JP2009109147A - 換気装置および空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外気を除菌した状態で室内に供給する。
【解決手段】外気と室内の空気とを全熱交換器77を介して熱交換して、熱交換した外気を室内に導入する換気装置7において、全熱交換器77を経た外気導入経路70A上に気液接触部材41を配置し、気液接触部材41に活性酸素種を含む電解水を供給する電解水供給部5を備える構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解水を用いて細菌、ウィルス、真菌等の空中浮遊微生物(以下、単に「ウィルス等」という)の除去が可能な空気除菌装置を備えた換気装置および空気調和装置に関する。
従来、ウィルス等の除去を目的として、水道水等を電気分解して次亜塩素酸などの活性酸素種を含む電解水を生成し、この電解水に空気を接触させることにより、空気中に含まれるウィルス等を不活化(除菌)する空気除菌装置が提案されている。
また、除菌後の空気を空気調和装置に供給し、除菌された空気に対して冷暖房、加湿等を行い、室内に快適な空気を供給する空気調和装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−181358号公報
しかし、従来の除菌装置および空気調和装置(特許文献1)は、室内の空気を循環させる構成であるため、換気が必要な際には、人が適宜窓を開けるなどして、外気を室内に取り入れて換気を行うこととなる。この空気除菌中に室外と室内での換気を行うと、除菌した室内の空気を室外に排出し、ウィルス等を含む可能性のある外気を室内に直接取り入れて、室内のウィルス等の量が増加する可能性があり、この場合に、室内の除菌効果を保持できない恐れがある。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、空気除菌中は、室内の空気を除菌した状態に保ちながら、室外と室内での換気ができる換気装置および空気調和装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の換気装置は、外気と室内の空気とを全熱交換器を介して熱交換して、熱交換した外気を室内に導入する換気装置において、前記全熱交換器を経た外気導入経路上に気液接触部材を配置し、前記気液接触部材に活性酸素種を含む電解水を供給する電解水供給部を備えたこと、を特徴とする。
上記構成によれば、気液接触部材は外気導入経路上に配置され、電解水供給部から活性酸素種を含む電解水が供給される。気液接触部材はこの電解水を浸透させるとともに、外気導入経路に導入された外気を気液接触部材へ通過させて、外気の除菌を行う。このため、本発明の換気装置は、室外と室内での換気を行う際に、導入された外気を除菌し、除菌した外気を室内に供給することができる。
また、本発明の空気調和装置は、天井から吊り下げた、室内熱交換器と送風ファンとを有した筐体の室内側に、化粧パネルを配置した空気調和装置において、前記筐体の側板に、外気と室内の空気とを全熱交換器を介して熱交換して、熱交換した外気を室内に導入する換気ユニットを接続し、前記全熱交換器を経た外気導入経路上に気液接触部材を配置し、前記気液接触部材に活性酸素種を含む電解水を供給する電解水供給部を備えたこと、を特徴とする。
上記構成によれば、気液接触部材は外気導入経路上に配置され、電解水供給部から活性酸素種を含む電解水が供給される。気液接触部材はこの電解水を浸透させるとともに、外気導入経路に導入された外気を気液接触部材へ通過させて、外気の除菌を行う。このため、本発明の空気調和装置は、空気調和運転中に室外と室内での換気を行う際に、導入された外気を除菌し、除菌した外気を室内に供給することができる。
上記の構成において、前記全熱交換器で外気と熱交換する室内の空気が、室内ユニット内で空気調和された空気の一部であること、が好ましい。
上記構成によれば、室外と室内での換気を行う際、室内ユニット内で空気調和された空気の一部が導入された外気と熱交換される。この時、導入された外気と室内ユニット内で空気調和された空気との温度差は、導入された外気と室内の空気との温度差よりも大きくなるため、導入された外気と室内の空気との間で熱交換するよりも、導入された外気の温度が室内の温度により近づくこととなる。このため、本発明の空気調和装置は、空気調和運転中に室外と室内での換気を行う際に、導入された外気を除菌するともに、導入された外気を室内の温度により近づけて室内に供給することができる。
