JP2009108715A - 圧電ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】周縁を液密に保持した圧電振動子の表裏に、ポンプ室と大気室を形成し、該圧電振動子を振動させてポンプ作用を得る圧電ポンプにおいて、圧電振動子の圧電体層にクラックが生じにくい圧電ポンプを得る。
【解決手段】導電性金属薄板からなる少なくとも一枚のシムと少なくとも一層の圧電体層との交互積層構造を有する圧電振動子に対し、交番電界とは別に、該圧電振動子をポンプ室側に凸に変形させるバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加回路を設けた圧電ポンプ。
【選択図】図3

Description

本発明は、振動する圧電振動子によってポンプ作用を得る圧電ポンプに関する。
圧電ポンプは、周縁を液密に保持した圧電振動子の表裏に、ポンプ室と大気室を形成し、ポンプ室に連なる一対の流路に、流れ方向の異なる一対の逆止弁(ポンプ室への流体流を許す逆止弁とポンプ室からの流体流を許す逆止弁)を設けている。圧電振動子を振動させると、ポンプ室の容積が変化し、この容積変化に伴い一対の逆止弁の一方が閉じて他方が開く動作を繰り返すことから、ポンプ作用が得られる。このような圧電ポンプは小型にできるため、本出願人は、水冷ノート型パソコンの冷却水循環ポンプとして用いる圧電ポンプを開発中である。
特開平8-114408号公報 特開平8-200216号公報 特開平9-74773号公報 特開2000-92876号公報 特開2006-294947号公報 WO96/14687号公報
この圧電ポンプに用いる圧電振動子は、導電性金属板からなる金属シムの表裏の一面に圧電体層を設けたユニモルフ型、及び両面に圧電体層を設けたバイモルフ型が知られており、さらに本出願人は、圧電体層を電気的に並列または直列に接続した複数層としたマルチモルフ型を提案している(特願2007-35879号)が、いずれのタイプの圧電振動子も導電性金属薄板からなる少なくとも一枚のシムと少なくとも一層の圧電体層との交互積層構造を有する点では共通である。そして、どのタイプの圧電振動子を用いるにしても従来、大気室側には圧電体層を位置させていた。
ところが、大気室側に圧電体層を設けた圧電振動子は、長期間使用すると、該大気室側の圧電体層にクラック(割れ)が発生する可能性があることが判明した。
本発明は従って、圧電振動子の圧電体層にクラックが生じにくい圧電ポンプを得ることを目的とする。
本発明者らは、大気室側の圧電体層にクラックが生じる原因について研究の結果、圧電振動子はポンプ室側の液体圧力を受けて運転中は常時大気室側に突出する方向の力を受けていること、及びその結果、大気室側の圧電体層には引張応力が加わることがクラックの発生原因であるとの結論に達して本発明をなしたものである。すなわち、セラミックである圧電体層は、圧縮力には強いが引張力には弱い。
本発明は、圧電振動子を振動させる交番電界とは別に、該圧電振動子をポンプ室側に凸に弾性変形させるバイアス電圧を印加すれば、液体圧力による変形圧力とバイアス電圧による変形圧力がバランスし、圧電体層に加わる引張応力を緩和できるとの着眼に基づいてなされたものである。
本発明は、周縁を液密に保持した圧電振動子の表裏にポンプ室と大気室を形成し、該圧電振動子に交番電界を与え振動させてポンプ作用を得る圧電ポンプにおいて、圧電振動子は、導電性金属薄板からなる少なくとも一枚のシムと少なくとも一層の圧電体層との交互積層構造を有していて、該圧電振動子に対して交番電界を印加すること、及び圧電振動子に対して印加する交番電界とは別に、該圧電振動子をポンプ室側に凸に変形させるバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加回路を設けたことを特徴としている。
本発明は、圧電振動子のタイプを問うことなく適用できる。具体的には例えば、ポンプ室側に導電性金属薄板からなるシムを有し、大気室側に圧電体層を有するユニモルフタイプ;導電性金属薄板からなるシムの表裏の両面に、圧電体層を有するバイモルフタイプ;あるいはポンプ室側に導電性金属薄板からなるシムを有し、大気室側に、直列または並列に接続された複数層の圧電体層を有するマルチモルフタイプ;のいずれも使用可能である。
