JP2009168409A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】後から空気調和する方の部屋内の快適性をより早く確保することができるマルチタイプの空気調和機の提供。
【解決手段】空気調和機100は、第1部屋1a内を空気調和する第1室内機2aと、第2部屋1b内を空気調和する第2室内機2bと、第1室内機2aに接続される第1吸排気ホース6aと第2室内機2bに接続される第2吸排気ホース6bとを有する加湿ユニット4と、空気流路切り換え部30とを備えている。加湿ユニット4は、第1吸排気ホース6aを介して第1室内機2aに室外の空気を供給し、第2吸排気ホース6bを介して第2室内機2bに室外の空気を供給する。空気流路切り換え部30は、第1吸排気ホース6aおよび第2吸排気ホース6bを介して第1部屋1a内から第2部屋1b内に空気が搬送されるように、第1吸排気ホース6aと第2吸排気ホース6bとの連結状態を切り換え可能である。
【選択図】図1
【解決手段】空気調和機100は、第1部屋1a内を空気調和する第1室内機2aと、第2部屋1b内を空気調和する第2室内機2bと、第1室内機2aに接続される第1吸排気ホース6aと第2室内機2bに接続される第2吸排気ホース6bとを有する加湿ユニット4と、空気流路切り換え部30とを備えている。加湿ユニット4は、第1吸排気ホース6aを介して第1室内機2aに室外の空気を供給し、第2吸排気ホース6bを介して第2室内機2bに室外の空気を供給する。空気流路切り換え部30は、第1吸排気ホース6aおよび第2吸排気ホース6bを介して第1部屋1a内から第2部屋1b内に空気が搬送されるように、第1吸排気ホース6aと第2吸排気ホース6bとの連結状態を切り換え可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、室外の空気を室内に給気することができる空気調和機に関する。
従来より、1台の室外機に複数台の室内機が冷媒配管によって接続されているマルチタイプの空気調和機がある。このような空気調和機では、1つの部屋に対して1台の室内機が設置される場合がある。この場合、各部屋内に設置されている各室内機によって、部屋内の温度が予め設定されている設定温度に近づくように空気調和が行われる。
例えば、自室および他室にそれぞれ1台ずつの室内機が設置されており、自室の室内機を操作するためのリモートコントローラによって、他室の室内機を操作することができる空気調和機が提案されている(特許文献1参照)。この空気調和機では、空調対象者が、自室においてリモートコントローラを操作することによって、他室の室内機を操作することができる。このため、空調対象者は、自室に居ながら他室内の空気調和を行うことができる。
特開平9−210433号公報
しかしながら、この空気調和機では、自室および他室に設置されている各室内機によって、それぞれの部屋内の温度から設定温度に近づくように空気調和が開始される。このため、例えば、空気調和が行われている自室内において、空調対象者が他室内の空気調和を開始させる場合、他室の空気調和は、他室の部屋内の温度から設定温度に近づくように行われなければならないことになる。
そこで、本発明の課題は、後から空気調和する方の部屋内の快適性をより早く確保することができるマルチタイプの空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、第1室内機と、第2室内機と、給気ユニットと、切り換え部とを備えている。第1室内機は、第1部屋内を空気調和する。第2室内機は、第2部屋内を空気調和する。給気ユニットは、第1空気流路と、第2空気流路とを有している。第1空気流路は、第1室内機に接続されている。第2空気流路は、第2室内機に接続されている。また、給気ユニットは、第1空気流路を介して第1室内機に室外の空気を供給する。さらに、給気ユニットは、第2空気流路を介して第2室内機に室外の空気を供給する。切り換え部は、第1空気流路および第2空気流路を介して第1部屋内から第2部屋内に空気が搬送されるように、第1空気流路と第2空気流路との連結状態を切り換え可能である。
第1発明に係る空気調和機では、第1部屋内から第2部屋内に空気が搬送されるように、第1空気流路と第2空気流路との連結状態を切り換え可能な切り換え部を備えている。このため、この空気調和機では、第1部屋内から第2部屋内に空気を搬送することができる。したがって、例えば、空気調和の行われている第1部屋内に居る空調対象者が第1部屋内から第2部屋内に移動する等の理由で、第2部屋内の空気調和が開始される場合、この空気調和機では、空気調和の行われている第1部屋内の空気を第2部屋内に搬送し、かつ、第2部屋内の空気調和を行うことができる。
これによって、後から空気調和する方の部屋内の快適性をより早く確保することができる。
第2発明に係る空気調和機は、第1発明の空気調和機であって、給気ユニットは、空気取込部を更に有している。空気取込部には、室外の空気を取り込む空気取込口が設けられている。また、切り換え部は、第1状態と第2状態との切り換えが可能である。第1状態とは、空気取込部の内部空間と、第1空気流路または第2空気流路の少なくともいずれか一方の内部空間とが連通する状態である。また、第2状態とは、空気取込部の内部空間と第1空気流路の内部空間および第2空気流路の内部空間とが遮断され、第1空気流路の内部空間と第2空気流路の内部空間とが連通する状態である。
第2発明に係る空気調和機では、切り換え部は、第1状態と第2状態との切り換えが可能である。このため、例えば、切り換え状態が第1状態である場合、室外から第1部屋内または第2部屋内の少なくともいずれか一方への空気の流路を形成可能である。また、切り換え状態が第2状態である場合、第1部屋内から第2部屋内への空気の流路が形成可能である。このため、この空気調和機では、第1空気流路および第2空気流路を介して、室外から第1部屋内および第2部屋内に室外の空気を送り込むことも、第1部屋内から第2部屋内に第1部屋内の空気を搬送することもできる。
これによって、室外の空気を部屋内に給気することができ、かつ、部屋内の空気を他の部屋内に搬送することができる。
第3発明に係る空気調和機は、第1発明または第2発明の空気調和機であって、切り換え部は、給気ユニットの近傍または内部に配置される。このため、騒音を発生させるおそれのある切り換え部を給気ユニットの駆動音にまぎれこませることができる。
これによって、空調対象者の不快感を軽減させることができる。
第4発明に係る空気調和機は、第1発明から第3発明のいずれかの空気調和機であって、第1部屋内から第2部屋内に向かう方向に空気流を生成可能なファンを更に備えている。このため、例えば、空気調和の行われている第1部屋内の空気が、空気調和が開始される第2部屋内に搬送される場合、ファンを備えていない空気調和機と比較して、第1部屋内の空気をより多く第2部屋内に搬送することができる。
これによって、後から空気調和する方の部屋内の快適性を更に早く確保することができる。
第5発明に係る空気調和機は、第4発明に係る空気調和機であって、ファンは、第1ファンと第2ファンとを有する。第1ファンは、第1空気流路内に配置される。また、第2ファンは、第2空気流路内に配置される。さらに、第1ファンおよび第2ファンは、第1方向と、第2方向とに空気流を生成可能である。第1方向とは、給気ユニット側から第1室内機側または前記第2室内機側に向かう方向である。また、第2方向とは、第1室内機側または第2室内機側から給気ユニット側に向かう方向である。
第5発明に係る空気調和機では、第1ファンおよび第2ファンが、第1方向と第2方向とに空気流を生成する。このため、例えば、空気取込部と第1空気流路および第2空気流路とが連通している状態で、第1ファンおよび第2ファンが第1方向に空気流を生成した場合、第1方向に空気流が生成されない場合と比較して、より多くの室外の空気を第1室内機および第2室内機に供給することができる。また、第1空気流路と第2空気流路とが連通している状態で、第1ファンが第2方向に空気流を生成し第2ファンが第1方向に空気流を生成した場合、第1方向または第2方向に空気流が生成されない場合と比較して、第1部屋内の空気をより多く第2部屋内に搬送することができる。
これによって、この空気調和機では、第1空気流路内および第2空気流路内の圧力損失による風量の低下を軽減することができる。
第6発明に係る空気調和機は、第1発明から第5発明のいずれかの空気調和機であって、給気ユニットは、加湿空気を生成する加湿部を更に有する。また、給気ユニットは、加湿部から第1室内機および第2室内機に加湿空気を供給可能である。なお、加湿部では、室外から取り込まれた空気から加湿空気を生成している。このため、この空気調和機は、第1部屋内および第2部屋内を加湿することができる。
