JP2009117287A - 直接形アルコール燃料電池電極用触媒及びその電極用触媒の製法 - Google Patents

直接形アルコール燃料電池電極用触媒及びその電極用触媒の製法 Download PDF

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Abstract

【課題】アルコール酸化特性に関する電極触媒に関し、白金とスズとの触媒系がエタノールを効率的に酸化する特性を向上させることを目的として、特に燃料にメタノールを用いる場合に必要不可欠とされるRuなどの希少金属を用いないことでその性能を目指す。
【解決手段】白金ナノ粒子を酸化スズナノ粒子に担持させた触媒からなる、直接形アルコール燃料電池電極用触媒を提供し、また、(1)常温、アルゴン(Ar)雰囲気で撹拌しながらテトラヒドロフラン(THF)溶液に白金(Pt)とスズ(Sn)の原子比が3対1になるように塩化白金(PtCl2)と塩化スズ(SnCl2)を溶かした溶液を作成する工程、(2)前記溶液にN(C8174[BEt3H]を含むTHF溶液を加える工程、(3)空気中にて前記溶液をろ過し、真空乾燥する工程、から、白金ナノ粒子を酸化スズナノ粒子に担持させた触媒を製造する製法を提供する。
【選択図】図25

Description

本発明は、白金とスズを含むナノ粒子からなる直接形アルコール燃料電池電極用触媒及びその製法に関するものである。
従来、固体高分子形燃料電池(PEFC)の中でも、液体アルコールを直接供給して電気を得る直接形アルコール燃料電池(DAFC)は、改質ガス型と異なり燃料改質器関連機器が一切不要であるため、システム全体の構造が簡略化される。また、起動とメンテナンスが容易となるため、携帯機器や車椅子などの電源としても有望である。しかし現状では、燃料をアノードで電気化学的酸化する反応が遅いため、改質ガス型に比べてアノード性能が著しく低くなる。さらに、電解質膜を浸透したアルコールがカソードで非電気化学的に酸化される燃料浪費と、それによるカソード性能の低下も大きな問題である。それに対して、近年、アルコール酸化特性に関する電極触媒の研究・開発が活発に行われ始めている。中でも、Pt−Sn触媒がエタノールを効率的に酸化する特性を有することが報じられている。Snは存在量も多く、燃料にメタノールを用いる場合に必要不可欠とされるRuなどの希少金属と比べて利用しやすいことが特徴として挙げられる。
非特許文献1には、コロイド法(Bonnemann法)は、作製過程において安定化剤によって被覆されているため、粒度分布が狭く粒径nm程度のナノ粒子が得られるという特徴がある。非特許文献2には、コロイド法で得られた白金―スズ合金触媒について記述されている。
特許文献1には、燃料電池およびその製造方法として、白金をカーボン繊維に担持分散した触媒に酸化スズ薄膜など層状付加したものが提案されている。
更に、特許文献2には、電極触媒およびその製造方法として、白金などの貴金属イオン水溶液を含有する逆ミセル溶液と酸化スズなどの耐食性金属酸化物の水溶液を含有する逆ミセル溶液との混合溶液から形成する複合金属粒子とする電極触媒の製法が示されている。
特許文献3には、液体燃料電池用燃料極触媒の製造方法として、白金、ルルテニウム、錫の内、2種類以上を含むコロイド分散液に炭素微粉末を加え、濾過、洗浄、乾燥して得られる触媒の製法が、示されている。特許文献4には、固体高分子型燃料電池及びそのための電極触媒の製造方法として、白金合金コロイド粒子に合金化させる金属としてスズを入れる記載がある。
特開2003−86192号公報 特開2005−34779号公報 特許第2775771号公報 特開2001−93531号公報 「Formation of Colloidal Transition Metals in Organic Phases and Their Application in Catalysis」Helmut Bonnemann, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 30 (1991) No.10 「Structure and Chemical Composition of a Surfactant−Stabilized Pt3Sn Alloy Colloid」H. Bonnenamm and Britz, Langmuir 1998, 14, 6654−6657
本発明は、更なる触媒活性の向上を目指して、粒度分布が狭くナノ粒子が得られるコロイド法を用いて酸化スズ(SnO2)ナノ粒子担体上に白金(Pt)ナノ粒子を担持した触媒(Pt/SnO2)を調製し、カーボンブラックの上に均一に高分散(Pt/SnO2/CB)させて、そのアルコール酸化特性を向上させることを目的とし、また、これに適した製法を提供する。
本発明の第1の解決手段は、白金ナノ粒子を酸化スズナノ粒子に担持させた触媒からなる、直接形アルコール燃料電池電極用触媒を提供する。
更に、白金ナノ粒子と酸化スズナノ粒子とを高比表面を有するカーボン粒子に担持させた触媒からなる,直接形アルコール燃料電池電極用触媒を提供する。
更にまた、前記カーボンナノ粒子に担持される白金ナノ粒子と酸化スズナノ粒子の比率は、白金とスズの原子比が3対1となるようにしたことを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒を提供する。
本発明の第2の解決手段は、
(1)常温、アルゴン(Ar)雰囲気で撹拌しながらテトラヒドロフラン(THF)溶液に白金(Pt)とスズ(Sn)の原子比が3対1になるように塩化白金(PtCl2)と塩化スズ(SnCl2)を溶かした溶液を作成する工程、
(2)前記溶液にN(C8174[BEt3H]を含むTHF溶液を加える工程、
(3)空気中にて前記溶液をろ過し、真空乾燥する工程、
から、白金ナノ粒子を酸化スズナノ粒子に担持させた触媒を製造することを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法を提供する。
