JP2009152717A - 圧電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッケージの内側底部の電極部と圧電振動片の引き出し電極部との間の導電性の悪化に伴い発生する圧電素子の共振周波数シフトを改善する圧電素子を提供すること。
【解決手段】電極部13と引き出し電極部31との間に設けられたエポキシ系導電性接着剤70は、電極部13及び引き出し電極部31を構成する金属元素種の如何に関わらず電極部13及び引き出し電極部31と強固に密着し、且つ、物理的及び化学的安定性に優れることから電極部13と引き出し電極部31との間の導通性を十分に確保し、維持する。加えて、エポキシ系導電性接着剤70が設けられていない電極部13と引き出し電極部31との間に配置されたシリコン系接着剤75は、非導電性であることから、電極部13と引き出し電極部31との間の導電性の悪化に関与しない。よって、導電性の悪化に伴い発生する圧電素子1の共振周波数シフトを改善することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数種の接着剤で接続された圧電振動片がパッケージに内蔵された圧電素子に関する。
従来から、複数種の接着剤で接続された圧電振動片がパッケージに内蔵された圧電素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。この圧電素子は、圧電振動片の引き出し電極部とパッケージの内側底部の電極部とを接続する導電性接着剤を備えている。ここで、導電性接着剤としてのエポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤は、圧電振動片の引き出し電極部上に設けられている。また、導電性接着剤としてのシリコン系導電性接着剤は、圧電振動片の引き出し電極部上に設けられたエポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤とパッケージの内側底部の電極部との間に設けられている。または、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤は、パッケージの内側底部の電極部上に設けられている。また、シリコン系導電性接着剤は、パッケージの内側底部の電極部上に設けられたエポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤と圧電振動片の引き出し電極部との間に設けられている。または、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤は、圧電振動片の引き出し電極部上とパッケージの内側底部の電極部上とに設けられている。また、シリコン系導電性接着剤は、圧電振動片の引き出し電極部上に設けられたエポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤とパッケージの内側底部の電極部上に設けられたエポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤との間に設けられている。
特開2003−198311号公報(4〜6頁、図1〜図6)
しかしながら、従来の圧電素子では、圧電振動片の引き出し電極部とパッケージの内側底部の電極部とが、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤と、シリコン系導電性接着剤とで接続されている。シリコン系導電性接着剤の被接着物との密着性は、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤の被接着物との密着性に比べ劣る傾向にある。このことにより、シリコン系導電性接着剤と圧電振動片の引き出し電極部、シリコン系導電性接着剤とパッケージの内側底部の電極部、シリコン系導電性接着剤と、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤との間の密着性が十分に確保できない恐れがある。このことから、シリコン系導電性接着剤と圧電振動片の引き出し電極部との界面、シリコン系導電性接着剤とパッケージの内側底部の電極部との界面、シリコン系導電性接着剤と、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤との界面で極めて僅かな剥離が生じる恐れがある。この剥離によって、パッケージの内側底部の電極部と圧電振動片の引き出し電極部との間の導電性が悪化する。また、シリコン系導電性接着剤の物理的及び化学的安定性は、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系接着剤の物理的及び化学的安定性に比べ劣る傾向にある。このことにより、経時的にシリコン系導電性接着剤の電気抵抗値や電気容量値が変化する恐れがあることから、シリコン系導電性接着剤自体の導電性が悪化する可能性がある。したがって、上述の導電性の悪化に伴い、圧電素子の共振周波数シフトが発生しやすいという課題がある。
