JP2009173362A - 用紙案内装置及びこれを搭載した原稿搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2個の用紙搬送路が合流する箇所において、搬送ガイドへの用紙の接触を極力少なくし、騒音や搬送ガイドの損耗、用紙の斜め送りなどの発生を防止しながら、スムーズに用紙を案内することが可能な用紙案内装置を提供する。
【解決手段】用紙案内装置60は、レジストローラ対37を備えた原稿搬送路32に対して、レジストローラ対37の用紙搬送方向上流側で、湾曲しつつ合流する両面読取用原稿搬送路61を備えるとともに、この合流部において、両面読取用原稿搬送路61の、湾曲した内側の搬送ガイド61bが、原稿搬送路32と両面読取用原稿搬送路61との間の搬送ガイドの用紙搬送方向下流側端部62と、合流部のすぐ下流に配置されたレジストローラ対37の搬送ニップNとを結ぶ直線Lより、両面読取用原稿搬送路61が配置された側に離間している。
【選択図】図6

Description

本発明は、複写機やプリンタに代表される画像形成装置に適用可能な、カットペーパーなどの用紙の案内装置に関する。また、この用紙案内装置を搭載した原稿搬送装置、画像形成装置に関する。なお、以下の説明において、印刷対象となる画像データが記載された原稿と、印刷に使用する用紙とを総じて「用紙」と称することがあり、原稿を案内する装置も「用紙案内装置」と称する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置には、給紙部や転写部、定着部、用紙排出部といった構成要素が配置され、これらの間に用紙搬送路が形設されている。同様に、画像形成装置の上部に配置された原稿搬送装置においても、原稿載置トレイや原稿読取部、原稿排出トレイといった構成要素の間に、原稿搬送路が形設されている。
一方、画像形成装置で原稿を複写するとき、表裏両面に画像データが記載された原稿と同じコピーを一度の操作で出力させたい、すなわち原稿の両面に記載された画像データを、一度に一枚の用紙に複写したい場合がある。このような要求に応えるため、原稿搬送装置や画像形成装置本体には、両面印刷に対応した原稿や用紙の反転部を備えているものがある。これら原稿反転部、用紙反転部には、一般的に、スイッチバック方式を採用して原稿や用紙の搬送方向を切り替える機構が搭載されている。搬送方向が切り替えられた原稿、用紙は、表裏が反転した状態で、再度原稿読取部或いは転写部へと搬送される。
原稿反転部で搬送方向が切り替えられた原稿は、原稿読取部の原稿搬送方向上流で、原稿載置トレイから原稿読取部に続く原稿搬送路に合流する。同様に、用紙反転部で搬送方向が切り替えられた用紙は、転写部の用紙搬送方向上流で、給紙部から転写部に続く用紙搬送路に合流する。このように、原稿搬送装置や画像形成装置本体における、1個の用紙(原稿)搬送路に対して、もう1個の用紙(原稿)搬送路が合流している構成の例を、特許文献1及び2に見ることができる。
特開2004−352434号公報(図1) 特開2005−15206号公報(図1)
特許文献1及び2に記載された原稿搬送装置(自動原稿給送装置)は、両面印刷に対応するため、原稿載置トレイから原稿読取部に続く原稿搬送路に対して、もう1個の原稿搬送路が湾曲しつつ原稿読取部の上流で合流することにより、原稿読取部で原稿の表裏両面に記載された画像データを読み取らせることができるようになっている。しかしながら、これらの原稿搬送路の構成は、合流部のすぐ下流側で、原稿載置トレイから原稿読取部に続く原稿搬送路に対して、合流する原稿搬送路の、湾曲した内側の搬送ガイドが、原稿搬送経路に突出したような構成になっている。これにより、合流部の箇所を通過した原稿が、合流する原稿搬送路の、湾曲した内側の搬送ガイドに接触し易い。その結果、合流部の上流及び下流の搬送ローラ対で原稿が挟持されている場合、その搬送ガイドに対する摩擦抵抗が比較的大きくなる恐れがある。したがって、搬送ガイドに対して原稿が擦れる音や、搬送ガイドの磨耗、斜め送りの矯正不良が発生する可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、2個の用紙搬送路が合流する箇所において、搬送ガイドへの用紙の接触を極力少なくし、騒音や搬送ガイドの損耗、用紙の斜め送りなどの発生を防止しながら、スムーズに用紙を案内することが可能な用紙案内装置を提供することを目的とする。また、このような用紙案内装置を搭載した信頼性の高い原稿搬送装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、用紙案内装置において、搬送ローラ対を備えた第1の用紙搬送路に対して、前記搬送ローラ対の用紙搬送方向上流側で、湾曲しつつ合流する第2の用紙搬送路を備えるとともに、この合流部において、第2の用紙搬送路の、湾曲した内側の搬送ガイドが、第1の用紙搬送路と第2の用紙搬送路との間の搬送ガイドの用紙搬送方向下流側端部と、合流部のすぐ下流に配置された前記搬送ローラ対の搬送ニップとを結ぶ直線より、第2の用紙搬送路が配置された側に離間していることとした。
