JP2009109102A - オイルセパレータおよびこれを備える冷媒圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い分離効率でCO冷媒からオイルを分離できるオイルセパレータおよびこれを備える冷媒圧縮機を提供する。
【解決手段】オイルセパレータ30は、円筒状の内壁面34bにより形成されているチャンバ35、内壁面34bに開口した流入口32、および流入口32につながり内壁面34bの略接線方向に伸長する流入管31を有して流入口32からチャンバ35に流入した冷媒を遠心力によって旋回させて冷媒中のオイルを分離し、さらにオイル分離後の残余の冷媒が吐出される吐出通路43を有する分離部33と、チャンバ35に接続され分離したオイルが貯留する貯油部37と、を備える。吐出通路の入口42からチャンバの底部34aに至るまでの距離Lを、内壁面34bの内径φDで除した値(L/φD)が2.5以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクルを流れる冷媒からオイル(潤滑油)を分離するオイルセパレータおよびこれを備える冷媒圧縮機に関する。
一般にオイルセパレータは、冷媒に混入されているオイルを冷媒から分離するものであり、冷凍サイクルの圧縮機における軸受部や摺動部にオイルを供給して潤滑し、冷媒ガスとともに冷凍サイクルに吐出されるオイルを適切量にして冷凍サイクルの成績係数(COP)の低下を防止している。
このような従来のオイルセパレータとしてはいわゆる遠心分離式の機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来のオイルセパレータは、圧縮機構部の吐出側で圧縮されたガスからオイルを遠心分離する分離室と、分離されたオイルを貯めてから軸受部等に供給する貯油室と、分離室の上部に開口して分離後の冷媒ガスを冷凍サイクルに吐出する出口パイプと、を備えている。
特開平3−129273号公報
近年では環境問題等の観点からCO冷媒を使用することが要望されている。しかしながら、CO冷媒は潤滑用オイルとの密度差が小さいという特性を有するため、特許文献1に記載のオイルセパレータにおいては例えば、分離室でのオイルの巻き上がり現象等によりオイルの分離が十分に行われないという問題があった。
そして、オイルの分離が十分に行われないと、冷凍サイクルに吐出される冷媒中のオイルレートが大きくなり、熱交換器での高い熱交換性能が得られず成績係数が低下するとともに、圧縮機に対して十分なオイルを供給できず運転上の圧縮機の信頼性が低下することになる。
そこで、本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は高い分離効率でCO冷媒からオイルを分離できるオイルセパレータおよびこれを備える冷媒圧縮機を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。第1の発明は、円筒状に形成された内壁面(34b)により囲まれているチャンバ(35)、内壁面(34b)に開口した流入口(32)、および流入口(32)につながり内壁面(34b)の略接線方向に伸長する流入通路(31)を有して、流入口(32)からチャンバ(35)に流入した冷媒を内壁面(34b)に沿うように遠心力によって旋回させて冷媒に混入しているオイルを分離し、 さらにオイルを分離した残余の冷媒が吐出される吐出通路(43)を有する分離部(33)と、チャンバ(35)に接続されて分離したオイルが貯留する貯油部(37、85)と、を有し、COを主成分とする冷媒が循環する冷凍サイクル(115)に設けられるオイルセパレータ(30)に係る発明であって、
吐出通路の入口(42)からチャンバの底部(34a)に至るまでの距離Lを、内壁面(34b)の内径φDで除した値(L/φD)が2.5以上であることを特徴としている。
この発明によれば、分離したオイルの巻き上げを抑制することで優れたオイル分離効率を実現できるオイルセパレータを提供できる。また、オイル分離効率を向上させることによって、貯油部に十分なオイルを貯留しておくことができ、したがって圧縮機を十分に潤滑することができ、圧縮機運転上の信頼性を向上させることができる。また、貯油部内に十分なオイルを貯留することができるから、吐出脈動を低減することができる。
