JP2009124524A - 撮像装置および撮像画素データ補正方法並びにプログラム - Google Patents

撮像装置および撮像画素データ補正方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画素共有画素技術を適用した固体撮像素子の同じ色光用の画素からの撮像画素データについての補正を適切に行える撮像装置を提供する。
【解決手段】2次元アレイ状に配列される複数の画素を、画素の配列パターンが同一となる所定の複数個の画素ずつを1組みとし、各1組みを構成する前記所定の複数個の画素に対して画素構成に必要な回路を共有する構成とされた撮像面を備える固体撮像素子を備える。光学系を通じて画素に入射する同一の色光毎に、撮像画素データについて、補正制御信号に基づいて所定の補正を行う補正手段と、同一の色光毎についての補正制御信号を、各1組みを構成する所定の複数個の画素の、配列パターン内における各画素位置の違いに応じて、それぞれ算出して、補正手段に供給する補正制御信号算出手段とを設ける。
【選択図】図7

Description

この発明は、例えばCMOSイメージセンサなどの固体撮像素子を備える撮像装置、および、当該撮像装置からの撮像画素データの補正方法並びに当該補正方法を実行するプログラムに関する。
例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの固体撮像素子は、光電変換素子を含む画素セルの上方に色フィルタ、さらにその上に集光用のマイクロレンズが積層された構造となっている。そして、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像装置においては、マイクロレンズの前に撮影レンズなどのレンズ系が設けられ、2次元アレイ状に複数の画素が配列されている固体撮像素子の撮像面に被写体像が結像される構成とされる。
ところで、一般的に、撮像装置においては、固体撮像素子の撮像面への入射光量が、レンズ系を起因として、固体撮像素子の撮像面の中央部より、撮像面の周辺部が低下するため、画像の中央部に比べ、画像の周辺部が暗くなるシェーディングと呼ばれる感度むら(不均一性)の現象が生じることが知られている。
このシェーディングは、主として、固体撮像素子の撮像面の前面側に設けられたマイクロレンズと撮影レンズとの光学的な関係により発生する。例えば、撮影レンズを通過した光線は、撮像面の周辺ほど、斜めに入射するようになるので、撮像面において撮影レンズの光軸から離れた周辺部分の領域では、画素の感光部(画素セル)に対し、本来の入射光線の一部しか入射しないようになり、光量が低下し、シェーディングが発生する。シェーディング現象は、固体撮像素子の撮像面上の画素位置の、撮像面と撮影レンズの光軸とが交わる位置(通常、撮像面の中心位置)からの距離に比例して発生する。つまり、撮影レンズの光軸中心位置からのずれに応じて光量が低下するたシェーディングが発生する。
このようなシェーディングを補正するために、一般には、上記撮像素子からの撮像画素信号に対し、光軸中心からの距離に応じて求めた補正係数を画素値に乗じたり、補正係数からゲインを調整したりなどして、電気的に補正することが行われている(例えば特許文献1(特開2007−36696号公報)参照)。
シェーディング補正方法の例として、特許文献1では、光軸中心からの距離に応じて、記憶装置に記憶された補正データを読み出し、ゲイン調整を行い、補正を行う方法が示されている。また、撮像平面を上、下、左、右の4つの領域に分割し、各領域に対し重み付け付加、座標シフト、さらに回転処理を施し、光軸に対し正対せず角度を持ったような回転形状のシェーディング特性の補正を可能な方法もある。
ところで、近年、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ用に用いられるCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの固体撮像素子には、一層の高画素数化と小型化が同時に要求されている。小型化を保ちつつ高画素数化を進めると、当然のことながら1画素あたりの面積が小さくなるために画素感度の減少が懸念される。
この問題を解決するために、従来は、回路・配線レイアウトの工夫あるいは製造プロセスの進化等によって、固体撮像素子の画素構成(フォトダイオードと、増幅トランジスタやリセットトランジスタなどを含む周辺回路からなる)におけるフォトダイオード部の占める割合をできるだけ大きくすることで、高画素数化と小型化の両立を図ってきた。
しかしながら、固体撮像素子に対する近年の高画素数化と小型化の要求はますます強まり、同時に低照度における高画質化も注目されてきており、もはや上記対応だけでは、画質として満足できる画素感度を得る固体撮像素子を提供することが事実上不可能になってきている。
そこで、固体撮像素子におけるこの問題を回避するための技術として、画素を構成するために必要な回路の一部分、例えば増幅用トランジスタやリセット用トランジスタを、水平方向および/または垂直方向に隣接または近接する複数の画素の間で共有させることにより、1画素当たりの回路(配線を含む)を減らし、その減らした分だけ受光用フォトダイオードに割り当てる面積を大きくして、画素の感度を稼ぐ技術が注目されている(以降、この技術を画素共有技術と呼ぶ)。
例えば特許文献2(特許第3838665号公報)では、画素からの画素データの読出しに必要な増幅用トランジスタおよびリセット用トランジスタを、隣接する2個の画素で共有化し、当該増幅用トランジスタおよびリセット用トランジスタに接続されている2個の画素を時間をずらして順に選択することで、それぞれの画素から画素データを読み出すことで、1画素あたりのトランジスタ数を削減し、その分をフォトダイオードの面積に回すことで、画素の感度向上を実現する画素共有技術が開示されている。
ところで、画素共有技術を用いない一般的な固体撮像素子は、全ての画素が画一的に構成されるのが通常である。すなわち、一般的な固体撮像素子の画素構成は、画面のどの位置の画素をみても常に同じである。このため、一般的な固体撮像素子では、画素毎のフォトダイオードの、半導体構造上の周辺環境も、全ての画素で同じとなり、製造上のバラツキの要因を除けば、基本的には、光学的特性は全画素で共通といえる。
しかしながら、上記特許文献2を始めとする「画素共有技術」を適用した固体撮像素子では、隣接あるいは近接する複数の画素間で回路を共有利用させるために、回路を共有する複数の画素を一つの単位として考えた場合には、当該単位は全て同じ構成となるが、当該単位内の各画素においては、当該単位内における画素配列位置により、半導体構造上の周辺環境が異なる。このために、画素共有技術を用いる固体撮像素子では、回路を共有する複数の画素の配列パターンに応じた繰り返しパターンをもって回路レイアウトが形成されることになる。
すなわち、回路を共有する複数の画素を単位としたとき、固体撮像素子上では、当該単位が、水平方向および垂直方向に、複数個、繰り返し配列されるものであるが、それら複数個の単位において、単位内の複数の画素の配列パターン上で同じ位置になる画素は、そのフォトダイオードの、半導体構造上の周辺環境配置は同一のものとなるため、光学的特性も揃うことになる。
しかし、回路を共有する複数の画素単位内の、当該画素の配列パターン上で異なる位置になる画素間、すなわち、前記単位内の隣接画素または近接画素間では、回路・レイアウトが異なるため、画素のフォトダイオードの半導体構造上の周辺環境配置も異なり、それら画素の画素特性がそれぞれ異なったものになることは避けられない。
このため、「画素共有技術」を適用した固体撮像素子で、全画面均一の被写体を撮像したとしても、前記単位内の隣接画素間で画素データ出力値が異なることになり、最終出力画像の品質が著しく低下してしまうという問題が発生する。
以上のような画素共有技術にまつわる上記の問題を、回避するために、従来は、
A.画素レイアウトの工夫により、できるだけ光学的不均一性を軽減する
B.光学的不均一性が発生しても、出力画像に影響を与えないような組み合わせで画素共有させる
