JP2009177908A - 無接点主幹制御器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ATO/TASC制御機能を有するとともに、設置スペース及び艤装配線の削減を可能とする無接点主幹制御器を提供する。
【解決手段】鉄道車両に搭載される無接点主幹制御器であって、外部入力に基づき鉄道車両を制御するための主幹制御器センサ信号を生成する機構部2と、鉄道車両の車輪の回転に基づき鉄道車両の速度情報信号を生成する速度発振機5と、機構部2により生成された主幹制御器センサ信号と速度発振機5により生成された速度情報信号とリアルタイムに入力され鉄道車両の運転条件を設定する伝送情報信号D2とに基づき鉄道車両の駆動及び制動を制御するノッチ指令信号を生成する制御部34aとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハンドル操作あるいは内蔵されたATOやTASCの出力指令に基づき鉄道用車両の運転制御を行う無接点主幹制御器に関する。
近年、乗客の安全性確保の観点から駅ホームにホームドアの設置や、サービス向上等が各鉄道会社により行われている。これに伴い、車両の駅停止精度の向上や、駅間走行時間の定時間性等が要求され、運転手に対する負担は、増加することとなる。このような背景から、ATO(Automatic Train Operation)制御装置(自動列車運転制御装置)やTASC(Train Automatic Stopping Controller)制御装置(定位置停止制御装置)等の制御装置は、新造車に対して設置されるとともに、既存車に対しても改造による追加設置等が行なわれている。
ここで、ATO制御装置は、出発ボタンにより駅と駅との間を運転手に代わってノッチ指令を計算、出力して列車を制御するものであり、駅を出発してからの加速、惰行(惰性で走行することによる省エネルギー運転)、駅に止まるための制動といった全ての工程を行う。
なお、ノッチ指令は、列車に対する制動、加速等の指令である。1例として、ブレーキ(制動)ノッチ8段、カ行(加速)ノッチ4段等が一般的であり、数値が大きいノッチほど力が上となる。また、ブレーキノッチ0とカ行ノッチ0の状態は、ユルメ(切)といい、加速も制動も行われずに惰行となる。
一方、TASC装置は、ATO制御装置とは異なり、駅の出発及び出発後においては運転手の運転により列車が制御され、駅に止まる部分での制動のみ運転手に代わってノッチ指令を計算、出力し、列車を制御するものである。
したがってATO装置及びTASC装置を備えている場合、極端に言えば、運転手は、出発のタイミング決定及び危険監視のみで列車を制御することが可能となる。
図5は、車両制御方式の違いを説明する図である。なお、ここでは、列車の編成を6両1編成とする場合について説明する。列車は、通常複数の車両が連結されており、これらの各車両にはブレーキ装置やモータ装置が点在している。図5に示すように、これらのブレーキ装置やモータ装置に運転手からのノッチ指令を伝える方式として、引きとおし制御と指令伝送制御の2つの車両制御方式が存在する。
引き通し制御は、列車全て(各車両全て)に複数本の電線が文字通り引き通されている。この引き通し制御は、古いタイプの車両で利用されている形であり、古いタイプの車両の中にはモニタ装置が搭載されていない場合もある。複数本の電線は、信号の種類によって本数が決定する。例えば、ノッチ指令がブレーキ8段、カ行4段の場合には、計8本(各4本)の引き通し線が必要となる。
なお、引き通し制御を利用する場合には、主幹制御器からのノッチ指令等は、出力継電器盤(信号増幅器)を必要とする。主幹制御器で扱う電圧は低いため、この出力継電器盤は、電圧を高くして列車全体に指令を伝える役割を果たす。
指令伝送制御は、各車両にモニタ端末装置が設置され、各車両の端末間を接続する形で伝送路が引かれる形式のものであり、新しいタイプの車両に多く見られる。伝送路自体は、2,3本の電線で構成され、電文データとしてのノッチ指令を伝送する。指令伝送制御において、各車両に設置されたモニタ端末装置は、ノッチ指令を受け取り、その車両に搭載されたブレーキ装置やモータ装置に指令を変換して通知する。
図6は、引き通し制御方式の車両機器の構成を示す図である。図6に示すように、列車1aは、機構部2と、制御部3と、出力継電器盤4と、速度発振機5と、ATO装置6と、出力継電器盤7と、出力切替器8と、引き通し線9と、ブレーキ装置(あるいはモータ装置)10とを有する。
鉄道用車両(列車1a)は、運転手が操作を行って車両を制御するためのインターフェースとなる主幹制御器(マスコン)を運転台に搭載している。運転台は、列車編成の両先頭車両に存在する。主幹制御器は、運転手と列車のインターフェースとなる装置であり、現在はワンハンドルマスコンが主流である。ワンハンドルマスコンは、1つの軸(棒)を前後させ、奥に行くほど制動力の強いブレーキノッチ、手前に行くほど加速力の強いカ行ノッチとなる。運転手は、このハンドルを前後させることにより、手前に引いて加速指令を行い、中間位置で惰行指令、奥に押して制動指令を行う。
