JP2009124254A - 撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】過去に撮影した場所と現在地との位置関係を容易に把握できるようにする。
【解決手段】GPSセンサ12と表示画面14aとを備えた撮影装置1であって、撮影画像11aとその撮影画像の撮影の際に検出された位置11bとを関連付けて記憶する画像情報記憶部11と、撮影画像の選択を受け付ける入力受付部15と、選択受付の際に検出された位置と、選択された撮影画像に関連付けられた位置との距離を算出する相対距離算出部10aと、選択された撮影画像に関連付けられた位置の選択受付の際に検出された位置に対する方位を算出する相対方向算出部10eと、算出された距離を示す情報と方位を示す情報とを表示画面14aに表示する表示制御部14とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】GPSセンサ12と表示画面14aとを備えた撮影装置1であって、撮影画像11aとその撮影画像の撮影の際に検出された位置11bとを関連付けて記憶する画像情報記憶部11と、撮影画像の選択を受け付ける入力受付部15と、選択受付の際に検出された位置と、選択された撮影画像に関連付けられた位置との距離を算出する相対距離算出部10aと、選択された撮影画像に関連付けられた位置の選択受付の際に検出された位置に対する方位を算出する相対方向算出部10eと、算出された距離を示す情報と方位を示す情報とを表示画面14aに表示する表示制御部14とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮影装置に係り、特に、過去に撮影した場所と現在地との位置関係を容易に把握できる撮影装置に関する。
特許文献1には、デジタルカメラで撮影した撮影画像データをその撮影場所を示す位置情報と対応付けて外部装置に出力し、外部装置において地図画像と合成表示することにより撮影画像がどこで撮影されたものかを容易に確認できるようにすることが記載されている。
特開平9−139906号公報(特に第2実施形態)
しかしながら、特許文献1に記載されたデジタルカメラは、カーナビゲーションシステムの車載端末装置に一体的に組み込んだ構成で、さらにワードプロセッサ装置等の外部装置を必要とするものであり、主として撮影地から帰宅してからの撮影画像データの整理を目的としたものである。
このため、旅行先において役立つ機能の開発が望まれている。特に、旅行先において出発時や往路で撮影した撮影画像を参照することで現在地との位置関係を知ることができれば、集合場所や帰路を把握できて便利である。
本発明はこのような状況を鑑みてなされたものであり、過去に撮影した場所と現在地との位置関係を容易に把握できる撮影装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る撮影装置の第1の態様は、位置検出手段と表示手段とを備えた撮影装置であって、撮影画像とその撮影画像の撮影の際に検出された位置とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記撮影画像の選択を受け付ける選択受付手段と、前記選択受付の際に検出された位置と、前記選択された撮影画像に関連付けられた位置との距離を算出する距離算出手段と、前記選択された撮影画像に関連付けられた位置の、前記選択受付の際に検出された位置に対する方位を算出する方位算出手段と、算出された距離を示す情報と方位を示す情報とを前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備える。
本発明によれば、選択された撮影画像に関連付けられた位置、すなわち、過去に撮影した場所の、撮影画像の選択受付の際に検出された位置、すなわち現在地に対する距離と方位とを算出して表示するため、過去に撮影した場所と現在地との位置関係を容易に把握できるようになる。
ここで、自装置の向きを検出する方位検出手段と、前記算出された方位を、前記選択受付の際に検出された方位に対する相対方向に変換する相対方向算出手段とをさらに備え、前記表示制御手段は、前記方位を示す情報に代え、前記相対方向を示す情報を前記表示手段に表示するようにしてもよい。
このようにすることで、撮影装置の向きを基準に過去に撮影した場所と現在地との位置関係を容易に把握できるようになる。
また、前記選択受付手段は、複数の前記撮影画像の選択を受付可能であり、前記距離算出手段は、選択されたそれぞれの撮影画像について距離を算出し、前記方位算出手段は、選択されたそれぞれの撮影画像について方位を算出し、前記表示制御手段は、選択されたそれぞれの撮影画像について算出された距離を示す情報と方位を示す情報とを前記表示手段に表示するようにしてもよい。
