JP2009175941A - 電子辞書装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子辞書装置が備える記憶手段に記憶された情報の一部分のみを容易に参照可能にすることができる電子辞書装置を提供する。
【解決手段】 電子辞書装置1は、入力手段20と、検索手段を備えるCPU10と、第1の見出し語情報を含む抽出対象のデータを記憶する抽出対象データ記憶手段41と、抽出対象識別データを記憶する抽出データ記憶手段42とを備える記憶手段40と、入力手段20から入力される第2の見出し語情報と、入力手段20から入力される抽出対象のデータの抽出対象部分の識別情報とを対応付けて抽出対象識別データを生成する抽出対象識別データ生成手段13とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、辞書検索機能を備える電子辞書装置に関する。
近年、携帯性に優れている点や、辞書を引く手間を大幅に短縮する点などの様々な利点から、国語辞典、漢和辞典、百科事典、英和辞書、和英辞書、英英辞書など、辞典や辞書の情報を記憶し、使用者の入力操作に基づき検索を行う電子辞書装置が、広く利用されている。
この電子辞書装置に関して、入力方法や、記憶されている辞典や辞書の種類や分量、検索方法、表示方法、表示手段などにおいて、様々な形態が提案されている。さらに、計算機機能などの辞書検索以外の機能を備えるもの、音声出力機能を備えるものなど、多種多様な機能を備えた電子辞書装置がある。
これらの電子辞書装置が備える辞書検索以外の機能の一つに、使用者によって選択された辞書データの見出し語部分を記憶させる単語帳機能がある。これにより、使用者は、記憶された見出し語及びその辞書データを、例えば英単語などの学習や、メモとして容易に参照可能となる。
また、見出し語Aが複数の単語(例えば、単語a及び単語b)を含む場合、この見出し語Aの情報を、単語aを見出し語とする辞書データと、単語bを見出し語とする辞書データとに付加し、記憶させておく技術がある(例えば、特許文献1)。これにより、見出し語Aが有する単語a又は単語bのうちのいずれかを検索キーとしてユーザが検索の実行を入力すると、検索結果に基づき参照する単語の辞書データには、辞書データに付加された見出し語Aの情報が記載されていることとなる。
また、辞書データの新規登録機能を備える電子辞書装置も提案されている。辞書データの新規登録機能は、検索語となる見出し語と、その見出し語に対応する関連情報(辞書データ)とを対応付けて、新たに辞書データとして記憶させる機能であり、これにより、電子辞書装置のユーザに、辞書データを登録可能な手段を提供する。
特開平7−306858号公報
しかしながら、電子辞書装置が予め記憶している辞書データに情報を付加する場合や、単語帳機能を利用する場合、例えば、予め記憶している辞書データ内の一部の語句など、元の見出し語ではない語句を新たに見出し語として登録することはできない。また、見出し語に含まれない語句を見出し語として登録することはできない。これにより、辞書データに含まれる一部分のみを参照したい場合に、その一部分を参照するための単語帳に登録する見出し語は、元の見出し語又は元の見出し語の一部の単語などに限られるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮し、上記の問題を解決すべくなされたもので、その目的は、電子辞書装置が備える記憶手段に記憶された情報の一部分のみを容易に参照可能にすることができる電子辞書装置を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、入力手段と、検索手段と、記憶手段とを備える電子辞書装置に、記憶手段が、第1の見出し語情報を含む抽出対象のデータを記憶する抽出対象データ記憶手段と、抽出対象識別データを記憶する抽出データ記憶手段とを備え、入力手段から入力される第2の見出し語情報と、入力手段から入力される抽出対象のデータの抽出対象部分の識別情報とを対応付けて抽出対象識別データを生成する抽出対象識別データ生成手段を備えることを特徴とする電子辞書装置である。
また、本発明は、抽出対象データ記憶手段が、第1の見出し語情報と、該第1の見出し語情報に関連する見出し語関連情報とを対応付けて、第1の見出し語情報ごとに抽出対象のデータを記憶し、抽出対象識別データ生成手段が、抽出対象部分の抽出元となる見出し語関連情報に対応する第1の見出し語情報の識別情報を抽出元識別情報として、抽出対象識別データに付加することを特徴とする。
また、本発明は、抽出対象部分のデータから第2の見出し語候補を生成する見出し語生成手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、抽出対象データ記憶手段が記憶する見出し語関連情報が、任意の文字列からなる1又は複数のテキスト文書であることを特徴とする。
また、本発明は、抽出対象データ記憶手段が記憶する抽出対象のデータが、辞書データであることを特徴とする。
本発明によれば、入力手段と、検索手段と、記憶手段とを備える電子辞書装置が、第1の見出し語情報を含む抽出対象のデータの抽出対象部分の識別情報と、入力手段から入力される第2の見出し語情報とを対応付けた抽出対象識別データを抽出対象識別データ生成手段が生成し、記憶手段に記憶することとした。
これにより、抽出対象のデータに含まれる第1の見出し語情報以外の語句を入力手段によって第2の見出し語情報として設定することが可能になるという効果がある。
また、この発明によれば、電子辞書装置が、抽出対象識別データに、抽出対象部分の抽出元のデータに付与された第1の見出し語情報の識別情報を抽出元識別情報として付加することとした。
これにより、第1の見出し語情報の識別情報に基づき、抽出対象部分の抽出元のデータを参照することが可能になるという効果がある。
また、この発明によれば、電子辞書装置が、抽出対象部分のデータから第2の見出し語候補を生成する見出し語生成手段をさらに備えることとした。
