JP2009129576A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板側端子の半田付け部分に加わる応力を緩和すること。
【解決手段】半導体素子27を実装した回路基板13を収容するケース12と、ねじScが挿通される挿通孔31を有し回路基板13に半田付けされた基板側端子30と、ケース12に収容した回路基板13と外部を電気的に接続するためのコネクタ部端子17aと、該コネクタ部端子17aと一体に形成されケース12の内側に配設されるようにインサート成形して固定されるケース側端子18aとを備える。基板側端子30とケース側端子18aとは、挿通孔31を挿通したねじScをケース側端子18aに形成されたねじ孔19に螺入して固定される。そして、ケース側端子18aは、ケース12の内面と離間しているとともに、ねじ孔19と固定部25との間に応力を緩和するための幅狭部と屈曲部を設けてなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、回路基板を収容する電子機器のケースにインサート成形したケース側端子と回路基板に半田で固定された基板側端子とを接続し固定する電子機器に関する。
自動車などに搭載される電子機器は、防水性などを確保するために電子部品を実装した回路基板を電子機器のケース内に密閉した状態で収容している。この種の電子機器には、通常、ケース内に収容された回路基板を外部と電気的に接続するために、ケースに外部接続用のコネクタ部端子が設けられている。また、前記コネクタ部端子と電気的に接続されたケース側端子と、ケースに収容される回路基板とを電気的に接続するために、ボンディングワイヤや端子による接続構造が提案されている(例えば、特許文献1,2)。
ところで、端子による接続構造において、基板側の端子とケース側の端子とをねじで固定する次のような構成の電子機器がある。図5に示すように、従来技術の電子機器70は回路基板71と、該回路基板71を収容する樹脂製のケース72とを備えている。電子部品73が実装された回路基板71には、矩形金属板を折曲げ形成した基板側端子74が半田付けされている。該基板側端子74の自由端側には、ねじSが挿通される挿通孔74aが形成されており、該挿通孔74aと固定端との間には応力緩和構造として、幅狭部(図示しない)や屈曲部74bが設けられている。また、ケース72には、ケース側端子76がインサート成形されて固定されている。そして、ケース側端子76は、回路基板71と外部とを電気的に接続するためのコネクタ部端子75と一体に形成されている。また、ケース側端子76には、ねじSが挿通される挿通孔76aが形成されており、該挿通孔76aに雌ねじが臨むようにナット77がインサート成形されて雌ねじ部78が形成されている。基板側端子74とケース側端子76とは、ねじSを挿通孔74aと挿通孔76aに挿通させて雌ねじ部78に螺入することで電気的な接続及び固定がなされる。
このように、基板側端子74とケース側端子76とをねじSで固定する電子機器70の場合、様々な要因で発生する応力によって、基板側端子74の半田付け部分にクラックが発生する可能性がある。該応力が発生する状況として、ねじSで固定する際に、ねじSの座面を介して基板側端子74にねじSの回転方向の応力(回転トルク)が加わったり、基板側端子74が前記応力(回転トルク)によってねじSの回転方向に弾性変形したまま固定されたりする場合が考えられる。また、回路基板71に基板側端子74を半田付けする際に所定の位置に固定されず、回路基板71をケース72に収容した状態で挿通孔74aと雌ねじ部78の位置が一致しないことがある。このような状態のまま、基板側端子74とケース側端子76とをねじSで固定することで、基板側端子74が変形して固定され、応力が発生する場合が考えられる。
電子機器70では、これらの応力を基板側端子74に設けられた応力緩和構造で緩和し、基板側端子74の半田付け部分にクラックが発生するのを抑制している。また、特許文献2においても、基板接続部材(基板側端子)に応力緩和構造を設けて応力を緩和する構成が開示されている。
特開2000−133769号公報 特開2001−319701号公報
