JP2009171211A - 積層型バラン及び混成集積回路モジュール並びに積層基板 - Google Patents

積層型バラン及び混成集積回路モジュール並びに積層基板 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化と低背化が可能な積層型バラン及び混成集積回路モジュール並びに積層基板を提供する。
【解決手段】Marchandバランからなる積層型バランを形成する際、使用時において伝送線路114の電流方向と伝送線路115の電流方向が同方向になるように、1/2波長伝送線路を構成する伝送線路114,115を誘電体を挟んで対向するように隣接層に積層配置する。これにより、伝送線路114,115間にマグネチックシールドが形成される。このため、伝送線路114,115間で互いに磁気干渉を受けないようにするためのグランド電極層を設ける必要がなくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層型バランに関し、特に、無線通信機器用ICの平衡−不平衡変換器あるいは位相変換器等として用いられる積層型バラン及びこれを備えた混成集積回路モジュール並びに積層基板に関するものである。
従来、高周波信号における平衡−不平衡信号回路として、図12に示すMarchandバランが多く用いられている。このMarchandバラン10は分布定数回路で構成された簡単な構成である。すなわち、Marchandバラン10は、直列接続された2つの1/4波長伝送線路11,12を有し、一方の1/4波長伝送線路11の開放端が不平衡端子15に接続されている。これら2つの1/4波長伝送線路11,12によって1/2波長ラインが構成される。さらに、一方の1/4波長伝送線路11に対向させて1/4波長伝送線路13が設けられ、他方の1/4波長伝送線路12に対向させて1/4波長伝送線路14が設けられている。一方の1/4波長伝送線路13の一端すなわち1/4波長伝送線路11の不平衡端子15側は接地され、他端は平衡端子16に接続されている。他方の1/4波長伝送線路14の一端すなわち1/4波長伝送線路11と1/4波長伝送線路12の接続部側の端は平衡端子17に接続され、他端は接地されている。
このように、Marchandバラン10は簡単な構成であるため、高周波帯において小型で良好な特性が実現し易いという利点を有している。そのような技術的な背景と近年の無線機器の普及から、積層構造のMarchandバランの開発を部品メーカ各社が進めている。
この種の積層型バランとしては、特許第2773617号公報(特許文献1)に開示されるバルントランスや、特許2990652号公報(特許文献2)に開示される積層型バルントランスが知られている。
図13に示すように、特許文献1に開示されるバルントランス20は、誘電体基板21〜25が記述の順に積層して形成され、各誘電体基板21〜25の上面にはアース電極あるいはストリップラインが形成されている。すなわち、最上部に位置する第1の誘電体基板21にはアース電極31が形成されアース用の外部端子電極(図示せず)に接続されている。第2の誘電体基板22の上面には直線状のストリップライン32が形成されており、その一端32aは不平衡外部端子(図示せず)に接続されている。第3の誘電体基板23の上面には前述した1/2波長ストリップラインを構成する渦巻形状に配置されたストリップライン33、34が形成されている。これらのストリップライン33,34は誘電体基板23の中央部を境にしてほぼ対称に設けられている。また、一方のストリップライン33の渦巻中心にある一端33aはビア導体(図示せず)を介してストリップライン32の他端32bに接続されている。ストリップライン33の他端33bは他方のストリップライン34の渦巻外側に位置する一端34aに接続され、ストリップライン34の渦巻中央部に位置する他端34bは開放されている。
第4の誘電体基板24の上面には上記のストリップライン33,34に対向するように、前述した2つの1/4波長ストリップラインを構成する2つの渦巻形状のストリップライン35,36が形成されている。ストリップライン33に対向して設けられている一方のストリップライン35の一端35aは一方の平衡外部端子(図示せず)に接続されている。また前記一方のストリップライン35の他端はビア導体(図示せず)を介して第5の誘電体基板35の上面に形成されているアース電極37に接続されている。また、ストリップライン34に対向して設けられている他方のストリップライン36の一端36aは他方の平衡外部端子(図示せず)に接続されている。また、前記他方のストリップライン36の他端はビア導体(図示せず)を介して第5の誘電体基板25の上面に形成されたアース電極37に接続されている。また、アース電極37はアース用の外部端子電極(図示せず)に接続されている。
上記構成によって、図12に示したMarchandバラン(バルントランス)が形成されている。
図14に示すように、特許文献2に開示される積層型バルントランス40は、上記のバルントランス20の実装面積を小さくするために各渦巻状ストリップラインを異なる層に設けるように構成したものである。
