JP2009192966A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振れ補正手段における摩擦力の影響を適正に低減して制御誤差を小さくする撮像装置を提供する。
【解決手段】手ぶれを検出するジャイロセンサ1240と、ジャイロセンサ1240の出力を積分して撮像素子面上の像の振れ量を算出する振れ量算出手段と、撮像レンズによる像の振れを補正する振れ補正手段と、振れ補正手段の変位を検出するホール素子1252と、振れ量算出手段による振れ量とホール素子1252の検出による変位の差に基づいて振れ補正手段の駆動信号を生成する制御ユニットICと、ジャイロセンサ1240の出力の大きさが所定値未満のとき、ジャイロセンサ1240の出力に第1の係数c1を乗じてフィードフォワード項を求め、ジャイロセンサ1240の出力の大きさが所定値以上のとき、該ジャイロセンサ1240の出力に第1の係数c1より小さい第2の係数c2を乗じてフィードフォワード項を求め、前記駆動信号に加算する加算手段と、を備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、手振れ補正機能を有するデジタルカメラ等の撮像装置に関するものである。
従来から、撮像装置としてのデジタル撮像装置には手振れ補正機構を備えるものが知られている。特許文献1記載の撮像装置には、撮像素子としてのCCDが、撮影光軸上でレンズ鏡筒を収容し本体ケースに取り付けられた固定筒の一端に設けられたY可動枠に搭載されている。Y可動枠は、撮影光軸をZ軸方向としてこれに垂直なX−Y平面に沿って移動可能に案内ステージに保持されている。案内ステージは、本体ケース内で撮影光軸に対して固定され、Y可動枠は、案内ステージ上で永久磁石及びこれに対向するコイルが形成する磁力により稼働される構造とすることで手振れ補正を行う機構が開示されている。この従来の撮像装置では、本体ケースに設けられた演算処理装置が、本体ケースに生じたX方向とY方向の傾きを検出し、この検出出力に基づいて、コイルへの通電電流を変化させることにより、手振れによる被写体の像の移動にCCDを追従移動させる制御を行っている。
また、特許文献2では、光学機器に加わる振れ情報を検出するための振れ検出手段と、該振れ検出手段の検出結果を信号処理する信号処理手段と、ブレ補正レンズを駆動して前記振れによる像振れを補正する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記ブレ補正レンズの駆動方向に応じて、前記信号処理手段の結果に所定値を加算もしくは減算し、その結果に基づいて前記ブレ補正レンズの駆動制御を行い、ブレ補正レンズを駆動する際に、摩擦力の影響を低減させて振れ補正効果を向上させる技術が記載されている。しかしながら、摩擦は速度ゼロのときに静止摩擦となるため最も摩擦力の影響が大きく、速度が大きい時には動摩擦に移行しているので摩擦力の影響は少ない。そのため、所定値を加算もしくは減算したのでは、速度ゼロ近傍では駆動不足となり、速度大のときには過大となっていた。
特開2004−274242号公報 特開2000−66258号公報
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、振れ補正手段における摩擦力の影響を適正に低減して制御誤差を小さくする撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、速度が小さく静止摩擦の影響が大きいときには、摩擦の影響を補正するために駆動信号に加算する値を大きくして、速度が大きく動摩擦に移行したあとで摩擦力の影響が小さい時には、摩擦の影響を補正するために駆動信号に加算する値を小さくすることにより、摩擦力の影響を適正に低減して制御誤差を小さくすることを目的とするものである。また、静止状態から動き出す(加速する)ときに、摩擦の影響を補正するために駆動信号に加算し、動いている状態から停止する(減速する)ときには駆動信号に加算しないようにすることにより、駆動信号が過大になってしまうのを防ぎ、より適正に摩擦力の影響を低減して制御誤差を小さくすることを目的とするものである。
すなわち、前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 当該撮像装置の振れを検出する角速度センサ(ジャイロセンサ1240)と、角速度センサの出力を積分して撮像レンズによる撮像素子面上の像の振れ量を算出する振れ量算出手段(図11におけるステップS11)と、変位することにより撮像レンズによる像の振れを補正する振れ補正手段(図10の手ぶれ補正機構)と、振れ補正手段の変位を検出する変位検出手段(ホール素子1252)と、振れ量算出手段により算出された振れ量と変位検出手段により検出された変位の差に基づいて振れ補正手段の駆動信号を生成する制御手段(制御ユニットIC)と、を有する撮像装置において、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値(図13(a)におけるa)未満のとき、該角速度センサの出力に第1の係数(c1)を乗じて前記駆動信号に加算し、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値以上のとき、該角速度センサの出力に第1の係数より小さい第2の係数(c2)を乗じて前記駆動信号に加算する加算手段を備えたことを特徴とする撮像装置(図11,図13)。