といった、固体撮像装置側の画素構造を工夫した技術が、特許文献3(特開2004−172950号公報)、特許文献4(特開205−110104号公報)、特許文献5(特開2006−73733号公報)、特許文献6(特開2006−157953号公報)など、多数開示されている。
上記の特許文献は、次の通りである。
特開2007−142697号公報 特許第3838665号公報 特開2004−172950号公報 特開205−110104号公報 特開2006−73733号公報 特開2006−157953号公報
前述した特許文献1に開示されているシェーディングの補正技術においては、記憶装置には、モノクローム(単色)の画像の場合であれば、シェーディング補正のための1セットの補正データが記憶され、また、カラー画像の場合であれば、各色光毎に、シェーディング補正のための1セットの補正データ(したがって、カラー用の色光数に応じた複数セットのシェーディング補正のための補正データ)が記憶される。
そして、各色光用(モノクロームの場合の単色を含む。また、単色には、輝度値(明暗信号)のみの場合、つまり、いわゆる白黒の場合を含むものとする。この明細書において、以下同じ)の画素の光軸中心からの距離に応じて、記憶装置に記憶された当該色光用の補正係数算出テーブル(白黒のモノクロームの場合を含む。この明細書において、以下同じ)から補正データを読み出し、ゲイン調整を行い、補正を行うようにしている。
つまり、全画面に渡って、各色光用の画素におけるシェーディング特性が、それぞれ同じ特性を備えているという大前提の元で成り立つものである。
このため、上述した画素共有技術を適用した固体撮像装置においても、上記の特許文献2〜6に開示されている技術を用いて、共有画素のそれぞれについての画素特性のばらつきをなくすようにする必要がある。
しかしながら、前述したように、上記特許文献3〜6などに開示されている技術は、いずれも、固体撮像素子側の画素構造を工夫したものである。このため、例えば、上記Aによる画素構造の工夫では、回路を共有する複数の画素(以下、回路を共有する複数の画素を共有画素と称する)の光学的不均一性を軽減させることはできても、完全になくすことはできない。
したがって、画素共有技術を適用した固体撮像装置においては、従来は、共有画素を構成する複数の画素のそれぞれの画素特性のばらつきのために、上述したような従来のシェーディング補正技術を用いたとしても完全に補正することができず、その結果、補正後の信号にもある程度のレンズシェーディングが残り、出力画質を悪化させるという問題があった。
また、共有画素のそれぞれについての画素特性のばらつきをなくすようにする、上記Aの方法または上記Bの方法のいずれの場合も、画素構成、レイアウト、あるいは、画素データの読出し構成にまで、固体撮像素子に対して、大きな制約を課すことになり、延いては、当該AまたはBの方法を適用した固体撮像素子の出力を処理する撮像装置全体に対しても大きな制約を課すことになってしまうという問題もある。
同じ色光用の画素からの撮像画素データを補正する場合には、上述したシェーディングに限らず、一般的に、同じ特性として、全て同じ補正特性により補正するのが通常であり、共有画素技術を用いた固体撮像素子からの撮像画素データについての補正を行う場合には、上述したシェーディングの場合と同様の問題が残る。
この発明は、上記の問題点にかんがみ、固体撮像素子側の画素構造を工夫するのではなく、画素共有技術を適用した固体撮像素子の同じ色光用の画素からの撮像画素データについての補正を適切に行うことにより、出力画質への影響を、より軽減することができるようにした撮像装置および撮像画素データ補正方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、
2次元アレイ状に配列される複数の画素を、画素の配列パターンが同一となる所定の複数個の画素ずつを1組みとし、各1組みを構成する前記所定の複数個の画素に対して画素構成に必要な回路を共有する構成とされた撮像面を備える固体撮像素子と、
光学系を通じて画素に入射する同一の色光毎に、前記画素からの撮像画素データについて、補正制御信号に基づいて所定の補正を行う補正手段と、
前記同一の色光毎についての前記補正制御信号を、前記各1組みを構成する前記所定の複数個の画素の、前記配列パターン内における各画素位置の違いに応じて、それぞれ算出して、前記補正手段に供給する補正制御信号算出手段と、
を備える撮像装置を提供する。
上述の構成のこの発明による撮像装置においては、画素の配列パターンが同一となる所定の複数個の画素ずつを1組みとして、これを共有画素とする。そして、この発明による撮像装置の補正制御信号生成手段は、同一の色光用画素であっても、共有画素の配列パターン内における各画素位置の違いに応じて異なる補正制御信号を生成する。
そして、補正手段は、補正制御信号生成手段で生成された、配列パターン内において対応する画素位置の画素データについての補正制御信号を用いて、各画素データについての補正処理を行う。これにより、共有画素を構成する複数個の画素のそれぞれにおける、その配列パターンに応じた画素位置に基づく画素特性の不均一性が補正されて、軽減される。
この発明によれば、画素の配列パターンが同一となる所定の複数個の画素ずつを1組みとして、これを共有画素とする固体撮像素子からの撮像データについて、同一の色光毎についての補正制御信号を、共有画素の、前記配列パターン内における各画素位置の違いに応じて、それぞれ生成して、補正手段に供給するようにするので、画素共有画素技術を適用した固体撮像素子を用いる撮像装置においても、適切な補正ができて、出力画質への影響を、より軽減することができる。
以下、この発明による撮像装置の実施形態を、図を参照しながら説明する。
図1は、この実施形態の撮像装置10の要部の構成例を示すブロック図であり、撮像レンズを備える光学系1と、固体撮像素子の例としてのCMOSイメージセンサ2と、アナログ信号処理部3と、デジタル信号処理部4と、カメラ制御マイクロコンピュータ(マイクロコンピュータはマイコンと略称する)5と、手ぶれセンサ6と、レンズ駆動用ドライバ部7と、ヒューマンインターフェースマイコン8と、ユーザーインターフェース9とを備えている。
光学系1は、手ぶれを補正するために撮像レンズを位置調整するためのアクチュエータを備える。このアクチュエータは、レンズ駆動用ドライバ部7からのレンズ駆動信号により駆動制御される。レンズ駆動用ドライバ部7は、カメラ制御マイコン5からの制御に基づき、レンズ駆動信号を生成して、アクチュエータを駆動制御する。
また、この実施形態の撮像装置におけるレンズ系1は、焦点距離を短焦点側(広角側)から長焦点側(望遠側)まで可変することができるズーム機構を含んでいる。レンズ駆動用ドライバ部7は、カメラ制御マイコン5から受け取ったズーム制御信号により光学系1のズーム機構を制御するようにする。
CMOSイメージセンサ2は、水平方向および垂直方向に多数個の画素が配列されたものであると共に、画素共有技術が適用されたものであり、また、カラー画像を得るために、色フィルタが、光入射側に配置されているものである。
図2は、このCMOSイメージセンサ2の撮像面における画素配列および色フィルタ配列の例を示すものである。図2(A)は、いわゆるベイヤー配列を示すもので、矩形の画素Psが、水平方向および垂直方向に多数個配列されると共に、1つ置きの水平方向の画素の行では、赤Rと緑Gの色フィルタが、交互に画素に対向するように配され、残りの1つ置きの水平方向の画素の行では、青Bと緑Gの色フィルタが、交互に画素に対抗するように配され、かつ、赤Rと青Bの色フィルタが配される画素が、垂直方向の画素の1列に含まれないように配されたものである。
図2(B)および(C)は、ひし形形状の画素Pdを、水平方向および垂直方向に多数個、配列したものである。これは、見かけ上の画素ピッチを、水平方向および垂直方向において、図2(A)のベイヤー配列の場合よりも短くすることができる画素配置例である。ただし、図示のように、色フィルタの配置が、図2(B)と図2(C)とで異なるものである。
