JP2009131344A - 遊技機用球案内通路体 - Google Patents

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Abstract

【課題】球タンクからの遊技球を球払い出し装置に案内する通路構成に工夫を凝らし、球払い出し装置に対し遊技球を円滑に案内し得るより一層コンパクトな遊技機用球案内通路体を提供する。
【解決手段】案内通路Raの上側通路部R2においては、その左右両側壁の各対向内面320a、330aは、一側ケーシング部材300の縦断面方向に沿い各複数の内面部321、331でもって構成されている。内面部321は、平面部a、両円弧面部b、d、対向面部c及び両接線面部b1、d1でもって等間隔Pにて形成されている。また、対向内面部331は、平面部e、両円弧面部f、h、対向面部g及び両接線面部f1、h1でもって等間隔Pを構成し、かつ対応の対向内面部321とは等間隔Pの半分だけ位置ずれして形成されている。これにより、互いに対向する両平面部a、gと、互いに対向する両平面部e、cとを、球案内通路体の横断面方向及びその逆方向に位置ずれさせることで、その縦断面方向において蛇行形状に形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、パロット機(回胴式遊技機)等の遊技機に係り、特に、当該遊技機の球タンクと球払い出し装置との間に介装される球案内通路体に関する。
従来、例えば、パチンコ遊技機としては、下記特許文献1に記載のパチンコ機が提案されている。このパチンコ機において、その裏側の機構板は、上側部材、下側部材、左側部材及び右側部材でもって、開口部を形成するように構成されている。また、右側部材の設置溝には、遊技球払い出し装置が、通路部材を介し、上側部材に固着した遊技球タンクの遊技球通路に接続されるように、当該通路部材と共に装着されている。
しかして、通路部材には、第1及び第2の通路が、当該パチンコ機の左右方向に沿い上側から下側に向け蛇行するように設けられており、これら第1及び第2の通路は、その各上端部にて、遊技球タンクの遊技球通路の内側通路及び外側通路にそれぞれ連通している。また、第1及び第2の通路の各下端部は、遊技球払い出し装置の第1及び第2の待機路に連通している。
ここで、当該遊技球払い出し装置において、第1及び第2の待機路は、当該パチンコ機の左右方向に蛇行しながら上下方向に沿い設けられており、これら第1及び第2の待機路のうち、当該パチンコ機の左右方向に沿う部位は、遊技球を3つ並べて位置させ得る程に長い路長を有する。
このように構成した当該パチンコ遊技機においては、遊技球タンクからその遊技球通路の内側通路及び外側通路を介し順次払い出される遊技球が、通路体の第1及び第2の通路内にその各上端部から進入し当該第1及び第2の通路に沿い蛇行しながら下降して遊技球払い出し装置の第1及び第2の待機路内に進入し、当該遊技球払い出し装置によりそのスプロケット等の球払い出し制御素子により第1及び第2の待機路から払い出される。
特開平9−266980号公報
ところで、近年のパチンコ遊技機においては、図柄変動表示装置の大型化要請に伴い、遊技盤が、その盤面において、パチンコ遊技機の左右方向へ拡大する傾向にある。これに伴い、上述した特許文献1のパチンコ機においても、遊技盤の盤面がパチンコ機の左右方向に拡大している。このため、機構板の右側部材が、パチンコ機の左右方向において幅狭となる。
従って、上述した特許文献1のパチンコ機において、通路体の第1及び第2の通路が、当該パチンコ機の左右方向に沿う各部位(以下、各左右方向部位という)にて、遊技球払い出し装置の第1及び第2の待機路と同様に、遊技球を3つ並べて位置させ得る程に長い路長を有するように形成されている場合には、通路体及び遊技球払い出し装置を、上述のように幅狭となった右側部材に配置することは困難となる。このため、通路体を、遊技球払い出し装置と共に、パチンコ機の左右方向においてできる限り小型化することが要請される。
一方、通路体の第1及び第2の通路を、上述とは異なり、当該パチンコ機の前後方向に蛇行するように上下方向に沿い設けた場合において、第1及び第2の通路が、当該パチンコ機の前後方向に沿う各部位(以下、各前後方向部位という)にて、上述のように遊技球を3つ並べて位置させ得る程に長い路長を有するように形成されていると、通路体が当該パチンコ機の後方へ大きく突出し、例えば、当該パチンコ機の裏側に位置するパチンコ機に衝突するおそれがある。このため、通路体を、遊技球払い出し装置と共に、パチンコ機の前後方向において、できる限り小型化することが要請される。
また、上述したごとく、通路体の第1及び第2の通路の上記各左右方向部位或いは各前後方向部位が、遊技球を3つ並べて位置させ得る程に長い路長を有するように形成されている場合において、当該各左右方向部位或いは各前後方向部位が、パチンコ機の上下方向に対し大きく屈曲していると、第1及び第2の通路に順次進入した遊技球が上記各左右方向部位或いは各前後方向部位内に移動するごとに、遊技球の移動速度が大きく変動して遊技球と遊技球との間に隙間を発生させる。
このため、遊技球間に対する噛み込み(いわゆる球噛み)が、第1及び第2の通路における上記各左右方向部位或いは各前後方向部位内への移動過程或いはその後の過程において発生し易い。従って、各遊技球が第1及び第2の通路から遊技球払い出し装置へ円滑には移動しにくいという不具合を招く。
その結果、遊技球払い出し装置の第1及び第2の待機路に対するする各遊技球の進入タイミングがばらつくため、遊技球が遊技球払い出し装置内の球払い出し制御素子の回転に同期せず、球噛みが発生し、遊技球の払い出しが良好にはなされない。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、球タンクからの遊技球を球払い出し装置に案内する通路構成に工夫を凝らし、球払い出し装置に対し遊技球を円滑に案内し得るより一層コンパクトな遊技機用球案内通路体を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明者は、球案内通路体の通路構成について検討してみた。球案内通路体をより一層コンパクトにするには、この球案内通路体内に形成する通路を直線状通路にすることが考えられる。しかし、このように直線状通路とすると、球タンクから直線状通路内に落下する各遊技球は、当該直線状通路内での互いの落下位置のずれや摩擦接触等の原因により、当該直線状通路内で相互に隙間を発生させてしまう。これでは、当該直線状通路内で球噛みが発生する。
これに対し、球案内通路体内に形成する通路を蛇行形状にした場合において、この蛇行形状の通路の左右方向部位或いは前後方向部位が、上述のように3つ以上の遊技球を並ばせる程に長くなる形状では、上述のごとく、球噛みが発生する。従って、蛇行形状の通路の左右方向部位或いは前後方向部位は、3つ未満の遊技球を並ばせる程度の長さである必要がある。
そこで、このような観点から、球払い出し装置に対し各遊技球を円滑に案内し得るより一層コンパクトな球案内通路体の通路構成についてシミュレーションにより詳細に検討したところ、蛇行形状の通路の少なくとも左右方向部位或いは前後方向部位において並ぶ遊技球の個数を2個とすることを前提として、蛇行形状の通路に順次進入する各遊技球に対し球圧を発生させたり、当該各遊技球間に隙間を発生させることなく、各遊技球を円滑に蛇行形状の通路内を移動させる構成をみいだした。
しかして、本発明に係る遊技機用球案内通路体は、請求項1の記載によれば、
遊技機の球タンク(230)から供給される各遊技球(Q、Q1〜Q5)を球払い出し装置(S)に向けて案内するように案内通路(Ra)を内部に形成してなるものである。
そして、当該球案内通路体において、案内通路の内周面は、案内通路の縦断面方向には互いに並行となり案内通路の横断面方向には互いに対向する両側対向内面(320a、330a)を有してなり、
当該両側対向内面のうち一側対向内面(320a)は、案内通路の縦断面方向に沿い等間隔(P)にて設けてなる複数の一側非凹面部(a)と、当該複数の一側非凹面部のうちの両隣接一側非凹面部ごとに当該両隣接一側非凹面部間に他側対向内面(330a)から離れる向きに凹面状となるように形成してなる複数の一側凹面部(321、b、b1、c、d、d1)とを備えており、
他側対向内面(330a)は、案内通路の縦断面方向に沿い複数の一側非凹面部の各々とはそれぞれ上記等間隔の半分だけ位置ずれして設けてなる複数の他側非凹面部(e)と、当該複数の他側非凹面部のうちの両隣接他側非凹面部ごとに当該両隣接他側非凹面部間に上記一側対向内面から離れる向きに凹面状となるように形成してなる複数の他側凹面部(331、f、f1、g、h、h1)とを備えており、
