JP2009138261A - 円柱状部品の熱処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】円柱状部品の熱処理方法に関し、従来の方法に比べて生産性の向上、コスト低減および品質の向上を可能にする円柱状部品の熱処理方法の提供。
【解決手段】焼入れ工程S1と、該焼入れ工程S1の後に施される焼もどし工程S2とを有し、前記焼入れ工程S1は、第1工程S11と、第1工程S11の後に施される第2工程S12とを有しており、第1工程S11では、円柱状部品3の外周表面から芯部までの全領域をAc変態点以上の温度に加熱して焼入れしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、円柱状部品、とりわけ、大型(大径)の円柱状部品の熱処理方法に関する。ここで、「円柱状部品」には、例えば建設機械の無限軌道帯(履帯)の構成部品であるピンが含まれる。ただし、「円柱状部品」はピンに限るものではなく、また、大型の部品(ピンであれば大径のピン)に限定されるものでもない。
油圧ショベルやブルドーザー等の建設機械に用いられる履帯10(図8参照)は、図9に示すように、リンク1、履板2、ピン3、ブッシュ4を有している。
図10において、履帯用のピン3のような円柱状部品では、外周表面部(外周表面およびその近傍)31には曲げ応力とねじれ応力に耐えるための強度および耐摩耗性が要求され、芯部32にはせん断応力に耐えるための強度および靭性が要求される。
これらの要求品質をすべて満足させるための履帯用ピンの熱処理方法として、従来から種々の方法が提案されている。
例えば、低炭素合金鋼を素材とし、「浸炭焼入れ」を行い、次に「低温焼もどし」を施す方法が存在する。係る方法(浸炭焼入れ方法)によれば、SCM415またはSCM420等の低炭素合金鋼を素材とし、これに浸炭を施して外周表面部のみ高炭素合金鋼とし、その後、焼入れおよび低温焼もどしを施している。
しかし、浸炭焼入れ方法によれば、ピンの耐摩耗性および強度を向上するためには浸炭硬化層を深く、浸炭時間を長くする必要があり、コストが嵩むという問題がある。それと共に、浸炭ガスの大量使用等も、コスト高騰を惹起する。
また、中炭素合金鋼を素材とし、「全体加熱焼入れ」を行い、次に「低温焼もどし」を施す方法が存在する。詳細には、炭素含有量が0.3〜0.5質量%の中炭素合金鋼を素材とし、ピンの外周表面から芯部までの全体をAc変態点以上の温度に加熱し、急冷して焼入れし、その後、低温焼もどしを施している。
しかし、係る従来技術では、ピンの硬化層深さは、素材の焼入れ性やピンの直径等によって決まってしまうので、焼入れ性の低い素材を使用すると、必要な耐摩耗性および強度が得られなくなる。一方、焼入れ性の高い素材を使用すると、硬化層深さが深くなりすぎ、外周表面の圧縮残留応力が低くなり、ピンの破壊靭性および疲労強度が低くなるという問題がある。
履帯用ピンの熱処理方法の従来技術として、さらに、中炭素合金鋼を素材とし、「全体加熱焼入れ」を行い、「全体加熱高温焼もどし」を行い、「外周表面部の高周波焼入れ」を行い、最後に「低温焼もどし」を施す方法が存在する。詳細には、炭素含有量が0.3〜0.5質量%の中炭素合金鋼を素材とし、ピンの外周表面から芯部までの全体をAc変態点以上の温度に加熱し、急冷して焼入れした後、ピンの外周表面から芯部までの全体を高温焼もどしして、ピン全体のミクロ組織をソルバイト組織にする。その後、ピンの外周表面部に高周波焼入れを施し、そして、低温焼もどしを施す。
ここで、「全体加熱焼入れ」と「全体加熱高温焼もどし」の2工程を合わせて「素地調質(工程)」という。大型のピン(大径のピン:直径が概ね50mm以上のピン)は、この方法によって熱処理が行われている。
図11は、中炭素合金鋼の一例であるSCM440の組成(質量%)を表として示している。
以下、SCM440を素材とするピンを「ピンA」と表現する。なお、ピンAの長さは370mm、直径は70mmである。
