JP2009164842A - 同期確立方法、無線基地局及び移動局 - Google Patents

同期確立方法、無線基地局及び移動局 Download PDF

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Abstract

【課題】無線基地局eNBの意図に反して、移動局UEが「同期外れ状態」に遷移する確率を削減することによって、DL-SCHを介する下りリンク情報の再送を削減し、下りリンクにおける無線リソースが無駄に使用されてしまうという事態を防ぐ。
【解決手段】本発明に係る同期確立方法は、無線基地局eNBが、移動局UEに対してTAを送信する工程と、無線基地局eNBが、第1所定期間内に、肯定的な受信結果を示す第1送達確認情報(ACK)を受信できなかった場合には、移動局UEに対して、かかるTAを再送する工程と、無線基地局eNBが、第2所定期間内に、肯定的な受信結果を示す第2送達確認情報(TA-ACK)を受信できなかった場合には、移動局UEに対して、かかるTAを再送する工程とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動局が無線基地局から送信されるタイミング調整コマンドに基づいて該無線基地局との間で上りリンクにおける同期を確立する同期確立方法、無線基地局及び移動局に関する。
3GPPによって規定されている「LTE(Long Term Evolution)方式では、移動局UEが、無線基地局eNBから送信される「TA(Timing Advance:タイミング調整コマンド)」に基づいて、当該無線基地局eNBとの間で、上りリンクにおける同期を確立するように構成されている。
ここで、TAは、MAC(Media Access Control)層における制御情報である「MAC-Control-Element」によって送信されるものである。
以下、図5を参照して、従来のLTE方式において、移動局UEが、無線基地局eNBとの間で、上りリンクにおける同期を確立する動作について説明する。
図5に示すように、移動局UEは、上りリンクにおける同期が確立されている「同期確立状態」である場合(ステップS51)、ステップS52において、無線基地局eNBによって当該移動局UE宛てに送信されるTAを受信したか否かについて監視する。
ここで、無線基地局eNBは、TAをDL-SCH(Downlink-Shared Channel:下りリンク用共有チャネル)を介して移動局UEに送信する。
DL-SCHには、HARQ再送制御が適用されており、移動局UEは、当該移動局UE宛てのDL-SCHを介した情報を受信した場合、当該DL-SCHがマッピングされているPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)に対するHARQの送達確認情報(Ack/Nack)を無線基地局eNBに対して送信する。
ここで、移動局UEは、PDSCH/DL-SCHを介して送信された特定情報の受信/復号に成功していれば、HARQの送達確認情報としてAckを送信し、PDSCH/DL-SCHを介して送信された特定情報の受信/復号に失敗していれば、HARQの送達確認情報としてNackを送信する。
無線基地局eNBは、特定情報を送信したPDSCHに対して、移動局UEからのHARQの送達確認情報としてNackを検出した場合には、PDSCHを介して送信した特定情報を当該移動局に向けて再送するが、移動局UEからのHARQの送達確認情報としてNackを検出した場合には、PDSCHを介して送信した特定情報を当該移動局に向けて再送しない。
このように、DL-SCHを介したTAの送信には、HARQ再送制御が適用されるため、TAは、高い信頼性をもって伝送されることができる。
ただし、HARQの送達確認情報は、その符号化の性質上、移動局UEが、Nack(若しくはAck)を送信しても、無線基地局eNBが、Ack(若しくはNack)を誤検出してしまう場合がある。
よって、移動局UEが、TAの受信/復号に成功していなくても、無線基地局eNBが、Ackを誤検出し、移動局UEが、TAの受信/復号に成功していると誤って判定してしまうことによって、無線基地局eNBが、当該TAがマッピングされているPDSCH/DL-SCHを介して、当該TAを移動局UEに再送しないケースが生じる。
移動局UEは、無線基地局eNBによって送信されたTAを受信した場合、ステップS53において、上りリンクにおける送信タイミングを調整することによって、無線基地局eNBとの間で確立されている上りリンクにおける同期を維持すると共に、上り同期タイマを再起動する。
