JP2009132112A - インク供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクカートリッジ内の残存インク量を少なくすることができる手段を提供する。
【解決手段】インク供給装置200は、その背面34側にインク室102の下面103付近からインクを外部へ流出させるインク流出口91が設けられ、かつ、その上面36にストッパ125が設けられたインクカートリッジ100と、インクカートリッジ100が背面34側から挿入可能であって、インクカートリッジ100を第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変化可能に収容するカートリッジ装着部202と、カートリッジ装着部202に設けられて、インク供給口91に接続されるジョイント208と、カートリッジ装着部202に収容されたインクカートリッジ100を脱抜方向29へ付勢するコイルバネ48,49,86,96と、ストッパ125と係合してインクカートリッジ100を脱抜方向29に対して制止するロックアーム230とを具備する。
【選択図】図14

Description

本発明は、ジョイントを有するカートリッジ装着部に対して、インクが流出しうるポートを有するインクカートリッジが挿入されて、ジョイントにポートが接続されるインク供給装置に関する。
従来より、インクを用いて記録用紙(被記録媒体)に画像を記録する画像記録装置が知られている。この画像記録装置は、インクジェット方式の記録ヘッドを備え、記録ヘッドのノズルからインク滴を記録用紙へ向けて選択的に噴出する。このインク滴が記録用紙に着弾することによって、記録用紙に所望の画像が記録される。この画像記録装置には、記録ヘッドへ供給するインクを貯蔵するインクカートリッジが設けられる。このインクカートリッジは、カートリッジ形式が採用されて、画像記録装置に設けられたカートリッジ装着部に対して着脱可能とされることが多い。インクカートリッジ内のインクが無くなると、そのインクカートリッジが画像記録装置のカートリッジ装着部から取り外されて、インクを貯蔵する新たなインクカートリッジがカートリッジ装着部に装着される。このようにインクカートリッジがカートリッジ装着部に対して着脱可能な画像記録装置においては、インクカートリッジを位置決めしたり、インクカートリッジの装着状態をロックしたりするための構造が採用されている。
特許文献1には、カートリッジ保持手段(30)にロック解除機構(33)が設けられた構成が開示されている。このロック解除機構(33)は、レバーアーム(31)の回動操作に伴ってインクカートリッジ(11)と共に移動するロック解除ピン(34)と、ロック解除ピン(34)の移動軌跡をインクカートリッジ(11)の挿入方向と取出し方向とで異ならせることによってインクカートリッジ(11)のロック状態を解除する弾性ロック除片(35)とを備える。これにより、インクカートリッジ(11)の装填に際し、極めて小さな力で押込み力を得ることができ、インクカートリッジ(11)を簡単、確実に装填できると示されている。
特許文献2には、インクタンク(10)が、その左側壁(14)とインクタンクホルダ(20)の左側壁(23)に形成されている位置決め用突起(25)とで、水平方向の位置決めがなされ、インクタンク(10)のメモリー爪(17)とインクタンクホルダ(20)の位置決めストッパ(30)とで、垂直方向の位置決めがなされる構成が開示されている。また、インクタンクホルダ(20)のドア(60)が開けられることに連動して爪変形手段(40)がメモリー爪(17)を変形させることにより、メモリー爪(17)と位置決めストッパ(30)の係合が外れ、バネ(50)の付勢力によりインクタンク(10)がインクタンクホルダ(20)に対して上方へ押し上げられる構成が開示されている。
特開2005−254794号公報([0066]〜[0067]段落等) 特開2006−116784号公報([0036]〜[0040]段落等)
カートリッジ装着部に対してインクカートリッジが容易に挿抜可能となるために、部材の寸法誤差や組み付け誤差などを考慮して、カートリッジ装着部の内寸がインクカートリッジの外寸より若干大きくなるように設計される。これにより、インクカートリッジはカートリッジ装着部に収容された状態で若干がたつく。このようながたつきは、慣用的に「ガタ」とも称される。インクカートリッジ内にはインクが収容されているが、ガタによって、カートリッジ装着部に収容されたインクカートリッジの姿勢が一定しないと、インクカートリッジからインクを流出させうるポート側にインクが寄せられる場合や、逆にポートから離れる方向へインクが寄せられる場合が生じうる。インクジェット方式の画像記録装置においては、記録ヘッドに気泡が混入することは好ましくないので、インクカートリッジからポートを介して空気が記録ヘッド側へ流出しないように、ポートを常にインクの液面下とすべく、インク室の下面付近にポートが設けられることが多い。そして、前述されたインクカートリッジの姿勢を考慮したうえで、ポートよりインクの液面が下がらない程度の残存インク量が設定される。この残存インク量が残された状態でインクカートリッジが交換される。しかし、カートリッジ装着部におけるインクカートリッジの姿勢が不安定であると、残存インク量を多く設定せざるを得ず、インクカートリッジに残されるインクが多くなるという問題が生ずる。
一方、画像記録装置には小型化の要請があるので、カートリッジ装着部に設けられるロック機構などは、できる限り簡易かつ省スペースであることが望ましい。さらに、カラー印刷が可能な画像記録装置においては、複数色のインクに対応して複数のインクカートリッジが装填される。したがって、インクカートリッジの薄型化の要請もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インクカートリッジ内の残存インク量を少なくすることができる手段を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、インクカートリッジがカートリッジ装着部に挿入される際に、インクカートリッジがカートリッジ装着部へ完全に挿入されたかを簡単に認知できる手段を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、省スペースなインク供給装置を実現することにある。
(1) 本発明にかかるインク供給装置は、その背面側にインクを貯留するインク室の重力方向における下面付近からインクを外部へ流出させるポートが設けられ、かつ、その上面に被係合部が設けられたインクカートリッジと、上記インクカートリッジが背面側から挿入可能であって、インクカートリッジの挿入方向と上記ポートの流出方向とが一致する第1姿勢と、上記ポートの流出方向上流側に対して下流側が下側となる第2姿勢との間で姿勢変化可能に上記インクカートリッジを収容するカートリッジ装着部と、上記カートリッジ装着部に設けられて、当該カートリッジ装着部に収容されたインクカートリッジのポートに接続されるジョイントと、上記カートリッジ装着部に収容されたインクカートリッジを脱抜方向へ付勢する第1弾性部材と、上記カートリッジ装着部に収容されたインクカートリッジの被係合部と係合して、当該インクカートリッジを上記第1弾性部材の付勢に抗して上記脱抜方向に対して制止するロック部材と、を具備する。
インクカートリッジは、インク室にインクを貯留する。インクカートリッジの外形は特に限定されないが、例えば略直方体などがあげられる。インクカートリッジの背面にはポートが設けられており、このポートを通じてインク室の下面付近からインクが外部へ流出されうる。インクカートリッジの上面にはロック部材と係合しうる被係合部が設けられている。
カートリッジ装着部は、インクカートリッジを収容可能な空間を有する。インクカートリッジは、その背面側からカートリッジ装着部へ挿入されてカートリッジ装着部内へ収容される。カートリッジ装着部内へ収容されたインクカートリッジは、第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変化しうる。このようなインクカートリッジの姿勢変化は、インクカートリッジの外形に対してカートリッジ装着部の空間が若干大きく設定されることによって許容される。このようなインクカートリッジとカートリッジ装着部との寸法差は、一般にガタや公差と称される。
カートリッジ装着部にはジョイントが設けられており、カートリッジ装着部内へ第1姿勢で挿入されたインクカートリッジのポートがジョイントと接続される。第1姿勢において、インクカートリッジの挿入方向とポートの流出方向とが一致する。例えば、ポートが水平方向へ延出されて、ポートの流出方向が水平方向であるときは、インクカートリッジの挿入方向も水平方向である。ジョイントは、例えば記録ヘッドのようなインク消費装置と接続されており、インク室内のインクは、ポートからジョイントを通じてインク消費装置へ供給される。カートリッジ装着部内に挿入されたインクカートリッジは、第1弾性部材によって、カートリッジ装着部から脱抜される脱抜方向へ付勢される。これに対して、ロック部材がインクカートリッジの被係合部と係合して、第1弾性部材の付勢に抗してインクカートリッジが脱離する方向へ移動することを制止する。これにより、ロック部材と被係合部との係合部分を中心としてインクカートリッジの底面側が回転するように移動して、カートリッジ装着部内においてインクカートリッジが第2姿勢へ姿勢変化する。
第2姿勢では、ポートの流出方向上流側に対して下流側が下側となる。つまり、インクカートリッジは、ポートが下側となるように傾く。例えば、前述されたように、第1姿勢においてポートの流出方向が水平方向であれば、インクカートリッジが第2姿勢にされることによって、ポートの流出方向が水平より斜め下方向となる。これにより、インク室内のインクが下面に沿ってポート側へ寄せられるので、インク室内のインクを使い切ることが容易となる。
(2) 上記インクカートリッジの挿入方向が水平方向であることが好適である。
インクカートリッジの挿入方向が水平方向であれば、インクカートリッジのポートとジョイントが水平方向に接続されるので、接続の際にインクの漏出が起こりにくい。また、第2姿勢では、ポートがインク室の下面において最も重力方向の下側となるようにインクカートリッジが傾けられるので、インク室内のインク残量を少なくすることが容易である。
(3) 上記インクカートリッジは、上記インク室におけるインク量が所定量以下となるときに姿勢変化するフロートを有し、上記カートリッジ装着部は、上記フロートの姿勢変化を検知するセンサと、当該センサの出力信号に基づいて上記インク室におけるインク残量を判定する判定手段とを有してもよい。
フロートは、例えばインク室のインクに対して所定の浮力を有してインク量に応じて所定の範囲を上下動する。そして、インク室におけるインク量が予め設定された所定量以下となると、姿勢変化し始める。このフロートの姿勢変化は、例えばフロートの各姿勢において、フロート又はフロートと連動する部材が光を遮断するか否かによって光学的に検知することができる。フロートの姿勢変化を検知するセンサの出力信号に基づいて、判定手段はインク室におけるインク量が所定量以下になったと判断する。
