JP2009141983A - 全方向性を有する誘電体レンズを用いたアンテナ装置。 - Google Patents

全方向性を有する誘電体レンズを用いたアンテナ装置。 Download PDF

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米本成人
Akiko Kawamura
河村暁子
Motoharu Matsuzaki
松崎元治
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Abstract

【課題】誘電体レンズを用いたアンテナ装置を提供する。
【解決手段】球形の誘電体レンズの球面の一部を残して、少なくとも1つの平面あるいは曲面でカットして形成し、且つ、被誘電率が3.5以下で、電磁波に対して透明な誘電体で形成した単一構造の誘電体レンズと、この誘電体レンズを位置決め保持するとともに、電磁波に対して透明な誘電体の部材で形成し、カットされた誘電体レンズのカット面を少なくとも覆う構造とした保持機構と、この保持機構に設けられ、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、誘電体レンズの焦点距離に位置決めされた複数のポートと、保持機構の外部に設けられるとともに、導電体部材で形成され、保持機構を介して少なくともカット面を覆う構造とした導電体部とからなる。
【選択図】図5

Description

この発明は、電磁波に対して透明な誘電体レンズを用いたアンテナ装置に関し、特に、電磁波の内、マイクロ波帯、ミリ波帯及び光波帯に適している全方向性を有する誘電体レンズを用いたアンテナ装置に関するものである。
一般に、空間を伝搬する電磁波には、長波、中波、マイクロ波、ミリ波、さらに、赤外線、紫外線、X線やガンマー線があり、それぞれ各帯域とも多方面にわたり応用されている。電磁波の中で、波長380〜760mmの範囲のものは、即ち、光波帯域では、人の目には、光として明るさを感じさせる。そして、現在、ミリ波帯から光波帯の電磁波が、通信の分野で利用され始めている。
従来、通信分野で使用されるミリ波帯域において、例えば、電磁波を反射する反射器としては、金属製のものが多く使用されているが、この反射板を光波帯で使用するには、コーナーキューブのように直角に形成する角度精度や表面を平滑に形成する表面平滑度の高い精度が要求される。又、ミリ波帯より長い波長の帯域、いわゆる電波帯域において使用する全方向性を有する誘電体レンズとしては、発泡スチロール等により誘電率を調整して形成されたルーネベルグレンズがある。
金属製の反射器を光波・ミリ波帯に使用する場合、構造上90度の範囲でヌル点が両端に表れる。又、実効80度以上の広角度特性を得ることが出来ない。一方、全方向性を有するものとして発泡スチロール等により形成されているルーネベルグレンズの場合には、光を反射させることが出来ないとの問題があった。そこで、発明者等は、ミリ波帯や光波帯の両方に用いることの出来る誘電体レンズを用いた装置を開発し、さらに、この誘電体レンズを用いて電磁波を受信する機能や反射する機能を有する誘電体レンズ装置を開発して、すでに特許出願している。
これは、図9〜図10に示すように、誘電体レンズ装置51は、基本的には球形誘電体レンズ52、この球形誘電体レンズ52を内包する誘電体球殻53、この誘電体球殻53と球形誘電体レンズ52とを位置決めするとともに、保持固定するための保持機構54とにより構成されている。球形誘電体レンズ52は、誘電体損失の小さい透明な誘電体部材として、透明なポリスチレン樹脂を用いて球形に形成されており、さらに、電磁波(電波及び光波)が球形誘電体レンズ52を通過する際に屈折されて焦点Fに収束されるように形成されている。このように、球形誘電体レンズ52は、全体が透明な球形であるから、電磁波に対して、即ち、電波帯に限らず光波帯に対しても全方向性を有している。
誘電体球殻53は、誘電体損失の小さい透明な誘電体部材を用いて、内部が中空の球形に形成されており、さらに、誘電体球殻53の内球面あるいは外球面の半径、即ち、誘電体球殻53のいずれか一方の球面の半径が、球形誘電体レンズ52の焦点距離Rと等しい半径となる球形に形成されている。そして、この誘電体球殻53の内部中心部には、球形誘電体レンズ52が保持機構54に固定された状態で配置されているとともに、誘電体球殻53のいずれか一方の球面が、球形誘電体レンズ52の焦点距離Rに沿って位置するように、保持機構54により位置決めされている。
保持機構54は、図9に示すように、誘電体損失の小さい透明な誘電体部材を用いて、誘電体球殻53の内径と一致する球形を下端部で切断した形状に形成するとともに、この切断面の中央部には、球形誘電体レンズ52の下端部を嵌合した状態で保持する凹部が設けられている。なお、保持機構54はこの実施例に限定されることなく、誘電体球殻53の内部中心部に球形誘電体レンズ52を内包した状態で、且つ、焦点距離Rに沿った位置に誘電体球殻53のいずれか一方の球面が位置するように、誘電体球殻53と球形誘電体レンズ52とを位置決め保持することの出来る構造であれば、如何なる構造であっても良い。電磁波を反射する反射体55は、球形誘電体レンズ52の焦点距離Rに位置している誘電体球殻53の内球面あるいは外球面のいずれか一方の球面に配置され位置決めされている。
特開2004−239223号公報