本発明は、上記の問題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる圧電素子は、内側底部に電極部が形成されたパッケージと、前記内側底部に対向するように配置され、端部に引き出し電極部が形成された圧電振動片と、前記電極部と前記引き出し電極部との間に設けられ、前記電極部と前記引き出し電極部とを接続するエポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤と、前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤が設けられていない前記電極部と前記引き出し電極部との間に設けられ、前記電極部と前記引き出し電極部とを接続するシリコン系接着剤とを備えてなることを特徴とする。
このような構成によれば、電極部と引き出し電極部とが、電極部と引き出し電極部との間に設けられたエポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤と、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤が設けられていない電極部と引き出し電極部との間に設けられたシリコン系接着剤とで接続されている。エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤は、電極部及び引き出し電極部を構成する金属元素種の如何に関わらず電極部及び引き出し電極部と強固に密着し、且つ、物理的及び化学的安定性に優れることから、電極部と引き出し電極部との間の導通性を十分に確保し、維持する。よって、導電性の悪化に伴い発生する圧電素子の共振周波数シフトを改善することが可能である。また、シリコン系接着剤は弾性を有することから、圧電素子に加わる衝撃力に伴い衝撃力が加わる方向の逆方向に向かって、圧電振動片に作用する慣性力を吸収する。よって、圧電素子の耐衝撃性を向上することが可能である。
[適用例2]上記適用例にかかる圧電素子において、前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤が、前記電極部と前記圧電振動片の一端に形成された引き出し電極部との間に設けられ、前記シリコン系接着剤が、前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤より前記圧電振動片の中心に近づくように設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤が、電極部と圧電振動片の一端に形成された引き出し電極部との間に設けられている。そして、シリコン系接着剤が、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤より圧電振動片の中心に近づくように設けられている。圧電素子に衝撃力が加わる場合、衝撃力に伴う慣性力が圧電振動片に作用する。この慣性力により、圧電振動片は、接着剤で接続された箇所と接着剤で接続されていない箇所との境界部となるシリコン系接着剤が設けられた箇所を支点に、振動することになる。この支点に、電極部と引き出し電極部とを接続し、弾性を有するシリコン系接着剤が設けられていることから、上述の慣性力を効率的に吸収する。そして、慣性力を効率的に吸収することによって、圧電振動片の振動が抑制され、圧電振動片とパッケージの内側底部との衝突による圧電振動片の劣化(割れ、欠け)が抑制される。よって、圧電素子の耐衝撃性をより向上することが可能である。
[適用例3]上記適用例にかかる圧電素子において、前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤が、前記電極部と前記圧電振動片の一端に形成された引き出し電極部との間に設けられ、前記シリコン系接着剤が、前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤を周状に囲むように設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤が、電極部と圧電振動片の一端に形成された引き出し電極部との間に設けられている。そして、シリコン系接着剤が、エポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤を周状に囲むように設けられている。よって、エポキシ系導電性接着剤とシリコン系接着剤、ポリイミド系導電性接着剤とシリコン系接着剤とは熱膨張係数が異なるが、圧電素子の温度変化により接着剤が膨張または収縮しても、圧電振動片は傾かないことからパッケージの内側底部に接触しない。したがって、振動が安定した圧電素子を提供することが可能である。
[適用例4]上記適用例にかかる圧電素子において、前記シリコン系接着剤が、非導電性の接着剤であることが好ましい。