図12〜図15は、ピンAに、前記従来技術(全体加熱焼入れ、全体加熱高温焼もどし、高周波焼入れ、低温焼もどしを行う従来技術)を施した場合において、各熱処理工程におけるピンの断面における硬さ分布(外周表面から中心部までの硬さ分布)を示している。
図12〜図15において、横軸はピンAの外周表面からの距離を示し、縦軸はロックウェル硬さを示している。
図12は、全体加熱焼入れ工程の後における硬さ分布を示している。図12で示すように、全体加熱焼入れ工程の後、ピンの外周表面部(外周表面近傍)の硬さはHRC55程度で、芯部(ピンの中心近傍の領域:ピンの中心から半径方向所定距離の範囲)では、HRC50程度である。
図13は、全体加熱高温焼もどし工程の後における硬さ分布を示している。図13では、高温焼もどしによってピンの外周表面部の硬さはHRC40程度まで低下する。また、中心を含む芯部では、HRC30程度となっている。
図14は、高周波焼入れ工程後の硬さ分布を示している。図14において、ピンの外周表面部の硬さは、高周波焼入れのためHRC60程度に上昇している。ピンの芯部ではHRC30程度のままである。そして、ピンの外周表面部と芯部との間の領域で、急激に硬さが低下する領域B2が存在している。
図15は、低温焼もどし工程の後における硬さ分布を示している。図15で示すように、低温焼もどしのために外周表面部の硬さがやや下がり、HRC55程度となる。
全体加熱焼入れ、全体加熱高温焼もどし、高周波焼入れ、低温焼もどしを行う上述の従来技術は、4工程を行うため、リードタイムが長くなり、全体の処理時間が長くなるという問題がある。
また、必要な芯部硬さ(素地硬さ)を確保するためには焼入れ性の高い素材を使用する必要があり、そのような素材は価格が高いので、コストアップにつながってしまう。
さらに、必要な芯部硬さ(素地硬さ)が得られないと、過大なせん断応力が負荷された際に、折損する可能性がある。
その他の従来技術として、所定の配合の鋼材に高周波焼入れを2回施す熱処理方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1)では、二次焼入れ硬化層深さが0.5mm〜0.7mm程度であり、履帯用ピンに要求される耐摩耗性を充足させることができない、という問題が存在する。
特開平7−118791号公報
本発明は上述したような従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、円柱状部品、とりわけ、大型(大径)の円柱状部品の熱処理方法であって、従来の方法に比較して、生産性が高く、コストを低減することができ、品質の向上を可能にする円柱状部品の熱処理方法の提供を目的としている。
本発明の円柱状部品の熱処理方法は、中炭素合金鋼から成る円柱状部品(3:ピン)の熱処理方法であって、該熱処理方法は焼入れ工程(S1)と、該焼入れ工程の後に施される焼もどし工程(S2)とを有し、前記焼入れ工程(S1)は、焼入れ第1工程(S11)と、焼入れ第1工程の後に施される焼入れ第2工程(S12)とを有し、前記焼入れ第1工程(S11)は前記円柱状部品(3)の外周表面(31f)から芯部(32)までの前記円柱状部品(3)の全体をAc変態点以上の温度に加熱して焼入れする工程であり、前記焼入れ第2工程(S12)は前記焼入れ第1工程(S11)で焼入れされた前記円柱状部品(3)の外周表面部(31)のみをAc変態点以上の温度に誘導加熱して焼入れする工程であり、前記焼もどし工程(S2)は、前記焼入れ工程(S1)で焼入れされた前記円柱状部品(3)を低温焼もどしする工程であることを特徴としている(請求項1)。
ここで、前記焼入れ第2工程(S12)における「外周表面部(31)」とは、円柱状部品(3)の外周表面(31f)のみならず、外周表面(31f)から半径方向内方(深さ方向)の一定の領域を含んでいる。換言すれば、外周表面(31f)から有効硬化層深さ(t)だけ半径方向内方の領域が、「外周表面部」(31)である。