すなわち、積層型バルントランス40は、誘電体基板41〜48が記述の順に積層されて形成され、各誘電体基板41〜48の上面にはアース電極あるいはストリップラインが形成されている。すなわち、最上部に位置する第1の誘電体基板41にはアース電極51が形成され、このアース電極51はアース用の外部端子電極(図示せず)に接続されている。第2の誘電体基板42の上面には略直線状のストリップライン52が形成されており、その一端52aは不平衡外部端子(図示せず)に接続されている。第3の誘電体基板43の上面には前述した1/2波長ストリップラインの半分を構成する渦巻形状に配置されたストリップライン53が形成されている。このストリップライン53の渦巻中心にある一端53aはビア導体(図示せず)を介してストリップライン52の他端52bに接続されている。ストリップライン53の他端53bは後述するストリップライン57の渦巻外側に位置する一端57aに接続されている。
第4の誘電体基板44の上面には上記のストリップライン53に対向するように、前述した一方の1/4波長ストリップラインを構成する渦巻形状のストリップライン54が形成されている。ストリップライン54の渦巻の外側に位置する一端54aは一方の平衡外部端子(図示せず)に接続されている。ストリップライン54の渦巻の中心部に位置する他端54bはビア導体(図示せず)を介して第5の誘電体基板45の上面に形成されているアース電極55に接続されている。
第5の誘電体基板45の上面にはアース電極55が形成され、このアース電極55はアース用の外部端子電極(図示せず)に接続されている。
第6の誘電体基板46の上面にはストリップライン57に対向するように、前述した他方の1/4波長ストリップラインを構成する渦巻形状のストリップライン56が形成されている。ストリップライン56の渦巻の外側に位置する一端56aは他方の平衡外部端子(図示せず)に接続されている。ストリップライン56の渦巻の中心部に位置する他端56bはビア導体(図示せず)を介して第5の誘電体基板45の上面に形成されているアース電極55に接続されている。
第7の誘電体基板47の上面には前述した1/2波長ストリップラインの半分を構成する渦巻形状に配置されたストリップライン57が形成されている。このストリップライン57の渦巻外側にある一端57aは外部電極(図示せず)を介してストリップライン53の他端53bに接続されている。ストリップライン57の他端57bは開放されている。
第8の誘電体基板48の上面にはアース電極58が形成され、このアース電極58はアース用の外部端子電極(図示せず)に接続されている。
上記構成によって、図12に示したMarchandバラン(バルントランス)が形成されている。
さらに、特許文献2には、図15に示す積層型バルントランス40Bのように、1/2波長ストリップラインを構成する2つの1/4波長ストリップライン53,57の間を外部電極に代えてビア導体によって接続するようにしたものも開示されている。
特許2773617号公報 特許2990652号公報
前出した特許文献1に開示されるバルントランスは、Marchandバランをそのまま積層体で実現したオーソドックス構造である。そして、1/2波長のラインを引くための面積が必要になるため、小型化が難しいという問題点があった。さらに、低背化が可能ではあるが、低背化を行った場合、ストリップラインとアース電極との間隔が狭くなる。このため、これらの間の結合容量が大きくなるので、インピーダンス整合が取り難くなるという問題点あった。
また、特許文献2に開示される積層型バルントランスは、1/2波長ストリップラインを2層で構成することで、特許文献1に開示されるバルントランスに比べて半分以下の面積でバランを構成できる利点がある。また、平衡入出力側の1/4波長ストリップラインのインピーダンスを独立して調整することが可能等の利点はある。しかしながら、1/2波長ストリップラインを2層に分割し、これら2層の間にGNDプレーンを設け、各ラインが電磁界結合して特性が劣化することを防止している。このため、低背化が困難であるという問題点があった。
本発明は以上の点に着目したもので、小型化と低背化が可能な積層型バルントランス及び混成集積回路モジュール並びに積層基板を提供することを目的とする。
本発明の第1の技術手段は、1/2波長伝送線路と該1/2波長伝送線路の一端側に誘電体を挟んで対向させて設けられた1/4波長伝送線路と前記1/2波長伝送線路の他端側半分に誘電体を挟んで対向して設けられた1/4波長伝送線路とを備えた積層型バルントランスである。そして、前記1/2波長伝送線路の一端側の半分を構成する第1の伝送線路が形成されている第1の誘電体層と、前記第1の誘電体層に隣接して積層され、使用時の電流の方向が前記第1の伝送線路の電流の方向と同じになるように且つ前記第1の伝送線路に誘電体を挟んで対向するように、前記1/2波長伝送線路の他端側半分を構成する第2の伝送線路が形成されている第2の誘電体層と、を有する。さらに、前記誘電体層を挟んで対向する第1の伝送線路と第2の伝送線路とを、それぞれの電流の方向が同方向になるように導電接続する接続手段と、を有する。