従来の有接点主幹制御器は、このハンドル位置を接点(スイッチ)のオン/オフを利用して検出するので、接点の状態がそのままノッチ指令となる。最近では、接点不良を回避する目的から、無接点主幹制御器が主流となり、当該無接点主幹制御器は、接点の代わりにセンサ(角度検出センサ:ハンドルは前後にスライド式に動くのではなく、扇状に円運動するため)を用いてハンドルの位置を検出し、検出した角度に基づきノッチを算出してノッチ指令信号に変換する。したがって、図6に示すように、主幹制御器は、ハンドル等を機械的に動かす部分である機構部2と、ノッチ指令信号の算出及び変換を行う制御部3とにより構成されている。
機構部2は、運転手の操作に基づき主幹制御器センサ信号を出力する。無接点式を採用した主幹制御器の場合、機構部2は、ノッチ指令を指定するための前後に回転可能なハンドルと、当該ハンドルを支える軸の角度を検出する角度センサとにより構成され、当該ハンドルの角度に応じた主幹制御器センサ信号を出力する。
制御部3は、機構部2により出力された主幹制御器センサ信号と電源(頭線)情報や日時情報等の各種運転条件等を示す主幹制御器入力信号D1とに基づき、ノッチ指令信号を演算して出力する。
図7は、制御部3の構成を示すブロック図である。制御部3は、DI部13、伝送部14、CPU部15、DO部16等の各種機能を1枚の制御基板に集約した専用基板により構成される。この制御部3を構成する専用基板は、設置スペースの問題から機能を限定して小型化を目的としたものである。また、図示されていないが、制御部3は、車両から供給される元電源(DC100V)を基板内部で利用する電圧(DC24V、DC5V等)に変換する電源用基板も有する。
DI部13は、機構部2により出力されたセンサ情報等を示す主幹制御器センサ信号と電源(頭線)情報等を示す主幹制御器入力信号D1とに基づくDI(デジタルインプット)情報の電圧レベルを変換してCPU部15に出力する。通常、CPU内部は、DC24VやDC5V等の電圧で制御されるが、外部からの信号は、DC100VやDC24V等の電圧で制御される。そこで、DI部13は、外部からの信号の電圧レベルを変換し、CPU部15の取り扱う電圧レベルに下げる役割を有する。
伝送部14は、日時情報等を示す主幹制御器入力信号D1に基づく伝送情報の伝送プロトコルを変換してCPU部15に出力する。伝送部14は、入力された伝送規格(RS485、カレントループ等の伝送プロトコル)の異なる情報が入力された場合でも、CPU部15が取り扱う伝送プロトコルに変換して出力する役割を果たす。
CPU部15は、DI部13により電圧レベル変換されて出力されたセンサ情報等のDI情報と、伝送部14により伝送プロトコル変換されて出力された日時情報等の伝送情報とに基づき、運転手の意図するノッチ指令を演算してノッチ指令信号を出力する。
DO部16は、CPU部15により出力されたノッチ指令信号の電圧レベルを変換してDO(デジタルアウトプット)情報として出力する。DO部16は、信号を外部に出力するため、入力された信号を外部で取り扱う電圧レベル(DC100VやDC24V等)に昇圧する。
出力継電器盤4は、引き通し制御において列車1a全体に指令を伝えるため、制御部3により出力されたDO情報としてのノッチ指令信号を増幅して出力切替器8に出力する。
速度発振機5は、列車1aの車輪(車輪軸)に取り付けられ、当該車輪の回転により正弦波を発生してATO装置6に出力する。ATO装置6は、単位時間あたりの周波数に基づき車輪の回転数を算出するとともに、車輪径及び車輪の回転数に基づき列車1aの速度及び進んだ距離を認識することができる。なお、速度発振機5は、自ら上述した列車1aの速度情報及び位置情報を算出し、ATO装置6に出力する構成でもよい。
ATO装置6aは、列車1a内における他機器等から出力された制限速度情報等の伝送情報D2と、制御部3により出力されたDO情報としてのノッチ指令信号と、速度発振機5により出力された正弦波のPI情報とに基づき、ノッチ指令信号及び制御情報等を出力する。なお、ATO装置6aは、ATO制御のみならずTASC制御の機能も併せ持つものとする。
図8は、ATO装置6aの具体的な構成を示すブロック図である。図8に示すように、ATO装置6aは、DI/DO基板18、伝送基板19、PI基板20、CPU基板21、及びDI/DO基板30により構成される。これらの基板は、各種装置で利用できる汎用的なスロット型基板であり、車両から供給される元電源(DC100V)の電圧を基板内部で利用する電圧(DC24V、DC5V等)に図示されない電源基板により変換された電力を利用して動作する。
