JP2009113100A - 圧延機の板厚制御装置及び圧延機の板厚制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続圧延機におけるマスフローAGCで、圧延機の加減速時など過渡的な状況で発生するマスフロー推定板厚の誤差を補正し、最終スタンド出側での板厚精度を確保する。
【解決手段】圧延機入側のロール速度と入側板厚、およびゲージメータ方式により計算された第1圧延機スタンド直下の出側板厚により、第1出側速度演算部400で第1出側の板速度を求め、これと第2出側板速度、第1出側板厚から第2マスフロー板厚演算部601により、第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求める。第1圧延機スタンドのゲージメータ板厚を板厚検出器までの遅れ時間を考慮した移送処理後に、GM板厚補正演算部402により、第1出側の板厚検出器で測定した板厚実績と、ゲージメータ板厚とを比較し、ゲージメータ板厚の誤差を求める。第2マスフロー板厚補正演算部602により第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧延される板材の板厚を制御する連続圧延機の圧延制御装置及び圧延制御方法に関するものである。
近年、半導体レーザーを用いた速度計の発達にともない、圧延される板の速度を検出して圧延機直下の板厚推定値(マスフロー推定板厚)を求めて板厚制御を行うマスフローAGC(Automatic Gauge Control)が普及している。
連続圧延機においてマスフローAGCを適用する場合、高価な板厚計と板速計を各スタンドに設置する必要があり、コストがかかる。そのため、板速計および板厚計を省略して、モデルや推定計算によってマスフロー板厚を推定する方法が提案されている。
例えば、圧延機入側の板速度、入側板厚、ゲージメータ板厚から1スタンド出側の板速度を計算することもできる。しかしながら、これらの方法では圧延機の加速時あるいは減速時などの過渡的な状況においてマスフロー推定板厚の誤差が発生し、板厚の精度を確保できないという問題が生じる。
このような問題を踏まえ、連続圧延機の出側に設置された板厚計と、最終スタンドの入側および出側に設けられた速度検出計を用いて、最後から2段目の圧延機直下の板厚計算値を補正し、板厚演算の精度を向上する板厚演算補正方法が提案されている(特許文献1参照)。これは、圧延機の出側の板厚計を用いて、前のスタンドの板厚演算を補正する技術である。
特開2005−34893号公報
しかしながら、後述する図1に記載の技術のように、第1スタンド出側板厚計202は、第1圧延機スタンド101から離れた位置に設置されるため、第2圧延機スタンド102のマスフロー板厚計算時には用いることができない。これは、第1圧延機スタンド101の直下の出側板厚を求めることができないためである。
そのため、ゲージメータ方式等、何らかの板厚計測モデルを用いて第1圧延機スタンド101直下の推定板厚を求め、後段の第2圧延機スタンドのマスフロー板厚計算時の第2圧延機スタンドの入側板速度としてマスフロー板厚計算をすることが行われている。
この板厚計測モデルは、圧延機スタンドの荷重Δpと、ロールギャップSとを用いて板厚計測を行うものである。
その場合、第1圧延機スタンドの推定板厚演算時の誤差が、後段の第2圧延機スタンド以降のマスフロー板厚推定誤差となって残ってしまうという課題が発生する。
そこで、本発明は、板厚計と板速度計の設置台数を最小限に抑えながら、精度の高いマスフローAGCを実現するため、出側板速推定に誤差が存在する場合でもマスフロー板厚推定誤差が連続圧延機の後段スタンドのマスフロー板厚推定値に影響することを防止することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の圧延機スタンドの板厚制御装置は、第1圧延機スタンド、第2圧延機スタンド及び第3圧延機スタンド以上の最終(第n:n≧3)圧延機スタンドを有する、連続して板材の圧延処理を行う連続圧延機スタンドの板厚を制御する板厚制御装置であって、第1圧延機スタンド入側のロールに設置された第1の板速度検出器と、第1圧延機スタンドの入側に設置された第1の板厚検出器と、第1圧延機スタンドの出側に設置された第2の板厚検出器と、最終圧延機スタンドの出側に設置された第3の板厚検出器と、第2圧延機スタンドから最終(第n)圧延機スタンドまでのすべての圧延機スタンドの出側に設置された第2から第nの複数の板速度検出器と、を備え、第1の板速度検出器で検出された第1圧延機スタンド入側のロール速度から求めた板速度と、第1の板厚検出器で検出された第1圧延機スタンドの入側板厚、及びゲージメータ方式により測定された第1圧延機スタンド直下の出側板厚に基づいて、第1圧延機スタンド出側の板速度を求め、この求められた第1の圧延機スタンドの出側板速度と、第2の板速度検出器により測定した第2の圧延機スタンドの出側の板速度と、第2の板厚検出器により測定した第1圧延機スタンド出側板厚とから、第3から第n圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求めることを特徴としている。