「有効硬化層深さ(t)」とは、有効硬化層の厚さ(深さ:半径方向寸法)であり、円柱状部品(3)の「外周表面」(31f)から「有効硬さ位置」(31ff)までの距離である。
「有効硬化層」は、焼入れ第2工程後に有効硬さ以上になる領域(範囲)である。「有効硬さ」は、硬化した(焼入れされた)とみなされる硬さであり、本明細書では、「80%マルテンサイト硬さ(HRC45)を以って硬化した(焼入れされた)とみなしている。
「有効硬さ位置」(31ff)は、「有効硬さ(HRC45)」になる位置(外周表面31fからの深さ)である。
有効硬化層深さ(t)は、必要な耐摩耗性を確保するために、3mm以上であるのが望ましい。
ここで、前記焼入れ第1工程(S11)の加熱は誘導加熱であるのが好ましい(請求項2)。
あるいは、前記焼入れ第1工程(S11)の加熱は炉中加熱であるのが好ましい(請求項3)。
そして、前記焼入れ第2工程(S12)における外周表面部(31)の深さ(t:有効硬化層深さ)は、円柱状部品(3)の半径(R)の1/10以上で、円柱状部品(3)の半径(R)の1/2以下であるのが好ましい(請求項4)。
すなわち、 1/10≦t/R≦1/2 であるのが好ましい。
本発明において、前記円柱状部品(3)は無限軌道帯用ピンであるのが好ましい(請求項5)。
そして、前記円柱状部品(3)の直径は50mm以上であるのが好ましい。
但し、前記円柱状部品(3)の直径が50mm未満であっても、本発明を適用することが可能である。
上述する構成を具備する本発明によれば、円柱状部品(3)の熱処理が4工程から3工程に削減されるので、生産性が向上し、製造コストが低減する。
また、第2工程(S12)では外周表面部(31)のみが焼入れ硬化するので、外周表面部(31)に高い圧縮の残留応力が付与され、円柱状部品(3)の疲労強度が向上する。
さらに、従来の方法によるものと比べて、ピンの横断面における最大せん断応力となる位置近傍の硬さが高くなるので、過大なせん断応力が負荷されても折損を防止することができる。そのため、必要な芯部硬さ(素地硬さ)を確保するために焼入れ性の高い素材を使用する必要がなくなり、使用するべき素材として合金元素の添加(量)が少ない素材の使用が可能になり、素材調達のコストが低減する。
本発明において、前記焼入れ第1工程(S11)の加熱が誘導加熱であれば(請求項2)、焼入れ工程(S1)の連続化が可能になる。
一方、本発明において、前記焼入れ第1工程(S11)の加熱が炉中加熱であれば(請求項3)、焼入れ第1工程(S11)の加熱に関するコストが低減する。
また本発明において、前記焼入れ第2工程(S12)における外周表面部(31)の深さ(t:有効硬化層深さ)が円柱状部品(3)の半径(R)の1/10以上で、円柱状部品(3)の半径(R)の1/2以下に設定すれば(請求項4)、有効硬化層深さ(t)が小さ過ぎてピン(3)が早期に摩耗することがなく、有効硬化層深さ(t)が大き過ぎて、ピン(3)外周表面の圧縮残留応力が小さくなってしまうこともない。
なお本発明において、製造される円柱状部品(3)が、たとえば、無限軌道帯用ピンであってもよいし、無限軌道帯用ピン以外の部品にも適用できる。
加えて、本発明によれば、製造される無限軌道帯用ピン(3)の直径が50mm以上への適用を推奨するが、無限軌道帯用ピン(3)の直径は50mm未満のものにも適用可能である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
本発明に係る円柱状部品の熱処理方法の実施形態を説明するため、円柱状部品として、例えば、油圧ショベルやブルドーザー等の建設機械の無限軌道帯(履帯)10(図8参照)の構成部品である履帯用ピンを例示して、説明する。ただし、円柱状部品は、履帯用ピン(以下、「ピン」と記載する。)に限るものではない。
また、本願発明の方法では直径が50mm以上の大型ピンを例示しているが、本願発明の方法に係る円柱状部品の熱処理方法は、小型、中型のピンにも適用することが可能である。