DI/DO基板18は、制御部3により出力されたノッチ指令信号に含まれる出発ボタンの手動操作情報等を示すDI情報の電圧レベルを変換して出力する。このDI/DO基板18は、上述したDI部13と同様に、外部からの信号の電圧レベルを変換してCPU基板21の取り扱う電圧レベルに下げる役割を有する。
伝送基板19は、列車1a内における他機器等から出力された制限速度情報等の伝送情報D2に対して伝送プロトコル変換を行い、CPU基板21に出力する。すなわち、伝送基板19は、伝送規格(伝送プロトコル:RS485、カレントループ等)の違いを吸収する基板であり、伝送路(通信線)からの情報を規格に沿って変換し、伝送電文のみをCPU基板21とやり取りする。
ここで、伝送情報D2は、例えば制限速度情報、行先駅等の設定情報、及び地点情報である。列車1aは、例えば以下に示す方法により地点情報について得ることができる。列車1aが線路上を移動する場合に、線路脇に設置された地上子と車両に設置された車上子とがすれ違う際に無線通信を行い、列車1aは、当該無線通信内電文により得られた列車の通過地点に基づき地点情報を得られる。
PI基板20は、PI(パルスインプット)の入力専用基板であり、速度発振機5により出力された速度情報(PI情報)に基づいてパルス(正弦波形)の周波数から単位時間あたりの回転数(カウント値)を算出して出力する。
CPU基板21は、ATO、TASC等の制御ソフトが動作するメモリやCPUが集約された基板であり、地点補正処理部24、演算部26、及びノッチ選択部22により構成される。
演算部26は、PI基板20により出力されたカウント値に基づき、自己の列車の速度を算出するとともに、進んだ距離(キロ程)を算出して自己の列車の位置を判断する。キロ程とは、1つの路線上で0km地点を設定し、各駅や設備がどの位置にあるのかを示す距離のことをいう。例えば、東海道新幹線や山陽新幹線では、東京駅出発地点を0kmとした場合に、キロ程は、新大阪駅が500km、博多駅が1000kmとなる。
地点補正処理部24は、伝送基板19により伝送プロトコル変換された地点情報と演算部26により算出されたキロ程とに基づき、地点補正の処理を行う。具体的には、地点補正処理部24は、地点情報とキロ程とを比較し、異なる場合には地点情報に合わせてキロ程を補正する。
キロ程は、車輪の回転に基づいて算出した距離であるため、車輪径の数値の精度や車輪が空回りや固着(空転・滑走と呼ぶ)した場合に誤差が生じる。したがって、地点補正処理部24は、当該誤差が生じた場合に地点補正処理を行うものであり、ATO、TASCでは必須の構成である。
ノッチ選択部22は、DI/DO基板18により電圧レベル変換されて出力されたDI情報と、伝送基板19により伝送プロトコル変換された伝送情報と、地点補正処理部24により補正処理された地点(キロ程)情報と、演算部26により算出された速度情報とに基づき、最適なノッチを選択してノッチ指令信号を出力する。
図8に示すように、ノッチ選択部22は、列車の運転状況に応じて様々な制御を行うために最適なノッチを選択する。まずノッチ選択部22は、列車が駅に停車している状態においては、転動防止ブレーキの出力を行うためのノッチを選択する。これは、勾配(坂道)の急な駅等に停車している場合に、ブレーキ出力を行わないと列車が動き出してしまうためである。
ノッチ選択部22は、運転手等の出発指令、及びモニタ装置(設定器:現在駅や行先駅、列車種別(各駅停車、急行、特急等)等)からの情報、各種列車状態、自装置の制御状態に基づき、所定の出発条件を満たした場合に転動防止ブレーキを解除して出発するためのノッチ選択(出発制御)を行う。
次にノッチ選択部22は、列車が駅を出発した直後や制限速度の上限が高い場所に来た場合等に加速制御を行うためのノッチを選択する。ATO装置6aは、ATO制御を行うにあたって、駅と駅との間を走行する際に所定時間で駅間を走行するために、どの場所をどれくらいの速度で運行すべきかを計算する必要があり、必要に応じて加速制御を行う。
またノッチ選択部22は、加速制御を行うことにより自己の列車速度が制限速度に近くなると、惰行制御を行うためのノッチを選択する。
一方ノッチ選択部22は、制限速度の上限が低い場所に来た場合等に制動制御を行うためのノッチを選択する。
さらに、ノッチ選択部22は、駅に停車する際に定位置に停止するための制動制御(定位置停止制御)を行うためのノッチを選択する。ノッチ選択部22は、単純にブレーキをかけて速度を落とすのみならず、ATO、TASCに要求される所定の位置に停車する(定位置停止)ために、ブレーキ力を逐次計算し、所定の位置に停止するように制御を行うためのノッチを選択する。なお、TASC制御は、上述した定位置停止制御機能のみを指す。
またノッチ選択部22は、上述したいずれの制御においても制限速度を守ることを前提としてノッチを選択する。列車に対する制限速度は予め決められているが、前方の列車が緊急停止した場合や、前方との列車の間隔が短くなった場合等には、後方の列車の制限速度を一時的に下げる必要がある。ATC(自動列車制御装置)は、このような制限速度の変化をリアルタイムに受け取り、必要があれば制動制御を行うものである。運転手による運転中においては、このような制限速度変化の信号を目で見て判断し、制動を行う必要があるが、ATOは、ATCと同様に信号を受け取り、制限速度を守るべく制動制御を行う。
