JP2009145065A - 二次電池の状態検出装置 - Google Patents

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Yuji Nishi
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Abstract

【課題】二次電池の状態を高精度で検出する。
【解決手段】手段102は充放電中の所定期間を、二次電池40が放電状態かつ電流増加状態に在る第1パターンと、放電状態かつ電流減少状態に在る第2パターンと、充電状態かつ電流増加状態に在る第3パターンと、充電状態かつ電流減少状態に在る第4パターンとの各分割期間に分割し、各分割期間に含まれる端子電流I0および端子電圧V0に基づいてその分割期間における充電率を推定する。手段104は上記所定期間がSOC増加期間である場合には、第2または第3パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定SOCを抽出し、上記所定期間がSOC減少期間である場合には、第1または第4パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定SOCを抽出する。
【選択図】図1

Description

本発明は二次電池の状態を検出する装置に係り、特に二次電池の状態の検出精度を向上可能な装置に関する。
複数回の充放電が可能な二次電池は過放電や過充電の状態になると電池性能が劣化してしまう。このため、従来より二次電池の状態、例えば充電率(State Of Charge:SOC)や満充電容量を推定・検出する方式が種々提案されている。なお、満充電容量は二次電池の劣化に伴って減少するので、満充電容量の推定によって二次電池の劣化状態または寿命を推定することができる。
特許文献1に記載の方式では、二次電池についてSOCと開放回路電圧(Open Circuit Voltage:OCV)との関係を予め測定しておく。そして、二次電池の充放電開始直前および充放電終了後にOCVを測定し、測定した各電圧に対応するSOCを上記の予め測定した関係から取得する。一方、充放電中に二次電池に入出力された電荷の総量すなわち容量変化量を計測する。当該計測された容量変化量と、上記充放電開始前後のSOCから得られるSOC変化量とによって、二次電池の満充電容量を算出する。
ここで、特許文献1では充放電中は分極がありOCVを測定することは困難であると述べられており、上記方式ではOCVを充放電が終了してからの休止期間中に所定の時間間隔で複数回測定し、その測定結果からOCVの収束値を推測している。
特開2001−231179号公報 特開2005−83970号公報 特開2005−227164号公報
モータジェネレータと内燃機関とを搭載したハイブリッドシステム車両では、利便性と経済性とを両立するために、モータを駆動可能な電池容量を常時確保するとともに、回生電力を受け入れられるだけの空き容量を常時残しておくという制御が採用される場合がある。この場合、二次電池のSOCは、電池容量の中間付近、例えば40%〜80%の範囲内になるように制御される。したがって、この制御方式では充放電前、すなわち車両走行前のSOCと充放電後、すなわち車両走行後のSOCとの変化量が小さい。このため、充放電前後でのSOC変化量を満充電容量の算出に利用する特許文献1に記載の上記方式では満充電容量の算出精度が低くなってしまうと考えられる。
また、上記のように二次電池の充放電中は分極が生じるので、充放電中にOCV、SOC、満充電容量を正確に取得することは一般的に難しいと考えられている。このため、充放電中における二次電池の状態の推定については、現在も、種々の研究が続けられている(特許文献2,3参照)。
例えば特許文献2には、分極の度合いを推定し、分極状態が概略0(ゼロ)および充放電電流が概略0となる時点における電圧をOCVとして推定とすることが提案されている。
例えば特許文献3に提案される方式では、充放電電流値の積算値を前回算出されたSOCに加算した擬似SOCには充放電電流値の誤差が含まれているので、擬似SOCと実際のSOCとの差を補正する。この補正では、充放電電流および電池温度に基づいて分極容量を算出し、この分極容量を前回算出されたSOCに加算することによりOCV算出用SOCを算出し、このOCV算出用SOCに基づいてOCVを算出する。そして、二次電池の内部抵抗によるドロップ電圧を算出し、このドロップ電圧にOCVを加算して推定電圧を算出する。そして、この推定電圧と検出した充放電電圧との電圧偏差を算出し、この電圧偏差がなくなるように擬似SOCの補正値を算出する。
本発明は、二次電池の状態を高い精度で検出可能にする装置を提供することを目的とする。
本発明に係る二次電池の状態検出装置は、二次電池の状態を検出する装置であって、二次電池の状態に対応して変化する充放電中の充電率を二次電池の充放電中に測定された端子電流および端子電圧に基づいて推定し、推定充電率を取得する充電率推定手段と、二次電池の充放電中の所定期間について複数取得された推定充電率のうちから予め規定された条件に従って推定充電率を抽出することによって充放電中の充電率を検出する充電率検出手段と、を備え、充電率推定手段は、二次電池が放電状態かつ電流増加状態に在る第1パターンと、二次電池が放電状態かつ電流減少状態に在る第2パターンと、二次電池が充電状態かつ電流増加状態に在る第3パターンと、二次電池が充電状態かつ電流減少状態に在る第4パターンとの各分割期間に分割する期間分割手段を含み、各分割期間ごとにその分割期間に含まれる端子電流および端子電圧に基づいて充電率を推定し、充電率検出手段は、二次電池の分極電圧に対応して規定される分極指数を充放電中の端子電流に基づいて取得する分極指数取得手段と、前記充放電中の所定期間が充電率が増加する期間である場合には、第2パターンまたは第3パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が予め定められた分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定充電率を、充放電中の充電率として抽出し、前記充放電中の所定期間が充電率が減少する期間である場合には、第1パターンまたは第4パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定充電率を、充放電中の充電率として抽出する充電率抽出手段と、を含むことを特徴とする。この構成によれば、充電率が増加する期間と減少する期間とでそれぞれ好適に規定された条件を用いて推定充電率の抽出を行うので、精度の高い充放電中の充電率を検出することができる。
ここで、二次電池の劣化に伴って減少する満充電容量を、第1の時刻と第2の時刻との間における二次電池の充電率変化量および容量変化量に基づいて検出する満充電容量検出手段をさらに備え、満充電容量検出手段は、第1の時刻と第2の時刻のうちの一方として、充電率検出手段が検出した充放電中の充電率の推定に用いられた端子電流および端子電圧の測定時刻を選定し、第1の時刻と第2の時刻のうちの他方として、充電率検出手段が検出した別個の充放電中の充電率の推定に用いられた端子電流および端子電圧の測定時刻または充放電休止中の時刻を選定することが好ましい。この構成によれば、推定誤差の小さい充電率に基づいて満充電容量を検出するので、精度の高い満充電容量を検出することができる。
また、充電率検出手段は、充電率の推定に用いられた端子電流測定値のうちで少なくとも一つの絶対値が予め定められた電流しきい値以下であるという条件をさらに満たす推定充電率を抽出することが好ましい。この構成によれば、充放電中の充電率の精度をさらに向上することができる。
また、充放電中の充電率を抽出するための前記条件における分極指数は、当該充電率の推定に用いられた端子電圧および端子電流の測定期間内で最大の絶対値を有する分極指数であることが好ましい。この構成によれば、充放電中の充電率の検出の信頼性を高くすることができる。
また、充電率推定手段は、前記各分割期間に含まれる端子電圧と端子電流の組を3組以上用いて充電率を推定することが好ましい。この構成によれば、推定充電率の推定精度を向上することができる。
また、充電率検出手段は、抽出前または抽出後の推定充電率を二次電池の電池温度に基づいて補正することによって充放電中の充電率を補償する温度補償手段をさらに含むことが好ましい。この構成によれば、充放電中の充電率の精度をさらに向上することができる。