例えばインクジェット方式の記録ヘッドから噴出されたインク量をソフトウェアなどによってカウントするなど、インク消費装置が消費したインク量をソフトカウントすることにより、フロートが姿勢変化した後に、予め定められたインク量が消費されたと判断することができる。この判断に基づいて、判定手段は、インクカートリッジ内にインクが残っていない又は既定の残存インク量以下であると判断しうる。この判定手段の判断に基づいて、インクカートリッジを交換するタイミングをユーザに報知することができる。前述されたように、カートリッジ装着部内においてインクカートリッジが第2姿勢とされることにより、カートリッジ装着部に収容された状態におけるインクカートリッジの姿勢が安定するので、いわゆるガタや公差を考慮してインク室内に余分なインクを残す必要がない。これにより、ソフトカウント値を大きくして、インク室内の残存インク量を少なくすることができる。
(4) 上記ロック部材として、第1端に上記被係合部と係合するロック部が設けられ、第2端に操作レバーが設けられたロックアームと、当該ロックアームを、上記ロック部が上記被係合部から離脱する第3姿勢と、上記ロック部が上記被係合部と係合する第4姿勢との間で回動可能に支持する支持機構と、上記ロックアームを第4姿勢側へ付勢する第2弾性部材と、を具備するものがあげられる。
ロックアームは、例えばカートリッジ装着部に設けられた軸受けなどの支持機構に支持されて、第3姿勢と第4姿勢との間で回動可能である。ロックアームの第1端は、カートリッジ装着部内に出没して、インクカートリッジの被係合部と係合可能なロック部である。ロックアームの第2端は、カートリッジ装着部から外側へ突出してユーザによる操作が可能な操作レバーである。バネなどの第2弾性部材に付勢されて、ロックアームは第4姿勢を維持しており、操作レバーが回動されると、ロックアームが第3姿勢となる。
(5) 上記インクカートリッジは、上記ロック部と当接して上記ロックアームを第3姿勢側へ姿勢変化させるガイドが、その上面において上記被係合部から背面側へ延出されていてもよい。
カートリッジ装着部にインクカートリッジが未挿入のときは、ロックアームは第2弾性部材に付勢されて第4姿勢に保持される。カートリッジ装着部にインクカートリッジが挿入されると、その挿入過程においてガイドがロックアームのロック部に当接し、ロックアームが第4姿勢から第3姿勢側へ回動される。これに伴って、ロックアームの操作レバーも回動するので、ユーザは、この操作レバーの動きを見ることによってインクカートリッジがカートリッジ装着部へ挿入されている過程であることを認知しうる。そして、インクカートリッジがカートリッジ装着部へ完全に収容されると、ロック部と対応する位置へ被係合部が到達するので、第2弾性部材に付勢されてロックアームが第3姿勢側から第4姿勢へ回動する。これにより、ロック部が被係合部と係合するとともに、操作レバーが回動するので、ユーザは、この操作レバーの動きを見ることによってインクカートリッジがカートリッジ装着部へ完全に挿入されたことを認知しうる。ユーザーが操作レバーを回動させると、ロックアームが第3姿勢となって、第2弾性部材に付勢されているインクカートリッジがカートリッジ装着部から離脱する。
(6) 上記ロックアームは、上記挿入方向と直交する水平方向の厚みが、上記インクカートリッジの厚みより小さいものが好適である。
これにより、ロック部材を設けることによってカートリッジ装着部の厚みが大きくなることがなく、省スペースなインク供給装置が実現される。
(7) 上記カートリッジ装着部が、上記挿入方向と直交する水平方向へ複数並設され、各カートリッジ装着部毎に、上記ジョイント、上記第1弾性部材、及び上記ロック部材が設けられてもよい。
このように、複数のカートリッジ装着部が並べて設けられるときに、前述された省スペース化の効果が顕著に発揮される。
このように本発明にかかるインク供給装置によれば、カートリッジ装着部内へ挿入されて第1姿勢でポートとジョイントとが接続されたインクカートリッジが、ロック部材が係合し、かつ第1弾性部材に付勢されることによって、ロック部材と被係合部との係合部分を中心としてインクカートリッジの底面側が回転するように移動して第2姿勢へ姿勢変化する。これにより、インクカートリッジは、ポートが下側となるように傾くので、インク室内のインクが下面に沿ってポート側へ寄せられて、インクを使い切ることが容易となる。
また、カートリッジ装着部にインクカートリッジが挿入されると、ロックアームが第4姿勢から第3姿勢側へ回動するに伴って操作レバーが回動し、インクカートリッジがカートリッジ装着部へ完全に収容されると、ロックアームが第3姿勢側から第4姿勢へ回動するに伴って操作レバーが回動するので、ユーザは、これらの操作レバーの動きを見ることによって、インクカートリッジがカートリッジ装着部へ挿入されている過程か、完全に挿入されたかを認知することができる。
また、ロックアームの厚みがインクカートリッジの厚みより小さいので、省スペースなインク供給装置が実現される。特に、複数のカートリッジ装着部が並べて設けられるときに、この省スペース化の効果が顕著である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本実施の形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[図面の説明]
図1は、インク供給装置200の外観構成を示す斜視図である。なお、図1には、インク供給装置200にインクカートリッジ100が装着された状態(装着状態)が示されている。図2は、インクカートリッジ100の外観構成を示す斜視図であり、(A)には、スライダ41が第1位置にある状態が示されており、(B)には、スライダ41が第2位置にある状態が示されている。図3は、インクカートリッジ100の側面図であり、(A)には、スライダ41が第1位置にある状態が示されており、(B)には、スライダ41が第2位置にある状態が示されている。図4は、容器本体40の構成を示す斜視図であり、(A)には、容器本体40の背面34側から見た斜視図が示されており、(B)には、容器本体40の正面35側から見た斜視図が示されている。図5は、図4における切断線V-Vの断面図である。図6は、インクカートリッジ100の要部拡大図であり、図5において二点鎖線で囲まれたVI部が詳細に示されている。図7は、図2(A)における切断線VII-VIIの断面図である。図8は、インクカートリッジ100の要部の拡大断面図であり、(A)には、図7において二点鎖線で囲まれたVIIIA部(スライダ41の上部付近)が詳細に示されており、(B)には、図7において二点鎖線で囲まれたVIIIB部(スライダ41の下部付近)が詳細に示されている。図9は、インク供給装置200の構成を示す斜視図である。図10は、インク供給装置200の平面図である。図11は、図10における切断線XI-XIの断面図である。図12は、主制御部250の構成の概略を示すブロック図である。図13から図15は、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着される過程を示す模式断面図である。図13には、インクカートリッジ100の装着過程が示されており、図14には、インクカートリッジ100が装着されてロックされた状態が示されており、図15には、ロック解除直後のインクカートリッジ100の状態が示されている。
[インク供給装置200の概略構成]
以下に、インク供給装置200の概略構成が説明される。インク供給装置200は、例えばインクジェットプリンタなどのインクが消費される装置(以下、「インク消費装置」とも称される。)に適用される。インク供給装置200は、インク消費装置に一体に構成されていてもよい。例えば、インク消費装置の筐体に扉によって開閉可能な開口が設けられ、この開口を通じて、インク供給装置200が外部へ露出される。
インク供給装置200は、主としてインクカートリッジ100及びカートリッジ装着部202から構成されている。インクカートリッジ100はカートリッジ方式であり、カートリッジ装着部202に対して着脱可能である。インク供給装置200は、4種類のインクカートリッジ100が着脱可能に構成されている。各インクカートリッジ100には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうちのいずれかの色のインクが収容されている。インク供給装置200においてカートリッジ装着部202に装着された各インクカートリッジ100から、各々が収容する各インクがインクジェットプリンタの記録ヘッドなどへ供給される。
[インクカートリッジ100]
以下に、インクカートリッジ100の詳細な構成が説明される。図2及び図3に示されるように、インクカートリッジ100は、扁平形状の略六面体の外形、つまり扁平な直方体である。詳細には、インクカートリッジ100の外形は、幅方向(矢印31の方向)に対して細く、高さ方向(矢印32の方向)及び奥行き方向(矢印33の方向)に対して上記幅方向よりも長い略直方体形状である。このインクカートリッジ100は、図2及び図3に示された起立状態、つまり、図中の下側の面を底面とし、図中の上側の面を上面として、カートリッジ装着部202に対して矢印30で示される方向(以下「挿入方向30」と称する。)に挿入される。なお、本明細書において、特に言及しない限りインクカートリッジ100の底面及び上面は、図2及び図3に示される起立状態におけるものを指す。
インクカートリッジ100は、大別して、インクが収容される容器本体40(図4参照)と、スライダ41と、本体カバー42と、コイルバネ48,49(図7参照)とを備えている。インクカートリッジ100の外装はスライダ41及び本体カバー42によって概ね構成されている。容器本体40は、スライダ41及び本体カバー42で概ね覆われている。
本体カバー42は、容器本体40を概ね覆うが、容器本体40の上面36(図4参照)の一部と容器本体40の背面34(図4参照)とが本体カバー42から露出される。スライダ41は、本体カバー42の背面部分46と容器本体40の背面34とを覆う。ここで、本体カバー42の背面部分46とは、挿入方向30に対して前側となる本体カバー42の一部である。スライダ41は、インクカートリッジ100の奥行き方向(矢印33の方向)へスライド可能であり、容器本体40の背面34(図4参照)から最も離された第1位置(図2(A)参照)と、容器本体40の背面34に最も近づけられた第2位置(図2(B)参照)との間でスライドされる。スライダ41が第2位置となると、後述されるインク供給バルブ90のキャップ95(図4参照)がスライダ41から外部へ突出される。スライダ41が第1位置となると、キャップ95がスライダ41内に没入される。このような容器本体40、本体カバー42及びスライダ41の詳細な構成がそれぞれ後述される。
[容器本体40]