また、前記第1の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第1の伝送線路結合するように、一方の1/4波長伝送線路を構成し、一端が平衡入出力側の一方に接続されると共に他端が第1のグランド電極層に接続された第3の伝送線路が形成されている第3の誘電体層と、前記第2の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第2の伝送線路に電磁結合するように、他方の1/4波長伝送線路を構成し、一端が平衡入出力側の他方に接続されると共に他端が第2のグランド電極層に接続された第4の伝送線路が形成されている第4の誘電体層と、を有する。また、前記第3の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第3の伝送線路に対向するように配置された前記第1のグランド電極層と、前記第4の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第4の伝送線路に対向するように配置された前記第2のグランド電極層と、前記第3の伝送線路の平衡入出力側の一端又は前記第4の伝送線路の平衡入出力側の一端のうちの何れか一方に介在して接続されている位相補正用伝送線路とを備える。これにより上記目的が達成される。
第1の技術手段によれば、1/2波長伝送線路を構成する第1の伝送線路と第2の伝送線路が誘電体を挟んで隣接層に積層して設けられており、さらに、使用時において第1の伝送線路の電流の方向と第2の伝送線路の電流の方向が同じ方向になるように第1の伝送線路と第2の伝送線路が積層配置されている。これにより、第1のストリップラインの電流によって第1の伝送線路の周囲に発生する磁界と第2の伝送線路の電流によって第2の伝送線路の周囲に発生する磁界が、第1の伝送線路と第2の伝送線路との間の隙間において互いに打ち消し合い、第1の伝送線路と第2の伝送線路との間にマグネチックシールドが形成される。これにより、第1の伝送線路と第2の伝送線路との間で互いに磁気干渉を受けないようにするためのグランド電極層を設ける必要が無くなる。このため、小型化および低背化が可能になる。したがって、フィルタとバランを複合した小型積層バランスフィルタへの適用が容易になるとともに、中間層の前記グランド電極を削減できるため製造も従来に比べて容易になる。さらに、位相補正用伝送線路によって位相差特性が改善される。
また、1/2波長伝送線路の一端が第1の伝送線路と第2の伝送線路の何れか一方と同一の層上で外部端子電極に導電接続され、第1の伝送線路と第2の伝送線路とが対向する領域に他の配線層を有さないので良好なマグネチックシールドが形成される。
また、本発明の第2の技術手段は、1/2波長伝送線路と該1/2波長伝送線路の一端側に誘電体を挟んで対向させて設けられた1/4波長伝送線路と前記1/2波長伝送線路の他端側に誘電体を挟んで対向して設けられた1/4波長伝送線路とを備えた積層型バランである。そして、前記1/2波長伝送線路の一端側半分を構成する第1の伝送線路が形成されている第1の誘電体層と、前記第1の誘電体層に隣接して積層され、前記第1の伝送線路に対して誘電体を挟んで容量結合するように、前記1/2波長伝送線路の他端側半分を構成する第2の伝送線路が形成されている第2の誘電体層と、を有する。また、前記第1の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第1の伝送線路に電磁結合するように、一方の1/4波長伝送線路を構成し、一端が平衡入出力側の一方に接続されると共に他端が第1のグランド電極層に接続された第3の伝送線路が形成されている第3の誘電体層と、前記第2の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第2の伝送線路に電磁結合するように、他方の1/4波長伝送線路を構成し、一端が平衡入出力側の他方に接続されると共に他端が第2のグランド電極層に接続された第4の伝送線路が形成されている第4の誘電体層と、を有する。また、前記第3の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第3の伝送線路に対向するように配置された前記第1のグランド電極層と、前記第4の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第4の伝送線路に対向するように配置された前記第2のグランド電極層と、前記第3の伝送線路の平衡入出力側の一端又は前記第4伝送線路の平衡入出力側の一端のうちの何れか一方に介在して接続されている位相補正用伝送線路とを備える。これにより上記目的が達成される。
第2の技術手段によれば、1/2波長伝送線路を構成する第1の伝送線路と第2の伝送線路が誘電体を挟んで隣接層に積層して設けられており、さらに、第1の伝送線路と第2の伝送線路は誘電体を挟んで容量結合するように積層配置されている。これにより、第1の伝送線路と第2の伝送線路によって形成される1/2波長伝送線路に波長短縮効果が発生して第1の伝送線路と第2の伝送線路のライン長を短く設定することができる。このため、小型化が可能になる。したがって、フィルタとバランを複合した小型積層バランスフィルタへの適用が容易になるととともに、中間層の前記グランド電極を削減できるため製造も従来に比べて容易になる。さらに、位相補正用伝送線路によって位相差特性が改善される。