また、温度補償手段は、電池温度に基づく補正を二次電池の劣化度に基づいて修正することが好ましい。この構成によれば、二次電池の劣化の影響を低減して温度補償の信頼性を向上することができる。
また、充電率検出手段は、分極しきい値を二次電池の劣化度に基づいて変更することが好ましい。この構成によれば、二次電池の劣化の影響を低減して充電率の精度を確保することができる。
本発明に係る他の二次電池の状態検出装置は、二次電池の状態を検出する装置であって、二次電池の状態に対応して変化する開放回路電圧を二次電池の充放電中に測定された端子電流および端子電圧に基づいて推定し、推定開放回路電圧を取得する開放回路電圧推定手段と、二次電池の充放電中の所定期間について複数取得された推定開放回路電圧のうちから予め規定された条件に従って推定開放回路電圧を抽出することによって、開放回路電圧を検出する開放回路電圧検出手段と、を備え、開放回路電圧推定手段は、二次電池が放電状態かつ電流増加状態に在る第1パターンと、二次電池が放電状態かつ電流減少状態に在る第2パターンと、二次電池が充電状態かつ電流増加状態に在る第3パターンと、二次電池が充電状態かつ電流減少状態に在る第4パターンとの各分割期間に分割する期間分割手段を含み、各分割期間ごとにその分割期間に含まれる端子電流および端子電圧に基づいて開放回路電圧を推定し、開放回路電圧検出手段は、二次電池の分極電圧に対応して規定される分極指数を充放電中の端子電流に基づいて取得する分極指数取得手段と、前記充放電中の所定期間が充電率が増加する期間である場合には、第2パターンまたは第3パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が予め定められた分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定開放回路電圧を、二次電池の開放回路電圧として抽出し、前記充放電中の所定期間が充電率が減少する期間である場合には、第1パターンまたは第4パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定開放回路電圧を、二次電池の開放回路電圧として抽出する開放回路電圧抽出手段と、を含むことを特徴とする。この構成によれば、充電率が増加する期間と減少する期間とでそれぞれ好適に規定された条件を用いて推定開放回路電圧の抽出を行うので、精度の高い開放回路電圧を検出することができる。
上記構成によれば、二次電池の状態を高い精度で検出することができる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。
図1に第1の実施の形態に係る二次電池の状態検出装置(以下「電池状態検出装置」と呼ぶ。)100を説明する構成概略図を示す。図1には、説明を分かりやすくするために、二次電池40と、モータ・ジェネレータ(M/G)52と、パワー・コントール・ユニット(Power Control Unit:PCU)54も図示している。すなわち、ここでは二次電池40がいわゆるハイブリッドシステム車両に搭載される場合を例示する。但し、二次電池40の用途はこれに限定されるものではない。また、図1には電圧測定器62、電流測定器64、記憶手段90等も図示している。
二次電池40は、例えばリチウムイオン電池、ニッケル水素電池等である。図1では二次電池40を1つの電池図記号で簡略に図示しているが、例えば車両用の高電圧大容量電池の場合、二次電池40として、多数のリチウムイオン電池等を直列接続した組電池が用いられる。
M/G52は、PCU54を介して二次電池40に接続されている。M/G52は、電力が供給されるときはモータとして機能し、制動時(減速時)には発電機として機能する回転電機である。PCU54は、M/G52がモータとして機能するときには二次電池40からの電力をM/G52に供給し、M/G52が発電機として機能するときは回生電力を受け取って二次電池40を充電する。PCU54は、不図示の制御部、例えばHV(Hybrid Vehicle)−ECU(Electric Control Unit)からの信号によって制御され、当該制御信号は例えばアクセル開度、ブレーキ踏込み量、車速等の情報に基づいて決定される。
電圧測定器62は、二次電池40に並列に接続されており、二次電池40の端子電圧(端子間電圧)V0を測定して出力する。電流測定器64は、二次電池40に直列に接続されており、二次電池40の端子電流I0を測定して出力する。図1では二次電池40に対して測定器62,64がそれぞれ1個ずつ設けられた場合を例示しているが、上記のように二次電池40が組電池で構成される場合には各電池または各電池モジュールに測定器62,64を設けてもよい。
測定された端子電圧V0と端子電流I0はインターフェイス(I/F)手段70へ送信され、I/F手段70によって同じタイミングで間欠的にサンプリングされる。このようにI/F手段70がサンプリング機能を有する場合、当該手段70はサンプリング手段と呼ぶこともできる。
なお、各測定器62,64がサンプリング機能を有する場合には、これらの測定器62,64を同期させることによっても端子電圧V0と端子電流I0を同時刻にサンプリングすることは可能である。また、各測定器62,64がサンプリング機能を有する場合には、サンプリング機能を有さないI/F手段70を用いることができ、またはI/F手段70を省略することができる。
サンプリングされた端子電圧V0と端子電流I0の各データはサンプリング測定時刻のデータとともに例えば記憶手段90に格納される。当該データの格納は、例えばI/F手段70が実行するようにしてもよいし、または、例えばI/F手段70が当該データを電池状態検出装置100へ送信することによって電池状態検出装置100が実行してもよい。
ここでは、端子電圧V0と端子電流I0と測定時刻の各データを1つのグループにして、たとえばベクトル形式にして記憶手段90に格納する場合を例示する。なお、複数のデータを1組として関連付ける形式としては各種の形式が適用可能である。これによれば、例えば測定時刻(の値)を検索キーワードにして記憶手段90を検索することにより、その測定時刻における端子電圧V0および端子電流I0を取得することが可能である。また、例えば端子電圧V0(の値)を検索キーワードにして記憶手段90を検索することにより、その端子電圧V0の測定時刻および同時刻にサンプリングされた端子電流I0を取得することが可能である。
電圧測定器62および電流測定器64は二次電池40が充放電中である場合と充放電休止中である場合とのいずれにおいても動作可能であり、測定されたデータV0,I0は記憶手段90に蓄積される。
記憶手段90は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性メモリ(EPROM(Erasable Programmable ROM)等)、ハードディスク装置、DVD(Digital Versatile Disc)等の1つまたは複数で構成可能である。記憶手段90は、各種のデータ、情報、プログラム等を格納するとともに、プログラムを実行するための作業領域を提供する。
記憶手段90は、二次電池40の開放回路電圧(Open Circuit Voltage:OCV)と充電率(State Of Charge:SOC)との相関についての情報が格納されている。この相関情報の一例を図2に示す。図2の特性図によれば、OCVはSOCの増加にともなって増加する(換言すればSOCはOCVの増加にともなって増加する)ことが分かる。また、SOCが低い領域(図2の例では0%〜10%)では他の領域に比べてOCVの変化率(換言すればSOCの変化率)が大きいこと、また、各領域ではそれぞれ変化率がほぼ一定であることが分かる。OCVとSOCとの相関情報は、実験等によって予め取得することができ、例えばマップ形式で記憶手段90に格納されている。
電池状態検出装置100は、二次電池40の状態を検出する装置であり、例えば二次電池の状態に対応して変化する物理量、二次電池の状態を表す指標となる物理量等を検出することによって二次電池40の状態を検出する。なお、二次電池の状態を反映する物理量を二次電池の状態値と呼んでもよい。上記物理量として例えばOCV、SOC、満充電容量等が挙げられる。
図1の例示では電池状態検出装置100と記憶手段90とがそれぞれバスライン80に接続され、測定器62,64がI/F手段70を介してバスライン80に接続されている。かかるバス型のトポロジ以外のトポロジを適用することも可能である。
なお、図1の例示について、例えば、電池状態検出装置100と、電圧測定器62と、電流測定器64と、I/F手段70と、バスライン80と、記憶手段90とを含む構成を、電池状態検出システムと呼んでもよい。