上記いずれかの構成において、前記送風ファンにより形成される送風経路上に気液接触部材を配置し、前記気液接触部材に活性酸素種を含む電解水を供給する電解水供給部を備えたこと、が好ましい。
上記構成によれば、外気導入経路上に配置される気液接触部材とは別に、室内ユニット内の送風ファンにより形成される送風経路上に気液接触部材が配置され、電解水供給部から活性酸素種を含む電解水が供給される。気液接触部材はこの電解水を浸透させるとともに、送風ファンにより送風される室内の空気を気液接触部材へ通過させて、空気の除菌を行う。このため、本発明の空気調和装置は、室内に供給される外気を除菌するともに、室内の空気を循環させながら空気を除菌することができる。
上記いずれかの構成において、空気調和運転が停止している間も、前記外気導入経路上に配置される気液接触部材に前記電解水を供給し、室外と室内での換気が行われること、が好ましい。
上記構成によれば、空気調和運転が停止している間も、外気導入経路上に配置される気液接触部材は、電解水供給部から活性酸素種を含む電解水が供給される。気液接触部材はこの電解水を浸透させるとともに、外気導入経路に導入された外気を気液接触部材へ通過させて、外気の除菌を行う。このため、本発明の空気調和装置は、空気調和運転が停止している間も、室外と室内での換気を行い、導入された外気を除菌し、除菌した外気を室内に供給することができる。
本発明によれば、気液接触部材が外気導入経路上に配置され、電解水供給部から活性酸素種を含む電解水が供給されることにより、気液接触部材はこの電解水を浸透させるとともに、外気導入経路に導入された外気を気液接触部材へ通過させて、外気の除菌を行うため、室外と室内での換気を行う際に、導入された外気を除菌し、除菌した外気を室内に供給することができる。
次に図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態における空気調和装置1に使用される室内ユニット2および換気ユニット7が、天井に埋め込まれた状態を示す断面図である。また、図2は、図1に示す室内ユニット2の上下方向を逆にして分解した状態を示す分解斜視図である。
室内ユニット2は、図1および図2に示すように、室内熱交換器21や送風ファン22等を有する筐体20を備え、筐体20は、建屋の天井板101に略四角形に形成された天井孔102に、被調和室側から天井板101の裏側に埋め込まれ、天井裏から垂下する吊りボルト104に、筐体20の四隅に設けた吊り金具103を止着することにより、天井空間に吊り下げられている。
そして、この筐体20の室内側には、天井板101の天井孔102を塞ぐように化粧パネル30が取り付けられている。
筐体20は、被調和室側の面(図1では下側の面、図2では上側の面)が開口した多角形状の箱形に形成されている。
具体的には筐体20は、略長方形の3枚の側板20aと、同じく略長方形の1枚の側板20eと、これら側板20a、20eが接続される天板20bと、を備える。各側板の間には、それぞれ別の平板20gが介在されており、これら側板および平板20gは、全体として略八角形の枠を形成する。
3枚の側板20aには、各々ノックアウトホール部20cが形成されている。ノックアウトホール部20cは、側板20aの一部を構成する一枚の板により塞がれた略長方形の孔である。必要に応じてユーザがこのノックアウトホール部20cを塞ぐ板を押し込むことにより、ノックアウトホール部20cを塞ぐ板が脱落し、後述する換気ダクト70接続用の開口部20dが形成される。
筐体20の側板20aの内面には、図1に示すように、発泡スチロール製の断熱体23が設けられている。また、筐体20の天板20bの内側には、取付具9によってモータ22aが固定され、このモータ22aのシャフトには羽根車22bが取り付けられており、これらが送風ファン22を構成している。羽根車22bは、ハブ22cおよびシュラウド22dを備えている。
筐体20の天板20bとハブ22cとの間には、じゃま板19が配置されている。
じゃま板19は、鉄板を打ち抜いてリング状に形成されるもので、天板20bとハブ22cとの間に図1に点線で示すように空気が回り込むのを防ぎ、その結果騒音が低減される。
また、送風ファン22の下面には、吸込板18が取り付けられている。吸込板18は、シュラウド22dの外周に周方向に延びるリング状の内周側舌18aと外周側舌18bとを備える。吸込板18は、内周側舌18aとハブ22cとの間に図1に点線で示すように空気が回り込むのを防ぎ、その結果騒音が低減される。
送風ファン22を取り囲むように曲げられた室内熱交換器21が、発泡スチロール製の断熱体23の内側に配置されている(図2参照)。
