JP2009123366A - ストークスイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接点不良がなく長寿命化に好適なストークスイッチ装置を提供する。
【解決手段】操作レバー1を第1の操作面内で揺動操作したときに回動動作される移動体6の回動中心部に第1の永久磁石7を固着すると共に、操作レバー1を第1の操作面と略直交する第2の操作面内で揺動操作したときに操作レバー1と一体的に回動するレバー支持体2の回動中心部に第2の永久磁石8を固着し、第1および第2の永久磁石7,8の回転角に応じて電気抵抗が変化するように、回路基板9に第1および第2のGMRセンサ10,11を配置することによって操作レバー1の操作位置が検出されるように構成した。
【選択図】図4
【解決手段】操作レバー1を第1の操作面内で揺動操作したときに回動動作される移動体6の回動中心部に第1の永久磁石7を固着すると共に、操作レバー1を第1の操作面と略直交する第2の操作面内で揺動操作したときに操作レバー1と一体的に回動するレバー支持体2の回動中心部に第2の永久磁石8を固着し、第1および第2の永久磁石7,8の回転角に応じて電気抵抗が変化するように、回路基板9に第1および第2のGMRセンサ10,11を配置することによって操作レバー1の操作位置が検出されるように構成した。
【選択図】図4
Description
本発明は、自動車のステアリングホイールの近傍に装備されてワイパーやターンシグナル等のスイッチング操作に用いられるストークスイッチ装置に関するものである。
この種のストークスイッチ装置は、通常、ステアリングコラム等に固定された筐体の左右両側に一対配設されてコンビネーションスイッチを構成しており、各ストークスイッチ装置を適宜方向へ揺動操作することによって前照灯のビーム切換えやターンシグナル、ワイパー等のスイッチング操作が可能である。例えば、操作レバーを略上下方向へ揺動操作してターンシグナル操作を行うストークスイッチ装置の場合、その操作レバーを略前後方向へ揺動操作することによって前照灯のビーム切換え(ロービームとハイビームの切換え)操作やパッシング操作が行えるようになっている。
このようなストークスイッチ装置の一般的な構成について説明すると、操作レバーの基部はレバー支持体(ホルダ)に回動可能に連結されており、このレバー支持体に対して操作レバーは所定の操作面(第1の操作面)内で揺動可能となっている。また、レバー支持体はステータ部材であるハウジング(第1,第2ケース)に回動可能に連結されており、前記第1の操作面と略直交する別の操作面(第2の操作面)内で操作レバーおよびレバー支持体が一体的に揺動可能となっている。つまり、レバー支持体に対する操作レバーの回動軸と、ハウジングに対する操作レバーおよびレバー支持体の回動軸とが略直交させてあり、操作レバーが略直交する2方向へ揺動操作可能となっている。ハウジングには前記第2の操作面に対して略平行に延在する回路基板が固定されており、この回路基板には二組の接点パターンが形成されている。また、回路基板上に一対の移動体(摺動子受体)がスライド可能に配置されており、これら移動体にはそれぞれ摺動子が取り付けられている。そして、操作レバーが第1または第2の操作面内で揺動操作されると、いずれか一方の移動体が駆動されて回路基板に沿ってスライド移動するため、回路基板に対する移動体の位置変化によって接点の切換え動作が行えるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−6494号公報
しかしながら、前述した従来のストークスイッチ装置では、移動体に取り付けられた摺動子が回路基板の接点パターン上を摺動することで接点の切換え動作が行われるようになっているため、操作レバーの度重なる揺動操作によって接点が経年的に摩耗したり、接点の酸化や硫化によって導通不良を生じる虞があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、接点不良がなく長寿命化に好適なストークスイッチ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のストークスイッチ装置は、操作レバーと、この操