカバリできる対象である。
ディスカバリ部(101)は、CMDBの管理対象であるCIについての情報の検出を実行する(ディスカバーともいう)。該CIの一部が、TADDMコンソールの画面(109)に表示されている。コンピュータ・システム(100)は、複数のディスカバリ部(101)を有していてもよい。好ましくは、管理対象は、ネットワークを介して、コンピュータ・システムに接続されている。ネットワークは、有線接続であるか無線接続であるかを問わない。コンピュータ・システムの管理者は、検出の対象を任意に設定しうる。検出の範囲は例えば、ドメイン名、IPアドレス、MACアドレス、機器の識別子若しくはデータベース名又はこれらの組合せにより指定することができる。管理対象であるCIが例えば産業機器である場合、該産業機器についての情報が検出される。検出された情報は、新たなCIについての情報、又は既存のCIの更新された属性若しくは関係の値でありうる。新たなCIとは、ディスカバリ部(101)によって検出され、CMDB(105)内に登録されていないCIである。既存のCIとは、該CIのインスタンスがCMDB(105)内に既に登録されているCIである。ディスカバリ部(101)は、CIについての情報を、ディスカバリ・テーブル(106)内に格納されたディスカバリ・データ(例えばA−Discovery)(図2B、202)に従い検出する。どのディスカバリ・データを使用するかは、データ・モデル(図2B、201)内のディスカバリ方法に指定されている。ディスカバリ部(101)は、検出した、CIについての情報をCI同定部(102)に渡す。
CI同定部(102)は、上記CIについての情報をディスカバリ部(101)から受け取り、検出結果の処理を行う。CI同定部(102)は、上記CIについての情報が、新しいCIについての情報か、又は既存のCIの更新された属性若しくは関係の値かどうかを、CMDB(105)を参照して判定する。該判定は例えば、CMDBに格納されたCIのインスタンス名を、上記CIについての情報と比較して行われうる。上記CIについての情報が新しいCIに関するものであることに応じて、CI同定部(102)は、該情報をCIインスタンス作成部(103)に渡す。一方、上記CIについての情報が既存のCIの更新された属性若しくは関係の値であることに応じて、CI同定部(102)は、該情報を属性及び関係更新部(104)に渡す。
CIインスタンス作成部(103)は、モデル・テーブル(107)に格納されたデータ・モデル(図2B、201)、及び関係テーブル(108)に格納された関係モデル(図2B、204)に従い、CIについての情報から、該CIの所定の属性及び他のCIとの関係を示す1組のデータを作成する。該1組のデータは例えば、静的なデータのインスタンス又はJava(サン・マイクロシステムズの商標)のクラスのインスタンスで実装されうる。該1組のデータの例が、CIインスタンスである。CIインスタンスの例を図2B(203)に示す。上記1組のデータは、CMDB(105)内に格納される。なお、1組のデータは、CIインスタンス内に属性および関係を有していてもよく(203を参照)、或いはCIインスタンス内に属性を有し、それとは別に関係インスタンスとして別々にCMDB(105)内に格納されていてもよい。後者の場合、CIインスタンスは、関連する関係インスタンスを特定するためのリンク付けを有する。
属性及び関係更新部(104)は、ディスカバリ部(101)とともにトラッキングを実現する。属性及び関係更新部(104)は、CIの更新された属性若しくは関係の値を、CMDB内に格納された該CIのCIインスタンスに反映する。すなわち、該CIのCIインスタンスの属性或いは関係の値を更新する。該更新は、該値をディスカバリ部(101)によって検出されたCIについての情報と置き換えることによって行われる。該置き換えは、CIインスタンスの属性或いは関係の値のすべてをディスカバリ部(101)によって検出されたCIについての情報と置き換えてもよく、或いは異なる値のみを置き換えてもよい。
CMDB(105)は、CIのCIインスタンス(図2B(203))を格納する。
ディスカバリ・テーブル(106)は、ディスカバリ・データ(図2B、202)を格納する。ディスカバリ・データは、ディスカバリ部(101)によってCIについての情報が検出される際に使用される。ディスカバリ・データ(図2B、202)は例えば、静的なデータのインスタンス又はJava(サン・マイクロシステムズの商標)のクラスのインスタンスで実装されうる。ディスカバリ・データは、ディスカバリ・ポリシーとも呼ばれる。ディスカバリ・データ(図2B、202)は、ディスカバリ部(101)が検索する範囲、すなわちCIの検索範囲である収集対象(スコープ)、収集する属性、及び収集する関係を含む(図2B、202)。収集対象は例えば、サブネットIPアドレス、IPアドレスの範囲、個々のIPアドレス、MACアドレス、機器の識別子、ホストネーム若しくはデータベース名又はそれらの組合せを用いて指定されうる。別の態様として、収集対象を、コンピュータ・システム(100)にネットワークを介して接続されたスケジュール管理データベース(図示せず)としてもよい。スケジュール管理データベースには例えば、機器を使用するプロセス管理に関するデータが格納されている。さらに別の態様として、収集対象を、バッチ処理定義ファイルを格納するデータベース(図示せず)としてもよい。収集対象がバッチ処理定義ファイルを格納するデータベースの場合、ディスカバリ部(101)は、バッチ処理定義ファイルの中身を読み込むことにより検出を行う。バッチ処理定義ファイルには、例えば機器をどの順に使用するかのデータが格納されている。
モデル・テーブル(107)は、データ・モデル(図2B、201)を格納する。データ・モデルは、CIインスタンス作成部(103)によって該CIの所定の属性及び他のCIとの関係を示す1組のデータが作成される際に使用される。
関係テーブル(108)は、関係モデル(図2B、204)を格納する。関係モデルは、CIインスタンス作成部(103)によって該CIの所定の属性及び他のCIとの関係を示す1組のデータが作成される際に使用される。
図1は、ディスカバリ部(101)が、コンピュータ・システム(100)とネットワークを介して接続されたCIを検出し、機器A、及び機器Aを使用する機器B並びにそれら機器の関係についての情報を検出したことを示す。次に、CI同定部(102)がCIインスタンスを作成するかどうかを判断した後、CIインスタンス作成部(103)が、機器AのCIインスタンス及び機器BのCIインスタンス並びにそれら機器の関係(usedBy)のインスタンスを作成する。CIインスタンス作成部(103)は、該作成した各インスタンスは、CMDB(105)内に格納する。
図2Aは、CI(例えば、機器A及び機器B)のCIインスタンス、及びそれら機器の関係(usedBy)インスタンスの作成を示す。機器AのCIインスタンスは、ディスカバリ部(101)によって検出された機器Aについての情報から、機器Aのデータ・モデルを用いてCIインスタンス作成部(103)によって作成される。同様に、機器BのCIインスタンスは、ディスカバリ部(101)によって検出された機器Bについての情報から、機器Bのデータ・モデルを用いてCIインスタンス作成部(103)によって作成される。機器A及び機器Bの各データ・モデルは、モデル・テーブル(図1、107)に格納されている。CI同士の関係、すなわち機器Aと機器Bとの関係(usedBy)のインスタンスは、ディスカバリ部(101)によって検出された機器Aについての情報から、関係モデルに従いCIインスタンス作成部(103)によって作成される。関係モデルは、関係テーブル(108)に格納されている。
