JP5550896B2 - 空気除菌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウィルス、細菌、真菌等の空中浮遊微生物(以下、単に「ウィルス等」という)の除去が可能な空気除菌装置に関する。
従来、水道水を電気分解して次亜塩素酸を含む電解水を生成させ、この電解水を用いて空気中に浮遊するウィルス等の除去を図った空気除菌装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この空気除菌装置は、不織布等からなる加湿エレメントに電解水を供給して、加湿エレメント上で空気中のウィルス等を電解水に接触し、ウィルス等を不活化することにより、空気を除菌しようとするものである。
特開2002−181358号公報
上述した電気分解は、水道水中に含まれる塩化物イオンを利用して行う。しかしながら、空気除菌装置の使用地域によっては水道水中の塩化物イオン濃度が低く、電気分解が困難な場合があるので、食塩水を貯留する食塩水タンクを設け、この食塩水タンクの食塩水を水道水に添加して電気分解することが考えられる。
ところで、例えば、映画館、劇場、病院、または、ショッピングセンタ等、不特定多数の人が長時間滞在する大空間施設に、食塩水タンクを備える空気除菌装置を設け、この大空間に清浄化(除菌)した空気を供給することが提案されている。
また、近年では、例えばパチンコホール等の遊技場において、ホール内の大空間を除菌することが望まれているが、遊技場は映画館等の施設に比べて空気の汚れが酷く、食塩水の使用量が多くなるので、映画館等の施設と同一の空気除菌装置を設けた場合、所定のメンテナンス期間(例えば、1年)前に食塩水が不足するおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、構造の変更点を最小限に抑えつつ、食塩水の容量を増加させることが可能な空気除菌装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、水槽と、この水槽に供給する食塩水を貯留する食塩水タンクと、前記水槽の水を電気分解して活性酸素種を含む電解水を生成する電解ユニットと、この電解ユニットからの電解水が供給される気液接触部材と、この気液接触部材に室内空気を送風する送風機とを備え、室内空気と電解水を接触し、除菌した空気を室内に環流する空気除菌装置において、前記水槽、前記食塩水タンク、前記電解ユニット、さらに前記食塩水タンクから前記水槽に食塩水を供給する食塩水供給ポンプと、前記電解ユニットから前記気液接触部材に電解水を供給する電解水供給ポンプと、前記食塩水タンクと前記食塩水供給ポンプの接続部、及び、前記食塩水タンクと並列に増設食塩水タンクを接続するための接続部を有する略T字状の接続部材と、を単一のケース内に収納し、前記増設食塩水タンクを増設ケース内に収納し、前記増設ケースは、前記ケースの背面パネルと略同一の大きさに形成されて当該背面パネルと差し替え可能な、前記増設食塩水タンクから延出する延出管を前記ケース内に導くための貫通孔を有するパネルを備えたことを特徴とする。
上記構成において、前記接続部材が、前記食塩水タンクと前記食塩水供給ポンプとを連結する連結管に設けられてもよい。
上記構成において、前記水槽と前記食塩水タンクとを隣接して配置し、前記増設食塩水タンクから延出する延出管を、前記水槽と前記食塩水タンクとの間の隙間を通して配管し、前記隙間の端部で前記接続部材に接続してもよい
上記構成において、前記接続部材をワンタッチ継ぎ手で形成してもよい。
上記構成において、前記補助側吸込管を弾性部材で形成してもよい。
本発明によれば、水槽、食塩水タンク、電解ユニット、さらに食塩水タンクから水槽に食塩水を供給する食塩水供給ポンプと、電解ユニットから気液接触部材に電解水を供給する電解水供給ポンプと、を単一のケース内に収納し、ケース内には、食塩水タンク内の食塩水の不足を補う食塩水を貯留する増設食塩水タンクを、食塩水タンクと並列に接続する接続部材を備えたため、例えば食塩水タンク、ひいてはケースを変更することなく、食塩水の容量を増加させることができる。
本実施の形態に係る空気除菌装置が適用される空気調和装置の構成を示す図である。 図1において、機械室を拡大した図である。 空気除菌装置の構成を示す図である。 電解水循環供給部の構成を示す分解斜視図である。 電解水及び食塩水の配管の構成を示した斜視図である。 電解水循環供給部及び食塩水供給補助部を示す分解斜視図である。 電解水循環供給部に食塩水供給補助部を接続した状態を示す平面図である。 図7を食塩水タンク側パネル側から示す側面図である。 電解水循環供給部に食塩水供給補助部を接続した状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る空気除菌装置が適用される空気調和装置の構成を示す図であり、図2は、図1において機械室を拡大した図である。
空気調和装置10は、大空間施設の一例たるパチンコホール11を空気調和する装置である。パチンコホール11には、遊技機12が配置されており、この遊技機12で遊技する多数の人が集合して長時間滞在する。また、パチンコホール11は、ホール内で喫煙することが可能となっている。これを踏まえ、本実施の形態に係る空気調和装置10は、パチンコホール11の空気調和を行う機能の他、パチンコホール11の換気を適切に行うと共に、パチンコホール11の空気の除菌を行う機能を備えている。
パチンコホール11の隣には、機械室13が設けられている。パチンコホール11と機械室13とは仕切壁14によって仕切られている。
機械室13には、パチンコホール11に供給する調和空気を生成する利用側ユニット15(空気調和機)が床16に床置きされて配置されている。このように利用側ユニット15が機械室13の床16に床置きされているため、作業者は、利用側ユニット15の各種メンテナンスを容易に行うことができる。利用側ユニット15は、熱交換器17及びファン(送風機)18を備えており、利用側ユニット15に導入された空気は、ファン18によって、熱交換器17を通過し、この熱交換器17によって冷却又は加熱される。
この熱交換器17は、図示せぬ熱源側ユニットと接続されており、冷房運転時は蒸発器として機能することにより利用側ユニット15に導入された空気を冷却し、暖房運転時は凝縮器として機能することにより利用側ユニット15に導入された空気を加熱する。