さらにノッチ選択部22は、駅間制御方式の決定等、走行以外の制御も行う。
DI/DO基板30は、CPU基板21により出力されたノッチ指令や制御情報等のDO情報に対して電圧レベル変換して出力する。ここで、ノッチ指令は、ノッチ選択部22により選択され出力されたものである。また、制御情報は、CPU基板21全体により得られた情報であり、例えばCPU基板21自体の故障情報等である。
出力継電器盤7は、出力継電器盤4と同様に、引き通し制御において列車1a全体に指令を伝えるため、ATO装置6aにより出力されたDO情報としてのノッチ指令信号を増幅して出力切替器8に出力する。
出力切替器8は、ATO装置6aから出力継電器盤7を介して出力されたノッチ指令信号や制御情報と、制御部3から出力継電器盤4を介して出力されたノッチ指令信号や運転切替スイッチ情報とに基づき、いずれのノッチ指令を優先するかを決定する。ここで、運転切替スイッチ情報とは、運転手が機構部2のスイッチを介して手動運転とATO運転とのいずれの運転方法を選択したかを示す情報信号であり、制御部3及び出力継電器盤4を介して出力切替器8に出力された情報である。
運転手は、通常のATO運転中においてハンドルをユルメ位置に固定しておくが、目視等により危険を察知した場合に列車を止めるべくハンドルを操作してブレーキをかける。出力切替器8は、通常の場合においてATO装置6aによるノッチ指令を優先して出力するが、上述したような運転手の手動介入時においては主幹制御器の機構部2によるノッチ指令を優先する。
さらに、ATO運転中にATO装置6aが故障した場合には、出力切替器8は、ATO制御装置のノッチ指令を無視し、主幹制御器のノッチ指令を採用する。
出力切替器8により出力されたノッチ指令は、引き通し線9を介して列車全体に伝えられ、ブレーキ装置(あるいはモータ装置)10を制御する。
図9は、指令伝送制御方式の車両機器の構成を示す図である。図6に示す構成との違いは、出力継電器盤4と出力継電器盤7を備えておらず、代わりにモニタ中央装置11とモニタ端末装置12とを備えている点である。
また、制御部3aの中身は、図7に示す引き通し制御方式の場合の制御部3と若干異なる点がある。図10は、制御部3aの構成を示すブロック図である。制御部3aは、図7における制御部3と異なりDO部16の代わりに伝送部17が設けられている。
伝送部17は、CPU部15により出力されたノッチ指令信号の伝送プロトコルを変換して伝送情報として出力する。指令伝送制御において、ノッチ指令は、上述したように電文データとして伝送されるため電圧増幅する必要が無い。したがって、出力継電器盤4及び出力継電器盤7は不要となる。
図11は、ATO装置6bの具体的な構成を示すブロック図である。図8に示すATO装置6aと異なる点は、DI/DO基板30の代わりに伝送基板32を備えている点である。伝送基板32は、CPU基板21により出力されたノッチ指令や制御情報等の伝送情報に対して伝送プロトコル変換して出力する。
モニタ中央装置11は、出力切替器8により出力されたノッチ指令を各車両に電文データとして伝送する。
モニタ端末装置12は、各車両に備えられ、モニタ中央装置11により伝送された電文データに基づきブレーキ装置(あるいはモータ装置)10を制御する。
特許文献1には、自動列車運転装置としての機能と自動列車制御装置としての機能とを少ない設置スペースで果たすことのできる車上装置が記載されている。
この車上装置は、自動で列車の運転制御を行い、自動列車制御装置としての機能と自動列車運転装置としての機能とを有し、自動列車制御装置としての機能を果たすATC処理と自動列車運転装置としての機能を果たすATO処理とを同一のCPUで行うとともに、CPUがATC処理を実行した後の空き時間にATO処理をCPUに実行させ、ATC処理とATO処理との機能および制御論理を独立させたことを特徴とする。
この車上装置によれば、自動列車制御装置としての機能と自動列車運転装置としての機能を1つの装置で果たすように一体化したので、これらを独立した装置とする場合に比べて、省スペース化と低価格化と配線の簡略化を図ることができる。
特開2003−79011号公報
しかしながら、図6や図9に示すように、従来のATO制御装置あるいはTASC制御装置は、主幹制御器に対して追加的に設置されるため、専用の設置スペースや艤装配線を必要とする問題がある。この問題は、特許文献1に記載の車上装置についても同様である。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、ATO/TASC制御機能を有するとともに、設置スペース及び艤装配線の削減を可能とする無接点主幹制御器を提供することを課題とする。