第7発明に係る空気調和機は、第1発明の空気調和機であって、給気ユニットは、空気吹き出し部を更に有する。空気吹き出し部には、第1部屋内および第2部屋内の空気を室外に吹き出す吹き出し口が設けられている。また、切り換え部は、第3状態への切り換えが更に可能である。第3状態とは、吹き出し部の内部空間と、第1空気流路の内部空間および第2空気流路の内部空間とが連通する状態である。このため、第1部屋内および第2部屋内の空気を室外に排気することができる。したがって、この空気調和機では、室外の空気を部屋内に供給でき、かつ、部屋内の空気を室外に排気することができる。
これによって、部屋内の換気を行うことができる。
第1発明に係る空気調和機では、後から空気調和する方の部屋内の快適性をより早く確保することができる。
第2発明に係る空気調和機では、室外の空気を部屋内に給気することができ、かつ、部屋内の空気を他の部屋内に搬送することができる。
第3発明に係る空気調和機では、空調対象者の不快感を軽減させることができる。
第4発明に係る空気調和機では、後から空気調和する方の部屋内の快適性を更に早く確保することができる。
第5発明に係る空気調和機では、第1空気流路内および第2空気流路内の圧力損失による風量の低下を軽減することができる。
第6発明に係る空気調和機では、第1部屋内および第2部屋内を加湿することができる。
第7発明に係る空気調和機では、部屋内の換気を行うことができる。
<空気調和機の構成>
本発明の一実施形態に係る空気調和機100について説明する。この空気調和機100は、図1に示すように、1台の室外機3と、2台の室内機2a,2bとが冷媒配管によって並列に接続されているマルチタイプの空気調和機である。また、この空気調和機100は、冷房運転および暖房運転を含む通常運転、加湿運転、給気運転、排気運転および室内空気搬送運転等の運転を行うことができる。室外機3は、室外熱交換器24や室外ファン29などを内部に収容する室外空調ユニット5と、加湿ユニット4とを備えている。室内機2a,2bの内部には室内熱交換器11a,11bが収容されている。また、加湿ユニット4と室内機2a,2bとの間には、加湿ユニット4の内部空間と室内機2a,2bの内部空間と連通させることが可能な吸排気ホース6a,6bが設けられている。なお、吸排気ホース6a,6bは、室外に配置される室外ダクト8a,8bと、屋内に配置される室内ダクト7a,7bとから構成されている。
本発明の一実施形態に係る空気調和機100について説明する。この空気調和機100は、図1に示すように、1台の室外機3と、2台の室内機2a,2bとが冷媒配管によって並列に接続されているマルチタイプの空気調和機である。また、この空気調和機100は、冷房運転および暖房運転を含む通常運転、加湿運転、給気運転、排気運転および室内空気搬送運転等の運転を行うことができる。室外機3は、室外熱交換器24や室外ファン29などを内部に収容する室外空調ユニット5と、加湿ユニット4とを備えている。室内機2a,2bの内部には室内熱交換器11a,11bが収容されている。また、加湿ユニット4と室内機2a,2bとの間には、加湿ユニット4の内部空間と室内機2a,2bの内部空間と連通させることが可能な吸排気ホース6a,6bが設けられている。なお、吸排気ホース6a,6bは、室外に配置される室外ダクト8a,8bと、屋内に配置される室内ダクト7a,7bとから構成されている。
<室内機の構成>
第1室内機2aは、図2に示すように、第1部屋1a内に配置されており、第1部屋1aの壁面等に設置される壁掛け型の室内機である。また、第2室内機2bは、第2部屋1b内に配置されており、第1室内機2aと同様に第2部屋1b内の壁面等に設置される壁掛け型の室内機である。また、第1室内機2aおよび第2室内機2bは、図1に示すように、冷媒配管を介して室外機3に接続されている。
第1室内機2aは、図2に示すように、第1部屋1a内に配置されており、第1部屋1aの壁面等に設置される壁掛け型の室内機である。また、第2室内機2bは、第2部屋1b内に配置されており、第1室内機2aと同様に第2部屋1b内の壁面等に設置される壁掛け型の室内機である。また、第1室内機2aおよび第2室内機2bは、図1に示すように、冷媒配管を介して室外機3に接続されている。
次に、第1室内機2aの構成について説明する。なお、第1室内機2aと第2室内機2bとは、同様の構成であるため、ここでは、第1室内機2aの構成のみを説明する。
第1室内機2a内には、図1に示すように、第1室内ファン12aおよび上述の第1室内熱交換器11a等が収容されている。
第1室内熱交換器11aは、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管から挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。
第1室内ファン12aは、円筒形状に構成され、周面には回転軸方向に羽根が設けられている。第1室内ファン12aは、回転駆動することによって、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。第1室内ファン12aは、第1部屋1a内の空気を第1室内機2a内に吸い込ませるとともに、第1室内熱交換器11aとの間で熱交換を行った後の空気を第1部屋1a内に吹き出させる。
また、第1室内機2a内には、第1吸排気ホース6aの一部である第1室内ダクト7aが配置されている。第1室内ダクト7aには開口が設けられており、この開口は第1室内熱交換器11aの表面と対向する位置に配置されている。具体的な開口の位置とは、第1室内ファン12aが回転し空気流が生成されている状態で、第1室内機2aの上部に設けられている空気取込口の下流側であり、かつ、第1室内熱交換器11aの上流側である。
<室外機の構成>
室外機3は、図1および図2に示すように、下部の室外空調ユニット5と、上部の加湿ユニット4とから構成されている。
室外機3は、図1および図2に示すように、下部の室外空調ユニット5と、上部の加湿ユニット4とから構成されている。
室外空調ユニット5内には、図1に示すように、圧縮機21と、圧縮機21の吐出側に接続される四路切換弁22と、圧縮機21の吸入側に接続されるアキュムレータ23と、四路切換弁22に接続された室外熱交換器24と、室外熱交換器24に接続された室外膨張弁25a,25bとが収容されている。室外膨張弁25a,25bは、フィルタ26a,26bおよび液閉鎖弁27a,27bを介して液冷媒配管に接続されており、この液冷媒配管を介して室内熱交換器11a,11bの一端と接続されている。また、四路切換弁22は、ガス閉鎖弁28a,28bを介してガス冷媒配管に接続されており、このガス冷媒配管を介して室内熱交換器11a,11bの他端と接続されている。
加湿ユニット4は、図3に示すように、室外機3の上部に配置されており、加湿ユニットケーシング7と、加湿ユニット本体6とを備えている。加湿ユニット4は、部屋1a,1b内から取り込まれた空気を室外へと排気したり、室外から取り込まれた空気を部屋1a,1b内へと供給したりすることができる。また、室外から取り込まれた空気を加湿して部屋1a,1b内へと供給することもできる。
以下、加湿ユニット4の構成について説明する。
<加湿ユニットの構成>
(1)加湿ユニットケーシング
加湿ユニットケーシング7は、図1および図3に示すように、加湿ロータ51、加熱装置52、加湿ファン54、吸排気切り換えダンパ53および吸着用送風装置55等を収納している。
(1)加湿ユニットケーシング
加湿ユニットケーシング7は、図1および図3に示すように、加湿ロータ51、加熱装置52、加湿ファン54、吸排気切り換えダンパ53および吸着用送風装置55等を収納している。
加湿ユニットケーシング7の前面には、複数のスリット状の開口からなる吸着用空気吹き出し口7aが設けられている。また、加湿ユニットケーシング7の背面には、吸着用空気取込口7bおよび吸排気口7cが設けられている。吸着用空気取込口7bは、加湿ロータ51に水分を吸着させるために室外から取り込まれる空気が通る開口である。吸排気口7cは、吸気運転および加湿運転時に、室外から加湿ユニット4内に取り込まれ室内機2a,2bに送られる空気が通る開口である。また、吸排気口7cは、排気運転時に、室内機2a,2bから取り込まれ加湿ユニット4内から室外へと排気される空気が通る開口である。
(2)加湿ユニット本体
