JP2009127517A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009127517A
JP2009127517A JP2007303260A JP2007303260A JP2009127517A JP 2009127517 A JP2009127517 A JP 2009127517A JP 2007303260 A JP2007303260 A JP 2007303260A JP 2007303260 A JP2007303260 A JP 2007303260A JP 2009127517 A JP2009127517 A JP 2009127517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
lubricating oil
oil supply
cylinder
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007303260A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirosuke Ogasawara
洋佑 小笠原
Mitsuki Morimoto
光希 守本
Masanori Yanagisawa
雅典 柳沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2007303260A priority Critical patent/JP2009127517A/ja
Publication of JP2009127517A publication Critical patent/JP2009127517A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】シリンダに設けられた潤滑油供給通路を介したブッシュ穴への潤滑油の供給の最適化を図ることを可能とする構造を備えた、密閉型圧縮機を提供することにある。
【解決手段】シリンダ12には、潤滑油供給通路12xが設けら、一端はブッシュ穴12eの壁面に吐出口を有し、他端は貯溜空間に連通している。ブッシュ22の圧縮室側に配置される半円筒ブロック22bには、一方の開口部が、潤滑油供給通路12xと連通可能となり、他方の開口部がブレード21に対向する第1給油路221が設けられている。また、半円筒ブロック22bには、一方の開口部がブッシュ穴12eの摺動面に対向し、他方の開口部がブレード21に対向する第2給油路222が設けられている。ブレード21には、半円筒ブロック22bに設けられた第1給油路221と第2給油路222とを連通させる連通通路211が設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、密閉型圧縮機に関し、より特定的には、密閉型圧縮機の構造の改良に関するものである。
<密閉型圧縮機の全体構成>
図13および図14を参照して、密閉型圧縮機の一例としてロータリー圧縮機の全体構成を説明する。なお、図13は、ロータリー圧縮機の全体構成を示す縦断面図であり、図14は、図13中XIV−XIV線矢視断面図である。このロータリー圧縮機は、ケーシング1を有し、このケーシング1は、円筒形の中間筒体2の上端開口部が上蓋3により閉じられ、下端開口部が下蓋4により閉じられることで内部が密閉された密閉構造に構成されている。中間筒体2の下端側にはケーシング1内に冷媒である作動流体を導入する吸入管5が接続され、上蓋3にはケーシング1内で圧縮された高圧の作動流体を外部に吐出する吐出管6が接続されている。
ケーシング1の下端側には、気体を吸入圧縮する圧縮要素7が吸入管5に対応して配置されているとともに、その上方には圧縮要素7を作動させる駆動要素8が内部空間のほぼ全域を占めるように配置されている。ケーシング1の下端部分における下蓋4により規定される内部空間においては、潤滑油Oを貯溜する油溜め部9が形成され、その他の空間においては圧縮気体を貯溜する貯溜空間10が形成されている。
<圧縮要素7>
圧縮要素7は、横断面形状が円形のシリンダ室11を有するシリンダ12を有し、このシリンダ12の上下両面には、中央にボス状の軸受部13aを有するフロントヘッド13と、同じく中央にボス状の軸受部14aを有するリアヘッド14とが複数本のボルト15で締結されることにより、シリンダ室11を密閉状態としている。
シリンダ12の周縁部はケーシング1の中間筒体2の内壁面に固定され、ケーシング1内に水平状態に支持されている。フロントヘッド13の軸受部13a周りには、マフラー部材16との間において円環状の隙間を設けるようにして、マフラー部材16がフロントヘッド13に固定されている。
シリンダ12には吸入管路12aが設けられ、この吸入管路12aに吸入管5が挿入されることで、吸入管5とシリンダ室11とが連通することとなる。シリンダ12の吸入管路12aの側方には吐出口12bが開設され、吐出口12bはその背面側に形成された凹部12cに連通し、この凹部12cは、フロントヘッド13に形成された貫通孔(図示省略)によって貯溜空間10に連通している。これにより、シリンダ室11が貯溜空間10に連通することとなる。
凹部12cには、板ばね状の吐出弁17が吐出口12bを開閉可能にピン18で支持されて配置され、貯溜空間10に吐出された圧縮気体のシリンダ室11への逆流を防止する。
シリンダ12のシリンダ室11には回転ピストン19が配置されている。この回転ピストン19は、円形の挿着孔20aを有する円環状のローラ20と、このローラ20の側壁に半径方向外方に一体に突設された矩形板状のブレード21とを備えている。ローラ20は、後述するクランク軸26によってシリンダ室11に偏心配置されている。