本発明に係る無接点主幹制御器は、上記課題を解決するために、鉄道車両に搭載される無接点主幹制御器であって、外部入力に基づき前記鉄道車両を制御するための主幹制御器センサ信号を生成する機構部と、前記鉄道車両の車輪の回転に基づき前記鉄道車両の速度情報信号を生成する速度情報部と、前記機構部により生成された主幹制御器センサ信号と前記速度情報部により生成された速度情報信号とリアルタイムに入力され前記鉄道車両の運転条件を設定する伝送情報信号とに基づき前記鉄道車両の駆動及び制動を制御するノッチ指令信号を生成する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、機構部により生成された主幹制御器センサ信号を処理するとともに、運転条件を設定する伝送情報信号等をATO/TASC制御機能により処理して最終的なノッチ指令を決定する制御部を備えるので、設置スペース及び艤装配線の削減を可能とすることができる。
以下、本発明の無接点主幹制御器の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施例1の無接点主幹制御器の構成を示すブロック図である。本実施例において、無接点主幹制御器は、引き通し制御の車両制御方式を採用し、鉄道車両の制御を行う。
まず、本実施の形態の構成を説明する。本実施例の無接点主幹制御器は、図1に示すように鉄道車両に搭載され、機構部2と、制御部34aと、出力継電器盤4と、速度発振機5と、引き通し線9と、ブレーキ装置(あるいはモータ装置)10とを有する。図6に示す従来の無接点主幹制御器と異なる点は、ATO装置6、出力継電器盤7と、及び出力切替器8が不要な点と、制御部34aがATO機能を内蔵している点である。その他の構成は、図6で説明した従来の無接点主幹制御器と同様である。
機構部2は、運転手の操作等の外部入力に基づき鉄道車両を制御するための主幹制御器センサ信号を生成して出力する。
速度発振機5は、本発明の速度情報部に対応し、鉄道車両の車輪の回転に基づき鉄道車両の速度情報信号を生成する。具体的には、図6で説明した速度発振機5と同様の構成であり、重複した説明を省略する。
制御部34aは、機構部2により生成された主幹制御器センサ信号と、電源(頭線)情報等の各種運転条件等を示す主幹制御器入力信号D1と、速度発振機5により生成された速度情報信号と、鉄道車両内の他機器等からリアルタイムに入力され鉄道車両の運転条件を設定する伝送情報信号D2とに基づき、鉄道車両の駆動及び制動を制御するノッチ指令信号を生成する。すなわち、この制御部34aは、主幹制御器の制御基板に、ATO、TASCとして必要なインターフェース部を追加したものであって、ソフトウェア的には、主幹制御器の機能と、ATO、TASCの機能と出力切替器の機能を同居させたものである。なお、製品によっては、出力切替器の機能は、別装置が行う構成でもよい。
図2は、本発明の実施例1の無接点主幹制御器の制御部34aの詳細な構成を示すブロック図である。制御部34aは、入力部40、CPU部50、及び出力部60aにより構成されるとともに、1枚の集約された制御基板で構成される。なお、本実施例において制御部34aは、本発明の制御部に対応するが、特に制御部34aの有するCPU部50が本発明の制御部に対応する。また、入力部40は、DI部42、伝送部46、及びPI部46により構成される。CPU部50は、ノッチ演算部52、演算部54、地点補正処理部56、ノッチ選択部58、及びノッチ決定部59により構成される。さらに、出力部60aは、DO部62により構成される。
DI部42は、DI部13と同様に、機構部2により出力されたセンサ情報等を示す主幹制御器センサ信号、及び電源(頭線)情報や出発ボタン情報等を示す主幹制御器入力信号D1に基づくDI(デジタルインプット)情報の電圧レベルを変換してCPU部50に出力する。ここで、出発ボタン情報とは、運転手が出発ボタンを押したか否かを示す情報であり、出発制御の際にノッチ選択部58が必要とする。
伝送部44は、伝送部14と同様に、鉄道車両内の他機器等からリアルタイムに入力され鉄道車両の運転条件を設定する伝送情報信号D2の伝送プロトコルを変換してCPU部50に出力する。ここで、伝送情報信号D2は、日時情報、制限速度情報、設定情報、及び地点情報等を有する。なお、設定情報とは、例えば行先駅や急行列車あるいは各停列車等の情報を指す。
PI部46は、PI基板20と同様に、速度発振機5により出力された速度情報(PI情報)に基づいてパルス(正弦波形)の周波数から単位時間あたりの回転数(カウント値)を算出してCPU部50に出力する。
CPU部50は、DI部42により電圧レベル変換されて出力されたセンサ情報等のDI情報と、伝送部44により伝送プロトコル変換されて出力された日時情報等の伝送情報と、PI部46により算出されたカウント値とに基づき、状況に応じて適切なノッチ指令を演算してノッチ指令信号を出力する。
