JP2009103017A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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JP2009103017A JP2007274170A JP2007274170A JP2009103017A JP 2009103017 A JP2009103017 A JP 2009103017A JP 2007274170 A JP2007274170 A JP 2007274170A JP 2007274170 A JP2007274170 A JP 2007274170A JP 2009103017 A JP2009103017 A JP 2009103017A
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Taiga Hagimoto
大河 萩本
Takahiko Fujiwara
孝彦 藤原
Norihisa Nakagawa
徳久 中川
Shuntaro Okazaki
俊太郎 岡崎
Naohisa Watanabe
尚央 渡邊
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Abstract

【課題】
この発明は、内燃機関の制御装置に関し、燃料カットによるリッチ被毒回復時間を延長し得る内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
内燃機関の減速時において燃料カットを開始し、機関回転数が復帰回転数に到達すると燃料カットを終了できる内燃機関において、燃料カット中に機関回転数が燃料カット復帰回転数に到達した場合(ステップ118)において、排気浄化触媒がリッチ被毒か否かを判断し(ステップ122)、未だリッチ被毒している場合には、燃料カット復帰回転数を下げて燃料カットを継続できるように制御する(ステップ124、126)。
【選択図】図4

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、車両に搭載される内燃機関の制御を実行するのに好適な内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特開2005−163734号公報に開示されるように、内燃機関の減速時において、許可回転数よりも高い場合に燃焼カットを実行し、復帰回転数を下回ると燃料カットを終了する内燃機関が知られている。また、本公報には、燃料増量運転中に排気浄化触媒から放出される酸素量に応じて、減速時の許可回転数を低く設定する機能が開示されている。
上述の通り、内燃機関の減速時において許可回転数に到達した場合に、燃料カットを実行することが知られている。燃料カットを実行することによりリッチ被毒を回復する機会を得ることができる。さらに、許可回転数を下げれば、より低回転であっても燃料カットが実行されるため燃料カットを実行する頻度が増す。そして、燃料カットの実行頻度が増えればリッチ被毒回復の機会が増える。
特開2005−163734号公報
しかしながら、リッチ被毒している場合に許可回転数を下げて被毒回復の頻度を上げる場合、許可回転数を下げるため復帰回転数との幅は小さくなる。よって、燃料カット開始から、燃料カット終了までの時間は短くなり1回あたりに被毒回復できる時間が短くなってしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、1回あたりの被毒回復時間を延長し得る内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の減速時において、機関回転数が燃料カット許可回転数よりも高い場合に、内燃機関へ供給する燃料を停止する燃料カット手段と、
内燃機関の排気通路に配置した排気浄化触媒のリッチ被毒状態と相関を有する被毒相関値を取得する被毒相関値取得手段と、
前記被毒相関値と判定値を比較しリッチ被毒か否かを判断する被毒判断手段と、
内燃機関の減速時において機関回転数が燃料カット復帰回転数に到達し、かつ前記リッチ被毒である場合に、前記燃料カット復帰回転数を下げる第1復帰回転数変更手段と、
機関回転数が前記燃料カット復帰回転数に到達し、かつ前記リッチ被毒でない場合に、燃料カットを終了する燃料カット復帰手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
