JP2009133464A - 吸着用補助具、電子機器支持具、および車載用電子機器。 - Google Patents
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Abstract
【課題】劣化等が生じても容易に取り替えができるとともに、高温下等の特殊な環境であっても、容易且つ確実に使用することができる吸着用補助具を実現する。
【解決手段】吸着用補助具1は、シリコン製で所定厚みかつ所定硬度からなるゲル層11と該ゲル層11の主平面に接合する補強層12との二層構造からなる。ここで、厚みは2mm以下で概ね1mmのものであり、硬度は針入度にして55以上で概ね100のものを用いる。補強層は、耐熱性、柔軟性、所定の摩擦力を備える平面を有するものである。そして、この吸着用補助具1はゲル層11を、凹凸やシボの存在する設置面に接触させ、補強層12を吸盤側とするように使用する。
【選択図】図2
【解決手段】吸着用補助具1は、シリコン製で所定厚みかつ所定硬度からなるゲル層11と該ゲル層11の主平面に接合する補強層12との二層構造からなる。ここで、厚みは2mm以下で概ね1mmのものであり、硬度は針入度にして55以上で概ね100のものを用いる。補強層は、耐熱性、柔軟性、所定の摩擦力を備える平面を有するものである。そして、この吸着用補助具1はゲル層11を、凹凸やシボの存在する設置面に接触させ、補強層12を吸盤側とするように使用する。
【選択図】図2
Description
この発明は、高温度環境等の特定条件下において設置される吸着用補助具と、該吸着用補助具を備えた電子機器支持具および車載用電子機器に関するものである。
従来、電子機器を所定位置に固定設置する方法が各種考案されており、その一種として吸盤を用いたものがある。そして、このような吸着機構は様々な設置環境で用いられるため、吸盤の吸着性能を向上させる各種の構造が考案されている。例えば、特許文献1には、車のダッシュボードに設置する機構として、吸盤の吸着面側にゲル状の層を形成したものが開示されている。また、特許文献2には、吸盤の吸着面側に合成ゴムやシリコンゴムを形成したものが開示されている。さらに、特許文献3には、吸盤の吸着面の中央に粘着部材を形成したものが開示されている。
特開平7−4422号公報
特開2005−351469号公報
特開2006−347138号公報
上述の各従来例では、吸盤そのものに特別な機構を設けるため、当該特別な機構部分のみが摩耗および劣化しても吸盤そのものや当該吸盤を有する電子機器の支持機構そのものを取り替えなければならなかった。特に車載用の電気機器の場合、取り付けられる環境が、高温等の特別な環境にあるため、通常の素材では劣化が早まり、上述の取り替えの頻度が多くなって、ユーザに手間をかけることとなってしまうこととなる。また、このような高温環境下で上述のゲルを用いるような場合、特定の素材しか使用できないが、当該特定の素材に特有な問題があり、使用が容易でない場合があった。
したがって、本発明の目的は、劣化等が生じても容易に取り替えができるとともに、高温下等の特殊な環境であっても、容易且つ確実に使用することができる吸着用補助具、およびこれを備えた電子機器支持具、車載用電子機器を実現することにある。
この発明は、凹凸を有する設置面に対して吸盤を吸着させる補助を行う吸着用補助具に関するものである。この吸着用補助具は、設置面に接し、所定厚みおよび所定硬度を有するゲル層と、該ゲル層の設置面と対向する面に設置された補強層とを備える。
この構成では、ゲル層が凹凸の有る面であっても吸着し、当該ゲル層が補強層で強度的に補強される。そして、この補強層を介して吸盤が吸着する。すなわち、設置面、ゲル層、補強層、吸盤の層構造により吸着が行われる。
また、この発明の吸着用補助具の補強層はゲル層の外周に沿って所定幅で形成されている。
この構成では、補強層がゲル層の外周のみであるので、ゲル層の中央部ではゲル層と吸盤とが直接吸着される関係となる。これにおり、補強層が横滑りする可能性を有するものであっても、確実に吸着が行われる。
また、この発明の吸着用補助具の補強層はゲル層の対向する面の全面に形成されている。
この構成では、補強層とゲル層とが同じ面積で形成されるので、吸着用補助具の形成が容易となる。
また、この発明の吸着用補助具の補強層のゲル層側の面は凹凸形状を有する。
この構成では、補強層のゲル層側の面の凹凸にゲルが埋まり込む形で、補強層とゲル層とが密着するので、補強層とゲル層との間の接合力が増加する。
また、この発明の吸着用補助具のゲル層はシリコン樹脂からなる。
