JP2009157976A - 光ディスク装置及び光ディスク装置のイコライザ調整方法 - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスク装置のイコライザ調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで検出したRF信号に対してイコライザ調整をより一層効率良く短時間で行う。
【解決手段】制御部11は、ジッタ値計測器85で計測した3点のブースト量bt1,bt2,bt3に対する3点のジッタ値jt1,jt2,jt3のうちで2点目のジッタ値jt2が最小でなかった場合は、3点のブースト量の漸減又は漸増の範囲をずらして波形等化器81Aに再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで3点のブースト量の変化と3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量bt−bestを求めて、最適なブースト量を波形等化器81Aに設定することを特徴とする光ディスク装置10Aを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、光ディスクからの戻り光を光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なうにあたって、イコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことができる光ディスク装置及び光ディスク装置のイコライザ調整方法に関するものである。
一般的に、CD(Compact Disc)や、CDよりも高密度化を図ったDVD(Digital Versatile Disc)とか、DVDよりも更に超高密度化を図ったBD(Blu−ray Disc)などの円盤状の光ディスクは、音楽データや映像データとかコンピュータデータなどの情報信号を光ディスク基板の信号面上に螺旋状又は同心円状に形成したトラックに記録し、且つ、記録済みのトラックを再生する際に所望のトラックを高速にアクセスできることから多用されている。
この際、光ディスクは、再生専用タイプと記録再生タイプとに大別できる。
ここで、再生専用タイプの光ディスクは、樹脂材を用いて射出成形により円盤状のディスク基板の信号面上に凹凸状のピット列でトラックを螺旋状又は同心円状に形成して、この凹凸状のピット列上にアルミなどの反射膜を膜付けして信号面を形成している。
そして、再生専用タイプの光ディスクは、光ディスク装置内で光ディスクの径方向に移動自在に設けた光ピックアップから対物レンズを介して出射された再生用のレーザービームスポットを信号面に照射して、信号面から反射された戻りの反射光を多分割型フォトディテクタで受光することで、データを再生している。
一方、記録再生タイプの光ディスクは、樹脂材を用いて射出成形により円盤状のディスク基板の信号面上に凹凸状のグルーブとランドとでトラックを交互に螺旋状又は同心円状に予め形成し、これらのグルーブとランド上に記録層,反射層を順に膜付けして信号面を形成している。
そして、記録再生タイプの光ディスクは、光ディスク装置内で光ディスクの径方向に移動自在に設けた光ピックアップから対物レンズを介して出射された記録用のレーザービームスポットで信号面の記録層に情報信号を記録し、この後、記録済みの信号面を記録用のレーザービームスポットよりレーザーパワーが小さい再生用のレーザービームスポットで再生している。
ここで、上記した各種の光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ディスク装置内に設けた光ピックアップにより再生した時に、光ディスクからの戻り光を光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得られたTE信号(トラッキングエラー信号),FE(フォーカスエラー信号),RF(Radio Frequency)信号のうちでRF信号の信号波形の劣化を補償するために、RF信号に対してイコライザ調整を行うことは周知のことである。
一般的に、上記したRF信号には種々の周波数成分が含まれており、高い周波数ほどレベルが低く、低いレベルのままであるとRF信号のジッタが悪化する。また、RF信号に含まれた必要な周波数成分以外の周波数がある場合にもジッタの悪化につながる。
そこで、RF信号中でレベルの低い周波数成分をブーストしたり、RF信号中である周波数以上又は以下の成分をカットして、ジッタが少なくなるようにRF信号の周波数特性を調整することを「イコライザ調整」と呼称している。
上記したイコライザ調整は、RF信号に対するブースト量の調整と、RF信号に対するカットオフ周波数の調整の双方を組み合わせることによって行われている。
即ち、RF信号に対するブースト量の調整とは、RF信号中である周波数を中心としてRF信号をブーストしてゲインを上げる量を決定することである。
一方、RF信号に対するカットオフ周波数の調整とは、RF信号中である周波数以上又は以下もしくはある周波数幅の成分を、基準レベルより3dB低減させるポイントとなる周波数を決定することである。
この際、光ディスク装置内でRF信号に対してイコライザ調整を行う場合に、RF信号に対するブースト量の調整と、RF信号に対するカットオフ周波数の調整とによる双方を組み合わせて行うものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
まず、下記した特許文献1(特開2001−23167号公報)に開示された光ディスク装置及び再生方法では、ここでの図示を省略して、特許文献1を参照して簡略に説明すると、CPUにおいて、遮断周波数をαに設定して3点のブースト量におけるジッタ量を検出し、ジッタ量をブースト量の二次関数fで近似し、その最小点Dにおけるブースト量を計算する。この後、遮断周波数をα+βに設定して3点のブースト量におけるジッタ量を検出し、ジッタ量をブースト量の二次曲線f2で近似し、その最小の点Hにおけるブースト量を計算する。そして、ブースト量を遮断周波数の関数として点D,点Hを通る直線gで近似し、直線g上の点Iを計算する。更に、ローパスフィルタの遮断周波数及び等化器のブースト量を変化させ点D,点H,点Iにおけるジッタ量を検出してジッタ量を遮断周波数の二次関数hで近似し、その最小の点Jにおける遮断周波数及びブースト量を計算することで、9点におけるジッタ量の測定で、ローパスフィルタの遮断周波数及び等化器のブースト量を精度よく最適化することが可能であり、少ないジッタ量の測定で再生波形の適応等化を行うことが可能となる旨が記載されている。
次に、下記した特許文献2(特開2002−8243号公報)に開示された光ディスク再生装置のイコライザ調整方法は、イコライザ調整を効率的に短時間で行うために本出願人が先に提案したものであり、ここでの図示を省略して、特許文献2を参照して簡略に説明すると、まず、ステップS1にて、カットオフ周波数を固定して、ブースト量を第1の初期値から順次異ならせて、最もジッタの少ないブースト量をブースト量の最適値として仮決定する。次に、ステップS2にて、ブースト量を固定して、カットオフ周波数を第2の初期値から順次異ならせて、最もジッタの少ないカットオフ周波数をカットオフ周波数の最適値として仮決定する。次に、ステップS3にて、第1の初期値,第2の初期値を、複数の光ディスクそれぞれにおける最適なブースト量,カットオフ周波数を測定して平均化した平均値とすることで、イコライザ調整を効率的に短時間で行うことができる旨が記載されている。
特開2001−23167号公報 特開2002−8243号公報
ところで、上記した特許文献1に開示された光ディスク装置及び再生方法によれば、複数のブースト量や複数のカットオフ周波数についてジッタを合計で9回測定し、最もジッタの少ないブースト量とカットオフ周波数とを決定しているために、イコライザ調整に必ずある一定の時間がかかってしまい、イコライザ調整を短時間に行うことができないという問題点が生じる。
また、上記した特許文献2に開示された光ディスク再生装置のイコライザ調整方法によれば、上記した特許文献1よりもイコライザ調整の短時間化を図ることができるものの、ここでもブースト量の仮決定と、カットオフ周波数の仮決定との双方を行っているために、イコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことができない。
そこで、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、光ディスクからの戻り光を光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なうにあたって、イコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことができる光ディスク装置及び光ディスク装置のイコライザ調整方法が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
大きさ順に値が異なる3点のブースト量を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有するイコライザ回路と、
前記イコライザ回路からの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器と、を備え、
前記制御部は、前記ジッタ値計測器で計測した前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、前記3点のブースト量の漸減又は漸増の範囲をずらして前記波形等化器に再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで前記3点のブースト量の変化と前記3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めて、前記最適なブースト量を前記波形等化器に設定することを特徴とする光ディスク装置である。
また、第2の発明は、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
大きさ順に値が異なる3点のブースト量の設定範囲内に最適なブースト量が含まれるように適切な前記3点のブースト量を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有するイコライザ回路と、