すなわち、図2(B)の画素配列例では、1つ置きの水平方向の画素の行では、赤Rと青Bの色フィルタが交互に画素に対向し、かつ、赤Rと青Bの色フィルタが、垂直方向にも交互に画素に対向するように配されると共に、残りの1つ置きの水平方向の画素の行では、緑Gの色フィルタのみが、画素に対向するように配されたものである。
そして、図2(C)の画素配列例は、1つ置きの水平方向の画素の行では、赤Rと緑Gの色フィルタが交互に画素に対向するように配された行と、青Bと緑Gの色フィルタが交互に画素に対向するように配された行とが1行置きになるようにされると共に、残りの1つ置きの水平方向の画素の行では、緑Gの色フィルタのみが、画素に対向するように配され、かつ、赤Rと青Bの色フィルタが配される画素が、垂直方向の画素の1列に含まれないように配されたものである。
以上は、いわゆる単板の固体撮像素子の構成の場合の例であるが、図2(D)および図2(E)に示すように、赤R、緑G、青Bのそれぞれの色光毎に、1個の固体撮像素子、すなわち、赤色光用固体撮像素子Ir,緑色光用固体撮像素子Ig,青色光用固体撮像素子Ibが設けられる3板の構成とするようにすることもできる。図2(D)は、図2(A)の場合と同様に、矩形の画素が水平方向および垂直方向に多数個配列される固体撮像素子が用いられる場合であり、また、図2(E)は、図2(B),(C)の場合と同様に、ひし形の画素が水平方向および垂直方向に多数個配列される固体撮像素子が用いられる場合である。
ここで、赤Rの色フィルタが対向された画素は、赤色光用の画素であり、青Bの色フィルタが対向された画素は、青色光用の画素であり、緑Gの色フィルタが対向された画素は、緑色光用の画素である。図2において、R,G,Bは、各色フィルタのみではなく、各色光用の画素をも示しているものとする。
なお、この例のようなカラー撮像素子ではなく、白黒用撮像素子の場合には、白黒光用の画素には色フィルタは対向して設けられないのは言うまでもない。また、図2(D)や図2(E)のような3板のイメージセンサの場合には、各色光用の固体撮像素子Ir,Ig,Ibのそれぞれの撮像面の全ての画素に対して、1色の色フィルタが対向して設けられることになる。いずれも、この発明の対象となるものである。
この例のCMOSイメージセンサ2としては、図2(A)〜(E)のいずれの構成とすることも可能であるが、以下に説明するこの実施形態では、説明の簡単のため、図2(A)のベイヤー配列の場合とする。
そして、この実施形態では、CMOSイメージセンサ2からの出力は、例えば1チャンネルとされる。このCMOSイメージセンサからの1チャンネル読み出しの方法は、図3に示すような形で行われるものとする。つまり、図3に示すように、CMOSイメージセンサの多数の画素Psについて、その1行ずつ、左から順に一つのチャンネルで撮像画素データを順次に読み出し、1画面に渡って横方向に走査していき、1水平ライン分の全てを読み終えたところで次の行に移り、同様に横方向に走査しながら1画面全部を読み出していく。
したがって、この例の場合、CMOSイメージセンサ2からの出力画素シーケンスは、画素配列を横方向に走査した順番そのものとなる。
一般に、CMOSイメージセンサは、上述した1チャンネル読み出しだけでなく、多チャンネルの並列読み出しにも適しているが、この発明は、こういった読出し方式に本質的に左右されるものではない。そして、この実施形態においては、説明の都合上、読み出しについては図3に示したような読み出しシーケンスの場合の例について説明するが、もちろん、この発明の適用は、この読み出し形式に限ったものではなく、以下に説明する実施形態を、適宜、他の読み出し形式に適用することができる。
この実施形態のCMOSイメージセンサ2は、前述した画素共有技術が適用された画素構造となっている。図4(A)、図4(B)および図4(C)として、ベイヤー配列の場合における共有画素の配列パターンの3つの例を示す。
図4(A)、図4(B)および図4(C)のそれぞれにおいて、上段は、CMOSイメージセンサ2における共有画素の配列パターンを示しており、図上、太線で結んだ複数個の画素が共有画素である。
図4(A)、図4(B)および図4(C)のそれぞれにおいて、中段は、共有画素の画素配列パターン内における各画素位置毎の識別子(共有画素ID(Identification)と称することとする)を示している。
また、図4(A)、図4(B)および図4(C)のそれぞれにおいて、下段は、CMOSイメージセンサ2からの出力画素シーケンスを共有画素IDで表したものである。この下段の共有画素IDの出力シーケンスは、共有画素の配列パターンにのみ着目した場合であり、各画素に対応する色フィルタの違いについては、ここでは考慮していない。なお、当該下段の記載において、1H,2H,3H、・・・におけるHは、水平方向の行、つまり水平ラインを表している。
図4(A)の例は、垂直方向の2個の画素が共有画素とされる場合である。すなわち、この例においては、互いに隣接する2水平ラインの上下の2画素が共有画素となる。そして、共有画素関係を構成する隣接する2水平ラインのうちの第1の水平ライン(1H目、3H目、5H目、・・・)では、赤色光用の画素Rと、緑色光用の画素Gとが、交互に出現するものであり、また、共有画素関係を構成する隣接する2水平ラインのうちの第2の水平ライン(2H目、4H目、6H目、・・・)では、青色光用の画素Bと、緑色光用の画素Gとが、交互に出現するものである。この例では、各色光をも考慮して共有画素IDを定める。
したがって、共有画素IDは、図4(A)の中段に示すように、第1の水平ライン(1H目、3H目、5H目、・・・)では、赤色光用の画素Rに、ID「0」を割り当て、緑色光用の画素Gに、ID「1」を割り当てて、「0」と「1」とが交互に出現するものとなる。
また、第2の水平ライン(2H目、4H目、6H目、・・・)では、緑色光用の画素Gに、ID「2」を割り当て、青色光用の画素Bに、ID「3」を割り当てて、「2」と「3」とが交互に出現するものとなる。
したがって、共有画素IDで表わされる画素出力シーケンスは、図4(A)の下段に示すように、1H目、3H目、5H目、・・・の奇数水平ラインでは、「0」と「1」とが交互に出現し、2H目、4H目、6H目、・・・の偶数水平ラインでは、「2」と「3」とが交互に出現するものとなる。
図4(B)の例は、図4(A)の例と同様に、垂直方向の2個の画素が共有画素とされる場合であるが、この例の場合には、水平方向の1画素毎に、共有画素を構成する画素が、垂直方向に1画素分ずれた画素位置のものとされている。この例においても、各色光をも考慮して共有画素IDを定めるには、図4(A)の例の場合と同様の4種のID「0」、「1」、「2」、「3」を割り当てることになる。
したがって、共有画素IDは、図4(B)の中段に示すように、図4(A)の例の場合と全く同様に各色光用画素に割り当てられ、共有画素IDで表わされる画素シーケンスも、図4(B)の下段に示すように、図4(A)の場合と全く同様とされる。
図4(C)の例は、垂直方向の4個のジグザグの配置位置の画素が、共有画素とされる場合である。すなわち、共有画素を構成する4個の画素は、4水平ラインに跨ったものとなる。
そして、共有画素IDは、図4(C)の中段に示すように、この例の場合には、同じ赤色光用の画素Rであっても、共有画素として、異なる2水平ライン(4水平ラインの第1水平ラインと第3水平ライン)位置の2個が含まれるので、これら2個の赤色光用の画素Rに対して、ID「0」とID「4」の2個が割り当てられ、また、同様に、同じ赤色光用の画素Rであっても、共有画素として、異なる2水平ライン(4水平ラインの第2水平ラインと第4水平ライン)位置の2個が含まれるので、これら2個の青色光用の画素Bに対して、ID「3」とID「7」の2個が割り当てられる。
そして、同じ緑色光用の画素Gは、共有画素を構成する4水平ラインのすべてに跨った位置の4個が含まれるので、これら4個の緑色光用の画素Gに対して、ID「1」とID「2」とID「5」とID「7」との4個が割り当てられる。