上記した通り、図2Aは、機器Bのデータ・モデルを用いて機器BのCIインスタンスが作成されることを示す。機器が例えば機器B1、B2、B3である場合、機器B1、B2、B3についての各情報が機器Bのデータ・モデルを使用してインスタンス化されて、機器B1のCIインスタンス、機器B2のCIインスタンス、機器B3のCIインスタンスが夫々作成される。機器B1、B2、B3の各CIインスタンスもまた、CMDB(105)内に格納される。
図2Bは、モデル・テーブル(図1、107)内に格納されたデータ・モデル(201)、ディスカバリ・テーブル(図1、106)内に格納されたディスカバリ・インスタンス(202)、CMDB(図1、105)内に格納された(機器Aの)CIインスタンス(203)及び関係テーブル(図1、108)内に格納された関係モデル(204)を示す。
データ・モデル(201)は、CIを定義するためのスキーマである。データ・モデル(201)は例えば、どのCIのモデルかを示す「モデル名」、モデル名に指定されたCIが有する属性を示す「モデル属性」、モデル名に指定されたCIと他のCIがとりうる「関係」、及びモデル名に指定されたCIを検出するためのディスカバリ・インスタンスを特定する「ディスカバリ方法」の各記述を含む。モデル属性は、例えばIBMが提唱する構成管理データベース用のデータ・モデル「CDM」に規定された属性に従い規定されるが、これらに限定されない。CDMでは、2609種類の属性が規定されている。CMDBの管理者は、データ・モデル(201)における属性を任意に指定しうる。関係は、例えば上記CDMに規定された関係に従い規定されるが、これらに限定されない。CDMでは、57種類の関係が規定されている。ディスカバリ方法は、ディスカバリ・インスタンス名で特定されうる。図2Bの場合、A-Discoveryである。
ディスカバリ・インスタンス(202)は、データ・モデル(201)のディスカバリ方法によって特定されるディスカバリ・インスタンスの「名前」、ディスカバリ部(101)によって収集する管理対象(CI)の「収集対象(スコープ)」、ディスカバリ部(101)によって収集する管理対象(CI)の「収集する属性」及び「収集する関係」、並びに該ディスカバリ・インスタンスがアクティブであるか或いはインアクティブであるかを示す「ステータス」の各記述を含む。
CIインスタンス(203)は、該インスタンスがどのCIのものであるかを特定するための「インスタンス名」、該インスタンスが、どのデータ・モデルを使用して作成されたかを示す「モデル名」、データ・モデルによって特定された各属性の「属性値」、データ・モデルによって特定された各「関係」の記述(値)、インスタンスがアクティブであるか或いはインアクティブであるかを示す「ステータス」、及び該CIインスタンスが作成された「作成日時」の各記述を含む。CIインスタンスは好ましくは、CIインスタンスに特有のCIインスタンス識別子をさらに含む。CIインスタンス識別子は、当該CIインスタンスを他のCIインスタンスと区別できるものであれば特に限定されないが、例えばホストネーム、シリアルナンバー若しくは一定の値である他の属性の組み合わせを使用しうる。図2BのCIインスタンス(203)は、機器AのCIインスタンスであること;データ・モデルAを使用してインスタンス化されたこと;属性としてS、T及びUを含み、これらが夫々値を有すること;関係として、Mによって使用されること(usedBy:M)、Eに接続されること(connectAt:E)、及びHで実行すること(runAt:H);CIインスタンスがアクティブであること、並びに該CIインスタンスの作成日時のデータを示す。
関係モデル(204)は、データ・モデル(201)によって特定される関係を定義するためのスキーマである。関係モデル(204)は、usedByなどの「関係名」、該関係の対象となるデータ・モデルを特定するための「対象となるデータ・モデル」、該関係の「説明」の各記述を含む。
図3は、サービスAについてのサービスプロセスの従来の処理を示す。
該サービスプロセスの処理では、管理者が、サービスリクエストを処理するためのサービスプロセス、及び該サービスプロセスに含まれるサービスステップを定義し、記憶装置に格納する。プロセス制御装置が、サービスAへのサービスリクエストを受信する。該受信に応答して、プロセス制御装置が、サービスAについてのサービスプロセスのCIモデルのインスタンス化を開始する。インスタンス化の際、プロセス制御装置は、上記管理者にサービスステップ毎に、該サービスステップの実行に必要であるリソース、例えばヒト、場所、機器などの物又はサービスの問い合わせを行なう。該問い合わせに対して、上記管理者は、サービスステップの進行状況又は他のサービスプロセスの進行状況を考慮して適切なリソースを検索し、そしてサービスステップ毎に該検索したリソースの割り当てを行う必要があった。
図4は、サービスプロセス及び各サービスプロセスを夫々モデル化する本発明の実施形態を示す。
サービスAのためのサービスプロセスは、複数のサービスステップを含む(401)。
図4の401は、複数のサービスステップを特定の粒度で定義する概念を示す。該粒度は、サービスプロセスの管理者によって適宜に定義されうる。該粒度は例えば、同じリソースを利用する複数のサービスステップ、又は同じ時間帯に実行されるサービスステップを1つの粒度としうる。
図4の402は、サービスプロセスと各サービスプロセスとを夫々モデル化する概念を示す。
サービスプロセスは、例えばCMDBの構造を使用してモデル化される(402)。該モデルは、例えばサービスプロセスの管理者によって用意されうる。本明細書では、該モデルを、サービスプロセスのCIモデルという場合がある。サービスプロセスのCIモデルは、上記サービスプロセスを1つの構成要素として定義する。サービスプロセスのCIモデルは、サービスプロセスの少なくとも1つの所定の属性、及び該サービスプロセスと1以上のサービスステップとの間の関係を示す。所定の属性は例えば、サービスプロセスCI_ID、及びサービスプロセス状況である。該関係は例えば、containsである。
サービスステップは、例えばCMDBの構造を使用してモデル化される(403)。該モデルは、例えばサービスプロセスの管理者によって用意されうる。本明細書では、該モデルを、サービスステップのCIモデルという場合がある。サービスステップのCIモデルは、1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義する。サービスステップのCIモデルは、サービスステップの少なくとも1つの所定の属性、及び該サービスステップと該サービスステップの実行に必要であるリソース(404)との関係を示す。所定の属性は例えば、「サービスステップ状況」、「自CIインスタンス化条件」、「インスタンス化タイミング」及び「実サービスステップとの対応」(各実サービスステップIDの状況である)である。該関係は例えば、useである。サービスステップのCIモデルはさらに、他のサービスステップとの関係を示す。該関係の例は、nextstepである。上記関係は、サービスステップのCIモデルをインスタンス化する際に使用される。また、該関係は、他の構成要素、例えば他のサービスステップを見つける条件でもある。