また、1/2波長伝送線路の一端が第1の伝送線路と第2の伝送線路の何れか一方と同一の層上で外部端子電極に導電接続され、第1の伝送線路と第2の伝送線路とが対向する領域に他の配線層を有さないので容量結合が良好となる。
また、本発明の第3技術手段は、上記の積層型バランを備えた混成集積回路モジュール及び上記の積層型バランが内部に形成されている積層基板であって、これにより上記の目的が達成される。
第3の技術手段によれば、積層型バランは上記第1の技術手段および第2の技術手段の何れかに記載の積層型バランからなるので、積層型バルントランスの小型化及び低背化が可能となり、積層型バランを積層基板の内部に容易に設けることができる。
本発明の積層型バランによれば、1/2波長伝送線路を構成する第1の伝送線路と第2の伝送線路が誘電体を挟んで隣接層に積層して設けられており、第1の伝送線路と第2の伝送線路との間で互いに磁気干渉を受けないようにするためのグランド電極層を設ける必要が無くなるので、小型化および低背化が可能になる。
さらに、本発明の積層型バランによれば、1/2波長伝送線路を構成する第1の伝送線路と第2の伝送線路が誘電体を挟んで容量結合するように隣接層に積層して設けられているため、第1の伝送線路と第2の伝送線路によって形成される1/2波長伝送線路に波長短縮効果が生じるので、小型化が可能になる。また、位相補正用伝送線路によって位相差特性が改善される。
したがって、フィルタとバランを複合した小型積層バランスフィルタへの適用が容易になるとともに、中間層の前記グランド電極を削減できるため製造も従来に比べて容易になる。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態における積層型バランを示す図で、2.4GHz帯無線システム(通過帯域2.4〜2.5GHz)を想定した積層型バランの構造例を示す図である。図1は本発明の第1実施形態における積層型バランを示す分解斜視図、図2は伝送線路の導体パターンを示す平面図、図3は側面断面図である。図において、100は積層型バランで、所定厚さの板状をなす7つの誘電体層101〜107を上下方向に積層して、周知のLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)材料、すなわち一般的な比誘電率8の材料を用いて形成されている。
最上層の誘電体層101はダミー層で、第2層目の誘電体層102の上面に形成されているグランド電極層111を保護するためのものである。
第2層目の誘電体層102の上面には、一部の周縁部を除いてグランド電極層111が形成され、周縁部の複数箇所において、グランド用の外部端子電極に導電接続されている。
第3層目の誘電体層103の上面には、前述したMarchandバラン10における一方の1/4波長伝送線路14を構成する伝送線路112と位相補正用伝送線路113が形成されている。この伝送線路112は、その一部が蛇行した形状(ミアンダ形状)をなしており、その一端112aがビア導体を介してグランド電極111に導電接続されている。また、位相補正用伝送線路113は蛇行した形状(ミアンダ形状)をなし、位相補正用伝送線路113の一端113aが伝送線路112の他端112bに接続され、位相補正用伝送線路113の他端113bは外部端子電極(図示せず)に導電接続されている。
第4層目の誘電体層104の上面には、前述したMarchandバラン10における1/2波長伝送線路の半分12を構成する伝送線路114が形成されている。この伝送線路114は、その一部が蛇行した形状(ミアンダ形状)をなすとともに、上記伝送線路112とほぼ同じ形状をなし、誘電体を挟んで伝送線路112に重なるように対向して設けられている。また、伝送線路114の一端114a(伝送線路112の一端側に対向)はビア導体を介して第5層目の誘電体層105に形成されている伝送線路115の他端115bに導電接続されている。伝送線路114の他端114b(伝送線路112の他端112bに対向)は開放されている。
第5層目の誘電体層105の上面には、前述したMarchandバラン10における1/2波長伝送線路の半分11を構成する伝送線路115が形成されている。この伝送線路115は、その一部が蛇行した形状(ミアンダ形状)をなすとともに、上記伝送線路114とほぼ同じ形状をなし、誘電体を挟んで伝送線路114に重なるように対向して設けられている。また、伝送線路115の一端115a(伝送線路114の一端側に対向)は前記誘電体層105の上面において外部端子電極(図示せず)に導電接続されている。また、伝送線路115の他端115b(伝送線路114の他端側に対向)はビア導体を介して上記第4層目の伝送線路114の一端114aに導電接続されている。