このような構成によれば、シリコン系接着剤が非導電性の接着剤である。シリコン系接着剤がエポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤に比べ、電極部及び引き出し電極部である金属との密着性に劣る特性を有するが、シリコン系接着剤は非導電性であることから、電極部と引き出し電極部との間の導電性の悪化に関与しない。よって、導電性の悪化に伴い発生する圧電素子の共振周波数シフトをより改善することが可能である。
また、非導電性のシリコン系接着剤が非導電性のシリコン系接着剤を構成するシリコン樹脂が有する弾性より劣る弾性を有する導電性粒子を含有していない。このことにより、シリコン系導電性接着剤に比べ非導電性のシリコン系接着剤は優れた弾性を有することになることから、圧電素子に加わる衝撃力に伴ない圧電振動片に作用する慣性力をより効率的に吸収する。よって、圧電素子の耐衝撃性をさらに向上することが可能である。
以下、実施形態を図面に沿って説明する。以下の説明で参照する図は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺が実際とは異なる模式図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の圧電素子を示す平面図である。図2は、図1のA−A線断面図である。図1及び図2に示すように、圧電素子1は、パッケージ10と蓋体50とで形成された空間に圧電振動片30を内蔵している。パッケージ10は、一例としてセラミックグリーンシートを焼結した酸化アルミニウム質焼結体基板を積層して形成されている。パッケージ10の内側底部11には、一例として金で形成された一対の電極部13が設けられている。一対の電極部13は、不図示のパッケージ10の外部と接続されて、圧電振動片30に駆動電圧を供給するものである。
一対の電極部13の上にエポキシ系導電性接着剤70と非導電性のシリコン系接着剤75とが塗布され、このエポキシ系導電性接着剤70と非導電性のシリコン系接着剤75との上に圧電振動片30の引き出し電極部31が載置されている。そして、エポキシ系導電性接着剤70と非導電性のシリコン系接着剤75とが硬化され、パッケージ10の内側底部11の電極部13と圧電振動片30の引き出し電極部31とが接続されている。このエポキシ系導電性接着剤70と非導電性のシリコン系接着剤75とを用いたパッケージ10の内側底部11の電極部13と圧電振動片30の引き出し電極部31との接続の詳細については、後述する。
圧電振動片30は、一例として水晶で形成され、一端32側の基部34と、一端32の逆側である他端33側の一対の振動腕部35とを備えた、所謂、音叉型圧電振動片である。圧電振動片30の一端32のエポキシ系導電性接着剤70と触れる部分には駆動電圧を伝えるため、上述の引き出し電極部31が形成されており、これにより、圧電振動片30は、圧電振動片30の表面に形成された不図示の励振電極がエポキシ系導電性接着剤70を介して、パッケージ10の内側底部11の電極部13と電気的に接続されている。引き出し電極部31は、励振電極と一体に形成されて、励振電極に駆動電圧を伝えるものである。このため、引き出し電極部31は、圧電振動片30の製造工程において、圧電振動片30の励振電極と同時に形成されている。この励振電極及び引き出し電極部31は、一例として下層がクロム、上層が金で形成されている。
蓋体50は、パッケージ10の開放された側の端部に低融点ガラスのロー材80を介して接合されている。また、蓋体50は、後述の周波数調整を行うために光透過性の材料、一例としてガラスで形成されている。
また、パッケージ10の内側底部11に貫通孔15が設けられ、貫通孔15の孔内周面には金属が被覆されている。そして、パッケージ10内に圧電振動片30を固定した後で、貫通孔15には金属製の封止材85が充填されることにより、パッケージ10と蓋体50とで形成された空間が気密状態に封止される。その後、透明な蓋体50を介して、外部からレーザー光を圧電振動片30の不図示の金属膜に照射し、その一部を蒸散させることにより、質量削減方式の周波数調整を行うことができる。
ここで、金属製の封止材85としては、一例として金と錫との合金が用いられ、貫通孔15の孔内周面に形成された金属には、一例として下層がニッケル、上層が金のメッキ膜が用いられている。
次に、エポキシ系導電性接着剤70と非導電性のシリコン系接着剤75とを用いたパッケージ10の内側底部11の電極部13と圧電振動片30の引き出し電極部31との接続の詳細である本実施形態の特徴的構成について説明する。エポキシ系導電性接着剤70は、電極部13と引き出し電極部31との間に設けられている。そして、エポキシ系導電性接着剤70は、電極部13及び引き出し電極部31を構成する金属元素種の如何に関わらず電極部13及び引き出し電極部31と強固に密着し、且つ、物理的及び化学的安定性に優れることから、電極部13と引き出し電極部31との間の導通性を十分に確保し、維持する。また、シリコン系接着剤75は、エポキシ系導電性接着剤70より圧電振動片30の一端32に近づくように設けられている。そして、シリコン系接着剤75は、弾性を有することから、圧電素子1に加わる衝撃力に伴い衝撃力が加わる方向の逆方向に向かって、圧電振動片30に作用する慣性力を吸収する。なお、エポキシ系導電性接着剤70は、接着力を発揮する接着剤成分としてのエポキシ系の合成樹脂剤に、導電性の粒子としての銀製の細粒子が含有されている。