〔2〕 前記加算手段は、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値(図15(a)におけるa)未満で、前記角速度センサ(ジャイロセンサ1240)の出力(角速度)の符号と該出力の微分値(角加速度)の符号が同じとき、前記角速度センサの出力に第1の係数(c1)を乗じて前記駆動信号に加算し、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値以上で、前記角速度センサの出力の符号と該出力の微分値の符号が同じとき、前記角速度センサの出力に第1の係数より小さい第2の係数(c2)を乗じて前記駆動信号に加算することを特徴とする前記〔1〕に記載の撮像装置(図14,図15)。
〔3〕 前記加算手段は、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値より大きい第2の所定値(図13(a),図15(a)におけるb)以上のときには、該角速度センサの出力の前記駆動信号への加算を行わないことを特徴とする前記〔1〕に記載の撮像装置(図13,図15)。
本発明の効果として、請求項1の発明によれば、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値未満のとき、角速度センサの出力に第1の係数を乗じて駆動信号に加算し、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値以上のとき、角速度センサの出力に第1の係数より小さい第2の係数を乗じて駆動信号に加算する加算手段をさらに備えたので摩擦の影響の大きい速度小のときに摩擦の影響を低減でき、それ以外のときに不要な駆動力を発生させないので振れ補正手段の制御を正確に行うことができる。
請求項2の発明によれば、加算手段が角速度センサの出力の大きさが所定値未満で、角速度センサの出力の符号と出力の微分値の符号が同じとき、角速度センサの出力に第1の係数を乗じて駆動信号に加算し、角速度センサの出力の大きさが所定値以上で、角速度センサの出力の符号と出力の微分値の符号が同じとき、角速度センサの出力に第1の係数より小さい第2の係数を乗じて駆動信号に加算するので、摩擦の影響の大きい速度小かつ加速のときに摩擦の影響を低減でき、それ以外のときに不要な駆動力を発生させないので振れ補正手段の制御を正確に行うことができる。
請求項3の発明によれば、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値より大きい第2の所定値以上のときには、駆動信号への加算を行わないので、速度が大きい時に過大な駆動力を発生させることがなく、正しく制御することができる。
以下に、本発明に係る手ぶれ補正機構(振れ補正手段)を備える撮像装置の一例としてデジタルカメラについて説明する。
(デジタルカメラの一般的構成)
図1は本発明に係わる撮像装置としてのデジタルスチルカメラ(以下、カメラともいう)の一例を示す正面図、図2はその背面図、図3はその上面図、図4はそのデジタルカメラの内部のシステム構成の概要を示すブロック回路図である。
図1において、カメラ本体の上面(被写体側を正面としたときの上面)には、レリーズスイッチ(レリーズシャッター)SW1、モードダイアルSW2、図3に示すサブ液晶ディスプレイ(サブLCDともいう)1が配設されている。
カメラ本体の正面(被写体側)には、撮影レンズを含む鏡胴ユニット7、光学ファインダ4、ストロボ発光部3、測距ユニット5、リモートコントロール受光部6が設けられている。
カメラの背面(撮影者側)には、図2に示すように電源スイッチSW13、LCDモニタ10、AFLED8、ストロボLED9、光学ファインダ4、広角方向ズームスイッチSW3、望遠方向ズームスイッチSW4、セルフタイマの設定・削除スイッチSW5、メニュースイッチSW6、上移動・ストロボセットスイッチSW7、右移動スイッチSW8、ディスプレイスイッチSW9、下移動・マクロスイッチSW10、左移動・画像確認スイッチSW11、OKスイッチSW12、手ぶれ補正スイッチSW14が設けられている。カメラ本体の側面にはメモリカード/電池装填室の蓋2が設けられている。
次にカメラの内部のシステム構成を説明する。
図4において、104はデジタルスチルカメラプロセッサ(以下、プロセッサともいう)である。
プロセッサ104は、A/D変換器10411、CCD1信号処理ブロック1041、CCD2信号処理ブロック1042、CPUブロック1043、ローカルSRAM1044、USBブロック1045、シリアルブロック1046、JPEG・CODECブロック(JPEG圧縮・伸長を行うブロック)1047、RESIZEブロック(画像データのサイズを補間処理により拡大・縮小するブロック)1048、TV信号表示ブロック(画像データを液晶モニタ・TV等の表示機器に表示させるためのビデオ信号に変換するブロック)1049、メモリカードコントローラブロック(撮影画像データを記録するメモリカードの制御を行うブロック)10410を有している。これらの各ブロックは相互にバスラインで接続されている。
