JP2009108906A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動荷重の入力に対して効果的に2段階のストッパ特性を発揮できるようにした防振装置を提供する。
【解決手段】内筒体12と、内筒体12の径方向外方を囲む外筒体13と、内筒体12及び外筒体13の間に設けられて両者を連結するゴム弾性体20とを備えたゴムブッシュ11において、外筒体13の内周面に設けられたゴム膨出部22に対向するように、樹脂製のストッパ部30を内筒体12の外周からゴム弾性体20に形成された開口室21内に向かって突出させて設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、防振装置に関するものである。
従来より、自動車のエンジンマウントやサスペンションブッシュ等に用いられる防振装置として、内筒体と外筒体とを両筒体間に介設したゴム弾性体により結合したものが知られている(特許文献1〜5参照)。
例えば、特許文献1には、ゴム弾性体における主荷重入力方向の両側に設けられた空洞部に、外筒体の内周面から内方に向かって突出して内筒体の振動変位に対してストッパ機能を果たす膨出部が設けられ、この膨出部に軸方向に開口した複数の小空洞を設けた構成の防振装置が記載されている。
また、図6及び図7には、ゴム弾性体20における主荷重入力方向の両側に設けられた開口室21に、外筒体13の内周面から内方に向かって突出して内筒体12の振動変位に対してストッパ機能を果たすゴム膨出部22が設けられ、このゴム膨出部22に軸方向に開口した開口部5を設けた構成の防振装置を用いたトルクロッドAが記載されている。
これらの防振装置では、所定の振幅範囲までは小空洞や開口部5を有さないゴム膨出部22に比べて弾性変形し易いために主荷重入力方向の動バネ定数を低下させることができる一方、振幅の大きい振動時には小空洞や開口部5が潰れて壁面が密着することでストッパバネとして必要なバネ力を保持できるようにし、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性を持たせるようにしている。
特開2006−194330号公報 特開平10−252811号公報 特開2006−349068号公報 特開2007−077999号公報 実開平6−63953号公報
しかしながら、特許文献1に記載の防振装置では、膨出部に設けた小空洞の孔径が小さいことから動バネ定数が高くなり、振幅の小さい振動に対する防振特性が不十分になる等、2段階のストッパ特性を十分に得られないおそれがある。また、図6及び図7に記載の防振装置では、ゴム膨出部22に設けた開口部5の周方向の開口幅が大きいことから、振幅の大きい振動に対する変位量が大きくなり、防振装置の耐久性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、振動荷重の入力に対して効果的に2段階のストッパ特性を発揮できるようにした防振装置を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明では、ゴム膨出部に対向するように、弾性変形可能な樹脂製のストッパ部を内筒体の外周から突出して設けるようにした。
具体的に、本発明は、内筒体と、該内筒体の径方向外方を囲む外筒体と、該内筒体及び外筒体の間に設けられて両者を連結するゴム弾性体とを備えた防振装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1の発明は、前記ゴム弾性体における主荷重入力方向の両側には、前記外筒体の筒軸方向に開口する開口室が形成され、
前記外筒体の内周面には、前記開口室内に膨出するゴム膨出部が設けられ、
前記内筒体には、その外周から前記開口室内に向かって突出して前記ゴム膨出部に対向する弾性変形可能な樹脂製のストッパ部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、ゴム膨出部に対向するように、樹脂製のストッパ部が内筒体の外周から開口室内に向かって突出して設けられているから、主荷重入力方向に内筒体が振動したときに、ゴム膨出部にストッパ部が当接してストッパ部が弾性領域内で弾性変形し、続いてゴム膨出部が弾性変形することで、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性が得られる。