機関回転数が燃料カット許可回転数よりも低く、かつ前記リッチ被毒である場合に、前記燃料カット許可回転数を下げる第1許可回転数変更手段
を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の減速時において、機関回転数が燃料カット許可回転数よりも高い場合に、内燃機関へ供給する燃料を停止する燃料カット手段と、
内燃機関の排気通路に配置した排気浄化触媒のリッチ被毒状態と相関を有する被毒相関値を取得する被毒相関値取得手段と、
前記被毒相関値と判定値を比較しリッチ被毒か否かを判断する被毒判断手段と、
燃料カット復帰回転数に燃料カットヒステリシス値を加算して定める燃料カット許可回転数よりも機関回転数が小さく、かつ前記リッチ被毒である場合に、前記燃料カット復帰回転数を下げる第1許可復帰回転数変更手段と、
機関回転数が前記燃料カット復帰回転数に到達した場合に燃料カットを終了する燃料カット復帰手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、
内燃機関の運転状態に基づいてエンジンストールし易いか否かを判断するエンジンストール判断手段と、
前記エンジンストールし易い場合に、前記第1許可復帰回転数変更手段による燃料カット復帰回転数の低下を禁止する復帰回転数低下禁止手段と、
機関回転数が前記燃料カット許可回転数より小さく、かつ前記リッチ被毒であり、かつ前記エンジンストールし易い場合に、前記燃料カットヒステリシス値を下げる第2許可復帰回転数変更手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
燃料カット復帰時以後に前記燃料カットヒステリシス値を初期値に戻す許可復帰回転数初期化手段
を備えることを特徴とする。
また、第6の発明は、第1の発明乃至第3の発明のいずれかにおいて、
内燃機関の運転状態に基づいてエンジンストールし易いか否かを判断するエンジンストール判断手段と、
エンジンストールし易い場合に、前記燃料カット復帰回転数の下げ幅をエンジンストールし難い場合に比して小さくする復帰回転数変更制限手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第7の発明は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかにおいて、
内燃機関の気筒内の燃料に点火する燃料点火手段と、
燃料カット復帰回転数が燃料カット復帰回転数ベース値よりも低い場合に、燃料カット復帰時の点火時期を進角させる点火進角手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第8の発明は、第1の発明乃至第7の発明のいずれかにおいて、
内燃機関の流入空気量を変化させるスロットルバルブと、
前記被毒相関値に基づいて燃料カット中のスロットルバルブ開度を制御する流入空気量制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第9の発明は、第1の発明乃至第8の発明のいずれかにおいて、
前記燃料カット手段は、スロットルを閉じて所定のディレイ時間を経過した後、燃料カットを開始する燃料カット開始手段を含み、
前記被毒相関値に基づいて前期ディレイ時間を短縮させるディレイ時間短縮手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第10の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の減速時において、機関回転数が燃料カット許可回転数よりも高い場合に、スロットルを閉じた後さらに所定のディレイ時間を経過した後、内燃機関へ供給する燃料を停止する燃料カット手段と、
内燃機関の排気通路に配置した排気浄化触媒のリッチ被毒状態と相関を有する被毒相関値を取得する被毒相関値取得手段と、
前記被毒相関値と判定値を比較しリッチ被毒か否かを判断する被毒判断手段と、
前記リッチ被毒と判断される場合に、前記被毒相関値に基づいて前期ディレイ時間を短縮させるディレイ時間短縮手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第11の発明は、第9の発明乃至第10の発明のいずれかにおいて、
燃料カット復帰時以後、所定の時間が経過するまでは前記ディレイ時間の短縮を禁止するディレイ短縮禁止手段