ノッチ演算部52は、機構部2により生成された主幹制御器センサ信号に基づきノッチを演算する。具体的には、ノッチ演算部52は、DI部42により電圧レベル変換されて出力されたセンサ情報、入力電源情報、鍵等のスイッチ情報を含むDI情報と、伝送部44により伝送プロトコル変換されて出力された日時情報等の伝送情報とに基づき、機構部2を介して伝えられた運転手の意図するノッチ指令信号を出力する。
演算部54は、本発明の地点演算部に対応し、速度発振機5により生成された速度情報信号(すなわちPI部46により出力されたカウント値)に基づき、自己の鉄道車両が位置する地点を演算するとともに、自己の鉄道車両の速度を算出する。
地点補正処理部56は、鉄道車両の外部から入力され伝送情報信号が有する地点情報に基づき、演算部54により演算された地点を補正する。具体的には、地点補正処理部56は、伝送部44により伝送プロトコル変換された地点情報と演算部54により算出された地点(キロ程)とに基づき、地点補正の処理を行う。ここで、地点情報とは、例えば上述した地上子との無線通信により得られた情報である。
ノッチ選択部58は、速度発振機5により生成された速度情報信号と、リアルタイムに入力され運転条件を設定する伝送情報信号とに基づきATO制御機能又はTASC制御機能を用いてノッチを選択する。また、本実施例において、ノッチ選択部58は、さらに地点補正処理部56により補正された地点情報に基づきATO制御機能又はTASC制御機能を用いてノッチを選択する。
具体的には、ノッチ選択部58は、ノッチ選択部22と同様に、DI部42により電圧レベル変換されて出力された出発ボタン等のDI情報と、伝送部44により伝送プロトコル変換された制限速度情報や設定情報等の伝送情報と、地点補正処理部56により補正処理された地点(キロ程)情報と、演算部54により算出された速度情報とに基づき、最適なノッチを選択してノッチ指令信号を出力する。
ノッチ決定部59は、ノッチ演算部52により演算されたノッチと、ノッチ選択部58により選択されたノッチとの優先順位を比較することによりノッチを決定してノッチ指令信号を出力する。優先順位の決定方法は様々なものが考えられる。例えば、ノッチ決定部59は、通常の運転においてはノッチ選択部58がATO制御機能等を用いて選択したノッチを採用し、運転手が目視等により危険を察知して機構部2による入力があった場合には、ノッチ演算部52により演算されたノッチを優先的に採用する。また、ノッチ決定部59は、各ノッチ指令のみならず、制御状態やスイッチ状態等も考慮に入れ、最終的なノッチ指令を決定する。
なお、CPU部50は、全ての処理を同一のCPUにより行う。したがって、CPU部50が有するノッチ演算部52、演算部54、地点補正処理部56、ノッチ選択部58、及びノッチ決定部59が行う処理は、全て同一のCPUにより行われる。これにより、運転手による機構部2を介したハンドル操作に基づくノッチ演算、ATO/TASC制御機能、及び最終的なノッチ指令の決定は、同一のCPUにより行われることとなり、従来のようにATO装置6、出力継電器盤7と、及び出力切替器8を別個に設ける必要が無く、省スペース化につながる。
DO部62は、CPU部50により出力されたノッチ指令信号及び制御情報信号の電圧レベルを変換してDO(デジタルアウトプット)情報として出力する。
その他の構成は、図6で説明した従来の構成と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。まず、運転手は、通常のATO運転中においてハンドルをユルメ位置に固定しておき、出発ボタン等を押すことにより、出発ボタン情報がDI情報としてDI部42を介してノッチ選択部58に入力される。
機構部2は、ハンドルがユルメ位置にあることを示す主幹制御器センサ信号を生成して出力する。この主幹制御器センサ信号と電源(頭線)情報等の各種運転条件等を示す主幹制御器入力信号D1とは、DI情報としてDI部42を介してノッチ演算部52に入力される。なお、電源情報等は、ノッチ選択部58にも入力される。さらに、鉄道車両内の他機器等からリアルタイムに入力され鉄道車両の運転条件を設定する伝送情報信号D2の一部の情報(日時情報等)は、伝送部44を介してノッチ演算部52に入力される。
また、伝送情報信号D2の一部の情報(制限速度情報や設定情報等)は、伝送部44を介してノッチ選択部58に入力される。
さらに、伝送情報信号D2の一部の情報(地点情報等)は、伝送部44を介して地点補正処理部56に入力される。
速度発振機5は、鉄道車両の車輪の回転に基づき鉄道車両の速度情報信号を生成する。この速度情報信号は、PI部46によりカウント値に変換されて演算部54に入力される。
演算部54は、入力されたカウント値に基づき、自己の鉄道車両が位置する地点を演算するとともに、自己の鉄道車両の速度を算出して地点補正処理部56とノッチ選択部58にそれぞれ出力する。
地点補正処理部56は、地点補正の処理を行い、処理結果をノッチ選択部58に出力する。