第6層目の誘電体層106の上面には、前述したMarchandバラン10における他方の1/4波長伝送線路13を構成する伝送線路116が形成されている。この伝送線路116は、その一部が蛇行した形状(ミアンダ形状)をなすとともに、上記伝送線路115とほぼ同じ形状をなし、誘電体を挟んで伝送線路115に重なるように対向して設けられている。また、伝送線路116の一端116a(伝送線路115の他端側に対向)は外部端子電極に導電接続されている。伝送線路116の他端116b(伝送線路115の一端側に対向)はビア導体を介してグランド電極層117に導電接続されている。
第7層目の誘電体層107の上面には、一部の周縁部を除いてグランド電極層117が形成され、周縁部の複数箇所において、グランド用の外部端子電極に導電接続されている。
上記構成によってMarchandバラン10をなす積層型バラン100が形成されている。上記構成の積層型バラン100は、1/2波長伝送線路を構成する片側半分の伝送線路114と残り半分の伝送線路115が誘電体を挟んで隣接層に積層して設けられている。そして、使用時において伝送線路114の電流の方向と伝送線路115の電流の方向が同じ方向になるように伝送線路114と伝送線路115が積層配置されて導電接続されている。これにより、伝送線路114の電流によってこの伝送線路114の周囲に発生する磁界と、伝送線路115の電流によってこの伝送線路115の周囲に発生する磁界が、これらの伝送線路114,115の間の隙間において互いに打ち消し合い、これらの伝送線路114,115の間にマグネチックシールド(磁気シールド)が形成される。このため、バランの特性を極端に劣化させる伝送線路114,115間の不要な磁気結合を防止することができるので、伝送線路114と伝送線路115との間で互いに磁気干渉を受けないようにするための従来例のようなグランド電極層を設ける必要が無くなる。
さらに、1/2波長伝送線路を構成する伝送線路114,115は、図4に示すように誘電体を挟んで容量結合するように積層配置され、伝送線路114,115間に静電容量Cが発生している。このため、これらの伝送線路114,115によって形成される1/2波長伝送線路に波長短縮効果が発生して伝送線路114,115のライン長を短く設定することができる。
図4は、上記積層型バラン100の等価回路図である。図において、1/2波長伝送線路210を構成する直列接続された2つの1/4波長伝送線路211,212は上記伝送線路115,114に記述の順に対応し、伝送線路211の一端は不平衡外部端子電極231に接続され、伝送線路212の他端は開放されている。また、一方の1/4波長伝送線路221は上記伝送線路116に対応し、その一端が一方の平衡外部端子電極232に接続され、他端が接地されている。他方の1/4波長伝送線路222は上記伝送線路112に対応し、その一端が他一方の平衡外部端子電極233に接続され、他端が接地されている。
したがって、積層型バラン100は、従来例のものに比べて小型化および低背化が可能になる。さらに、積層型バラン100を用いることにより、フィルタとバランを複合した小型積層バランスフィルタへの適用が容易になる。また、従来例における中間層の前記グランド電極を削減できるため製造も従来に比べて容易になる。
上記位相補正用伝送線路113の効果で、平衡端子間の位相差特性が改善される。また、位相補正用伝送線路113の付加以外は、基本的には、位相補正用伝送線路113を設けない積層バランと全く同じ構造であり、他の特性の劣化はほとんどない。
また、上記積層型バラン100は位相補正用伝送線路113を備えているので、この位相補正用伝送線路113を設けない積層型バランに比べて位相差が大幅に改善される。
次に、図5乃至図9を参照して、上記積層型バラン100の特性を説明する。図5は積層型バラン100の特性を求めるための評価回路を示すブロック図、図6は評価回路における波振幅を示す図である。図7は本実施形態における位相補正用伝送線路113を設けない積層型バランの特性曲線を示す図、図8は本実施形態の積層型バラン100の電磁界シミュレーションによる特性曲線を示す図、図9は本実施形態の積層型バラン100の測定実験結果による特性曲線を示す図である。
図5において、240は損失や反射が無い理想的なバランであり、その一方の平衡端子は積層型バラン100の一方の平衡外部端子電極232に接続され、バラン240の他方の平衡端子は積層型バラン100の他方の平衡外部端子電極233に接続されている。また、積層型バラン100の不平衡外部端子電極231は入力端子INに接続され、バラン240の不平衡端子は出力端子OUTに接続されている。図5の評価回路において、入力端子INに波振幅V1(図6参照)を印加したときに一方の平衡外部端子電極232には波振幅V2(図6参照)が出力され、他方の平衡外部端子電極233には波振幅V3(図6参照)が出力される。さらに、出力端子OUTには波振幅V4(図6参照)が出力される。
図7は前述したように本実施形態における位相補正用伝送線路113を設けない積層型バランにおける特性を示す図で、図中、Aは積層型バランの反射特性で、S11の振幅の絶対値を表すものであり、不平衡端子231に入力した電力信号が不平衡端子231に戻ってくる割合である。Bは積層型バランの挿入損失(S21)の振幅の絶対値であり、不平衡端子231から平衡端子232に抜ける電力信号の割合である。Cは積層型バランの挿入損失(S31)の振幅の絶対値であり、不平衡端子231から平衡端子233に抜ける電力信号の割合である。Dは平衡端子232に出力される電力信号の位相と平衡端子233に出力される電力信号の位相との差である。
