JP2009197655A - エンジンの診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気筒毎の点火時期や空燃比の補正の状態に応じて気筒毎の燃焼状態を評価し、異常診断を行う。
【解決手段】気筒別診断制御部51で、気筒毎の点火時期補正係数KT#iを調整し、角速度変化量DNE、空燃比センサ出力差DAFV、吸入空気量変動量DQAが一定範囲に収まるよう制御リミッタ内で制御する。次に、気筒毎の空燃比補正係数KF#iを調整し、DNE,DAFV,DQAが設定範囲内に入るように制御リミッタ内で制御する。そして、燃焼状態指標値算出部52で、DNE,DAFV,DQAが設定範囲内に入ったとき、或いは制御リミッタ値で制限されたとき、そのときの点火時期補正係数KT#iと空燃比補正係数KF#iとから気筒毎のポイントP#iを算出し、異常判定部53で、ポイントP#iの値から各気筒が異常か否かを判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、各気筒毎の燃焼状態を診断するエンジンの診断装置に関する。
一般に、自動車等の車両に搭載されるエンジンは、複数の気筒を有する多気筒エンジンであり、気筒毎の燃焼状態が不均一になると、回転変動や出力性能の低下が生じるばかりでなく、排気エミッションの悪化を招く。特に、近年では、燃費向上、静粛性等の要請からアイドル運転時のエンジン回転数を低めに抑える傾向にあり、気筒間で燃焼状態がばらつくと、アイドル回転が不安定になり、快適性、発進性能が著しく損なわれる。
このため、従来から、気筒毎の点火時期や空燃比(燃料噴射量)を制御して燃焼バラツキを抑制する技術が種々提案されており、例えば、特許文献1には、気筒毎のエンジン回転数が全気筒の平均エンジン回転数になるように燃料噴射補正を行う技術が開示されている。
また、特許文献2には、1サイクル中の膨張行程における角速度の増加分に基づいて空燃比又は点火時期を制御する技術が開示されている。更に、特許文献3には、気筒相互間における回転変動の変化量の差がゼロとなるよう、点火時期と燃料噴射量を補正する技術が開示されている。
特開昭59−201936号公報 特開昭59−128946号公報 特開平2−64252号公報
しかしながら、前述の特許文献1〜3に開示されているような従来の技術は、何れも各気筒の点火時期や空燃比を補正することを主眼としており、点火時期や空燃比の補正の状態に応じて燃焼状態を評価し、気筒の異常を診断することは考慮されていない。このため、気筒毎の燃焼状態の診断結果を、以降の点火時期制御や空燃比制御に反映したり、修理を要する場合にドライバへ警告するといった発展的な展開は困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、気筒毎の点火時期や空燃比の補正の状態に応じて気筒毎の燃焼状態を評価し、異常診断を行うことのできるエンジンの各気筒毎の燃焼状態を診断するエンジンの診断装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、エンジンの各気筒毎の燃焼状態を診断するエンジンの診断装置であって、各気筒毎に少なくとも点火時期の補正量と空燃比の補正量とを調整し、気筒毎の燃焼状態に応じて変化するパラメータが設定範囲内に入るよう制御する気筒別診断制御部と、上記パラメータが上記設定範囲内に入ったとき或いは上記補正量がリミッタ値に達したときの各気筒の点火時期の補正量と空燃比の補正量とに基づいて、気筒毎の燃焼状態を評価するための指標値を算出する燃焼状態指標値算出部と、気筒毎に上記指標値が規定範囲内にあるか否かを調べ、上記指標値が規定範囲から外れたとき、該当気筒が異常と判定する異常判定部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、気筒毎の点火時期や空燃比の補正の状態に応じて気筒毎の燃焼状態を評価して異常診断を行うことができ、気筒毎の燃焼状態の診断結果を、以降の点火時期制御や空燃比制御に反映したり、修理を要する場合にドライバへ警告するといった発展的な展開が可能となり、システム全体の信頼性向上に寄与することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図5は本発明の実施の一形態に係り、図1はエンジン系の概略構成図、図2は診断機能のブロック図、図3は気筒分配状況マップの概念図、図4及び図5は気筒分配診断ルーチンのフローチャートである。