ノッチ演算部52は、入力された情報に基づきノッチを演算するところ、ハンドルがユルメ位置であるため、ノッチ0を演算結果としてノッチ決定部59に出力する。また、ノッチ演算部52は、その際に、優先順位が低い旨の情報をノッチ決定部59に出力する。
ノッチ選択部58は、入力された種々の情報に基づきATO制御機能又はTASC制御機能を用いて、出発制御、加速制御、惰行制御、制動制御、定位置停止制御、制限速度厳守、駅間制御方式決定等の走行以外の制御を行うため、最適なノッチを選択してノッチ指令信号をノッチ決定部59に出力する。
ノッチ決定部59は、ノッチ演算部52により演算されたノッチと、ノッチ選択部58により選択されたノッチとの優先順位を比較することによりノッチを決定してノッチ指令信号を出力する。ここでは、ノッチ演算部52により出力されたノッチの優先順位が低いため、ノッチ決定部59は、ノッチ選択部58により選択されたノッチを採用し、ノッチ指令信号として出力する。
出力継電器盤4は、引き通し制御において鉄道車両全体に指令を伝えるため、出力部60a(DO部62)を介してノッチ決定部59により出力されたDO情報としてのノッチ指令信号を増幅して引き通し線9に出力する。
出力継電器盤4により出力されたノッチ指令は、引き通し線9を介して列車全体に伝えられ、ブレーキ装置(あるいはモータ装置)10を制御する。
一方、運転手が目視等により危険を察知し、鉄道車両を制御すべくハンドルを操作した場合には、ノッチ演算部52は、運転手のハンドル操作に応じたノッチを演算し、演算結果をノッチ決定部59に出力する。また、ノッチ演算部52は、その際に、優先順位が高い旨の情報をノッチ決定部59に出力する。
ノッチ決定部59は、ノッチ演算部52により演算されたノッチと、ノッチ選択部58により選択されたノッチとの優先順位を比較することによりノッチを決定してノッチ指令信号を出力する。ここでは、ノッチ演算部52により出力されたノッチの優先順位が高いため、ノッチ決定部59は、ノッチ演算部52により選択されたノッチを採用し、ノッチ指令信号として出力する。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係る無接点主幹制御器によれば、機構部により生成された主幹制御器センサ信号を処理するとともに、運転条件を設定する伝送情報信号等をATO/TASC制御機能により処理して最終的なノッチ指令を決定する制御部34aを備えるので、従来のようにATO制御装置あるいはTASC制御装置を主幹制御器に対して追加的に設置する必要が無く、設置スペース及び艤装配線の削減を可能とすることができる。
また、制御部34a内のノッチ決定部59は、各ノッチ指令の優先順位、及び制御状態やスイッチ状態等も考慮に入れ、最終的なノッチ指令を決定するので、従来必要とした出力切替器を別個に設ける必要が無く、設置スペース及び艤装配線の削減を可能とすることができる。
さらに、CPU部50が有するノッチ演算部52、演算部54、地点補正処理部56、ノッチ選択部58、及びノッチ決定部59が行う処理は、全て同一のCPUにより行われるので、運転手による機構部2を介したハンドル操作に基づくノッチ演算、ATO/TASC制御機能、及び最終的なノッチ指令の決定は、同一のCPUにより行われることとなり、省スペース化につながる。
図3は、本発明の実施例2の無接点主幹制御器の構成を示すブロック図である。実施例1の無接点主幹制御器の構成と異なる点は、出力継電器盤4と引き通し線9とが無く、代わりにモニタ中央装置11及びモニタ端末装置12を備える点である。本実施例において、無接点主幹制御器は、指令伝送制御の車両制御方式を採用し、鉄道車両の制御を行う。
モニタ中央装置11は、制御部34bにより出力されたノッチ指令を各車両に電文データとして伝送する。
モニタ端末装置12は、各車両にそれぞれ備えられ、モニタ中央装置11により伝送された電文データに基づきブレーキ装置(あるいはモータ装置)10を制御する。
図4は、本発明の実施例2の無接点主幹制御器の制御部34bの詳細な構成を示すブロック図である。実施例1の制御部34aと異なる点は、DO部62の代わりに伝送部64を備えている点である。伝送部64は、CPU部50により出力されたノッチ指令や制御情報等の伝送情報に対して伝送プロトコル変換して出力する。
その他の構成は、実施例1の構成と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。基本的に、制御部34bからノッチ指令信号が出力されるまでの作用は、実施例1の無接点主幹制御器の作用と同様である。
その後に、モニタ中央装置11は、制御部34bにより出力されたノッチ指令を各車両に電文データとして伝送する。モニタ端末装置12は、各車両にそれぞれ備えられ、モニタ中央装置11により伝送された電文データに基づきブレーキ装置(あるいはモータ装置)10を制御する。