加湿ユニット本体6は、図1および図3に示すように、加湿ロータ51、加熱装置52、吸排気切り換えダンパ53、加湿ファン54、吸着用送風装置55等を備えている。
加湿ユニット本体6は、図1および図3に示すように、加湿ロータ51、加熱装置52、吸排気切り換えダンパ53、加湿ファン54、吸着用送風装置55等を備えている。
加湿ロータ51は、ハニカム構造のセラミックロータであり、概ね円盤形状の外形を有している。また、加湿ロータ51は、回転可能に設けられており、ロータ駆動用モータによって回転駆動される。さらに、加湿ロータ51の主たる部分は、ゼオライト等の吸着剤から焼成されている。ゼオライト等の吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着するとともに、吸着した水分を加熱されることによって脱着するという性質を有している。なお、本実施形態では、吸着剤としてゼオライトを用いているが、シリカゲルやアルミナ等を吸着剤として用いることも可能である。
加熱装置52は、加湿ロータ51の上方に位置しており、加湿ロータ51に対向して配置されている。また、加熱装置52は、加湿ロータ51へ送られる空気を加熱することにより、加湿ロータ51を加熱することができる。
加湿ファン54は、加湿ロータ51の側方に配置されており、室外から取り込まれ室内機2a,2bへと送られる空気の流れを生成するラジカルファン組立体である。加湿ファン54は、吸排気口7cから加湿ロータ51および吸排気切り換えダンパ53を経て部屋1a,1b内へと到る空気の流れを生成して、室外から取り入れた空気を室内機2a,2bへと送る。また、加湿ファン54は、室内機2a,2bから取り入れた部屋1a,1b内の空気を室外へと排出することもできる。なお、加湿ファン54は、吸排気切り換えダンパ53が切り換わることによって、これらの動作を切り換える。加湿ファン54は、図1に示すように、室外から取り入れた空気を室内機2a,2bへと送る場合には、加湿ロータ51のうちの加熱装置52と対向する部分を通過した空気を、吸排気切り換えダンパ53を経て吸排気ダクト58へと送り出す。吸排気ダクト58は、後述する空気流路切り換え部30を介して吸排気ホース6a,6bに接続されており、加湿ファン54は、吸排気ダクト58、空気流路切り換え部30および吸排気ホース6a,6bを介して室外の空気を室内機2a,2bへと供給する。なお、吸排気ホース6a,6bを通って室内機2a,2bへ送られる空気は、上述のように室内機2a,2b内部において室内熱交換器11a,11bの表面に吹き出される。
また、加湿ファン54は、室内機2a,2bから取り入れた部屋1a,1b内の空気を室外へと排出する場合には、吸排気ホース6a,6bおよび吸排気ダクト58を通ってきた部屋1a,1b内の空気を吸排気口7cから室外へと排出する。
吸着用送風装置55は、吸着用ファンモータ59と、吸着用ファンモータ59によって回転駆動される吸着ファン61とを有し、加湿ロータ51のうちの加熱装置52と対向しない部分を通過する空気の流れを生成する。すなわち、吸着用送風装置55は、吸着用空気吸入口7bから吸い込まれ、加湿ロータ51のうちの加熱装置52と対向しない部分を通過し、ベルマウス62の開口を通り、吸着用空気吹き出し口7aから室外へ排出される空気の流れを生成する。
吸排気切り換えダンパ53は、吸排気ダンパと、吸排気ダンパを回転させるための吸排気ダンパ駆動用モータ53a(図9参照)とを含む、回転式の空気流路切換機構である。また、吸排気切り換えダンパ53は、加湿ファン54の下方に配置される。さらに、吸排気切り換えダンパ53では、吸排気ダンパ駆動用モータ53aが吸排気ダンパを回転させることで、給気状態と排気状態とが切り換えられる。
給気状態では、加湿ファン54および後述する搬送用ファン40a,40bによって、加湿ユニット4側から室内機2a,2b側に向かう空気流が生成される。例えば、吸排気切り換えダンパ53が給気状態であり後述する空気流路切り換え部30が第1状態である場合、加湿ファン54から吹き出された空気は、吸排気ダクト58および空気流路切り換え部30を経て吸排気ホース6a,6bを通って室内機2a,2bへと供給されるようになる。これにより、給気状態では、図1に示すA1方向に空気が流れ、室外空気が加湿され、または、加湿されずに吸排気ホース6a,6bを通って室内機2a,2bへと供給される。
排気状態では、加湿ファン54および搬送用ファン40a,40bによって、室内機2a,2b側から加湿ユニット4側に向かう空気流が生成される。例えば、吸排気切り換えダンパ53が排気状態であり後述する空気流路切り換え部30が第1状態である場合、室内機2a,2bから取り込まれた部屋1a,1b内の空気は、吸排気ホース6a,6bを経て空気流路切り換え部30および吸排気ダクト58を通って室外へと排気されるようになる。これにより、排気状態では、図1に示すA2方向に空気が流れ、室内機2a,2bから吸排気ホース6a,6b、空気流路切り換え部30および吸排気ダクト58を通ってきた空気が、吸排気口7cを経て室外へと排気される。
次に、吸排気ダクト58と吸排気ホース6a,6bとの間に配置される空気流路切り換え部30について説明する。
<空気流路切り換え部>
空気流路切り換え部30は、図1、図2、図3および図4に示すように、吸排気ダクト58および吸排気ホース6a,6bに接続される空気流路と、空気流路の内側に配備される空気流路切り換えダンパとを有している。
空気流路切り換え部30は、図1、図2、図3および図4に示すように、吸排気ダクト58および吸排気ホース6a,6bに接続される空気流路と、空気流路の内側に配備される空気流路切り換えダンパとを有している。
(1)空気流路
空気流路は、第1ダクト32と、第2ダクト34と、共有ダクト33とから構成される。また、空気流路は、加湿ユニットケーシング7の内側に配置されている。第1ダクト32は、一端が第1吸排気ホース6aの一部である第1室外ダクト8aと、他端が共有ダクト33と接続されている。また、第2ダクト34は、一端が第2吸排気ホース6bの一部である第2室外ダクト8bと、他端が共有ダクト33と接続されている。共有ダクト33は、一端が第1ダクト32と、他端が第2ダクト34と接続されている。また、共有ダクト33を構成する配管の側面の略中央部分には、吸排気ダクト58を構成する配管の径と略同一寸法の開口が設けられている。共有ダクト33は、この開口の位置で吸排気ダクト58と接続されている。
空気流路は、第1ダクト32と、第2ダクト34と、共有ダクト33とから構成される。また、空気流路は、加湿ユニットケーシング7の内側に配置されている。第1ダクト32は、一端が第1吸排気ホース6aの一部である第1室外ダクト8aと、他端が共有ダクト33と接続されている。また、第2ダクト34は、一端が第2吸排気ホース6bの一部である第2室外ダクト8bと、他端が共有ダクト33と接続されている。共有ダクト33は、一端が第1ダクト32と、他端が第2ダクト34と接続されている。また、共有ダクト33を構成する配管の側面の略中央部分には、吸排気ダクト58を構成する配管の径と略同一寸法の開口が設けられている。共有ダクト33は、この開口の位置で吸排気ダクト58と接続されている。
また、第1室外ダクト8aの内部には第1搬送用ファン40aが設置され、第2室外ダクト8bの内部には第2配送用ファン40bが設置されている。第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bは、加湿ユニット本体6側から室内機2a,2b側に向かう方向である第1方向と、室内機2a,2b側から加湿ユニット本体6側に向かう方向である第2方向とに空気流を生成可能である。なお、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bは、第1方向と第2方向とに選択的に空気流を生成する。
(2)空気流路切り換えダンパ
空気流路切り換えダンパは、ダンパ42,43,44と、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cとを含み、加湿運転、給気運転および排気運転における空気流路の状態と、室内空気搬送運転における空気流路の状態とを切り換える。ダンパ42,43,44は、
第1ダンパ42、第2ダンパ44および第3ダンパ43よりなる。また、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cは、第1駆動モータ42c、第2駆動モータ44cおよび第3駆動モータ43cよりなる。