また、本発明の好ましい形態は、上記圧延機スタンドの板厚制御装置において、最終(第n)圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求めるに当たり、ゲージメータ方式により測定した第1圧延機スタンド直下の板厚のマスフロー推定板厚のデータを、第1圧延機スタンド直下から第2圧延機スタンド出側の第2板速度検出器までの、板材の移送のための遅れ時間を考慮して、第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚のデータの移送処理を行い、更に、移送処理を行った第2圧延機スタンド直下のマスフロー推定板厚に基づいて、ゲージメータ方式により計算された第3圧延機スタンド以上の最終(第n)圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求めることを特徴とする。
更に、本発明の好ましい形態は、ゲージメータ方式により計算された第1圧延機スタンド直下の板厚の誤差に基づいて、第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚の補正分を求め、この補正分により、第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を補正するとともに、この補正された第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚より、第3から最終(第n)圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求めることを特徴としている。
本発明の圧延機スタンドの板厚制御方法は、第1圧延機スタンド、第2圧延機スタンドおよび第3圧延機スタンド以上の最終(第n:n≧3)圧延機スタンドを有する連続して板材の圧延処理を行う連続圧延機スタンドの板厚を制御する板厚制御方法であって、第1圧延機スタンド入側のロール速度から、板材を搬送する板速度を求めるステップと、第1圧延機スタンドの入側における上記板材の第1の板厚を検出するステップと、第1圧延機スタンドの出側の、板材の第2の板厚を検出するステップと、第1圧延機スタンドの入側の第1の板厚と、第1圧延機スタンド入側の板速度とから、第1圧延機スタンドの出側の板速度を計算するステップと、第1圧延機スタンド直下の板厚を、ゲージメータ方式によってゲージメータ板厚を検出するステップと、この検出されたゲージメータ板厚を、検出された第1圧延機スタンドの出側の板厚に基づいて補正演算を行うことにより、第1圧延機スタンドのマスフロー板厚を求めるステップと、その後、同様な手順により、第2圧延機スタンド、第3圧延機スタンド以上の最終段(第n)圧延機スタンドのマスフロー板厚を求めることを特徴としている。
本発明の圧延スタンドの板厚制御装置及びその制御方法によれば、複数の圧延機スタンドを備える連続圧延機スタンドにおいて、入側板厚計および出側板厚計、入側板速検出手段を有する圧延機スタンド出側の板速を、ゲージメータ方式を用いて推定して後段の圧延機スタンドのマスフロー板厚演算を行い、出側板厚計で出側板厚を実測しその結果にもとづき後段スタンドのマスフロー板厚を修正する様にしている。これにより、後段の圧延機スタンドの更に後段の圧延機スタンドへのマスフロー板厚推定誤差の伝播を防止し、高精度な板厚制御を実現することができる。
また、高価な板速度計の設置台数を減らすことが可能である。また各段の圧延機スタンドの出側に設けた板厚計測器の故障が発生した際にも、計算により、マスフロー板厚を求めることができるので、簡単な処理で、既に操業している設備にも容易に適用可能である。
本発明によれば、最初の段の圧延機スタンドの出側の速度を計算により求め、この計算値を用いて次段の圧延機スタンドのマスフロー板厚演算を行っている。このため、最初の段の圧延機スタンド出側に板速計が無い場合でも、次の段の圧延機スタンド出側の板厚精度と及びマスフロー推定板厚精度の計算を向上させることができ、最終スタンド出側での板厚精度を向上させることができるという効果を奏する。
また、ゲージメータによる板厚演算時の誤差を補正して、補正後の板厚を用いて順次次の段以降の圧延機スタンドのマスフロー演算を行うようにしている。したがって、次段の圧延機スタンド以降の圧延機スタンドでのマスフロー推定板厚の精度が向上し、次段の圧延機スタンド出側から最終圧延機スタンド入側までのスタンド間に板厚計を設置する必要が無くなり、コストを削減することできる。
また、全圧延機スタンドに板速計及び板厚計が設置されている設備については、次の段の圧延機スタンド以降の板速計又は板厚計が故障した場合にも、マスフローAGCを適用することが可能となる。
まず、本発明の実施の形態を説明する前に、本発明の前提となる技術について、図1に基づいて概略的に説明をする。
図1は、本発明の前提となる圧延機スタンドの圧延制御装置及び制御方法を説明するための図である。