以下に、容器本体40の詳細な構成が説明される。図4に示されるように、容器本体40は、概ね扁平形状の略六面体の外形である。本実施形態では、図4及び図5に示されるように、容器本体40において、挿入方向30に対して前方となる面が背面34であり、挿入方向30に対して後方となる面が正面35であり、重力方向に対して上方側の面が上面36であり、重力方向に対して下方側の面が底面37である。背面34及び正面35は対向し、かつ上面36及び底面37と隣接している。また、背面34、正面35、上面36及び底面37のいずれとも隣接する2つの面が側面38,39であり、これら側面38,39は対向している。正面35から見て左側が左側面38であり、右側が右側面39である。なお、本実施形態では、背面34、正面35、上面36、底面37、左側面38及び右側面39は、いずれも容器本体40の各方向における仮想面であり、現実には容器本体40は、各仮想面に対して部分的に凹凸する部分を有する。これら各仮想面において、側面38,39が最大面積である。
容器本体40は、大別して、フレーム50と、アーム70と、大気連通バルブ80と、インク供給バルブ90と、透明な樹脂からなるフィルム(不図示)とにより構成されている。フレーム50の両側面(図4の左右の2面)38,39の縁にフィルムがそれぞれ溶着されて、これらフィルムが容器本体40の左側面38及び右側面39を形成する。フレーム50と溶着されたフィルムとによって一定の空間が液密に形成される。このフレーム50の内側の一定空間がインク室102である。
フレーム50は、容器本体40の筐体を構成する部材である。フレーム50は、前述されたように、容器本体40の背面34、正面35、上面36、底面37、左側面38及び右側面39を形成する。したがって、以下に詳述されるフレーム50の説明においては、容器本体40の各面に付された符号が用いられてフレーム50の各面が示される。
フレーム50は、透光性のある部材、例えば、透明又は半透明の樹脂材料で構成されており、例えば、樹脂材料を射出成形して得られる。このような樹脂材料として、例えばポリアセタールやナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどがあげられる。
図4に示されるように、フレーム50は、環状の外周壁51と、複数の内壁52とを有する。内壁52は、外周壁51の内側に配置されている。この外周壁51及び内壁52は一体に形成されており、ほぼ全体が容器本体40の左側面38から右側面39に渡る幅を有する。環状の外周壁51は、その外周面が、背面34、上面36、正面35及び底面37をなし、左側面38及び右側面39に相当する面に開口57,58を有する。この開口57,58の周縁に、不図示の2枚のフィルムがそれぞれ溶着される。この2枚のフィルムの大きさは、外周壁51の大きさに対応しており、これらフィルムの溶着によって開口57,58が液密にされる。この外周壁51及び2枚のフィルムによってインク室102が区画され、インク室102には所定のインクが注入されて貯留される。なお、本実施形態では、フレーム50及びフィルムによってインク室102が形成される態様が示されているが、例えば、フレーム50自体を直方体の容器形状として、その内部空間がインク室102とされてもよい。また、内壁52は、外周壁51の内側に配置されているが、この内壁52において左側面38又は右側面39となる縁にも前述されたフィルムが溶着される。
図4及び図5に示されるように、フレーム50の正面35には、インク注入部148が形成されている。インク注入部148は、正面35からインク室102側に凹むように穿たれた略円筒状の孔であり、正面35の下端付近においてフレーム50と一体に形成されている。インク注入部148は、その奥部においてインク室102と通ずる。インク注入部148を通じてインクがインク室102に注入される。インク室102に所定量のインクが注入されると、ゴム栓などによってインク注入部148が液密に封止される。
フレーム50の背面34には、検知窓140が形成されている。検知窓140は、インク室102に貯留されているインクの量を視覚的或いは光学的に検知するためのものである。検知窓140は、フレーム50に一体に形成されている。したがって、検知窓140は、フレーム50と同じ材質、つまり、透光性のある透明又は半透明の樹脂材料からなり、外部からの光が透過しうる。検知窓140の下部の照射領域144(図6において破線で囲まれた領域)に、カートリッジ装着部202に設けられた光センサ181(図9参照)から光が照射される。光センサ181は、発光素子及び受光素子を有するいわゆるフォトインタラプタである。光センサ181の発光素子から出射された光が照射領域144に照射され、照射領域144を通過する光が受光素子によって受光される。
検知窓140は、容器本体40の背面34の中段付近から容器本体40の外側へ突出する。検知窓140は、5つの壁面で区画された略直方体形状であり、その内部が中空である。この5つの壁面は、背面34に平行であって、かつ背面34から外向きに所定距離だけ離間された矩形の後壁140Aと、この後壁140Aの幅方向の二辺を含む一対の側壁140Bと、後壁140Aの上辺を含む上壁140Cと、後壁140Aの下辺を含む下壁140Dとである。なお、後壁140Aの幅寸法(図4の矢印31方向の寸法)は、背面34の幅よりも狭い。
図5に示されるように、後壁140A、側壁140B、上壁140C及び下壁140Dによって囲まれて、検知窓140の内部に空間142が形成されている。この空間142はインク室102と通じている。この空間142に、インク室102に配置されたアーム70のインジケータ72が進入しうる。アーム70は、そのインジケータ72が空間142においてほぼ上下方向に移動するように回動可能である。
図5に示されるように、アーム70は、インク室102において検知窓140の高さ方向(矢印32の方向)の位置より若干下方であって奥行き方向(矢印33の方向)におけるほぼ中央付近に設けられた支持部材74によって回動可能に支持されている。アーム70の一方端にインジケータ72が設けられている。インジケータ72は、空間142に進入しており、アーム70の回動に伴って空間142において上下方向に移動しうる。アーム70の他方端にフロート73が設けられている。フロート73は、インク室102に収容されるインクに対して所定の浮力を有する。フロート73の浮力は、例えば、フロート73の内部に形成された中空部分の容積や素材などによって調整される。インク室102に収容されているインクが消費されると、インク室102におけるインクの液面が降下し、この液面の降下に伴ってフロート73が姿勢変化(変位)する。このフロート73の変位によってアーム70が回動しうる。支持部材74は、フレーム50に一体に形成されており、アーム70を軸支するための支持軸77を有する。
インク室102に所定量より多くのインクが存在するときは、フロート73が上昇し、これに伴い、インジケータ72が空間142の下方へ移動して下壁140Dに当接した遮光姿勢(図5の実線で表された姿勢)となる。遮光姿勢のインジケータ72は、検知窓140の下部の照射領域144(図4において破線で囲まれた部分)に対して光センサ181の発光素子から照射された光を遮断する。インク室102のインクが所定量以下になると、インクの液面の降下に応じてフロート73が降下し、これに伴って、インジケータ72が空間142の上方へ移動して検知窓140の上壁140Cに当接した透光姿勢(図5の破線で表された姿勢)となる。透光姿勢のインジケータ72は、光センサ181の発光素子から照射領域144へ照射された光を遮断しない。したがって、光センサ181の発光素子からの光は、検知窓140の照射領域144を通過して光センサ181の受光素子によって受光される。光センサ181は、受光素子が受光する光強度に応じた電気信号を出力するので、この光センサ181からの電気信号に基づいて、インク室102に残存するインクが所定量以下であるかどうかを判断しうる。
図6に示されるように、フレーム50の背面34の上部に、バルブ収容室55の開口82が形成されている。この開口82は、高さ方向(矢印32の方向)において検知窓140の上方に位置し、背面34側からみれば円形である。開口82は、背面34からフレーム50の内側へ延出された円筒形状のバルブ収容室55の一端である。バルブ収容室55は、容器本体40の奥行き方向(矢印33の方向)へ延出されて、その奥部においてインク室102と通ずる。バルブ収容室55に、大気連通バルブ80が収容されている。
大気連通バルブ80は、開口82からインク室102に至る空気経路を開放又は閉塞する弁である。大気連通バルブ80は、主として、バルブ本体87、コイルバネ86、シール部材83、キャップ85から構成されている。バルブ本体87は、バルブ収容室55において、容器本体40の奥行き方向へスライド可能である。このバルブ本体87は、蓋88と、ロッド84とを有する。バルブ本体87は、バルブ収容室55において、蓋88がシール部材83に当接する位置とシール部材83から離れる位置との間でスライドする。蓋88がシール部材83に当接すると、後述する大気連通口81が閉塞され、蓋88がシール部材83から離れると、大気連通口81が開放される。ロッド84は、蓋88の中心から大気連通口81及び開口82を通じてフレーム50の外側へ突出されている。このロッド84の先端は、図6に示されるように、背面34に設けられた部材の中で最も外側に位置する。また、ロッド84は、大気連通口81及び開口82のほぼ軸線方向に延出されている。
開口82には、シール部材83を介在させてキャップ85が取り付けられている。キャップ85及びシール部材83は各々貫通孔(不図示)を有し、これら貫通孔は連通している。キャップ85及びシール部材83の各貫通孔によって、バルブ収容室55の内部と外部とを連通する大気連通口81が形成される。つまり、大気連通口81は、開口82の外側からインク室102に至る空気経路の一部をなす。この大気連通口81にロッド84が挿通されている。
コイルバネ86は、バルブ収容室55に設けられて、大気連通口81を閉塞する方向へバルブ本体87を付勢している。つまり、コイルバネ86は、蓋88をシール部材83に近づける方向へバルブ本体87を付勢している。したがって、大気連通バルブ80は、外力が付与されなければ、コイルバネ86に付勢されて蓋88により大気連通口81を閉塞する。一方、外力によりロッド84が外側から押し込まれると、コイルバネ86の付勢に抗してバルブ本体87の蓋88がシール部材83から離間され、大気連通口81が開放される。これにより、インク室102の空気層が大気圧になる。
フレーム50の背面34の下部に、バルブ収容室54の開口92が形成されている。この開口92は、高さ方向(矢印32の方向)において検知窓140の下方に位置し、背面34側からみれば円形である。開口92は、背面34からフレーム50の内側へ延出された円筒形状のバルブ収容室54の一端である。バルブ収容室54は、容器本体40の奥行き方向(矢印33の方向)へ延出されて、その奥部においてインク室102と通ずる。バルブ収容室54に、インク供給バルブ90が収容されている。