前記イコライザ回路からの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器と、を備え、
前記制御部は、前記ジッタ値計測器で計測した前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めて、前記最適なブースト量を前記波形等化器に設定することを特徴とする光ディスク装置である。
また、第3の発明は、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有するイコライザ回路と、
前記イコライザ回路からの出力に対して前記3点のカットオフ周波数ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器と、を備え、
前記制御部は、前記ジッタ値計測器で計測した前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、前記3点のカットオフ周波数の漸減又は漸増の範囲をずらして前記ローパスフィルタに再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで前記3点のカットオフ周波数の変化と前記3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めて、前記最適なカットオフ周波数を前記ローパスフィルタに設定することを特徴とする光ディスク装置である。
また、第4の発明は、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数の設定範囲内に最適なカットオフ周波数が含まれるように適切な前記3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有するイコライザ回路と、
前記イコライザ回路からの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器と、を備え、
前記制御部は、前記ジッタ値計測器で計測した前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めて、前記最適なカットオフ周波数を前記ローパスフィルタに設定することを特徴とする光ディスク装置である。
また、第5の発明は、複数種の光ディスクの各信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより選択的に再生した時に、各光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得た各RF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
前記複数種の光ディスクの種類を判別する光ディスク種類判別手段と、
大きさ順に値が異なる3点のブースト量及び大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量及び前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有する第1のイコライザ回路と、
固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有する第2のイコライザ回路と、
前記第1のイコライザ回路からの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測すると共に、前記第2のイコライザ回路からの出力に対して前記3点のカットオフ周波数ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器とを備え、
前記第1のイコライザ回路と、前記第2のイコライザ回路とを前記光ディスク種類判別手段からの判別結果に応じて選択的に切り換える切り換え手段と、
を備えたことを特徴とする光ディスク装置である。
また、第6の発明は、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
大きさ順に値が異なる3点のブースト量を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なうイコライザ調整ステップと、
前記イコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、を含み、
前記制御ステップは、前記ジッタ値計測ステップで計測した前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、前記3点のブースト量の漸減又は漸増の範囲をずらして前記波形等化器に再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで前記3点のブースト量の変化と前記3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めて、前記最適なブースト量を前記波形等化器に設定することを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法である。
また、第7の発明は、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
大きさ順に値が異なる3点のブースト量の設定範囲内に最適なブースト量が含まれるように適切な前記3点のブースト量を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なうイコライザ調整ステップと、
前記イコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、を含み、
前記制御ステップは、前記ジッタ値計測ステップで計測した前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めて、前記最適なブースト量を前記波形等化器に設定することを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法である。
また、第8の発明は、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なうイコライザ調整ステップと、
前記イコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のカットオフ周波数ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、を含み、
前記制御ステップは、前記ジッタ値計測ステップで計測した前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、前記3点のカットオフ周波数の漸減又は漸増の範囲をずらして前記ローパスフィルタに再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで前記3点のカットオフ周波数の変化と前記3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めて、前記最適なカットオフ周波数を前記ローパスフィルタに設定することを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法である。
また、第9の発明は、光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数の設定範囲内に最適なカットオフ周波数が含まれるように適切な前記3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なうイコライザ調整ステップと、
前記イコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、を含み、
前記制御ステップは、前記ジッタ値計測ステップで計測した前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めて、前記最適なカットオフ周波数を前記ローパスフィルタに設定することを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法である。
また、第10の発明は、複数種の光ディスクの各信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより選択的に再生した時に、各光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得た各RF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
前記複数種の光ディスクの種類を判別する光ディスク種類判別ステップと、
大きさ順に値が異なる3点のブースト量及び大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量及び前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なう第1のイコライザ調整ステップと、
固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なう第2のイコライザ調整ステップと、
前記第1のイコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測すると共に、前記第2のイコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のカットオフ周波数ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、
前記第1のイコライザ調整ステップと、前記第2のイコライザ調整ステップとを前記光ディスク種類判別ステップからの判別結果に応じて選択的に切り換える切り換えステップと、
を含むことを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法である。