案内通路の遊技球の案内方向に対する直交方向幅は、遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下であり、
複数の一側非凹面部は、複数の他側非凹面部と共に案内通路の横断面方向幅(W)の中央部に位置するか、或いは案内通路の横断面方向において上記中央部を基準としてこの中央部を越える側へ複数の他側非凹面部とは相対的にかつ対照的にずれて位置することを特徴とする。
これによれば、球案内通路体の案内通路においては、両側対向内面のうちの一側対向内面が、一側非凹面部及び一側凹面部を一体として、複数、上記等間隔で設けて構成され、他側対向内面が、他側非凹面部及び他側凹面部を一体として、複数、上記等間隔の半分だけ位置ずれするように設けて構成されている。
このため、複数の一側非凹面部が、その一側非凹面部ごとに、複数の他側凹面部の各々の案内通路の縦断面方向に沿う中央面部に対向し、また、複数の他側非凹面部が、その他側非凹面部ごとに、複数の一側凹面部の各々の案内通路の縦断面方向に沿う中央面部に対向する。
ここで、複数の一側非凹面部は、複数の他側非凹面部と共に案内通路の横断面方向幅の中央部に位置するか、或いは案内通路の横断面方向に沿い上記中央部を基準としてこの中央部を越える側へ複数の他側非凹面部とは相対的にかつ対照的にずれて位置する。
従って、互いに対応する一側非凹面部及び他側凹面部と、互いに対応する一側凹面部及び他側非凹面部とが、案内通路の横断面方向に沿い一方向及びその逆方向に交互にずれて位置する。これにより、案内通路がその遊技球の案内方向において蛇行するように構成される。
しかも、案内通路の遊技球の案内方向に対する直交方向幅は、上述のごとく、遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下である。このため、一側凹面部の内側及び他側凹面部の内側には、遊技球を2個ずつのみ並べ得る各空間が、それぞれ、案内通路の縦断面方向において、形成される。
また、上述のように各空間が形成されることにより、互いに隣り合う一側非凹面部と他側非凹面部との間において一側凹面部と他側凹面部との間に形成される領域には、遊技球を2個だけ並べ得る空間が形成される。
このため、遊技球が案内通路の縦断面方向及び横断面方向に2個ずつしか並ばないため、球案内通路体の横断面方向の幅が、従来のように3個以上も並ぶ場合に比べて大幅に短縮され得る。従って、このような球案内通路体を、遊技機本体の左右両側端部の一方にその後側から取り付けても、当該球案内通路体が、遊技機本体の後側の領域を左右方向に或いは前後方向に広く占めることがない。
また、上述のように構成した球案内通路体を、遊技機本体の左右両側端部の一方にその後側から装着して、球タンクから供給される各遊技球を順次球案内通路体の案内通路内に進入させると、当該各遊技球は、案内通路の案内方向に沿い、案内通路の縦断面方向及び横断面方向にそれぞれ2個ずつ並びながら蛇行状に移動することとなる。
ここで、案内通路の縦断面方向或いは横断面方向に並ぶ遊技球の数が2個にすぎないことに加えて、複数の一側凹面部及び複数の他側凹面部が、上述のように、一側凹面部及び他側凹面部ごとに互いに離れる方向に凹面状となるように形成されている。
従って、各遊技球が、互いに対向する一側凹面部側から他側凹面部側へ或いはその逆側へ移動するとき、当該各遊技球は、一側凹面部或いは他側凹面部により球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に他側凹面部側或いは一側凹面部側へ案内され得る。その結果、当該各遊技球は、案内通路内にて相互に隙間やこの隙間による球噛みを招くことなく、順次、円滑に球払い出し装置に向けて案内され得る。
なお、案内通路の内周面は、例えば、その横断面方向において断面矩形状或いは断面円形状等であってもよい。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の遊技機用球案内通路体において、案内通路の案内方向中間部位に対向するように設けられて前記案内通路内の前記遊技球の球切れを検出する球切れセンサ(500)を備えており、
前記案内通路は、前記球切れセンサよりも前記球払い出し装置側においてのみ、前記一側対向内面(320a)を前記複数の一側非凹面部(a)及び前記複数の一側凹面部(321、b、b1、c、d、d1)で構成し、かつ、前記他側対向内面(330a)を前記複数の他側非凹面部(e)及び前記複数の他側凹面部(331、f、f1、g、h、h1)で構成することを特徴とする。
これによれば、案内通路内に進入する遊技球の球切れを検出しつつ、当該案内通路のうちの球切れセンサよりも球払い出し装置側の部位において、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を達成し得る。また、案内通路のうちの球切れセンサよりも球払い出し装置側の部位において、複数の一側非凹面部及び複数の一側凹面部と複数の他側非凹面部及び複数の他側凹面部とを備えるのみ故、案内通路における蛇行状部位の形成範囲が必要最小限に抑制され得る。
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1または2に記載の遊技機用球案内通路体において、
複数の一側非凹面部は、案内通路の縦断面方向に沿う複数の一側平面部(a)であり、
複数の他側非凹面部は、案内通路の縦断面方向に沿い複数の一側平面部の各々と同一の幅をそれぞれ有する複数の他側平面部であって案内通路の横断面方向において複数の一側平面部とは所定の位置ずれ距離(t)だけずれて位置する複数の他側平面部(e)であり、
複数の一側凹面部は、その一側凹面部ごとに、案内通路の縦断面方向に沿い複数の一側平面部の各々と同一の幅にて平面状に形成されて複数の他側平面部(e)のうちの1つの他側平面部に所定の対向距離(E)を介し対向する一側対向面部(c)と、上記1つの他側平面部(e)の幅方向両端(u、v)の各々を中心として上記所定の半径(r)でもって上記1つの一側対向面部(c)の幅方向両端(k、m)から互いに逆方向に延出する両一側円弧面部(b、d)と、当該両一側円弧面部の各延出端からその接線方向に沿い上記1つの他側平面部(e)の両側に隣接する両一側平面部(a)の各幅方向対向端(j、n)まで延出する両一側接線面部(b1、d1)とを備えており、
複数の他側凹面部は、その他側凹面部ごとに、案内通路の縦断面方向に沿い複数の他側平面部の各々と同一の幅にて平面状に形成されて複数の一側平面部のうちの1つの一側平面部(a)に上記所定の対向距離を介し対向する他側対向面部(g)と、上記1つの一側平面部(a)の幅方向両端(i、j)の各々を中心として上記所定の半径でもって他側対向面部の幅方向両端(x、y)から互いに逆方向に延出する両他側円弧面部(f、h)と、当該両他側円弧面部の各延出端からその接線方向に沿い上記1つの一側平面部の両側に隣接する両他側平面部(e)の各幅方向対向端(u、v)まで延出する両他側接線面部(f1、h1)とを備えており、
上記所定の半径(r)及び上記所定の対向距離(E)は、共に、遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下の同一の値に設定されていることを特徴とする。
これによれば、一側対向内面において、一側平面部が請求項1に記載の一側非凹面部としての役割を果たし、一側対向面部、この一側対向面部の幅方向両端から延出する両一側円弧面部、及びこの両一側円弧面部の各延出端からその接線方向に延出する各一側接線面部が、請求項1に記載の一側凹面部としての役割を果たす。ここで、一側対向面部が、請求項1に記載の一側凹面部の案内通路の縦断面方向に沿う中央面部に対応する。
一方、他側対向内面においては、他側平面部が請求項1に記載の他側非凹面部としての役割を果たし、他側対向面部、この他側対向面部の幅方向両端から延出する両他側円弧面部、及びこの両他側円弧面部の各延出端からその接線方向に延出する各他側接線面部が、請求項1に記載の他側凹面部としての役割を果たす。ここで、他側対向面部が、請求項1に記載の他側凹面部の案内通路の縦断面方向に沿う中央面部に対応する。
ここで、一側平面部及び他側平面部が、それぞれ、他側対向面部及び一側対向面部に上記所定の対向距離を介し対向し、かつ、相互に、案内通路の横断面方向において上記所定の位置ずれ距離だけずれて位置する。このため、互いに対向する一側平面部及び他側対向面部と、互いに対向する一側対向面部及び他側平面部とが、案内通路の横断面方向において一方向及びその逆方向に交互にずれて位置することとなり、案内通路がその縦断面方向において蛇行状に構成される。