したがって、共有画素IDで表される画素出力シーケンスは、図4(C)の下段に示すように、共有画素を構成する4水平ラインの第1水平ラインでは、ID「0」とID「1」とが交互に出現し、前記4水平ラインの第2水平ラインでは、ID「2」とID「3」とが交互に出現し、前記4水平ラインの第3水平ラインでは、ID「4」とID「5」とが交互に出現し、前記4水平ラインの第4水平ラインでは、ID「6」とID「7」とが交互に出現するものとなり、かつ、これが4水平ライン毎に、繰り返しが出現するものとなる。
この実施形態のCMOSイメージセンサ2における共有画素配列パターンとしては、図4(A),(B),(C)のいずれであってもよく、この実施形態では、CMOSイメージセンサ2は、例えば図4(A)の共有画素配列パターンの共有画素を備える構成とされる。
そして、光学系1に入射した光は、上述したような構成のCMOSイメージセンサ2において、光電変換された後に、電気信号として、すなわち、撮像画素データとして出力される。CMOSイメージセンサ2は、カメラ制御マイコン5からの制御信号により、読み出し開始/停止制御および読み出し位置制御などを行う。
このCMOSイメージセンサ2からの、この例においては、1チャンネルの出力撮像画素データは、アナログ信号処理部3に供給されて、サンプルホールド、自動利得制御などの処理がなされた後、A/D(アナログ−デジタル)変換されて、デジタル信号処理部4に入力される。
なお、この例では、CMOSイメージセンサ2からのアナログ出力信号を、アナログ信号処理部3にて、サンプルホールド、自動利得制御、A/D変換する構成として説明したが、CMOSイメージセンサ2の内部にアナログ信号処理部3の構成を取り込んだ構成とするようにしてもよい。
デジタル信号処理部4は、アナログ信号処理部3から供給されてきた撮像画素信号RAW(生データ)をデジタル撮像画素データに変換すると共に、その変換後のデジタル撮像画素データに対して、カメラ制御マイコン5の指示に従って、様々な信号処理を行う。このデジタル信号処理部4で行われる各種信号処理には、ホワイトバランス処理やガンマ処理、色差信号処理などのいわゆるカメラ信号処理や、カメラ制御用の検波データ(画面内の撮像画像情報を示すデータ、例えば明るさやコントラスト、色合い等)の計算処理を含む。
デジタル信号処理部4は、後述するように、基準タイミング信号発生器を備え、この基準タイミング信号発生器から各種タイミング信号を発生する。このタイミング信号には、撮像画像データについての水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDを含み、デジタル信号処理部4は、これら水平同期信号HD、垂直同期信号VDおよびその他の必要なタイミング信号をCMOSイメージセンサ2に供給する。なお、図示は省略したが、デジタル信号処理部4の基準タイミング信号発生器からのタイミング信号は、カメラ制御マイコン5にも供給されている。
CMOSイメージセンサ2は、前述した図3の読み出し形式により各画素から撮像画素データを読み出すようにするが、そのための読み出し部および読み出しタイミング信号発生器を備えている。そして、CMOSイメージセンサ2の読み出しタイミング発生器は、デジタル信号処理部4から受けた前記水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDに同期する読み出しタイミング信号を生成して、CMOSイメージセンサ2からの撮像画素データの読み出しを、カメラ制御マイコン5からの制御信号に基づいて行う。
そして、この実施形態では、デジタル信号処理部4は、さらに、共有画素の不均一性を補正するための構成としての、共有画素別シェーディング補正処理部を備えるが、この共有画素別シェーディング補正処理部の詳細については、後で詳述する。
カメラ制御マイコン5は、デジタル信号処理部4から送られてきた検波データや手ぶれセンサ6から送られてくる撮像装置10の手ぶれ情報により、現在の撮像画像の状態を把握し、ヒューマンインターフェースマイコン8を経由して送られてくる各種設定モードに応じた制御を行う。すなわち、カメラ制御マイコン5は、読み出し領域指定データをCMOSイメージセンサ2に、撮像画像制御用データをデジタル信号処理部4に、レンズ制御データをレンズ駆動用ドライバ部7に、自動利得制御用のゲイン制御データをアナログ信号処理部3に、それぞれ供給する。
CMOSイメージセンサ2は、CMOSイメージセンサ2の撮像面の撮像領域のうちの、読み出し領域指定データにより指定される任意の領域の信号を、読み出しタイミング信号によって順次読み出し、アナログ信号処理部3に出力する。
また、デジタル信号処理部4、レンズ駆動用ドライバ部7、アナログ信号処理部3は、カメラ制御マイコン5から送られてきた制御値に応じた処理を行い、所望の信号処理・タイミング発生・レンズ駆動・ゲイン処理が実現される。
ユーザーインターフェース9は、ユーザーの操作入力を受け付けるためのキー操作部と、撮像装置10のモードや、カメラ情報を報知するためのディスプレイを備える。ユーザーが行うメニュー操作等についてはユーザーインターフェース9を介してヒューマンインターフェースマイコン8で制御される。
ヒューマンインターフェースマイコン8は、ユーザーが現在どのような撮影モードやズーム倍率を選択しているのか、あるいはどのような制御を望んでいるのか等を、ユーザーインターフェース9を通じたユーザー操作指示入力に基づいて検知し、カメラ制御マイコン5に対して、検知出力をユーザー指示情報として送る。
同時に、カメラ制御マイコン5は、得られたカメラ制御情報(被写体距離やF値、ズーム位置、シャッタースピード、倍率等)をヒューマンインターフェースマイコン8に送信し、ユーザーインターフェース9のディスプレイを介して、現在のカメラの情報を、ユーザーに知らせるようにしている。これらのブロックの詳細については、この発明と直接関係無いためここでは省略する。
[デジタル信号処理部4の詳細構成例の説明]
図5は、デジタル信号処理部4の詳細構成例を示すものである。この例においては、デジタル信号処理部4は、カメラ信号前処理部41と、共有画素別シェーディング補正処理部42と、カメラ信号主処理部43と、基準タイミング信号発生器44と、通信インターフェース45とを備える。
基準タイミング信号発生器44は、前述した水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDを発生して、CMOSイメージセンサ2に供給すると共に、画素タイミングの基準となる基準タイミング信号TGをカメラ信号前処理部41および共有画素別シェーディング補正処理部42に供給する。基準タイミング信号発生器44は、また、各種タイミング信号を、カメラ信号主処理部43に供給する。さらに、図示は省略したが、基準タイミング信号発生器44は、各種タイミング信号を、カメラ制御マイコン5にも供給する。
通信インターフェース45は、カメラ信号主処理部43から得られる各種検波値DETを、カメラ制御マイコン5に供給する。カメラ制御マイコン5は、前述したように、受け取った各種検波値DETに基づいて、例えば自動利得制御信号などの制御信号を生成して、それぞれ対応する処理部に供給するようにする。
また、通信インターフェース45は、カメラ制御マイコン5からのカメラ信号処理制御用パラメータPmを受け取り、必要な制御信号をカメラ信号前処理部41、共有画素別シェーディング補正処理部42およびカメラ信号主処理部43に供給する。これにより、カメラ信号前処理部41、共有画素別シェーディング補正処理部42およびカメラ信号主処理部43は、カメラ制御マイコン5によって処理動作が制御できる構成とされている。
カメラ信号前処理部41は、アナログ信号処理部3からの撮像画像信号RAWを受け、シェーディング補正処理の前段として行っておくべき処理群を実行するもので、例えばデジタルクランプ処理などが含まれる。このカメラ信号前処理部41で行う処理群は、この発明とは直接には関係が無いので、ここでは、その詳細な説明は省略する。
カメラ信号前処理部41の出力は、共有画素別シェーディング補正処理部42に供給される。共有画素別シェーディング補正処理部42では、共有画素を構成する画素のそれぞれ毎(共有画素IDが同じ画素毎)に、シェーディング補正処理を実行する。