図1は、圧延機スタンドの入側の板速度、入側の板厚、ゲージメータ板厚から圧延機スタンドの出側の板速度を計算する例を示している。すなわち、第1圧延機スタンドの出側速度演算装置710において、圧延機入側板厚H、入側板速度V1e及び出側板厚hが検出可能であれば、V1o=(H/h)・V1eのマスフロー式から、出側速度V1oを求めることができる。
ここで、圧延機入側板厚Hは、第1圧延機スタンドの入側板厚計201により求められる。また、出側板厚hは、第1圧延機スタンドの出側板厚計202により求められる。入側速度V1eは、図示しない入側ロール速度計により求められる。
以下、図1に示す圧延制御装置及び制御方法について、その概略動作を説明する。
まず、第1圧延機スタンド101直下の板厚h1GMを、例えばゲージメータ方式の板厚計により求める。そして、第1出側板速度推定値装置715において、この板厚h1GMと入側板速度V1eと、入側板厚Hと、出側板厚hとから、式(H/h1GM)・V1eにより出側板速度を推定して第1圧延機スタンド101のV1oGMを求める。
そして、第2圧延機スタンド101のマスフロー板厚h2mfを第2マスフロー板厚演算器711にて演算する。第2圧延機スタンド101のマスフロー板厚h2mfは、(V1oGM/V2o)・Hにより求められる。ここで、V2o、Hは、それぞれ第2圧延機スタンド102の出側の板速度と入側の板厚を表わしている。
ここで、上述したように、第2出側速度演算装置710において、第1圧延機スタンド出側板厚計202で検出した実板厚hを用いて、圧延機入側板厚H、入側板速度V1eより、第1圧延機スタンド出側板速実測値V1oが式(H/h)・V1eにより求められている。
この出側板速実測値V1oと、出側板速度推定値V1oGMとの誤差から、出側板速推定誤差補正器720にて、第2圧延機スタンドのマスフロー板厚の推定誤差を求め、マスフロー板厚移送器721中にある第2圧延機スタンドのマスフロー板厚を補正する。
すなわち、マスフロー板厚移送器721において、第2圧延機スタンドのマスフロー板厚を、板材が第3圧延機スタンド位置に移送されたとして、補正後の第3圧延機スタンドのマスフロー板厚を求めるようにしている。第3圧延機スタンドマスフロー板厚h3mfは、第2圧延機スタンド102のマスフロー板厚h2mfに基づいて、式V3e/V3o・h2mfにより求められる。ただし、V3e、V3oは、それぞれ第3スタンドの入側と出側の板速度である。
これにより、第3圧延機スタンド103以降においては、第1圧延機スタンド出側板速度を用いた正確なマスフロー板厚での制御が可能となる。
以上説明した本発明の前提となる圧延機スタンドの板厚制御装置及び方法を踏まえ、以下、本発明の一実施の形態を、図2〜5に基づいて説明する。
図2は、本実施の形態例の3圧延機スタンドの連続圧延機の構成例を示している。
ここでは、連続圧延機における任意の圧延機スタンドを第1圧延機スタンド101から第3圧延機スタンド103までとしているが、この段数は3つに限らず、第1圧延機スタンドから第n(n≧3)圧延機スタンドまで拡張できる。
そして、第3圧延機スタンド103以降の圧延機スタンドの入側及び出側に板速計を設置し、第1圧延機スタンド101の入側及び出側には板速計を設置しない。
板厚計は第1圧延機スタンド101の入側と出側、及び最終スタンドの出側の合計3台のみを設置するだけでよい。これは、連続圧延機としては必要最小限の台数である。
以下、本発明の圧延機スタンドの板厚制御装置の動作を説明する。
まず、第1圧延機スタンド101のギャップ(圧下位置)及び圧延荷重から数1式を用いて、ゲージメータ板厚演算部401にて第1圧延機スタンド101直下のゲージメータ板厚を計算する。
Figure 2009113100
次に、移送処理装置(B→C)501により、第1圧延機スタンド101の直下から第1圧延機スタンド出側に設けた板厚計202までの遅れ時間を考慮した板圧データの移送処理を行い、第1圧延機スタンド出側の板厚計202直下のゲージメータ板厚を求める。この移送処理は、第1圧延機スタンド101の直下(図のB点)から第1の板厚計202の位置(図のC点)までの板材の移送にともなう遅延時間を考慮して、第2板厚計で計測した板厚から第1スタンド直下の板厚に補正する処理である。
次に、GM(ゲージメータ)板厚補正演算部402において、第1圧延機スタンド101直下のゲージメータ板厚と板厚計202で測定した板厚の実測値を比較し、数2式に示すようにゲージメータ板厚の補正項εを求める。この数2式において、hx1は第2板厚計202で計測した板厚実測値であり、hGM(Tracking)は、移送処理装置501でゲージメータ板厚を移送処理した値である。また、Cは積分時定数であり、圧延速度あるいは、移送遅れ時間に応じて変更される変数であっても良い。
また、GM板厚補正演算部402は、移送処理装置501で移送処理したゲージメータ板厚と、板厚実測値の差の一次遅れであっても良い。
Figure 2009113100