次に、パッケージ10の内側底部11の電極部13と圧電振動片30の引き出し電極部31との接続の詳細である接続工程について説明する。図3は、パッケージを示す平面図である。図4は、パッケージに圧電振動片が載置された状態を示す概略図である。図3に示すように、パッケージ10の内側底部11に形成された一対の電極部13に、エポキシ系導電性接着剤70の一定量をデイスペンスサーを用いて塗布する。次に、エポキシ系導電性接着剤70よりパッケージ10の一端17に近づくように、内側底部11に形成された一対の電極部13にシリコン系接着剤75の一定量をデイスペンスサーを用いて塗布する。次に、図4に示すように圧電振動片30をパッケージ10の内側底部11に対向するように、そして、パッケージ10の内側底部11に形成された電極部13と圧電振動片30の一端32に形成された引き出し電極部31とを対向させる。その後、圧電振動片30に軽く荷重をかけ、圧電振動片30を内蔵したパッケージ10を加温することで、エポキシ系導電性接着剤70及びシリコン系接着剤75を硬化し、電極部13と引き出し電極部31とを、エポキシ系導電性接着剤70及びシリコン系接着剤75を介して密着、接続する。なお、接続工程以外の製造工程は、公知の技術を用いた製造工程となる。
上述の第1の実施形態では、以下の効果が得られる。
(1)電極部13と引き出し電極部31とが、電極部13と引き出し電極部31との間に設けられたエポキシ系導電性接着剤70と、エポキシ系導電性接着剤70が設けられていない電極部13と引き出し電極部31との間に設けられたシリコン系接着剤75とで接続されている。エポキシ系導電性接着剤70は、電極部13及び引き出し電極部31を構成する金属元素種の如何に関わらず電極部13及び引き出し電極部31と強固に密着し、且つ、物理的及び化学的安定性に優れることから、電極部13と引き出し電極部31との間の導通性を十分に確保し、維持する。加えて、シリコン系接着剤75は、非導電性であることから、電極部13と引き出し電極部31との間の導電性の悪化に関与しない。よって、導電性の悪化に伴い発生する圧電素子1の共振周波数シフトを改善することができる。また、非導電性のシリコン系接着剤75は、エポキシ系導電性接着剤70はもとより、シリコン系導電性接着剤よりも優れた弾性を有することから、圧電素子1に加わる衝撃力に伴い衝撃力が加わる方向の逆方向に向かって、圧電振動片30に作用する慣性力を吸収する。よって、圧電素子1の耐衝撃性を向上することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、上述の実施形態と同じ内容については説明を省き、異なる内容を説明する。図5は、第2の実施形態の圧電素子を示す平面図である。図6は、図5のB−B線断面図である。図5及び図6に示すように、圧電素子2において、エポキシ系導電性接着剤70は、電極部13と引き出し電極部31との間に設けられている。また、圧電素子2において、シリコン系接着剤75は、エポキシ系導電性接着剤70より圧電振動片30の中心36に近づくように設けられている。
上述の第2の実施形態では、以下の効果が得られる。
(2)エポキシ系導電性接着剤70が、電極部13と引き出し電極部31との間に設けられている。そして、シリコン系接着剤75が、エポキシ系導電性接着剤70より圧電振動片30の中心36に近づくように設けられている。圧電素子2に衝撃力が加わる場合、衝撃力に伴う慣性力が圧電振動片30に作用する。この慣性力により、圧電振動片30は、接着剤で接続された箇所と接着剤で接続されていない箇所との境界部となるシリコン系接着剤75が設けられた箇所を支点37に、振動することになる。この支点37に、電極部13と引き出し電極部31とを接続し、弾性を有するシリコン系接着剤75が設けられていることから、上述の慣性力を効率的に吸収する。そして、慣性力を効率的に吸収することによって、圧電振動片30の振動が抑制され、圧電振動片30とパッケージ10の内側底部11との衝突による圧電振動片30の劣化(割れ、欠け)が抑制される。よって、圧電素子2の耐衝撃性をより向上することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、上述の実施形態と同じ内容については説明を省き、異なる内容を説明する。図7は、第3の実施形態の圧電素子を示す平面図である。図8は、図7のC−C線断面図である。図7及び図8に示すように、圧電素子3において、エポキシ系導電性接着剤70が電極部13と引き出し電極部31との間に配置されている。また、圧電素子3において、シリコン系接着剤75がエポキシ系導電性接着剤70を周状に囲むように設けられている。