ここで、小型ピンとは直径が30mm未満のものを意味しており、中型ピンとは直径が30mm以上で50mm未満のものを意味しており、大型ピンとは直径が50mm以上のものを意味している。
上述したように、建設機械の履帯10(図8)は、図9に示すように、1対のリンク1、履板2、ピン3、ブッシュ4から成るユニットが、連続的に連結されて構成されている。
そして、履帯用のピン3(図10参照)において、外周表面部(外周表面31fから有効硬さ位置31ffまでの深さがtの範囲)31には、曲げ応力とねじれ応力に耐えるための強度および耐摩耗性、すなわち、硬さが要求される。一方、芯部(外周表面部31を除く部分)32には、せん断応力に耐えるための強度および靭性が要求される。
本願発明の方法では、外周表面部31に要求される硬さと、芯部32に要求されるせん断強度および靭性を熱処理によって獲得するために、中炭素合金鋼から成る素材に熱処理を施すのである。
ここで、中炭素合金鋼とは、中炭素鋼にMn、B、Cr、Mo、Ni等の合金元素を添加したものをいう。これらの合金元素の添加目的は、焼入れ性向上、耐摩耗性向上、靭性向上等である。
また、中炭素鋼とは、炭素含有量が質量%で0.30以上0.50以下のものを言う。ちなみに、低炭素鋼とは、炭素含有量が質量%で0.30未満のものを言い、高炭素鋼とは、炭素含有量が質量%で0.50を超えるものを言う。
本願発明の方法では、大型ピン3は、機械加工完了後、図1に示す工程に従って製造される。
図2は、本願発明の方法を、図12〜図15を参照して説明した従来技術(全体加熱焼入れ、全体加熱高温焼もどし、高周波焼入れ、低温焼もどしを行う従来技術)に対比させて示している。より詳細には、図2では、本願発明の方法における各工程(製造プロセス)における断面の金属組織を、図12〜図15の従来技術における断面の金属組織と比較して模式的に示している。
それと共に図2では、図3〜図5および図12〜図15を参照することにより、図示の実施形態における各工程(製造プロセス)における断面の硬さ分布と、図12〜図15の従来技術における断面の硬さ分布とを比較することを企図している。
図1において、「機械加工完了品」なる文言で示す工程では、中炭素合金鋼から成る素材(棒鋼)に機械加工等を施して、大型ピン3に成形する。ピン3の素材はSCM440であり、前記したように、その成分(質量%)は図11で示されている。
次に、ピン3を全体焼入れ装置20に搬入し、ピン3に対して焼入れ第1工程S11を施す。明確には図示されていないが、全体焼入れ装置20は、加熱手段(加熱炉あるいは誘導加熱装置)と冷却装置とを有している。先ず、全体焼入れ装置20の加熱手段により、ピン3の全体(図10における外周表面31fから芯部32に至る全ての領域)を、Ac変態点以上の温度に加熱する。
全体焼入れ装置20による加熱は誘導加熱によって行なってもよいし、加熱炉内で行なってもよい。
加熱を加熱炉内で行う場合には、その加熱源(エネルギー)として、重油、軽油、灯油等の化石燃料または電気が用いられる。
ワークのAc変態点(特定の温度)は、ワークの化学成分によって決まり、概略、次式で示される。
Ac(℃)=908−224×C(%)+30×Si(%)
−34×Mn(%)+439×P(%)−23×Ni(%)
中炭素合金鋼では、Ac変態点は、加熱炉内での加熱の場合、概略800℃程度(780〜820℃)である。図示しない誘導加熱(急速加熱)の場合には、Ac変態点は、加熱炉内での加熱の場合よりも100℃程度高くなる。
焼入れ第1工程S11を誘導加熱装置によって加熱する場合、ワークの外周表面31fから芯部32に至るすべての領域がAc変態点以上の温度に加熱されるように、図示しない発振機の周波数を選定する必要がある。
ここで、周波数f(kHz)と加熱深さd(mm)との間には、
d=(250/f)1/2