図1において、符号1はエンジンであり、本実施の形態においては、4つの気筒#1〜#4を有する4気筒エンジンを例に取って説明する。このエンジン1のシリンダヘッド2には、各吸気ポートを介してインテークマニホルド3が連通されると共に、排気ポートを介してエキゾーストマニホルド4が連通されている。
シリンダヘッド2には、各吸気ポートの直上流側にインジェクタ5が取り付けられると共に、点火部を燃焼室に露呈する点火プラグ6が取り付けられている。また、インテークマニホルド3は、上流側で集合されてエアチャンバ7に連通され、スロットルバルブ8が介装された吸気管9に接続されている。一方、エキゾーストマニホルド4は、下流側で集合されて排気管10に連通され、この排気管10に排気浄化用の触媒コンバータ11が介装されている。
また、エンジン1には、運転状態を検出するための各種センサ・スイッチ類が配置されている。代表的には、スロットルバルブ8の開度を検出するスロットルセンサ15、吸気量を計測する吸入空気量センサ16、クランク軸の回転位置を検出するクランク角センサ17、排気成分から空燃比を検出する空燃比センサ18等であり、その他、図示しない各種センサ類が配置されている。
これらの各種センサ・スイッチ類は、エンジン1を電子的に制御するエンジン制御ユニット(ECU)50に接続されている。ECU50は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM、I/Oインタフェース等からなるマイクロコンピュータを中心として構成され、各種周辺回路を備えている。また、ECU50は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークに接続され、自動変速機、ブレーキ、サスペンション等を制御する他の制御ユニットと相互通信によりデータ交換を行う。
ECU50は、メモリに記憶されている制御プログラムに従い、センサ類からの信号や車載ネットワークを介して取得した各種車両情報を処理し、空燃比センサ18及びインジェクタ5を介した空燃比制御やイグナイタ20及び点火プラグ6を介した点火時期制御等のエンジン制御を行う。
このエンジン制御においては、各気筒毎の燃焼状態が均一となるように制御し、エンジン回転(特にアイドル回転)の安定化、排気エミッションの改善を図るようにしている。気筒毎の燃焼状態のバラツキは、吸気管形状や気筒間の吸気干渉等による吸気分配率の不均一、各気筒間の若干の燃焼温度の相違、各気筒の燃焼室容積やピストン形状等の製造上のバラツキ、インジェクタ5の製造誤差等による燃料噴射量の違いから生じる各気筒の空燃比の僅かなバラツキ等の影響で発生すると考えられ、各気筒の燃焼状態を均一に制御することで、アイドル回転を滑らかにして安定化することができる。
各気筒の燃焼状態は、空燃比制御(燃料噴射制御)と点火時期制御とによって制御することができるが、空燃比制御においては、理論空燃比等の規定の空燃比範囲で制御しなければならず、制御範囲が制限される一方、点火時期制御においては、比較的小さな進角或いは遅角補正でエンジンの燃焼状態が大きく変動する。従って、点火時期と空燃比とを制御する場合、何れか一方を設定した後、この設定値を基準として他方を設定しないと有効な空燃比制御性、点火時期制御性を得ることができず、例えば、回転変動差がマイナス側の気筒(燃焼状態の悪い気筒)に対し、増量補正と進角補正を同時に行った場合、当該気筒と他の気筒との空燃比及びトルク変動差が大きくなりフィーリングの悪化を招くことになる。
このため、ECU50は、気筒毎の燃焼状態に応じて変化するパラメータが各気筒の燃焼状態が均一であるとみなせる設定範囲に入るよう、点火時期と空燃比とを制御する際、先ず、点火時期を補正して上記パラメータの設定範囲への迅速且つ概略的な制御を行い、次に、空燃比を補正して上記パラメータが設定範囲内に入るよう緻密に制御する。
本実施の形態においては、気筒毎の燃焼状態に応じて変化するパラメータとして、点火毎のクランク角センサ17の出力に基づくエンジン回転の角速度変化量DNE、点火毎の空燃比センサ18の出力差DAFV、点火毎の吸入空気量センサ16の出力に基づく吸入空気量の変動量DQAを用いている。これらのパラメータは、気筒間の燃焼バラツキを反映するパラメータであり、各変動量がゼロから一定の範囲内に収まっているとき、全気筒の燃焼状態が均一であるとすることができる。
