JP2009141903A - 色処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色再現範囲を限定することなく、高画質なモノトーン画像を簡易に獲得するための色分解テーブルを作成する。
【解決手段】まず、複数の1次元の色分解テーブルと、それらを混合する際の混合比率と前記画像形成装置にて出力される画像の色度との対応を示す色参照テーブルと、を予め保持しておく。そして、画像形成装置から出力される代表色の目標色度を取得し(S501)、該目標色度を実現するような混合比率を色参照テーブルを参照して算出する(S502)。そして、該混合比率に応じて複数の1次元色分解テーブルを混合することによって、新たな色分解テーブルを作成する(S503)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、モノトーン画像を出力する色処理方法および画像処理装置に関する。
近年、インクジェットプリンタは、濃淡インク分解などの技術を用いて、単位面積あたりのインク使用量を増やすことで粒状性等のノイズを軽減させ、銀塩写真に劣らない高画質化を実現した。しかしながら、このようなシステムにおけるグレーの色再現は、多くのカラーインクを混色したグレーとなるので、例えばモノクロ写真を出力した場合に、僅かなデバイスの変動により色ねじれが発生してしまうという問題があった。
そこで、色再現範囲をモノクロ写真を再現する必要最小限の範囲に限定した、多次元の色分解ルックアップテーブル(以下、色分解テーブル)を使用することで、モノクロ写真の色ねじれを抑制して出力する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、色分解テーブル処理によって画像の階調性が悪化することを避けるため、画像データに応じて色分解テーブルを平滑化する処理が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005-217985号公報 特開2005-210339号公報
しかしながら、上述したように色再現範囲をモノクロ写真の再現範囲に限定した方法では、例えばセピア、グリーン、パープル等のより彩度の高いモノトーン画像には対応できないという問題がある。さらに、従来の多次元の色分解テーブルによる色分解処理によれば擬似輪郭を生じる可能性が高いため、色分解テーブルの作成は容易ではなく、熟練した技術者に対する負荷が大きかった。
また、上述したような色分解テーブルの平滑化処理においては、処理が複雑であるために処理速度が低下してしまうという問題があった。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、色再現範囲を限定することなく、高画質なモノトーン画像を簡易に獲得するための色分解テーブルを作成する色処理方法および画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一手法として、本発明の色処理方法は以下の工程を備える。
すなわち、画像の輝度信号を、画像形成装置に応じた複数色の信号に分解する際に参照される色分解テーブルを作成する色処理方法であって、複数の1次元の色分解テーブルと、それらを混合する際の混合比率と前記画像形成装置にて出力される画像の色度との対応を示す色参照テーブルと、を予め保持しておき、前記画像形成装置から出力される代表色の目標色度を取得する目標色度の取得ステップと、前記目標色度を実現するような混合比率を前記色参照テーブルを参照して算出する混合比率算出ステップと、前記混合比率算出ステップで算出された混合比率に応じて前記複数の1次元色分解テーブルを混合することによって、色分解テーブルを作成するテーブル作成ステップと、を有することを特徴とする。
以上の構成からなる本発明によれば、色再現範囲を限定することなく、高画質なモノトーン画像を簡易に獲得するための色分解テーブルを作成することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
●システム構成
図1は、本実施形態における画像処理システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように本実施形態の画像処理システムは、画像処理装置100に対して、印刷出力を行う画像形装置としてのプリンタ105と、画像表示を行うモニタ106が接続されている。
プリンタ105としては、一般的に普及している、複数色による画像形成を行うインクジェットプリンタ等が想定される。本実施形態のプリンタ105としては特に、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)、Lc(淡シアン)、Lm(淡マゼンタ)の6色のインクを使用するカラーインクジェットプリンタであるとする。以下の説明では、プリンタ105においてRGB3チャンネルからなる画像データをモノトーンの色調で出力する場合を想定している。
まず、出力画像データを印刷出力する際には、アプリケーション101からOS102に印刷出力要求を行う。詳細には、アプリケーション101は印刷出力要求として、グラフィックスデータ部分はグラフィックス描画命令を、イメージ画像データ部分はイメージ描画命令で構成される出力画像を示す描画命令群を、OS102に発行する。
