JP2009137114A - 射出成形機における加熱筒の排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形機の加熱筒において減圧雰囲気で成形原料を可塑化したときに水やタール状物が生成され難いガス排気装置を提供する。
【解決手段】減圧雰囲気で成形原料Mを可塑化し、加熱筒27内で発生した水分やガスを真空源35により吸引して大気へ放出するように構成した射出成形機10における加熱筒の排気装置であって、成形原料Mが供給される加熱筒の上部開口33の上方に設けられた原料落下路34の内表面に制御装置41により昇温制御される電気ヒータ22からなる加熱制御手段45を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形機の加熱筒において減圧雰囲気で成形原料を可塑化したときに発生する水分やガスを大気へ排気する排気装置に関する。
ホッパから射出シリンダ(加熱筒)へ樹脂ペレット(成形原料)を落下・通過させる連絡口(原料落下路)は、例えば特許文献1に開示されるように、連絡口の周りに生じるブリッジや樹脂ペレットの付着を防止するため、ウォータージャケットにより水冷されている。また、特許文献2にはその部分を空冷する例が記載されている。このように、原料落下路は従来から70℃程度以下に冷却されていた。しかしながら、減圧雰囲気で成形原料を可塑化し、加熱筒内で大量に発生した水分やガスを吸引して大気へ放出するように構成した射出成形機においては、原料落下路は高温の水分やガスが充満し、それが低温の原料落下路に触れることにより結露して水やタール状物となって原料落下路表面に付着する。この水やタール状物は、落下して成形原料に混入し、シルバーストリークや黒点等を含む不良成形品を成形させるという問題が発生する。
ところで、成形樹脂を可塑化する加熱筒の内部に充満した空気等を吸引・排気するとともに加熱筒内へ窒素ガスを供給して加熱筒内を窒素ガスで充満させる技術は、例えば特許文献3に開示されている。さらに、特許文献3においては、加熱筒内へ供給する窒素ガスの温度が加熱筒内の空気等の温度より低くそれら両者間の飽和蒸気圧に差があることに起因して成形材料の表面に結露が生じることも記載されている。そして、特許文献3では、結露を防止するために、加熱筒へ供給する窒素ガスの温度を制御する加熱制御手段を備えたのである。
しかしながら、加熱筒内へ窒素ガスを供給しない構成においては、特許文献3の技術を以ってしても加熱筒内部で発生した水分やガスの結露を防止することはできないのである。
特開平8−238657号公報 実公昭63−41153号公報 特開2007−22068号公報
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、射出成形機の加熱筒において減圧雰囲気で成形原料を可塑化したときに水やタール状物が生成され難いガス排気装置を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1の発明は、減圧雰囲気で成形原料を可塑化し、加熱筒内で発生した水分やガスを吸引して大気へ放出するように構成した射出成形機における加熱筒の排気装置であって、前記成形原料が供給される前記加熱筒の上部開口の上方に設けられた原料落下路の内表面を昇温制御する加熱制御手段が設けられた射出成形機における加熱筒の排気装置に係る。
請求項2の発明は、前記加熱制御手段が電気ヒータからなる請求項1に記載の射出成形機における加熱筒の排気装置に係る。
請求項3の発明は、前記射出成形機が、前記原料落下路に原料搬送装置を備える請求項1又は2に記載の射出成形機における加熱筒の排気装置に係る。
請求項4の発明は、前記加熱制御手段が、前記加熱筒と前記原料搬送装置または原料供給装置との間に介装した熱板を含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の射出成形機における加熱筒の排気装置に係る。
請求項5の発明は、前記加熱制御手段の温度設定値は、制御装置が前記加熱筒の後部温度設定値から所定温度値を減算して求めるものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の射出成形機における加熱筒の排気装置に係る。