これにより、抽出対象部分のデータに含まれる語句から第2の見出し語情報の候補となる語句を電子辞書装置が生成することにより、ユーザに容易に第2の見出し語情報を設定させることが可能になるという効果がある。
また、この発明によれば、抽出対象データ記憶手段が記憶する見出し語関連情報が、任意の文字列からなる1又は複数のテキスト文書であることとした。
これにより、ユーザが作成したテキストデータなどのデータの一部分を抽出することが可能になるという効果がある。
また、この発明によれば、抽出対象データ記憶手段が記憶する抽出対象のデータが、辞書データであることとした。
これにより、テキスト文書だけではなく、辞書データの一部分を抽出することが可能になるという効果がある。
まず、本発明を適用した電子辞書装置における、本発明の特徴となる抽出機能を実現する構成と、その動作について概要を説明する。本発明を適用した電子辞書装置1は、通常の電子辞書装置が備える辞書データの他に、コンピュータ装置などにより作成したテキストデータなど、使用者(ユーザ)によって電子辞書装置が予め備える入力インターフェイスを介して入力されたテキストデータと、後述の抽出データ識別情報とを記憶する記憶手段を備える。
そして、本発明を適用した電子辞書装置は、辞書データやテキストデータに含まれる文章の一部分など、ユーザによって選択された範囲を抽出対象範囲、すなわち、抽出対象部分として、この抽出対象部分の識別情報と、タイトル情報(見出し語情報)とを含む抽出データ識別情報を生成して、記憶手段に記憶する抽出機能を備える。これにより、例えば、辞書データの記事の一部分など、抽出データとして選択した範囲の情報をタイトル情報に基づき、ユーザが容易に参照することが可能になる。
次に、上述した本発明の抽出機能を実現する構成の一実施形態について、電子辞書装置1の具体的な構成を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による電子辞書装置1の構成を示す概略ブロック図である。電子辞書装置1は、CPU(central processing unit)10と、入力手段20と、表示手段30と、記憶手段40と、一時記憶手段50を備える。
CPU10は、CPU及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。CPU10は、表示制御手段11、抽出データ分解手段121と分解データ判定手段122とを備える見出し語生成手段12、抽出対象識別データ生成手段13を備える。なお、CPU10は、仮名漢字変換機能や、辞書検索機能などを図示しない基本機能処理手段として予め備えていることとする。
表示制御手段11は、入力手段20から入力される表示要求に基づき、表示手段30を制御する。
見出し語生成手段12において、抽出データ分解手段121は、抽出対象部分の文章を分解し、その文章を構成する全単語を抽出し、抽出した単語を分解データ一時記憶手段51に記憶させる。見出し語生成手段12において、分解データ判定手段122は、分解データ判定手段122が抽出した単語から、見出し語に不適な単語を除外する。
抽出データ分解手段121は、分解対象の文章が英文であれば、文章内のスペースを単語の区切りとし、分解対象の文章から単語を抽出する。また、抽出データ分解手段121は、辞書データ記憶手段411が記憶する辞書データに基づき、抽出した各単語の異なる形態を検索する。これにより、抽出データ分解手段121は、抽出対象の文章を分解する。
ここで、単語の異なる形態とは、例えば、過去形、過去分詞形、進行形、三人称単数現在形などの動詞であれば、その原形となる単語であり、複数形の単語であれば、その単語に対応する単数形の単語などである。抽出データ分解手段121は、抽出した単語と、抽出した単語の異なる形態の単語とを分解データ一時記憶手段51に書き込む。
また、抽出対象の文章が日本語である場合、抽出データ分解手段121は、形態素解析を行い、抽出対象の文章を分解し、抽出対象の文章を構成する単語を抽出する。
分解データ判定手段122は、記憶手段40の見出し不適語情報記憶手段43に記憶されている見出し不適語情報を読み出し、抽出データ分解手段121が抽出した単語が、見出し不適語情報記憶手段43に記憶されているか否かを判定する。分解データ判定手段122は、この判定結果に基づき、判定対象の単語が見出し不適語であるか否かを判定し、見出し不適語に該当しない単語を見出し語候補として判定することにより、除外処理を行う。
抽出対象識別データ生成手段13は、抽出対象部分の見出し語情報と、抽出対象データ記憶手段41の抽出対象部分の識別情報とを対応付けて抽出対象識別データを生成する。
入力手段20は、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタンやキーなどを備えており、これらのユーザによる入力操作を検出し、検出した入力操作に基づき、ユーザが入力した情報をCPU10に出力する。
表示手段30は、LCD(liquid crystal display)などのディスプレイに画像や情報を表示する機能を有する。また、この表示手段30にスピーカーを設けて音声を出力するようにしてもよい。
記憶手段40は、辞書データ記憶手段411とテキストデータ記憶手段412とを備える抽出対象データ記憶手段41と、抽出データ記憶手段42と、見出し不適語情報記憶手段43とを備える。
抽出対象データ記憶手段41の辞書データ記憶手段411は、複数の記事で構成される辞書データを記憶する。辞書データは、例えば、英和辞書、和英辞書、国語辞典、漢和辞典などの辞書や辞典の情報である。これらの辞書データの各記事は、見出し語ごとに、見出し語と、見出し語に関連する見出し語関連情報とが対応付けられた情報である。
例えば、英和辞書の辞書データにおける記事であれば、見出し語は、英単語に対応し、見出し語関連情報は、その英単語の発音記号、品詞、日本語訳、例文、同義語、類義語、反義語などの見出し語に関連する情報に対応する。