電池状態検出装置100は、ここでは、OCV推定手段120と、変換手段122と、分極指数取得手段124と、期間分割手段126と、SOC抽出手段128と、満充電容量検出手段130とを含む場合を例示する。ここで、図3に電池状態検出装置100での処理を説明する模式図を示し、図3も参照して電池状態検出装置100を説明する。
なお、各手段120,122,124,126,128,130はソフトウェアによって実現可能である。具体的には、電池状態検出装置100をCPU(Central Processing Unit)等のコンピュータで構成し、そのコンピュータを各手段120,122,124,126,128,130として機能させることによって実現できる。この場合、各手段120,122,124,126,128,130に対応する各機能は、所定のプログラムを実行することで実現される。当該プログラムは例えば記憶手段90に格納される。なお、各手段120,122,124,126,128,130の一部または全部をハードウェアによって実現することも可能である。
期間分割手段126は、充放電中の所定期間X(図3参照)を、図4の模式図に示すように、二次電池40が放電状態かつ電流増加状態にある第1パターンの期間Y1と、二次電池40が放電状態かつ電流減少状態にある第2パターンの期間Y2と、二次電池40が充電状態かつ電流増加状態にある第3パターンの期間Y3と、二次電池40が充電状態かつ電流減少状態にある第4パターンの期間Y4とに分割・分類する。なお、以下の説明で各分割期間Y1〜Y4を特に区別しない場合には符号Yを用いることにする。上記の第1ないし第4のパターンは、例えば車両の走行状態等の相違によって生じる。
かかる期間分割は、期間分割手段126が端子電流I0を取得し、当該電流I0の向きと増減とを分析し、その分析結果に応じて行うことができる。
例えば、二次電池40が放電状態にあるか充電状態にあるかは端子電流I0の向きから判別することが可能であり、端子電流I0の向きはその測定値I0の符号すなわち正負から判別可能である。なお、図4の例では電流I0が正の場合を充電状態に対応させているが、例えば電流測定器64の端子極性の設定によっては電流I0が負の場合が充電状態に対応することもある。
一方、例えば、二次電池40の電流I0が増加状態にあるか減少状態にあるかは測定値I0の増減から判別することが可能であり、例えば{I0n−I0n-1}で算出される前回の測定値との差の符号すなわち正負から判別可能である。
期間分割手段126による期間分割処理の一例を図5の模式図を参照して説明する。図5には期間Y4、期間Y3および期間Y4がこの順序で遷移する場合を例示している。
図5の例示の場合、期間分割手段126は、時刻tbで測定された端子電流I0から時刻tbにおいて二次電池40は充電状態にあると判別し、測定時刻ta,tb(ta<tb)での電流I0から時刻ta,tb間の期間は電流減少状態にあると判別する。同様に、期間分割手段126は、時刻tcでの電流I0から時刻tcにおいて二次電池40は充電状態にあると判別し、測定時刻tb,tc(tb<tc)での電流I0から時刻tb,tc間の期間は電流増加状態にあると判別する。
このとき、時刻tbを境界にして電流の増減傾向が異なっているので、期間分割手段126は時刻tbにおいて第4パターンの分割期間Y4から第3パターンの分割期間Y3へ遷移したと判別する。
次に、期間分割手段126は、時刻tdでの電流I0から時刻tdにおいて二次電池40は充電状態にあると判別し、測定時刻tc,td(tc<td)での電流I0から時刻tc,td間の期間は電流増加状態にあると判別する。このとき、期間分割手段126は、時刻tdでは第3パターンの分割期間Y3が継続していると判別する。時刻te(td<te)についても同様である。
その後、期間分割手段126は、時刻tf(te<tf)での測定電流I0を用いて上記と同様に、二次電池40は充電状態かつ電流減少状態にあると判別するとともに、時刻teにおいて第3パターンの分割期間Y3から第4パターンの分割期間Y4へ遷移したと判別する。
図5には例示していないが、充電状態と放電状態の判別から、期間分割手段126は第2パターンの分割期間Y2から第3パターンの分割期間Y3への遷移または第4パターンの分割期間Y4から第1パターンの分割期間Y1への遷移を判別可能である。
なお、各分割期間Yには期間始点となる測定時刻と期間終点となる測定時刻とが少なくとも含まれる。
ここでは期間分割手段126が、分割の結果、すなわちどの測定時刻からどの測定時刻までが分割期間Y1〜Y4のいずれに分類されたのかについての情報を記憶手段90に格納する場合を例示する。例えば、各測定時刻に対して、分割期間Y1〜Y4のいずれに分類されたのか、分割期間Yの境界を構成するのか等に関する情報を関連付けて記憶手段90に記録することが可能である。また、例えば分割期間Yの境界に対応する測定時刻にのみ、どの分割期間Yとどの分割期間Yとの境界にあたるのかに関する情報を関連付けて記録するようにしてもよい。その他の種々のデータ様式を用いてもよい。
期間分割手段126により分割・分類の対象となる所定期間Xは種々に設定することが可能である。例えば、充放電開始直後から期間Xが始まるように設定してもよいし、充放電開始から一定時間経過後から期間Xが始まるようにしてもよい。また、例えば車両の走行開始から走行終了までの全期間または一部期間を期間Xに設定してもよい。また、例えば充放電中に複数回の期間Xを連続的または離散的に設定してもよい。
OCV推定手段120は、二次電池40の充放電中、例えば車両の走行中に測定された端子電圧V0および端子電流I0を取得し、当該測定値V0,I0の関係からOCVを推定することによって、推定OCVを取得する。このとき、OCV推定手段120は各分割期間YごとにOCVを推定し、各分割期間YについてのOCV推定にはその分割期間Y内に含まれる測定値V0,I0を用いる。ここでは、OCV推定手段120が、取得した推定OCVを、OCVの推定に用いたデータV0,I0等に関連付けて記憶手段90に格納する場合を例示する。
一例として、OCV推定手段120は、充放電中の端子電圧V0と端子電流I0との相関を最小二乗法等によって一次関数式で近似し(直線近似し)、当該一次関数式において電流値が0の場合(二次電池40の端子が開放状態にある場合に相当する)の電圧値を推定OCVとして取得する。かかる直線近似の様子を図6に模式的に図示し、図6中には推定OCVを□印(白抜き四角形)で図示している。
かかる直線近似においてはOCVの推定精度を向上するため、端子電圧V0と端子電流I0との組を3組以上用いてOCVを推定することがより好ましい。
上記の直線近似は、一般に端子電圧V0が次式(1)で表されることに基づく。
V0=OCV+r×I0+Vp ・・・(1)
すなわち、V0はOCVと、電池内部抵抗rによる電圧変化(r×I0)と、分極電圧Vpとの合算として表され、V0はI0を変数の一つとする一次関数式で表される。
ここで、二次電池40が充放電中の場合は分極が生じており、上記式(1)によれば充放電中に測定された端子電圧V0は分極電圧Vpの影響を受ける。このため、充放電中の測定電圧V0から取得される推定OCVはOCVの真値に対して誤差を含んでいる。なお、分極電圧Vpは充放電履歴等に依存するので(後述の式(2)参照)、測定値V0,I0が同じ値であっても分極電圧Vpが同じとは限らない。
変換手段122は、推定OCVを取得し、当該推定OCVを記憶手段90内の上記相関情報におけるOCVに適用することによって、対応するSOCを取得する。すなわち、変換手段122は推定OCVを推定SOCに変換する。また、変換手段122の変換対象は推定OCVに限られるものではなく、例えば充放電休止中に取得されるOCVそのものであってもよい。ここでは、変換手段122が、取得した推定SOCおよび放電休止中のSOCを、変換に用いた推定OCVおよび放電休止中のOCVにそれぞれ関連付けて記憶手段90に格納する場合を例示する。
分極指数取得手段124は、分極の度合いを示す分極指数Pを取得する手段である。分極指数Pは分極電圧Vpに対応して規定され、ここでは分極指数Pの0(ゼロ)および正負は分極電圧Vpの0および正負に一致し、分極指数Pの増減特性は分極電圧Vpの増減特性に相関する場合を例示する。分極指数取得手段124は例えば、端子電流I0を取得し、当該測定値I0を予め規定された分極指数算出式に適用することによって分極指数Pを取得する。分極指数算出式として例えば次式(2)を利用することができる。
