JP2009192627A - 電気泳動表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気泳動表示装置の商品性を損ねることなく封止機能を確保することが可能な電気泳動表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】素子基板の第1面上の表示領域に電気泳動シートを貼り付ける工程と、接続基板を前記素子基板の前記第1面とは反対の第2面に貼り合わせる工程と、前記素子基板と前記接続電極とをワイヤーによって接続する工程と、前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの上方から保護基板を押圧して貼り合わせる工程と、前記保護基板の貼り合わせ後、前記保護基板と前記素子基板との間に封止材を配置する工程とを備え、前記保護基板の貼り合わせの前に、前記電気泳動シートのうち前記保護基板に貼り合わされる面に接着層を形成する工程を有し、前記接着層を形成する工程では、前記接着層の平面視での寸法が前記電気泳動シートよりも小さく、かつ、前記表示領域よりも大きくなるように前記接着層を形成する。
【選択図】図10

Description

本発明は、電気泳動表示装置の製造方法に関する。
透明基板に電気泳動物質層及び接着層が設けられてなる電気泳動シートを素子や回路の設けられた素子基板の表示領域に貼り付けた電気泳動表示装置が知られている。素子基板には素子や回路に加えて、当該素子および回路と外部電気回路とを接続するための端子などが設けられていた。(例えば、特許文献1参照)。
外部電気回路は、例えばフレキシブル基板(FPC)上に形成されている構成が一般的であり、素子基板の端子とFPC上に設けられる端子との間は方性導電フィルム(ACF)を介して接続される構成が知られていた。この構成の場合、ACFを用いた接続に1.5mm以上の貼付代が必要となるため、非表示領域がその分大きくなってしまい、電気泳動表示装置の小型化を阻害してしまうという問題があった。
これに対して、素子基板と外部電気回路との間の電気的接続を図るため、別途接続基板を素子基板の背面に設けた構成が提案されている。この構成によれば、外部電気回路側の接続電極が接続基板上に配置され、当該接続電極と素子基板上の端子とがワイヤーボンディングなどによって接続されるようになっている。この構成では、素子基板上の接続端子(0.2mm×0.2mm程度の領域)と接続基板上の接続電極(0.2mm×0.2mm程度の領域)との間の0.1mm程度の距離間を接続すれば済むため、接続に要する長さは0.5mm程度となり、ACFを用いる場合に比べて接続領域を非常に狭くすることが可能となる。
上記のように接続基板を備えた電気泳動表示装置は、電気泳動シートを貼り付けた素子基板の背面に接続基板を貼り付け、素子基板と接続基板との間をワイヤーボンディングで接続し、電気泳動シート上に接着層を介してカバーガラスを押圧して貼り合わせた後に、電気泳動シートとカバーガラスとの間に封止部材(樹脂など)を充填させて封止することにより製造していた。
特開2005−114822号公報
しかしながら、上記の製造過程のうちカバーガラスを貼り合わせる工程において、カバーガラスを押圧する際に接着層が押しつぶされて広がり、電気泳動シートの外側にはみ出してしまうことがあった。はみ出した接着層は封止部材内に浸入し、封止部材の封止機能を低下させててしまい、例えば、水分などの浸入によって、信頼性が低下してしまう問題があった。
その一方、接着層のはみ出しを考慮し電気泳動シートの平面視での寸法を大きくすることも考えられるが、電気泳動表示装置が大型化してしまう問題もあった。
上記のような事情に鑑みて、本発明の目的は、信頼性に優れた電気泳動表示装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法は、素子基板の第1面上の表示領域に電気泳動シートを貼り付ける工程と、接続基板を前記素子基板の前記第1面とは反対の第2面に貼り合わせる工程と、前記素子基板と前記接続電極とをワイヤーによって接続する工程と、前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの上方から保護基板を押圧して貼り合わせる工程と、前記保護基板の貼り合わせ後、前記保護基板と前記素子基板との間に封止材を配置する工程と、を含む電気泳動表示装置の製造方法であって、前記保護基板の貼り合わせの前に、前記電気泳動シートのうち前記保護基板に貼り合わされる面に接着層を形成する工程を、さらに有し、前記接着層を形成する工程では、前記接着層の平面視での寸法が前記電気泳動シートよりも小さく、かつ、前記表示領域よりも大きくなるように前記接着層を形成することを特徴とする。