バイアス電圧印加回路は、圧電振動子に対して定電圧を印加する他、圧電振動子の変形(ポンプ室の温度)をモニタし、その変形量に応じて印加電圧を可変としてもよい。
本発明は、圧電振動子の表裏にポンプ室と大気室を形成した圧電ポンプにおいて、圧電振動子を振動させる交番電界とは別に、該圧電振動子をポンプ室側に凸に弾性変形させるバイアス電圧を印加したので、液体圧力による変形圧力とバイアス電圧による変形圧力をバランスさせ、圧電体層に加わる引張応力を緩和して、クラックの発生を抑制することができる。
図1及び図2は、本発明が対象とする圧電ポンプの基本構造を示している。この圧電ポンプ20は、図示下方から順に積層したロアハウジング21、ミドルハウジング22及びアッパハウジング23を有している。
ロアハウジング21には、冷却水(液体)の吸入ポート24と吐出ポート25が開口している。ミドルハウジング22とアッパハウジング23の間には、一対の環状狭着部材(Oリング27、ガイド28)を介して、圧電振動子10とその裏側(ポンプ室P側)に配置した環状電極端子29が液密に狭着支持されていて、該圧電振動子10とミドルハウジング22との間にポンプ室Pを構成している。圧電振動子10とアッパハウジング23との間には、大気室Aが形成される。大気室Aは、開放しても密閉してもよい。
ロアハウジング21とミドルハウジング22には、吸入ポート24とポンプ室Pを連通させる吸入流路30、及びポンプ室Pと吐出ポート25を連通させる吐出経路31がそれぞれ形成されており、ミドルハウジング22には、この吸入流路30と吐出流路31にそれぞれ逆止弁(アンブレラ)32、33が設けられている。逆止弁32は、吸入ポート24からポンプ室Pへの流体流を許してその逆の流体流を許さない吸入側逆止弁であり、逆止弁33は、ポンプ室Pから吐出ポート25への流体流を許してその逆の流体流を許さない吐出側逆止弁である。図示実施形態の逆止弁32、33は、同一の形態であり、流路に接着もしくは溶着固定される穴あき基板32a、33aに、弾性材料からなるアンブレラ32b、33bを装着してなっている。
またロアハウジング21には、吸入流路30及び吐出経路31とは隔離させた位置に矩形状の収納凹部21aが形成されており、この収納凹部21aとミドルハウジング22の間に、圧電振動子10を駆動制御するドライバ回路基板26が液密に収納されている。
圧電ポンプ20は、圧電振動子10が正逆に弾性変形(振動)すると、ポンプ室Pの容積が拡大する行程では、吸入側逆止弁32が開いて吐出側逆止弁33が閉じるため、吸入ポート24からポンプ室P内に液体が流入する。一方、ポンプ室Pの容積が減少する行程では、吐出側逆止弁33が開いて吸入側逆止弁32が閉じるため、ポンプ室Pから吐出ポート25に液体が流出する。したがって、圧電振動子10を正逆に連続させて弾性変形(振動)させることで、ポンプ作用が得られる。
平面円形をなす圧電振動子10は、上述のように、ユニモルフタイプ、バイモルフタイプ及びマルチモルフタイプのいずれも利用可能である。図1、図3、図4は、メインシム11の表裏に圧電体層12f、12rが積層接着されたバイモルフタイプを基本構成とし、さらに、大気室A側に面する圧電体層12fの上には保護シム13を積層接着し、ポンプ室P側に面する圧電体層12rの上には、カバーフィルム14を積層接着した圧電振動子である。表側(大気室A側)の圧電体層12fはメインシム11の径よりも小さく形成され、裏側(ポンプ室P側)の圧電体層12rはメインシム11と同径で形成されている。ガイド28は、メインシム11の表側(大気室A側)の圧電体層12fの外形部外側部分に位置してメインシム11を狭着支持する。なお、図2においては、圧電振動子10の圧電体層12f、12r、メインシム11、カバーフィルム14は省略して表している。また、図1から図4では圧電体層12f、12rの両面に膜状の電極層が形成されているが図示は省略している。
メインシム11は、厚さ30〜500μm程度のステンレスや42アロイ等からなる導電性金属薄板であり、圧電体層12f、12rを支持するための剛性を有している。