すなわち、エンジンのアイドル振動など、振幅の小さい振動に対しては、ストッパ部の弾性変形のみで振動を抑制するようにして主荷重入力方向の動バネ定数を低下させ、ストッパ特性の1段階目の線形領域を長く確保するようにしている。一方、自動車の急加速時など、振幅の大きな振動に対しては、ストッパ部の弾性領域内での弾性変形に続いてゴム膨出部が弾性変形することで、動バネ定数を高くしてストッパバネとして必要なバネ力を保持できるようにしている。これにより、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性を効果的に発揮することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、
前記ストッパ部は、前記内筒体の外周面に嵌合された本体部と、該本体部の幅方向両端から前記開口室内に向かって突出する一対の突出部と、該一対の突出部の先端から該本体部の幅方向内方に向かってそれぞれ延びて前記ゴム膨出部に対向し且つその先端同士が突き合わされた一対の当接部とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明によれば、主荷重入力方向に内筒体が振動したときに、本体部の幅方向内方に向かってそれぞれ延びる一対の当接部がゴム膨出部に当接して、当接部が突出部の先端を支点として本体部側に屈曲するように弾性変形し、続いてゴム膨出部が弾性変形するため、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性を効果的に発揮することができる。
請求項3の発明は、請求項2において、
前記ストッパ部における前記本体部、前記突出部、及び前記当接部で区画された区画室には、該本体部の表面から該区画室内に膨出するゴム膨出部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明によれば、主荷重入力方向に内筒体が振動したときに、一対の当接部がゴム膨出部に当接して突出部の先端を支点として本体部側に屈曲するように弾性変形すると、当接部の先端が区画室内のゴム膨出部に当接してそれ以上屈曲しなくなる。このため、ストッパ部の当接部に過度な押圧力が加わって弾性領域を越えてしまい、ストッパ部が破損することを防止する上で有利となる。
請求項4の発明は、請求項1において、
前記ストッパ部の先端は、前記内筒体の筒軸方向から見た断面が略Y字状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明によれば、主荷重入力方向に内筒体が振動したときに、略Y字状に形成されたストッパ部の先端部が外筒体の内周面に、ストッパ部の略Y字状に分岐した箇所の基端部分にゴム膨出部がそれぞれ当接してストッパ部が弾性領域内で弾性変形し、続いてゴム膨出部が弾性変形するため、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性を効果的に発揮することができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1項において、
前記ストッパ部における前記外筒体の内周面又は前記ゴム膨出部と当接する部分は、ゴム層で覆われていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明によれば、ストッパ部の外筒体の内周面又はゴム膨出部と当接する部分はゴム層で覆われているから、ストッパ部が外筒体の内周面又はゴム膨出部に当接した際に、このゴム層が緩衝ゴムとして機能するため、振動の減衰をさらに効率良く行うことができる。
このように、本発明によれば、エンジンのアイドル振動など、振幅の小さい振動に対しては、ストッパ部の弾性変形のみで振動を抑制するようにして主荷重入力方向の動バネ定数を低下させ、ストッパ特性の1段階目の線形領域を長く確保する一方、自動車の急加速時など、振幅の大きな振動に対しては、ストッパ部の弾性領域内での弾性変形に続いてゴム膨出部が弾性変形することで、動バネ定数を高くしてストッパバネとして必要なバネ力を保持できるようにしているから、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性を効果的に発揮することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る防振装置としてのゴムブッシュ11の構成を示す断面図である。このゴムブッシュ11は、例えば、図2に一例を示すようなトルクロッドAのパワープラント側の連結部に用いられる。トルクロッドAは、図示しないが、自動車のエンジンルームに横置きに搭載されるエンジン及びトランスミッション(パワープラント)の下端部を後方のサブフレーム等の車体側部材に連結して、そのパワープラントの過大な揺動を規制するためのものである。