OS102はアプリケーション101からの出力要求を受け、出力対象であるプリンタに対応するプリンタドライバ103に描画命令群を発行する。プリンタドライバ103は、OS102から入力された印刷要求と描画命令群を処理し、プリンタ105で印刷可能な印刷データを作成してプリンタ105に転送する。プリンタ105がラスタープリンタである場合は、プリンタドライバ103ではまず、OSからの描画命令に対して順次画像補正処理を行い、そして順次RGB24ビットページメモリにラスタライズする。そして、全ての描画命令をラスタライズした後に、RGB24ビットページメモリの内容をプリンタ105が印刷可能なデータ形式(例えばCMYKLcLmデータ)に変換し、プリンタ105に転送する。本実施形態においては、プリンタドライバ103において色分解テーブルを作成することを特徴とするが、その詳細については後述する。
図1に示す他の構成としては、104はモニタドライバ104であり、OS102からの指示に基づいてモニタ106に対する表示制御を行う。107はハードディスク(HD)であり、本システムにおける記憶領域として利用される。108はCPUであり、ROM110に記憶されているプログラムを作業用領域であるRAM109に読み出し、動作させることによって、画像処理装置100における全ての構成の動作を統括的に司る。
次に、プリンタドライバ103における機能構成を図2に示し、説明する。
色分解テーブル作成部201は、OS102から入力された描画命令群に含まれる色情報に対して、ユーザの所望する色調でプリントがなされるような色分解を行うためのルックアップテーブルを作成する。すなわち、プリンタ105のインク色に対応するCMYKLcLmに色分解するための、1次元のルックアップテーブルを作成する。以降、このルックアップテーブルを単に色分解テーブルと称する。この色分解テーブル作成部201におけるテーブル作成処理の詳細については後述する。
プリンタ用補正処理部202は、RGB色情報によって描画命令をラスタライズし、内部に備えられたRGB24ビットページメモリ上にラスタ画像を生成する。そして、該ラスタ画像を輝度信号Yのみからなるモノトーン画像データに変換し、色分解テーブル作成部201で作成された色分解テーブルを参照して、CMYKLcLmの6チャンネルからなる画像データに色分解する。そしてさらに、色分解された画像データに対して階調補正処理を施して、各画素に対してプリンタ105に依存したCMYKLcLmの画像データを生成し、該印刷可能となった画像データをプリンタ105に転送する。
●プリンタ用補正処理
以下、プリンタドライバ103内のプリンタ用補正処理部202における詳細な処理について説明する。
図3は、プリンタ用補正処理部202の詳細構成を示すブロック図である。まず、RGB各8ビットの画像データが、画像信号入力部301に入力される。次に、モノトーン変換部302において、RGB各8ビットからなるカラー画像データが、輝度信号Yのみからなるモノトーン画像データに変換される。この変換は例えば、次式にしたがって行われる。
Y=α・R+β・G+γ・B ・・・式(1)
ここで、α,β,γは係数であり、α=0.299,β=0.587,γ=0.114などの値をとる。ただし、各係数はこれに限るものではなく、例えば、モニタ106に不図示のUIを表示し、ユーザに各係数α,β,γを入力させる、または複数の係数の候補から選択させるようにすることも可能である。
モノトーン変換部302にて変換された輝度信号Yからなる画像データは、インク色分解部303にてプリンタ105の各インク色に分解される。この色分解処理は上述したように、色分解テーブル作成部201で作成された1次元の色分解テーブルを参照することにより行われる。ここで図4に、1次元の色分解テーブルの一例を示す。
図4に示す色分解テーブルには、輝度信号Y値に対するプリンタ105の各インクに対する信号値が記載されている。本実施形態においては、プリンタ105としてCMYKLcLmの6色のインクを有する例を想定しているので、図4には、輝度信号値Yに対するCMYKLcLmの信号値(8ビットを想定しているので最小値0、最大値255となる)が記載されている。この色分解テーブルは、後述する色分解テーブル作成部201にて、ユーザが指定する色調でプリントされるように作成される。
以上のように6色に分解されたCMYKLcLm各8ビットの画像データは、階調補正部304において、プリンタ105で印刷可能なCMYKLcLmの各2ビットデータに変換される。この階調補正方法としては、例えばベイヤー型の16×16のマトリクスを用いる。すなわち、入力されたC,M,Y,K,Lc,Lmの画像それぞれに該マトリクスをあてがい、マトリクス要素よりも対応する画像上の画素値が大きい場合には1、画素値が前記マトリクス要素以下の場合には0とすることによって、階調補正がなされる。また、このハーフトーニング手法として誤差拡散法などを用いることもできる。
このようにして得られたCMYKLcLm各2ビットデータは、プリンタ105に送られて印刷出力される。
●色分解テーブル作成処理