利用側ユニット15に隣接して、タバコの煙を含む塵埃を除去するための集塵ユニット19が配置されており、この集塵ユニット19と利用側ユニット15とがダクト20を介して接続されている。また、利用側ユニット15の上方には、調和空気導出用チャンバー21が設けられており、この調和空気導出用チャンバー21と利用側ユニット15とがダクト22を介して接続されている。このダクト22の利用側ユニット15側の一端22aは、利用側ユニット15の天面15aに形成された吹出口23に接続されている。
利用側ユニット15の隣には、利用側ユニット15が導出した調和空気を除菌する空気除菌装置24の空気除菌装置本体120が床16に床置きされている。空気除菌装置本体120には、調和空気導出用チャンバー21がダクト25を介して接続されている。このダクト25の空気除菌装置本体120側の一端25aは、空気除菌装置本体120の天面24aに接続されている。利用側ユニット15において加熱又は冷却された調和空気は、利用側ユニット15の吹出口23から上方へ向かって吹き出されると共に、ダクト22、調和空気導出用チャンバー21、ダクト25を介して空気除菌装置本体120に導入される。
空気除菌装置本体120の天面24aには、供給配管29の一端29aが接続されており、空気除菌装置24によって除菌された調和空気は、この供給配管29に導出される。
供給配管29は、一端29aから上方へ向かって延出した後、仕切壁14の高所で、この仕切壁14を貫通し、パチンコホール11の天井11aに沿った状態で、パチンコホール11内に延在する。パチンコホール11内に延在する供給配管29には、複数の調和空気吹出口90が間隔を開けて設けられており、この調和空気吹出口90から空気除菌装置24よって除菌された調和空気が吹き出されて、パチンコホール11が空気調和される。
また、機械室13には、全熱交換部91が設けられ、この全熱交換部91は、全熱交換ユニット92を備えている。この全熱交換ユニット92は、パチンコホール11から外部へ排気される空気と、パチンコホール11の空気調和のため外部から導入した外気との間で熱交換を行うユニットである。
具体的には、全熱交換ユニット92は、機械室13と外部とを区分けする建物壁93に形成された外気導入口94と、外気導入配管95を介して接続されている。全熱交換ユニット92には、これら外気導入口94及び外気導入配管95を介して外気が導入される。なお、外気導入配管95には、ポンプ96が接続されており、このポンプ96の駆動に伴って全熱交換ユニット92に外気が導入される。また、全熱交換ユニット92には、空気混合ユニット97と、混合前配管98を介して接続されている。外気導入配管95を介して全熱交換ユニット92に導入された外気は、この混合前配管98を介して空気混合ユニット97に導出される。
また、全熱交換ユニット92は、仕切壁14に形成された第1室内空気導入口99と、第1室内空気導入配管100を介して接続されている。全熱交換ユニット92には、これら第1室内空気導入口99及び第1室内空気導入配管100を介して、パチンコホール11の空気が導入される。さらに、全熱交換ユニット92には、建物壁93に形成された排気口101と、排気用配管102を介して接続されている。第1室内空気導入口99及び第1室内空気導入配管100を介して全熱交換ユニット92に導入されたパチンコホール11の空気は、これら排気用配管102及び排気口101を介して外部へ排気される。
そして、全熱交換ユニット92では、外気導入配管95から導入された空気と、第1室内空気導入配管100から導入された空気との間で熱交換が行われた後、熱交換後の外気導入配管95から導入された空気は、混合前配管98に導出されると共に、熱交換後の第1室内空気導入配管100から導入された空気は、排気用配管102に導出される。
上述したように、全熱交換ユニット92に導入された外気は、混合前配管98を介して空気混合ユニット97に導出される。この空気混合ユニット97は、仕切壁14に形成された第2室内空気導入口103と、第2室内空気導入配管104を介して接続されている。また、空気混合ユニット97は、上述した集塵ユニット19と、混合後配管105を介して接続されている。混合前配管98を介して空気混合ユニット97に導入された空気と、第2室内空気導入配管104を介して空気混合ユニット97に導入された空気とは、空気混合ユニット97内で混合され、混合後配管105を介して集塵ユニット19に導出される。
ここで、空気調和装置10の冷房運転時及び暖房運転時における基本的な動作について説明する。
まず、冷房運転時について説明する。
冷房運転時、ポンプ96の駆動に応じて、外気導入口94及び外気導入配管95を介して全熱交換ユニット92に外気が導入される(図2の矢印Y1参照)。全熱交換ユニット92に導入された外気は、第1室内空気導入配管100を介して導入されたパチンコホール11の空気との間で熱交換されて冷却された後、混合前配管98を介して空気混合ユニット97に導出される(矢印Y2)。なお、冷房運転時は、パチンコホール11内が冷却されているため、パチンコホール11の空気の温度は、外気の温度より低い。従って、全熱交換ユニット92において、パチンコホール11の空気によって外気が冷却される。
そして、空気混合ユニット97において、混合前配管98を介して導入された外気(矢印Y2)と、第2室内空気導入配管104を介して導入されたパチンコホール11の空気(矢印Y3)とが混合され、この混合された空気が混合後配管105を介して集塵ユニット19に導出される(矢印Y4)。混合後配管105を流れる空気は、パチンコホール11の空気が含まれているため、煙草の煙等の塵埃を含んでいる。
混合後配管105を介して集塵ユニット19に導入された空気は、その塵埃が集塵ユニット19によって除去された後、ダクト20を介して利用側ユニット15に導出される(矢印Y5)。
ダクト20を介して利用側ユニット15に導入された空気は、蒸発器として機能する熱交換器17によって冷却された後、ファン18によって天面15aに形成された吹出口23から上方へ向かって吹き出される。なお、利用側ユニット15に導入された空気は、全熱交換ユニット92において冷却された空気と、冷房運転によって冷えたパチンコホール11の空気とが混合された空気であり、外気よりも低温である。従って、上述した熱源側ユニットの負荷を低減することができ、冷房運転における運転効率の向上を図ることができる。