この室内熱交換器21は、送風ファン22により導入口31から導入された空気が供給され、室内熱交換器21により熱交換された空気が各吹出口32から吹き出されるように構成されている。
室内熱交換器21は、筐体20の側板20a、20eに沿った形状を有し、これら側板20a、20eに対向する面は平らになっている。
室内熱交換器21の下方には、この室内熱交換器21から流下する結露水(ドレン水)を受ける発泡スチロール製のドレンパン24が配置され、このドレンパン24の外周は筐体20の内面にほぼ接している。ドレンパン24には、図2に示すように、室内熱交換器21の一隅部に相当する位置にドレンポンプ27が配設され、ドレンパン24に貯留したドレン水はドレンポンプ27により汲み上げられる。ドレンポンプ27により汲み上げられたドレン水は、ドレンホース接続口28に接続されドレンホース(図示略)を通じて、室内ユニット2の外部に排出される。
また、側板20eの一端側には、室内ユニット2内の室内熱交換器21に繋がる室内冷媒配管(図示せず)等を導くための切り欠き部20fが形成され、側板20eの他端側には、ドレンポンプ27によって汲み上げられたドレン水を外部に排出するためのドレンホース接続口28が設けられている。
ドレンパン24には、化粧パネル30の導入口31および吹出口32に対応する位置に導入開口25および吹出開口26が設けられている。
導入開口25は、図2に示すように、略矩形に形成されたドレンパン24の中央に平面視略円形に形成されている。また、吹出開口26はドレンパン24の四辺に沿ってそれぞれ形成されている。
化粧パネル30は、平面視において略四角形、より具体的には略正方形に形成されており、この化粧パネル30によって筐体20の開口面および天井孔102が覆われている。この化粧パネル30には、平面視における略中央部に位置する導入口31と、化粧パネル30の四辺の近傍に、それぞれの辺に沿って長尺に形成された吹出口32とが形成されている。この吹出口32には風向変更羽根29が配置されている。
吹出口32は、上述した側板20a、20eにほぼ平行に延びており、室内熱交換器21を通過した空気が効率よく排出される構成となっている。
また、導入口31の内側、すなわち天井板101裏側には、この導入口31を通じて筐体20内に流入する空気中に含まれる塵埃を除去するプレフィルタ17およびフィルタ33が装着されている。本構成によると、室内ユニット2は、この導入口31から室内の空気を筐体20の内部へ導入し、筐体20内で空気の熱交換を行った後、四つの吹出口32から室内に向けて空気を四方向に吹き出すようになっている。
このような構成による空気調和装置1では、図1に実線で示すように筐体20内で室内の空気が流れ、室内の冷暖房が行われる。
すなわち、送風ファン22により導入口31より筐体20内に導入された室内の空気は、送風ファン22の遠心力により送風ファン22の外周部から室内熱交換器21へ放出され、室内熱交換器21で熱交換された後に、吹出口32を通じて室内に吹き出される。
この実施の形態では、図2に示すように、筐体20の開口部20dに、換気ユニット7が外側から取り付けられる。
この換気ユニット7は、図1に示すように、筐体20の側板20aに固定されるベース板(板状部材)71を備え、ベース板71には略四角形の空気導入口36が設けられている。空気導入口36には、連結ダクト72が接続され、この連結ダクト72には、一端面が室外に面する角筒型の換気ダクト70が接続されている。
この構成により、室内ユニット2内で空気調和された空気の一部は、空気導入口36から換気ダクト70へ導入される。この換気ダクト70と連結ダクト72との中心軸は、距離L1だけ離間している。これによれば、換気ダクト70をつなぐ時に、この換気ダクト70が天井板101の上方に距離L2だけ離れるので、作業スペースが確保され、接続が簡単になる。
換気ダクト70は、図1に示すように、室外側に延出し、換気ダクト70の室外側の端には、換気部170を備えている。換気部170には、空気中に含まれる塵埃を除去するフィルタ73と、フィルタ73の内側には、換気ダクト70に導入された室内の空気(排気)を室外へ排出する排気吹出口37および外気を導入する外気導入口38とを有している。また、換気ダクト70は、その途中に導入した外気(給気)を室内に吹き出す給気吹出口39を備え、給気吹出口39と天井の給気吹出口40とが、換気ホース74で接続されている。給気吹出口40は、換気ユニット7が設置される建屋の天井板101に略四角形に形成された天井孔105に対応する位置に配置される。
