JP2009186552A - 液体現像装置および湿式画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の液体現像装置10および湿式画像形成装置において、現像剤担持体12が、当該現像剤担持体12をクリーニングするための第1のクリーニング手段32aおよび第2のクリーニング手段32bを備えており、かつ、第1のクリーニング手段32aでは、現像剤担持体12から正帯電のトナーが電気泳動するようにバイアス電位を印加するとともに、第2のクリーニング手段32bでは、現像剤担持体12から負帯電のトナーが電気泳動するようにバイアス電位を印加する。
【選択図】図1
Description
また、液体現像装置において、液体現像剤タンクの貯溜された液体現像剤は、汲み上げローラで汲み上げられ、供給ローラにて薄層化された後、現像ローラに薄層として塗布されて、これが感光体ドラムに供給される。
また、液体現像剤の均一な薄層の形成を目的とする供給ローラとしては、従来からアニロックスローラが用いられている。かかるアニロックスローラは、表面に精密なセルが刻印されたローラであり、汲み上げローラにより供給された液体現像剤は、該セルに溜められて、現像ローラまで搬送される。
このとき、アニロックスローラの表面をドクタブレードにより規制することで、各セルについて、正確に規定された液量がセルに残り、現像ローラに塗布され、液体現像剤の薄層を形成するようになっている。
すなわち、液体現像剤の薄層中のトナー成分を現像ローラ側に電界的作用により集合・圧縮(トナーコンパクション処理)せしめられ、現像ローラ側に高濃度のトナー成分を有する液体現像剤層を形成する。この後、液体現像剤の薄層は、感光体ドラムに供給されて、感光体ドラム上の静電潜像が現像され、精細なトナー像が形成されるように構成されている。
こうした残留液体現像剤が、現像ローラ上に堆積して、凝集すると、トナー汚染等を誘発し、形成画像に悪影響を及ぼすおそれがある。
したがって、継続的に安定した画像形成を行うためには、現像ローラ上に残留した液体現像剤を、その都度、除去・清掃して、現像ローラの表面状態を適正に維持する必要がある。
電界的作用によるものとしては、現像ローラに当接等させて、現像ローラと同期回転し、バイアス電位が印加されるクリーニングローラ等を用いて、バイアス電位を印加することにより、トナー成分を吸着し、現像ローラから除去する構成が一般的である。
また、機械的作用によるものとしては、クリーニングブレードを現像ローラに当接させ、摩擦力等の機械的作用により、液体現像剤を現像ローラから除去する構成が一般的である。
また、電界的作用および機械的作用を同時に作用させる液体現像装置も提案されており、クリーニングローラに摩擦作用等の機能を持たせて、それにより、液体現像剤を除去する構成の除去手段が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
すなわち、図6〜7に示すように、電界的除去手段332及び機械的除去手段333によって回収されたトナー成分331aと、これ以外の液体現像剤成分(キャリア成分が多いもの)331bと、を分別して、別々のタンクに回収することによって、液体現像剤の再生および廃棄を効率的に行う液体現像方法である。
より具体的には、図8に示すように、現像ローラ312の周囲に、電界的除去手段332と、機械的除去手段333と、を順次に備え、帯電装置317による帯電と同期させて、電界的除去手段332に対して、所定のバイアス電位を印加するための制御手段を有している。
より具体的には、図9に示すように、静電像担持体410の表面から離して並置した複数のクリーニング部材420A、420Bに、バイアス印加装置425A、425Bにより互いに極性が異なるバイアス電圧を印加し、静電像担持体410上の残留トナーをこれらクリーニング部材420A、420Bにそれぞれ吸引転移させる構成の除去手段である。
すなわち、図10に示すように、微量ではあるが、逆極性の液体現像剤まで、所望帯電の液体現像剤と一緒に回収する場合があって、回収利用した液体現像剤の性能が、未使用の液体現像剤と比較して、著しく乏しいという問題が見られた。