n=Pn-1+γ×I0n×dt−Pn-1×dt/τ ・・・(2)
ここで、nは自然数であり、I0nは任意の時刻に測定された端子電流I0を表し、当該任意の測定時刻に関連付けられた分極指数PがPnで表わされ、当該任意の測定時刻の1つ前の測定時刻に関連付けられた分極指数PがPn-1で表されている。また、γおよびτは充放電の効率および時定数をそれぞれ表し、dtは端子電流I0等の測定間隔を表す。このとき、上記式(2)によれば、Pnは、Pn-1で与えられる項と、γとI0nとdtとの積算で得られた項と、Pn-1とdtとの積算値をτで除算して得られる項とを加算することにより算出される。
上記式(2)によれば各端子電流I0に対して分極指数Pが取得され、その様子を図3に模式的に例示している。なお、他の算出式等を利用して分極指数Pを取得してもよい。ここでは、分極指数取得手段124が、取得した分極指数Pを、取得に用いた端子電流I0に関連付けて記憶手段90に格納する場合を例示する。
SOC抽出手段128は、充放電中の所定期間X内に測定された測定値V0,I0から推定された複数の推定SOCを取得し、当該複数の推定SOCのうちから予め定められた抽出条件に従って推定SOCを抽出する。上記抽出条件については後述する。ここでは、SOC抽出手段128が例えば各推定SOCに抽出結果に関する情報を関連付けて記憶手段90に格納する場合を例示する。
満充電容量検出手段130は、二次電池40の容量変化量ΔQおよびSOC変化量ΔSOCを取得し、ΔQとΔSOCに基づいて満充電容量Qを取得する。例えば、ΔQとΔSOC(%)を予め規定された満充電容量算出式に適用することによって、満充電容量Qを取得する。満充電容量算出式として例えば次式(3)を利用することができる。
Q=ΔQ×100/ΔSOC ・・・(3)
すなわち、式(3)によれば、QはΔQを{ΔSOC(%)/100}で除算することによって算出される。なお、他の算出式等によって満充電容量Qを取得してもよい。
上記変化量ΔQ,ΔSOCの取得については後述する。なお、ここでは満充電容量検出手段130が、取得した満充電容量Qを、ΔQ,ΔSOCの取得に関する情報(例えば後述の期間Z等)に関連付けて記憶手段90に格納する場合を例示する。
なお、二次電池40の性能が経時劣化等によって劣化すると満充電容量Qが減少するので、満充電容量Qから二次電池40の劣化度を取得することが可能である。
ここで、SOC抽出手段128における上記抽出条件は次のように規定されている。すなわち、SOCを検出するための充放電中の所定期間X(図3参照)がSOCが増加する期間である場合には、(a)第2パターンの分割期間Y2または第3パターンの分割期間Y3内の時刻に測定された測定データV0,I0に基づいて推定された推定SOCであるという条件と、(b)分極指数Pの絶対値が予め定められた分極しきい値Pth以下となる分割期間Yの推定SOCであるという条件との両方を同時に満足する推定SOCを、充放電中のSOCとして抽出する。一方、上記期間XがSOCが減少する期間である場合には、(c)第1パターンの分割期間Y1または第4パターンの分割期間Y4内の時刻に測定された測定データV0,I0に基づいて推定された推定SOCであるという条件と、(d)分極指数Pの絶対値が上記分極しきい値Pth以下となる分割期間Yの推定SOCであるという条件との両方を同時に満足する推定SOCを、充放電中のSOCとして抽出する。
ここで、分極しきい値Pthは、例えば分極電圧Vpが略0(ゼロ)であると規定可能な値に設定してもよいし、例えばSOCの推定誤差の許容可能な値等に対応付けて設定してもよい(後述の図7参照)。
なお、例えば、分割期間Y内の時刻に測定された測定データV0,I0に基づいて推定された推定SOCを、分割期間Yについての推定SOC、分割期間Yに関連した推定SOCのように表現することにする。上記で例示した記憶手段90に対するデータ保存形式によれば、分割期間Yと測定時刻と端子電圧V0と端子電流I0とが関連付けられている。
上記条件(a),(c)について、充放電中の所定期間XにおいてSOCが増加傾向にあるか減少傾向にあるかは、例えば容量変化量ΔQから判別することが可能である。すなわち、容量変化量ΔQの値が正の場合はSOCが増加傾向にあり、容量変化量ΔQの値が負の場合はSOCが減少傾向にある。
容量変化量ΔQは例えば端子電流I0の積分値(積算値)ΣI0として検知することが可能である。例えば、SOC抽出手段128が、所定期間Xについて端子電流I0を取得し積分することによって容量変化量ΔQを取得可能である。なお、容量変化量ΔQの取得は他の方式を利用してもよい。ここではSOC抽出手段128が、取得した容量変化量ΔQを、どの期間についてのΔQであるのかに関する情報に関連付けて記憶手段90に格納する場合を例示する。例えば容量変化量ΔQと、ΔQを取得する対象期間の始点および終点とを関連付けて記憶手段90に記録することが可能である。
SOC抽出手段128についての抽出条件は以下の知見に基づくものである。すなわち、上記のように、測定電圧V0は分極電圧Vpの影響を受けるため(式(1)参照)、充放電中の測定電圧V0から取得される推定OCV、さらには当該推定OCVから取得される推定SOCはOCVおよびSOCの真値に対して誤差を含んでいる。
かかる点について、分極と推定誤差との関係を評価したグラフ(分布図)を図7に示す。なお、図7では横軸が分極指数Pを示し、縦軸がSOCの推定誤差を示す。また、図7では、各分割期間Yにおける、OCVの推定に用いた端子電圧V0および端子電流I0の測定期間において取得される分極指数Pのうちで最大の絶対値を有する分極指数(以下「最大分極指数」と呼ぶことにする。)Pmaxを、そのOCV推定値に対する分極指数として代表させている。図7から分極指数PとSOC推定誤差とはほぼ比例関係にあることが分かる。すなわち、分極指数Pの絶対値が小さいほどSOC推定誤差の絶対値が小さいことが分かる。なお、SOC推定誤差の取得に際しては、満充電容量等が予め既知の二次電池40を用いて評価した。
かかる点に鑑み、SOC抽出手段128の抽出条件には上記条件(b),(d)が含まれている。これにより、推定誤差の小さい、すなわち推定精度の高い推定SOCを抽出することができる。
また、上記条件(b),(d)で用いる分極指数P、すなわち分極しきい値Pthと比較される分極指数Pは、上記の最大分極指数Pmaxであることがより好ましい。これによれば、推定誤差の最大値(上限値)を考慮して推定SOCを抽出することになるので、推定精度の信頼性が向上する。なお、図3の例示では最大分極指数Pmaxを○印(丸印)で囲んで図示している。また、図3の例示は各分割期間Yについて期間内の全ての測定値V0,I0を用いてその期間YのOCVを推定した場合を示したものであり、このため当該期間内の全ての分極指数Pのうちから最大分極指数Pmaxが選定される。
最大分極指数Pmaxを取得する処理は、例えばSOC抽出手段128が抽出条件を適用する前に行ってもよいし、または、例えば分極指数取得手段124が行ってもよい。最大分極指数Pmaxの取得は、例えば、分極指数Pを取得する度に、取得した分極指数Pと、分割期間Yについてそれまでに暫定的に選定した最大分極指数Pmaxとを比較し更新する構成によって可能である。また、例えば、各分極指数Pを例えば記憶手段90に蓄積した後に最大分極指数Pmaxを選定する構成にすることも可能である。但し、最大分極指数Pmaxの取得は、これらの例示に限定されるものではない。
なお、最大分極指数Pmaxの記憶手段90への記録は、例えば最大分極指数Pmaxの選定に用いた各分極指数Pの値をその最大分極指数Pmaxの値で更新することによって、または、例えば最大分極指数Pmaxとして選定された分極指数Pに、その旨に関する情報を関連付けて記録することによって、行うことが可能である。この記録処理は例えばSOC抽出手段128や分極指数取得手段124によって行うことが可能である。
さらなる詳細な評価によれば、SOC推定誤差は分割期間Y1〜Y4の種類に依存することが分かった。かかる点について図8および図9を参照して説明する。図8は二次電池40に対して三角パルス試験を行った結果を説明するグラフである。図9は図7に対応する模式図であり、SOC推定誤差の分割期間依存性を説明する模式図である。
図8によれば、第1パターンの分割期間Y1と第4パターンの分割期間Y4では、分極指数P>0となる確率が高いこと、すなわち分極電圧Vp>0となる充電分極状態にある確率が高いことが分かる。したがって、測定電圧V0は{OCV+r×I0}の値よりも大きくなる確率が高くなり、測定値V0,I0に基づいて取得された推定OCVはOCVの真値よりも大きくなる傾向がある。このため、第1パターンの分割期間Y1と第4パターンの分割期間Y4のみのデータを用いて図7と同様のグラフを作成すると、図9中の特性線Bのように縦軸の正方向にずれる。