請求項1の発明に係る射出成形機における加熱筒の排気装置によれば、減圧雰囲気で成形原料を可塑化し、加熱筒内で発生した水分やガスを吸引して大気へ放出するように構成した射出成形機における加熱筒の排気装置であって、前記成形原料が供給される前記加熱筒の上部開口の上方に設けられた原料落下路の内表面を昇温制御する加熱制御手段が設けられたので、水やタール状物が生成され難く成形不良の発生を抑止するとともに、清掃を容易にすることができる。
請求項2の発明に係る射出成形機における加熱筒の排気装置によれば、請求項1に記載の発明において、前記加熱制御手段が電気ヒータからなるので、原料落下路を効果的に昇温することができる。
請求項3の発明に係る射出成形機における加熱筒の排気装置によれば、請求項1又は2に記載の発明において、前記射出成形機が、前記原料落下路に原料搬送装置を備えるので、水分やガスの吸引をより良好に行うことができるとともに、結露した水やタール状物と成形原料との接触を回避させ得る。
請求項4の発明に係る射出成形機における加熱筒の排気装置によれば、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発明において、前記加熱制御手段が、前記加熱筒と前記原料搬送装置または原料供給装置との間に介装した熱板を含むので、加熱制御手段を容易かつ効果的に構成できる。
請求項5の発明に係る射出成形機における加熱筒の排気装置によれば、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発明において、前記加熱制御手段の温度設定値は、制御装置が前記加熱筒の後部温度設定値から所定温度値を減算して求めるものであるから、加熱制御手段の温度設定を容易かつ効果的に行うことができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明を実施する射出成形機の排気装置を示す要部縦断面図である。
図1に示す射出成形機10は、原料供給装置15に投入された成形原料Mを原料供給装置15内の減圧状態を保持しつつ原料搬送装置21へ供給し、原料搬送装置21で搬送量が調節された成形原料M(M1)を原料落下路34と上部開口33を経由して加熱筒27へ供給し、加熱筒27とその内孔40に往復動可能に嵌挿しスクリュ駆動手段32で回転されるスクリュ28とで成形原料M(M2)を可塑化して溶融材料とし、その溶融材料をスクリュ駆動手段32で前進駆動されるスクリュ28により図示しない型締装置で圧締された金型に射出して成形品を成形する。
原料供給装置15は、ホッパ12の上面にホッパ11を積み上げたものであり、ホッパ12とホッパ11との間にシャッタ13が開閉駆動手段14で開閉自在に設けられている。ホッパ12の下面開口部はOリングを介して原料供給装置21の上面に気密に固着されている。開閉駆動手段14が前進してシャッタ13がホッパ12とホッパ11との間を遮断しているときにホッパ12とホッパ11の内部を気密状態にするため、シャッタ13は封止可能な摺動面を有している。ホッパ11の上面には他のシャッタ(図示せず)がシャッタ13と同様に設けられている。そして、シャッタ13と他のシャッタとを交互に閉鎖するように開閉作動させることにより、シャッタ13が開放したときでも、ホッパ12内は気密が保たれるのである。このようにして、他のシャッタ上に投入された成形原料Mは、ホッパ12内の減圧雰囲気が保持された状態で、シャッタ13上を経由してホッパ12の下面開口から原料搬送装置21に供給される。なお、原料供給装置15はシャッタを用いたもので例示したが、原料供給装置の出口側の気密を保持しつつ成形原料Mを供給できるものであれば、回転枡のような他の手段によるものであってもよい。