プロセッサ104の外部にはRAW−RGB画像データ(ホワイトバランス設定、γ設定が行われた状態の画像データ)、YUV画像データ(輝度データ、色差データ変換が行われた状態の画像データ)、JPEG画像データ(JPEG圧縮された状態の画像データ)を保存するSDRAM103が配置され、SDRAM103はプロセッサ104にメモリコントローラ(図示を略す)、バスラインを介して接続されている。
プロセッサ104の外部には、更に、RAM107、内蔵メモリ(メモリカードスロットルにメモリカードが装着されていない場合でも撮影画像データを記憶するためのメモリ)120、制御プログラム、パラメータなどが格納されたROM108が設けられ、これらもバスラインによってプロセッサ104に接続されている。
ROM108に格納されている制御プログラムは、カメラの電源スイッチSW13をオンすると、プロセッサ104のメインメモリ(図示を略す)にロードされ、プロセッサ104は制御プログラムに従って各部の動作制御を行うと共に、制御データ、パラメータ等をRAM107等に一時的に保存させる。
鏡胴ユニット7は、レンズ系としてのズームレンズ71aを有するズーム光学系71、レンズ系としてのフォーカスレンズ72aを有するフォーカス光学系72、絞り73aを有する絞りユニット73、メカニカルシャッター74aを有するメカニカルシャッターユニット74からなるレンズ鏡筒を備えている。
ズーム光学系71、フォーカス光学系72、絞りユニット73、メカニカルシャッターユニット74は、ズームモータ71b、フォーカスモータ72b、絞りモータ73b、メカニカルシャッターモータ74bによってそれぞれ駆動されるようになっている。
これらの各モータはモータドライバ75によって駆動され、モータドライバ75はプロセッサ104のCPUブロック1043によって制御される。
鏡胴ユニット7の各レンズ系によりCCD101に被写体像が結像され、CCD101は被写体像を画像信号に変換してF/E−IC102に画像信号を出力する。F/E−IC102は画像ノイズ除去用のため相関二重サンプリングを行うCDS1021、利得調整用のAGC1022、アナログデジタル変換を行うA/D変換部1023から構成されている。すなわち、F/E−IC102は画像信号に所定の処理を施し、アナログ画像信号をデジタル信号に変換してプロセッサ104のCCD1信号処理ブロック1041に向けてデジタル信号を出力する。
これらの信号制御処理は、プロセッサ104のCCD1信号処理ブロック1041から出力される垂直同期信号VD・水平同期信号HDによりTG1024を介して行われる。そのTG1024は垂直同期信号VD・水平同期信号HDに基づき駆動タイミング信号を生成する。
プロセッサ104のCPUブロック1043は、音声記録回路1151による音声記録動作を制御するようになっている。音声記録回路1151はマイクロフォンで1153で変換された音声記録信号のマイクロフォンアンプリファイア1152による増幅信号を指令に応じて記録する。CPUブロック1043は、音声再生回路1161の動作も制御する。音声再生回路1161は、指令により適宜メモリに記憶されている音声信号を再生してオーディオアンプリファイア1162に出力し、スピーカ1163から音声を出力させるように構成されている。
CPUブロック1043は、更に、ストロボ回路114を制御することによってストロボ発光部3から照明光を発光させる。これに加えて、CPUブロック1043は、測距ユニット5も制御する。
CPUブロック1043は、プロセッサ104のサブCPU109に接続され、サブCPU109はLCDドライバ111を介してサブLCD1による表示制御を行う。サブCPU109は、更に、AFLED8、ストロボLED9、リモートコントロール受光部6、操作スイッチSW1〜SW14からなる操作キーユニット、ブザー113に接続されている。
USBブロック1045はUSBコネクタ122に接続され、シリアルブロック1046はシリアルドライバ回路1231を介してRS−232Cコネクタ1232に接続されている。TV信号表示ブロック1049は、LCDドライバ117を介してLCDモニタ10に接続されると共に、ビデオアンプリファイア(TV信号表示ブロック1049から出力されたビデオ信号を75Ωインピーダンスに変換するためのアンプリファイア)118を介してビデオジャック(カメラをTV等の外部表示機器に接続するためのジャック)119に接続されている。メモリカードコントローラブロック10410はメモリカードスロット121のカード接点との接点に接続されている。
LCDドライバ117はLCDモニタ10を駆動すると共に、TV信号表示ブロック1049から出力されたビデオ信号をLCDモニタ10に表示させる信号に変換する役割を果たす。LCDモニタ10は撮影前の被写体の状態監視、撮影画像確認及びメモリカード又は内蔵メモリ120に記録された画像データ表示のために用いられる。
デジタルカメラの本体には、鏡胴ユニット7の一部を構成する固定筒が設けられている。固定筒にはCCDステージ1251がX−Y方向に移動可能に設けられている。CCD101は手ぶれ補正機構の一部を構成するCCDステージ1251に搭載される。
CCDステージ1251はアクチュエータ1255によって駆動され、アクチュエータ1255はドライバー1254によって駆動制御される。ドライバー1254はコイルドライブMD1とコイルドライブMD2とから構成されている。ドライバー1254はアナログデジタル変換器IC1に接続され、アナログデジタル変換器IC1はCPU1043に接続され、アナログデジタル変換器IC1にはCPU1043から制御データが入力される。