作レバーを第1の操作面内で揺動可能に支持するレバー支持体と、このレバー支持体を介して前記操作レバーを前記第1の操作面と略直交する第2の操作面内で回動可能に支持するハウジングと、このハウジングに取り付けられて前記第2の操作面と略平行に延在する回路基板と、この回路基板に実装された第1および第2の巨大磁気抵抗効果センサと、前記操作レバーの前記第1の操作面内での揺動操作に伴って駆動される移動体と、この移動体に固着された第1の永久磁石と、前記レバー支持体の前記ハウジングに対する回動中心軸の軸線上に固着された第2の永久磁石とを備え、前記移動体の移動に伴う前記第1の永久磁石の磁界変化を前記第1の巨大磁気抵抗効果センサによって検出すると共に、前記レバー支持体の回動に伴う前記第2の永久磁石の磁界変化を前記第2の巨大磁気抵抗効果センサによって検出するように構成した。
このように構成されたストークスイッチ装置では、操作レバーを第1の操作面内で揺動操作して移動体を所定方向へ駆動すると、移動体に固着された第1の永久磁石の位置に応じて外部磁界が変化し、その磁界変化によって回路基板に実装された第1の巨大磁気抵抗効果センサの電気抵抗が変化する。また、操作レバーを第1の操作面に略直交する第2の操作面内で揺動操作すると、操作レバーとレバー支持体がハウジングに対して一体的に回動することにより、レバー支持体の回動中心軸の軸線上で回転する第2の永久磁石の回転角に応じて外部磁界が変化し、その磁界変化によって回路基板に実装された第2の巨大磁気抵抗効果センサの電気抵抗が変化する。したがって、第1および第2の巨大磁気抵抗効果センサの抵抗変化に基づいて操作レバーの操作位置を検出することにより、操作レバーのスイッチ切換えを行うことができるため、接点の摩耗や酸化等の接点不良がなく長寿命化に好適なストークスイッチ装置を提供することができる。
上記の構成において、移動体を駆動する手段は特に限定されないが、この移動体をハウジングに回動可能に支持すると共に、レバー支持体に駆動部材を支持し、この駆動部材を移動体に係合させて、第1の永久磁石を移動体の回動中心部に固着すると、移動体の回動中心位置で回転する第1の永久磁石の磁界変化が第1の巨大磁気抵抗効果センサによって検出されるため、第1および第2の永久磁石の磁界変化を同様の巨大磁気抵抗効果センサを用いて検出することができる。その際、第1の永久磁石と第2の永久磁石が同一形状に形成されていると、部品の共通化を図れて組立作業も簡単になる。
本発明のストークスイッチ装置は、操作レバーを第1の操作面内で揺動操作して移動体を所定方向へ駆動すると、移動体に固着された第1の永久磁石の位置に応じて外部磁界が変化して、その磁界変化によって回路基板に実装された第1の巨大磁気抵抗効果センサの電気抵抗が変化し、操作レバーを第1の操作面に略直交する第2の操作面内で揺動操作すると、操作レバーとレバー支持体がハウジングに対して一体的に回動することにより、レバー支持体の回動中心軸の軸線上で回転する第2の永久磁石の回転角に応じて外部磁界が変化して、その磁界変化によって回路基板に実装された第2の巨大磁気抵抗効果センサの電気抵抗が変化するため、第1および第2の巨大磁気抵抗効果センサの抵抗変化に基づいて操作レバーの操作位置を検出でき、接点の摩耗や酸化等の接点不良を防止して長寿命化を図ることができる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係るストークスイッチ装置の分解斜視図、図2は本発明の実施形態例に係るストークスイッチ装置の底面図、図3は図2に示すストークスイッチ装置から回路基板を取り除いた底面図、図4は本発明の実施形態例に係るストークスイッチ装置の断面図、図5は図4に示す操作レバーを第1の操作面内で揺動操作したときの駆動アームと移動体の動きを示す断面図、図6は図5に対応する底面図、図7は図3に示す操作レバーを第2の操作面内で揺動操作したときのレバー支持体の動きを示す底面図、図8は本発明の実施形態例に係る永久磁石と巨大磁気抵抗効果センサとの位置関係を示す説明図、図9は本発明の実施形態例に係る巨大磁気抵抗効果センサの回路構成図、図10は永久磁石の回転角と巨大磁気抵抗効果センサの出力電圧との関係を示す説明図である。