なお、図9中の特性線Aは図7の場合に対応し、分極指数Pが分極の度合いを正確に表現している場合に対応する。特性線Aは、例えば図7の分布図についてのデータを用いて最小二乗法等によって取得可能であり、特性線Bおよび後述の特性線Cも同様にして取得可能である。
一方、図8によれば、第2パターンの分割期間Y2と第3パターンの分割期間Y3では、分極指数P<0となる確率が高いこと、すなわち分極電圧Vp<0となる放電分極状態にある確率が高いことが分かる。したがって、測定電圧V0は{OCV+r×I0}の値よりも小さくなる確率が高くなり、上記推定OCVはOCVの真値よりも小さくなる傾向がある。このため、第2パターンの分割期間Y2と第3パターンの分割期間Y3のみのデータを用いて図7と同様のグラフを作成すると、図9中の特性線Cのように縦軸の負方向にずれる。
加えて、充放電が繰り返され分割期間Y1〜Y4を多数含む任意の期間がSOCが増加する期間である場合、当該期間中の全てのデータを用いて図7と同様のグラフを作成すると、図9中の特性線Bと同様になることが分かった。これは、SOCが増加する期間は微視的には充放電が繰り返されるとしても巨視的には充電期間として把握でき、このため充電分極状態にある確率が高いからと考えられる。一方、上記任意の期間がSOCが減少する期間である場合には特性線Cと同様になることが分かった。これはSOCが減少する期間は放電分極状態にある確率が高いからと考えられる。
このとき、特性線Aからずれた特性線B,Cに対して単に上記条件(b),(d)を適用した場合には、推定誤差の大きい推定SOCも抽出されてしまうことになる。
かかる点に鑑み、SOC抽出手段128の抽出条件には、SOCが増加する期間に対して好適な上記条件(a)が含まれている。また、同様の観点から、上記抽出条件には、SOCが減少する期間に対して好適な上記条件(c)が含まれている。
すなわち、SOC検出対象期間XがSOCが増加する期間である場合、仮に当該期間Xについて取得された全ての推定SOCを用いて図7と同様のグラフを作成すると、特性線Bと同様の傾向になる。しかし、当該期間Xのうちで第2パターンの分割期間Y2または第3パターンの分割期間Y3についての推定SOCを用いることによって、上記のように特性線Aが特性線C側へずれるのと同様に、特性線Bと比べて特性線A側寄りの特性線が得られる。
このとき、特性線Bよりも特性線A側寄りの特性線に対して上記条件(b)を適用することによって、推定誤差の大きい推定SOCが抽出されてしまうことが防止される。その結果、推定精度の高いSOCを抽出・検出することができる。
また、SOC検出対象期間XがSOCが減少する期間である場合についても、当該期間Xのうちで第1パターンの分割期間Y1または第4パターンの分割期間Y4についての推定SOCを用いることによって、特性線Cに比べて特性線A側寄りの特性線が得られる。したがって、特性線Cよりも特性線A側寄りの特性線に対して上記条件(d)を適用することによって、推定精度の高いSOCを抽出・検出することができる。
なお、ここでは説明を分かりやすくするために条件(a)を適用した後に条件(b)を適用する場合を例示したが、条件(a),(b)の適用順序が逆であっても同様の検出結果が得られる。かかる点は条件(c),(d)についても同様である。
SOC抽出手段128によって抽出された推定精度の高い推定SOCは、例えば満充電容量Qの取得に利用される。
例えば、満充電容量検出手段130は、満充電容量Qの算出に用いるΔSOCを、SOC抽出手段128が抽出した2つのSOCを利用して算出することが可能である。これにより、変化量ΔSOCに含まれる推定誤差を小さくすることができる。一例として、満充電容量検出手段130は、SOC抽出手段128が抽出した推定SOCすなわち充放電中のSOCを2つ取得し、当該2つのSOCの変化量を算出することによって、ΔSOCを取得することが可能である。
また、他の一例として、満充電容量検出手段130は、SOC抽出手段128が抽出した充放電中のSOCを1つ取得するとともに、充放電休止中のSOCを取得し、当該2つのSOCの変化量を算出してΔSOCとすることも可能である。充放電休止中のSOCは、例えば、電圧測定器62が充放電休止中に端子電圧V0(すなわちOCV)を測定し、当該測定電圧V0を変換手段122に適用することによって取得可能である。充放電休止中のSOCの取得は、例えば変換手段122が実行するように構成可能である。
SOCの取得について充放電休止中の期間は、充放電の開始前の期間であってもよいし充放電の終了後の期間であってもよいが、前回の充放電で発生した分極が解消されている時刻に充放電休止中の端子電圧V0を測定するのが好ましい。これにより、充放電休止中のSOCについても精度の高いものを取得することができ、ΔSOCの推定誤差を小さくすることができる。なお、分極指数Pの算出式(2)は充放電休止中にも適用可能であるので、例えば充放電休止中のOCVを取得する際に分極指数Pおよび分極しきい値Pthを利用することによって良好なSOCを取得することができる。
また、満充電容量検出手段130は、満充電容量Qの算出に用いる容量変化量ΔQを取得する。上記のように容量変化量ΔQは例えば端子電流I0の積分値(積算値)ΣI0として検知することが可能であり、満充電容量検出手段130はその積分対象期間Zを選定する。ΔSOCを算出するために用いた上記2つのSOCに関連付けられた時刻間を期間Zに選定する。すなわち、上記2つのSOCのうちの一方のSOCについての測定データV0,I0の測定時刻を期間Zの始点に選定し、上記2つのSOCのうちの他方のSOCについての測定データV0,I0の測定時刻を期間Zの終点に選定する。
換言すれば、満充電容量検出手段130は例えば、変化量の取得のための対象期間Zの始点(第1の時刻)と終点(第2の時刻)のうちの一方の時刻として、SOC抽出手段128が抽出した充放電中のSOCの推定に用いられたデータI0,V0の測定時刻を選定する。また、満充電容量検出手段130は、期間Zの始点と終点のうちの他方の時刻として、SOC抽出手段128が抽出した充放電中のSOCの推定に用いられたデータI0,V0の測定時刻と、充放電休止中の時刻とのいずれかを選定する。かかる選定は記憶手段90に格納された上記各種データを検索することによって可能である。
なお、図3には、充放電中の所定期間XがSOCが増加する期間である場合、すなわち抽出条件(a),(b)が適用される場合について、変化量取得対象期間Zを種々例示している。
ここでは、満充電容量検出手段130が、取得した変化量ΔSOC,ΔQを、どの期間についてのΔSOC,ΔQであるのかに関する情報に関連付けて記憶手段90に格納する場合を例示する。例えば変化量ΔSOC,ΔQと、当該ΔSOC,ΔQの取得で対象とした期間Zの始点および終点とを関連付けて記憶手段90に記録することが可能である。
このように満充電容量検出手段130は、SOC抽出手段128によって抽出された精度の高いSOCを利用して満充電容量Qを取得するので、精度の高い満充電容量Qを推定し検出することができる。
ここで、電池状態検出装置100の場合、例えば、期間分割手段126と、OCV推定手段120と、変換手段122とを含んでSOC推定手段102が構成され、分極指数取得手段124と、SOC抽出手段128とを含んでSOC検出手段104が構成される。この場合、上記構成により、SOC推定手段102は、充放電中のSOCを二次電池40の充放電中に測定された端子電流I0および端子電圧V0に基づいて推定することが可能である。また、SOC検出手段104は、二次電池40の充放電中の所定期間Xについて複数取得された推定SOCのうちから予め規定された条件に従って推定SOCを抽出することによって、充放電中のSOCを検出することが可能である。
図1〜図9に加えて図10のフローチャートを参照して、電池状態検出装置100の動作の一例を説明する。図10の例ではステップS10,S20,S30,S40,S45,S50,S60,S70,S80,S90,S100がこの順序で実行される。
ステップS10では、充放電開始前に、電圧測定器62が充放電休止中の端子電圧V0、すなわちOCVを測定し、電池状態検出装置100へ送信する。ステップS20では、取得した充放電開始前の端子電圧V0を例えば変換手段122がSOCに変換する。