シリンダ12の吸入管路12aと吐出口12bとの間には、シリンダ半径方向外方に延びるブレード摺動溝12dが設けられ、このブレード摺動溝12dの中間部分には全体としては筒形状(その平面形状は略真円形状の上下端部が切り落とされた形状)からなり、ブレード摺動溝12dの両側から外方に膨出するブッシュ穴12eが形成されている。
このブッシュ穴12eには、回動挟持体を構成する2つの略半円筒ブロック形状のブッシュ22が回動中心Q回りに回動可能に配置されている。上記回転ピストン19のブレード21は、ブレード摺動溝12dに挿入された状態でブッシュ22により両側からシリンダ半径方向に摺動可能に挟持されているとともに、ブッシュ22の自転によりその回動中心Q回りに揺動するようになっている。
<駆動要素8>
駆動要素8は、ステータ24とロータ25とで構成された電動モータを備え、ステータ24はケーシング1の中間筒体2の内壁面に固定支持されている。ロータ25はステータ24の内側に周方向に所定の隙間をあけて同心円状に配置されている。ロータ25の内側にはクランク軸26の上半部分が軸心P回りに回転一体に装着され、クランク軸26の下半部分はフロントヘッド13およびリアヘッド14の両軸受部13a,14aに回転可能に嵌挿支持されている。
クランク軸26には軸心方向に延びる油通路26aが形成され、クランク軸26の下端には遠心式の油ポンプ27が装着されている。油ポンプ27は油溜め部9の潤滑油Oに常時浸漬され、クランク軸26の回転に応じて潤滑油Oを油通路26aに吸い上げて圧縮要素7および駆動要素8の各摺動箇所に供給するようになっている。
上記クランク軸26の下端寄りには偏心軸部26bが設けられている。この偏心軸部26bはシリンダ室11に位置し、回転ピストン19のローラ20の挿着孔20aに回転一体に挿着されている。これにより、クランク軸26の軸心P回りの回転により、回転ピストン19がシリンダ室11で偏心回転する。また、シリンダ室11は、ブレード21により、吸入室11aと圧縮室11bとに区画されるようになっている。
吸入室11aおよび圧縮室11bの容積は、回転ピストン19の偏心回転運動により漸次相対変化するものであり、回転ピストン19が吸入口12aおよび吐出口12bを同時に閉塞する上死点の位置にある時は、シリンダ室11全体が吸入室11aとなる。一方、それと180°反対の下死点の位置に回転ピストン19がある時は、吸入室11aと圧縮室11bとの容積がブレード21を境に均等になるようになっている。
このように構成されたロータリー圧縮機は、たとえば、空気調和装置の冷媒回路において冷媒ガスを圧縮するために用いられる。この場合、冷媒ガスが蒸発器から吸入管5を経てシリンダ室11の吸入室11aに吸入される。吸入された冷媒ガスは回転ピストン19の偏心回転運動に伴い圧縮室11bで圧縮される。高圧状態となった冷媒ガスは、吐出口12bからフロントヘッド13の軸受部13aとマフラー部材16との間の隙間を経て貯溜空間10に吐出され、さらに、吐出管6を経て凝縮器に吐出される。
この間、圧縮室11bでは冷媒ガスは潤滑油Oが混入された混合ガスの状態で圧縮されるため、貯溜空間10では潤滑油Oがミスト状態で飛散しており、このミスト状態の潤滑油Oは冷媒ガスから分離して油溜め部9に回収されることとなる。
次に、図15を参照して、ブッシュ22への潤滑油の供給について説明する。なお、図15は、ブッシュ22周りの部分拡大断面図である。ブッシュ穴12eには、回動挟持体を構成する2つの略半円筒ブロック22a,22bが回動中心Q回りに回動可能に配置されている。ブッシュ穴12eと半円筒ブロック22a,22bとの摺動面には、シリンダ12に設けられた潤滑油供給通路12xより潤滑油が供給される。
この潤滑油供給通路12xの一方端側は貯溜空間10に連通し、他方端側はブッシュ穴12eの圧縮室11b側に連通している。なお、ブッシュ穴12eへの潤滑油の供給は、ブッシュ22回りの圧力差を利用しているが、この点については後述する。
図16を参照して、回転ピストン19の偏心回転角度(横軸)と圧縮室内圧(縦軸)との関係を説明する。まず、回転ピストン19の上死点タイミング(偏心回転角度、約0度)において圧縮室11bの内圧が、吸入圧力まで急峻に低下する。その後、回転ピストン19の偏心回転角度が大きくなるにつれて、圧縮室11bの内圧が徐々に上昇する。回転ピストン19の偏心回転角度が約220度に達した状態において、ケーシング1内の内圧と、圧縮室11bの圧縮室内圧とが等しくなる。
その後、回転ピストン19の偏心回転が進み、偏心回転角度が約220度から約360度の間においては、ケーシング1内の内圧よりも、圧縮室11bの圧縮室内圧の方が高くなる。その後、偏心回転がさらに進み、上死点位置に達すると、圧縮室11bの内圧が、吸入圧力まで急峻に低下する。
圧縮室11bの内圧とケーシング1内の内圧との差(圧縮室11bの内圧<ケーシング1内の内圧)は、回転ピストン19の偏心回転角度が上死点位置を通過した直後に最も大きくなり、その後、偏心回転角が進むにつれ差圧は小さくなる。偏心回転角度が約220度を超えると、圧縮室11bの内圧とケーシング1内の内圧との関係が逆転する(圧縮室11bの内圧>ケーシング1内の内圧)。
ここで、潤滑油供給通路12xを用いたブッシュ穴12eへの潤滑油の供給は、この差圧を利用している。したがって、図16において、偏心回転角度が約0から約220度の間の領域A1における斜線領域の面積は、潤滑油供給通路12xを介してブッシュ穴12eへの潤滑油の供給量に比例する。
また、回転ピストン19の偏心回転角度が約220度から約360度の間においては、圧縮室11bの内圧の方がケーシング1内の内圧よりも高くなることから、潤滑油供給通路12xを介してブッシュ穴12eへの潤滑油の供給は期待できない。
このように、回転ピストン19の偏心回転角度が約0度から約220度の間(図16中のA1)においては、常時、潤滑油供給通路12xを介してブッシュ穴12eへ潤滑油が供給されている。しかし、ブッシュ穴12eと圧縮室11bとは連通していることから、圧縮室11bに侵入した潤滑油は、圧縮室11bの容積を低減させ、圧縮効率を低下させるおそれがある。