上述のとおり、本発明の実施例2の形態に係る無接点主幹制御器によれば、車両制御方式として指令伝送制御方式を採用した鉄道車両においても、実施例1の効果と同様の効果を得ることができる。
本発明に係る無接点主幹制御器は、ハンドル操作あるいは内蔵されたATOやTASCの出力指令に基づき鉄道用車両の運転制御を行う無接点主幹制御器に利用可能である。
本発明の実施例1の形態の無接点主幹制御器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の形態の無接点主幹制御器の制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2の形態の無接点主幹制御器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2の形態の無接点主幹制御器の制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 車両制御方式における引き通し制御方式と指令伝送制御方式との違いを説明する図である。 引き通し制御方式における従来の無接点主幹制御器を搭載した車両機器の構成を示す図である。 引き通し制御方式における従来の無接点主幹制御器の制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 引き通し制御方式における従来の無接点主幹制御器のATO装置の詳細な構成を示すブロック図である。 指令伝送制御方式における従来の無接点主幹制御器を搭載した車両機器の構成を示す図である。 指令伝送制御方式における従来の無接点主幹制御器の制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 指令伝送制御方式における従来の無接点主幹制御器のATO装置の詳細な構成を示すブロック図である。
符号の説明
1a,1b 列車
2 機構部
3,3a 制御部
4 出力継電器盤
5 速度発振機
6a,6b ATO装置
7 出力継電器盤
8 出力切替器
9 引き通し線
10 ブレーキ装置(あるいはモータ装置)
11 モニタ中央装置
12 モニタ端末装置
13 DI部
14 伝送部
15 CPU部
16 DO部
17 伝送部
18 DI/DO基板
19 伝送基板
20 PI基板
21 CPU基板
22 ノッチ選択部
24 地点補正処理部
26 演算部
30 DI/DO基板
32 伝送基板
34a,34b 制御部
40 入力部
42 DI部
44 伝送部
46 PI部
50 CPU部
52 ノッチ演算部
54 演算部
56 地点補正処理部
58 ノッチ選択部
59 ノッチ決定部
60a,60b 出力部
62 DO部
64 伝送部

Claims (4)

  1. 鉄道車両に搭載される無接点主幹制御器であって、
    外部入力に基づき前記鉄道車両を制御するための主幹制御器センサ信号を生成する機構部と、
    前記鉄道車両の車輪の回転に基づき前記鉄道車両の速度情報信号を生成する速度情報部と、
    前記機構部により生成された主幹制御器センサ信号と前記速度情報部により生成された速度情報信号とリアルタイムに入力され前記鉄道車両の運転条件を設定する伝送情報信号とに基づき前記鉄道車両の駆動及び制動を制御するノッチ指令信号を生成する制御部と、
    を備えることを特徴とする無接点主幹制御器。
  2. 前記制御部は、
    前記機構部により生成された主幹制御器センサ信号に基づきノッチを演算するノッチ演算部と、
    前記速度情報部により生成された速度情報信号とリアルタイムに入力され運転条件を設定する伝送情報信号とに基づきATO制御機能又はTASC制御機能を用いてノッチを選択するノッチ選択部と、
    前記ノッチ演算部により演算されたノッチと前記ノッチ選択部により選択されたノッチとの優先順位を比較することによりノッチを決定してノッチ指令信号を出力するノッチ決定部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の無接点主幹制御器。
  3. 前記制御部は、
    前記速度情報部により生成された速度情報信号に基づき前記鉄道車両が位置する地点を演算する地点演算部と、
    前記鉄道車両の外部から入力され前記伝送情報信号が有する地点情報に基づき前記地点演算部により演算された地点を補正する地点補正処理部とを有し、
    前記ノッチ選択部は、さらに前記地点補正処理部により補正された地点情報に基づきATO制御機能又はTASC制御機能を用いてノッチを選択することを特徴とする請求項2記載の無接点主幹制御器。
  4. 前記制御部は、全ての処理を同一のCPUにより行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の無接点主幹制御器。
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