JP2009170361A - レバースイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作レバー等の操作を3軸方向で検出することが可能であるとともに、より設計の自由度を高めることのできるレバースイッチ装置を提供する。
【解決手段】このレバースイッチ装置は、車両に設けられた操作レバー200、第1のロータリノブ、及び第2のロータリノブの操作を通じてターンシグナルランプやヘッドライト等のスイッチングを操作する。ここでは、操作レバー200及び第2のロータリノブの操作に伴って変位する磁石301と、第1のロータリノブの操作に伴って変位する補助磁石306と、磁石301の磁界強度の大きさに応じた電圧を出力するGMRセンサ307a,307b,308a,308bと、補助磁石306の磁界の向きに応じた電圧を出力するMRセンサ309とを設ける。そして、これらセンサのそれぞれの出力電圧に基づいて操作レバー200等が操作された位置を検出する。
【選択図】図14

Description

本発明は、運転者の操作レバーの各種操作を通じて車載機器のスイッチングを操作するレバースイッチ装置に関する。
周知のように、車両には、運転者の操作レバーの各種操作を通じてヘッドライトのオン/オフやターンシグナルランプのオン/オフ等、各種車載機器のスイッチングを操作するレバースイッチ装置が設けられている。図23に、このレバースイッチ装置が設けられた車両内部の斜視構造を示す。同図23に示されるように、このようなレバースイッチ装置は通常、車両の運転席のステアリング600近傍の位置に固定して配設され、運転者自身によって操作される。そして従来、このようなレバースイッチ装置としては、例えば特許文献1に記載の装置が知られている。図24に、この特許文献1に記載のレバースイッチ装置についてその斜視構造を、また図25に、その分解斜視構造をそれぞれ示す。
図24に示されるように、このレバースイッチ装置は、その本体として車両に固定されるレバーユニット本体700と、このレバーユニット本体700に片持ち支持されて車載機器のスイッチング操作に供される操作レバー710とを基本的に備える構成となっている。ここで、この操作レバー710は、運転者による外力が印加された際に、レバーユニット本体700に支持された部分を基端として図中のzx平面内で矢印x1,x2で示す方向に傾動するとともに、図中のyz平面内で矢印y1,y2で示す方向にも傾動する。また、この操作レバー710には、その先端部に、操作レバー710の長手方向の中心軸mを中心に回動するロータリノブ711が設けられている。このロータリノブ711は、運転者による外力が印加された際に、図中の矢印α1,α2で示す方向に回動する。なお、上記レバーユニット本体700は、先の図23に例示した車室内において、図24中のzx平面が上記ステアリング600に平行となる態様にて固定される。
一方、図25に示されるように、レバーユニット本体700及び操作レバー710の内部には、操作レバー710の傾動あるいはロータリノブ711の回動を検出するための第1〜3の検出部720,730,740がそれぞれ設けられている。ここで、第1の検出部720は、操作レバー710と一体となって矢印x1,x2で示す方向に回転する第1の磁石721と、この第1の磁石721の磁界強度を検出するとともに、検出された磁界強度に応じた電圧を出力する第1のホールセンサ722とから構成されている。また、第2の検出部730は、操作レバー710と一体となって矢印y1,y2で示す方向に変位する第2の磁石731と、この第2の磁石731の磁界強度を検出するとともに、検出された磁界強度に応じた電圧を出力する第2のホールセンサ732とから構成されている。さらに、第3の検出部740は、ロータリノブ711と一体となって矢印α1,α2で示す方向に回転する第3の磁石741と、この第3の磁石741の磁界強度を検出するとともに、検出された磁界強度に応じた電圧を出力する第3のホールセンサ742とから構成されている。そして、このレバースイッチ装置では、運転者によって外力が印加されて操作レバー710あるいはロータリノブ711が操作されたとすると、これらの操作位置が上記第1〜3のホールセンサ722,732,742から出力される電圧の値に基づいて検出される。そして、その検出結果に基づいて車両のヘッドライトの点灯やターンシグナルランプの点灯等の制御が実行される。
レバースイッチ装置としてのこのような構成により、運転者による操作レバー710等の操作を矢印x1,x2で示す方向に対応する軸方向、矢印y1,y2で示す方向に対応する軸方向、及び矢印α1,α2で示す方向に対応する軸方向の合計3軸方向で検出することができるようになる。
特開2000−208003号公報
このように、レバーユニット本体700及び操作レバー710の内部に操作レバー710の傾動あるいはロータリノブ711の回動を検出するための第1〜3の検出部720,730,740をそれぞれ設けるようにすることで、確かに運転者による操作レバー710の操作を3軸方向で検出することができるようにはなる。ただし、同レバースイッチ装置の場合、上記3軸方向について各別に第1〜3の検出部720,730,740を設ける必要があるため、レバーユニット本体700や操作レバー710の内部のスペース的な制約が無視できなくなり、ひいては同装置の設計の自由度が大きく制限されることが懸念される。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作レバー等の操作を3軸方向で検出することが可能であるとともに、より設計の自由度を高めることのできるレバースイッチ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外力の印加に基づいて2軸方向に操作される操作レバーと、同操作レバーに設けられて外力の印加に基づいて前記操作レバーに対して相対的な位置が変化するかたちで1軸方向に操作される操作部とを備え、前記操作レバー及び前記操作部が操作されたそれぞれの位置に基づいて車載機器のスイッチングを操作するレバースイッチ装置において、前記操作レバーの基端部に設けられて前記操作レバーの操作に伴って同操作レバーと一体となって前記2軸方向に沿って変位するとともに、前記操作部の操作に伴って前記2軸方向と直交する方向に沿って変位する磁石と、この磁石の変位に伴って同磁石との間の相対的な位置が変化するとともに、同磁石の磁界強度を検出する検出手段とを備え、この検出手段を通じて検出される前記磁石の磁界強度の大きさに基づいて前記操作レバー及び前記操作部が操作された位置を検出することを要旨としている。
同構成によれば、操作レバー、あるいは操作部への外力の印加に基づいて磁石が2軸方向、あるいは同2軸方向と直交する方向に変位すると、磁石と検出手段との相対位置が変化して同検出手段を通じて検出される磁石の磁界強度の大きさが変化する。このため、この磁界強度の大きさに基づいて操作レバー及び操作部が操作された位置を検出するようにすれば、磁石の2軸方向の変位に対応する操作レバーの2軸方向への操作、及び磁石の2軸方向に直交する方向の変位に対応する操作部の1軸方向への操作といった合計3軸方向の操作を検出することができるようになる。また、操作レバー及び操作部の3軸方向への操作を検出するための機構を磁石及び検出手段といった1組の構成にまとめることができるため、レバースイッチ装置としての設計の自由度を高めることができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレバースイッチ装置において、前記操作レバーに設けられて外力の印加に基づいて前記操作レバーの長手方向の中心軸を中心に前記操作レバー及び前記操作部の各々に対して相対的な位置が変化するかたちで1軸方向に回転操作される回動部と、この回動部の回動に伴って同回動部と一体となって回動する補助磁石と、この補助磁石に対して相対回転するとともに、同補助磁石の磁界の向きを検出する補助検出手段とをさらに備え、前記補助検出手段を通じて検出される前記補助磁石の磁界の向きに基づいて前記回動部の回動方向の位置を検出し、この検出された位置に基づいて車載機器のスイッチングをさらに操作することを要旨としている。
同構成によれば、操作レバーの2軸方向への操作、及び操作部の1軸方向への操作に加え、さらに回動部の1軸方向への操作といった合計4軸方向の操作を検出することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のレバースイッチ装置において、前記検出手段は、前記磁石の磁界強度の大きさに応じた電圧を出力する4つの巨大磁気抵抗効果センサからなるとともに、これら4つの巨大磁気抵抗効果センサは、前記操作レバーが中立位置にあるときの前記磁石の位置を中心として前記2軸方向のそれぞれの方向に沿って点対称に一対ずつ設けられてなり、これら一対の巨大磁気抵抗効果センサの出力電圧の各値の差分値に基づいて前記操作レバーの2軸方向の位置を検出することを要旨としている。
4つの巨大磁気抵抗効果センサを、操作レバーが中立位置にあるときの磁石の位置を中心として2軸方向のそれぞれの方向に沿って点対称に一対ずつ設けるようにすれば、磁石が、2軸方向のいずれかの方向に沿って変位したときに、変位した方向に沿って設けられる一対の巨大磁気効果センサのうちの一方のセンサに接近するように、また、他方のセンサから離間するように変位するようになる。すなわち、これら一対のセンサの出力電圧については、磁石が接近する側のセンサの出力電圧が増加する態様にて、また、磁石が離間する側のセンサの出力電圧が減少する態様にて変化するようになる。したがって、これら一対のセンサの出力電圧の各値の差分値を算出するようにすれば、磁石が接近する側のセンサの出力電圧の値の増加分と、磁石が離間する側のセンサの出力電圧の値の減少分とが共に反映される値、すなわち一つのセンサを通じて得られる出力電圧の値よりも変化量の大きな値を得ることができるようになる。また、このように一対のセンサの出力電圧の各値の差分値を算出するようにすれば、例えば磁石の磁界に何らかのノイズが生じて4つのセンサの出力電圧に変化が生じているような状況下であったとしても、ノイズの影響がキャンセルされた値を得ることができるようにもなる。したがって、一対の巨大磁気抵抗効果センサの出力電圧の各値の差分値に基づいて操作レバーの2軸方向の位置を検出するようにすることで、操作レバーの2軸方向の操作についての検出レンジを拡大することができるようになるとともに、ノイズの影響を軽減することもできるようになるため、操作レバーの操作をより高い精度で検出することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のレバースイッチ装置において、前記4つの巨大磁気抵抗効果センサの出力電圧の各値の総和の値に基づいて前記操作部の1軸方向の位置を検出することを要旨としている。