これらの図に示すストークスイッチ装置は、圧入等によって一体化された作動部材1aを有する操作レバー1と、作動部材1aの先端部、すなわち操作レバー1から突出された側の部分を図4に示す収納部S1に収納して操作レバー1を揺動可能に支持するレバー支持体2と、レバー支持体2を収納して揺動可能に支持するケース3およびカバー4と、レバー支持体2に回動可能に支持された駆動部材である駆動アーム5と、駆動アーム5によって回転動作される移動体6と、移動体6に保持された第1の永久磁石7と、レバー支持体2に保持された第2の永久磁石8と、ケース3に固定された回路基板9と、回路基板9に実装された第1および第2の巨大磁気抵抗効果センサ10,11等を備えている。ケース3とカバー4はネジ12を用いて一体化されており、図4に示すように、これらケース3とカバー4はレバー支持体2の先端部を収納する収納部S2を形成するハウジング13を構成している。そして、ハウジング13を自動車のステアリングコラム側に固定して、操作レバー1が略直交する2方向へ揺動操作できるようになっている。
操作レバー1の基端部を構成する作動部材1aは、その先端部を除く長尺部分がレバー支持体2から大きく突出しており、作動部材1aの先端部の回路基板9側の外壁、すなわちケース3と対向する側の外壁には、図1に示すように操作レバー1のが形成されている。係合溝1bは、図4に示すように、レバー支持体2から回路基板9側に向けて断面L字状に突設された掛止部1dとレバー支持体2の外壁との間に形成されている。作動部材1aには軸孔1cが設けられており、この軸孔1cを挿通するピン14の両端部がレバー支持体2の軸受部2aに支持されることにより、操作レバー1はピン14を回動中心として図4の紙面と平行な第1の操作面内、すなわち回路基板5と略直交する面内で揺動できるようにレバー支持体2に支持されている。また、作動部材1aの先端部分には第1の押圧子15を弾性付勢するためのコイルばね16が収納されており、図4に示すように、この第1の押圧子15はレバー支持体2の内壁に形成されたカム面2bに圧接している。
図1に示すように、レバー支持体2の基端部側には一対の回動軸2c,2dが同一線上で互いに反対方向に突設されており、レバー支持体2の回路基板9側の外壁には基端部と先端部の中間に軸受溝部2eが形成されている。一方の回動軸2cはケース3の底板3fに向けて突設されてケース3の軸受部3aに回動可能に支持され、他方の回動軸2dはカバー4に向けて突設されてカバー4の軸受部4aに回動可能に支持されている。したがって、レバー支持体2は、これら回動軸2c,2dを回動中心として前記第1の操作面と略直交する第2の操作面内で揺動できるようにハウジング9に支持されている。この第2の操作面内では、操作レバー1が揺動操作されると、レバー支持体2は操作レバー1と一体的に回動するようになっている。また、レバー支持体2には第2の押圧子17を弾性付勢するためのコイルばね18が収納されており、この第2の押圧子17はケース3に固定されたカム部材19の内壁に形成された図示せぬカム面に圧接している。
なお、軸受溝部2eはレバー支持体2の回動軸、すなわち軸孔1cを挿通するピン14の回動軸と平行に形成されている。また、図4に示すように、レバー支持体2の回路基板9側の外壁には収納部S2と連通する開口2fが形成されている。また、作動部材1aの外壁に形成された掛止部1dは、作動部材1aの先端部が収納部S2に収納された状態で、開口2fに臨むように配置されている。
駆動アーム5は、直線上に延びる軸部5aと、軸部5aの中央付近から異なる2方向へ突出する係合部5bおよび係合ピン5cとを有している。係合部5bは、先端部が円弧状に形成されており、また係合ピン5cは、先端部が軸部5aと平行に延びるように形成されている。軸部5aの両端部はレバー支持体2の軸受溝部2eに回転可能に支持されており、操作レバー1の揺動に連動して移動体6が回動するように、駆動アーム5の係合部5bは移動体6に係合されており、係合ピン5cは作動部材1aの係合溝1bに係合している。
このように、駆動部材として駆動アーム5を用いると、図4に示すように、ピン14を回動軸として回転する操作レバー1の係合溝1bの回転半径に比べて、軸部5aを中心に回転する駆動アーム5の係合部5bの回転半径が著しく小さいのにも拘わらず、係合溝1bと係合部5bの移動量が同等となるので、操作レバー1の回転角度に比べて駆動アーム5の回転角度を大きくすることができる。