換気部170には、導入ファン75および吹出ファン76を並列に備え、導入ファン75は、外気導入口38の内側の外気導入経路70A上に配置され、導入ファンモータ75aに駆動されて、給気吹出口40へ向かう給気の流れを生成する。この構成により、外気導入口38から換気ダクト70へ導入された外気は、導入ファン75を経た後、換気ホース74を通じて給気吹出口40から室内に吹き出される。また、吹出ファン76は、排気吹出口37の内側の空気排出経路70B上に配置され、吹出ファンモータ76aに駆動されて、排気吹出口37へ向かう排気の流れを生成する。この吹出ファン76の力により、室内ユニット2内で空気調和された空気の一部が、換気ダクト70へ導入されるように構成されている。この構成により、室内ユニット2を介し空気導入口36から換気ダクト70へ導入された室内の空気は、吹出ファン76を経て、排気吹出口37から室外へと排出される。
外気導入経路70Aおよび空気排出経路70Bの交差点には、全熱交換器77が配置され、全熱交換器77内では外気導入経路70Aと空気排出経路70Bとは隔壁で仕切られている。また、換気ダクト70内の外気導入経路70Aと空気排出経路70Bとの間は仕切り板70Cで仕切られている。すなわち、換気ダクト70は、換気ダクト70内で給気と排気が混じらないように構成されている。
図3は、全熱交換器77を示す模式図である。
全熱交換器77は、換気ダクト70内の外気導入経路70Aと空気排出経路70Bとの交差点に配置され、給気と排気との間で熱交換を行う。この全熱交換器77は、蛇行状に折り曲げた給気側折曲げ紙Aに平板状紙Bをのせ、その上に、給気側折曲げ紙Aとはその折り曲げ方向を変えた排気側折曲げ紙Cを重ねるようにして、これら折曲げ紙AおよびCと平板状紙Bとを順次積層させて構成されている。図中の点線矢印は給気の流れを、また、実線矢印は排気の流れをそれぞれ示す。この全熱交換器77には、給気が給気風路入口面77Aから導入されると共に、排気が排気風路入口面77Cから導入される。そして、この給気と排気との間で熱交換がされた後、給気は給気風路出口面77Bから換気ホース74を通じて給気吹出口40から室内に供給され、排気は排気風路出口面77Dから排気吹出口37を介して室外に排出される。つまり、空気調和装置1が冷房運転を行っている際に換気ユニット7が換気運転を行う場合、全熱交換器77は、暖かい給気と冷えた排気との間で熱交換して給気を冷やしている。また、空気調和装置1が暖房運転を行っている際に換気ユニット7が換気運転を行う場合、全熱交換器77は、冷たい給気と暖かい排気との間で熱交換して給気を暖めている。熱交換された給気は、換気ホース74を通じて給気吹出口40から室内に供給される。これによって、換気運転により空調性が低下するのが抑制される。
この実施の形態では、図2に示すように、全熱交換器77の給気風路出口面77Bに面して、空気除菌部4が配置されており、全熱交換器77を通過した給気が空気除菌部4に吹き付けられる。図4は、全熱交換器77を含む換気ダクト70の断面図である。換気ダクト70の外側側面には、ベース板(板状部材)78が取り付けられ、このベース板78には、空気除菌部4に電解水を供給する電解水生成部5と、この電解水生成部5を制御する除菌制御部6とが配置されている。
空気除菌部4は、図5に示すように、保水性の高いエレメント(気液接触部材)41と、このエレメント41の上部に取り付けられる分散皿42と、エレメント41の下部に取り付けられる電解水トレイ43と、を備える。
エレメント41は、例えば、アクリル繊維やポリエステル繊維等で作成された不織布(フィルタ部材、濾材)で構成される。エレメント41の素材としては、電解水に対する反応性の少ない素材が好ましく、アクリル繊維、ポリエステル繊維の他、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)、セルロース系材料またはセラミックス系材料等を用いられる。
本実施の形態では、エレメント41に親水処理を施すことなどにより、電解水に対する親和性を高められている。これにより、エレメント41における保水性・湿潤性が保たれ、エレメント41に導入された空気が確実に電解水に接触し、空気の除菌効率が高められている。
分散皿42は、電解水生成部5から電解水注入チューブ52を介して供給される電解水を、エレメント41に滴下させるものである。この分散皿42の長手方向の一端部42Aには、電解水注入チューブ52が接続される接続口42Bが形成されている。但し、電解水注入チューブ52は、電解水生成部5において生成された電解水を分散皿42に導く管である。
また、分散皿42の底面には、電解水をエレメント41に滴下し、エレメント41に分散・浸潤させるための孔(図示略)が、多数形成されている。この分散皿42からエレメント41に分流シート(図示略)を介して電解水を滴下することで、エレメント41全体に均一に電解水が供給される。