空気流路切り換えダンパは、ダンパ42,43,44と、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cとを含み、加湿運転、給気運転および排気運転における空気流路の状態と、室内空気搬送運転における空気流路の状態とを切り換える。ダンパ42,43,44は、
第1ダンパ42、第2ダンパ44および第3ダンパ43よりなる。また、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cは、第1駆動モータ42c、第2駆動モータ44cおよび第3駆動モータ43cよりなる。
ダンパ42,43,44は、第1ダクト32、第2ダクト34および吸排気ダクト58を構成するそれぞれの配管の径と略同一寸法の板状部材であり、それぞれの配管の接続口に設けられている。
第1ダンパ42は、第1ダクト32と共有ダクト33との接続口である第1接続口42bに配置されている。また、第2ダンパ44は、第2ダクト34と共有ダクト33との接続口である第2接続口44bに配置されている。さらに、第3ダンパ43は、共有ダクト33と吸排気ダクト58との接続口である第3接続口43bに配置されている。
ダンパ駆動モータ42c,43c,44cは、それぞれのダンパ42,43,44を回動軸42a,43a,44aを中心に回転させるために、ダンパの上方に配置されている。なお、図4に示すように、第1駆動モータ42cは第1回動軸42aを中心に第1ダンパ42を回転させ、第2駆動モータ44cは第2回動軸44aを中心に第2ダンパ44を回転させ、第3駆動モータ43cは第3回動軸43aを中心に第3ダンパ43を回転させる。このため、第1ダンパ42は、第1接続口42bを遮蔽または開放することができる。また、第2ダンパ44は、第2接続口44bを遮蔽または開放することができる。さらに、第3ダンパ43は、第3接続口43bを遮蔽または開放することができる。
また、空気流路切り換えダンパは、各ダンパ42,43,44を回転させることで、各ダンパ42,43,44が図5に示す位置にくる第1状態と、各ダンパ42,43,44が図6に示す位置にくる第2状態と、各ダンパ42,43,44が図7に示す位置にくる第3状態と、各ダンパ42,43,44が図8に示す位置にくる第4状態とに切り換わる。
第1状態では、第1ダンパ42、第2ダンパ44および第3ダンパ43が各接続口42b,43b,44bを開放する開状態となる。このため、吸排気切り換えダンパ53が給気状態で、空気流路切り換えダンパが第1状態である場合、加湿ファン54が駆動し、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bが回転し第1方向に空気流を生成すると、図5(a)に示す矢印の向きに空気が流れる。したがって、加湿ユニット本体6から吹き出された空気が、吸排気ダクト58および共有ダクト33を経て第1ダクト32および第2ダクト34と第1吸排気ホース6aおよび第2吸排気ホース6bとを通って第1室内機2a内および第2室内機2bへと供給される。また、吸排気切り換えダンパ53が排気状態で、空気流路切り換えダンパが第1状態である場合、加湿ファン54が駆動し、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bが回転し第2方向に空気流を生成すると、図5(b)に示す矢印の向きに空気が流れる。したがって、第1部屋1a内および第2部屋1b内から第1室内機2a内および第2室内機2b内に取り込まれた空気が、第1吸排気ホース6aおよび第2吸排気ホース6bと第1ダクト32および第2ダクト34とを経て共有ダクト33および吸排気ダクト58を通って吸排気口7cから室外に排気される。
第2状態では、第1ダンパ42および第3ダンパ43が開状態となり、第2ダンパ44が第2接続口44bを遮蔽する閉状態となる。このため、吸排気切り換えダンパ53が給気状態で、空気流路切り換えダンパが第2状態である場合、加湿ファン54が駆動し、第1搬送用ファン40aが回転し第1方向に空気流を生成すると、図6(a)に示す矢印の向きに空気が流れる。したがって、この第2状態では、加湿ユニット本体6から吹き出された空気が、吸排気ダクト58および共有ダクト33を経て第1ダクト32および第1吸排気ホース6aを通って第1室内機2aへと供給される。また、吸排気切り換えダンパ53が排気状態で、空気流路切り換えダンパが第2状態である場合、加湿ファン54が駆動し、第1搬送用ファン40aが回転し第2方向に空気流を生成すると、図6(b)に示す矢印の向きに空気が流れる。したがって、第1部屋1a内から第1室内機2a内に取り込まれた空気が、第1吸排気ホース6aと第1ダクト32とを経て共有ダクト33および吸排気ダクト58を通って吸排気口7cから室外に排気される。
第3状態では、第2ダンパ44および第3ダンパ43が開状態となり、第1ダンパ42が閉状態となる。このため、吸排気切り換えダンパ53が給気状態で、空気流路切り換えダンパが第3状態である場合、加湿ファン54が駆動し、第2搬送用ファン40bが回転し第1方向に空気流を生成すると、図7(a)に示す矢印の向きに空気が流れる。したがって、加湿ユニット本体6から吹き出された空気が、吸排気ダクト58および共有ダクト33を経て第2ダクト34と第2吸排気ホース6bとを通って第2室内機2b内へと供給される。また、吸排気切り換えダンパ53が排気状態で、空気流路切り換えダンパが第3状態である場合、加湿ファン54が駆動し、第2搬送用ファン40bが回転し第2方向に空気流を生成すると、図7(b)に示す矢印の向きに空気が流れる。したがって、第2部屋1b内から第2室内機2b内に取り込まれた空気が、第2吸排気ホース6bと第2ダクト34とを経て共有ダクト33および吸排気ダクト58を通って吸排気口7cから室外に排気される。
第4状態では、第1ダンパ42および第2ダンパ44が開状態となり、第3ダンパ43が閉状態となる。この状態で、第1搬送用ファン40aが回転し第2方向に空気流が生成され、第2搬送用ファン40bが回転し第1方向に空気流が生成されると、図8(a)に示す矢印の向きに空気が流れる。このため、第1室内機2aに取り入れられた第1部屋1a内の空気が、第1吸排気ホース6a、第1ダクト、共有ダクト、第2ダクトおよび第2吸排気ホース6bを経て第2室内機2bを介して第2部屋1b内へと供給される。また、第4状態で、第1搬送用ファン40aが回転し第1方向に空気流が生成され、第2搬送用ファン40bが回転し第2方向に空気流が生成されると、図8(b)に示す矢印の向きに空気が流れる。このため、第2室内機2bに取り入れられた第2部屋1b内の空気が、第2吸排気ホース6b、第2ダクト、共有ダクト、第1ダクトおよび第1吸排気ホース6aを経て第1室内機2aを介して第1部屋1a内へと供給される。
さらに、各ダンパ駆動モータ42c,43c,44cは、各ダンパ42,43,44の回転を調節することによって、空気流路を流れる空気量を調節することができる。
<制御部の構成>
この制御部60は、図9に示すように、室内機2a,2b、室外空調ユニット5および加湿ユニット4の各種機器と接続されており、リモコン80等を介した空調対象者からの運転指令に基づいて通常運転、加湿運転、給気運転、排気運転および室内空気搬送運転等の各運転モードに応じて各種機器の運転制御を行うことができる。
この制御部60は、図9に示すように、室内機2a,2b、室外空調ユニット5および加湿ユニット4の各種機器と接続されており、リモコン80等を介した空調対象者からの運転指令に基づいて通常運転、加湿運転、給気運転、排気運転および室内空気搬送運転等の各運転モードに応じて各種機器の運転制御を行うことができる。
以下、各空調運転時の空気調和機100の運転動作について説明する。
<空気調和機の運転動作>
(1)通常運転
制御部60は、リモコン80から通常運転の指示を受けた場合、通常運転が行われるように、空気調和機100の運転制御を行う。
(1)通常運転
制御部60は、リモコン80から通常運転の指示を受けた場合、通常運転が行われるように、空気調和機100の運転制御を行う。
通常運転時には、圧縮機21が駆動されるとともに、室外膨張弁25a,25bが所定の開度に絞られることによって、冷媒が冷媒回路を循環して室内熱交換器11a,11bが蒸発器または凝縮器として機能する。また、室内ファン12a,12bが駆動されることによって、空気取込口から室内機2a,2b内に吸い込まれ、室内熱交換器11a,11bを通って、空気吹き出し口から部屋内に吹き出される空気の流れが生成される。これによって、部屋1a,1b内の冷房または暖房を行うことができる。
(2)加湿運転