更に、
(1)常温、アルゴン(Ar)雰囲気で撹拌しながらテトラヒドロフラン(THF)溶液に白金(Pt)とスズ(Sn)の原子比が3対1になるように塩化白金(PtCl2)と塩化スズ(SnCl2)を溶かした溶液を作成する工程、
(2)前記溶液にN(C8174[BEt3H]を含むTHF溶液を加える工程、
(3)反応停止剤としてアセトンを滴下し、攪拌する工程、
(4)空気中にて前記溶液をろ過し、真空乾燥する工程、
から、白金ナノ粒子を酸化スズナノ粒子に担持させた触媒を製造することを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法を提供する。
更にまた、
(1)常温、アルゴン(Ar)雰囲気で撹拌しながらテトラヒドロフラン(THF)溶液に白金(Pt)とスズ(Sn)の原子比が3対1になるように塩化白金(PtCl2)と塩化スズ(SnCl2)を溶かした溶液を作成する工程、
(2)前記溶液にN(C8174[BEt3H]を含むTHF溶液を加える工程、
(3)空気中にて前記溶液をろ過する工程、
(4)前記溶液に高比表面積を有するカーボンブラック(ケッチェンブラックEC)を加えて、攪拌する工程、
(5)前記溶液をろ過し、減圧乾燥する工程、
から、白金ナノ粒子と酸化スズナノ粒子を高比表面を有するカーボン粒子に担持させた触媒を製造することを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法
更にまた、
(1)常温、アルゴン(Ar)雰囲気で撹拌しながらテトラヒドロフラン(THF)溶液に白金(Pt)とスズ(Sn)の原子比が3対1になるように塩化白金(PtCl2)と塩化スズ(SnCl2)を溶かした溶液を作成する工程、
(2)前記溶液にN(C8174[BEt3H]を含むTHF溶液を加える工程、
(3)反応停止剤としてアセトンを滴下し、攪拌する工程、
(4)空気中にて前記溶液をろ過する工程、
(5)前記溶液に高比表面積を有するカーボンブラック(ケッチェンブラックEC)を加えて、攪拌する工程、
(6)前記溶液をろ過し、減圧乾燥する工程、
から、白金ナノ粒子と酸化スズナノ粒子を高比表面を有するカーボン粒子に担持させた触媒を製造することを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法を提供する。
更に、前項、前々項の高比表面積を有するカーボンブラック(ケッチェンブラックEC)を加えて、攪拌する工程おいて、攪拌する手段としては、超音波処理手段を用いることを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法を提供する。
高いアルコール酸化反応活性を有するPt/SnO2をBonnemann法を改良した方法で作製し、作製条件の最適を行った。また、このPt/SnO2を高比表面積を有するケッチェンブラック上に高い担持率(70wt.%)で高分散担持させることができた。また、Pt/SnO2/Cは、種々の分光学的な分析結果からPt(2−3nm)とSnO2がナノ粒子で共存しており、その効果により非常に高いエタノール活性および耐久性を示すことが明らかとなった。更にまた、SnO2ナノ粒子は、熱処理によるPtの粒子成長を抑制する役割も持つことが分かった。このことから、第二元素をナノ粒子の酸化物で共存させることで2原系金属や合金化した触媒よりも優れたアルコール酸化活性を有する触媒が得られる。
本研究で用いるコロイド法(Bonnemann法)で得られるコロイド触媒は、作製過程において図47に示すように安定化剤によって被覆されているため、粒度分布が狭く粒径1.5−2.5nmのナノ粒子が得られるという特徴がある。この方法を改良して、活性サイトとなるPtナノ粒子と担体であるSnO2ナノ粒子を同時に作製し、Ptナノ粒子担持SnO2ナノ粒子触媒を作製する。
(還元剤兼安定化剤であるN(C8174[BEt3H]の合成)
5.0gのtetraoctylammonium bromide[N(C8174Br](9.15mmol)をTHFに溶かし、9.15mLの1.0MK(BEt3H)を含むTHF溶液(9.15mmol,THF溶液)11mLを徐々に加え、Ar雰囲気下、室温で1時間スターラーピースで撹拌して反応させた。還元剤[K(BEt3H)]の滴下で透明の溶液は白濁した。得られた溶液は、0℃で16h冷却した後、白色沈殿物(KBr)と溶液を吸引ろ過し、10mLのTHF溶液で洗浄した。得られた還元剤兼安定化剤であるtetraoctylammonium bromide hydridotriethylborate[N(C8174[BEt3H]]は、0℃下で保存した。還元剤兼安定化剤の合成が反応式(1)の反応機構で完全に進行したと仮定すると、0.30MのN(C8174[BEt3H]のTHF溶液が得られる。
(Pt/SnO2/CBおよびPt/CB触媒の作製)
本発明では、Bonnemann法を改良した方法で触媒を作製した。100mLのTHF溶液にPtとSnの原子比が3対1になるように0.177gの塩化白金(PtCl2,0.67mmol)と0.0425gの塩化すず(SnCl2,0.23mmol)を溶かした後、この溶液をナスフラスコに入れた。そこに、12mLの0.30MN(C8174[BEt3H](3.60mmol)を含むTHF溶液をゆっくり加えた。この時に反応剤の滴下により溶液は、茶色から黒色に変化した。なお、完全に反応を進行させるために、還元剤兼安定化剤であるN(C8174[BEt3H]を必要量の2倍加えた。反応は、30℃、Ar雰囲気で撹拌しながら行った。その後、反応停止剤として15mLのアセトンを滴下し、さらに30min撹拌を続けた。最後に、溶液をアスピレーターでろ過し、真空乾燥することによりPt/SnO2ナノ粒子を得た。Pt/SnO2コロイドの反応は以下のような機構で進行していると考えられる。