固定筒には手ぶれ補正スイッチSW14がオフ、電源スイッチSW13がオフのときにCCDステージ1251を中央位置に保持する基準位置強制保持機構1263が設けられている。基準位置強制保持機構1263はアクチュエータとしてのステッピングモータSTM1により制御され、ステッピングモータSTM1はドライバー1261によって駆動される。ドライバー1261にはROM108から制御データが入力される。
CCDステージ1251には位置検出素子1252が取り付けられている。位置検出素子1252の検出出力はオペレーショナルアンプリファイア1253に入力され、増幅されてA/D変換器10411に入力される。カメラ本体には振れ検出手段として角速度センサであるジャイロセンサ1240がピッチ方向とヨー方向との回転を検出可能に設けられ、ジャイロセンサ1240の検出出力はハイパスフィルタ1241を通過した後、ローパスフィルター兼用のアンプリファイア1242を介してA/D変換器10411に入力される。
次に、本発明に係わるカメラの一般的な動作概要を説明する。
モードダイアルSW2を撮影モードに設定して電源スイッチSW13を押すと、カメラが撮影モードで起動される。また、モードダイアルSW2を再生モードに設定して電源スイッチSW13を押すと、カメラが再生モードで起動される。プロセッサ104はモードダイアルSW2のスイッチの状態が撮影モードであるか、再生モードであるかを判断する(図5のS.1)。
また、プロセッサ104はモータドライバ75を制御し、鏡胴ユニット7のレンズ鏡筒を撮影可能な位置に移動させる。更に、プロセッサ104はCCD101、F/E−IC102、LCDモニタ10等の各回路に電源を投入して動作を開始させる。各回路の電源が投入されると、ファインダーモードの動作が開始される。
ファインダーモードでは、各レンズ系を通して撮像素子(CCD101)に入射した光が光電変換されて、R、G、Bのアナログ信号としてCDS回路1021、A/D変換器1023に送信される。A/D変換器1023はアナログ信号をデジタル変換し、デジタル信号はデジタル信号処理IC(SDRAM103)内のYUV変換部でYUV画像データに変換され、図示を略すメモリコントローラによってフレームメモリに書き込まれる。
YUV信号はメモリコントローラによって読み出され、TV信号表示ブロック1049を介してTV(図示を略す)やLCDモニタ10へ送信され、これにより撮影画像の表示が行われる。この処理は1/30秒間隔で行われ、1/30秒ごとに更新されるファインダーモードの表示となる。すなわち、モニタリング処理が実行される(図5のS.2)。
ついで、モードダイアルSW2の設定変更が行われたか否かを判断する(図5のS.3)。モードダイアルSW2の設定がそのままの場合には、レリーズスイッチSW1を操作することにより撮影処理が実行される(図5のS.4)。
再生モードでは、プロセッサ104は撮影済み画像をLCDモニタ10に表示させる(図5のS.5)。ついで、プロセッサ104はモードダイアルSW2の設定が変更されたか否かを判断し(図5のS.6)、プロセッサ104はモードダイアルSW2の設定が変更された場合にはS.1へ移行し、そのままの場合にはS.5を繰り返す。
(手ぶれ補正の原理)
図6は手ぶれ補正の原理を説明するための説明図であって、(a)はデジタルカメラが実線で示す手ぶれのない状態から破線で示すように傾いた状態を示し、(b)はカメラ本体の撮影レンズとCCD101の撮像面との関係を示す部分拡大図である。
手ぶれによるカメラの移動がない状態のとき、CCD101の撮像面が位置P1、すなわち、中央位置にあるとき、被写体の像が図6(b)に実線で示す撮像面の位置P1の基準位置(ここでは、原点位置O)に投影されていたとする。ここで、手ぶれによりカメラがθ(θx、θy)方向に傾いたとする。すると、撮像面は図6(b)に破線で示す撮像面の位置P2に移動し、被写体の像はO’に移動する。そこで、破線で示す撮像面の位置P2が実線で示す撮像面の位置P1と重なるように、X方向にdx、Y方向にdyだけ撮像面を平行移動させることにより、被写体の像は元の基準位置(原点位置O)に戻ることになる。
(手ぶれ補正機構のメカニカルな構成)
図7は固定筒の正面図、図8は固定筒の縦断面図、図9は固定筒の背面図である。図7〜図9において、10は固定筒である。固定筒10は箱形形状を呈し、内側がレンズ鏡筒受入用の収納空間とされている。固定筒10の背面には全体的に略矩形状を呈する板状のベース部材11が取り付けられている。固定筒10の内周壁には、ここではレンズ鏡筒を繰り出し・繰り入れるためのヘリコイド12が形成されている。固定筒10は少なくとも2つの角部が切り欠かれ、一方の角部10aは後述するステッピングモータSTMの取り付け部とされ、他方の角部10bは後述するフレキシブルプリント基板20の折り曲げ箇所とされている。
CCDステージ1251はベース部材11に設けられている。CCDステージ1251は図10に分解して示すように環枠形状のX方向ステージ13と、矩形状のY方向ステージ14と、載置ステージ15とから大略構成されている。