一方、移動局UEは、無線基地局eNBによって送信されたTAを受信していない場合、ステップS54において、上り同期タイマが満了しているか否かについて判定する。
上り同期タイマが満了していないと判定された場合には、本動作は、ステップS52に戻り、上り同期タイマが満了していると判定された場合には、本動作は、ステップS55に進み、移動局UEは、上りリンクにおける同期が確立されていない「上り同期外れ状態」に遷移する。
ここで、無線基地局eNBが、TAがマッピングされたPDSCH/DL-SCHに対するHARQの送達確認情報として、Ackを誤検出してしまった場合には、無線基地局eNBの意図に反して、当該移動局UEが、上り同期外れ状態に遷移してしまう可能性があることに留意する。
上り同期外れ状態である移動局UEは、RACH(Random Access Channel:ランダムアクセスチャネル)以外での上りリンクにおける送信を行うことができない。RACH以外での上りリンク送信には、UL-SCH(Uplink-Shared Channel:上りリンク用共有チャネル)やPUCCH(Physical Uplink Control Channel)が含まれる。
ここで、DL-SCH(Downlink-Shared Channel:下りリンク用共有チャネル)に対するHARQの送達確認情報(Ack/Nack)はPUCCHにて送信されるように構成されている。
上り同期外れ状態である移動局UEは、ステップS56において、無線基地局eNBに対して送信すべき上りユーザデータが発生したか否かについて、及び、無線基地局eNBによって当該移動局UE宛てに送信される「RACH送信要求」を受信したか否かについて判定する。
無線基地局eNBに対して送信すべき上りユーザデータが発生していないと判定された場合で、かつ、無線基地局eNBによって送信されたRACH送信要求を受信していないと判定された場合、本動作は、ステップS56を繰り返し、無線基地局eNBに対して送信すべき上りユーザデータが発生したと判定された場合、或いは、無線基地局eNBによって送信されたRACH送信要求を受信したと判定された場合、本動作は、ステップS57に進む。
ステップS57において、移動局UEは、RACHを介して所定情報を無線基地局eNBに対して送信する。
移動局UEは、ステップS58において、無線基地局eNBによって送信されたTAを受信すると、ステップS59において、上りリンクにおける送信タイミングを調整して上り同期タイマを再起動し、ステップS51において、「同期確立状態」に遷移する。ここで、無線基地局eNBは、ステップS57において移動局UEによってRACHを介して送信された所定情報に対する測定結果に基づいて、TAを生成して送信するように構成されている。
3GPP TS 36.300 V8.2.0 (2007−09) 3GPP TS 36.321 V8.0.0 (2007−12)
しかしながら、従来のLTE方式では、移動局UEは、上り同期外れ状態である場合には、無線基地局eNBに対して送信すべき上りユーザデータが発生するまで、若しくは、無線基地局eNBによって送信されたRACH送信要求を受信するまで、「同期確立状態」に遷移することができない。
したがって、移動局UEは、上り同期外れ状態である場合には、DL-SCHを介して、当該移動局UE宛ての下りリンク情報(例えば、下りユーザデータ等)を受信した場合であっても(図6におけるステップS107)、当該DL-SCHがマッピングされているPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)に対する送達確認情報(ACK/NACK)を送信することができない(図6におけるステップS108)。
その結果、かかる下りリンク情報が、DL-SCHを介して再送されてしまい、下りリンクにおける無線リソースが無駄に使用されてしまうという問題点があった。