得られたPt/SnO2コロイド溶液に高比表面積を有するカーボンブラック(ケッチェンブラックEC,比表面積800m2/g)0.067gを加えて攪拌するのに、10min超音波処理を行い、Pt/SnO2コロイド粒子をカーボン上に担持した。得られたPt/SnO2/CB触媒は、アスピレーターで吸引ろ過を行い、超純水で数回洗浄した。16h減圧乾燥することで黒色、ワックス状の70wt.% Pt/SnO2/CB(以下、Pt/SnO2/CB−Nと記す)を作製した。Pt/SnO2/CBは、乳棒乳鉢で均一な粉末になるまで粉砕した。
(Pt/SnO2/CBおよびPt/CB触媒の熱処理および熱重量分析(TG−DTA))
作製した70wt.% Pt/SnO2/CB触媒の表面には、安定化剤の役割をするN(C8174Clが吸着している。これを除去するために、電気炉で空気中、種々の温度や時間で熱処理を行った。以降、100、200および300℃で熱処理した触媒は、それぞれPt/SnO2/CB−100、Pt/SnO2/CB−200およびPt/SnO2/CB−300と記す。
熱処理条件を決定するために、TG−DTA分析(リガク,ThermoPlusTG812)を行った。TG−DTA分析は、試料を電子天秤で10.00mgまたは5.00mg量り取り、厚さが均一になるようにAlパンに試料をつめ、Al製の蓋を取り付けた。5K/minまたは1K/minの昇温速度で室温〜500℃まで昇温させ、その時の重量変化(TG)および熱量変化(DTA)を測定した。測定はすべて空気雰囲気で行い、標準物質にはAl23を用いた。
(Pt/SnO2/CBおよびPt/CB触媒のX線回折(XRD))
X線回折装置(島津製作所XRD−6100)を用い、管電圧50kV、管電流30mAの測定条件で測定を行った。まず、20°〜100°を走査速度4°/minで、続いて、30°〜50°を走査速度0.2°/minで測定した。ICDDデータベースで指数付けを行った。
(Pt/SnO2/CBおよびPt/CB触媒のX線光電子分光分析(XPS))
XPS測定装置(島津製作所ESCA−3200)を使用して、X線源としてMgKα線(1253.6eV)を用い、電圧8kV、電流30mAの測定条件でX線光電子分光分析を行った。なお、結合エネルギーの補正はAu 4f7/2 (84.0eV)により行った。
(グラッシーカーボン(GC)上へのPt/SnO2/CB触媒の担持)
GCは3種類の異なる粒径のアルミナ(1.0μm、0.3μm、0.06μm)を用いて、それぞれを一定の時間(10min、5min、5min)で研磨して表面を鏡面にした。その後、エタノール中で超音波洗浄を5minで1回、超純水中で5minを2回行い、GCに吸着した有機物およびアルミナを除去した。Pt/SnO2/CBを99.5vol.%のエタノール溶液に入れて超音波処理を行い、高分散させた懸濁液を調製した。この懸濁液をGC上に20μL滴下し、室温、エタノール蒸気圧下で乾燥させた(Pt/SnO2=12.8μg/cm2、CB=5.5μg/cm2)。
続いて、GC上触媒を固定させるために0.05wt.% Nafion(ナフィオン:商標名)溶液を10μL滴下し(Nafion被膜厚=0.1μm)、エタノール蒸気圧下で乾燥させた。最後に、空気中、120℃で1h熱処理を行い、Pt/SnO2/CBをGC上に固定化させた。この電極を電気化学測定に用いた。
(電気化学測定)
電気化学測定には、回転ディスク電極用セルを用いた。作用極にはPt/SnO2/CB、対極にPt板、参照極に可逆水素電極(RHE)を使用した。電解液には20minAr脱気した0.5M H2SO4水溶液または(1M CH3OH+0.5 MH2SO4)水溶液を用いた。サイクリックボルタモグラム(CV)は、0.05〜0.6V vs. RHEあるいは0.05〜1.0V vs. RHEの範囲を20mV/sで電位掃引して得た。全ての実験は30℃で行った。
アルコール酸化反応活性を調べるために、0.5M H2SO4水溶液で0.05〜0.6Vを20mV/sで20サイクル行った。続いてアルコール酸化を0.05〜0.6Vと0.05〜1.0Vの範囲をそれぞれ20mV/sで20サイクルずつ行った。最後に、再び0.5M H2SO4水溶液で0.05〜0.6Vと0.05〜1.0Vの範囲を20mV/sでそれぞれ20サイクルずつ行い、アルコール酸化試験前のCVとの差異を比較した。なお、Pt/Cはサイクルにより挙動が変化しなかったため、全ての図は20サイクル目を示す。
(エタノールの定電位電解)
触媒のアルコール酸化に対する安定性試験は、電解液にAr脱気した(1M C25OH+0.5M H2SO4)水溶液を用いて0.2、0.4、0.6および0.8V vs. RHEで定電位電解を行った。
(N(C8174BEt3Hの1H NMR分光分析)
図1にN(C8174BEt3Hの1H NMRスペクトルを示す。図2に示すようにN(C8174BEt3Hでは、化学的に等価な水素は7種類存在するが、水素化物のHは測定範囲には含まれない。Nは電気陰性度がCに比べて大きいために、隣接するメチレン鎖のHは反しゃへい化(全磁場強度が減少)され、低磁場側(δが大きい)にシフトした。この影響はNからの距離とともに大幅に減少する。一方、Bは電気陰性度が小さいため、Bと結合しているエチル基のHは高磁場側(δが小さい)にシフトした。また、隣接する非等価なHに影響を受けたピークの***は見られなかった。これは、僅かに不純物(3.65ppm付近のピーク)が存在するためと考えられる。
1H NMRスペクトルの定量では、3.2ppmのピークを8Hとし、それを基準として各ピークの積分を求めている。N(C8174部分では積分データが図1の左側から、それぞれ8H,8H,42H,13Hとなり、予想される値と概ね一致していた。BEt3H部分では図1の左側から、それぞれ9H,6Hとなり予想と一致していた。このことから、還元剤兼安定化剤であるN(C8174BEt3Hが合成されていることを確認した。