図2は、辞書データ記憶手段411が記憶する辞書データのデータ構成例である。図2に示す辞書データの各記事は、記事の識別情報である単語No.(ナンバー)、検索用読み、表示用見出し語、解説の4つの情報で構成されている。ここで、検索用読みは、検索処理時に用いる見出し語の読み情報であり、例えば、表示用見出し語が漢字であれば、その漢字の読み情報となる。また、解説は、見出し語に対応する情報であり、上述の見出し語関連情報に対応している。
テキストデータ記憶手段412は、例えば、外部のコンピュータ装置で作成されたテキストデータや、ユーザによる文字キー22の操作入力に基づいて入力されるテキストデータなど、ユーザが任意に入力するテキストデータをテキストデータごとに1つの記事として記憶し、また、複数の記事を記憶させることも可能である。また、テキストデータ記憶手段412に記憶されるテキストデータは、タイトルなどの個別の識別情報が付与されている。
抽出データ記憶手段42は、見出し語情報と、検索する際に用いる当該見出し語の読み情報と、抽出データ識別ID(IDentification)とを対応付けた情報である抽出対象識別データを図3に示すテーブルとして記憶する。
図3は、抽出データ記憶手段42が記憶する抽出対象識別データのテーブルのデータ構成の一例である。図3の、データNo.は、抽出対象識別データごとに固有に付与される番号である。また、例えば、データNo.「TX0001」のテーブルには、検索する際に用いる見出し語の検索用読み情報「でんしじしょ」、見出し語となる、表示用見出し語「電子辞書」、抽出データ識別ID「CD0001」がそれぞれ対応付けられた抽出対象識別データとして抽出データ記憶手段42に記憶されている。
なお、検索用読み情報は、例えば、見出し語が文字キー22の操作に基づきユーザによって設定された場合には、当該操作に基づく入力文字の情報を保持することにより、抽出対象識別データ生成手段13が設定することでもよいし、形態素解析などの処理に基づき設定することでも良い。
ここで、抽出データ識別IDは、抽出対象部分(抽出データ)を一意に識別するための識別情報である。本実施形態において、抽出データ識別IDは、抽出元識別情報を含む識別情報である。抽出元識別情報とは、抽出対象データ記憶手段41が記憶する辞書データやテキストデータの記事の識別情報である。抽出元識別情報の一例として、抽出元がテキストデータであれば、テキストデータのタイトルなどの識別情報であり、抽出元が辞書データであれば、抽出元の辞書種別、見出し語などによる識別情報である。
本実施形態において、抽出データ識別IDの書式の一例として、図3の抽出データ識別ID「CD0001」の、「CD」部分を、抽出元識別情報とする。したがって、データNo.「TX0002」のテーブルに記載されている抽出データ識別ID「CE0001」の抽出元識別情報が「CE」であるため、データNo.「TX0001」と、データNo.「TX0002」との、抽出元のデータはそれぞれ異なる記事であることを意味している。
また、抽出データ識別ID「CD0001」の、数字部分「0001」は、抽出元のデータ内において設定される抽出対象部分ごとに固有の番号である。例えば、抽出元識別情報「CD」の抽出元データ内に、複数の抽出対象部分が設定されている場合には、他の抽出対象識別データには、抽出データ識別ID「CD0002」など、抽出元識別情報が同一で、番号部分が異なる抽出データ識別IDが生成されることとなる。
見出し不適語情報記憶手段43は、見出し語に不適な単語が予め記憶されている。ここで、見出し語に不適な単語とは、見出し語の候補としてユーザに提示する場合に、見出し語としてユーザに選択される可能性が低い単語である。見出し語に不適な単語は、例えば、英単語であれば、前置詞や冠詞、be動詞、助動詞など、単語そのものが特徴的な意味をもたない単語である。また、日本語の単語であれば、助詞や、感動詞などが見出し語に不適な単語として見出し不適語情報記憶手段43に記憶されている。
一時記憶手段50は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリであり、抽出データ分解手段121が出力する分解データを一時的に記憶する分解データ一時記憶手段51を備える。
次に、電子辞書装置1が備える入力手段20の構成について説明する。
図4は、電子辞書装置1の外観の構成例を示す図である。電子辞書装置1が備える入力手段20は、電源をON/OFFするためのON/OFFキー21、かなやアルファベットを入力するための文字キー22、抽出処理の開始要求を入力するための抽出キー23、カーソルを移動させるための方向キー24、リンクされた他の見出し語の辞書データを参照し、表示させるための移動キー25、かな漢字変換をさせるための変換キー26、入力した情報を確定させたり、処理の実行を要求するための決定キー27を備える。
<抽出処理過程>
次に、本発明の一実施形態による電子辞書装置1の動作について、抽出処理過程と、検索処理過程とについて説明する。図5は、本実施形態における電子辞書装置1の抽出処理過程の処理フローを示す。また、図6〜図12は、抽出処理過程において表示手段30によって表示される画面の遷移を示している。ここでは、テキストデータ記憶手段412に予め記憶されているテキストデータから、一部分を抽出する処理を例に説明する。
電子辞書装置1において、入力手段20がユーザ操作に基づき、抽出対象のデータとして、記憶手段40の抽出対象データ記憶手段41が備えるテキストデータ記憶手段412が記憶するテキストデータの表示要求をCPU10に入力する。この表示要求をうけると、CPU10において、表示制御手段11は、テキストデータ記憶手段412からテキストデータを読み出し、読み出したテキストデータを表示手段30に表示させる(ステップS1)。図6の画面31aは、ステップS1においてテキストデータを表示した際の表示手段30の画面例である。
