JP2009116698A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部装置を充電する充電モードを簡易な操作で切り替えることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】コンピュータ1は、外部装置が接続される接続手段と、その接続手段に接続されている外部装置を充電するための充電操作が行われる充電操作手段と、その充電操作手段を用いて充電操作が行われたときに、外部装置の充電を制御するための充電制御信号を第1のモード用または第2のモード用のいずれかに設定させるための充電指定データを第1のモード用と第2のモード用とでトグルさせて更新する更新手段と、その更新手段による更新後の充電指定データに応じて、充電制御信号を第1のモード用または第2のモード用に設定する設定手段とを有している。
【選択図】図3
【解決手段】コンピュータ1は、外部装置が接続される接続手段と、その接続手段に接続されている外部装置を充電するための充電操作が行われる充電操作手段と、その充電操作手段を用いて充電操作が行われたときに、外部装置の充電を制御するための充電制御信号を第1のモード用または第2のモード用のいずれかに設定させるための充電指定データを第1のモード用と第2のモード用とでトグルさせて更新する更新手段と、その更新手段による更新後の充電指定データに応じて、充電制御信号を第1のモード用または第2のモード用に設定する設定手段とを有している。
【選択図】図3
Description
本発明は、外付けの周辺装置の充電機能を備えたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータをはじめとする情報処理装置は、文書作成や、表計算、Webサイトの閲覧といった様々な用途で用いられ、家庭用や業務用として広く普及している。
近年の情報処理装置の中には、外付けの周辺装置(以下「外部装置」という)を接続し、その外部装置を用いて映像や音声の再生、記録を行う情報処理装置がある。
この種の情報処理装置は、USB(Universal Serial Bus),IEEE1394等の規格のインターフェースが搭載され、そのインターフェースを介して外部装置が接続される。また、インターフェースを介して外部装置に電力を供給する電力供給機能を有することもある。
ところが、情報処理装置から外部装置に電力を供給するには、情報処理装置を使用する必要がなくても、情報処理装置の電源スイッチを操作して情報処理装置を動作状態にしなければならなかった。そのため、情報処理装置で不要な電力が消費されていた。
この点、従来、特許文献1には、次のような情報処理装置が開示されていた。この情報処理装置は、情報処理装置を作動させるための電源スイッチとは別に外部装置の充電用スイッチを有し、その充電用スイッチが操作されたときに外部装置への電源供給機能だけを可能にする制御手段を有している。
特開2001−242965号公報
しかし、従来の情報処理装置に接続される外部装置は、例えばUSBポートからの充電が可能な外部装置をみても多数存在しており、急速充電が可能な外部装置もあれば通常速度でのみ充電可能な外部装置もある。ユーザには、充電しようとする外部装置がどちらのモードで作動するかわからないことが多い。
そのため、USBポートからの充電(USB充電ともいう)を制御するための信号(USB充電制御信号)を急速充電用にするか通常充電用にするかを選択できる情報処理装置もある。
このような情報処理装置の場合、ユーザは外部装置がどちらのモードで充電可能なのかを次のようにして判断する。すなわち、ユーザはUSB充電制御信号を選択した後、情報処理装置の電源をオフにしてその外部装置をUSBポートに接続し、その外部装置について充電が開始されるか否かで上記の判断を行う。
したがって、ユーザは外部装置がどちらのモードで充電可能なのかをUSB充電制御信号を選択するなどして試す必要があった。
ところが、USB充電制御信号を切り替えるには、ユーザが次のような操作を行わねばならなかった。すなわち、ユーザは電源スイッチを操作して情報処理装置を一旦起動した上で、切り替え指定のための操作をOS(Operating System)上のユーティリティなどで行い、その後、情報処理装置の電源をオフにしなくてはならない。