吹出口23から吹き出された空気は、ダクト22を介して調和空気導出用チャンバー21に導出された後、ダクト25を介して、空気除菌装置本体120に導入される(矢印Y6)。空気除菌装置本体120に導入された調和空気は、この空気除菌装置本体120において除菌された後、供給配管29に導出される(矢印Y7)。供給配管29に導入された除菌後の調和空気は、調和空気吹出口90を介してパチンコホール11内に吹き出され、パチンコホール11を冷却する(矢印Y8)。
一方、パチンコホール11では、パチンコホール11内の空気が外部へ排気されることにより、随時、換気が行われている。すなわち、空気調和装置10は、パチンコホール11内の空気をパチンコホール11外へ導出すると共に、パチンコホール11外の空気をパチンコホール11内へ導入する換気手段を備えている。
具体的には、第1室内空気導入口99及び第1室内空気導入配管100を介してパチンコホール11内の空気が全熱交換ユニット92に導出される(矢印Y9)。全熱交換ユニット92に導入されたパチンコホール11の空気は、全熱交換ユニット92において、外気導入配管95を介して導入された空気を冷却した後、排気用配管102及び排気口101を介して外部へ排気される(矢印Y10)。
次いで、暖房運転時について説明する。
暖房運転時は、全熱交換ユニット92において、外気導入配管95を介して導入されたパチンコホール11の空気によって、第1室内空気導入配管100を介して導入された空気を加熱する点で、冷房運転時と異なっている。
また、暖房運転時は、利用側ユニット15の熱交換器17が凝縮器として機能し、利用側ユニット15に導入された空気を加熱する点で、冷房運転時と異なっている。なお、利用側ユニット15に導入された空気は、全熱交換ユニット92において加熱された空気と、暖房運転によって暖まったパチンコホール11の空気とが混合された空気であり、外気よりも高温である。従って、上述した熱源側ユニットの負荷を低減することができ、暖房運転における運転効率の向上を図ることができる。
次いで、空気除菌装置24の各構成について説明する。
図3は、空気除菌装置24の概略構成を示す図である。
空気除菌装置24は、空気除菌装置本体120内に配置される空気除菌部4と空気除菌装置本体120に隣接して配置される電解水循環供給部5とを備える。電解水循環供給部5は、除菌能を有する電解水を生成して空気除菌部4に循環供給し、空気除菌部4は、電解水循環供給部5から供給される電解水と空気とを接触させて空気を除菌する。
空気除菌部4は、6つのエレメントユニット40A〜40Fを備えている。エレメントユニット40A〜40Fは、それぞれ、2枚の気液接触部材を組み合わせて構成されており、本実施形態では合わせて12枚の気液接触部材41A1〜41F2が用いられている。6つのエレメントユニット40A〜40Fは、後述するように、空気除菌装置本体120内に形成された送風路120Aのほぼ全面を覆うように並べて配設され、送風路120Aを通過する空気が漏れなく気液接触部材41A1〜41F2を通過する構成となっている。
気液接触部材41A1〜41F2は、送風路120Aを通過する空気に電解水を接触させるための部材であり、これら気液接触部材41A1〜41F2において送風路120Aを流れる空気が所定の活性酸素種を含む電解水に接触することにより、空気中に含まれるウィルス等が不活化されて空気の除菌が行われる。
気液接触部材41A1〜41F2は、ハニカム構造に似た3次元構造を持ったフィルタ部材であり、気体に接触するエレメント部をフレームにより支持する構造を有する。エレメント部は、図示を省略するが、波板状の波板部材と平板状の平板部材とが積層されて構成され、これら波板部材と平板部材との間に略三角状の多数の開口が形成されている。従って、エレメント部に空気を通過させる際の気体接触面積が広く確保され、電解水の滴下が可能で、目詰まりしにくい構造になっている。
エレメント部には、電解水による劣化が少ない素材、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、PET(ポリエチレン・テレフタレート)樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)又はセラミックス系材料等の素材が使用され、本構成では、PET樹脂を用いるものとする。また、エレメント部には親水性処理が施され、電解水に対する親和性が高められており、これによって、気液接触部材41A1〜41F2の電解水の保水性(湿潤性)が保たれ、後述する活性酸素種(活性酸素物質)と空気との接触が長時間持続される。
気液接触部材の数は、空気除菌装置本体120の送風路120Aを通過する空気量に応じて決定されるものであり、送風路120Aを通過する空気量と1枚あたりの気液接触部材の除菌能力(気体接触面積)とから好適な数を算出することができ、当該空気を十分に除菌できる数の気液接触部材が空気除菌装置本体120に配置される。本実施形態を例に挙げれば、12枚の気液接触部材41A1〜41F2が用いられる。
また、電解水循環供給部5は、貯水タンク(水槽)51と、この貯水タンク51内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニット52と、当該貯水タンク51内の電解水を上記空気除菌部4の各気液接触部材41A1〜41F2にそれぞれ供給するための電解水供給管56と、この電解水供給管56上に設けられた電解水供給ポンプ53と、この電解水供給ポンプ53の下流側で上記電解水供給管56から分岐して電解ユニット52に接続される分岐管54と、後述するドレンパン44に流下した水を貯水タンク51に導く循環水戻り管55と、上記電解ユニット52、電解水供給ポンプ53等の動作を制御する制御部65と、を備える。
貯水タンク51には、この貯水タンク51に市水(水道水)等を供給する給水管57と、給水弁58とが接続され、給水弁58は、貯水タンク51内に設けられるフロートスイッチFSの動作に基づき、制御部65によって開閉制御される。ここで、給水管57に接続されて、貯水タンク51に水を供給する給水源は、市水(水道水)或いは給水槽等に貯留された水等のいずれであってもよい。この給水槽等に貯留される水とは、水道水等のように塩化物イオン等のイオン種が予め含有されている水であってもよいし、井戸水等の塩化物イオンの濃度の希薄な水を使う場合には、この水に塩化物イオンを添加して水道水相当に調整された水であってもよい。本実施の形態では、これらを総称して水という。
