JP2009159377A - 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009159377A
JP2009159377A JP2007336002A JP2007336002A JP2009159377A JP 2009159377 A JP2009159377 A JP 2009159377A JP 2007336002 A JP2007336002 A JP 2007336002A JP 2007336002 A JP2007336002 A JP 2007336002A JP 2009159377 A JP2009159377 A JP 2009159377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
reception
data
control pattern
channel estimation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007336002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5128929B2 (ja
Inventor
Atsuya Yokoi
敦也 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electronics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Electronics Co Ltd filed Critical Samsung Electronics Co Ltd
Priority to JP2007336002A priority Critical patent/JP5128929B2/ja
Priority to KR1020080077638A priority patent/KR20090071336A/ko
Publication of JP2009159377A publication Critical patent/JP2009159377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5128929B2 publication Critical patent/JP5128929B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0802Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using antenna selection
    • H04B7/0805Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using antenna selection with single receiver and antenna switching
    • H04B7/0808Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using antenna selection with single receiver and antenna switching comparing all antennas before reception
    • H04B7/0811Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using antenna selection with single receiver and antenna switching comparing all antennas before reception during preamble or gap period
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0413MIMO systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0204Channel estimation of multiple channels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

【課題】処理時間が少なく簡易的な方法で最適なアンテナ制御を行うことが可能な無線通信システムを提供する。
【解決手段】無線送信装置100と無線受信装置200とを備える無線通信システムであって、無線送信装置100は、送信するデータの最初のフレームのデータ信号の前に1の第1プリアンブル信号と2以上の第2プリアンブル信号とからなるプリアンブル信号を付加して送信し、無線受信装置200は、受信アンテナ210の制御パターンを切り替えるアンテナ制御部256と、受信データの最初のフレームから検出される第1プリアンブル信号の受信電力を測定する受信電力測定部252と、受信データの最初のフレームから検出される2以上の第2プリアンブル信号の各々に基づいて各々異なる制御パターンにおけるチャネル推定を行うチャネル推定部254とを備える。アンテナ制御部256は、チャネル推定の結果に基づいて制御パターンを切り替える。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法に係り、特に、複数の送受信アンテナを用いてデータを送受信する無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法に関する。
従来より、無線通信において高速伝送を実現するための様々な方法が提案されており、中でも高い周波数利用効率を実現可能とされるMIMO(Multi-Input Multi-Output)方式が注目されている。MIMOは、複数のアンテナを用いて、複数のデータを同一周波数により同時に送受信する空間多重伝送技術である。同時に複数のデータを送信可能なことから、理論上はアンテナの数に比例して通信速度を高速化させることが可能といわれている。また、同一周波数によりデータを伝送可能なことから、多重化のために広い周波数帯域を確保する必要がなく、周波数の利用効率にも優れている。
このようなMIMO方式による伝送では、基地局や端末局で使用されるアンテナ条件や、周囲の伝搬環境により伝送特性が大きな影響を受けることが知られている。従って、高い通信品質を確保するために、伝搬環境に応じて受信時に用いられるアンテナの組み合わせやアンテナの特性(指向性等)を制御することが行われており、効果的な制御を行うための方法が研究されている。
このようなアンテナの制御パターン(使用するアンテナの組み合わせや、指向性パターン等の組み合わせ)を選択するために、受信装置側で受信される信号からチャネル容量や受信電力等を求め、それらの値によって最適な制御パターンを選択する方法がとられている。例えば、非特許文献1には、チャネル推定を行ってチャネル容量を求め、最も高いチャネル容量が得られた場合におけるアンテナを選択したり、あるいは同じアンテナ特性が得られるようにアンテナ特性を制御する方法が記載されている。この方法では、アンテナの制御パターンを選択するのにチャネル容量を用いるため、最もチャネル容量を大きくすることができる制御パターンを選択することができ、理想的なアンテナ制御が行えることが期待できる。
また、チャネル容量の代わりに全ての制御パターンにおける受信電力を測定し、最も高い受信電力が得られる制御パターンを選択する方法もある。受信電力は、最初に受信されるフレームのパイロットキャリア等から測定することができるため、チャネル容量を用いる方法よりも簡単であり、また、処理時間も短縮できるというメリットがある。
また、特許文献1には、チャネル行列の固有値を用いてアンテナの指向性を制御する方法が開示されている。この方法では、受信した信号から伝送路の伝送特性を表すチャネル行列Hを求め、チャネル行列Hとチャネル行列の共役転置行列との積で表される固有値λiを計算する。そして、全ての固有値λiが固有値の平均値λaveに近い所定の範囲内の値になるようにチャネル行列H’を計算し、実際のチャネル行列がH’に近づくように、アンテナの指向性を制御する。