上記リソースは例えば、ヒト、場所、物、サービスを含む(404を参照)。各リソースはまた、1つの構成要素である。よって、各リソースは、例えばCMDBの構造を使用してモデル化される。また、各リソースは、例えばCMDB上で管理される。
図5A〜図5Dは、サービスプロセス及び各サービスプロセスのCIモデルを夫々インスタンス化する本発明の実施形態を示す。
図5Aは、サービスプロセスのCIモデル、及びサービスステップのCIモデルの本発明の実施形態を示す。
サービスプロセスのCIモデル(501)は、サービスプロセスAのモデルであることを示す「サービスプロセス定義ID」を含む。図5Aの場合、「サービスプロセス定義ID」は、Aである。さらに、サービスプロセスのCIモデルは、属性「サービスプロセスCI_ID」及び「サービスプロセス状況」を含む。「サービスプロセスCI_ID」の属性データは例えば、A001である。「サービスプロセス状況」の属性データは例えば、開始中、実行中、完了である。サービスプロセスのCIモデル(501)と他のサービスステップのCIモデルとの関係は、containsである。
サービスステップの各CIモデル(502〜505)は、どのサービスステップであるかを特定するための「サービスステップ定義ID」を含む(図示せず)。さらに、サービスステップのCIモデルは、属性「サービスステップ状況」、「自CIインスタンス化条件」、「インスタンス化タイミング」及び「実サービスステップとの対応」を含む。
「サービスステップ状況」の属性データは例えば、待機中、開始中、完了である。
「自CIインスタンス化条件」の属性データは例えば、該サービスステップを実行する際に必要とされるリソース、すなわちCIを検索し、特定するための条件の記述である。該条件は例えば、CIの種類、数、時間、利用可能なCI、目的とするCIが見つからない場合の代替リソースである。
「インスタンス化タイミング」の属性データは例えば、プロセスステップのCIモデルをいつインスタンス化するかの条件の記述である。「いつインスタンス化するか」とは例えば、該プロセスステップに自CIインスタンス化条件で特定されたリソースの割り当てをいつ決定するかである。該条件は例えば、前段のサービスステップが完了(図5Aの「前ステップCI完了」)、又は前段のサービスステップのCIをインスタンス後(図5Aの「前ステップCI作成後」)である。
「実サービスステップとの対応」の属性データは例えば、各実サービスステップの状況を示す「実サービスステップIDの状況」である。実サービスステップIDは、図5AのサービスプロセスAの定義における実サービスステップID1〜5に対応する。実サービスステップIDの状況」の属性データは例えば、待機中、開始中、実行中、完了である。サービスステップのCIモデル(502)は、サービスプロセスAの定義における「実サービスステップID 1の状況」を含む。同様に、サービスステップのCIモデル(503)は、「実サービスステップID 2の状況」及び「実サービスステップID 3の状況」を含む。同様に、サービスステップのCIモデル(504)は、「実サービスステップID 4の状況」を含む。同様に、サービスステップのCIモデル(505)は、「実サービスステップID 5の状況」を含む。
サービスステップのCIモデル(502)とサービスステップのCIモデル(503)との関係は、nextstepである。同様に、サービスステップのCIモデル(503)とサービスステップのCIモデル(504)との関係、及びサービスステップのCIモデル(503)とサービスステップのCIモデル(505)との関係は、いずれもnextstepである。
図5Bは、サービスプロセスのCIモデル(501)のインスタンス化及び最初のサービスステップのCIモデル(502)のインスタンス化の本発明の実施形態を示す。
サービスプロセス状況管理部(図示せず)は、サービスAのサービス要求を確認する。該サービス要求に応じて、サービスプロセス状況管理部は、サービスプロセスのCIモデル(502)をインスタンス化することをCIインスタンス作成部(図示せず)に伝える。CIインスタンス作成部は、サービスプロセスのCIモデル(502)をインスタンス化する。該インスタンス化において、CIインスタンス作成部は、該サービスプロセスのCIモデル(501)とサービスステップの各CIモデル(502、503、504、505)との定義された関係(contains)を見つける。
CIインスタンス作成部は、サービスプロセスのCIモデル(501)がインスタンス化されることに応じて、最初のサービスステップのCIモデル(502)(以下、CIモデル(502)という)をインスタンス化することを開始する。この時点で、次のサービスプロセスのCIモデル(503)(以下、CIモデル(503)という)の「インスタンス化タイミング」は、「前ステップCI作成後」であるので、CIインスタンス作成部は、CIモデル(503)のインスタンス化を開始しない。CIインスタンス作成部は、CIモデル(502)に定義された「自CIインスタンス化条件」に従い、サービスプロセスの実行に必要なリソース、即ち必要な関連CIがあるかどうかを判定する。必要な関連CIがある場合、CIインスタンス作成部は、該サービスプロセスの関連CIを検出する要求を関連CIディスカバリ部に送信する。関連CIディスカバリ部は、関連CIをCMDB(506)又は関連CIディスカバリ部の検出対象を検出して、関連CIについてのデータを取得する。CIインスタンス作成部は、該取得したデータに基づいて必要な関連CIのCIモデルをインスタンス化し、そして関連CIのCIインスタンスをCMDB内に格納する。そして、CIインスタンス作成部は、関連CIのCIインスタンスを使用して、CIモデル(502)のインスタンス化を完了する。
サービスプロセス状況管理部は、CIモデル(503)をインスタンス化することが可能になるまで待機する。CIモデル(503)をインスタンス化することが可能になることは、CIモデル(503)の「インスタンス化タイミング」に定義されている。CIモデル(503)の「インスタンス化タイミング」は「前ステップCI作成後」であるので、CIモデル(502)のインスタンス化が完了するまで、CIモデル(503)のインスタンス化は開始されない。なお、CIモデル(502)を「前段」のCIモデルとした場合、CIモデル(503)を「後段」のCIモデルという。また、かかる場合、CIモデル(502)のサービスステップは「前段」のサービスステップであり、CIモデル(503)は「後段」のサービスステップである。
図5Cは、次のサービスステップのCIモデルのインスタンス化の本発明の実施形態を示す。
サービスプロセス状況管理部は、CIモデル(502)のインスタンス化が完了したことを確認する。該確認は例えば、CIインスタンス作成部が、サービスプロセス状況管理部にCIモデル(502)のインスタンス化が完了したことを通知することによって行われる。