一方、アルキルベンゼンスルホン酸等の電荷付与剤を用いた負帯電の液体現像剤であっても、正帯電の液体現像剤が混入することが判明している。
しかるに、所望極性の液体現像剤に対して、逆極性の液体現像剤が微量であっても混入すると、画像形成時に、転写効率が低下するという問題が見られた。また、液体現像装置において所定のバイアス電位を印加したとしても、現像ロールから、クリーニング部材に対して、効果的に電気泳動しないため、クリーニング不良を起こしやすいという問題も見られた。
しかしながら、電気泳動を用いて現像ローラに付着した液体現像剤を除去する液体現像方式に適用した場合においては、完全には、液体現像剤を基本的に除去できないという問題が見られた。
すなわち、本発明によれば、逆極性の液体現像剤の影響を排除し、所望極性の液体現像剤の回収効率に優れた液体現像装置、およびそのような液体現像装置を備えた湿式画像形成装置を提供することを目的とする。
像担持体に対して、絶縁性液体中にトナーを分散させた液体現像剤を供給する現像剤担持体と、
当該現像剤担持体に対向して設けられた帯電装置と、
現像剤担持体の回転方向に対して、帯電装置の下流側に設けられ、現像剤担持体上に残留する液体現像剤を除去する機械的除去手段と、
を備えた液体現像装置であって、
現像剤担持体上に残留する液体現像剤を電気的に除去するクリーニング手段を備えており、かつ、
クリーニング手段において、現像剤担持体から所定極性のトナーが電気泳動する第1のバイアス電位と、現像剤担持体から逆極性のトナーが電気泳動する第2のバイス電位と、をそれぞれ印加することを特徴とする液体現像装置が提供され、上述した問題を解決することができる。
その結果、現像剤担持体に対する電界的クリーニング効果に極めて優れた液体現像装置、ひいては転写効率に優れた湿式画像形成装置を提供することができる。
また、所定極性のトナーを主として分離回収することができるため、逆極性のトナーの影響を排除して、未使用の液体現像剤と比較して、転写効率等の現像特性が変わらない所定極性のトナーを含む液体現像剤として再利用することもできる。
このように構成することにより、耐溶剤性等に優れたアモルファスシリコン感光体に適した液体現像装置を提供することができる。すなわち、アモルファスシリコン感光体の特性上、正帯電のトナーを含む液体現像剤のみが使用できるためである。
このように複数のクリーニング手段を設けることにより、第1のバイアス電位と、第2のバイアス電位と、を正確に印加することができ、その結果、所定極性のトナーであっても、その逆極性のトナーであっても、それぞれ効率的に回収することができる。
このように構成することにより、所定極性のトナーを先に、かつ効率的に回収することができる。
すなわち、所定極性のトナーが、正帯電のトナーであって、逆極性のトナーが、負帯電のトナーの場合、先に、正帯電のトナーを回収することによって、比較的多く存在する正帯電のトナーを効率的に除去することができる。
また、比較的多く存在する正帯電のトナーが先に除去された後であれば、それに邪魔されず、微量の負帯電のトナーであっても、効率的に除去することができる。
このように構成することにより、回収した所定極性のトナー、例えば、正帯電のトナーを効率的に再利用することができる。
像担持体に対して、絶縁性液体中にトナーを分散させた液体現像剤を供給する現像剤担持体と、
当該現像剤担持体に対向して設けられた帯電装置と、
現像剤担持体の回転方向に対して、帯電装置の下流側に設けられ、現像剤担持体上に残留する液体現像剤を除去する機械的除去手段と、
を備えた液体現像装置を有する湿式画像形成装置であって、
現像剤担持体上に残留する液体現像剤を電気的に除去するクリーニング手段を備えており、かつ、
クリーニング手段において、現像剤担持体から所定極性のトナーが電気泳動する第1のバイアス電位と、現像剤担持体から逆極性のトナーが電気泳動する第2のバイアス電位と、をそれぞれ印加することを特徴とする湿式画像形成装置である。