図2に示すトルクロッドAは、長手方向の両端部に小嵌入孔10a及び大嵌入孔10bが平行に設けられたアルミニウム合金製のブラケット10と、その各嵌入孔10a,10bにそれぞれ嵌め込まれたゴムブッシュ1,11とからなる。小嵌入孔10aにはゴムブッシュ1が嵌め込まれ、その内筒体2は図示しないボルト等によってパワープラントの下部に連結される。また、大嵌入孔10bに嵌め込まれたゴムブッシュ11の内筒体12も同様にして車体側の部材に連結される。なお、2つの嵌入孔10a,10bに挟まれたブラケット10の中間部(トルクロッドAの主軸部)には軽量化のための貫通孔10cが形成されている。
そして、パワープラントの下部を後方の車体側部材に連結するトルクロッドAには、自動車の急加速時などにその反力によってパワープラントが後傾するとき、長手方向(主軸部の軸方向)に大きな引っ張り荷重が作用し、これがゴムブッシュ11にそれぞれ径方向の主荷重として入力する。従って、ゴムブッシュ11には、そのように大きな主荷重を受け止めた後に、これによる揺り返しを速やかに減衰させることが求められるため、動バネ定数を高くする必要がある。しかしながら、動バネ定数を高くしすぎると、エンジンのアイドル振動など、振幅の小さい振動に対しては十分に防振特性を発揮できないおそれがある。
そこで、本発明では、車体側のゴムブッシュ11を、振動荷重の入力に対して効果的に2段階のストッパ特性を発揮できる構成としている。具体的に、このゴムブッシュ11は、金属製の内筒体12と、内筒体12の径方向外方を囲む金属製の外筒体13と、内筒体12及び外筒体13の間に設けられて両者を連結するゴム弾性体20と、内筒体12の外周に設けられた樹脂製のストッパ部30とを備えている。なお、より正確には、内筒体12は、ストッパ部30の本体部31及びゴム弾性体20を介して外筒体13に連結されている。
前記ゴム弾性体20における主荷重入力方向の両側には、外筒体13の筒軸方向に開口する開口室21が形成され、ゴム弾性体20における主荷重入力方向の直交方向の両側は主バネ部23,23とされている。そして、外筒体13の内周面には、開口室21内に膨出するゴム膨出部22が設けられている。
また、前記内筒体12には、その外周から開口室21内に向かって突出してゴム膨出部22に対向する弾性変形可能なストッパ部30が設けられている。具体的に、このストッパ部30は、内筒体12の外周面に嵌合された略矩形状の本体部31と、本体部31の幅方向両端から開口室21内に向かって突出する一対の突出部32,32と、一対の突出部32,32の先端から本体部31の幅方向内方に向かってそれぞれ延びてゴム膨出部22に対向し且つその先端同士が突き合わされた一対の当接部33,33とを備えている。また、ストッパ部30には、本体部31、突出部32、及び当接部33で区画された区画室25が形成されている。
さらに、前記一対の突出部32,32及び当接部33,33の表面はゴム弾性体20と一体に形成されたゴム層24で覆われている。当接部33が外筒体13の内周面又はゴム膨出部22に当接した際には、このゴム層24が緩衝ゴムとして機能するため、振動の減衰をさらに効率良く行うことができる。なお、本実施形態1のゴムブッシュ11では、突出部32及び当接部33の表面をゴム層24で覆った構成としているが、この形態に限定するものではなく、樹脂部分が剥き出しとなって当接部33がゴム膨出部22に当接する構成としてもよい。
前記ゴムブッシュ11は、自動車の車体に横置きに搭載されたパワープラントが加速時の反力などによって後傾し、その下部に取り付けられたトルクロッドAの長手方向に引っ張り荷重が作用すると、この荷重が径方向の主荷重として入力され、内筒体12及び外筒体13が主荷重入力方向に相対変位する。このとき、ゴム弾性体20の主バネ部23が撓んで、ゴム弾性体20が比較的大きく弾性変形するとともに、ストッパ部30の当接部33がゴム膨出部22に当接して、ストッパ部30が内筒体12及び外筒体13の相対変位を規制するストッパとして機能するため、大きな主荷重入力に対してもゴム弾性体20の主バネ部23の過度の変形を防止して、耐久性を確保することができる。