また、ブッシュ22回りの圧力差においては、偏心回転角度が上死点位置において、圧縮室11bの内圧が、吸入圧力まで急峻に低下する。これにより、半円筒ブロック22bに加わる圧力の方向が、ケーシング1側に向かう方向から、圧縮室11bに向かう方向に急激に変化し、半円筒ブロック22bは、ブッシュ穴12eに衝突する状態となる。
したがって、ブッシュ穴12eにおける潤滑油は、振動、騒音の発生を防止し、潤滑性能を確保するためには、最も潤滑条件が悪いときである、半円筒ブロック22bがブッシュ穴12eに衝突する際に十分供給されている必要がある。また、その後の回転においては、この供給された潤滑油により十分潤滑されるものと考えられる。
上記のロータリー圧縮機においては、ケーシング1内の内圧と、圧縮室11bの圧縮室内圧とが等しくなるピストン19の偏心回転角度として約220度を挙げているが、この偏心回転角度は一例であって、ロータリー圧縮機の容量によっては、偏心回転角度が約180度あたりから、ケーシング1内の内圧と圧縮室11bの圧縮室内圧とが等しくなる場合もある。
なお、上述するようなブッシュを備えるロータリー圧縮機としては、下記特許文献1に掲載されるものが挙げられる。
特開2002−147381号公報
この発明が解決しようとする課題は、ブッシュ穴への潤滑油の供給において、回転ピストンの偏心回転角度の範囲が、上死点位置からケーシング内の内圧と圧縮室の圧縮室内圧とが等しくなるまでの間においては、常時、潤滑油供給通路を介してブッシュ穴へ潤滑油が供給されることから潤滑油の供給が過剰となる結果、圧縮室の容積を低減させ、圧縮効率を低下させる点にある。したがって、この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、シリンダに設けられた潤滑油供給通路を介したブッシュ穴への潤滑油の供給の最適化を図ることを可能とする構造を備えた、密閉型圧縮機を提供することにある。
この発明に基づいた密閉型圧縮機においては、密閉容器の内部に、圧縮要素と駆動要素とが収容され、クランク軸の偏心軸部に挿着された回転ピストンをシリンダに設けられたシリンダ室に配置し、上記回転ピストンに設けられた半径方向に延びるブレードを、上記シリンダに形成されたブレード摺動溝に挿入するとともに、上記ブレード摺動溝の一部を構成するように上記シリンダに設けられたブッシュ穴に配置されたブッシュにより上記ブレードを摺動及び揺動可能に挟持し、上記クランク軸を軸心回りに回転させて上記回転ピストンをシリンダ室で偏心回転させるとともに、上記ブレードを摺動させつつ揺動させることで、上記シリンダ室をブレードにより吸入室と圧縮室とに区画し、気体を吸入室に吸入する一方、圧縮室で圧縮する密閉型圧縮機であって、以下の構成を備えている。
上記シリンダと上記ブッシュとには、上記回転ピストンのシリンダ室で偏心回転角度に応じて、上記ブッシュ穴と上記ブッシュとの摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態と、潤滑油の供給を遮断する状態とが選択される、間欠給油機構が設けられている。
この発明に基づいた密閉型圧縮機によれば、間欠給油機構が設けられることにより、回転ピストンのシリンダ室で偏心回転角度に応じてブッシュ穴とブッシュとの摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態と、潤滑油の供給を遮断する状態とが選択することが可能となる。
その結果、ブッシュ穴でのブッシュの摺動において、最も摺動条件が悪い時に十分な潤滑油が存在するように、ブッシュ穴に潤滑油を供給し、その後の回転においては、この供給された潤滑油により十分潤滑される場合には、積極的に潤滑油の供給を遮断する状態にすることで、ブッシュ穴への不必要な潤滑油の供給を抑制することができる。
これにより、シリンダに設けられた潤滑油供給通路を介したブッシュ穴への潤滑油の供給の最適化が図られる結果、圧縮室の容積を不必要に低減させることが回避され、圧縮効率の低下を防止することが可能となる。
以下、本発明に基づいた密閉型圧縮機の各実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、本実施の形態における密閉型圧縮機の一例として、上記背景技術において示したロータリー圧縮機に本願発明を適用した場合について説明する。
なお、ロータリー圧縮機の基本的構成は、図13および図14を用いて説明したロータリー圧縮機の構造と同様に、密閉容器であるケーシング1の内部に、圧縮要素7と駆動要素8とが収容され、クランク軸26の偏心軸部26bに挿着された回転ピストン19をシリンダ12に設けられたシリンダ室11に配置し、回転ピストン19に設けられた半径方向に延びるブレード21を、シリンダ12に形成されたブレード摺動溝12dに挿入するとともに、ブレード摺動溝12dの一部を構成するようにシリンダ12に設けられたブッシュ穴12eに配置されたブッシュ22によりブレード21を摺動及び揺動可能に挟持し、クランク軸26を軸心P回りに回転させて回転ピストン19をシリンダ室11で偏心回転させるとともに、ブレード21を摺動させつつ揺動させることで、シリンダ室11をブレード21により吸入室11aと圧縮室11bとに区画し、気体を吸入室11aに吸入する一方、圧縮室11bで圧縮する構成を備えている。
したがって、以降の説明においては、図13および図14を用いて説明したロータリー圧縮機の構造と同一または相当部分については、同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さないこととし、本発明の特徴的構成部分のみを詳細に説明することとする。また各実施の形態の説明には、発明の特徴をより明確に示す観点から、図14に示したシリンダ12の断面構造を簡略的に図示した模式図を用いることとする。