また、上記構成の用紙案内装置において、前記第1の用紙搬送路と前記第2の用紙搬送路との間の搬送ガイドの下流側端部と、合流部のすぐ下流に配置された前記搬送ローラ対の搬送ニップとを結ぶ前記直線が、略鉛直な直線であることとした。
また本発明では、上記構成の用紙案内装置を原稿搬送装置に搭載することとした。
また本発明では、上記構成の用紙案内装置を画像形成装置に搭載することとした。
本発明の構成によれば、用紙案内装置が、搬送ローラ対を備えた第1の用紙搬送路に対して、前記搬送ローラ対の用紙搬送方向上流側で、湾曲しつつ合流する第2の用紙搬送路を備えるとともに、この合流部において、第2の用紙搬送路の、湾曲した内側の搬送ガイドが、第1の用紙搬送路と第2の用紙搬送路との間の搬送ガイドの用紙搬送方向下流側端部と、合流部のすぐ下流に配置された前記搬送ローラ対の搬送ニップとを結ぶ直線より、第2の用紙搬送路が配置された側に離間していることとしたので、第1の用紙搬送路を通過する用紙は、搬送ローラ対に挟持されていると、第2の用紙搬送路の、湾曲した内側の搬送ガイドに接触することはない。これにより、用紙とその搬送ガイドとの摩擦の発生を防止することができる。したがって、2個の用紙搬送路が合流する箇所において、搬送ガイドへの用紙の接触を極力少なくし、騒音や搬送ガイドの損耗、用紙の斜め送りなどの発生を防止しながら、スムーズに用紙を案内することが可能な用紙案内装置を提供することができる。
また、上記用紙案内装置の、前記第1の用紙搬送路と前記第2の用紙搬送路との間の搬送ガイドの下流側端部と、合流部のすぐ下流に配置された前記搬送ローラ対の搬送ニップとを結ぶ前記直線が、略鉛直な直線であることとしたので、第1の用紙搬送路を通過する用紙の先端は、重力の作用によってまっすぐ搬送ローラ対の搬送ニップを指向することとなる。これにより、用紙が、第2の用紙搬送路の、湾曲した内側の搬送ガイドに接触するのを防止する作用がさらに高められる。したがって、一層スムーズに用紙を案内することが可能になり、用紙搬送の安定性が向上した用紙案内装置を提供することができる。
また本発明では、上記構成の用紙案内装置を原稿搬送装置に搭載することとしたので、2個の原稿搬送路が合流する箇所において、搬送ガイドへの原稿の接触を極力少なくし、騒音や搬送ガイドの損耗、原稿の斜め送りなどの発生を防止しながら、スムーズに原稿を案内することが可能な信頼性の高い原稿搬送装置を提供することができる。
また本発明では、上記構成の用紙案内装置を画像形成装置に搭載することとしたので、2個の用紙搬送路が合流する箇所において、搬送ガイドへの用紙の接触を極力少なくし、騒音や搬送ガイドの損耗、用紙の斜め送りなどの発生を防止しながら、スムーズに用紙を案内することが可能な信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る用紙案内装置を搭載する原稿搬送装置に関して、その原稿搬送装置を搭載した画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は、画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。図中の、実線矢印は用紙の搬送経路及び搬送方向を、一点鎖線矢印はレーザ光Lを示す。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の内部下方には、給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3は、その内部に、印刷前のカットペーパー等の用紙Pを積載して収容している。そして、この用紙Pは、図1において給紙カセット3の左上方に向けて、1枚ずつ分離されて送り出される。給紙カセット3は、本体2の正面側から水平に引き出すことが可能である。