この実施形態においては、図6に示すように、撮像面の全画素領域AFLのうちの有効画素領域VFLの画素からの撮像画素データのみを、共有画素別シェーディング補正処理部42での処理対象とする。このため、カメラ信号前処理部41および共有画素別シェーディング補正処理部42には、アナログ信号処理部3から送られてくる撮像画素データが、有効画素領域VFLのものであるかどうかを示す領域指示情報Sflが、カメラ制御マイコン5から通信インターフェース45を通じて送られてくる。
そして、この実施形態では、共有画素別シェーディング補正処理部42には、前述の図4を用いて説明した共有画素IDに関する情報、すなわち、共有画素ID設定情報Sidが、カメラ制御マイコン5から通信インターフェース45を通じて送られてくる。さらに、共有画素別シェーディング補正処理部42には、基準タイミング信号発生器44から、基準タイミング信号TG(画素クロックを含む)および水平同期信号HD、垂直同期信号VDが送られてくる。
共有画素別シェーディング補正処理部42の詳細な構成およびその処理動作は、後で詳述するが、概略を説明すると次のようになる。
すなわち、共有画素別シェーディング補正処理部42では、この実施形態では、予め、撮影レンズを含む光学系1により生じるシェーディング特性を求めて、当該シェーディング特性に応じて、CMOSイメージセンサ2の撮像面上の画素からの撮像画素データを、撮像面の中央部の画素の明るさに合わせるように補正する補正制御信号、つまり、明るさを補正するためのゲイン制御信号を、撮影レンズの光軸中心からの距離位置における画素に対する補正制御信号として記憶しておく。同一の色光用画素であっても、共有画素IDが異なれば、異なる補正制御信号となる。
この補正制御信号は、この実施形態では、共有画素ID毎、つまり、共有画素を構成する複数個の画素のそれぞれに対応して記憶しておく。
そして、入力撮像画素データが共有画素を構成する複数個の画素のいずれであるかにより、記憶されている複数個の補正制御信号の中から、参照する補正制御信号を選択する。また、入力撮像画素データの画素位置を、撮影レンズの光軸中心からの距離位置に変換し、その変換した距離位置により、予め記憶されている補正制御信号を検索して、それぞれの撮像画素データについての補正制御信号を得るようにする。
このため、まず、共有画素別シェーディング補正処理部42では、基準タイミング信号発生部44からの準タイミング信号TG(画素クロックを含む)および水平同期信号HD、垂直同期信号VDに基づいて、カメラ信号前処理部41から入力される撮像画素データPdが、有効画素領域VFLのどの位置の画素のデータであるかの座標位置情報を算出する。
そして、その画素の座標位置情報を、画像に発生するシェーディング特性の形態に対応した座標(撮影レンズの光軸中心からの距離位置の座標)に変換する。
また、共有画素別シェーディング補正処理部42では、共有画素ID設定情報Sid(共有画素IDの情報)により、カメラ信号前処理部41から入力される撮像画素データPdが、共有画素を構成する複数の画素のいずれであるかを検出し、予め記憶している補正制御信号の中から、変換座標(撮影レンズの光軸中心からの距離位置の座標)と、共有画素IDとにより定まる補正制御信号を選択して得る。
そして、共有画素別シェーディング補正処理部42では、得た補正制御信号を用いて、カメラ信号前処理部41から入力される撮像画素データPxのゲインを補正することで、シェーディング補正を行う。補正結果の撮像画素データPxcは、カメラ信号主処理部43に供給される。
カメラ信号主処理部43では、カメラ制御マイコン5からの通信インターフェース45を通じた制御指示に応じて、ノイズリダクション/欠陥補正/デモザイク/ホワイトバランス/解像度変換といった公知の技術で構成される、各種カメラ信号処理を行い、出力データとしての輝度データYおよび色データCを、後段のビデオ系処理ブロック(図示は省略)へと供給する。このカメラ信号主処理部43の詳細内容については、この発明とは直接関係無いため、ここでは省略する。
[共有画素別シェーディング補正処理部42の詳細構成例]
図7は、共有画素別シェーディング補正処理部42の詳細構成例を示すブロック図である。この例の共有画素別シェーディング補正処理部42は、本線信号としてカメラ信号前処理部41から送られてくる撮像画素データPxに対して設けられる遅延調整部421と、共有画素別ゲイン補正部422と、タイミング生成部423と、補正制御信号算出部424と、通信インターフェース425とを備える。
補正制御信号算出部424は、撮影レンズの光軸中心からの距離位置と、当該距離位置におけるシェーディング特性の補正制御信号(ゲイン制御信号)とを対応付けた対応テーブル(ルックアップテーブル)をN個(Nは2以上の整数)備える。すなわち、図7に示すように、補正制御信号算出部424は、N個のルックアップテーブルLUT1〜LUTNを備える。
ここで、補正制御信号算出部424が備えるルックアップテーブルの数Nは、この例では、共有画素IDの数またはその整数倍に等しい。これは、この実施形態の撮像装置のCMOSイメージセンサ2で取り扱う色光の数(色チャンネル数)に必ずしも等しいわけではなく、同一の色光であって、共有画素IDが異なるM(Mは2以上の整数)個の画素が存在する場合には、それぞれについて設けられることを意味している。つまり、CMOSイメージセンサ2で取り扱う色光の数(色チャンネル数)に、共有画素IDがM個存在する各色チャンネルについての(M−1)を、それぞれ加えた数に相当する。
この例では、図4(A)の場合であり、図8(A)〜(D)に示すように、共有画素IDは、「0」、「1」、「2」、「3」の4個である。すなわち、赤の色光用画素Rおよび青の色光用画素Bについては、共有画素IDが1個設定されるのに対して、緑の色光用画素Gについては、2個の共有画素IDが設定されるので、合計で4個となる。したがって、補正制御信号算出部42は、この例では、少なくとも4個のルックアップテーブルを備える。
ここで、図8では、補正対象となる画素をPx_Oとして、丸で囲んで示し、その周囲の各色光用画素との対応関係を示している。この図8に示すように、この実施形態では、CMOSイメージセンサ2で扱う複数種の色光は、3種の色光(R,G,B)であるが、緑の色光については、共有画素IDが2個設定されるので、4個のルックアップテーブルを、補正制御信号算出部424は備えるものとなっている。
ここで、図8(B)に示すように、共有画素ID=「1」の緑色光用画素Gは、左右に赤色光用の画素Rが、上下に青色光用の画素Bが配列されているものであり、これを以下、緑色光用画素G1とする。また、図8(C)に示すように、共有画素ID=「2」の緑色光用画素Gは、左右に青色光用の画素Bが、上下に赤色光用の画素Rが配列されているものであり、これを以下、緑色光用画素G2とする。
図4(A)の例のベイヤー配列における共有画素のパターンを備える撮像装置において、シェーディング特性を、これら4種の色光用画素R,G1,G2,Bについて測定したところ、ズームレンズの望遠側端では、図9に示すような特性となり、ズームレンズの広角側端では、図10に示すような特性となった。なお、図9および図10において、横軸は、撮影レンズの光軸中心位置からの距離であり、横軸の中央が撮影レンズの光軸中心位置である。
これらの図9および図10からも、緑色光用画素G1と、G2とでは、シェーディング特性が異なることが分かる。そして、この図9および図10に示されるように、シェーディング特性は、望遠側端と広角側端とで異なるので、補正制御信号算出部424が備えるルックアップテーブルとしては、4種の色光用画素R,G1,G2,Bであって、ズームレンズの望遠端用の4個、ズームレンズの広角端用の4個、の合計8個とするのが好ましい。
しかし、この実施形態では、補正制御信号算出部424が備えるルックアップテーブルLUT1〜LUTNとしては、説明の簡単のため、4種の色光用画素R,G1,G2,Bについての4個(N=4)としている。
補正制御信号算出部424には、後述するように、タイミング生成部423からのテーブル選択信号SELが供給され、このテーブル選択信号SELにより、N個のルックアップテーブルLUT1〜LUTNのいずれを用いるかが選択制御される。