また、一側対向面部と他側平面部との対向距離及び一側平面部と他側対向面部との対向距離は、両一側円弧面部及び両他側円弧面部の各半径と共に、遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下の同一の値に設定されている。
このため、請求項1に記載の発明と同様に、遊技球が、案内通路の縦断面方向において、一側対向面部及びその両側の両一側円弧面部ごと或いは他側対向面部及びその両側の両他側円弧面部ごとに2個ずつ並び、また、案内通路の横断面方向において、両一側円弧面部及び両他側円弧面部の対応部間ごとに2個ずつ並ぶ。
従って、球案内通路体の横断面方向の幅を、請求項1に記載の発明と同様に、大幅に短縮することができ、その結果、このような球案内通路体を、パチンコ遊技機の右側端部にその後側から取り付けても、当該球案内通路体が、パチンコ遊技機の後側の領域を左右方向に或いは前後方向に広く占めることがない。
また、上述のように、案内通路の横断面方向及び縦断面方向に並ぶ遊技球の数がそれぞれ、2個にすぎないことに加えて、上述のように一側平面部と他側平面部とが互いに介在するように所定の位置ずれ距離だけ入り込んでおり、かつ、一側接線面部が一側円弧面部から接線方向に延出するとともに他側接線面部が他側円弧面部から接線方向に延出している。
従って、各遊技球が、互いに対向する一側円弧面部及び他側円弧面部間において一側円弧面部側から他側円弧面部側へ移動するとき、当該各遊技球は、一側円弧面部から延出する一側接線面部により、球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に他側円弧面部側へ案内され得るとともに、他側円弧面部から延出する他側接線面部により、当該他側円弧面部に向けて球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に案内され得る。
逆に、各遊技球が、他側円弧面部側から一側円弧面部側へ移動するとき、当該各遊技球は、他側円弧面部から延出する他側接線面部により、球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に一側円弧面部側へ案内され得るとともに、一側円弧面部から延出する一側接線面部により、当該一側円弧面部に向けて球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に案内され得る。
よって、案内通路内に進入する各遊技球は、互いに隙間やこの隙間による球噛みを生ずることなく、円滑に球払い出し装置に案内され得る。従って、球払い出し装置により、所定の払い出し数の遊技球が常に正しく払い出され得る。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項1〜3のいずれか1つに記載の遊技機用球案内通路体において、上記所定の位置ずれ距離は、2(mm)〜2.5(mm)の範囲以内にあり、両一側接線面部及び両他側接線面部の案内通路の横断面方向に対する所定の角度(α)は、4°〜10°の範囲以内にあることを特徴とする。
これにより、一側対向面部及びその幅方向両端側の両一側円弧面部の各内側、或いは、他側対向面部及びその幅方向両端側の両他側円弧面部の各内側に亘っては、遊技球の外径(11(mm))の2倍と一側対向面部或いは他側対向面部の幅との和が、遊技球の外径の2倍より幾分大きい程度に制限される。
このため、一側対向面部及びその幅方向両端側の両一側円弧面部の各内側、或いは、他側対向面部及びその幅方向両端側の両他側円弧面部の各内側に亘っては、遊技球は2個しか存在し得ない。従って、案内通路内に進入する各遊技球は、当該案内通路の横断面方向及び縦断面方向において、遊技球は2個並ぶにすぎない。なお、一側平面部の幅は、2(mm)以下であることが望ましい。
また、両一側接線面部及び両他側接線面部の案内通路の横断面方向に対する所定の傾斜角度は、4°〜10°の範囲以内にあることから、各遊技球が、互いに対向する一側円弧面部及び他側円弧面部間において、一側円弧面部側から他側円弧面部側へ或いはその逆側へ移動するとき、当該各遊技球はより一層球圧を発生することなく円滑に移動し得る。その結果、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項4に記載の遊技機用球案内通路体において、上記所定の半径及び上記所定の対向距離は、遊技球の外径を11(mm)としたとき、共に、12(mm)であり、上記所定の位置ずれ距離は、2(mm)であり、上記所定の傾斜角度は、5°であることを特徴とする。
これにより、案内通路内における各遊技球の無駄な動きをより一層抑制しつつ、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明の作用効果をより一層向上し得る。なお、上記所定の幅は1.5(mm)であることが望ましい。
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項1に記載の遊技機用球案内通路体において、
複数の一側非凹面部は、案内通路の横断面方向幅の中央部にそれぞれ頂面部を位置させるように他側対向内面に向けて凸な円弧面状に形成した複数の一側凸面部(a)であり、
複数の他側非凹面部は、案内通路の横断面方向幅の中央部にそれぞれ頂面部を位置させるように一側対向内面に向けて凸な円弧面状に形成した複数の他側凸面部(e)であり、
複数の一側凹面部は、その一側凹面部ごとに、複数の他側凸面部(e)のうちの1つの他側凸面部の頂面部を中心とし所定の半径(r)でもって円弧面状に形成されており、
複数の他側凹面部は、その他側凹面部ごとに、複数の一側凸面部(a)のうちの1つの一側凸面部の頂面部を中心とし上記所定の半径(r)でもって円弧面状に形成されており、
上記所定の半径(r)は、遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下の値に設定されていることを特徴とする。
これによれば、一側対向内面部において、一側凸面部が請求項1に記載の一側非凹面部としての役割を果たし、一側凹面部が、他側凸面部の頂面部を中心とし上記所定の半径でもって円弧面状に形成されて、請求項1に記載の一側凹面部としての役割を果たす。
一方、他側対向内面において、他側凸面部が請求項1に記載の他側非凹面部としての役割を果たし、他側凹面部が、一側凸面部の頂面部を中心とし上記所定の半径でもって円弧面状に形成されて、請求項1に記載の他側凹面部としての役割を果たす。
しかも、一側凸面部及び他側凸面部が、その各頂面部にて、それぞれ、他側凹面部及び一側凹面部の案内通路の縦断面方向の各中央面部に上記所定の半径を介し対向し、かつ、共に、案内通路の横断面方向の中央部に位置する。
このため、案内通路が、その横断面方向においてその中央部を基準に一方向及びその逆方向に交互にずれて位置することとなる。これにより、案内通路が、その縦断面方向において蛇行状に構成される。
また、上記所定の半径は、遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下の値に設定されている。このため、請求項1に記載の発明と同様に、遊技球が、案内通路の縦断面方向或いは横断面方向において、2個ずつ並ぶ。
従って、球案内通路体の横断面方向の幅を、請求項1に記載の発明と同様に、大幅に短縮することができ、その結果、このような球案内通路体を、遊技機の右側端部にその後側から取り付けても、当該球案内通路体が、遊技機の後側の領域を左右方向に或いは前後方向に広く占めることがない。
また、上述のように、案内通路の横断面方向及び縦断面方向に並ぶ遊技球の数がそれぞれ、2個にすぎないことに加えて、一側凹面部及び他側凹面部が上述のように円弧面状に形成されている。
従って、各遊技球が、互いに対向する一側凹面部及び他側凹面部間において相互に移動するとき、当該各遊技球は、一側凹面部或いは他側凹面部の円弧面形状により、球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に他側円弧面部側或いは一側円弧面部に向けて球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に案内され得る。
なお、複数の一側凸面部(a)は、その一側凸面部ごとに、2(mm)以下の半径にて形成されており、複数の他側凸面部(e)は、その他側凸面部ごとに、2(mm)以下の半径にて形成されていることが望ましい。また、一側凸面部及び他側凸面部の機械的強度が適正に確保できれば、当該一側凸面部及び他側凸面部の各半径は、0(mm)にほぼ等しくてもよい。