図7に示すように、位相補正用伝送線路113を設けない場合は、信号周波数が2GHz〜3GHzの間で、位相差Dが186〜192度程度の値を示しており、2.4GHz帯無線システムの通過帯域2.4〜2.5GHzにおいては180度±9度を示しており、改善の余地が残されている。
なお、不平衡端子231に入力された電力信号が、平衡端子232と平衡端子233に当分に分配され(デシベルで考えると3dB)、かつ平衡端子232と平衡端子233で得られる電力信号の位相が180度の差をもっていることが、理想的なバランの動作である。
図8は前述した本実施形態における位相補正用伝送線路113を設けた積層型バラン100の電磁界シミュレーションによる特性曲線を示す図であり、図中、Aは積層型バランの反射特性で、S11の振幅の絶対値を表すものであり、不平衡端子231に入力した電力信号が不平衡端子231に戻ってくる割合である。Bは積層型バランの挿入損失(S21)の振幅の絶対値であり、不平衡端子231から平衡端子232に抜ける電力信号の割合である。Cは積層型バランの挿入損失(S31)の振幅の絶対値であり、不平衡端子231から平衡端子233に抜ける電力信号の割合である。Dは平衡端子232に出力される電力信号の位相と平衡端子233に出力される電力信号の位相との差である。
図8に示すように、位相補正用伝送線路113を設けた場合は、信号周波数が2GHz〜3GHzの間で、挿入損失:4dB以下(分配損3dBも含む)、振幅差:0±0.3dB、反射特性:リターンロス15dB以上、位相差Dが179〜182度程度の値を示し、2.4GHz帯無線システムの通過帯域2.4〜2.5GHzにおいては位相差が180度±1度以内であり、位相差が大幅に改善されていることが確認できる。また、不平衡端子231に入力された電力信号が、平衡端子232と平衡端子233に当分に分配されて理想的なバランになっている。
図9は前述した本実施形態における位相補正用伝送線路113を設けた積層型バラン100の測定実験結果による特性曲線を示す図であり、図中、Aは積層型バランの反射特性で、S11の振幅の絶対値を表すものであり、不平衡端子231に入力した電力信号が不平衡端子231に戻ってくる割合である。Bは積層型バランの挿入損失(S21)の振幅の絶対値であり、不平衡端子231から平衡端子232に抜ける電力信号の割合である。Cは積層型バランの挿入損失(S31)の振幅の絶対値であり、不平衡端子231から平衡端子233に抜ける電力信号の割合である。Dは平衡端子232に出力される電力信号の位相と平衡端子233に出力される電力信号の位相との差である。
図9に示すように、位相補正用伝送線路113を設けた場合は、信号周波数が2GHz〜3GHzの間で、挿入損失:4dB以下(分配損3dBも含む)、振幅差:0±0.3dB、リターンロス(反射特性):17dB以上、位相差Dが178〜175度程度の値を示し、2.4GHz帯無線システムの通過帯域2.4〜2.5GHzにおいては位相差が180度±3度以内であり、実験によっても本発明による手法効果が確認できる。また、不平衡端子231に入力された電力信号が、平衡端子232と平衡端子233に当分に分配されてほぼ理想的なバランになっている。
このように、本実施形態における積層型バラン100は実用に適した特性を有している。
尚、上記実施形態では各伝送線路112〜116の蛇行回数を少なくして形成したが、これに限定されることはない。例えば、各伝送線路の蛇行回数を多くすると同一周波数においては伝送線路形成面積の縮小化を図ることができる。これにより、積層型バラン100をさらに小型に形成することができる。また、前述した本実施形態における低背化された積層型バラン100の伝送線路のパターン設計は、ある程度の自由度がある。よって、伝送線路のパターン設計により、寄生成分の影響が変わり、バランの周波数特性が変わる。故に、バランの特性によっては、第3層目の誘電体層103の上面に形成した位相補正用伝送線路113を除去し、第6層目の誘電体層106の上面に形成した1/4波長の伝送線路116に位相補正用伝送線路を設けることで位相差特性を改善することもできる。また、各伝送線路112〜116を渦巻状に形成しても同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態では、上記第1実施形態に記載の積層型バランを備えた混成集積回路モジュールについて説明する。本実施形態においては積層基板の内部に積層型バランを備えた。
図10は第2実施形態における混成集積回路モジュールを示す断面図、図11は第2実施形態における混成集積回路モジュールの電気系回路を示すブロック図である。これらの図において、300は混成集積回路モジュールで、低温同時焼成セラミックス(Low Temperature Co-fired Ceramics)からなる積層基板301にバンドパスフィルタ305、積層型バルントランス306及び高周波送受信用IC等が設けられて構成されている。そして、バンドパスフィルタ305の一方の入出力は積層型バラン306を介して高周波送受信用ICに接続されている。また、使用時においては、バンドパスフィルタ305の他方の入出力はアンテナ311に接続される。