移動体6の回路基板9と対向する面側の基端部には円形の凹部6aが形成されており、この凹部6aの中心には軸孔6cが形成されている。図4に示すように、回路基板9はケース3の底板3fの外側、すなわち底板3fのレバー支持体2側の面と反対側の面に対向する状態でケース3に固定されている。また、底板3fの回路基板9側の面には、回路基板9に向けて支軸3bが突設されている。この支軸3bは移動体6の軸孔6cに挿入されており、移動体6は支軸3bを回動支点としてケース3の底板3fに回動可能に支持されている。また、移動体6には凹部6aを形成した面と反対側の面に係合溝6bが形成されており、図4に示すように、駆動アーム5の係合部5bはケース3の底板3fに形成された透孔3dを挿通して係合溝6bに係合している。これにより、操作レバー1がピン14を回動中心として第1の操作面内で揺動操作されると、その揺動運動が駆動アーム5を介して移動体6に伝達され、移動体6が支軸3bを回動支点として第2の操作面内、すなわち回路基板9と略平行な平面内を回動するように駆動される。ここで、移動体6の係合溝6bは、駆動アーム5の係合部5bの周方向への回動長さよりも長めの寸法を有し、かつ係合部5bの摺動方向において係合部5bが係合溝6bの内壁に対して若干のギャップを持って係合できる程度の寸法を有するように円弧状に形成されている。操作レバー1が第2の操作面内で揺動操作されるとき、係合部5bが係合溝6b内を非接触状態で周方向へ移動することにより、移動体6が駆動アーム5によって駆動されないようになっている。したがって、移動体6は、操作レバー1が第2の操作面内で揺動操作されるときは静止したままであり、操作レバー1が第1の操作面内で揺動操作されるときのみ回転駆動される。
第1の永久磁石7は中央に貫通孔7aを有するリング状マグネットであり、図8に示すように、第1の永久磁石7は、その中心Oを介して一方の縁部がN極で、他方の縁部がS極となるように着磁されている。この第1の永久磁石7は、貫通孔7aに支軸3bを挿入した状態で、移動体6の凹部6a内に圧入や接着等によって移動体6の回動中心部に固着されており、前述したように移動体6が支軸3bを回動支点として回動すると、それに伴って第1の永久磁石7が支軸3bを中心に回転する。
第2の永久磁石8も中央に貫通孔8aを有するリング状マグネットであり、本実施形態例の場合、第1の永久磁石7と第2の永久磁石8は大きさや着磁方向等を全て同じくする共通部品となっている。この第2の永久磁石8は、レバー支持体2の回動軸2cの中心に突設された軸部2gを貫通孔8aに挿入した状態で、回動軸2cの端面に圧入や接着等によって固着されており、操作レバー1を第2の操作面内で揺動操作してレバー支持体2が回動軸2c,2dを中心に回動すると、それに伴って第2の永久磁石8が回動軸2c,2dを中心に回転する。
回路基板9はネジ20を用いてケース3に固定されており、この回路基板9はケース3の底板3fと対向するように第2の操作面に沿って略平行に配設されている。前述した第1および第2の永久磁石7,8は回路基板9の片面(図4の上面)側と微小ギャップを保って対向しており、回路基板9の他面(図4の下面)側には第1の巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magneto Resistive Efect)センサ10と第2のGMRセンサ11とが実装されている。第1のGMRセンサ10は回路基板9を介して第1の永久磁石7と対向する位置に配置され、第2のGMRセンサ11は回路基板9を介して第2の永久磁石8と対向する位置に配置されている。なお、本実施形態例では、第1および第2のGMRセンサ10,11を回路基板9の下面側に実装しているが、ケース3の底板3fと回路基板5の上面間の寸法を大きく設定することにより、第1および第2のGMRセンサ10,11を回路基板9の上面側に実装することも可能である。