上述のように、4つの巨大磁気抵抗効果センサを、磁石の位置を中心として2軸方向のそれぞれの方向に沿って点対称に一対ずつ設けるようにすれば、磁石が、2軸方向と直交する方向に沿って変位したときに、4つの全てのセンサに接近するように、あるいは離間するように変位するようになる。すなわち、これら4つのセンサの出力電圧については、4つのセンサの出力電圧がそれぞれ増加する態様にて、また、4つのセンサの出力電圧がそれぞれ減少する態様にて変化するようになる。したがって、これら4つのセンサの出力電圧の各値の総和を算出するようにすれば、全てのセンサの出力電圧の増減分が反映される値、すなわち一つのセンサを通じて得られる出力電圧の値よりも変化量の大きな値を得ることができるようになる。したがって、4つの巨大磁気効果センサの出力電圧の各値の総和の値に基づいて操作部の1軸方向の位置を検出するようにすることで、操作部の1軸方向の操作についての検出レンジを拡大することができるようになるため、操作部の操作をより高い精度で検出することができるようになる。 請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のレバースイッチ装置において、前記磁石に対して前記2軸方向に直交する方向に離間して配設される基板をさらに備え、前記検出手段が前記基板の前記磁石に対向する側の面に設けられるとともに、前記補助検出手段が同磁石に対向する側の面の反対側の面に設けられ、前記補助磁石が前記基板の前記磁石とに対向する側の面の反対側の面から前記2軸方向に直交する方向に離間して配設されてなることを要旨としている。
同構成によれば、操作レバー、操作部、及び回動部の4軸方向への操作を検出するための機構を基板周りにまとめることができるため、レバースイッチ装置として操作レバーの操作を4軸方向で検出することが可能な構造を採用したとしても、その設計の自由度の高さをそのまま維持することができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレバースイッチ装置において、前記基板が、前記磁石に対向する側に設けられる第1の基板と、前記補助磁石に対向する側に設けられる第2の基板とからなり、同第1の基板の前記磁石に対向する側の面に前記検出手段が設けられるとともに、同前記第2の基板の前記補助磁石に対向する側の面に前記補助検出手段が設けられ、これら第1の基板と第2の基板との間に前記磁石から発せられる磁場と前記補助磁石から発せられる磁場との干渉を抑制するための磁気シールド部材が設けられてなることを要旨としている。
同構成によれば、磁石から発せられる磁場と補助磁石から発せられる磁場とを磁気シールド部材によって切り分けることができるため、検出手段では磁石の磁界強度の大きさを、また補助検出手段では補助磁石の磁界の向きをそれぞれより高い精度で検出することができるようになる。このため、レバースイッチ装置として操作レバーの操作を4軸方向で検出することが可能な構造を採用しつつも、これら4軸方向の操作の検出精度の高さをそのまま維持することができるようになる。
本発明にかかるレバースイッチ装置によれば、操作レバー等の操作を3軸方向で検出することが可能であるとともに、より設計の自由度を高めることができるようになる。
以下、本発明にかかるレバースイッチ装置の一実施形態について図1〜図20を参照して説明する。
まず、図1は、先の図24に対応する図として、本実施形態にかかるレバースイッチ装置の斜視構造を示したものである。
同図1に示されるように、このレバースイッチ装置も、先の図24に示されるレバースイッチ装置と同様に、その本体として車両に固定されるレバーユニット本体100と、このレバーユニット本体100に片持ち支持されて車載機器のスイッチング操作に供される操作レバー200とを基本的に備える構成となっている。そして、この操作レバー200も、例えば運転者による外力が印加された際に、レバーユニット本体100に支持された部分を基端として矢印x1,x2で示す方向に所定角度だけ傾動するとともに、図中の矢印y1,y2で示す方向にも所定角度だけ傾動する。また、この操作レバー200にも、その先端部に、同操作レバー200に対してその長手方向の中心軸mを中心に相対回転する操作部、すなわち第1のロータリノブ210が設けられている。そして、この第1のロータリノブ210も、図中の矢印α1,α2で示す方向に所定角度だけ回転する。さらに、この操作レバー200には、この第1のロータリノブ210に加え、その先端部よりも基端側の位置に、同じく操作レバー200に対してその中心軸mを中心に相対回転する回動部、すなわち第2のロータリノブ220が設けられている。そして、この第2のロータリノブ220は、図中の矢印β1,β2で示す方向に所定角度だけ回転する。このように、本実施形態にかかるレバースイッチ装置は、操作レバー200等を通じて矢印x1,x2で示す方向に対応するx軸方向、矢印y1,y2で示す方向に対応するy軸方向、矢印α1,α2で示す方向に対応するα軸方向、及び矢印β1,β2で示す方向に対応するβ軸方向の合計4軸方向に操作することができるように構成されている。
次に、このレバースイッチ装置の構造について詳細に説明する。
図2は、同レバースイッチ装置についてそのレバーユニット本体100の部分を分解した分解斜視構造を示したものである。

同図2に示されるように、このレバーユニット本体100では、そのケースが、下部が開口した中空箱体状に形成されたアッパケース110と、同アッパケース110の開口部に取り付けられるロアケース111との分割体として構成されている。そして、このケース内には、上記操作レバー200の基端部に設けられる軸部230を支持する部分として軸受け部120が設けられている。ここで、この軸受け部120は、ねじ123によって上記アッパケース110に締結されて固定されるロアカバー122と、このロアカバー122及び上記アッパケース110により狭持されるかたちで設けられるアッパカバー121とから構成されている。ここで、アッパカバー121は右側部及び下部が開口した中空箱体状に形成されるとともに、そのx軸方向の両側壁に貫通孔121bをそれぞれ有している。そして、この貫通孔121bには、上記操作レバー200の軸部230のx軸方向の両側面に形成される突出部230aが内側から摺動回転可能に嵌合されている。すなわち、操作レバー200は、突出部230aを支点としてy軸方向に回動可能に軸支されている。また、操作レバー200の軸部230の先端部には適宜のスプリング(図示略)によって外方に付勢される節度ピース230bが設けられており、この節度ピース230bの先端部がアッパカバー121の内周面に当接している。ちなみに、操作レバー200がy軸方向に回動する際に節度ピース230bがこのアッパカバー121の内周面に当接しつつy軸方向に回動することで、操作レバー200のy軸方向の操作について節度感が付与される構造となっている。また、このアッパカバー121には、その上面に突出部121aが形成されており、この突出部121aが上記アッパケース110の内周面に形成される凹部(図示略)に嵌合している。すなわち、アッパカバー121及び操作レバー200が、突出部121aを支点としてx軸方向に回動可能に軸支されている。また、このアッパカバー121には、その左側の部分に、スプリング133及び節度ピース132を収容するための収容空間121cが開口して形成されており、この収容空間121cにスプリング133を介して収容された節度ピース132が同スプリング133の弾性力により外方に付勢されている。そして、アッパケース110の左側の部分には、この節度ピース132が当接する節度部材131が取り付けられている。この節度部材131には、x軸方向に沿って略V字状の当接面131aが形成されており、操作レバー200がx軸方向に回動する際に節度ピース132が当接面131aに当接しつつx軸方向に回動することで、操作レバー200のx軸方向の操作について節度感が付与される構造となっている。一方、操作レバー200の軸部230は四角枠状に形成されており、その内部に操作レバー200のx軸方向及びy軸方向のそれぞれの傾動操作、第1のロータリノブ210のα軸方向の回動操作、及び第2のロータリノブ220のβ軸方向の回動操作を検出するための検出機構300が設けられている。そして、この検出機構300が、ねじ302よってロアカバー122に締結されて固定されている。

次に、図3を参照して、操作レバー200及び検出機構300の構造について詳細に説明する。
図3は、操作レバー200及び検出機構300の分解斜視構造を示したものである。
同図3に示されるように、操作レバー200では、上記第1のロータリノブ210に、上記操作レバー200の長手方向の中心軸mに沿った方向、すなわちx軸方向とy軸方向とに直交するz軸方向に延設される回転軸240が取り付けられている。また、この回転軸240の先端側の部分には、同回転軸240と一体となって矢印α1,α2で示す方向に回転するとともに、上記軸部230に相対回転可能に取り付けられる回転部231が連結されている。すなわち、第1のロータリノブ210が矢印α1,α2で示す方向に回動すると、同第1のロータリノブ210とともに回転軸240及び回転部231も矢印α1,α2で示す方向に回動する。ちなみに、この第1のロータリノブ210は、その矢印α1,α2で示す方向への操作について節度感を付与する構造を有している。また、回転軸240は、その中央部付近にx軸方向において互いに反対側に突出した2つの突出部241を有するとともに、上記第2のロータリノブ220に挿通されるかたちで配設されている。一方、第2のロータリノブ220には、斜方状の溝220aが形成されており、この溝220aに突出部241がそれぞれ嵌合している。そして、第2のロータリノブ220が矢印β1,β2で示す方向に回動する際、突出部241が溝220aに沿って移動し、これによって回転軸240がz軸方向に変位する。ちなみに、この第2のロータリノブ220も、そのβ軸方向への操作について節度感を付与する構造を有している。