そのため、従来の情報処理装置は、USB充電制御信号を切り替えるための操作に大変手間を要するという課題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、外部装置を充電する充電モードを簡易な操作で切り替えることができる情報処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、外部装置が接続される接続手段と、その接続手段に接続されている外部装置を充電するための充電操作が行われる充電操作手段と、その充電操作手段を用いて充電操作が行われたときに、外部装置の充電を制御するための充電制御信号を第1のモード用または第2のモード用のいずれかに設定させるための充電指定データを第1のモード用と第2のモード用とでトグルさせて更新する更新手段と、その更新手段による更新後の充電指定データに応じて、充電制御信号を第1のモード用または第2のモード用に設定する設定手段とを有する情報処理装置を特徴とする。
以上詳述したように、本発明によれば、外部装置を充電する充電モードを簡易な操作で切り替えることができる情報処理装置が得られる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
図1に示すノートブック型のパーソナルコンピュータ(以下「コンピュータ」という)1は、コンピュータ本体3と、コンピュータ本体3に対して開閉自在のディスプレイユニット5とを備えている。
ディスプレイユニット5には、TFT−LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)7が組み込まれている。LCD17の表示画面はディスプレイユニット5のほぼ中央に位置している。LCD17はコンピュータ1のディスプレイモニタとして使用され、動画、静止画、文字、図形などが表示される。
ディスプレイユニット5は、コンピュータ本体3に対して開放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体3は、薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード14、パワーボタン11、タッチパッド15、USB充電用スイッチ16が配置されている。
キーボード14は、複数の入力キーを有し、その入力キーを指でたたく入力操作が行われ、その入力操作によって後述するエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)121にデータを入力する入力操作手段である。
パワーボタン11は、コンピュータ1の電源を投入するパワーオンの押下操作(起動操作)および電源を遮断するパワーオフの押下操作が行われ、起動操作手段としての機能を有している。USB充電用スイッチ16は、後述するUSBポート111に接続されるUSBデバイス200を充電するための押下操作(充電操作)が行われ、充電操作手段としての機能を有している。
また、コンピュータ1は、HD DVD規格のDVDメディアに格納された(HD DVDVideo規格の)オーディオ・ビデオ(AV)コンテンツを再生することができる。コンピュータ本体3の側面には、DVDメディアを出し入れするためのスロット19が設けられている。
次に、図2を参照してコンピュータ1の内部構成について説明する。図2に示すように、コンピュータ1は、CPU101、ノースブリッジ102、サウスブリッジ103、メインメモリ104、グラフィックスコントローラ106、BIOS−ROM109を有している。
また、コンピュータ1は、不揮発性メモリ110、USBポート111、ハードディスクドライブ(HDD)117、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)121を備えている。
CPU101は、コンピュータ1の動作を制御するプロセッサであり、HDD117やBIOS−ROM109からメインメモリ104にロードされるプログラムを実行する。CPU101が実行するプログラムとしては、オペレーティングシステム(OS)131や、BIOS(Basic Input Output System)132といった制御プログラムのほか、各種のアプリケーションプログラムがある。
CPU101がOS131や、BIOS132に規定されている動作を実行することにより、各種の手段(更新手段、設定手段、開始指定手段、動作制御手段)としての機能が実現される。なお、OS131はHDD117に格納され、BIOS132はBIOS−ROM109に格納されている。BIOS132は、外部装置の他、内蔵している周辺装置の基本動作を制御するファームウェアであって、後述する充電制御モジュールが含まれている。