第1および第2のGMRセンサ10,11は、非磁性の中間層を介して固定磁化層と自由磁化層を積層した4つのGMR素子が図9に示すようなブリッジ回路を構成するように接続されており、図8に示すようなひとつのパッケージとして構成されている。なお、図9中の矢印は各GMR素子の固定磁化層の磁化方向を示している。そして、第1および第2のGMRセンサ10,11に対し、図8に示すように、第1および第2の永久磁石7,8を矢印A−B方向へ回転運動させると、第1および第2の永久磁石7,8の回転に応じて外部磁界が変化し、各GMR素子の自由磁化層の磁化方向が変化して第1および第2のGMRセンサ10,11の電気抵抗が変化する。その結果、第1および第2のGMRセンサ10,11に所定電圧Vddを印加した状態では、第1および第2の永久磁石7,8の回転方向と回転角に応じて出力電圧(V1−V2)が変化し、図10に示すような「永久磁石の回転角−GMRセンサの出力電圧」の関係が得られる。したがって、永久磁石の回転角が±90度未満の範囲内、望ましくは同図の破線で囲まれた直線に近い部分の出力電圧に基づいて第1および第2の永久磁石7,8の位置を検出することができ、その出力電圧の変化に基づいて操作レバー1の操作位置を検出することにより、操作レバー1のスイッチ切換えを行うことができる。
なお、図10中の回転角を示す横軸上の0(ゼロ)は、図8に示すように、両永久磁石7,8の着磁方向が両GMRセンサ10,11のパッケージの長軸と平行で、かつ両永久磁石7,8の中心Oと両GMRセンサ10,11のパッケージの中心位置とが同一直線S上に配置している中立状態、例えば図6(b)や図7(b)に示す位置にある状態を示している。したがって、図8に示す中立状態から第1および第2の永久磁石7,8が中心Oを支点に時計回り方向(矢印A方向)または反時計回り方向(矢印B方向)へ180度回転すると、その回転に伴って第1および第2のGMRセンサ10,11からの出力電圧が正弦波に沿って増減する。
次に、このように構成されたストークスイッチ装置の動作について、主として図5〜図7を参照しつつ説明する。
図5(b)と図6(b)は操作レバー1がレバー支持体2に対して揺動操作されていない状態を示し、この場合、永久磁石7,8とGMRセンサ10,11のパッケージとが図8の状態で配置されており、第1および第2のGMRセンサ10,11の出力電圧はいずれもゼロとなっている。この状態で操作レバー1を第1の操作面に沿って揺動操作すると、ピン14を回動中心に操作レバー1がレバー支持体2に対し回転し、それに伴って駆動アーム5がレバー支持体2の軸受溝部2e内で回動するため、駆動アーム5の係合部5bに係合する移動体6がケース3の支軸3bを回動支点として回路基板9と平行な平面内を回動し、移動体6の回動中心部に固着された第1の永久磁石7が回路基板9の下面に実装された第1のGMRセンサ10の真上で支軸3bを中心に回転する。具体的には、操作レバー1を図5(b)の矢印P1方向へ揺動操作すると、図5(a)に示すように、駆動アーム5が軸部5aを中心に同図の時計回り方向へ回転して移動体6を同図左方へ変位させるため、図6(a)に示すように、移動体6が支軸3bを中心に同図の時計回り方向へ回動して第1の永久磁石7を同方向へ回転させる。これとは逆に、操作レバー1を図5(b)の矢印P2方向へ揺動操作すると、図5(c)に示すように、駆動アーム5が軸部5aを中心に同図の反時計回り方向へ回転して移動体6を同図右方へ変位させるため、図6(c)に示すように、移動体6が支軸3bを中心に同図の反時計回り方向へ回動して第1の永久磁石7を同方向へ回転させる。
すなわち、操作レバー1を第1の操作面に沿って図5(b)の矢印P1またはP2方向へ揺動操作すると、移動体6の回動中心部に固着された第1の永久磁石7が第1のGMRセンサ10の真上で図8の矢印A−B方向へ回転運動するため、第1のGMRセンサ10の出力電圧が図10に示すように変化する。この場合、操作レバー1がレバー支持体2に対して揺動運動するだけで、レバー支持体2はハウジング13に対して回動しないため、レバー支持体2の回動軸2cに固着された第2の永久磁石8は回転せず、該第2の永久磁石8に対向する第2のGMRセンサ11の出力電圧は変化せずにゼロのままである。