一方、検出機構300は、上記ロアカバー122に固定される部分となる底面部材303と、この底面部材303とz軸方向に所定間隔をおいて同底面部材303にねじ304により締結されて固定される基板305と、同基板305とz軸方向に所定間隔をおいて上記回転軸240の先端部に取り付けられる磁石301とを有している。ここで、磁石301は、操作レバー200のx軸方向、あるいはy軸方向の操作に伴って、回転軸240とともにx軸方向、あるいはy軸方向に傾動する。また、この磁石301は、第2のロータリノブ220のβ軸方向への操作に伴って、回転軸240とともにz軸方向にも変位する。一方、上記回転部231には、基板305の側部を迂回するように弧状に導出される導出部231aが設けられている。そして、この導出部231aが、上記基板305を挟んで磁石301の反対側の位置に設けられる回転部材311から回転部231側へ導出される2つの狭持部材311aにより狭持されている。ここで、この回転部材311には、補助磁石306が取り付けられるとともに、これら回転部材311及び補助磁石306が上記底面部材303に回転可能に取り付けられている。すなわち、第1のロータリノブ210がα軸方向に操作されて回転軸240及び回転部231がα軸方向に回転したとすると、上記導出部231aがα軸方向において狭持部材311aに係合するため、同回転部231とともに回転部材311及び補助磁石306もα軸方向に一体回転する。一方、上記基板305には、磁石301から発せられる磁場の強度、及び補助磁石306から発せられる磁場の向きをそれぞれ検出する各種センサが設けられている。
図4(a)は、このレバースイッチ装置の検出機構300の斜視構造を示したものである。
同図4(a)に示されるように、この検出機構300では、基板305が、上記磁石301に対向する側に設けられる第1の基板305aと上記補助磁石306に対向する側に設けられる第2の基板305bとから構成されている。ここで、第1の基板305aの上記磁石301に対向する側の面には、同磁石301の磁界強度を検出する検出手段として、磁石301の磁界強度の大きさに応じた電圧を出力する4つの巨大磁気抵抗効果(GMR)センサ307a,307b,308a,308bがそれぞれ設けられている。ここで、これら4つのGMRセンサ307a,307b,308a,308bにあっては、上記操作レバー200が中立位置にあるときの磁石301の位置を中心として、一対のGMRセンサ307a,307bがx軸方向に沿って点対称に、また、一対のGMRセンサ308a,308bがy軸方向に沿って点対称にそれぞれ設けられている。一方、第2の基板305bの上記補助磁石306に対向する側の面には、同補助磁石306の磁界の向きを検出する補助検出手段として、同補助磁石306の磁界の向きに応じた電圧を出力する磁気抵抗効果(MR)センサ309が設けられている。ちなみに、上記補助磁石306は、このMRセンサ309とz軸方向に所定間隔をおいて配設されている。また、図4(b)に示すように、磁石301はz軸方向にN極、S極の順に磁極を有して全体として円筒状に形成されている。一方、図4(c)に示すように、補助磁石306はz軸方向にS極、N極の順に磁極を有する部分と、同じくz軸方向にN極、S極の順に磁極を有する部分とが接合されて全体として円筒状に形成されている。
ところで、この検出機構300では、上記第1の基板305aと上記第2の基板305bとの間に、磁石301から発せられる磁場と補助磁石306から発せられる磁場との干渉を抑制するための磁気シールド部材310が設けられている。ちなみに、この磁気シールド部材310は、例えば電磁鋼板等により形成されている。次に、この磁気シールド部材310の効果について、図5(a)〜(d)を参照して説明する。図5(a)は、磁石301から発せられる磁場の分布を、また、図5(b)は、補助磁石306から発せられる磁場の分布をそれぞれ示したものである。また、図5(c)は、上記磁気シールド部材310が設けられていない状況下での磁石301及び補助磁石306からそれぞれ発せられる磁場の分布を、また、図5(d)は、上記磁気シールド部材310が設けられている状況下での磁石301及び補助磁石306からそれぞれ発せられる磁場の分布をそれぞれ示したものである。ちなみに、これら図5(a)〜(d)では、便宜上、x軸方向を図中の右側から左側に向かう方向として説明する。
同図5(a)に示されるように、磁石301から発せられる磁場は、そのN極側から放射状に発せられており、この磁石301から発せられる磁場のx軸方向に広がった部分に一対のGMRセンサ307a,307bが配置されている。一方、図5(b)に示されるように、補助磁石306から発せられる磁場は、そのN極側から放射状に発せられるとともに、その一部がS極側に指向されており、このN極側からS極側に指向された部分に上記MRセンサ309が配置されている。
ところで、図5(c)に示されるように、上記磁石301と補助磁石306とをz軸方向において接近させたとすると、一対のGMRセンサ307a,307bのうち、GMRセンサ307aが位置する領域(図中の一点鎖線で囲んだ領域A)では、磁石301のN極側から発せられる磁場と補助磁石306のN極側から発せられる磁場とが互いに干渉し、磁束密度が増加することが発明者らによって確認されている。また、他方のGMRセンサ307bが位置する領域(図中の一点鎖線で囲んだ領域B)では、磁石301のN極側から発せられる磁場の一部が補助磁石306のS極側に指向されるようになり、磁束密度が減少することも発明者らによって確認されている。
そこで、図5(d)に示されるように、また上述のように、発明者らは、磁石301と補助磁石306との間に磁気シールド部材310を設けることによって磁石301から発せられる磁場と補助磁石306から発せられる磁場との干渉を抑制するようにしている。これによって、一対のGMRセンサ307a,307bでは、磁石301から発せられる磁場の強度をより高い精度で検出することができるようになり、また、MRセンサ309では、補助磁石306から発せられる磁場の向きをより高い精度で検出することができるようになる。ちなみに、このような磁気シールド部材310によってGMRセンサ308a,308bの検出精度も向上するようになることは言うまでもない。
そして、図6に示すように、上記4つのGMRセンサ307a,307b,308a,308b及びMRセンサ309のそれぞれの出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2,Vαは、車両内の適宜の部位に設けられた車両制御装置400に取り込まれ、同車両制御装置400を通じた車載機器群のオン/オフ制御に供される。すなわち車両制御装置400では、これら出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2,Vαに基づいて車両のヘッドライト410、スモールライト411、フォグランプ412、車両左側のターンシグナルランプ413、車両右側のターンシグナルランプ414、及びディマスイッチ415といった各種車載機器のスイッチング操作を制御することとなる。
次に、上記操作レバー200、第1のロータリノブ210、及び第2のロータリノブ220に対する操作が行われた際に、車両制御装置400を通じて実行されるそれぞれの部位の位置の検出方法について説明する。
まず、後の説明の便宜上、図7〜図9を参照して、第2のロータリノブ220が矢印β1,β2で示す方向に操作された際の同ノブ220の位置の検出方法について説明する。
ここで、図7(a),(b)は、上記検出機構300の断面構造及び第2のロータリノブ220の側面構造をそれぞれ示したものである。なお、同図7(a)では、第2のロータリノブ220が基準位置Pβ0にある状態での上記磁石301の端面の位置をポジションPz0にて示している。また、この図7(a)では、第2のロータリノブ220が基準位置Pβ0から上記矢印β1で示す方向にそれぞれ所定角度だけ回動した位置を回動位置Pβ1,Pβ2にて示している。なお、第2のロータリノブ220は、前述の節度を付与する機構等を通じて基準位置Pβ0及び回動位置Pβ1,Pβ2のそれぞれの位置でその位置が保持される。
さて、第2のロータリノブ220が基準位置Pβ0に保持されている状態で上記矢印β1で示す方向に外力が印加されて回動位置Pβ1まで回動してその位置が保持されたとすると、磁石301の端面がポジションPz0で示す位置から矢印z1で示す方向に移動してポジションPz1で示す位置に達した時点でその位置が保持される。また、第2のロータリノブ220が回動位置Pβ1に保持されている状態で上記矢印β1で示す方向に外力がさらに印加されて回動位置Pβ2まで回動してその位置が保持されたとすると、磁石301の端面がポジションPz1で示す位置からさらに矢印z1で示す方向に移動してポジションPz2で示す位置に達した時点でその位置が保持される。すなわち、図8に示すように、磁石301の端面がポジションPz0〜Pz2で示すいずれかの位置で保持される。そしてこのとき、この磁石301の端面の矢印z1,z2で示す方向の位置に応じて同磁石301と4つのGMRセンサ307a,307b,308a,308bとの間の距離が変化し、これに伴ってGMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2の大きさも変化する。そして、本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、磁石301の矢印z1,z2で示す方向の位置、換言すれば第2のロータリノブ220の矢印β1,β2で示す方向の位置を、上記4つのGMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2の総和Vzs(=Vx1+Vx2+Vy1+Vy2)に基づいて検出するようにしている。