サービスプロセス状況管理部は、CIモデル(503)をインスタンス化することをCIインスタンス作成部に伝える。上記と同様に、CIインスタンス作成部は、CIモデル(503)のインスタンス化を開始する。この時点で、次のサービスプロセスのCIモデル(504)(以下、CIモデル(504)という)及び次のサービスプロセスのCIモデル(505)(以下、CIモデル(505)という)の「インスタンス化タイミング」は夫々、「前ステップ完了」であるので、CIインスタンス作成部は、CIモデル(503)のインスタンス化を開始しない。CIインスタンス作成部は、CIモデル(503)に定義された「自CIインスタンス化条件」に従い、サービスプロセスの実行に必要なリソース、即ち必要な関連CIを特定する。必要な関連CIがある場合、CIインスタンス作成部は、該サービスプロセスの関連CIを検出する要求を関連CIディスカバリ部に送信する。関連CIディスカバリ部は、関連CIをCMDB(507)又は関連CIディスカバリ部の検出対象をディスカバリして、必要なデータを取得する。CIインスタンス作成部は、該取得したデータに基づいて必要な関連CIのCIモデルをインスタンス化し、そしてCMDB内に格納する。そして、CIインスタンス作成部は、CIモデル(503)のインスタンス化を完了する。なお、CIモデル(503)を「前段」のCIモデルとした場合、CIモデル(504)及び(505)夫々を「後段」のCIモデルという。また、かかる場合、CIモデル(503)のサービスステップは「前段」のサービスステップであり、CIモデル(504)及び(505)夫々は「後段」のサービスステップである。
図5Dは、次のサービスステップのCIモデルのインスタンス化の本発明の実施形態を示す。
サービスプロセス状況管理部は、CIモデル(503)のサービスステップが完了したことを確認する。該確認は例えば、サービスプロセス状況管理部自身が、CIモデル(503)のサービスステップが完了したことを確認することによって行われる。
サービスプロセス状況管理部は、CIモデル(504)又はCIモデル(505)のいずれかをインスタンス化することをCIインスタンス作成部に伝える。いずれのCIモデルをインスタンス化するかは、サービスプロセス状況管理部が、サービスプロセスがどちらの分岐に進むかを判断して決定する(図5AのサービスプロセスAの定義を参照)。図5Cでは、分岐がCIモデル(504)に関連付けられたサービスプロセスに進むことから、CIインスタンス作成部は、CIモデル(504)のインスタンス化を開始する。CIインスタンス作成部は、CIモデル(504)に定義された「自CIインスタンス化条件」に従い、サービスプロセスの実行に必要なリソース、即ち必要な関連CIを特定する。必要な関連CIがある場合、CIインスタンス作成部は、該サービスプロセスの関連CIを検出する要求を関連CIディスカバリ部に送信する。関連CIディスカバリ部は、関連CIをCMDB(508)又は関連CIディスカバリ部の検出対象をディスカバリして、必要なデータを取得する。CIインスタンス作成部は、該取得したデータに基づいて必要な関連CIのCIモデルをインスタンス化し、そしてCMDB内に格納する。そして、CIインスタンス作成部は、CIモデル(504)のインスタンス化を完了する。
図6A〜図6Cは、前段のプロセスステップの結果によって、後段のプロセスステップのインスタンス化条件が変化する場合を示す。
図6Aは、後段のCIモデル(603)のインスタンス化条件(以下、後段のCIインスタンス化条件)が、前段のCIモデル(602)のサービスステップ(以下、前段のサービスステップという)の結果によって決定されることを示す。CIインスタンス作成部は、後段のCIインスタンス化条件を、前段のCIモデル(602)のサービスステップ完了時までに決定する。CIインスタンス作成部は、後段のCIインスタンス化条件をCIモデル(602)と同じモデル内に定義しうる。或いは、CIインスタンス作成部は、後段のCIインスタンス化条件をCIモデル(602)と別のデーブル(604)内に定義しうる。前者の場合、後段のCIインスタンス化条件は、CIモデル(602)の属性として定義される。後者の場合、後段のCIインスタンス化条件は、CIモデル(602)が該テーブルとリンク付けされてもよい。
図6Bは、CIインスタンス作成部が、モデル(603)をインスタンス化する際に、後段のCIインスタンス化条件を参照することを示す。
CIインスタンス作成部は、モデル(603)のインスタンス化を、モデル(603)の「インスタンス化タイミング」に定義された「前ステップ完了後」に行う。CIインスタンス作成部は、モデル(603)をインスタンス化する際に、後段のCIインスタンス化条件(例えば604)を参照する(required)。
図6Cは、CIインスタンス作成部が、モデル(603)をインスタンス化することを示す。
CIインスタンス作成部は、モデル(603)をインスタンス化する際に、モデル(603)の自インスタンス化条件と、上記参照した後段のCIインスタンス化条件に従い、モデル(603)のサービスステップ実行のためのリソース(606)を検出する。CIインスタンス作成部は、該検出したリソースについてのデータを使用して、該モデル(603)のインスタンス化を行う。
図7A〜図7Dは、本発明の実施形態のシステムの例を示す。
図7Aは、該システムが、サービスプロセス制御部(703)、サービスプロセス定義リポジトリ(704)、サービスプロセス実行部(705)、CMDB(707)、モデル・テーブル(708)、サービスプロセス状況管理部(709)、関連CIディスカバリ部(710)、CIインスタンス作成部(711)及びディスカバリ部(712)を含むことを示す。
サービスプロセス作成者(701)は、サービスプロセス及び該サービスプロセスに含まれる複数のサービスステップを定義し、サービスプロセス定義(702)を作成する。サービスプロセス作成者(701)は、該サービスプロセス定義(702)をサービスプロセス制御部(703)内のサービスプロセス定義リポジトリ(704)に格納する。サービスプロセス定義リポジトリ(704)は、サービスプロセス制御部(703)にネットワークを介して接続されていてもよい。サービスプロセス制御部(703)は、サービスプロセスを実行するためのサービスプロセス実行部(705)を含む。
サービスプロセス作成者(701)はまた、サービスプロセスのCIモデル(706)及び該サービスプロセスに含まれる複数のサービスステップのCIモデル(706)を作成する。サービスプロセス作成者(701)は、該CIモデルをモデル・テーブル(708)に格納する。
図7Bは、本発明の実施形態のサービスプロセス状況管理部(709)と他の要素との関係を示す。
サービスプロセス状況管理部(709)は、サービスプロセスの状況を取得し、CMDB(707)内に格納されたサービスプロセスCIインスタンス、及びサービスステップCIインスタンスの属性値及び関係値を更新する。該更新は、例えば実環境、又は進捗管理データベース(図示せず)をディスカバリして、サービスプロセスの状況を取得する方法、又はサービスプロセス実行部と同期する方法により実現される。サービスプロセス状況管理部(709)はまた、特定のサービスプロセスのCIモデルのインスタンス化の完了の後に、次のサービスステップのCIモデルのインスタンス化が可能かどうかを判断する。
図7Cは、本発明の実施形態の関連CIディスカバリ部(710)と他の要素との関係を示す。
関連CIディスカバリ部(710)は、サービスステップのCIモデルがインスタンス化された際に、サービスステップの実行に必要となるリソース、即ち必要な関連CIを検出し、該検出したリソースとサービスステップとの関係を作成する。該検出は、CMDB(707)又は関連CIディスカバリ部の管理対象である実機器などの管理対象(714)へディスカバリを実行することによって実現される。関連CIディスカバリ部(710)はまた、該検出した関連CIについての情報から、関連CIのCIモデルをインスタンス化してもよい。或いは、関連CIディスカバリ部(710)は、該検出した関連CIについての情報から、関連CIのCIモデルをインスタンス化することを、CIインスタンス作成部(711)に要求してもよい。