次に、ゲージメータ板厚演算部401において、GM板厚補正演算部402で求めたゲージメータ板厚の補正項εを、ゲージメータ板厚に加算し、補正されたゲージメータ板厚hGM1を求める。また、移送処理装置(A→B)500において、第1圧延機スタンド入側の板厚計201で入側板厚の実測値を求め、第1圧延機スタンド入側板厚計201から第1圧延機スタンドまでの遅れ時間を考慮した移送処理を行い、第1圧延機スタンド101直下の入側板厚を求める。この移送処理装置(A→B)500における移送処理も、移送処理装置(B→C)501と同様に、図のA点からB点までの板材の移送時間を考慮して、板厚計201による実測値を補正する処理である。
次に、入側速度検出装置300により第1圧延機スタンド101入側の板速度V1eを求める。入側の板速度V1eはブライドルロールやピンチロールと呼ばれる、被圧延材に接触したロールの周速から求めることができる。
ここで、本実施の形態では、第1圧延機スタンド101出側の板速度V1dは、前述により求められた、第1圧延機スタンド入側の板速度V1e、第1圧延機スタンド101直下の入側板厚H1e(Tracking)、第1圧延機スタンド101出側の板厚計202で補正されたゲージメータ板厚hGM1から、第1出側速度演算部400によって数3式から求めることができる。
Figure 2009113100
次に、移送処理装置(C→D)502において、第1圧延機スタンド出側の板厚計202の板厚実測値に対して、第1圧延機スタンド出側の板厚計202から第2圧延機スタンド102までの遅れ時間を考慮した移送処理を施して、第2圧延機スタンド102直下の入側板厚h1d(Tracking)を求める。
次に、第2マスフロー板厚演算部601において、上記第2圧延機スタンド102入側板厚h1d(Tracking)と数2式にて求めた第1圧延機スタンド出側の板速V1d、第2圧延機スタンド出側の板速計302で測定した第2圧延機スタンド出側の板速V2dを用いて、第2圧延機スタンド102出側のマスフロー推定板厚hmf2を求める。
しかしながら、このマスフロー推定板厚hmf2は、第1圧延機スタンド101のゲージメータ板厚の誤差Δεの成分を含んでいる。
この第1圧延機スタンド101のゲージメータ板厚の誤差Δεは、第1圧延機スタンド101で圧延した被圧延部が、第1圧延機スタンド出側の板厚計202の直下に到達したところで、ゲージメータ板厚と第1圧延機スタンド出側の板厚計202の板厚の実測値hx1と比較することによって計算することができる。
このとき、第1圧延機スタンド102の被圧延部が第2圧延機スタンド102から距離Lのところにあるとすると、この距離Lは第1圧延機スタンド101から第1圧延機スタンド出側板厚計202までの距離L及び、第1圧延機スタンド101出側の板速度V1d、第2圧延機スタンド出側の板速度V2dから、数4式のように求めることができる。
Figure 2009113100
次に、移送処理装置(D→E)503において、第2圧延機スタンド102のマスフロー推定板厚を、距離Lの遅れ時間を考慮した移送処理を行い、第2圧延機スタンド102から距離LのポイントEでのマスフロー推定板厚hmf2(Tracking)を求める。そして、第2マスフロー板厚補正演算部602において、数5式に基づいて補正後のマスフロー推定板厚hmf2cを求める。
Figure 2009113100
次に、移送処理装置(E→F)504によって、補正後の第2圧延機スタンド102のマスフロー推定板厚を、第2出側板速計302の位置(E点)から第3圧延機スタンド103直下(F点)までの遅れ時間を考慮した移送処理を行い、第3圧延機スタンド103直下での第3圧延機スタンド入側における誤差分が補正された正確なマスフロー推定板厚hmf2c(Tracking)を求めることができる。したがって、第3圧延機スタンド103より後段のスタンドでは、補正された正確なマスフロー推定板厚を求めることが可能となる。
図3は、本発明を5つの圧延機スタンドを有する連続圧延機スタンドに適用した実施の形態の例である。
本実施の形態例では、第1圧延機スタンド101の入側に板厚計200、出側に板厚計201を設置している。そして、第5(最終)圧延機スタンド出側に板厚計205を設置し、合計3台の板厚計を設置している。
板速計は第2圧延機スタンドから第5圧延機スタンドの各圧延機スタンド出側に、設置される。すなわち、第2圧延機スタンド102の出側には、板速計302が設置され、同様に、第3から第5圧延機スタンド103〜105の出側には、それぞれ板速計303〜305が設置されている。
入側速度検出装置300によって、第1圧延機スタンド101入側のロール速度が検出される。そして、この検出された速度が、第1圧延機スタンド101入側の被圧延材1の速度とされる。また、第1入側板厚計200によって、第1圧延機スタンド101入側の板厚が測定される。そして、移送処理装置(A→B)500において、この入側速度に応じて第1入側板厚計200(A点)から第1圧延機スタンド101(B点)まで、板厚データの移送処理が行われ、第1圧延機スタンド101直下の入側板厚H1e(Tracking)が求められる。