しかしながら、前記基板側端子に設けられた応力緩和構造だけでは、応力を十分に解消できない場合がある。また、前述した従来技術の電子機器70においては、雌ねじ部78はナット77をケース72にインサート成形して形成されており、ケース72の熱膨張に依存してその位置が変動する。このため、ケース72と回路基板71の熱膨張係数の相違から、挿通孔74aと雌ねじ部78の相対的な位置が変動して応力が発生する場合がある。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、基板側端子の半田付け部分に加わる応力を緩和することができる電子機器を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、電子部品を実装した回路基板を収容する樹脂製のケースと、前記回路基板に半田で固定された基板側端子と、前記ケースの外側に突出するように形成され、前記ケースに収容された前記回路基板と外部を電気的に接続するコネクタ部端子と、前記コネクタ部端子と一体に形成され、前記ケースの内側に配設されるようにインサート成形して固定された板状のケース側端子とを備え、前記基板側端子と前記ケース側端子とをねじで接続し固定する電子機器において、前記ケース側端子は、前記ケースにインサート成形されて固定された固定部から前記ケースの内面とは離間して延設されるとともに、前記延設された部分に前記ねじで前記基板側端子と固定される連結部を備え、前記連結部と前記固定部との間に応力緩和構造が設けられていることを要旨とする。
これによれば、ケース側端子はケースの内面と離間して延設されていることから、ケース側端子はケースの内面と接触して規制されることなく自由に揺動することができる。つまり、ケース側端子の連結部はケース内において中空に保持された状態にあるといえる。さらに、ケース側端子には、基板側端子とねじで固定される部分(連結部)と固定部との間に応力緩和構造が設けられているため、ねじで基板側端子とケース側端子とを固定する際に発生する応力や、電子機器が熱膨張した際に生じる応力をケース側端子で緩和することができる。したがって、基板側端子の半田付け部分に加わる応力をさらに緩和することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記応力緩和構造は、前記ケース側端子の幅方向の縁辺を切り欠いて形成した幅狭部と、前記ケース側端子を折曲げて形成した屈曲部とを備えたことを要旨とする。
これによれば、ケース側端子は、幅狭部によって幅方向へ変形しやすくなるとともに、屈曲部によって幅方向と直交する方向に変形しやすくなる。したがって、効果的に応力を緩和することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電子機器において、前記基板側端子には、前記ねじの挿通孔が形成されている一方、前記ケース側端子の前記連結部には、前記ねじが螺入される雌ねじ部が前記ケース側端子と一体に形成されており、前記基板側端子と前記ケース側端子とを、前記挿通孔に挿通した前記ねじを前記雌ねじ部に螺入して固定することを要旨とする。
これによれば、基板側端子の挿通孔に挿通したねじを雌ねじ部に螺入することで、基板側端子とケース側端子とを確実に固定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子機器において、前記ケースは、側壁を有する有底箱状に形成されており、前記ケース側端子を前記側壁にインサート成形して固定したことを要旨とする。
これによれば、ケース側端子を側壁に固定したことから、ケース側端子と基板側端子とを側壁に近接した位置で固定しやすくなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子機器において、前記ケースは、底壁を有する有底箱状に形成されており、前記ケース側端子を前記底壁にインサート成形して固定したことを要旨とする。
これによれば、ケース側端子をケースの底壁に固定したことから、ケース側端子を、ケースの内側に露出する部分を少なくしつつ側壁から離れた位置に設けることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電子機器において、前記応力緩和構造は、前記ケース側端子の延設方向と直交し、かつ前記ケース側端子の厚さ方向に沿った方向に突出するように前記ケース側端子を折曲げて形成した屈曲部を複数有し、そのうち少なくとも1つの屈曲部は、前記ケース側端子を中心に他の屈曲部が突出する方向とは反対方向へ突出していることを要旨とする。
これによれば、ケース側端子の厚さ方向へ突出する複数の屈曲部がケース側端子を中心に両方向に設けられているため、ケース側端子はより変形しやすくなっており、より効果的に応力の緩和を図ることができる。
本発明によれば、基板側端子の半田付け部分に加わる応力を緩和することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、自動車などに搭載される電子機器10は、金属製のブラケット11と樹脂製のケース12との間に、回路基板13を収容して構成されている。