上記した第1の発明の光ディスク装置及び上記した第6の発明の光ディスク装置のイコライザ調整方法によれば、光ディスクで再生したRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路(イコライザ調整ステップ)でイコライザ調整を行う際に、イコライザ回路(イコライザ調整ステップ)内のローパスフィルタに対して固定値のカットオフ周波数に設定した上で、イコライザ回路(イコライザ調整ステップ)内の波形等化器に対して大きさ順に値が異なる3点のブースト量を順次設定したときに、制御部(制御ステップ)は、ジッタ値計測器(ジッタ値計測ステップ)で計測した3点のブースト量に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、3点のブースト量の漸減又は漸増の範囲をずらして波形等化器に再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで3点のブースト量の変化と3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めて、最適なブースト量を波形等化器に設定することで、先に説明した特許文献1及び特許文献2よりもイコライザ調整中にジッタ値の計測回数を削減できるために、イコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことができる。
また、上記した第2の発明の光ディスク装置及び上記した第7の発明の光ディスク装置のイコライザ調整方法によれば、光ディスクで再生したRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路(イコライザ調整ステップ)でイコライザ調整を行う際に、イコライザ回路(イコライザ調整ステップ)内のローパスフィルタに対して固定値のカットオフ周波数に設定した上で、イコライザ回路(イコライザ調整ステップ)内の波形等化器に対して大きさ順に値が異なる3点のブースト量の設定範囲内に最適なブースト量が含まれる可能性が高くなるように、適切な3点のブースト量を制御部(制御ステップ)のメモリ内に予め準備しておくことで、制御部(制御ステップ)は、ジッタ値計測器(ジッタ値計測ステップ)で計測した3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めているので、3点のみのジッタ値の測定でジッタ値が最小となるような最適なブースト量が決定できることになり、イコライザ調整を更により一層効率良く短時間で行うことができる。
また、上記した第3の発明の光ディスク装置及び上記した第8の発明の光ディスク装置のイコライザ調整方法によれば、光ディスクで再生したRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路(イコライザ調整ステップ)でイコライザ調整を行う際に、イコライザ回路(イコライザ調整ステップ)内の波形等化器に対して固定値のブースト量に設定した上で、イコライザ回路(イコライザ調整ステップ)内のローパスフィルタに対して大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を順次設定したときに、制御部(制御ステップ)は、ジッタ値計測器(ジッタ値計測ステップ)で計測した3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、3点のカットオフ周波数の漸減又は漸増の範囲をずらしてローパスフィルタに再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで3点のカットオフ周波数の変化と3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めて、最適なカットオフ周波数をローパスフィルタに設定することで、先に説明した特許文献1及び特許文献2よりもイコライザ調整中にジッタ値の計測回数を削減できるために、イコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことができる。
また、上記した第4の発明の光ディスク装置及び上記した第9の発明の光ディスク装置のイコライザ調整方法によれば、光ディスクで再生したRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路(イコライザ調整ステップ)でイコライザ調整を行う際に、イコライザ回路(イコライザ調整ステップ)内の波形等化器に対して固定値のブースト量に設定した上で、イコライザ回路(イコライザ調整ステップ)内のローパスフィルタに対して大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数の設定範囲内に最適なカットオフ周波数が含まれる可能性が高くなるように、適切な3点のカットオフ周波数を制御部(制御ステップ)のメモリ内に予め準備しておくことで、制御部(制御ステップ)は、ジッタ値計測器(ジッタ値計測ステップ)で計測した3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めているので、3点のみのジッタ値の測定でジッタ値が最小となるような最適なカットオフ周波数が決定できることになり、イコライザ調整を更により一層効率良く短時間で行うことができる。
また、上記した第5の発明の光ディスク装置及び上記した第10の発明の光ディスク装置のイコライザ調整方法によれば、複数種の光ディスクで選択的に再生した各RF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路(イコライザ調整ステップ)でイコライザ調整を行う際に、大きさ順に値が異なる3点のブースト量を用いる第1のイコライザ回路(第1のイコライザ調整ステップ)と、大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を用いる第2のイコライザ回路(第2のイコライザ調整ステップ)とを、光ディスク種類判別手段(光ディスク種類判別ステップ)から出力される判別結果に応じて切り換え手段(切り換えステップ)により選択的に切り換えているので、光ディスクの種類に応じて3点のブースト量や、3点のカットオフ周波数を制御部(制御ステップ)のメモリ内にそれぞれ予め準備しておくことで、光ディスクの種類に応じて第1,第2のイコライザ回路(第1,第2のイコライザ調整ステップ)ごとに3点のみのジッタ値の測定でジッタ値が最小となるような最適なブースト量やカットオフ周波数が決定できることになり、イコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことが可能であると共に、光ディスクの種類に応じて多様にイコライザ調整を行うことができる。
以下に本発明に係る光ディスク装置及び光ディスク装置のイコライザ調整方法の一実施例について図1〜図8を参照して、実施例1,実施例2,実施例3の順に詳細に説明する。
図1は本発明に係る実施例1の光ディスク装置の全体構成を示した構成図、
図2は図1に示した光ピックアップ内に設けた多分割型フォトディテクタを拡大して示した図である。
図1に示した如く、実施例1の光ディスク装置10Aでは、この内部に装置全体を制御するための制御部11がマイクロコンピュータを用いて設けられており、且つ、制御部11内には制御動作を指令するソフトを予め格納したROM11aと、後述するイコライザ調整時にブースト量やカットオフ周波数(遮断周波数)とかジッタ値などを一時的に記憶させるRAM11bと、イコライザ調整時に使用する演算部11c及び判断部11dとが設けられている。
また、光ディスク装置10A内には、光ディスクDとして例えばBD規格に準拠したBD(Blu−ray Disc)と、DVD規格に準拠したDVD(Digital Versatile Disc)とのいずれか一方が、スピンドルモータ12の軸12aに固着したターンテーブル13上に選択的に着脱可能に搭載されて、上方からディスククランパ14でターンテーブル13上に押圧されてしっかりとクランプされていると共に、制御回路11からの指令で動作する第1モータ駆動回路15を介してスピンドルモータ12の回転数がCLV制御されて、光ディスクDがターンテーブル13及びディスククランパ14と一体に回転自在になっている。
また、光ディスクDの下方には、光ピックアップ20が光ディスクDの半径方向に移動自在に設けられており、この光ピックアップ20は、光ピックアップ筐体21の螺合部21aが制御部11からの指令で動作する第2モータ駆動回路16により回転駆動されるスレッドモータ17に連結したリードスクリュー18に螺合することで、光ディスクDの半径方向に直線移動自在に設けられている。
上記した光ピックアップ20は、再生専用タイプの光ディスクと、記録再生可能タイプの光ディスクとに対応できるようにメインビームと一対のサブビームとを使用する方式を採用して構成されているが、再生専用の光ディスクだけに対応させる場合には1ビーム方式でも可能である。
具体的に説明すると、光ピックアップ20の光ピックアップ筐体21内には、波長が400nm近辺の第1レーザー光L1を出射するBD用の第1レーザー光源22a及び波長650nm近辺の第2レーザー光L2を出射するDVD用の第2レーザー光源22bと、これら第1又は第2レーザー光源22a又は22bからのレーザー光を平行光に変換するコリメータレンズ23と、この平行光のレーザー光をメインビームと2つのサブビームとによる3ビームに分離する回折素子24と、第1又は第2レーザー光源22a又は22bからのレーザー光と光ディスクDからの戻り光とを分離するビームスプリッタ25と、平行光のレーザー光を円偏光に変換するλ/4板26と、レンズホルダ27内に取り付けられてメインビームと2つのサブビームとによる3ビームの第1又は第2レーザービームL1又はL2を光ディスクDの信号面上に集光するBD,DVD共用の対物レンズ28と、レンズホルダ27の外周に取り付けられて対物レンズ28をトラッキング方向及びフォーカス方向に揺動させるトラッキングコイル29及びフォーカスコイル30と、光ディスクDの信号面で反射されたメインビームと2つのサブビームとによる3ビームの戻り光を検出レンズ31,シリンドリカルレンズ32を介して検出する多分割型フォトディテクタ33とで構成されている。
そして、制御部11の指令により半導体レーザー駆動回路19及びスイッチSW1を介して第1,第2レーザー光源22a,22bのいずれか一方を選択的に始動させて所定波長のレーザー光を出射させると、このレーザー光はコリメータレンズ23,回折素子24,ビームスプリッタ25,λ/4板26を経由して対物レンズ28に入射され、この対物レンズ28で絞り込んだメインビームと2つのサブビームとによる3ビームの第1又は第2レーザービームL1又はL2が光ディスクDの信号面に到達し、メインビームは信号面中の一つのトラックにスポット状に照射されると共に、2つのサブビームは一つのトラックを中心とした両側にスポット状に照射されている。