その結果、現像剤担持体に対する電気的クリーニング効果に極めて優れた液体現像装置を備え、転写効率に優れた湿式画像形成装置を提供することができる。
また、所定極性のトナーのみを分離回収することができるため、逆極性のトナーの影響を排除して、未使用の液体現像剤(トナー)と比較して、転写効率等の現像特性が変わらない所定極性の液体現像剤を再利用することもできる。
第1の実施形態は、図1および図2に示すように、
像担持体51に対して、絶縁性液体中にトナーを分散させた液体現像剤11を供給する現像剤担持体12と、
現像剤担持体12に対向して設けられた帯電装置17と、
現像剤担持体12の回転方向に対して、帯電装置17の下流側に設けられ、現像剤担持体12上に残留する液体現像剤を除去する機械的除去手段33と、
を備えた液体現像装置10であって、
現像剤担持体12上に残留する液体現像剤11を電気的に除去する複数のクリーニング手段32a、32bを備えており、かつ、
複数のクリーニング手段32a、32bにおいて、現像剤担持体12から所定極性のトナーが電気泳動する第1のバイアス電位と、現像剤担持体12から逆極性のトナーが電気泳動する第2のバイアス電位と、をそれぞれ印加することを特徴とする液体現像装置10である。
また、所定極性のトナーが、正帯電のトナーであって、逆極性のトナーが、負帯電のトナーであるとして、本発明に係る液体現像装置について説明する。
なお、図1および図2は、それぞれ液体現像装置10の基本構成を説明するための図であり、図2は、図1の液体現像装置10の部分拡大図である。
図1および図2に示すように、液体現像装置10は、トナーを含有する液体現像剤11を貯溜する液体現像剤タンク18を備えている。
また、かかる液体現像装置10の内部には、現像ローラ12と、アニロックスローラ13と、汲み上げローラ14と、ドクタブレード15と、クリーニングブレード33と、帯電装置17と、クリーニング手段32等が設けられており、現像ローラ12、アニロックスローラ13、汲み上げローラ14は、それぞれ歯車列等からなる駆動手段により回転駆動される。
そして、アニロックスローラ13と、汲み上げローラ14と、の当接部近傍のアニロックスローラ13上に、供給装置18cによって、所定の液体現像剤が供給されている。
また、現像ローラ12は、アニロックスローラ13より、液体現像剤11の供給を受け、その表面に液体現像剤の薄層を形成し、該液体現像剤を感光体ドラム51に供給して、この感光体ドラム51に形成された静電潜像を現像する。
なお、現像ローラ12の表面は、樹脂コーティングした導電性のゴム層としており、トナーの離型性を高めている。そして、ゴムローラとしては、35〜50度(JIS A)の硬度ものを使用するのが望ましい。また、現像ローラ12の表面に形成された液体現像剤11の薄層中のトナーは、後述する帯電装置17により、電界を印加せしめられるように構成されている。すなわち、所定の帯電処理がなされたトナーは、帯電装置17において生じた電気的な反発作用で、現像ローラ12の表面側に、押しやられることになる。
また、帯電装置17は、一例ではあるが、コロトロン方式の帯電装置であるとともに、感光体ドラム51に対して現像ローラ12の回転方向の上流側であって、現像ローラ12に対向して設けられており、制御手段(図示せず)により、出力電位や動作タイミング等の制御がなされている。
かかる帯電装置17は、現像ローラ12に対向して設けられており、液体現像剤11のトナー成分の帯電極性と同極性の電圧が帯電装置17のコロナワイヤーに印加される。
したがって、帯電装置17をオンにしたとき、該帯電装置17に対向する現像ローラ12表面上の液体現像剤11の薄層では、電界的作用によって、液体現像剤11中のトナー成分が、帯電装置17と反発して、液体現像剤11の薄層内の現像ローラ12側に集合せしめられるように構成されている(トナーコンパクション処理)。
また、現像ローラ12に対してクリーニングローラ32の回転方向の下流側(図1および図2中、クリーニングローラ32の右側)には、機械的除去手段としてのクリーニングブレード33が、現像ローラ12に当接するように設けられている。