特開2005−45351号公報 A.F.Molisch,"MIMOSystems with Antenna Selection",IEEE microwave magazine, March 2004, pp.46-56
非特許文献1に記載の方法を用いる場合、チャネル推定を行うためには、チャネル行列Hを求めた後、行列計算を行う必要があり、計算処理量が増大するという問題がある。一方、受信電力を用いる方法の場合、チャネル容量を用いる場合と比較すると、計算処理量の点では大きなメリットがあるものの、伝搬環境によっては性能が劣化する可能性があり、アンテナ制御を最適に行うことができない場合がある。
また、特許文献1に記載の方法では、非特許文献1の方法と同様に行列計算を必要とする。また、チャネル行列から固有値を計算し、さらに、固有値からチャネル行列H’を逆算する必要があるため、非特許文献1の方法以上に処理時間が増大する可能性がある。また、特許文献1に記載の方法では、実際のチャネル行列がH’に近づくようにアンテナを制御するために、到来方向推定をする必要がある。到来方向推定を行うためには、少なくとも4〜8本程度のアンテナを必要とし、ハードウェア構成が複雑化する可能性があるため、移動端末への適用が難しいという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、処理時間が少なく簡易的な方法で最適なアンテナ制御を行うことが可能な、新規かつ改良された無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数のアンテナを用いてデータを送信する無線送信装置と、複数のアンテナを用いてデータを受信する無線受信装置と、を備える無線通信システムであって、無線送信装置は、送信するデータの最初のフレームのデータ信号の前に1の第1プリアンブル信号と2以上の第2プリアンブル信号とからなるプリアンブル信号を付加して送信し、無線受信装置は、無線送信装置によって送信されたデータの受信に用いられるアンテナの制御パターンを切り替えるアンテナ制御部と、アンテナにより受信される受信データの最初のフレームから検出される第1プリアンブル信号の受信電力を測定する受信電力測定部と、受信データの最初のフレームから検出される2以上の第2プリアンブル信号の各々に基づいて各々異なる制御パターンにおけるチャネル推定を行うチャネル推定部と、を備える無線通信システムが提供される。上記アンテナ制御部は、受信電力測定部による受信電力の測定が行われる間に順次制御パターンの切り替えを行い、チャネル推定部によるチャネル推定が行われるときに、受信電力の測定結果に基づいて2以上の第2プリアンブル信号の各々に対し異なる制御パターンに切り替え、第2プリアンブル信号の受信後にチャネル推定の結果に基づいて制御パターンを切り替えることを特徴とする。
かかる構成により、第1プリアンブル信号の受信期間中に受信電力の測定を行い、その後の第2プリアンブル信号の受信期間中にチャネル推定を行い、最終的にチャネル推定の結果を用いた精度の高いアンテナ制御を行うことが可能となる。また、最初に受信電力の測定を行うことによって、チャネル推定を行うときのアンテナ制御パターンの選択を受信電力の測定結果に基づいて行うことができ、チャネル推定を効率的に行うことが可能となる。これにより、従来のチャネル容量や固有値を評価パラメータとした場合と同等の性能向上効果が得られるとともに、データの受信に用いられるアンテナ制御パターンの決定期間を大幅に短縮することが可能となる。
また、アンテナ制御部は、受信電力測定部による受信電力の測定が行われる間に全ての制御パターンについて切り替えを行い、受信電力測定部は、全ての制御パターンに対する受信電力の測定を行うようにしてもよい。これにより、第1プリアンブル信号の受信期間中に全ての制御パターンの受信電力を測定することができ、受信電力の測定結果を用いてその後のチャネル推定を効率的に行うことができる。
また、アンテナ制御部は、2以上の第2プリアンブル信号の各々に対して制御パターンを切り替えるときに、受信電力が大きい順に制御パターンを切り替えるようにしてもよい。通常、受信電力の大きい場合に最小固有値やチャネル容量も大きくなる可能性が高いため、受信電力が大きい順に制御パターンを切り替えることにより、第2プリアンブル信号の数が比較的少ない場合であっても性能劣化を小さくすることが可能となる。
また、アンテナ制御部は、複数のアンテナの各々の指向性パターンの組み合わせを切り替えることにより制御パターンを切り替えるようにしてもよい。あるいは、アンテナ制御部は、複数のアンテナのうち、データを送受信するために用いられるアンテナの組み合わせを切り替えることにより制御パターンを切り替えるようにしてもよい。これにより、複数のアンテナのうちのいくつかのアンテナを選択して送信データを受信する場合や、受信アンテナの指向性を制御する場合に、伝搬環境に最も適したアンテナの組み合わせや指向性パターンの組み合わせを選択することができ、通信品質を向上させることができる。
また、アンテナ制御部は、第2プリアンブル信号の受信後に、チャネル推定部によるチャネル推定の結果から求められる最小固有値のうち最も大きい最小固有値に対応する制御パターンに切り替えるようにしてもよい。あるいは、アンテナ制御部は、第2プリアンブル信号の受信後に、チャネル推定部によるチャネル推定の結果から求められるチャネル容量のうち最も大きいチャネル容量に対応する制御パターンに切り替えるようにしてもよい。これにより、受信電力等を用いる場合に比べて、よりチャネル容量を増加させることが可能な制御パターンを選択することができる。
また、アンテナ制御部は、受信電力が所定の閾値以下の制御パターンには切り替えを行わないようにしてもよい。これにより、SNRが極めて低い場合の制御パターンは除外することができるため、通信に必要なSNRは確保でき、トレーニング信号が復調できずに通信が断絶する恐れがなくなる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数のアンテナを用いてデータを送受信する無線通信装置であって、データの受信に用いられるアンテナの制御パターンを切り替えるアンテナ制御部と、アンテナにより受信される受信データの最初のフレームのデータ信号の前に付加された第1プリアンブル信号の受信電力を測定する受信電力測定部と、受信データの最初のフレームの第1プリアンブル信号の後に付加された2以上の第2プリアンブル信号の各々に基づいて各々異なる制御パターンにおけるチャネル推定を行うチャネル推定部と、を備える無線通信装置が提供される。上記アンテナ制御部は、受信電力測定部による受信電力の測定が行われる間に順次制御パターンの切り替えを行い、チャネル推定部によるチャネル推定が行われるときに、受信電力の測定結果に基づいて2以上の第2プリアンブル信号の各々に対し異なる制御パターンに切り替え、第2プリアンブル信号の受信後にチャネル推定の結果に基づいて制御パターンを切り替えることを特徴とする。
かかる構成により、第1プリアンブル信号の受信期間中に受信電力の測定を行い、その後の第2プリアンブル信号の受信期間中にチャネル推定を行い、最終的にチャネル推定の結果を用いた精度の高いアンテナ制御を行うことが可能となる。また、最初に受信電力の測定を行うことによって、チャネル推定を行うときのアンテナ制御パターンの選択を受信電力の測定結果に基づいて行うことができ、チャネル推定を効率的に行うことが可能となる。これにより、従来のチャネル容量や固有値を評価パラメータとした場合と同等の性能向上効果が得られるとともに、データの受信に用いられるアンテナ制御パターンの決定期間を大幅に短縮することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数のアンテナを用いてデータを送受信する無線通信装置であって、送信するデータの最初のフレームのデータ信号の前に1の第1プリアンブル信号と2以上の第2プリアンブル信号とからなるプリアンブル信号を付加して送信することを特徴とする、無線通信装置が提供される。