電解水トレイ43は、分散皿42からエレメント41に供給された電解水がエレメント41から流下した場合に、この電解水を受けるためのトレイである。電解水トレイ43には排水口46が形成され、電解水トレイ43で受けた電解水は、この排水口46を通じて、換気ユニット7の外部に排出される。
図6は、電解水生成部5および除菌制御部6の分解斜視図である。
除菌制御部6は、電装基板61を備え、この電装基板61は電装ボックス62に収容されている。この電装ボックス62は、前面が開口したボックス本体62Aと、この前面を覆う蓋体62Bとを備え、ボックス本体62Aは、取付金具63により、ベース板78に支持されている。電装基板61は、図示しないCPUと、CPUにより実行される制御プログラムやこの制御プログラムに係る制御用データ等を格納したROMと、CPUにより処理されるプログラムや各種データを一時的に記憶するRAMと、を備えている。CPUは、ROMおよびRAMと協動して、ROM内の制御プログラムに従って、後述する電解ユニット51内の電極53a、53bに対する通電制御、水道水制御弁55の開閉制御等の各種制御を行う。例えば、CPUは、電解ユニット51において所定の濃度の電解水を生成させるため、この濃度に対応する電流密度で電極53a、53bに電流を流す。また、例えば、CPUは、電解ユニット51に対して水を供給するため、水道水制御弁55を開閉する。
さらに、電装基板61のCPUは、例えばリモコン装置において入力された指示に従って、各種制御を実行する。これにより、例えば、電装基板61のCPUは、空気調和装置1の冷房・暖房運転に連動して、空気除菌部4に電解水を供給させることが可能となる。
電解水生成部5は、電解ユニット51と、この電解ユニット51の上流側に配置される減圧弁54および水道水制御弁55とを備える。これら電解ユニット51、減圧弁54および水道水制御弁55は、ベース板78に取り付けられた支持板56上に配置され、この支持板56には、上方から略箱状のカバー体57が被せられる。これにより、電解ユニット51、減圧弁54および水道水制御弁55は、支持板56とカバー体57とで形成されるボックス58内に収容される。
減圧弁54は、電解ユニット51に供給される水(例えば、水道水)の圧力変動を抑制し、供給される水量を略一定に保つものである。この減圧弁54の上流側には、外部の給水源に接続される給水口54Aが形成されている。ここで、給水口54Aに接続されて、電解ユニット51に水を供給する給水源は、市水(水道水)或いは給水槽等に貯留された水等のいずれであってもよい。
この給水槽等に貯留される水とは、水道水等のように塩化物イオン等のイオン種が予め含有されている水であってもよいし、井戸水等のイオン種濃度の希薄な水であってもよい。本実施の形態では、これらを総称して水という。
水道水制御弁55は、除菌制御部6の制御により開閉される電磁弁である。
図7は、電解ユニット51を示す模式図である。
電解ユニット51は、水道水等の水が供給される電解ユニット本体51Aを有する。この電解ユニット本体51Aの内部には、少なくとも一対の電極53a、53bが配設され、これら電極53a、53b間に電圧が印加されることにより、水が電気分解され活性酸素種を含む電解水が生成される。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質とのことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。
電極53a、53bは、例えば、ベースがチタン(Ti)で皮膜層がイリジウム(Ir)、白金(Pt)から構成された2枚の電極板である。
電極53a、53b間に電圧が印加されると、カソード電極(陰極)では、水中の水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH-)とが下記式(1)に示すように反応する。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-) ・・・(1)
一方、アノード電極(陽極)では、下記式(2)に示すように水が電気分解される。
2H2O→4H++O2+4e- ・・・(2)
また、アノード電極においては、水に含まれる塩素イオン(塩化物イオン:Cl-)が下記式(3)に示すように反応し、塩素(Cl2)が発生する。
2Cl-→Cl2+2e- ・・・(3)
さらに、この塩素は下記式(4)に示すように水と反応し、次亜塩素酸(HClO)と塩化水素(HCl)が発生する。
Cl2+H2O→HClO+HCl ・・・(4)