メインシム11の表裏の圧電体層12f、12rは、例えば厚さ50〜500μm程度のPZT(Pb(Zr、Ti)O3)等の圧電材料から構成されるもので、表裏方向に分極処理が施されている。表裏の圧電体層12f、12rの分極方向は同一方向である。このような圧電振動子はバイモルフ型(パラレル接続)として周知である。各圧電体層12f、12rの表裏に同一の交番電界が与えられると、圧電体層12f、12rの表裏の一方が伸びて他方が縮むサイクルが繰り返され、シム11(圧電振動子10)が中央部の振幅が最も大きくなるように振動する。
保護シム13は、メインシム11と同様に、厚さ5〜500μm程度のステンレスや42アロイ等からなる導電性金属薄板である。この保護シム13は、大気室A側の圧電体層12f全体を覆う径を有している。この保護シム13を設けることにより、大気室A側の圧電体層12fに加わる引張応力を緩和し、クラックの発生を防止する一助となるが、必要に応じて設ければ良く、必ずしも必須の部材ではない。なお、圧電振動子10は上述のように表側(大気室A側)の圧電体層12fはメインシム11の径よりも小さく形成され、ガイド28が、メインシム11の表側(大気室A側)圧電体層12fの外形部外側部分にメインシム11を狭着支持する構造となっているが、表側(大気室A側)圧電体層12fをメインシム11と同径とし、ガイド28が表側(大気室A側)圧電体層12f上に当接する構造であっても良い。
カバーフィルム14は、ポンプ室P側に位置する圧電体層12r上に積層接着して、ポンプ室P内に出入りする流体から該圧電体層12rを保護するものである。このカバーフィルム14は、厚さ10〜100μm程度の合成樹脂フィルム、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)から構成されている。
圧電振動子10の裏に位置する環状電極端子29は、メインシム11の裏の圧電体層12rの露出面(電極層)と環状に接触して電気的に導通している。さらに圧電振動子10の表に位置する保護シム13はメインシム11の表の圧電体層12の露出面電極層と同心円状に接触して電気的に導通している。メインシム11、保護シム13及び環状電極端子29はそれぞれ、周縁部に配線接続用の配線突起11a、13a及び29aを有し、ミドルハウジング22には、この配線突起11a、13a及び29aに対応する突出凹部22aがポンプ室Pに連なって形成されている。環状電極端子29の径は、Oリング27の径と実質的に同一径であり、少なくとも一部がその全周に沿って重なる関係、あるいはOリング27が環状電極端子29を全周に渡って押圧できるように形成されている。従って、環状電極端子29とOリング27が重なったとき、Oリング27は一平面内に位置し、微小な凹凸が生じることはない。
本実施形態では、例えば以上の構成を有する圧電ポンプにおいて、図5に示すように、圧電振動子10に、該圧電振動子10をポンプ室P側に凸になるようにバイアス電圧を常時印加するバイアス電圧印加回路40を設けている。このバイアス電圧印加回路40は、圧電振動子10に対して交番電界を与える交番電界印加回路41とは別に設けられている。図5には、圧電振動子10として、メインシム11、圧電体層12f及び12rのみを示している。圧電体層12fと12rの分極方向を▲矢印で示すと、バイアス電圧印加回路40により、メインシム11(圧電体層12fと12rのシム11側の面)にプラス電位(+)を与え、圧電体層12fと12rの表面(露出面)にマイナス電位(-)を与えることで、破線で誇張して示すように、裏側圧電体層12rの表面積が拡大し、表側圧電体層12fの表面積が縮小する結果、圧電振動子10をポンプ室P側に凸に弾性変形させることができる。よって、このバイアス電圧による凸変位を液体圧力による凹変位とバランスさせることにより、圧電振動子10の圧電体層12fにクラックが発生するのを防止することができる。
図6は、圧電振動子10としてユニモルフタイプを用いた場合の実施形態である。圧電振動子10は、メインシム11の一面、大気室A側の面に圧電体層12sを設けている。この実施形態では、圧電体層12sの分極方向を▲としたとき、バイアス電圧印加回路40によって、圧電体層12sの表面積が縮小する方向にバイアス電圧を印加する。このようなバイアス電圧を印加することにより、破線で誇張して示すように、圧電振動子10をポンプ室P側に凸に弾性変形させることができる。このバイアス電圧印加回路40は、圧電振動子10に対して交番電界を与える交番電界印加回路41とは別に設けられている。