(Pt/SnO2/C、Pt/C、Sn種、N(C8174BEt3HおよびケッチェンブラックのTG−DTA分析)
図3にPt/SnO2/CのTG−DTA曲線を示す。ここで、図3(a)は温度に対する変化を、図3(b)は時間に対する変化を示している。130℃付近から1段階目の質量減少が起こり、続いて、300℃付近から2段階目のより大きな質量減少が起こった。この質量減少は、(1)Sn種、(2)ケッチェンブラック(3)[N(C8174Cl]8、などによるものと考えられる。そこで、Sn種としてSn(metal)、SnO、SnO2、担体であるケッチェンブラックおよび還元剤兼安定化剤の原料であるN(C8174Brを同じ条件下で熱分析した。
図4に(a)Sn(metal)、(b)SnO、(c)SnO2、(d)ケッチェンブラックのTG−DTA測定の結果を示す。Sn(metal)では、融点の226℃付近で質量変化を伴わない吸熱ピークが見られ、相転位が起こっていることが予想される。一方、SnOとSnO2ではTG、DTA共に変化は見られなかった。ケッチェンブラックでは、室温から70℃付近で脱水反応による質量減少と吸熱ピークのみが見られた。
図5にN(C8174BrにおけるTG−DTA曲線を示す。100℃付近では相転位と思われる吸熱ピークが、また、150℃付近からは発熱を伴う大幅な質量減少が見られた。N(C8174Brの酸化は、300℃までには完全に終了した。このことから、還元剤兼安定化剤は空気雰囲気では150℃付近から酸化され、約300℃で終了することがわかった。
図6にPt/CにおけるTG−DTA曲線を示す。Pt/CのTG−DTA曲線はPt/SnO2/Cと同様の挙動を示しており、質量減少の変化はSn種のみが関与した挙動ではなく、Pt、ケッチェンブラックあるいはN(C8174Brが関与した反応であると考えられる。
図7に空気雰囲気下において300℃で30min熱処理を施した後のPt/SnO2/CのTG−DTA曲線を示す。図7(a)に示すように1回目の測定では、図3に見られる300℃付近の2段階目に対応する挙動が見られた。この変化は、Ptナノ粒子によるケッチェンブラックの酸化が原因と推測される。また、500℃まで昇温した後に室温まで温度を下げ、引き続き、図7(b)のように再度500℃まで昇温させた2回目の測定では、重量減少は見られなくなる。Pt3Snナノ粒子では250度付近から凝集が起こることが報告されている(H.Bonnemann,Langmuir,14,6654,(1998))。Ptナノ粒子が担持されることにより、ケッチェンブラックの酸化は促進され、より低温からカーボンの燃焼(CO2の発生)が始まり500℃でほぼ終了したために、2回目の測定ではTG、DTAに変化が無かったと考えられる。
図8にPt/SnO2触媒のTG−DTA曲線を示す。150℃付近から1段階目の質量減少を伴う発熱反応が起こったが、CBを担持した触媒で起こっていた300℃付近からの変化が見られなかった。このことから、300℃付近からの質量減少を伴う発熱反応はケッチェンブラックの燃焼と考えられる。CBのみではこの質量減少が起こらなかったことから、PtおよびPt/SnO2のナノ粒子がカーボンブラックの燃焼を促進したと予想される。
図9に昇温速度を1K/minにした時のPt/SnO2/CのTG−DTA曲線を示す。150℃付近と250−500℃付近の2段階の質量減少を伴う発熱反応が見られた。これまでの結果から、1段階目の質量減少は、触媒表面に着いている[N(C8174Cl]8の酸化であり、2段階目はケッチェンブラックの酸化によるものと言える。さらに、触媒表面の[N(C8174Cl]8を除去するためには、150℃以上にする必要があるが、Snの融点である226℃以下に抑える必要がある。そこで、本発明実験では、熱処理温度を200℃と決定した。
次に、空気中500℃で熱処理するとケッチェンブラックが燃焼することから、触媒に担持されているPt/SnO2あるいはPtの担持量を見積もった。図10にPt/SnO2/Cを200℃まで昇温した後、その温度で3h保持したときのTG−DTA曲線を示す。200℃到達までに150℃付近で[N(C8174Cl]8の燃焼による質量減少が現れ、200℃で3h保持しても変化は起こらず、全て除去できたことを確認した。
続いて、試料を室温に冷却し、[N(C8174Cl]8を除去したPt/SnO2/CのTG−DTA曲線を図11に示す。250℃付近からケッチェンブラックの燃焼による質量減少が500℃に達するまで続き、500℃で2h保持しても変化は起こらなくなった。これは、触媒を担持したケッチェンブラックがすべて燃焼されたためである。100℃以下の脱水反応分を除く質量減少は約33wt.%となり、触媒を担持したケッチェンブラックのカーボン分の30wt.%と一致した。従って、作製したPt/SnO2/Cはケッチェンブラック上にPt/SnO2が70wt.%担持されており、仕込み量どおりの触媒が再現性よく得られた。
(Pt/SnO2/C、Pt/CのX線回折分析)
図12にPt/Cの熱処理時間を変えたときのXRDパターンを示す。ここで、熱処理温度は200℃とし、作製直後の熱処理していない触媒をPt/C−N、200℃で熱処理した触媒をPt/C−200と表記する。熱処理時間に関係なく、Ptの結晶面に対応するピークのみが見られた。また、Pt由来のピークは、熱処理時間が短いほど、よりブロードになっている。表1にScherrerの式をPt(111)面に適用して求めた結晶子サイズを示す。
熱処理時間が短いほど結晶子サイズは、小さくなることがわかった。しかし、目標としていた2−3nmには達しておらず、さらに低温での熱処理が必要と考えられることから、熱処理温度を150℃に変えた。
図13に熱処理温度150℃でのPt/C(Pt/C−150)のXRDパターンを示す。熱処理温度200℃の時と同様にPtの結晶面に対応するピークのみが見られた。この場合にも、熱処理時間が短いほどピークはブロードであり、表2に示すようにScherrerの式から求めた結晶子サイズからも熱処理時間が短いほど結晶子サイズは小さくなった。