しかしながら、先に発明者等が出願したものは、反射器や発生器として、ミリ波帯から光波帯の電磁波に対して利用することの出来る全方向性を有する誘電体レンズ装置の基本的な発明に関するものであった。そこで、このような誘電体レンズ装置を広く利用することの出来る、即ち、応用分野についての開発が待たれていた。
請求項1に係る発明は、電磁波に対して透明な球形の誘電体レンズと、この誘電体レンズを位置決め保持する保持機構と、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、誘電体レンズの焦点距離に位置決めされたポートとからなり、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかをポートに取付けた場合、ポート及び誘電体レンズを介して電磁波の送受信又は送信又は受信の何れかが可能なことを特徴とする誘電体レンズを用いたアンテナ装置である。
請求項2に係る発明は、被誘電率が3.5以下で、電磁波に対して透明な誘電体で形成した単一構造の球形の誘電体レンズと、この誘電体レンズを位置決め保持する保持機構と、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、誘電体レンズの焦点距離に位置決めされたポートとからなり、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかをポートに取付けた場合、ポート及び誘電体レンズを介して電磁波の送受信又は送信又は受信の何れかが可能なことを特徴とする誘電体レンズを用いたアンテナ装置である。
請求項3に係る発明は、電磁波に対して透明な球形の誘電体レンズと、この誘電体レンズを位置決め保持する保持機構と、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、誘電体レンズの焦点距離に位置決めされた複数のポートとからなり、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかをポートに取付けた場合、ポート及び誘電体レンズを介して電磁波の送受信又は送信又は受信の何れかが可能なことを特徴とする誘電体レンズを用いたアンテナ装置である。
請求項4に係る発明は、被誘電率が3.5以下で、電磁波に対して透明な誘電体で形成した単一構造の球形の誘電体レンズと、この誘電体レンズを位置決め保持する保持機構と、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、誘電体レンズの焦点距離に位置決めされた複数のポートとからなり、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかをポートに取付けた場合、ポート及び誘電体レンズを介して電磁波の送受信又は送信又は受信の何れかが可能なことを特徴とする誘電体レンズを用いたアンテナ装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1〜請求項4に係る発明において、ポートは、保持機構に設けたものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜請求項5に係る発明において、保持機構は、電磁波に対して透明な誘電体の部材で形成したものである。
請求項7に係る発明は、請求項1〜請求項6に係る発明において、球形の誘電体レンズの球面の一部を残して、少なくとも1つの平面あるいは曲面で球形の誘電体レンズをカットし、このカットされた誘電体レンズの平面あるいは曲面をカット面とする形状に形成したものである。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明において、球形の誘電体レンズの球面の一部を残して2つの平面あるいは曲面で球形の誘電体レンズをカットし、保持機構は、少なくともカット面を覆う構造としたものである。
請求項9に係る発明は、請求項7に係る発明において、球形の誘電体レンズの球面の一部を残して1つの曲面で球形の誘電体レンズをカットするとともに、このカット面が円柱形状となるように誘電体レンズをカットし、保持機構は、少なくともカット面を覆う構造としたものである。
請求項10に係る発明は、請求項7に係る発明において、球形の誘電体レンズの球面の一部を残して1つの曲面で球形の誘電体レンズをカットするとともに、このカット面が円錐台形状となるように誘電体レンズをカットし、保持機構は、少なくともカット面を覆う構造としたものである。
請求項11に係る発明は、請求項7〜請求項10に係る発明において、カット面の表面に電波を吸収する表面処理を行うものである。
請求項12に係る発明は、請求項8〜請求項10に係る発明において、カット面とこのカット面を覆う保持機構との間に電波吸収体を配置したものである。
請求項13に係る発明は、請求項8〜請求項10に係る発明において、保持機構の外部に導電体部材で形成された導電体部を設け、この導電体部は、保持機構を介して少なくともカット面を覆う構造としたものである。
請求項14に係る発明は、請求項13に係る発明において、導電体部は、保持機構を覆う構造としたものである。
請求項1に係る発明は、上記のように構成したので、球形の誘電体レンズは透明部材で形成しているので、ミリ波帯に限らず光波帯の電磁波に対しても全方向性を有するレンズとして作用する。従って、球形の誘電体レンズの焦点距離に位置する保持機構の内面には、360度全方向の任意の箇所に電磁波を送受信や送信、受信するためのポートを設けることが出来るので、全方向性を有する送受信や送信、受信を行うためのアンテナ装置を構成することが出来る。