この構成では、ゲル層の材質としてシリコン樹脂を用いることで、車載時等の高温下であっても溶融しない。これにより、車載等の高温下でも容易に使用が可能になる。
また、この発明の吸着用補助具のゲル層は熱硬化性樹脂からなる。
この構成では、熱硬化性樹脂であることから、高温下での溶融がない。これにより、車載等の高温下でも容易に使用が可能になる。
また、この発明の電子機器支持具は、上述の吸着用補助治具と、吸盤を一方端に備えるとともに他方端で電子機器を支持する支持部材と、を備える。
この構成では、上述の吸着用補助具を備えることで、設置、交換が容易で、且つ設置状態での信頼性が高い電子機器支持具が実現される。
また、この発明の車載用電子機器は、上述の電子機器支持具と、車載用電子機器本体と、を備え、設置面が車両内にある。
この構成では、上述の吸着用補助具を備えることで、設置、交換が容易で、且つ設置状態での信頼性が高い車載用電子機器支持具が実現される。
この発明によれば、設置、交換が容易で、且つ設置状態での構造的・耐久的な信頼性が高い吸着用補助具、電子機器支持具、車載用電子機器を実現することができる。
本実施形態の吸着用補助具、電子機器支持具、車載用電子機器について、図を参照して説明する。
図1は、本実施形態の車載用電子機器100の使用状態を示す斜視図である。
車載用電子機器100は、車載用電子機器本体に相当するフラットパネルディスプレイ装置3と、これを支持する支持具2と、吸着用補助具1とを備え、支持具2および吸着用補助具1とにより、設置位置、例えば、車のダッシュボード200に設置される。
支持具2は、軸状体の本体20に対して、一方端には吸盤21が設置され、他方端がフラットパネルディスプレイ装置3の裏面に接続される構造からなる。吸盤21は吸着面側から見て略円形となる形状を有する。
図2(A)は吸着用補助具1の外観斜視図を示し、図2(B)は平面図を示し、図2(C)は側面図を示す。
吸着用補助具1は、図2(A)、(B)に示すように、平面視した形状が円形からなる所定厚みの円板形状からなる。吸着用補助具1は、図2(A)、(C)に示すように、側面視した状態で、厚み方向に材質の異なる二層からなる構造を有する。これら二層の一方がシリコン製からなるゲル層11であり、他方が補強層12である。これらゲル層11と補強層12とは既知の方法で一体形成されている。
吸着用補助具1は、図2(A)、(B)に示すように、平面視した形状が円形からなる所定厚みの円板形状からなる。吸着用補助具1は、図2(A)、(C)に示すように、側面視した状態で、厚み方向に材質の異なる二層からなる構造を有する。これら二層の一方がシリコン製からなるゲル層11であり、他方が補強層12である。これらゲル層11と補強層12とは既知の方法で一体形成されている。
ゲル層11は、厚みが2mm以下であり、概ね1mm〜2mm程度のものであり、硬度は、針入度が50以上で概ね100程度のものが用いられる。ゲル層11がシリコン製であることにより、耐熱温度が高くなり、車載等の高温下においても溶融することなく、固着させ続けることができる。なお、この際、熱硬化性の樹脂を用いることで、さらに溶融の可能性が無く、確実な固着を実現することができる。
図3は、ゲル層11の厚みと針入度とに応じた設置面への固着強度の差を示した図である。本実験は、直径65mmからなる円形状のシリコン製ゲルで得られたものであり、厚みが1mm、2mmの二通り、針入度が55、100の二通りの組み合わせによる四種類のゲルにより行われたものである。そして、図3において、試料1が1mm厚で針入度が55のゲル、試料2が2mm厚で針入度が55のゲル、試料3が1mm厚で針入度が100のゲル、試料4が2mm厚で針入度が100のゲルを示す。
図3に示すように、厚みが同じ場合、針入度が高いすなわち柔らかいほど、固着強度が高くなり、針入度が同じ場合、厚みが薄くなるほど、固着強度が高くなる。そして、この実験から分かるように、厚みが1mm程度であって針入度が100のゲルであれば、実用に耐えられるレベルの固着強度が得られることがわかる。このように、ゲル層11を特定の薄さとし、所定レベルの柔らかさとすることで、高い固着強度を得ることができる。
補強層12は、ゴム、フィルム、プラスティックシート等の耐熱性、柔軟性、高い摩擦力を有する素材で形成されている。そして、このようなゲル層11と補強層12とが接合されている。このような構成とすることで、破れやすいというシリコン製のゲル層11の問題点を補強し、補強層12により機構的に高強度となるので、取り扱いが容易な吸着用補助具1を形成することができる。