なお、ルックアップテーブルLUT1〜LUTNの格納データは、使用するCMOSイメージセンサ2に採用するカラーフィルタパターンや共有画素パターンに応じたものとする必要があるので、カメラ制御マイコン5の制御により、書き換え可能の構成とされている。
また、上述の説明では、ズームレンズの望遠側端と広角側端とにおけるシェーディング特性を考慮するようにしたが、さらに、望遠側端と広角側端との間の中央値近傍の標準焦点距離位置におけるシェーディングを考慮してもよい。その場合には、ズームレンズの望遠端用の4個、ズームレンズの広角端用の4個、標準焦点距離位置用の4個、の合計12個のルックアップテーブルを補正制御信号算出部424に設けるようにする。
そして、撮像装置において、撮影時にユーザーに設定されたズームレンズの焦点距離位置が、望遠側端、広角側端、標準焦点距離位置の間の位置であるときには、望遠端用、広角端用、標準焦点距離位置用、の3種のルックアップテーブルを用いて補間処理して、補正制御信号を生成するようにしてもよい。例えば、撮影時にユーザーに設定されたズームレンズの焦点距離位置が、望遠側端と標準焦点距離位置との間であれば、当該設定された焦点距離位置と、望遠側端との距離および標準焦点距離との距離のそれぞれにより重み付けをして、望遠端用と標準焦点距離位置用の2種のルックアップテーブルを用いて補間処理するようにすればよい。なお、前述した望遠側端用と、広角側端との2種のルックアップテーブルを用いる、ルックアップテーブルが8個の場合も、ズーム位置が望遠側端と広角側端との間の焦点距離位置であるときも、同様の補間処理をして補正制御信号を生成するようにすることができる。
なお、レンズのズーム位置だけでなく、フォーカス位置、像高、絞り量、射出瞳位置、ストロボ発光量等の要素もシェーディング特性に影響があるので、これらの条件を加味して、より多数のルックアップテーブルを補正制御信号算出部424に設けても良い。その場合には、カメラ制御マイコン5は、上記の複数の要素の状態条件に応じたテーブル選択信号SELを生成し、当該生成したテーブル選択信号SELを、タイミング生成部423を通じて、補正制御信号算出部424に供給するようにしてもよい。タイミング生成部423は、画素タイミングに合わせて、テーブル選択信号SELを、補正制御信号算出部424に供給するようにする。
補正制御信号算出部424は、また、CMOSイメージセンサ2の撮像面上における画素の座標位置から、ルックアップテーブルを参照するための、撮影レンズの光軸中心位置からの距離位置に変換する処理部を備える。
遅延調整部421は、タイミング生成部423および補正制御信号算出部424における処理遅延分を、入力撮像画素データPxに対して与えて、後述する共有画素別ゲイン補正部41での補正処理におけるタイミングを合わせるためのものである。
タイミング生成部423は、基準タイミング信号発生部44からの基準タイミング信号TG、水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDを受けると共に、カメラ制御マイコン5からの領域指示情報Sflを通信インターフェース425を通じて受けて、図3に示した読み出し方法にしたがって読み出される各画素について、撮像面上の座標位置を示すカウンタ信号CNTを生成する。
基準タイミング信号から画素クロックが得られるので、有効画素領域において、垂直同期信号VDを基準として、画素クロックと、水平同期信号HDとをカウントすることにより、カウンタ信号CNTを得る。このカウンタ信号CNTは、有効画素領域の1フレームの何番目の水平ラインの何番目の画素であるかを示す信号(カウント値)が含まれている。タイミング生成部423は、生成したカウンタ信号CNTを、補正制御信号算出部424に供給する。
また、タイミング生成部423は、この例では、カメラ制御マイコン5からの共有画素ID設定情報Sidを受けて、ルックアップテーブルのテーブル選択信号SELを生成し、補正制御信号算出部424に供給するようにする。なお、前述したように、ズーム位置等を考慮する場合には、タイミング生成部423は、それらの情報を、カメラ制御マイコン5から受けて、ルックアップテーブルのテーブル選択信号SELを生成するようにする。
補正制御信号算出部424では、複数個のルックアップテーブルLUT1〜LUTNのうちから、テーブル選択信号SELにより選択された、共有画素IDに応じたルックアップテーブルが選択されて、当該選択されたルックアップテーブルから、シェーディング補正用の補正制御信号が、画素毎に後述のようにして読み出されて算出される。
この補正制御信号は、前述したように、ゲイン制御信号GCであり、これが共有画素別ゲイン補正部422に供給される。そして、共有画素別ゲイン補正部422において、遅延調整部421を通じた撮像画素データPxに、補正制御信号、すなわち、ゲイン制御信号GCが乗算されて、シェーディング補正がなされる。
なお、この実施形態では、補正のオン・オフが制御可能とされている。カメラ制御マイコン5は、この例では、ユーザーインターフェース9を通じたユーザーのシェーディング補正のオン・オフ切り替え指示操作に応じた補正オン・オフ信号を通信インターフェース425を通じてタイミング生成部423に供給する。
タイミング生成部423は、この通信インターフェース425を通じたカメラ制御マイコン5からの補正オン・オフ信号SWを受けて、共有画素別ゲイン補正部422に供給する。共有画素別ゲイン補正部422では、補正オン・オフ信号SWが補正オンを示すものであるときには、補正制御信号算出部424からの補正制御信号としてのゲイン制御信号GCによりゲイン補正してシェーディング特性の補正を実行し、その補正後の撮像画素データPxcを、共有画素別シェーディング補正処理部42の出力信号として出力する。
また、補正オン・オフ信号SWが補正オフを示すものであるときには、共有画素別ゲイン補正部422では、撮像画素データについてのゲイン補正は行わず、遅延調整部421からの撮像画素データをそのまま、撮像画素データPxcとして出力する。
[補正制御信号算出部424の詳細構成例]
この実施形態の補正制御信号算出部424では、撮影レンズに起因して楕円状に周辺光量が低下する楕円シェーディング特性を補正するようにする。図11に、この実施形態における補正制御信号算出部424の構成例のブロック図を示す。
この図11に示すように、この実施形態の補正制御信号算出部424は、光軸中心座標シフト部4241と、座標軸回転部4242と、疑似距離計算部4243と、ゲイン算出部4244とを備えている。
光軸中心座標シフト部4241は、タイミング信号生成部4からのカウンタ信号CNTを受けて、このカウンタ信号CNTが示す、撮像面の有効領域の左上隅を原点位置とする補正対象画素の座標位置情報(図12(A)参照)から、撮影レンズの光軸中心を原点とする座標情報(図12(B)参照)に変換する。この光軸中心座標シフト部4241からの、撮影レンズの光軸中心を原点とする座標情報に変換された補正対象画素の位置情報は、座標軸回転部4242に供給される。
座標軸回転部4242は、補正対象の楕円シェーディング特性の楕円の傾きに応じて、楕円の長軸方向、短軸方向が、水平方向、垂直方向に一致するように座標軸を回転させる処理を行う(図12(C)参照)。この座標軸回転部4242からの座標軸を回転させた補正対象画素の位置情報は、疑似距離計算部4243に供給される。
疑似距離計算部4243は、補正対象の楕円シェーディング特性の楕円の傾き(図12(D)参照)に応じた補正対象画素についての、ルックアップテーブルを参照する光軸からの距離座標情報(これを、以下、疑似距離情報という)を計算して、ゲイン算出処理部4244に供給する。
ゲイン算出処理部4244は、前述したN個、この例では、共有画素IDを考慮した4種の色光用画素R,G1,G2,Bについての4個のルックアップテーブルLUT1〜LUT4を備えている。以下、この4種の色光用画素R,G1,G2,Bのルックアップテーブルは、それぞれ、Rテーブル、G1テーブル、G2テーブル、Bテーブルと呼ぶことにする。