ここで、エンジンのアイドル振動など、振幅の小さい振動に対しては、ストッパ部30の当接部33がゴム膨出部22に当接した後、当接部33の基端部となる突出部32の先端を支点として当接部33が区画室25内方に屈曲するように弾性変形する。このように、当接部33の弾性変形のみで振動を抑制するようにして主荷重入力方向の動バネ定数を低下させるようにしたから、ストッパ特性の1段階目の線形領域を長く確保することができる。
一方、自動車の急加速時など、振幅の大きな振動に対しては、ストッパ部30の当接部33の弾性領域内での弾性変形に続いてゴム膨出部22が弾性変形することで、動バネ定数を高くしてストッパバネとして必要なバネ力を保持できるようにしている。これにより、主荷重入力に起因する振動が2段階のストッパ特性により効果的に減衰され、加減速時などのパワープラントの揺動を速やかに減衰させることができる。
図3は、本発明の実施形態1に係るゴムブッシュ11及び従来のゴムブッシュの荷重と撓みの関係を示すグラフ図である。図3において、実線50は本発明のゴムブッシュ11、破線51は図6及び図7に記載のゴムブッシュ、2点鎖線52は特許文献1に記載のゴムブッシュの特性を示すものとする。
図3に示すように、何れのゴムブッシュも2段階のストッパ特性を示しているが、本実施形態1に係るゴムブッシュ11は、従来のゴムブッシュに比べて、1段階目の線形領域が長く確保されていることが分かる。すなわち、本実施形態1に係るゴムブッシュ11は、振幅の小さい振動に対しては主荷重入力方向の動バネ定数を低下させる一方、振幅の大きな振動に対しては動バネ定数を高くしてストッパバネとして必要なバネ力を保持できている。これにより、従来のゴムブッシュに比べて、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性を効果的に発揮することができる。
以上のように、本実施形態1に係る防振装置としてのゴムブッシュ11によれば、ゴム膨出部22に対向するように、樹脂製のストッパ部30が内筒体12の外周から開口室21内に突出して設けられているから、主荷重入力方向に内筒体12が振動したときに、ゴム膨出部22にストッパ部30の当接部33が当接して当接部33が弾性領域内で弾性変形し、続いてゴム膨出部22が弾性変形することで、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性が得られる。
すなわち、エンジンのアイドル振動など、振幅の小さい振動に対しては、ストッパ部30の当接部33の弾性変形のみで振動を抑制するようにして主荷重入力方向の動バネ定数を低下させ、ストッパ特性の1段階目の線形領域を長く確保するようにしている。一方、自動車の急加速時など、振幅の大きな振動に対しては、ストッパ部30の当接部33の弾性領域内での弾性変形に続いてゴム膨出部22が弾性変形することで、動バネ定数を高くしてストッパバネとして必要なバネ力を保持できるようにしている。これにより、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性を効果的に発揮することができる。
<変形例>
図4は、上述した実施形態1のゴムブッシュ11の変形例を示す図1相当図である。図4に示すように、ストッパ部30の本体部31の表面には、区画室25内に膨出するゴム膨出部22が形成されている。その他の構成は実施形態1と同様である。
このような構成とすれば、主荷重入力方向に内筒体12が振動したときに、当接部33がゴム膨出部22に当接して突出部32の先端を支点として本体部31側に屈曲するように弾性変形すると、当接部33の先端が区画室25内のゴム膨出部22に当接してそれ以上屈曲しなくなる。このため、ストッパ部30の当接部33に過度な押圧力が加わって弾性領域を越えてしまい、ストッパ部30が破損することを防止する上で有利となる。
<実施形態2>