上記課題を解決するため、本発明に係る撮影装置の第2の態様は、位置検出手段と表示手段とを備えた撮影装置であって、撮影画像とその撮影画像の撮影の際に検出された位置とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記撮影画像の選択を受け付ける選択受付手段と、前記選択受付時に検出された位置と、前記選択された撮影画像に関連付けられた位置とを含む地図データを取得する地図データ取得手段と、前記取得した地図データと、前記前記選択受付時に検出された位置と、前記選択された撮影画像に関連付けられた位置とに基づく地図情報を作成する地図情報作成手段と、作成した地図情報を前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備える。
本発明によれば、選択された撮影画像に関連付けられた位置、すなわち、過去に撮影した場所と、撮影画像の選択受付の際に検出された位置、すなわち現在地と、地図データに基づく地図情報を表示するため、過去に撮影した場所と現在地との位置関係を容易に把握できるようになる。
ここで、自装置の向きを検出する方位検出手段をさらに備え、前記地図情報作成手段は、前記選択受付時に検出された方位に基づいて地図情報の表示向きを変更するようにしてもよい。
このようにすることで、撮影装置の向きを基準に過去に撮影した場所と現在地との位置関係を容易に把握できるようになる。
いずれの態様であっても、前記撮影画像と撮影の際に検出された位置との関連付けは、利用者からの指示に基づいて行なうことができる。
また、前記選択受付手段は、前記撮影画像が撮影の際に検出された位置が関連付けられていることを示す態様で、前記撮影画像に基づく情報を選択可能な状態で表示することが望ましい。
さらに、前記選択受付手段は、利用者からの指示に基づいて、撮影の際に検出された位置が関連付けられている撮影画像を抽出して選択可能な状態で表示することが望ましい。
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、撮影装置内に地図情報を格納しない方式である。このため簡易な構成で実現でき、コストアップを避けることができる。
まず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、撮影装置内に地図情報を格納しない方式である。このため簡易な構成で実現でき、コストアップを避けることができる。
図1は、本発明を実施するための第1の実施形態である撮影装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、撮影装置1は、制御部10と、この制御部10に接続された画像情報記憶部11、GPSセンサ12、方位センサ13、表示画面14aを備えた表示制御部14、入力受付部15、および撮影部16を備えている。
制御部10は、CPU、メモリ等を備えて構成され、メモリに記録されたプログラムを実行することで、相対距離算出部10a、相対距離出力部10b、方位検出部10d、相対方向算出部10e、相対方向出力部10f、撮影地情報出力部10g、相対距離算出呼出部10h、相対方向算出呼出部10i、方位検出呼出部10jを仮想的に構成し、現在地と撮影地の相対距離計算や相対方向計算等の本実施形態の特徴的な各種処理を行なう。また、特に説明しないが、制御部10は撮影処理、画像処理、表示処理等の撮影装置本来の処理の制御も行なう。
画像情報記憶部11は、メモリ、HDD、SDカード等の着脱可能あるいは内蔵式の不揮発性記憶媒体であり、静止画像データや動画像データ等の画像データ11aを記憶するとともに、必要に応じて画像データ11aの撮影地情報11bを画像データ11aに関連付けて記憶する。また、画像情報記憶部11は、制御部10が処理を実行する上で必要なその他の情報を記憶する。撮影地情報11bは、静止画像データに対して適用されるExif(Exchangeable image file format)情報などに含めて記憶したり、画像データ11aとは別個に記憶したりすることができる。
例えば、Exifで規定されるGPSLatitudeRefに緯度の北緯もしくは南緯を記録し、GPSLongitudeRefに経度の東経もしくは西経を記録し、GPSLatitudeに緯度を度、分、秒で記録し、GPSLongitudeに経度を度、分、秒で記録することで画像データ11aと撮影地情報11bとを関連付けることが可能となる。
GPSセンサ12は、GPS衛星が出力する現在地を検出するためのGPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づいて、現在地を示す位置情報を生成し、生成した現在地情報を制御部10へ出力する。位置情報は、例えば、経緯度情報とすることができる。
方位センサ13は、例えば、3軸方位センサと3軸加速度センサとから構成される。3軸方位センサは、地磁気を検出して水平方向360°の方位を検知し、検知した方位信号を出力する。3軸加速度センサは、重力方向、すなわち垂直方向を検知し、検知した垂直信号を出力する。すなわち、自装置の姿勢に関わらず、自装置の方位を得ることができる。