ここで、無線基地局eNBは、PDSCHに対するACK(移動局UEが復号に成功したことを通知する信号)を受信しなければ、移動局UE宛ての下りリンク情報を、DL-SCHを介して再送するように構成されている。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、無線基地局eNBの意図に反して、移動局UEが「同期外れ状態」に遷移する確率を削減することによって、DL-SCHを介する下りリンク情報の再送を削減し、下りリンクにおける無線リソースが無駄に使用されてしまうという事態を防ぐことができる同期確立方法、無線基地局及び移動局を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、移動局が、無線基地局から送信されるタイミング調整コマンドに基づいて、該無線基地局との間で、上りリンクにおける同期を確立する同期確立方法であって、前記無線基地局が、前記移動局に対して、前記タイミング調整コマンドを送信する工程と、前記移動局が、前記無線基地局に対して、前記タイミング調整コマンドが送信された物理チャネルについての受信結果を示す第1送達確認情報、及び、該タイミング調整コマンドについての受信結果を示す第2送達確認情報を送信する工程と、前記無線基地局が、第1所定期間内に、肯定的な受信結果を示す前記第1送達確認情報を受信できなかった場合には、前記移動局に対して、前期タイミング調整コマンドを再送する工程と、前記無線基地局が、第2所定期間内に、肯定的な受信結果を示す前記第2送達確認情報を受信できなかった場合には、前記移動局に対して、前記タイミング調整コマンドを再送する工程とを有することを要旨とする。
本発明の第1の特徴において、前記移動局が、前記上りリンクにおける同期が確立されている第1状態において、第3所定期間内に、前記タイミング調整コマンドを受信しなかった場合、該上りリンクにおける同期が確立されていない第2状態に遷移する工程と、前記移動局が、前記第2状態において、前記無線基地局によって送信された前記タイミング調整コマンドに基づいて、前記上りリンクにおける同期を確立することによって、前記第1状態に遷移する工程とを有していてもよい。
本発明の第1の特徴において、前記移動局は、前記タイミング調整コマンドを受信する度に、前記所定期間を計測するための上り同期タイマを再起動し、前記移動局は、前記上り同期タイマが満了した場合に、前記第2状態に遷移してもよい。
本発明の第2の特徴は、移動局に対してタイミング調整コマンドを送信することによって、該移動局との間で、上りリンクにおける同期を確立するように構成されている無線基地局であって、前記移動局によって上りリンクを介して送信された所定信号に対する測定結果に基づいて、前記タイミング調整コマンドを生成し、前記移動局に対して、物理チャネルを介して、該タイミング調整コマンドを送信するように構成されているタイミング調整コマンド送信部を具備し、前記タイミング調整コマンド送信部は、第1所定期間内に、前記移動局から、前記物理チャネルについての肯定的な受信結果を示す第1送達確認情報を受信できなかった場合には、該移動局に対して、該タイミング調整コマンドを再送するように構成されており、前記タイミング調整コマンド送信部は、第2所定期間内に、前記タイミング調整コマンドについての肯定的な受信結果を示す第2送達確認情報を受信できなかった場合には、該移動局に対して、該タイミング調整コマンドを再送するように構成されていることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、無線基地局から送信されるタイミング調整コマンドに基づいて、該無線基地局との間で、上りリンクにおける同期を確立する移動局であって、前記無線基地局から、前記タイミング調整コマンドを受信するタイミング調整コマンド受信部と、前記無線基地局に対して、該タイミング調整コマンドが送信された物理チャネルについての受信結果を示す第1送達確認情報を送信する第1送達確認情報送信部と、前記タイミング調整コマンドについての受信結果を示す第2送達確認情報を送信する第2送達確認情報送信部とを具備し、前記無線基地局から、前記タイミング調整コマンドを受信した場合に、該無線基地局に対して、前記第1送達確認情報と前記第2送達確認情報とを送信するように構成されていることを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、無線基地局eNBの意図に反して、移動局UEが「同期外れ状態」に遷移する確率を削減することによって、DL-SCHを介する下りリンク情報の再送を削減し、下りリンクにおける無線リソースが無駄に使用されてしまうという事態を防ぐことができる同期確立方法、無線基地局及び移動局を提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1乃至図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。