図1および図2を参照して、本実施の形態におけるロータリー圧縮機の特徴的部分について説明する。なお、図1は、本実施の形態におけるロータリー圧縮機に採用される間欠給油機構100の構成を示す図であり、具体的には、ブッシュ周りの、シリンダ12、ブッシュ22、および、ブレード21の構造を示す部分拡大図である。また、図2は、ブッシュ22およびブレード21の構造を示す分解斜視図である。
両図を参照して、本実施の形態におけるロータリー圧縮機に採用される間欠給油機構100において、シリンダ12には、潤滑油供給通路12xが設けら、一端はブッシュ穴12eの壁面に吐出口を有し、他端は貯溜空間10に連通している。ブッシュ22の圧縮室11b側に配置される半円筒ブロック22bには、一方の開口部が、潤滑油供給通路12xと連通可能となり、他方の開口部がブレード21に対向する第1給油路221が設けられている。
また、半円筒ブロック22bには、一方の開口部がブッシュ穴12eの摺動面に対向し、他方の開口部がブレード21に対向する第2給油路222が設けられている。本実施の形態においては、半円筒ブロック22bの上面に第1給油路221が設けられ、半円筒ブロック22bの下面に第2給油路222が設けられている。
ブレード21には、半円筒ブロック22bに設けられた第1給油路221と第2給油路222とを連通させる連通通路211が設けられている。本実施の形態においては、半円筒ブロック22bの上面に第1給油路221が設けられ、半円筒ブロック22bの下面に第2給油路222が設けられていることから、連通通路211は、ブレード21の側面において傾斜するように設けられている。
図1に示す状態は、潤滑油供給通路12xと第1給油路221とが連通し、連通通路211の上端と第1給油路221とが連通し、さらに、連通通路211の下端と第2給油路222とが連通した状態を示している。この状態は、潤滑油供給通路12xを通過した潤滑油は、図中の矢印で示すように、第1給油路221、連通通路211、および、第2給油路222を通過して、ブッシュ穴12eの摺動面に、潤滑油を供給することが可能な状態である。
図3および図4を参照して、上記構成からなる間欠給油機構100における、回転ピストン19のシリンダ室11での偏心回転に応じて、ブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態と、潤滑油の供給を遮断する状態とが選択される場合について説明する。なお、図3は、回転ピストン19のシリンダ室11での偏心回転角度が約0度(上死点位置)の状態を示し、図4は、回転ピストン19のシリンダ室11での偏心回転角度が約270度の状態を示している。
図3に示す状態においては、図1に示す状態が実現されている。その結果、潤滑油供給通路12x、第1給油路221、連通通路211、および、第2給油路222がすべて連通する状態となる。その結果、圧縮室11bの内圧とケーシング1内の内圧との差が、「圧縮室11bの内圧」<「ケーシング1内の内圧」の状態の場合には、ブッシュ穴12eの摺動面に、潤滑油を供給することが可能となる。
図4に示す状態においては、ブレード21の摺動及び揺動に伴い、ブレード21の位置がずれるとともに、ブッシュ22も回転していることから、第1給油路221、連通通路211、および、第2給油路222のすべてが連通しない状態となっている。したがって、この状態の場合には、ブッシュ穴12eの摺動面への潤滑油の供給が積極的に遮断される。
この構成からなる間欠給油機構100によれば、回転ピストン19のシリンダ室11で偏心回転角度に応じて、ブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態と、潤滑油の供給を遮断する状態とを選択することができる。
次に、ブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態と、潤滑油の供給を遮断する状態との選択について説明する。回転ピストン19のシリンダ室11での偏心回転タイミングが上死点位置(0度)を通過する過程において、シリンダ室11の圧縮ガスがケーシング1内に吐出される状態から、吸入圧力まで急峻に低下する。その結果、半円筒ブロック22bに加わる圧力の方向が、ケーシング1側に向かう方向から、圧縮室11bに向かう方向に急激に変化し、半円筒ブロック22bは、ブッシュ穴12eに衝突する状態となることから、半円筒ブロック22bがブッシュ穴12eに衝突する際には、潤滑油が十分供給されている必要がある。したがって、少なくとも回転ピストン19のシリンダ室11での偏心回転タイミングが上死点位置(0度)を通過する過程においては、ブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態が選択されていることが好ましい。一方、その後の回転においては、この供給された潤滑油により十分潤滑されるものと考えられる。
以下、ブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態と、潤滑油の供給を遮断する状態との具体的な偏心回転角度の範囲の実施例について説明する。
図5から図8を参照して、潤滑油をブッシュ穴12eの摺動面への供給する場合の、ブレード21、ブッシュ22、および、シリンダ12の相対位置関係について説明する。なお、図5は、ブレード回転角(θ1)、ブッシュ変位(h1)、および、ブレード変位(h2)の関係を示す拡大図であり、図6は、回転ピストンの偏心回転角度(deg)とブレード回転角(deg)との関係を示す図であり、図7は、回転ピストンの偏心回転角度(deg)とブッシュ変位(h1)の関係、および、回転ピストンの偏心回転角度(deg)とブレード変位(h2)との関係を示す図である。また、図8は、図7中のXで囲まれる領域の部分拡大図である。