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項1〜6のいずれか1つに記載の遊技機用球案内通路体において、案内通路を、少なくとも二条、内部に並設してなることを特徴とする。
これにより、球タンクから2個ずつ並列状に供給される遊技球をそのまま順次案内通路において円滑に案内することができ、その結果、球案内通路体による遊技球の案内をより迅速に行いつつ、請求項1〜6のいずれか1つに記載の発明と同様の作用効果を達成し得る。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する各実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用してなるパチンコ遊技機の第1実施形態を示している。このパチンコ遊技機は、パチンコホール内の島に立設されるもので、当該パチンコ遊技機は、四角環状の機枠100と、この機枠100に支持される遊技機本体200とを備えている。なお、図1において、機枠100の図示左右上下の各側が、当該パチンコ遊技機の左右上下の各側に対応する。また、機枠100の図示奥側及び図示手前側は、それぞれ、当該パチンコ遊技機の前側及び後側に対応する。
遊技機本体200は、枠状本体210と、この枠状本体210の中空部(図示しない)に嵌装してなる遊技盤(図示しない)とを備えており、枠状本体210は、その左側端部にて、機枠100の左側端部にその前側から前後方向に回動可能に支持されている。
また、遊技機本体200は、制御装置220を備えており、この制御装置220は、図柄表示装置等に設けた各種制御回路でもって構成されて、球タンク230(後述する)の直下にて、上記遊技盤及び枠状本体210の後面に亘り取り付けられている。
本第1実施形態においては、近年、制御装置220に含まれる制御回路がさらに増大したことから、当該制御装置220の外形形状が、枠状本体210の左右前後方向において拡大している。このため、当該制御装置220は、枠状本体210の後側領域を左右前後方向に広く占めている。なお、上記図柄表示装置の表示手段である液晶パネルは、上記遊技盤の中央開口部に嵌装されている。
また、当該遊技機本体200は、球タンク230を有しており、この球タンク230は、タンク本体230aと、誘導樋230bとによって、構成されている。タンク本体230aは、枠状本体210の後面左側上部に左右方向に沿い取り付けられており、このタンク本体230aはその上側開口部から多数の遊技球を供給されて貯留する。
また、誘導樋230bは、枠状本体210の後面に沿いタンク本体230aの底部から右側下方に向け傾斜するように取り付けられている。この誘導樋230bは、その右側下方への傾斜端部にて、誘導端開口部231を有しており、当該誘導樋230bは、タンク本体230aの右側底部に形成した底側開口部(図示しない)から落下する遊技球を順次誘導して、誘導端開口部231から下方へ落下させる。
また、当該遊技機本体200は、図1にて示すごとく、球案内通路体R及び球払い出し装置Sを備えており、これら球案内通路体R及び球払い出し装置Sは、機枠100の右側壁110と制御装置220の右側壁221との間において、枠状本体210の後面に沿い上下方向に配設されている。
球案内通路体Rは、球タンク230からの遊技球を球払い出し装置Sに案内するもので、この球案内通路体Rは、誘導樋230bの誘導端開口部231の直下に位置するように、枠状本体210の後面に沿い上下方向に配設されている。
当該球案内通路体Rは、図2〜図4のいずれかにて示すごとく、長手状ケーシングからなるもので、この球案内通路体Rは、その内部に案内通路Raを形成して構成されている。球案内通路体Rは、一側ケーシング部材300及び他側ケーシング部材400を備えている。
一側ケーシング部材300は、合成樹脂材料により、底壁310及び左右両側壁320、330(図4参照)でもって横断面コ字形状となるように形成されている。他側ケーシング部材400は、一側ケーシング部材300と同一の合成樹脂材料で形成されており、この他側ケーシング部材400は、その幅方向両端部にて、一側ケーシング部材300の左右両側壁320、330の各前方側端部に接合されている。
しかして、球案内通路体Rは、一側ケーシング部材300の底壁310にて、機枠100の右側壁110と制御装置220の右側壁221との間において、枠状本体210の後面に沿い装着されている。なお、この装着は、他側ケーシング部材400を介し複数のねじ410を一側ケーシング部材300の左右両側壁320、330に締着することでなされている。
案内通路Raは、図4から分かるように、一側ケーシング部材300の底壁310、左右両側壁320、330及び他側ケーシング部材400の各内面310a、320a、330a及び400a(以下、各対向内面310a、320a、330a及び400aともいう)でもって、横断面矩形状となるように、以下に述べるごとく一側ケーシング部材300の左右方向に蛇行しながら、当該一側ケーシング部材300の長手方向(縦断面方向)に沿い長手状に形成されている。
当該案内通路Raは、図4にて示すごとく、開口部R1、上側通路部R2、中側通路部R3及び下側通路部R4を有しており、これら開口部R1、上側通路部R2、中側通路部R3及び下側通路部R4は、案内通路Raの上側から下側にかけて順に形成されている。
開口部R1は、一側ケーシング300の右側壁330の上部を断面円弧状に球タンク230の誘導端開口部231側に湾曲させることで、誘導端開口部231に向けて開口するように形成されている。これにより、球タンク230の誘導端開口部231から落下する遊技球が開口部R1内に進入する。
また、上側通路部R2は、図4及び図5にて示すごとく、一側ケーシング部材300の左右両側壁320、330の各対向内面320a、330aを左右方向に蛇行する蛇行形状に形成することで構成されている。
次に、上側通路部R2の蛇行形状について図4〜図6を参照して詳細に説明する。左側壁320の対向内面320aは、一側ケーシング部材300の縦断面方向に沿う複数の内面部321でもって構成されており、一方、右側壁330の対向内面330aは、上記一側ケーシング部材300の縦断面方向に沿う複数の内面部331でもって構成されている。本実施形態では、各複数の内面部321、331は、左右両壁320、330の間の中心線に対し互いに対照的な同一の形状となっている。
そこで、複数の内面部321のうちの一内面部321及び複数の内面部331のうちの一内面部331を例にとって説明する。一内面部321は、図6にて示すごとく、一側ケーシング部材300の縦断面方向に平行な両平面部a、cと、当該両平面部a、c間に連結される円弧面部bと、この円弧面部bに平面部cを介し連結される円弧面部dと、円弧面部b及び平面部aの下端間に連結した接線面部b1と、円弧面部d及び平面部aの上端間に連結した接線面部b1とでもって構成されている。
一方、一内面部331は、一側ケーシング部材300の縦断面方向に平行な両平面部e、gと、当該両平面部e、g間に連結される円弧面部fと、この円弧面部fに平面部gを介し連結される円弧面部hと、円弧面部f及び平面部eの下端間に連結した接線面部h1と、円弧面部h及び平面部eの上端間に連結した接線面部h1とでもって構成されている。
ここで、一内面部321において、その上下両端i、n間の一側ケーシング部材300の縦断面手方向に沿う長さを等間隔Pで表せば、一内面部331において、その上下両端u、z間の間隔は、一内面部321の等間隔Pと同一である。但し、当該一内面部331は、図6にて示すごとく、一内面部321とは、等間隔Pの半分だけ、一側ケーシング部材300の縦断面方向に沿い位置ずれして形成されている。
また、一内面部321において、平面部aは、所定の幅D=1.5(mm)を有しており、この平面部aの幅方向上端は、一内面部321の上端iと一致する。一方、一内面部331において、平面部eは、平面部aと同様に所定の幅D=1.5(mm)を有しており、この平面部eの幅方向上端は、一内面部331の上端uと一致する。なお、所定の幅Dは、平面部a、eの機械的強度を適正に確保できればよく、適宜変更してもよい。但し、案内通路Raの縦断面方向に並ぶ遊技球の数を2個とするにあたり、D≦2(mm)であることが望ましい。
また、一内面部321において、平面部aは、一側ケーシング部材300の縦断面方向に直交する方向(横断面方向)に沿い、相対的に、一内面部331の平面部eよりも図6にて図示右側へ所定の位置ずれ距離t=2(mm)だけ入り込んでいる。