本構成では、貯水タンク51には、井戸水等の塩化物イオン濃度の希薄な水を使用した場合であっても、この水に塩化物イオンを添加して、この水を所定の水道水塩化物イオン濃度にするために、予め所定の濃度に調整された食塩水を貯留する食塩水タンク59が設けられ、この食塩水タンク59に接続される食塩水供給管60には、食塩水供給ポンプ61と逆止弁62とを介して貯水タンク51に接続されている。この食塩水供給ポンプ61は、例えば、電解ユニット52で検出される導電率に基づいて制御部65の制御によって動作するように構成されている。
また、本実施の形態では、貯水タンク51の接続口に接続される電解水供給管56は、6本の電解水供給管56A〜56Fにそれぞれ分岐され、電解水供給ポンプ53から送られた電解水が各電解水供給管56A〜56Fに略均等に分流されるようになっている。電解水供給管56A〜56Fは、それぞれエレメントユニット40A〜40Fに対して電解水を供給する。電解水供給管56A〜56Fにより供給された電解水は、気液接触部材41A1〜41F2に浸潤され、これら気液接触部材41A1〜41F2からドレンホース45A〜45Fを介して流下してドレンパン44に集められ、循環水戻り管55を介して貯水タンク51に戻る。
電解ユニット52は、貯水タンク51の側面に固定配置されている。具体的には、電解ユニット52は、有底円筒形状のケース体71と、このケース体71内に収納される少なくとも一対の電極72、73とを備え、これら電極72、73間に電圧を印加することにより、水を電気分解して活性酸素種を含む電解水を生成させる。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。
電極72、73は、例えば、ベースがチタン(Ti)で皮膜層がイリジウム(Ir)、白金(Pt)から構成された2枚の電極板である。
上記電極72、73間に電圧を印加すると、カソード電極(陰極)では、下記式(1)に示すように反応する。
2H2O+2e-→H2+2OH- ・・・(1)
アノード電極(陽極)では、下記式(2)に示すように反応する。
2H2O→O2+4H++4e- ・・・(2)
これらカソード電極及びアノード電極での反応を合わせると、下記式(3)に示すように水が電気分解される。
2H2O→2H2+O2 ・・・(3)
この反応とともに、アノード電極においては、水に含まれる塩素イオン(塩化物イオン:Cl-)が下記式(4)に示すように反応し、塩素(Cl2)が発生する。
2Cl-→Cl2+2e- ・・・(4)
さらに、この塩素は下記式(5)に示すように水と反応し、次亜塩素酸(HClO)と塩化水素(HCl)が発生する。
Cl2+H2O→HClO+HCl ・・・(5)
アノード電極で発生した次亜塩素酸(広義の活性酸素種)は、強力な酸化作用や漂白作用を有する。次亜塩素酸が溶解した水溶液、すなわち電解ユニット52により生成される電解水は、ウィルス等の不活化、殺菌、有機化合物の分解等、種々の空気清浄効果を発揮する。このように、次亜塩素酸を含む電解水が電解水供給管56A〜56Fを流れ、気液接触部材41A1〜41F2に滴下されると、空気除菌装置本体120に導入された空気が気液接触部材41A1〜41F2において次亜塩素酸と接触する。これにより、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、当該空気に含まれる臭気物質が次亜塩素酸と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭がなされ、清浄化された空気が気液接触部材41A1〜41F2から排出される。
活性酸素種によるウィルス等の不活化の作用機序として、インフルエンザウィルスの例を挙げる。上述した活性酸素種は、インフルエンザウィルスの感染に必須とされるウィルスの表面蛋白(スパイク)を破壊、消失(除去)する作用を有する。この表面蛋白が破壊された場合、インフルエンザウィルスと、インフルエンザウィルスが感染するのに必要な受容体(レセプタ)とが結合しなくなり、感染が阻止される。このため、空気中に浮遊するインフルエンザウィルスは、気液接触部材41A1〜41F2において活性酸素種を含む電解水に接触することにより、感染力を失うこととなり、感染が阻止される。
従って、空気除菌装置本体120に気液接触部材41A1〜41F2を備えたエレメントユニット40A〜40F配置することにより、この空気除菌装置本体120を通過する空気が気液接触部材41A1〜41F2で除菌され、この除菌された空気をパチンコホール11内で広く行き渡らせることが可能となり、大空間施設内での空気除菌及び脱臭を容易に、効率良く行うことができる。
ここで、電解ユニット52内の電極72、73のうち任意の側に正電位を与えるための電極の切り替えは、電極の極性を反転させることで行うことができ、本実施の形態では、制御部65によって電極72、73に印加する電圧を変化(反転)させることにより、実行可能である。
また、電解水中の活性酸素種の濃度は、制御部65の制御下、除菌するウィルス等を不活化させる濃度となるように調整される。活性酸素種の濃度の調整は、電極72、73間に印加する電圧を調整して、電極72、73間に流す電流値を調整することにより行われる。
例えば、電極72に正の電位を与えて、電極72、73間に流れる電流値を、電流密度で20mA(ミリアンペア)/cm2(平方センチメートル)とすると、所定の遊離残留塩素濃度(例えば1mg(ミリグラム)/l(リットル))を発生させる。また、電極72、73間に印加する電圧を変更して、電流値を高くすることで、電解水中の次亜塩素酸の濃度を高い濃度に調整できる。
また、貯水タンク51には、サイホン方式で排水できる排水管67が設けられている。この排水管67は、貯水タンク51の底部から上方に延びる第1鉛直部67Aと、この第1鉛直部67Aに連なり略水平方向に延びる水平部67Bと、この水平部67Bに連なりタンク外で下方に延びる第2鉛直部67Cとを備える。この水平部67Bは、通常の貯水タンク51内の制御水位よりも若干高い位置に設けられており、この高さ位置まで水を供給することにより、排水管67内は真空となるため、サイホンの原理によって貯水タンク51内の水が排出される。この構成では、排水バルブが不要となるためコストダウンが図れるとともに、サイホン方式によって排水速度を向上させることができる。
続いて、空気調和装置10のより具体的な実施態様を説明する。
図4は、電解水循環供給部5の構成を示す分解斜視図である。