請求項2に係る発明は、上記のように構成したので、請求項1に記載の発明と同様な効果がある。
請求項3に係る発明は、上記のように構成したので、請求項1に記載の発明と同様な効果に加え、さらに同時に複数の方向を監視するレーダ用のアンテナ装置として使用出来るだけでなく、移動体に搭載するレーダのアンテナの数を抑えることが出来る。
請求項4に係る発明は、上記のように構成したので、請求項2に記載の発明と同様な効果に加え、さらに同時に複数の方向を監視するレーダ用のアンテナ装置として使用出来るだけでなく、移動体に搭載するレーダのアンテナの数を抑えることが出来る。
請求項6に係る発明は、請求項1〜請求項4に記載の発明と同様な効果がある。さらに、電磁波の透過率が良くなる。
請求項7に係る発明は、上記のように構成したので、請求項1〜請求項4に記載の発明と同様な効果に加え、さらに省スペース化及び軽量化することが出来る。従って、搭載量や搭載スペースに制限のある移動体に搭載するのにより適している。
請求項8に係る発明は、上記のように構成したので、カットされたカット面から電磁波が誘電体レンズに入射するのを防止することが出来る。
請求項9に係る発明は、上記のように構成したので、請求項7に記載の発明と同様な効果に加え、さらにそれ以上の省スペース化及び軽量化することが出来る。従って、搭載量や搭載スペースに制限のある移動体に搭載するのにより適している。
請求項10に係る発明は、上記のように構成したので、請求項7に記載の発明と同様な効果に加え、さらにそれ以上の省スペース化及び軽量化することが出来る。従って、搭載量や搭載スペースに制限のある移動体に搭載するのにより適している。
請求項11に係る発明は、上記のように構成したので、カット面での反射波を大幅に減衰させ、この反射波の影響を大幅に抑えることが出来る。
請求項12に係る発明は、上記のように構成したので、請求項11に記載の発明と同様な効果がある。さらに、誘電体レンズの形成の際の作業工程を減らすことが出来る。
請求項13に係る発明は、上記のように構成したので、請求項11及び請求項12に記載の発明と同様な効果がある。さらに、誘電体レンズの形成の際の作業工程を減らすことが出来るとともに、高価な電波吸収体を使用することなく、上記効果を得ることが出来るのでコストを大幅に抑えることが出来る。
請求項14に係る発明は、上記のように構成したので、請求項13に記載の発明と同様な効果に加え、さらにカット面での反射波をそれ以上に大幅に減衰させ、この反射波の影響を大幅に抑えることが出来る。
この発明の第1の実施例を示すもので、球形の誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図である。 この発明の第2の実施例を示すもので、球形の誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図である。 この発明の第3の実施例を示すもので、誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図である。 この発明の第4の実施例を示すもので、誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図である。 この発明の第5の実施例を示すもので、誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図である。 この発明の第5の実施例を示すもので、この実施例における誘電体レンズを用いたアンテナ装置の垂直面パターンを示す図である。 この発明の第6の実施例を示すもので、誘電体レンズを用いたアンテナ装置の断面図である。 この発明の第7の実施例を示すもので、誘電体レンズを用いたアンテナ装置の断面図である。 従来例を示すもので、先に発明者等が特許出願した誘電体レンズ装置を用いた反射装置の模式図である。 従来例を示すもので、先に発明者等が特許出願した球形誘電体レンズ52と誘電体球殻53との位置関係を示す説明図である。
球形の誘電体レンズの球面の一部を残して、少なくとも1つの平面あるいは曲面でカットして形成し、且つ、被誘電率が3.5以下で、電磁波に対して透明な誘電体で形成した単一構造の誘電体レンズと、この誘電体レンズを位置決め保持するとともに、電磁波に対して透明な誘電体の部材で形成し、カットされた誘電体レンズのカット面を少なくとも覆う構造とした保持機構と、この保持機構に設けられ、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、誘電体レンズの焦点距離に位置決めされた複数のポートと、保持機構の外部に設けられるとともに、導電体部材で形成され、保持機構を介して少なくともカット面を覆う構造とした導電体部とからなり、電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかをポートに取付けた場合、ポート及び誘電体レンズを介して電磁波の送受信又は送信又は受信の何れかが可能なことを特徴とする誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