X方向ステージ13はベース部材11に固定されている。X方向ステージ13にはX方向に延びる一対のガイド軸13a、13bがY方向に間隔を開けて設けられている。X方向ステージ13には直方体形状の4個の永久磁石16a〜16dが配置されている。4個の永久磁石16a〜16dは二個一対とされ、一対の永久磁石16a、16bはX−Y平面内でY方向に間隔を開けて平行に配置されている。この実施例では、一対のガイド軸13a、13bが一対の永久磁石16a、16bを貫通する構成とされているが、これに限るものではなく一対のガイド軸13a、13bに併設して設けられていても良い。一対の永久磁石16c、16dはX−Y平面内でX方向に間隔を開けて配置されている。
Y方向ステージ14はY方向に延びる一対のガイド軸14a、14bがX方向に間隔を開けて設けられている。Y方向ステージ14にはX方向に間隔を開けて対向する二個一対の被支承部17a、17a’、17b、17b’がY方向に間隔を開けて形成されている。各一対の被支承部(17a、17a’)、(17b、17b’)はX方向ステージ13の一対のガイド軸13a、13bにそれぞれ可動可能に支承され、これによりY方向ステージ14がX方向に可動可能とされている。
CCD101は載置ステージ15に固定されている。載置ステージ15はX方向に張り出した一対のコイル取り付け板部15a、15bとY方向に張り出した一対のコイル取付板部15c、15dとを有する。CCD101は載置ステージ15の略中央に固定されている。載置ステージ15にはCCD101の撮像面と同じ側にY方向に間隔を開けて対向する二個一対の被支承部(符号を略す)がX方向に間隔を開けて形成され、各一対の被支承部はY方向ステージ14の一対のガイド軸14a、14bに可動可能に支承され、これにより載置ステージ15は全体としてX−Y方向に可動可能とされている。
CCD101には撮像面と反対側の面に保護板19が貼り付けられている。保護板19には中央にテーパ形状の凹所19aが形成されている。
一対のコイル取り付け板部15a、15bにはそれぞれ偏平かつ渦巻き状のコイル体COL1、COL1’が貼り付けられている。コイル体COL1、COL1’は直列接続されている。一対の取付板部15c、15dにはそれぞれ偏平かつ渦巻き状のコイル体COL2、COL2’が貼り付けられている。コイル体COL2、COL2’も同様に直列接続されている。
各コイル体COL1、COL1’はそれぞれ各永久磁石16c、16dに臨まされている。各コイル体COL2、COL2’はそれぞれ永久磁石16a、16bに臨まされている。一対のコイル体COL1、COL1’は、撮影光軸と直交するX方向(例えば、ピッチ方向)にCCD101を可動させるのに用いられ、一対のコイル体COL2、COL2’は撮影光軸とX方向との双方に直交するY方向(例えば、ヨー方向)にCCD101を可動させるのに用いられる。
コイル体COL1、COL1’には、図9に示すように、各コイル体COL1、COL1’をX方向に横断する方向に磁性材料からなる吸着棒35が設けられている。
ここでは、位置検出素子1252にはホール素子が用いられ、一対のコイル取付板部15a、15bの一方のコイル取付板部15bには位置検出素子1252としてのホール素子1252aが設けられ、同様に一対のコイル取付板部15c、15dの一方のコイル取付板部15dにはホール素子1252bが設けられている。
CCD101はフレキシブルプリント基板20を介してF/E−IC102に電気的に接続され、ホール素子1252a、1252bはフレキシブルプリント基板20を介してオペレーショナルアンプリファイア1253に電気的に接続され、各コイル体COL1、COL1’、COL2、COL2’はコイルドライバ1254に電気的に接続されている。
ここで、本発明の撮像装置(カメラ)では、ジャイロセンサ1240によりカメラの振れ(角速度)が検出され、戴置ステージ15のX方向とY方向の位置(CCD101の現在位置)はそれぞれX位置センサであるホール素子1252a、Y位置センサであるホール素子1252bにより検出されて、制御回路IC,IC2(後述)によりカメラの振れ(手ぶれ)によるCCD101上の像振れを打ち消すようにCCD101の目標位置が算出され、さらに手ぶれ補正機構における摩擦力の影響を適正に低減するように補正が加えられた制御信号が出され、CCD101が適正位置に移動制御されるものである。
(手ぶれ補正制御回路)
図11は、本発明の撮像装置(カメラ)における手ぶれ補正に関する制御回路の第1の実施形態を示すブロック図である。なお、制御ユニットICは、例えば図4のCPUブロック1043の内部に配置される。
まずジャイロセンサ1240の出力はハイパスフィルタ(HPF)1241によって基準電圧Vrefに対するオフセットが除去される。オフセットが除去された角速度信号はローパスフィルタ(LPF)1242により高周波ノイズが除去され、A/D変換器12411によりA/D変換されて制御ユニットICに取り込まれる。
ついで制御ユニットIC内で、デジタル化された角速度信号は積分されて角度信号に変換され(S11)、さらにジャイロセンサ1240の感度と撮像レンズ71,72の焦点距離に応じた係数kが乗ぜられて位置信号に変換される(S12)。この位置信号が振れ補正する際のCCD101の目標位置となる。
一方、CCD101の位置を検出する位置センサとしてのホール素子1252で検出された信号はローパスフィルタ(LPF)1253で高周波ノイズが除去され、A/D変換器10411によりA/D変換されて制御ユニットICに取り込まれる。この信号がCCD101の実際の位置である。