図14に200℃で熱処理した時のPt/SnO2/C(Pt/SnO2/C−200)のXRDパターンを示す。すべてのXRDパターンにおいてSnO2のピークは見られず、Ptに由来するピークのみが観察された。ピーク位置のシフトが見られないことから、PtとSnの合金化は起こっていない。また、表4に示すPt(111)面でのScherrerの式から求めた結晶子サイズは、熱処理時間にほとんど影響を受けておらず、熱処理温度の影響の方が大きいと思われる。
図15に150℃で熱処理した時のPt/SnO2/C(Pt/SnO2/C−150)のXRDパターンを示す。Pt/SnO2/C−200と同様にSnO2に起因するピークは見られず、Ptのピークのみが観察された。また、表5のPt(111)面でのScherrerの式から求めた結晶子サイズは、熱処理時間にはほとんど影響を受けず、温度による影響の方が大きい。これまでの結果を表6に示す。熱処理温度150℃、200℃では、結晶子サイズの変化は小さいが、300℃では増大する。これはSnの融点(Mp=226℃)を超える温度で熱処理したためと考えられる。
図16に様々な温度で熱処理した時のSnO2/CのXRDパターンを示す。SnO2の各結晶面に対応すると考えられるブロードなピークが見られた。SnO2の(211)面についてScherrerの式から求めた結晶子サイズを表7に示す。
結晶子サイズは、熱処理温度が高くなるとわずかに増大しているが、ほとんど影響を受けないことが分かった。これらのことから、Pt/SnO2/Cの方がPt/Cよりも結晶子サイズが小さいのは、触媒中のSnO2とPtが共にナノ粒子で存在することで、Ptどうしの粒子成長を抑制しているためと考えられる。
(Pt/SnO2/CおよびPt/CのXPS分析)
図17にPt/C−NおよびPt/C−200におけるPt 4fのXPSスペクトルを示す。熱処理に関係なくPtは金属状態として存在しており、ピーク位置のシフトおよびPt酸化物の存在は確認されなかった。Ptは金属状態、SnはSnO2として共存していることが分かった。この結果は、前述のXRDの結果と一致する。また、吸着している還元剤兼安定化剤に起因するN、Clのピークは熱処理の前後どちらでも見られなかった。
図18にSnO2/C−NのSn 3dのXPSスペクトルを示す。Snは金属状態で存在しているのではなく、Sn4+の状態と一致していることが確認された。この結果からBonnemann法を改良した方法で作製した触媒では、SnO2として存在していることが分かった。
図19にPt/SnO2/C−NのPt 4fおよびSn 3dのXPSスペクトルを示す。Pt 4fスペクトルからPt(metal)に由来するピークが見られた。また、Sn 3dスペクトルでは3d5/2および3d3/2のピーク位置から、SnO2の状態で存在することが分かった。還元剤兼安定化剤の成分として含まれるNとClは、ピークが見られなかった。
図20に熱処理温度150℃、200℃および300℃でのPt/SnO2/CのXPSスペクトルを示す。熱処理前と同様に、Pt 4fスペクトルでPt(metal)に由来するピークが見られた。また、Sn 3dスペクトルからSnは、SnO2の状態で存在していることが確認された。表8に熱処理前後のPt/SnO2/CにおけるXPSのピーク面積比から求めたPtとSnの表面組成比を示す。仕込み比のPt:Sn=3:1に比べてXPSから求めた組成比では、Ptの割合が小さくSnの割合が大きいことが分かる。ただし、XPS分析は触媒表面近傍の状態を観察しており、最表面の組成が表8のようになっている。
(Pt/SnO2/CおよびPt/CのSEM−EDX分析)
作製直後のPt/C−Nについて、図21に(a)SEM像および(b)EDXスペクトル、図22に元素マッピングをそれぞれ示す。触媒中にはPt以外にCとOが存在するのみで、KやCl、Brといった不純物は確認されなかった。作製直後のSnO2/C−Nについて、図23に(a)SEM像および(b)EDXスペクトル、図24に元素マッピングをそれぞれ示す。試料にはSn以外にはCとOが存在するのみで、この場合もKやCl、Brといった不純物は確認されなかった。元素マッピングの結果、PtやSnは均一に分散しており、SnとOの存在場所はほぼ一致している。
図25にPt/SnO2/C−300のSEM像を示す。SEM像よりPt/SnO2/Cと思われる白色の粒子が均一に分散していることが分かる。また、図26に示しているSEM像とそのEDX分析を踏まえて元素マッピングを行った結果、Pt、Snが均一に分散して存在していることが分かった。CやOも全体に分散しているが、Oに関してはPtやSnとほぼ同じ位置に存在している。XPS分析でSnはSnO2の状態で存在していることが確認されており、Pt/SnO2/Cに存在するO成分の大部分はSnO2に起因するものであることが考えられる。
表9にEDXによる定量分析の結果を示す。
測定は3箇所で行い、その平均を求めた。PtとSnは明確に見られており、仕込み比のPt:Sn=3:1にほぼ等しい割合で触媒が得られた。ここで、EDXによる組成比は、バルクの組成比である。Bonnemann法を改良した方法で作製したPt/SnO2/Cは仕込み比通りの組成比であった。さらに、元素マッピングからPtとSnが均一に分散されていることが確認された。図27と図28にPt/SnO2/C−150とPt/SnO2/C−200のSEM像およびそのEDX分析の結果を示す。どちらの場合もPt、Sn、CおよびOが成分元素として検出された。他の元素は検出されず、熱処理温度によるPt/SnO2/Cへの影響はないと考えられる。また、表10と表11でのPt/SnO2/C−150とPt/SnO2/C−200における定量分析の結果から、この場合も仕込み比のPt:Sn=3:1とほぼ等しい割合であり、再現性よく触媒が作製できることが分かった。