電解水循環供給部5は、箱形のケース50を有し、このケース50に、貯水タンク51、食塩水タンク59、及び電装ボックス30等を収納して構成される。電解水循環供給部5には、空気除菌装置本体120(図3)に近い側に貯水タンク51及び食塩水タンク59が隣接して配置され、空気除菌装置本体120とは反対側に電装ボックス30が配置されている。
電解水循環供給部5のケース50は略直方体形状に形成され、上面が着脱可能な蓋50Aとなっていて、底面を構成する底板50Bの縁部に4つの側面がそれぞれ立設されている。これら4つの側面は、貯水タンク51側に位置して複数の配管が引き出される配管引出パネル50C、配管引出パネル50Cと対向する食塩水タンク側パネル50D、ケース50の前面に設けられ、電装ボックス30の側に位置する電装ボックス側パネル50E、及び、ケース50の奥側の面、すなわち、空気除菌装置本体120の側に位置する背面パネル(一側面)50Fにより構成されている。
蓋50Aは、電解水循環供給部5への塵埃の侵入を防止するため、ケース50の上面および各側面の上端を覆っている。蓋50Aは、図示しないねじ等により固定され、このねじを取り外すことによって開くことが可能である。蓋50Aの開放状態では、ケース50の内部に収納された電装ボックス30、貯水タンク51、電解ユニット52、電解水供給ポンプ53、食塩水タンク59、食塩水供給ポンプ61等の各部へのアクセスが可能となる。
電装ボックス側パネル50Eは、背面パネル50Fとは反対側に面する側面であり、配管引出パネル50C及び食塩水タンク側パネル50Dの端を折り曲げて形成したカバー取付部50G等にねじ止めにより着脱自在に取り付けられており、ケース50から蓋50Aを取り外すことで、電装ボックス側パネル50Eが取り外し可能となる。
電装ボックス側パネル50Eを取り外すと、ケース50の一側面が開放され、直方体の電装ボックス30の一側面を構成する電装ボックスカバー30Aが露出し、この電装ボックスカバー30Aを、電装ボックス側パネル50E側に取り外すことが可能になる。
電装ボックス30には、制御部65(図3)を構成するマイコン等が実装された制御基板31や、電解ユニット52、電解水供給ポンプ53、食塩水供給ポンプ61等に電源を供給する電源回路部33等が収納されている。電装ボックスカバー30Aを取り外すと、電装ボックス30の一側面が開放され、電装ボックス30に収納された制御基板31、及び、電源回路部33等へのアクセスが可能になる。
ケース50内においては、貯水タンク51と食塩水タンク59とが並べて配置され、この貯水タンク51と食塩水タンク59とが並ぶ方向に沿って、長手形状の箱である電装ボックス30が配置されている。なお、この図4では、貯水タンク51はその上面を開放して配置されているが、通常の使用態様では、この貯水タンク51は、その上面及び各側面の上端を覆う着脱可能な蓋部材51A(図9参照)により密閉されている。
電装ボックス30は、その底面が底板50Bから浮くように、すなわち、底板50Bとの間に所定の間隔を設けた状態で、食塩水タンク側パネル50Dにブラケット35を介して固定されている。この電装ボックス30の下方の空間には、食塩水供給ポンプ61及び電解水供給ポンプ53が並べて設置され、食塩水供給ポンプ61は食塩水タンク59側に、電解水供給ポンプ53は貯水タンク51側に位置している。本構成では、所定の間隔とは、食塩水供給ポンプ61及び電解水供給ポンプ53を設置するのに十分な隙間をいう。
ここで、電装ボックス30が底板50Bから浮いた位置で固定されているので、ケース50内の各部から漏れたり、あふれたりした水や電解水或いは食塩水が、電装ボックス30内部に進入することはなく、制御基板31や電源回路部33を確実に保護することができ、電源回路部33等を貯水タンク51や食塩水タンク59と同一のケース50に収める構成を可能としている。
食塩水供給ポンプ61は、食塩水供給管60を介して食塩水タンク59の内部に繋がる吸込口61Aと、貯水タンク51に繋がる吐出口61Bとを有し、吸込口61Aから吸い込んだ食塩水を吐出口61Bから吐出する。食塩水供給ポンプ61の脚部61Cは底板50Bに固定されている。
電解水供給ポンプ53は、貯水タンク51内の電解水を吸い込む吸込口53Aと、吸込口53Aから吸い込んだ電解水を電解水供給ポンプ53へ吐出する吐出口53Bとを有する。ここで、吐出口53Bから吐出された電解水の一部は分岐して、上述のように電解ユニット52へ供給される。電解水供給ポンプ53の脚部53Cは底板50Bに固定されている。
貯水タンク51及び食塩水タンク59は、電装ボックス30の背面側、すなわち電装ボックス30と背面パネル50Fとの間に配置されている。これら貯水タンク51及び食塩水タンク59は、電装ボックス30内に収納される制御基板31や電源回路部33よりもメンテナンス頻度が少ないため、電装ボックス側パネル50Eを通じてメンテナンスを行う必要はない。
貯水タンク51の電装ボックス30側の面を構成する前面51Bには、下部に電解ユニット52が取り付けられるとともに、食塩水供給ポンプ61により送出された食塩水が投入される食塩水投入部85が上部に形成されている。また、前面51Bには、給水弁58を備えた給水管57、排水管67の水平部67B(図3)が接続されている。
また、貯水タンク51の配管引出パネル50C側の面を構成する側面51Cには、オーバーフロー排出口81、水抜き口82、及び、循環水戻り口84が設けられている。オーバーフロー排出口81は、貯水タンク51内の電解水の水位が、オーバーフロー排出口81の高さを超えた場合に、電解水をオーバーフロー管68(図3)に排出させる開口部である。循環水戻り口84は、空気除菌装置本体120からの循環水戻り管55(図3)が接続される開口部である。また、水抜き口82は、メンテナンス時に貯水タンク51内の電解水を強制的に全量排水するための開口部であり、手作業により開閉されるコックが取り付けられている。
貯水タンク51の内部は仕切壁64によって区画され、仕切壁64には貫通孔が設けられており、この貫通孔にはスケールフィルタ66が取り付けられている。すなわち、貯水タンク51内は、スケールフィルタ66によって電解ユニット52側の上流室86と、この上流室86の下流側の下流室87とに区画され、電解水は上流室86から下流室87へスケールフィルタ66を通って流れる。下流室87の側壁、例えば貯水タンク51の食塩水タンク59側の側面51Dには、異なる高さ位置に複数のフロートスイッチFSがそれぞれ取り付けられている。