この発明の第1の実施例を、図1に基づいて詳細に説明する。図1は電磁波に対して透明な球形の誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図である。なお、この実施例1では、ポート4に取り付ける送受信機としては、一次放射器としての導波管と、これに組み込まれるレーダ回路について説明する。
アンテナ装置1は、電磁波に対して透明な性質を有する球形の誘電体レンズ2と、この誘電体レンズ2を位置決め保持する保持機構3と、この保持機構3に配置され1次放射器としての導波管(図示せず)を取付け可能なポート4とにより構成されている。
誘電体レンズ2は、誘電体損失の小さい透明な誘電体部材として、透明なポリスチレン樹脂を用いて球形に形成されており、これを電磁波(電波及び光波)が通過する際に屈折されて焦点Fに収束されるように形成されている。このように、誘電体レンズ2は、全体が透明な球形であるため、電磁波に対して、即ち、電波帯に限らず光波帯に対しても全方向性を有している。なお、この実施例1では、球形誘電体レンズは、比誘電率が3.5以下の誘電体部材を用いて形成した単一構造である。
この実施例の場合、保持機構3は、電磁波に対して透明な誘電体部材で形成されており、ABSで形成されている。また、保持機構3は、図1に示すように、誘電体レンズ2の上下を固定し、誘電体レンズ2の焦点距離Rと等しい径の球面に沿って保持機構の内面3aが位置するように位置決めされ保持する構造となっている。なお、保持機構3は、この実施例に限定されることなく、誘電体レンズ2の焦点距離Rに沿った位置に保持機構の内面3aが位置するように、誘電体レンズ2と保持機構の内面3aとを位置決め保持することの出来る構造であれば、如何なる構造であっても良い。
ポート4は、保持機構の内面3a上にポート4の開口部が設けられており、この開口部から保持機構3を貫通する構造となっている。そして、保持機構の内面3a上の開口部の反対側にある保持機構3に設けられた開口部には、導波管(図示せず)を取り付け可能な構造となっている。この導波管を1次放射器として、この導波管にさらにレーダ回路(図示せず)を組み込めば、誘電体レンズを用いたレーダが得られる。
ポート4の開口部は、ポート4に取り付けられる導波管の断面と同一の形状に形成されている。ポート4に接続される導波管は、この実施例では、断面が方形の方形導波管を使用している。さらに、ポート4に接続される導波管としては、ポート4で送受信する電磁波の周波数が、この導波管の遮断周波数以上で、且つ、この導波管の断面の短辺の長さを長辺とした場合の導波管の遮断周波数より十分に低い周波数となるように、導波管が選択されている。換言すれば、ポート4で送受信する電磁波の電界成分が90°ずれた場合には受信しないような導波管が選択される。
なお、この実施例では、1次放射器として導波管を使用しているが、この実施例に限定されることなく、1次放射器として利用可能なものであれば如何なるものでも良い。また、1次放射器としてプリントされたダイポールアンテナを使用し、誘電体レンズ2の焦点距離Rに位置するように保持機構の内面3a上へ配置することにより、ポート4の構成を省略することも可能である。
このように形成されているので、アンテナとして利用可能である。例えば、ポート4に導波管を取付け、さらに、この導波管にレーダ回路を組み込めば、この導波管を1次放射器としたアクティブレーダとして利用可能である。また、このときポート4に取り付ける送受信機を受信機に代えることにより、パッシブレーダとして利用可能であり、ポート4に取り付ける送受信機を送信機に代えた場合には、例えば基準信号を送出する基準点用の送信アンテナとして利用可能である。
次に、作用動作について、図1に基づいて詳細に説明する。
まず、アンテナ装置1のポート4には導波管が取付けられ、さらに、この導波管には、レーダ回路が組み込まれており、この導波管を1次放射器としたレーダとして利用する場合について説明する。次いで、このレーダを、例えば車両や船舶のような移動体に搭載した場合についての作用動作について以下に説明する。
上記したように、アンテナ装置1のポート4には導波管(図示せず)が取付けられており、さらに、この導波管にはレーダ回路(図示せず)が組み込まれている。この導波管を1次放射器としたレーダの使用周波数帯は、この実施例ではミリ波帯を採用している。
レーダを搭載する移動体が車両の場合には、レーダは、車両の適宜必要な場所に1又は複数個設置される。設置される場所としては、例えば、車両のヘッドランプの構造体の中やその隣接する部分、テールランプの構造体の中やその隣接する部分、フェンダーミラーやドアミラーの構造体の中やその隣接する部分等が挙げられる。
また、この実施例では、レーダは、自分の車両(以下、自車両と記す)だけでなく、1以上の他の車両(以下、他車両と記す)にも設置されている。
この実施例の場合、搭載する車両には、ポート4は、開口部の長辺が地面と平行な状態から45°傾けて設置されている。このように45°傾けてポート4を設置することにより、他車両との混信を防止可能である。即ち、そのままでは混信してしまう場合、例えば他車両からの入射波がポート4に焦点を結んでしまう場合、自車両のポートから送信し他車両で反射した反射波の電界成分と、他車両のポートから送信された入射波の電界成分とは90°ずれているため、ポート4に入射する他車両からの入射波はポート4の開口部で大幅に減衰されるので、自車両と他車両との電磁波が混信することはない。