制御部60は、リモコン80からの加湿指令を受けた場合に、加湿運転が行われるように空気調和機100の運転制御を行う。なお、この加湿運転は、暖房運転とともに行われることも多い。また、第1室内機2aおよび第2室内機2bの両方で加湿運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第1状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。また、第1室内機2aのみで加湿運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第2状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。さらに、第2室内機2bのみで加湿運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第3状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。
制御部60は、リモコン80からの加湿指令を受けた場合に、加湿運転が行われるように空気調和機100の運転制御を行う。なお、この加湿運転は、暖房運転とともに行われることも多い。また、第1室内機2aおよび第2室内機2bの両方で加湿運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第1状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。また、第1室内機2aのみで加湿運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第2状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。さらに、第2室内機2bのみで加湿運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第3状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。
以下、第1室内機2aおよび第2室内機2bの両方で加湿運転が行われる場合を例として説明する。
制御部60は、吸排気切り換えダンパ53が給気状態に、空気流路切り換え部30が第1状態に切り換わるように制御し、加湿ファン54を回転させるモータおよび吸着用ファンモータ59を駆動させる。また、制御部60は、加熱装置52が通電されるように制御する。さらに、制御部60は、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bを回転させ、第1方向に空気流を生成する。
吸着用ファンモータ59が駆動されると、室外の空気が加湿ユニット4内に取り入れられ、室外へ排出される。すなわち、室外からの空気は、吸着用空気吸入口7bから加湿ユニットケーシング7内に取り入れられる。加湿ユニットケーシング7内に入ってきた空気は、加湿ロータ51のうちの加熱装置52に対向しない部分を通過する。このとき、加湿ロータ51は、加湿ロータ51の吸着位置を通る空気から水分を吸着する。加湿ロータ51を通過した空気は、下方に折り返され、吸着用空気吹き出し口7aから室外機の外側へと排出される。
一方、加湿ファン54、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bが駆動されると、室外の空気が加湿ユニット4内に取り込まれ、吸排気ホース6a,6b、室内機2a,2bを通って、部屋1a,1b内へ供給される。すなわち、室外の空気は、吸排気口7cから加湿ユニットケーシング7内に取り込まれ、加湿ロータ51を下方から上方に向けて通過し、加加熱装置52において加熱された後に、加湿ロータ51を上法から下方に通過する。このとき、加湿ロータ51に吸着されていた水分が励起され、加湿ロータ51から空気中に離脱していく。加湿ロータ51を通過した空気は、加湿ファン54、吸排気切り換えダンパ53および空気流路切り換え部30を通り、吸排気ホース6a,6bに送られる。吸排気ホース6a,6bに送られた空気は、室内熱交換器11a,11bを通過して、空気吹き出し口から部屋1a,1b内へと吹き出される。この室内機2a,2bへと送られた空気は、加湿ロータ51に吸着されていた水分を含むようになっており、これにより、無休水での部屋内の加湿が可能になっている。
この加湿運転では、吸着ファン61の回転によって外部から加湿ユニット4内に導入された空気中に含まれる水分を加湿ロータ51に吸着させるとともに、加熱装置52により加熱された空気を加湿ファン54の回転によって加湿ロータ51に通すことで、加湿ロータ51から離脱した水分を含む空気を、吸排気ダクト58、空気流路切り換え部30および吸排気ホース6a,6bを介して室内機2a,2bへと供給している。
(3)給気運転
制御部60は、リモコン80から給気運転の指示を受けた場合、給気運転が行われるように空気調和機100の運転制御を行う。
制御部60は、リモコン80から給気運転の指示を受けた場合、給気運転が行われるように空気調和機100の運転制御を行う。
給気運転が行われる場合には、吸着用ファンモータ59が作動されず、また、加熱装置52が通電されずに、上述の加湿運転と同様の動作が行われる。これにより、室外から取り入れられた空気が、加湿されずに上述と同様の経路を通って室内機2a,2bへと送られる。
(4)排気運転
制御部60は、リモコン80からの排気運転の指示を受けた場合に、排気運転が行われるように空気調和機100の運転制御を行う。なお、第1室内機2aよび第2室内機2bの両方で排気運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第1状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。また、第1室内機2aのみで排気運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第2状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。さらに、第2室内機2bのみで排気運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第3状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。
制御部60は、リモコン80からの排気運転の指示を受けた場合に、排気運転が行われるように空気調和機100の運転制御を行う。なお、第1室内機2aよび第2室内機2bの両方で排気運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第1状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。また、第1室内機2aのみで排気運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第2状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。さらに、第2室内機2bのみで排気運転が行われる場合、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第3状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。
以下、第1室内機2aおよび第2室内機2bの両方で排気運転が行われる場合を例として説明する。
制御部60は、吸排気切り換えダンパ53が排気状態に、空気流路切り換え部30が第1状態に切り換わるように制御し、加湿ファン54を回転させるモータを駆動させる。また、制御部60は、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bを回転させ、第2方向に空気流を生成する。なお、排気運転時には、吸着用ファンモータ59は駆動されず、加熱装置52は通電されない。
加湿ファン54、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bが駆動されると、室内機2a,2bから取り込まれた部屋1a,1b内の空気は、吸排気ホース6a,6bを経て加湿ユニット4の内部に取り込まれ、上述の加湿運転時とは逆方向に流れることにより室外へ排出される。すなわち、吸排気ダクト58から加湿ユニット本体6の内部に取り込まれた空気は、吸排気切り換えダンパ53、加湿ファン54を通り、加湿ロータ51を下方から上方に通過し、吸排気口7cから室外へと排出される。