この際、上記した半導体レーザー駆動回路19は、光ディスクDの信号面に情報信号を記録する場合には、ここに印加される記録信号RSに応じて第1,第2レーザー光源22a,22bのいずれか一方から記録パワーを持たせた記録用のレーザー光を出射させるように駆動し、一方、記録済みの光ディスクDを再生する場合には記録パワーよりもパワーが小さい再生用のレーザー光を出射させるように駆動している。
また、上記した対物レンズ28は、BDに対して開口数(NA)が略0.85程度であり、且つ、DVDに対して開口数(NA)が略0.65程度となるようにλ/4板26と対向する面側に開口制限処理が施されている。
この後、光ディスクDの信号面に膜付けした金属反射層(図示せず)で反射されたメインビームの戻り光と2つのサブビームの戻り光とが、対物レンズ28,λ/4板26を通過してビームスプリッタ25で反射されて検出レンズ31,シリンドリカルレンズ32を介して多分割型フォトディテクタ33上にそれぞれに集光される。
ここで、多分割型フォトディテクタ33は、図2に拡大して示したように、光ディスクD上の一つのトラックに照射したメインビームMBの戻り光を検出する4個の受光領域A〜Dと、一つのトラックに隣接する一方のトラックに照射した一方のサブビームSB1を検出する2個の受光領域E,Fと、一つのトラックに隣接する他方のトラックに照射した他方のサブビームSB2を検出する2個の受光領域G,Hとが一つの半導体基板(図示せず)上に配置されており、各領域A〜Hは光ディスクDのトラック方向及び半径方向に対して図示の配置関係となっている。尚、再生専用の光ディスクだけに対応させた1ビーム方式では、一つのトラックに照射したメインビームMBだけである。
再び図1に戻り、光ピックアップ20内の多分割型フォトディテクタ33より後段には、トラッキング制御系としてTE(トラッキングエラー)信号検出回路40と第1A/D変換器41とが制御部11に接続され、且つ、フォーカス制御系としてFE(フォーカスエラー)信号検出回路50と第2A/D変換器51とが制御部11に接続されていると共に、更に、多分割型フォトディテクタ33より後段にRF信号検出回路60が設けられている。
ここで、上記したTE信号検出回路40では、対物レンズ28を光ディスクDに対してトラッキング方向に制御するためのトラッキングエラー信号TEを検出しており、このトラッキングエラー信号TEは周知のDPP(Differential Push Pull)法により図2に示した多分割型フォトディテクタ33内の各受光領域A〜Hで受光した各検出信号に対して下記の式1に基づいて演算処理されている。
[数1]
TE={(A+D)−(B+C)}+{(E−F)+(G−H)} (式1)。
そして、TE信号検出回路40で検出したアナログのトラッキングエラー信号TEを第1A/D変換器41でディジタルのトラッキングエラー信号TEに変換して制御部11に入力させ、この後、制御部11内でトラッキングエラー信号TEに基づいてトラッキング制御駆動信号TDを生成して、このトラッキング制御駆動信号TDを第1D/A変換器42とTD DRIVE(トラッキング駆動)回路43とを介してトラッキングコイル29に印加することで、対物レンズ28が光ディスクDに対してトラッキング制御できるようになっている。
次に、上記したFE信号検出回路50では、対物レンズ28を光ディスクDに対してフォーカス方向に制御するためのフォーカスエラー信号FEを検出しており、このフォーカスエラー信号FEは周知の非点収差法により図2に示した多分割型フォトディテクタ33内の各受光領域A〜Dで受光した各検出信号に対して下記の式2に基づいて演算処理されている。
[数2]
FE=(A+C)−(B+D) (式2)。
そして、FE信号検出回路50で検出したアナログのフォーカスエラー信号FEを第2A/D変換器51でディジタルのフォーカスエラー信号FEに変換して制御部11に入力させ、この後、制御部11内でフォーカスエラー信号FEに基づいてフォーカス制御駆動信号FDを生成して、このフォーカス制御駆動信号FDを第2DA変換器52とFD DRIVE(フォーカス駆動)回路53とを介してフォーカスコイル30に印加することで、対物レンズ28が光ディスクDに対してフォーカス制御できるようになっている。
次に、上記したRF信号検出回路60では、光ディスクDの信号面に記録された映像データとか音声データなどによるデータ信号RF(以下、RF信号と呼称する)を以下図2に示した多分割型フォトディテクタ33内の各受光領域A〜Dで受光した各検出信号に対して下記の式3に基づいて加算演算処理されている。
[数3]
RF=A+B+C+D (式4)。
また、FE信号検出回路50及びRF信号検出回路60の各後段には、ターンテーブル13上に装着された光ディスクDがBDであるか、それともDVDであるかを判別するための光ディスク種類判別回路70が設けられている。
上記した光ディスク種類判別回路70では、FE信号検出回路50から出力されたフォーカスエラー信号FEと、RF信号検出回路60から出力されたRF信号とが入力されており、ここでは例えば特開2006−323936号公報に開示された技術的思想などを用いて、例えば最初に最短波長であるBD用の第1レーザー光源22aから400nm近辺の第1レーザー光L1を発光させて、光ディスクDに対して対物レンズ28でフォーカスサーチし、RF信号による全反射光量を演算して、光ディスクDが装着されているか否かを判別すると共に、装着されている光ディスクDがBDであればBD判別信号Dbを制御部11に出力する一方、DVDであればDVD判別信号Ddを制御部11に出力するようになっている。
尚、光ディスク種類判別回路70は、上記の方法に限られる訳ではなく、BDとDVDとが判別できればいかなる方法でも良いものである。
更に、RF信号検出回路60の後段には、実施例1の要部となるイコライザ回路80Aが光ディスク種類判別回路70とは別に分岐して設けられている。
上記したイコライザ回路80A内は、波形等化器81Aと、LPF(ローパスフィルタ)82Aとで構成されている。
そして、イコライザ回路80A内の波形等化器81Aでは、制御部11のRAM11b内に予め記憶させておいた大きさ順に値が異なる3点のブースト量bt1,bt2,bt3を入力させて、これら3点のブースト量bt1,bt2,bt3を用いて後述するイコライザ調整方法によりジッタ値が最も小さくなる最適なブースト量を求めて、この最適なブースト量によりRF信号中である周波数を中心としてRF信号をブーストしてゲインを上げるようになっている。
この際、制御部11のRAM11b内に予め記憶させた大きさ順に値が異なる3点のブースト量bt1,bt2,bt3については、BD規格及びDVD規格に準拠した複数のテスト用光ディスクや市販されている複数の光ディスクから、光ディスクの種類ごとに決定しておくのが好ましく、光ディスク種類判別回路70から出力されるBD判別信号Db又はDVD判別信号Ddに応じて制御部11のRAM11b内から3点のブースト量bt1,bt2,bt3を順次出力すれば良い。
また、イコライザ回路80A内のLPF82Aでは、制御部11のRAM11b内に予め記憶させた固定値のカットオフ周波数cf0又はLPF82Aの内部に予め記憶させた固定値のカットオフ周波数cf0が設定されており、この固定値のカットオフ周波数cf0によりRF信号中である周波数以上又は以下もしくはある周波数幅の成分を、基準レベルより3dB低減させるようになっている。
従って、実施例1の要部となるイコライザ回路80A内では、RF信号に対するカットオフ周波数を固定するも、RF信号に対するブースト量を大きさ順に値が異なる3点のブースト量bt1,bt2,bt3を用いてジッタ値が最も小さくなる最適なブースト量を求めることで後述する本発明に係る実施例1の光ディスク装置のイコライザ調整方法を実施しているので、光ディスクDからの戻り光を光ピックアップ20内の多分割型フォトディテク33で受光して得たRF信号に対してイコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことができるものである。
そして、イコライザ回路80Aからの出力は、この後段に設けた二値化回路83で二値化されて二値化データTDが3つに分岐されてPLL(Phase Locked Loop)回路84とジッタ値計測器85と信号処理回路86とにそれぞれ入力されている。
上記したPLL回路84では、二値化回路83から出力された二値化データTDに対して位相を同期させたクロックCLKを生成し、このクロックCLKをジッタ値計測器85に入力させている。
また、上記したジッタ値計測器85では、二値化回路83から出力された二値化データTDと、PLL回路84から出力されたクロックCLKとの位相のズレ(以下、ジッタ値と呼称する)を計測して、RF信号に対するジッタ値jtを制御部11のRAM11b内に一時的に格納している。
また、上記した信号処理回路86では、二値化回路83から出力された二値化データTDを基にして、光ディスク種類検出回路70で検出した光ディスクDの種類に応じて、光ディスクDの規格に対応した所定のフォーマットに基づいてメインデータ信号MDを得ている。
尚、上記した実施例1の光ディスク装置10Aでは、複数種の光ディスクDとして、BDとDVDとを選択的に装着可能に構成したが、これに限ることなく、周知のCDも適用できるように、波長が780nm近辺の第3レーザー光を出射するCD用の第3レーザー光源(図示せず)を設けても良く、このCDの場合には対物レンズ28の開口数が略0.45程度になるように対物レンズ28に対して開口制限処理を施せば良いものである。
ここで、上記のように構成した実施例1の光ディスク装置10Aにより実施例1の光ディスク装置のイコライザ調整方法について、先に説明した図1と、新たな図3及び図4を併用して説明する。
図3は本発明に係る実施例1の光ディスク装置のイコライザ調整方法を説明するためのフロー図、
図4は本発明に係る実施例1の光ディスク装置のイコライザ調整方法において、ブースト量とジッタ値との関係を示した特性図である。
図3に示した如く、実施例1のイコライザ調整を開始すると、まず、ステップS1では、イコライザ回路80A内の波形等化器81Aに対して、制御部11のRAM11b内に予め記憶させておいた大きさ順に値が異なる3点のブースト量bt1,bt2,bt3のうちで1点目のブースト量の初期値bt1を入力して、このブースト量の初期値bt1を波形等化器81Aに設定する。