また、第1圧延機スタンド101では、第1圧延機スタンドの荷重PとロールギャップSからゲージメータ板厚hGM1が求められる。そして、移送処理装置(B→C)501において、第1圧延機スタンド101出側の被圧延材速度に応じて、第1圧延機スタンド101(B点)から第1圧延機スタンド出側板厚計201(C点)まで、上記ゲージメータ板厚hGM1の移送処理が行われる。
GM(ゲージメータ)板厚補正演算部402は、移送処理を行ったゲージメータ板厚hGM1(Tracking)と第1圧延機スタンドの出側板厚計201で計測した出側板厚の実測値とを比較し、その差を積分する(または一次遅れを施す)。これにより、ゲージメータ板厚の誤差εが求められる。そして、ゲージメータ板厚演算部401において、この求めた誤差εに基づいて第1圧延機スタンド101のゲージメータ板厚を補正するようにする。
次に、第1出側速度演算部400において、補正されたゲージメータ板厚hGM1と第1圧延機スタンド101直下の第1圧延機スタンド入側板厚H1e(Tracking)、及び入側速度実績V1eから、第1圧延機スタンド出側の板速度V1dが求められる。
ここで、GM板厚補正演算部402によるゲージメータ板厚の補正には、第1圧延機スタンド101から第1出側板厚計201の移送時間に起因する遅れ時間と、補正演算装置の積分時定数、または一次遅れに起因する遅れ時間が生じる。
したがって、加速、減速時や、非圧延材の板幅変更、表面品質の変動、硬度むら、ワークロールや中間ロールの横方向シフトに伴う摩擦変動など、過渡的な状態において、ゲージメータ板厚に誤差Δεが発生する。
上述したように、ゲージメータ板厚から求めた第1圧延機スタンド101の出側の板速度の計算値V1dは、ゲージメータ板厚の誤差Δεを含んでいる。ゲージメータ板厚の誤差Δεが発生することによって、第1圧延機スタンド101の出側板厚計201の計算値V1dは、実際の板速度のhx1/(hx1+Δε)倍となる。
したがって、実際のマスフロー板厚hmf2cは、第.2マスフロー板厚演算部601により求めた第2圧延機スタンド102のマスフロー板厚hmf2に、第2マスフロー板厚補正演算部602により求めた(hx1+Δε)/hx1を乗算することにより求めることができる。
ここで、第1圧延機スタンド101から第1出側板厚計201までの距離をL(m)とし、第1圧延機スタンド101で圧延した被圧延部1が第1出側板厚計201に到達するまでに、第2圧延機スタンド102で圧延した被圧延材1がL(m)だけ進むとすると、第1圧延機スタンド出側の速度と第2圧延機スタンド出側の速度から、Lは、L=L×V2d/V1dとして求めることができる。
したがって、移送処理装置(D→E)503において、第2圧延機スタンド102からL(m)だけ移送処理を施した、第2圧延機スタンド102のマスフロー推定板厚hmf2(Tracking)に、第2マスフロー板厚補正演算部602により(hx1+Δε)/hx1を乗算することで、正確なマスフロー板厚hmf2cを求めることができる。
そして、移送処理装置(E→F)504において、補正したマスフロー板厚hmf2cを第2圧延機スタンド102からL(m)の位置(E点)から第3圧延機スタンド103(F点)までの遅れ時間を考慮した移送処理を行い、第3圧延機スタンドの入側板厚を求める。また、第2出側板速計302により計測した第2圧延機スタンドの出側板速度と第3出側板速計303により計測した第3圧延機スタンド出側板速度から、第3マスフロー板厚演算部603により、第3スタンドマスフロー推定板厚hmf3cを正確に求めることができる。
このようにして求められた第3圧延機スタンドマスフロー推定板厚hmf3cは、移送処理装置(F→G)505において、第3圧延機スタンド103から第4圧延機スタンド104までの遅れ時間を考慮した移送処理が行われ、第4圧延機スタンド104の入側板厚が求められる。そして、第4マスフロー板厚演算部604において、第3出側板速計303により計測した第3圧延機スタンド103の出側板速度と、第4出側板速計304により計測した第4圧延機スタンド104の出側板速度から、第4圧延機スタンド104のマスフロー推定板厚mf4cが求められる。
この第4圧延機スタンド104のマスフロー推定板厚mf4cは、移送処理装置(G→H)506において、第4圧延機スタンド104から第5圧延機スタンド105までの遅れ時間を考慮して第5圧延機スタンド105までの移送処理が行われ、第5圧延機スタンド105の入側板厚が求められる。そして、第5マスフロー板厚演算部605において、第4出側板速計304により計測した第4圧延機4スタンド104の出側板速度と、第5出側板速計305により計測した第5圧延機スタンド出側板速度から、第5圧延機スタンド105のマスフロー推定板厚hmf5cが求められる。
更に、第5圧延機スタンド105のマスフロー推定板厚hmf5cは、移送処理装置(H→I)507において、第5圧延機スタンド105(H点)から第5出側板厚計205までの遅れ時間を考慮した移送処理が行われる。そして、第5マスフロー板厚補正演算部606において、第5出側板厚計205により計測した出側板厚の実測値と比較され、第5スタンドマスフロー板厚の補正値ηが求められる。