(5)室内空気搬送運転
制御部60は、リモコン80から室内空気搬送運転の指示を受けた場合、室内空気搬送運転が行われるように空気調和機100の運転制御を行う。この室内空気搬送運転は、部屋内の空気を他の部屋内に搬送するための運転である。このため、室内空気搬送運転は、例えば、空気調和が為されている第1部屋1a内に居る空調対象者が第2部屋1b内に移動するため、第2部屋1b内の空気調和が開始される場合等に行われる。この場合、空調対象者は、第1部屋1a内の空気が第2部屋1b内に搬送されるように、リモコン80から空気調和機100に制御信号を送信する。
制御部60は、リモコン80から室内空気搬送運転の指示を受けた場合、室内空気搬送運転が行われるように空気調和機100の運転制御を行う。この室内空気搬送運転は、部屋内の空気を他の部屋内に搬送するための運転である。このため、室内空気搬送運転は、例えば、空気調和が為されている第1部屋1a内に居る空調対象者が第2部屋1b内に移動するため、第2部屋1b内の空気調和が開始される場合等に行われる。この場合、空調対象者は、第1部屋1a内の空気が第2部屋1b内に搬送されるように、リモコン80から空気調和機100に制御信号を送信する。
室内空気搬送運転時には、制御部60は、空気流路切り換えダンパが第4状態となるように、ダンパ駆動モータ42c,43c,44cを駆動させる。また、制御部60は、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bを回転させ、第1方向または第2方向に空気流を生成する。なお、室内空気搬送運転時には、加湿ファン54および吸着用ファンモータ59は駆動されず、加熱装置52は、通電されない。
制御部60は、第1部屋1a内から第2部屋1b内への空気搬送運転の指示を受けた場合、第1搬送用ファン40aが第2方向に、第2搬送用ファン40bが第1方向に空気流を生成するように、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bを回転させる。これによって、第1室内機2a内に取り込まれた第1部屋1a内の空気は、第1吸排気ホース6a、第1ダクト32、共有ダクト33、第2ダクト34および第2吸排気ホース6bを経て第2室内機2b内を介して第2部屋1b内に搬送される。
また、制御部60は、第2部屋1b内から第1部屋1a内への空気搬送運転の指示を受けた場合、第1搬送用ファン40aが第1方向に、また、第2搬送用ファン40bが第2方向に空気流を生成するように、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bを回転させる。これによって、第2室内機2b内に取り込まれた第2部屋1b内の空気は、第2吸排気ホース6b、第2ダクト34、共有ダクト33、第1ダクト32および第1吸排気ホース6aを経て第1室内機2a内を介して第1部屋1a内に搬送される。
<特徴>
(1)
従来より、1台の室外機に複数台の室内機が冷媒配管によって接続されているマルチタイプの空気調和機がある。このような空気調和機では、1つの部屋に対して1台の室内機が設置される場合が多い。この場合、各部屋内に設置されている各室内機によって、部屋内の温度が予め設定されている設定温度に近づくように空気調和が行われる。
(1)
従来より、1台の室外機に複数台の室内機が冷媒配管によって接続されているマルチタイプの空気調和機がある。このような空気調和機では、1つの部屋に対して1台の室内機が設置される場合が多い。この場合、各部屋内に設置されている各室内機によって、部屋内の温度が予め設定されている設定温度に近づくように空気調和が行われる。
例えば、特開平9−210433号公報では、自室および他室にそれぞれ1台ずつの室内機が設置されており、自室の室内機を操作するためのリモートコントローラによって、他室の室内機を操作することができる空気調和機が提案されている。この空気調和機では、空調対象者が、自室においてリモートコントローラを操作することによって、他室の室内機を操作することができる。このため、空調対象者は、自室に居ながら他室内の空気調和を行うことができる。
しかしながら、この空気調和機では、自室および他室に設置されている各室内機によって、それぞれの部屋内の温度から設定温度に近づくように空気調和が開始される。このため、例えば、空気調和が行われている自室内において、空調対象者が他室内の空気調和を開始させる場合、他室の空気調和は、他室の部屋内の温度から設定温度に近づくように行われなければならないことになる。
そこで、上記実施形態では、空気流路切り換え部30を備えている。空気流路切り換え部30の空気流路切り換えダンパは、加湿運転時、給気運転時および排気運転時における状態である第1状態、第2状態および第3状態と、室内空気搬送運転時における状態である第4状態とに切り換わることができる。このため、この空気調和機100では、第1部屋1a内の空気を第2部屋1b内に搬送することができ、かつ、第2部屋1b内の空気を第1部屋1a内に搬送することができる。したがって、例えば、空気調和の行われている第1部屋1a内に居る空調対象者が第1部屋1a内から第2部屋1b内に移動する等の理由で、第2部屋1b内の空気調和が開始される場合、この空気調和機100では、空気調和の行われている第1部屋1a内の空気を第2部屋1b内に搬送し、かつ、第2部屋1b内の空気調和を行うことができる。
これによって、後から空気調和する方の部屋内の快適性をより早く確保することができている。
(2)
上記実施形態では、空気流路切り換え部30の空気流路切り換えダンパは、第1状態、第2状態、第3状態および第4状態に切り換わる。第1状態では、第1ダンパ42、第2ダンパ44および第3ダンパ43が開状態となる。第2状態では、第1ダンパ42および第3ダンパ43が開状態となり、第2ダンパ44が閉状態となる。第3状態では、第2ダンパ44および第3ダンパ43が開状態となり、第1ダンパ42が閉状態となる。第4状態では、第1ダンパ42および第2ダンパ44が開状態となり、第3ダンパ43が閉状態となる。このため、この空気調和機では、空気流路切り換え部30を介して、室外から第1部屋1a内または第2部屋1b内の少なくともいずれか一方に室外の空気を給気したり、第1部屋1a内または第2部屋1b内の少なくともいずれか一方から室外に部屋内の空気を排気することができる。また、第1部屋1a内から第2部屋1b内に第1部屋1a内の空気を搬送したり、第2部屋1b内から第1部屋1a内に第2部屋1b内の空気を搬送することができる。
上記実施形態では、空気流路切り換え部30の空気流路切り換えダンパは、第1状態、第2状態、第3状態および第4状態に切り換わる。第1状態では、第1ダンパ42、第2ダンパ44および第3ダンパ43が開状態となる。第2状態では、第1ダンパ42および第3ダンパ43が開状態となり、第2ダンパ44が閉状態となる。第3状態では、第2ダンパ44および第3ダンパ43が開状態となり、第1ダンパ42が閉状態となる。第4状態では、第1ダンパ42および第2ダンパ44が開状態となり、第3ダンパ43が閉状態となる。このため、この空気調和機では、空気流路切り換え部30を介して、室外から第1部屋1a内または第2部屋1b内の少なくともいずれか一方に室外の空気を給気したり、第1部屋1a内または第2部屋1b内の少なくともいずれか一方から室外に部屋内の空気を排気することができる。また、第1部屋1a内から第2部屋1b内に第1部屋1a内の空気を搬送したり、第2部屋1b内から第1部屋1a内に第2部屋1b内の空気を搬送することができる。
これによって、この空気調和機100では、給気運転、排気運転および室内空気搬送運転を行うことができている。
また、給気運転および排気運転を行うことで、部屋1a,1b内の換気を行うことができる。
(3)
上記実施形態では、空気流路切り換え部30は、加湿ユニット4内に収容されている。また、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bは、それぞれ第1室外ダクト8aの内部および第2室外ダクト8bの内部に設置されている。このため、騒音を発生させるおそれのある空気流路切り換え部30、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bを室外することができる。さらに、例えば、加湿ユニット本体6の稼動時に空気流路切り換え部30が駆動する場合には、加湿ユニット本体6の駆動音に空気流路切り換え部30の駆動音を紛れ込ませることができる。