このような吸着用補助具1を用いて車載用電子機器を設置する場合、ユーザは、まず吸着用補助具1を設置面200(車のダッシュボード等)に、ゲル層11の補強層12と対向する面を当接させる形で設置する。ゲル層11は柔軟性を有するので、ダッシュボードに凹凸やシボがあっても埋まり込んで密着するので、設置面200に所定値以上の強度で固着する。
次に、支持具2の吸盤21を吸着用補助具1の補強層12のゲル層11と対向する面に吸着させることで、支持具2により支持されたフラットパネルディスプレイ装置3を所望とする方向に向けて設置する。このような構造を用いることで、ゲル層のみが劣化しても、吸盤に直接ゲル層を設ける場合のように、支持具全体を取り替える必要が無く、容易な交換が可能となる。
以上のような構成とすることで、車載等の高温下においても設置および交換が容易で且つ機構的強度が高い吸着用補助具、電子機器支持具、車載用電子機器を実現することができる。
なお、上述の構成では、ゲル層11の一方面の全面に補強層12を設けた例を示したが、図4に示すような構造であってもよい。
図4は、本実施形態の他の構成からなる吸着用補助具1’を示す図であり、(A)は外観斜視図を示し、(B)は平面図を示し、(C)は側面図を示す。
図4に示す吸着用補助具1’は、補強層13がゲル層11の外周から内側へ所定幅でのみ形成された構造からなり、他の構成は、図2に示した吸着用補助具1と同じである。
図4に示す吸着用補助具1’は、補強層13がゲル層11の外周から内側へ所定幅でのみ形成された構造からなり、他の構成は、図2に示した吸着用補助具1と同じである。
このようにゲル層11の外周のみに補強層13を設けても、外周から生じる破れを防止することができるので、設置取り扱い時での強度を実質的に高くすることができる。さらに、吸盤21が外周では補強層13との間で吸着し、内部ではゲル層11との間で吸着するので、補強層13が吸盤21に対する吸着度が若干弱くても、ゲル層11との間の吸着力が高いので、確実に吸着させることができる。
また、上述の説明では、ゲル層11と補強層12,13との接合面が平面の場合を示したが、図5に示すように凹凸を有するようにしてもよい。
図5は、ゲル層11’と補強層12’との接合面が凹凸を有する構造からなる吸着用補助具10の構成を示す側面図である。
このような構成とすることで、ゲル層11’と補強層12’との接合面積が広がり、密着度が向上するので、より機構的に高強度な吸着用補助具を形成することができる。
また、上述の説明では、吸着用補助具1を円板形状とした例を示したが、厚みおよび硬度を上述のものにすれば、他の形状であってもよい。
1,1’,10−吸着用補助具、11,11’−ゲル層、12,12’,13−補強層、2−支持具、3−車載用ディスプレイ、
Claims (8)
- 凹凸を有する設置面に対して吸盤を吸着させる補助を行う吸着用補助具であって、
前記設置面に接し、所定厚みおよび所定硬度を有するゲル層と、
該ゲル層の前記設置面と対向する面に設置された補強層と、を備えた吸着用補助具。 - 前記補強層は、前記ゲル層の外周に沿って所定幅で形成されている請求項1に記載の吸着用補助具。
- 前記補強層は、前記ゲル層の前記対向する面の全面に形成されている請求項1に記載の吸着用補助具。
- 前記補強層の前記ゲル層側の面は凹凸形状を有する請求項1〜3のいずれかに記載の吸着用補助具。
- 前記ゲル層はシリコン樹脂からなる、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の吸着用治具。
- 前記ゲル層は熱硬化性樹脂からなる、請求項5に記載の吸着用補助具。
- 請求項1〜請求項6に記載の補助治具と、
前記吸盤を一方端に備えるとともに、他方端で電子機器を支持する支持部材と、
を備えた電子機器支持具。 - 請求項7に記載の電子機器支持具と、
車載用電子機器と、を備え、
前記設置面が車両内にある車載用電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007312013A JP2009133464A (ja) | 2007-12-03 | 2007-12-03 | 吸着用補助具、電子機器支持具、および車載用電子機器。 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013154736A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Yupiteru Corp | 固定具 |
-
2007
- 2007-12-03 JP JP2007312013A patent/JP2009133464A/ja active Pending
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