このクリーニングブレード33は、一例ではあるが、厚み1.8mm、ゴム硬度77度のウレタンゴムからなる板部材で、現像ローラ12に対して、その軸線方向について、該ブレードの長手方向の一端が、撓み1mm、圧接角度10度にて、精度よくカウンタ当接するようになっている。
また、電気的クリーニング手段としての複数のクリーニングローラ32(32a、32b)は、感光体ドラム51に対して、現像ローラ12の回転方向の下流側に設けられている。
そして、図1および図2に示すように、複数のクリーニングローラ32(32a、32b)のローラ下面が、それぞれ現像ローラ12のローラ上面に、圧接するように設けられている。
かかる複数のクリーニングローラ32(32a、32b)は、モータや歯車等を利用した回転駆動手段により、回転駆動され、現像ローラ12に対して、同方向に等速、もしくは線速差を持って回転するように構成されている。
また、複数のクリーニングローラ32の別の一つとしての第2のクリーニング手段32bにおいては、現像剤ローラ12から負帯電のトナーが電気泳動する第2のバイアス電位を印加する構成とされている。
また、図1に示すように、所定極性の液体現像剤として、正帯電の液体現像剤のみを分離回収することができるため、負帯電の液体現像剤の影響を排除して、未使用の液体現像剤と比較して、特性が変わらない正帯電の液体現像剤を再利用することもできる。
なお、液体現像中のキャリア液は、その半分程度がクリーニングローラ32aに付着して移行する。さらに、下流側のクリーニングローラ32bにも残余のキャリア液の約半分が付着して移行する。
この理由は、このように電圧印加することにより、正帯電のトナーであっても、負帯電のトナーであっても、交互に印加しない場合と比較して、さらに効率的に回収することができるためである。
すなわち、正帯電のトナーが電気泳動する第1のバイアス電位と、負帯電のトナーが電気泳動する第2のバイアス電位とを交互に印加するのに対応して、正帯電のトナーと、負帯電のトナーとが混合しないように、適宜各トナーを回収したり、廃棄したりすることが好ましい。
一例ではあるが、第1のバイアス電位の印加時間をT秒とした場合、第2のバイアス電位の印加時間を0.01〜0.5T秒とすることが好ましい。
この理由は、第1のクリーニング手段32aによって、正帯電の液体現像剤の残留量を選択的に除去するものの、先に、第2のクリーニング手段32bによって、負帯電の液体現像剤の残留量を除去しようとしても、正帯電の液体現像剤の中に、あたかも埋没している状態で存在するため、除去効率が低くなるためである。
したがって、第1のクリーニング手段32aを、第2のクリーニング手段32bよりも、回転方向の上流側に配置し、正帯電の液体現像剤を先に選択的に除去することにより、正帯電の液体現像剤の除去効率のみならず、負帯電の液体現像剤の除去効率を高めることができる。
この理由は、このように構成することにより、回収した正帯電の液体現像剤であれば、負帯電の液体現像剤の影響を受けないために、未使用の正帯電の液体現像剤と同等なものとして、効率的に再利用することができるためである。
この理由は、このように構成することにより、液体現像剤としては好ましくない負帯電の液体現像剤を効率的に排除し、正帯電の液体現像剤を再利用する際に、その影響を効果的に排除することができるためである。
そして、図1に示すように、クリーニングローラ32(32a、32b)には、バイアス電位印加手段42、43が電気接続されており、これらのバイアス電位印加手段42、43の制御手段(図示せず)によって、出力電位や動作タイミング等の精密な制御がなされている。
なお、本実施形態においては、一例ではあるが、現像ローラ12にも、バイアス電位印加手段41が電気接続されており、そのバイアス電位を+300Vとしてあるのに対して、第1のクリーニング手段32aへのバイアス電位を+100Vとしてあり、さらに、第2のクリーニング手段32bへのバイアス電位を+500Vとしてある。
同様に、バイアス電位印加手段41、43によって、現像ローラ12と、第2のクリーニング手段32bとの電位差としては、50〜200Vの差とすることが好ましく、80〜120Vの差とすることがより好ましい。