また、一内面部321において、平面部cは、一側ケーシング部材300の横断面方向において一内面部331の平面部eに平面状対向面部として対向しており、この平面部cは、平面部eと同一の所定の幅D=1.5(mm)を有する。一方、一内面部331において、平面部gは、一側ケーシング部材300の横断面方向において一内面部321の平面部aに平面状対向面部として対向しており、この平面部gは、平面部aと同一の所定の幅D=1.5(mm)を有する。
また、一内面部321において、円弧面部bは、一内面部331の平面部eの上端uを中心とする所定の半径r=12(mm)でもって、平面部cの上端kから上方へ円弧面状に延出している。また、円弧面部dは、一内面部331の平面部eの下端vを中心とする所定の半径r=12(mm)でもって、平面部cの下端mから下方へ円弧面状に延出している。なお、所定の半径r=12(mm)は、遊技球の外径が11(mm)であることを考慮してこれよりも幾分大きく選定されたものである。
一方、一内面部331において、円弧面部fは、一内面部321の平面部aの上端i(nを中心とする所定の半径r=12(mm)でもって、平面部gの上端xから上方へ円弧面状に延出している。一方、一内面部331において、円弧面部hは、一内面部321の平面部aの下端jを中心とする所定の半径r=12(mm)でもって、平面部gの下端yから下方へ円弧面状に延出している。
また、一内面部321において、接線面部b1は、円弧面部bの延出端と平面部aの下端jとの間で円弧面部bに対する接線方向に延出されている。また、接線面部d1は、円弧面部dの延出端と平面部aの上端iとの間で円弧面部dに対する接線方向に延出されている。但し、各接線面部b1、d1が、ケーシング本体300の横断面方向となす所定の傾斜角度はα=5°である。
一方、一内面部331において、接線面部f1は、円弧面部fの延出端と平面部eの下端vとの間で円弧面部fに対する接線方向に延出されている。また、接線面部h1は、円弧面部hの延出端と平面部eの上端uとの間で円弧面部hに対する接線方向に延出されている。但し、各接線面部f1、h1が、ケーシング本体300の横断面方向となす所定の傾斜角度も、α=5°である。
なお、一内面部321の平面部cは、一側ケーシング部材300の横断面方向において、一内面部331の平面部gとの間で所定の横断面方向幅W=26(mm)を有する。
以上によれば、上側通路部R2内に順次進入する各遊技球Qが、図5或いは図6にて示すごとく、当該上側通路部R2内にて下方へ移動する過程において、互いに隙間を形成することなく、上側通路部R2内にて位置するように、上側通路部R2が構成される。
そして、このような構成においては、上側通路部R2内に順次進入する各遊技球のうちの一連の遊技球を、図6にて示すごとく、各符号Q1〜Q5でもって表すと、両遊技球Q1、Q2の各中心O1、O2を結ぶ中心線は、一側ケーシング部材300の長手方向Lに対し、遊技球Q1の中心O1を基準として内面部321側へ所定角度θ1=5°だけ傾斜する。
また、両遊技球Q2、Q3の各中心O2、O3を結ぶ中心線は、平面部a側からみて、両遊技球Q1、Q2の各中心O1、O2を結ぶ中心線に対し所定角度θ2=119.28°をなす。また、両遊技球Q3、Q4の各中心O3、O4を結ぶ中心線は、平面部e側からみて、両遊技球Q2、Q3の各中心O2、O3を結ぶ中心線に対し所定角度θ3=91.72°をなす。また、両遊技球Q4、Q5の各中心O4、O5を結ぶ中心線は、平面部e側からみて、両遊技球Q3、Q4の各中心O2、O3を結ぶ中心線に対し所定角度θ4=91.72°をなす。
中側通路部R3は、球切れセンサ500を配設するために、図4にて示すごとく、一側ケーシング部材300内にて右側壁330側に位置するように直線状に形成されており、この中側通路部R3は、その上端部にて、上側通路部R2の下端部に連通するように一体的に形成されている。これにより、当該中側通路部R3は、上側通路部R2から落下する各遊技球を順次直線状に下側通路部R4側へ移動させる。
下側通路部R4は、上側通路部R2(図6参照)と同様の蛇行形状にて形成されており、この下側通路部R4は、その上端部にて、中側通路部R3と連通するように、中側通路部R3の下端部に一体的に形成されている。これにより、下側通路部R4内に順次進入する各遊技球Qが、図5にて示すごとく、当該下側通路部R4内にて下方へ移動する過程において、互いに隙間を形成することなく、下側通路部R4内にて位置するように、下側通路部R4が構成される。
本第1実施形態において、球切れセンサ500は、中側通路部R3の左側にて、球案内通路体Rに嵌着されており、この球切れセンサ500は、上側通路部R2から落下する遊技球がないとき球切れと検出する。但し、球切れセンサ500の球案内通路体Rに対する嵌着位置は、後述する払い出し装置Sのスプロケット620よりも所定の払い出し個数(例えば、25個)の遊技球の各外径の和だけ上側の位置に相当する。
払い出し装置Sは、図2〜図5のいずれかにて示すごとく、そのケーシング600にて、下側通路部R4の直下に設けられており、この払い出し装置Sは、ケーシング600内に設けた払い出し通路610、スプロケット620及びアクチュエータ640と、ケーシング600に取り付けた球センサ630とを有する。
払い出し通路610は、その上端部にて、下側通路部R4の下端部内に連通している。このため、下側通路部R4の下端部から順次落下する各遊技球Qは、順次払い出し通路610内にその上端部から順次進入する。
スプロケット620は、図4及び図5にて示すごとく、ケーシング600内において、払い出し通路610の上流部611と下流部612の境界内で回転可能に支持されている。これにより、このスプロケット620は、その各羽根部621にて、上流部611内に順次進入する各遊技球により下方へ押動されて回転しながら、当該各遊技球を下流部612から下方へ払い出す。
また、アクチュエータ640は、そのソレノイド(図示しない)の消磁状態において、コイルバネにより付勢されるロッド641によって、スプロケット620の回転を禁止する。また、当該アクチュエータ640は、上記ソレノイドの励磁により、上記コイルバネの付勢力に抗して、ロッド641でもって、スプロケット620の回転禁止を解除する。
また、球センサ630は、払い出し通路610の上流部611からスプロケット620を介し下流部612に降下する遊技球を検出する。払い出し制御回路(図示しない)は、遊技者の払い出し要求に基づきアクチュエータ640のソレノイドを励磁する。また、当該払い出し制御回路は、球センサ630の検出に基づき、アクチュエータ640のソレノイドを消磁する。なお、遊技者の払い出し要求がないときにも、当該払い出し制御回路は、アクチュエータ640のソレノイドを消磁状態におく。
以上のように構成した本第1実施形態では、球案内通路体Rにおいて、案内通路Raは、上述したごとく、開口部R1、上側通路部R2、中側通路部R3及び下側通路部R4でもって構成されている。そして、上側通路部R2及び側通路部R4の各蛇行形状は、遊技球Qの外径=11(mm)を前提として、次のようにして構成されている。
即ち、上側通路部R2の左側壁(一側ケーシング部材300の左側壁320)の対向内面320aは、一側ケーシング部材300の縦断面方向に沿い複数の内面部321でもって構成され、上側通路部R2の右側壁(一側ケーシング部材300の右側壁330)の対向内面330aは、一側ケーシング部材300の縦断面方向に沿い複数の内面部331でもって構成されている。
そして、内面部321が、平面部a、両円弧面部b、d、対向面部c及び両接線面部b1、d1でもって等間隔Pを構成するように形成されている。また、対向内面部331が、平面部e、両円弧面部f、h、対向面部g及び両接線面部f1、h1でもって等間隔Pを構成し、かつ対応の対向内面部321とは等間隔Pの半分だけ位置ずれして形成されている。なお、両円弧面部b、d、対向面部c及び両接線面部b1、d1が、本発明にいう一側凹面部に対応し、両円弧面部f、h、対向面部g及び両接線面部f1、h1が本発明にいう他側凹面部に対応する。
これにより、互いに対向する両平面部a、gと、互いに対向する両平面部e、cとが、球案内通路体Rの横断面方向及びその逆方向に位置ずれすることで、案内通路Raをその縦断面方向において蛇行形状に形成する。
従って、球タンク230から供給される各遊技球が順次案内通路Ra内にその開口部R1から進入すると、当該各遊技球は、案内通路Ra内にて払い出し装置Sに向けて蛇行状に移動し得る。
各平面部aが、各平面部eとの間にて相対的に介在するように、各平面部eとは所定の位置ずれ距離t=2(mm)だけずれて位置している。これに加えて、両円弧面部b、dが、これらの間の平面部eの幅方向両端u、vの各々を基準として設けられ、両円弧面部f、hが、これらの間の平面部aの幅方向両端i、jの各々を基準として設けられている。さらに、両接線面部b1、d1が、両円弧面部b、dの各延出端からその接線方向に沿い両平面部aの一方の下端j及び他方の上端iに向けて延出している、