更に、ECU50は、気筒毎の燃焼状態の制御結果(点火時期と空燃比との制御結果)から気筒毎の燃焼状態を評価する指標値を算出し、この指標値に基づいて異常な気筒を判定する診断を行う。このECU50の診断機能は、図2に示すように、気筒別診断制御部51、燃焼状態指標値算出部52、異常判定部53によって構成される。
気筒別診断制御部51は、診断条件の成立時、先ず、各気筒#i(i=1,2,3,4)毎に点火時期を進角或いは遅角補正するための点火時期補正係数KT#iを調整し、角速度変化量DNE、空燃比センサ出力差DAFV、吸入空気量変動量DQAが一定範囲に収まるよう制御リミッタ内で制御する。そして、点火時期補正係数KT#iを調整した後、各気筒#i毎に燃料噴射量を増量或いは減量補正するための空燃比補正係数KF#iを点火毎に調整し、上述のパラメータが設定範囲内に入るように制御リミッタ内で精密に制御する。
燃焼状態指標値算出部52は、点火時期補正係数KT#iと空燃比補正係数KF#iとの調整により、角速度変化量DNE、空燃比センサ出力差DAFV、吸入空気量変動量DQAが設定範囲内に入ったとき、或いは、この設定範囲内に入らずに、点火時期補正係数KT#i、空燃比補正係数KF#iがリミッタ値で制限されたとき、そのときの点火時期補正係数KT#iと空燃比補正係数KF#iとから燃焼状態を評価するための指標値を気筒毎に算出する。この指標値としては、点火時期補正係数KTと空燃比補正係数KFとを軸とする格子毎に割り付けて数値化したポイントPを用いる。
具体的には、図3に示すように、点火時期補正係数KTと空燃比補正係数KFとを軸とする各格子にポイントPを格納したマップMPを作成しておき、各気筒毎の点火時期補正係数KT#iと空燃比補正係数KF#iとに基づいてマップMPを参照することで、各気筒毎にポイントP#iを算出する。
マップMPは、各気筒の分配状況を示しており、この気筒分配状況マップMPに格納されるポイントPの値は、例えば、パラメータDNE,DAFV,DQAがゼロとなる点火時期補正係数KT及び空燃比補正係数KFの格子でポイント値P=1.00、点火時期の進角側及び空燃比のリッチ側(燃料増量側)の領域でポイント値Pが1.00より大きく、点火時期の遅角側及び空燃比のリーン側(燃料減量側)の領域でポイント値Pが1.00より小さくなるように設定されている。
異常判定部53は、各気筒毎のポイントP#iを診断値として、この診断値(ポイントP#i)が気筒分配状況マップMPのどの領域に位置するかを調べることにより、異常の気筒を判定する。図4においては、ポイントP#iが気筒分配状況マップMPの白地の格子の領域R1内であるときは正常、薄地の格子の領域R2が再診断を要する領域、黒地の格子の領域R3が異常であることを示している。
以上の診断処理は、ECU50において、図4及び図5のフローチャートに示す気筒分配診断ルーチンを実行することで処理される。次に、この気筒分配診断ルーチンについて説明する。
気筒分配診断ルーチンでは、先ず、最初のステップS1において、診断実行条件が成立するか否かを判断する。この診断実行条件は、基本的には、アイドル運転状態のとき(アイドル判定がなされているとき)であるが、走行域においても、定常走行状態の判定がなされている場合には、診断可能である。但し、走行域での診断では、バラツキを含めた頻度とノイズに対する考慮が必要である。
そして、診断実行条件が成立しない場合には、診断処理を実行することなく、ステップS1から本ルーチンを抜け、診断実行条件が成立する場合、ステップS1からステップS2以降へ進み、ステップS2,S3,S4で、点火毎の角速度変化量DNE、点火毎の空燃比センサ出力差DAFV、点火毎の吸入空気量変動量DQAが、それぞれ、設定値x1,y1,z1内にあるか否かを調べる。
各設定値x1,y1,z1は、点火時期補正による僅かな進角或いは遅角でエンジンの燃焼状態が大きく変動することを考慮し、各気筒の点火時期補正係数KT#iを点火毎に調整したとき、各気筒の燃焼状態が均一化したとみなせる角速度変化量DNEと空燃比センサ出力差DAFVと吸入空気量変動量DQAの範囲よりも若干広く設定される。
そして、ステップS2,S3,S4において、DNE<x1且つDAFV<y1且つDQA<z1の条件が成立するときには、ステップS18以降へ進み、DNE<x1、DAFV<y1、DQA<z1の何れかの条件が成立しないときには、ステップS5〜S17において、点火時期補正係数KT#iを、該当気筒の平均エンジン回転数NE#iの全気筒の平均エンジン回転数NEに対する上下関係に応じて進角或いは遅角させ、ステップS2,S3,S4の条件内に入るよう調整する。