例えば車両の走行により二次電池40の充放電が開始された後、ステップS30において、電圧測定器62および電流測定器64が充放電中の端子電圧V0および端子電流I0を測定し、電池状態検出装置100へ送信する。
ステップS40では期間分割手段126が、取得した充放電中の端子電流I0が第1パターンないし第4のパターンのいずれに分類されるのかを判別し、SOC検出対象期間X(図3参照)を適宜、分割期間Y1〜Y4に分類する。また、期間分割手段126は分割期間Y1〜Y4が切り替わったか否かをステップS45において判別する。ステップS45において分割期間Y1〜Y4が切り替わったと判別された場合にはステップS50へ移行し、切り替わっていないと判別された場合にはステップS70へ移行する。
ステップS50ではOCV推定手段120が各分割期間Yごとに充放電中の端子電圧V0および端子電流I0から充放電中のOCVを推定し、当該推定OCVを用いて変換手段122がステップS60において充放電中のSOCを推定する。ステップS70では分極指数取得手段124が、ステップS30で得た端子電流I0を用いて分極指数Pを取得する。
その後、ステップS80において期間分割手段126はSOC検出対象期間Xが終了したか否かを判別する。ステップS80において期間Xが終了していないと判別された場合には電池状態検出装置100の動作はステップS30へ戻り、当該期間Xが終了したと判別された場合にはステップS90へ移行する。
ステップS90ではSOC抽出手段128が上記の抽出条件に従って推定SOCを抽出することにより、充放電中のSOCが検出される。ステップS100では満充電容量検出手段130が満充電容量Qを取得する。
なお、満充電容量検出手段130が上記の変化量取得対象期間Zの始点として充放電開始前の時刻を用いない場合、ステップS10,S20は省略することが可能である。また、満充電容量検出手段130が期間Zの終点として充放電終了後の時刻を用いる場合、ステップS10,S20は例えばステップS80とステップS90の間や、ステップS90とステップS100の間等で実行することが可能である。
なお、例えばSOC検出対象期間X中の電圧V0および電流I0を全て取得した後に記憶手段90内に蓄積されたデータV0,I0を用いてステップS40,S45,S50,S60,S70を実行するように構成することも可能である。
ここで、SOC抽出手段128の上記抽出条件は、(e)SOCが増加する期間とSOCが減少する期間とのそれぞれについて、各分割期間YにおいてOCVの推定に用いられた端子電流I0のうちで少なくとも一つの絶対値が予め定められた電流しきい値Ith(図3参照)以下であるOCV推定値から得た推定SOCを抽出するという条件をさらに含むことがより好ましい。
この条件(e)は以下の知見に基づくものである。すなわち、詳細な評価によれば、SOC推定誤差は端子電流I0に依存することが分かった。かかる点を図11〜図15のグラフ(分布図)を参照して説明する。
なお、図11では横軸に第1パターンの分割期間Y1についての始点電流I0を示し、図12では横軸に第2パターンの分割期間Y2についての終点電流I0を示し、図13では横軸に第3パターンの分割期間Y3についての始点電流I0を示し、図14では横軸に第4パターンの分割期間Y4についての終点電流I0を示している。ここで、始点電流I0とは、各分割期間Yにおいて、OCVの推定に用いた端子電流I0のうちで最初に測定された測定値I0を指し、終点電流I0とは、各分割期間Yにおいて、OCVの推定に用いた端子電流I0のうちで最後に測定された測定値I0を指す。なお、上記は各分割期間Yにおける端子電流I0および端子電圧V0の全ての測定値を用いてOCVおよびSOCを推定する場合について述べており、この場合、始点電流I0はその期間Yの期間始点における測定電流I0が該当し、終点電流I0はその期間Yの期間終点における測定電流I0が該当し、また、この場合、図11〜図14では横軸に分割期間Yにおいて絶対値が最小となる電流値I0を示している。図11〜図14において縦軸にはSOC推定誤差を示している。また、図15は図7に対応するグラフであり、上段のグラフは上記条件(e)を適用しない場合を示し、下段のグラフは上記条件(e)を適用した場合を示している。
図11〜図14によれば、各分割期間YにおけるOCVおよびSOCの推定について、期間Y1,Y3では始点電流I0の絶対値が小さいほど、また、期間Y2,Y4では終点電流I0の絶対値が小さいほど、SOC推定誤差が小さいことが分かる。したがって、上記条件(e)の適用によって、推定精度の高い推定SOCを抽出することができる。かかる効果は、図15に示されるように、上記条件(e)を適用して対象とする電流値を絞込むことによって、分布の傾向・特性が顕在化することからも分かる。
電流しきい値Ithは、例えば端子電流I0が略0(ゼロ)であると規定可能な値や、例えばSOCの推定誤差の許容可能な値等に基づいて設定することができる。
ここで、詳細な評価により、図9の特性線A〜Cの傾き、すなわち分極指数とSOC推定誤差との関係を示す近似直線の傾きは、二次電池40の温度に依存することが分かった。すなわち、SOC推定誤差は電池温度に対して依存性を有することが分かった。上記近似直線の傾きと電池温度との関係を図16のグラフに示す。図16によれば、電池温度が低いほど、上記近似直線の傾き、すなわち同じ最大分極指数Pmaxに対するSOC推定誤差が大きくなることが分かる。かかる知見に基づいた電池状態検出装置を第2の実施の形態として以下に説明する。
図17に第2の実施の形態に係る電池状態検出装置100Bを説明する構成概略図を示す。図17に例示する構成では図1の構成に対して二次電池40の電池温度を測定する電池温度測定器66が追加されている。なお、図17では電池温度測定器66を模式的に図示している。なお、図17の例示について、例えば、電池状態検出装置100Bと、電圧測定器62と、電流測定器64と、電池温度測定器66と、I/F手段70と、バスライン80と、記憶手段90とを含む構成を、電池状態検出システムと呼んでもよい。
また、電池状態検出装置100Bは、上記の電池状態検出装置100(図1参照)に対して温度補償手段132を追加した構成を有している。ここでは温度補償手段132はSOC検出手段104に含まれる。温度補償手段132は、例えば上記のOCV推定手段120等と同様にソフトウェアによって実現可能であり、また、温度補償手段132の一部または全部をハードウェアによって実現することも可能である。
ここでは、電池状態検出装置100Bのその他の構成は上記の電池状態検出装置100と同様である場合を例示する。
電池温度測定器66は、各種の温度センサ等で構成可能であり、二次電池40の温度T0を測定して出力する。例えば電池温度測定器66の感熱部は二次電池40の筐体に接触させて設けられるが、電池温度測定器66の配設形態はこれに限られるものではない。なお、図17では二次電池40に対して電池温度測定器66が1個設けられる場合を例示しているが、二次電池40が組電池で構成される場合には各電池または各電池モジュールに測定器66を設けてもよい。図17では電池温度測定器66はI/F手段70を介してバスライン80に接続される場合を例示しているが、他のトポロジを用いてもよい。
測定された電池温度T0は、I/F手段70へ送信され、I/F手段70によって間欠的にサンプリングされる。ここでは、電池温度T0のサンプリングを端子電圧V0および端子電流I0のサンプリングと同期させる場合を例示する。電池温度測定器66としてサンプリング機能を有する機器を用いることも可能であり、サンプリング機能を有する3つの測定器62,64,66を相互に接続して測定タイミングを同期させることができる。
ここでは、サンプリングされた電池温度T0のデータがサンプリング測定時刻のデータに関連付けて記憶手段90に格納される場合を例示する。この場合、同時刻に測定された電池温度T0と端子電圧V0と端子電流I0との各データを1つのグループにして記憶することが可能である。
温度補償手段132は、電池温度T0を取得し、当該電池温度T0に応じて推定SOCを補正することによって、推定SOCを補償する。換言すれば、電池温度T0を利用して、推定SOCから最大分極指数Pmaxつまり分極電圧Vpの影響を低減する。例えば次の補正式(4)を用いることによって温度補償をすることができる。
(補正後の推定SOC)=(補正前の推定SOC)−Pmax×(補正係数)
・・・(4)
すなわち、最大分極指数Pmaxと補正係数との乗算値を補正項とし、当該補正項を対応する推定SOCから減算することによって、補正された推定SOCを取得する。ここでは、式(4)中の補正係数として、最大分極指数PmaxとSOC推定誤差との関係(図7参照)を示す近似直線の傾き(図16参照)の値を用いる。