図9は、磁石301の端面の位置を示すポジションPzとGMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧の総和Vzsとの関係を示したものである。なお、この図9では、この出力電圧の総和Vzsの値を丸の点で示している。 同図9に示されるように、出力電圧の総和Vzsは、磁石301の端面がポジションPz0で示す位置にあるときに電圧値Vpz0を示し、同端面が矢印z1で示す方向に変位するほど、すなわち上記GMRセンサ307a,307b,308a,308bに近づくほどこれらセンサにより検出される磁界強度が大きくなり、その値が大きくなる。具体的には、この出力電圧の総和Vzsは、磁石301の端面がポジションPz1で示す位置に達すると電圧値Vpz1まで増加するとともに、ポジションPz2で示す位置に達するとさらに電圧値Vpz2まで増加する。ここで、本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、このように変化する出力電圧の総和Vzsに対し、以下のように閾値Vβ1,Vβ2を設定するようにしている。
・電圧値Vpz0及び電圧値Vpz1の中央値((Vpz0+Vpz1)/2)を閾値Vβ1として設定する。
・電圧値Vpz1及び電圧値Vpz2の中央値((Vpz1+Vpz2)/2)を閾値Vβ2として設定する。
そして、上記車両制御装置400では、検出された出力電圧の総和Vzsとこれら閾値Vβ1,Vβ2とを比較することで、以下のようにして第2のロータリノブ220の回転位置を検出する。
・検出された出力電圧の総和Vzsが閾値Vβ1よりも小さいと判断された場合。この場合には、磁石301の端面がポジションPz0で示す位置で保持されている状態であり、第2のロータリノブ220の位置が基準位置Pβ0である旨を検出する。
・検出された出力電圧の総和Vzsが閾値Vβ1以上であり、且つ閾値Vβ2よりも小さいと判断された場合。この場合には、磁石301の端面がポジションPz1で示す位置で保持されている状態であり、第2のロータリノブ220の位置が回動位置Pβ1である旨を検出する。
・検出された出力電圧の総和Vzsが閾値Vβ2以上であると判断された場合。この場合には、磁石301の端面がポジションPz2で示す位置で保持されている状態であり、第2のロータリノブ220の位置が回動位置Pβ2である旨を検出する。
このように、本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、4つのGMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧の総和Vzsを算出することで、GMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧のそれぞれの増減分が反映される値を得るようにしている。そして、この出力電圧の総和Vzsに基づいて第2のロータリノブ220の回転位置を検出するようにしている。これにより、同図9に磁石301の端面の位置を示すポジションPzとGMRセンサ307aの出力電圧Vx1との関係を三角の点で併せ示すように、同レバースイッチ装置としての磁石301の検出レンジを、1つのGMRセンサのみの場合の検出レンジΔV1よりも大きい検出レンジΔV4まで拡大させるようにしている。すなわち、第2のロータリノブ220の回転位置をより高い精度で検出するようにしている。
次に、図10〜図13を参照して、操作レバー200が上記矢印x1,x2で示す方向に操作された際の同レバー200の位置の検出方法について説明する。
ここで、図10は、レバースイッチ装置の上記ケース110,111を省略した部分についてその平面構造を示したものである。なお、同図10では、操作レバー200の中心軸mが中立位置にある状態をポジションP0として、同中心軸mが突出部121aを中心に矢印x1で示す方向に所定角度だけ傾いた状態(位置)をポジションPx1にて、さらに同ポジションPx1から矢印x1で示す方向に所定角度だけ傾いた状態(位置)をポジションPx2にてそれぞれ示している。また、同図10では、同じくポジションP0を中立位置として、操作レバー200の中心軸mが矢印x2で示す方向に所定角度だけ傾いた状態(位置)をポジションPx3にて、さらに同ポジションPx3から矢印x2で示す方向に所定角度だけ傾いた状態(位置)をポジションPx4にて示している。
すなわちこの操作レバー200は、その中心軸mの位置がポジションP0で示す位置と一致している状態を基準位置とするとともに、上記節度ピース132と節度部材131の当接面131aとの協働によってこの基準位置を保持する機構を有している。そして、この操作レバー200は、このように基準位置に保持されている状態から矢印x1で示す方向に外力が印加されると、同操作レバー200の中心軸mがポジションPx1で示す位置まで、あるいはポジションPx2で示す位置まで傾動し、前述の節度を付与する機構等を通じてその位置が保持される。一方、この操作レバー200は、上記基準位置に保持されている状態から矢印x2で示す方向に外力が印加されると同操作レバー200の中心軸mがポジションPx3で示す位置、あるいはポジションPx4で示す位置まで傾動し、これも前述の節度を付与する機構等を通じてその位置が保持される。すなわち、図11に示すように、磁石301は、ポジションP0,Px1〜Px4に対応するいずれかの位置で保持される。そしてこのとき、この磁石301の矢印x1,x2で示す方向の位置に応じて同磁石301と一対のGMRセンサ307a,307bとの間の距離が変化し、これに伴ってGMRセンサ307a,307bの出力電圧Vx1,Vx2の大きさも変化する。また、これらGMRセンサ307a,307bの出力電圧Vx1,Vx2の大きさは、上述のように、上記磁石301の矢印z1,z2で示す方向の位置によっても変化する。
図12(a)は、操作レバー200の中心軸mの位置を示すポジションPxとGMRセンサ307aの出力電圧Vx1との関係を、また図12(b)は、同ポジションPxとGMRセンサ307bの出力電圧Vx2との関係をそれぞれ示したものである。なお、これら図12(a),(b)では、それぞれの出力電圧Vx1,Vx2について、磁石301の端面がポジションPz0で示す位置であるときの値を三角の点で、磁石301の端面がポジションPz1で示す位置であるときの値を四角の点で、また、磁石301の端面がポジションPz2で示す位置であるときの値を丸の点でそれぞれ示している。
同図12(a)に示されるように、出力電圧Vx1は、磁石301がポジションP0に対応する位置にある状態からポジションPx2に対応する位置に近づくほど、すなわちGMRセンサ307aに近づくほど同センサ307aにより検出される磁界強度が大きくなり、その値が大きくなる。また、この出力電圧Vx1は、磁石301がポジションPx4に対応する位置に近づくほど、すなわちGMRセンサ307aから離間するほど同センサ307aにより検出される磁界強度が小さくなり、その値が小さくなる。一方、図12(b)に示されるように、出力電圧Vx2は、磁石301がポジションP0に対応する位置にある状態からポジションPx2に対応する位置に近づくほど、すなわちGMRセンサ307bから離間するほど同センサ307bにより検出される磁界強度が小さくなり、その値が小さくなる。また、この出力電圧Vx2は、磁石301がポジションPx4に対応する位置に近づくほど、すなわちGMRセンサ307bに近づくほど同センサ307bにより検出される磁界強度が大きくなり、その値が大きくなる。すなわち、これらGMRセンサ307a,307bの出力電圧Vx1,Vx2は、これらのセンサ出力の増減の傾向が互いに正反対の性質を有している。そこで、本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、これら出力電圧Vx1,Vx2の差分値Vxd(=Vx1−Vx2)を算出することで、各出力電圧Vx1,Vx2の増減分がともに反映される値、すなわちGMRセンサ307a,307bのうちの一方のセンサのみを通じて得られる出力電圧よりも変化量の大きい値、換言すれば検出レンジの広い値を得るようにしている。そして、この出力電圧の差分値Vxdに基づいて磁石301の矢印x1,x2で示す方向の位置、換言すれば操作レバー200の中心軸mの矢印x1,x2で示す方向の位置を検出するようにしている。
一方、同図12(a),(b)に示されるように、これら出力電圧Vx1,Vx2は共に、磁石301の端面がポジションPz0で示す位置からポジションPz2で示す位置に近づくほどその値が大きくなるといった傾向も有している。そこで、本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、上記磁石301の端面の位置を示すポジションPz0〜Pz2ごとに、換言すれば第2のロータリノブ220の位置Pβ0〜Pβ2ごとに、上記出力電圧の差分値Vxdと操作レバー200の中心軸mの矢印x1,x2で示す方向の位置との関係を示すマップをそれぞれ設けるようにしている。
図13(a)〜(c)は、出力電圧の差分値Vxdと操作レバー200の中心軸mの矢印x1,x2で示す方向の位置との関係を示すマップを第2のロータリノブ220の位置Pβ2,Pβ1,Pβ0ごとにそれぞれ示したものである。なお、これら図13(a)〜(c)では、出力電圧の差分値Vxdについて、第2のロータリノブ220の位置が回動位置Pβ2であるときの値を丸の点で、第2のロータリノブ220の位置が回動位置Pβ1で示す位置であるときの値を四角の点で、第2のロータリノブ220の位置が基準位置Pβ0であるときの値を三角の点でそれぞれ示している。
同図13(a)〜(c)に示されるように、出力電圧の差分値Vxdは、第2のロータリノブ220の位置にかかわらず、磁石301がポジションP0に対応する位置にある状態からポジションPx2に対応する位置に近づくほどその値が大きくなるとともに、ポジションPx4に対応する位置に近づくほどその値が小さくなる。ここで本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、このように変化する出力電圧の差分値Vxdに対し、以下のように閾値Vx1〜Vx4を設定するようにしている。