図7は、圧電振動子10としてバイモルフシリーズ接続のマルチモルフタイプを用いた場合の実施形態である。この圧電振動子10は、メインシム11上に、電極層d、大径圧電体層12、電極層d、中間シム40、電極層d、小径圧電体層12b及び電極層dを積層し、シム11と大径圧電体層12aの周縁をOリング27とガイド28で狭着支持している。小径圧電体層12bは、ガイド28に拘束されず、自由に変位可能である。なお、図5、図6では電極層の図示を省略している。
大径圧電体層12aと小径圧電体層12bの厚さは同一であり、圧電体12の全体の厚さは例えば50〜1000μm程度である。中間シム40は、大径圧電体層12bの径と同一径を有する円形または環状の金属弾性体(図示実施形態では円形)であって、積層圧電体12の変位に伴って変形自在な機械的復元性を有する。この中間シム40の機械的復元性はメインシム11の機械的復元性より高く、中間シム40は積層圧電体12の変位を極力妨げない。中間シム40は、メインシム11と同一の材料でメインシム11の厚さより厚く形成され、例えば厚さ50〜600μm程度の42アロイ等からなる金属薄板を用いる。この中間シム40を備えることで、積層圧電体12の機械的強度が増し、閉鎖圧を高められる。中間シム40は省略可能である。
中間シム40と大径圧電体層12a及び小径圧電体層12bの間に位置する中間電極層dは、大径圧電体層12aと小径圧電体層12bを電気的に分離する中性面として機能する。
この積層圧電体12において、メインシム11側の大径圧電体層12aは、シム側電極層d及びメインシム11を介して第2給電ライン15と導通し、大気室A側の小径圧電体層12bは表面電極層d及び環状電極端子29を介して第1給電ライン14と導通している。すなわち、大径圧電体層12aと小径圧電体層12bは、電気的に直列接続(シリーズ接続)されている。大径圧電体層12aと小径圧電体層12bの分極方向は、図7に▲矢印で示されるように、逆向きをなし、第1給電ライン14及び第2給電ライン15を介して交番電界印加回路41から交番電圧が印加されると、表面積が拡縮する方向に弾性変形する。
この実施形態では、環状電極端子29、第1給電ライン14及び第2給電ライン15を介して、圧電振動子10に、該圧電振動子10をポンプ室P側に凸になるようにバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加回路40A、40Bを設けている。バイアス電圧印加回路40A、40Bは、第2給電ライン15を介してメインシム11(大径圧電体層12aのメインシム側の面)にプラス電位(+)を与え、第1給電ライン14及び環状電極端子29を介して小径圧電体層12bの表面(露出面)にマイナス電圧(−)を与えることで、破線で誇張して示すように、圧電振動子10をポンプ室側に凸に弾性変形させる。図7では、第1給電ライン14側(上部圧電体層12a側)と第2給電ライン15側(メインシム11側)にそれぞれバイアス電圧印加回路40A、40Bを設け、このバイアス電圧印加回路40Aから印加されるバイアス電圧Vaとバイアス電圧印加回路40Bから印加されるバイアス電圧Vbとの大小関係をVa<Vbに設定してある。
圧電振動子10を振動させる際には、先の実施形態と同様に、バイアス電圧印加回路40A、40Bによるバイアス電圧を印加したまま、交番電界印加回路41によって圧電振動子10に交番電界を与える。
次に、圧電振動子10に実際に与えるべきバイアス電圧の計算例を説明する。圧電ポンプ20のポンプ室Pの液温が上昇すると、ポンプ室Pの内圧(kPa)が上昇する。図8は、液温と内圧の関係の一例を示している。このような液温-内圧曲線により、各液温のときの内圧Pを求めることができる。次に、圧電振動子10がポンプ室P側へ変形するとポンプ室Pの内圧が高まる。図9は、圧電振動子10の変形量(μm)と内圧の関係の一例を示している。このような変形量-内圧曲線により、液温の上昇に伴って与えるべき圧電振動子10のポンプ室P側への変形量を求めることができる。最後に、図10は、圧電振動子10に与えるバイアス電圧(Vop)と、そのバイアス電圧で生じる該振動子の変形量(μm)の関係の一例を示している。従って、図8でポンプ室液温から内圧変化を求め、図9で内圧変化を打ち消すべき圧電振動子10の変形量を求め、図10でそのような変形を生じさせるバイアス電圧の大きさを求めることができる。