なお、この実施例の場合、ポート4には送受信機とレーダ回路を取り付け、アクティブレーダとして使用しているが、アクティブレーダとして使用しない場合、即ち、ポート4に送受信機を取り付ける代わりに送信機や受信機を取り付ける場合には、他車両との混信を防止する必要はないので、ポート4を傾けて設置する必要はない。
この発明の第2の実施例を、図2に基づいて詳細に説明する。図2は球形の誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図を示している。この実施例2では、誘電体レンズを用いたアンテナ装置は、実施例1とほぼ同一の形状で、保持機構の内面に複数のポート4(4a、4b…4i…)を設けたものである。なお、実施例1と同一のものは、同一名称、同一番号を付し、その説明を省略する。
アンテナ装置11は、球形の誘電体レンズ2と、実施例1と同様に、この誘電体レンズ2を位置決め保持する保持機構13と、この保持機構13に配置され1次放射器としての導波管(図示せず)を取付け可能な複数のポート4(4a、4b…4i…)とにより構成されている。
保持機構13は、この実施例の場合、図2に示すように、誘電体レンズ2の上下を固定し、誘電体レンズ2の焦点距離Rと等しい径の球面に沿って保持機構の内面13aが位置するように位置決めされ保持する構造となっている。なお、保持機構13の構造は、この実施例に限定されることなく、誘電体レンズ2の焦点距離Rに沿った位置に保持機構の内面13aが位置するように、誘電体レンズ2と保持機構の内面13aとを位置決め保持することの出来る構造であれば、如何なる構造であっても良い。
図2に示すように、ポート4は保持機構の内面13a上に9カ所配置されており、それぞれの方向に独立して同時に電磁波を放射及び受信可能な構造である。なお、この実施例2の場合、ポート4には送受信機ではなく、受信機が取り付けられている。
このように構成することにより、誘電体レンズ2を介して受信した電磁波の各ポート4(4a、4b…4i…)における受信強度を解析することで、受信した電磁波の送信元の3次元の方向や距離を測定可能なパッシブのレーダとして利用可能である。
また、実施例1と同様にポート4には送受信機を取り付けて、レーダ用のアンテナとして使用する場合、複数のポート4(4a、4b…4i…)を設けることにより、同時に複数の方向を監視するレーダとして使用出来るだけでなく、移動体に搭載する必要のあるレーダの数を減少させることが出来る。
なお、この実施例2の場合、ポート4は保持機構の内面13a上に9カ所配置されているが、この実施例に限定されることなく、必要な数のポートを配置することが可能である。
この発明の第3の実施例を、図3に基づいて詳細に説明する。図3は誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図を示している。なお、実施例1と同一のものは、同一名称、同一番号を付し、その説明を省略する。
アンテナ装置21は、実施例1と同様の電磁波に対して透明な性質を有する誘電体レンズ22と、この誘電体レンズ22を位置決め保持する保持機構23と、この保持機構23に配置され1次放射器としての導波管(図示せず)を取付け可能なポート4とにより構成されている。
この実施例3の場合には、誘電体レンズ22は、誘電体部材としては実施例1及び実施例2と同様の部材を用いており、電磁波に対する性質も実施例1及び実施例2と同様である。
実施例1及び実施例2では、誘電体レンズ22の形状は、誘電体レンズを球形に形成した場合であるが、球形の誘電体レンズの球面の一部を残して、少なくとも1つの平面あるいは曲面で誘電体レンズをカットした場合として、この実施例3の場合には、球を2つの平面あるいは曲面でカットした形状となっている。特に、この実施例3では、図3に示すように、誘電体レンズ22は、その球形の中心点を含む平面と平行に、この平面の垂直方向をカットした形状になっている。
このように、球形の誘電体レンズの垂直方向をカットし、誘電体レンズの球面の一部である水平方向を残した構造としたので、カットされたカット面22aから入射する電磁波に対する全方向性は失われている。しかしながら、水平方向の全方向性は失われることはない。球形の誘電体レンズの中心点を含む平面と平行に垂直方向をカットしたことにより、誘電体レンズを用いたアンテナ装置全体の省スペース化及び軽量化が図られ、搭載量や搭載スペースに制限のある移動体に搭載する場合により適している。なお、誘電体レンズの垂直方向を一面のみでカットした構造であっても良い。
保持機構23は、図3に示すように、誘電体レンズ22のカットされた垂直方向、即ち、カット面22aを固定し、誘電体レンズ22の焦点距離Rと等しい径の球面に沿って保持機構の内面23aが位置するように位置決め保持するとともに、カット面22aから電磁波が誘電体レンズ22に入射しないように覆う構造となっている。
この発明の第4の実施例を、図4に基づいて詳細に説明する。図4は誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図を示している。この実施例4では、誘電体レンズの形状は、実施例3とほぼ同一の形状であり、誘電体レンズのカット面に電波吸収体を設置したものである。なお、実施例1〜実施例3と同一のものは、同一名称、同一番号を付し、その説明を省略する。