この第5圧延機スタンド105のマスフロー板厚hmf5cは、第5マスフロー板厚演算部605において、上記第5マスフロー板厚補正演算部606で求めた補正値ηにより補正される。このため、第1圧延機スタンド101の入側板厚計200と出側板厚計201及び第5圧延機スタンド105の出側板厚計205の3つの板厚計と、第2圧延機スタンド102から第5圧延機スタンド105までの出側に設置された4つの板速計302,303,304,305を配置することによって、被圧延材1の移送に伴う誤差に起因する最終段(第5)圧延機スタンド105のマスフロー推定板厚の誤差は補正される。
次に、図4から、図5に示すフローチャートに基づいて、本実施形態例の動作をさらに詳しく説明する。
図4は、3圧延機スタンドの連続圧延機の動作を示すフローチャートである。
図4において、まず、3圧延機スタンドの連続圧延機では、第1段入側板速度検出が行われる(ステップS1)。具体的には、第1段入側速度は、入側ロール速度計により求められる。
次に、第1段入側板厚検出が行われる(ステップS2)。具体的には、第1段入側板厚検出は、第1圧延機スタンドの入側板厚計201により求められる。
ステップS2で検出された第1段入側板厚は、移送処理装置(A→B)500において移送処理が行われる(ステップS3)。
そして、ゲージメータ板厚演算が行われる(ステップS4)。具体的には、第1圧延機スタンドのギャップ(圧下位置)及び圧延荷重から、ゲージメータ板厚演算部401にて第1圧延機スタンド101直下のゲージメータ板厚が計算される。
ステップS4で計算されたゲージメータ板厚は、移送処理装置(B→C)501により、移送処理が行われる(ステップS5)。
第1圧延機スタンド出側の板厚計で第1段出側の板厚が測定される(ステップS6)。
ここで、ステップS4で計算されたゲージメータ板厚の補正演算が行われる(ステップS7)。具体的には、GM(ゲージメータ)板厚補正演算部402において、ゲージメータ板厚の補正項が求められ、ゲージメータ板厚演算部401において、GM板厚補正演算部402で求めたゲージメータ板厚の補正項が、ゲージメータ板厚に加算され、補正されたゲージメータ板厚が求められる。
そして、第1段出側速度演算が行われる(ステップS8)。具体的には、入側速度検出装置300により第1圧延機スタンド入側の板速度が求められる。第1圧延機スタンド出側の板速度は、ステップS1で検出された第1段入側板速度、ステップS3で移送処理された第1段入側板厚、ステップS7で補正されたゲージメータ板厚から、第1出側速度演算部400によって求めることができる。
次に、ステップS6で測定された第1段出側の板厚が移送処理装置(C→D)502により、移送処理が行われる(ステップS9)。
第2圧延機スタンド出側の板速計で第2測定した出側の板速度が検出される(ステップS10)。
そして、第2段マスフロー板厚演算が行われる(ステップS11)。具体的には、第2マスフロー板厚演算部601において、ステップS9で移送処理された第1段出側の板厚とステップS8で求めた第1段出側板速度、ステップS10で測定した第2段出側板速度を用いて、第2段マスフロー推定板厚が求められる。
ステップS11で演算された第2段マスフロー板厚は、移送処理装置(D→E)503により、移送処理が行われる(ステップS12)。
そして、第2マスフロー板厚補正演算が行われる(ステップS13)。具体的には、第2マスフロー板厚補正演算部602において、ステップS12で移送処理された第2段マスフロー板厚が、ステップS7で求めた補正項を用いて補正されて、補正後のマスフロー推定板厚が求められる。
次に、ステップS13で演算された補正後の第2段マスフロー板厚は、移送処理装置(E→F)504により、移送処理が行われる(ステップS14)。
第3段圧延機スタンド出側の板速計で測定した第3段出側板速度が検出される(ステップS15)。
そして、第3段マスフロー板厚補正演算が行われる(ステップS16)。具体的には、第3マスフロー板厚補正演算部603において、ステップS14で移送処理された補正後の第2段マスフロー板厚を用いて、第3段マスフロー推定板厚が求められる。
以上の説明は、3圧延機スタンドの場合の動作であるが、これに限らず、K(>3)段の圧延機スタンドの場合に適用することができる。
以下に、K(>3)段の圧延機スタンドの動作について説明する。
図5は、K(>3)段の圧延機スタンドの動作を示すフローチャートである。図5は、図4の動作の続きの動作である。
図5において、次段が3段以上あるか否か判定される(ステップS21)。次に該当スタンドK段の出側の速度計が使用不能か判定する(ステップS22)。該当スタンドK段の出側板厚計が使用可能か判定する(ステップS23)。
次段が3段以上、K段出側速度計使用不可能かつK段出側板厚計が使用可能な場合に、K+1段出側のマスフロー板厚の補正を行う。
先ず、K段ゲージメータ板厚を演算し、K段ゲージメータ板厚、K段入側速度、K段入側板厚から、K段出側板速度を演算し、K+1段出側マスフロー板厚を演算する(ステップS24)。