表示制御部14は、液晶パネル等の表示画面14aを備え、撮影部16から取り込まれる画像や、画像情報記憶部11にある画像を表示するとともに、相対距離出力部10b、相対方向出力部10f、および撮影地情報出力部10gから出力される情報に基づいて、撮影地に関する各種情報を表示する。
入力受付部15は、各種ボタン等を備え、撮影の開始や、画像の選択、撮影地検索の開始などの指示情報をユーザから受け付けて制御部10へ通知する。表示画面14aを利用したタッチパネル方式を用いてもよい。本実施形態において入力受付部15が備える各種ボタンには、撮影の際に撮影位置を記録する指示を利用者から受け付けるための位置記録指示ボタン15aが含まれる。ただし、専用の位置記録指示ボタン15aを設けずに、メニュー操作、ボタンの複数操作等によって位置記録指示を利用者から受け付けるようにしてもよい。また、位置記録指示を受け付けることなく、すべての撮影において撮影位置記録を行なうようにしてもよい。
撮影部16は、レンズ、受光素子、読取回路等を備え、撮影レンズを介して受光した画像をデジタル信号へ変換し、表示制御部14の表示画面14aに表示したり、画像情報記憶部11に記録したりする。撮影部16が扱う画像データは、静止画像であっても動画像であってもよい。
次に、制御部10の各機能部について説明する。相対距離算出部10aは、GPSセンサ12から得られる現在地の位置情報と、画像情報記憶部11から得られる画像データ11aの撮影地の位置情報とから、現在地と撮影地との相対距離を算出する。相対距離出力部10bは、算出された相対距離に基づいて表示制御部14への表示を制御する。方位検出部10dは、方位センサ13からの出力に基づいて自装置の方位を算出する。相対方向算出部10eは、GPSセンサ12から得られる現在地の位置情報と、画像情報記憶部11から得られる撮影地の位置情報とから、所定の方角、例えば、真北を軸とする現在地から撮影地への相対方位を算出し、相対方位と自装置の方位との差分を算出することで、自装置を基準とした撮影地の相対方向を決定する。相対方向出力部10fは、前記算出された相対方向の情報に基づいて、表示制御部14への制御を実行する。撮影地情報出力部10gは、画像情報記憶部11に記録された画像データ11aに撮影地情報11bが関連付けられているか否かを判定し、関連付けられている場合には撮影地情報を画像データ11aに合成し、表示制御部14の表示装置に表示する。
相対距離算出呼出部10hは、入力受付部15が撮影地検索の開始指示を利用者から受け付けた否かを判定し、受け付けた場合に相対距離算出部10aを呼び出す。相対方向算出呼出部10iは、入力受付部15が撮影地検索の開始指示を利用者から受け付けたか否かを判定し、受け付けた場合に相対方向算出部10cを呼び出す。方位検出呼出部10jは、入力受付部15が撮影地検索の開始指示を利用者から受け付けたか否かを判定し、受け付けた場合に方位検出部10dを呼び出す。
次に、第1の実施形態である上記構成の撮影装置1における処理手順について説明する。本実施形態において、利用者は、後に目印となるような場所、物等を記録したい場合に、位置記録指示ボタン15aを操作してから通常の撮影を行なうことで、撮影位置の記録を行なうことができる。撮影装置1では、位置記録を指示するための専用の位置記録指示ボタン15aを設けることで、複雑な操作を行なうことなく、目印となる場所等の記録を行なうことができるようになる。
後に目印となるような場所等を記録したい場合は、例えば、以下のような状況が考えられる。すなわち、観光バスでの旅行の際の自由行動等で観光バスが集合場所となっている場合である。このようなときは目印として観光バスを撮影すればよい。また、ある駅を拠点に行動し、再び駅に戻ってくる予定のあるときである。このようなときは目印として駅を撮影すればよい。さらには、旅行の往路に観光場所や土産物店等の目星を付けておいて往路に寄る計画を立てた場合である。このようなときは目印としてそれぞれの観光場所や土産物店等を撮影すればよい。
撮影位置の記録を行なうときの撮影装置1の処理について図2のフローチャートを参照して説明する。撮影装置1は、位置記録指示ボタン15aにより位置記録の指示を受け付けてから(S101)、撮影指示を受け付けると(S102)、撮影指示に係る画像データを生成するとともに(S103)、GPSセンサ12を利用して位置情報を取得する(S104)。なお、位置情報は、GPSセンサ12を利用しなくとも、無線通信による位置検出方法や携帯電話等による基地局からの情報を利用した検出方法であってもよい。