アンテナ装置31は、誘電体レンズ22と、この誘電体レンズ22を位置決め保持する保持機構33と、この保持機構33に配置され1次放射器としての導波管(図示せず)を取付け可能なポート4と、誘電体レンズのカット面22aに配置された電波吸収体35とにより構成されている。
保持機構33は、この実施例の場合、図4に示すように、実施例3と同様、誘電体レンズ22のカットされた垂直方向、即ち、カット面22aを固定し、誘電体レンズ22の焦点距離Rと等しい径の球面に沿って保持機構の内面33aが位置するように位置決め保持するとともに、カット面22aを覆う構造となっている。
この実施例4の場合、誘電体レンズのカット面22aは、さらに電波吸収体35で覆われており、電波吸収体35はカット面22aとカット面を覆う保持機構33bとの間に配置されている。
誘電体レンズ22は、実施例3の場合と同様に、球形の中心点を含む平面と平行に、この平面の垂直方向をカットした構造となっているため、カット面22aにおいて反射波が干渉するおそれがある。そこで、カット面22aを電波吸収体35で覆うことにより、カット面22aにおける反射波を大幅に減衰させ、この反射波の影響を大幅に抑えることが出来る。
なお、電波吸収体35は、この実施例4の場合、カーボン系の電波吸収材を使用しているが、この実施例に限定されることなく、使用する周波数帯の電磁波を吸収する電波吸収体として利用可能なものであれば如何なるものでも良い。また、電波吸収体を使用する代わりに、カット面22aに1/4〜1/8波長の溝を彫る等の手段を施し、電波を吸収するような表面処理を施しても良い。
この発明の第5の実施例を、図5及び図6に基づいて詳細に説明する。図5は、誘電体レンズを用いたアンテナ装置の模式図を示している。図6は、この実施例における誘電体レンズを用いたアンテナ装置の垂直面パターンを示す図である。この実施例5では、誘電体レンズの形状は、実施例3及び実施例4とほぼ同一の形状である。そして、実施例4において、誘電体レンズ22のカット面22aに設置した電波吸収体35の代わりに、誘電体レンズ22のカット面22aを覆う保持機構33bの表面に、さらに導電体部46を設置した場合である。なお、実施例1〜実施例4と同一のものは、同一名称、同一番号を付し、その説明を省略する。
アンテナ装置41は、誘電体レンズ22と、この誘電体レンズ22を位置決め保持する保持機構33と、この保持機構33に配置され1次放射器としての導波管(図示せず)を取付け可能なポート4(4a、4b…4e…)と、保持機構の表面に配置された導電体部46とにより構成されている。
この実施例5の場合、図5に示すように、カット面22aにおける反射波によるサイドローブを抑圧する目的で、カット面22aを覆う保持機構33bの表面に導電体部材で形成された導電体部46が配置されている。この導電体部46は、この実施例ではアルミ箔を用いて、カット面を覆う保持機構33bの表面に貼り付けられている。
なお、導電体部46は、安価で、且つ、非常に加工の容易なアルミ箔を用いているが、使用する部材としては電磁波を遮蔽可能な導電体であればいかなるものでも良く、また、導電体部46が覆う部分としては、この実施例のように保持機構33全体を覆う必要はなく、少なくともカット面を覆う保持機構33bの表面に貼り付けられているものであれば良い。
次に、作用動作について、図6に基づいて詳細に説明する。
図6は、誘電体レンズの球面の一部をカットして、単に金属ケースに設置した場合のアンテナ装置の垂直面パターン、及び、この実施例における誘電体レンズを用いたアンテナ装置の垂直面パターンを示す図である。この図6において、縦軸はメインの信号の受信強度を基準としたときの相対的な受信強度[dB]、横軸は垂直面の角度[°]を示している。
実施例3のように、省スペース化を図る目的で誘電体レンズの球面の一部をカットした場合、誘電体レンズのカット面における反射波等の影響で、図6に示すように、メインの信号と比較して−5dB程度の非常に大きいサイドローブが発生する。
そのため、実施例4では、このサイドローブを抑圧するために、電波吸収体35をカット面22aの表面に配置している。
しかしながら、実施例4の電波吸収体35で使用されている電波吸収体は、この発明の出願当時、特にマイクロ波帯、ミリ波帯で使用可能なものは非常に高価である。このため、発明者等は、安価で同等の効果のある電波吸収体の代替手段を探求した。試行錯誤の末、発明者等は、この実施例5で採用されている導電体部46、即ち、保護機構の表面を金属等の導電体部材で覆うことにより、電波吸収体としての効果が得られることを見出した。
しかしながら、ただ単に導電体で覆えば良いという訳ではなく、誘電体レンズのカット面22aとカット面を覆う保持機構33bとの間に導電体部を配置しても、サイドローブを抑圧する効果は得られない。図5に示すように、誘電体レンズのカット面22aを覆う保持機構33bの表面に導電体部46を配置することで、はじめてサイドローブを抑圧することができる。
このサイドローブの抑圧効果を、図6に示す。図6に示すように、サイドローブは−15dBにまで抑圧されている。従って、この実施例5で採用されている導電体部46、即ち、保護機構の表面を金属等の導電体部材で覆うことにより、電波吸収体としての効果が得られることが確認された。
この発明の第6の実施例を、図7に基づいて詳細に説明する。図7は誘電体レンズを用いたアンテナ装置の断面図を示している。なお、実施例1〜実施例5と同一のものは、同一名称、同一番号を付し、その説明を省略する。