ノースブリッジ102は、CPU101のローカルバスとサウスブリッジ103との間を接続するブリッジデバイスであって、メインメモリ104やグラフィックスコントローラ106を制御するチップである。ノースブリッジ102は、PCIデバイス105を有している。PCIデバイス105はグラフィックスコントローラ106などが接続されている。
メインメモリ104には、BIOS−ROM109からBIOS132がロードされる。また、BIOS132により、メインメモリ104には、HDD117から取得されたOS131や、OS131の起動に必要なデータ、各種アプリケーションプログラムがロードされる。ロードされたOS131などは、CPU101により実行される。また、メインメモリ104はPOST処理の際にBIOS132により初期化される。
グラフィックスコントローラ106は、LCD17を制御する表示コントローラである。グラフィックスコントローラ106は、ブレンド処理、スケーリング処理等の画像処理機能を有している。このグラフィックスコントローラ106によって生成される表示信号はLCD17に送られる。また、表示信号はコンピュータ本体3に設けられたインターフェースを介して外部のTVやHDMIモニタに送出することもできる。
サウスブリッジ103は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御するチップである。また、サウスブリッジ103は、PCIデバイス107を有している。PCIデバイス107はHDD117が接続され、内蔵しているUSBコントローラ108を介してUSBポート111が接続されている。
USBコントローラ108はUSBポート111に接続されているUSBデバイス200を制御する。USBコントローラ108はUSBデバイス200との間で制御コマンドやデータなどを送受信する。
不揮発性メモリ110には電源オフ状態でも保持すべきデータが格納されている。本実施の形態の場合、不揮発性メモリ110は、後述するUSB充電指定データが記憶され、充電指定データ記憶手段としての機能を有している。例えば、不揮発性メモリ110はCMOSで構成することができる。
USBポート111は、USBデバイス200が接続されるポートであって、接続手段としての機能を有している。USBポート111は、USBコントローラ108に接続されている。USBポート111はUSB充電制御信号が“LOW”または“HIGH”に切り替えられるようになっている。
HDD117には、OS131とともに、OSの起動に必要なデータ(ブートセクタ)、アプリケーションプログラム、さらには、映像データや音声データが格納されている。
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)121は、エンベデッドコントローラとキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。
EC/KBC121は、パワーボタン11の押下操作に応じてコンピュータ1をパワーオン/パワーオフする機能を有している。
また、EC/KBC121は、コンピュータ1の内部に配置されるバッテリ18やコンピュータ1の外部に配置される一般商用電源(図示しない)からの電力を電力ライン121aおよびUSBポート111を介してUSBデバイス200に供給する電力供給手段としての機能を有している。コンピュータ1では、USBデバイス200の充電機能をサポートするため、コンピュータ1の電源がオフ状態であっても、BIOSからの通知に応じて、EC/KBC121からUSBポート111に電力を供給できるようになっている。
そして、EC/KBC121は、USB充電用スイッチ16が操作されると、コンピュータ1の電源を投入し、CPU101にBIOSを実行させる。また、EC/KBC121は、バッテリ18の接続状態や電源の状態などをBIOSに通知するほか、起動要因として、USB充電用スイッチ16のスイッチ操作による電源投入であることをBIOSに通知することができる。
USBデバイス200は、USBポート111に接続され、USBコントローラ108により制御される。USBデバイス200は、USB規格に準拠した外部装置であって、例えば携帯電話装置や携帯オーディオプレーヤなどを用いることができる。
USBデバイス200はUSBポート111に差込可能なUSBプラグを有し、そのUSBプラグをUSBポート111に差込むことにより、コンピュータ1に接続される。USBプラグは図7に示すように、コンピュータ1との間で信号を送受信するための信号用端子200a,200bと、電力を供給するための電力用端子200cと、接地用のグランド端子200dとを有している。