・磁石301がポジションPx4に対応する位置にあるときの電圧値Vxd4及びポジションPx3に対応する位置にあるときの電圧値Vxd3の中央値((Vxd4+Vxd3)/2)を閾値Vx1として設定する。
・磁石301がポジションP0に対応する位置にあるときの電圧値Vxd0及び電圧値Vxd3の中央値((Vxd0+Vxd3)/2)を閾値Vx2として設定する。
・磁石301がポジションPx1に対応する位置にあるときの電圧値Vxd1及び電圧値Vxd0の中央値((Vxd1+Vxd0)/2)を閾値Vx3として設定する。
・磁石301がポジションPx2に対応する位置にあるときの電圧値Vxd2及び電圧値Vxd1の中央値((Vxd2+Vxd1)/2)を閾値Vx4として設定する。
そして、上記車両制御装置400では、検出された出力電圧の差分値Vxdとこれら閾値Vx1〜Vx4とを比較することで、以下のようにして操作レバー200の中心軸mの矢印x1,x2で示す方向の位置を検出する。
・検出された出力電圧の差分値Vxdが閾値Vx1よりも小さいと判断された場合。この場合には、磁石301がポジションPx4に対応する位置で保持されている状態であり、操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPx4で示す位置である旨を検出する。
・検出された出力電圧の差分値Vxdが閾値Vx1以上であり、且つ閾値Vx2よりも小さいと判断された場合。この場合には、磁石301がポジションPx3に対応する位置で保持されている状態であり、操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPx3で示す位置である旨を検出する。
・検出された出力電圧の差分値Vxdが閾値Vx2以上であり、且つ閾値Vx3よりも小さいと判断された場合。この場合には、磁石301がポジションP0に対応する位置で保持されている状態であり、操作レバー200の中心軸mの位置がポジションP0で示す位置である旨を検出する。
・検出された出力電圧の差分値Vxdが閾値Vx3以上であり、且つ閾値Vx4よりも小さいと判断された場合。この場合には、磁石301がポジションPx1に対応する位置で保持されている状態であり、操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPx1で示す位置である旨を検出する。
・検出された出力電圧の差分値Vxdが閾値Vx4以上であると判断された場合。この場合には、磁石301がポジションPx2に対応する位置で保持されている状態であり、操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPx2で示す位置である旨を検出する。
次に、図14〜図16を参照して、操作レバー200が上記矢印y1,y2で示す方向に操作された際の同レバー200の位置の検出方法について説明する。
ここで、図14は、レバースイッチ装置についてその部分断面構造を示したものである。なお、同図14では、これも操作レバー200の中心軸mが中立位置にある位置をポジションP0として、同中心軸mが突出部230aを中心に矢印y1で示す方向に所定角度だけ傾いた状態(位置)をポジションPy1にて、また、矢印y2で示す方向に所定角度だけ傾いた状態(位置)をポジションPy2にてそれぞれ示している。なお、同図14でも、先の図10と同様に、操作レバー200が基準位置で保持されている状態を示している。
同図14に示されるように、この操作レバー200は、この基準位置に保持されている状態から矢印y1で示す方向に外力が印加されると、同操作レバー200の中心軸mがポジションPy1で示す位置まで傾動するが、同外力が除かれた場合には、同レバー200の位置が基準位置まで自動復帰される。一方、この操作レバー200は、上記基準位置に保持されている状態から矢印y2で示す方向に外力が印加されると同操作レバー200の中心軸mがポジションPy2で示す位置まで傾動し、前述の節度を付与する機構等を通じてその位置が保持される。すなわち、図15に示すように、磁石301は、ポジションP0,Py2に対応するいずれかの位置で保持されるとともに、ポジションPy1に対応する位置まで変位する。そしてこのとき、この磁石301の矢印y1,y2で示す方向の位置に応じて同磁石301と一対のGMRセンサ308a,308bとの間の距離が変化し、これに伴ってGMRセンサ308a,308bの出力電圧Vy1,Vy2の大きさも変化する。また、これらGMRセンサ308a,308bの出力電圧Vy1,Vy2の大きさは、上述のように、上記磁石301の矢印z1,z2で示す方向の位置、すなわち第2のロータリノブ220の位置によっても変化する。
そこで、本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、先の操作レバー200の矢印x1,x2で示す方向の位置の検出方法と同様に、このレバー200の矢印y1,y2で示す方向の位置の検出も、これら出力電圧Vy1,Vy2の差分値Vyd(=Vy1−Vy2)に基づいて行うようにしている。また、上記第2のロータリノブ220の位置Pβ0〜Pβ2ごとに、出力電圧の差分値Vydと操作レバー200の中心軸mの矢印y1,y2で示す方向の位置との関係を示すマップをそれぞれ設けるようにもしている。
図16(a)〜(c)は、出力電圧の差分値Vydと操作レバー200の中心軸mの矢印y1,y2で示す方向の位置を示すポジションPyとの関係を示すマップを第2のロータリノブ220の位置Pβ2,Pβ1,Pβ0ごとにそれぞれ示したものである。なお、これら図16(a)〜(c)では、出力電圧の差分値Vydについて、第2のロータリノブ220の位置が回動位置Pβ2であるときの値を丸の点で、第2のロータリノブ220の位置が回動位置Pβ1で示す位置であるときの値を四角の点で、第2のロータリノブ220の位置が基準位置Pβ0であるときの値を三角の点でそれぞれ示している。
同図16(a)〜(c)に示されるように、出力電圧の差分値Vydは、磁石301がポジションP0に対応する位置にある状態からポジションPy1に対応する位置に近づくほどその値が大きくなるとともに、ポジションPy2に対応する位置に近づくほどその値が小さくなる。ここで、本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、このように変化する出力電圧の差分値Vydに対し、以下のようにして閾値Vy1,Vy2を設定するようにしている。
・磁石301がポジションPy2に対応する位置にあるときの電圧値Vyd1及びポジションP0に対応する位置にあるときの電圧値Vyd0の中央値((Vxd1+Vxd0)/2)を閾値Vy1として設定する。
・磁石301がポジションPy1に対応する位置にあるときの電圧値Vyd2及び電圧値Vyd0の中央値((Vxd2+Vxd0)/2)を閾値Vy2として設定する。
そして、上記車両制御装置400では、検出された出力電圧の差分値Vydとこれら閾値Vy1,Vx2とを比較することで、以下のようにして操作レバー200の中心軸mの矢印y1,y2で示す方向の位置を検出する。
・検出された出力電圧の差分値Vydが閾値Vy1よりも小さいと判断された場合。この場合には、磁石301がポジションPy2に対応する位置に変位している状態であり、操作レバー200の中心軸mがポジションPy2で示す位置である旨を検出する。
・検出された出力電圧の差分値Vydが閾値Vy1以上であり、且つ閾値Vy2よりも小さいと判断された場合。この場合には、磁石301がポジションP0に対応する位置で保持されている状態であり、操作レバー200の中心軸mの位置がポジションP0で示す位置である旨を検出する。
・検出された出力電圧の差分値Vydが閾値Vy2以上であると判断された場合。この場合には、磁石301がポジションPy1に対応する位置で保持されている状態であり、操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPy1で示す位置である旨を検出する。
次に、図17,図18を参照して、第1のロータリノブ210が矢印α1,α2で示す方向に操作された際の同ノブ210の位置の検出方法について説明する。
ここで、図17は、上記検出機構300の平面構造を示したものである。なお、同図17では、第1のロータリノブ210が基準位置Pα0にある状態での上記回転部231の導出部231aの位置をポジションPc0で示している。また、この図17では、第1のロータリノブ210が基準位置Pα0から上記矢印α1で示す方向にそれぞれ所定角度だけ回動した位置Pα1,Pα2,Pα3での導出部231aの位置をポジションPc1,Pc2,Pc3にて示している。なお、第1のロータリノブ210は、前述の節度を付与する機構等を通じて基準位置Pα0及び回動位置Pα1,Pα2,Pα3のそれぞれの位置でその位置が保持される。
さて、第1のロータリノブ210が基準位置Pα0に保持されている状態で上記矢印α1で示す方向に外力が印加されて回動位置Pα1まで回動してその位置が保持されたとすると、導出部231aが矢印α1で示す方向に回動してポジションPc1で示す位置に達した時点でその位置が保持される。すなわち、導出部231aを狭持している狭持部材311a、同狭持部材311aが設けられている回転部材311、並びに同回転部材311に取り付けられている補助磁石306も矢印α1で示す方向に回動し、導出部231aがポジションPc1で示す位置に達した時点でそれらの位置が保持される。また、第1のロータリノブ210が回動位置Pα1に保持されている状態で上記矢印α1で示す方向に該外力がさらに印加されて回動位置Pα2まで回動してその位置が保持されたとすると、導出部231a及び補助磁石306もポジションPc1で示す位置からポジションPc2で示す位置まで回動してそれらの位置が保持される。さらに、第1のロータリノブ210が回動位置Pα2に保持されている状態で上記矢印α1で示す方向に外力がさらに印加されて回動位置Pα3まで回動してその位置が保持されたとすると、導出部231a及び補助磁石306もポジションPc2で示す位置からポジションPc3で示す位置まで回動してそれらの位置が保持される。そして、こうした補助磁石306の回動に伴って同磁石306から発せられる磁場の向きが変化し、MRセンサ309の出力電圧Vαが変化する。