次に、ステップS2では、ブースト量の初期値bt1に設定したイコライザ回路80Aからの出力を二値化回路83で二値化して、二値化データTDをPLL回路84とジッタ値計測器85とに供給し、このジッタ値計測器85でブースト量の初期値bt1に対応して1点目のジッタ値jt1を計測して、この1点目のジッタ値jt1を制御部11のRAM11b内に一時的に記憶させる。
次に、ステップS3では、ブースト量の初期値bt1よりも大きな値を有する2点目のブースト量bt2を制御部11のRAM11bからイコライザ回路80A内の波形等化器81Aに入力する。
次に、ステップS4では、ステップS2と同様な操作により、2点目のブースト量bt2と対応した2点目のジッタ値jt2を計測して、この2点目のジッタ値jt2を制御部11のRAM11b内に一時的に記憶させる。
次に、ステップS5では、2点目のブースト量bt2よりも大きな値を有する3点目のブースト量bt3を制御部11のRAM11bからイコライザ回路80A内の波形等化器81Aに入力する。
次に、ステップS6では、ステップS2及びステップ4と同様な操作により、3点目のブースト量bt3と対応した3点目のジッタ値jt3を計測して、この3点目のジッタ値jt3を制御部11のRAM11b内に一時的に記憶させる。
次に、ステップS7では、制御部11のRAM11b内に一時的に記憶させた3点のジッタ値jt1,jt2,jt3の大小関係を制御部11の演算部11c及び判断部11dにより判定して、1点目のジッタ値jt1が最小であるか否かを問い、判定の結果、1点目のジッタ値jt1が一番小さかった場合(YESの場合)、最適なブースト量は3点のブースト量bt1,bt2,bt3の変化範囲より小さい値であると推定して、ステップS8にてブースト量の初期値bt1を今回この初期値bt1よりも小さな値で波形等化器81Aに再度設定してステップS1に戻り、この後、ステップS1から3点のジッタ値測定の処理を再度繰り返す。
一方、ステップS7にて1点目のジッタ値jt1が最小でなかった場合(NOの場合)には、ステップS9にて、3点目のジッタ値jt3が最小であるか否かを問い、判定の結果、3点目のジッタ値jt1が一番小さかった場合(YESの場合)、最適なブースト量は3点のブースト量bt1,bt2,bt3の変化範囲より大きい値であると推定して、ステップS10にてブースト量の初期値bt1を今回この初期値bt1よりも大きな値で波形等化器81Aに再度設定してステップS1に戻り、この後、ステップS1から3点のジッタ値測定の処理を再度繰り返す。
言い換えると、上記したステップS8又は上記したステップS10では、ジッタ値計測器85で計測した3点のブースト量bt1,bt2,bt3に対する3点のジッタ値jt1,jt2,jt3のうちで2点目のジッタ値jt2が最小でなかった場合に、3点のブースト量bt1,bt2,bt3の漸増の範囲をずらして波形等化器81Aに再度設定していることになる。
尚、この実施例1では、上記したステップS8又は上記したステップS10において、3点のブースト量bt1,bt2,bt3の漸増の範囲をずらして波形等化器81Aに再度設定しているが、上記と逆に、3点のブースト量bt1,bt2,bt3の漸減の範囲をずらして波形等化器81Aに再度設定することでも良いものである。
次に、ステップS11では、ステップS9で3点目のジッタ値jt3が最小でない場合(NOの場合)であるので、ステップS7及びステップS9を合わせて2点目のジッタ値jt2が一番小さかった場合ということになり、3点のブースト量bt1,bt2,bt3の変化範囲内に最適な設定値が含まれると推定されるので、3点のブースト量bt1,bt2,bt3におけるジッタ値jt1,jt2,jt3を、図3に示したようなブースト量に対するジッタ値の二次曲線として近似させる。
次に、ステップS12では、上記した二次曲線のジッタ値最小点(頂点)におけるブースト量を計算により求め、これを最適なブースト量bt−bestとする。
次に、ステップS13では、ステップS12で求めた最適なブースト量bt−bestを制御部11を介してイコライザ回路80A内の波形等化器81Aに設定してイコライザ調整を終了する。
以上、詳述した本発明に係る実施例1の光ディスク装置及び光ディスク装置のイコライザ調整方法によれば、光ディスクDで再生したRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路80Aでイコライザ調整を行う際に、イコライザ回路80A内のLPF82Aに対して固定値のカットオフ周波数cf0に設定した上で、イコライザ回路80A内の波形等化器81Aに対して大きさ順に値が異なる3点のブースト量bt1,bt2,bt3を順次設定したときに、制御部11は、ジッタ値計測器85で計測した3点のブースト量bt1,bt2,bt3に対する3点のジッタ値jt1,jt2,jt3のうちで2点目のジッタ値jt2が最小でなかった場合は、3点のブースト量bt1,bt2,bt3の漸減又は漸増の範囲をずらして波形等化器81Aに再度設定し、2点目のジッタ値jt2が最小になるまで3点のブースト量bt1,bt2,bt3の変化と3点のジッタ値jt1,jt2,jt3の検出とを繰り返した後に、3点のブースト量bt1,bt2,bt3に対する3点のジッタ値jt1,jt2,jt3を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量bt−bestを求めて、最適なブースト量bt−bestを波形等化器81Aに設定することで、先に説明した特許文献1及び特許文献2よりもイコライザ調整中にジッタ値の計測回数を削減できるために、イコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことができる。
尚、上記した本発明に係る実施例1の光ディスク装置のイコライザ調整方法において、光ディスクDで再生したRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路80Aでイコライザ調整を行う際に、イコライザ回路80A内のLPF82Aに対して固定値のカットオフ周波数cf0に設定した上で、イコライザ回路80A内の波形等化器81Aに対して大きさ順に値が異なる3点のブースト量bt1,bt2,bt3の設定範囲内に最適なブースト量bt−bestが含まれる可能性が高くなるように、適切な3点のブースト量bt1,bt2,bt3を制御部11のRAM11b内に予め準備しておくことで、上記したステップ8及びステップ9を省略できるので、制御部11は、ジッタ値計測器85で計測した3点のブースト量bt1,bt2,bt3に対する3点のジッタ値jt1,jt2,jt3を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量bt−bestを求めているので、3点のみのジッタ値jt1,jt2,jt3の測定でジッタ値が最小となるような最適なブースト量bt−bestが決定できることになり、イコライザ調整を更により一層効率良く短時間で行うことができる。
図5は本発明に係る実施例2の光ディスク装置の全体構成を示した構成図である。
図5に示した本発明に係る実施例2の光ディスク装置10Bは、先に説明した本発明に係る実施例1の光ディスク装置10Aの構成と一部を除いて同様の構成であり、具体的には、実施例1の要部となるイコライザ回路80Aが実施例2の要部となるイコライザ回路80Bに置換されているだけであり、ここでは説明の便宜上、先に示した構成部材に対しては同一の符号を付して詳述を省略するものの、実施例2の要部となるイコライザ回路80Bについてのみ説明する。
図5に示した如く、本発明に係る実施例2の光ディスク装置10Bでは、実施例2の要部となるイコライザ回路80Bが、RF信号検出回路60の後段に光ディスク種類判別回路70とは別に分岐して設けられている。
上記したイコライザ回路80B内は、波形等化器81Bと、LPF82Bとで構成されている。
そして、イコライザ回路80B内の波形等化器81Bでは、制御部11のRAM11b内に予め記憶させた固定値のブースト量bt0又は波形等化器81Bの内部に予め記憶させた固定値のブースト量bt0が設定されており、この固定値のブースト量bt0によりRF信号中である周波数を中心としてRF信号をブーストしてゲインを上げるようになっている。
また、イコライザ回路80B内のLPF82Bでは、制御部11のRAM11b内に予め記憶させておいた大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を入力させて、これら3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を用いて後述するイコライザ調整方法によりジッタ値が最も小さくなる最適なカットオフ周波数を求めて、この最適なカットオフ周波数によりRF信号中である周波数以上又は以下もしくはある周波数幅の成分を、基準レベルより3dB低減させるようになっている。
この際、制御部11のRAM11b内に予め記憶させた大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3については、BD規格及びDVD規格に準拠した複数のテスト用光ディスクや市販されている複数の光ディスクから、光ディスクの種類ごとに決定しておくのが好ましく、光ディスク種類判別回路70から出力されるBD判別信号Db又はDVD判別信号Ddに応じて制御部11のRAM11b内から3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を順次出力すれば良い。
従って、実施例2の要部となるイコライザ回路80B内では、RF信号に対するブースト量を固定するも、RF信号に対するカットオフ周波数を大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を用いてジッタ値が最も小さくなる最適なカットオフ周波数を求めることで後述する本発明に係る実施例2の光ディスク装置のイコライザ調整方法を実施しているので、光ディスクDからの戻り光を光ピックアップ20内の多分割型フォトディテク33で受光して得たRF信号に対してイコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことができるものである。
そして、イコライザ回路80Bからの出力は、実施例1と同様に、この後段に設けた二値化回路83で二値化されて二値化データTDが3つに分岐されてPLL回路84とジッタ値計測器85と信号処理回路86とにそれぞれ入力されている。