すなわち、先ず、ステップS5で、気筒#1〜#4の点火時期補正係数KT#1〜KT#4が進角側の補正リミッタである最大値amx(例えば、+15°CA)或いは遅角側の補正リミッタである最小値amn(例えば、−15°CA)に達しているか否かを調べる。そして、補正リミッタに達しているときには、ステップS18以降へ進み、補正リミッタに達していないき、ステップS6へ進む。
ステップS6では、気筒#1の平均エンジン回転数NE#1が全気筒の平均エンジン回転数NE未満か否かを調べる。そして、NE#1<NEのときには、ステップS7で点火時期補正係数KT#1を設定値a1だけ進角させ、NE#1≧NEのときには、ステップS8で点火時期補正係数KT#1を設定値a1だけ遅角させる。
次に、ステップS9〜S11の気筒#2に対する処理へ進み、同様に、気筒#2の平均エンジン回転数NE#2が全気筒の平均エンジン回転数NE未満か否かを調べ、NE#2<NEのときには、点火時期補正係数KT#2を設定値a1だけ進角させ、NE#2≧NEのときには、点火時期補正係数KT#1を設定値a1だけ遅角させる。
更に、ステップS12〜S14で気筒#3に対する点火時期補正係数KT#3の調整を行い、ステップS15〜S17で気筒#4に対する点火時期補正係数KT#4の調整を行った後、再度、ステップS2〜S4の角速度変化量DNEと空燃比センサ出力差DAFVと吸入空気量変動量DQAとに対する条件が成立するか否かを調べ、全ての条件が成立するまで点火時期補正係数KT#iを調整する処理を繰り返す。
尚、点火時期補正係数KT#iが補正リミッタ値(最大値amx或いは最小値amn)に達しても上述の条件が成立しない場合には、点火時期補正係数KT#iの調整を最大値amx或いは最小値amnで打ち切り、ステップS18以降へ進む。
ステップS18以降は、点火毎の角速度変化量DNEと空燃比センサ出力差DAFVと吸入空気量変動量DQAとが、それぞれ、設定値x2,y2,z2内となるよう、各気筒の空燃比補正係数KF#iを調整する処理である。このため、先ず、ステップS18,19,S20で、点火毎の角速度変化量DNE、点火毎の空燃比センサ出力差DAFV、点火毎の吸入空気量変動量DQAが、それぞれ、設定値x2,y2,z2内にあるか否かを調べる。
各設定値x2,y2,z2は、点火時期補正係数KT#iの調整による設定値x1,y1,z1の範囲を、空燃比補正係数KF#iの調整によって更に絞り込むための条件を定めるものであり(x1>x2,y1>y2,z1>z2)、最終的に、各気筒の燃焼状態が均一化したとみなせる角速度変化量DNE、空燃比センサ出力差DAFV、吸入空気量変動量DQAの範囲を定める値となる。
そして、ステップS18,S19,S20において、DNE<x2且つDAFV<y2且つDQA<z2の条件が成立するときには、ステップS34へ進み、DNE<x2、DAFV<y2、DQA<z2の何れかの条件が成立しないときには、ステップS21〜S33において、空燃比補正係数KF#iを、該当気筒の平均エンジン回転数NE#iの全気筒の平均エンジン回転数NEに対する上下関係に応じて増減させ、ステップS18,S19,S20の条件内に入るよう調整する。
このため、先ず、ステップS21で、気筒#1〜#4の空燃比補正係数KF#1〜KF#4がリッチ側の補正リミッタである最大値bmx(例えば、+30%)或いはリーン側の補正リミッタである最小値bmn(例えば、−30%)に達しているか否かを調べる。そして、補正リミッタに達しているときには、ステップS34へ進み、補正リミッタに達していないき、ステップS22へ進む。
ステップS22では、気筒#1の平均エンジン回転数NE#1が全気筒の平均エンジン回転数NE未満か否かを調べる。そして、NE#1<NEのときには、ステップS23で空燃比補正係数KF#1を設定値b1だけ増加させ、NE#1≧NEのときには、ステップS24で空燃比補正係数KF#1を設定値b1だけ減少させる。
次に、ステップS25〜S27の気筒#2に対する処理へ進み、同様に、気筒#2の平均エンジン回転数NE#2が全気筒の平均エンジン回転数NE未満か否かを調べ、NE#2<NEのときには、空燃比補正係数KF#2を設定値b1だけ増加させ、NE#2≧NEのときには、空燃比補正係数KF#1を設定値b1だけ減少させる。