かかる構成により、上記無線通信装置によって送信されたデータを受信する無線通信装置において、第1プリアンブル信号及び第2プリアンブル信号を用いることにより、最適な受信アンテナの制御パターンを選択することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数のアンテナを用いてデータを送信する無線送信装置と、複数のアンテナを用いてデータを受信する無線受信装置と、を備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、無線送信装置が、送信するデータの最初のフレームのデータ信号の前に1の第1プリアンブル信号と2以上の第2プリアンブル信号とからなるプリアンブル信号を付加して送信する送信ステップと、無線受信装置が、無線送信装置によって送信されたデータを受信する受信ステップと、を含む無線通信方法が提供される。上記受信ステップは、受信データの最初のフレームから第1プリアンブル信号を検出するステップと、受信データの受信に用いられるアンテナの制御パターンを順次切り替えるとともに、第1プリアンブル信号の受信電力を測定するステップと、受信データの最初のフレームから2以上の第2プリアンブル信号を検出するステップと、受信電力の測定結果に基づいて2以上の第2プリアンブル信号の各々に対し異なる制御パターンに切り替えるステップと、2以上の第2プリアンブル信号の各々に基づいて各々異なる制御パターンにおけるチャネル推定を行うステップと、第2プリアンブル信号の受信後に、チャネル推定の結果に基づいて制御パターンを切り替えるステップと、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数のアンテナを用いてデータを送受信する無線通信装置における無線通信方法であって、受信データの最初のフレームのデータ信号の前に付加された第1プリアンブル信号を検出するステップと、受信データの受信に用いられるアンテナの制御パターンを順次切り替えるとともに、第1プリアンブル信号の受信電力を測定するステップと、受信データの最初のフレームの第1プリアンブル信号の後に付加された2以上の第2プリアンブル信号を検出するステップと、受信電力の測定結果に基づいて2以上の第2プリアンブル信号の各々に対し異なる制御パターンに切り替えるステップと、2以上の第2プリアンブル信号の各々に基づいて各々異なる制御パターンにおけるチャネル推定を行うステップと、第2プリアンブル信号の受信後に、チャネル推定の結果に基づいて制御パターンを切り替えるステップと、を含むことを特徴とする、無線通信方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、複数の送受信アンテナを用いてデータを送受信する無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法において、処理時間が少なく簡易的な方法で最適なアンテナ制御を行うことが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(MIMO方式無線通信システムの構成例)
まず、本発明の好適な実施形態にかかる無線通信装置を用いた、MIMO方式の無線通信システムの構成例について、図1を参照して簡単に説明する。図1は、本実施形態にかかる無線通信装置を用いた、MIMO方式の無線通信システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、MIMO方式無線通信システム10は、送信側の無線通信装置(無線送信装置)100と、受信側の無線通信装置(無線受信装置)200とにより構成される。
本実施形態においては、無線通信システム10が、WLAN(IEEE802.11a)やWiMAX(IEEE802.16e)等のような、OFDM−TDD(Orthogonal Frequency Division Multiplexing−Time Division Duplex)システムであることを想定して説明する。OFDM変調方式は、各サブキャリアがシンボル区間内で相互に直交するように各サブキャリアの周波数を設定したマルチキャリア伝送方式である。
(送信側の無線通信装置100)
まず、送信側の無線通信装置100(以下、無線送信装置100と称する)について説明する。無線送信装置100は、M本(M≧2)の送信アンテナ110−1〜110−mを備え、M系統の信号を送信する装置である。無線送信装置100は、外部から入力される送信データから無線により送信するのに適した所定のフレームフォーマットのデータフレームを生成し、生成された各フレームの先頭にプリアンブル信号と呼ばれる情報を付加する。本実施形態に係る無線通信システム10では、このプリアンブル信号が、受信側においてアンテナパターンを制御するためのトレーニング信号として利用される。
図2に、無線送信装置100によって生成される送信信号のフレームフォーマットを示す。無線送信装置100は、送信データから生成される送信フレームのうち、最初に送信される第1フレームの先頭にプリアンブル信号を付加する。プリアンブル信号が付加された部分をプリアンブル信号区間と称する。
図2に示すように、プリアンブル信号区間は、1つのショートプリアンブル(Short Preamble:SP)信号と、k個のロングプリアンブル(Long Preamble:LP)信号で構成される(kは2以上の整数)。ショートプリアンブル信号は、全ての送信アンテナ110−1〜110−m共に同じ符号で構成され、例えば、OFDM信号1シンボル程度の長さで構成される。
ロングプリアンブル信号は、各送信アンテナ110に対して互いに直交する符号で変調された信号であって、システムにおいて既知の符号パターンである。ロングプリアンブル信号は、例えば、M系列やHadamard系列等の直行符号で構成されてもよく、従って、その長さは直交符号の長さにより決定される(例えば、OFDM信号数シンボル程度)。ロングプリアンブル信号は、k回繰り返して送信される。kの値は、無線送信装置100及び無線受信装置200のアンテナ制御パターンの数等によって適宜設定される。
なお、ここで付加されるプリアンブル信号(ショートプリアンブル信号及びロングプリアンブル信号)は、WLAN(IEEE802.11a)やWiMAX(IEEE802.16e)で規定されるプリアンブル信号とは異なるものである。従って、本発明を上記のような既存の無線通信方式に適用する場合は、各方式において規定されているフォーマットに含まれるプリアンブル信号とは別途に、上述したプリアンブル信号区間が設けられる。例えば、各方式で規定されたプリアンブル信号領域の後や、送信データが含まれる領域の前等に、本発明で規定されるプリアンブル信号区間が設けられるようにしてもよい。
無線送信装置100は、プリアンブル信号が付加されたM系統の信号を変調し、所定の無線周波数帯の信号に周波数変換した後、所定のレベルに増幅して出力する。このようにして出力されたM系統の出力信号は、各々送信アンテナ110−1〜110−mによってRF(Radio Frequency)信号として送信される。
なお、ここでは無線送信装置100は、上述した無線信号送信手段のみを備えるものとして説明したが、以下で説明する無線受信装置200に備えられるのと同様の無線信号受信手段を同時に備えるものであってもよい。
(受信側の無線通信装置200)
次に、受信側の無線通信装置200(以下、無線受信装置200と称する)について説明する。無線受信装置200は、N本(N≧2)の受信アンテナを用いて、無線送信装置100より送信されたM系統の信号を受信する。従って、無線送信装置100と無線受信装置200との間にはN×M個の伝送路が存在する。ここで、第i送信アンテナから送信され第j受信アンテナで受信される場合の伝達関数をhjiとすると、これを第(j,i)成分とするN行M列の行列がチャネル行列である。以下、チャネル行列をHと表記する。
図3を参照して、本実施形態にかかる無線受信装置200の構成について説明する。図3は、本実施形態にかかる無線受信装置200の概略構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる無線受信装置200は、複数の指向性パターンを切替可能な複数の受信アンテナを含み、伝搬環境に応じて最適な指向性パターンの組み合わせを切り替えることを特徴とする。