本体2の内部であって、給紙カセット3の左方には、第1用紙搬送部4が備えられている。第1用紙搬送部4は、本体2の左側面に沿って略垂直に形設されている。そして、第1用紙搬送部4は、給紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に転写部10まで搬送する。
給紙カセット3の上方であって、第1用紙搬送部4が形設された本体2の左側面とは反対側の側面である右側面の箇所には、手差し給紙部5が備えられている。手差し給紙部5には、給紙カセット3に入っていないサイズの用紙Pや、厚紙、OHPシートのように1枚ずつ送り込みたいものが載置される。
手差し給紙部5の左方には、第2用紙搬送部6が備えられている。第2用紙搬送部6は、給紙カセット3のすぐ上方にあって、手差し給紙部5から第1用紙搬送部4まで略水平に延び、第1用紙搬送部4に合流している。そして、第2用紙搬送部6は、手差し給紙部5から送り出された用紙P等を受け取り、略水平に第1用紙搬送部4まで搬送する。
一方、画像形成装置1の本体2の上面には原稿搬送装置20が、その下方には画像読取装置7が備えられている。ユーザーが原稿の複写を行う場合には、原稿搬送装置20に、文字や図形、模様等の画像が描かれた原稿を積載する。原稿搬送装置20では1枚ずつ分離して原稿が送り出され、画像読取装置7によってその画像データが読み取られる。
原稿画像の読み取り、すなわち印刷の開始は、本体2の上部であって、画像読取装置7の正面側に備えられた操作パネル(図示せず)を用いて実行される。ユーザーは、この操作パネルから、使用する用紙サイズや拡大縮小、両面印刷の有無といった印刷条件などを入力して設定することが可能である。
原稿の画像データの情報は、第2用紙搬送部6の上方であって、本体2の中央部に配置された露光装置8に送られる。露光装置8により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが、画像形成部9に向かって照射される。
第1用紙搬送部4の上方であって、露光装置8の左方には、画像形成部9及び転写部10が備えられている。画像形成部9では、露光装置8によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナーは、露光装置8の上方に備えられたトナーコンテナ11から画像形成部9に補給される。画像形成部9で形成されたトナー像は、第1用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた印刷前の用紙Pに、転写部10にて転写される。
転写部10の上方には、定着装置12が備えられている。転写部10にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着装置12へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着装置12の上方には、用紙案内装置13が備えられている。定着装置12から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合、用紙案内装置13から画像形成装置1の胴内に設けられた胴内用紙排出部14に排出される。
用紙案内装置13から胴内用紙排出部14に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部15としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部15において、定着装置12から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、用紙案内装置13を通過し、定着装置12の左方、及び転写部10の左方に設けられた両面印刷用用紙搬送路16を通して下方に送られ、再度第1用紙搬送部4を経て転写部10へと送られる。
続いて、本体2の上面に搭載された原稿搬送装置20について、図2を用いてその構造の概略を説明する。図2は、原稿搬送装置の模型的垂直断面正面図である。図中の実線矢印は、原稿の搬送経路及び搬送方向を示す。
原稿搬送装置20は、図2に示すように、原稿載置トレイ21、原稿送り部30、及び原稿排出トレイ22を備えている。
原稿載置トレイ21は、原稿搬送装置20の上部に設けられている。原稿載置トレイ21には、原稿を上方から載置して、積み上げることができる。原稿載置トレイ21は、原稿搬送方向の上流から下流、すなわち図2において右方から左方に向かって下る傾斜をなす構成となっている。