インク供給バルブ90は、開口92からインク室102に至るインク経路を開放又は閉塞する弁である。このインク供給バルブ90は、主として、バルブ本体97、コイルバネ96、シール部材93、キャップ95から構成されている。 開口92には、シール部材93を介在させてキャップ95が取り付けられている。キャップ95及びシール部材93には、各々貫通孔(不図示)が設けられている。これら貫通孔は連通している。各貫通孔によって、バルブ収容室54の内部と外部とを連通するインク供給口91が形成される。インク供給口91には、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着されたときに、管状のインクニードル209(図9参照)が挿入される。
前述されたインク供給口91が、本発明におけるポートに相当する。図5に示されるように、インク供給口91は、インク室102の下面103付近に配置されている。なお、インク室102の下面103とは、図4及び図5に示される起立姿勢において、重力方向の下側となる面であって、外周壁51の内面により形成されている。各図に示されるように、インク供給口91におけるインクの流出方向は、起立姿勢のインクカートリッジ100においてほぼ水平方向である。また、下面103は、起立姿勢のインクカートリッジ100においてほぼ水平面をなす。
コイルバネ96は、バルブ収容室54に設けられて、インク供給口91を閉塞する方向へバルブ本体97を付勢する。つまり、コイルバネ96は、バルブ本体97をシール部材93へ近づける方向へ付勢している。したがって、インク供給バルブ90は、外力が付与されなければ、バルブ本体97がシール部材93に密着することによってインク供給口91を閉塞する。一方、インク供給口91に外側からインクニードル209が挿入されると、インクニードル209の先端がバルブ本体97を押し込み、コイルバネ96の付勢力に抗してバルブ本体97がシール部材93から離間されるとともに、インク供給口91はインクニードル209の外周面により液密に封止される。そして、インク供給口91より内側へ進入したインクニードル209の先端へインク室102のインクが流れ込み、インクニードル209を通じてインクジェットプリンタの記録ヘッドなどのインク消費装置へインクが流出されうる。
図5に示されるように、フレーム50の背面34におけるバルブ収容室55の上側にバネ収容室110が形成されている。また、フレーム50の背面34におけるバルブ収容室54の下側にバネ収容室111が形成されている。バネ収容室110,111は、いずれもフレーム50の背面34からインク室102側へ穿たれた略円筒状の孔である。バネ収容室110,111には、コイルバネ48,49(図7参照)がそれぞれ収容される。このコイルバネ48,49は、スライダ41を挿入方向30へ付勢する。なお、バネ収容室110,111の位置や孔の内径寸法又は深さ寸法などは、収容されるバネの仕様に応じて適宜決定される要素であるが、容器本体40の高さ方向(矢印32の方向)に長尺なスライダ41を、容器本体40に対して安定姿勢を保持するように均等に付勢するには、本実施形態の如く、容器本体40の高さ方向に隔てられた上下位置に一対のバネ収容室110,111が配置されることが望ましい。
前述された大気連通バルブ80のコイルバネ86、インク供給バルブ90のコイルバネ96及びコイルバネ48,49が、本発明における第1弾性部材に相当する。これらの作用については後述される。
図5に示されるように、フレーム50の上面36における挿入方向30の前側に、支持部材115が設けられている。また、フレーム50の底面37における挿入方向30の前側に、支持部材116が設けられている。各支持部材115,116は、フレーム50に一体に形成されている。各支持部材115,116は、スライダ41に形成された突片192,193(図8参照)とそれぞれ係合して、容器本体40に対してスライダ41をスライド可能に支持する。また、支持部材115,116がスライダ41に係合することにより、容器本体40からスライダ41が脱抜することがない。
詳細に説明するに、支持部材115は、フレーム50の上面36から垂直上方へ突出された基台118と、基台118の背面34側の端に形成された鉤部119とを有する。鉤部119は、挿入方向30から上向きに折れ曲がる鉤形状である。支持部材116は、フレーム50の底面37から垂直下方へ突出された基台121と、基台121の背面34側の端に形成された鉤部122を有する。鉤部122は、挿入方向30から下向きに折れ曲がる鉤形状である。基台118,121によって容器本体40に対するスライダ41のスライドが一定方向へ案内され、鉤部119,122によってスライダ41が容器本体40から脱抜することが防止される。
図4及び図5に示されるように、フレーム50の上面36に台部124が設けられている。台部124は、上面36から上方へ突出する概ね台形状をなしており、上面36において奥行き方向(矢印33の方向)の中間部分から挿入方向30の後側へ、つまり容器本体40の正面35側へ延出されている。台部124は、容器本体40が本体カバー42で覆われると、本体カバー42の上面に設けられた開口128(図2参照)を通じて外部へ露出される。
台部124には、ストッパ125が設けられている。ストッパ125は、台部124における挿入方向30の前側(図5における右側)の端に設けられて、台部124の上面からさらに上方へ突出している。図4に示されるように、ストッパ125は、台部124の上面に対してほぼ垂直に起立する垂直壁126と、その上面が垂直壁126の上端から概ね45度の角度で挿入方向30の前側へ傾斜しながら降下するリブ127とを有する。ストッパ125は、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着されたときに、カートリッジ装着部202からインクカートリッジ100が脱抜しないように装着状態をロックするためのものであり、このロックは、後述されるロックアーム230のロック部237(図12参照)との係合により達成される。リブ127が、本発明におけるガイドの一部に相当する。また、ストッパ125が、本発明における被係合部に相当する。
図5に示されるように、フレーム50には、複数の貫通孔130が設けられている。各貫通孔130は、フレーム50において幅方向(図5の紙面に垂直な方向)へ貫通されており、フレーム50において上面36側及び底面37側にそれぞれ4つずつ形成されている。この貫通孔130に本体カバー42の係合爪132(図7参照)がそれぞれ係合して、容器本体40と本体カバー42とが組み付けられる。
[スライダ41、本体カバー42]
以下に、スライダ41及び本体カバー42の詳細な構成が説明される。図2及び図3に示されるように、本体カバー42は、背面34の一部を露出させた状態で容器本体40をほぼ収容可能な容器形状である。本体カバー42は、容器本体40の外形に対応して扁平な直方体の外形をなしている。
本体カバー42の側面には、奥行き方向(矢印33の方向)におけるほぼ中央付近に、段差43が形成されている。本体カバー42の側面は、段差43を介して、インクカートリッジ100の正面35側となる正面部分47と、背面34側となる背面部分46とに区分けされている。幅方向(矢印31の方向)に対して、背面部分46が正面部分47よりも狭く、これにより、本体カバー42の側面は二段の凹凸をなしている。段差43は、この二段の凹凸の境界となる傾斜面であり、本体カバー42の上端から下端に渡って延出され、かつその延出方向が、容器本体40の正面35(図4参照)側の所定の中心に対して円弧をなしている。
図2及び図7に示されるように、本体カバー42における正面部分47の上面には、開口128が設けられている。この開口128は、容器本体40の台部124及びストッパ125が露出可能な矩形の長孔である。本体カバー42が容器本体40に装着されると、開口128から台部124及びストッパ125が外部へ露出される。
図2及び図3に示されるように、本体カバー42の上面における開口128から背面34側へ向かう一部はガイド面129をなす。このガイド面129は、開口128から露出されたストッパ125のリブ127と連続する面をなし、挿入方向30に渡ってほぼ水平な平面である。このガイド面129を覆うように、後述されるスライダ41が装着される。ガイド面129が、本発明におけるガイドの一部をなす。
図2に示されるように、本体カバー42は、幅方向(矢印31の方向)に対して対称形状をなす一対となる左カバー44と右カバー45とからなる。左カバー44及び右カバー45は、その内面からほぼ水平方向へ突出する複数の係合爪132(図7参照)を有する。これら係合爪132が容器本体40の貫通孔130にそれぞれ係合して、容器本体40を挟み込むようにして、容器本体40、左カバー44及び右カバー45が一体に組み付けられる。
スライダ41は、本体カバー42の背面部分46を収容可能な容器形状であり、扁平形状の外形をなす。詳細には、スライダ41は、容器本体40の背面34に対応する後壁161と、本体カバー42の背面部分46における上面に対応する上壁163と、背面部分46における下面に対応する下壁164と、背面部分46における両側面に対応する左側壁165及び右側壁166とを有する。これら各壁によって囲まれたスライダ41の内部空間に本体カバー42の背面部分46が収容されうる。また、本体カバー42の背面部分46がガイドとなって、スライダ41が奥行き方向(矢印33の方向へ)スライドしうる。
スライダ41は、インクカートリッジ100の種類を検出するための被検知部185と、インクカートリッジ100の装着の有無を検出するための被検知部186と、切り欠き187と、ロッド168,169(図7参照)と、摺動溝171と,摺動溝172(図7参照)と、開口177と、開口178と、突出部175とを有する。
図2及び図3に示されるように、切り欠き187は、後壁161の中段付近に形成されている。切り欠き187は、容器本体40の検知窓140を外部へ露出するための窓であり、検知窓140の後壁140A、側壁140Bに対応する位置、寸法及び形状である。具体的には、切り欠き187は、側壁165及び側壁166が後壁161側の一部を残して幅方向(矢印31の方向)へ矩形に貫欠されたものである。この切り欠き187は、光センサ181(図9参照)の発光素子から照射される光を透過しうる。
被検知部185は、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着される過程において、光センサ181に検知される部分である。被検知部186も、同様に、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着される過程において、光センサ182に検知される部分である。各被検知部185,186からの検知信号に基づいて、インクカートリッジ100の種類が判断可能であるが、本発明においては、この判断方法は直接関係しないので、詳細な説明が省略される。