更に、ステップS28〜S30で気筒#3に対する空燃比補正係数KF#3の調整を行い、ステップS31〜S33で気筒#4に対する空燃比補正係数KF#4の調整を行った後、再度、ステップS18〜S20の角速度変化DNEと空燃比センサ出力差DAFVと吸入空気量DQAとに対する条件が成立するか否かを調べ、全ての条件が成立するまで空燃比補正係数KF#iを調整する処理を繰り返す。
尚、空燃比補正係数KF#iが補正リミッタ値(最大値bmx或いは最小値bmn)に達しても条件が成立しない場合には、空燃比補正係数KF#iの調整を最大値bmx或いは最小値bmnで打ち切り、ステップS34へ進む。
ステップS34は、以上の点火時期補正係数KT#i及び空燃比補正係数KF#iの調整を行った後の各気筒の気筒分配状況を示すポイントP#iを算出する処理を行う。各気筒のポイントP#iの算出は、点火時期補正係数KT#iと空燃比補正係数KF#iとに基づいて図4に示す気筒分配状況マップMPを参照して算出する。
続くステップS35では、各気筒のポイントP#iを診断値として異常を判定する。ポイントP#iの値が予め規定された最大値Pmaxと最小値Pminとの範囲内にあるとき、診断対象気筒は正常であると判定する。最大値Pmax及び最小値Pminは、図4に示す気筒分配状況マップMPにおいて、領域R1と領域R2とを境界付ける値であり、P#i<Pmin或いはP#i>Pmaxのときには、更に、再診断を要するか否かを判定し、再診断を要する場合、再診断を経て正常/異常の判定を確定する。
このように、本実施の形態においては、気筒毎の点火時期や空燃比の補正の状態に応じて気筒毎の燃焼状態を評価して異常な気筒を検出することでき、点火時期や空燃比の補正量を学習して以降の空燃比制御や点火時期制御に反映することにより、アイドル安定性や排気エミッションを向上することができる。また、診断の結果、修理を要する場合には、ドライバへ警告するといった発展的な展開が可能となり、システム全体の信頼性向上に寄与することができる。
エンジン系の概略構成図 診断機能のブロック図 気筒分配状況マップの概念図 気筒分配診断ルーチンのフローチャート 気筒分配診断ルーチンのフローチャート(続き)
符号の説明
1 エンジン
50 エンジン制御ユニット
51 気筒別診断制御部
52 燃焼状態指標値算出部
53 異常判定部
KF 空燃比補正係数
KT 点火時期補正係数
DAFV 空燃比センサ出力差
DNE 角速度変化量
DQA 吸入空気量変動量
MP 気筒分配状況マップ
P ポイント

Claims (4)

  1. エンジンの各気筒毎の燃焼状態を診断するエンジンの診断装置であって、
    各気筒毎に少なくとも点火時期の補正量と空燃比の補正量とを調整し、気筒毎の燃焼状態に応じて変化するパラメータが設定範囲内に入るよう制御する気筒別診断制御部と、
    上記パラメータが上記設定範囲内に入ったとき或いは上記補正量がリミッタ値に達したときの各気筒の点火時期の補正量と空燃比の補正量とに基づいて、気筒毎の燃焼状態を評価するための指標値を算出する燃焼状態指標値算出部と、
    気筒毎に上記指標値が規定範囲内にあるか否かを調べ、上記指標値が規定範囲から外れたとき、該当気筒が異常と判定する異常判定部と
    を備えたことを特徴とするエンジンの診断装置。
  2. 診断対象気筒の点火時期の補正量を、全気筒の平均エンジン回転数に対する診断対象気筒の平均エンジン回転数の大小関係に基づいて調整し、次に、診断対象気筒の空燃比の補正量を、全気筒の平均エンジン回転数に対する診断対象気筒の平均エンジン回転数の大小関係に基づいて調整することを特徴とする請求項1記載のエンジンの診断装置。
  3. 上記パラメータとして、点火毎のエンジン回転の角速度変化量、点火毎の空燃比センサの出力差、及び点火毎の吸入空気量の変動量を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンの診断装置。
  4. 上記指標値を、点火時期の補正量と空燃比の補正量とを軸とする格子毎に割り付けて数値化したポイントとし、診断対象気筒のポイントが上記規定範囲から外れたとき、該当気筒が異常と判定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに一に記載のエンジンの診断装置。
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