上述の第3の実施形態では、以下の効果が得られる。
(3)エポキシ系導電性接着剤70が、電極部13と引き出し電極部31との間に設けられている。そして、シリコン系接着剤75が、エポキシ系導電性接着剤70を周状に囲むように設けられている。このことにより、電極部13と引き出し電極部31との間において、対称形状となるように接着剤が配置されている。よって、エポキシ系導電性接着剤70とシリコン系接着剤75とは熱膨張係数が異なるが、圧電素子3の温度変化により接着剤が膨張または収縮しても、圧電振動片30は傾かないことからパッケージ10の内側底部11に接触しない。したがって、振動が安定した圧電素子3を提供することができる。
なお、上記実施形態は上述の内容に限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲において上述の内容以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、圧電振動片30は、酸化亜鉛、タンタル酸リチウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ニオブ酸リチウムなどで形成されてもよい。
また、圧電振動片30は、矩形型圧電振動片や円形型圧電振動片などであってもよい。
また、エポキシ系導電性接着剤70に替えて、ポリイミド系導電性接着剤を用いてもよい。
また、エポキシ系導電性接着剤70及びシリコン系接着剤75のうち一方の接着剤は、一対の電極部13の上への圧電振動片30の設置前に塗布され、圧電振動片30の設置後に硬化されてもよい。そして、エポキシ系導電性接着剤70及びシリコン系接着剤75のうち他方の接着剤は、圧電振動片30の一対の電極部13の上への設置後(一方の接着剤の硬化後)、一対の電極部13と引き出し電極部31との隙間に入れ込むように塗布され、その後に硬化されてもよい。
また、一対の電極部13は、金合金、銀やアルミニウムなどで形成されてもよい。
また、引き出し電極部31は、下層がチタンやニッケルなどで形成されてもよく、上層が金合金や銀などで形成されてもよい。さらに、引き出し電極部31は、単層のアルミニウムなどで形成されてもよい。
また、封止材85は、金とゲルマニウムとの合金などであってもよい。
第1の実施形態の圧電素子を示す平面図。 図1のA−A線断面図。 パッケージを示す平面図。 パッケージに圧電振動片が載置された状態を示す概略図。 第2の実施形態の圧電素子を示す平面図。 図5のB−B線断面図。 第3の実施形態の圧電素子を示す平面図。 図7のC−C線断面図。
符号の説明
1,2,3…圧電素子、10…パッケージ、11…内側底部、13…電極部、30…圧電振動片、31…引き出し電極部、32…一端(端部)、36…中心、70…エポキシ系導電性接着剤、75…シリコン系接着剤。

Claims (4)

  1. 内側底部に電極部が形成されたパッケージと、
    前記内側底部に対向するように配置され、端部に引き出し電極部が形成された圧電振動片と、
    前記電極部と前記引き出し電極部との間に設けられ、前記電極部と前記引き出し電極部とを接続するエポキシ系導電性接着剤またはポリイミド系導電性接着剤と、
    前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤が設けられていない前記電極部と前記引き出し電極部との間に設けられ、前記電極部と前記引き出し電極部とを接続するシリコン系接着剤とを備えてなることを特徴とする圧電素子。
  2. 請求項1に記載の圧電素子において、
    前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤が、前記電極部と前記圧電振動片の一端に形成された引き出し電極部との間に設けられ、
    前記シリコン系接着剤が、前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤より前記圧電振動片の中心に近づくように設けられていることを特徴とする圧電素子。
  3. 請求項1に記載の圧電素子において、
    前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤が、前記電極部と前記圧電振動片の一端に形成された引き出し電極部との間に設けられ、
    前記シリコン系接着剤が、前記エポキシ系導電性接着剤または前記ポリイミド系導電性接着剤を周状に囲むように設けられていることを特徴とする圧電素子。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の圧電素子において、
    前記シリコン系接着剤が、非導電性の接着剤であることを特徴とする圧電素子。
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