原稿送り部30は、原稿載置トレイ21の原稿搬送方向下流端に、原稿供給口31と、原稿供給装置50とを備えている。原稿供給装置50は、原稿載置トレイ21に積み上げられた原稿を、最上層から1枚ずつ分離し、原稿供給口31を通して原稿送り部30の内部に向かって供給する。原稿供給口31の下流側には、原稿送り部30の内部に向かって第1の用紙搬送路である原稿搬送路32が延びている。
原稿搬送路32の先は、原稿搬送装置20の底面に到達し、この箇所に原稿読取部33が設けられている。原稿読取部33に送り込まれた原稿は、原稿搬送路32上をさらに下流側へ、すなわち図2において原稿読取部33の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その下方に設けられた本体2の画像読取装置7(図1参照)により、下側の面である第1面の画像データが読み取られる。
原稿搬送路32の、原稿読取部33の下流には、原稿分岐部34が設けられている。原稿の、表裏両面の画像データの読み取りが必要な場合、原稿分岐部34に到達した原稿は、原稿搬送路32の上方へと振り分けられ、その原稿搬送方向下流側に続く原稿反転部35にて搬送方向が切り替えられる。搬送方向が切り替えられた原稿は、原稿分岐部34の上側を経て、原稿読取部33の上流側の原稿搬送路32に送り込まれ、再度原稿読取部33で第2面の画像データが読み取られる。
原稿分岐部34の下流であって、原稿搬送路32の下流端には、原稿排出口36が設けられている。画像データの読み取りが済んだ原稿は、原稿排出口36から原稿排出トレイ22に排出される。
原稿排出トレイ22は、原稿載置トレイ21のすぐ下方に備えられ、これらのトレイが上下二段にして構成されている。原稿排出トレイ22に排出された原稿は、原稿搬送装置20の手前側から取り出すことができる。
原稿載置トレイ21と、原稿排出トレイ22とは、互いの原稿搬送方向を逆にして、すなわち図2において原稿載置トレイ21は原稿を左方に向かって送り出し、原稿排出トレイ22は原稿を右方に向かって排出する形にして構成されている。これにより、原稿供給口31と原稿排出口36とが、原稿読取部33が存在する方向に対して各トレイの同じ側、すなわち図2において左側に設けられている。そして、原稿供給口31から原稿排出口36まで延びる前記原稿搬送路32は、図2に示すように、上下方向にU字形状に、すなわち横方向から見てU字形状に湾曲した形で設けられている。
上記構成により、原稿搬送装置20は、原稿載置トレイ21に積み上げられた原稿を、一枚ずつ分離して原稿送り部30内に送り込み、原稿読取部33でその画像データを読み取った後、原稿排出トレイ22に排出する。
次に、原稿搬送装置20の原稿送り部30の詳細な構成について、図2に加えて、図3〜図5を用いて説明する。図3は原稿搬送装置の原稿送り部を示す垂直断面正面図、図4は原稿送り部の原稿分岐部及び原稿反転部の箇所を背面側から見た部分拡大斜視図、図5は図3と同様の原稿搬送装置の原稿送り部を示す垂直断面正面図にして、分岐ガイドの姿勢が異なる状態を示すものである。なお、図3及び図5において、実線矢印は原稿の搬送経路及び搬送方向を示す。また、図4では、原稿分岐部の原稿搬送方向上流側及び上方と、原稿反転部の上方の部材、例えば外装カバーや原稿載置トレイ、原稿供給装置の描画を省略している。
原稿送り部30は、前述のように、原稿載置トレイ21の原稿搬送方向下流端に、原稿供給口31と、原稿供給装置50とを備えている(図3参照)。そして、第1の用紙搬送路である原稿搬送路32が、図3に示すように、原稿供給口31の下流側に、下方に向かって延びている。
原稿供給装置50は、原稿搬送方向と直角をなす原稿幅方向略中央部の上方に設けられ、ピックアップローラ51、供給ローラ52、及び分離パッド53を備えている。
ピックアップローラ51は、原稿供給口31のすぐ下流側に備えられている。ピックアップローラ51は、図示しない駆動機構により、供給ローラ52の回転軸線を中心として垂直面内で上下に揺動可能である。原稿供給時、ピックアップローラ51は、原稿載置トレイ21に積み上げられた原稿の最上層下流部に上方から接触する。この原稿の最上層は、ピックアップローラ51によって供給ローラ52へと引き渡され、供給ローラ52により原稿送り部30の内部へと搬送される。
供給ローラ52は、ピックアップローラ51の下流側において、その表面下部が原稿搬送路32に突出するように配置されている。そして、分離パッド53が、供給ローラ52の下方に配置され、供給ローラ52に接触している。この供給ローラ52と分離パッド53とが接触して形成される搬送ニップに原稿が挿通される。