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、内燃機関の減速中において、機関回転数が復帰回転数に到達しても、依然としてリッチ被毒している場合には復帰回転数を下げることができる。復帰回転数を下げることにより、下げた復帰回転数に到達するまで燃料カット(F/C)が継続される。F/Cが継続されることで、排気浄化触媒のリッチ被毒を回復する時間が延びる。このため、本発明によれば、復帰回転数を下げることでF/C1回あたりの被毒回復時間を延長することができる。
第2の発明によれば、機関回転数が許可回転数より低くても、リッチ被毒している場合には許可回転数を下げることができる。許可回転数を下げることで基準値より低い機関回転数であってもF/Cを開始することができる。その結果、F/Cを実施できる機会が増え、リッチ被毒を回復する頻度を上げることができる。このため、本発明によれば、許可回転数を下げることで被毒回復の頻度を上げることができる。
第3の発明によれば、機関回転数が許可回転数より低くても、リッチ被毒している場合には許可回転数を下げると共に復帰回転数を下げることができる。本発明では、復帰回転数に燃料カットヒステリシス値を加算して許可回転数を算出している。そのため、復帰回転数を下げることで許可回転数も下げることができる。上述の通り、許可回転数を下げることで被毒回復の頻度を上げることができる。また、復帰回転数を下げることで被毒回復の時間を延長することができる。このため、本発明によれば、低回転からF/Cを実行するために許可回転数を下げると共に復帰回転数も下げることで、被毒回復の頻度を上げつつ被毒回復時間を延長することができる。
第4の発明によれば、エンジンストールし易い条件下では、復帰回転数を下げずに許可回転数のみを下げることができる。エンジンストールし易い条件下では復帰回転数を下げない方がエンジンストールし難い。また、エンジンストールし易い条件下においても、許可回転数を下げてF/Cの頻度を上げることができる。このため、本発明によれば、エンジンストールし易い条件下においても、エンジンストールを抑制しつつ、被毒回復の頻度を上げることができる。
第5の発明によれば、F/C復帰の際に燃料カットヒステリシス値を基準値に戻すことができる。本発明では、復帰回転数に燃料カットヒステリシス値を加算して許可回転数を算出している。ヒステリシス値を下げたままでは、次回以降のF/Cにおいて許可回転数と復帰回転数の間隔が狭くなる。その結果、F/Cの開始・終了が頻繁に実行され、エンジン回転のハンチングが起こり易くなる。一方、ヒステリシス値を初期値に戻せば、次回以降のF/Cにおいて許可回転数と復帰回転数の間隔を基準値に戻すことができる。このため、本発明によれば、第4の発明に比して、エンジン回転のハンチングを抑制することができる被毒回復に好適な内燃機関を実現することができる。
第6の発明によれば、エンジンストールし易い条件下では、復帰回転数の下げ幅を小さくすることができる。このため、本発明によれば、エンジンストールを回避しつつ、被毒回復時間を延長することができる。
第7の発明によれば、復帰回転数を下げた場合に、F/C復帰時の点火時期を進角させることができる。点火時期を進角させるとことで、F/C復帰時のトルクを上げることができる。トルクが上がればエンジンストールを抑制することができる。このため、本発明によれば、復帰回転数を下げた場合でも、エンジンストールを防止しつつ被毒回復に好適な内燃機関を実現することができる。
第8の発明によれば、リッチ被毒状況に応じてF/C中にスロットルを開くことができる。スロットルを開くことで通常よりも多くの空気を排気浄化触媒に送ることができる。より多くの空気を送ることでリッチ被毒の回復速度が速まり、回復にかかる時間を短縮することができる。このため、本発明によれば、リッチ被毒回復にかかる時間を短縮することができる被毒回復に好適な内燃機関を実現することができる。
第9又は第10の発明によれば、スロットルを閉じてからF/C開始までのディレイ時間を短縮することができる。ディレイ時間を短縮すれば、スロットル閉じてからF/Cを開始するまでの時間が短くてもF/Cを開始できる。F/Cを開始することで、リッチ被毒を回復する時間を得ることができる。このため、本発明によれば、スロットル閉じてからF/Cを開始するまでの時間が短い場合でも被毒回復時間を得ることができる。