また、各図においては、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が0度の場合を基準とし、ブレード回転角(θ1)は、回動中心Qを中心として、反時計回転方向への移動量を正、時計回転方向への移動量を負とする。また、ブッシュ変位(h1)においては、潤滑油供給通路12xからのずれ量を基準として、反時計回転方向へのずれ量を正とし、時計回転方向へのずれ量を負とする。さらに、ブレード変位(h2)は、ブレード21のシリンダ室11への突出量とする。
図5から図8を参照して、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が0度の場合には、図1および図3に示す状態が選択され、ブレード回転角(deg)、ブッシュ変位(h1)、および、ブレード変位(h2)がいずれも「0」であり、潤滑油供給通路12x、第1給油路221、連通通路211、および、第2給油路222がすべて連通する状態が選択される。また、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が180度の場合には、ブッシュ変位(h1)が「0mm」であることから、潤滑油供給通路12xと第1給油路221とが連通状態になるものの、ブレード変位(h2)は、最大値(約7.5mm)となるために、第1給油路221、連通通路211、および、第2給油路222は連通しない状態となり、潤滑油の供給は遮断された状態である。
次に、潤滑油の供給が遮断される状態は、潤滑油供給通路12xと第1給油路221との間、または、第1給油路221と連通通路211との間の少なくともいずれか一方の間の連通が切り離された場合に生じることとなる。一例としては、潤滑油供給通路12xと第1給油路221の溝幅が同じ場合に、ブッシュ変位(h1)がこの溝幅よりも大きくなると、通路が切り離されることとなる。同様に、第1給油路221と連通通路211の溝幅が同じ場合に、ブレード変位(h2)がこの溝幅よりも大きくなると、通路が切り離されることとなる。
図7に示すように、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が0度から約25度の間においては、ブッシュ変位(h1)の方がブレード変位(h2)よりも大きいが、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が約25度を超えると、ブレード変位(h2)の方がブッシュ変位(h1)よりも大きくなる。
ここで、図8を参照して、通路が切り離される状態の一例について説明する。回転ピストンの偏心回転角度(deg)が10度の場合には、ブッシュ変位(h1)は約0.18mm、ブレード変位(h2)は約0.05mmとなる。したがって、潤滑油供給通路12x、第1給油路221、連通通路211、および、第2給油路222の溝幅が、約0.18mmの場合であれば、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が約10度を超えた場合に、潤滑油供給通路12xと第1給油路221との間の通路の切り離され、潤滑油の供給を遮断することが可能となる。
このように、溝幅が約0.18mmの場合には、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が0度から約10度の間においてのみ、潤滑油供給通路12x、第1給油路221、連通通路211、および、第2給油路222がすべて連通する状態が選択され、ブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態が選択される。また、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が約10度から約360の間においては、第1給油路221と連通通路211との通路が切り離される結果、潤滑油の供給を遮断する状態が選択されることとなる。
次に、図9を参照して、通路が切り離される状態の他の例として、潤滑油供給通路12x、第1給油路221、連通通路211、および、第2給油路222の溝幅が2mmである場合について説明する。なお、図9は、図7と同じ、回転ピストンの偏心回転角度(deg)とブッシュ変位(h1)の関係、および、回転ピストンの偏心回転角度(deg)とブレード変位(h2)との関係を示す図である。
図9に示すように、溝幅が2mmの場合には、ブッシュ変位(h1)は、±2mm以下であるから、回転ピストンの偏心回転角度(deg)のすべての範囲において、潤滑油供給通路12xと第1給油路221との間は連通状態が維持されることとなる。一方、ブレード変位(h2)は、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が、約59度から約360度の間において2mmを超えることから、この回転ピストンの偏心回転角度(deg)においては、第1給油路221と連通通路211との間の通路が切り離されることとなる。
また、背景技術の図16を用いて説明したように、回転ピストン19の偏心回転角度(deg)が約220度から約360度の間においては、圧縮室11bの内圧の方がケーシング1内の内圧よりも高くなることから、潤滑油供給通路12xを介してブッシュ穴12eへの潤滑油の供給は行なわれない。
したがって、溝幅が2mmの場合には、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が0度から約59度の間においてのみ、潤滑油供給通路12x、第1給油路221、連通通路211、および、第2給油路222がすべて連通する状態が選択され、ブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態が選択される。