つぎに、前記のCCD101の目標位置とCCD位置との差(S13)に所定のゲイン(G)を乗じて制御信号とされ(S15)、さらにアナログデジタル変換器IC1によりD/A変換されて、駆動回路であるドライバー1254を通じてコイル体COL1、COL1’、COL2、COL2’に電力が供給されてアクチュエータ1255としてCCDステージ1251を駆動する。
このようにしてCCD101が目標位置に追従するようフィードバック制御が行われる。
なお、制御ユニットICでは、前記制御信号を算出する際(CCD101の目標位置とCCD位置との差に所定のゲイン(G)を乗じる前)、制御の安定性のために位相進み補償などが行われている(S14)。本発明では、ここでさらに、制御信号(CCD101の目標位置とCCD位置との差に所定のゲイン(G)を乗じた後のもの)に、ジャイロセンサ1240で検出されてA/D変換された角速度信号に係数cを乗じたフィードフォワード項を求め(S16)、該フィードフォワード項を加える処理(S17)を行なっている。
これは、以下の理由による。
すなわち、摩擦(例えば、図10のガイド軸13a,13b,14a,14bと被支承部17a,17a´,17,17b´との間の摩擦)などの影響で手ぶれ補正機構の動きに抵抗が生じとときに、フィードバック制御だけではCCD101の目標位置と現在位置との差が大きくなるまで制御信号が大きくならず制御誤差が増してしまう。図12にその様子を示す。ここでは、図11の制御回路において、フィードフォワード項を加算しなかったときのCCDステージ1251の変位と制御誤差を示している。CCD101の目標位置の変位カーブの山や谷の付近(すなわち、変位の速度がゼロ付近となる時)で、ステージ駆動に関する摩擦などの影響によりCCD101の現在位置(検出位置)の変位カーブの山の凸部分の変位量の増加割合は減少し、谷の凹部分の変位量の減少割合が減少しており、それらの時間領域において制御誤差が大きくなっている。
本発明ではこれを改善するため、予め摩擦の方向(速度と逆方向)とは逆方向に、摩擦力に打ち勝つような駆動力を与えられるように、速度を所定の係数倍した信号を制御信号に加算するものである。
このとき乗ずる係数cはCCDステージ1251の駆動速度が小さく摩擦の影響が大きい時に大きく、該駆動速度が大きく摩擦の影響が小さい時に小さく設定する。こうすることにより、CCDステージ1251の駆動速度が小さい時には効果的に摩擦の影響を低減でき、該駆動速度が大きい時は過大なフィードフォワード項を加算してしまうのを防ぐことができる。
図13に、本実施形態におけるフィードフォワード項の算出内容(図13(a))と、これに基づくCCDステージ1251の変位と制御誤差(図13(b))を示す。
図13(a)では、ジャイロセンサ1240の出力(角速度検出値)に基づいたフィードフォワード項の加算量を算出する内容を示している。ここでは、ジャイロセンサ1240による角速度検出値の変位カーブを正弦波曲線として示していて、ジャイロセンサ1240の出力の大きさ(絶対値)によって以下の計算を行なっている。
(1)ジャイロセンサ1240の出力の大きさ(絶対値)が第1の所定値a未満のとき、ジャイロセンサ1240の出力に前記係数cとして第1の係数c1を乗じて前記駆動信号に加算する。
(2)ジャイロセンサ1240の出力の大きさ(絶対値)が第1の所定値a以上で、第2の所定値b未満のとき、ジャイロセンサ1240の出力に第1の係数c1より小さい第2の係数c2を乗じて前記駆動信号に加算する。
(3)ジャイロセンサ1240の出力の大きさ(絶対値)が第2の所定値b以上のとき、ジャイロセンサ1240の出力の前記駆動信号への加算を行わない。
なお、前記第1の所定値a、第2の所定値bは適宜設定すればよいが、例えばジャイロセンサ1240による角速度検出値の最大値の1/3を第1の所定値a、その最大値の2/3を第2の所定値bとすればよい。
また、係数cは、手ぶれ補正機構における駆動機構の摩擦力の大きさなどにより決定すればよい。
図13(b)は、このフィードフォワード項の加算によって手ぶれ補正制御を行なった結果を示しており、CCD101の目標位置の変位カーブの山や谷の付近(すなわち、変位の速度がゼロ付近となる時)で、CCD101の現在位置(検出位置)の変位カーブの山や谷へのステージ駆動に関する摩擦などの影響が低減されており、それらの時間領域において制御誤差が小さくなっている。
つぎに、本発明の撮像装置(カメラ)における手ぶれ補正に関する制御回路の第2の実施形態について説明する。
図14は、本発明の撮像装置(カメラ)における手ぶれ補正に関する制御回路の第2の実施形態を示すブロック図である。なお、制御ユニットIC2も、例えば図4のCPUブロック1043の内部に配置される。
まずジャイロセンサ1240の出力はハイパスフィルタ(HPF)1241によって基準電圧Vrefに対するオフセットが除去される。オフセットが除去された角速度信号はローパスフィルタ(LPF)1242により高周波ノイズが除去され、A/D変換器12411によりA/D変換されて制御ユニットIC2に取り込まれる。
ついで制御ユニットIC2内で、デジタル化された角速度信号は積分されて角度信号に変換され(S21)、さらにジャイロセンサ1240の感度と撮像レンズ71,72の焦点距離に応じた係数kが乗ぜられて位置信号に変換される(S22)。この位置信号が振れ補正する際のCCD101の目標位置となる。