図3に示すように、無線受信装置200は、N本の受信アンテナ210−1〜210−n(以下、まとめて受信アンテナ210という)と、アンテナパターン切替部220と、N個の無線部230−1〜230−n(以下、まとめて無線部230という)と、N個のAD変換部240−1〜240−n(以下、まとめてAD変換部240という)と、信号処理部250と、により構成される。なお、図示していないが、無線受信装置200は、上述した無線送信装置100に備えられるのと同様の無線信号送信手段を同時に備えるものであってもよい。以下、無線受信装置200の各部について説明する。
受信アンテナ210は、無線送信装置100によって送信された無線信号を受信するためのものである。なお、ここでは、受信アンテナ210は、信号の受信にのみ用いられるものとして説明するが、信号を送信するために用いられる送信アンテナを兼ねるものであってもよい。受信アンテナ210の各々は、指向性を制御することが可能なアレーアンテナであり、複数の指向性パターンを切り替え可能に構成される。本実施形態においては、各受信アンテナ210は、それぞれL個の指向性パターンを有するものとし、各パターンをP〜Pと表す。従って、N本のアンテナから選択可能な指向性パターンの組み合わせはL個となる。
アンテナパターン切替部220は、受信アンテナ210の各々の指向性パターン切り替えるための機能部である。アンテナパターン切替部220は、信号処理部250によって制御され、受信アンテナ210の各々の指向性パターンを切り替える。アンテナパターン切替部220は、例えば、RFスイッチおよびその駆動回路等で構成されてもよい。
受信アンテナ210によって受信された信号は、アンテナパターン切替部220を経由して、無線部230に入力される。無線部230は、受信アンテナ210からそれぞれ出力されるRF信号を、受信系統毎に所定帯域でフィルタリングし、増幅及び周波数変換等を行ってベースバンド信号に変換する。変換されたベースバンド信号は、AD変換部240によって受信系統毎にデジタル信号に変換され、信号処理部250に入力される。無線部230は、例えば、RFフィルタ、低雑音増幅器、周波数変換器等で構成され、AD変換部240は、AD変換器等で構成されることができる。
信号処理部250は、受信アンテナ210によって受信され、無線部230及びAD変換部240によって処理されたN系統の信号を受け取って、最適なアンテナの指向性パターンを決定し、アンテナパターン切替部220を制御するための機能部である。なお、信号処理部250は、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor;DSP)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のデジタル回路や、半導体メモリ等の記憶媒体により構成されてもよい。
信号処理部250は、図3に示すように、トレーニング信号検出部251と、受信電力測定部252と、受信電力テーブル記憶部253と、チャネル推定部254と、固有値計算部255と、アンテナ制御部256とにより構成される。以下、信号処理部250の各構成要素について説明する。
トレーニング信号検出部251は、受信される各フレームに含まれるトレーニング信号(プリアンブル信号)を検出するための機能部である。トレーニング信号検出部251は、各フレームの先頭に付加されているトレーニング信号を検出し、フレーム同期を確立する。また、フレームタイミング信号によって、受信電力測定部252における受信電力測定及びチャネル推定部254におけるチャネル推定のタイミングが決定される。
受信電力測定部252は、各指向性パターンに対応する受信電力P(1≦i≦L)を測定するための機能部である。受信電力測定部252は、トレーニング信号検出部251によって検出された、第1フレームのプリアンブル信号区間に含まれるショートプリアンブル信号の受信電力Pを測定する。ショートプリアンブル信号の受信期間の間、後述するアンテナ制御部256は、アンテナの指向性パターンの組み合わせを順次切り替える。受信電力測定部252は、アンテナ制御部256による切り替えが行われる毎に、そのアンテナ指向性パターンの組み合わせに対応する受信電力Pを測定する。
受信電力測定部252は、測定された受信電力Pの値を受信電力テーブル記憶部253に格納して受信電力テーブルを作成する。このとき、受信電力測定部252は、受信電力テーブルを受信電力Pの値が大きい順にソートして格納するようにしてもよい。
受信電力テーブル記憶部253は、受信電力測定部252によって作成された受信電力テーブルを記憶するための記憶部である。受信電力テーブル記憶部253は、受信アンテナ210の各指向性パターンと受信電力P(1≦i≦L)とを対応付けて受信電力テーブル内に格納する。
チャネル推定部254は、各アンテナ指向性パターンの組み合わせにおけるチャネル推定を行うための機能部である。チャネル推定部254は、第1フレームのプリアンブル信号区間に含まれるロングプリアンブル信号に基づいてチャネル推定を行い、チャネル行列H(1≦i≦L)を求める。チャネル推定部254は、各受信アンテナ210の出力信号に対し相関演算を行うことにより、チャネル行列Hの各要素を計算する。
ロングプリアンブル信号の受信期間の間、後述するアンテナ制御部256は、アンテナの指向性パターンの組み合わせを順次切り替える。チャネル推定部254は、アンテナ制御部256による切り替えが行われる毎に、そのアンテナ指向性パターンの組み合わせに対応するチャネル行列Hを算出する。計算によって求められたチャネル行列Hは、固有値計算部255に与えられる。
固有値計算部255は、チャネル推定部254によって計算されたチャネル行列HからHの固有値λを計算し、最小固有値λi(1≦i≦L)を求める。固有値λは、以下の数式1により求められる値である。ここで、Eは、単位行列を表す。求められた最小固有値λiは、アンテナ制御部256に与えられる。
|H−λE|=0・・・(数式1)
アンテナ制御部256は、各受信アンテナ210の指向性パターンのL通りの組み合わせの中から1つを選択し、各受信アンテナ210の指向性パターンが選択された組み合わせに設定されるようにアンテナパターン切替部220を制御する。本実施形態にかかる無線受信方法では、アンテナ制御部256は、以下の3段階において、アンテナパターンの切替制御を行う。まず、第1段階として、受信電力測定部252による受信電力測定を行うための切替制御を行い、第2段階として、チャネル推定部254によるチャネル推定を行うための切替制御を行う。上記第1及び第2段階を経てデータ受信に最適な制御パターンを決定し、第3段階で、決定された最適な制御パターンへの切替制御が行われる。
まず、第1段階の切替制御は、第1フレームのショートプリアンブル受信期間において行われる。トレーニング信号検出部251によって第1フレームの先頭に付加されたショートプリアンブル信号が検出されると、アンテナ制御部256は、全ての指向性パターンの組み合わせにおける受信電力の測定を行うために、各受信アンテナ210の指向性を順次切り替えるようにアンテナパターン切替部220を制御する。指向性切り替えのタイミングは、受信電力測定部252によって各指向性パターンの組み合わせにおける受信電力の測定が完了したタイミングによって決定される。
次に、第2段階の切替制御は、ショートプリアンブル信号の後に受信されるロングプリアンブル受信期間に行われる。上述したように、ロングプリアンブル信号は、無線送信装置100によってk回繰り返して送信される。アンテナ制御部256は、トレーニング信号検出部251によって各ロングプリアンブル信号が検出される毎にアンテナ指向性パターンの組み合わせを切り替える。従って、第2段階における切替はロングプリアンブル信号の繰り返し回数であるk回行われる。切替の際に選択される指向性パターンの組み合わせは、受信電力テーブル記憶部253に格納された受信電力テーブルによって決定され、例えば、受信電力Pの値が大きい順に指向性パターンの組み合わせが選択される。