以下、プリンタドライバ103内の色分解テーブル作成部201における詳細な処理について説明する。
本実施形態においては、予め設計された複数の1次元色分解テーブルを、オリジナルテーブルとして保持している。さらに、各オリジナルテーブルの混合比率と、その比率で混合した場合にプリントされる色度との関係を記した色参照テーブルも、予め保持している。色分解テーブル作成部201においては、これら予め保持されているテーブルから、任意の色度を実現するための新たな1次元色分解テーブルを作成する。
ここで図6を用いて、本実施形態におけるオリジナルテーブルと色参照テーブルについて説明する。上述したように本実施形態では、予め設計した複数のオリジナルテーブル(例えば図4に示す色分解テーブルと同様の形式)を、HD107等の記憶媒体に既に保持している。図6において、点O,A,B,C,Dはオリジナルテーブルにおいて定義されている色度点であり、すなわち、これら各点の色度は、複数のオリジナルテーブルのいずれかを参照することによって得られる。
図6におけるその他の点は、点O,A,B,C,Dに対応する各オリジナルテーブルを所定の比率で混合した際に、プリント上に再現される色度を示している。これらの混合比率と色度との対応が、色参照テーブルとしてHD107等の記憶媒体に予め保持されている。任意の色度を出力する場合には、この色参照テーブルを参照してオリジナルテーブルの混合比率を補間する。
本実施形態ではこのように、任意の色度について、色参照テーブルから補間により混合比率を求め、該混合比率に基づいてオリジナルテーブルを混合することによって、新たな1次元色分解テーブル作成することができる。これにより、当該色度において高画質なモノトーン画像をプリントすることができる。また、全ての点において色分解テーブル(オリジナルテーブル)を持つ必要がないため、使用メモリ量を軽減することができる。さらに、より少ない点においてオリジナルテーブルを作成すれば良いため、設計者にかかる負荷も軽減される。
図5は、色分解テーブル作成部201において上述したように1次元色分解テーブルを作成する処理を示すフローチャートである。
まずステップS501にて、プリンタ105にてプリントされるモノトーン画像の中間明度に相当する色度を、出力代表色の目標色度として取得する。より具体的には、モニタ上にUIを表示し、ユーザにCIE1976L*a*b*色空間における色度(a*,b*値)を直接入力させる。または、「温黒」や「冷黒」、「セピア」などの単語と、各単語に対応するa*,b*値を予め保持しておき、ユーザが選択した単語に対応する値をシステムに入力するなど、さまざまな形態をとることが可能である。なお、本実施形態においては、色度としてCIE1976L*a*b*色空間のa*,b*値を用いる例を示すが、これに限るものではない。色度点を表すことができればどのようなものであってもよく、例えば、CIE1976L*u*v*色空間におけるu*,v*値などを用いてもよい。
次にステップS502では、色参照テーブルを参照して、プリントに再現される色度が目標色度となるよう、点O,A,B,C,Dにおけるオリジナルテーブルの混合比率を決定する。
ここで、図7を用いて、本実施形態における色参照テーブルについて説明する。図7において、IDは、色参照テーブルで定義される各要素を特定するための識別番号であり、以降、iで示す。また混合比率は、各要素の色度を実現するような、点O,A,B,C,Dの各オリジナルテーブルの混合比率を示す。さらに色度座標は、当該混合比率にてオリジナルテーブルを混合した結果として、プリント上に再現される色度a*,b*(例えば、入力として輝度信号Y=128を与えた場合に出力される色度)である。以下、この色度座標を単に色度とも称する。ただし本実施形態では、色参照テーブルには同じ色度を有する要素が複数存在しないものとする。また、色参照テーブルの先頭(i=0)には、色参照テーブルにおける全要素の色度分布の中心にもっとも近い色度をもつものが、基準点として登録されているものとする。ステップ502では、この色参照テーブルを参照して混合比率を求めるわけであるが、その詳細な処理については後述する。
最後にステップ503において、ステップS502で算出された混合比率に基づいて各点O,A,B,C,Dのオリジナルテーブルを合成して、出力用の1次元色分解テーブルを生成する。この処理は、例えば次式で表すことができる。
Figure 2009141903
式(2)において、coO,coA,coB,coC,coDはそれぞれ、色参照テーブルより取得した点O,A,B,C,Dにおけるオリジナルテーブルの混合比率を表している。また、Co[Y]〜Lmo[Y]は、点Oのオリジナルテーブルにおける輝度信号値Yに対応するC〜Lmの各値である。同様に、CA[Y]〜LmA[Y]は点Aの、CB[Y]〜LmB[Y]は点Bの、CC[Y]〜LmC[Y]は点Cの、CD[Y]〜LmD[Y]は点DのオリジナルテーブルにおけるC〜Lmの各値を示している。
●混合比率算出(S502)
以下、上述したステップS502における混合比率の算出処理について、図8のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずステップS801にて、色参照テーブルに記載されている要素のうち、ステップS501で取得した目標色度に最も近い色度を有する要素を検出する。具体的には、色参照テーブルの各要素において、次式で定義されるΔEを計算し、このΔEが最小となる要素のIDを色参照テーブルから探索する。