第11の発明によれば、ディレイ時間の短縮によるF/C後所定期間はディレイ時間の短縮を禁止することができる。所定期間ディレイ時間の短縮を禁止することで、スロットルのON/OFFを素早く繰り返された場合に、F/Cが短時間に繰り返されることを抑制できる。その結果、ドライバビリティやエミッションの悪化を防ぐことができる。このため、本発明によれば、ディレイ時間の短縮によるドライバビリティやエミッションの悪化を防ぎつつ、被毒回復に好適な内燃機関を実現することができる。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは内燃機関10を備えている。内燃機関10は複数(図1では4つ)の気筒12を有している。気筒12には、吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁14と、燃焼室内の混合気に点火するための点火プラグ16が配置されている。内燃機関10のクランク軸の近傍には、クランク軸の回転角度(クランク角)や回転速度(機関回転数NE)を検出するためのクランク角センサ18が設けられている。また、内燃機関10には吸気通路20と排気通路22が連通している。
吸気通路20の上流にはエアクリーナ24が配置されている。エアクリーナ24の近傍には、流入空気量GAに応じた信号を出力するエアフローメータ26が設けられている。エアクリーナ24の下流にはスロットルバルブ28が配置されている。スロットルバルブ28の近傍には、そのスロットル開度TAに応じた信号を出力するスロットル開度センサ30が設けられている。
排気通路22には排気浄化触媒32が配置されている。排気浄化触媒32として例えば三元触媒が使用される。排気浄化触媒32の上流には、内燃機関10から排出された排気の空燃比に対応した信号を出力する空燃比センサ34と、排気の温度に対応した信号を出力する排気温センサ36が設けられている。排気浄化触媒32の下流には、排気中の酸素濃度に対応した信号を出力する酸素濃度センサ38が設けられている。
内燃機関10はECU(Electronic Control Unit)50を供えている。ECU50の出力側には、前述の燃料噴射弁14、点火プラグ16、スロットルバルブ28が接続されている。ECU50の入力側には、前述のクランク角センサ18、エアフローメータ26、スロットル開度センサ30の他、アクセル開度AAを検出するアクセル開度センサ52、内燃機関の冷却水の温度を検出する水温センサ54が接続されている。
また、ECU50は、内燃機関10の減速時において機関回転数NEが燃料カット許可回転数(以下、許可回転数という。)よりも高いと判断した場合等に、内燃機関10へ供給する燃料を停止する。さらに、ECU50は、機関回転数NEが燃料カット復帰回転数(以下、復帰回転数という。)に到達した場合等に燃料カット(以下、F/Cという。)を終了する。このようにF/Cを開始・終了することでECU50は燃料カット制御手段として機能する。
[実施の形態1における空燃比制御]
上述した通り、図1のECU50は、F/Cを実行することで内燃機関10へ供給する燃料を停止させる。燃料供給が停止すると、吸入された空気はそのまま燃料排気通路を通過する。その結果、排気浄化触媒32のリッチ被毒を回復させることができる。やがて、機関回転数NEが復帰回転数に到達すればF/Cは終了する。しかし、復帰回転数に到達しても依然として排気浄化触媒32がリッチ被毒である場合には、F/Cを継続し更なる被毒回復を図ることが好ましい。
そこで、本実施形態のシステムでは、機関回転数が復帰回転数に到達し、かつリッチ被毒の場合には、被毒回復時間を延長すべく復帰回転数を下げることとした。
より具体的な制御の概要を図2と図3を用いて説明する。図2は、本実施形態のシステムにおいて実行される特徴的な動作の内容を説明するためのタイミングチャートである。
図2(A)中に実線で示す波形は、流入空気量GAや測定A/F等に基づいてECU50が算出する触媒内酸素吸蔵量OSAを示す。また、図2(A)中に破線で示す中央線は、中央線より下部をリッチ被毒領域とし、中央線より上部をリッチ被毒でない領域とする被毒閾値を示す。
図2(B)中に実線で示す波形は機関回転数NEを示す。また、図2(B)中に破線で示す中央線は復帰回転数のベース値FCRTNBを示す。なお、図2(B)中に破線で示す下部線は、ECU50により下げられた復帰回転数FCRTN1を示す。
図2において、時刻t0はF/C開始時刻を表している。時刻t1は機関回転数NEがFCRTNBに到達したと判断された時刻を表している。時刻t2はF/C終了時刻を表している。
時刻t0において、F/Cが開始される。この段階では、図2(A)のOSAは被毒閾値よりも低く、触媒はリッチ被毒状態である。また、図2(B)のNEはFCRTNBに到達しておらずF/Cは継続されるため被毒回復が進む。