K段ゲージメータ板厚をK段出側板厚計まで移送処理(ステップS25)を行い、K段出側板厚計にて、K段出側板厚を検出する(ステップS26)。
K段出側板厚と移送処理したK段ゲージメータ板厚を比較し、K+1段出側マスフロー板厚の補正演算を行う。
次段が3段未満の場合、K段出側速度計が使用できる場合、K段出側板厚計が無いまたは使用不可の場合には、処理を終了する。
このように、本発明の実施形態例では、第3圧延機スタンド103で正確なマスフロー推定板厚を求めることができるため、それに続き第4から最終圧延機スタンドまで、正確なマスフロー板厚を求めることが可能となる。
そして、マスフロー推定板厚の測定精度が向上するため、板厚制御の精度を高めることができる。結果として、最終圧延機スタンド出側での板厚精度が向上する。
この実施の形態例では、第1圧延機スタンド101のゲージメータ板厚の誤差を計算して、第3圧延機スタンド103のマスフロー推定板厚を補正しているが、第1圧延機スタンド101に限らず、第2圧延機スタンド102以降の任意の圧延機スタンドでゲージメータ板厚を演算し、当該圧延機スタンドの2段後ろの圧延機スタンドでマスフロー推定板厚の補正を行って、板厚精度を向上させることも可能である。本発明の板厚制御装置及びその制御方法は、3つ以上の圧延機スタンドを有する圧延機システムに適用可能である。
図6は、本発明の実施の形態による板厚補正有りの場合と板厚補正無しの場合でのマスフロー推定板厚を比較したものである。図6Aは補正有り、図6Bは補正無しの場合を示している。実線がマスフロー推定板厚偏差611,613であり、破線が板厚計により測定した板厚偏差の実測値(実績)610,612である。
図6Bに示す板厚補正無しの場合には、マスフロー推定板厚偏差611と板厚偏差実績610との差が大きく、マスフロー推定板厚偏差611と板厚偏差実績610との差が5μm以上になっている。
図6Aに示す板厚補正有りの場合には、マスフロー推定板厚偏差613と板厚偏差実績612との誤差が3μm以内となっており、マスフロー推定板厚偏差613が、板厚偏差実績612とほぼ合致している。
本発明は、3つ以上の圧延機スタンドを用いた連続圧延機に適用可能であるが、上述した本実施の形態例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り、適宜変更しうることは言うまでもない。
本発明の前提となる圧延機スタンドの圧延制御装置及び制御方法を説明するための図である。 本発明の一実施の形態による3圧延機スタンドの連続圧延機の構成例を示す図である。 5圧延機スタンドの連続圧延機スタンドの実施の形態例を示す図である。 3圧延機スタンドの動作を示すフローチャートである。 K(>3)段の圧延機スタンドの動作を示すフローチャートである。 マスフロー板厚補正の有無によるマスフロー推定板厚の比較を示し、図6Aは補正有り、図6Bは補正無しである。
符号の説明
101…第1圧延機スタンド、102…第2圧延機スタンド、103…第3圧延機スタンド、201…第1入側板厚計、202…第1出側板厚計、302…第2出側板速計、303…第3出側板速計、300…入側速度検出装置、400…第1出側速度演算部、401…ゲージメータ板厚演算部、402…GM板厚補正演算部、500…移送処理部(A→B)、501…移送処理部(B→C)、502…移送処理部(C→D)、503…移送処理部(D→E)、504…移送処理部(E→F)、601…第2マスフロー板厚演算部、602…第2マスフロー板厚補正演算部、603…第3マスフロー板厚演算部

Claims (6)

  1. 第1圧延機スタンド、第2圧延機スタンド及び第3圧延機スタンド以上の最終(第n:n≧3)圧延機スタンドを有する、連続して板材の圧延処理を行う連続圧延機スタンドの板厚を制御する板厚制御装置であって、
    前記第1圧延機スタンド入側に設置された第1の板速度検出器と、
    前記第1圧延機スタンドの入側に設置された第1の板厚検出器と、
    前記第1圧延機スタンドの出側に設置された第2の板厚検出器と、
    前記最終圧延機スタンドの出側に設置された第3の板厚検出器と、
    前記第2圧延機スタンドから前記最終(第n)圧延機スタンドまでのすべての圧延機スタンドの出側に設置された第2から第nの複数の板速度検出器と、
    を備え、
    前記第1の板速度検出器で検出された前記第1圧延機スタンド入側の板速度検出器から求めた板速度と、前記第1の板厚検出器で検出された第1圧延機スタンドの入側板厚、及びゲージメータ方式により測定された前記第1圧延機スタンド直下の出側板厚に基づいて、前記第1圧延機スタンド出側の板速度を求め、
    前記求められた前記第1の圧延機スタンドの出側板速度と、前記第2の板速度検出器により測定した前記第2の圧延機スタンドの出側の板速度と、前記第2の板厚検出器により測定した前記第1圧延機スタンド出側板厚とから、前記第3から前記第n圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求める