また、第2段階の切替制御においては、受信電力テーブル内で最小受信電力(閾値)を予め決定し、その値よりも受信電力Pの方が小さい組み合わせに対しては、切替を行わないようにしてもよい。このとき、受信電力の閾値には、例えば、システムで規定されたトレーニング信号を受信するために必要な最小受信電力の値を用いてもよい。
例えば、IEEE Std.802.11a-1999, P31, Table91には、受信側の無線通信装置に要求される感度(Minimum sensitivity)、即ち信号を受信するために必要な最小受信電力が規定されている。この値は、データレートにより異なるが、トレーニング信号は確実に復調されることを目的として最低データレートで送られるので、6Mbpsとなり、このときの最小受信電力は−82dBmである。この値はあくまで規格値(最低性能)であり、実際には受信に用いられる無線通信装置の性能に応じて最小受信電力の値を決定するようにしてもよい。例えば上述した例の場合、受信電力の閾値として−90dBm等の値を採用するようにしてもよい。
最後に、第3段階の切替制御は、k個のロングプリアンブル信号の受信終了後に行われる。アンテナ制御部256は、第2段階において切替が行われた各制御パターンにおいて算出された最小固有値λに基づいて最適な指向性パターンの組み合わせを決定し、各受信アンテナ210の指向性パターンが、最適な指向性パターンの組み合わせとなるようにアンテナパターン切替部220を制御する。
以上、本実施形態にかかる無線受信装置200の構成について説明した。上述した無線受信装置200は、受信アンテナの指向性パターンを切り替えるものであったが、本発明はかかる例に限定されず、他の方法により受信アンテナを制御するものであってもよい。
(無線受信装置の変形例)
次に、図4を参照して、指向性パターンの切替以外の方法で受信アンテナを制御する無線受信装置の例を説明する。図4は、無線受信装置200の変形例である無線受信装置300の概略構成を示すブロック図である。無線受信装置300は、無線受信装置200と同様の構成要素を有する。上述した無線受信装置200のアンテナパターン切替部220が受信アンテナ210の指向性パターンの組み合わせを切り替えるものであったのに対し、本変形例の無線受信装置300は、受信に用いられるアンテナの組み合わせを切り替える点が異なる。
無線送信装置100によって送信されるM系統の信号が送信される場合、無線受信装置300は、各系統の信号を各々1本の受信アンテナによって受信する。したがって、M<Nの場合、N本の受信アンテナ310のうち、信号の受信に用いられるアンテナはM本だけとなる。このような場合、N本の受信アンテナからM本を選択する組み合わせの数はであるが、このうち、最も受信状態の良い組み合わせを選択することによって、通信品質を向上させることができる。無線受信装置300は、上述した実施形態の無線受信装置200と同様の方法を用いて、伝播環境に最も適したアンテナの組み合わせ選択の制御を行う。
図4に示す無線受信装置300は、他の無線通信装置から2系統の信号を送信され、送信された信号を4本の受信アンテナのうちの2本により受信する場合の例を示したものである。無線受信装置300は、図4に示すように、4本の受信アンテナ310−1〜310−4(以下、まとめて受信アンテナ310という)を備え、4本の受信アンテナ310−1〜310−4のうち受信に用いるアンテナの組み合わせを切り替えるアンテナ切替部320と、受信した2系統の信号に対応する無線部330−1及び330−2(以下、まとめて無線部330という)と、受信した2系統の信号に対応するAD変換部340−1及び340−2(以下、まとめてAD変換部340という)と、信号処理部350とにより構成される。
本変形例にかかる無線通信装置の中で、アンテナ切替部320のみが上述した無線受信装置200の構成と異なる。本変形例にかかるアンテナ切替部320は、受信に用いられるアンテナの組み合わせを切り替える。アンテナ切替部320は、4本の受信アンテナ310−1〜310−4のうち、信号受信に用いられるアンテナ2本の組み合わせとして、=6通りの組み合わせのうち1つが選択されるように切替を行う。アンテナ切替部320においてどの受信アンテナ310が選択されるかは、信号処理部350から伝達される制御信号によって制御される。アンテナ切替部320は、例えば、RFスイッチおよびその駆動回路で構成されてもよい。
次に、図5及び6に基づいて、上述した無線受信装置200の信号処理部250により実行される無線通信処理の一例を説明する。図5及び6は、無線受信装置200の信号処理部250により実行される無線通信処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態にかかる無線通信処理は、第1フレームに付加されたプリアンブル信号に基づいて最適な受信アンテナの制御パターンを決定することを特徴とする。ここでは、受信アンテナの制御パターン(以下、単に制御パターンという)が受信アンテナの指向性パターンの組み合わせである例に基づいて説明するが、上述した変形例の無線受信装置300のように、受信アンテナの制御パターンが信号受信に用いられる受信アンテナの組み合わせであってもよい。
なお、以下では、制御パターン数をnとし、各制御パターンをT(1≦j≦n)と表す。ここで、jは、受信電力テーブル内で制御パターンを受信電力順にソートしたときの順番を表す。Tは受信電力が最大の制御パターンを表し、Tは受信電力が最小の制御パターンを表すものとする。また、各制御パターンTのときのチャネル行列をH、最小固有値をλと表す。
図5に示すように、通信が開始されると、まずステップS101で、第1フレームの受信が開始され、ステップS103でトレーニング信号検出部251が第1フレームの先頭に付加されているショートプリアンブル信号を検出する。次いで、ステップS105〜S111で、ショートプリアンブル信号の受信期間において各制御パターンにおける受信電力が測定される。まず、ステップS105で、受信電力測定部252によって最初の制御パターンにおける受信電力が測定される。次いで、ステップS107で、全ての制御パターンTについて受信電力の測定が終了したか否かを判定する。まだ終了していない場合は、ステップS109でアンテナ制御部256によって次の制御パターンTj+1への切り替えを行い、ステップS105に戻って、制御パターンTj+1における受信電力の測定を行う。このように、ステップS105〜S109をn回繰り返して、n個全ての制御パターンについて受信電力を測定する。
ステップS107で、全ての制御パターンについての受信電力の測定が終了したと判定されたら、ステップS111に遷移し、測定された受信電力の値を記録した受信電力テーブルを受信電力テーブル記憶部253に格納する。受信電力テーブル記憶部253には、受信電力と対応する制御パターンとが対応付けられた受信電力テーブルが記憶される。また、受信電力テーブルは、受信電力の大きい順にソートされて記憶されるようにしてもよい。
ステップS111に引き続いて行われる処理を、図6を参照して説明する。全ての制御パターンについての受信電力の測定が終了すると、ステップS113で、アンテナ制御部256は受信電力テーブル記憶部253に記録されている受信電力テーブルに基づいて受信電力が大きい順に制御パターンTを切り替える。従って、アンテナ制御部256は、まず受信アンテナ210の制御パターンを受信電力が最大となる制御パターンTとなるようにアンテナパターン切替部220を制御する。
次いで、ステップS115で、トレーニング信号検出部251は、第1フレームの1番目のロングプリアンブル信号を検出する。次いで、ステップS117で、チャネル推定部254は、ステップS115で受信されたロングプリアンブル信号に基づいてチャネル推定を行い、チャネル行列Hを求める。続いて、固有値計算部255は、チャネル行列Hから最小固有値λを計算する。これにより、第1フレームの1番目のロングプリアンブル信号受信期間において、制御パターンTのときの最小固有値λが計算される。