なる関係がある。係る関係に従って、周波数fを適宜設定することにより、ピン3の断面全領域をAc変態点以上の温度に加熱することができる。
全体加熱焼入れ装置20によりピン3の全体がAc変態点以上の温度に加熱されたならば、加熱を停止し、ワークの外周表面31fの温度がAr変態点まで下がる前に、全体焼入れ装置20の図示しない冷却装置により冷却を開始して焼入れする。
Ar変態点は、中炭素合金鋼の場合、Ac変態点より100℃程度低い温度になる。
焼入れの際に使用する冷却液(冷却手段)としては、水、水溶性焼入れ液、油等がある。コスト面、環境面を考慮すると、冷却液として水を使用することが望ましい。
全体加熱焼入れ装置20によりピン3を焼入れし、焼入れ第1工程S11が完了したならば、部分加熱焼入れ装置30に搬入する。明確には図示されていないが、部分加熱焼入れ装置30は、誘導加熱装置と冷却装置とを有している。そして、ピン3に高周波焼入れ工程(焼入れ第2工程)S12を施す。
この高周波焼入れ工程(焼入れ第2工程)S12では、焼入れ第1工程S11で焼入れされたピン3の外周表面部31のみを、Ac変態点以上の温度に誘導加熱する。換言すれば、焼入れ第1工程S11ではピン3の断面全領域をAc変態点以上の温度に加熱したが、焼入れ第2工程S12ではピン3の外周表面部31のみをAc変態点以上の温度に加熱する。
焼入れ第1工程S11の加熱は全体加熱であるのに対し、焼入れ第2工程S12の加熱は、外周表面部31のみを加熱するので、いわゆる部分加熱である。外周表面部31のみの加熱(いわゆる部分加熱)を行うために、焼入れ第2工程S12における加熱は、誘導加熱(例えば高周波誘導電源による加熱)によらなければならない。
ここで、外周表面部31とは、図10に示すように、ピン3の外周表面31fのみならず、その近傍をも含む一定の深さt(有効硬化層深さ)を有する領域である。
「有効硬化層深さt」は「有効硬化層の厚さ(深さ:半径方向寸法)」であり、図10における円柱状部品3の外周表面31fから有効硬さ位置31ffまでの距離である。さらに、「有効硬化層」は、焼入れ第2工程後に有効硬さ以上になる領域(範囲)であり、「有効硬さ」は、硬化した(焼入れされた)とみなされる硬さであり、本願発明の方法では、「80%マルテンサイト硬さ(HRC45)」を以って、「硬化した(焼入れされた)」とみなしている。そして、「有効硬さ位置31ff」は、「有効硬さ(HRC45)」になる位置である。
有効硬化層深さtは、ピン3の半径Rの1/10以上で、ピン3の半径Rの1/2以下であることが好ましい。すなわち、外周表面31fからの有効硬化層深さtは、ピンの半径をRとすれば、R/10≦t≦R/2であるのが望ましい。
有効硬化層深さtがR/10よりも小さいと、ピン3が早期に摩耗してしまう。一方、有効硬化層深さtがR/2よりも大きいと、ピン3の外周表面の圧縮残留応力が小さくなり、後述する効果(ピンに作用する引張応力を下げる効果)が得られないからである。
これに加えて、必要な耐摩耗性を確保するために、有効硬化層深さtは、3mm以上であることが望ましい。
有効硬化層深さtが R/10≦t≦R/2(Rはピン3の半径)であり、かつ、有効硬化層深さtが3mm以上となるように、ピン3の外周表面部31がAc変態点以上の温度に加熱されるように、誘導加熱による加熱深さdを決定し、周波数f(kHz)と加熱深さd(mm)との関係式 d=(250/f)1/2 に従って、周波数を決定するのである。
ここで、焼入れ第1工程S11が誘導加熱装置によって加熱される場合、焼入れ第2工程S12の誘導加熱装置の周波数は、焼入れ第1工程S11の誘導加熱装置と同一の周波数を使用してもよい。この際、加熱時間や電流密度などの調整によって、必要な加熱深さを得る。
ピン3の外周表面部31のみを誘導加熱することにより、ピン3の外周表面31fから芯部32にかけて温度勾配が生じる。外周表面部ではAc変態点以上であるが、芯部側すなわち半径方向内方に向かって温度は低下する。