Figure 2009141903
式(3)において、iは色参照テーブルの各要素を識別するためのIDであり、a[i],b[i]はIDがiである色度座標a*,b*の値を色参照テーブルから参照することを意味している。また、at,btは目標色度座標のa*値,b*値にそれぞれ対応している。以降、ここで検出されたIDをpとし、ΔEをΔEpとして、説明を行う。
次にステップS802において、ΔEpと閾値Thとの比較を行い、処理を分岐する。まず、ΔEpが閾値以下である(ΔEp≦Th)場合にはステップS803に進み、IDがpに対応する点O〜Dの混合比率を色参照テーブルから求め、coO,coA,coB,coC,coDにそれぞれ設定し、処理を終了する。一方、ΔEpが閾値よりも大きい(ΔEp>Th)場合にはステップS804に進み、目標色度の周辺にある色度を色参照テーブルから検出する。この検出処理の詳細については後述する。そしてステップS805にてステップS804における検出が成功したか否かを判定し、失敗した場合にはステップS807に進み、エラーメッセージをモニタ106に表示し目標色度の再入力をユーザに促すなど、所定のエラー処理を行う。ステップS804における検出が成功した場合には、ステップS806にて、検出された周辺色度の混合比率からcoO,coA,coB,coC,coDを算出し、処理を終了する。この算出処理の詳細については後述する。
●周辺色度の検出処理(S804)
以下、上述したステップS804における、目標色度の周辺色度を色参照テーブルから検出する処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
この処理においては、目標色度の周囲を、その色相差および彩度差に基づいて4つの領域に分け、各領域で色差が最小となる色参照テーブル上の要素を検出する。
まずステップS901で各変数を初期化する。具体的には、領域ごとの変数E1,E2,E3,E4を初期値Maxで初期化し、検出チェックフラグであるDflgを0で初期化する。その後、ステップS902において、色参照テーブルの各要素について、目標色度との色差ΔEi、色相差ΔHi、彩度差ΔCiを、上述した式(3)および以下に示す式(4),(5)にしたがって算出する。
Figure 2009141903
Figure 2009141903
これら各式において、a[0],b[0]は、色参照テーブルにおける基準点i=0におけるa*,b*値である。
次にステップS903〜S913において、以下の4領域ごとに、ΔEiが最小となる要素を検出し、それぞれ領域において検出された要素の識別番号をP1,P2,P3,P4に格納する。
領域1:ΔHi>0 かつ ΔCi>0
領域2:ΔHi>0 かつ ΔCi≦0
領域3:ΔHi≦0 かつ ΔCi>0
領域4:ΔHi≦0 かつ ΔCi≦0
例えば領域1においては、ステップS903,S904でそれぞれΔHi>0,ΔCi>0と判定され、ステップS906でΔEiが変数E1よりも小さければ、該ΔEiをE1にセットし、P1にiをセットする。このような処理を、色参照テーブル内の全ての要素について、対応する領域において繰り返し行うことにより、各領域においてΔEiが最小となる要素の識別番号がそれぞれ、P1,P2,P3,P4に格納される。
このように、複数の領域に分けて処理を行うことで、目標色度を取り囲むように検出された要素の組み合わせを決定することができる。
そして最後にステップS914,S915において、エラー対応処理を行う。
すなわち、ステップS914でΔEiが最小となる要素が検出されない領域があった場合、後のステップS805,S807で適切なエラー処理が行えるように、ステップS915で検出チェックフラグDflgにエラーを示す値(例えば1)を設定する。
●混合比率の算出処理(S806)
以下、上述したステップS806における、周辺色度の混合比率を算出する処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS1001において、ステップS804にて検出されたP1〜P4で示される各色度において、式(4)および式(5)で与えられるΔC,ΔHを算出し、それぞれをC1〜C4、H1〜H4とする。
次にステップS1002において、彩度方向の合成比率a1〜a4を決定する。ここでは、ΔH>0となる要素P1,P2の混合比率を合成する係数a1,a2を、C1,C2の絶対値の比率から、式(6)を満たすように決定する。同様に、ΔH≦0となるC3,C4から、要素P3,P4の混合比率を合成する係数a3,a4を、式(7)を満たすように決定する。
a1:a2=|C2|:|C1| ・・・式(6)
a3:a4=|C4|:|C3| ・・・式(7)
具体的には、以下の式に基づいてa1〜a4を算出すれば良い。
a1=−C2/(C1−C2)
a2=C1/(C1−C2) ・・・式(8)
a3=−C4/(C3−C4)
a4=C3/(C3−C4)