しがって、第1のGMRセンサ10の出力電圧の変化から第1の永久磁石7の回転角、つまり操作レバー1が第1の操作面内で矢印P1,P2のいずれかの方向へ揺動操作されたときの位置を検出することができ、その検出結果に基づいて例えば前照灯のビーム切換えやパッシングのためのスイッチング操作を行うことができる。その際、操作レバー1が図5(b)の状態にあるときがロービーム位置で、操作レバー1が図5(c)の状態にあるときがハイビーム位置となり、これらロービーム位置とハイビーム位置では第1の押圧子15がレバー支持体2のカム面2bの谷部に嵌入しているため、操作レバー1はこれらロービーム位置とハイビーム位置に位置決め保持される。また、操作レバー1をロービーム位置から図5(a)の状態に揺動操作することでパッシング動作を行うことができ、この操作時にはコイルばね16を圧縮させながら第1の押圧子15がカム面2bの山部に乗り上げるため、操作力が除去されるとコイルばね16の弾発力によって操作レバー1はロービーム位置へ自動復帰する。
また、図7(b)は操作レバー1とレバー支持体2がハウジング13に対して揺動操作されていない状態を示し、この場合、永久磁石7,8とGMRセンサ10,11のパッケージとが図8の状態で配置されており、第1および第2のGMRセンサ10,11の出力電圧はいずれもゼロとなっている。この状態で操作レバー1を第2の操作面に沿って揺動操作すると、操作レバー1とレバー支持体2が回動軸2c,2dを回動中心にハウジング13に対して一体的に回動するため、回動軸2cに固着された第2のGMRセンサ11が回路基板9の下面に実装された第2のGMRセンサ11の真上で回転する。具体的には、操作レバー1を図7(b)の矢印Q1方向へ揺動操作すると、図7(a)に示すように、レバー支持体2が回動軸2c,2dを中心に同図の時計回り方向へ回動するため、それに伴って第2の永久磁石8がレバー支持体2の軸部2gを中心に同方向へ回転する。これとは逆に、操作レバー1を図7(b)の矢印Q2方向へ揺動操作すると、図7(c)に示すように、レバー支持体2が回動軸2c,2dを中心に同図の反時計回り方向へ回動するため、それに伴って第2の永久磁石8がレバー支持体2の軸部2gを中心に同方向へ回転する。
すなわち、操作レバー1を第2の操作面に沿って図7(b)の矢印Q1またはQ2方向へ揺動操作すると、レバー支持体2の回動中心部に固着された第2の永久磁石8が第2のGMRセンサ11の真上で図8の矢印A−B方向へ回転するため、第2のGMRセンサ11の出力電圧が図10に示すように変化する。この場合、レバー支持体2に支持された駆動アーム5の係合部5bは移動体6の係合溝6b内を係合溝6bの内壁に非接触状態で回動し、移動体6は静止したままで回動しないため、移動体6の回動中心部に固着された第1の永久磁石7も回転せず、該第1の永久磁石7に対応する第1のGMRセンサ10の出力電圧は変化せずにゼロのままである。しがって、第2のGMRセンサ11の出力電圧の変化から第2の永久磁石8の回転角、つまり操作レバー1が第2の操作面内で矢印Q1,Q2のいずれかの方向へ揺動操作されたときの位置を検出することができ、その検出結果に基づいて例えば左折や右折のターンシグナルのためのスイッチング操作を行うことができる。
このように本実施形態例に係るストークスイッチ装置は、操作レバー1を回路基板9に略直交する第1の操作面内で揺動操作し、それに伴って移動体6が支軸3bを中心に回動すると、移動体6の回動中心部に固着された第1の永久磁石7の回転角に応じて外部磁界が変化し、その磁界変化によって回路基板9の下面に実装された第1のGMRセンサ10の電気抵抗が変化するため、第1のGMRセンサ10の抵抗変化に基づいて操作レバー1の第1の操作面内での位置を検出することができる。また、操作レバー1を回路基板9と略平行な第2の操作面内で揺動操作すると、操作レバー1とレバー支持体2が回動軸2c,2dを中心にハウジング13に対して一体的に回動することにより、レバー支持体2の回動中心部に固着された第2の永久磁石8の回転角に応じて外部磁界が変化し、その磁界変化によって回路基板9の下面に実装された第2のGMRセンサ11の電気抵抗が変化するため、第2のGMRセンサ11の抵抗変化に基づいて操作レバー1の第2の操作面内での位置を検出することができる。したがって、これら第1および第2のGMRセンサ10,11の出力電圧に基づいて操作レバー1のスイッチ切換えを行うことができるため、接点の摩耗や酸化等の接点不良がなく長寿命化に好適なストークスイッチ装置を提供することができる。
また、本実施形態例に係るストークスイッチ装置では、レバー支持体2に駆動アーム5を回動可能に支持すると共に、この駆動アーム5に形成した係合部5bと係合ピン5cを移動体6の係合溝6bと操作レバー1の係合溝1bにそれぞれ係合させ、第1の永久磁石7を移動体6の回動中心部に固着し、この第1の永久磁石7の回転角に応じて変化する外部磁界によって第1のGMRセンサ10の電気抵抗が変化するように構成したので、第1および第2の永久磁石7,8の回転角に応じた磁界変化を同様のGMRセンサ10,11を用いて検出することができる。さらに、第1および第2の永久磁石7,8として直径や厚みが同一の共通部品を用いているため、部品の共通化によってコストダウンを図ることができると共に、各永久磁石7,8を移動体6やレバー支持体2の所定位置に簡単に取り付けることができて組立作業性が向上する。ただし、第1および第2の永久磁石7,8を形状や大きさの異なる別部品としても良い。
なお、上記実施形態例では、ターンシグナル用のストークスイッチ装置について説明したが、本発明をワイパー用のストークスイッチ装置に適用することも可能である。
また、上記実施形態例では、第1および第2の永久磁石7,8をいずれも移動体6やレバー支持体2の回動中心部に固着した場合について説明したが、第1の永久磁石7は移動体6の回動中心部の代わりに先端側に固着することも可能であり、この場合、移動体6の回動に伴って円弧状に往復移動する第1の永久磁石7の移動領域またはその近傍と対向する位置に第1のGMRセンサ10を配置すれば良い。
さらに、上記実施形態例では、駆動部材としての駆動アーム5をレバー支持体2に回動可能に支持し、操作レバー1の揺動に連動して駆動アーム5が移動体6を回動するように、移動体6の係合溝6bに係合部5bを係合させると共に、作動部材1aの係合溝1bに係合ピン5cを係合させた場合について説明したが、駆動部材を作動部材1aから突出する棒状体とし、この棒状体の先端部を移動体6の係合溝6bに係合させることも可能である。
1 操作レバー
1a 作動部材
1b 係合溝
1c 軸孔
2 レバー支持体
2a 軸受部
2b カム面
2c,2d 回動軸
2e 軸受溝部
2f 開口
2g 軸部
3 ケース
3a 軸受部
3b 支軸
3d 透孔
3f 底板
4 カバー
4a 軸受部
5 駆動アーム(駆動部材)
5a 軸部
5b 係合部
5c 係合ピン
6 移動体
6a 凹部
6b 係合溝
6c 軸孔
7 第1の永久磁石
7a 貫通孔8a
8 第2の永久磁石
8a 貫通孔8a
9 回路基板
10 第1の巨大磁気抵抗効果センサ(第1のGMRセンサ)
11 第2の巨大磁気抵抗効果センサ(第2のGMRセンサ)
13 ハウジング
14 ピン
15 第1の押圧子
16 コイルばね
17 第2の押圧子
18 コイルばね
19 カム部材
1a 作動部材
1b 係合溝
1c 軸孔
2 レバー支持体
2a 軸受部
2b カム面
2c,2d 回動軸
2e 軸受溝部
2f 開口
2g 軸部
3 ケース
3a 軸受部
3b 支軸
3d 透孔
3f 底板
4 カバー
4a 軸受部
5 駆動アーム(駆動部材)
5a 軸部
5b 係合部
5c 係合ピン
6 移動体
6a 凹部
6b 係合溝
6c 軸孔
7 第1の永久磁石
7a 貫通孔8a
8 第2の永久磁石
8a 貫通孔8a
9 回路基板
10 第1の巨大磁気抵抗効果センサ(第1のGMRセンサ)
11 第2の巨大磁気抵抗効果センサ(第2のGMRセンサ)
13 ハウジング
14 ピン
15 第1の押圧子
16 コイルばね
17 第2の押圧子
18 コイルばね
19 カム部材
Claims (3)
- 操作レバーと、この操作レバーを第1の操作面内で揺動可能に支持するレバー支持体と、このレバー支持体を介して前記操作レバーを前記第1の操作面と略直交する第2の操作面内で回動可能に支持するハウジングと、このハウジングに取り付けられて前記第2の操作面と略平行に延在する回路基板と、この回路基板に実装された第1および第2の巨大磁気抵抗効果センサと、前記操作レバーの前記第1の操作面内での揺動操作に伴って駆動される移動体と、この移動体に固着された第1の永久磁石と、前記レバー支持体の前記ハウジングに対する回動中心軸の軸線上に固着された第2の永久磁石とを備え、