図6の画面31aのように、抽出対象のデータが表示手段30に表示されている際に、ユーザ操作によって抽出キー23が押下されると、入力手段20は、CPU10に抽出開始要求を入力する(ステップS2)。抽出開始要求が入力されると、CPU10の表示制御手段11は、位置選択のためのカーソルとともに、始点位置選択モードを開始したことを示す画面を表示手段30に表示させる(ステップS3)。
始点位置選択モードにおいて、ユーザによる方向キー24の押下に基づくカーソル移動後、ユーザによる決定キー27の押下を検出すると、入力手段20は、検出結果をCPU10に入力する(ステップS4)。
入力手段20から入力される決定キー27の押下の検出結果の入力を、抽出対象部分の始点位置の確定を通知する入力として、CPU10の抽出対象識別データ生成手段13は、抽出データ識別IDを生成する。抽出対象識別データ生成手段13は、生成した抽出データ識別IDを含む始点タグを、抽出対象部分の始点位置に挿入、すなわち、抽出対象のテキストデータにおいて、始点位置に始点タグを書き込む(ステップS5)。
また、抽出対象の始点位置に挿入する始点タグは、抽出対象部分の始点位置であることを示すタグである。また、この始点タグに含まれる抽出データ識別IDにより、いずれの抽出対象部分の始点位置を示すタグであるかを示している。このタグの書式の一例として、「<extract start="抽出データ識別ID">」を始点タグとして説明する。
始点タグの書き込み処理後、抽出対象識別データ生成手段13は、終点位置選択モードの開始要求を表示制御手段11に出力する。表示制御手段11は、入力される終点位置選択モードの開始要求に基づき、終点位置選択モードを開始したことを示す画面を表示手段30に表示させる(ステップS6)。
終点位置選択モードにおいて、ユーザによる方向キー24の押下に基づくカーソル移動後、ユーザによる決定キー27の押下を検出すると、入力手段20は、検出結果をCPU10に入力する(ステップS7)。
決定キー27の押下を抽出対象部分の終点位置を確定を示す入力として、CPU10の抽出対象識別データ生成手段13は、ステップS5において生成した抽出データ識別IDを含む終点タグを、表示手段30が表示するカーソル位置、すなわち、テキストデータの終点位置に終点タグを書き込む(ステップS8)。ここで、終点タグは、抽出対象部分の終点位置であることを示すタグである。また、終点タグに付与されている抽出データ識別IDにより、いずれの抽出対象部分の始点タグに対応する終点タグであるかを示している。このタグの書式の一例として、「<extract end="抽出データ識別ID">」を終点タグとして説明する。
終点タグの書き込み処理後、抽出対象識別データ生成手段13は、テキストデータにおける抽出対象部分の文字情報を含む見出し語生成要求を見出し語生成手段12に出力する。見出し語生成要求が入力されると、抽出データ分解手段121は、上述したように、抽出対象部分の文章の分解処理を行い、抽出した全ての単語を見出し語候補として一時記憶手段50の分解データ一時記憶手段51に書き込む(ステップS9)。
抽出データ分解手段121は、見出し語候補の書き込み処理後、分解データ判定手段122に判定要求を出力する。分解データ判定手段122は、入力される判定要求に基づき、一時記憶手段50の分解データ一時記憶手段51に記憶される見出し語候補を読み出し、上述のように、読み出した見出し語候補から見出し語に適さない単語である不適語の除外処理を行う(ステップS10)。
抽出データ分解手段121は、不適語の除外処理後の見出し語候補を表示制御手段11に出力する。表示制御手段11は、入力された見出し語候補の一覧と、文字入力エリアとを表示手段30に表示させる(ステップS11)。
表示手段30の表示に基づき、方向キー24及び決定キー27がユーザによって操作され、見出し語候補のいずれかが見出し語として選択される場合、CPU10の抽出対象識別データ生成手段13は、選択された見出し語候補を見出し語情報とする(ステップS12)。抽出対象識別データ生成手段13は、見出し語情報と抽出データ識別IDとを対応付けて抽出対象識別データを生成し、生成した抽出対象識別データを記憶手段40の抽出データ記憶手段42に記憶させる(ステップS13)。
また、見出し語候補から見出し語が選択されず、文字キー22がユーザによって操作され、当該文字キー22が受ける入力操作に基づき入力手段20が見出し語として文字情報をCPU10に入力する場合、抽出対象識別データ生成手段13は、入力された文字情報を見出し語情報とし、ステップS13の処理に移行する(ステップS14)。
次に、図5のフローチャートに示す抽出処理過程の実行例として、表示手段30の画面遷移を図6〜図12を用いて説明する。
図6の画面31aは、図5のステップS1におけるテキストデータの表示画面例である。図6の画面31aに示すように、テキストデータ記憶手段412が記憶するテキストデータや、辞書データ記憶手段411が記憶する辞書データなどが表示されている際に、ユーザによって抽出キー23が入力されると、始点位置選択モードとして図7の画面31b(ステップS3)に遷移する。図7の画面31bにおいて、表示手段30は、ユーザに抽出開始位置の入力を要求する始点アイコンb1を表示するとともに、始点位置の選択入力のためのカーソルとしてカーソル枠b2の矩形枠に示すように、テキストデータの先頭文字となる文字「T」を矩形枠内に表示する。
そして、ユーザによる方向キー24の押下によって抽出対象部分の先頭文字にカーソルが移動し、決定キー27の押下によって始点位置選択の入力が行われることとなる。
このとき、表示制御手段11は、カーソルとして表示している現在の矩形枠部分を抽出対象部分の先頭文字部分として、抽出対象識別データ生成手段13にカーソルの位置情報を抽出対象識別データ生成手段13に入力する。