一方、CCD101の位置を検出する位置センサとしてのホール素子1252で検出された信号はローパスフィルタ(LPF)1253で高周波ノイズが除去され、A/D変換器10411によりA/D変換されて制御ユニットICに取り込まれる。この信号がCCD101の実際の位置である。
つぎに、前記のCCD101の目標位置とCCD位置との差(S23)に制御の安定性のために位相進み補償を行い(S24)、ついで所定のゲイン(G)を乗じて制御信号とする(S25)。
ここで本実施形態においても、ジャイロセンサ1240で検出されてA/D変換された角速度信号に係数cを乗じたフィードフォワード項を求めて(S26)、前記制御信号に加える処理を行なうが、フィードフォワード項を加算する際に極性判定を行い(S29)、所定の条件を満たした時(S2a)にフィードフォワード項を制御信号に加算する(S2b)。
そして、フィードフォワード項が加算された制御信号は、アナログデジタル変換器IC1によりD/A変換されて、駆動回路であるドライバー1254を通じてコイル体COL1、COL1’、COL2、COL2’に電力が供給されてアクチュエータ1255としてCCDステージ1251を駆動する。
前記極性判定の方法を詳しく説明する。
まず、制御ユニットIC2において、A/D変換器10411によりA/D変換されたジャイロセンサ1240の出力(角速度信号)と、該角速度信号を微分して(S27)ローパスフィルタ(LPF)で高周波ノイズを除去した角加速度信号(S28)と、が極性判定部に入力される(S29)。
極性判定部では、入力された2つの信号(角速度信号、角加速度信号)の極性符合が同じ場合のみフィードフォワード項の加算を行い、符号が異なる場合はフィードフォワード項の加算はしない判定を行なう。すなわち、カメラの振れの角速度がプラスで角加速度もプラスの場合、プラス方向に向かって加速している状態を表している。この場合はフィードフォワード項を前記制御信号に加算する(S2aがオンとなり、S2bで加算)。角速度がプラスで角加速度がマイナスの場合、プラス方向に動いているが減速していることを示す。この場合はフィードフォワード項は加算しない(S2aがオフとなり、S2bで加算せず)。
手ぶれ補正機構において、摩擦抵抗はCCDステージ1251が静止状態から動き始める時すなわち加速時に大きく働き、動いている状態、例えば速度大のときや減速のときには小さい。加速しているときは加速を妨げる方向に大きな摩擦力が働くため、それを打ち消すフィードフォワード項の加算が有効であるが、減速しているときは摩擦の影響は少ないため、フィードフォワード項を加算するとアクチュエータ1255(コイル)の駆動力が大きすぎることとなる。また角速度がマイナスの場合も同様に、角加速度がマイナスの場合マイナス方向に加速しているのでフィードフォワード項を加算し、角加速度がプラスの場合、マイナス方向に動いているが減速しているので、フィードフォワードの加算を行わない。
図15に、本実施形態におけるフィードフォワード項の算出内容(図15(a))と、これに基づくCCDステージ1251の変位と制御誤差(図15(b))を示す。
図15(a)では、ジャイロセンサ1240の出力(角速度検出値)及びその微分値(角加速度)に基づいたフィードフォワード項の加算量を算出する内容を示している。ここでは、ジャイロセンサ1240による角速度検出値の変位カーブを正弦波曲線として示していて、ジャイロセンサ1240の出力の大きさ(絶対値)とジャイロセンサ1240の出力の符号と該出力の微分値(角加速度)の符号とによって以下の計算を行なっている。
(1)ジャイロセンサ1240の出力の大きさ(絶対値)が第1の所定値a未満のときで、ジャイロセンサ1240の出力の符号と該出力の微分値(角加速度)の符号が同じ(プラス)とき(図15(a)の(i))、ジャイロセンサ1240の出力に前記係数cとして第1の係数c1を乗じて求めたフィードフォワード項を前記駆動信号に加算する。
(2)ジャイロセンサ1240の出力の大きさ(絶対値)が第1の所定値a以上で、第2の所定値b未満のときであって、ジャイロセンサ1240の出力の符号と該出力の微分値(角加速度)の符号が同じ(プラス)とき(図15(a)の(ii))、ジャイロセンサ1240の出力に第1の係数c1より小さい第2の係数c2を乗じて求めたフィードフォワード項を前記駆動信号に加算する。
(3)ジャイロセンサ1240の出力の大きさ(絶対値)が第2の所定値b以上のとき(図15(a)の(iii))、ジャイロセンサ1240の出力の前記駆動信号への加算を行わない。
(4)ジャイロセンサ1240の出力の大きさ(絶対値)が第2の所定値b未満のときで、ジャイロセンサ1240の出力の符号と該出力の微分値(角加速度)の符号が異なるとき(ジャイロセンサ1240の出力がプラス、角加速度がマイナス)(図15(a)の(iv))、ジャイロセンサ1240の出力の前記駆動信号への加算を行わない。
図15(b)と第1の実施形態のグラフ(図13(b))と比較してみると、第1の実施形態のCCDステージ1251の変位と制御誤差のグラフ(図13(b))では変位カーブの山と谷の手前(減速中)にもフィードフォワード項を加算しているため、CCD101の検出位置が目標位置を越えてしまい、わずかに制御誤差を生じてしまっている。それに対して本実施形態(図15(b))では、変位カーブの山と谷の手前(減速時)にはフィードフォワード項を加算していないため、アクチュエータ1255(駆動コイル)で過大な駆動力を生じない。そのため、制御誤差がほとんどなく正確にCCD位置を目標位置に制御することができている。