また、回転ピストンの偏心回転角度(deg)が約59度から約360度の間においては、第1給油路221と連通通路211との間の通路が切り離されることと、ブッシュ22周りの圧力差の関係とから、潤滑油の供給が遮断される状態が選択されることとなる。また、図10に示すように、偏心回転角度が約0から約220度の間の領域A1における斜線領域の面積のうち、59度から220度の間の領域A3に示す面積に相当する潤滑油の供給を遮断し、0度から約59度の間においてのみ、ブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油が供給されることになる。
以上のように、間欠給油機構100を採用した、ロータリー圧縮機によれば、回転ピストン19のシリンダ室11で偏心回転角度に応じてブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態と、潤滑油の供給を遮断する状態とが選択することが可能となる。
その結果、ブッシュ穴12eでのブッシュ22の摺動において、最も摺動条件が悪い時に十分な潤滑油が存在するように、ブッシュ穴12eに潤滑油を供給し、その後の回転においては、この供給された潤滑油により十分潤滑される場合には、積極的に潤滑油の供給を遮断する状態にすることで、ブッシュ穴12eへの不必要な潤滑油の供給を抑制することができる。
これにより、シリンダ12に設けられた潤滑油供給通路12dを介したブッシュ穴12eへの潤滑油の供給の最適化が図られ、圧縮室12bの容積を不必要に低減させことを回避し、圧縮効率の低下を防止することが可能となる。
なお、上記実施の形態における間欠給油機構100においては、具体的なブッシュ22周りの圧力差に関係なく、回転ピストン19のシリンダ室11での偏心回転角度に応じて、ブッシュ穴12eとブッシュ22との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態と、潤滑油の供給を遮断する状態とが選択される構成が採用されている。しかし、ロータリー圧縮機の運転開始直後等においては、ケーシング1内の圧力が十分に上昇していないため、半円筒ブロック22bのブッシュ穴12eへの衝突は、発生しないと考えられる。このような場合には、ブッシュ穴12eへの潤滑油の供給は不要である。
そこで、ケーシング1の内圧と吸入室11aに導入される作動流体の圧力との圧力差が、所定の圧力を超えた場合に、上述した潤滑油供給通路12xを閉状態から開状態にする開閉弁をさらに備える構成を採用することも可能である。具体的な構成を、図11および図12に示す。図11は、図3と同様に、回転ピストン19のシリンダ室11での偏心回転角度が約0度の状態を示す断面図であり、図12は、潤滑油供給通路12xの途中領域に設けられる開閉弁12gの構成を示す拡大断面模式図である。
両図を参照して、シリンダ12には、一端が吸入管路12aに向けて開口し、他端が開閉弁12gに連結される補助通路12fが設けられている。開閉弁12gは、潤滑油供給通路12xの途中領域に設けられる弁体121と、この弁体121により潤滑油供給通路12xを閉状態とする位置と、開状態とする位置との間を移動可能なように、弁体121を収容する弁体収容領域123と、弁体121に対して潤滑油供給通路12xを閉じる方向に付勢する力を与える弾性部材122とを有している。さらに、弁体収容領域123には、補助通路12fの他端が連結される。
開閉弁12gにおいては、潤滑油供給通路12xに到達するケーシング1の内圧が低い状態においては、弾性部材122による付勢力により、弁体121が潤滑油供給通路12xを閉ざす状態となる。一方、ケーシング1の内圧が高圧となり、吸入管路12aに導入される作動流体の圧力との圧力差が一定以上になる場合には、弁体121は、弾性部材122による付勢力に対抗して移動し、潤滑油供給通路12xを開放する状態となる。
このように、ケーシング1の内圧と吸入管路12aに導入される作動流体の圧力差が、所定の圧力を超えた場合に、潤滑油供給通路12xを閉状態から開状態にする開閉弁12gを潤滑油供給通路12xの途中領域に設けることで、ブッシュ22に対して潤滑油が必要とされるときにのみ、潤滑油をブッシュ穴12eに供給することが可能となる。
なお、上記各実施の形態にける構成は、特に、近年注目を浴びている作動冷媒として、CO冷媒を用いる場合に有利である。CO冷媒は、従来の作動流体に比べてより高圧状態になりやすいことから、本実施の形態に示すような、間欠給油機構100を設けることで、ブッシュ穴12eへの不必要な潤滑油の供給をより効果的に抑制することができるからである。
また、上記各実施の形態においては、ロータリー圧縮機に本発明を適用した場合について説明しているが、本発明に基づく構造は、ロータリー圧縮機だけでなく、その他の同様の圧縮要素構造を有する密閉型圧縮機に広く採用することが可能である。
したがって、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
この発明に基づいた実施の形態におけるロータリー圧縮機に採用される間欠給油機構の構成を示す図である。 この発明に基づいた実施の形態におけるロータリー圧縮機に採用される間欠給油機構の、ブッシュおよびブレードの構造を示す分解斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態におけるロータリー圧縮機の回転ピストンのシリンダ室での偏心回転角度が約0度の状態を示す断面模式図である。 この発明に基づいた実施の形態におけるロータリー圧縮機の回転ピストンのシリンダ室での偏心回転角度が約270度の状態を示す断面模式図である。 この発明に基づいた実施の形態におけるロータリー圧縮機のブレード回転角、ブッシュ変位、および、ブレード変位の関係を示す拡大図である。 この発明に基づいた実施の形態におけるロータリー圧縮機の、回転ピストンの偏心回転角度とブレード回転角との関係を示す図である。 この発明に基づいた実施の形態におけるロータリー圧縮機の、回転ピストンの偏心回転角度とブッシュ変位の関係、および、回転ピストンの偏心回転角度とブレード変位との関係を示す第1図である。 