また、上記発明に記載のオイルセパレータ(30)を一体に備える冷媒圧縮機を採用することができる。この発明によれば、圧縮機構部からオイルセパレータまでの経路が短くなることで、圧力損失が小さくなり、オイル分離効率を高めることができる。
さらに、内部に低圧空間を形成する低圧容器(53)内に圧縮機構部(57)を有する冷媒圧縮機を採用することができる。これにより、圧縮機構部まわりが低圧のため、容器をオイル分離器として使えない点に対し、オイルセパレータを具備することにより、信頼性を高めることができる。また、オイルセパレータを圧縮機と一体化することによって、全体として小型化することができる。
また、この冷媒圧縮機は、給湯機用ヒートポンプサイクルに用いられる。したがって、CO冷媒を使用するヒートポンプであっても、オイルを十分に分離することができ、ヒートポンプのCOPを向上させることができるとともに、COに固有の高荷重の摺動部の潤滑性を確保でき、装置の信頼性を向上させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図3を用いて説明する。本実施形態に係るオイルセパレータ30は、冷房性能の低下を抑制するために、COを主成分とする冷媒からオイルを分離して冷凍サイクルを循環するオイル量を適切に調整している。冷媒から分離されたオイルは圧縮機の軸受部や摺動部にオイル(潤滑油)を供給するために用いられる。
この冷凍サイクルは、例えばヒートポンプサイクルであり、給湯機や車両用空調装置に適用することができる。本実施形態では、風呂、シャワー、台所、洗面所等に供給するための給湯用水を加熱する給湯機用ヒートポンプサイクルにオイルセパレータ30を適用した例を後述する。
図1は上方部に分離部33、下方部に貯油部37を配したオイルセパレータ30の構成を示す断面図である。図1に示すように、オイルセパレータ30は分離部33の円筒状内部空間であるチャンバ35を形成する内壁面34bと円筒状の吐出管41とで構成される2重管構造を呈している。
オイルセパレータ30は、遠心力により冷媒に混入されているオイルが分離される分離部33と、分離部33で分離されたオイルを貯留する貯油部37とを備えている。分離部33は圧縮機1の吐出部と流入管31によって接続されている。分離部33でオイルが分離された後の冷媒(残余の冷媒)が流出する吐出通路43は、配管によって冷凍サイクル中の他の機器(例えば水−冷媒熱交換器)に接続されている。貯油部37は送油管40によって圧縮機1に接続されており、圧縮機1の軸受部や摺動部まで通じている。
分離部33は、円筒状容器34と、円筒状容器34上部の外周面に円筒状容器34に接続されている流入管31と、円筒状容器34の上端開口に嵌め込まれて設けられている吐出管41と、を備えている。
円筒状容器34の内部に形成されているチャンバ35は、円筒状容器34の円筒状の内壁面34bにより囲まれており、流入した冷媒からオイルが分離される分離室となる。円筒状容器34は、上部から下部にかけて内径寸法がほぼ一定となるように形成されている。円筒状容器34は下部にチャンバの底部34aを有しており、このチャンバの底部34aには小径の連通孔36が形成されている。連通孔36は、チャンバ35から貯油部37に至る部位に設けられている絞り部であり、チャンバ35よりも断面積が狭く形成され、チャンバ35で分離されたオイルがチャンバの底部34a表面に溜まった後、貯油部37に向けて流下する通り道となる。
流入口32からチャンバ35に射出された冷媒は、この下部の小径部41aの外周面と流入口32が配置されている部位における円筒状容器34の内壁面34bとの間の環状空間を高速で旋回する。そして、この高速回転による遠心力で比重の重いオイルを円筒状容器34の内壁面34bに付着させ、冷媒とオイルとを分離するようになっている。
分離部33の下部に設けられている貯油部37は、有底筒状の箱体である貯油槽38を有し、貯油槽38の上部には円筒状容器34が接続されており、貯油槽38の底部に開口する送油口38aには送油管40が接続されている。貯油槽38により形成される内部空間の貯油室39はチャンバの底部34aを介してチャンバ35と連通している。
上記構成のオイルセパレータ30において、吐出通路の入口42からチャンバの底部34aに至るまでの距離をLとし、内壁面34bの内径寸法をφDとすると、両者の間にはLをφDで除した値(L/φD)が2.5以上となる関係が満たされている。