なお、本実施形態では、撮像素子であるCCDを移動させて手ぶれ補正をする例を用いて説明したが、振れ補正レンズを移動させて撮像素子上の像の振れを防止するようにした場合も同様の効果を奏する。
また、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明に係わるデジタルカメラの正面図である。 本発明に係わるデジタルカメラの背面図である。 本発明に係わるデジタルカメラの上面図である。 本発明に係わるデジタルカメラの内部のシステム構成の概要を示すブロック回路図である。 本発明に係わるデジタルカメラの一般的動作概要を説明するためのフローチャートである。 本発明に係わるデジタルカメラの手ぶれ補正の原理を説明するための図であって、(a)はデジタルカメラの傾きを示し、(b)はデジタルカメラの撮影レンズとCCDの撮像面との関係を示す部分拡大図である。 本発明に係わるデジタルカメラのレンズ鏡胴の固定筒を示す正面図である。 図7に示す固定筒の縦断面図である。 図7に示す固定筒の背面図であって、(a)はフレキシブルプリント基板を取り付けてない状態を示す図であり、(b)はフレキシブルプリント基板を取り付けた状態を示す図である。 本発明に係わるCCDステージの分解斜視図である。 本発明に係る撮像装置の第1の実施形態における手ぶれ補正に関する制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図11の制御ユニットにおいて、フィードフォワード項を加算しなかったときのCCDステージの変位と制御誤差を示す図である。 図11の制御ユニットにおいて、(a)はフィードフォワード項の算出内容を示す図であり、(b)はこれに基づくCCDステージの変位と制御誤差を示す図である。 本発明に係る撮像装置の第2の実施形態における手ぶれ補正に関する制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図14の制御ユニットにおいて、(a)はフィードフォワード項の算出内容を示す図であり、(b)はこれに基づくCCDステージの変位と制御誤差を示す図である。
符号の説明
13 X方向ステージ
13a、13b ガイド軸(X方向)
14 Y方向ステージ
14a、14b ガイド軸(Y方向)
15 載置ステージ
16a、16b、16b’、16c、16d 永久磁石(駆動用)
17a、17a’、17b、17b’ ガイド(X方向)
19 保護板
19a 凹所
101 (撮像素子としての)CCD
107 RAM
108 ROM
1240 ジャイロセンサ(角速度センサ)
1241 ハイパスフィルタ(HPF)
1242,1253 ローパスフィルタ(LPF)
1251 CCDステージ
1252 位置検出素子
1252a X位置センサ(ホール素子)
1252b Y位置センサ(ホール素子)
1254 駆動回路(ドライバー)
1255 アクチュエータ
1263 原点位置強制保持機構
10411 A/D変換器
COL1、COL1’、COL2、COL2’ コイル体(駆動用)
IC,IC2 制御ユニット
IC1 D/A変換器

Claims (3)

  1. 当該撮像装置の振れを検出する角速度センサと、角速度センサの出力を積分して撮像レンズによる撮像素子面上の像の振れ量を算出する振れ量算出手段と、変位することにより撮像レンズによる像の振れを補正する振れ補正手段と、振れ補正手段の変位を検出する変位検出手段と、振れ量算出手段により算出された振れ量と変位検出手段により検出された変位の差に基づいて振れ補正手段の駆動信号を生成する制御手段と、を有する撮像装置において、
    角速度センサの出力の大きさが第1の所定値未満のとき、該角速度センサの出力に第1の係数を乗じて前記駆動信号に加算し、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値以上のとき、該角速度センサの出力に第1の係数より小さい第2の係数を乗じて前記駆動信号に加算する加算手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記加算手段は、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値未満で、前記角速度センサの出力の符号と該出力の微分値の符号が同じとき、前記角速度センサの出力に第1の係数を乗じて前記駆動信号に加算し、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値以上で、前記角速度センサの出力の符号と該出力の微分値の符号が同じとき、前記角速度センサの出力に第1の係数より小さい第2の係数を乗じて前記駆動信号に加算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記加算手段は、角速度センサの出力の大きさが第1の所定値より大きい第2の所定値以上のときには、該角速度センサの出力の前記駆動信号への加算を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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