積層基板301の底面には接続用の複数の外部端子電極302が設けられ、積層基板301の上面には抵抗器やコンデンサ等の電子部品307と高周波送受信用IC308が搭載されている。これらの電子部品307と高周波送受信用IC308は積層基板の上面に形成されたランド電極303及び積層基板301の内部に形成されている多層配線304を介して積層基板301の内部に形成されている積層型バラン306に導電接続されている。また、積層型バラン306は積層基板301の内部に形成されているバンドパスフィルタ305に接続されている。バンドパスフィルタ305のアンテナ接続用入出力は所定のランド電極302に接続されている。また、積層基板301の上面には、搭載されたは電子部品307や高周波送受信用IC308等を覆うようにシールドカバー309が設けられている。
上記構成の混成集積回路モジュール300によれば、積層型バラン306は上記第1実施形態に記載の積層型バランからなるので、積層型バラン306の小型化及び低背化が可能となり、積層型バラン306を積層基板301の内部に容易に設けることができる。
尚、第2実施形態では積層基板301を低温同時焼成セラミックスによって形成したが、これに限定されることはない。樹脂系の基板、例えば、エポキシ系の樹脂、ポリイミト゛系の樹脂またはこれら樹脂基板にガラス繊維を含有させたものでもよい。また、第2実施形態では、積層型バラン306を積層基板301の内部に設けたが、積層型バラン素子を積層基板に搭載した混成集積回路モジュールを形成しても良い。
また、混成集積回路モジュール以外に用いる積層基板内に、前述した第1実施形態に記載の積層型バランを埋設しても良い。
本発明の第1実施形態における積層型バランを示す分解斜視図 本発明の第1実施形態における積層型バランの伝送線路の導体パターンを示す平面図 本発明の第1実施形態における積層型バランの側面断面図 本発明の第1実施形態における積層型バランを示す等価回路図 本発明の第1実施形態における積層型バランの評価回路を示すブロック図 本発明の第1実施形態における評価回路の各部の波振幅を示す図 本発明の第1実施形態における位相補正用伝送線路を設けない積層型バランの特性曲線を示す図 本発明の第1実施形態の積層型バランの電磁界シミュレーションによる特性曲線を示す図 本発明の第1実施形態の積層型バランの測定実験結果による特性曲線を示す図 本発明の第2実施形態における混成集積回路モジュールを示す断面図 本発明の第2実施形態における混成集積回路モジュールの電気系回路を示すブロック図 Marchandバランを説明する等価回路図 従来例の積層型バルントランスを示す分解斜視図 従来例の積層型バルントランスを示す分解斜視図 従来例の積層型バルントランスを示す分解斜視図
符号の説明
100…積層型バラン、101〜107…誘電体層、111,117…グランド電極層、112〜116…伝送線路、210…1/2波長伝送線路、211,212,221,222…1/4波長伝送線路、231…不平衡外部端子電極、232,233…平衡外部端子電極、300…混成集積回路モジュール、301…積層基板、302…外部端子電極、303…ランド電極、304…多層配線、305…バンドパスフィルタ、306…積層型バラン、307…電子部品、308…高周波送受信用IC、309…シールドカバー。

Claims (15)

  1. 1/2波長伝送線路と該1/2波長伝送線路の一端側に誘電体を挟んで対向して設けられた1/4波長伝送線路と前記1/2波長伝送線路の他端側半分に誘電体を挟んで対向して設けられた1/4波長伝送線路とを備えた積層型バランにおいて、
    前記1/2波長伝送線路の一端側を構成する第1の伝送線路が形成されている第1の誘電体層と、
    前記第1の誘電体層に隣接して積層され、使用時の電流の方向が前記第1の伝送線路の電流と同方向になるように且つ前記第1の伝送線路に誘電体を挟んで対向するように、前記1/2波長伝送線路の他端側を構成する第2の伝送線路が形成されている第2の誘電体層と、
    前記誘電体を挟んで対向する第1の伝送線路と第2の伝送線路とのそれぞれの、電流の方向が同じになるように導電接続する接続手段と、
    前記第1の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第1の伝送線路に電磁結合するように、一方の1/4波長伝送線路を構成し、一端が平衡入出力側の一方に接続されると共に他端が第1のグランド電極層に接続された第3の伝送線路が形成されている第3の誘電体層と、
    前記第2の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第2の伝送線路に電磁結合するように、他方の1/4波長伝送線路を構成し、一端が平衡入出力側の他方に接続されると共に他端が第2のグランド電極層に接続された第4の伝送線路が形成されている第4の誘電体層と、