アンテナ装置51は、誘電体レンズ52と、この誘電体レンズ52を位置決め保持する保持機構53と、この保持機構53に配置され1次放射器としての導波管(図示せず)を取付け可能なポート4(4a、4b…4i…)と、保持機構の表面に配置された導電体部56とにより構成されている。
誘電体レンズ52は、図7に示すように、球形の誘電体レンズの球面の一部を残して、1つの曲面でカットするとともに、このカット面52aの形状が円柱形状に形成されている。換言すれば、誘電体レンズ52の形状は、球形の誘電体レンズを円筒状のカッターでカットし、円柱の上面と下面にあたる部分に球形の誘電体レンズの球面が残された形状である。
保持機構53は、この実施例の場合、図7に示すように、誘電体レンズ52の円柱形状にカットされたカット面52aを固定し、誘電体レンズ52の焦点距離Rと等しい径の球面に沿って保持機構の内面53aが位置するように位置決め保持するとともに、カット面52aを覆う構造となっている。
この実施例6の場合、カット面52aを覆う保持機構53bの表面に導電体部材で形成された導電体部56が配置されている。この導電体部56は、実施例5と同様、アルミ箔がカット面を覆う保持機構53bの表面に貼り付けられている。
このように、球形の誘電体レンズの球面の一部を残して、1つの曲面でカットするとともに、このカット面52aの形状が円柱形状となるような構造としたので、カットされたカット面52aから入射する電磁波に対する全方向性は失われている。しかしながら、球形の誘電体レンズの球面の一部を残して、1つの曲面でカットするとともに、このカット面52aの形状が円柱形状となるようにカットしたことにより、実施例3〜実施例5に比較して、誘電体レンズを用いたアンテナ装置全体のより一層の省スペース化及び軽量化が図られ、搭載量や搭載スペースに制限のある移動体に搭載する場合により適している。
この発明の第7の実施例を、図8に基づいて詳細に説明する。図8は誘電体レンズを用いたアンテナ装置の断面図を示している。なお、実施例1〜実施例6と同一のものは、同一名称、同一番号を付し、その説明を省略する。
アンテナ装置61は、誘電体レンズ62と、この誘電体レンズ62を位置決め保持する保持機構63と、この保持機構63に配置され1次放射器としての導波管(図示せず)を取付け可能なポート4(4a、4b…4i…)と、保持機構の表面に配置された導電体部66とにより構成されている。
誘電体レンズ62は、図8に示すように、球形の誘電体レンズの球面の一部を残して、1つの曲面でカットするとともに、このカット面62aの形状が円錐台形状に形成されている。換言すれば、誘電体レンズ62の形状は、円錐台の上面と下面にあたる部分に球形の誘電体レンズの球面が残された形状である。
保持機構63は、この実施例の場合、図8に示すように、誘電体レンズ62の円錐台形状にカットされたカット面62aを固定し、誘電体レンズ62の焦点距離Rと等しい径の球面に沿って保持機構の内面63aが位置するように位置決め保持するとともに、カット面62aを覆う構造である。
この実施例7の場合、カット面62aを覆う保持機構63bの表面に導電体部材で形成された導電体部66が配置されている。この導電体部66は、実施例5や実施例6と同様、アルミ箔がカット面を覆う保持機構63bの表面に貼り付けられている。
このようにしたので、アンテナが必要とする照射方向が限定されている場合には、さらに内部容積を小さくすることが出来、搭載量や搭載スペースにより制限のある移動体に搭載する場合に適している。
なお、実施例3以下で述べたように、誘電体レンズをカットしたことで、全方向性を有しない方向をカバーしたい場合には、アンテナ装置をレーダで採用されているヘリカルやジッター等の各種のスキャン方法でスキャンするようにしても良い。
誘電体レンズを用いたアンテナ装置は、小型軽量化が図れるので、搭載量や搭載スペースに制限のある移動体に搭載するのにより適している。この発明のアンテナ装置に導波管などの1次放射器を取付け、さらにレーダ回路を組み込んで移動体に搭載するレーダとして使用するのに好適である。また、複数のポートを配置可能なので、同時に複数の方向を監視するレーダ用のアンテナ装置として利用可能なだけではなく、移動体に搭載するレーダのアンテナ装置の数を抑えるのに好適である。
1,11,21,31,41,51,61 アンテナ
2,22,52,62 誘電体レンズ
22a,52a,62a カット面
3,13,23,33,53,63 保持機構
4(4a、4b…4e…4i…) ポート
35 電波吸収体
46,56,66 導電体部

Claims (14)

  1. 電磁波に対して透明な球形の誘電体レンズと、
    この誘電体レンズを位置決め保持する保持機構と、
    電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、前記誘電体レンズの焦点距離に位置決めされたポートとからなり、
    電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを前記ポートに取付けた場合、前記ポート及び前記誘電体レンズを介して電磁波の送受信又は送信又は受信の何れかが可能なこと
    を特徴とする誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  2. 被誘電率が3.5以下で、電磁波に対して透明な誘電体で形成した単一構造の球形の誘電体レンズと、