本発明は、電気泳動表示装置を1つ1つ製造する際の製造方法である。本発明によれば、保護基板の貼り合わせの前に、電気泳動シートのうち保護基板に貼り合わされる面に接着層を形成する工程を有し、当該接着層を形成する工程では、接着層の平面視での寸法が電気泳動シートよりも小さく、かつ、表示領域よりも大きくなるように接着層を形成することとしたので、電気泳動シートの平面視での寸法を大きくしなくても当該電気泳動シート上に接着層の広がりのマージンが確保されることになる。このため、保護基板を押圧して貼り合わせる際に接着層が広がる場合であっても、当該マージンが設けられている範囲で接着層が電気泳動シートからはみ出すのを抑えることができる。これにより、封止部材内への接着剤の浸入を低減できるため、封止部材の封止性能を確保することが可能となり、電気泳動表示装置の所期の信頼性を確保することができる。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法は、マザー基板の第1面上に設けられた複数の表示領域のそれぞれに電気泳動シートを貼り付ける工程と、前記複数の表示領域に対応する接続部を有するマザー接続基板を前記マザー基板の前記第1面とは反対側の第2面に貼り合わせる工程と、前記各表示領域と当該表示領域に対応する前記接続部とをそれぞれワイヤーによって接続する工程と、前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの上方からマザー保護基板を押圧して貼り合わせる工程と、前記マザー保護基板の貼り合わせ後、前記マザー保護基板と前記マザー基板との間に封止材を配置する工程と、前記マザー基板、前記マザー接続基板、前記マザー保護基板及び前記封止材を前記表示領域毎に切断する工程とを備える電気泳動表示装置の製造方法であって、前記マザー保護基板の貼り合わせの前に、前記電気泳動シートのうち前記マザー保護基板に貼り合わされる面に接着層を形成する工程を有し、前記接着層を形成する工程では、前記接着槽の平面視での寸法が前記電気泳動シートよりも小さく、かつ、前記表示領域よりも大きくなるように前記接着層を形成することを特徴とする。
本発明は、いわゆる多面取りと呼ばれる方法によって電気泳動表示装置を製造する際の製造方法である。本発明によれば、マザー保護基板の貼り合わせの前に、電気泳動シートのうちマザー保護基板に貼り合わされる面に接着層を形成する工程を有し、当該接着層を形成する工程では、接着層の平面視での寸法が電気泳動シートよりも小さく、かつ、各表示領域よりも大きくなるように接着層を形成することとしたので、電気泳動シートの平面視での寸法を大きくしなくても当該電気泳動シート上に接着層の広がりのマージンが確保されることになる。このため、マザー保護基板を押圧して貼り合わせる際に接着層が広がる場合であっても、当該マージンが設けられている範囲で接着層が電気泳動シートからはみ出すのを抑えることができる。これにより、封止部材内への接着剤の浸入を低減できるため、封止部材の封止性能を確保することが可能となり、電気泳動表示装置の所期の信頼性を確保することができる。
上記の電気泳動表示装置の製造方法は、前記電気泳動シートは平面視で矩形に形成されており、前記接着層を形成する工程では、前記接着層が、前記電気泳動シートの各角部に重なるように配置されることを特徴とする。
本発明者は、保護基板又はマザー保護基板を押圧する際、接着層のうち電気泳動シートの角部においては他の部分に比べて広がりが小さいことを見出した。そこで、本発明では、接着層が電気泳動シートの各角部に重なるように配置されるように構成した。これにより、電気泳動シートの各角部において保護基板又はマザー保護基板を接着させることができるため、当該保護基板又はマザー保護基板を確実に貼り合わせることができる。
上記の電気泳動表示装置の製造方法は、前記接着層を形成する工程では、前記接着層が、前記電気泳動シートの各辺に対して内側に湾曲するように配置されることを特徴とする。