図7Dは、本発明の実施形態のCIインスタンス作成部(711)と他の要素との関係を示す。
CIインスタンス作成部(711)は、サービスプロセスが実行された時点で、サービスプロセスのCIモデルのインスタンス化を行う。CIインスタンス作成部(711)はまた、サービスステップの状況に応じて、サービスステップのCIモデルのインスタンス化を行う。なお、サービスプロセス状況管理部によって、最初にサービスプロセスの実行が確認された場合、CIインスタンス作成部(711)は、サービスプロセス及び最初のサービスステップの各CIのCIモデルのインスタンス化を行う。
図8は、本発明の実施形態における、サービスプロセス及びサービスステップの各CIのCIモデルをインスタンス化するフローチャートを示す。
サービスプロセス状況管理部(709)は、サービス要求を確認する(801)。該サービス要求に応じて、サービスプロセス状況管理部は、サービスプロセスのCIモデルをインスタンス化することをCIインスタンス作成部(711)に要求する。
CIインスタンス作成部(711)は、サービスプロセスのCIモデルをインスタンス化する(802)。CIインスタンス作成部(711)は、サービスプロセスのCIモデルがインスタンス化されることに応じて、最初のサービスステップのCIモデルをインスタンス化することを開始する(803)。CIインスタンス作成部(711)は、該CIモデルに定義された「自CIインスタンス化条件」に従い、サービスプロセスの実行に必要なリソース、即ち必要な関連CIがあるかどうかを判定する。必要な関連CIがある場合、CIインスタンス作成部(711)は、関連CIディスカバリ部(710)に必要な関連CIを検出することを要求する(805)。CIインスタンス作成部(711)は、該検出した関連CIについての情報から、関連CIのCIモデルをインスタンス化する(806)。或いは、関連CIディスカバリ部(710)は、該検出した関連CIについての情報から、関連CIのCIモデルをインスタンス化することを、CIインスタンス作成部(711)に要求してもよい。該インスタンス化によって、関連CIのCIインスタンスが作成される。必要な関連CIが無い場合、次のステップ(807)に進む。
CIインスタンス作成部(711)は、必要な関連CIがある場合、関連CIのCIインスタンスを使用してサービスステップのCIモデルのインスタンス化を終了する(807)。CIインスタンス作成部(711)は、サービスステップのCIモデルのインスタンス化が終了したことをサービスプロセス状況管理部に伝える。
サービスプロセス状況管理部は、次のサービスプロセスのCIモデルの「インスタンス化タイミング」に定義された条件に従い、次のサービスプロセスをインスタンス化することを繰り返す(808)。
図9A〜図9Fは、本発明の実施形態であるインシデント解決プロセスに含まれるサービスステップのCIモデルのインスタンス化を示す。
図9Aは、インシデント解決プロセス(ID001)及び該解決プロセス(ID001)に含まれるサービスステップ(901〜907)を示す。
インシデント解決プロセス(ID001)の識別子は、ID001である。インシデント解決プロセス(ID001)は、現在作業中のサービスプロセスである。
インシデント解決プロセス(ID001)に含まれるサービスステップは、「インシデントが報告される」(901)、「サービスデスクが受け取る」(902)、「状況の調査を行う」(903)、「修理・修繕(Fix)の作成を行う」(904)、「Fixの適用承認をとる」(905)、「Fixを適用する」(906)、及び「インシデントをクローズする」(907)である。
サービスステップ902は、構成要素、サービス窓口担当者(915)と関係を有する。
サービスステップ903は、構成要素、対象機器(916)及びサポートエンジニア(917)と関係を有する。
サービスステップ904は、構成要素、開発者(918)、開発用機器(919)及び開発サービス(920)と関係を有する。
サービスステップ905は、構成要素、承認者(921)と関係を有する。
サービスステップ906は、構成要素、作業員(922)及び対象機器(923)と関係を有する。
図9Aでは、CIインスタンス作成部(711)が、インシデント解決プロセス(ID001)CIモデル及び該インシデント解決プロセス(ID001)におけるサービスステップ(901〜903)のCIモデルをすでにインスタンス化している(実線)。また、インシデント解決プロセス(ID001)では、CIインスタンス作成部(711)が、サービスステップ「Fixの作成を行う」(904)のCIモデルをインスタンス化している途中である。サービスステップ904は、開発者(918)及び開発用機器(919)と現在use関係にある。CIインスタンス作成部(711)は、インシデント解決プロセス(ID001)のサービスステップ(905〜907)のCIモデルをまだインスタンス化していない(破線)。
図9Aはさらに、インシデント解決プロセス(ID002)及び該解決プロセス(ID002)に含まれるサービスステップ(908〜914)を示す。
インシデント解決プロセス(ID002)の識別子は、ID002である。インシデント解決プロセス(ID002)は、インシデント解決プロセス(ID001)とは別個のインシデント解決プロセスであり、新規に開始されたサービスプロセスである。
インシデント解決プロセス(ID002)に含まれるサービスステップは、「インシデントが報告される」(908)、「サービスデスクが受け取る」(909)、「状況の調査を行う」(910)、「修理・修繕(Fix)の作成を行う」(911)、「Fixの適用承認をとる」(912)、「Fixを適用する」(913)、及び「インシデントをクローズする」(914)である。
サービスステップ909は、構成要素、サービス窓口担当者(915)と関係を有する。
サービスステップ910は、構成要素、対象機器(916)及びサポートエンジニア(917)と関係を有する。
サービスステップ911は、構成要素、開発者(918)、開発用機器(919)及び開発サービス(920)と関係を有する。
サービスステップ912は、構成要素、承認者(921)と関係を有する。
サービスステップ913は、構成要素、作業員(922)及び対象機器(923)と関係を有する。
図9Aでは、CIインスタンス作成部(711)が、インシデント解決プロセス(ID002)のCIモデル及び該インシデント解決プロセス(ID002)におけるサービスステップ(908)のCIモデルをすでにインスタンス化している(実線)。また、インシデント解決プロセス(ID002)では、CIインスタンス作成部(711)が、サービスステップ「サービスデスクが受け取る」(909)のCIモデルをインスタンス化している途中である。サービスステップ909は、サービス窓口担当者(915)と現在use関係にある。CIインスタンス作成部(711)は、インシデント解決プロセス(ID002)におけるサービスステップ(910〜914)のCIモデルをまだインスタンス化していない(破線)。