前記移動体の移動に伴う前記第1の永久磁石の磁界変化を前記第1の巨大磁気抵抗効果センサによって検出すると共に、前記レバー支持体の回動に伴う前記第2の永久磁石の磁界変化を前記第2の巨大磁気抵抗効果センサによって検出するようにしたことを特徴とするストークスイッチ装置。 - 請求項1の記載において、前記移動体を前記ハウジングに回動可能に支持すると共に、前記レバー支持体に駆動部材を支持し、この駆動部材を前記移動体に係合させて、前記第1の永久磁石を前記移動体の回動中心部に固着したことを特徴とするストークスイッチ装置。
- 請求項1または2の記載において、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とが同一形状に形成されていることを特徴とするストークスイッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007293096A JP2009123366A (ja) | 2007-11-12 | 2007-11-12 | ストークスイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007293096A JP2009123366A (ja) | 2007-11-12 | 2007-11-12 | ストークスイッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009123366A true JP2009123366A (ja) | 2009-06-04 |
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ID=40815335
Family Applications (1)
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JP2007293096A Withdrawn JP2009123366A (ja) | 2007-11-12 | 2007-11-12 | ストークスイッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009123366A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021048085A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 入力装置及び移動体 |
CN115331984A (zh) * | 2022-08-15 | 2022-11-11 | 南通勇振机电有限公司 | 一种可防撞击安全型行程开关 |
-
2007
- 2007-11-12 JP JP2007293096A patent/JP2009123366A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021048085A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 入力装置及び移動体 |
WO2021053980A1 (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 入力装置及び移動体 |
JP7352795B2 (ja) | 2019-09-19 | 2023-09-29 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 入力装置及び移動体 |
CN115331984A (zh) * | 2022-08-15 | 2022-11-11 | 南通勇振机电有限公司 | 一种可防撞击安全型行程开关 |
CN115331984B (zh) * | 2022-08-15 | 2023-11-21 | 南通勇振机电有限公司 | 一种可防撞击安全型行程开关 |
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