配管引出パネル50Cには、複数の通気孔50C1、オーバーフロー排出口81を貫通させるオーバーフロー貫通孔50C2、水抜き口82を貫通させる水抜き貫通孔50C3、循環水戻り口84を貫通させる循環水戻り貫通孔50C4、電解水供給管56を貫通させる電解水供給管貫通孔50C5、給水管57を貫通させる吸水管貫通孔50C6、排水管67を貫通させる排水管貫通孔50C7、図示しない制御線を貫通させる制御線貫通孔50C8、及び図示しない電源線を貫通させる電源線貫通孔50C9が形成されている。
食塩水タンク側パネル50Dには、複数の通気孔50D1及び電装ボックス30の通気孔50D2(ともに図6参照)が形成されている。
図5は、電解水及び食塩水の配管の構成を示した斜視図である。なお、図5では、配管引出パネル50C、食塩水タンク側パネル50D、電装ボックス側パネル50E、電装ボックス30、給水管57、給水弁58等の図示を省略している。
電解水供給ポンプ53及び食塩水供給ポンプ61は、ケース50内における前面51Bの側に設けられて貯水タンク51の手前側に位置している。ここで、電解水供給ポンプ53は、カバー53Dによって覆われた状態を示している。これら電解水供給ポンプ53及び食塩水供給ポンプ61と、貯水タンク51とで囲まれる空間が、各種配管を配管するための配管スペースSとなる。
貯水タンク51と電解水供給ポンプ53とを繋ぐ吸込管74は、貯水タンク51に接続される導出部74Aと、導出部74Aと電解水供給ポンプ53とを繋ぐL字状のL字部74Bとを備えて構成されている。導出部74Aは貯水タンク51の下部から前面51Bの側に延びてL字部74Bに接続され、L字部74Bは導出部74Aとの接続部から略直角に屈曲し、電解水供給ポンプ53の吸込口53Aに接続されている。電解水供給ポンプ53の吐出口53Bには、電解水供給ポンプ53から吐出された電解水が通る吐出管75が接続されている。吐出管75は吐出口53Bから配管引出パネル50C(図4)の側に延び、電解ユニット52の前方に設けられた分岐ソケット76に接続されている。分岐ソケット76は2方向に分岐し、この分岐の一方には電解ユニット52に接続される分岐管54が接続されている。この分岐管54は、貯水タンク51の底面の高さよりも低い位置を引き回されて電解ユニット52に向かって延びる延出管54Aと、この延出管54Aに接続され、電解ユニット52の下方で上方に屈曲し、電解ユニット52の下部に設けられた電解水入口52Aに接続される屈曲部54Bとを備えて構成されている。また、分岐ソケット76の分岐の他方には、空気除菌装置本体120(図3)に繋がる電解水供給管56が接続されている。ここで、吸込管74及び吐出管75は、電解水供給管56の一部である。
すなわち、貯水タンク51内の電解水は、電解水供給ポンプ53の吸込管74を介して電解水供給ポンプ53に吸い出され、電解水供給ポンプ53の吐出管75を経由して2方向に分岐し、一方は電解ユニット52を経由して貯水タンク51に還流され、他方は電解水循環供給部5の外側へ延びる電解水供給管56を経由して空気除菌装置本体120に供給される。
また、吐出管75の中間部には、取水用分岐ソケット77が設けられ、取水用分岐ソケット77には取水用の取水管78が接続されている。取水管78は手動で切り替え可能なコック78Aを備え、コック78Aを操作することで電解水供給管56を流れる電解水を取り出すことができる。
食塩水タンク59は、その上面及び各側面の上端を覆う着脱可能な蓋部材59A(図9)により密閉されている。貯水タンク51及び食塩水タンク59は、それらの蓋部材51A,59A(図9)を容易に着脱可能にするため、隙間を空けて配置されている。より詳細には、貯水タンク51の食塩水タンク59側の側面51Dと、食塩水タンク59の貯水タンク51側の側面59Bとが所定の隙間δを空けて配置されている。
食塩水タンク59の前面59C、すなわち電装ボックス30(図3)に対向する面の下部には、貯水タンク51側にL字状に屈曲する食塩水排出口130が形成され、この食塩水排出口130と食塩水供給ポンプ61の吸込口61Aとの間は食塩水吸込管(連結管)60Aによって連結されている。
食塩水吸込管60Aは、食塩水タンク59の食塩水排出口130に接続する上流吸込管60A1と、食塩水供給ポンプ61の吸込口61Aに接続する下流吸込管60A2とを備え、これらの吸込管60A1,60A2を、略T字状の接続部材205の接続部205A,205Bに直線方向に接続して構成される。ここで、接続部205A,205Bに直交する接続部205Cは、図示しないキャップで閉塞されている。接続部材205は、ワンタッチ継ぎ手で形成されており、接続部205A〜205Cの接続をワンタッチで行うことが可能である。吸込管60A1,60A2の長さは、隣接する貯水タンク51と食塩水タンク59との間の隙間δの端部Aに接続部材205が位置するように設定される。
また、食塩水供給ポンプ61の吐出口61Bには食塩水吐出管60Bの一端が接続され、この食塩水吐出管60Bの他端は、貯水タンク51の前面51Bの上部に形成された食塩水投入部85に接続されている。このため、食塩水供給ポンプ61の動作により、食塩水タンク59内の食塩水は、食塩水吸込管60A、食塩水吐出管60B、食塩水投入部85を通じて貯水タンク51内に供給される。なお、食塩水供給管60は、食塩水吸込管60A及び食塩水吐出管60Bを備えて構成されている。
食塩水吸込管60A及び食塩水吐出管60Bは、例えばフッ素樹脂等の弾性材料を用いて形成されている。食塩水吸込管60Aは、食塩水排出口130から、食塩水供給ポンプ61と貯水タンク51及び食塩水タンク59との間を通り、食塩水供給ポンプ61の吸込口61Aに向けて略U字状に延びる。食塩水吐出管60Bは、食塩水吸込管60Aが描くU字に沿って延出した後、上方に向けて湾曲している。
食塩水吸込管60A、食塩水吐出管60B、及び吐出管75は、吐出口53Bと取水用分岐ソケット77との間の位置で、略環状のクランパ79Aによって束ねられている。また、食塩水吸込管60A、食塩水吐出管60B、及び延出管54Aは、食塩水吐出管60Bが上方に湾曲する手前の位置で、略環状のクランパ79Bによって束ねられている。
ところで、パチンコホール11(図1)では、空気の汚れが比較的酷く、食塩水の使用量が多いため、水を所定の水道水塩化物イオン濃度にするための食塩水タンク59を設けるだけでは、所定のメンテナンス期間(例えば1年)前に食塩水が不足するおそれがある。そこで、本実施の形態の電解水循環供給部5は、食塩水タンク59内の食塩水の不足を補う食塩水増設部2(図6参照)を接続可能に構成されている。