図9Bは、CIインスタンス作成部(711)が、現在、インシデント解決プロセス(ID002)におけるサービスプロセス(909)のCIモデルをインスタンス化していることを示す。CIインスタンス作成部(711)は、前段のサービスステップ(908)のCIモデルのインスタンス化において、後段のサービスステップ(909)のCIモデルのCIインスタンス化条件を決定する。該CIモデルの「自インスタンス化条件」は、対象機器(916)及び問題タイプを条件指定する。CIインスタンス作成部(711)は、後段のCIインスタンス化条件をサービスステップ(908)のCIモデルと同じモデル内に定義しうる。或いは、CIインスタンス作成部(711)は、後段のCIインスタンス化条件をサービスステップ(908)のCIモデルと別のデーブル内に定義しうる。
図9Cは、インシデント解決プロセス(ID002)における後段のサービスステップ(909)のCIモデルをインスタンス化する際に、CIインスタンス作成部(711)が、上記後段のCIインスタンス化条件を参照することを示す。CIインスタンス作成部(711)は、後段のサービスステップのCIモデルの自インスタンス化条件と、上記参照した後段のCIインスタンス化条件に従い、後段のサービスステップ(909)のCIモデルをインスタンス化する。
図9Dは、インシデント解決プロセス(ID001)におけるサービスステップ(904)のCIモデルのインスタンス化及びインシデント解決プロセス(ID002)におけるサービスステップ(911)のCIモデルのインスタンス化において、必要な関連CIが互いに衝突することを示す。
インシデント解決プロセス(ID001)におけるサービスステップ(904)のCIモデルは、開発者(918)及び開発用機器(919)と関係を有する。同様に、インシデント解決プロセス(ID002)におけるサービスステップ(911)のCIモデルは、開発者(918)及び開発用機器(919)と関係を有する。よって、新規に開始されたインシデント解決プロセス(ID002)におけるサービスステップ(911)のCIモデルをインスタンス化する際に必要な関連CI、すなわち開発者(918)及び開発用機器(919)が、インシデント解決プロセス(ID001)におけるサービスステップ(904)のCIモデルをインスタンス化する際に必要な関連CIと衝突する。よって、CIインスタンス作成部(711)は、インシデント解決プロセス(ID002)におけるサービスステップ(911)のCIモデルをインスタンス化する際に、開発者(918)及び開発用機器(919)と同等のサービスを提供する他の構成要素、例えば他の開発者及び他の開発用機器を検出する。CIインスタンス作成部(711)は、該検出した他の構成要素についての情報を使用してサービスステップ(911)のCIモデルをインスタンス化する。
図9Eは、CIインスタンス作成部(711)が、現在、インシデント解決プロセス(ID002)におけるサービスプロセス(912)及びサービスプロセス(913)のCIモデルをインスタンス化していることを示す。サービスプロセス(912)は、承認ステップである。CIインスタンス作成部(711)は、サービスプロセス(912)のCIモデルをインスタンス化し、承認者(921)を決定して承認を進めると同時に、その後段のサービスプロセス(913)のCIモデルをインスタンス化する。後段のサービスプロセス(913)のCIモデルをインスタンス化する際に、関連CIディスカバリ部は、作業員(922)及び対象機器(913)についての情報を検出する。CIインスタンス作成部(711)は、該検出した作業員(922)及び対象機器(923)についての情報を使用して、サービスプロセス(913)のCIモデルをインスタンス化する。該インスタンス化によって、適切な作業員及び適切な対象機器が選択される。
図9Fは、CIインスタンス作成部(711)が、現在、インシデント解決プロセス(ID002)におけるサービスプロセス(914)のCIモデルをインスタンス化していることを示す。サービスプロセス(914)のCIモデルのインスタンス化が完了すると、インシデント解決プロセスのサービスステップのCIモデルのインスタンス化が終了する。
上記実施形態のコンピュータ・システムにおいて使用されるコンピュータは、CPUとメイン・メモリと含み、これらはバスに接続されている。CPUは好ましくは、32ビットまたは64ビットのアーキテクチャに基づくものであり、例えば、インテル社のXeon(商標)シリーズ、Core(商標)シリーズ、Pentium(商標)シリーズ、Celeron(商標)シリーズ、AMD社のPhenom(商標)シリーズ、Athlon(商標)シリーズなどを使用することができる。バスには、ディスプレイ・コントローラを介して、LCDモニタなどのディスプレイが接続される。ディスプレイは、コンピュータ・システムの管理のために、通信回線を介してネットワークに接続されたコンピュータについての情報と、そのコンピュータ上で動作中のソフトウェアについての情報を、適当なグラフィック・インターフェースで表示するために使用される。バスにはまた、IDE又はSATAコントローラを介して、ハードディスク又はシリコン・ディスクと、CD−ROM又はDVDドライブが接続される。
ハードディスクには、オペレーティング・システム、J2EEなどのJava処理環境を提供するプログラム、CMDBのための運用管理プログラム、その他のプログラム及びデータが、メイン・メモリにロード可能に記憶されている。運用管理プログラムは好ましくは、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションから提供されるTADDM(Tivoli(商標)Application Dependency Discovery Manager)を含む。
CD−ROM又はDVDドライブは、必要に応じて、CD−ROM又はDVDからプログラムをハードディスクに追加導入するために使用される。バスには更に、キーボード・マウスコントローラを介して、キーボード及びマウスが接続されている。
通信インタフェースは、例えばイーサネットプロトコルに従うものであり、通信コントローラを介してバスに接続され、コンピュータ及び通信回線を物理的に接続する役割を担い、コンピュータのオペレーティング・システムの通信機能のTCP/IP通信プロトコルに対して、ネットワーク・インターフェース層を提供する。尚、通信回線は、有線LAN環境、或いは例えばIEEE802.11a/b/g/nなどの無線LAN接続規格に基づく無線LAN環境であってもよい。
なお、コンピュータ等のハードウェアを接続するためのネットワーク接続装置として使用できるものとして、上記のネットワーク・スイッチ以外に、これで尽きている訳ではないが、ルータ、ハードウェア管理コンソール等がある。要するに、ネットワーク運用管理用プログラムが導入されているコンピュータからの、所定のコマンドによる問合せに対して、それに接続されているコンピュータのIPアドレス、MACアドレスなどの構成情報を返すことができる機能をもつものである。ネットワーク・スイッチ及びルータは、アドレス解決プロトコル(ARP)のための、それに接続されているコンピュータのIPアドレス及び、それに対応するMACアドレスの対のリストを含むARPテーブルを含み、所定のコマンドによる問合せに対して、ARPテーブルの内容を返す機能をもつ。ハードウェア管理コンソールは、ARPテーブルよりも更に詳しい、コンピュータの構成情報を返すことができる。