ここで、上記のように構成した実施例2の光ディスク装置10Bにより実施例2の光ディスク装置のイコライザ調整方法について、先に説明した図5と、新たな図6及び図7を併用して説明する。
図6は本発明に係る実施例2の光ディスク装置のイコライザ調整方法を説明するためのフロー図、
図7は本発明に係る実施例2の光ディスク装置のイコライザ調整方法において、ブースト量とジッタ値との関係を示した特性図である。
図6に示した如く、実施例2のイコライザ調整を開始すると、まず、ステップS21では、イコライザ回路80B内のLPF82Bに対して、制御部11のRAM11b内に予め記憶させておいた大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3のうちで1点目のカットオフ周波数の初期値cf1を入力して、このカットオフ周波数の初期値cf1をLPF82Bに設定する。
次に、ステップS22では、カットオフ周波数の初期値cf1に設定したイコライザ回路80Bからの出力を二値化回路83で二値化して、二値化データTDをPLL回路84とジッタ値計測器85とに供給し、このジッタ値計測器85でカットオフ周波数の初期値cf1に対応して1点目のジッタ値jt1を計測して、この1点目のジッタ値jt1を制御部11のRAM11b内に一時的に記憶させる。
次に、ステップS23では、カットオフ周波数の初期値cf1よりも大きな値を有する2点目のカットオフ周波数cf2を制御部11のRAM11bからイコライザ回路80B内のLPF82Bに入力する。
次に、ステップS24では、ステップS22と同様な操作により、2点目のカットオフ周波数cf2と対応した2点目のジッタ値jt2を計測して、この2点目のジッタ値jt2を制御部11のRAM11b内に一時的に記憶させる。
次に、ステップS25では、2点目のカットオフ周波数cf2よりも大きな値を有する3点目のカットオフ周波数cf3を制御部11のRAM11bからイコライザ回路80B内のLPF82Bに入力する。
次に、ステップS26では、ステップS22及びステップ24と同様な操作により、3点目のカットオフ周波数cf3と対応した3点目のジッタ値jt3を計測して、この3点目のジッタ値jt3を制御部11のRAM11b内に一時的に記憶させる。
次に、ステップS27では、制御部11のRAM11b内に一時的に記憶させた3点のジッタ値jt1,jt2,jt3の大小関係を制御部11の演算部11c及び判断部11dにより判定して、1点目のジッタ値jt1が最小であるか否かを問い、判定の結果、1点目のジッタ値jt1が一番小さかった場合(YESの場合)、最適なカットオフ周波数は3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3の変化範囲より小さい値であると推定して、ステップS28にてカットオフ周波数の初期値cfを今回この初期値cf1よりも小さな値でLPF82Bに再度設定してステップS21に戻り、この後、ステップS21から3点のジッタ値測定の処理を再度繰り返す。
一方、ステップS27にて1点目のジッタ値jt1が最小でなかった場合(NOの場合)には、ステップS29にて、3点目のジッタ値jt3が最小であるか否かを問い、判定の結果、3点目のジッタ値jt1が一番小さかった場合(YESの場合)、最適なカットオフ周波数は3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3の変化範囲より大きい値であると推定して、ステップS30にてカットオフ周波数の初期値cf1を今回この初期値cf1よりも大きな値でLPF82Bに再度設定してステップS21に戻り、この後、ステップS21から3点のジッタ値測定の処理を再度繰り返す。
言い換えると、上記したステップS28又は上記したステップS30では、ジッタ値計測器85で計測した3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3に対する3点のジッタ値jt1,jt2,jt3のうちで2点目のジッタ値jt2が最小でなかった場合に、3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3の漸増の範囲をずらしてLPF82Bに再度設定していることになる。
尚、この実施例2では、上記したステップS28又は上記したステップS30において、3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3の漸増の範囲をずらしてLPF82Bに再度設定しているが、上記と逆に、3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3の漸減の範囲をずらしてLPF82Bに再度設定することでも良いものである。
次に、ステップS31では、ステップS29で3点目のジッタ値jt3が最小でない場合(NOの場合)であるので、ステップS27及びステップS29を合わせて2点目のジッタ値jt2が一番小さかった場合ということになり、3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3の変化範囲内に最適な設定値が含まれると推定されるので、3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3におけるジッタ値jt1,jt2,jt3を、図7に示したようなカットオフ周波数に対するジッタ値の二次曲線として近似させる。
次に、ステップS32では、上記した二次曲線のジッタ値最小点(頂点)におけるカットオフ周波数を計算により求め、これを最適なカットオフ周波数cf−bestとする。
次に、ステップS33では、ステップS32で求めた最適なカットオフ周波数cf−bestを制御部11を介してイコライザ回路80B内のLPF82Bに設定してイコライザ調整を終了する。
以上、詳述した本発明に係る実施例2の光ディスク装置及び光ディスク装置のイコライザ調整方法によれば、光ディスクDで再生したRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路80Bでイコライザ調整を行う際に、イコライザ回路80B内の波形等化器81Bに対して固定値のブースト量bt0に設定した上で、イコライザ回路80B内のLPF82Bに対して大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を順次設定したときに、制御部11は、ジッタ値計測器85で計測した3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3に対する3点のジッタ値jt1,jt2,jt3のうちで2点目のジッタ値jt2が最小でなかった場合は、3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3の漸減又は漸増の範囲をずらしてLPF82Bに再度設定し、2点目のジッタ値jt2が最小になるまで3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3の変化と3点のジッタ値jt1,jt2,jt3の検出とを繰り返した後に、3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3に対する3点のジッタ値jt1,jt2,jt3を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数cf−bestを求めて、最適なカットオフ周波数cf−bestをLPF82Bに設定することで、先に説明した特許文献1及び特許文献2よりもイコライザ調整中にジッタ値の計測回数を削減できるために、イコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことができる。
尚、上記した本発明に係る実施例2の光ディスク装置のイコライザ調整方法において、光ディスクDで再生したRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路80Bでイコライザ調整を行う際に、イコライザ回路80B内の波形等化器81Bに対して固定値のブースト量bt0に設定した上で、イコライザ回路80B内のLPF82Bに対して大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3の設定範囲内に最適なカットオフ周波数cf−bestが含まれる可能性が高くなるように、適切な3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を制御部11のRAM11b内に予め準備しておくことで、上記したステップ28及びステップ29を省略できるので、制御部11は、ジッタ値計測器85で計測した3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3に対する3点のジッタ値jt1,jt2,jt3を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数cf−bestを求めているので、3点のみのジッタ値jt1,jt2,jt3の測定でジッタ値が最小となるような最適なカットオフ周波数cf−bestが決定できることになり、イコライザ調整を更により一層効率良く短時間で行うことができる。
図8は本発明に係る実施例3の光ディスク装置の全体構成を示した構成図である。
図8に示した本発明に係る実施例3の光ディスク装置10Cは、先に説明した本発明に係る実施例1の光ディスク装置10Aの要部となるイコライザ回路80Aと、先に説明した本発明に係る実施例2の光ディスク装置10Bの要部となるイコライザ回路80Bとを共に備えている点が実施例1,2に対して異なるだけであり、ここでは説明の便宜上、先に示した構成部材に対しては同一の符号を付して詳述を省略するものの、実施例3の要部となるイコライザ回路80A,80Bについてのみ説明する。
図8に示した如く、本発明に係る実施例3の光ディスク装置10Cでも、実施例3の要部となるイコライザ回路80A,80Bが、RF信号検出回路60の後段に光ディスク種類判別回路70とは別に分岐して設けられている。