まず、ケース12について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。矩形板状の底壁15の縁辺から側壁16をそれぞれ立設して有底四角箱状に形成されたケース12の短側面の外側には、ケース12の内部に収容した回路基板13と外部を電気的に接続するためのコネクタ部17が突出形成されている。
図2に示すように、コネクタ部17が設けられた側壁16には、略矩形板状の金属からなるケース端子部材14が、その両端がケース12の外側と内側にそれぞれ突出するようにインサート成形されている。ケース端子部材14のうちケース12の外側に突出した部分は、四角筒状に形成された前記コネクタ部17の内側に配設されてコネクタ部端子17aを形成している。一方、ケース端子部材14のうちケース12の内側に突出した部分は、ケース12に収容された回路基板13と電気的に接続するためのケース側端子18aを形成している。また、ケース端子部材14の中間部分は側壁16に埋設されており、その埋設された部分は、コネクタ部端子17aとケース側端子18aの固定部25をなしている。すなわち、コネクタ部端子17aとケース側端子18aとは一体に形成されて導電が確保されているとともに、それぞれケース12の外側と内側に突出するように固定部25で側壁16に固定されている。
同様に、ケース端子部材14がケース12の底壁15及び側壁16に沿ってインサート成形されるとともに、その一端がコネクタ部17の内側に突出してコネクタ部端子17bが形成されている。また、該ケース端子部材14は、底壁15に埋め込まれた部分で2つに分岐されており、前記ケース側端子18aが設けられた側壁16と対向する側壁16からケース12の内側に突出するように配設されて、2つのケース側端子18bが形成されている。すなわち、2つのケース側端子18bはいずれもコネクタ部端子17bと一体に形成されて導電が確保されているとともに、ケース12にインサート成形されて固定されている。
なお、以下の説明において、ケース側端子18aとケース側端子18bとは同一構成であるので、ケース側端子18aについてのみ説明する。
図1及び図2に示すように、金属板を折曲げ形成されたケース側端子18aは、固定部25からケース12の内面とは離間した状態で、かつ底壁15と平行に延びるように形成されている。ここで「底壁15と平行」とは、ケース側端子18aが底壁15と平行である状態はもとより、ケース側端子18aが固定部25から底壁15に向かって僅かに傾斜している状態や、逆にケース側端子18aが固定部25から底壁15とは反対方向に向かって僅かに傾斜している状態も含む。各ケース側端子18aの自由端側には、ねじScが螺入されるねじ孔(連結部,雌ねじ部)19が形成されている。ねじ孔19は、ケース側端子18aの自由端側にバーリング加工によって設けた孔に、雌ねじを螺刻して形成してある。
また、ケース側端子18aのねじ孔19と固定部25との間には、ケース側端子18aを側面視逆U字状に折曲げ形成した屈曲部20が設けられている。屈曲部20は、底壁15に平行に延設されたケース側端子18aを底壁15とは反対方向(ケース12の開口側方向)へ直角に折曲げて形成した直立部20bと、再び底壁15に向かって折り返して形成した2つ目の直立部20bと、両直立部20bを連結する折り返し部20aとから構成されている。屈曲部20はケース側端子18aから底壁15とは反対方向(ケース12の開口側方向)に直角に突出するように配設されている。また、屈曲部20は、ケース12の内面と離間して設けられている。
また、ケース側端子18aは、固定部25から屈曲部20までの間と、屈曲部20から自由端までの間とが、略同一平面上に位置するように形成されている。
ケース側端子18aの固定部25と屈曲部20との間には、ケース側端子18aの幅方向の両端から所定の幅で矩形に切り欠いた複数(本実施形態では2つ)の切り欠き部21aが設けられており、各切り欠き部21aにより幅狭な幅狭部21が形成されている。両切り欠き部21aは、同一直線上に位置しないように配設されている。幅狭部21は、ケース側端子18aのその他の部分の幅と比較して狭く形成されるとともに、該幅狭部21ではケース側端子18aの断面積が減少させられている。なお、本実施形態では、屈曲部20と幅狭部21とから応力緩和構造が形成されている。
以上のように、ケース側端子18aに形成されたねじ孔19、屈曲部20及び幅狭部21は、ケース12の内面とは離間した状態とされている。すなわち、ケース側端子18aのねじ孔19、屈曲部20及び幅狭部21は、底壁15や側壁16等といったケース12を構成するその他の構造と接触しないように構成されている。