コンピュータには、上述したハードウェア管理コンソールが接続されている。これは、コンピュータで、LPAR(仮想論理区画)により一台のコンピュータを複数の区画に論理分割し、その各々の区画で、VMwareにより、Windows(商標)、Linux(商標)などの異なるOSを走らせるようにする機能を有するものである。ハードウェア管理コンソールにシステム的に問い合わせすることにより、LPAR・VMwareで動作しているコンピュータの個々の論理区画での情報を、詳細に得ることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明してきたが、本実施形態に記載されている内容は、本発明の一例であり、当業者なら、本発明の技術的範囲を逸脱することなく、さまざまな変形例に想到できることが、明らかであろう。例えば、CMDBとそれに格納されたCIではなく、別の形式のデータベースとCIの形式を用いることもできる。また、Java以外に、C++、C#など、ネットワーク管理機能をもつAPIを呼び出すことのできる任意のコンピュータ開発環境を用いることができる。
CMDBを含むコンピュータ・システムの例を示す。 機器A及び機器Bの各CIインスタンス、及びその関係インスタンスの作成を示す。 データ・モデル、ディスカバリ・インスタンス、CIインスタンス、及び関係モデルを示す。 サービスAについてのサービスプロセスの従来の処理を示す。 サービスプロセス及び各サービスプロセスを夫々モデル化する本発明の実施形態を示す。 サービスプロセス及び各サービスプロセスのCIモデルを夫々インスタンス化する本発明の実施形態を示す。 サービスプロセスのCIモデルのインスタンス化及び最初のサービスステップのCIモデルのインスタンス化の本発明の実施形態を示す。 次のサービスステップのCIモデルのインスタンス化の本発明の実施形態を示す。 次のサービスステップのCIモデルのインスタンス化の本発明の実施形態を示す。 前段のプロセスステップの結果によって、後段のプロセスステップのインスタンス化条件が変化する場合(1/3)を示す。 前段のプロセスステップの結果によって、後段のプロセスステップのインスタンス化条件が変化する場合(2/3)を示す。 前段のプロセスステップの結果によって、後段のプロセスステップのインスタンス化条件が変化する場合(3/3)を示す。 本発明の実施形態のシステムの例を示す。 本発明の実施形態のサービスプロセス状況管理部と他の要素との関係を示す。 本発明の実施形態の関連CIディスカバリ部と他の要素との関係を示す。 本発明の実施形態のCIインスタンス作成部と他の要素との関係を示す。 本発明の実施形態における、サービスプロセス及びサービスステップの各CIをインスタンス化するフローチャートを示す。 本発明の実施形態であるインシデント解決プロセスに含まれるサービスステップのCIモデルのインスタンス化(1/6)を示す。 本発明の実施形態であるインシデント解決プロセスに含まれるサービスステップのCIモデルのインスタンス化(2/6)を示す。 本発明の実施形態であるインシデント解決プロセスに含まれるサービスステップのCIモデルのインスタンス化(3/6)を示す。 本発明の実施形態であるインシデント解決プロセスに含まれるサービスステップのCIモデルのインスタンス化(4/6)を示す。 本発明の実施形態であるインシデント解決プロセスに含まれるサービスステップのCIモデルのインスタンス化(5/6)を示す。 本発明の実施形態であるインシデント解決プロセスに含まれるサービスステップのCIモデルのインスタンス化(6/6)を示す。

Claims (25)

  1. 複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理するためのコンピュータ・システムであって、
    前記サービスステップの実行に必要であるリソースについてのデータを検出するディスカバリ部と、
    構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリであって、該1組のデータが、サービスプロセスを1つの構成要素として定義した第1の構成要素モデルを使用して作成されたデータ、及び1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義した第2の構成要素モデルを使用して前記検出したデータから作成されたデータである、前記リポジトリと
    を含む、前記コンピュータ・システム。
  2. 前記第1の構成要素モデルが、前記サービスプロセスについての少なくとも1つの所定の属性と1以上のサービスステップとの関係を示し、前記第2の構成要素モデルが、前記サービスステップについての少なくとも1つの所定の属性と該サービスステップの実行に必要であるリソースとの関係を示す、請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  3. 前記第1の構成要素モデルが、前記サービスプロセスを開始した際に実行するサービスステップに関連付けられた第2の構成要素モデルを特定するための属性を含む、請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  4. 前記第2の構成要素モデルが、該第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成する条件の属性、及び該第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するタイミングの属性を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第2の構成要素モデルが、同じリソースを利用する複数のサービスステップを1つの構成要素として定義する、請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  6. 前記第1の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成し、及び前記第2の構成要素モデルを使用して前記検出したデータから1組のデータを作成するデータ作成部をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  7. 前記ディスカバリ部が前記サービスプロセスの実行に必要であるリソースについてのデータをさらに検出し、及び前記第1の構成要素モデルを使用して作成された1組のデータが前記検出したデータから作成されたデータである、請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  8. 前記検出したデータを使用して、前記1組のデータを更新するデータ更新部をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  9. 前記1組のデータが、前記リソースについての少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示すデータである、請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  10. 前記リソースが、ヒト、場所、物、又はサービスである、請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  11. 構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリを含むコンピュータ・システムにおいて、複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理する方法であって、
    前記サービスステップの実行に必要であるリソースについてのデータを検出するステップと、