ここで図11を用いて、本実施形態における混合比率の算出処理の概要について説明する。図11には、a*b*平面にP1〜P4の色度、および目標色度が示されている。同図においてM12は、P1とP2を結ぶ直線と、基準点を中心として目標色度を通る同心円との交点を示している。上式(6)に示す関係はすなわち、P1とP2をM12で内分する比率と等しくなる。同様にM34は、P3とP4を結ぶ直線と前記同心円との交点であり、上式(7)に示す関係はすなわち、P3とP4をM34で内分する比率と等しくなる。
次にステップS1003では、色相方向の合成比率b12,b34を算出する。これは、図11におけるM12,M34のΔHをそれぞれH12,H34とすると、式(9)を満たすよう算出される。
b12:b34=|H34|:|H12| ・・・式(9)
ここで図11に示すように、H12は、P1,P2のΔHであるH1,H2を、C1:C2の比率で合成することによって求めることができる。同様にH34は、P3,P4のΔHであるH3,H4を、C3:C4の比率で合成することによって求めることができる。
具体的には、以下の式に基づいてb12,b34を算出すれば良い。
b12=−(a3・H3+a4・H4)/(a1・H1+a2・H2−a3・H3−a4・H4)
b34=(a1・H1+a2・H2)/(a1・H1+a2・H2−a3・H3−a4・H4)
・・・式(10)
最後に、ステップS1004において、ステップS503におけるオリジナルテーブルの混合の際に用いられる、混合比率coO,coA,coB,coC,coDを決定する。ここでは、各要素P1〜P4における各オリジナルテーブルO〜Dの混合比率(O[P1]等)を色参照テーブルから取得し、それぞれa1〜a4、およびb12,b34を用いて加重平均をとる。
具体的には、以下の式に基づいてcoO,coA,coB,coC,coDを算出すれば良い。
coO=b12(a1・O[P1]+a2・O[P2])+b34(a3・O[P3]+a4・O[P4])
coA=b12(a1・A[P1]+a2・A[P2])+b34(a3・A[P3]+a4・A[P4])
coB=b12(a1・B[P1]+a2・B[P2])+b34(a3・B[P3]+a4・B[P4])
coC=b12(a1・C[P1]+a2・C[P2])+b34(a3・C[P3]+a4・C[P4])
coD=b12(a1・D[P1]+a2・D[P2])+b34(a3・D[P3]+a4・D[P4])
・・・式(11)
以上説明したように本実施形態によれば、予め設計された複数の1次元色分解テーブル(オリジナルテーブル)と、その混合比率と該比率での混合出力時の色度との関係を記した色参照テーブルと、に基づいて、新たな1次元色分解テーブルを作成する。したがって、従来の多次元の色分解テーブルによる処理を行わないため、より滑らかな階調性を有する高画質なモノトーン画像を、色再現範囲を限定することなく、すなわちより広い色再現範囲において、簡易に獲得することが可能となる。
また、1次元色分解テーブルの設定により色再現範囲を決定することができるため、色再現範囲が制限されない。
さらには、1次元の色分解テーブルのみを使用するので、従来のように多次元のテーブルを使用する場合よりも、使用メモリ量を軽減することができる。この効果は色分解テーブルの格子数を増やした場合により顕著であり、同じ使用メモリ量で、より格子点数の多い高精度な処理が可能となることが分かる。
なお、本実施形態においてはO〜Dの5つのオリジナルテーブルを合成する例を示したが、本発明はもちろんこの例に限るものではなく、複数であれば幾つのテーブルを合成しても良い。
また、本実施形態では、CMYKLcLm6色のインクジェトプリンタを想定したが、印字方式や表示方法、色数等については限定されない。例えば、CMYKRGB9色のインクジェットプリンタやCMY3色の昇華型プリンタ、あるいはRGB等の加法混色系のモニタ等に本発明を適用することも可能である。
<他の実施形態>
本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。なお、この場合のプログラムとは、実施形態において図に示したフローチャートに対応したコンピュータ可読のプログラムである。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、以下に示す媒体がある。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などである。
プログラムの供給方法としては、以下に示す方法も可能である。すなわち、クライアントコンピュータのブラウザからインターネットのホームページに接続し、そこから本発明のコンピュータプログラムそのもの(又は圧縮され自動インストール機能を含むファイル)をハードディスク等の記録媒体にダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせることも可能である。すなわち該ユーザは、その鍵情報を使用することによって暗号化されたプログラムを実行し、コンピュータにインストールさせることができる。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、実行されることによっても、前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、該プログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことが可能である。