この構成では、電極53a、53b間が通電されることで、殺菌力の大きい次亜塩素酸(HClO)等の活性酸素種が発生し、この活性酸素種を含んだ電解水がエレメント41に供給される。この状態で、エレメント41を空気が通過することにより、エレメント41を通過する空気中に浮遊するウィルス等が不活化され、空気が除菌される。さらに、エレメント41自体における雑菌の繁殖が防止される。
また、空気中の臭気等の原因物質であるガス状物質も、エレメント41を通過する際に、電解水に溶解したり、電解水に含まれる次亜塩素酸等の活性酸素種と反応したりして、空気中から除去されるので、エレメント41によって脱臭が可能である。
さらに、電極53a、53b間に所定の電流密度の電流(例えば、20mA/cm2等)が通電されると、水の電気分解によって所定の濃度の活性酸素種(例えば、遊離残留塩素濃度1mg/l等)を含む電解水が生成される。また、電解ユニット51は、この電流値を変更することにより、電解水中の活性酸素種の濃度を変化させることが可能であり、具体的な例としては、電流値を小さくした場合には電解水の次亜塩素酸の濃度を低くすることができ、電流値を大きくした場合には電解水の次亜塩素酸の濃度を高くすることができる。
本実施の形態によれば、換気ユニット7に導入された外気(給気)は、全熱交換器77で排気と熱交換される。
また、換気ユニット7は、外気導入経路70A上に空気除菌部4を備えるので、給気は活性酸素種を含む電解水が浸透したエレメント41を通り、給気に含まれるウィルス等が不活化、或いは除去される。
これにより、空気調和装置1は、空気調和運転中に室外と室内での換気を行う際に、給気を室内の温度に近づけるとともに、給気を除菌し、除菌した給気を室内に供給することができる。
以上、上記実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施の形態では、活性酸素種として次亜塩素酸が発生する構成について説明したが、活性酸素種としてオゾン(O3)や過酸化水素(H22)が発生する構成としても良い。この場合、電極53a、53bとして白金タンタル電極を用いると、イオン種が希薄な水からでも、電気分解により高効率に安定して活性酸素種が生成される。
すなわち、電極53a、53b間が通電されることにより、アノード電極では、下記式(5)〜(7)に示す反応が起こり、オゾンが生成される。
2H2O→4H++O2+4e- ・・・(5)
3H2O→O3+6H++6e- ・・・(6)
2H2O→O3+4H++4e- ・・・(7)
一方、カソード電極では、下記式(8)および(9)に示す反応が起こり、電極反応により生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H22)が生成される。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-) ・・・(8)
2 -+e-+2H+→H22 ・・・(9)
この構成では、電極53a、53bが通電されることにより、殺菌力の大きいオゾンや過酸化水素が発生し、これらオゾンや過酸化水素を含んだ電解水が作られる。そして、この電解水中におけるオゾンもしくは過酸化水素の濃度は、対象ウィルス等が不活化される濃度に調整され、この濃度の電解水が供給されたエレメント41を空気が通過することにより、空気中に浮遊する対象ウィルス等が不活化される。また、臭気等のガス状物質もエレメント41を通過する際に、電解水に溶解したり、電解水中のオゾンまたは過酸化水素と反応したりすることにより、空気中から除去されるため、エレメント41によって脱臭が可能である。
また、電解水生成部5は、イオン種が希薄な水(純水、精製水、井戸水、一部の水道水等を含む)を用いた場合も同様の反応を起こさせることが可能である。すなわち、イオン種が希薄な水にハロゲン化合物(食塩等)が添加されれば、式(3)および(4)と同様の反応が起こり、活性酸素種が発生する。つまり、空気除菌部4は、塩素化合物が十分に添加された水道水に限らず、他の水を用いた場合であっても、十分な空気清浄効果(ウィルス等の不活化、殺菌、脱臭等)を発揮できる。
この場合、電解ユニット51に導入される水に、薬剤(ハロゲン化合物等)が供給される構成とすればよい。例えば、薬剤を供給する薬剤供給装置を室内ユニット2に設けてもよく、この薬剤供給装置は、給水口54Aから電解ユニット51に至る経路上において薬剤を注入するものであってもよいし、電解ユニット51に直接薬剤を注入する構成としてもよい。