図7中のXで囲まれる領域の部分拡大図である。 この発明に基づいた実施の形態におけるロータリー圧縮機の、回転ピストンの偏心回転角度とブッシュ変位の関係、および、回転ピストンの偏心回転角度とブレード変位との関係を示す第2図である。 この発明に基づいた実施の形態におけるロータリー圧縮機における回転ピストンの偏心回転角度(横軸)と圧縮室内圧(縦軸)との関係を示す図である。 この発明に基づいた他の実施の形態におけるロータリー圧縮機における、回転ピストンのシリンダ室での偏心回転角度が約0度の状態を示す断面図である。 この発明に基づいた他の実施の形態におけるロータリー圧縮機における、潤滑油供給通路の途中領域に設けられる開閉弁の構成を示す拡大断面模式図である。 背景技術におけるロータリー圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。 図13中XIV−XIV線矢視断面図である。 背景技術におけるロータリー圧縮機のブッシュ周りの部分拡大断面図である。 背景技術における回転ピストンの偏心回転角度(横軸)と圧縮室内圧(縦軸)との関係を示す図である。
符号の説明
1 ケーシング、2 中間筒体、3 上蓋、4 下蓋、5 吸入管、6 吐出管、7 圧縮要素、8 駆動要素、9 油溜め部、10 貯溜空間、11 シリンダ室、11a 吸入室、11b 圧縮室、12 シリンダ、12a 吸入管路、12b 吐出口、12c 凹部、12d ブレード摺動溝、12e ブッシュ穴、12f 補助通路、12g 開閉弁、12x 潤滑油供給通路、13 フロントヘッド、13a,14a 軸受部、14 リアヘッド、15 ボルト、16 マフラー部材、17 吐出弁、18 ピン、19 回転ピストン、20 ローラ、20a 挿着孔、21 ブレード、22 ブッシュ、22a,22b 半円筒ブロック、24 ステータ、25 ロータ、26 クランク軸、26a 油通路、26b 偏心軸部、27 油ポンプ、121 弁体、122 弾性部材、123 弁体収容領域、211 連通通路、221 第1給油路、222 第2給油路、O 潤滑油、P 軸心、Q 回動中心。

Claims (7)

  1. 密閉容器(1)の内部に、圧縮要素(7)と駆動要素(8)とが収容され、クランク軸(26)の偏心軸部(26b)に挿着された回転ピストン(19)をシリンダ(12)に設けられたシリンダ室(11)に配置し、前記回転ピストン(19)に設けられた半径方向に延びるブレード(21)を、前記シリンダ(12)に形成されたブレード摺動溝(12d)に挿入するとともに、前記ブレード摺動溝(12d)の一部を構成するように前記シリンダ(12)に設けられたブッシュ穴(12e)に配置されたブッシュ(22)により前記ブレード(21)を摺動及び揺動可能に挟持し、前記クランク軸(26)を軸心(P)回りに回転させて前記回転ピストン(19)をシリンダ室(11)で偏心回転させるとともに、前記ブレード(21)を摺動させつつ揺動させることで、前記シリンダ室(11)をブレード(21)により吸入室(11a)と圧縮室(11b)とに区画し、気体を吸入室(11a)に吸入する一方、圧縮室(11b)で圧縮する密閉型圧縮機であって、
    前記シリンダ(12)と前記ブッシュ(22)とには、前記回転ピストン(19)のシリンダ室(11)での偏心回転角度に応じて、前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態と、潤滑油の供給を遮断する状態とが選択される、間欠給油機構(100)が設けられる、密閉型圧縮機。
  2. 前記間欠給油機構(100)は、
    前記回転ピストン(19)のシリンダ室(11)での偏心回転角度が、上死点位置から所定角度回転位置までの間、前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給が可能な状態が選択される、請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給が可能な状態は、前記回転ピストン(19)のシリンダ室(11)での偏心回転角度が、約0度〜約59度の間である、請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記間欠給油機構(100)は、
    前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給が可能な状態が選択された状態において、前記密閉容器(1)の内圧と前記圧縮室(11b)の内圧との圧力差が、所定の圧力を超えた場合に、前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする、請求項2または3のいずれかに記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記間欠給油機構(100)は、
    前記シリンダ(12)に設けられ、前記ブッシュ穴(12e)の壁面に吐出口を有する潤滑油供給通路(12x)と、
    前記ブッシュ(22)に設けられ、前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給が可能な状態において、一方の開口部が、前記潤滑油供給通路(12x)と連通可能となり、他方の開口部が前記ブレード(21)に対向する第1給油路(221)と、
    前記ブッシュ(22)に設けられ、一方の開口部が前記ブッシュ穴(12e)の摺動面に対向し、他方の開口部が前記ブレード(21)に対向する第2給油路(222)と、
    前記ブレード(21)に設けられ、前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給が可能な状態において、前記第1給油路(221)と前記第2給油路(222)とを連通させる連通通路(211)と、