次いで、ステップS119で、ロングプリアンブル信号の受信が終了したか否かを判定する。ここで、まだ受信が終了していない場合は、ステップS113に戻って、次の制御パターンにおけるチャネル行列及び最小固有値の計算が行われる。この場合、ステップS113で、アンテナ制御部256は受信電力テーブル記憶部253に記憶された受信電力テーブルを参照し、制御パターンTの次に受信電力が大きい制御パターンTを読み出す。そして、受信アンテナ210の制御パターンがTとなるようにアンテナパターン切替部220を制御する。
次いで、ステップS115で、トレーニング信号検出部251は、2番目のロングプリアンブル信号を受信する。次いで、ステップS117で、チャネル推定部254は、2番目のロングプリアンブル信号に基づいてチャネル行列Hを求め、固有値計算部255は、チャネル行列Hの最小固有値λを計算する。このように、第1フレームのプリアンブル信号区間に含まれるロングプリアンブル信号の数kと同じ回数だけステップS113〜S117の処理を繰り返し、制御パターンT〜Tのそれぞれに対応するチャネル行列H及び最小固有値λ(1≦j≦k)を求める。
ただし、SNRが極めて低い場合、トレーニング信号が復調できずに通信が断絶する恐れがあるので、あらかじめ受信電力の下限を定めておき、受信電力テーブルにおいて下限以下の受信電力であった制御パターンへの切り替えは行わないようにしてもよい。
ステップS119で、ロングプリアンブル信号の受信が終了したと判断されたら、アンテナ制御部256は、ステップS121で、制御パターンT〜Tのそれぞれに対応する最小固有値λ(1≦j≦k)のうち値が最大となる最小固有値λのときの制御パターンTに切り替える。そして、ステップS123で、プリアンブル信号に続いて受信される第1フレームのデータ信号を受信する。次いで、ステップS125で、第2フレーム以降のデータを受信し、処理を終了する。通信終了時、通信途絶時、またはBER劣化等で上位レイヤからの指示があった場合は、再びS101へ戻る。
このように、まず、ショートプリアンブル信号の受信区間において全制御パターンの受信電力を測定し、次いで、ロングプリアンブル信号の受信区間において受信電力が大きい制御パターンから順に最小固有値を求める。最小固有値は、第1フレームに付加されているロングプリアンブル信号の数に対応する制御パターンについてだけ求められるため、全制御パターンについての最小固有値を求める場合と比べて時間を短縮することができる。また、最小固有値を求めるときの制御パターンの選択は、受信電力が大きい順に行われるため、予め受信性能が高いと予測される制御パターンに絞り込んで最小固有値の計算を行うことができる。
このようにして求められた最小固有値に基づいて、第1フレームのデータ信号及び第2フレーム以降のデータを受信する際に用いられるアンテナの制御パターンが決定される。従って、第1フレームのデータ受信前に、最適な制御パターン判断して通信を開始することができる。
(本実施形態の無線通信方法による効果)
ここで、本実施形態にかかる無線通信方法によるMIMO性能の向上及び処理時間短縮の効果について説明する。まず、比較のため、従来技術によるMIMO性能の向上及び処理時間短縮の効果と問題点について述べる。従来技術において、(1)全ての制御パターンについてチャネル推定を行ってチャネル容量または固有値を求め、最も大きいチャネル容量が得られた場合における制御パターンを選択する(または、同じアンテナ特性が得られるようにアンテナを制御する)場合、性能向上効果は大きいが、計算量が大きく、処理時間の増加を招く。一方、(2)全ての制御パターンについて受信電力を測定し、最も高い受信電力が得られる場合における制御パターンを選択する(または、同じアンテナ特性が得られるようにアンテナを制御する)場合、測定時間や処理量は小さいものの、性能向上効果は比較的小さい。
本実施形態の無線通信方法の効果は、送信側で第1フレームに付加されるロングプリアンブル信号の繰り返し回数kに依存する。kが全てのアンテナ制御パターンの組み合わせ数と同じである場合、全てのアンテナ制御パターンの組み合わせについて最小固有値を求める計算が行われるため、チャネル容量や固有値を用いる従来の方法と比較するとトレーニング期間の短縮効果は無い。従って、上述した無線通信方法においては、性能劣化を抑えた上でkをできるだけ小さい値に設定することが重要となる。このようなkの値は、各伝播環境においてシミュレーションを行った結果によって求められる。
図7に、ロングプリアンブル信号の繰り返し回数kとMIMO性能(チャネル容量)の向上率との関係を明らかにしたシミュレーション結果を示す。図7は、2×2MIMOにおいて各アンテナの指向性パターンが3パターンであるときの性能向上率(通常の2×2MIMOに比べた場合)と、ロングプリアンブル信号の繰り返し回数kとの関係を表している。図7において、縦軸は、通常の2×2MIMOと比較した場合のチャネル容量の向上率を示し、横軸は伝搬環境の変化を示している。
図7において、k=1の場合、受信電力が最大となるアンテナ制御パターンの組み合わせのみに対してチャネル推定が行われ、結果的にその組み合わせがデータ受信時に選択されるため、上記(1)の受信電力を評価パラメータとしてアンテナ制御を行った場合とMIMO性能向上に対する効果は同等であると考えられる。これが、k=2、3とkの値が増加するにつれて、k=1の場合に比べて改善効果が見られるようになり、k=4では上記(2)のチャネル容量を評価パラメータとした場合の従来技術と同等の性能を示している。これは、通常、受信電力の大きい場合に最小固有値も大きくなる可能性が高いため、受信電力が大きい順にk個の制御パターンの組み合わせを選択すれば、kを比較的小さくしても性能劣化が小さいことを表している。
ここで、処理時間についての効果を考えてみると、図7に示す従来技術の場合、即ち上記(2)のチャネル容量を評価パラメータとした場合では、2本の受信アンテナに対し3通りの指向性パターンの切替が行われるため、全てのアンテナ制御パターンの組み合わせは3=9通りとなる。従って、(2)の場合は、9回のチャネル推定が行われていることになる。
一方、本実施形態にかかる無線通信方法では、ロングプリアンブル信号の数kと同数のアンテナ制御パターンの組み合わせについてチャネル推定を行うため、チャネル推定が行われる回数はk回であり、トレーニング期間の処理時間はkの値に比例して増加する。図7のシミュレーション結果の場合、k=4でチャネル容量を評価パラメータとした場合と同等の性能向上効果があり、k=2でも伝播環境によっては同等の性能向上効果が得られることから、k=2〜4に設定したと仮定すると処理時間は約4/9から2/9と大幅に短縮することができると考えられる。
処理時間短縮に対する効果についてより詳細に比較すると、まず(1)の場合、トレーニング期間に全ての制御パターン(Lnまたは)のチャネル推定をおこなう必要がある。チャネル推定のためには送信側で各送信アンテナから互いに直交する符号(例えばアダマール符号など)で変調された信号をトレーニング信号として送信する必要がある。例えば、信号のシンボル長が4μ秒で、32次アダマール符号で変調した場合、1回のチャネル推定に必要な測定時間は、4μ秒×32=168μ秒となる。したがって、全ての組み合わせパターンについてチャネル推定を行うのに要する時間、すなわち通信開始までに要する時間tは、t=Ln×168μ秒(または×168μ秒)であるから、図7の例で計算すると、t=3×168μ秒=9×168μ秒=1512μ秒と計算できる。
また、(2)の場合、全ての制御パターンに対して受信電力を測定し、ただ1つの組み合わせに対してチャネル推定を行うことで通信を開始することが出来る。例えば、1回の受信電力測定に要する時間を1μ秒とすると、通信開始までに要する時間tは、t=Ln×1μ秒+168μ秒(または×1μ秒+168μ秒)である。上記(1)の場合の例と同様に、図7の例で計算すると、t=3×1μ秒+168μ秒=9μ秒+168μ秒=177μ秒となる。
一方、本実施形態にかかる無線通信方法を用いた場合は、全ての制御パターンに対して受信電力を測定し、k個の組み合わせに対してチャネル推定が行われる。従って、通信開始までに要する時間tは、t=Ln×1μ秒+k×168μ秒(または×1μ秒+k×168μ秒)である。図7の例でk=4に設定した場合で計算すると、t=3×1μ秒+4×168μ秒=9μ秒+672μ秒=681μ秒となる。上記(1)及び(2)の計算結果及び図7の性能向上についてのシミュレーション結果を参照すると、k=4に設定した場合、(1)の場合と同等の性能向上結果を得られるとともに、処理時間を半分以下に減少させることができることが分かる。