図5は、本発明の実施形態2に係る防振装置としてのゴムブッシュ41の構成を示す断面図である。前記実施形態1との違いは、ストッパ部45の形状のみであるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図5に示すように、前記ゴムブッシュ41の内筒体12には、その外周から開口室21内に向かって突出してゴム膨出部22に対向する弾性変形可能なストッパ部45が設けられている。具体的に、このストッパ部45は、内筒体12の外周面に嵌合されたリング状の本体部46と、本体部46の外周から開口室21内に向かって突出して延びる基端部47と、内筒体12の筒軸方向から見たストッパ部45の断面が略Y字状となるように基端部47の先端から枝分かれした一対の当接部48,48とを備えており、内筒体12と外筒体13との所定以上の相対変位を規制するものである。このストッパ部45の本体部46はゴム弾性体20の内部に埋設されている。また、基端部47及び当接部48,48の分岐した箇所におけるゴム膨出部22と対向する当接面49は、これに対向するゴム膨出部22の表面形状と対応して凹状に形成されている。
なお、本実施形態2のゴムブッシュ41では、当接部33の表面がゴム層で覆われておらず樹脂部分が剥き出しとなっており、この樹脂部分がゴム膨出部22及び外筒体13の内周面に当接する構成となっているが、この形態に限定するものではなく、当接部33の表面をゴム層で覆って緩衝ゴムとして機能させるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態2に係る防振装置としてのゴムブッシュ41によれば、主荷重入力方向に内筒体12が振動したときに、略Y字状に形成されたストッパ部45の当接部48が外筒体13の内周面に、ストッパ部45の略Y字状に分岐した箇所における当接面49にゴム膨出部22がそれぞれ当接してストッパ部45が弾性領域内で弾性変形し、続いてゴム膨出部22が弾性変形するため、振動荷重の入力に対して2段階のストッパ特性を効果的に発揮することができる。
以上説明したように、本発明は、振動荷重の入力に対して効果的に2段階のストッパ特性を発揮できるようにした防振装置を提供することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態1に係る防振装置としてのゴムブッシュの構成を示す断面図である。 同ブッシュを用いたトルクロッドの構成を示す平面図である。 本実施形態1に係るゴムブッシュ及び従来のゴムブッシュの荷重と撓みの関係を示すグラフ図である。 同ブッシュの変形例を示す図1相当図である。 本実施形態2に係るゴムブッシュの構成を示す断面図である。 従来のゴムブッシュを用いたトルクロッドの構成を示す斜視図である。 従来のゴムブッシュを用いたトルクロッドの構成を示す平面図である。
符号の説明
11 ゴムブッシュ(防振装置)
12 内筒体
13 外筒体
20 ゴム弾性体
21 開口室
22 ゴム膨出部
24 ゴム層
25 区画室
30 ストッパ部
31 本体部
32 突出部
33 当接部

Claims (5)

  1. 内筒体と、該内筒体の径方向外方を囲む外筒体と、該内筒体及び外筒体の間に設けられて両者を連結するゴム弾性体とを備えた防振装置であって、
    前記ゴム弾性体における主荷重入力方向の両側には、前記外筒体の筒軸方向に開口する開口室が形成され、
    前記外筒体の内周面には、前記開口室内に膨出するゴム膨出部が設けられ、
    前記内筒体には、その外周から前記開口室内に向かって突出して前記ゴム膨出部に対向する弾性変形可能な樹脂製のストッパ部が設けられていることを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1において、
    前記ストッパ部は、前記内筒体の外周面に嵌合された本体部と、該本体部の幅方向両端から前記開口室内に向かって突出する一対の突出部と、該一対の突出部の先端から該本体部の幅方向内方に向かってそれぞれ延びて前記ゴム膨出部に対向し且つその先端同士が突き合わされた一対の当接部とを備えていることを特徴とする防振装置。
  3. 請求項2において、
    前記ストッパ部における前記本体部、前記突出部、及び前記当接部で区画された区画室には、該本体部の表面から該区画室内に膨出するゴム膨出部が設けられていることを特徴とする防振装置。
  4. 請求項1において、
    前記ストッパ部の先端は、前記内筒体の筒軸方向から見た断面が略Y字状に形成されていることを特徴とする防振装置。
  5. 請求項1乃至4のうち何れか1項において、
    前記ストッパ部における前記外筒体の内周面又は前記ゴム膨出部と当接する部分は、ゴム層で覆われていることを特徴とする防振装置。
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