図6は、電解水循環供給部5及び食塩水増設部2を示す分解斜視図である。
食塩水増設部2は、増設ケース200に、リザーブタンク(増設食塩水タンク)201を収納して構成されている。増設ケース200は略直方体形状に形成され、上面に着脱可能な蓋200Aを有し、底面を構成する底板200Bの縁部に4つの側面がそれぞれ立設されている。これら4つの側面は、背面パネル50Fと略同一の大きさに形成される背面パネル(側面)200C、背面パネル200Cに対向する前面パネル200D、パネル200C,200Dに直交して対向する一対の側面パネル200E,200Fを備えて構成されている。パネル200C,200Dには、貫通孔200C1,200D1が対向して形成されている。
食塩水増設部2を設置する際には、ケース50の蓋50Aを取り外して背面パネル50Fを取り外すとともに、増設ケース200の蓋200Aを取り外して背面パネル200Cを取り外し、背面パネル50Fを増設ケース200の背面に取り付け、背面パネル200Cをケース50の背面に取り付けることとなる。
図7は、電解水循環供給部5に食塩水増設部2を接続した状態を示す平面図である。図8は、図7を食塩水タンク側パネル50D側から示す側面図であり、食塩水タンク側パネル50D及び側面パネル200Fの図示を省略している。図9は、電解水循環供給部5に食塩水増設部2を接続した状態を示す斜視図である。
図7に示すように、増設ケース200は、ケース50の背面側に、ケース50と揃えて配置される。貫通孔200C1は、背面パネル200Cがケース50に取り付けられた状態で、貯水タンク51と食塩水タンク59との間の隙間δに位置するように形成されている。また、貫通孔200D1は、ケース50に取り付けられた背面パネル200Cの貫通孔200C1と対向するように形成されている。
リザーブタンク201は、食塩水タンク59内の食塩水と略同一濃度の食塩水を貯留しても、所定のメンテナンス期間に十分な量の食塩水を貯留できる大きさに形成されている。リザーブタンク201は、着脱自在な蓋部材201Aを備え、この蓋部材201Aを取り外すことで食塩水を補充できるようになっている。リザーブタンク201の前面201Bには、下部に、貫通孔200D1と対向して食塩水排出口201B1が形成されており、この食塩水排出口201B1に、例えばフッ素樹脂等の弾性材料を用いて形成された延出管202が接続される。
リザーブタンク201は、増設ケース200の背面(背面パネル50F)側に寄せて配置され、前面201Bと前面パネル200Dとの間に接続スペースRが設けられている。これにより、例えば作業者が上方から手を入れて、食塩水排出口201B1と延出管202との接続を容易に行うことができる。
食塩水排出口201B1に接続された延出管202は、貫通孔200D1を通って増設ケース200の外部に延出し、貫通孔200C1を通されてケース50内に導かれる。増設ケース200の外部に露出する部分の延出管202は蛇腹203で覆われる。貫通孔200C1を通ってケース50内に導かれた延出管202は、隣接する貯水タンク51と食塩水タンク59との間の隙間δを通って配管され、その端部Aに配置された接続部材205の接続部205Cに接続される。このとき、接続部205Cを閉塞していたキャップ(不図示)は取り外される。
食塩水排出口130,201B1は、図8に示すように、その高さHが略同一となるように設けられており、食塩水吸込管60A及び延出管202は、それぞれ略水平に配管される。
延出管202を食塩水排出口201B1及び接続部材205に接続した後、図9に示すように、ケース50に蓋50Aを取り付け、増設ケース200に蓋200Aを取り付けることで、食塩水増設部2の設置が完了する。
次に、図7を参照し、本実施の形態の作用について説明する。
上流吸込管60A1は、延出管202に比べていため、食塩水供給ポンプ61が動作されると、上流吸込管60A1が接続された食塩水タンク59から主に食塩水が吸い込まれ、下流吸込管60A2、食塩水吐出管60B、食塩水投入部85を通じて貯水タンク51内に供給される。食塩水タンク59とリザーブタンク201とは、延出管202及び上流吸込管60A1を介して連通しているので、食塩水供給ポンプ61が停止すると、食塩水タンク59内の食塩水の水面の高さと、リザーブタンク201内の食塩水の水面の高さが略同一になるまで、リザーブタンク201から食塩水タンク59に食塩水が流れ込む。これにより、食塩水の使用量が食塩水タンク59内に貯留された食塩水の量よりも多い場合でも、所定のメンテナンス期間の間、食塩水の供給が可能になる。
このように、ケース50内に、リザーブタンク201を食塩水タンク59と並列に接続する接続部材205を備え、この接続部材205にリザーブタンク201の延出管202を接続したため、食塩水タンク59の大きさを変更することなく、ひいてはケース50を変更することなく、食塩水の容量を増加させることができる。しかも、接続部材205をワンタッチ継ぎ手で形成したため、延出管202を接続部材205にワンタッチで接続できるので、リザーブタンク201を容易に設置できる。
また、リザーブタンク201は、食塩水タンク59内の食塩水と同一濃度の食塩水を貯留可能に構成されるため、食塩水タンク59及びリザーブタンク201に同一濃度の食塩水を補充できるので、食塩水を補充する作業が煩雑化するのを防止できる。また、リザーブタンク201を設けても、貯水タンク51に供給される食塩水の塩化物イオン濃度が一定になるので、食塩水供給ポンプ61の制御を変更する必要がない。
さらに、増設ケース200の背面パネル200Cをケース50の背面パネル50Fと差し替え可能に構成し、この背面パネル200Cに、延出管202をケース50内に導くための貫通孔200C1を形成したため、背面パネル50Fと背面パネル200Cとを差し替えることで、例えば、背面パネル50Fに延出管202を通す貫通孔を空けたり、貫通孔を形成したパネルを増設ケース200とは別に準備したりする必要もない。したがって、部品点数の増加を抑制しつつ、既存のケース50にリザーブタンク201を容易に接続できる。
本実施の形態では、増設ケース200をケース50の背面側に揃えて配置したが、延出管202を弾性部材で形成しているため、ケース50の背面側に増設ケース200を配置するための十分な空間を確保できない場合にも、延出管202を湾曲させることにより、増設ケース200を配置する場所の自由度を向上できる。