このように、本実施形態にかかる無線通信方法によれば、従来のチャネル容量や固有値を評価パラメータとした場合と同等の性能向上効果が得られるとともに、トレーニング期間の処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。例えば、上記実施形態では、制御パターンの切り替えを判断するために最小固有値を用いたが、本発明はかかる例に限定されず、例えばチャネル容量を用いて行ってもよい。
本発明の好適な実施形態にかかる無線通信装置を用いた無線通信システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる無線送信装置によって送信される送信フレームのフォーマットを示す図である。 本発明の一実施形態にかかる無線受信装置の概略構成を示すブロック図である。 無線受信装置の変形例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる無線通信処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる無線通信処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の無線通信方法を用いて指向性パターンの制御を行った場合の性能向上率とロングプリアンブル信号の繰り返し回数との関係を表すグラフである。
符号の説明
100 無線送信装置
110 送信アンテナ
200、300 無線受信装置
210、310 受信アンテナ
220 アンテナパターン切替部
230、330 無線部
240、340 AD変換部
250、350 信号処理部
251 トレーニング信号検出部
252 受信電力測定部
253 受信電力テーブル記憶部
254 チャネル推定部
255 固有値計算部
256 アンテナ制御部
320 アンテナ切替部

Claims (12)

  1. 複数のアンテナを用いてデータを送信する無線送信装置と、複数のアンテナを用いてデータを受信する無線受信装置と、を備える無線通信システムであって、
    前記無線送信装置は、送信するデータの最初のフレームのデータ信号の前に1の第1プリアンブル信号と2以上の第2プリアンブル信号とからなるプリアンブル信号を付加して送信し、
    前記無線受信装置は、
    前記無線送信装置によって送信されたデータの受信に用いられるアンテナの制御パターンを切り替えるアンテナ制御部と、
    前記アンテナにより受信される受信データの最初のフレームから検出される前記第1プリアンブル信号の受信電力を測定する受信電力測定部と、
    前記受信データの最初のフレームから検出される前記2以上の第2プリアンブル信号の各々に基づいて各々異なる前記制御パターンにおけるチャネル推定を行うチャネル推定部と、
    を備え、
    前記アンテナ制御部は、
    前記受信電力測定部による受信電力の測定が行われる間に順次前記制御パターンの切り替えを行い、前記チャネル推定部によるチャネル推定が行われるときに、前記受信電力の測定結果に基づいて前記2以上の第2プリアンブル信号の各々に対し異なる前記制御パターンに切り替え、前記第2プリアンブル信号の受信後に前記チャネル推定の結果に基づいて前記制御パターンを切り替えることを特徴とする、無線通信システム。
  2. 前記アンテナ制御部は、前記受信電力測定部による受信電力の測定が行われる間に全ての前記制御パターンについて切り替えを行い、
    前記受信電力測定部は、前記全ての制御パターンに対する受信電力の測定を行うことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記アンテナ制御部は、前記2以上の第2プリアンブル信号の各々に対して前記制御パターンを切り替えるときに、前記受信電力が大きい順に前記制御パターンを切り替えることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の無線通信システム。
  4. 前記アンテナ制御部は、前記複数のアンテナの各々の指向性パターンの組み合わせを切り替えることにより前記制御パターンを切り替えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 前記アンテナ制御部は、前記複数のアンテナのうち、データを送受信するために用いられる前記アンテナの組み合わせを切り替えることにより前記制御パターンを切り替えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の無線通信システム。
  6. 前記アンテナ制御部は、前記第2プリアンブル信号の受信後に、前記チャネル推定部によるチャネル推定の結果から求められる最小固有値のうち最も大きい最小固有値に対応する前記制御パターンに切り替えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の無線通信システム。
  7. 前記アンテナ制御部は、前記第2プリアンブル信号の受信後に、前記チャネル推定部によるチャネル推定の結果から求められるチャネル容量のうち最も大きいチャネル容量に対応する前記制御パターンに切り替えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の無線通信システム。
  8. 前記アンテナ制御部は、前記受信電力が所定の閾値以下の前記制御パターンには切り替えを行わないことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の無線通信システム。
  9. 複数のアンテナを用いてデータを送受信する無線通信装置であって、
    データの受信に用いられるアンテナの制御パターンを切り替えるアンテナ制御部と、
    前記アンテナにより受信される受信データの最初のフレームのデータ信号の前に付加された第1プリアンブル信号の受信電力を測定する受信電力測定部と、
    前記受信データの最初のフレームの前記第1プリアンブル信号の後に付加された2以上の第2プリアンブル信号の各々に基づいて各々異なる前記制御パターンにおけるチャネル推定を行うチャネル推定部と、
    を備え、
    前記アンテナ制御部は、
    前記受信電力測定部による受信電力の測定が行われる間に順次前記制御パターンの切り替えを行い、前記チャネル推定部によるチャネル推定が行われるときに、前記受信電力の測定結果に基づいて前記2以上の第2プリアンブル信号の各々に対し異なる前記制御パターンに切り替え、前記第2プリアンブル信号の受信後に前記チャネル推定の結果に基づいて前記制御パターンを切り替えることを特徴とする、無線通信装置。
  10. 複数のアンテナを用いてデータを送受信する無線通信装置であって、
    送信するデータの最初のフレームのデータ信号の前に1の第1プリアンブル信号と2以上の第2プリアンブル信号とからなるプリアンブル信号を付加して送信することを特徴とする、無線通信装置。
  11. 複数のアンテナを用いてデータを送信する無線送信装置と、複数のアンテナを用いてデータを受信する無線受信装置と、を備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記無線送信装置が、送信するデータの最初のフレームのデータ信号の前に1の第1プリアンブル信号と2以上の第2プリアンブル信号とからなるプリアンブル信号を付加して送信する送信ステップと、
    前記無線受信装置が、前記無線送信装置によって送信されたデータを受信する受信ステップと、
    を含み、
    前記受信ステップは、
    受信データの最初のフレームから前記第1プリアンブル信号を検出するステップと、
    前記受信データの受信に用いられるアンテナの制御パターンを順次切り替えるとともに、前記第1プリアンブル信号の受信電力を測定するステップと、
    前記受信データの最初のフレームから前記2以上の第2プリアンブル信号を検出するステップと、