外周表面部31の芯部側近傍では400〜700℃(高温焼もどし温度に相当)となり、さらに芯部側(半径方向内方)の領域では150〜250℃(低温焼もどし温度に相当)となる。
ピン3の外周表面部31がAc変態点以上の温度に加熱されたならば、加熱を停止し、ピン3を図示しない誘導加熱装置から取り出し、ピン3の外周表面31fの温度がAr変態点まで下がる以前の段階で、部分加熱焼入れ装置30の図示しない冷却装置により冷却を開始して焼入れする。
上述した通り、Ar変態点は、中炭素合金鋼の場合、Ac変態点より約100℃低い温度になる。
高周波焼入れ工程(焼入れ第2工程)S12においても、焼入れ第1工程S11と同様に、焼入れの際に用いられる冷却液(冷却手段)としては、コスト面、環境面からは水を使用することが望ましい。但し、水溶性焼入れ液、油等を用いてもよい。
高周波焼入れ工程(焼入れ第2工程)S12において、ピン3の外周表面部31は、再度、焼入れされる。
また、ピン3の芯部32における外周表面部31近傍の領域では、高周波焼入れの際に400〜700℃に加熱されるため、高温焼もどしが施される。
さらに、芯部32側の中心側(半径方向内方)領域では、高周波焼入れの際に150〜250℃に加熱されるので、低温焼もどしが施される。
これに対して、図12〜図15で説明した従来技術(全体加熱焼入れ、全体加熱高温焼もどし、高周波焼入れ、低温焼もどしを行う従来技術)では、本願発明の方法における焼入れ第1工程S11と高周波焼入れ工程(焼入れ第2工程)S12との間に、すでに、素地高温焼もどし(図13参照)が施されている。そのため、図12〜図15の従来技術における図14の高周波焼入れ工程(本願発明の方法における焼入れ第2工程:S12に相当する工程)では、芯部32に対する焼もどしは行われない。
換言すれば、図12〜図15で説明した従来技術(全体加熱焼入れ、全体加熱高温焼もどし、高周波焼入れ、低温焼もどしを行う従来技術)では、単に外周表面部のみの高周波焼入れを行っているのに対して、図示の実施形態における高周波焼入れ工程(焼入れ第2工程)S12では、3種類の熱処理、具体的には外周表面部31における高周波焼入れと、芯部32の外周表面部31側(半径方向外方)領域における高温焼もどしと、芯部32の中心側(半径方向内方)領域における低温焼もどしを、同時に行っている。
高周波焼入れ工程(焼入れ第2工程)S12の後、ピン3を低温焼もどし装置40に搬入して、ピン3に低温焼もどし(S2)を施す。
この低温焼もどし工程(S2)においても、加熱は加熱炉(低温焼もどし炉)内で行ってもよく、図示しない誘導加熱装置によってもよい。
加熱炉内で低温焼もどしを行う場合は、150〜250℃にて加熱される。加熱源(エネルギー)としては、電気または重油、軽油、灯油等の化石燃料が用いられる。
一方、誘導加熱装置で低温焼もどし工程S2を行う場合には、誘導加熱が急速加熱であるため、加熱温度は加熱炉内で行う場合よりも若干高くなる。ピン3の少なくとも外周表面部31が低温焼もどし温度に加熱されるように、上述した周波数f(kHz)と加熱深さd(mm)との関係式 d=(250/f)1/2 に基いて、図示しない発振機の周波数を選定する必要がある。
加熱後の冷却は、自然放冷でもよい。あるいは、低温焼もどし装置40に冷却装置を設けて、強制冷却を行ってもよい。
以上により、ピン3の熱処理が完了する。
次に、図2〜図7を参照して、図示の実施形態の作用効果を説明する。
図示の実施形態の熱処理方法は、図2でも明らかなように、従来技術に対して、円柱状部品の素地高温焼もどしの工程を省略(廃止)している。すなわち、従来の4工程からなる熱処理工程を、3工程に削減している。
この工程削減は、円柱状部品の製造時間の短縮のみならず、従来あった素地高温焼もどし工程に費やされていた熱エネルギーを不要とし、製造コストの大幅な削減につながる。
図3〜図5において、横軸にピンの外周表面から中心位置までの距離をとり、縦軸に硬さをとって、ピンの断面における硬さ分布を示している。図3〜図5の左端がピンの外周表面で、右端がピンの中心を示している。