よって、バイアス電位印加手段41、42、43によって、例えば、現像ローラ12に対して、200〜400Vの電圧を印加し、第1のクリーニング手段32aに、第1のバイアス電位として、10〜200V未満の電圧を印加し、かつ、第2のクリーニング手段32bに、第2のバイアス電位として、400超〜800Vの電圧を印加することが好ましい。
次に、図1を参照しながら、液体現像装置10の動作について説明する。
ここで、液体現像剤11は、通常、キャリアとしてシリコンオイル等からなる非極性の絶縁性液体中に、正電荷を有する微細な樹脂からなるトナー粒子(粒径:約1μm)を分散混濁させたものである。
次いで、アニロックスローラ13と、汲み上げローラ14とのニップ部を通して、同期して回転するアニロックスローラ13のローラ面に順次塗布されていく。
次に、現像ローラ12に形成された液体現像剤11の薄層は、帯電装置17によって、トナー成分を現像ローラ12側に集合せしめるトナーコンパクション処理を施されて、その後、静電潜像が形成された感光体ドラム51に供給されて、感光体ドラム51上にトナー画像が、現像される。
また、再利用装置45に回収された液体現像剤11につき、濃度計45bによって、所定濃度が確認される。そして、必要量のキャリア液、または現像装置10で、通常用いるのよりもトナー濃度が高い液体現像剤を加えて、所定濃度に調整される。その後、配管45c、バルブ48および供給装置18cを介して、アニロックスローラ13と、汲み上げローラ14とのニップ部に戻される。
一方、廃棄液溜め18bに回収された液体現像剤11は、バルブ46を介して、廃液タンク47に送液された後、外部に廃棄されることになる。
したがって、所定極性のトナーを含む液体現像剤として、正帯電のトナーを含む液体現像剤のみを分離回収することができるため、逆極性のトナーを含む液体現像剤として、負帯電のトナーを含む液体現像剤の影響を排除して、未使用の液体現像剤と比較して、特性が変わらない正帯電の液体現像剤として、再利用することができる。
第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、図3に示すように、現像剤担持体12上に残留する液体現像剤11を、電気的に除去するためのクリーニング手段32を一つ備えた液体現像装置10´である。
すなわち、像担持体51に対して、絶縁性液体中にトナーを分散させた液体現像剤11を供給する現像剤担持体12と、
現像剤担持体12に対向して設けられた帯電装置17と、
現像剤担持体12の回転方向に対して、帯電装置17の下流側に設けられ、現像剤担持体12上に残留する液体現像剤を除去する機械的除去手段33と、
を備えた液体現像装置10´であって、
現像剤担持体12上に残留する液体現像剤11を電気的に除去する一つのクリーニング手段32を備えており、かつ、
一つのクリーニング手段32において、現像剤担持体12から所定極性のトナーが電気泳動する第1のバイアス電位と、現像剤担持体から逆極性のトナーが電気泳動する第2のバイアス電位と、をそれぞれ印加することを特徴とする液体現像装置10´である。
その結果、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、現像剤担持体12に対する電気的クリーニング効果に極めて優れた液体現像装置10´を提供することができる。
また、一つのクリーニング手段32であっても、所定極性のトナー、例えば、正帯電のトナーのみを分離回収することができるため、逆極性のトナーの影響を排除して、未使用の液体現像剤と比較して、特性が変わらない液体現像剤(正帯電のトナー)11として、効果的に再利用することもできる。
さらに、一つのクリーニング手段32であることから、第1の実施形態のように、複数のクリーニング手段を設ける場合と比較して、小型、軽量の液体現像装置とすることができる。
なお、一つのクリーニング手段32であることから、所定極性のトナーと、逆極性のトナーとが混じりやすいものの、バルブ46の後に切り替え弁等を設けることにより、混入の問題を効果的に解決することができる。