次に、以上の構成を有するコンピュータ1における充電制御処理の動作内容について、図3〜図5を参照して説明する。
コンピュータ1では、電源投入(パワーオン)の際に、POST(Power-on Self Test)処理とよばれる各デバイスの診断テスト処理が行われる。コンピュータ1では、そのPOST処理に充電制御モジュールが組み込まれている。なお、POST処理に必要なプログラムはBIOS−ROM109に格納されている。
そして、ユーザがUSB充電用スイッチ16を操作すると、EC/KBC121がUSB充電用スイッチ16の操作を検出してコンピュータ1の電源を投入する。すると、CPU101がPOST処理を実行する。これにより、充電制御モジュールが図3に示すフローチャートに沿って実行される。
そして、CPU101はPOST処理を開始すると、S1に動作を進めEC/KBC121から起動要因を示すデータを取得する。続いてCPU101はS2に動作を進め、S1で取得したデータに基づき、USB充電用スイッチ16を用いた充電操作による起動であるか否かを判定する。
CPU101はUSB充電用スイッチ16の充電操作による起動の場合はS3に動作を進めて充電制御モジュールを実行する。ただし、USB充電用スイッチ16の充電操作による起動でないときは、CPU101は動作制御手段としての動作を行い、通常のブート起動またはレジーム起動であるとして、充電制御モジュールを実行せずに残りの処理(図示せず)を行ってPOST処理を終了する。この場合、OS131による制御に動作が移行する。
そして、CPU101は充電制御モジュールを開始すると、不揮発性メモリ110から、USB充電指定データと充電可否データとを取得する。
USB充電指定データは、USB充電制御信号をUSBデバイス200の充電モードを急速充電(第1のモード)用または通常充電(第2のモード)用のいずれかで設定させるためのデータである。また、充電可否データはUSBデバイス200に対するUSB充電の許可または不許可(禁止)を示すデータである。充電可否データは予めユーザにより指定された内容で不揮発性メモリ110に格納されている。S3では、現在のUSB充電指定データを不揮発性メモリ110から取得する。
続いて、CPU101はS4に動作を進めて、S3で取得した充電可否データに基づき、USBデバイス200に対するUSB充電が許可されているのか、それとも禁止されているのかを判定する。CPU101は、充電可否データがUSB充電の許可を示すときはS5に動作を進め、そうでなければ、S12に動作を進めて後述するトグル更新およびUSB充電制御信号の設定が行われないようにする。この場合、CPU101は、動作制御手段としての動作を行う。
そして、CPU101はS5に動作を進めると、USB充電指定データに基づき、USB充電制御信号が急速充電用に設定されているか否かを判定する。CPU101は、USB充電指定データが急速充電用に設定されているときはS6、そうでなればS7に動作を進める。
CPU101はS6またはS7を実行することにより、USB充電用スイッチ16の操作による起動のたびに、USB充電指定データを急速充電用から通常充電用または通常充電用から急速充電用へとトグルさせて更新する。CPU101はS6またはS7を実行することにより、更新手段としての動作を行っている。
そして、CPU101は、S6ではUSB充電指定データを急速充電用から通常充電用に更新し、S7ではUSB充電指定データを通常充電用から急速充電用に更新する。S6、S7いずれでも、CPU101は、更新後のUSB充電指定データを不揮発性メモリ110に記憶させる。
そして、CPU101はS8に動作を進めて、更新後のUSB充電指定データが急速充電用であるか否かを判定し、急速充電用であるときはS9、そうでなければS10を実行してS11に動作を進める。
CPU101はS9に動作を進めると、USB充電制御信号についての後述する第1の設定処理を行い、S10に動作を進めるときは後述する第2の設定処理を行う。S9、S10いずれでも、CPU101が設定手段として動作を行う。
その後、CPU101は電源オフ中にUSBポート111からUSBデバイス200に電源供給をできるようにするため、S11に動作を進め、開始指定手段としての動作を行い、EC/KBC121に対してUSB充電開始指定を行う。