上記実施形態では、空気流路切り換え部30は、加湿ユニット4内に収容されている。また、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bは、それぞれ第1室外ダクト8aの内部および第2室外ダクト8bの内部に設置されている。このため、騒音を発生させるおそれのある空気流路切り換え部30、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bを室外することができる。さらに、例えば、加湿ユニット本体6の稼動時に空気流路切り換え部30が駆動する場合には、加湿ユニット本体6の駆動音に空気流路切り換え部30の駆動音を紛れ込ませることができる。
これによって、空調対象者の不快感を軽減させることができている。
(4)
上記実施形態では、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bを備えている。第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bは、加湿ユニット本体6側から室内機2a,2b側に向かう方向である第1方向と、室内機2a,2b側から加湿ユニット本体6側に向かう方向である第2方向とに空気流を生成可能である。このため、これらのファンを備えていない空気調和機と比較して、より大きな空気流を生成することができる。
上記実施形態では、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bを備えている。第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bは、加湿ユニット本体6側から室内機2a,2b側に向かう方向である第1方向と、室内機2a,2b側から加湿ユニット本体6側に向かう方向である第2方向とに空気流を生成可能である。このため、これらのファンを備えていない空気調和機と比較して、より大きな空気流を生成することができる。
これによって、空気流路内の圧力損失による風量の低下を軽減することができている。
また、第1搬送用ファン40aおよび第2搬送用ファン40bによって空気流が生成されるため、従来の吸排気ホースと比較して、吸排気ホース6a,6bの長尺化を図ることができる。
(5)
上記実施形態では、室外から取り込まれた空気を加湿することが可能な加湿ユニット本体6を備えている。このため、加湿運転時には、加湿空気を生成し、第1室内機2aおよび第2室内機2bに供給することができる。
上記実施形態では、室外から取り込まれた空気を加湿することが可能な加湿ユニット本体6を備えている。このため、加湿運転時には、加湿空気を生成し、第1室内機2aおよび第2室内機2bに供給することができる。
これによって、第1部屋1a内および第2部屋1b内を加湿することができている。
<変形例>
(A)
上記実施形態では、冷媒配管によって1台の室外機3と2台の室内機2a,2bとが並列に接続されている。しかしながら、1台の室外機に対して、3台以上の室内機が冷媒配管によって接続されている空気調和機に本発明を適用することもできる。例えば、1台の室外機203と、3台の室内機202a,202b,202cとが冷媒配管によって並列に接続される空気調和機200について説明する。なお、この空気調和機200において、室内機、加湿ユニット本体および室外空調ユニットの構成は、上記実施形態と同様の構成であるため、説明を省略する。
(A)
上記実施形態では、冷媒配管によって1台の室外機3と2台の室内機2a,2bとが並列に接続されている。しかしながら、1台の室外機に対して、3台以上の室内機が冷媒配管によって接続されている空気調和機に本発明を適用することもできる。例えば、1台の室外機203と、3台の室内機202a,202b,202cとが冷媒配管によって並列に接続される空気調和機200について説明する。なお、この空気調和機200において、室内機、加湿ユニット本体および室外空調ユニットの構成は、上記実施形態と同様の構成であるため、説明を省略する。
この空気調和機200は、図10に示すように、それぞれの室内機202a,202b,202cと加湿ユニット204との間に、それぞれの室内機202a,202b,202cの内部空間と加湿ユニット204の内部空間とを連通させることが可能な吸排気ホース206a,206b,206cが設けられている。なお、吸排気ホース206a,206b,206cは、室外に配置される室外ダクト208a,208b,208cと、屋内に配置される室内ダクト207a,207b,207cとから構成されている。また、吸排気ホース206a,206b,206cは、空気流路切り換え部230を介して吸排気ダクト258に接続されている。
空気流路切り換え部230は、吸排気ダクト258および吸排気ホース206a,206b,206cに接続される空気流路と、空気流路の内側に配備される空気流路切り換えダンパとを有している。空気流路は、第1ダクト232と、第2ダクト234と、第3ダクト235と、共有ダクト233とから構成される。第1ダクト232は、一端が第1吸排気ホース206aの一部である第1室外ダクト208aと、他端が共有ダクト233と接続されている。また、第2ダクト234は、一端が第2吸排気ホース206bの一部である第2室外ダクト208bと、他端が共有ダクト233と接続されている。第3ダクト235は、一端が第3吸排気ホース206cの一部である第3室外ダクト208cと、他端が共有ダクト233と接続されている。共有ダクト233は、一端が第1ダクト232と、他端が第3ダクト235と接続されている。また、共有ダクト233を構成する配管の側面の略中央部分には、吸排気ダクト258を構成する配管の径と略同一寸法の開口が設けられている。共有ダクト233は、この開口の位置で吸排気ダクト258と接続されている。さらに、共有ダクト233を構成する配管の側面の略中央部分には、第2ダクト234を構成する配管の径と略同一寸法の開口が設けられている。共有ダクト233は、この開口の位置で第2ダクト234と接続されている。
また、第1室外ダクト208aの内部には第1搬送用ファン240aが設置され、第2室外ダクト208bの内部には第2配送用ファン240bが設置され、第3室外ダクト208cの内部には第3搬送用ファン240cが配置されている。第1搬送用ファン240a、第2搬送用ファン240bおよび第3搬送用ファン240cは、加湿ユニット204側から室内機202a,202b,202c側に向かう方向である第1方向と、室内機202a,202b,202c側から加湿ユニット204側に向かう方向である第2方向とに空気流を生成可能である。
空気流路切り換えダンパは、第1ダンパ242、第2ダンパ244、第3ダンパ245および第4ダンパ243よりなるダンパと、それぞれのダンパを駆動させるダンパ駆動モータとを含み、加湿運転、給気運転および排気運転における空気流路の状態と、室内空気搬送運転における空気流路の状態とを切り換える。加湿運転、給気運転および排気運転における空気流路の状態には、第1状態、第2状態、第3状態、第4状態、第5状態、第6状態および第7状態が含まれる。また、室内空気搬送運転には、第8状態、第9状態、第10状態および第11状態が含まれる。
第1状態では、第1ダンパ242、第2ダンパ244、第3ダンパ245および第4ダンパ243が開状態となる。
第2状態では、第1ダンパ242、第2ダンパ244および第4ダンパ243が開状態となり、第3ダンパ245が閉状態となる。
第3状態では、第1ダンパ242、第3ダンパ245および第4ダンパ243が開状態となり、第2ダンパ244が閉状態となる。
第4状態では、第1ダンパ242および第4ダンパ243が開状態となり、第2ダンパ244および第3ダンパ245が閉状態となる。
第5状態では、第2ダンパ244、第3ダンパ245および第4ダンパ243が開状態となり、第1ダンパ242が閉状態となる。
第6状態では、第2ダンパ244および第4ダンパ243が開状態となり、第1ダンパ242および第3ダンパ245が閉状態となる。
第7状態では、第3ダンパ245および第4ダンパ243が開状態となり、第1ダンパ242および第2ダンパ244が閉状態となる。
第8状態では、第1ダンパ242、第2ダンパ244および第3ダンパ245が開状態となり、第4ダンパ243が閉状態となる。
第9状態では、第1ダンパ242および第2ダンパ244が開状態となり、第3ダンパ245および第4ダンパ243が閉状態となる。
第10状態では、第1ダンパ242および第3ダンパ245が開状態となり、第2ダンパ244および第4ダンパ243が閉状態となる。
第11状態では、第2ダンパ244および第3ダンパ245が開状態となり、第1ダンパ242および第4ダンパ243が閉状態となる。