本実施形態で使用するCO冷媒は、HFC−134aの冷媒と比較して密度が大きいため、オイルとの密度差が小さくなる。したがって、冷媒とオイルに働く遠心力の差が小さくなり、分離されたオイルが冷媒に誘引されやすくなるため、L/φDを十分に大きくする必要がある。HFC−134a等の冷媒を使用した場合と同等のL/φDでは、オイルの巻き上げによる分離効率の低下が起こり、潤滑不足による圧縮機の信頼性低下や冷凍サイクルの成績係数低下の要因となるからである。
そこで、上記関係(L/φD≧2.5)を満たすように分離部33を構成することにより、十分なオイルの分離効率を確保することができる。上記関係を採用した根拠を以下に図2を用いて説明する。図2は実験により得られたデータからL/φDとオイルの分離効率との関係を示したグラフである。
図2に示すように、HFC−134aの分離効率の曲線は、L/φDが1以上でほぼ横ばいになっているのに対し、COの分離効率の曲線はL/φDが0から2に近づく過程で急激に上昇し、2.5付近で上昇勾配が急激に小さくなり、4以上においてはほぼ横ばいになり最大分離効率に漸近するようになる。以上の実験結果から、L/φD≧2.5を満たすように分離部を構成することにより、CO冷凍サイクル中のオイルレートを低下させシステムCOPを向上させることができるとともに、圧縮機に十分にオイルを供給することができ、信頼性を向上させることができる。また、貯油部内に十分なオイルを貯留することができ吐出脈動を低減することができる。
次に、オイルセパレータ30が適用される給湯機用のヒートポンプサイクル115を用いる貯湯式給湯装置111について説明する。この貯湯式給湯装置111は、主に貯湯タンク113、ヒートポンプサイクル115、制御装置117から構成されている。
貯湯タンク113は、給湯用の高温の湯を保温することができるようになっており、その底面には、この貯湯タンク113内に水道水を導入する導入管121が接続されている。導入管121には、サーミスタ123が設けられており、導入管121を流れる水道水の温度情報を制御装置117に出力するようになっている。
一方、貯湯タンク113の最上部には、貯湯タンク113内の高温の湯を導出するための導出管127が接続されている。この導出管127には、水道水の給水配管129が接続されており、この給水配管129との合流点には混合弁131が配置されている。そして、貯湯タンク113からの湯と水道水との混合比を調節することにより、下流側にあるシャワー、風呂等に適温の湯を供給するようにしている。
また、貯湯タンク113の下部には冷水出口133が設けられ、また貯湯タンク113の上部には、貯湯タンク113内に湯を流入させる温水入口135が設けられている。冷水出口133と温水入口135とは循環回路137で接続されており、この循環回路137にはポンプ139とヒートポンプサイクル115の水熱交換器141が直列に接続されている。そして、貯湯タンク113下部の冷水をポンプ139によって循環させ、水熱交換器141で加熱して貯湯タンク113に戻すようになっている。
さらに、貯湯タンク113の外壁面には、複数のサーミスタ143が縦方向に配置され、貯湯タンク113内の各水位レベルにおける温度情報を制御装置117に出力するようになっている。
ヒートポンプサイクル115は、COを冷媒とする加熱手段であり、電動圧縮機145、水熱交換器141、膨張弁147、送風機149を有する室外側熱交換器151が、この順に冷媒配管153によって接続され、閉回路を構成している。電動圧縮機145には、インバータ155が接続されており電動圧縮機145に供給する電力を可変するようになっている。また、室外側熱交換器151には、外気温センサ157が設けられており、室外側熱交換器151に流入する外気の温度情報を制御装置117に出力する。
このようなヒートポンプサイクル115の電動圧縮機145は、オイルセパレータ30と連結されるとともに、低圧容器内に圧縮機構部を収納する構成であり、後述する第2実施形態の冷媒圧縮機100と同様の構成を有するものである。したがって、電動圧縮機145を通過するCO冷媒から効率よくオイルを分離することができ、ヒートポンプサイクル115全体の効率を向上させることができる。