また、図1に示すように、底壁15には、有底円筒状に形成された複数(本実施形態では3つ)のカラー22が、ケース12の内側に開口するようにインサート成形されている。金属製の各カラー22の内面には、ねじSfが螺入される雌ねじがそれぞれ形成されている。また、ケース12の長手方向の側壁16の内側には、回路基板13を位置決めする平面視半円状の位置決め部23が、側壁16の高さ方向に沿ってそれぞれ立設されている。また、ケース12の対角線上に位置する角部には、ブラケット11を位置決めする略円筒状の位置決め突起24が1つずつ凸設されている。
次に、回路基板13について図1及び図3を参照して説明する。アルミニウムからなる略長方形板状の金属基板26には、複数(本実施形態では6つ)の半導体素子(電子機器)27が金属基板26上に形成した配線パターン(図示しない)に半田付け(実装)されている。
図1に示すように、金属基板26の長手方向に沿った2つの縁辺には、ケース12に回路基板13を収容した際に位置決め部23と対向する位置に、位置決め部23と係合する位置決め凹部28がそれぞれ切り欠き形成されている。また、金属基板26には、ねじScを挿通する挿通孔29が、回路基板13をケース12に収容した際にカラー22と対応する位置に形成されている。
図1及び図3に示すように、金属基板26には、矩形板状の金属片を側面視略クランク状に折曲げ形成した複数(本実施形態では3つ)の基板側端子30が半田Hを介して固定(半田付け)されている。各基板側端子30の自由端側にはねじScが挿通される挿通孔31がそれぞれ形成されている。また、各挿通孔31は、回路基板13をケース12に収容した状態で、ケース側端子18a,18bに形成された各ねじ孔19と平面視でそれぞれ一致する位置に形成されている。
次にブラケット11について図1を参照して説明する。金属薄板からなるブラケット11は、矩形板状の蓋板33と、該蓋板33の互いに接する二側辺にそれぞれ連結されるように折曲げ形成された脚部34とを備えている。各脚部34の略中央には、電子機器10を車両側フレーム(図示しない)に取り付ける際にボルトが挿入される固定孔35がそれぞれ形成されている。これにより、電子機器10は、ブラケット11の固定孔35に挿通されるボルトによって車両側フレームに締結固定され、取り付けられる。また、蓋板33には、ブラケット11をケース12に位置決めする複数(本実施形態では2つ)のガイド孔36が、ブラケット11をケース12に積層した際にケース12の位置決め突起24と対応する位置に形成されている。また、蓋板33には、ねじSfが挿通される複数(本実施形態では3つ)の挿通孔37が、ブラケット11をケース12に位置決めした際に、ケース12に収容された回路基板13の挿通孔29と対応する位置に形成されている。
次に、本実施形態の電子機器10の作用について説明する。なお、以下に説明する電子機器10の作用では、ケース12と回路基板13の組み付け態様を中心に説明する。
まず、図1及び図3に示すように、回路基板13を、半導体素子27が実装された面がケース12の内側に配置されるように、ケース12に挿入する。この際、ケース12の各位置決め部23と回路基板13の各位置決め凹部28とをそれぞれ係合させる。この状態で、ケース側端子18a,18bの各ねじ孔19と基板側端子30の各挿通孔31とは平面視で一致している。同様に、回路基板13の各挿通孔29とケース12の各カラー22に形成された各雌ねじとは平面視でそれぞれ一致する。このように位置決めされた状態で、各ねじScを各挿通孔31にそれぞれ挿通させつつ、ケース側端子18a,18bの各ねじ孔19にそれぞれ螺入させて、各基板側端子30と各ケース側端子18a,18bとをそれぞれ固定する。各ねじScをねじ孔19に螺入させる際、振動などによって容易に各ねじScが脱落しないように、十分な回転トルクをかけてねじScを締め付けて両端子を固定する。ねじScには、ワッシャが一体となったねじや、別体に形成されたワッシャを取り付けて使用するねじ等が用いられる。
次に、ブラケット11を位置決めしつつケース12に積層する。そして、各ねじSfをブラケット11の各挿通孔37から回路基板13の各挿通孔29に挿通させつつ、ケース12の各カラー22に形成された雌ねじにそれぞれ螺入させて、ブラケット11をケース12に固定する。
次に、電子機器10における、ケース側端子18aに設けられた屈曲部20及び幅狭部21の作用について説明する。なお、2つのケース側端子18bは、ケース側端子18aと同一構成であることから、それぞれケース側端子18aと同一の作用を奏する。
ねじScで基板側端子30とケース側端子18aとを固定する際、基板側端子30には、ねじScの回転方向の応力が発生する。本実施形態では、ケース側端子18aが底壁15と平行に形成されていることから、該応力は底壁15と平行な面上における回転方向の応力となる。また、基板側端子30が所定の位置からずれた位置に半田付けされており、挿通孔31とねじ孔19とが平面視で一致しない状態のままねじScで固定した場合にも、底壁15と平行な方向に応力が発生する。