図18は、導出部231aの位置を示すポジションPcとMRセンサ309の出力電圧Vαとの関係を示したものである。
同図18に示されるように、MRセンサ309の出力電圧Vαはサインカーブに近似する態様にて変化し、導出部231aがポジションPc0で示す位置にあるときに電圧値Vpc0を示すとともに、同導出部231aがポジションPc3で示す位置に近づくほど大きくなる。ここで、本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、このようにして変化する出力電圧Vαに対し、以下のようにして閾値Vα1〜Vα3を設定するようにしている。
・導出部231aがポジションPc1で示す位置にあるときの電圧値Vpc1及び電圧値Vpc0の中央値((Vpc1+Vpc0)/2)を閾値Vα1として設定する。
・導出部231aがポジションPc2で示す位置にあるときの電圧値Vpc2及び電圧値Vpc1の中央値((Vpc2+Vpc1)/2)を閾値Vα2として設定する。ちなみに、本実施形態にかかるレバースイッチ装置では、この閾値Vα2は「0(V)」となるように設定されている。
・導出部231aがポジションPc3で示す位置にあるときの電圧値Vpc3及び電圧値Vpc2との中央値((Vpc3+Vpc2)/2)を閾値Vα3として設定する。
そして、上記車両制御装置400では、検出された出力電圧Vαとこれら閾値Vα1〜Vα3とを比較することで、以下のようにして第1のロータリノブ210の位置を検出する。
・検出された出力電圧Vαが閾値Vα1よりも小さいと判断された場合。この場合には、導出部231aがポジションPc0で保持されている状態であり、第1のロータリノブ210の位置が基準位置Pα0である旨を検出する。
・検出された出力電圧Vαが閾値Vα1以上であり、且つ閾値Vα2よりも小さいと判断された場合。この場合には、導出部231aがポジションPc1で保持されている状態であり、第1のロータリノブ210の位置が回動位置Pα1である旨を検出する。
・検出された出力電圧Vαが閾値Vα2以上であり、且つ閾値Vα3よりも小さいと判断された場合。この場合には、導出部231aがポジションPc2で保持されている状態であり、第1のロータリノブ210の位置が回動位置Pα2である旨を検出する。
・検出された出力電圧Vαが閾値Vα3以上であると判断された場合。この場合には、導出部231aがポジションPc3で保持されている状態であり、第1のロータリノブ210の位置が回動位置Pα3である旨を検出する。
次に、図19及び図20を参照して、操作レバー200、第1のロータリノブ210、及び第2のロータリノブ220が操作された際の車載機器のスイッチング操作について説明する。

まず、図19は、操作レバー200、あるいは第2のロータリノブ220が操作された際に車両制御装置400を通じて実行される各種車載機器のスイッチング操作の制御手順についてその処理内容を示したものであり、以下、この図19を参照してその具体的な制御手順を詳述する。なお、これら図19に示す処理は、実際には所定の演算周期をもって繰り返し実行される。

同図19に示されるように、この制御ではまず、4つのGMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧の総和Vzsが算出され(ステップS1)、算出された出力電圧の総和Vzsから先の図9に例示したマップを参照しつつ第2のロータリノブ220の位置が検出される(ステップS2)。なおこの実施形態では、車両制御装置400内のROM等に図9に例示するようなマップが予め記憶されている。そして、この検出された第2のロータリノブ220の位置に基づいて車両のフォグランプ412のスイッチング操作が以下のようにして実行される(ステップS3)。
・第2のロータリノブ220の位置が基準位置Pβ0である旨が判断された場合。この場合には、フォグランプ412がオフ操作される。
・第2のロータリノブ220の位置が回動位置Pβ1である旨が判断された場合。この場合には、フォグランプ412がオン操作される。
・第2のロータリノブ220の位置が回動位置Pβ2である旨が判断された場合。この場合には、フォグランプ412のオン/オフ操作を自動的に実行する、いわゆるオートコントロールが実行される。
続いて、ステップS4の処理として、検出された第2のロータリノブ220の位置に基づいて、出力電圧の差分値Vxdと操作レバー200の中心軸mの矢印x1,x2で示す方向の位置との関係を示すマップ、及び出力電圧の差分値Vydと操作レバー200の中心軸mの矢印y1,y2で示す方向の位置との関係を示すマップがそれぞれ選定される。具体的には、例えばステップS3の処理を通じて第2のロータリノブ220の位置が回動位置Pβ1である旨が判断された場合には、出力電圧の差分値Vxdと操作レバー200の中心軸mの矢印x1,x2で示す方向の位置との関係を示すマップとして、先の図13(b)に例示したマップが選定される。また、出力電圧の差分値Vydと操作レバー200の中心軸mの矢印y1,y2で示す方向の位置との関係を示すマップとして、先の図16(b)に例示したマップが選定される。ちなみにこの実施形態では、車両制御装置400内のROM等に先の図13(a)〜(c)及び図16(a)〜(c)に例示するような6種のマップが予め記憶されている。
そして、このようにして各マップが選定された後、GMRセンサ307a,307bの出力電圧の差分値Vxdが算出され(ステップS5)、算出された出力電圧の差分値Vxdから先のステップS4を通じて選定されたマップを参照しつつ操作レバー200の中心軸mの矢印x1,x2で示す方向の位置が検出される(ステップS6)。そして、この検出された操作レバー200の中心軸mの矢印x1,x2で示す方向の位置に基づいて車両左側のターンシグナルランプ413及び車両右側のターンシグナルランプ414のスイッチング操作が以下のようにして実行される(ステップS7)。
・操作レバー200の中心軸mの位置がポジションP0で示す位置である旨が判断された場合。この場合には、車両左側のターンシグナルランプ413及び車両右側のターンシグナルランプ414が共にオフ操作される。
・操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPx1で示す位置である旨が判断された場合。この場合には、車両左側のターンシグナルランプ413が一定時間オン操作されるとともに、車両右側のターンシグナルランプ414がオフ操作される。
・操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPx2で示す位置である旨が判断された場合。この場合には、車両左側のターンシグナルランプ413がオン操作されるとともに、車両右側のターンシグナルランプ414がオフ操作される。
・操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPx3で示す位置である旨が判断された場合。この場合には、車両左側のターンシグナルランプ413がオフ操作されるとともに、車両右側のターンシグナルランプ414が一定時間オン操作される。
・操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPx4で示す位置である旨が判断された場合。この場合には、車両左側のターンシグナルランプ413がオフ操作されるとともに、車両右側のターンシグナルランプ414がオン操作される。
続いて、GMRセンサ308a,308bの出力電圧の差分値Vydが算出され(ステップS8)、算出された出力値の差分値Vydから先のステップS4を通じて選定されたマップを参照しつつ操作レバー200の中心軸mの矢印y1,y2で示す方向の位置が検出される(ステップS9)。そして、この検出された操作レバー200の中心軸mの矢印y1,y2で示す方向の位置に基づいて車両のディマスイッチ415のスイッチング操作が以下のようにして実行される(ステップS10)。
・操作レバー200の中心軸mの位置がポジションP0で示す位置である旨が判断された場合。この場合には、車両のディマスイッチ415がオフ操作される。
・操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPy1,Py2で示すいずれかの位置である旨が判断された場合。この場合には、車両のディマスイッチ415がオン操作される。ちなみに、操作レバー200の中心軸mの位置がポジションPy1で示す位置である場合には、同操作レバー200の位置が基準位置まで自動復帰するため、車両のヘッドライト410が一時的に上向き操作される、いわゆるパッシング操作が実行される。
一方、図20は、第1のロータリノブ210が操作された際に車両制御装置400を通じて実行される各種車載機器のスイッチング操作の制御手順についてその処理内容を示したものであり、以下、この図20を参照してその具体的な制御手順を詳述する。なお、この図20に示す処理も、実際には所定の演算周期をもって繰り返し実行される。
図20に示す処理ではまず、MRセンサ309の出力電圧Vαから先の図18に例示したマップを参照しつつ第1のロータリノブ210の位置が検出される(ステップ20)。なおこの実施形態では、車両制御装置400内のROM等に図18に例示するようなマップが予め記憶されている。そして、この検出された第1のロータリノブ210の位置に基づいて車両のヘッドライト410及びスモールライト411のスイッチング操作が以下のようにして実行される(ステップS21)。
・検出された第1のロータリノブ210の位置が基準位置Pα0である旨が検出された場合。この場合には、車両のヘッドライト410及びスモールライト411が共にオフ操作される。
・検出された第1のロータリノブ210の位置が回動位置Pα1である旨が検出された場合。この場合には、車両のヘッドライト410がオフ操作されるとともに、スモールライト411がオン操作される。