供給ローラ52と分離パッド53とが接触して形成される搬送ニップに原稿が重なって複数枚進入したとき、重なった上側の原稿だけが供給ローラ52によって送り出される。分離パッド53の作用により、重なった下側の原稿が送り出されることがないので、原稿が重なって送られてしまう重送という問題が起こるのを防止できる。
原稿搬送路32上において、原稿供給装置50の箇所の下流には、搬送ローラ対であるレジストローラ対37が設けられている。レジストローラ対37は、互いに圧接し合うレジストローラ37aとコロ37bとで構成され、原稿読取部33へと向かう原稿に対して、正確な読み取りが実行できるよう、斜め送りを矯正し、好適なタイミングを計って送り出す。
レジストローラ対37の箇所の下流には、原稿読取部33が設けられている。ここで、原稿供給口31から延びる原稿搬送路32は、原稿供給装置50、レジストローラ対37、及び原稿読取部33の箇所を経て、正面から見て反時計方向に回転するように湾曲している。したがって、原稿搬送路32は、原稿読取部33の上流側で図3において左方及び下方に向かって延び、下流側で右斜め上方に向かって延びている。
原稿読取部33には、読取ガイド部材38が備えられている。読取ガイド部材38は、原稿読取部33の下方に設けられた本体2の画像読取装置7のコンタクトガラス7aに対向して配置されている。読取ガイド部材38は、原稿幅方向、すなわち原稿搬送装置20の前後方向に長く延び、原稿を案内する部分が下方に凸となる形状をなしている。そして、原稿搬送装置20の、画像読取装置7に対する閉鎖状態において、読取ガイド部材38は、その下方であって、コンタクトガラス7aとの間を搬送される原稿が、コンタクトガラス7aに接触するように案内している。
原稿読取部33に送り込まれた原稿は、原稿搬送路32上をさらに下流側へ、図3において読取ガイド部材38の下側の箇所を左方から右方へと移動する最中に、すなわちコンタクトガラス7a上を通過する際、コンタクトガラス7aの下方に配置された読取ユニット(図示せず)により画像データが読み取られる。
原稿搬送路32の、原稿読取部33の下流には、原稿分岐部34が設けられている。原稿分岐部34には、図3及び図4に示すように、略水平に前後方向に延びる支軸39aを中心として、垂直面内で揺動可能な分岐ガイド39が備えられている。なお、分岐ガイド39の支軸39aは、原稿分岐部34に対して原稿反転部35の最上流部に配置された搬送ローラ42a(後述)より下流側に位置している。
そして、分岐ガイド39は、原稿搬送装置20の前後方向、すなわち原稿幅方向に長く延び、原稿搬送方向上流側の先端部の正面から見た垂直断面形状が、原稿を振り分け易いようにくさび形をなしている。また、分岐ガイド39は、図4に示すように、その背面側に配置された駆動装置であるソレノイド40によって駆動せしめられ、原稿搬送方向上流側の先端部を上下に振るように姿勢変更する。
原稿分岐部34の下流側であって、原稿搬送路32の下流端には、原稿排出口36、及び原稿排出ローラ対41が設けられている。画像データの読み取りが済んだ原稿は、原稿排出ローラ対41によって原稿排出口36から原稿排出トレイ22(図2参照)に排出される。
また、原稿分岐部34の下流には、下方に配置された原稿搬送路32に対して上方に、原稿反転部35が続いて配置されている。原稿の、表裏両面の画像データの読み取りが必要な場合、図5に示すように、原稿分岐部34の分岐ガイド39を下方へと姿勢変更し、原稿読取部33で第一面の画像データが読み取られた原稿を、原稿搬送路32から原稿反転部35へと送り込む。
原稿反転部35は、図3及び図5に示すように、原稿排出口36の上方に配置され、搬送ローラ対42と、反転用トレイ43とが備えられている。なお、原稿反転部35の下側の搬送ガイドは、図3及び図4に示すように、分岐ガイド39と一体として構成されている。
搬送ローラ対42は、原稿分岐部34に対して原稿反転部35の最上流部に配置され、互いに当接し合って原稿を搬送するための搬送ニップを形成する搬送ローラ42aと、従動コロ42bとで構成されている。搬送ローラ42aは、図示しないモータにより、図3における時計方向及び反時計方向に回転せしめられる。従動コロ42bは、原稿分岐部34に対してその下流側に配置された支軸42cを中心として垂直面内で揺動可能であって、下側に配置された搬送ローラ42aとの接触/離間を選択できる。反転用トレイ43は、原稿載置トレイ21のすぐ下方に比較的狭い隙間を隔てて配置され、原稿載置トレイ21と同様に斜め上方に向かって延びている(図2参照)。