本発明者は、保護基板又はマザー保護基板を押圧する際、接着層のうち電気泳動シートの各辺に沿った部分においては他の部分に比べて広がりが大きいことを見出した。そこで、本発明では、接着層が電気泳動シートの各辺に対して内側に湾曲するように配置されるように構成した。これにより、接着層が広がりやすい部分により多くのマージンを確保することができるため、接着層のはみ出しを一層確実に防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本実施形態に係る電気泳動表示装置1の概略構成を示す平面図である。図2は図1におけるA−A断面に沿った構成を示す図である。
図1及び図2に示すように、電気泳動表示装置1は、素子基板2、電気泳動シート3、カバーガラス4、および接続基板8を備えており、素子基板2の表面(第1面)に電気泳動シート3が貼り付けられ、当該電気泳動シートの表面にカバーガラス4を配置するとともに、素子基板2の背面(第2面)に接続基板8を配置した構成になっている。
電気泳動表示装置1には静止画や動画等の画像を表示する表示領域5が設けられている。表示領域5内にはマトリクス状に配列された複数の画素が設けられており、画素ごとに表示が行われるようになっている。表示領域5の周囲の領域6は、画像が表示されない非表示領域となっている。この非表示領域6には画素が設けられておらず、駆動回路素子22及び23、端子24などが設けられている。
素子基板2は、基板20と、当該基板上に形成された画素電極などを含む駆動層21を有している。基板20としては、例えばガラス基板、石英基板、シリコン基板、ガリウム砒素基板などの無機基板や、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)等で構成されるプラスチック基板(樹脂基板)などを用いることができる。基板20のうち表示領域5に対応する領域には駆動層21が形成されている。この駆動層21には各画素に設けられる画素電極やスイッチング素子、当該スイッチング素子に接続されるデータ線及び走査線などが形成されている。平面的な駆動層21の形成領域は、表示領域5と略一致しており、駆動回路素子22及び23はこの駆動層21の周縁部(非表示領域6)に設けられている。当該駆動回路素子22及び23はデータ線や走査線に電気的に接続されており、駆動層21に信号を供給するようになっている。端子24は素子基板2の端部(図中では右端)に複数設けられており、素子基板2上に形成されている図示しない配線によって駆動回路素子22及び23に接続されている。
基板20の裏面20bには接続基板8が貼り付けられている。接続基板8は例えばガラスエポキシなどからなるコア部材8aとコア部材8a上に設けられた接続電極8bとを有している。コア部材8aは、一辺が基板20から張り出すように基板20の裏面20bに貼り付けられた矩形の板状部材である。接続電極8bは例えば銅、金などの金属からなり、コア部材8aにおける前記張り出した一辺に沿って複数設けられている。コア部材8aは基板20の裏面20bの全面を覆うように貼り付けられている。接続電極8bは例えば金や、アルミなどの金属からなるワイヤー10を介して基板20の表面20aに設けられた端子24に接続されている。
電気泳動シート3は透明基板30及び電気泳動層31を有している。
透明基板30は電気泳動層31を保持する基板であり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネイト(PC)など光透過性の高い材料からなる矩形の基板である。透明基板30の表面30a側は電気泳動表示装置1の表示面側になっている。透明基板30の内面30bにはほぼ全面に不図示の共通電極が形成されている。共通電極は例えばITOなどの光透過性の高い導電材料で構成されており、上下導通材9によって素子基板2に接続されている。
電気泳動層31は複数のマイクロカプセル(電気泳動物質層)32及び接着層33を有している。
マイクロカプセル32は電気泳動分散液が封入された略球状のカプセルであり、各カプセルの直径はほぼ同一(50μm〜100μm)になっている。マイクロカプセル32のカプセル壁膜を形成する材料としては、アラビアガム・ゼラチンの複合膜、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、尿素樹脂などの化合物が挙げられる。マイクロカプセル32に封入された電気泳動分散液は、複数の電気泳動粒子と、当該電気泳動粒子を分散させるための液層分散媒とからなる。