また、金属基板26からの各基板側端子30の高さがいずれも同一でない場合に、ケース12に回路基板13を収容すると、ケース側端子18aと基板側端子30の間に隙間が生じる。この状態のまま、ねじScで基板側端子30とケース側端子18aとを固定すると、底壁15に垂直な方向の応力が発生する。また、ケース12と金属基板26の熱膨張係数の相違から、挿通孔31とねじ孔19の相対的な位置が変動して、底壁15と平行な方向の応力が発生する。
上記のように基板側端子30にかかる応力は、ケース側端子18aが変形することで吸収される。すなわち、ケース側端子18aは、底壁15と平行な方向で、かつケース側端子18aの幅方向の応力が加わると、幅狭部21を基点としてケース側端子18aの幅方向に変形して該応力を吸収する。また、ケース側端子18aは、底壁15と平行な方向で、かつケース側端子18aの延設方向の応力が加わると、屈曲部20を基点としてケース側端子18aの延設方向に延びるように変形して該応力を吸収する。また、ケース側端子18aは、底壁15と垂直な方向の応力が加わると、屈曲部20を基点として底壁15と垂直な方向に変形して該応力を吸収する。また、複合した方向への応力が加わった場合は、ケース側端子18aは、屈曲部20と幅狭部21とを基点として変形して、該応力を吸収する。
したがって、本実施形態では以下に示す効果を得ることができる。
(1)ケース側端子18aは、固定部25からケース12の内面(底壁15や側壁16等)と離間して延設されていることから、ケース側端子18aの自由端側はケース12を構成するその他の構造によって規制されず自由に揺動することができる。つまり、ケース側端子18aのねじ孔19はケース12内において中空に保持された状態にあるといえる。また、ケース側端子18aのねじ孔19と固定部25との間に応力緩和構造として、屈曲部20と幅狭部21とを設けた。このため、基板側端子30に加わる応力を、ケース側端子18aで吸収して緩和することができる。したがって、基板側端子30を固定する半田H(半田付け部分)に加わる応力を緩和することができる。
(2)ケース側端子18aのねじ孔19と固定部25との間に、ケース側端子18aを側面視逆U字状に折曲げ形成した屈曲部20を設けた。このため、ケース側端子18aは屈曲部20を基点としてケース側端子18aの延設方向及び底壁15と垂直な方向へ変形しやすい。したがって、ケース側端子18aは、基板側端子30に加わるケース側端子18aの延設方向の応力及び、底壁15と垂直な方向の応力を効率的に緩和することができる。
(3)ケース側端子18aの屈曲部20と固定部25との間に、幅狭に形成した幅狭部21を設けた。このため、ケース側端子18aは幅狭部21を基点としてケース側端子18aの幅方向へ変形しやすい。したがって、ケース側端子18aは、基板側端子30に加わるケース側端子18aの幅方向の応力を効率的に緩和することができる。
(4)基板側端子30とケース側端子18aとは、挿通孔31を挿通させたねじScを、ねじ孔19に螺入させて固定した。したがって、基板側端子30とケース側端子18aとを確実に固定することができる。
(5)ケース側端子18aは、側壁16にインサート成形して固定するとともに、固定部25から底壁15と平行に延びるように形成した。このため、ケース側端子18aの全体は、固定部25によって固定された部分を基点として、底壁15と垂直な方向に揺動しやすくなる。また、ケース側端子18aと基板側端子30とを、側壁16に近い位置で接続し固定しやすくなる。
(6)ねじScが螺入されるねじ孔19は、ケース側端子18aの自由端側にバーリング加工によって形成した孔に、雌ねじを螺刻して形成した。そして、ねじ孔19はケース12の内側から離間させてある。このため、ナットをインサート成形して雌ねじを形成する場合(図5参照)と比較して、ケース12の構成が簡略化されるとともに、基板側端子30と雌ねじの相対的な位置がケース12の熱膨張に依存して変動することを抑制することができる。