原稿反転部35では、原稿分岐部34を通って図3において左方から右方へと搬送されてきた原稿の下流部分を反転用トレイ43へと一旦送り出し、その原稿の上流部分が搬送ローラ対42の箇所に差し掛かったとき、搬送ローラ42aと従動コロ42bとのニップに原稿を保持した状態で搬送ローラ42aの回転を逆転させることにより、原稿の搬送方向を右方から左方へと切り替える。
一方、原稿読取部33及び分岐部34の上方であって、原稿供給装置50が配置された箇所との間には、両面読取用原稿搬送路61が設けられている。両面読取用原稿搬送路61は、原稿反転部35の箇所から図3において左方に向かって延び、その先の用紙案内装置60の箇所で原稿搬送路32の、レジストローラ対37の上流の箇所に合流している。これにより、原稿反転部35で搬送方向が切り替えられた原稿は、原稿読取部33及び分岐部34の上側を通って原稿搬送路32に送り込まれ、再度原稿読取部33に到達して、下側の面である第2面の画像データが読み取られる。
続いて、原稿搬送装置20の用紙案内装置60の詳細な構成について、図5に加えて、図6を用いて説明する。図6は、用紙案内装置周辺の垂直断面部分拡大正面図である。図中の実線矢印は、原稿の搬送経路及び搬送方向を示す。
用紙案内装置60は、前述のように、原稿供給装置50の箇所の下流であるとともに、原稿読取部33の箇所の上流に設けられ、両面読取用原稿搬送路61を備えている(図5及び図6参照)。
第2の用紙搬送路である両面読取用原稿搬送路61は、搬送ローラ対であるレジストローラ対37を備えた第1の用紙搬送路である原稿搬送路32に対し、そのレジストローラ対37の上流側で湾曲しつつ合流する形にして設けられている。両面読取用原稿搬送路61は、湾曲したその形状に対して、図6において原稿の上側の面をガイドする外側搬送ガイド61aと、下側の面をガイドする内側搬送ガイド61bとを備えている。
外側搬送ガイド61aは、図6に示すように、原稿搬送路32と両面読取用原稿搬送路61との合流部において、原稿搬送路32と両面読取用原稿搬送路61との間に位置している。そして、外側搬送ガイド61aは、原稿搬送路32を通過する原稿の一方の面を案内するする搬送ガイド32aと結合し、鋭角な端部62を形成している。
内側搬送ガイド61bは、図6に示すように、原稿反転部原稿搬送路32と両面読取用原稿搬送路61との合流部のすぐ下流に配置されたレジストローラ対37の箇所まで延びている。そして、内側搬送ガイド61bは、原稿搬送路32と両面読取用原稿搬送路61との間の搬送ガイドの下流側端部62と、レジストローラ対37の搬送ニップNとを結ぶ直線Lより、両面読取用原稿搬送路61が配置された側、すなわち湾曲した両面読取用原稿搬送路61のさらに内側に離間している。
なお、上記構成の原稿搬送装置20の原稿送り部30において、原稿搬送路32と両面読取用原稿搬送路61との間の搬送ガイドの下流側端部62と、レジストローラ対37の搬送ニップNとを結ぶ直線Lは、略鉛直な直線である。
上記のように、用紙案内装置60が、搬送ローラ対であるレジストローラ対37を備えた第1の用紙搬送路である原稿搬送路32に対して、レジストローラ対37の用紙搬送方向上流側で、湾曲しつつ合流する第2の用紙搬送路である両面読取用原稿搬送路61を備えるとともに、この合流部において、両面読取用原稿搬送路61の、湾曲した内側の搬送ガイド61bが、原稿搬送路32と両面読取用原稿搬送路61との間の搬送ガイドの用紙搬送方向下流側端部62と、合流部のすぐ下流に配置されたレジストローラ対37の搬送ニップNとを結ぶ直線Lより、両面読取用原稿搬送路61が配置された側に離間しているので、原稿搬送路32を通過する原稿は、搬送ローラ対に挟持されていると、両面読取用原稿搬送路61の、湾曲した内側の搬送ガイド61bに接触することはない。これにより、原稿とその内側搬送ガイド61bとの摩擦の発生を防止することができる。したがって、2個の用紙搬送路が合流する箇所において、搬送ガイドへの原稿の接触を極力少なくし、騒音や搬送ガイドの損耗、原稿の斜め送りなどの発生を防止しながら、スムーズに原稿を案内することが可能な用紙案内装置60を提供することができる。
また、用紙案内装置60の、原稿搬送路32と両面読取用原稿搬送路61との間の搬送ガイドの下流側端部62と、合流部のすぐ下流に配置されたレジストローラ対37の搬送ニップNとを結ぶ直線Lが、略鉛直な直線であるので、原稿搬送路32を通過する原稿の先端は、重力の作用によってまっすぐレジストローラ対37の搬送ニップNを指向することとなる。これにより、原稿が、両面読取用原稿搬送路61の、湾曲した内側の搬送ガイド61bに接触するのを防止する作用がさらに高められる。したがって、一層スムーズに原稿を案内することが可能になり、原稿搬送の安定性が向上した用紙案内装置60を提供することができる。