このヒートポンプサイクル115は、冷媒を電動圧縮機145で高温高圧にして水熱交換器141に送り、ここで貯湯タンク113から供給される冷水(水道水)を加熱して所定温度の湯に沸き上げ、高温の湯を貯湯タンク113内に戻すようになっている。水熱交換機141で放熱した冷媒に対しては、室外側熱交換器151によって外気から吸熱させるようになっている。給湯機用のヒートポンプサイクルでは、高温高圧の冷媒が、空気に比べて比熱の大きな水と熱交換するため、例えばカーエアコンのように空気と熱交換するサイクルと比べ、オイル分離により熱交換性能を向上した効果が4倍程度大きくなる。
制御装置117は、主に電動圧縮機145とポンプ139との作動を制御するものである。制御装置117には、上記外気温センサ157からの温度情報、サーミスタ123、143からの温度情報が入力される。また、制御装置117には、複数のサーミスタ143からの温度、水位情報が入力される。そして、これらの情報を基に、電動圧縮機145とポンプ139を適宜駆動させ、貯湯タンク113に所定温度、所定量以上の湯を供給するようになっている。
このように貯湯式給湯装置111にあっては、貯湯タンク113、ヒートポンプサイクル115、制御装置117とを備え、ヒートポンプサイクル115はCO冷媒を使用し、オイルセパレータ30を有する電動圧縮機145を有していることに加え、特に給湯機用のヒートポンプサイクルでは、高温高圧の冷媒が、空気に比べて比熱の大きな水と熱交換するため、オイル分離により熱交換性能を向上した効果が大きく、CO冷媒を使用したヒートポンプを高い効率で駆動することができ、したがって効率の良い貯湯式給湯装置を実現することができる。
なお、電動圧縮機145は内部低圧型に限る必要はなく、内部高圧等の他の形式でもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態では冷媒圧縮機100について図4を参照して説明する。この冷媒圧縮機100は、スクロール型圧縮機であって、密閉容器53内に電動機部55と圧縮機構部57とを収容し、外部の冷媒回路からの冷媒を圧縮するとともに、その一端側に一体に取付けられたオイルセパレータ30によって圧縮された冷媒からオイルを分離して、冷媒を外部の冷媒回路へ送り出す一方で、分離したオイルを圧縮機構部57等の可動部へ戻すように構成されている。この冷媒圧縮機100に含まれるオイルセパレータ30は第1実施形態で説明したオイルセパレータ30と基本的構成は同じであるため、同一構成の部分には同一符号を付している。
冷媒圧縮機100の密閉容器53は円筒状の第1ハウジング59と、第1ハウジング59の左端部に結合された有底円筒状の第2ハウジング61と、第1ハウジング59の右端部に結合された有底円筒状の第3ハウジング63とから形成されている。また、この密閉容器53は、その中の圧力が冷媒の吐出圧力よりも低い、いわゆる内部低圧式容器を形成している。
圧縮機構部57は、主軸受65によって支持されたクランク機構67により公転する可動スクロール69と、可動スクロール69に対向配置された固定スクロール71とを具備している。クランク機構67および可動スクロール69は、主軸受65と副軸受73によって水平に支持された電動機部55のシャフト75によって回転される。
固定スクロール71と可動スクロール69は渦巻状の溝をそれぞれ有しており、この溝の噛み合いによって形成される複数の作動室77が体積を縮小することによって固定スクロール71の渦巻状の溝の最外周側に連通する吸入室(図示せず)に供給された冷媒を圧縮するように構成されている。圧縮機構部57の作動室77には吐出口79を介して吐出室81が連通しており、この吐出室81にオイルセパレータ30の流入管31の一端が接続されている。そして、この流入管31の他端が、オイルセパレータ30の分離部33に設けられた流入口32に接続されている。
固定スクロール71の図中下側にはオイル戻し通路83が形成され、このオイル戻し通路83の一端には送油管40が接続されている。このオイル戻し通路83の他端は、固定スクロール71と可動スクロール69との摺動界面に通じており、さらにそこから潤滑の必要な他の可動部分に至る複数のオイルの通路が形成されている。また、送油管40の一端は貯油部85の底部に設けられた送油口38aに接続されている。