・検出された第1のロータリノブ210の位置が回動位置Pα2である旨が検出された場合。この場合には、車両のヘッドライト410及びスモールライト411が共にオン操作される。
・検出された第1のロータリノブ210の位置が回動位置Pα3である旨が検出された場合。この場合には、車両のヘッドライト410及びスモールライト411のオン/オフ操作のオートコントロールが実行される。
レバースイッチ装置としてのこのような構成によれば、操作レバー200のx軸方向、y軸方向の操作、第2のロータリノブ220のβ軸方向の操作、及び第1のロータリノブ210のα軸方向の操作といった合計4軸方向の操作を検出することができるようになる。また、こうした4軸方向の操作を検知するための機構が検出機構300といった構成にまとめられているため、レバースイッチ装置としての設計の自由度が高められるようになる。
以上説明したように、本実施形態にかかるレバースイッチ装置によれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)磁石301の磁界強度をGMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2として検出し、検出された出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2に基づいて操作レバー200のx軸方向及びy軸方向のそれぞれ操作と第2のロータリノブ220のβ軸方向の操作とを検出するようにした。また、補助磁石306の磁界の向きをMRセンサ309の出力電圧Vαとして検出し、検出された出力電圧Vαに基づいて第1のロータリノブ210のα軸方向の操作を検出するようにした。これにより、運転者による操作レバー200及び第2のロータリノブ220の操作を合計4軸方向で検出することができるようになる。また、こうした4軸方向の操作を検出するための機構を、これら磁石301、補助磁石306、GMRセンサ307a,307b,308a,308b、及びMRセンサ309からなる検出機構300といった構成にまとめるようにした。このため、レバースイッチ装置としての設計の自由度を高めることができるようになる。
(2)操作レバー200が中立位置にあるときの磁石301の位置を中心として、一対のGMRセンサ307a,307bをx軸方向に沿って点対称に、また、一対のGMRセンサ308a,308bをy軸方向に沿って点対称に設けるようにした。そして、GMRセンサ307a,307bの出力電圧の差分値Vxdに基づいて操作レバー200のx軸方向の位置を、また、GMRセンサ308a,308bの出力電圧の差分値Vydに基づいて操作レバー200のy軸方向の位置をそれぞれ検出するようにした。これにより、操作レバー200のx軸方向及びy軸方向のそれぞれの操作についての検出レンジを拡大することができるようになる。また、このように出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2の差分値を算出するようにすれば、例えば磁石301の磁界に何らかのノイズが生じて出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2に変化が生じているような状況下であっても、ノイズの影響がキャンセルされた値を得ることができるようにもなる。したがって、操作レバー200の操作をより高い精度で検出することができるようになる。
(3)4つのGMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧の総和Vzsに基づいて第2のロータリノブ220のβ軸方向の位置を検出するようにした。これにより、第2のロータリノブ220のβ軸方向の操作についての検出レンジを拡大することができるようになる。ちなみに、このように4つのGMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧の総和Vzsを算出するようにすれば、磁石301が矢印x1,x2で示す方向、あるいは矢印y1,y2で示す方向に変位したとしても、その際の出力電圧の増減分が互いにキャンセルされた値、すなわち変化しにくい値を得ることができるようになる。このため、操作レバー200のx軸方向の操作、あるいはy軸方向の操作の検出にはそれぞれ3つのマップが必要であったのに対し、先の図9に例示するような1つのマップを用いることで第2のロータリノブ220のβ軸方向の位置を検出することができるようになり、設定すべき閾値の数を最小限の数に抑えることができるようになる。
(4)第1の基板305aと第2の基板305bとの間に磁気シールド部材310を設けるようにした。これにより、磁石301から発せられる磁場と補助磁石306から発せられる磁場とを切り分けることができるようになるため、GMRセンサ307a,307b,308a,308bでは磁石301の磁界強度を、また、MRセンサ309では補助磁石306の磁界の向きをより高い精度で検出することができるようになる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、操作レバー200がその基準位置及びポジションPx1〜Px4,Py2に対応するそれぞれの位置で保持される構造を有するレバースイッチ装置に本願発明を適用するようにした。これに代えて、例えば操作レバー200がポジションPx1〜Px4,Py2に対応するそれぞれの位置まで傾動するが、外力が除かれた場合には、同レバー200の位置が基準位置まで自動復帰される構造を有するレバースイッチ装置に本願発明を適用することも可能である。同様に、第1のロータリノブ210及び第2のロータリノブ220についても、外力が除かれた場合にそれらの位置が基準位置まで自動復帰されるレバースイッチ装置に本願発明を適用することも可能である。
・レバースイッチ装置の製造時に、例えば磁石301や補助磁石306に位置ずれが生じると、磁石301とGMRセンサ307a,307b,308a,308bと間の相対位置、あるいは補助磁石306とMRセンサ309と間の相対位置が変化する。このため、これらの相対位置の変化に応じてGMRセンサ307a,307b,308a,308bの出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2のそれぞれ値、あるいはMRセンサ309の出力電圧Vαの値も変化する。したがって、例えば磁石301にx軸方向の位置ずれが生じたような場合には、上記出力電圧の差分値Vxdも変化するため、操作レバー200の矢印x1,x2で示す方向の位置を適切に検出することができないおそれがある。図21に、先の図13(a)に対応する図として、出力電圧の差分値Vxdと操作レバー200の中心軸mの矢印x1,x2で示す方向の位置との関係を、磁石301に矢印x1で示す方向の位置ずれが生じている場合と生じていない場合との対比のもとに示す。なお、同図21では、出力電圧の差分値Vxdについて、位置ずれが生じていないときの値を丸の点で、位置ずれが生じているときの値をバツの点でそれぞれ示している。同図21に示されるように、磁石301に矢印x1で示す方向の位置ずれが生じているときには、出力電圧の差分値Vxdが全体的に電圧値ΔVxrだけ大きくなるように変化する。したがって、磁石301に矢印x1で示す方向の位置ずれが生じているときには、この電圧値ΔVxrの分だけ上記出力電圧の差分値Vxdに対する閾値Vx1〜Vx4を適宜補正するようにしてもよい。要は、磁石301及び補助磁石306の位置ずれに起因するGMRセンサ307a,307b,308a,308b及びMRセンサ309の出力電圧Vx1,Vx2,Vy1,Vy2,Vαのそれぞれの値の変化に応じて、上記閾値Vx1〜Vx4,Vy1,Vy2,Vα1〜Vα3,Vβ1,Vβ2のそれぞれの値を適宜補正するようにしてもよい。これにより、操作レバー200、第1のロータリノブ210、及び第2のロータリノブ220の操作を適切に検出することができるようになる。
・上記実施形態では、操作レバー200が中立位置にあるときの磁石301の位置を中心として、一対のGMRセンサ307a,307bをx軸方向に沿って点対称に設け、これらGMRセンサ307a,307bの出力電圧の差分値Vxdに基づいて操作レバー200のx軸方向の操作を検出するようにした。これに代えて、例えばx軸方向に沿って新たに一対のGMRセンサを設けた上で、この新たに設けた一対のGMRセンサの出力電圧の差分値と、上記出力電圧の差分値Vxdとの総和の値に基づいて操作レバー200のx軸方向の操作を検出するようにしてもよい。また、例えばy軸方向に沿って新たに一対のGMRセンサを設けた上で、この新たに設けた一対のGMRセンサの出力電圧の差分値と、上記出力電圧の差分値Vydとの総和の値に基づいて操作レバー200のy軸方向の操作を検出するようにしてもよい。そして、このようにx軸方向に沿って2対のGMRセンサを、また、y軸方向に沿って2対のGMRセンサセンサを設けるようにした場合には、これら8つのGMRセンサの出力電圧の総和に基づいて第2のロータリノブ220のβ軸方向の操作を検出するようにしてもよい。要は、GMRセンサの出力電圧に基づいて操作レバー200及び第2のロータリノブ220の操作を検出するものであればよい。
・第1のロータリノブ210の操作を通じてフォグランプ412のスイッチング操作を、また、第2のロータリノブ220の操作を通じてヘッドライト410及びスモールライト411のそれぞれのスイッチング操作を実行するようにしてもよい。また、操作レバー200の操作を通じて車両のワイパー駆動装置のスイッチング操作を実行するようにしてもよい。要は、操作レバー200、第1のロータリノブ210、及び第2のロータリノブ220の操作を通じて各種車載機器のスイッチングを操作するものであればよい。