原料搬送装置21は、搬送筒19と、搬送筒19上面に固着された天板16と、搬送筒19に両端を軸支され搬送筒19の断面半円溝37に配設されるフィードスクリュ17とそのスクリュ軸18、搬送筒19の端面に気密となるように固着されフィードスクリュ17(スクリュ軸18)を回転させる回転駆動手段20とからなる。搬送筒19は、加熱筒27を固着するハウジング25の上面であって、加熱筒27の上部開口33に連通する垂直な縦穴39の開口面に、熱板24を介して固着されている。この縦穴39は、フィードスクリュ17を配設する断面半円溝37に直交して垂直に連通する貫通孔38とともに原料落下路34を形成している。そして、搬送筒19における貫通孔38の垂直上方に延長した部分に設けた天板16の孔も貫通孔38とする。また、天板16と搬送筒19との間、搬送筒19と熱板24との間、熱板24とハウジング25との間、及び、ハウジング25と加熱筒27との間にはOリングが介挿され、加熱筒27の端部とスクリュ28の延長部29との間にはUパッキング30が介挿されて、加熱筒27の内孔40に連通する空間が気密となるように構成されている。なお、原料搬送装置21は、必須のものではなく、原料落下路が形成されて、原料供給装置15から原料落下路へ成形原料Mが直接供給できる通路が形成される構成であれば、備えなくてもよい。
原料落下路34は、上記のように、貫通孔38と、熱板24の貫通孔と、縦穴39とから形成され、それらの内径は下方のものほど大となるようにしている。原料落下路34の上部開口である天板16の貫通孔38には、取付板23がOリングを介してボルトによって取付けられている。取付板23には貫通孔36が穿孔されている。貫通孔36には、必要に応じて設けた開閉弁(図示せず。)を介して真空源35が接続されている。
熱板24は、矩形厚鉄板の中央部に貫通孔46を有し、この貫通孔46の外周近傍に穿孔した複数の小径貫通孔に電気ヒータ22を嵌挿して埋設したものである。電気ヒータ22は、円筒状のカートリッジヒータ(シースヒータ)が好適であり、一端に耐熱リード線を備える。このリード線は制御装置41に接続されている。また、サーモカップル42は、複数の電気ヒータ22に略等距離の近傍でかつ原料落下路34となる熱板24の貫通孔46の内表面近傍に設けられ、制御装置41に接続されている。制御装置41は、サーモカップル42で検出された原料落下路34の表面温度が制御装置41で設定された原料落下路34の設定温度と一致するように電気ヒータ22をフィードバック制御によって温度制御する。ただし、制御装置41は、サーモカップル22を用いずに、電気ヒータ22への通電電流の増減または通電時間の増減をオープンループで制御することによって電気ヒータ22の温度制御を実行してもよい。
また、原料落下路34の他の部分である貫通孔38と縦穴39は、それぞれ電気ヒータ22a及び電気ヒータ22bで別個に温度制御される。電気ヒータ22aはバンドヒータまたはプレートヒータであることが好ましく、電気ヒータ22bはカートリッジヒータ(シースヒータ)であることが好ましい。電気ヒータ22a及び電気ヒータ22bの近傍であって原料落下路34内表面近傍にはサーモカップル42a及びサーモカップル42bがそれぞれ設けられ、制御装置41に接続されている。制御装置41は、サーモカップル42a、サーモカップル42bで検出された原料落下路34の表面温度が制御装置41で設定された原料落下路34の設定温度と一致するように電気ヒータ22a、電気ヒータ22bをそれぞれ別個にフィードバック制御によって温度制御する。ただし、制御装置41は、サーモカップル22a、サーモカップル22bを用いずに、電気ヒータ22a、電気ヒータ22bへの通電電流の増減または通電時間の増減をオープンループで制御することによって電気ヒータ22a、電気ヒータ22bの温度制御を実行してもよい。
このように、電気ヒータ22,22a,22b、サーモカップル42,42a,42b及び制御装置41は加熱制御手段45を構成する。そして、原料落下路34には、加熱制御手段45として、電気ヒータ22,22a,22bそれぞれを含む3組を備えることが原料落下路34の全長にわたって効果的に温調する点で好ましいが、費用対効果を考慮して、電気ヒータ22,22a,22bのうちの任意の一または二の組合わせで実施してもよい。なお、電気ヒータ22を含む熱板24で構成される加熱制御手段45は、熱板24を原料搬送装置21または原料供給装置15とハウジング25(加熱筒27)との間に介装するのみで極めて容易に装設され得るとともに、熱板24が原料落下路34の中間に位置することから原料落下路34全体を昇温可能であり、電気ヒータ22を含む熱板24で構成される加熱制御手段45のみでの実施は、極めて効果的である。また、電気ヒータ22aは、その設置部の形態上の制約からバンドヒータであることが好ましい。一方、電気ヒータ22及び電気ヒータ22bは、それを嵌挿する貫通孔に熱媒体を流通させることにより媒体加熱制御に代えることが可能である。しかしながら、加熱効率が高く取扱いが容易な点では電気ヒータが優れている。