ここで、両円弧面部b、d及び両円弧面部f、hの各半径は、遊技球の外径11(mm)よりも、1(mm)だけ大きい所定の半径r=12(mm)である。また、両平面部a、e間の対向距離及び両平面部c、g間の対向距離は、共に、上記所定の半径rと同一となっている。また、各平面部a、c、e、gの幅は、所定の幅D=2(mm)となっている。
このため、平面部a及びその幅方向両端側の両円弧面部b、dの各内側、或いは、平面部e及びその幅方向両端側の両円弧面部f、hの各内側に亘っては、所定の半径rの2倍及び所定の幅Dの和である26(mm)よりも幾分大きい程度になっている。従って、球案内通路体Rの縦断面方向には、2個の遊技球しか案内通路Ra内に存在し得ない。
また、互いに対向する両円弧面部b、f或いはd、hの間においても、所定の半径rの2倍よりも幾分大きな距離が付与されるにすぎないことから、遊技球が2個並ぶにすぎない。このため、案内通路Raにおいて球案内通路体Rの横断面方向に並ぶ遊技球の数は2個にすぎない。
従って、例えば、各遊技球Qが上側通路部R2内に順次進入すると、これら遊技球Qは、図6にて示すごとく、一側ケーシング部材300の縦断面方向には、例えば、両遊技球Q2、Q3或いは両遊技球Q4、Q5のように2個ずつ並び、かつ、一側ケーシング部材300の縦断面方向には、例えば、両遊技球Q1、Q2或いは両遊技球Q3、Q4のように2個ずつ並ぶ。
また、中側通路部R3は、上述したごとく、一側ケーシング部材300の右側にて直線状に形成されている。このため、当該中側通路部R3の左右方向幅は、上側通路部R2の左右方向幅よりもせまく、かつ上側通路部R2の右側に寄っている。また、下側通路部R4は、上側通路部R2と同様に構成されており、この下側通路部R4は、上側通路部R2と同軸的に位置している。
以上によれば、一側ケーシング部材300の横断面方向には、上側通路部R2及び下側通路部R4において遊技球が2個並ぶにすぎない。このため、案内通路Raの左右方向幅は、所定の幅W=26(mm)となっている。さらに、中側通路部R3は、上側通路部R2及び下側通路部R4の左右方向幅よりもせまく、かつ、これら上側通路部R2及び下側通路部R4の右側に寄っている。
従って、従来のように遊技球が左右方向に3個並ぶ場合、つまり、左右方向幅を33(mm)よりも大きくしなければならない場合に比べて、球案内通路体Rの左右方向幅、即ち、両ケーシング部材300、400の左右方向幅を大幅に短縮することができる。
その結果、このような球案内通路Rを、上述のようにパチンコ遊技機の枠状本体210の右側端部にその後側から取り付けても、当該球案内通路体Rが、枠状本体210の後側の領域を左右方向に広く占めることがない。
よって、制御装置220の外形形状が、上述のごとく枠状本体210の後側の左右方向において拡大していても、当該球案内通路体Rは、制御装置220とぶつかることなく、適正に、枠状本体210の右側端部に沿い取り付けられ得る。
さらに敷衍すれば、要するに、案内通路Raの上側通路部R2及び下側通路部R4を上述のような蛇行形状に構成したので、案内通路Raの縦断面方向の長さの割には、上側通路部R2及び下側通路部R4の通路方向長さが増大し、その結果、より多くの個数の遊技球の案内が可能となる。換言すれば、所要の数の遊技球を案内するにあたり、球案内通路体Rの全長を従来よりも短縮することができ、パチンコ遊技機としての全体的な機構設計の自由度が向上し得る。よって、パチンコ遊技機の遊技盤の盤面の拡大や変動表示装置の大型化に対する対応が可能となる。
また、上述のように、案内通路Raにおいて球案内通路体Rの横断面方向に並ぶ遊技球の数が2個にすぎないことに加えて、上述のように平面部a、eが互いに交互に介在するように所定の位置ずれ距離t=2(mm)だけ入り込んでおり、かつ、両接線面部b1、d1が両円弧面部b、dから接線方向に延出するとともに両接線面部f1、h1が両円弧面部f、hから接線方向に延出している。
従って、各遊技球が、互いに対向する両円弧面部d、f間において円弧面部d側から円弧面部f側へ移動するとき、接線面部d1により球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に円弧面部f側へ案内され得るとともに、接線面部f1により当該円弧面部fに向けて球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に案内され得る。
逆に、各遊技球が、円弧面部h側から円弧面部b側へ移動するとき、接線面部h1により球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に円弧面部b側へ案内され得るとともに、接線面部b1により当該円弧面部bに向けて球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に案内され得る。
以上によれば、案内通路Ra内に進入する各遊技球は、θ1=5°、θ2=119.28°、θ3=91.72°及びθ4=91.72°を維持するように、蛇行しつつ、互いに隙間や球噛みを生ずることなく、円滑に球払い出し装置Sに案内され得る。従って、球払い出し装置Sにより、所定の払い出し数の遊技球が常に正しく払い出され得る。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた球案内通路体Rが、一側ケーシング300の左側壁320を底壁として、機枠100の右側壁110と制御装置220の右側壁221との間において、枠状本体210の後面に沿い装着されている。これに伴い、案内通路Raの上側通路部R2及び下側通路部R4は、枠状本体210の前後方向に沿う蛇行形状となっている。なお、左側壁320は、一側ケーシング300の底壁310に代えて、図7にて示すごとく、上方へ延出している。
また、本第2実施形態においては、上記第1実施形態にて述べた球案内通路体Rにおいて、開口部R1に代えて、開口部R5が設けられている。当該開口部R5は、上記第1実施形態にて述べた一側ケーシング300の底壁310の上部を断面円弧状に球タンク230の誘導端開口部231側に湾曲させることで、誘導端開口部231に向けて開口するように形成されている。これにより、球タンク230の誘導端開口部231から落下する遊技球が開口部R5内に進入する。
なお、球切れセンサ500は、他側ケーシング部材400の中側通路部R3に対応する部位に嵌着されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第2実施形態においては、球案内通路体Rが、上述のごとく、一側ケーシング300の左側壁320を底壁として、機枠100の右側壁110と制御装置220の右側壁221との間において、枠状本体210の後面に沿い装着されている。
このため、案内通路Raの蛇行形状は、枠状本体210の前後方向に構成される。従って、従来のように遊技球が前後方向に3個並ぶ場合、つまり、前後方向幅を33(mm)よりも大きくしなければならない場合に比べて、球案内通路体Rの前後方向幅を大幅に短縮することができる。
その結果、このような球案内通路Rを、上述のようにパチンコ遊技機の枠状本体210の右側端部にその後側から取り付けても、当該球案内通路体Rが、枠状本体210の後側の領域を前後方向に広く占めることがない。
よって、球案内通路Rが、当該パチンコ遊技機の後側へ不必要に制御装置220よりも突出することはなく、その結果、当該パチンコ遊技機の後ろ側に立設される他のパチンコ遊技機とぶつかったりすることがない。その他の作用効果は、上記第1実施形態のように球案内通路Rを配設した作用効果を除き、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態においては、球案内通路体Rは、上記第1実施形態と同様に、一側ケーシング部材300の底壁310にて、制御装置220の右側壁221と機枠100の右側壁110との間に沿い枠状本体210の後面に装着されている。そして、当該球案内通路体Rは、その内部に、底壁310に対し、上記第1実施形態にて述べた案内通路Raを、二条、重畳するように形成して構成されている。なお、図8は、図3に対応する図であって、球案内通路体Rをその右側壁330側からみた側面図である。
また、本第3実施形態において、上述のように二条の案内通路Raを形成するにあたり、一側ケーシング部材300の左右両側壁320、330が、二条の案内通路Raに亘るように図8にて図示左方へ延長されている。