図7に示されるように、スライダ41の内部には、ロッド168,169が設けられている。各ロッド168,169は、スライダ41の後壁161の内面から容器本体40の背面34へ向かってほぼ水平方向へ突出する。ロッド168は、後壁161における上側に配置され、ロッド169は、後壁161における下側に配置されている。ロッド168には、容器本体40のバネ収容室110に配置されたコイルバネ48が外嵌され、ロッド169には、容器本体40のバネ収容室111に配置されたコイルバネ49が外嵌される。各コイルバネ48,49が収縮されると、各ロッド48,49は、それぞれバネ収容室110,111に挿入される。
図7に示されるように、スライダ41における上壁163の裏面側に、摺動溝171が形成されている。摺動溝171は、上壁163と、左側壁165の一部及び右側壁166の一部とで形成され、縦断面において下側が開放された逆U字形状をなす。また、摺動溝171の後壁161側は開口されている。この摺動溝171において、上壁163の裏面から突片192が垂下されている。この突片192に対して、支持部材115の大部分が摺動可能であるが、支持部材115の鉤部119が当接する。鉤部119は、突片192に対して後壁161側から当接する。この当接により、スライダ41が容器本体40から脱落することが防止され、鉤部119が突片192に当接しない範囲においては、容器本体40に対してスライダ41がスライド自在である。
同様に、スライダ41における下壁164の裏面側に、摺動溝172が形成されている。摺動溝172は、下壁164と、左側壁165の一部及び右側壁166の一部とで形成され、縦断面において上側が開放されたU字形状をなす。また、摺動溝172の後壁161側は開口されている。この摺動溝172において、下壁164の裏面から突片193が起立されている。この突片193に対して、支持部材116の大部分が摺動可能であるが、支持部材116の鉤部122が当接する。鉤部122は、突片193に対して後壁161側から当接する。この当接により、スライダ41が容器本体40から脱落することが防止され、鉤部122が突片193に当接しない範囲においては、容器本体40に対してスライダ41がスライド自在である。スライダ41の奥行き方向(矢印33の方向)に対して、各突片192,193は同位置である。したがって、鉤部119が突片192に当接するスライダ41のスライド位置と、鉤部122が突片193に当接するスライダ41のスライド位置は同じである。
スライダ41が容器本体40に装着されている状態において、スライダ41は、コイルバネ48,49によって容器本体40の背面34から離れる方向へ付勢されている。スライダ41に外力が加えられていない状態では、スライダ41は、突片192,193に鉤部119,122がそれぞれ当接して、図2(A)に示される第1位置で静止する。一方、スライダ41に対して後壁161側から押し込む外力が加えられると、スライダ41がコイルバネ48,49の付勢力に抗して図2(B)に示される第2位置へスライドしうる。
図2及び図3に示されるように、スライダ41における上壁163の上面の一部は、ガイド面162をなす。ガイド面162は、スライダ41の上壁163における開口端から摺動溝171の開口まで延出されており、起立姿勢のインクカートリッジ100においてほぼ水平な平面である。スライダ41が、本体カバー42の背面部分46を収容するように組み付けられると、本体カバー42のガイド面129の一部がスライダ41の上壁163により覆われる。上壁163がガイド面129を覆う割合は、前述されたスライダ41の位置(第1位置又は第2位置)により変動する。本体カバー42のガイド面129とスライダ41のガイド面162との間には上壁163の厚み分だけ段差が生ずるものの、ガイド面129とガイド面162とは水平方向にほぼ連続している。このスライダ41のガイド面162が、前述された容器本体40におけるストッパ125のリブ127及び本体カバー40のガイド面129とともに、本発明におけるガイドを構成する。
図2及び図7に示されるように、スライダ41には、後壁161における上側に開口177が形成されている。スライダ41が容器本体40に組み付けられた状態で、開口177の高さ位置は、大気連通バルブ80に対応する。開口177は、後壁161側からみて円形であり、カートリッジ装着部202に設けられた押圧部216(図11参照)が挿通可能なサイズである。インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着される過程において、押圧部216が開口177に挿通される。
スライダ41には、後壁161における下側に開口178が形成されている。スライダ41が容器本体40に組み付けられた状態で、開口178の高さ位置は、インク供給バルブ90に対応する。開口178は、インク供給バルブ90のキャップ95が挿通可能な形状及びサイズである。スライダ41が第2位置にあるときに、キャップ95が開口178から露出される。
[カートリッジ装着部202]
以下に、図9から図11を参照して、カートリッジ装着部202の詳細な構成が説明される。図9に示されるように、カートリッジ装着部202は、前面に開口207を有する概ね直方体形状の外形をなすフレーム204によって主として形成されている。フレーム204の内部空間に、各インクカートリッジ100がそれぞれ収容される。本実施形態において、カートリッジ装着部202は、各インクカートリッジ100に対応する1つの空間である。つまり、4つのカートリッジ装着部202が幅方向(図9における左右方向)に並んで配置されており、各カートリッジ装着部202に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ100がそれぞれ収容可能である。なお、カートリッジ装着部202が並べられている幅方向は、インクカートリッジ100の挿入方向30と直交する水平方向である。
図9及び図11に示されるように、フレーム204には、内部空間を仕切り分ける3つのプレート223が設けられている。このプレート223によって仕切り分けられた4つの空間(カートリッジ装着部202)それぞれにインクカートリッジ100が収容される。プレート223は、フレーム204の奥面から前面側へ突出された薄板であり、その表裏面がフレーム204の内部空間において上下方向へ延出されている。各プレート223は、フレーム204の幅方向(図9における左右方向)に所定間隔で平行に配列されている。フレーム204の内面とプレート223との間、或いは隣り合う一対のプレート223の間は、その間に収容されるべきインクカートリッジ100の幅に対応されている。
フレーム204及びプレート223により区画形成された各空間であるカートリッジ装着部202にインクカートリッジ100が収容される。インクカートリッジ100は、背面34側からカートリッジ装着部202へ挿入される。フレーム204の内面における上下方向の寸法は、インクカートリッジ100の高さ寸法(矢印32の方向の寸法)より若干大きく設定されている。このようなインクカートリッジ100に対するフレーム204の寸法差は、一般にガタや公差と称されるものである。このガタによって、カートリッジ装着部202に装着されたインクカートリッジ100は、カートリッジ装着部202内において後述される第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変化しうる。
フレーム204における内面の底に、4つのガイド溝206が設けられている。各ガイド溝206は、フレーム204の内面とプレート223との間、或いは隣り合う一対のプレート223の間に設けられて、フレーム204の前面から奥部に渡って直線形状に形成されている。フレーム204内の各空間に収容されるインクカートリッジ100は、各ガイド溝206に案内されて、フレーム204に対して所定の挿入方向で前面から奥部へ挿入される。この挿入方向は、インクカートリッジ100の説明において前述された挿入方向30と一致する。
フレーム204における内面の奥に、ジョイント208が設けられている。ジョイント208は、インクカートリッジ100のインク供給口91に接続されて、インク室102のインクを導出するためのものである。したがって、ジョイント208は、各カートリッジ装着部202に収容される4つのインクカートリッジ100に対応して4つが設けられている。フレーム204には、その幅方向に4つのインクカートリッジ100が収容されるので、4つのジョイント208もフレーム204の幅方向に配列されており、各ジョイント208の高さ位置は、カートリッジ装着部202に収容されたインクカートリッジ100におけるインク供給口91の高さ位置に対応されている。なお、図9においては、最も右側に配置されたジョイント208がフレーム204に隠れて現れていない。
各ジョイント208は、インクニードル209と保持部210とをそれぞれ有する。インクニードル209は、樹脂製の円筒形状の管であり、フレーム204の奥面から前面へ向かってほぼ水平方向へ突出されている。このインクニードル209の先端は開口しており、その先端がインクカートリッジ100のインク供給バルブ90へ挿入されて、インク供給バルブ90を開放する。インクニードル209の基端は、図11に示されるように、フレーム204の背面側においてインクチューブ212に接続されている。図11においては、インクチューブ212が途中で分断されているが、実際には、インクチューブ212はインク消費装置まで延出されている。
保持部210は、フレーム204の奥面に設けられて、インクニードル209の基端側を囲繞する円筒形状である。保持部210の軸線とインクニードル209の軸線153とはほぼ一致する。インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着されると、キャップ95(図2(B)参照)が保持部210内に嵌合されるとともに、インクニードル209がインク供給バルブ90のインク供給口91へ挿入される。
図11に示されるように、フレーム204の内面における奥には、押圧部216が設けられている。押圧部216の高さ位置は、カートリッジ装着部202に装着されたインクカートリッジ100の大気連通バルブ80に対応する。したがって、前述された各ジョイント208の上側に各押圧部216が配置され、4つの押圧部216がフレーム204の幅方向に並べられている。各押圧部216は、フレーム204の奥面から前面へ向かって水平方向に突出する円筒形状であり、その先端には円形の窪み217が形成されている。インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着される過程において、押圧部216がインクカートリッジ100の開口177に挿入して、窪み217が大気連通バルブ80のロッド84に当接して押し込む。このロッド84の押し込みより、大気連通口81が開放される。