補正式(4)によれば、最大分極指数Pmaxが同じ場合、電池温度T0が低いほど、補正項の値が大きくなり、その結果、推定SOCの値を減少させる補正が行われる。これにより、最大分極指数Pmaxが同じ場合、電池温度が低いほどSOC推定誤差が大きくなるという上記傾向が補償される。
この場合、例えば図16に示した上記近似直線の傾きと電池温度T0との相関情報を記憶手段90に格納しておき、温度補償手段132が当該相関情報に電池温度T0を適用することによって、上記近似直線の傾き、すなわち補正係数を取得可能である。これにより、同じサンプリング時刻によって互いに関連付けられた推定SOCと最大分極指数Pmaxと補正係数とを用いて、推定SOCを補正することができる。
補正式(4)中の補正前の推定SOCは、SOC抽出手段128による抽出前と抽出後のいずれの推定SOCを用いてもよい。すなわち、温度補償手段132による処理はSOC抽出手段128による処理の前後いずれで実行してもよく、いずれの場合にもSOC検出手段104は温度補償された充放電中のSOCを検出することができる。
温度補償手段132の適用により図7のグラフ(分布図)は図18に示すようになる。つまり、電池温度T0の影響で、同じ分極指数P(最大分極指数Pmax)に対応する実際の分極電圧Vpが増大した場合であっても、温度補償によって適正化された推定SOCを取得することができる。その結果、精度の高いSOCを多数得ることができる。なお、他の補正式等を利用して推定SOCの温度補償を行ってもよい。
ここで、最大分極指数とSOC推定誤差との関係を示す近似直線の傾きは、二次電池40の劣化度に依存し、二次電池40の劣化が進むにつれて増大するとの知見が得られた。
上記のように温度補償手段132は上記近似直線の傾きの値を補正係数として利用するので、二次電池40の劣化度に基づいて上記補正係数を修正することがより好ましい。
補正係数の修正は例えば、劣化度に応じた補正係数を実験等によって予め取得し、その情報をマップ形式等で記憶手段90内に格納しておくことにより、当該情報を温度補償手段132が参照して行うことが可能である。
なお、二次電池の劣化度は例えば、温度補償手段132が記憶手段90に蓄積された満充電容量Qを参照することにより、満充電容量Qの変化から取得可能である。これは、上記のように電池劣化が進むと満充電容量Qが減少することに基づく。例えば二次電池40の内部抵抗rの変化から電池劣化度を検知することも可能であるし、その他の種々の技術によって電池劣化度を取得してもよい。
このように電池温度T0に基づく補正を二次電池40の劣化度に基づいて修正することによって、電池劣化の影響を低減して温度補償の信頼性を向上することができる。
または、例えばSOC抽出手段128が、分極しきい値Pth(図3参照)を二次電池40の劣化度に基づいて変更するようにしてもよい。具体的には、電池劣化度が大きくなるほど、分極しきい値Pthを小さくするように変更を行う。これによれば、電池劣化の影響によって上記近似直線の傾きが増大した場合であっても、所定のSOC推定誤差内の推定SOCを抽出することができる(図7参照)。したがって、二次電池40の劣化の影響を低減してSOCの精度を確保することができる。
なお、劣化度に基づく分極しきい値Pthの変更は、電池状態検出装置100,100Bのいずれにも適用可能である。
ところで、上記では推定誤差の小さい推定SOCを抽出する場合を例示したが、変換前の推定OCVを用いても上記と同様の処理を行うことは可能である。かかる観点に基づいた電池状態検出装置を第3の実施の形態として以下に説明する。
図19に第3の実施の形態に係る電池状態検出装置100Cを説明する構成概略図を示す。電池状態検出装置100Cは、上記の電池状態検出装置100(図1参照)において、OCV推定手段120をOCV推定手段136に替え、SOC抽出手段128をOCV抽出手段134に替えた構成を有している。電池状態検出装置100Cのその他の構成は電池状態検出装置100と同様であり、また、図19の例示では電池状態検出装置100C以外の構成は図1の例示と同様である。手段134,136は、例えばソフトウェアによって実現可能であり、また、各手段134,136の一部または全部をハードウェアによって実現することも可能である。
OCV推定手段136は、上記のOCV推定手段120が期間分割手段126を含んだ構成を有しており、各分割期間Yごとにその期間Y内に含まれる測定値V0,I0を用いてOCVを推定する。
OCV抽出手段134は、充放電中の所定期間X内に得られた複数の推定OCVを取得し、当該複数の推定OCVのうちから予め定められた抽出条件に従って推定OCVを抽出する。ここではOCV抽出手段134は例えば各推定OCVに抽出結果に関する情報を関連付けて記憶手段90に格納する場合を例示する。
OCV抽出手段134の上記抽出条件は次のように規定されている。すなわち、充放電中の所定期間X(図3参照)がSOCが増加する期間である場合には、(h)第2パターンの分割期間Y2または第3パターンの分割期間Y3内の時刻に測定された測定データV0,I0に基づいて推定された推定OCVであるという条件と、(i)分極指数Pの絶対値が予め定められた分極しきい値Pth以下となる分割期間Yの推定OCVであるという条件との両方を同時に満足する推定OCVを、二次電池40のOCVとして抽出する。一方、上記期間XがSOCが減少する期間である場合には、(j)第1パターンの分割期間Y1または第4パターンの分割期間Y4内の時刻に測定された測定データV0,I0に基づいて推定された推定OCVであるという条件と、(k)分極指数Pの絶対値が分極しきい値Pth以下となる分割期間Yの推定OCVであるという条件との両方を同時に満足する推定OCVを、二次電池40のOCVとして抽出する。
OCV抽出手段134によれば、SOCが増加する期間と減少する期間とでそれぞれ好適に規定された上記条件を用いて推定OCVの抽出を行うので、精度の高いOCVを抽出することができる。かかる精度の高いOCVを変換手段122に適用することによって精度の高いSOCを得ることができ、精度の高いSOCを満充電容量検出手段130に適用することによって精度の高い満充電容量Qを得ることができる。
電池状態検出装置100Cの場合、例えば、分極指数取得手段124と、OCV抽出手段134とを含んでOCV検出手段106が構成される。この場合、OCV検出手段106は、二次電池40の充放電中の所定期間Xについて複数取得された推定OCVのうちから予め規定された条件に従って推定OCVを抽出することによって、二次電池40のOCVを検出することが可能である。
なお、上記では電池状態検出装置100Cの基本的な構成について説明したが、第1および第2の実施の形態において説明した種々の構成等は電池状態検出装置100Cにも応用可能である。例えば、推定SOC抽出についての条件(e)はOCV抽出手段134も応用可能である。すなわち、OCV抽出手段134は(l)SOCが増加する期間とSOCが減少する期間とのそれぞれについて、各分割期間YについてOCVの推定に用いられた端子電流I0のうちで少なくとも一つの絶対値が電流しきい値Ith(図3参照)以下である端子電流I0に基づいた推定OCVを抽出することがより好ましい。また、例えば電池状態検出装置100Cに温度補償手段132等を追加することも可能である。
ここで、電池状態検出装置100,100B,100Cは、例えば二次電池40のSOCが電池容量の中間付近、例えば40%〜80%の範囲内になるように制御される場合により好適である。例えばハイブリッドシステム車両では、モータを駆動可能な電池容量を常時確保するとともに、回生電力を受け入れられるだけの空き容量を常時残しておくために、二次電池のSOCを上記範囲に制御する場合がある。この場合、SOCは充放電前後での変化量ΔSOCが小さいので、これを用いて満充電容量Qを算出すると、算出精度が低くなってしまう。これに対して、電池状態検出装置100,100B,100Cによれば、二次電池40の充放電中の状態からSOC等を検出するので、上記に比べて大きいΔSOCを取得可能であり、しかも取得した値は上記のように精度が高い。したがって、精度の高い満充電容量Qを得ることができる。