    この誘電体レンズを位置決め保持する保持機構と、
    電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、前記誘電体レンズの焦点距離に位置決めされたポートとからなり、
    電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを前記ポートに取付けた場合、前記ポート及び前記誘電体レンズを介して電磁波の送受信又は送信又は受信の何れかが可能なこと
    を特徴とする誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  3. 電磁波に対して透明な球形の誘電体レンズと、
    この誘電体レンズを位置決め保持する保持機構と、
    電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、前記誘電体レンズの焦点距離に位置決めされた複数のポートとからなり、
    電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを前記ポートに取付けた場合、前記ポート及び前記誘電体レンズを介して電磁波の送受信又は送信又は受信の何れかが可能なこと
    を特徴とする誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  4. 被誘電率が3.5以下で、電磁波に対して透明な誘電体で形成した単一構造の球形の誘電体レンズと、
    この誘電体レンズを位置決め保持する保持機構と、
    電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを取付け可能であるとともに、前記誘電体レンズの焦点距離に位置決めされた複数のポートとからなり、
    電磁波の送受信機又は送信機又は受信機の何れかを前記ポートに取付けた場合、前記ポート及び前記誘電体レンズを介して電磁波の送受信又は送信又は受信の何れかが可能なこと
    を特徴とする誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  5. 前記ポートは、前記保持機構に設けたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  6. 前記保持機構は、電磁波に対して透明な誘電体の部材で形成したこと
    を特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  7. 前記球形の誘電体レンズの球面の一部を残して、少なくとも1つの平面あるいは曲面で前記球形の誘電体レンズをカットし、
    このカットされた前記誘電体レンズの平面あるいは曲面をカット面とする形状に形成したこと
    を特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  8. 前記球形の誘電体レンズの球面の一部を残して2つの平面あるいは曲面で前記球形の誘電体レンズをカットし、
    前記保持機構は、少なくとも前記カット面を覆う構造としたこと
    を特徴とする請求項7に記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  9. 前記球形の誘電体レンズの球面の一部を残して1つの曲面で前記球形の誘電体レンズをカットするとともに、このカット面が円柱形状となるように前記誘電体レンズをカットし、
    前記保持機構は、少なくとも前記カット面を覆う構造としたこと
    を特徴とする請求項7に記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  10. 前記球形の誘電体レンズの球面の一部を残して1つの曲面で前記球形の誘電体レンズをカットするとともに、このカット面が円錐台形状となるように前記誘電体レンズをカットし、
    前記保持機構は、少なくとも前記カット面を覆う構造としたこと
    を特徴とする請求項7に記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  11. 前記カット面の表面に電波を吸収する表面処理を行うこと
    を特徴とする請求項7〜請求項10の何れかに記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  12. 前記カット面とこのカット面を覆う保持機構との間に電波吸収体を配置したこと
    を特徴とする請求項8〜請求項10の何れかに記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  13. 前記保持機構の外部に導電体部材で形成された導電体部を設け、
    この導電体部は、前記保持機構を介して少なくとも前記カット面を覆う構造としたこと
    を特徴とする請求項8〜請求項10の何れかに記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
  14. 前記導電体部は、前記保持機構を覆う構造としたこと
    を特徴とする請求項13に記載の誘電体レンズを用いたアンテナ装置。
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