位置情報を取得すると、撮影地情報11bとして画像データ11aと関連付けて(S105)、画像情報記憶部11に記録する(S106)。なお、通信状況等により位置情報を取得できない場合には、撮影地情報11bと関連づけることなく画像データ11aを画像情報記憶部11に記録する。また、位置記録指示ボタン15aによる位置記録の指示を受けずに撮影指示を受け付けた場合は従来同様の通常の撮影処理を行なう。
利用者は、後に目印として記録した場所の方向等を知りたい場合には、目印を撮影した画像データ11aを選択する。利用者は、目印を撮影した画像データ11aを検索するために、メニュー操作等により画像情報記憶部11に記録されている画像データ11aの一覧を表示させることができる。画像データ11aの一覧表示は、例えば、表示制御部14の表示装置に画像データ11aをサムネイル形式で所定枚数ずつ表示することで行なう。ただし、画像一覧表示の態様は、サムネイル形式に限られない。例えば、ファイル名、撮影日時等の文字列情報であってもよい。
利用者から画像一覧表示指示を受け付けたときの撮影装置1の処理について図3のフローチャートを参照して説明する。撮影装置1は、利用者から画像一覧表示指示を受け付けると(S201)、表示装置に所定枚数(例えば、4枚)の画像が表示されるか、画像情報記憶部11に記録されている全画像データ11aに対する一覧表示を行なうまで以下の処理を繰り返す(S202)。すなわち、対象となっている画像データ11aを参照して(S203)、撮影地情報11bが関連付けられているかどうかを判断する(S204)。
撮影地情報が関連付けられている場合(S204:Yes)には、撮影地情報を取得するとともに(S205)、関連付けられている画像データ11aのサムネイル画像に、撮影地の情報が関連付けられていることを示すマーク画像を合成する(S206)。このマークは例えば、「GPS」をデザイン化したシンボル画像とすることができる。そして、マーク付のサムネイル画像を表示する(S207)。
一方、撮影地情報が関連付けられていない場合(S204:No)には、マーク画像は合成せずに、通常のサムネイル画像を表示する(S207)。
例えば、図5に示すように表示画面14aに観光バス22が写っている画像データ11aに撮影地情報11bが関連付けられている場合には、図6に示すように、表示制御部14の表示画面14aには、撮影地の情報が関連付けられていることを示すマーク画像25が合成された観光バス22の写真がサムネイル画像31として表示される。撮影地情報11bが関連付けられていない他の画像データ11aは、マーク画像25のない通常のサムネイル画像が表示される。
ただし、画像データに撮影地の情報が関連付けられていることを示すための方法は、マークの合成に限られない。例えば、サムネイル表示枠の色を変える、サムネイル表示の下に何らかの文字情報を表示する、画像データを示す文字列の色を変化させる、あるいは撮影地の情報が関連付けられている画像情報だけを表示するようにする、など多くの方法が考えられる。特に、目印を記録した画像データ11aの検索を容易にするために、利用者からの指示に基づいて撮影地情報11bが付加されている画像データ11aのみを表示できるようにすることが望ましい。
表示制御部14の表示画面14aにサムネイル画像が表示された状態で、利用者は撮影地、例えば集合場所である観光バス22の位置を把握したい場合には、マーク25が合成された観光バス22のサムネイル画像31を選択することができる。
撮影地の情報が関連付けられている画像が選択されたときの撮影装置1の処理について図4のフローチャートを参照して説明する。撮影装置1は、撮影地の情報が関連付けられていることを示すマークが合成されたサムネイル画像の選択を受け付けると(S301)、GPSセンサ12を利用して、利用者の現在地を示す位置情報を取得する(S302)。なお、位置情報は、GPSセンサ12を利用しなくとも、無線通信による位置検出方法や携帯電話等による基地局からの情報を利用した検出方法であってもよい。
位置情報を取得すると、撮影地と現在地との相対距離を算出する(S303)。この計算の一例について図9(a)を参照して説明する。位置情報が経緯度で表わされているとすると、経緯度値をUTM(ユニバーサル横メルカトル)座標へ変換し、利用者の現在地81の情報(x1、y1)と前記撮影地82の情報(x2、y2)とから相対距離Nを計算する。2地点間の平面直交座標90が現在地81と撮影地82の場合は、[数1]によって計算できる。
次に、利用者の現在地の情報(x1、y1)と撮影地の情報(x2、y2)とから、例えば、真北方向を軸とした相対方位t1を計算する(S304)。図9(b)に示すように2地点間の平面直交座標91が現在地81(x1、y1)と撮影地82(x2、y2)の場合は、[数2]によって計算できる。
また、方位センサ13を利用して自装置の向きを示す基準方位t2を取得し(S305)、取得した基準方位t2と算出した相対方位t1とから相対方向Tを計算する(S306)。このとき、表示画面14aが利用者に閲覧されている状態の撮影装置1の向きを基準とする。図9(c)に示すように2地点間の平面直交座標92が現在地81と撮影地82の場合は、(式3)によって計算できる。