他側ケーシング部材400は、上述のように延長された左右両側壁320、330の各延長端部に亘り装着されている。また、各案内通路Raは、隔壁340を共有壁として、その両側に沿い平行に形成されており、各案内通路Raの開口部R1は、球タンク230の誘導樋230bに形成した各誘導開口部に向けてそれぞれ開口する。また、各案内通路Raの上側通路部R2及び下側通路部R4は、図8にて図示紙面に対する直交方向(隔壁340の幅方向)に蛇行形状となっている。
また、本第3実施形態においては、両球切れセンサ500が、一側ケーシング部材300の底壁310及び他側ケーシング部材400の両側から両中側通路部R3に対応するように球案内通路体Rに嵌着されている。これにより、各球切れセンサ500は、各対応の上側通路部R2内の遊技球の球切れを検出する。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第3実施形態においては、球案内通路体Rが二条の案内通路Raを有していても、両案内通路Raは隔壁340の幅方向に沿い蛇行形状となるように形成されているから、両案内通路Raの各上側通路部R2及び下側通路部R4は、上記第1実施形態と同様に、枠状本体210の後面に沿い左右方向において蛇行形状となる。
従って、従来のように遊技球が左右方向に3個並ぶ場合、つまり、左右方向幅を33(mm)よりも大きくしなければならない場合に比べて、球案内通路体Rの左右方向幅を大幅に短縮することができる。
また、球タンク230の誘導樋230bの各誘導開口部から2個ずつ順次供給される遊技球は、各案内通路Ra内にその各開口部R1を通り進入して当該各案内通路Raにより球払い出し装置Sに向けて上記第1実施形態と同様に円滑に案内され得る。
以上により、球案内通路体Rによる遊技球の案内をより一層迅速に行いつつ、上記第1実施形態にて述べた作用効果と同様の作用効果を達成し得る。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態を示している。本第4実施形態においては、球案内通路体Rは、上記第2実施形態と同様に、一側ケーシング300の左側壁320を底壁として機枠100の右側壁110と制御装置220の右側壁221との間において、枠状本体210の後面に沿い装着されている。そして、当該球案内通路体Rは、その内部に、底壁である左側壁320に沿い、上記第2実施形態にて述べた案内通路Raを、二条、左右に並列状に形成して構成されている。なお、図9は、図7に対応する図であって、球案内通路Rを第1ケーシング部材300の右側壁330を上壁としてこの上壁側から見た図である。
また、本第4実施形態において、上述のように二条の案内通路Raを形成するにあたり、一側ケーシング部材300の上下両側壁としての左右両側壁320、330が、二条の案内通路Raに亘るように図9にて図示右方へ延長されている。
また、各案内通路Raは、隔壁350を共有壁として、その両側に沿い平行に形成されており、各案内通路Raの開口部R5、R6は、球タンク230の誘導樋230bに形成した各誘導開口部に向けてそれぞれ開口する。また、各案内通路Raの上側通路部R2及び下側通路部R4は、図8にて図示紙面に対する直交方向(隔壁350の幅方向)に蛇行形状となっている。
また、本第4実施形態においては、両球切れセンサ500が、右側壁である一側ケーシング部材300の底壁310及び他側ケーシング部材400の両側から両中側通路部R3に対応するように球案内通路体Rに嵌着されている。これにより、各球切れセンサ500は、各対応の上側通路部R2内の遊技球の球切れを検出する。その他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
以上のように構成した本第4実施形態においては、球案内通路体Rが二条の案内通路Raを有していても、両案内通路Raの各上側通路部R2及び下側通路部R4は隔壁350の幅方向、換言すれば、枠状本体210の前後方向に沿い蛇行形状となるように形成されている。このため、従来のように遊技球が前後方向に3個並ぶ場合、つまり、前後方向幅を33(mm)よりも大きくしなければならない場合に比べて、球案内通路体Rの前後方向幅を大幅に短縮することができる。
また、球タンク230の誘導樋230bの各誘導開口部から2個ずつ順次供給される遊技球はそのまま各案内通路Ra内にその各開口部R5、R6を通し進入し当該各案内通路Raにより上記第2実施形態と同様に球払い出し制御装置Sに向けて案内され得る。
以上により、球案内通路体Rによる遊技球の案内をより一層迅速に行いつつ、上記第2実施形態と同様の作用効果を達成し得る。
(第5実施形態)
図10は、本発明の第5実施形態の要部を示している。この第5実施形態では、上記第1実施形態にて述べた複数の一側平面部a及び複数の他側平面部eに代えて、複数の一側凸面部(以下、複数の一側凸面部aという)及び複数の他側凸面部(以下、複数の他側凸面部eという)が採用されている。
複数の一側凸面部aは、図10にて示すごとく、上記第1実施形態にて述べた一側平面部aの幅Dの半分である所定の半径roでもって、頂面部を案内通路Raの横断面方向幅の中央部を通る中心Loに位置させるように右側壁330側に向け凸な円弧面状に形成されている。一方、複数の他側凸面部eは、図10にて示すごとく、上記所定の半径roでもって、頂面部を上記中心Loに一致させるように左側壁320側に向け凸な円弧面状に形成されている。
ここで、一側凸面部aごとに、当該一側凸面部aの頂面部及び当該一側凸面部aの円弧面状として所定の半径roとする中心は、案内通路Raの同一の横断面方向上に位置する。また、他側凸面部eごとに、当該一側凸面部eの頂面部及び当該一側凸面部eの円弧面状として所定の半径roとする中心は、案内通路Raの同一の横断面方向上に位置する。
また、この第5実施形態において、上記第1実施形態にて述べた複数の内面部321は、その内面部321ごとに、複数の他側凸面部eのうちの1つの他側凸面部eの頂面部を中心とし上記所定の半径rでもって円弧面状に形成されている。これにより、本第5実施形態では、複数の内面部321が、それぞれ、上記第1実施形態にて述べた両円弧面部b、dでもって、半円筒面状に構成されている。
また、上記第1実施形態にて述べた複数の内面部331は、その内面部331ごとに、複数の一側凸面部aのうちの1つの一側凸面部aの頂面部を中心とし上記所定の半径rでもって円弧面状に形成されている。これにより、本第5実施形態では、複数の内面部331が、それぞれ、上記第1実施形態にて述べた両円弧面部f、hでもって、半円筒面状に構成されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第5実施形態では、複数の内面部321が、それぞれ、凸面部a、両円弧面部b、dからなる半円筒面部でもって等間隔Pを構成するように形成されている。また、複数の内面部331が、それぞれ、凸面部e、両円弧面部f、hからなる半円筒面部でもって等間隔Pを構成するように形成されている。
ここで、各凸面部aは、各凸面部eと共に、所定の半径roでもって円弧面状に形成されており、各凸面部aの頂面部は、各凸面部eの頂面部と共に、上記中心Loに一致している。
これにより、案内通路Raが、両円弧面部b、dからなる半円筒面部及び両円弧面部f、hからなる半円筒面部が、上記中心Loに一致する各凸面部aの頂面部及び各凸面部eの頂面部を基準として、案内通路Raの横断面方向及びその逆方向に位置ずれすることとなる。これにより、案内通路Raがその縦断面方向において蛇行状に形成される。
また、上記所定の半径rは、上述のごとく、12(mm)である。このため、上記第1実施形態と実質的に同様に、遊技球が、案内通路Raの縦断面方向或いは横断面方向において、2個ずつ並ぶ。
従って、球案内通路体Rの横断面方向の幅を、上記第1実施形態と同様に、大幅に短縮することができ、その結果、このような球案内通路体Rを、パチンコ遊技機の右側端部にその後側から取り付けても、当該球案内通路体Rが、パチンコ遊技機の後側の領域を左右方向に或いは前後方向に広く占めることがない。
また、上述のように、案内通路Raの横断面方向及び縦断面方向に並ぶ遊技球の数がそれぞれ、2個にすぎないことに加えて、一側内面部321及び他側内面部331が上述のように円弧面状に形成されている。
従って、各遊技球が、互いに対向する一側内面部321及び他側内面部331間において相互に移動するとき、当該各遊技球は、一側内面部321或いは他側内面部331の円弧面形状により、球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に他側内面部331側或いは一一側内面部321に向けて球圧の発生を最小限に抑制しつつ円滑に案内され得る。