    前記受信電力の測定結果に基づいて前記2以上の第2プリアンブル信号の各々に対し異なる前記制御パターンに切り替えるステップと、
    前記2以上の第2プリアンブル信号の各々に基づいて各々異なる前記制御パターンにおけるチャネル推定を行うステップと、
    前記第2プリアンブル信号の受信後に、前記チャネル推定の結果に基づいて前記制御パターンを切り替えるステップと、
    を含むことを特徴とする、無線通信方法。
  12. 複数のアンテナを用いてデータを送受信する無線通信装置における無線通信方法であって、
    受信データの最初のフレームのデータ信号の前に付加された第1プリアンブル信号を検出するステップと、
    前記受信データの受信に用いられるアンテナの制御パターンを順次切り替えるとともに、前記第1プリアンブル信号の受信電力を測定するステップと、
    前記受信データの最初のフレームの前記第1プリアンブル信号の後に付加された2以上の第2プリアンブル信号を検出するステップと、
    前記受信電力の測定結果に基づいて前記2以上の第2プリアンブル信号の各々に対し異なる前記制御パターンに切り替えるステップと、
    前記2以上の第2プリアンブル信号の各々に基づいて各々異なる前記制御パターンにおけるチャネル推定を行うステップと、
    前記第2プリアンブル信号の受信後に、前記チャネル推定の結果に基づいて前記制御パターンを切り替えるステップと、
    を含むことを特徴とする、無線通信方法。
JP2007336002A 2007-12-27 2007-12-27 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法 Expired - Fee Related JP5128929B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336002A JP5128929B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法
KR1020080077638A KR20090071336A (ko) 2007-12-27 2008-08-07 복수의 안테나를 이용하여 데이터를 송수신하는 무선송수신 시스템

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336002A JP5128929B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009159377A true JP2009159377A (ja) 2009-07-16
JP5128929B2 JP5128929B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=40962872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007336002A Expired - Fee Related JP5128929B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5128929B2 (ja)
KR (1) KR20090071336A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013509845A (ja) * 2009-11-02 2013-03-14 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線通信システムにおけるランダム・アクセス・シグナリングのための装置および方法
US8774302B2 (en) 2011-03-17 2014-07-08 Fujitsu Limited Wireless communication system and wireless communication method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013509845A (ja) * 2009-11-02 2013-03-14 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線通信システムにおけるランダム・アクセス・シグナリングのための装置および方法
US8923218B2 (en) 2009-11-02 2014-12-30 Qualcomm Incorporated Apparatus and method for random access signaling in a wireless communication system
US8774302B2 (en) 2011-03-17 2014-07-08 Fujitsu Limited Wireless communication system and wireless communication method

Also Published As

Publication number Publication date
JP5128929B2 (ja) 2013-01-23
KR20090071336A (ko) 2009-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3068058B1 (en) Beam training method and device in communication system
JP5844413B2 (ja) ワイヤレス通信システムにおける指向性クリアチャネルアセスメントのための方法および装置
JP4541165B2 (ja) 無線通信システム及び送信装置
KR100817672B1 (ko) 송신 방법 및 수신 방법과 그들을 이용한 무선 장치
JP4663734B2 (ja) ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク中の同数でない送信機および受信機のチェーンを具備する装置のためにインプリシット・フィードバックが可能なシステムおよび方法
KR101772040B1 (ko) 이동통신 시스템에서 빠른 빔 링크 형성을 위한 방법 및 장치
KR102219997B1 (ko) 무선 통신 시스템에서 사이드링크 리소스에 대한 빔 센싱을 핸들링하는 방법 및 장치
JP2006229359A (ja) キャリブレーション方法ならびにそれを利用した基地局装置、端末装置および無線装置
CN101116264B (zh) 传输速率测量的方法与装置
KR100895576B1 (ko) 다중입력 다중출력 무선 랜 환경에서 안테나를 선택하여데이터를 전송하는 방법
JP4435098B2 (ja) 無線通信装置および無線通信方法
JP2008160532A (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP2005520381A (ja) スマートアンテナおよびダイバーシティ技法を実施するための方法およびシステム
TWI385950B (zh) 收訊方法及裝置
TW202234843A (zh) 無線通訊裝置、操作無線通訊裝置的方法以及操作基地台與無線通訊裝置通訊的方法
JP4610388B2 (ja) 無線装置
JP5128929B2 (ja) 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法
JP4574565B2 (ja) 無線通信システム及び無線通信方法
JP2012175476A (ja) 無線通信システム、制御装置、無線通信方法、及びプログラム
JP2003032223A (ja) ダイバーシティ受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101109

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20101109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees