JP2009121478A - タービン組立体と共に用いられるダブテール取付部とタービン組立体の組立方法 - Google Patents

タービン組立体と共に用いられるダブテール取付部とタービン組立体の組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 タービン(10)用ダブテール組立体(600)を提供する。
【解決手段】 該ダブテール組立体(600)は、動翼側ダブテール部(400)と前記動翼側ダブテール部を受けるよう寸法決めされたホイール側ダブテールスロット(500)とを有し、前記動翼側ダブテール部とホイール側ダブテール部との各々は、複数の圧接面(440、538)と複数の非接触面(442、540)と圧接面から非接触面への遷移部により形成される複数のネック部とを含み、各ネック部は、前記動翼側ダブテール部と前記ホイール側ダブテールスロットとの間において荷重を実質的に均等に分配しやすくする傾斜角(444、542)を含む。
【選択図】 図6

Description

本発明は、一般に蒸気タービンに関し、特に蒸気タービンホイールへの蒸気タービン動翼の取付けに関する。
少なくとも一部の周知の蒸気タービン動翼は、高い遠心荷重を受ける。特に、最後の数段の低圧ホイールに配置される動翼は、蒸気タービンホイールの回転によって引き起こされる遠心荷重により、その他の段の動翼より高い応力を受ける可能性がある。このような荷重によって、ダブテール結合部において、より高い平均および局部応力が生じる。低圧動翼における応力腐食割れ(SCC)は重大な問題であるが、その多くは局部応力によるものである。すなわち、局部応力の増大は、ホイールおよび動翼のダブテール部の疲労寿命の短縮の原因となる。求められる動翼が長尺化するにつれて、ダブテール部は、より高い荷重下で動作することが求められる。
米国特許第6,652,237B2号 米国特許第6,435,834B1号 米国特許第6,435,833B1号 米国特許第6,142,737号 米国特許第6,142,737号 米国特許第5,531,569号 米国特許第5,494,408号 米国特許第5,174,720号 米国特許第4,260,331号
少なくとも一部の周知の低圧タービンにおいて、ロータホイールは、動翼よりも限定的である場合がある。すなわち、少なくとも一部の周知の動翼を製造するために用いられる材料は、ホイールに用いられる材料よりSCCに対する耐性が高い。低圧ホイールにおけるSCC破損を回避する有効な手段は、ホイールのダブテール部における局部応力を低減することである。
ひとつの態様において、ロータ組立体を含む蒸気タービンの組立方法を提供する。この方法は、複数の圧接面と、複数の非接触面と、1つの前記圧接面と1つの前記非接触面との間において形成される少なくとも1つのネック部とを含むダブテール部を含む少なくとも1つのタービン動翼を提供することを含む。この方法は、さらにまた、複数の圧接面と複数の非接触面とにより形成される少なくとも1つのダブテールスロットを自身内に形成されて含むタービンホイールを提供することと、前記少なくとも1つのタービン動翼の前記ダブテール部を前記タービンホイールのスロット内に結合させて、前記少なくとも1つのネック部の傾斜角によりダブテール部と前記少なくとも1つのスロットとの間において荷重が実質的に均等に分配されやすくすること、とを含む。
また他の態様において、タービン用ダブテール組立体を提供する。このダブテール組立体は、動翼側ダブテール部と前記動翼側ダブテール部を受けるよう寸法決めされたホイール側ダブテールスロットとを含む。動翼側ダブテール部とホイール側ダブテールスロットとの各々は、複数の圧接面と、複数の非接触面と、圧接面から非接触面への遷移部によって形成される複数のネック部とを含む。各ネック部は、動翼側ダブテール部とホイール側ダブテールスロットとの間において荷重を実質的に均等に分配しやすくする傾斜角を含む。
また他の態様において、蒸気タービンは、タービンホイールに結合される複数のタービン動翼を有するロータ組立体を含む。前記タービン動翼の各々は、翼形部とダブテール部とを含み、前記タービンホイールの各々は、前記複数のタービン動翼側ダブテール部を受けるよう寸法決めされた複数のダブテールスロットを含む。各動翼側ダブテール部と各ダブテールスロットとは、複数の圧接面と、複数の非接触面と、圧接面から非接触面への遷移部によって形成される複数のネック部とを含み、各ネック部は、動翼側ダブテール部とそれぞれのホイール側ダブテールスロットとの間において荷重を実質的に均等に分配しやすくする傾斜角を含む。
以下に、本発明の少なくともひとつの実施例を蒸気タービンエンジンに関連ある用途と該蒸気タービンエンジンの動作とに関して説明する。さらに、以下に本発明の少なくともひとつの実施例を公称サイズに関して、1組の公称規模を含めて説明する。しかし、当業者と本明細書に示される教示を手引きとする人物とには、本発明があらゆる適切なタービンおよび/またはエンジンにも適用可能であることは自明であろう。さらに、当業者および本明細書に示される教示を活用する者には、本発明がさまざまな尺度の公称サイズおよび/または公称規模にも適用可能であることは自明であろう。
図1は、例示的な対向流蒸気タービン10の略図である。タービン10は、第1および第2の低圧(LP)部12および14を含む。当該技術分野において周知のように、各タービン部12および14は、複数段のダイヤフラム(図1には図示せず)を含む。ロータ軸16は、タービン部12および14を貫通して延在する。各LP部12および14は、ノズル18および20を含む。単一の外側シェルまたはケーシング22は、水平面に沿って軸方向にそれぞれ上半および下半部24および26に分割されるとともに、両方のLP部12および14にわたる。シェル22の中央部28は、低圧蒸気入口30を含む。外側シェルまたはケーシング22内において、LP部12および14は、ジャーナル軸受32および34により支持される単一の軸受スパンとして配置される。フロースプリッター40は、第1および第2のタービン部12および14間に延在する。
動作時において、低圧蒸気入口30は、低圧/中温蒸気50を、HPタービンまたはIPタービン等であるがこれらに制限されない蒸気源からクロスオーバ管(図示せず)を介して受ける。蒸気50は、フロースプリッター40が蒸気流を2つの対向流路52および54内へと分配する入口30を介して導かれる。特に、この例示的な実施例においては、蒸気50は、該蒸気から仕事を抽出してロータ軸16を回転させるLP部12および14を介して送られる。蒸気は、LP部12および14から流出するとともに、たとえば腹水器に送られる。
図1には対向流低圧タービンを示すが、当業者には理解できるように、本発明は、低圧タービンと共に用いられるだけでなく、中圧(IP)タービンおよび/または高圧(HP)タービンを含むがこれらに制限されないあらゆる対向流タービンと共に用いられることが可能である。加えて、本発明は、対向流タービンと共に用いられることに限らず、逆に、たとえば単流蒸気タービンと共にも用いられる。
図2は、蒸気タービン10(図1に図示)と共に用いられる例示的なタービン動翼200の図である。タービン動翼200は、前縁206と後縁208とにおいて互いに接続される圧力側202と吸引側204とを含む。圧力側202は、一般に凹状であり、吸引側204は、一般に凸状である。タービン動翼200は、ダブテール部400と、翼形部分210と、これらの間に延在する付根部212とを備える。翼形部分210は、付根部212から半径方向外方に延在するとともに、動翼200の先端部まで長さが増大する。この例示的な実施例では、翼形部分210と付根部212とダブテール部400とが全て一体型の構成要素として製作される。また他の実施例では、翼形部分210と付根部212とが1つの一体型の部品から製作され、その後、ダブテール部400に結合される。この例示的な実施例において、動翼200は、ロータ軸140(図1に図示)に、以下により詳細に説明されるダブテール組立体600によって結合されるとともに、ロータ軸140から半径方向外方に延在する。
図3は、動翼200(図2に図示)と共に用いられる例示的なタービンホイール300の部分斜視図である。ホイール300は、以下に詳細に説明する、周方向に整合する複数のダブテールスロット500を含む。特に、スロット500は、ホイール300の半径方向外側周縁部のまわりにおいて周方向に離間するとともに、動翼200の動翼側ダブテール部(図2に図示)等の取付部分を受けることができる形状および大きさに寸法決めされる。特に、動翼200は、それぞれの各動翼側ダブテール部400により各ダブテールスロット500内に取外し可能に結合される。このため、動翼200は、軸16(図1に図示)にホイール300によって動作可能に結合される。
図4は、動翼200(図2に図示)と共に用いられる動翼側ダブテール部400の略図である。この例示的な実施例において、ダブテール部400は、半径方向中心線402のまわりにおいて対称をなす。また他の実施例では、以下に説明される各要素の位置が中心線402に対して改変可能である。ダブテール部400は、複数のネック部フィレット404、406および408を含む。特に、この例示的な実施例では、ダブテール部400は、上側ネック部フィレット404と中間ネック部フィレット406と下側ネック部フィレット408とを含む。中間ネック部406は、半径410を有して形成される。同様に、下側ネック部408も半径412を有して形成される。この例示的な実施例において、半径410および412は同一であり、各々が1.396ミリメートル(mm)〜2.412mmの範囲内、特に約1.904mmの寸法を有する。また他の実施例では、各ネック部の半径が、個別にまたは共通して変動する。上側ネック部404は、この例示的な実施例では1.014ミリメートル(mm)〜5.586mmの範囲内、特に約3.300mmの寸法を有する半径414を有して形成される。また他の実施例では、上側ネック部に関して異なる半径が用いられうる。半径410、412および414は、ダブテール部400における局部的な応力の集中が緩和されやすくなるように選択される。半径414は、さらに、ダブテール部400と動翼側ダブテール部プラットフォーム416との間において円滑な遷移が得られやすくなるように最適化される。
この例示的な実施例において、ダブテール部400は、さらにまた、複数のフック部フィレット418、420および422を含む。特に、ダブテール部400は、上側フック部フィレット418と中間フック部フィレット420と下側フック部フィレット422とを含む。上側フック部418は、2つの同一の半径424とこれらの間に延在する平坦面426とを有して形成される。中間フック部420も2つの同一の半径428とこれらの間に延在する平坦面430とを有して形成される。この例示的な実施例において、半径424および428は同一であり、各々が0.425ミリメートル(mm)〜1.441mmの範囲内、特に約0.933mmの寸法を有する。また他の実施例では、各フック部の半径は、個別にまたは共通して変動する。この例示的な実施例では、各平坦面426および430は、1.000ミリメートル(mm)〜3.952mmの範囲内、特に約1.412mmの寸法を有する。また他の実施例では、各々が異なる長さを有する1つ以上の平坦面が用いられうる。
下側フック部422は、複合半径432と、ダブテール部400の下面を形成する平坦面434とを有して形成される。この例示的な実施例において、複合半径432は、2つの半径436および438を含む。この例示的な実施例において、半径436は、1.344ミリメートル(mm)〜2.36mmの範囲内、特に約1.852mmの寸法を有する。半径438は、3.617ミリメートル(mm)〜8.189mmの範囲内、特に約5.903mmの寸法を有する。また他の実施例では、異なる寸法の半径が含まれ、かつ/または単一の半径のみを含む下側フック部422が含まれる。この例示的な実施例において、平坦面434は、2.974ミリメートル(mm)〜8.054mmの範囲内、特に約5.514mmの寸法を有する。また他の実施例では、異なる長さを有する平坦面が含まれうる。
図5は、ホイール300に形成される例示的なホイール側ダブテールスロット500の略図である。この例示的な実施例において、スロット500は、中心線402のまわりにおいて対称をなすとともに、動翼側ダブテール部400(図4に図示)に対して補完的な形状を有する。また他の実施例では、以下に説明する各要素の中心線402に対する位置が改変される。スロット500は、複数のネック部フィレット502、504および506を含む。特に、この例示的な実施例において、スロット500は、上側ネック部フィレット502と中間ネック部フィレット504と下側ネック部フィレット506とを含む。上側ネック部502は、半径508を有して形成され、中間ネック部504は、半径510を有して形成される。この例示的な実施例において、半径508および510は同一であり、各々が1.690ミリメートル(mm)〜2.706mmの範囲内、特に約2.198mmの寸法を有する。また他の実施例では、各ネック部502および/または504の半径が変動する。下側ネック部506は、複合半径512と、スロット500の下面を形成する平坦面514とを有して形成される。この例示的な実施例において、複合半径512は、2つの半径516および518を含む。特に、この例示的な実施例では、半径516は、1.69ミリメートル(mm)〜2.706mmの範囲内、特に約2.198mmの寸法を有する。半径518は、5.776ミリメートル(mm)〜10.348mmの範囲内、特に約8.062mmの寸法を有する。また他の実施例では、異なる半径の寸法が含まれるか、または単一の半径のみを含む下側ネック部506が含まれる。
この例示的な実施例において、スロット500も複数のフック部フィレット520、522および524を含む。特に、この例示的な実施例では、スロット500は、上側フック部520と中間フック部522と下側フック部524とを含む。中間フック部522は、2つの同一の半径526とこれらの間に延在する平坦面528とを有して形成される。この例示的な実施例において、各半径526は、1.604ミリメートル(mm)〜2.62mmの範囲内、特に約2.112mmの寸法を有する。平坦面528は、0.250ミリメートル(mm)〜3.393mmの範囲内、特に約0.853mmの寸法を有する。また他の実施例では、異なる長さを有する1つ以上の平坦面が用いられる。さらに、また他の実施例では、1つまたは2つの異なる半径が用いられる。
下側フック部524は、2つの同一の半径530とこれらの間に延在する平坦面532とを有して形成される。この例示的な実施例において、各半径530は、0.425ミリメートル(mm)〜1.441mmの範囲内、特に約0.933mmの寸法を有する。平坦面532は、0.500ミリメートル(mm)〜3.707mmの範囲内、特に0.663mmの寸法を有する。また他の実施例では、異なる長さを有する1つ以上の平坦面が用いられる。さらに、また他の実施例では、1つの異なる半径が用いられるか、または2つの異なる半径が用いられる。中間フック部522と下側フック部524との各々は、荷重を略均等に担いやすくなる形状を有する。上側フック部520は、この例示的な実施例では1.255ミリメートル(mm)〜5.827mmの範囲内、特に約3.541mmの寸法を有する半径534を含む。また他の実施例では、上側フック部520に関して異なる半径が用いられる。半径534は、スロット500と上側ホイール面536との間において円滑な遷移を得やすくなるように選択される。
この例示的な実施例において、図4および5に示すように、ダブテール部400とスロット500との各々は、さらにまた、複数の圧接面440および538と非接触面442および540とを含む。特に、この例示的な実施例において、ダブテール部400は、複数の圧接面440と複数の非接触面442とを含む。具体的には、各圧接面440は、軸周面上において配向されるとともに、ネック部404、406および/または408とそれぞれのフック部418、420および/または422との間において形成される遷移部により形成される。各非接触面442は、フック部418、420および/または422とそれぞれのネック部404、406および/または408との間において形成される遷移部により形成される。スロット500も複数の圧接面538と複数の非接触面540とを有して形成される。特に、各圧接面538は、軸周面上において配向されるとともに、フック部520、522および/または524とネック部502、504および/または506との間において形成される遷移部により形成される。各非接触面540は、ネック部502、504および/または506とそれぞれのフック部520、522および/または524との間において形成される遷移部により形成される。この例示的な実施例において、各圧接面440および538は、圧接面440および538と非接触面442および540との間において形成される遷移角444および542が50.0°〜90.0°の範囲内、特に約70.6°の大きさを有するよう配向される。このような遷移角は、傾斜角として周知である。また他の実施例では、異なる大きさの角度が含まれる。
図6は、動翼200およびホイール300とともに用いられる例示的なダブテール組立体600の略図である。特に、図6には、動翼側ダブテール部400とホイール側ダブテールスロット600との圧接面440および538間における関係を示す。さらにまた、図6には、それぞれダブテール部400とスロット500との非接触面442および540間における関係を示す。
動作時において、ホイール300の回転は、動翼200において遠心力を増大させ、この遠心力は、その後、圧接面440および538を介して各ダブテール組立体600に伝達される。このような力は、各ダブテール組立体600への応力の原因となる。荷重経路の方向を強制的に変更すると、応力集中が生じる。一方、圧接面440および538などの傾斜した圧接面では、この方向転換がさほど急ではないので、結果として生じる応力集中が緩和される。加えて、傾斜角444および542等の傾斜角によって軸方向の力の成分が生じ、その結果、動翼プラットフォームが屈曲し、応力集中がさらに緩和される。フック部フィレット418、420、422、520、522および/または524とネック部フィレット404、406、408、502、504および/または506の半径を所定の値に定めることによって、各々のフック部およびネック部フィレット上の応力がより均等に配分され、ホイール300の遠心力により生じる応力がさらに緩和される。
上述の方法および装置は、動翼にかかる高い遠心力に起因する動翼およびホイールのネック部フィレットに生じる局部的な応力を最小限に抑えやすくする。傾斜角の最適化とフィレット半径の最適化により、ダブテール組立体上において荷重が均等に分配されやすくなり、以って動翼側ダブテール部とホイール側ダブテールスロットとのいずれにおいても局部的な応力および平均的な応力が低減する。この応力集中の緩和によって、より高い遠心荷重を担うことが容易になるとともに、出力が向上する。
以上、ダブテール組立体において局部応力を最小限に抑えやすくする方法および装置の例示的な実施例を説明した。前記方法および装置は、本明細書に記載の特定の実施例に限定されることなく、むしろ、前記方法および装置の構成要素を、単独で、または本明細書に記載のその他の構成要素と別個に用いることも可能である。たとえば、動力装置に用いられる本明細書に記載のダブテール組立体は、その他の産業設備または部品設計および/または監視システムおよび方法と組み合わせて製作、かつ/または使用可能であり、一般に動力装置、または特に上述の蒸気タービンエンジンへの適用に制限されない。逆に、本発明を、その他多くの部品または設備設計および/またはシステムと関連して実施および利用することが可能である。
本発明をさまざまな特定の実施例の観点から説明したが、当業者には理解できるように、本発明は特許請求の範囲の精神および範囲内において改変および実施が可能である。
例示的な対向流蒸気タービンエンジンの略図である。 図1の蒸気タービンエンジンと共に用いられる例示的なタービン動翼を示す図である。 図2の動翼と共に用いられる例示的なタービンホイールの部分斜視図である。 図2の動翼と共に用いられる例示的なタービン動翼側ダブテール部の略図である。 図3のホイールと共に用いられる例示的なタービンホイール側ダブテールスロットの略図である。 図4のダブテール部と図5のダブテールスロットとを含む例示的なダブテール組立体の略図である。
符号の説明
10 蒸気タービン
12 低圧部
14 LP部
16 ロータ軸
18 ノズル
20 ノズル
22 外側シェルまたはケーシング
24 下半部
26 半部
28 中央部
30 低圧蒸気入口
32 ジャーナル軸受
34 ジャーナル軸受
40 フロースプリッター
50 蒸気
52 流路
54 流路
140 ロータ軸
200 タービン動翼
202 圧力側
204 吸引側
206 前縁
208 後縁
210 翼形部分
212 付根部
220 先端部
300 タービンホイール
400 ダブテール部
402 半径方向中心線
404 ネック部フィレット
406 中間ネック部フィレット
408 下側ネック部フィレット
410 半径
412 半径
414 半径
416 動翼側ダブテール部プラットフォーム
418 上側フック部フィレット
420 中間フック部
422 下側フック部
424 2つの同一の半径
426 平坦面
428 2つの同一の半径
430 平坦面
432 複合半径
434 平坦面
436 2つの半径
438 半径
440 圧接面
442 非接触面
444 傾斜角
500 ダブテールスロット
502 上側ネック部フィレット
504 中間ネック部フィレット
506 下側ネック部
508 半径
510 半径
512 複合半径
514 平坦面
516 半径
518 半径
520 上側フック部
522 中間フック部
524 下側フック部
526 半径
528 平坦面
530 半径
532 平坦面
534 半径
536 上側ホイール面
538 圧接面
540 非接触面
542 傾斜角
600 ダブテール組立体

Claims (10)

  1. 動翼側ダブテール部(400)と前記動翼側ダブテール部を受けるよう寸法決めされたホイール側ダブテールスロット(500)とを有するタービン(10)用ダブテール組立体(600)であって、前記動翼側ダブテール部とホイール側ダブテールスロットとの各々は、複数の圧接面(440、538)と複数の非接触面(442、540)と圧接面から非接触面への遷移部によって形成される複数のネック部とを有し、各ネック部は、前記動翼側ダブテール部と前記ホイール側ダブテールスロットとの間において荷重を実質的に均等に分配しやすくする傾斜角(444、542)を含むダブテール組立体(600)。
  2. 前記動翼側ダブテール部(400)は、
    少なくとも2つの半径(436、438)と前記半径間に延在する少なくとも1つの平坦面(430)とを有する上側動翼フック部(418)と;
    少なくとも2つの半径(428)と前記半径間に延在する少なくとも1つの平坦面(430)とを有する中間動翼フック部(420)と;
    複合半径(432)を有する下側フック部(422)とをさらに含む請求項1に記載のダブテール組立体(600)。
  3. 前記ダブテールスロット(600)は、
    半径(526)を有する上側ホイールフック部(520)と;
    少なくとも2つの半径(520)と前記半径間に延在する少なくとも1つの平坦面(528)とを有する中間ホイールフック部(522)と;
    少なくとも2つの半径(530)と前記半径間に延在する少なくとも1つの平坦面(532)とを有する下側ホイールフック部(524)とをさらに含む請求項1又は2に記載のダブテール組立体(600)。
  4. 各動翼ダブテール部(400)は、さらに、前記複数の圧接面の内の1つの圧接面(440、538)と前記複数の非接触面の内の1つの非接触面(442、540)との間において形成される少なくとも1つの傾斜角(444、542)を含み、前記傾斜角は、約70.6度である請求項2に記載のダブテール組立体(600)。
  5. 各々の前記ダブテールスロット(500)は、さらに、前記複数の圧接面の内の1つの圧接面(440、538)と前記複数の非接触面の内の1つの非接触面(442、540)との間において形成される傾斜角(444、542)を含み、前記傾斜角は、約70.6度である請求項2に記載のダブテール組立体(600)。
  6. 各々の前記ネック部は、せん断応力への耐性が向上するよう最適化される請求項1乃至5のいずれか1項に記載のダブテール組立体(600)。
  7. タービンホイール(300)に結合される複数のタービン動翼(200)を有するロータ組立体を含む蒸気タービン(10)であって、前記複数のタービン動翼の各々は、翼形部(210)とダブテール部(400)とを有し、前記タービンホイールは、前記複数のタービン動翼側ダブテール部を受けるよう寸法決めされた複数のダブテールスロット(500)を含み、各々の前記動翼側ダブテール部とダブテールスロットとは、複数の圧接面(440、538)と複数の非接触面(442、540)と圧接面から非接触面への遷移部によって形成される複数のネック部とを有し、各ネック部は、前記動翼側ダブテール部と前記ホイール側ダブテールスロットとの間において荷重を実質的に均等に分配しやすくする傾斜角(444、542)を含む蒸気タービン(10)。
  8. 各々の前記タービン動翼側ダブテール部(400)は、
    少なくとも2つの半径(526)と前記半径間に延在する平坦面(528)とを有する上側動翼フック部(520)と;
    少なくとも2つの半径と前記半径間に延在する平坦面とを有する中間動翼フック部(522)と;
    複合半径(512)を有する下側フック部(524)とをさらに含む請求項7に記載の蒸気タービン(10)。
  9. 各々の前記ダブテールスロットは、
    半径(424)を有する上側ホイールフック部(418)と;
    少なくとも2つの半径(428)と前記半径間に延在する平坦面(430)とを有する中間ホイールフック部(420)と;
    少なくとも2つの半径と前記半径間に延在する平坦面(434)とを有する下側ホイールフック部(422)とをさらに含む請求項7に記載の蒸気タービン(10)。
  10. 各々の前記タービン動翼(200)は、さらに、前記複数の圧接面の内の1つの圧接面(440、538)と前記複数の非接触面の内の1つの非接触面(442、540)との間において形成される少なくとも1つの傾斜角(444、542)を含み、前記傾斜角は、約70.6度である請求項8に記載の蒸気タービン(10)。
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