液層分散媒としては、水やアルコール系溶媒、各種エステル類、ケトン類、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩又はその他の種々の油類等の単独、またはこれらの混合物に界面活性剤等を配合したものを用いることができる。
電気泳動粒子としては、液相分散媒中で電位差による電気泳動により移動する性質を有する有機あるいは無機の粒子(高分子あるいはコロイド)を用いることができる。具体的には、カーボンブラック、アニリンブラック等の黒色顔料、二酸化チタン等の白色顔料、モノアゾのアゾ系顔料、イソインドリノン等の黄色顔料、モノアゾのアゾ系顔料、キナクリドンレッド等の赤色顔料、フタロシアニンブルー等の青色顔料、フタロシアニングリーン等の緑色顔料等の1種又は2種以上を用いることができる。これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等を添加することができる。
マイクロカプセル32には、例えば白色顔料である二酸化チタンと黒色顔料であるカーボンブラックとの二種類の電気泳動粒子が封入されており、一方が負に、他方が正に帯電されている。勿論他の電気泳動粒子を用いても構わないし、電気泳動粒子を一種類のみ用い、これを共通電極側、あるいは画素電極側に泳動させることで表示可能となるように構成しても構わない。
接着層33は、バインダを兼ねた接着剤である。接着層33としては、マイクロカプセル32のカプセル壁膜に対する親和性が良好で、共通電極および画素電極に対する接着性に優れ、かつ絶縁性の良い接着剤であることが好ましい。また、硬化後も弾性がある接着剤が好ましい。
カバーガラス4は光透過性が高く、平坦度が優れ、キズつきにくいガラスなどが適している。具体的には、無機ガラスや、クリスタルガラスなどを用いることができる。また、サファイヤガラスや、アクリルガラスであっても良い。このカバーガラス4と電気泳動シート3との間は、例えば両面テープなどの透明な接着層11により固定されている。カバーガラス4と素子基板2との間には封止材7が設けられている。封止材7を構成する材料としては、例えばエポキシ系、アクリル系、シリコン系の樹脂などが挙げられる。本実施形態では、封止材7はエポキシ樹脂で形成されている。当該封止材7は接続基板8のコア部材8a及び接続電極8bを覆うと共にワイヤー10を全部覆うように設けられており、素子基板2と接続基板8との接続を構成する部位は封止材7によって覆われた状態になっている。
電気泳動層31は、素子基板2と透明基板30とで挟持された上に、カバーガラス4と接続基板8とで表裏を覆われている。さらに、電気泳動層31の周縁部は、封止材7で封止されているため、当該層への水分の浸入を確実に防止することができる構成になっている。これにより、水分の浸入による電気泳動層31の動作不良を防ぐことが可能となり、表示品位の低下を防ぐことができる。
次に、上記のように構成された電気泳動表示装置1の動作を簡単に説明する。
画素電極と共通電極との間において、共通電極の電圧が相対的に高くなるように電圧を印加すると、正に帯電された黒色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内のうち画素電極側に引き寄せられる。一方、負に帯電された白色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内の共通電極側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル32内の透明基板30側には白色の電気泳動粒子が集まることになり、電気泳動表示装置1の表示領域5にはこの白色の電気泳動粒子の色(白色)が表示されることとなる。
逆に、画素電極の電位が共通電極に対して相対的に高くなるように電圧を印加すると、負に帯電された白色の電気泳動粒子はクーロン力によって画素電極側に引き寄せられる。一方、正に帯電された黒色の電気泳動粒子はクーロン力によって共通電極側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル32内の透明基板30側には黒色の電気泳動粒子が集まることになり、電気泳動表示装置1の表示領域5には黒色の電気泳動粒子の色(黒色)が表示されることとなる。