EC/KBC121はUSB充電開始指定を受けた場合、コンピュータ1を電源オフ状態にしても、USBポート111を介してUSBデバイス200への電力供給を行う。そのため、このUSB充電開始指定が行われることにより、USBデバイス200に対して、USBポート111を介して電力が供給されるようになる。
そして、CPU101は再びコンピュータ1を電源オフ状態に移行させるため、S12に動作を進めて電源OFF処理を行い、続くS13で電源をオフにした後、充電制御モジュールを終了する。
一方、第1の設定処理は、図4に示すフローチャートにしたがって行われる。この場合、CPU101は第1の設定処理を開始するとS21に動作を進め、USBポート111のリセット用の設定を行い、USBポートリセット状態に設定する。この場合、CPU101はUSBコントローラ108のレジスタ108a(図7参照)にアクセスしてリセット用の設定を行う。このリセット用の設定が行われることにより、USB充電制御信号は“LOW”に設定される。
また、第2の設定処理は、図5に示すフローチャートにしたがって行われる。この場合、CPU101は第2の設定処理を開始するとS22に動作を進め、USBポート111のリセット用の設定を解除し、USBポートリセット状態を解除する。この場合、CPU101はUSBコントローラ108のレジスタ108a(図7参照)にアクセスしてリセット解除用の設定を行う。このリセット解除用の設定が行われることにより、USB充電制御信号は“HIGH”に設定される。
そして、USBポート111は、信号用端子200a,200bを通って“−DATA”、“+DATA”で示される信号が送受信される。前述のS9、S10で、この2つの信号を図6に示すようにして設定することにより、USB充電制御信号は、通常充電用から急速充電用または急速充電用から通常充電用に切り替わる。
“−DATA”で示される信号が“LOW”であり、“+DATA”で示される信号が“HIGH”の場合、USB充電制御信号は通常充電用である。また、“−DATA”で示される信号と、“+DATA”で示される信号303がいずれも“LOW”の場合、USB充電制御信号は特殊充電用、すなわち、急速充電用である。
以上のように、コンピュータ1では、ユーザがUSB充電用スイッチ16を操作して起動することにより、POST処理において充電制御モジュールが実行される。その充電制御モジュールでは、更新前の現在におけるUSB充電指定データが急速充電用、通常充電用のいずれであるかに基づいて、USB充電指定データのトグル更新を行い、そのトグル更新後のUSB充電指定データを不揮発性メモリ110に記憶させている(S5、S6、S7)。
また、コンピュータ1では、そのトグル更新後のUSB充電指定データに基づいて、USB充電制御信号を通常充電用または急速充電用のいずれかに設定している(S9、S10)。
そうすると、例えばS5において、現在におけるUSB充電指定データが急速充電用であったとする。このとき、S6が実行されるのでUSB充電指定データは通常充電用に更新され、その後、S10でUSB充電制御信号が通常充電用に設定される。
現在におけるUSB充電指定データが急速充電用であったということは、前回の起動の際に、USB充電指定データが通常充電用から急速充電用に更新されたことを意味している。つまり、USB充電制御信号は前回の起動で通常充電用から急速充電用に更新され、今回の起動で急速充電用から通常充電用に更新されたことになる。
そのため、コンピュータ1は、USB充電用スイッチ16の操作に起因して起動するたびにUSB充電制御信号を通常充電用と急速充電用との間で自動的に相互に切り替えることになる。
したがって、USB充電制御信号を切り替えたい場合、ユーザはUSB充電用スイッチ16を操作してコンピュータ1を起動するだけでよいことになっている。この切り替えのための操作(切替操作)は、USB充電用スイッチ16を操作することで実現されているから、ユーザはUSB充電制御信号の切替操作をOS131上のユーティリィティなどで行う必要なく、簡易なスイッチ操作だけで手軽に素早く行える。
また、充電制御モジュールがPOST処理に組み込まれているので、USB充電制御信号を切り替えるにあたってOS131の実行が不要であり、OS131の実行とは無関係にCPU101にBIOSを実行させるだけでUSB充電制御信号を切り替えることができる。
さらに、S6、S7で、トグル更新後のUSB充電指定データを不揮発性メモリ110に記憶させているので、コンピュータ1では、USB充電制御信号の切り替えに用いられたUSB充電指定データが保持されるようになっている。