抽出対象識別データ生成手段13による始点タグ書き込み処理後、表示制御手段11は、図8の画面31cを表示手段30に表示させ、メッセージウインドウc2により、抽出対象部分の先頭文字である始点の設定完了をユーザに通知する。ここでは、例えば、抽出対象部分として、カーソル枠c1に示す「t」を先頭文字とする「the TR-700 became the first machine on the market」を図6の画面31aに表示されているテキストデータから抽出する場合について説明する。
始点設定の完了通知を表示後、図5のステップS6の終点選択モードとして、図9の画面31dに示すように、ユーザに抽出終了位置の入力を要求する終点アイコンd1と、設定した抽出対象の先頭文字部分のカーソル枠d2とを表示する。以下、始点位置の選択入力と同様に、ユーザによる方向キー24の押下により、上述した抽出対象部分の最後尾文字「t」に終点位置の選択入力のためのカーソルが移動し、決定キー27の押下によって終点位置選択の入力が行われることとなる。
抽出対象識別データ生成手段13による終点タグ書き込み処理後、表示制御手段11は、図10の画面31eを表示手段30に表示させ、メッセージウインドウe2により、カーソル枠e1の位置の文字「t」を抽出対象部分の最後尾文字として終点の設定の完了をユーザに通知する。
抽出データ分解手段121は、抽出対象部分の「the TR-700 became the first machine on the market」から、「the」「TR-700」「became」「the」「first」「machine」「on」「the」「market」の計9語を抽出する。これら9語それぞれについて、抽出データ分解手段121は、各単語の異なる形態を辞書データ記憶手段411から検索し、検索結果に基づき、「became」の原形となる「become」を抽出する。
このとき、抽出した9語と、その異なる形態の「become」とのうちから、「the」が重複して計3語存在することとなる。したがって、抽出データ分解手段121は、これを1語にまとめ、「the」「TR-700」「became」「become」「first」「machine」「on」「market」の計8語を見出し語候補として分解データ一時記憶手段51に書き込む。
分解データ判定手段122は、分解データ一時記憶手段51に書き込まれた見出し語候補の8語を読み出し、見出し不適語情報記憶手段43が記憶する冠詞「the」と、前置詞「on」とを見出し語候補から除外する。そして、分解データ判定手段122は、冠詞「the」と、前置詞「on」とを除外した6語をアルファベット順に並べ替えた「became」「become」「first」「machine」「market」「TR-700」の6語を新たな見出し語候補として、分解データ一時記憶手段51に記憶されている見出し語候補を書き換える。
図11の画面31fは、図5におけるステップS11で表示する画面例である。図11の画面31fにおいて、文字入力エリアf1は、抽出対象部分のタイトルとなる見出し語をユーザが任意に文字キー22によって入力するための、文字入力エリアである。また、下線f2は、文字入力時におけるカーソル位置を示している。文字種別通知領域f3は、入力対象の見出し語の入力文字種別を示しており、ここでは、かな漢字文字が入力可能であることを示している。
見出し語候補表示領域f4は、見出し語生成手段12によって抽出された見出し語の候補を一覧で表示する領域である。このとき、方向キー24によって上下のいずれかの方向にカーソル移動させた場合に、見出し語候補表示領域f4に示される見出し語候補のいずれかから、見出し語を選択することも可能である。通知領域f5は、見出し語の入力/選択操作における操作方法を表示する領域である。なお、通知領域f5に示すように、方向キー24の左右のいずれかの入力により、文字種別通知領域f3に示す入力文字種別をアルファベット、カタカナなどに切り換えることが可能である。
図12は、見出し語候補から見出し語を選択することなく、文字キー22の操作によってユーザが見出し語「電子辞書」を設定する場合の画面遷移を示す図である。図12の画面31gは、文字キー22のユーザ操作に基づき、入力された文字「でんしじしょ」が文字入力エリアg1に表示された際の画面例である。画面31hは、変換キー26のユーザ入力操作に基づき、CPU10の基本機能である仮名漢字変換によって文字「でんしじしょ」が変換され、文字「電子辞書」が文字入力エリアh1に表示された状態を示している。画面31iは、決定キー27のユーザ入力操作に基づき、見出し語として「電子辞書」を設定したことを通知するメッセージウインドウi1を表示した画面例である。
<検索処理過程>
次に、本発明の一実施形態による電子辞書装置1の検索処理過程について説明する。図13は、本実施形態における電子辞書装置1の検索処理過程の処理フローを示す。なお、ここでは、CPU10が、ユーザによる検索要求に基づいて、辞書データ記憶手段411が記憶する辞書データ、テキストデータ記憶手段412が記憶するテキストデータ、抽出データ記憶手段42が記憶する抽出対象識別データから、検索語を含む検索用読み情報を持つ記事の検索処理を行う。検索処理過程の一例として、検索結果として複数の該当記事(辞書データ、テキストデータ、抽出対象識別データ)が得られ、このうち、抽出対象識別データに基づく抽出データが選択された場合についての処理について説明する。
なお、図14、図15は、検索処理過程において表示手段30によって表示される画面の遷移を示している。
電子辞書装置1において、入力手段20がユーザ操作に基づき、検索画面の表示要求をCPU10に入力する。CPU10において、表示制御手段11は、表示手段30に検索画面を表示させる。検索画面が表示手段30に表示されている際に、文字キー22及び決定キー27がユーザ操作によって押下されると、入力手段20は、文字キー22のユーザ操作に基づいた検索語を含む検索実行要求をCPU10に入力する(ステップS21)。