また本発明では、上記構成の用紙案内装置60を原稿搬送装置20に搭載したので、2個の原稿搬送路が合流する箇所において、搬送ガイドへの原稿の接触を極力少なくし、騒音や搬送ガイドの損耗、原稿の斜め送りなどの発生を防止しながら、スムーズに原稿を案内することが可能な信頼性の高い原稿搬送装置20を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、本発明の用紙案内装置60を、画像形成装置1の上部に備えられた原稿搬送装置20において、原稿を案内するために搭載したが、用紙案内装置60を搭載できる箇所はこれに限定されるわけではなく、画像形成装置1の本体2の給紙カセット3や手差し給紙部5の下流側、定着装置12の下流側などにおいて、印刷前及び/または印刷後の用紙を案内するために搭載しても構わない。さらに、原稿搬送装置20や画像形成装置1以外の機器に、用紙案内装置60を搭載することにしても構わない。
上記実施形態の用紙案内装置60を画像形成装置1に搭載することにより、2個の用紙搬送路が合流する箇所において、搬送ガイドへの用紙の接触を極力少なくし、騒音や搬送ガイドの損耗、用紙の斜め送りなどの発生を防止しながら、スムーズに用紙を案内することが可能な信頼性の高い画像形成装置1を提供することができる。
また、原稿搬送装置20を搭載した画像形成装置1は、上記実施形態ではブラックトナーのみを使用したモノクロ印刷用の画像形成装置であるが、このような機種に限定されるわけではなく、中間転写ベルトを備え、複数色を重ね合わせて画像形成することが可能なタンデム方式、或いはロータリーラック方式のカラー印刷用画像形成装置であっても構わない。
本発明は、複数の用紙搬送路が合流する合流部を備えた用紙案内装置において利用可能である。
本発明の実施形態に係る用紙案内装置を搭載した画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。 図1の原稿搬送装置の模型的垂直断面正面図である。 図2の原稿搬送装置の原稿送り部を示す垂直断面正面図である。 図3の原稿送り部の原稿分岐部及び原稿反転部の箇所を背面側から見た部分拡大斜視図である。 図3と同様の原稿送り部を示す垂直断面正面図にして、分岐ガイドの姿勢が異なる状態を示すものである。 図5の用紙案内装置周辺の垂直断面部分拡大正面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 本体
7 画像読取装置
20 原稿搬送装置
21 原稿載置トレイ
22 原稿排出トレイ
30 原稿送り部
32 原稿搬送路(第1の用紙搬送路)
33 原稿読取部
34 原稿分岐部
35 原稿反転部
37 レジストローラ対(搬送ローラ対)
60 用紙案内装置
61 両面読取用原稿搬送路(第2の用紙搬送路)
61a 外側搬送ガイド
61b 内側搬送ガイド
62 端部

Claims (4)

  1. 搬送ローラ対を備えた第1の用紙搬送路に対して、前記搬送ローラ対の用紙搬送方向上流側で、湾曲しつつ合流する第2の用紙搬送路を備えるとともに、この合流部において、第2の用紙搬送路の、湾曲した内側の搬送ガイドが、第1の用紙搬送路と第2の用紙搬送路との間の搬送ガイドの用紙搬送方向下流側端部と、合流部のすぐ下流に配置された前記搬送ローラ対の搬送ニップとを結ぶ直線より、第2の用紙搬送路が配置された側に離間していることを特徴とする用紙案内装置。
  2. 前記第1の用紙搬送路と前記第2の用紙搬送路との間の搬送ガイドの下流側端部と、合流部のすぐ下流に配置された前記搬送ローラ対の搬送ニップとを結ぶ前記直線が、略鉛直な直線であることを特徴とする請求項1に記載の用紙案内装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の用紙案内装置を搭載したことを特徴とする原稿搬送装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の用紙案内装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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