この際、イコライザ回路80Aは、実施例1と同様に、波形等化器81Aと、LPF82Aとで構成されており、波形等化器81Aでは、制御部11のRAM11b内に予め記憶させておいた大きさ順に値が異なる3点のブースト量bt1,bt2,bt3を入力させて、これら3点のブースト量bt1,bt2,bt3を用いてジッタ値が最も小さくなる最適なブースト量を求めて、この最適なブースト量によりRF信号中である周波数を中心としてRF信号をブーストしてゲインを上げるようになっていると共に、LPF82Aでは、制御部11のRAM11b内に予め記憶させておいた固定値のカットオフ周波数cf0を入力させて、この固定値のカットオフ周波数cf0によりRF信号中である周波数以上又は以下もしくはある周波数幅の成分を、基準レベルより3dB低減させるようになっている。
一方、イコライザ回路80Bは、実施例2と同様に、波形等化器81Bと、LPF82Bとで構成されており、波形等化器81Bでは、制御部11のRAM11b内に予め記憶させておいた固定値のブースト量bt0を入力させて、この固定値のブースト量bt0によりRF信号中である周波数を中心としてRF信号をブーストしてゲインを上げるようになっていると共に、LPF82Bでは、制御部11のRAM11b内に予め記憶させておいた大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を入力させて、これら3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を用いてジッタ値が最も小さくなる最適なカットオフ周波数を求めて、この最適なカットオフ周波数によりRF信号中である周波数以上又は以下もしくはある周波数幅の成分を、基準レベルより3dB低減させるようになっている。
また、イコライザ回路80A,80Bの後段には、スィッチSW2が接続されており、このスィッチSW2は光ディスク種類判別回路70から出力されるBD判別信号Db又はDVD判別信号Ddに応じてイコライザ回路80Aとイコライザ回路80Bとを選択的に切り換えている。
この際、例えば、BD用のBD判別信号Dbによってイコライザ回路80Aが選択され、且つ、DVD用のDVD判別信号Ddによってイコライザ回路80Bが選択されるように構成しても良いし、上記とは逆に、BD用のBD判別信号Dbによってイコライザ回路80Bが選択され、且つ、DVD用のDVD判別信号Ddによってイコライザ回路80Aが選択されるように構成しても良いものである。
更に、イコライザ回路80A,80Bからの各出力は、スィッチSW2によって選択的に切り換えられた後、このスィッチSW2の後段に設けた二値化回路83で二値化されて二値化データTDが3つに分岐されてPLL回路84とジッタ値計測器85と信号処理回路86とにそれぞれ入力されている。
そして、本発明に係る実施例3のイコライザ調整方法は、先に図3及び図4を用いて説明した本発明に係る実施例1のイコライザ調整方法と、先に図6及び図7を用いて説明した本発明に係る実施例2のイコライザ調整方法とを、光ディスク種類判別回路70から出力されるBD判別信号Db又はDVD判別信号Ddに応じてスィッチSW2を選択的に切り換えているので、ここでの詳述を省略する。
以上、詳述した本発明に係る実施例3の光ディスク装置及び光ディスク装置のイコライザ調整方法によれば、光ディスクDで再生したRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ回路80A,80Bでイコライザ調整を行う際に、大きさ順に値が異なる3点のブースト量bt1,bt2,bt3を用いるイコライザ回路80Aと、大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を用いるイコライザ回路80Bとを、光ディスク種類判別回路70から出力されるBD判別信号Db又はDVD判別信号Ddに応じてスィッチSW2により選択的に切り換えているので、光ディスクDの種類に応じて3点のブースト量bt1,bt2,bt3や、3点のカットオフ周波数cf1,cf2,cf3を制御部11内にそれぞれ予め準備しておくことで、光ディスクDの種類に応じて各イコライザ回路80A,80Bごとに3点のみのジッタ値の測定でジッタ値が最小となるような最適なブースト量やカットオフ周波数が決定できることになり、イコライザ調整をより一層効率良く短時間で行うことが可能であると共に、光ディスクDの種類に応じて多様にイコライザ調整を行うことができる。
本発明に係る実施例1の光ディスク装置の全体構成を示した構成図である。 図1に示した光ピックアップ内に設けた多分割型フォトディテクタを拡大して示した図である。 本発明に係る実施例1の光ディスク装置のイコライザ調整方法を説明するためのフロー図である。 本発明に係る実施例1の光ディスク装置のイコライザ調整方法において、ブースト量とジッタ値との関係を示した特性図である。 本発明に係る実施例2の光ディスク装置の全体構成を示した構成図である。 本発明に係る実施例2の光ディスク装置のイコライザ調整方法を説明するためのフロー図である。 本発明に係る実施例2の光ディスク装置のイコライザ調整方法において、カットオフ周波数とジッタ値との関係を示した特性図である。 本発明に係る実施例3の光ディスク装置の全体構成を示した構成図である。
符号の説明
10A 実施例1の光ディスク装置、
10B 実施例2の光ディスク装置、
10C 実施例3の光ディスク装置、
11 制御部、11a ROM、11b RAM、11c 演算部、11d 判断部、
12 スンピンドルモータ、12a 軸、13 ターンテーブル、
14 ディスククランパ、15 第1モータ駆動回路、16 第2モータ駆動回路、
17 スレッドモータ、18 リードスクリュー、19 半導体レーザー駆動回路、
20 光ピックアップ、21 光ピックアップ筐体、21a 螺合部、
22a 第1レーザー光源、22b 第2レーザー光源、23 コリメータレンズ、
24 回折素子、25 ビームスプリッタ、26 λ/4板、27 レンズホルダ、
28 対物レンズ、29 トラッキングコイル、30 フォーカスコイル、
31 検出レンズ、32 シリンドリカルレンズ、33 多分割型フォトディテクタ、
40 TE(トラッキングエラー)信号検出回路、
41 第1A/D変換器、42 第1D/A変換器、
43 TD DRIVE(トラッキング駆動)回路、
50 FE(フォーカスエラー)信号検出回路、
51 第2A/D変換器、52 第2D/A変換器、
53 FD DRIVE(フォーカス駆動)回路、
60 RF信号検出回路、
70 光ディスク種類判別回路、
80A,80B イコライザ回路、
81A,81B 波形等化器、 82A,82B LPF(ローパスフィルタ)、
83 二値化回路、84 PLL(Phase Locked Loop)回路、
85 ジッタ値計測器、86 信号処理回路、 SW1,SW2 スィッチ、
D 光ディスク、L1 第1レーザービーム、L2 第2レーザービーム、
TE トラッキングエラー信号、TD トラッキング制御駆動信号、
FE フォーカスエラー信号、FD フォーカス制御駆動信号、
Db BD判別信号、Dd DVD判別信号、 RF データ信号(RF信号)、
TD 二値化データ、CLK クロック、
bto,bt1,bt2,bt3 ブースト量、
cf0,cf1,cf2,cf3 カットオフ周波数、
jt,jt1,jt2,jt3 ジッタ値。

Claims (10)

  1. 光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
    大きさ順に値が異なる3点のブースト量を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
    前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有するイコライザ回路と、
    前記イコライザ回路からの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器と、を備え、
    前記制御部は、前記ジッタ値計測器で計測した前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、前記3点のブースト量の漸減又は漸増の範囲をずらして前記波形等化器に再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで前記3点のブースト量の変化と前記3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めて、前記最適なブースト量を前記波形等化器に設定することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
    大きさ順に値が異なる3点のブースト量の設定範囲内に最適なブースト量が含まれるように適切な前記3点のブースト量を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
    前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有するイコライザ回路と、
    前記イコライザ回路からの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器と、を備え、
    前記制御部は、前記ジッタ値計測器で計測した前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めて、前記最適なブースト量を前記波形等化器に設定することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
    大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
    固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有するイコライザ回路と、
    前記イコライザ回路からの出力に対して前記3点のカットオフ周波数ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器と、を備え、
    前記制御部は、前記ジッタ値計測器で計測した前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、前記3点のカットオフ周波数の漸減又は漸増の範囲をずらして前記ローパスフィルタに再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで前記3点のカットオフ周波数の変化と前記3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めて、前記最適なカットオフ周波数を前記ローパスフィルタに設定することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