本実施形態に係る移動通信システムでは、図1に示すように、無線基地局eNBが、移動局UEに対して、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)や、PDSCHや、P-HICH(Physical HARQ Indicator Channel)等を送信するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、図1に示すように、移動局UEが、無線基地局eNBに対して、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)や、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)や、PRACH(Physical Random Access Channel)を送信するように構成されている。
ここで、無線基地局eNBは、移動局UEに対して、PDSCHにマッピングされているDL-SCHを介して、下りリンク情報(例えば、下りユーザデータ等)を送信し、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、PUSCHにマッピングされているUL-SCHを介して、上りリンク情報(例えば、上りユーザデータ等)を送信するように構成されている。
また、無線基地局eNBは、移動局UEに対して、P-HICHを介して、上述のPUSCHに対するHARQの送達確認情報であるACK/NACKを送信し、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、PUCCHを介して、上述のPDSCHに対するHARQの送達確認情報であるACK/NACKを送信するように構成されている。
さらに、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、PRACHにマッピングされているRACHを介して、所定情報を送信するように構成されている。
また、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、PUCCHを介して、3GPPに規定されている「CQI(Channel Quality Indicator)」を送信するように構成されている。
さらに、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、3GPPに規定されている「Scheduling Request」や「UL Sounding Reference Signal」等の制御情報を送信するように構成されている。
図2に示すように、移動局UEは、TA受信部11と、同期状態管理部12と、上り同期タイマ管理部13と、PUCCH送信部14と、TA-ACK送信部15と、RLC-ACK送信部16と、DL-SCH受信部17と、RACH送信部18とを具備している。
TA受信部11は、無線基地局eNBによってDL-SCHを介して送信されたMAC-Control-Elementに含まれているTAを受信するように構成されている。
上り同期タイマ管理部13は、第3所定期間を計測するための上り同期タイマを管理するように構成されている。具体的には、上り同期タイマ管理部13は、TA受信部11によってTAが受信される度に、かかる上り同期タイマを再起動するように構成されている。
同期状態管理部12は、移動局の状態UEが「同期確立状態(第1状態)」或いは「同期外れ状態(第2状態)」のいずれであるかについて管理するように構成されている。
ここで、「同期確立状態」は、移動局UEと無線基地局eNBとの間で上りリンクにおける同期が確立されており、移動局UEが無線基地局eNBに対してRACH以外の上りリンクにおける送信、例えば、UL-SCHを介した上りリンク情報の送信やPUCCHを介したPDSCHに対するHARQの送達確認情報(ACK/NACK)の送信をすることができる状態である。
一方、「同期外れ状態」は、移動局UEと無線基地局eNBとの間で上りリンクにおける同期が確立されておらず、移動局UEが無線基地局eNBに対してRACH以外の上りリンクにおける送信、例えば、UL-SCHを介した上りリンク情報の送信やPUCCHを介したPDSCHに対するHARQの送達確認情報(ACK/NACK)の送信をすることができない状態である。
なお、同期状態管理部12は、移動局UEの状態が「同期確立状態」である場合で、かつ、第3所定期間内に、TAを受信しなかった場合に、かかる移動局UEの状態を「同期外れ状態」に遷移させるように構成されている。
ここで、同期状態管理部12は、上り同期タイマ管理部13によって管理されている上り同期タイマが満了した場合に、移動局UEの状態を「同期外れ状態」に遷移させるように構成されていてもよい。