    前記第3の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第3の伝送線路に対向するように配置された前記第1のグランド電極層と、
    前記第4の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第4の伝送線路に対向するように配置された前記第2のグランド電極層と、
    前記第3の伝送線路の平衡入出力側の一端又は前記第4の伝送線路の平衡入出力側の一端のうちの何れか一方に介在して接続されている位相補正用伝送線路とを備えた
    ことを特徴とする積層型バラン。
  2. 前記第1乃至第4の伝送線路のそれぞれが渦巻形状をなしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層型バラン。
  3. 前記第1乃至第4の伝送線路のそれぞれの一部が蛇行形状をなしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層型バラン。
  4. 前記位相補正用伝送線路が蛇行形状をなしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層型バラン。
  5. 前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線路は前記誘電体を挟んで容量結合するように配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層型バラン。
  6. 1/2波長伝送線路と該1/2波長伝送線路の一端側半分に誘電体を挟んで対向して設けられた1/4波長伝送線路と前記1/2波長伝送線路の他端側に誘電体を挟んで対向して設けられた1/4波長伝送線路とを備えた積層型バランにおいて、
    前記1/2波長伝送線路の一端側を構成する第1の伝送線路が形成されている第1の誘電体層と、
    前記第1の誘電体層に隣接して積層され、前記第1の伝送線路に対して誘電体を挟んで容量結合するように、前記1/2波長伝送線路の他端側を構成する第2の伝送線路が形成されている第2の誘電体層と、
    前記第1の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第1の伝送線路に電磁結合するように、一方の1/4波長伝送線路を構成し、一端が平衡入出力側の一方に接続されると共に他端が第1のグランド電極層に接続された第3の伝送線路が形成されている第3の誘電体層と、
    前記第2の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第2の伝送線路に電磁結合するように、他方の1/4波長伝送線路を構成し、一端が平衡入出力側の他方に接続されると共に他端が第2のグランド電極層に接続された第4の伝送線路が形成されている第4の誘電体層と、
    前記第3の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第3の伝送線路に対向するように配置された第1のグランド電極層と、
    前記第4の誘電体層に隣接して積層され、誘電体を挟んで前記第4の伝送線路に対向するように配置された第2のグランド電極層と、
    前記第3の伝送線路の平衡入出力側の一端又は前記第4伝送線路の平衡入出力側の一端のうちの何れか一方に介在して接続されている位相補正用伝送線路とを備えた
    ことを特徴とする積層型バラン。
  7. 前記第2の伝送線路は、使用時の電流方向が前記第1の伝送線路の電流方向と同方向になるように形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の積層型バラン。
  8. 前記第1乃至第4の伝送線路のそれぞれが渦巻形状をなしている
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の積層型バラン。
  9. 前記第1乃至第4の伝送線路のそれぞれの一部が蛇行形状をなしている
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の積層型バラン。
  10. 前記位相補正用伝送線路が蛇行形状をなしている
    ことを特徴とする請求項6に記載の積層型バラン。
  11. 前記請求項1乃至10の何れかに記載の積層型バランを備えている
    ことを特徴とする混成集積回路モジュール。
  12. 積層セラミック基板を有し、該積層セラミック基板の内部に前記積層型バランが設けられている
    ことを特徴とする請求項11に記載の混成集積回路モジュール。
  13. 前記積層セラミック基板が低温同時焼成セラミックスからなる
    ことを特徴とする請求項12に記載の混成集積回路モジュール。
  14. 前記請求項1乃至3の何れかに記載の積層型バランが内部に形成されている
    ことを特徴とする積層基板。
  15. 低温同時焼成セラミックス基板である
    ことを特徴とする請求項14に記載の積層基板。
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