Tが負の場合、Tは左方向の角度を示し、正の場合は、Tは右方向の角度を示す。なお、基準方位t2は一般に磁北を示すため、真北との差異を考慮して基準方向t2を設定してもよい。
次に、利用者の現在地の情報(x1、y1)と撮影地の情報(x2、y2)とから、例えば、真北方向を軸とした相対方位t1を計算する(S304)。図9(b)に示すように2地点間の平面直交座標91が現在地81(x1、y1)と撮影地82(x2、y2)の場合は、[数2]によって計算できる。
また、方位センサ13を利用して自装置の向きを示す基準方位t2を取得し(S305)、取得した基準方位t2と算出した相対方位t1とから相対方向Tを計算する(S306)。このとき、表示画面14aが利用者に閲覧されている状態の撮影装置1の向きを基準とする。図9(c)に示すように2地点間の平面直交座標92が現在地81と撮影地82の場合は、(式3)によって計算できる。
Tが負の場合、Tは左方向の角度を示し、正の場合は、Tは右方向の角度を示す。なお、基準方位t2は一般に磁北を示すため、真北との差異を考慮して基準方向t2を設定してもよい。
撮影装置1は、算出された相対距離と相対方向とを表示制御部14の表示画面14aに表示させる。表示方法は種々の態様を用いることができるが、例えば、図7に示すような表示を行なうことができる。すなわち、撮影地の情報が関連付けられている観光バス22が写っている画像40aと、相対距離および相対方向が表示された画像40bとを重畳して表示画面14aに表示する。ここで、相対距離および相対方向が表示された画像40bは、例えば、算出された相対距離Nと相対方向Tとから現在地32と撮影地33との位置関係を視覚的に示すために、相対距離N(図7の例では100m)を表す文字情報44と、自装置の向きを基準とした撮影地33の相対方向T(図7の例では左後ろ方向)を示す画像情報とを含めることができる。
また、相対距離および相対方向が表示された画像40bに重畳する映像を、撮影部16から取り込んだ実写画像50aにしてもよい。さらに、図8に示すように、利用者によって選択された画像40aと実写画像50aと相対位置画像40bとを重畳させた合成画像を表示画面14aに表示するようにしてもよい。
このような表示を行なうことにより、利用者は、表示画面14aに表示された画面を見ることで、現在地から撮影地への方向と距離とを直感的に判断することが可能となる。なお、相対方向を算出せずに、相対距離と、撮影地の現在地に対する方位を表示するようにしてもよい。この場合でも現在地から撮影地への方向と距離とを直感的に判断することが可能である。
また、撮影地の情報が関連付けられている画像データ11aが複数ある場合に、利用者から複数枚の画像の選択を受け付けることができるようにしてもよい。この場合、それぞれの画像データ11aごとに、現在地と撮影地との相対距離と相対方向とを算出し、現在地32を中心とした画像内に、自装置の向きを基準とした各撮影地33の相対距離と相対方向とが視覚的に把握できる画像35を作成することができる。図10の例では、装置の向きを基準に約400m右やや後方向に撮影地33aが存在し、300m左後方向に撮影地33bが存在し、約100m右前方向に撮影地33cが存在し、約300m左前方向に撮影地33dが存在していることが示されている。ここで、例えば、撮影地33bを選択すると、撮影地33bに対応する画像60が表示され、相対距離の文字情報44が表示されるようにすることができる。なお、ある画像が選択を受け付けたとき、選択された画像の撮影地の方向あるいは近傍に存在する撮影地の画像データ11aを所定の基準により自動検出して、検出された1または複数の画像の撮影地33を画像35のように表示するようにしてもよい。このようにすることで、選択された画像の撮影地33へ戻る途中で他の画像の撮影地33に寄るときに便利になる。
<第2の実施形態>
つぎに、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、撮影装置内に地図情報を格納する方式である。これにより、目印を撮影した場所と現在地とを地図上に示すことができるため、利用者にさらにわかりやすい情報を提供することができる。なお、以下の説明において第1の実施例と同じ部位については同じ符号を付し、説明は簡略化する。
つぎに、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、撮影装置内に地図情報を格納する方式である。これにより、目印を撮影した場所と現在地とを地図上に示すことができるため、利用者にさらにわかりやすい情報を提供することができる。なお、以下の説明において第1の実施例と同じ部位については同じ符号を付し、説明は簡略化する。