例えば、空気流路切り換えダンパが第1状態である場合、加湿ユニット204側から室内機202a,202b,202c側に室外の空気を供給することができる。また、空気流路切り換えダンパが第1状態である場合、室内機202a,202b,202cから取り入れた部屋201a,201b,201c内の空気を、加湿ユニット204を介して室外に排気することができる。
また、例えば、空気流路切り換えダンパが第8状態であり、第1搬送用ファン240aおよび第2搬送用ファン240bが第2方向に、第3搬送用ファン240cが第1方向に空気流を生成した場合、第1部屋201a内および第2部屋201b内の空気は、第3部屋201c内に搬送される。また、空気流路切り換えダンパが第8状態であり、第1搬送用ファン240aが第2方向に、第2搬送用ファン240bおよび第3搬送用ファン240cが第1方向に空気流を生成した場合、第1部屋201a内の空気は、第2部屋201b内および第3部屋201c内に搬送される。
このような構成によって、この空気調和機200では、それぞれの部屋201a,201b,201c内の換気を行ったり、それぞれの部屋201a,201b,201c内の空気を搬送したりすることができる。
なお、図10において、符号205は室外空調ユニットを、符号207cは吸排気口を示している。
(B)
上記実施形態では、室内空気搬送運転は、空調対象者によってリモコン80から空気調和機100に制御信号が送信された場合に行われている。しかし、室内空気搬送運転が空調対象者からの直接の指示がなくても、所定の条件を満たしている場合に自動的に行われるようにしてもよい。
上記実施形態では、室内空気搬送運転は、空調対象者によってリモコン80から空気調和機100に制御信号が送信された場合に行われている。しかし、室内空気搬送運転が空調対象者からの直接の指示がなくても、所定の条件を満たしている場合に自動的に行われるようにしてもよい。
例えば、部屋内の温度を検知可能な温度検知部を有する室内機を備える空気調和機では、それぞれの部屋内の温度に基づいて、空気搬送運転が自動的に行われる。具体的には、この空気調和機は、これから空気調和が開始される部屋(以下、第1部屋という)に設置されている第1室内機の設定温度と、温度検知部によって検知されたその他の部屋(以下、第2部屋という)の部屋内の温度とを比較する。そして、第1室内機の設定温度と第2部屋の部屋内の温度との差が所定以下の値である場合、この空気調和機は、第2部屋内の空気を第1部屋内に搬送する。
また、例えば、部屋内の湿度を検知可能な湿度検知部を有する室内機を備える空気調和機では、それぞれの部屋内の湿度に基づいて、空気搬送運転が自動的に行われる。具体的には、この空気調和機は、これから空気調和が開始される部屋(以下、第1部屋という)に設置されている第1室内機の設定湿度と、湿度検知部によって検知されたその他の部屋(以下、第2部屋という)の部屋内の湿度とを比較する。そして、第1室内機の設定湿度と第2部屋の部屋内の湿度との差が所定以下の値である場合、この空気調和機は、第2部屋内の空気を第1部屋内に搬送する。
なお、室内機に温度検知部および湿度検知部を備えさせ、第1室内機の設定温度または設定湿度と、第2部屋内の温度または湿度の少なくともいずれか一方との差が所定以下の値である場合に、第2部屋内の空気を第1部屋内に搬送してもよい。
本発明は、後から空気調和する方の部屋内の快適性をより早く確保することができるため、マルチタイプの空気調和機への適用が有用である。
1a,201a 第1部屋
1b,201b 第2部屋
2a,202a 第1室内機
2b,202b 第2室内機
4,204 加湿ユニット(給気ユニット)
6 加湿ユニット本体(加湿部)
6a,206a 第1吸排気ホース(第1空気流路)
6b,206b 第2吸排気ホース(第2空気流路)
7c,207c 吸排気口(空気取込口,空気吹き出し口)
30,230 空気流路切り換え部(切り換え部)
40a、240a 第1搬送用ファン(第1ファン)
40b,240b 第2搬送用ファン(第2ファン)
100,200 空気調和機
1b,201b 第2部屋
2a,202a 第1室内機
2b,202b 第2室内機
4,204 加湿ユニット(給気ユニット)
6 加湿ユニット本体(加湿部)
6a,206a 第1吸排気ホース(第1空気流路)
6b,206b 第2吸排気ホース(第2空気流路)
7c,207c 吸排気口(空気取込口,空気吹き出し口)
30,230 空気流路切り換え部(切り換え部)
40a、240a 第1搬送用ファン(第1ファン)
40b,240b 第2搬送用ファン(第2ファン)
100,200 空気調和機
Claims (7)
- 第1部屋(1a,201a)内を空気調和する第1室内機(2a,202a)と、
第2部屋(1b,201b)内を空気調和する第2室内機(2b,202b)と、
前記第1室内機に接続される第1空気流路(6a,206a)と、前記第2室内機に接続される第2空気流路(6b,206b)とを有し、前記第1空気流路を介して前記第1室内機に室外の空気を供給し前記第2空気流路を介して前記第2室内機に室外の空気を供給する給気ユニット(4,204)と、
前記第1空気流路および前記第2空気流路を介して前記第1部屋内から前記第2部屋内に空気が搬送されるように、前記第1空気流路と前記第2空気流路との連結状態を切り換え可能な切り換え部(30,230)と、
を備える空気調和機(100,200)。 - 前記給気ユニットは、室外の空気を取り込む空気取込口(7c,207c)が設けられている空気取込部を更に有し、
前記切り換え部は、前記空気取込部の内部空間と前記第1空気流路または前記第2空気流路の少なくともいずれか一方の内部空間とを連通させる第1状態と、前記空気取込部の内部空間と前記第1空気流路の内部空間および前記第2空気流路の内部空間とを遮断し前記第1空気流路の内部空間と前記第2空気流路の内部空間とを連通させる第2状態との切り換えが可能である、
請求項1に記載の空気調和機。 - 前記切り換え部は、前記給気ユニットの近傍または内部に配置される、
請求項1または2に記載の空気調和機。 - 前記第1部屋内から前記第2部屋内に向かう方向に空気流を生成可能なファン(40a,40b,240a,240b)を更に備える、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機。 - 前記ファンは、前記第1空気流路内に配置される第1ファン(40a,240a)と、前記第2空気流路内に配置される第2ファン(40b,240b)とを有し、
前記第1ファンおよび前記第2ファンは、前記給気ユニット側から前記第1室内機側または前記第2室内機側に向かう方向である第1方向と、前記第1室内機側または前記第2室内機側から前記給気ユニット側に向かう方向である第2方向とに空気流を生成可能である、
請求項4に記載の空気調和機。 - 前記給気ユニットは、加湿空気を生成する加湿部(6)を更に有し、前記加湿部から前記第1室内機および前記第2室内機に前記加湿空気を供給可能である、
請求項1から5のいずれかに記載の空気調和機。 - 前記給気ユニットは、前記第1部屋内および前記第2部屋内の空気を室外に吹き出す空気吹き出し口(7c,207c)が設けられている空気吹き出し部を更に有し、
前記切り換え部は、前記吹き出し部の内部空間と前記第1空気流路の内部空間および前記第2空気流路の内部空間とを連通させる第3状態への切り換えが更に可能である、
請求項1に記載の空気調和機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008010020A JP2009168409A (ja) | 2008-01-21 | 2008-01-21 | 空気調和機 |
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JP2008010020A JP2009168409A (ja) | 2008-01-21 | 2008-01-21 | 空気調和機 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016196996A (ja) * | 2015-04-06 | 2016-11-24 | ダイキン工業株式会社 | 利用側空調装置及びそれを備えた空調装置 |
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-
2008
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