その他、クリーニング手段の数を一つとする以外については、第2の実施形態における液体現像装置の基本的構成や動作、あるいは再利用の仕方等は、第1の実施形態における液体現像装置と実質的に等しいことから、ここでの詳細な説明は省略する。
第3の実施形態は、図4に示すように、第1の実施形態の液体現像装置10を有する湿式画像形成装置150、あるいは図5に示すように、第2の実施形態の液体現像装置10´を有する湿式画像形成装置200である。
すなわち、図4および図5に示すように、像担持体51に対して、絶縁性液体中にトナーを分散した液体現像剤を供給する現像剤担持体と、
現像剤担持体の回転方向の上流側であって、現像剤担持体に対向して設けられた帯電装置と、
当該帯電装置よりも下流側に設けられ、現像剤担持体上に残留する液体現像剤を除去する機械的除去手段と、
を備えた液体現像装置10、10´を有する湿式画像形成装置150、200であって、
現像剤担持体上に残留する液体現像剤を電気的に除去するクリーニング手段を備えており、かつ、
クリーニング手段において、現像剤担持体から所定極性のトナーが電気泳動する第1のバイアス電位と、現像剤担持体から逆極性のトナーが電気泳動する第2のバイアス電位と、をそれぞれ印加することを特徴とする湿式画像形成装置150、200である。
なお、図4は、第1の実施形態の液体現像装置10を有するタンデム型の湿式画像形成装置(カラープリンタ)150の基本構成を説明するための図である。
また、図5は、第2の実施形態の液体現像装置10´を有するタンデム型の湿式画像形成装置(カラープリンタ)200の基本構成を説明するための図である。
図4に示すカラープリンタ150(および図5に示すカラープリンタ200)は、画像形成のための様々なユニットや部品が収納される上側本体部150Aと、この上側本体部150Aの下部に配置され、各色用の液体現像剤循環装置LY、LM、LC、LB(混合液体供給システム)が収納される下側本体部150Bと、から構成されている。
そして、上側本体部150Aには、画像データに基づいてトナー画像を形成するタンデム式の画像形成部2と、用紙を収容する用紙収納部3と、画像形成部2で形成されたトナー画像を用紙上に転写する二次転写部4と、転写されたトナー画像を用紙上に定着させる定着部5と、定着の完了した用紙を排紙する排出部6と、用紙収納部3から排出部6まで用紙を搬送する用紙搬送部7と、が含まれている。
また、中間転写ベルト21は、導電性を有する使用可能な用紙搬送方向に直角な方向の長さが最大の用紙より幅広であって、無端状、すなわちループ状のベルト状部材であり、図中、時計回りに循環駆動される。中間転写ベルト21の循環駆動において外側を向く面を以下、表面と称し、他方の面を裏面と称する。
なお、各画像形成ユニットFY、FM、FC、FBの配置の順番はこの限りではないが、各色の混色による完成画像への影響を配慮すると、この配置が好ましい。
そして、各画像形成ユニットFY、FM、FC、FBに対応して、それぞれ液体現像剤循環装置LY、LM、LC、LBが設けられ、各色の液体現像剤の供給、並びに回収が行われるようになっている。
第1の実施形態および第2の実施形態で説明した内容と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
なお、液体現像装置10中の液体現像剤貯溜槽としての液体現像剤タンク18には、トナー粒子と絶縁性液体であるキャリアからなる液体現像剤としての液体現像剤11が貯溜されている。
かかる液体現像剤11は、シリコンオイル等の非極性、すなわち、電気的に中性の溶媒であるキャリア液中にトナー粒子が高濃度で分散するように調整されている。
そして、トナー粒子は、着色剤、樹脂(バインダー)や必要に応じて帯電制御剤を含んでいる。樹脂(バインダー)は、着色剤に吸着し、キャリア液によく分散して、吸着された着色剤に正又は負の電荷を印加する。
そして、この液体現像剤11を、現像剤担持体としての現像ローラ12から、感光体ドラム51の光が照射された部分の静電潜像に、供給することにより、感光体ドラム51にトナー像を現像する。