また、同期状態管理部12は、移動局UEの状態が「同期外れ状態」である場合で、かつ、無線基地局eNBによって送信されたTAを受信した場合に、かかるTAに基づいて上りリンクにおける同期を確立することによって、移動局UEの状態を「同期確立状態」に遷移させるように構成されている。
PUCCH送信部14は、DL-SCH受信部16によって受信されたDL-SCHがマッピングされているPDSCH(物理チャネル)についての受信結果を示す第1送達確認情報(ACK/NACK)を、PUCCHを介して無線基地局eNBに対して送信するように構成されている。
例えば、PUCCH送信部14は、TAが送信されたPDSCH(物理チャネル)についての受信結果を示す第1送達確認情報(ACK/NACK)を、PUCCHを介して無線基地局eNBに対して送信するように構成されている。
ここで、第1送達確認情報は、PUCCHを介して符号化処理が施されることなく送信されるものであって、無線基地局eNBにおける受信電力によって、肯定的な受信結果を示す「ACK」であるか或いは否定的な受信結果を示す「NACK」であるかについて判定されるものである。
したがって、一般的に、第1送達確認情報(ACK/NACK)によって示される受信結果の信頼性は、あまり高くないと考えられている。
TA-ACK送信部15は、各TAについての受信結果を示す第2送達確認情報(TA-ACK)を、UL-SCHを介して無線基地局eNBに対して送信するように構成されている。
ここで、第2送達確認情報(TA-ACK)は、第1送達確認情報(ACK/NACK)とは異なり、UL-SCHを介して符号化処理(例えば、CRC等の誤り訂正符号化処理)が施されて送信されるものであって、第2送達確認情報(TA-ACK)によって示される受信結果の信頼性は、第1送達確認情報(ACK/NACK)によって示される受信結果の信頼性より高い。
さらに、UL‐SCHを介して送信される第2送達確認情報(TA‐ACK)には、誤り検出符号(CRC)が付与されるため、移動局UEにてTAの受信/復号に成功していない場合に、無線基地局eNBが、移動局UEにてTAの受信/復号に成功していると誤って判定する可能性が極めて低い。
なお、第2送達確認情報(TA-ACK)は、各TAについての受信結果を示す点で、複数のRLC-PDUについての受信結果を示すRLC-ACK(後述)とは異なる。
ここで、PUCCH送信部14及びTA-ACK送信部15は、無線基地局eNBから、TAを受信した場合に、かかる無線基地局eNBに対して、第1送達確認情報(ACK/NACK)と第2送達確認情報(TA-ACK)とを送信するように構成されている。
DL-SCH受信部16は、DL-SCHを介して、下りリンク情報(例えば、下りユーザデータ等)を受信するように構成されている。
RLC-ACK送信部17は、DL-SCHを介して送信された下りリンク情報(例えば、下りユーザデータ等)を含むRLC-PDUについての受信結果を示すRLC-ACKを送信するように構成されている。
ここで、RLC-ACKは、RLC(Radio Link Control)層における送達確認情報(STATUS-Report)であり、複数のRLC-PDUについての受信結果をまとめて報告することができる。
RACH送信部18は、無線基地局eNBに対して、RACHを介して、所定情報を送信するように構成されている。
具体的には、RACH送信部15は、移動局UEの状態が「同期外れ状態」である場合には、無線基地局eNBに対して送信すべき上りユーザデータが発生するまで、或いは、無線基地局eNBによって送信されたRACH送信要求を受信するまでは、無線基地局eNBに対して、RACHを介して所定情報を送信することができないように構成されている。
ただし、RACH送信部15は、移動局UEの状態が「同期外れ状態」である場合であっても、DL-SCHを介して移動局UE宛ての下りリンク情報(例えば、下りユーザデータ等)を受信した場合には、無線基地局eNBに対して、RACHを介して所定情報を送信することができるように構成されていてもよい。
図3に示すように、無線基地局eNBは、RACH受信部21と、タイマ管理部22と、TA送信部23と、PUCCCH受信部24と、TA-ACK受信部25と、RLC-ACK受信部26とを具備している。
RACH受信部21は、移動局UEによってRACHを介して送信された送信された所定情報を受信するように構成されている。
タイマ管理部22は、第1所定期間及び第2所定期間を計測するためのタイマを管理するように構成されている。
具体的には、タイマ管理部22は、送信したTAに対して、肯定的な第1送達確認情報(ACK)及び肯定的な第2送達確認情報(TA-ACK)の両方を受信した場合に、かかるタイマを停止するように構成されている。