第1の実施の形態に係る電池状態検出装置を説明する構成概略図である。 二次電池のSOC−OCV特性図である。 第1の実施の形態に係る電池状態検出装置での処理を説明する模式図である。 第1の実施の形態に係る分割手段による期間分割を説明する模式図である。 第1の実施の形態に係る分割手段による期間分割を説明する模式図である。 第1の実施の形態に係るOCV推定手段での処理を説明する模式図である。 分極指数とSOC推定誤差との関係を説明するグラフである。 二次電池に対して行った三角パルス試験の結果を説明するグラフである。 SOC推定誤差の分割期間依存性を説明する模式図である。 第1の実施の形態に係る電池状態検出装置の動作を説明するフローチャートである。 端子電流とSOC推定誤差との関係を説明するグラフである。 端子電流とSOC推定誤差との関係を説明するグラフである。 端子電流とSOC推定誤差との関係を説明するグラフである。 端子電流とSOC推定誤差との関係を説明するグラフである。 電流値による絞込みの効果を説明するグラフである。 分極指数とSOC推定誤差との関係を示す近似直線の傾きの温度依存性を説明するグラフである。 第2の実施の形態に係る電池状態検出装置を説明する構成概略図である。 第2の実施の形態に係る温度補償手段による処理結果を説明するグラフである。 第3の実施の形態に係る電池状態検出装置を説明する構成概略図である。
符号の説明
40 二次電池、62 電圧測定器、64 電流測定器、66 電池温度測定器、100,100B,100C 二次電池の状態検出装置、102 充電率推定手段、104 充電率検出手段、106 開放回路電圧検出手段、120,136 開放回路電圧推定手段、122 変換手段、124 分極指数取得手段、126 期間分割手段、128 充電率抽出手段、130 満充電容量検出手段、132 温度補償手段、134 開放回路電圧抽出手段、I0 端子電流、Ith 電流しきい値、T0 電池温度、OCV 開放回路電圧、P 分極指数、Pmax 最大分極指数、Pth 分極しきい値、Q 満充電容量、ΔQ 容量変化量、V0 端子電圧、Vp 分極電圧、SOC 充電率、ΔSOC 充電率変化量、X 充放電中の所定期間、Y,Y1〜Y4 分割期間、Z 期間。

Claims (9)

  1. 二次電池の状態を検出する装置であって、
    二次電池の状態に対応して変化する充放電中の充電率を二次電池の充放電中に測定された端子電流および端子電圧に基づいて推定し、推定充電率を取得する充電率推定手段と、
    二次電池の充放電中の所定期間について複数取得された推定充電率のうちから予め規定された条件に従って推定充電率を抽出することによって充放電中の充電率を検出する充電率検出手段と、
    を備え、
    充電率推定手段は、二次電池が放電状態かつ電流増加状態に在る第1パターンと、二次電池が放電状態かつ電流減少状態に在る第2パターンと、二次電池が充電状態かつ電流増加状態に在る第3パターンと、二次電池が充電状態かつ電流減少状態に在る第4パターンとの各分割期間に分割する期間分割手段を含み、各分割期間ごとにその分割期間に含まれる端子電流および端子電圧に基づいて充電率を推定し、
    充電率検出手段は、
    二次電池の分極電圧に対応して規定される分極指数を充放電中の端子電流に基づいて取得する分極指数取得手段と、
    前記充放電中の所定期間が充電率が増加する期間である場合には、第2パターンまたは第3パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が予め定められた分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定充電率を、充放電中の充電率として抽出し、前記充放電中の所定期間が充電率が減少する期間である場合には、第1パターンまたは第4パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定充電率を、充放電中の充電率として抽出する充電率抽出手段と、
    を含むことを特徴とする二次電池の状態検出装置。
  2. 請求項1に記載の二次電池の状態検出装置であって、
    二次電池の劣化に伴って減少する満充電容量を、第1の時刻と第2の時刻との間における二次電池の充電率変化量および容量変化量に基づいて検出する満充電容量検出手段をさらに備え、
    満充電容量検出手段は、
    第1の時刻と第2の時刻のうちの一方として、充電率検出手段が検出した充放電中の充電率の推定に用いられた端子電流および端子電圧の測定時刻を選定し、
    第1の時刻と第2の時刻のうちの他方として、充電率検出手段が検出した別個の充放電中の充電率の推定に用いられた端子電流および端子電圧の測定時刻または充放電休止中の時刻を選定することを特徴とする二次電池の状態検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の二次電池の状態検出装置であって、
    充電率検出手段は、充電率の推定に用いられた端子電流測定値のうちで少なくとも一つの絶対値が予め定められた電流しきい値以下であるという条件をさらに満たす推定充電率を抽出することを特徴とする二次電池の状態検出装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二次電池の状態検出装置であって、
    充放電中の充電率を抽出するための前記条件における分極指数は、当該充電率の推定に用いられた端子電圧および端子電流の測定期間内で最大の絶対値を有する分極指数であることを特徴とする二次電池の状態検出装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の二次電池の状態検出装置であって、
    充電率推定手段は、前記各分割期間に含まれる端子電圧と端子電流の組を3組以上用いて充電率を推定することを特徴とする二次電池の状態検出装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の二次電池の状態検出装置であって、
    充電率検出手段は、抽出前または抽出後の推定充電率を二次電池の電池温度に基づいて補正することによって充放電中の充電率を補償する温度補償手段をさらに含むことを特徴とする二次電池の状態検出装置。
  7. 請求項6に記載の二次電池の状態検出装置であって、
    温度補償手段は、電池温度に基づく補正を二次電池の劣化度に基づいて修正することを特徴とする二次電池の状態検出装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の二次電池の状態検出装置であって、
    充電率検出手段は、分極しきい値を二次電池の劣化度に基づいて変更することを特徴とする二次電池の状態検出装置。
  9. 二次電池の状態を検出する装置であって、
    二次電池の状態に対応して変化する開放回路電圧を二次電池の充放電中に測定された端子電流および端子電圧に基づいて推定し、推定開放回路電圧を取得する開放回路電圧推定手段と、
    二次電池の充放電中の所定期間について複数取得された推定開放回路電圧のうちから予め規定された条件に従って推定開放回路電圧を抽出することによって、開放回路電圧を検出する開放回路電圧検出手段と、
    を備え、
    開放回路電圧推定手段は、二次電池が放電状態かつ電流増加状態に在る第1パターンと、二次電池が放電状態かつ電流減少状態に在る第2パターンと、二次電池が充電状態かつ電流増加状態に在る第3パターンと、二次電池が充電状態かつ電流減少状態に在る第4パターンとの各分割期間に分割する期間分割手段を含み、各分割期間ごとにその分割期間に含まれる端子電流および端子電圧に基づいて開放回路電圧を推定し、
    開放回路電圧検出手段は、
    二次電池の分極電圧に対応して規定される分極指数を充放電中の端子電流に基づいて取得する分極指数取得手段と、
    前記充放電中の所定期間が充電率が増加する期間である場合には、第2パターンまたは第3パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が予め定められた分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定開放回路電圧を、二次電池の開放回路電圧として抽出し、前記充放電中の所定期間が充電率が減少する期間である場合には、第1パターンまたは第4パターンに分類されかつ分極指数の絶対値が分極しきい値以下であるという条件を満たす分割期間の推定開放回路電圧を、二次電池の開放回路電圧として抽出する開放回路電圧抽出手段と、
    を含むことを特徴とする二次電池の状態検出装置。
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