図9及び図11に示されるように、フレーム204の内面における奥には、光センサ181が設けられている。各光センサ181の高さ位置は、カートリッジ装着部202に装着されたインクカートリッジ100の検知窓140に対応する。したがって、光センサ181は、ジョイント208の上側であって、押圧部216の下側に配置されている。光センサ181は、各カートリッジ装着部202に装着される4つのインクカートリッジ100に対応して、フレーム204の幅方向に4つが並べられている。なお、図9では、最も右側に配置された光センサ181がフレーム204に隠されて現れていない。光センサ181は、インクカートリッジ100のインク室102内のインク量が所定量以下になったかどうかを検知するための信号を出力する。
図11に示されるように、フレーム204の内面における奥には、光センサ182が設けられている。各光センサ182の高さ位置は、カートリッジ装着部202に装着されたインクカートリッジ100の被検知部186に対応する。したがって、光センサ182は、押圧部216の上側に配置されている。光センサ182は、各カートリッジ装着部202に装着される4つのインクカートリッジ100に対応して、フレーム204の幅方向に4つが並べられている。光センサ182は、カートリッジ装着部202にインクカートリッジ100が装着されたかどうかを判定するための信号を出力する。また、光センサ182は、カートリッジ装着部202に装着されるインクカートリッジ100の種類を判定するための信号を出力する。
光センサ181,182は、いわゆるフォトインタラプタであり、発光素子から照射された光が受光素子に受光され、その受光強度に応じた電気信号を出力する。光センサ181,182は、後述する主制御部250(図12参照)に接続されており、主制御部250が、光センサ181,182の出力に基づいて所定の判断を行う。
図9から図11に示されるように、フレーム204の上面にはロックアーム230が設けられている。ロックアーム230は、カートリッジ装着部202においてインクカートリッジ100を装着状態にロックするためのものであり、本発明におけるロック部材の一部をなす。フレーム204には、4つのインクカートリッジ100に対応して4つのロックアーム230が幅方向に並んで配置されている。
図11に示されるように、ロックアーム230は、フレーム204の前面から奥面へ延び、その延出方向に対してクランク形状に曲折されている。ロックアーム230の延出方向の中央付近に支持軸232が設けられている。この支持軸232は、ロックアーム230の両端から水平方向へ突出したピン形状である。図11には詳細に示されていないが、フレーム204の上面付近に、支持軸232を支持可能な一対の軸受けが形成されており、この一対の軸受けに支持軸232がそれぞれ回転自在に支持されて、フレーム204にロックアーム230が支持軸232周りに回動可能に支持されている。この支持軸232及びフレーム204の一対の軸受けが、本発明における支持機構に相当する。
ロックアーム230は、フレーム204の前面側となる第1端に操作レバー234を有し、フレーム204の奥面側となる第2端にロック部237を有する。操作レバー234は、フレーム204の前面から手前側へ突出しており、その上面が手の指の腹に沿った皿形状である。ロックアーム230は、その幅方向の厚み、換言すればインクカートリッジ100が挿入される挿入方向30と直交する水平方向の厚みが、インクカートリッジ100の厚みより小さい。これにより、各インクカートリッジ100が収容される幅の範囲内にロックアーム230が配置されている。ロック部237は、その下面が延出方向に対して円周面をなして、その先端が延出方向に対してほぼ直交する面となっている。
ロックアーム230がクランク形状に曲折する部分における下側の隅部243は、操作レバー234が下方へ押圧された際に、操作レバー234の下方において突出するフレーム204の突片236に当接して、ロックアーム230の回動範囲を制限する。一方、フレーム204の前面における上縁部205は、ロックアーム230の上面と当接して、ロックアーム230の回動範囲を制限する。つまり、ロックアーム230は、フレーム204の突片236及び上縁部205によって、その回動範囲が制限されている。
ロックアーム230とフレーム204との間には、コイルバネ219が設けられている。ロックアーム230がクランク形状に曲折する部分には、その上面から上方へ鈎形状に突出する掛け部241が設けられている。この掛け部241は、コイルバネ219の一端を掛止するためのものである。フレーム204の上面には、コイルバネ219の他端を掛止する掛け部239が水平方向へ突出されている。掛け部239は、4つのロックアーム230に対応してフレーム204に4つが形成されている。この掛け部239,241に両端がそれぞれ掛止されて、ロックアーム230とフレーム204との間にコイルバネ219が張られている。コイルバネ219は、ロックアーム230とフレーム204との間に張られた状態において収縮力を発生させる。このコイルバネ219の収縮力によって、ロックアーム230は、図11における時計回り方向(矢印245の方向)への回動力が付与される。このコイルバネ219が、本発明における第2弾性部材に相当する。
操作レバー234に外力が加えられていない状態では、ロックアーム230は、コイルバネ219により矢印245方向へ付勢されるとともに、上縁部205により回動が規制された状態で保持される。この姿勢が、本発明において第4姿勢と称される。第4姿勢において、操作レバー234の上面は、概ね水平方向であり、ロック部237は、フレーム204の内面から下方へ突出している。第4姿勢におけるロック部237の突出位置は、カートリッジ装着部202に収容されるインクカートリッジ100と当接しうる位置である。具体的には、第4姿勢におけるロック部237がインクカートリッジ100のストッパ125と係合して、カートリッジ装着部202に挿入されたインクカートリッジ100を脱抜方向29に対して制止する。コイルバネ219の収縮力に抗して、操作レバー234が下げられると、ロックアーム230が、矢印245と反対方向へ回動され、ロック部237がフレーム204の内面へ没入する(図13参照)。この姿勢が、本発明において第3姿勢と称される。第3姿勢において、ロック部237は、カートリッジ装着部202に収容されるインクカートリッジ100と当接しない位置にある。
[主制御部250]
以下に、複合機10の主制御部250の概略構成が説明される。主制御部250は、複合機10の全体動作を制御するものである。主制御部250は、図12に示されるように、CPU251、ROM252、RAM253、EEPROM254、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)255を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。主制御部250内では、各部それぞれがバス257を介して通信可能に接続されている。なお、主制御部250によって、本発明の判定手段が実現されている。
ROM252には、CPU251が複合機10の各種動作を制御するためのプログラムや、ディスプレイ27にエラー情報やステータス情報、インクカートリッジ100の交換を促す情報などを表示するためのプログラムなどが格納されている。RAM253は、CPU251が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。EEPROM254には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC255には、インク消費装置の一例であるインクジェットプリンタ10が備えるヘッド制御基板260や、給紙装置や搬送装置などの駆動機器264を駆動させる駆動回路263などが接続されている。ヘッド制御基板260は、ASIC255から入力された信号(制御信号、画像信号)に基づいて、記録ヘッド261を駆動制御する。これにより、記録ヘッド261のノズルから所定のタイミングで各色インクが選択的に吐出される。また、駆動回路263によって、給紙装置や搬送装置などが所定のタイミングで駆動される。
主制御部250にディスプレイ27が接続されている。RAM253やEEPROM254内に記憶された情報や、CPU251の演算などによって得られた情報は、バス257を通じてディスプレイ27に出力される。これにより、上記情報がディスプレイ27に表示される。
主制御部250に4つの光センサ181がそれぞれ接続されている。各光センサ181は、受光素子で受けた光の輝度(受光量)に応じた信号(以下「センサ信号」と称する。)を出力する。詳細には、各光センサ181の発光素子で出射されて受光素子で受けた光の輝度に応じたアナログの電気信号(電圧信号又は電流信号)が各光センサ181から出力される。出力されたセンサ信号は、主制御部250に入力され、主制御部250において、その電気的レベル(電圧値又は電流値)が所定の閾値以上の場合にHIGHレベル信号と判定され、所定の閾値未満の場合にLOWレベル信号と判定される。本実施形態では、上記センサ信号は、各光センサ181の光路において光が遮蔽されている場合にLOWレベル信号と判定され、遮蔽されていない場合にHIGHレベル信号と判定される。
各光センサ181からのセンサ信号がLOWレベル信号であれば、主制御部250は、その光センサ181が対応するインクカートリッジ100のインク残量を所定量より多いと判定する。各光センサ181からのセンサ信号がHIGHレベル信号であれば、主制御部250は、その光センサ181が対応するインクカートリッジ100のインク残量を所定量以下と判定し、その後に、そのインクカートリッジ100のインクが記録ヘッド261のノズルから吐出される量をカウントして、インク残量の変化を監視する。そして、インク残量が予め定められた下限量より少なくなれば、CPU251は、そのインクカートリッジ100の交換を促す表示をディスプレイ27に行わせる。
主制御部250に光センサ182が接続されている。光センサ182は、上述の光センサ181と同じ構成を有し、受光素子で受けた光の輝度(受光量)に応じたセンサ信号を出力するものである。
[インクカートリッジ100の着脱動作]
以下に、カートリッジ装着部202に対してインクカートリッジ100を着脱する動作が説明される。図11に示されるように、カートリッジ装着部202にインクカートリッジ100が装着されておらず、かつロックアーム230の操作レバー234に外力が加えられていない状態では、コイルバネ219の収縮力によって、ロックアーム230が第4姿勢に維持される。この第4姿勢において、操作レバー234の上面は概ね水平方向であり、ロック部237はフレーム204の内面から下方へ突出している。したがって、カートリッジ装着部202にインクカートリッジ100が挿入されると、ロック部237付近がインクカートリッジ100に当接しうる。また、挿入前のインクカートリッジ100においては、コイルバネ48,49に付勢されて、スライダ41が第1位置にある。