図3〜図5は、それぞれ、本願発明の方法における素地焼入れ(焼入れ第1工程)後のピンの断面における硬さ分布(図3)、表面部焼入れ(焼入れ第2工程、すなわち図2における「高周波焼入れ+焼もどし」)後のピンの断面における硬さ分布(図4)、低温焼もどし後のピンの断面における硬さ分布(図5)を示している。
低温焼もどし工程後のピンの断面における硬さ分布については、従来技術(図2の下欄に示す従来技術:図12〜図15で説明した従来技術)では、境界部分B2(硬さが急激に低下している部分)と中心との間の領域における硬さが、HRC30程度である(図15参照)。これに対して、本願発明の方法では(図5参照)、芯部32(図2のT:低温焼もどし層)において、外周表面部31との境界部分B1(硬さが急激に低下している部分)と中心との間の領域における硬さが、HRC32〜40程度であり、明らかに硬さが高くなっている。
同様に、従来技術における表面部焼入れ(図2の「高周波焼入れ」)後のピンの断面における硬さ分布は(図14、図15参照)、境界部分B2(硬さが急激に低下している部分)と中心との間の領域における硬さがHRC30程度であるのに対して、本願発明の方法における表面部焼入れ(図2における「高周波焼入れ+焼もどし」)後のピンの断面における硬さ分布では(図4、図5参照)、境界部分B1(硬さが急激に低下している部分)と中心との間の領域における硬さが、HRC32〜40程度であり、従来技術に比較して硬くなっている。
ここで、外周表面部31との境界部分(硬さが急激に低下している部分:図4、図5におけるB1:図14、図15におけるB2)と中心との間の領域は、ピン3への負荷による最大せん断応力が作用する領域でもある。係る領域における硬さが増加することは、最大せん断応力に対する強度が増加したことを意味している。すなわち、従来の方法によるものと比べて、図示の実施形態により製造されたピン3は、過大な負荷が作用しても折損し難いのである。
また、必要な芯部硬さ(素地硬さ)を確保するために焼入れ性の高い素材を使用する必要がなくなり、高価な素材を必要としなくなるため、素材調達に係るコストが低減する。
なお、図2の高周波焼入れにおける符号Qは、高周波焼入れによって形成された(外周)表面硬化層を示している。
図6は、本願発明の方法により製造されたピン3の表面残留応力の測定結果を、従来技術で製造されたピンと比較して示している。図6の横軸は、円周方向の残留応力の測定値を示し、縦軸は軸方向の残留応力の測定値を示している。ここで、負の値は圧縮応力を意味している。したがって、絶対値が大きいほど圧縮残留応力が大きいということになる。
図6から明らかなように、本願発明の方法で製造されたピンの表面圧縮残留応力は、従来技術で製造されたピンに比べて、円周方向においては同程度であるが、軸方向においては大きくなった。すなわち、本発明の方法で製造されたピンにおいては、軸方向の圧縮残留応力が大きくなるという作用効果を奏する。
外周表面の圧縮残留応力の増加は、ピン3の外周表面31fに、例えば、ショットピーニングや、ショットブラスト等を施したのと同等の効果が得られる。
そのため、ピン3に過大な負荷が作用して、その表面に引張応力が生じても、従来技術で製造されたピンに比較して、増加した圧縮残留応力の分だけ当該引張応力は減少する。
図7は、本願発明の方法により製造されたピン3の曲げ試験結果を、従来の方法で製造されたピンと比較して示している。図7の横軸はたわみの最大値を示し、縦軸は曲げ荷重の最大値を示している。
図7から明らかなように、本願発明の方法で製造されたピンの曲げ強度(図7では曲げ荷重)は、従来の方法で製造されたピンに比べて高くなっている。
図6および図7から明らかなように、本願発明の方法によれば、素材をより安価なものに変更することが可能であり、あるいは、従来と同等の強度を有する素材であれば、ピンの小型化が可能となる。