加熱筒27は、後部が縮径され段部を有し、この段部から前方所定距離間の外周には雄ネジが螺刻されている。この雄ネジには環状の固定板26が螺合し、固定板26がハウジング25にボルトで固着されることにより、加熱筒27はハウジング25に固着される。加熱筒27後部縮径部の中間部には、加熱筒27の中心軸に穿孔された内孔40に連通する上部開口33が穿孔されている。
加熱筒27の内孔40に回転往復動可能に嵌挿されたスクリュ28は、後部から前部にわたって次第に浅くなる溝深さに基づいて区画されるフィードゾーン、コンプレッションゾーン及びメタリングゾーンを有する。そして、スクリュ28のフィードゾーンに対応する加熱筒27の後部外周区間にはバンドヒータ43が捲着され、バンドヒータ43の近傍にはサーモカップル44が埋設されている。バンドヒータ43とサーモカップル44は制御装置41に接続され、制御装置41はサーモカップル44で検出された加熱筒27後部の温度が制御装置41で設定された加熱筒27後部の設定温度と一致するようにバンドヒータ43をフィードバック制御によって温度制御する。コンプレッションゾーン及びメタリングゾーンに対応する加熱筒27の外周区間についてもフィードゾーンの場合と同様に温度制御される。
図1に図示されたスクリュ28は、溝深さが最も深いフィードゾーン部分であり、スクリュ28が最前進した状態を示す。したがって、スクリュ28の溝が刻設開始される部分すなわちフィードゾーンの開始部分は、上部開口33の後端面に一致している。そして、その位置からスクリュ28の後方へ延長された延長部29は、スクリュ28の最大ストローク量に相当する長さを有し、その全長にわたって同一径で平滑に加工されており、常にUパッキング30と密に接触させて封止が良好となるようにしている。スクリュ28の延長部29は、縮径されてさらに延長され、連結具31によりスクリュ駆動手段32に脱着自在に接続され、スクリュ28を回転往復動可能にしている。
次に、図1に基づいて、本発明における射出成形機10による作動の実施の形態を詳細に説明する。真空ポンプからなる真空源35を作動させると、原料落下路34を介して加熱筒27の内孔40内部の気体が吸引され大気中へ放出される。
シャッタ13が開放してフィードスクリュ17の端部に落下した成形原料M(M1)は、所定の回転数に回転制御される回転駆動手段20で回転するフィードスクリュ17によって搬送量が調節されて原料落下路34に供給される。原料落下路34を落下した成形原料M(M2)は、所定の回転数に回転制御されるスクリュ駆動手段32で回転するスクリュ28のフィードゾーンに供給される。このようにして原料搬送装置21でフィードゾーンに供給される成形原料M(M2)の量は、フィードゾーン溝の一部が充満される状態が好ましい。原料搬送装置21は、そのような状態となるよう成形原料M(M1)を搬送する。このようにすれば、原料落下路34内には殆ど成形原料Mが存在しない状態となり、水分やガスの吸引が極めて良好に実施されるとともに、原料落下路34内表面で水分やガスが結露して生成された水やタール状物に成形原料Mが接触し難いので、不良成形品の発生を抑止できる。
こうして成形原料Mは、スクリュ28のフィードゾーンからコンプレッションゾーンへ加熱されつつ搬送されて溶融され始める。そして、コンプレッションゾーンの溝深さがテーパ状に浅くなっていることに基づき、成形原料Mの溶融は促進され、メタリングゾーンにおいては十分に溶融され、成形原料Mは溶融材料となっている。メタリングゾーンにおける溶融材料は、メタリングゾーンの溝深さが他のゾーンより浅く一定であることから、メタリングゾーンの溝を十分に充填している。そのため、スクリュ28の前部においては、溶融材料がスクリュ28と内孔40の間を封止し、加熱筒27の後部内を気密に保持させている。