インクカートリッジ100の装着に際しては、図13に示されるように、インクカートリッジ100を、フレーム204の開口207からカートリッジ装着部202へ挿入する。インクカートリッジ100の挿入方向30は水平方向である。インクカートリッジ100の底面は、フレーム204に形成されたガイド溝206に嵌り込み、インクカートリッジ100をカートリッジ装着部202へ押し込むと、ガイド溝206によってインクカートリッジ100がカートリッジ装着部202の奧へ直線的に案内される。インクカートリッジ100の底面がガイド溝206に支持された状態では、インク供給バルブ90のインク供給口91の軸線151(インクが流出する方向)は水平であり、インクカートリッジ100の挿入方向30と一致する。インク室102の下面103の傾斜を縦断面視で現す直線152も水平である。また、ジョイント208のインクニードル209の軸線153は、軸線151とほぼ一致する。このようなインクカートリッジ100の姿勢が、本明細書において第1姿勢と称される。
一方、インクカートリッジ100の上面36においては、スライダ41のガイド面162にロックアーム230のロック部237が当接する。この当接に先立って、スライダ41の上壁163におけるガイド面162以外の部分や摺動溝171の開口付近もロック部237に当接するが、ロック部237の下面が延出方向に対して円周面をなしているので、この円周面に案内されてロック部237がガイド面162へ円滑に移動される。これにより、ロックアーム230が、コイルバネ219の収縮力に抗して第3姿勢側(矢印246)へ回動する。このロックアーム230の回動により、カートリッジ装着部202の正面側においては、操作レバー234が下方へ回動して、操作レバー234の上面が水平な状態から下方へ傾斜した状態となる。この操作レバー234の状態変化は、カートリッジ装着部202の正面側から容易に視認できる。ユーザは、操作レバー234が傾斜した状態となることを視認して、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着される過程にあることを認知する。
インクカートリッジ100をカートリッジ装着部202の奥へさらに押し込むと、スライダ41の被検知部185が光センサ181の光路に進入する。続いて、被検知部186が光センサ182の光路に進入する。このときの光センサ181,182の信号変化に基づいて、主制御部250がインクカートリッジ100の種類を判定するが、本発明には直接関係しないので、この判定方法については説明が省略される。
さらに、インクカートリッジ100をカートリッジ装着部202の奥へ押し込むと、スライダ41の開口177に押圧部216が挿入され、その後、スライダ41の後壁161がカートリッジ装着部202の奥面に当接する。このとき、ロック部237は、スライダ41のガイド面162から本体カバー42のガイド面129へ摺動する。前述されたように、ガイド面129とガイド面162との間にはスライダ41の上壁163の厚み分の段差があるが、ロック部237がガイド面129と当接した状態においても、ロックアーム230の操作レバー234は、その上面が下方へ傾斜した状態を維持する。なお、被検知部185は、光センサ181の光路から外れ、代わりに、切り欠き187が光路に進入する。また、被検知部186は光センサ182の光路に進入した状態を維持する。
スライダ41がカートリッジ装着部202の奥面に当接してから、さらにインクカートリッジ100をカートリッジ装着部202の奧へ押し込むと、コイルバネ48,49が圧縮されて収縮する。コイルバネ48,49を収縮させる力は、インクカートリッジ100を押し込む力である。スライダ41は、カートリッジ装着部202の奥面に当接して静止しているので、本体カバー42がスライダ41に対して相対移動しながらカートリッジ装着部202へ押し込まれ、その結果、第1位置のスライダ41が第2位置へスライドされる。
本体カバー42の移動に伴って容器本体40も共に移動し、大気連通バルブ80のロッド84が押圧部216に当接して、コイルバネ86の付勢力に抗してロッド84が押し込まれる。このコイルバネ86を収縮させる力は、インクカートリッジ100をカートリッジ装着部202へ押し込む力である。これにより、大気連通口81が開放されてインク室102が大気開放される。また、スライダ41の開口178からインク供給バルブ90のキャップ95が露出されてジョイント208の保持部210と嵌合し、かつ、コイルバネ96の付勢力に抗してインク供給口91にインクニードル209が挿入される。このコイルバネ96を収縮させる力は、インクカートリッジ100をカートリッジ装着部202へ押し込む力である。このとき、インク供給口91の軸線151とインクニードル209の軸線153とは一致しているので、インクニードル209は確実にインク供給口91へ挿入される。これにより、ジョイント208にインク供給バルブ90が接続され、インク室102のインクがインク供給口91及びインクニードル209を通じて外部へ流出しうる。また、光センサ181の光路及び開口190に、検知窓140が進入する。この状態で、光センサ181は、検知窓140を通じてアーム70のインジケータ72の動きを検知しうる。
また、本体カバー42に対して容器本体40が相対移動することにより、ロックアーム230のロック部237は、本体カバー42のガイド面129を摺動して容器本体40のリブ127へ到達する。そして、リブ127の上面に案内されて垂直壁126を乗り越え、台部124へ到達する。このロック部237の移動に伴い、ロックアーム230が第3姿勢側(矢印246)へさらに回動してから、第4姿勢側(矢印245)へ回動して第4姿勢に復帰する。これにより、操作レバー234の上面は再び水平となる。ロックアーム230が第4姿勢となると、ロック部237は台部124に当接する。
スライダ41が第2位置となると、さらにインクカートリッジ100をカートリッジ装着部202の奧へ押し込むことはできない。インクカートリッジ100を通じて、押し込みに対する抵抗が増してインクカートリッジ100がまったく移動できないことを、ユーザは感覚的に認知しうる。また、ロックアーム230が第3姿勢側から第4姿勢に復帰するように回動し、操作レバー234の上面が傾斜した状態から水平な状態へ戻ることにより、インクカートリッジ100の押し込みが終了したことを、ユーザは視覚的に認知しうる。
そして、インクカートリッジ100をカートリッジ装着部202に対して押し込むことを止めると、コイルバネ48,49に付勢されてスライダ41が第2位置から第1位置に復帰しようとする。スライダ41は、カートリッジ装着部202の奥面に当接しているので、本体カバー42が、スライダ41に対して相対移動してカートリッジ装着部202から脱抜する方向(挿入方向30と反対方向)へ移動しようとする。また、大気連通バルブ80においては、コイルバネ86に付勢されてロッド84が外部へ突出する方向へ復帰しようとする。同様に、インク供給バルブ90においては、コイルバネ96に付勢されてバルブ本体97がインクニードル209をインク供給口91から脱抜する方向へ押し戻そうとする。
このようなインクカートリッジ100をカートリッジ装着部202から脱抜する方向へ付勢する力に対して、ロック部237がストッパ125の垂直壁126と係合することにより、容器本体40が脱抜方向29に対して制止される。なお、前述されたように、ロック部237の先端面はほぼ垂直面なので、垂直壁126と当接すると、垂直壁126の上端側へ移動することがない。その結果、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着された状態にロックされる。
容器本体40が、その上面36におけるストッパ125とロック部237との係合により脱抜方向29への移動が制止されているのに対して、コイルバネ48,49及びコイルバネ86,96は、容器本体40の背面34において、上下方向に渡ってほぼ均等に容器本体40を脱抜方向29へ付勢する。その結果、ロック部237とストッパ125の係合部分を中心として、容器本体40の底面37が脱抜方向29へ移動するように容器本体40が回転する。このような容器本体40の回転は、カートリッジ装着部202とインクカートリッジ100とのガタによって所定の範囲で許容される。
前述されたように容器本体40が回転すると、インク供給バルブ90において、インク供給口91の軸線151が水平方向に対して傾斜して、インクの流出方向の上流側に対して下流側が下側となる。このようなインクカートリッジ100の姿勢が、本明細書において第2姿勢と称される。このようなインクカートリッジ100の姿勢変化によって、水平方向を維持するインクニードル209の軸線153とインク供給口91の軸線151とが交差し、インク供給口91においてインクニードル209が拗られるが、インク供給バルブ90は、この程度の拗れを許容してインク供給口91の液密性を保持し、かつインクニードル209を通じてインク室102のインクを外部へ流出させうる。インクカートリッジ100が第2姿勢となると、インク室102の下面103の傾斜を示す直線152も、軸線151と同様に、インク供給口91側が下側となるように傾斜する。これにより、インク室102のインクが下面103に沿ってインク供給口91側へ寄せられる。インクの消費に伴って、インク室102においてインクの液面が降下するが、下面103付近では、下面103のインク供給口91側にインクが最後まで存在することになる。換言すれば、下面103における正面35側にインクが寄せられて、インクが残っているにも拘わらずインク供給口91がインク室102の空気層に露出されることがない。
インク供給装置200からプリンタ部12の記録ヘッドにインクが供給されて、インクカートリッジ100のインクが消費されると、インク室102においてインクの液面が徐々に降下する。そして、インク室102のインクが所定量以下になると、前述されたようにフロート73が降下し、その降下分だけアーム70が回動する。このアーム70の回動に伴って、検知窓140においてインジケータ72が上方へ移動する。そして、インジケータ72が光センサ181の光路を外れるまで移動すると、光センサ181がHIGHレベル信号を出力する。主制御部250は、この光センサ181の出力に基づいてインク室102のインク残量が所定量以下になったと判定し、その後に記録ヘッド261から吐出されるインク量をカウントする。そして、主制御部250は、予め定められたインク量が消費されたと判断されたことを条件に、インクカートリッジ100にインクが残っていないと判断して、ディスプレイ27にインクカートリッジ100の交換を促す表示を行わせる。ユーザは、このディスプレイ27の表示に基づいて、インクカートリッジ100の交換が必要であること認知する。
インクカートリッジ100の交換に際しては、インクカートリッジ100のロックを解除するために、ロックアーム230の操作レバー234を押し下げる。これにより、ロックアーム230は支持軸232を中心にして矢印246の方向へ回動し、ロックアーム230が第4姿勢から第3姿勢へ姿勢変化する。ロックアーム230が第3姿勢になると、ロック部237が台部124から離れて垂直壁126より上側へ移動する。