図11は、本発明を実施するための第2の実施形態である撮影装置100の構成を示したブロック図である。図11に示すように、撮影装置100は、制御部110と、この制御部110に接続された情報記憶部111、GPSセンサ12、方位センサ13、表示画面14aを備えた表示制御部14、入力受付部15、および撮影部16を備えている。
制御部110は、CPU、メモリ等を備えて構成され、メモリに記録されたプログラムを実行することで、方位検出部10d、撮影地情報出力部10g、方位検出呼出部10j、位置検出呼出部10s、位置検出部10t、地図情報生成呼出部10u、地図生成部10v、位置情報付加部10w、地図情報出力部10xを仮想的に構成し、現在地と撮影地とを示す情報が付加された地図情報作成等の本実施形態の特徴的な各種処理を行なう。また、特に説明しないが、制御部110は撮影処理、画像処理、表示処理等の撮影装置本来の処理の制御も行なう。
情報記憶部111は、メモリ、HDD、SDカード等の着脱可能あるいは内蔵式の不揮発性記憶媒体であり、静止画像データや動画像データ等の画像データ11aを記憶するとともに、必要に応じて画像データ11aの撮影地情報11bを画像データ11aに関連付けて記憶する。また、ナビゲータ装置等に用いられる地図データ11cを記憶する。地図データ11cは、あらかじめ記憶するようにしてもよいし、図示しない通信装置等を用いて、必要に応じて外部から取得するようにしてもよい。
次に、制御部110の本実施形態特有の機能部について説明する。位置検出部10tは、GPSセンサ12からの情報に基づいて自装置の位置を検出する。地図生成部10vは、GPSセンサ12から得られる現在地の位置と、画像情報記憶部11から得られる撮影地の位置とを含む地図データ11cを取得し、方位検出部10dから得られる方位を基準とした方向の地図情報を作成する。位置情報付加部10wは、地図生成部10vが生成した地図情報に撮影地と現在地を示す情報を付加する。地図情報出力部10xは、撮影地と現在地を示す情報が付加された地図情報を表示制御部14に出力する。
位置検出呼出部10sは、入力受付部15が撮影地検索の開始指示を利用者から受け付けた否かを判定し、受け付けた場合に位置検出部10tを呼び出す。地図情報生成呼出部10uは、入力受付部15が撮影地検索の開始指示を利用者から受け付けた否かを判定し、受け付けた場合に地図生成部10vを呼び出す。
次に、第2の実施形態である上記構成の撮影装置100における処理手順について説明する。撮影位置の記録を行なうときの撮影装置100の処理および利用者から画像一覧表示指示を受け付けたときの撮影装置100の処理については第1の実施例と同様である。このため説明を省略し、撮影地の情報が関連付けられている画像が選択されたときの撮影装置100の処理について図12のフローチャートを参照して説明する。
撮影装置100は、撮影地の情報が関連付けられていることを示すマークが合成されたサムネイル画像の選択を受け付けると(S401)、GPSセンサ12を利用して、利用者の現在地を示す位置情報を取得する(S402)。なお、位置情報は、GPSセンサ12を利用しなくとも、無線通信による位置検出方法や携帯電話等による基地局からの情報を利用した検出方法であってもよい。
位置情報を取得すると、現在位置を中心として撮影地が含まれる範囲の地図データ11cを情報記憶部111から取得する(S403)。また、方位センサ13を利用して自装置の向きを検出する(S404)。そして、検出された自装置の向きがY軸方向となるように地図データ11cの向きを調整し、表示用の地図情報を作成する(S405)。このとき、地図情報の対応する場所に現在地と撮影地とを示すシンボルマークを重畳させる。そして、現在地と撮影地のマークが重畳された地図情報を表示制御部14に出力して表示画面14aに表示させる(S406)。ただし、向き調整処理を省いた構成としてもよい。
図13、図14は、撮影装置100の向きと、地図情報の表示との関係を模式的に示す図である。なお、両図において図面上の方向は共通しているものとする。例えば、撮影装置100が図13(a)に示すような方向(図面上で上方向)に向けられていたとする。図14(a)は、このときの地図情報の表示例を示す図である。すなわち、表示画面14aには、現在位置を示すマーク32と撮影位置を示すマーク33が地図上に表示される。この表示により、現在地32にいる利用者は目印となる場所33が右上方向にあり、左側の大きな道を右斜め上方向に進めばよいことを直感的に把握することができる。
一方、撮影装置100が、図13(b)に示すような右方向に回転した方向に向けられていたとする。図14(b)は、このときの地図情報の表示例を示す図である。すなわち、表示画面14aには、地図情報が左方向に回転され、現在位置を示すマーク32と撮影位置を示すマーク33が地図上に表示される。この表示により、現在地32にいる利用者は目印となる場所が左上方向にあり、左側の大きな道を左斜め上方向に進めばよいことを直感的に把握することができる。