ここで、薬剤としては食塩または食塩水を用いることができる。例えば、電解ユニット51中の食塩水の濃度が2〜3%(重量パーセント)程度に調整されれば、電解ユニット51において食塩水が電気分解されることにより、次亜塩素酸もしくは過酸化水素を含んだ電解水(0.5〜1%)が生成される。この構成によれば、電解水生成部5は、電解ユニット51に導入される水中のイオン種が希薄な場合でも、食塩または食塩水を添加することにより、イオン種を増加させて、水の電気分解時に、高効率に安定して活性酸素種を生成できる。
また、上記実施の形態において、空気調和装置1の細部構成については、任意に変更可能であることは勿論である。
上記実施の形態では、換気ユニット7に導入される室内の空気は、室内ユニット2で空気調和された空気の一部であるとして説明したが、空気調和装置1は、室内ユニット2に取込まれた室内の空気の一部が、空気調和されずそのまま換気ユニット7に導入される構成としてもよい。
上記実施の形態では、空気除菌部4を換気ユニット7に設けたが、この換気ユニット7に設けると共に、筐体20の内側に、空気除菌部(図示せず)を延在させることが可能である。この場合には、換気ユニット7の空気除菌部4と同様に、電解水が浸透した筐体20の内側の空気除菌部(図示せず)に室内熱交換器21で空気調和された空気を通過させることにより、空気除菌部を通過した空気中に浮遊するウィルス等を不活化させて、空気を除菌することができる。
この場合、換気ユニット7に設けた空気除菌部4と、筐体20の内側の空気除菌部(図示せず)とで、別個の電解水生成部を備える構成としてもよいが、共通の電解水生成部を備え、一つの電解水生成部から空気除菌部4と、筐体内側の空気除菌部(図示せず)とに電解水を供給する構成としてもよい。
上記実施の形態において、空気調和装置1が空気調和運転を行うときには、空気調和運転と連動して換気ユニット7による換気運転および除菌運転を行う構成としてもよいが、空気調和運転と換気運転と除菌運転とは必ずしも連動している必要はない。例えば、春や秋などの中間期においては、空気調和運転を停止させて換気ユニット7による換気運転および除菌運転のみを行う構成としてもよい。
本実施の形態における空気調和装置の断面図である。 室内ユニットの分解斜視図である。 全熱交換器を示す模式図である。 換気ユニットの断面図である。 空気除菌部を示す模式図である。 電解水生成部および除菌制御部の分解斜視図である。 電解ユニットを示す模式図である。
符号の説明
1 空気調和装置
2 室内ユニット
4 空気除菌部
5 電解水生成部(電解水供給部)
7 換気ユニット
20 筐体
21 室内熱交換器
22 送風ファン
41 エレメント(気液接触部材)
51 電解ユニット
70 換気ダクト
72 連結ダクト
74 換気ホース
75 導入ファン
76 吹出ファン
77 全熱交換器

Claims (5)

  1. 外気と室内の空気とを全熱交換器を介して熱交換して、熱交換した外気を室内に導入する換気装置において、
    前記全熱交換器を経た外気導入経路上に気液接触部材を配置し、
    前記気液接触部材に活性酸素種を含む電解水を供給する電解水供給部を備えたこと、
    を特徴とする換気装置。
  2. 天井から吊り下げた、室内熱交換器と送風ファンとを有した筐体の室内側に、化粧パネルを配置した空気調和装置において、
    前記筐体の側板に、外気と室内の空気とを全熱交換器を介して熱交換して、熱交換した外気を室内に導入する換気ユニットを接続し、
    前記全熱交換器を経た外気導入経路上に気液接触部材を配置し、
    前記気液接触部材に活性酸素種を含む電解水を供給する電解水供給部を備えたこと、
    を特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項2記載の空気調和装置において、
    前記全熱交換器で外気と熱交換する室内の空気が、室内ユニット内で空気調和された空気の一部であること、
    を特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項2または3記載の空気調和装置において、
    前記送風ファンにより形成される送風経路上に気液接触部材を配置し、
    前記気液接触部材に活性酸素種を含む電解水を供給する電解水供給部を備えたこと、
    を特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれか一項記載の空気調和装置において、
    空気調和運転が停止している間も、前記外気導入経路上に配置される気液接触部材に前記電解水を供給し、室外と室内での換気が行われること、
    を特徴とする空気調和装置。
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