これに加え、延出管202を食塩水吸込管60Aに接続したため、リザーブタンク201から食塩水を汲み出すポンプを別に設ける必要がなくなり、部品点数の増加を抑制できる。また、延出管202を、貯水タンク51と食塩水タンク59との間の隙間δを通して配管し、その隙間δの端部Aで接続部材205に接続したため、延出管202を配管するためのスペースを別に確保する必要がないので、管54,56,60B,67,74,75,78や制御線及び電源線等の各種配管の配管スペースSを狭めることがなく、それらの配管が複雑化することもない。さらに、隙間δに対向する位置に、貫通孔200C1,200D1及び食塩水排出口201B1を揃えて形成したため、延出管202をほぼ直線的に配管できるので、延出管202の配管を簡素化できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、貯水タンク51、食塩水タンク59、電解ユニット52、さらに食塩水タンク59から貯水タンク51に食塩水を供給する食塩水供給ポンプ61と、電解ユニット52から気液接触部材41A1〜41F2に電解水を供給する電解水供給ポンプ53と、を単一のケース50内に収納し、ケース50内には、食塩水タンク59内の食塩水の不足を補う食塩水を貯留するリザーブタンク201を、食塩水タンク59と並列に接続する接続部材205を備えた。このため、食塩水タンク59、ひいてはケース50を変更することなく、食塩水の容量を増加させることができる。
また、本実施の形態によれば、接続部材205が、食塩水タンク59と食塩水供給ポンプ61とを連結する食塩水吸込管60Aに設けられるため、リザーブタンク201から食塩水を汲み出すポンプを別に設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
また、本実施の形態によれば、貯水タンク51と食塩水タンク59とを隣接して配置し、延出管202を、貯水タンク51と食塩水タンク59との間の隙間δを通して配管し、隙間δの端部Aで接続部材205に接続したため、延出管202を設けることによって配管が複雑化するのを防止できる。
また、本実施の形態によれば、リザーブタンク201を別の増設ケース200に収納し、増設ケース200は、ケース50の背面パネル50Fと差し替え可能な背面パネル200Cを有し、この背面パネル200Cに、延出管202をケース50内に導くための貫通孔200C1を形成したため、背面パネル50Fに延出管202を通す貫通孔を空けたり、貫通孔を形成したパネルを増設ケース200とは別に準備したりする必要がなくなるので、既存のケース50にリザーブタンク201を容易に接続できるとともに、部品点数の増加を抑制できる。
また、本実施の形態によれば、接続部材205をワンタッチ継ぎ手で形成したため、延出管202の接続をワンタッチで行うことができるので、リザーブタンク201を容易に設置できる。
また、本実施の形態によれば、延出管202を弾性部材で形成したため、延出管202を湾曲させることにより、リザーブタンク201を配置する場所の自由度を向上できる。
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、接続部材205を食塩水吸込管60Aに設けたが、食塩水供給ポンプ61に吸込口を別に設け、この吸込口を接続部材としてもよい。
また、上記実施の形態では、リザーブタンク201に、食塩水タンク59内の食塩水と略同一の食塩水を貯留したが、食塩水タンク59内の食塩水と異なる濃度の食塩水を貯留してもよい。
また、上記実施の形態では、大空間施設としてパチンコホール11を例にして説明したが、食塩水タンク59の容量では食塩水が不足する大空間施設であれば、これに限定されない。
18 ファン(送風機)
24 空気除菌装置
41A1〜41F2 気液接触部材
50 ケース
50F 背面パネル(一側面)
51 貯水タンク(水槽)
52 電解ユニット
53 電解水供給ポンプ
59 食塩水タンク
60A 食塩水吸込管(連結管)
61 食塩水供給ポンプ
200 増設ケース
200C 背面パネル(側面)
200C1 貫通孔
201 リザーブタンク(増設食塩水タンク)
202 延出管
205 接続部材
A 端部
δ 隙間

Claims (5)

  1. 水槽と、この水槽に供給する食塩水を貯留する食塩水タンクと、前記水槽の水を電気分解して活性酸素種を含む電解水を生成する電解ユニットと、この電解ユニットからの電解水が供給される気液接触部材と、この気液接触部材に室内空気を送風する送風機とを備え、室内空気と電解水を接触し、除菌した空気を室内に環流する空気除菌装置において、
    前記水槽、前記食塩水タンク、前記電解ユニット、さらに前記食塩水タンクから前記水槽に食塩水を供給する食塩水供給ポンプと、前記電解ユニットから前記気液接触部材に電解水を供給する電解水供給ポンプと、前記食塩水タンクと前記食塩水供給ポンプの接続部、及び、前記食塩水タンクと並列に増設食塩水タンクを接続するための接続部を有する略T字状の接続部材と、を単一のケース内に収納し、
    前記増設食塩水タンクを増設ケース内に収納し、
    前記増設ケースは、前記ケースの背面パネルと略同一の大きさに形成されて当該背面パネルと差し替え可能な、前記増設食塩水タンクから延出する延出管を前記ケース内に導くための貫通孔を有するパネルを備えた
    ことを特徴とする空気除菌装置。
  2. 前記接続部材が、前記食塩水タンクと前記食塩水供給ポンプとを連結する連結管に設けられることを特徴とする請求項1に記載の空気除菌装置。
  3. 前記水槽と前記食塩水タンクとを隣接して配置し、
    前記増設食塩水タンクから延出する延出管を、前記水槽と前記食塩水タンクとの間の隙間を通して配管し、前記隙間の端部で前記接続部材に接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気除菌装置。
  4. 前記接続部材をワンタッチ継ぎ手で形成したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の空気除菌装置。
  5. 前記延出管を弾性部材で形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気除菌装置。
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