(7)本実施形態では、ケース端子部材14を、その両端がケース12の外側と内側にそれぞれ突出するようにインサート成形して、ケース側端子18aとコネクタ部端子17aを形成した。また、同様にしてケース側端子18bとコネクタ部端子17bを形成した。したがって、簡便にケース側端子18a,18b及びコネクタ部端子17a,17bをケース12に形成することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 本実施形態において、屈曲部20を1つだけ設けたが、複数形成してもよい。すなわち、図4(a)に示すように、ケース側端子18aから底壁15とは反対方向(ケース12の開口側方向)に突出する屈曲部20を2つ設けてもよく、また3つ以上設けてもよい。この際、複数形成された各屈曲部20の間に形成される折り返し部20aの先端がケース側端子18aから底壁15側に突出しないように形成する。このように構成することで、ケース側端子18aは、ケース側端子18aの延設方向及び、底壁15と垂直な方向へ変形しやすくなる。
○ 本実施形態において、図4(b)に示すように、屈曲部20を2つ設け、固定部25側の屈曲部20をケース側端子18aから底壁15に向かって突出するように形成するとともに、自由端側の屈曲部20をケース側端子18aから底壁15とは反対方向に突出するように形成してもよい。すなわち、2つの屈曲部20は、ケース側端子18aの延設方向に沿った長さと幅方向に沿った長さから特定されるケース側端子18aの形成面を中心に、それぞれ反対方向(ケース側端子18aの厚さ方向)に突出するように形成されている。この場合、固定部25側の屈曲部20をケース側端子18aから底壁15とは反対方向に突出するように形成するとともに、自由端側の屈曲部20をケース側端子18aから底壁15に向かって突出するように形成してもよい。また、屈曲部20を3つ以上設ける場合、そのうち少なくとも1つの屈曲部20を他の屈曲部20の突出する方向とは反対方向に、ケース側端子18aから突出するように設けてもよい。このように構成することで、ケース側端子18aは、ケース側端子18aの延設方向及び、底壁15に垂直な方向へ変形しやすくなる。
○ 図4(c)に示すように、本実施形態において、屈曲部20に代えてケース側端子18aの厚さを薄く形成した薄肉部20cを設けてもよい。このように構成しても、薄肉部20cは変形しやすいため、応力を緩和することができる。
○ 本実施形態においてケース側端子18aは側壁16にインサート成形して固定したが、底壁15にインサート成形して固定してもよい。すなわち、図4(d)に示すように、ケース側端子18aを、底壁15から垂直に立設した立設部40から底壁15と平行となるように折曲げた後に、再び底壁15と平行に立設部40へ向けて折り返して折り返し部20aを形成するとともに屈曲部20を形成し、該屈曲部20からさらに底壁15と平行に延設して形成してもよい。また、幅狭部21を立設部40に形成する。このように構成しても、ケース側端子18aは、屈曲部20及び幅狭部21を基点として変形しやすいため応力を緩和することができる。また、ケース側端子18aを、ケース12の内側に露出する部分を少なくしつつ、側壁16から離れた位置に設けることができる。
○ 本実施形態において、各基板側端子30の挿通孔31と半田Hを介して固定された部分(半田付け部分)との間に、応力緩和構造を設けてもよい。各基板側端子30に設ける応力緩和構造として、例えば、本実施形態のケース側端子18aに設けた幅狭部や屈曲部を形成してもよい。このように構成することで、ケース側端子18aと基板側端子30の両方で応力を緩和することができる。
○ 本実施形態において、屈曲部20は、ケース側端子18aから底壁15とは反対方向に突出させたが、ケース側端子18aから底壁15に向かって突出させてもよい。このように構成しても、ケース側端子18aは、ケース側端子18aの延設方向及び、底壁15に垂直な方向へ変形しやすくなる。
○ 本実施形態において、ケース側端子18aには、屈曲部20又は幅狭部21のいずれかを設けるだけでもよい。このように構成しても、ケース側端子18aは応力を緩和することができる。
○ 本実施形態において、幅狭部21を屈曲部20より固定部25側に配設したが、屈曲部20を幅狭部21より固定部25側に配設してもよい。
○ 本実施形態において、切り欠き部21a及び幅狭部21を屈曲部20の折り返し部20aや直立部20bに形成してもよい。このように構成しても、ケース側端子18aは、幅狭部21を基点として底壁15に平行な方向へ変形しやすい。
○ 本実施形態において、ケース側端子18a,18b及び基板側端子30は3つ形成したが、2つ形成してもよい。
○ 本実施形態において、外部と電気的に接続するためのコネクタ部端子17a,17bは2本設けたが、3本としてもよい。この場合、3本のコネクタ部端子は、ケース側端子18a及び2本のケース側端子18bと、それぞれ1対1となるように一体に形成する。また、コネクタ部端子を4本以上としてもよい。