次に、上記のように構成された電気泳動表示装置1の製造方法を説明する。本実施形態では、複数の電気泳動表示パネルの集合体を形成し、当該集合体をダイシングテープ上に配置し、ダイシングブレード等によりこの集合体を切断することによって複数の電気泳動表示装置1に個片化する、いわゆる多面取りと呼ばれる手法を例に挙げて説明する。
図3は、電気泳動表示装置の製造過程の一態様を示す工程図である。
まず、図3に示すように、マザー基板40の表面40aに複数のパネル領域Pを形成する。各パネル領域Pのうち表示領域5には画素電極やスイッチング素子などを形成し、非表示領域6には上記の駆動回路素子や端子24、配線などを形成する。この1つ1つのパネル領域Pが1つ1つの電気泳動表示装置1となる。
パネル領域Pを形成した後、図4に示すように、電気泳動シート3を各パネル領域Pの表示領域5に貼り付ける。この電気泳動シート3のうち透明基板30の表面30aには予め接着層11を形成しておく。
図10は、電気泳動表示装置の製造過程の一態様を示す工程図である。図10(a)は、電気泳動シート3単品に、接着剤11を塗布した状態を示している。図10(b)は、電気泳動シート3上にマザー保護基板44を貼り付けた後における、接着剤11の態様を示している。
図10(a)に示すように、接着層11は平面視で透明基板30の4辺に沿って形成することとし、接着層11の角部分11aは透明基板30の各角部に重なるように形成する。また、接着層11の角部分11a同士の間(辺部分11b)が透明基板30の各辺に対して平面視で当該透明基板30の中心に湾曲するように形成する。この辺部分11bは表示領域5に重なる領域の外側に配置されるように形成する。このように、接着層11が表示領域5の平面視での寸法よりも大きく、かつ、電気泳動シート3の平面視での寸法よりも小さい状態で形成される。
なお、接着層11は、例えば、図10(a)においてハッチングにて示された接着層11の領域を開口部としたマスクを用いて、シルク印刷法によって、接着材を印刷することによって形成することができる。または、当該領域を走査するようにプログラムされた、制御式のディスペンサによって塗布しても良い。または、同様に走査制御された、インクジェット吐出装置によって、印刷することでも良い。
また、接着層11としては、透明性に優れたものが適しており、例えば、エポキシ系、シリコン系、ゴム系などの接着剤を用いることができる。また、紫外線効果型の接着剤であっても良い。
電気泳動シート3を貼り付けた後、図5に示すように、粘着テープなどを介してマザー接続基板41をマザー基板40の裏面40bに貼り付ける。マザー接続基板41の端子8bがマザー基板40の図中上下の外側に露出するように位置合わせをして貼り付けるようにする。
マザー接続基板41を貼り付けた後、図6に示すように、マザー基板40上の端子24とマザー接続基板41上の接続電極8bとの間をワイヤー10によって接続する。
ワイヤー10による接続後、図7に示すように、電気泳動シート3の上方からマザー保護基板44を接着層11に押圧して貼り合わせる。例えば図中上列のパネル領域について1枚、図中下列のパネル領域について1枚、計2枚のマザー保護基板44を貼り合わせるようにする。マザー保護基板44の押圧については、ロールによる加圧や真空ラミネータによる加圧などが挙げられる。マザー保護基板44は電気泳動シート3上及びワイヤーボンディング接合された部分を覆うように配置する。マザー保護基板44を押圧する際に、図10(b)に示すように、電気泳動シート3上の接着層11が押しつぶされ、透明基板30の表面30aのほぼ全面に亘って広がっていき、透明基板30の端辺まで広がることになる。
マザー保護基板44を貼り合わせた後、図8に示すように、当該マザー保護基板44とマザー基板40との間に封止材42を封入する。この封止材42を構成する材料としては例えばエポキシ樹脂などが挙げられる。例えば、ディスペンサを用いてエポキシ樹脂を充填し、エポキシ樹脂がマザー保護基板44とマザー基板40との間を毛細管力によって行き渡ることで封止材42を封入する。封止材42は、電気泳動シート3同士の間やワイヤーボンディング接続された部分など、パネル領域Pのほぼ全面に形成される。