    を有する、請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記第1給油路(221)、前記第2給油路(222)、および、前記連通通路(211)は、前記回転ピストン(19)のシリンダ室(11)での偏心回転角度が、上死点位置において、前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給が可能となり、前記回転ピストン(19)のシリンダ室(11)での偏心回転角度が所定角度回転した後に、前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給を遮断する位置にそれぞれ設けられる、請求項5に記載の密閉型圧縮機。
  7. 前記ブッシュ穴(12e)と前記ブッシュ(22)との摺動面に対して潤滑油の供給を可能とする状態において、
    前記間欠給油機構(100)は、
    前記密閉容器(1)の内圧と前記吸入室(11a)に導入される作動流体の圧力との圧力差が、所定の圧力を超えた場合に、前記潤滑油供給通路(12x)を閉状態から開状態にする開閉弁(12g)を備える、請求項6に記載の密閉型圧縮機。
JP2007303260A 2007-11-22 2007-11-22 密閉型圧縮機 Withdrawn JP2009127517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007303260A JP2009127517A (ja) 2007-11-22 2007-11-22 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007303260A JP2009127517A (ja) 2007-11-22 2007-11-22 密閉型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009127517A true JP2009127517A (ja) 2009-06-11

Family

ID=40818694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007303260A Withdrawn JP2009127517A (ja) 2007-11-22 2007-11-22 密閉型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009127517A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013139729A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Daikin Industries Ltd 回転式圧縮機
JP2013139720A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Daikin Industries Ltd 回転式圧縮機
CN104583599A (zh) * 2012-08-20 2015-04-29 大金工业株式会社 回转式压缩机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013139729A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Daikin Industries Ltd 回転式圧縮機
JP2013139720A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Daikin Industries Ltd 回転式圧縮機
CN104583599A (zh) * 2012-08-20 2015-04-29 大金工业株式会社 回转式压缩机
EP2894340A4 (en) * 2012-08-20 2016-06-01 Daikin Ind Ltd ROTARY COMPRESSOR

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4862925B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP2010190040A (ja) 密閉型圧縮機
JP2009097486A (ja) 圧縮機
JP5370450B2 (ja) 圧縮機
JPWO2002061285A1 (ja) スクロール圧縮機
JP2009127517A (ja) 密閉型圧縮機
JP2008163874A (ja) ロータリー圧縮機
KR20210012231A (ko) 로터리 압축기
WO2009090888A1 (ja) 回転式流体機械
WO2021124852A1 (ja) 圧縮機
JP6700691B2 (ja) 電動圧縮機
JP2013072362A (ja) 圧縮機
KR100608867B1 (ko) 고압식 스크롤 압축기의 냉매유로구조
JP4613908B2 (ja) ロータリー圧縮機
JP3574904B2 (ja) 密閉式容積形圧縮機
WO2021124853A1 (ja) 圧縮機
JP6005260B2 (ja) ベーン型圧縮機
WO2024122093A1 (ja) 両回転式スクロール型圧縮機
JP2019056336A (ja) スクロール型流体機械
JP2009150304A (ja) 密閉型圧縮機
JP2006170213A (ja) 回転式流体機械
JP2006170213A5 (ja)
JP2017008819A (ja) 回転式圧縮機
JP5282698B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP2024080890A (ja) 両回転式スクロール型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110201