これらRテーブル、G1テーブル、G2テーブル、Bテーブルのシェーディング補正用のテーブル情報は、前述したように、カメラ制御マイコン5からのテーブル設定情報により、予め書き込まれており、また、この例では、適宜、書き換えることができるように構成されている。
そして、このゲイン算出処理部4244には、タイミング生成部423からのテーブル選択信号SELが供給される。このテーブル選択信号SELは、この例では、Rテーブル、G1テーブル、G2テーブル、Bテーブルのそれぞれ用の4個のイネーブル信号R_TBLEN、G1_TBLEN、G2_TBLEN、B_TBLENからなる。
そして、前述したように、この実施形態では、図4(A)の場合を取り扱っているので、ゲイン算出処理部4244では、図13に示すように、奇数番目の水平ラインにおいては、RテーブルとG1テーブルとが用いられて、補正制御信号が算出され、また、偶数番目の水平ラインにおいては、G2テーブルとBテーブルとが用いられて、補正制御信号が算出される。
そして、図14(A)に示すように、奇数番目の水平ラインにおいては、画素クロックに同期して、補正対象画素は、赤色光用画素Rと、第1の緑色光用画素G1とが、1画素(ピクセル)毎に交互に現れるので、その共有画素IDに対応して、テーブル選択信号SEL、すなわち、Rテーブル、G1テーブル、G2テーブル、Bテーブルのそれぞれ用の4個のイネーブル信号R_TBLEN、G1_TBLEN、G2_TBLEN、B_TBLENは、図14(B)に示すようなものとなる。
ここで、図14では、イネーブル信号がハイレベルのときルックアップテーブルがイネーブル状態(動作状態)とされ、イネーブル信号がローレベルのときルックアップテーブルがディスエーブル状態(非動作状態)とされる。
すなわち、奇数番目の水平ラインにおいては、Rテーブル用のイネーブル信号R_TBLENは、奇数番目の画素のときに、Rテーブルをイネーブル状態(動作状態)とする状態となり、G1テーブル用のイネーブル信号G1_TBLENは、偶数番目の画素のときに、G1テーブルをイネーブル状態(動作状態)とする状態となる。そして、G2テーブルおよびBテーブルのイネーブル信号G2_TBLENおよびB_TBLENは、共に、G2テーブルおよびBテーブルをディスエーブル状態(非動作状態)とするものとなる。
次に、図14(C)に示すように、偶数番目の水平ラインにおいては、画素クロックに同期して、補正対象画素は、第2の緑色光用画素G2と、青色光用画素Bとが、1画素毎に交互に現れるので、その共有画素IDに対応して、テーブル選択信号SEL、すなわち、Rテーブル、G1テーブル、G2テーブル、Bテーブルのそれぞれ用の4個のイネーブル信号R_TBLEN、G1_TBLEN、G2_TBLEN、B_TBLENは、図14(D)に示すようなものとなる。
すなわち、偶数番目の水平ラインにおいては、G2テーブル用のイネーブル信号G2_TBLENは、奇数番目の画素のときに、G2テーブルをイネーブル状態(動作状態)とする状態となり、Bテーブル用のイネーブル信号B_TBLENは、偶数番目の画素のときに、Bテーブルをイネーブル状態(動作状態)とする状態となる。そして、RテーブルおよびG1テーブルのイネーブル信号R_TBLENおよびG1_TBLENは、共に、RテーブルおよびG1テーブルをディスエーブル状態(非動作状態)とするものとなる。
そして、ゲイン算出処理部4244では、イネーブル状態とされたルックアップテーブルが、疑似距離計算部4243からの疑似距離情報を参照情報として参照されて、対応するゲイン制御信号(共有画素別ゲイン制御信号)GCが、当該ルックアップテーブルから読み出されて出力され、共有画素別ゲイン補正部422に供給される。
[共有画素別ゲイン補正部422の構成例]
図15に、この実施形態における共有画素別ゲイン補正部422の構成例のブロック図を示す。この実施形態においては、共有画素別ゲイン補正部422は、シェーディング補正処理を実行する乗算器4221と、セレクタ4222とからなる。
遅延調整部421からの撮像画素データは、乗算器4221に供給されると共に、セレクタ4222の一方の入力端に供給される。乗算器4221には、補正制御信号算出部424からの共有画素別ゲイン制御信号GCが供給されて、補正対象の撮像画素データに乗算され、シェーディング補正処理が実行される。この補正処理がなされた撮像画素データは、乗算器4221からセレクタ4222の他方の入力端に供給される。
セレクタ4222には、タイミング生成部423からの補正オン・オフ信号SWが供給されており、補正オン・オフ信号SWが補正オンを示すものであるときには、乗算器4221からのシェーディング補正された撮像画素データがこのセレクタ4222から出力され、また、補正オン・オフ信号SWが補正オフを示すものであるときには、遅延調整部421からの撮像画素データが、シェーディング補正処理されずに、そのままセレクタ4222から出力される。そして、このセレクタ4222の出力が、共有画素別シェーディング補正処理部42の出力Pxcとされる。
以上のようにして、この実施形態の撮像装置においては、固体撮像素子が共有画素技術を用いた構成となっていても、適切なシェーディング補正ができて、出力画質への影響を、より軽減することができる。
[他の実施形態]
<ソフトウエア処理による構成>
上述した実施形態では、共有画素別シェーディング補正処理は、ハードウエアを用いた処理としたが、マイコンによるソフトウエア処理とすることもできる。例えば、図16は、そのソフトウエア処理とした場合における処理の流れを概要を示すフローチャートである。
すなわち、マイコンは、先ず、補正対象画素の隣接画素の画素データを取得する(ステップS101)。
次に、撮像面上での補正対象画素の座標位置を、画素クロック、水平同期信号HD、垂直同期信号VDをカウントすることにより算出する(ステップS102)。続いて、算出した撮像面での補正対象画素の座標位置を、撮影レンズの光軸からの距離座標位置(疑似距離座標位置)に変換する(ステップS103)。
次に、補正対象画素の共有画素IDを参照し、シェーディング補正に使用するルックアップテーブルを、予め用意されている複数のルックアップテーブルの中から選択する(ステップS104)。
そして、選択したルックアップテーブルを、ステップS103で求めた疑似距離座標位置情報で参照して、共有画素別ゲイン補正信号GCを取得する(ステップS105)。取得した共有画素別ゲイン補正信号GCを、補正対象画素の画素データと乗算する演算処理をして、ゲイン補正する(ステップS106)。これにより、シェーディング補正された撮像画素データが得られる。
次に、撮像画素データについての処理を終了するか否か判別し(ステップS107)、処理終了でなければ、ステップS101に戻り、このステップS101以降の処理を繰り返す。また、ステップS107で処理終了と判別したときには、この処理ルーチンを終了する。
<対象撮像素子の変更>
なお、以上の実施形態の説明においては、固体撮像素子に対して配される色フィルタ、読み出しチャンネル、画素の共有方法については、例を限定して説明してきたが、もちろん、この発明は、これらの限定に限られるものではなく、この発明の主旨を外れない範囲で広く適用することが可能である。
例えば、図4の例では、共有画素IDで表わした出力画素シーケンスは、色フィルタの色を考慮した場合であるが、固体撮像素子に対して配される色フィルタの各色を考慮しない場合には、図4(A),(B),(C)に示した共有画素の配列パターンの3つの例における共有画素ID、および、共有画素IDで表した出力画素シーケンスは、図17に示すようなものとなる。
なお、この図17の例は、例えば図2(D)や図2(E)のような3板式のイメージセンサを用いる場合における場合の例で、図17は赤色光用の固体撮像素子の場合を示したものである。
この例の場合、図17(A),(B),(C)のそれぞれ上段に示した共有画素の配列パターンの3つの例における共有画素IDは、それぞれ中段に示すようなものとなり、また、共有画素IDで表した出力画素シーケンスは、それぞれ下段に示すようなものとなる。