CPU10は、入力される検索実行要求に基づき、抽出対象データ記憶手段41と抽出データ記憶手段42とから、入力された検索語を含む見出し語が付与された辞書データ、テキストデータ、抽出データ識別情報を検索する(ステップS22)。CPU10は、検索結果を表示制御手段11に出力し、表示制御手段11が、ステップS22においてCPU10の検索処理の結果を表示手段30に表示させる(ステップS23)。
ここで、表示手段30に表示されている検索結果のうち、抽出データ識別情報の表示用見出し語が、ユーザによって表示(参照)要求対象として選択される。したがって、入力手段20は、表示要求としてユーザによって操作される方向キー24と決定キー27との操作を検出し、検出結果である抽出対象部分の表示要求をCPU10に出力する(ステップS24)。
CPU10において、表示制御手段11は、入力手段20からの抽出対象部分の表示要求入力に基づき、表示対象の抽出対象部分の抽出対象識別データを抽出データ記憶手段42から読み出す(ステップS25)。表示制御手段11は、読み出した抽出対象識別データに基づき、抽出元の記事を抽出対象データ記憶手段41から読み出す。表示制御手段11は、抽出元の記事から、抽出データ識別IDが付与された始点タグと終点タグとで囲まれた範囲のの文字情報を抽出対象部分として読み出す(ステップS26)。表示制御手段11は、抽出対象データ記憶手段41から読み出した抽出対象部分の文字情報と、抽出データ記憶手段42から読み出した抽出対象識別データに基づく見出し語と、抽出元の記事へのリンク情報とを表示手段30に表示させる(ステップS27)。
ここで、ユーザによって入力手段20が操作され、抽出元の記事の参照要求となる抽出元へのリンクが選択された場合、(ステップS28)、表示制御手段11は、抽出元のデータを抽出対象データ記憶手段41から読み出す(ステップS29)。表示制御手段11は、読み出した抽出元のデータから、全ての始点タグと、終点タグとを除いたデータを生成することにより、タグ非表示処理を行い(ステップS30)、タグ非表示処理を施したデータを表示手段30に表示させる(ステップS31)。
次に、図13のフローチャートに示す検索処理過程の実行例における、表示手段30の画面遷移を図面を用いて説明する。ここでは、図6〜図12において、抽出処理を行った「電子辞書」という語句を検索キーとして検索した場合の例を示す。図14は、図13のステップS21〜S27の処理過程における画面遷移を示す図である。また、図15は、図13のステップS31において表示される抽出元のデータが表示された場合の表示手段30の画面例である。
図14の画面31Aは、図13のステップS21〜S23において、検索語「でんしじしょ」が文字入力エリアA1に入力され、その検索結果が表示された場合の表示手段30の画面例である。文字種別通知領域A2は、文字入力エリアA1における入力文字種別を示している。また、検索結果表示エリアA3には、検索語「でんしじしょ」を見出し語とする記事の検索結果が表示される。ここでは例として、辞書データ記憶手段411が記憶する国語辞典、百科事典、和英辞書、及び、抽出データ記憶手段42が記憶する抽出データ識別情報から、それぞれ1件ずつ、計4件が検索された例を示している。また、プレビュー領域A4に示す範囲には、検索結果表示エリアA3において矩形枠に示されるカーソル部分の記事の一部分をプレビューしている。通知領域A5に示すエリアには、ユーザに操作方法を通知するための情報が表示されている。
画面31Bは、画面31Aの検索結果表示エリアA3に表示された検索結果のうち、ユーザ操作による方向キー24及び決定キー27の入力に基づき、図13のステップS27において表示手段30に表示された抽出対象部分の画面例である。データ種別通知領域B1は、現在表示している内容が、辞書データ、テキストデータ、抽出対象部分のデータのうち、いずれを参照しているかを通知する。また、記事表示フィールドB2は、見出し語「でんしじしょ(電子辞書)」と、リンク「元のテキストへ」と、抽出対象部分「the TR-700 became the first machine on the market」とを表示する領域である。
画面31Cは、方向キー24のユーザ操作に基づき、カーソル枠C1に示すように、リンク「元のテキストへ」にカーソルが移動した状態を示す表示手段30の画面例である。このとき、決定キー27がユーザによって押下される、すなわち、図13のステップS28においてリンクが選択された場合、図15の画面31Dに示すように、抽出元のデータが表示手段30に表示されることとなる。
画面31Dのデータ種別通知領域D1は、現在表示している抽出元のデータが、辞書データ、テキストデータ、抽出対象部分のデータのうち、いずれを参照しているかを通知する。表示制御手段11は、記事表示フィールドD2に、抽出対象部分「the TR-700 became the first machine on the market」を先頭として、抽出元のデータを表示手段30に表示させる。これにより、図14の画面31Aのように、抽出元のデータを先頭から表示する場合に比して、ユーザに対して抽出対象部分を容易に認識させることが可能になるという効果がある。
上述した実施形態において、図11の画面31fの見出し語候補表示領域f4に見出し語候補を表示し、いずれかを見出し語としてユーザに選択させるようにしたことにより、ユーザは抽出対象部分の見出し語を考え出すことなく、抽出対象部分の見出し語を決定することが可能になる効果がある。
また、図11の画面31fにおいて、文字入力エリアf1を設けることにより、文字キー22の操作に基づき、抽出対象部分の見出し語をユーザが任意に入力することが可能になる。したがって、抽出対象部分に付与する見出し語として、抽出対象部分や、抽出元のデータの見出し語以外の語句を見出し語として設定することが可能になる効果がある。さらに、図6のように、英文のテキストデータの一部分を抽出対象部分とした場合であっても、見出し語として「電子辞書」を設定したように、抽出元のデータの言語種別によらず、ユーザにとって認識しやすい見出し語を設定することが可能になるという効果がある。