PUCCH受信部24は、移動局UEから、PUCCHを介して、TAが送信されたPDSCHについての受信結果を示す第1送達確認情報(ACK/NACK)を受信するように構成されている。
TA-ACK受信部25は、移動局UEから、UL-SCHを介して、各TAについての受信結果を示す第2送達確認情報(TA-ACK)を受信するように構成されている。
RLC-ACK受信部26は、移動局UEから、1つ又は複数のRLC-PDUについての受信結果を示すRLC-ACK(STATUS-Report)を受信するように構成されている。
TA送信部23は、RACH受信部21やPUCCH受信部24によって受信された所定情報に応じて、上りリンクにおける所定信号に対する測定を行い、かかる所定信号に対する測定結果に基づいて、TAを生成し、移動局UEに対して、PDSCH(物理チャネル)を介して、かかるTAを送信するように構成されている。
また、TA送信部23は、移動局UEに対してTAを送信した後、第1所定期間内に、当該移動局UEから、当該PDSCHについての肯定的な受信結果を示す第1送達確認情報(ACK)を受信できなかった場合には、当該移動局UEに対して、当該TAをHARQ再送するように構成されており、当該移動局UEに対して当該TAを送信した後、第2所定期間内に、当該移動局UEから、当該TAについての肯定的な受信結果を示す第2送達確認情報(TA-ACK)を受信できなかった場合には、当該移動局UEに対して、当該TAを再送するように構成されている。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作)
図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおける無線基地局eNBの動作について説明する。
図4に示すように、ステップS201において、無線基地局eNBは、所定タイミングで、移動局UEに対して、TAを送信する。
ステップS202において、無線基地局eNBは、HARQ方式に従って決定されるタイミングで、移動局UEからPUCCHを介して送信される第1送達確認情報の受信を試みる。
ここで、無線基地局eNBは、ステップS202において、PUCCHを介して、肯定的な第1送達確認情報(ACK)を受信した場合、ステップS203において、移動局UEからUL-SCHを介して送信される第2送達確認情報(TA-ACK)の受信を試みる。
一方、無線基地局eNBは、ステップS202において、PUCCHを介して、否定的な第1送達確認情報(NACK)を受信した場合、或いは、上述のタイミングで第1送達確認情報自身を受信しなかった場合(DTX)、ステップS204Aにおいて、かかるTAをHARQ再送する。
ここで、無線基地局eNBは、ステップS203において、UL-SCHを介して、肯定的な第2送達確認情報(TA-ACK)を受信した場合、本動作は、終了する。
一方、無線基地局eNBは、ステップS203において、第2所定期間内に、UL-SCHを介して、肯定的な第2送達確認情報(TA-ACK)を受信しなかった場合、ステップS204Bにおいて、かかるTAを再送する。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEが、無線基地局eNBに対して、PUCCHを介して、第1送達確認情報を送信するだけでなく、UL-SCHを介して、より信頼性の高い第2送達確認情報(TA-ACK)を送信するように構成されているため、無線基地局eNBの意図に反して、移動局UEが「同期外れ状態」に遷移する確率を減らすことができ、DL-SCHを介した下りリンク情報の再送を削減することができ、下りリンクにおける無線リソースの浪費を最低限にすることができる。
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNBの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ここで、ソフトウェアモジュールは、例えば、レイヤ構造で階層化されたプロトコルスタックであってもよい。また、プロセッサは、例えば、チップセットとしてハードウェア化されたもので、プロトコルスタックを実行するものであってもよい。