そして、USB充電制御信号を通常充電用または急速充電用に設定した後にEC/KBC121に充電開始させるための開始指定を行っている(S11)。そのため、その後の電源オフ処理を行い、続くS13で電源をオフにしても、USBデバイス200に対する電力供給が実行されるようになっている。
トグル更新とUSB充電制御信号の設定とは、USB充電用スイッチ16が操作されたときにだけ実行され、パワーボタン11が操作されたときには実行されないように制御されている。そのため、コンピュータ1は、USB充電制御信号の切替のためにOS131が作動するようなことはなく、無駄な電力を消費しないようになっている。
しかも、USB充電が許可されているときにだけトグル更新とUSB充電制御信号の設定が行われ(S4)、USB充電を許可するか否かをユーザが指定できる、そのため、USB充電制御信号を切替えるか否かをUSB充電を許可するか否かとともにユーザが指定できる。
なお、以上説明した充電制御モジュールは、ECなどのファームウェアに適用することもできる。
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
コンピュータ1は本実施の形態では、例えば携帯可能なノート型のパソコンを想定しているが、本発明はノート型のパソコンに限定されるものではない。
1…コンピュータ、17…LCD、11…パワーボタン、16…USB充電用スイッチ、101…CPU、108…USBコントローラ、109…BIOS−ROM、110…不揮発性メモリ、111…USBポート、121…EC/KBC、131…OS、132…BIOS。
Claims (10)
- 外部装置が接続される接続手段と、
該接続手段に接続されている前記外部装置を充電するための充電操作が行われる充電操作手段と、
該充電操作手段を用いて前記充電操作が行われたときに、前記外部装置の充電を制御するための充電制御信号を第1のモード用または第2のモード用のいずれかに設定させるための充電指定データを前記第1のモード用と前記第2のモード用とでトグルさせて更新する更新手段と、
該更新手段による更新後の前記充電指定データに応じて、前記充電制御信号を前記第1のモード用または第2のモード用に設定する設定手段とを有する情報処理装置。 - 前記充電指定データを記憶する充電指定データ記憶手段を更に有し、
前記更新手段は、更新後の前記充電指定データを前記充電指定データ記憶手段に記憶させ、
前記設定手段は、前記充電指定データ記憶手段に記憶させた前記充電指定データに応じて、前記充電制御信号を前記第1のモード用または第2のモード用に設定する請求項1記載の情報処理装置。 - 前記接続手段に接続されている前記外部装置に電力を供給する電力供給手段と、
前記設定手段が前記充電制御信号を前記第1のモード用または第2のモード用に設定した後に、前記電力供給手段に前記外部装置への充電を開始させるための開始指定を行う開始指定手段とを更に有する請求項1または2記載の情報処理装置。 - 前記開始指定手段が前記開始指定を行った後に、電源をオフにする電源オフ手段を更に有する請求項3記載の情報処理装置。
- 電源を投入する起動操作が行われる起動操作手段と、
該起動操作手段による前記起動操作が行われたときは、前記更新手段および前記設定手段を作動させないように制御する動作制御手段とを更に有する請求項1〜4のいずれか一項記載の情報処理装置。 - 前記充電指定データ記憶手段に前記外部装置の充電可否を示す充電可否データが記憶され、
前記動作制御手段は、前記充電可否データが前記外部装置の充電を行わないことを示すときは、前記更新手段および前記設定手段を作動させないように制御する請求項5記載の情報処理装置。 - 前記更新手段および前記設定手段は、POST(Power-on Self Test)に組み込まれている請求項1〜6のいずれか一項記載の情報処理装置。
- 前記更新手段および前記設定手段がオペレーティングシステムの作動前に動作を行うように構成されている請求項1〜6のいずれか一項記載の情報処理装置。
- 前記接続手段は、USB規格に準拠したUSBデバイスが接続されるUSBポートにより構成されている請求項1〜8のいずれか一項記載の情報処理装置。
- 前記第1のモードが急速充電用で前記第2のモードが通常充電用であり、
前記設定手段は、前記充電制御信号を前記急速充電用としてのLOWに設定し、前記通常充電用としてのHIGHに設定する請求項1〜9のいずれか一項記載の情報処理装置。
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