・上記実施形態では、第1のロータリノブ210の操作を通じて補助磁石306を矢印α1,α2で示す方向に変位させるとともに、第2のロータリノブ220の操作を通じて磁石301を矢印z1,z2で示す方向に変位させるようにした。これに代えて、例えば第1のロータリノブ210の操作を通じて磁石301を矢印z1,z2で示す方向に変位させるとともに、第2のロータリノブ220の操作を通じて補助磁石306を矢印α1,α2で示す方向に変位させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、操作レバー200に第2のロータリノブ220を設けた上で、第2のロータリノブ220の矢印β1,β2で示す方向の操作に基づいて磁石301を矢印z1,z2で示す方向に変位させるようにした。これに代えて、例えば、図22に示すように、操作レバー200の先端部にスイッチ500を設けた上で、このスイッチ500の操作に基づいて磁石301を矢印z1,z2で示す方向に変位させるといった構成とすることで、第2のロータリノブ220を省略するようにしてもよい。
・フォグランプ412が設けられていないような車両にあっては、第1のロータリノブ210の操作を通じて磁石301を矢印z1,z2で示す方向に変位させるような構成とした上で、第2のロータリノブ220、補助磁石306、及びMRセンサ309といった構成を省略するようにしてもよい。すなわち、操作レバー200のx軸方向、y軸方向の操作及び第1のロータリノブ210のα軸方向の操作の合計3軸方向の操作を検出するといった構成としてもよい。
・補助磁石306を省略するといった構成を採用した場合には、同補助磁石306から発せられる磁場と磁石301から発せられる磁場とが干渉するといった問題が生じなくなるため、磁気シールド部材310を省略するようにしてもよい。
・上記実施形態では、磁石301の磁界強度を検出するためのセンサとしてGMRセンサを採用するようにしたが、例えば磁石301として磁力の大きい磁石を用いるなどして、MRセンサを採用するようにしてもよい。また、磁石301の磁界強度を検出するためのセンサとして、例えばホールセンサを採用するようにしてもよい。要は、磁石301の磁界強度や補助磁石306の磁界の向きを検出するためのセンサとして、各種センサを採用するようにしてもよい。
本発明にかかるレバースイッチ装置の一実施形態についてその斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のレバースイッチ装置についてそのレバーユニット本体の部分を分解した分解斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のレバースイッチ装置の操作レバー及び検出機構についてそれらの分解斜視構造を示す斜視図。 (a)〜(c)は、同実施形態のレバースイッチ装置についてその検出機構の斜視構造、同検出機構の磁石の斜視構造、及び同検出機構の補助磁石の斜視構造をそれぞれ示す斜視図。 (a)〜(d)は、同実施形態のレバースイッチ装置について、その磁石から発せられる磁場の分布、補助磁石から発せられる磁場の分布、磁気シールド部材がない状況下での磁石及び補助磁石からそれぞれ発せられる磁場の分布、及び磁気シールド部材がある状況下での磁石及び補助磁石からそれぞれ発せられる磁場の分布を模式的に示す正面図。 同実施形態のレバースイッチ装置のスイッチング操作系についてそのシステム構成を示すブロック図。 (a),(b)は、同実施形態のレバースイッチ装置についてその検出機構の断面構造を示す断面図、及びその第2のロータリノブの側面構造を示す側面図。 同実施形態のレバースイッチ装置についてその検出機構の断面構造を模式的に示す断面図。 同実施形態のレバースイッチ装置についてその磁石の端面のz軸方向の位置を示すポジションと各GMRセンサの出力電圧の総和との関係を示すグラフ。 同実施形態のレバースイッチについてそのケースを除いた部分の平面構造を示す平面図。 同実施形態のレバースイッチ装置についてその検出機構の断面構造を模式的に示す断面図。 (a),(b)は、同実施形態のレバースイッチ装置についてその操作レバーの中心軸のx軸方向の位置を示すポジションとGMRセンサの出力電圧との関係をそれぞれ示すグラフ。 (a)〜(c)は、同実施形態にレバースイッチ装置についてその操作レバーの中心軸のx軸方向の位置を示すポジションとGMRセンサの出力電圧の差分値との関係を示すグラフ。 同実施形態のレバースイッチについてその部分断面構造を示す断面図。 同実施形態のレバースイッチ装置についてその検出機構の断面構造を模式的に示す断面図。 (a)〜(c)は、同実施形態のレバースイッチ装置についてその操作レバーの中心軸のy軸方向の位置を示すポジションとGMRセンサの出力電圧の差分値との関係を示すグラフ。 同実施形態のレバースイッチ装置についてその検出機構の平面構造を示す平面図。 同実施形態にレバースイッチ装置についてその導出部の位置を示すポジションとMRセンサの出力電圧との関係を示すグラフ。 同実施形態のレバースイッチ装置による各種車載機器のスイッチング操作の制御手順を示すフローチャート。 同実施形態のレバースイッチ装置による各種車載機器のスイッチング操作の制御手順を示すフローチャート。 同実施形態のレバースイッチ装置に設けられるGMRセンサの出力電圧の差分値について磁石の位置ずれが生じているときの値と位置ずれが生じていないときの値とを対比して示すグラフ。 同実施形態のレバースイッチ装置の変形例についてその斜視構造を示す斜視図。 レバースイッチ装置が設けられた車両内部の斜視構造を示す斜視図。 従来のレバースイッチ装置についてその斜視構造を模式的に示す斜視図。 同じく従来のレバースイッチ装置についてその分解斜視構造を示す斜視図。
符号の説明
100,700…レバーユニット本体、110…アッパケース、111…ロアケース、120…軸受け部、121…アッパカバー、121a…突出部、121b…貫通孔、121c…収容空間、122…ロアカバー、123,302,304…ねじ、131…節度部材、131a…当接面、132…節度ピース、133…スプリング、200,710…操作レバー、210…第1のロータリノブ、220…第2のロータリノブ、220a…溝、230…軸部、230a…突出部、230b…節度ピース、231…回転部、231a…導出部、240…回転軸、241…突出部、300…検出機構、301…磁石、303…底面部材、305…基板、305a…第1の基板、305b…第2の基板、306…補助磁石、307a,307b,308a,308b…GMRセンサ、309…MRセンサ、310…磁気シールド部材、311…回転部材、311a…狭持部材、400…車両制御装置、410…ヘッドライト、411…スモールライト、412…フォグランプ、413…ターンシグナルランプ、414…ターンシグナルランプ、415…ディマスイッチ、500…スイッチ、600…ステアリング、711…ロータリノブ、720,730,740…検出部、721,731,741…磁石、722,732,742…ホールセンサ。

Claims (6)

  1. 外力の印加に基づいて2軸方向に操作される操作レバーと、同操作レバーに設けられて外力の印加に基づいて前記操作レバーに対して相対的な位置が変化するかたちで1軸方向に操作される操作部とを備え、前記操作レバー及び前記操作部が操作されたそれぞれの位置に基づいて車載機器のスイッチングを操作するレバースイッチ装置において、
    前記操作レバーの基端部に設けられて前記操作レバーの操作に伴って同操作レバーと一体となって前記2軸方向に沿って変位するとともに、前記操作部の操作に伴って前記2軸方向と直交する方向に沿って変位する磁石と、この磁石の変位に伴って同磁石との間の相対的な位置が変化するとともに、同磁石の磁界強度を検出する検出手段とを備え、この検出手段を通じて検出される前記磁石の磁界強度の大きさに基づいて前記操作レバー及び前記操作部が操作された位置を検出する
    ことを特徴とするレバースイッチ装置。
  2. 請求項1に記載のレバースイッチ装置において、
    前記操作レバーに設けられて外力の印加に基づいて前記操作レバーの長手方向の中心軸を中心に前記操作レバー及び前記操作部の各々に対して相対的な位置が変化するかたちで1軸方向に回転操作される回動部と、この回動部の回動に伴って同回動部と一体となって回動する補助磁石と、この補助磁石に対して相対回転するとともに、同補助磁石の磁界の向きを検出する補助検出手段とをさらに備え、前記補助検出手段を通じて検出される前記補助磁石の磁界の向きに基づいて前記回動部の回動方向の位置を検出し、この検出された位置に基づいて車載機器のスイッチングをさらに操作する
    ことを特徴とするレバースイッチ装置。
  3. 前記検出手段は、前記磁石の磁界強度の大きさに応じた電圧を出力する4つの巨大磁気抵抗効果センサからなるとともに、これら4つの巨大磁気抵抗効果センサは、前記操作レバーが中立位置にあるときの前記磁石の位置を中心として前記2軸方向のそれぞれの方向に沿って点対称に一対ずつ設けられてなり、これら一対の巨大磁気抵抗効果センサの出力電圧の各値の差分値に基づいて前記操作レバーの2軸方向の位置を検出する
    請求項1又は2に記載のレバースイッチ装置。
  4. 前記4つの巨大磁気抵抗効果センサの出力電圧の各値の総和の値に基づいて前記操作部の1軸方向の位置を検出する
    請求項3に記載のレバースイッチ装置。
  5. 請求項2に記載のレバースイッチ装置において、
    前記磁石に対して前記2軸方向に直交する方向に離間して配設される基板をさらに備え、前記検出手段が前記基板の前記磁石に対向する側の面に設けられるとともに、前記補助検出手段が同磁石に対向する側の面の反対側の面に設けられ、前記補助磁石が前記基板の前記磁石に対向する側の面の反対側の面から前記2軸方向に直交する方向に離間して配設されてなる
    ことを特徴とするレバースイッチ装置。
  6. 前記基板が、前記磁石に対向する側に設けられる第1の基板と、前記補助磁石に対向する側に設けられる第2の基板とからなり、同第1の基板の前記磁石に対向する側の面に前記検出手段が設けられるとともに、同前記第2の基板の前記補助磁石に対向する側の面に前記補助検出手段が設けられ、これら第1の基板と第2の基板との間に前記磁石から発せられる磁場と前記補助磁石から発せられる磁場との干渉を抑制するための磁気シールド部材が設けられてなる
    請求項5に記載のレバースイッチ装置。
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