(電気化学測定)
(Pt/Cのメタノール酸化反応(MOR))
図29に20サイクル後のPt/C−200のCV曲線を示す。水素脱着電気量から求めた実面積は0.18cm2であり、ラフネスファクター(Rf値)は0.92であった。図30にPt/SnO2/C−200のメタノール酸化反応を示す。なお、左図は0.05−0.60V、右図は0.6Vまで測定した後に0.05−1.0Vまでを20mVs-1で掃引した結果である。電流密度は実面積あたりで示している。メタノール酸化電流の立ち上がり電位は、約0.4Vであった。また、図30の左図のように1.0Vまで電位走査すると、Pt電極で一般的に見られるメタノール酸化の応答が得られた。
図31にメタノール酸化試験後に測定したCV曲線を示す。0.05−0.60Vでの水素脱着電気量から求めた実面積は0.28cm2であり、Rf値は1.44であった。また、0.05−1.0Vでの実面積は0.42cm2であり、Rf値は2.14であった。測定後には面積が増大していた。これは、Snが高電位で溶解したことを示唆している。
(Pt/Cのエタノール酸化反応(EOR))
図32に20サイクル目のPt/C−200のCV曲線を示す。水素脱着電気量から求めた実面積は0.23cm2であり、Rf値は1.19であった。これは図32で求めた数値に非常に近いことから、再現性よく電極が作製されていると考えられる。図33にPt/SnO2/C−200のエタノール酸化反応を示す。エタノール酸化電流の立ち上がり電位は、約0.30Vであった。
図34にエタノール酸化試験後のCV曲線を示す。0.05−0.6Vでの水素脱着電気量から求めた実面積は0.23cm2であり、Rf値は1.2であった。また、0.05−1.0Vでの実面積は0.39cm2であり、Rf値は2.00であった。
(Pt/SnO2/C−200のMOR)
図35にPt/SnO2/C−200のCV曲線を示す。0.05−0.40Vの電位範囲で通常のPtのCV曲線と類似した水素吸脱着波が見られた。この範囲で水素脱着電気量から求めた実面積は0.24cm2であり、Rf値は1.3であった。
図36にPt/SnO2/CとPt/CのMOR活性の比較を示す。なお、電流密度は実面積あたりの比活性で評価している。0.05−0.60VではPt/SnO2/CのMOR電流の立ち上がりは0.35Vであり、Pt/Cの0.50Vよりも低電位であった。また、Pt/SnO2/CはPt/Cよりも電流密度が大きく、高いMOR活性を持つことが分かった。しかし、1.0Vまで電位走査すると電流密度はPt/Cに比べ小さくなったこれは、Snが溶解したためと考えられる。MOR測定後にCV測定を行った。その結果を図37に示す。曲線から求めた実面積とラフネスファクターは、(a)実面積:0.30cm2、Rf:1.5、(b)実面積:0.40cm2、Rf:2.1であった。
(Pt/SnO2/C−200のEOR)
図38にPt/SnO2/C−200のCV曲線を示す。0.05−0.40Vの電位範囲で通常のPtのCV曲線と類似した水素吸脱着波が明確に見られた。この電位範囲で水素脱着電気量から求めた実面積は0.21cm2であり、Rf値は1.1であった。図39に0.05−0.60Vの電位範囲におけるPt/SnO2/CとPt/CのEOR活性の比較を示す。なお、電流密度は実面積あたりで表示している。Pt/CでのEOR電流の立ち上がり電位の約0.35Vに対し、Pt/SnO2/Cでは約0.15Vと0.20V負電位側にシフトしていた。このことから、Pt/SnO2/CはPt/Cよりも高いEOR活性を有していることが明らかとなった。この高い活性は、これまでのXRD、XPS、SEM−EDXなどの分析結果から、PtおよびSnO2がナノ粒子で共存していることに起因すると考えられる。図40(a)に0.05−1.0Vの電位範囲におけるPt/SnO2/CとPt/CのEOR活性の比較を示す。0.60Vまでとは異なり、Pt/SnO2/CはPt/Cの立ち上がりの電位はほぼ同じ0.40Vであるが、電流密度が小さくなった。図40(b)のPt/SnO2/C−200の1サイクル目と20サイクル目の比較から、サイクル数が増加すると実面積あたりの電流密度にはほぼ変化がないが、EORの開始電位は正電位側にシフトしていることが分かる。これは、触媒からのSn成分の溶出が関与していることを示唆している。
図41に(a)0.05−0.60Vおよび(b)0.05−1.0Vの電位範囲にPt/SnO2/CおけるCV曲線を示す。この図から求めた実面積とラフネスファクターは、(a)実面積:0.44cm2、Rf:2.3、(b)実面積:0.60cm2、Rf:3.1であり、EOR試験前に比べて増大していた。これは、1.0Vまで電位掃引することによりSn種が溶出したためと推測される。しかし、0.6Vまででは、Sn種の溶出は見られず安定したエタノール酸化反応得られた。
(エタノールの定電位電解)
0.40Vおよび0.60VにおけるPt/SnO2/C−200とPt/C−200のエタノールの定電位電解の比較をそれぞれ図42と図43に示す。これまでと同様、電流密度は実面積あたりの比活性で評価している。触媒や電位によらず、初期の10minでEOR電流が大きく減少し、それ以降はゆるやかに減少する傾向を示した。また、0.40Vおよび0.60Vの両方において、Pt/SnO2/C−200はPt/C−200よりも高いEOR活性を示した。
図44と図45に0.80Vと0.20VにおけるPt/SnO2/C−200とPt/C−200のエタノール定電位電解の比較をそれぞれ示す。0.8VでもPt/SnO2/CはPt/Cよりも大きいEOR電流密度が得られた。また、0.20VでもPt/SnO2/CではEOR電流を観測することができた。しかし、Pt/Cでは電流密度が非常に小さいため測定が困難であった。これらの結果からPt/SnO2/Cは高いEOR活性と優れた耐久性を有していることが分かった。