1…撮影装置、10…制御部、10a…相対距離算出部、10b…相対距離出力部、10c…相対方向算出部、10d…方位検出部、10e…相対方向算出部、10e…方位算出部、10f…相対方向出力部、10g…撮影地情報出力部、10h…相対距離算出呼出部、10i…相対方向算出呼出部、10j…方位検出呼出部、10s…位置検出呼出部、10t…位置検出部、10u…地図情報生成呼出部、10v…地図生成部、10w…位置情報付加部、10x…地図情報出力部、11…画像情報記憶部、11a…画像データ、11b…撮影地情報、11c…地図データ、12…GPSセンサ、13…方位センサ、14…表示制御部、14a…表示画面、15…入力受付部、15a…位置記録指示ボタン、16…撮影部、110…制御部、111…情報記憶部
Claims (8)
- 位置検出手段と表示手段とを備えた撮影装置であって、
撮影画像とその撮影画像の撮影の際に検出された位置とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記撮影画像の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付の際に検出された位置と、前記選択された撮影画像に関連付けられた位置との距離を算出する距離算出手段と、
前記選択された撮影画像に関連付けられた位置の、前記選択受付の際に検出された位置に対する方位を算出する方位算出手段と、
算出された距離を示す情報と方位を示す情報とを前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする撮影装置。 - 請求項1に記載の撮影装置であって、
自装置の向きを検出する方位検出手段と、
前記算出された方位を、前記選択受付の際に検出された方位に対する相対方向に変換する相対方向算出手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記方位を示す情報に代え、前記相対方向を示す情報を前記表示手段に表示することを特徴とする撮影装置。 - 請求項1に記載の撮影装置であって、
前記選択受付手段は、複数の前記撮影画像の選択を受付可能であり、
前記距離算出手段は、選択されたそれぞれの撮影画像について距離を算出し、
前記方位算出手段は、選択されたそれぞれの撮影画像について方位を算出し、
前記表示制御手段は、選択されたそれぞれの撮影画像について算出された距離を示す情報と方位を示す情報とを前記表示手段に表示することを特徴とする撮影装置。 - 位置検出手段と表示手段とを備えた撮影装置であって、
撮影画像とその撮影画像の撮影の際に検出された位置とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記撮影画像の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付時に検出された位置と、前記選択された撮影画像に関連付けられた位置とを含む地図データを取得する地図データ取得手段と、
前記取得した地図データと、前記選択受付時に検出された位置と、前記選択された撮影画像に関連付けられた位置とに基づく地図情報を作成する地図情報作成手段と、
作成した地図情報を前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする撮影装置。 - 請求項4に記載の撮影装置であって、
自装置の向きを検出する方位検出手段をさらに備え、
前記地図情報作成手段は、前記選択受付時に検出された方位に基づいて地図情報の表示向きを変更することを特徴とする撮影装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮影装置であって、
前記撮影画像と撮影の際に検出された位置との関連付けは、利用者からの指示に基づいて行なうことを特徴とする撮影装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影装置であって、
前記選択受付手段は、前記撮影画像が撮影の際に検出された位置が関連付けられていることを示す態様で、前記撮影画像に基づく情報を選択可能な状態で表示することを特徴とする撮影装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮影装置であって、
前記選択受付手段は、利用者からの指示に基づいて、撮影の際に検出された位置が関連付けられている撮影画像を抽出して選択可能な状態で表示することを特徴とする撮影装置。
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- 2007-11-12 JP JP2007293470A patent/JP2009124254A/ja active Pending
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