本発明に係る一実施形態における画像処理システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるプリンタドライバ103の構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるプリンタ用補正処理部202の構成を示すブロック図である。 本実施形態における色分解テーブル(オリジナルテーブル)例を示す図である。 本実施形態における色分解テーブル作成処理を示すフローチャートである。 本実施形態におけるオリジナルテーブルと色参照テーブルを説明するための図である。 本実施形態における色参照テーブル例を示す図である。 本実施形態における混合比率算出処理を示すフローチャートである。 本実施形態における周辺点検出処理を示すフローチャートである。 本実施形態における混合比率算出処理を示すフローチャートである。 本実施形態における混合比率算出処理を説明するための図である。

Claims (8)

  1. 画像の輝度信号を、画像形成装置に応じた複数色の信号に分解する際に参照される色分解テーブルを作成する色処理方法であって、
    複数の1次元の色分解テーブルと、それらを混合する際の混合比率と前記画像形成装置にて出力される画像の色度との対応を示す色参照テーブルと、を予め保持しておき、
    前記画像形成装置から出力される代表色の目標色度を取得する目標色度の取得ステップと、
    前記目標色度を実現するような混合比率を前記色参照テーブルを参照して算出する混合比率算出ステップと、
    前記混合比率算出ステップで算出された混合比率に応じて前記複数の1次元色分解テーブルを混合することによって、色分解テーブルを作成するテーブル作成ステップと、
    を有することを特徴とする色処理方法。
  2. 前記目標色度の取得ステップにおいては、前記画像形成装置にて出力されるモノトーン画像の中間明度に相当する色度を、前記目標色度として取得することを特徴とする請求項1に記載の色処理方法。
  3. 前記混合比率算出ステップは、
    前記色参照テーブルから前記目標色度に最も近い色度を検出する色度の検出ステップと、
    該色度が予め定めれらた閾値よりも大きいか否かを判定する判定ステップと、
    該色度が前記閾値以下であると判定された場合に、前記色参照テーブルから該色度に対応する混合比率を取得する取得ステップと、
    該色度が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記色参照テーブルから前記目標色度の周辺にある複数の周辺色度を検出する検出ステップと、
    前記色参照テーブルにおける前記周辺色度に基づいて混合比率を算出する算出ステップと、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の色処理方法。
  4. 前記検出ステップにおいては、前記目標色度の周囲を色相および彩度に応じた複数の領域に分け、該領域ごとに、前記目標色度との色差が最小となるような前記色参照テーブル上の色度を検出することを特徴とする請求項3に記載の色処理方法。
  5. 前記算出ステップにおいては、前記目標色度に対する前記周辺色度の彩度方向および色相方向の合成比率をそれぞれ算出することによって、混合比率を算出することを特徴とする請求項3または4に記載の色処理方法。
  6. 画像形成装置と接続され、画像の輝度信号を、該画像形成装置に応じた複数色の信号に分解する際に参照される色分解テーブルを作成する画像処理装置であって、
    複数の1次元の色分解テーブルと、それらを混合する際の混合比率と前記画像形成装置にて出力される画像の色度との対応を示す色参照テーブルと、を予め保持する保持手段と、
    前記画像形成装置から出力される代表色の目標色度を取得する目標色度の取得手段と、
    前記目標色度を実現するような混合比率を前記色参照テーブルを参照して算出する混合比率算出手段と、
    前記混合比率算出手段で算出された混合比率に応じて前記複数の1次元色分解テーブルを混合することによって、色分解テーブルを作成するテーブル作成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  7. コンピュータに請求項1乃至5のいずれか1項に記載の色処理方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ可読の記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020535698A (ja) * 2017-10-10 2020-12-03 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. 再構成テーブル用の補正データ

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