本実施形態において、一側凸面部a及び他側凸面部eの機械的強度が適正に確保できれば、所定の半径roは、2(mm)以下の半径であれば、適宜変更してよい。また、一側凸面部a及び他側凸面部eの機械的強度が適正に確保できれば、当該一側凸面部a及び他側凸面部eの各半径は、0(mm)にほぼ等しくてもよい。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)案内通路Raのうち上側通路部R2は、下側通路部R4のような蛇行形状に限らずどのような蛇行形状であってもよく、また、例えば、直線形状であってもよい。
(2)所定の半径r及び所定の対向距離Eは、12(mm)に限ることなく、遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下の値であってもよい。また、所定の位置ずれ距離tは、2(mm)に限ることなく、2(mm)〜2.5(mm)の範囲以内の値であってもよい。また、所定の傾斜角度αは、5°に限ることなく、4°〜10°の範囲以内の角度であってもよい。
これに伴い、各所定の角度θ1〜θ5は、上記第1実施形態にて述べた値に限ることなく適宜変化し得る。
(3)本発明は、パチンコ遊技機に限ることなく、アレンジボール機、雀球機やパロット機(遊技球を遊技媒体に使用する回胴式遊技機)に適用してもよい。
本発明が適用されるパチンコ遊技機の第1実施形態を示す概略後面図である。 図1の球案内通路体の後面図である。 図1の球案内通路体の右側側面図である。 図1の球案内通路体の部分破断後面図である。 図1の球案内通路体を遊技球の移動状態と共に示す部分破断後面図である。 図1の球案内通路体を他側ケーシング部材の省略状態にて示す部分拡大後面図である。 本発明の第2実施形態における球案内通路体を示す後面図である。 本発明の第3実施形態における球案内通路体を示す後面図である。 本発明の第4実施形態における球案内通路体を示す後面図である。 本発明の第5実施形態の要部を他側ケーシング部材の省略状態にて示す部分拡大後面図である。
符号の説明
230…球タンク、310a、320a、330a、400a…対向内面、
321、331…内面部、500…球切れセンサ、a、e…平面部(凸面部)、
b、d、f、h…円弧面部、b1、d1、f1、h1…接線面部、
c、g…平面部(対向面部)、E…所定の対向距離、
i、k、n、u、x、z…幅方向上端、j、v、m、y…幅方向下端、P…等間隔、
Q、Q1〜Q5…遊技球、r…所定の半径、R…案内通路体、Ra…案内通路、
R1…開口部、R2…上側通路部、R3…中側通路部、R4…下側通路部、
S…球払い出し装置、t…所定の位置ずれ距離。

Claims (7)

  1. 遊技機の球タンクから供給される各遊技球を球払い出し装置に向けて案内するように案内通路を内部に形成してなる球案内通路体において、
    前記案内通路の内周面は、前記案内通路の縦断面方向には互いに並行となり前記案内通路の横断面方向には互いに対向する両側対向内面を有してなり、
    当該両側対向内面のうち一側対向内面は、前記案内通路の縦断面方向に沿い等間隔にて設けてなる複数の一側非凹面部と、当該複数の一側非凹面部のうちの両隣接一側非凹面部ごとに当該両隣接一側非凹面部間に他側対向内面から離れる向きに凹面状となるように形成してなる複数の一側凹面部とを備えており、
    前記他側対向内面は、前記案内通路の縦断面方向に沿い前記複数の一側非凹面部の各々とはそれぞれ前記等間隔の半分だけ位置ずれして設けてなる複数の他側非凹面部と、当該複数の他側非凹面部のうちの両隣接他側非凹面部ごとに当該両隣接他側非凹面部間に前記一側対向内面から離れる向きに凹面状となるように形成してなる複数の他側凹面部とを備えており、
    前記案内通路の前記遊技球の案内方向に対する直交方向幅は、前記遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下であり、
    前記複数の一側非凹面部は、前記複数の他側非凹面部と共に前記案内通路の横断面方向幅の中央部に位置するか、或いは前記案内通路の横断面方向において前記中央部を基準としてこの中央部を越える側へ前記複数の他側非凹面部とは相対的にかつ対照的にずれて位置することを特徴とする遊技機用球案内通路体。
  2. 前記案内通路の案内方向中間部位に対向するように設けられて前記案内通路内の前記遊技球の球切れを検出する球切れセンサを備えており、
    前記案内通路は、前記球切れセンサよりも前記球払い出し装置側においてのみ、前記一側対向内面を前記複数の一側非凹面部及び前記複数の一側凹面部で構成し、かつ、前記他側対向内面を前記複数の他側非凹面部及び前記複数の他側凹面部で構成することを特徴とする請求項1に記載の遊技機用球案内通路体。
  3. 前記複数の一側非凹面部は、前記案内通路の縦断面方向に沿う複数の一側平面部であり、
    前記複数の他側非凹面部は、前記案内通路の縦断面方向に沿い前記複数の一側平面部の各々と同一の幅をそれぞれ有する複数の他側平面部であって前記案内通路の横断面方向において前記複数の一側平面部とは所定の位置ずれ距離だけずれて位置する複数の他側平面部であり、
    前記複数の一側凹面部は、その一側凹面部ごとに、前記案内通路の縦断面方向に沿い前記複数の一側平面部の各々と同一の幅にて平面状に形成されて前記複数の他側平面部のうちの1つの他側平面部に所定の対向距離を介し対向する一側対向面部と、前記1つの他側平面部の幅方向両端の各々を中心として前記所定の半径でもって前記1つの一側対向面部の幅方向両端から互いに逆方向に延出する両一側円弧面部と、当該両一側円弧面部の各延出端からその接線方向に沿い前記1つの他側平面部の両側に隣接する両一側平面部の各幅方向対向端まで延出する両一側接線面部とを備えており、
    前記複数の他側凹面部は、その他側凹面部ごとに、前記案内通路の縦断面方向に沿い前記複数の他側平面部の各々と同一の幅にて平面状に形成されて前記複数の一側平面部のうちの1つの一側平面部に前記所定の対向距離を介し対向する他側対向面部と、前記1つの一側平面部の幅方向両端の各々を中心として前記所定の半径でもって前記他側対向面部の幅方向両端から互いに逆方向に延出する両他側円弧面部と、当該両他側円弧面部の各延出端からその接線方向に沿い前記1つの一側平面部の両側に隣接する両他側平面部の各幅方向対向端まで延出する両他側接線面部とを備えており、
    前記所定の半径及び前記所定の対向距離は、共に、前記遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下の同一の値に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用球案内通路体。
  4. 前記所定の位置ずれ距離は、2(mm)〜2.5(mm)の範囲以内にあり、前記両一側接線面部及び前記両他側接線面部の前記案内通路の横断面方向に対する所定の傾斜角度は、4°〜10°の範囲以内にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の遊技機用球案内通路体。
  5. 前記所定の半径及び前記所定の対向距離は、前記遊技球の外径を11(mm)としたとき、共に、12(mm)であり、前記所定の位置ずれ距離は、2(mm)であり、前記所定の傾斜角度は、5°であることを特徴とする請求項4に記載の遊技機用球案内通路体。
  6. 前記複数の一側非凹面部は、前記案内通路の横断面方向幅の中央部にそれぞれ頂面部を位置させるように前記他側対向内面に向けて凸な円弧面状に形成した複数の一側凸面部であり、
    前記複数の他側非凹面部は、前記案内通路の横断面方向幅の中央部にそれぞれ頂面部を位置させるように前記一側対向内面に向けて凸な円弧面状に形成した複数の他側凸面部であり、
    前記複数の一側凹面部は、その一側凹面部ごとに、前記複数の他側凸面部のうちの1つの他側凸面部の頂面部を中心とし所定の半径でもって円弧面状に形成されており、
    前記複数の他側凹面部は、その他側凹面部ごとに、前記複数の一側凸面部のうちの1つの一側凸面部の頂面部を中心とし前記所定の半径でもって円弧面状に形成されており、
    前記所定の半径は、前記遊技球の外径よりも大きくかつ当該外径と2(mm)との和以下の値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用球案内通路体。
  7. 前記案内通路を、少なくとも二条、内部に並設してなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の遊技機用球案内通路体。
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