明確には図示されていないが、図示の実施形態において、焼入れ第1工程S11の加熱を誘導加熱とすれば、焼入れ第2工程S12も誘導加熱であるので、いわゆる「焼入れ工程のインライン化」が可能になる。
あるいは、焼入れ第1工程S11の加熱を炉中加熱とすれば、誘導加熱炉に比べ、投入するエネルギーが削減でき、焼入れ第1工程S11の加熱のコストが低減する。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
例えば、図示の実施形態では、建設機械の無限軌道帯用10の大型ピン3を例にとって図示の実施形態を説明したが、小型、中型のピンにも適用することが可能である。さらには、無限軌道帯用ピン以外の円柱状部品の熱処理にも適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る円柱状部品の熱処理の工程図。 本発明の実施形態における各工程(製造プロセス)における金属組織や硬さ分布を、従来技術に対比させて模式的に示した比較図。 本発明の実施形態で焼入れ第1工程を施されたピンの断面における硬さ分布を示す図。 本発明の実施形態で焼入れ第2工程を施されたピンの断面における硬さ分布を示す図。 本発明の実施形態で低温焼もどし工程を施されたピンの断面における硬さ分布を示す図。 本発明の実施形態と従来技術の熱処理工程後におけるピンの表面残留応力の測定結果を比較して示す図。 本発明の実施形態と従来技術の熱処理工程後におけるピンの曲げ強度の測定結果を比較して示す図。 建設機械の無限軌道帯(履帯)の斜視図。 建設機械の無限軌道帯(履帯)の構成要素の分解斜視図。 無限軌道帯(履帯)のピンの斜視図。 熱処理の対象であるピンの素材の組成表の一例を示す図。 従来技術における素地調質焼入れ後のピンの断面における硬さ分布を示す図。 従来技術における素地調質高温焼もどし後のピンの断面における硬さ分布を示す図。 従来技術における高周波焼入れ後のピンの断面における硬さ分布を示す図。 従来技術における低温焼もどし後のピンの断面における硬さ分布を示す図。
符号の説明
1・・・リンク
2・・・履板
3・・・円柱状部材(履帯用ピン)
4・・・ブッシュ
20・・・全体加熱焼入れ装置
30・・・部分加熱焼入れ装置
31・・・外周表面部
31f・・・外周表面
32・・・芯部
40・・・低温焼もどし装置

Claims (5)

  1. 中炭素合金鋼から成る円柱状部品(3)の熱処理方法であって、該熱処理方法は焼入れ工程(S1)と、該焼入れ工程の後に施される焼もどし工程(S2)とを有し、前記焼入れ工程(S1)は、焼入れ第1工程(S11)と、焼入れ第1工程の後に施される焼入れ第2工程(S12)とを有し、前記焼入れ第1工程(S11)は前記円柱状部品(3)の外周表面(31f)から芯部(32)までの前記円柱状部品(3)の全体をAc変態点以上の温度に加熱して焼入れする工程であり、前記焼入れ第2工程(S12)は前記焼入れ第1工程(S11)で焼入れされた前記円柱状部品(3)の外周表面部(31)のみをAc変態点以上の温度に誘導加熱して焼入れする工程であり、前記焼もどし工程(S2)は、前記焼入れ工程で(S1)焼入れされた前記円柱状部品(3)を低温焼もどしする工程であることを特徴とする円柱状部品の熱処理方法。
  2. 前記焼入れ第1工程(S11)の加熱が誘導加熱である請求項1の円柱状部品の熱処理方法。
  3. 前記焼入れ第1工程(S11)の加熱が炉中加熱である請求項1の円柱状部品の熱処理方法。
  4. 前記焼入れ第2工程(S12)における外周表面部(31)の深さ(t)が、円柱状部品の半径(R)の1/10以上で、円柱状部品の半径(R)の1/2以下である請求項1〜3の何れか1項の円柱状部品の熱処理方法。
  5. 前記円柱状部品(3)が無限軌道帯用ピンである請求項1〜4の何れか1項の円柱状部品の熱処理方法。
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