また、抽出対象部分に付与する見出し語は、汎用的、一般的な見出し語、すなわち、他のユーザにとって識別が容易な見出し語である必要はなく、電子辞書装置1の所有者であるユーザ自身にとって抽出対象部分の識別が容易であればよい。したがって、ユーザ自身に分かりやすい略語や、記号などを用いた語句を見出し語として設定することも可能である。
例えば、抽出対象部分を複数設定する場合、同様のジャンルの抽出対象部分の見出し語の一部に、同一の語、同一の記号などを付与してユーザが設定することができる。このとき、抽出データ記憶手段42が記憶する全ての抽出対象部分の見出し語一覧からいずれかの抽出対象部分を選択して参照しようとする際、各見出し語に含まれるユーザによって入力されたジャンルごとの共通の語、共通の記号などに基づき、ユーザに抽出対象部分を識別しやすくさせることが可能になる効果がある。
また、上述したように、表示制御手段11が抽出対象部分を識別する方法として、抽出データ識別IDを付与した始点タグ及び終点タグを抽出対象データに書き込む構成とした。これにより、ユーザが、例えば、テキストデータ記憶手段412が記憶するテキストデータに対して、文章の挿入や、削除などの編集作業を行い、テキストデータ内での抽出対象部分の位置が変化しても、始点タグ及び終点タグに基づき、表示制御手段11は、抽出対象部分を識別することが可能になるという効果がある。
上述の電子辞書装置1が抽出機能の提供することとしたことにより、頻繁に記事の一部分を参照する作業、例えば、単語帳機能の代用として、本実施形態における抽出機能を利用する場合に、記事全体から探すことなく、すぐに必要な記事部分をユーザが参照でき、検索に要する時間や手間を軽減させることが可能になるという効果がある。
なお、上述した実施形態において、抽出データ記憶手段42が記憶する抽出対象識別データのテーブル構成において、抽出データ識別IDは、抽出元識別情報と、数字部分とで1つの情報として構成されることとして説明したが、これに限られず、抽出元識別情報と、抽出データ識別IDの数字部分とをそれぞれ独立の情報とするテーブルの構成であってもよい。
また、本実施形態において、抽出対象部分を識別する方法として、抽出データ識別IDを付与した始点タグ及び終点タグを抽出対象データに書き込むこととしたが、これに限られず、抽出対象部分の始点位置及び、終点位置のメモリアドレスを用いることとしてもよい。このとき、抽出データ記憶手段42が記憶する抽出対象識別データのテーブル例を図16に示す。図16の抽出対象識別データにおいて、抽出開始アドレス情報と、抽出終了アドレス情報と、抽出元リンク情報とが、図3の抽出対象識別データの抽出データ識別IDに代替している点が異なる。
図16の抽出開始アドレス情報は、抽出対象部分の始点位置の抽出対象データ記憶手段41におけるメモリアドレス情報である。同様に、抽出終了アドレス情報は、抽出対象部分の終点位置の抽出対象データ記憶手段41におけるメモリアドレス情報である。また、抽出元リンク情報は、抽出元の記事の識別情報である。
上述のように始点タグ、終点タグを用いずに、メモリアドレス情報を用いることにより、例えば、電子辞書装置1を製造するメーカと、辞書データ提供元とのライセンス契約内容により、辞書データの編集、改変などが禁止されている場合であっても、辞書データの編集、改変を行わずに電子辞書装置1は、抽出処理機能をユーザに提供することが可能になるという効果がある。また、メモリアドレス情報のほか、例えば、抽出対象部分の始点位置及び終点位置が、抽出対象データ記憶手段41が記憶する抽出元の記事における何文字目に位置しているかを示す情報などを用いて抽出対象部分を識別することでもよい。
また、抽出データ記憶手段42が記憶する抽出対象識別データは、抽出対象部分の文字情報を付加したテーブル構成としてもよい。これにより、図13のステップS27において、抽出対象部分を抽出対象データ記憶手段41から読み出す処理を省略することが可能になるという効果がある。
また、本実施形態において示したように、抽出データ記憶手段42が記憶する抽出対象識別データが抽出対象部分を含まないデータ構成であることにより、抽出データ記憶手段42が記憶する抽出対象識別データのメモリ使用量を抑えることが可能になるという効果がある。
また、本実施形態において、見出し不適語情報記憶手段43が記憶する情報は、見出し語として不適となる単語である見出し不適語として説明したが、これに限られず、例えば英単語であれば「前置詞」、「冠詞」、「助動詞」など、見出し語に不適となる品詞の情報を記憶することでもよい。見出し不適語情報記憶手段43が記憶する情報に基づいて分解データ判定手段122が見出し語に設定される可能性が低い語を除外できる情報であれば、見出し不適語情報記憶手段43がいずれの情報を記憶することでもよい。
また、本実施形態の図11において、見出し語候補となる単語は、アルファベット順で表示することとしたが、これに限られず、例えば、抽出対象部分における単語の出現順でもよいし、いずれの順序によって表示してもよい。
また、本実施形態において、抽出データ分解手段121が行う単語の抽出処理において、辞書データ記憶手段411の辞書データに基づき、スペルチェック等を行うこととしてもよい。
また、本実施形態において、抽出対象データ記憶手段41が辞書データ記憶手段411とテキストデータ記憶手段412とを備えることとしたが、これに限られず、テキストデータ記憶手段412を備えない構成や、テキストデータ記憶手段412にテキストデータの記事が記憶されていない構成としても適用可能である。このとき、辞書データ記憶手段411が記憶する辞書データのみを抽出対象データととして、電子辞書装置1は、抽出処理を実行する。
また、本実施形態において、CPU10は、図示しない基本機能処理手段が仮名漢字変換機能を備えていることとしたが、仮名漢字変換機能を用いない構成としてもよい。このとき、図12の画面31gの文字入力エリアg1に示す仮名漢字変換をしていない「でんしじしょ」を見出し語とする。また、図3の抽出データ記憶手段42が記憶する抽出対象識別データのテーブルは、表示用見出し語の項目を設けないこととしてもよい。
また、本実施形態において、一例として、テキストデータ記憶手段412が記憶するテキストデータを抽出元の記事として抽出処理の動作を説明したが、辞書データ記憶手段411が記憶する辞書データを抽出元の記事として上述の抽出処理を適用することが可能である。
なお、本発明に記載の検索手段は、CPU10に対応する。また、本発明に記載の抽出対象のデータは、抽出対象データ記憶手段41が記憶する辞書データとテキストデータとに対応し、本発明に記載の抽出対象部分の識別情報は、抽出データ識別IDに対応する。
なお、上述の電子辞書装置1は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、電子辞書装置1のCPU10、入力手段20、表示手段30の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、図5に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、図13に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、図1における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、電子辞書装置1の抽出対象データ記憶手段41が記憶する記事の一部分を抽出する処理を行ってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の一実施形態による電子辞書装置1の全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による辞書データ記憶手段411が記憶する辞書データのデータ構成例である。 本発明の一実施形態による抽出データ記憶手段42が記憶する抽出対象識別データのデータ構成例である。 本発明の一実施形態による電子辞書装置1の外観の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態による電子辞書装置1の抽出処理過程の処理フローを示す。 本発明の一実施形態による抽出処理過程における表示手段30の画面例である。 本発明の一実施形態による抽出処理過程における表示手段30の画面例である。 本発明の一実施形態による抽出処理過程における表示手段30の画面例である。 本発明の一実施形態による抽出処理過程における表示手段30の画面例である。 本発明の一実施形態による抽出処理過程における表示手段30の画面例である。 本発明の一実施形態による抽出処理過程における表示手段30の画面例である。 本発明の一実施形態による抽出処理過程における表示手段30の画面例である。 本発明の一実施形態による電子辞書装置1の検索処理過程の処理フローを示す。 本発明の一実施形態による検索処理過程において表示手段30によって表示される画面の遷移を示している。 本発明の一実施形態による検索処理過程において表示手段30によって表示される画面例を示している。 本発明の他の実施形態による抽出対象識別データの構成例である。
符号の説明
1 電子辞書装置
10 CPU
11 表示制御手段
12 見出し語生成手段
121 抽出データ分解手段
122 分解データ判定手段
13 抽出対象識別データ生成手段
20 入力手段
30 表示手段
40 記憶手段
41 抽出対象データ記憶手段
411 辞書データ記憶手段
412 テキストデータ記憶手段
42 抽出データ記憶手段
43 見出し不適語情報記憶手段
50 一時記憶手段
51 分解データ一時記憶手段
21 ON/OFFキー
22 文字キー
23 抽出キー
24 方向キー
25 移動キー
26 変換キー
27 決定キー

Claims (5)

  1. 入力手段と、検索手段と、記憶手段とを備える電子辞書装置であって、
    前記記憶手段が、第1の見出し語情報を含む抽出対象のデータを記憶する抽出対象データ記憶手段と、抽出対象識別データを記憶する抽出データ記憶手段とを備え、
    前記入力手段から入力される第2の見出し語情報と、前記入力手段から入力される前記抽出対象のデータの抽出対象部分の識別情報とを対応付けて抽出対象識別データを生成する抽出対象識別データ生成手段を備える
    ことを特徴とする電子辞書装置。
  2. 前記抽出対象データ記憶手段は、前記第1の見出し語情報と、該第1の見出し語に関連する見出し語関連情報とを対応付けて、前記第1の見出し語ごとに抽出対象のデータを記憶し、
    前記抽出対象識別データ生成手段は、前記抽出対象部分の抽出元となる見出し語関連情報に対応する前記第1の見出し語の識別情報を抽出元識別情報として、前記抽出対象識別データに付加する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子辞書装置。
  3. 前記抽出対象部分のデータから第2の見出し語候補を生成する見出し語生成手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載の電子辞書装置。
  4. 前記抽出対象データ記憶手段が記憶する見出し語関連情報は、
    任意の文字列からなる1又は複数のテキスト文書である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子辞書装置。
  5. 前記抽出対象データ記憶手段が記憶する抽出対象のデータは、
    辞書データである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子辞書装置。
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