封止材42を形成後、封止材42を加熱して固化する。封止材42を固化することによって当該封止材42に接触しているマザー保護基板44とマザー保護基板44とが貼り合わされた状態で固定されることになる。なお、封止材42としては、エポキシ系に加えて、シリコン系、ゴム系などの充填剤(接着材)を用いることができる。また、紫外線効果型の充填剤(接着剤)であっても良い。
封止材42の硬化後、例えばダイシングブレード(不図示)などの切削部材によってマザー接続基板41、マザー基板40、封止材42及びマザー保護基板44を切断する。これらの切断後、個々の電気泳動表示装置1を得る。
このように、本実施形態によれば、マザー保護基板44の貼り合わせの前に、電気泳動シート3のうちマザー保護基板44に貼り合わされる面(透明基板30の表面30a)に接着層11を形成し、当該接着層11を形成する際には、接着層11の平面視での寸法が電気泳動シート3よりも小さく、かつ、各表示領域5よりも大きくなるように接着層11を形成することとしたので、電気泳動シート3の平面視での寸法を大きくしなくても当該電気泳動シート3上に接着層11の広がりのマージンが確保されることになる。このため、マザー保護基板44を押圧して貼り合わせる際に接着層11が押し広げられても、当該マージンが設けられている範囲で接着層11が電気泳動シート3からはみ出すのを抑えることができる。このように、マザー保護基板44の押圧による広がりを予め想定した上で接着層11を形成することにより、電気泳動表示装置1の商品性を損ねることなく封止機能を確保することができる。
また、本発明者らは、マザー保護基板44を押圧する際、接着層11のうち電気泳動シート3の角部においては他の部分に比べて広がりが小さいことを見出した。そこで、本実施形態では、接着層11が電気泳動シート3の各角部に重なるように配置されるように構成した。これにより、電気泳動シート3の各角部においてマザー保護基板44を接着させることができるため、当該マザー保護基板44を確実に貼り合わせることができる。
また、本発明者は、マザー保護基板44を押圧する際、接着層11のうち電気泳動シート3の各辺に沿った部分11bにおいては他の部分に比べて広がりが大きいことを見出した。そこで、本発明では、接着層11が電気泳動シート3の各辺に対して内側に湾曲するように配置されるように構成した。これにより、接着層11が広がりやすい部分により多くのマージンを確保することができるため、接着層11のはみ出しを一層確実に防ぐことができる。これにより、封止材42内への接着層11の浸入を低減できるため、封止材42の封止性能を確保することが可能となり、電気泳動表示装置1の所期の信頼性を確保することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、いわゆる多面取りと呼ばれる手法によって電気泳動表示装置1を製造する例を説明したが、これに限られることは無く、当該電気泳動表示装置1を1つずつ個別に製造する場合であっても本発明は適用可能である。
この場合、素子基板2の表面上の表示領域5に電気泳動シート3を貼り付け、接続基板8を素子基板2の裏面に貼り合わせ、素子基板2と接続電極8bとをワイヤー10によって接続し、当該ワイヤーによる接続後、電気泳動シート3の上方からカバーガラス4を押圧して貼り合わせ、当該カバーガラス4の貼り合わせ後、カバーガラス4と素子基板2との間に封止材7を配置することで電気泳動表示装置1が製造される。カバーガラス10の貼り合わせの前に、図10(a)に示すように、電気泳動シート3のうちカバーガラス4に貼り合わされる面に接着層11を形成するものとし、当該工程では、接着層11の平面視での寸法が電気泳動シート3よりも小さく、かつ、表示領域5よりも大きくなるように接着層11を形成する。
また、カバーガラス4を押圧する際、上記実施形態と同様に接着層11が電気泳動シート3の各角部に重なるように配置されるように構成してもよい。これにより、電気泳動シート3の各角部においてマザー保護基板44を接着させることができるため、当該マザー保護基板44を確実に貼り合わせることができる。
また、カバーガラス4を押圧する際、上記実施形態と同様に、接着層11が電気泳動シート3の各辺に対して内側に湾曲するように配置されるように構成した。これにより、接着層11が広がりやすい部分により多くのマージンを確保することができるため、接着層11のはみ出しを一層確実に防ぐことができる。
また、上記実施形態においては、封止材7及びスペーサ層42の構成材料をエポキシ樹脂としたが、これに限られることは無く、上記実施形態で挙げた材料を含む他の材料を構成材料としても勿論構わない。