○ 本実施形態において、ねじ孔19はバーリング加工で形成した孔に雌ねじを螺刻して形成したが、切削加工などによってケース側端子18aに直接ねじ孔を形成してもよい。また、ケース側端子18aに挿通孔を設けるとともに、雌ねじが該挿通孔に臨むようにナットを溶接して固定するようにしてねじ孔を形成してもよい。
○ 本実施形態において、切り欠き部21aは、平面視半円状としてもよい。このように形成しても、幅狭部21を形成でき、ケース側端子18aは該幅狭部21を基点として変形することができる。
○ 本実施形態において、切り欠き部21aは幅方向に対して両端に形成せず、片端にのみ形成してもよい。このように形成しても、幅狭部21を形成でき、ケース側端子18aは該幅狭部21を基点として変形することができる。
○ 本実施形態において、幅狭部21は複数設けてもよい。
○ 本実施形態において、屈曲部20はケース側端子18aから斜めに突出するように設けてもよい。
○ 本実施形態において、ケース側端子18aは、底壁15と平行となるように延設しなくてもよい。すなわち、ケース側端子18aは、固定部25から、底壁15に向かって傾斜するように延設してもよいし、逆に固定部25から、底壁15とは反対方向へ傾斜するように延設してもよい。
○ 本実施形態において、ケース側端子18aは、底壁15に垂直となるように形成してもよい。この場合、基板側端子30の自由端側は、回路基板13をケース12に収容した状態でケース12の底壁15に垂直に、かつケース側端子18aと平行となるように構成する。このように構成しても、ケース側端子18aは自由に揺動することができる。
電子機器を構成するブラケット、回路基板及びケースの分解斜視図。 (a)はケースのコネクタ部周辺の部分拡大平面図、(b)はA−A線断面図。 端子の固定状態を示す部分断面図。 (a)〜(d)は別例におけるケース側端子の側面図。 従来技術の電子機器の部分断面図。
符号の説明
10…電子機器、12…ケース、13…回路基板、15…底壁、16…側壁、17a,17b…コネクタ部端子、18a,18b…ケース側端子、19…ねじ孔、20…屈曲部、21…幅狭部、21a…切り欠き部、25…固定部、30…基板側端子、31…挿通孔、40…立設部、H…半田、Sc…ねじ、Sf…ねじ。

Claims (6)

  1. 電子部品を実装した回路基板を収容する樹脂製のケースと、
    前記回路基板に半田で固定された基板側端子と、
    前記ケースの外側に突出するように形成され、前記ケースに収容された前記回路基板と外部を電気的に接続するコネクタ部端子と、
    前記コネクタ部端子と一体に形成され、前記ケースの内側に配設されるようにインサート成形して固定された板状のケース側端子とを備え、
    前記基板側端子と前記ケース側端子とをねじで接続し固定する電子機器において、
    前記ケース側端子は、前記ケースにインサート成形されて固定された固定部から前記ケースの内面とは離間して延設されるとともに、前記延設された部分に前記ねじで前記基板側端子と固定される連結部を備え、前記連結部と前記固定部との間に応力緩和構造が設けられていることを特徴とする電子機器。
  2. 前記応力緩和構造は、前記ケース側端子の幅方向の縁辺を切り欠いて形成した幅狭部と、前記ケース側端子を折曲げて形成した屈曲部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記基板側端子には、前記ねじの挿通孔が形成されている一方、前記ケース側端子の前記連結部には、前記ねじが螺入される雌ねじ部が前記ケース側端子と一体に形成されており、
    前記基板側端子と前記ケース側端子とを、前記挿通孔に挿通した前記ねじを前記雌ねじ部に螺入して固定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記ケースは、側壁を有する箱状に形成されており、前記ケース側端子を前記側壁にインサート成形して固定したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記ケースは、底壁を有する箱状に形成されており、前記ケース側端子を前記底壁にインサート成形して固定したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記応力緩和構造は、前記ケース側端子の延設方向と直交し、かつ前記ケース側端子の厚さ方向に沿った方向に突出するように前記ケース側端子を折曲げて形成した屈曲部を複数有し、そのうち少なくとも1つの屈曲部は、前記ケース側端子を中心に他の屈曲部が突出する方向とは反対方向へ突出していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電子機器。
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