そして、この場合には、図17の中段に示した共有画素IDに応じたルックアップテーブルを用意し、補正対象画素の共有画素IDに基づいてテーブル選択信号により、ルックアップテーブルを選択し、当該選択したルックアップテーブルを用いてシェーディング補正用の共有画素別ゲイン制御信号を得、シェーディング補正を実行する。
緑色光用の固体撮像素子や青色光用の固体撮像素子からの撮像画素データについてのシェーディング補正も、それぞれ用のルックアップテーブルを用意し、同様に行なうものである。
[その他の実施形態および変形例]
なお、以上の説明は、全て、シェーディング補正に、この発明を適用した場合であるが、前述もしたように、この発明の対象とする撮像画素データについての補正処理としては、シェーディング補正に限られるものではなく、従来、各色光毎に同一の補正をすればよいとされている補正処理を、共有画素技術を用いた固体撮像素子からの撮像画素データに対して施す場合の全てに適用可能である。
なお、カメラ信号処理LSI(Large−Scale Integration)は、複数のタイプの撮像素子に対応するのが一般的であるため、撮像素子によっては、
(1)共有画素技術を使用していて、共有画素別のシェーディングの差が大きい
(2)共有画素技術を使用しているが、共有画素別のシェーディングの差が小さい
(3)そもそも共有画素技術を使用していない
などの撮像素子群のバリエーションに対応しなくてはならない場合がある。
上述の実施形態では、上記(1)の場合に関して特化して説明してきたが、上記(2)あるいは上記(3)の撮像素子を、イメージセンサとして用いた場合には、共有画素別のルックアップテーブルに同じ補正データを書き込めばよい。あるいはテーブル選択信号SELが固定になるようにカメラ制御マイコンから設定し、特定のルックアップテーブルのみを使うようにしてもよい。
なお、上述した実施形態の構成は、説明の都合上、図4(A)に示した共有画素パターンならびに読み出し方法に特化して説明してきたが、別の共有画素パターンや読み出し方法にも柔軟に対応できるように、タイミング生成部423等をプログラマブルに構成しておくのが望ましい。
また、上述の実施形態の説明では、固体撮像素子は、CMOSイメージセンサとしたが、CCDイメージセンサでもよい。
この発明による撮像装置の実施形態のハードウエア構成例を示す図である。 この発明による撮像装置の実施形態で用いる固体撮像素子の画素配列および色フィルタ配置の例を説明するための図である。 この発明による撮像装置の実施形態で用いる固体撮像素子からの撮像画像データの読み出し方法の例を説明するための図である。 この発明による撮像装置の実施形態で用いる固体撮像素子における共有画素の配列パターンおよび共有画素IDを説明するための図である。 この発明による撮像装置の実施形態の要部のハードウエア構成例を示す図である。 この発明による撮像装置の実施形態を説明するために用いる図である。 図5のハードウエア構成例における一部のブロックのハードウエア構成例を示す図である。 図7のハードウエア構成例を説明するために用いる図である。 図7のハードウエア構成例を説明するために用いる図である。 図7のハードウエア構成例を説明するために用いる図である。 図7のハードウエア構成例における一部のブロックのハードウエア構成例を示す図である。 図11のハードウエア構成例における処理動作を説明するために用いる図である。 図11のハードウエア構成例における処理動作を説明するために用いる図である。 図11のハードウエア構成例における処理動作を説明するために用いる図である。 図7のハードウエア構成例における一部のブロックのハードウエア構成例を示す図である。 この発明による撮像装置の他の実施形態の要部を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による撮像装置における共有画素IDパターンの他の例を説明するための図である。
符号の説明
2…CMOSイメージャ、4…デジタル信号処理部、5…カメラ制御マイコン、42…共有画素別シェーディング補正処理部、44…基準タイミング信号発生器、422…共有画素別ゲイン補正部、423…タイミング生成部、424…補正制御信号算出部、4244…ゲイン算出処理部

Claims (6)

  1. 2次元アレイ状に配列される複数の画素を、画素の配列パターンが同一となる所定の複数個の画素ずつを1組みとし、各1組みを構成する前記所定の複数個の画素に対して画素構成に必要な回路を共有する構成とされた撮像面を備える固体撮像素子と、
    光学系を通じて画素に入射する同一の色光毎に、前記画素からの撮像画素データについて、補正制御信号に基づいて所定の補正を行う補正手段と、
    前記同一の色光毎についての前記補正制御信号を、前記各1組みを構成する前記所定の複数個の画素の、前記配列パターン内における各画素位置の違いに応じて、それぞれ算出して、前記補正手段に供給する補正制御信号算出手段と、
    を備える撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記所定の補正は、前記光学系を通じて前記撮像面に入射する光の、前記撮像面上における画素位置の違いに応じた入射光量の不均一性を、前記補正制御信号により、前記撮像画素データのゲインを補正することに補正するものである
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記補正制御信号算出手段は、前記撮像面上における画素位置と、当該画素位置における前記補正制御信号とを対応付けた補正制御信号テーブルを備え、前記画素位置を入力として、対応する前記補正制御信号を出力して算出するものであって、前記補正制御信号テーブルを、前記同一の色光毎について、前記各1組みを構成する前記所定の複数個の画素の数分備え、前記配列パターン内における各画素位置の違いに応じて、前記補正制御信号テーブルを選択する
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    ズーム機構を備え、
    前記補正制御信号テーブルは、予め定められた所定のズーム倍率のそれぞれにおいて、前記同一の色光毎について、前記各1組みを構成する前記所定の複数個の画素の数分備え、前記ズーム機構において選定されているズーム倍率によって、使用する前記補正制御信号テーブルが選択される
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. 2次元アレイ状に配列される複数の画素を、画素の配列パターンが同一となる所定の複数個の画素ずつを1組みとし、各1組みを構成する前記所定の複数個の画素に対して画素構成に必要な回路を共有する構成とされた撮像面を備える固体撮像素子からの撮像画素データを補正する撮像画素データ補正方法であって、
    光学系を通じて前記撮像面に入射する同一の色光毎に、前記撮像画素データについて、補正制御信号に基づいて所定の補正を行う補正工程と、
    前記補正工程に先立ち、前記同一の色光毎についての前記補正制御信号を、前記各1組みを構成する前記所定の複数個の画素の、前記配列パターン内における各画素位置の違いに応じて、それぞれ算出する補正制御信号算出工程と、
    を有する撮像画素データ補正方法。
  6. 2次元アレイ状に配列される複数の画素を、画素の配列パターンが同一となる所定の複数個の画素ずつを1組みとし、各1組みを構成する前記所定の複数個の画素に対して画素構成に必要な回路を共有する構成とされた固体撮像素子を備える撮像装置に、
    光学系を通じて前記撮像面に入射する同一の色光毎に、前記撮像画素データについて、補正制御信号に基づいて所定の補正を行う補正工程と、
    前記補正工程に先立ち、前記同一の色光毎についての前記補正制御信号を、前記各1組みを構成する前記所定の複数個の画素の、前記配列パターン内における各画素位置の違いに応じて、それぞれ算出する補正制御信号算出工程と、
    を実行させるためのプログラム。
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