    サービスプロセスの開始に応じて、サービスプロセスを1つの構成要素として定義した第1の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップであって、前記第1の構成要素モデルを使用して作成された該1組のデータが前記リポジトリ内に格納される、前記作成するステップと、
    1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義した第2の構成要素モデルを使用して前記検出したデータから1組のデータを作成するステップであって、前記第2の構成要素モデルを使用して作成された該1組のデータが前記リポジトリ内に格納される、前記作成するステップと
    を含む、前記方法。
  12. 前記データの検出が、前記リポジトリから又は前記コンピュータ・システムに接続されており且つリソースについてのデータを格納する記録部から行われる、請求項11に記載の方法。
  13. 前記検出したデータから、前記リソースについての少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを作成するステップであって、該作成された該1組のデータが前記リポジトリ内に格納される、前記作成するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記検出したデータについての1組のデータが前記リポジトリ内に既に格納されているかどうかを判断するステップと、
    該1組のデータが前記リポジトリ内に既に格納されているならば、該格納されている1組のデータの属性値及び関係値を前記検出したデータの属性値及び関係値で更新するステップと、
    該1組のデータが前記リポジトリに格納されていないならば、前記検出したデータから前記1組のデータを作成するステップと
    を含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記第1の構成要素モデルが、前記サービスプロセスについての少なくとも1つの所定の属性と1以上のサービスステップとの関係を示し、前記第2の構成要素モデルが、前記サービスステップについての少なくとも1つの所定の属性と該サービスステップの実行に必要であるリソースとの関係を示す、請求項11に記載の方法。
  16. 前記第1の構成要素モデルが、前記サービスプロセスを開始した際に実行するサービスステップに関連付けられた第2の構成要素モデルを特定するための属性を含む、請求項11に記載の方法。
  17. 前記第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップが、前記第2の構成要素モデルを特定するための属性から、1組のデータを作成すべきサービスステップを特定するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記第2の構成要素モデルが、該第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成する条件の属性を含む、請求項11に記載の方法。
  19. 複数のサービスプロセスのうちの前段の第2の構成要素モデルにおける前記条件が、複数のサービスプロセスのうちの後段の第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成する条件(以下、後段の条件)を含み、該後段の条件を上記前段のサービスステップが完了するまでに決定するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記後段の第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップが、前記後段の条件と該後段のための第2の構成要素モデルにおいて定義された1組のデータを作成する条件とを使用して該1組のデータを作成するステップを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記第2の構成要素モデルが、該第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するタイミングの属性を含む、請求項11に記載の方法。
  22. サービスステップが複数のサービスプロセスのうちの最初のサービスステップである場合、前記タイミングは、前記第1の構成要素モデルを使用して1組のデータが作成された後であり、
    サービスステップが複数のサービスプロセスのうちの2回目以降のサービスステップである場合、前記タイミングは、前段のサービスステップについての1組のデータが作成された後であるか、又は前段のサービスステップが完了した後である、請求項21に記載の方法。
  23. 複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理するためのコンピュータ・システムであって、
    前記サービスステップの実行に必要であるリソースについてのデータを検出するディスカバリ部と、
    構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリと、
    前記検出したデータから前記1組のデータを作成する際に使用されるモデルを格納した記録部であって、前記モデルが、サービスプロセスを1つの構成要素として定義した第1の構成要素モデルと、1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義した第2の構成要素モデルとを含む、前記記録部と
    を含む、前記コンピュータ・システム。
  24. 構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリに接続されることができるコンピュータ・システムにおいて、複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理する方法であって、
    サービスプロセスの開始に応じて、サービスプロセスを1つの構成要素として定義した第1の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップであって、該作成された1組のデータが前記リポジトリ内に格納される、前記作成するステップと、
    1以上のサービスステップを1つの構成要素として定義した第2の構成要素モデルを使用して1組のデータを作成するステップであって、該作成するステップが、前記サービスステップの実行に必要であるリソースについてのデータを検出するステップと、該検出したデータから前記1組のデータを作成するステップと、該作成された1組のデータを前記リポジトリ内に格納するステップとを含む、前記作成するステップと
    を含む、前記方法。
  25. 構成要素毎に、該構成要素の少なくとも1つの所定の属性及び他の構成要素との関係を示す1組のデータを保持するリポジトリを含むコンピュータ・システムにおいて、複数のサービスステップを含むサービスプロセスを管理するためのコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに、請求項11〜22のいずれか一項に記載の各ステップを実行させるコンピュータ・プログラム。
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