次に、0.4VにおけるPt/SnO2/C−200とPt/C−200のエタノール定電位電解時間3hの時の比較を図46に示す。なお、電流密度は0.5M H2SO4水溶液でのCV曲線の水素脱着波から求めた実面積あたりの比活性で評価した。Pt/SnO2/Cでは初期の10minでEOR電流が大きく減少し、それ以降はゆるやかに減少する傾向を示した。この挙動はPt/Cでも同じであった。3h定電位電解しても、Pt/SnO2/C−200のEOR活性は高く維持されていた。一方、Pt/C−200は、90minを越えた辺りからEOR電流密度はほぼゼロに近づいた。
表12に各電位でのEOR電流密度の比較を示す。すべての電位においてPt/SnO2/Cは、Pt/Cより優れていることが明らかである。これは、SnO2がナノ粒子で共存することで反応中間体の被毒種(CO、CH3CHO等)に対する耐性が大きくなったためであると考えられる。また、正電位側ほどEOR電流の低下が小さく、被毒の影響を受けにくいことが分かる(0.20Vは電流密度が小さいため除く)。また、過去の文献でPt合金(Pt−Mo)はエタノール定電位電解の様々な条件(0.4,0.5,0.6,0.7V)で、Ptに比べて数倍高活性であることが報告されている。
表13にPt系触媒について同様に報告された0.40Vでのエタノール定電位電解を示す。Pt/SnO2/C−200は、Ref2の実面積あたりで示されたPt−Mo触媒と比べて、電流密度が大きく、さらに時間に伴う電流密度の低下が小さいことから、非常に優れていることが分かる。測定結果をPt重量(10.6 μg−Pt)あたりの質量活性で示すと、表4の0.40VでのPt/SnO2/C−200において0minと60minでそれぞれ6.5 A/g−Pt、1.8 A/g−Ptとなった。Pt/SnO2/C−200は、Ref1のように同じPtSn系であるPt79Sn21とPt90Sn8Ir2のどちらと比較した場合でも優れていた。
高いアルコール酸化反応活性を有するPt/SnO2をBonnemann法を改良した方法で作製し、作製条件の最適を行った。また、このPt/SnO2を高比表面積を有するケッチェンブラック上に高い担持率(70wt.%)で高分散担持させることに成功した。Pt/SnO2/Cは、種々の分光学的な分析結果からPt(2−3nm)とSnO2がナノ粒子で共存しており、その効果により非常に高いエタノール活性および耐久性を示すことが明らかとなった。また、SnO2ナノ粒子は、熱処理によるPtの粒子成長を抑制する役割も持つことが分かった。このことから、第二元素をナノ粒子の酸化物で共存させることで2原系金属や合金化した触媒よりも優れたアルコール酸化活性を有する触媒が得られる。
N(C8174BEt3Hの1H NMRスペクトルである。 N(C8174BEt3Hの1H NMRスペクトルの化学シフトおよび積分の帰属である。 Pt/SnO2/Cの(a)温度および(b)時間に対するTG−DTA曲線(5K/min)である。 (a)Sn、(b)SnO、(c)SnO2および(d)ケッチェンブラックのTG−DTA曲線(5K/min)である。 N(C8174BrのTG−DTA曲線(5K/min)である。 Pt/CのTG−DTA曲線(5K/min)である。 Pt/SnO2/C触媒における(a)1回目および(b)2回目のTG−DTA曲線(5K/min)である。 Pt/SnO2のTG−DTA曲線(5K/min)である。 Pt/SnO2/CのTG−DTA曲線(1K/min)である。 Pt/SnO2/CのTG−DTA曲線5K/minで昇温した後、200℃で3h保持である。 図10の測定後のTG−DTA曲線5K/minで昇温した後200℃で2h保持である。 200℃で熱処理した時のPt/CのXRDパターンである。 150℃で熱処理した時のPt/CのXRDスペクトルである。 熱処理温度200℃における様々な熱処理時間でのPt/SnO2/CのXRDスペクトルである。 150℃で熱処理した時のPt/SnO2/CのXRDパターンである。 様々な熱処理温度でのSnO2/CのXRDパターンである。 Pt/C−NのXPSスペクトルである。 SnO2/C−NのXPSスペクトルである。 Pt/SnO2/C−Nの(a)Pt4fおよび(b)Sn3dのXPSスペクトルである。 様々な熱処理温度でのPt/SnO2/CのXPSスペクトルである。 Pt/Cの(a)SEM像および(b)EDXスペクトルである。 Pt/CのSEM像である。 SnO2/C−Nの(a)SEM像および(b)EDXスペクトルである。 SnO2/C−NのSEM像である。 Pt/SnO2/C−300の(a)200倍、(b)500倍でのSEM像である。 Pt/SnO2/C−300のSEM像である。 Pt/SnO2/C−150の(a)SEM像(2000倍)と(b)EDXスペクトルである。 Pt/SnO2/C−200の(a)SEM像(2000倍)と(b)EDXスペクトルである。 0.5M H2SO4水溶液でのPt/C−200のCV曲線(20サイクル目)である。 (1M CH3OH+0.5M H2SO4)水溶液でのPt/C−200のメタノール酸化である。 0.5M H2SO4水溶液でのメタノール酸化試験後のPt/C−200のCV曲線である。 0.5M H2SO4水溶液でのPt/C−200のCV曲線(20サイクル目)である。 (1M C25OH+0.5M H2SO4)水溶液での(a)0.05−0.60Vおよび(b)0.05−1.0VにおけるPt/C−200のエタノール酸化(掃引速度:20mVs-1)である。 0.5M H2SO4水溶液での(a)0.05−0.60Vおよび(b)0.05−1.0Vにおけるエタノール酸化試験後のPt/C−200のCV曲線(20サイクル目、掃引速度:20mVs-1)である。 0.5M H2SO4水溶液でのPt/SnO2/C−200のCV曲線(20サイクル目)である。 (1M CH3OH+0.5M H2SO4)水溶液での(a)0.05−0.60V、(b)0.05−1.0VにおけるPt/SnO2/C−200およびPt/C−200のメタノール酸化(20サイクル目、掃引速度:20mVs-1)である。 