    大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数の設定範囲内に最適なカットオフ周波数が含まれるように適切な前記3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
    固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有するイコライザ回路と、
    前記イコライザ回路からの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器と、を備え、
    前記制御部は、前記ジッタ値計測器で計測した前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めて、前記最適なカットオフ周波数を前記ローパスフィルタに設定することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 複数種の光ディスクの各信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより選択的に再生した時に、各光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得た各RF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置において、
    前記複数種の光ディスクの種類を判別する光ディスク種類判別手段と、
    大きさ順に値が異なる3点のブースト量及び大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量及び前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有する制御部と、
    前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有する第1のイコライザ回路と、
    固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有する第2のイコライザ回路と、
    前記第1のイコライザ回路からの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測すると共に、前記第2のイコライザ回路からの出力に対して前記3点のカットオフ周波数ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測器とを備え、
    前記第1のイコライザ回路と、前記第2のイコライザ回路とを前記光ディスク種類判別手段からの判別結果に応じて選択的に切り換える切り換え手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
    大きさ順に値が異なる3点のブースト量を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
    前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なうイコライザ調整ステップと、
    前記イコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、を含み、
    前記制御ステップは、前記ジッタ値計測ステップで計測した前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、前記3点のブースト量の漸減又は漸増の範囲をずらして前記波形等化器に再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで前記3点のブースト量の変化と前記3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めて、前記最適なブースト量を前記波形等化器に設定することを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法。
  7. 光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
    大きさ順に値が異なる3点のブースト量の設定範囲内に最適なブースト量が含まれるように適切な前記3点のブースト量を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
    前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なうイコライザ調整ステップと、
    前記イコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、を含み、
    前記制御ステップは、前記ジッタ値計測ステップで計測した前記3点のブースト量に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なブースト量を求めて、前記最適なブースト量を前記波形等化器に設定することを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法。
  8. 光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
    大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
    固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なうイコライザ調整ステップと、
    前記イコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のカットオフ周波数ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、を含み、
    前記制御ステップは、前記ジッタ値計測ステップで計測した前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値のうちで2点目のジッタ値が最小でなかった場合は、前記3点のカットオフ周波数の漸減又は漸増の範囲をずらして前記ローパスフィルタに再度設定し、2点目のジッタ値が最小になるまで前記3点のカットオフ周波数の変化と前記3点のジッタ値の検出とを繰り返した後に、前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めて、前記最適なカットオフ周波数を前記ローパスフィルタに設定することを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法。
  9. 光ディスクの信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより再生した時に、前記光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得たRF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
    大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数の設定範囲内に最適なカットオフ周波数が含まれるように適切な前記3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
    固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なうイコライザ調整ステップと、
    前記イコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、を含み、
    前記制御ステップは、前記ジッタ値計測ステップで計測した前記3点のカットオフ周波数に対する3点のジッタ値を二次曲線で近似し、この二次曲線のジッタ値が最小となる最適なカットオフ周波数を求めて、前記最適なカットオフ周波数を前記ローパスフィルタに設定することを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法。
  10. 複数種の光ディスクの各信号面に記録された情報信号を光ピックアップにより選択的に再生した時に、各光ディスクからの戻り光を前記光ピックアップ内の多分割型フォトディテクで受光して得た各RF信号に対してジッタ値が最小となるようにイコライザ調整を行なう光ディスク装置のイコライザ調整方法において、
    前記複数種の光ディスクの種類を判別する光ディスク種類判別ステップと、
    大きさ順に値が異なる3点のブースト量及び大きさ順に値が異なる3点のカットオフ周波数を予め記憶したメモリと、前記3点のブースト量及び前記3点のカットオフ周波数に対する各ジッタ値を比較判断する演算部及び判断部とを有して前記イコライザ調整を制御する制御ステップと、
    前記メモリから出力された前記3点のブースト量がイコライザ調整時にのみ入力される波形等化器と、固定値のカットオフ周波数が設定されたローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なう第1のイコライザ調整ステップと、
    固定値のブースト量が設定された波形等化器と、前記メモリから出力された前記3点のカットオフ周波数がイコライザ調整時にのみ入力されるローパスフィルタとを有して前記イコライザ調整を行なう第2のイコライザ調整ステップと、
    前記第1のイコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のブースト量ごとに各ジッタ値を計測すると共に、前記第2のイコライザ調整ステップからの出力に対して前記3点のカットオフ周波数ごとに各ジッタ値を計測するジッタ値計測ステップと、
    前記第1のイコライザ調整ステップと、前記第2のイコライザ調整ステップとを前記光ディスク種類判別ステップからの判別結果に応じて選択的に切り換える切り換えステップと、
    を含むことを特徴とする光ディスク装置のイコライザ調整方法。
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