ロック部237が垂直壁126より上側へ移動すると、容器本体40は脱抜方向29に対して制止されない。したがって、前述されたコイルバネ48,49及びコイルバネ86,96の付勢力を受けて容器本体40が脱抜方向29へ移動し、スライダ41が相対的に第2位置から第1位置へスライドする。この容器本体40の移動に伴って、容器本体40が第2姿勢から第1姿勢へ姿勢変化し、また、大気連通バルブ80においてはロッド84が外側へ突出する方向へ移動して大気連通口81が閉塞され、インク供給バルブ90においては、インク供給口91からインクニードル209が脱抜するとともにバルブ本体97がインク供給口91を閉塞する。さらに、ジョイント208の保持部210からキャップ95が外れる。スライダ41が第1位置へスライドして、前述されたコイルバネ48,49及びコイルバネ86,96の付勢力が容器本体40に作用しなくなっても、前述された容器本体40の移動による慣性力によって、インクカートリッジ100の一部がカートリッジ装着部202から脱抜方向29へ飛び出す。そして、カートリッジ装着部202から飛び出したインクカートリッジ100を挟み持ってカートリッジ装着部202から引き出すことにより、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202から取り外される。
[本実施形態の作用効果]
このように、インク供給装置200によれば、カートリッジ装着部202内へ挿入されて第1姿勢でインク供給口91にインクニードル209が接続されたインクカートリッジ100が、ロック部237がストッパ125と係合し、かつコイルバネ48,49及びコイルバネ86,96に付勢されることによって、ロック部237とストッパ125との係合部分を中心として容器本体40が回転するように移動して第2姿勢へ姿勢変化する。これにより、インクカートリッジ100は、インク供給口91が下側となるように傾くので、インク室102のインクが下面103に沿ってインク供給口91側へ寄せられるので、インクを使い切ることが容易となる。
また、カートリッジ装着部202に対してインクカートリッジ100の挿入方向30が水平方向なので、インク供給口91の軸線151とインクニードル209の軸線153とが一致し、いずれも水平方向になるので、インク供給口91にインクニードル209が挿入される際にインクの漏出が起こり難い。一方、インクカートリッジ100が第2姿勢になると、インク供給口91がインク室102の下面103において最も重力方向の下側となるように容器本体40が傾けられるので、インク室102内のインク残量を少なくすることが容易である。
また、インクカートリッジ100は、インク室102におけるインク量が所定量以下となるときに姿勢変化するフロート73を有し、このフロート73の姿勢変化を光センサ181で検知して、光センサ181の出力信号に基づいてインク室102におけるインク残量を判定するが、前述されたように、カートリッジ装着部202内においてインクカートリッジ100が第2姿勢とされることにより、インクカートリッジ100に対してガタを有するカートリッジ装着部202に収容された状態において、インクカートリッジ100の姿勢が安定する。これにより、ガタを考慮してインク室102内に余分なインクを残すような設定をする必要がないので、インク室102内のインク残量を少なくできる。
また、カートリッジ装着部202にインクカートリッジ100が挿入されると、ロックアーム230が第4姿勢から第3姿勢側へ回動するに伴って操作レバー234の上面が傾斜し、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202へ完全に収容されると、ロックアーム230が第3姿勢側から第4姿勢へ回動するに伴って操作レバー234の上面が水平になるので、ユーザは、カートリッジ装着部202の正面側からこの操作レバー234の動きを見ることによって、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202へ挿入されている過程か、完全に挿入されたかを認知することができる。
また、ロックアーム230の厚みがインクカートリッジ100の厚みより小さいので、省スペースなインク供給装置200が実現される。特に、本実施形態のように、複数のカートリッジ装着部202が並べて設けられるときに、この省スペース化の効果が顕著である。
なお、本実施形態においては、インクカートリッジ100が容器本体40及びスライダ41を備え、これらの間に介在されたコイルバネ48,49が、本発明における第1弾性部材として作用することとしたが、本発明における第1弾性部材はカートリッジ装着部202に設けられてもよい。例えば、インクカートリッジ100がスライダ41の如き部材を有しないものとして、カートリッジ装着部202にインクカートリッジ100を脱抜方向29へ付勢するバネなどの弾性部材が設けられてもよい。また、カートリッジ装着部202に弾性部材を設けることなく、大気連通バルブ80におけるコイルバネ86又はインク供給バルブ90におけるコイルバネ96が本発明における第1弾性部材として作用するようにしてもよい。
図1は、インクカートリッジ100が装着された状態のインク供給装置200の外観構成を示す斜視図である。 図2は、インクカートリッジ100の外観構成を示す斜視図であり、(A)には、スライダ41が第1位置にある状態が示されており、(B)には、スライダ41が第2位置にある状態が示されている。 図3は、インクカートリッジ100の側面図であり、(A)には、スライダ41が第1位置にある状態が示されており、(B)には、スライダ41が第2位置にある状態が示されている。 図4は、容器本体40の構成を示す斜視図であり、(A)には、容器本体40の背面34側から見た斜視図が示されており、(B)には、容器本体40の正面35側から見た斜視図が示されている。 図5は、図4における切断線V-Vの断面図である。 図6は、インクカートリッジ100の要部拡大図であり、図5において二点鎖線で囲まれたVI部の断面構造が詳細に示されている。 図7は、図2(A)における切断線VII-VIIの断面図である。 図8は、インクカートリッジ100の要部の拡大断面図であり、(A)には、図7において二点鎖線で囲まれたVIIIA部(スライダ41の上部付近)の断面構造が詳細に示されており、(B)には、図7において二点鎖線で囲まれたVIIIB部(スライダ41の下部付近)の断面構造が詳細に示されている。 図9は、フレーム204などの外観構成を示す斜視図である。 図10は、フレーム204などの外観構成を示す平面図である。 図11は、図10における切断線XI-XIの断面図である。 図12は、主制御部250の構成の概略を示すブロック図である。 図13は、切断線XI-XIにおいて、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着される過程を示す断面図である。 図14は、切断線XI-XIにおいて、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202に装着された状態を示す断面図である。 図15は、切断線XI-XIにおいて、インクカートリッジ100がカートリッジ装着部202から脱抜される過程を示す断面図である。
符号の説明
30・・・挿入方向
34・・・背面
36・・・上面
40・・・容器本体
48,49・・・コイルバネ(第1弾性部材)
73・・・フロート
86,96・・・コイルバネ(第1弾性部材)
91・・・インク供給口(ポート)
100・・・インクカートリッジ
102・・・インク室
103・・・下面
125・・・ストッパ(被係合部)
127・・・リブ(ガイド)
129・・・ガイド面(ガイド)
162・・・ガイド面(ガイド)
181・・・光センサ(センサ)
200・・・インク供給装置
202・・・カートリッジ装着部
208・・・ジョイント
219・・・コイルバネ(第2弾性部材)
230・・・ロックアーム(ロック部材)
232・・・支持軸(支持機構)
234・・・操作レバー
237・・・ロック部
250・・・主制御部(判定手段)

Claims (7)

  1. その背面側にインクを貯留するインク室の重力方向における下面付近からインクを外部へ流出させるポートが設けられ、かつ、その上面に被係合部が設けられたインクカートリッジと、
    上記インクカートリッジが背面側から挿入可能であって、インクカートリッジの挿入方向と上記ポートの流出方向とが一致する第1姿勢と、上記ポートの流出方向上流側に対して下流側が下側となる第2姿勢との間で姿勢変化可能に上記インクカートリッジを収容するカートリッジ装着部と、
    上記カートリッジ装着部に設けられて、当該カートリッジ装着部に収容されたインクカートリッジのポートに接続されるジョイントと、
    上記カートリッジ装着部に収容されたインクカートリッジを脱抜方向へ付勢する第1弾性部材と、
    上記カートリッジ装着部に収容されたインクカートリッジの被係合部と係合して、当該インクカートリッジを上記第1弾性部材の付勢に抗して上記脱抜方向に対して制止するロック部材と、を具備するインク供給装置。
  2. 上記インクカートリッジの挿入方向が水平方向である請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 上記インクカートリッジは、上記インク室におけるインク量が所定量以下となるときに姿勢変化するフロートを有し、
    上記カートリッジ装着部は、上記フロートの姿勢変化を検知するセンサと、当該センサの出力信号に基づいて上記インク室におけるインク残量を判定する判定手段とを有する請求項1又は2に記載のインク供給装置。
  4. 上記ロック部材は、
    第1端に上記被係合部と係合するロック部が設けられ、第2端に操作レバーが設けられたロックアームと、
    当該ロックアームを、上記ロック部が上記被係合部から離脱する第3姿勢と、上記ロック部が上記被係合部と係合する第4姿勢との間で回動可能に支持する支持機構と、
    上記ロックアームを第4姿勢側へ付勢する第2弾性部材と、を具備する請求項1から3のいずれかに記載のインク供給装置。
  5. 上記インクカートリッジは、上記ロック部と当接して上記ロックアームを第3姿勢側へ姿勢変化させるガイドが、その上面において上記被係合部から背面側へ延出されている請求項4に記載のインク供給装置。
  6. 上記ロックアームは、上記挿入方向と直交する水平方向の厚みが、上記インクカートリッジの厚みより小さい請求項4又は5に記載のインク供給装置。
  7. 上記カートリッジ装着部が、上記挿入方向と直交する水平方向へ複数並設され、
    各カートリッジ装着部毎に、上記ジョイント、上記第1弾性部材、及び上記ロック部材が設けられた請求項4から6のいずれかに記載のインク供給装置。
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