その結果、現像剤担持体に対する電気的クリーニング効果に極めて優れた液体現像装置およびそのような液体現像装置を備えた湿式画像形成装置を提供することができるようになった。
よって、本発明の液体現像装置を、液体現像剤の再利用性に優れた各種プリンタ、ファクシミリ、コピー機等として、湿式画像形成装置に好適かつ経済的に適用することができる。
3:用紙収納部
4:二次転写部
5:定着部
6:排出部
7:用紙搬送部
10:液体現像装置
10´:別の液体現像装置
11:液体現像剤
12:現像ローラ(現像剤担持体)
13:アニロックスローラ
14:汲み上げローラ
15:ドクタブレード
17:帯電装置
18:液体現像剤タンク
18a:回収液溜め
18b:廃棄液溜め
18c:供給装置
20:一次転写ローラ
21:中間転写ベルト
22:クリーニング部
32:クリーニングローラ(電界的除去手段)
32a:第1のクリーニング手段
32b:第2のクリーニング手段
33:クリーニングブレード(機械的除去手段)
45:再利用装置
46:廃液タンク(廃棄槽)
51:感光体ドラム(像担持体)
52:除電装置
53:帯電装置
54:LED露光装置
56:現像装置
58:クリーニング装置
150:カラープリンタ(画像形成装置)
200:カラープリンタ(画像形成装置)
Claims (7)
- 像担持体に対して、絶縁性液体中にトナーを分散させた液体現像剤を供給する現像剤担持体と、
当該現像剤担持体に対向して設けられた帯電装置と、
前記現像剤担持体の回転方向に対して、前記帯電装置の下流側に設けられ、前記現像剤担持体上に残留する液体現像剤を除去する機械的除去手段と、
を備えた液体現像装置であって、
前記現像剤担持体上に残留する前記液体現像剤を電気的に除去するクリーニング手段を備えており、かつ、
前記クリーニング手段において、前記現像剤担持体から所定極性のトナーが電気泳動する第1のバイアス電位と、前記現像剤担持体から逆極性のトナーが電気泳動する第2のバイアス電位と、をそれぞれ印加することを特徴とする液体現像装置。 - 前記所定極性のトナーが、正帯電のトナーであって、前記逆極性のトナーが、負帯電のトナーであることを特徴とする請求項1に記載の液体現像装置。
- 前記クリーニング手段が、第1のクリーニング手段と、第2のクリーニング手段とから直列的に構成されており、かつ、
前記第1のクリーニング手段において、前記第1のバイアス電位を印加するとともに、
前記第2のクリーニング手段において、前記第2のバイアス電位を印加することを特徴とする請求項1または2に記載の液体現像装置。 - 前記第1のクリーニング手段が、前記第2のクリーニング手段よりも、上流側に配置してあることを特徴とする請求項3に記載の液体現像装置。
- 前記第1のクリーニング手段により回収された液体現像剤を、再利用装置に送出することを特徴とする請求項3または4に記載の液体現像装置。
- 前記第2のクリーニング手段により回収された液体現像剤を、廃棄装置に送出することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の液体現像装置。
- 像担持体に対して、絶縁性液体中にトナーを分散させた液体現像剤を供給する現像剤担持体と、
当該現像剤担持体に対向して設けられた帯電装置と、
前記現像剤担持体の回転方向に対して、前記帯電装置の下流側に設けられ、前記現像剤担持体上に残留する液体現像剤を除去する機械的除去手段と、
を備えた液体現像装置を有する湿式画像形成装置であって、
前記現像剤担持体上に残留する前記液体現像剤を電気的に除去するクリーニング手段を備えており、かつ、
前記クリーニング手段において、前記現像剤担持体から所定極性のトナーが電気泳動する第1のバイアス電位と、前記現像剤担持体から逆極性のトナーが電気泳動する第2のバイアス電位と、をそれぞれ印加することを特徴とする湿式画像形成装置。
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