また、ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UE及び無線基地局eNB内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UE及び無線基地局eNB内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線基地局の動作を示すフローチャートである。 従来の移動局の動作を示すフローチャートである。 従来の移動通信システムの動作を説明するための図である。
符号の説明
eNB…無線基地局
21…RACH受信部
22…タイマ管理部
23…TA送信部
24…PUCCH受信部
25…TA-ACK受信部
26…RLC-ACK受信部
UE…移動局
11…TA受信部
12…同期状態管理部
13…上り同期タイマ管理部
14…PUCCH送信部
15…TA-ACK送信部
16…DL-SCH受信部
17…RLC-ACK送信部
18…RACH送信部

Claims (5)

  1. 移動局が、無線基地局から送信されるタイミング調整コマンドに基づいて、該無線基地局との間で、上りリンクにおける同期を確立する同期確立方法であって、
    前記無線基地局が、前記移動局に対して、前記タイミング調整コマンドを送信する工程と、
    前記移動局が、前記無線基地局に対して、前記タイミング調整コマンドが送信された物理チャネルについての受信結果を示す第1送達確認情報、及び、該タイミング調整コマンドについての受信結果を示す第2送達確認情報を送信する工程と、
    前記無線基地局が、第1所定期間内に、肯定的な受信結果を示す前記第1送達確認情報を受信できなかった場合には、前記移動局に対して、前記タイミング調整コマンドを再送する工程と、
    前記無線基地局が、第2所定期間内に、肯定的な受信結果を示す前記第2送達確認情報を受信できなかった場合には、前記移動局に対して、前記タイミング調整コマンドを再送する工程とを有することを特徴とする同期確立方法。
  2. 前記移動局が、前記上りリンクにおける同期が確立されている第1状態において、第3所定期間内に、前記タイミング調整コマンドを受信しなかった場合、該上りリンクにおける同期が確立されていない第2状態に遷移する工程と、
    前記移動局が、前記第2状態において、前記無線基地局によって送信された前記タイミング調整コマンドに基づいて、前記上りリンクにおける同期を確立することによって、前記第1状態に遷移する工程とを有することを特徴とする請求項1に記載の同期確立方法。
  3. 前記移動局は、前記タイミング調整コマンドを受信する度に、前記所定期間を計測するための上り同期タイマを再起動し、
    前記移動局は、前記上り同期タイマが満了した場合に、前記第2状態に遷移することを特徴とする請求項1に記載の同期確立方法。
  4. 移動局に対してタイミング調整コマンドを送信することによって、該移動局との間で、上りリンクにおける同期を確立するように構成されている無線基地局であって、
    前記移動局によって上りリンクを介して送信された所定信号に対する測定結果に基づいて、前記タイミング調整コマンドを生成し、前記移動局に対して、物理チャネルを介して、該タイミング調整コマンドを送信するように構成されているタイミング調整コマンド送信部を具備し、
    前記タイミング調整コマンド送信部は、第1所定期間内に、前記移動局から、前記物理チャネルについての肯定的な受信結果を示す第1送達確認情報を受信できなかった場合には、該移動局に対して、該タイミング調整コマンドを再送するように構成されており、
    前記タイミング調整コマンド送信部は、第2所定期間内に、前記移動局から、前記タイミング調整コマンドについての肯定的な受信結果を示す第2送達確認情報を受信できなかった場合には、該移動局に対して、該タイミング調整コマンドを再送するように構成されていることを特徴とする無線基地局。
  5. 無線基地局から送信されるタイミング調整コマンドに基づいて、該無線基地局との間で、上りリンクにおける同期を確立する移動局であって、
    前記無線基地局から、前記タイミング調整コマンドを受信するタイミング調整コマンド受信部と、
    前記無線基地局に対して、該タイミング調整コマンドが送信された物理チャネルについての受信結果を示す第1送達確認情報を送信する第1送達確認情報送信部と、
    前記タイミング調整コマンドについての受信結果を示す第2送達確認情報を送信する第2送達確認情報送信部とを具備し、
    前記無線基地局から、前記タイミング調整コマンドを受信した場合に、該無線基地局に対して、前記第1送達確認情報と前記第2送達確認情報とを送信するように構成されていることを特徴とする移動局。
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