表1は、以上の手法により、図7の実施形態の圧電振動子10を用いて、ポンプ室液温が40、50、60、70(℃)と変化したときの内圧とオフセット電圧を計算した結果である。
「表1」
液温(℃) 40 50 60 70
内圧(kPa) 8.4 12.2 20.0 36.0
オフセット電圧(V) 34.0 57.6 94.5 145.5
勿論、表1の計算例は一例であり、ポンプ容量や圧電振動子の性質に応じて、図8ないし図10で説明した手法に基づき、具体的なバイアス電圧の大きさを決定することができる。
以上の実施形態では、バイアス圧力印加回路40によって圧電振動子10に与えるバイアス電圧を一定としたが、圧電振動子10の変位あるいはポンプ室Pの液体温度をモニタし、このモニタ出力により、圧電振動子10に与えるバイアス圧力を変化させてもよい。
本発明が対象とする圧電ポンプの基本構造を示す分解斜視図である。 同圧電ポンプの断面図である。 本発明による圧電ポンプの第1実施形態を示す部分拡大断面図である。 同圧電ポンプの圧電振動子の模式分解斜視図である。 本発明による圧電振動子に対するバイアス電圧印加回路の一実施形態を示す説明図である。 同別の圧電振動子に対するバイアス電圧印加回路の一実施形態を示す説明図である。 同さらに別の圧電振動子に対するバイアス電圧印加回路の一実施形態を示す説明図である。 水の蒸気圧線図である。 ポンプ室内圧とダイヤフラムの変形量の一例を示すグラフ図である。 ダイヤフラムの変位と同変位を打ち消すために同ダイヤフラムに加えるべきバイアス電圧の一例を示すグラフ図である。
符号の説明
10 圧電振動子
11 メインシム
11a 配線突起
12 12f 12r 12s 圧電体層
13 保護シム
13a 配線突起
14 カバーフィルム
20 圧電ポンプ
21 ロアハウジング
22 ミドルハウジング
23 アッパハウジング
24 吸入ポート
25 吐出ポート
29 環状電極端子
29a 配線突起
30 吸入流路
31 吐出流路
32、33 逆止弁
40 バイアス電圧印加回路
41 交番電界印加回路
A 大気室
P ポンプ室

Claims (6)

  1. 周縁を液密に保持した圧電振動子の表裏にポンプ室と大気室を形成し、該圧電振動子に交番電界を与え振動させてポンプ作用を得る圧電ポンプにおいて、
    上記圧電振動子は、導電性金属薄板からなる少なくとも一枚のシムと少なくとも一層の圧電体層との交互積層構造を有していて、該圧電体層に対して交番電界が印加されること、及び
    上記圧電振動子に対して印加する交番電界とは別に、該圧電振動子をポンプ室側に凸に変形させるバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加回路を設けたこと、
    を特徴とする圧電ポンプ。
  2. 請求項1記載の圧電ポンプにおいて、圧電振動子は、ポンプ室側に導電性金属薄板からなるシムを有し、大気室側に圧電体層を有するユニモルフタイプである圧電ポンプ。
  3. 請求項1記載の圧電ポンプにおいて、圧電振動子は、導電性金属薄板からなるシムの表裏の両面に、圧電体層を有するバイモルフタイプである圧電ポンプ。
  4. 請求項1記載の圧電ポンプにおいて、圧電振動子は、ポンプ室側に導電性金属薄板からなるシムを有し、大気室側に、直列または並列に接続された複数層の圧電体層を有するマルチモルフタイプである圧電ポンプ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の圧電ポンプにおいて、バイアス電圧印加回路は、定電圧を印加する圧電ポンプ。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の圧電ポンプにおいて、バイアス電圧印加回路は、印加電圧を可変できる圧電ポンプ。
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