また、上記実施形態の電気泳動表示装置1の表示領域5の中央部に貫通孔を開けることにより、当該電気泳動表示装置1を時計などの他の電子機器の表示部として用いることが可能となる。この場合、上記製造過程のうち封止材42を形成して乾燥させた後、切断前に当該貫通孔を形成することが好ましい。
本発明の実施の形態に係る電気泳動表示装置の構成を示す平面図。 本実施形態に係る電気泳動表示装置の構成を示す断面図。 電気泳動表示装置の製造過程を示す工程図。 同、工程図。 同、工程図。 同、工程図。 同、工程図。 同、工程図。 同、工程図。 同、工程図。
符号の説明
1…電気泳動表示装置 2…素子基板 3…電気泳動シート 4…カバーガラス 5…表示領域 6…非表示領域 7…封止材 8…接続基板 10…ワイヤー 11…接着層 30…透明基板 31…電気泳動層 40…マザー基板 41…マザー接続基板 42…スペーサ層 44…マザー保護基板

Claims (4)

  1. 素子基板の第1面上の表示領域に電気泳動シートを貼り付ける工程と、
    接続基板を前記素子基板の前記第1面とは反対の第2面に貼り合わせる工程と、
    前記素子基板と前記接続電極とをワイヤーによって接続する工程と、
    前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの上方から保護基板を押圧して貼り合わせる工程と、
    前記保護基板の貼り合わせ後、前記保護基板と前記素子基板との間に封止材を配置する工程と、
    を含む電気泳動表示装置の製造方法であって、
    前記保護基板の貼り合わせの前に、前記電気泳動シートのうち前記保護基板に貼り合わされる面に接着層を形成する工程を、さらに有し、
    前記接着層を形成する工程では、前記接着層の平面視での寸法が前記電気泳動シートよりも小さく、かつ、前記表示領域よりも大きくなるように前記接着層を形成する
    ことを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。
  2. マザー基板の第1面上に設けられた複数の表示領域のそれぞれに電気泳動シートを貼り付ける工程と、
    前記複数の表示領域に対応する接続部を有するマザー接続基板を前記マザー基板の前記第1面とは反対側の第2面に貼り合わせる工程と、
    前記各表示領域と当該表示領域に対応する前記接続部とをそれぞれワイヤーによって接続する工程と、
    前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの上方からマザー保護基板を押圧して貼り合わせる工程と、
    前記マザー保護基板の貼り合わせ後、前記マザー保護基板と前記マザー基板との間に封止材を配置する工程と、
    前記マザー基板、前記マザー接続基板、前記マザー保護基板及び前記封止材を前記表示領域毎に切断する工程と
    を含む電気泳動表示装置の製造方法であって、
    前記マザー保護基板の貼り合わせの前に、前記電気泳動シートのうち前記マザー保護基板に貼り合わされる面に接着層を形成する工程を、さらに有し、
    前記接着層を形成する工程では、前記接着槽の平面視での寸法が前記電気泳動シートよりも小さく、かつ、前記表示領域よりも大きくなるように前記接着層を形成する
    ことを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。
  3. 前記電気泳動シートは平面視で矩形に形成されており、
    前記接着層を形成する工程では、前記接着層が、前記電気泳動シートの各角部に重なるように配置される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  4. 前記接着層を形成する工程では、前記接着層が、前記電気泳動シートの各辺に対して内側に湾曲するように配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011150233A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Seiko Epson Corp 電気泳動表示装置および電子機器

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