0.5M H2SO4水溶液での(a)0.05−0.60V、(b)0.05−1.0Vにおけるメタノール酸化試験後のPt/SnO2/C−200のCV曲線(20サイクル目、掃引速度:mVs-1)である。 0.5M H2SO4水溶液での20サイクル目のPt/SnO2/C−200のCV曲線である。 (1M C25OH+0.5M H2SO4)水溶液でのPt/SnO2/C−200およびPt/C−200のエタノール酸化(掃引速度:20mVs-1)である。 (1M C25OH+0.5M H2SO4)水溶液でのPt/SnO2/C−200のエタノール酸化(a)Pt/C−200との比較、(b)1stと20thの比較(掃引速度:20mVs-1)である。 0.5M H2SO4水溶液での(a)0.05−0.60V、(b)0.05−1.0VにおけるPt/SnO2/C−200のCV曲線である。 (1.0M C25OH+0.5M H2SO4)水溶液でのPt/SnO2/C−200とPt/C−200のエタノール定電位電解(0.8Vvs.RHE)である。 (1.0M C25OH+0.5M H2SO4)水溶液でのPt/SnO2/C−200のエタノール定電位電解(0.2Vvs.RHE)である。 (1.0M C25OH+0.5M H2SO4)水溶液でのPt/SnO2/C−200とPt/C−200のエタノール定電位電解(3h) (1.0M C25OH+0.5M H2SO4)水溶液でのPt/SnO2/C−200のエタノール定電位電解(0.2Vvs.RHE)である。 (1.0M C25OH+0.5M H2SO4)水溶液でのPt/SnO2/C−200とPt/C−200のエタノール定電位電解(3h)である。 安定化剤で被覆されたPt/SnO2ナノ粒子触媒の模式図である。

Claims (8)

  1. 白金ナノ粒子を酸化スズナノ粒子に担持させた触媒からなることを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒。
  2. 白金ナノ粒子と酸化スズナノ粒子とを高比表面を有するカーボン粒子に担持させた触媒からなることを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒。
  3. 前記カーボン粒子に担持される白金ナノ粒子と酸化スズナノ粒子の比率は、白金とスズの原子比が3対1となるようにしたことを特徴とする請求項2記載の直接形アルコール燃料電池電極用触媒。
  4. (1)常温、アルゴン(Ar)雰囲気で撹拌しながらテトラヒドロフラン(THF)溶液に白金(Pt)とスズ(Sn)の原子比が3対1になるように塩化白金(PtCl2)と塩化スズ(SnCl2)を溶かした溶液を作成する工程、
    (2)前記溶液にN(C8174[BEt3H]を含むTHF溶液を加える工程、
    (3)空気中にて前記溶液をろ過し、真空乾燥する工程、
    から、白金ナノ粒子を酸化スズナノ粒子に担持させた触媒を製造することを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法。
  5. (1)常温、アルゴン(Ar)雰囲気で撹拌しながらテトラヒドロフラン(THF)溶液に白金(Pt)とスズ(Sn)の原子比が3対1になるように塩化白金(PtCl2)と塩化スズ(SnCl2)を溶かした溶液を作成する工程、
    (2)前記溶液にN(C8174[BEt3H]を含むTHF溶液を加える工程、
    (3)反応停止剤としてアセトンを滴下し、攪拌する工程、
    (4)空気中にて前記溶液をろ過し、真空乾燥する工程、
    から、白金ナノ粒子を酸化スズナノ粒子に担持させた触媒を製造することを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法。
  6. (1)常温、アルゴン(Ar)雰囲気で撹拌しながらテトラヒドロフラン(THF)溶液に白金(Pt)とスズ(Sn)の原子比が3対1になるように塩化白金(PtCl2)と塩化スズ(SnCl2)を溶かした溶液を作成する工程、
    (2)前記溶液にN(C8174[BEt3H]を含むTHF溶液を加える工程、
    (3)空気中にて前記溶液をろ過する工程、
    (4)前記溶液に高比表面積を有するカーボンブラック(ケッチェンブラックEC)を加えて、攪拌する工程、
    (5)前記溶液をろ過し、減圧乾燥する工程、
    から、白金ナノ粒子と酸化スズナノ粒子を高比表面を有するカーボン粒子に担持させた触媒を製造することを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法。
  7. (1)常温、アルゴン(Ar)雰囲気で撹拌しながらテトラヒドロフラン(THF)溶液に白金(Pt)とスズ(Sn)の原子比が3対1になるように塩化白金(PtCl2)と塩化スズ(SnCl2)を溶かした溶液を作成する工程、
    (2)前記溶液にN(C8174[BEt3H]を含むTHF溶液を加える工程、
    (3)反応停止剤としてアセトンを滴下し、攪拌する工程、
    (4)空気中にて前記溶液をろ過する工程、
    (5)前記溶液に高比表面積を有するカーボンブラック(ケッチェンブラックEC)を加えて、攪拌する工程、
    (6)前記溶液をろ過し、減圧乾燥する工程、
    から、白金ナノ粒子と酸化スズナノ粒子を高比表面を有するカーボン粒子に担持させた触媒を製造することを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法。
  8. 請求項6の(4)工程及び請求項7の(5)工程において、攪拌する手段としては、超音波処理手段を用いることを特徴とする直接形アルコール燃料電池電極用触媒の製法。
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