    ことを特徴とする圧延機スタンドの板厚制御装置。
  2. 請求項1に記載の圧延機スタンドの板厚制御装置において、
    前記最終(第n)圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求めるに当たり、
    ゲージメータ方式により測定した前記第1圧延機スタンド直下の板厚のマスフロー推定板厚のデータを、前記第1圧延機スタンド直下から前記第2圧延機スタンド出側の前記第2板速度検出器までの前記板材の移送のための遅れ時間を考慮して、前記第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚のデータの移送処理を行い、
    前記移送処理を行った第2圧延機スタンド直下のマスフロー推定板厚に基づいて、前記ゲージメータ方式により計算された前記第3圧延機スタンド以上の最終(第n)圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求める
    ことを特徴とする圧延機の板厚制御装置。
  3. 請求項2に記載の圧延機スタンドの板厚制御装置において、
    前記ゲージメータ方式により計算された前記第1圧延機スタンド直下の板厚の誤差に基づいて、前記第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚の補正分を求め、
    前記補正分により、前記第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を補正するとともに、前記補正された前記第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚より、前記第3から最終(第n)圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求める
    ことを特徴とする圧延機の板厚制御装置。
  4. 第1圧延機スタンド、第2圧延機スタンドおよび第3圧延機スタンド以上の最終(第n:n≧3)圧延機スタンドを有する連続して板材の圧延処理を行う連続圧延機スタンドの板厚を制御する板厚制御方法において、
    前記第1圧延機スタンド入側のロール速度から、板材を搬送する板速度を求めるステップと、
    前記第1圧延機スタンドの入側の前記板材の第1の板厚を検出するステップと、
    前記第1圧延機スタンドの出側の前記板材の第2の板厚を検出するステップと、
    前記第1圧延機スタンドの入側の前記第1の板厚と、前記第1圧延機スタンド入側の前記板速度とから、前記第1圧延機スタンドの出側の板速度を計算するステップと、
    前記第1圧延機スタンド直下の板厚を、ゲージメータ方式によってゲージメータ板厚を検出するステップと、
    前記検出された前記ゲージメータ板厚を、前記検出された第1圧延機スタンドの出側の板厚に基づいて補正演算を行うことにより、前記第1圧延機スタンドのマスフロー板厚を求めるステップと、
    その後、同様な手順により、前記第2圧延機スタンド、第3圧延機スタンド以上の最終段(第n)圧延機スタンドのマスフロー板厚を求めること
    を特徴とする圧延機スタンドの板厚制御方法。
  5. 請求項4に記載の圧延機スタンドの板厚制御方法において、
    前記ゲージメータ方式により測定した前記第1圧延機スタンド直下の板厚のマスフロー推定板厚のデータを、前記第1圧延機スタンド直下から前記第2圧延機スタンド出側の所定位置までの前記板材の移送のための遅れ時間を考慮して、前記第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚のデータの移送処理を行うステップと、
    前記移送処理を行った第2圧延機スタンド直下のマスフロー推定板厚に基づいて、前記ゲージメータ方式により計算された前記第3圧延機スタンド以上の最終(第n)圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求めるステップを
    更に、含むことを特徴とする圧延機スタンドの板厚制御方法。
  6. 請求項5に記載の圧延機スタンドの板厚制御方法において、
    前記ゲージメータ方式により計算された前記第1圧延機スタンド直下の板厚の誤差に基づいて、前記第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚の補正分を求めるステップと、
    前記補正分により、前記第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を補正するとともに、前記補正された前記第2圧延機スタンドのマスフロー推定板厚より、前記第3から最終(第n)圧延機スタンドのマスフロー推定板厚を求めるステップを
    更に含むことを特徴とする圧延機スタンドの板厚制御方法。
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