このように、加熱筒27後部の内孔40内と、それに上部開口33を介して連通している原料落下路34内と、原料搬送装置21内と、原料供給装置15内とは全て連通した気密な空間であり、原料落下路34上部に設けた貫通孔36から真空源35で吸引することにより、この空間は減圧雰囲気となる。成形原料Mは、このような減圧雰囲気で可塑化されるので、成形原料Mに包含された水分及びモノマー等のガスが、溶融材料から極めて容易に発生する。発生した水分やガスは、スクリュ28のフィードゾーンの溝と原料落下路34を流動して貫通孔36から吸引され、真空源35を介して大気へ放出されることで排気される。この吸引作用は、原料搬送装置21を設けて、成形原料Mが原料落下路34に存在しないようにした場合により良好となる。
このとき、吸引される水分やガスは、原料落下路34の側面を流動するので、水分やガスの温度に比較して低温の原料落下路34表面で結露して水やタール状物となるのである。水が成形原料Mに混入すると成形品にシルバーストリーク等の成形不良を生じさせ、タール状物が成形原料Mに混入すると成形品に変色や黒点等の成形不良を生じさせる。
そこで、本願発明によれば、原料落下路34の表面温度は、スクリュ28のフィードゾーン付近の温度に略等しい水分やガスの温度との差が小さくなるように加熱制御手段45で昇温されているので、水分やガスの結露を効果的に抑止するのである。また、原料落下路34の昇温制御により、加熱筒27へ供給される成形原料Mの予備加熱が実施されて、加熱筒27後部の熱量不足に基づく不安定な可塑化状態を改善させる効果も得られる。
加熱制御手段45の温度設定値は、成形原料Mが溶融しない範囲で可能な限り高い温度である100〜150℃程度が適しており、成形原料Mの熱変形温度(成形原料Mの乾燥温度)の近傍であることが好ましい。なお、制御装置41は、加熱制御手段45の温度設定値を設定するに際し、スクリュ28のフィードゾーンに対応した加熱筒27の後部の温度設定値から数10℃以内の所定温度値を減算するように連動させて自動設定するようにしてもよい。
なお、本発明は、当業者の知識に基づいて様々な変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものを含む。また、前記変更等を加えた実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りいずれも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明を実施する射出成形機の排気装置を示す要部縦断面図である。
符号の説明
10 射出成形機
15 原料供給装置
21 原料搬送装置
22 ヒータ
27 加熱筒
33 上部開口
34 原料落下路
35 真空源
40 内孔
41 制御装置
42 サーモカップル
45 加熱制御手段
M 成形原料

Claims (5)

  1. 減圧雰囲気で成形原料を可塑化し、加熱筒内で発生した水分やガスを吸引して大気へ放出するように構成した射出成形機における加熱筒の排気装置であって、
    前記成形原料が供給される前記加熱筒の上部開口の上方に設けられた原料落下路の内表面を昇温制御する加熱制御手段が設けられたことを特徴とする射出成形機における加熱筒の排気装置。
  2. 前記加熱制御手段が、電気ヒータからなる請求項1に記載の射出成形機における加熱筒の排気装置。
  3. 前記射出成形機が、前記原料落下路に原料搬送装置を備える請求項1又は2に記載の射出成形機における加熱筒の排気装置。
  4. 前記加熱制御手段が、前記加熱筒と前記原料搬送装置または原料供給装置との間に介装した熱板を含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の射出成形機における加熱筒の排気装置。
  5. 前記加熱制御手段の温度設定値は、制御装置が前記加熱筒の後部温度設定値から所定温度値を減算して求めるものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の射出成形機における加熱筒の排気装置。
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