本実施形態で説明するオイルセパレータ30は、第1実施形態で説明したオイルセパレータ30に対して、貯油部85の貯油容器89が、冷媒圧縮機100の密閉容器53の右端部を閉鎖する部材でもある第3ハウジング63と、この第3ハウジング63の端部に形成された段付き部に接合された略円盤状の第4ハウジング91とから形成されている点が異なっている。また、これに関連して分離部33の円筒状容器34は第3ハウジング63の上部を貫通して結合されている。
冷媒圧縮機100のオイルセパレータ30は、第1実施形態のオイルセパレータ30と同様に作動し、圧縮機構部57に隣接する吐出室81から流入管31をとおして供給された冷媒をチャンバ35で旋回させてオイルを分離し、冷媒を吐出通路43からシステム側に送り出す一方で、オイルを連通孔36から貯油室93に流下させる。貯油室93に貯留したオイルは送油口38aから送油管40を通してオイル戻し通路83に戻され、固定スクロール71および可動スクロール69の摺動界面等の摺動部に供給される。
このように、この冷媒圧縮機100にあっては、オイルセパレータ30を圧縮機と一体化することによって、圧縮機構部57からオイルセパレータ30までの経路が短くなることで、圧力損失が小さくなり、オイル分離効率を高めることができ、また、全体として小型化することができる。さらに、このオイルセパレータ30によって、CO冷媒であっても、吐出冷媒から十分にオイルを分離することができ、したがって、COPを向上させることができる。また、冷媒圧縮機100に十分にオイルを供給することができるので、冷媒圧縮機の信頼性を向上させることができる。
なお、冷媒圧縮機100はスクロール型圧縮機であったが、これに限る必要はなく斜板型圧縮機等の他の形式の冷媒圧縮機であってもよい。
本発明の第1実施形態におけるオイルセパレータ30の構成を示す断面図である。 オイルセパレータ30におけるL/φDとオイル分離効率との関係を実験データによって示したグラフである。 オイルセパレータ30を備えた冷媒圧縮機を有する貯湯式給湯装置の構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における冷媒圧縮機の構成を示す断面図である。
符号の説明
30…オイルセパレータ
31…流入管(流入通路)
32…流入口
33…分離部
34a…チャンバの底部
34b…内壁面
35…チャンバ
37,85…貯油部
42…吐出通路の入口
43…吐出通路
53…密閉容器(低圧容器)
57…圧縮機構部
93…貯油室
100…冷媒圧縮機
115…ヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)
145…電動圧縮機(冷媒圧縮機)

Claims (5)

  1. 円筒状に形成された内壁面(34b)により囲まれているチャンバ(35)、前記内壁面(34b)に開口した流入口(32)、および前記流入口(32)につながり前記内壁面(34b)の略接線方向に伸長する流入通路(31)を有して、前記流入口(32)から前記チャンバ(35)に流入した前記冷媒を前記内壁面(34b)に沿うように遠心力によって旋回させて前記冷媒に混入しているオイルを分離し、
    さらに前記オイルを分離した残余の冷媒が吐出される吐出通路(43)を有する分離部(33)と、前記チャンバ(35)に接続されて前記分離したオイルが貯留する貯油部(37、85)と、を有し、COを主成分とする冷媒が循環する冷凍サイクル(115)に設けられるオイルセパレータ(30)であって、
    前記吐出通路の入口(42)から前記チャンバの底部(34a)に至るまでの距離Lを、前記内壁面(34b)の内径φDで除した値(L/φD)が2.5以上であることを特徴とするオイルセパレータ。
  2. 請求項1に記載のオイルセパレータ(30)を一体に備えることを特徴とする冷媒圧縮機。
  3. 内部に低圧空間を形成する低圧容器(53)内に圧縮機構部(57)を設けることを特徴とする請求項2に記載の冷媒圧縮機。
  4. 前記オイルセパレータ(30)における貯油部(85)が一体に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の冷媒圧縮機。
  5. 給湯機用ヒートポンプサイクル(115)に用いられることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
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