時刻t1において、図2(B)のNEはFCRTNBに到達している。しかし、図2(A)のOSAは被毒閾値よりも低く、依然として排気浄化触媒32はリッチ被毒状態である。そこで、更なる被毒回復を図るため、ECU50は復帰回転数を下げ (FCRTN1)、F/Cを継続する。
時刻t2において、図2(B)のNEはFCRTN1に到達している。また図2(A)のOSAは被毒閾値よりも高く、排気浄化触媒32のリッチ被毒は十分に回復している。よって、ECU50はF/Cを終了させる。F/C終了により、その後機関回転数NEは上昇する。
以上説明した通り、図2に示すように、ECU50により燃料カットが開始された後、機関回転数NEが復帰回転数に到達しても依然として排気浄化触媒32がリッチ被毒している場合には、復帰回転数を下げて更なる被毒回復を図る。その後、被毒が回復し、上述の下げられた復帰回転数に到達した場合にはF/Cを終了する。
上記被毒状況の判断で用いる触媒内酸素吸蔵量OSAについて図3を用いて説明する。図3は排気浄化触媒32の劣化度とOSAの関係を表したマップである。OSAの上限をα、下限をβとしている。図3のように排気浄化触媒32の劣化度が大きくなるに従いαとβ間の幅は小さくなる。また、本実施形態では、αとβ間において劣化度毎に被毒と判断される被毒閾値Aを定めている。触媒内酸素吸蔵量OSAが被毒閾値Aを下回った場合(OSA<A)に被毒していると判断され、これを「リッチ被毒」と称する。なお、ECU50は上述した図3に示すマップを記憶している。以下に示す実施の形態についても同様である。
図4は、上述の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、内燃機関10の運転中に所定の周期で繰り返し実行される。図4に示すルーチンでは、まず、F/C中か否かが判断される(ステップ100)。なお、F/Cの開始は他ルーチンで行われる。
上記ステップ100において、F/C中でないと判断された場合は、F/Cが実施されていないため復帰回転数を下げる余地がない。この場合、次回ルーチンで用いる現在の触媒内酸素吸蔵量OSAを算出するため、まず、前回ルーチンから今回算出時までの排気浄化触媒32の酸素吸脱量DOSAを算出する(ステップ102)。具体的には、エアフローメータ26により流入空気量GAが検出され、空燃比センサ34により測定A/F(ABYF)が検出される。次に、流入空気量GAに空気中の酸素割合である23%を乗じた値GA*23%が算出される。また、測定A/F(ABYF)と理論空燃比(一例として14.6)より、(ABYF−14.6)/ABYFが算出される。そして、これらを乗じて酸素吸脱量DOSAが算出される。
次に、次回ルーチンで用いる現在の触媒内酸素吸蔵量OSAが算出される(ステップ104)。具体的には、前回ルーチンで算出したOSAに今回ステップ102において算出した酸素吸脱量DOSAを加算して、今回の触媒内酸素吸蔵量OSAが算出される。
次に、触媒内酸素吸蔵量OSAの上下限処理が行われる(ステップ106)。具体的には、OSAが図3に示す上限値α以上の場合は、OSAを上限値αとする。OSAが図3に示す下限値β以下の場合は、OSAを下限値βとする。
前記ステップ100において、F/C中であると判断された場合は、次に、燃料カット中の酸素吸脱量DOSAが算出される(ステップ108)。具体的には、エアフローメータ26により流入空気量GAが検出され、GAに空気中の酸素割合23%を乗じた値が算出される。次に、被毒判断に用いるため、現在の触媒内酸素吸蔵量OSAを算出する(ステップ110)。具体的には、前回ルーチンで算出したOSAに今回ステップ108において算出したDOSAを加算して、今回のOSAが算出される。
次に、アイドルOFFか否かが判断される(ステップ112)。ここでは、アクセルペダルが踏み込まれている場合には、アイドルOFFと判断される。
アイドルOFFと判断された場合は、アクセルペダルが踏み込まれた状態でありF/Cを終了する(ステップ114)。次に、復帰回転数FCRTNを初期化するため、FCRTNに復帰回転数ベース値FCRTNBを代入する(ステップ116)。その後、前記ステップ106の処理が行われる。
前記ステップ112において、アイドルONと判断された場合はF/C継続中であり、次に、機関回転数NEが復帰回転数FCRTN以下か否かが判断される(ステップ118)。なお、F/Cが開始されてから、初めてステップ118が成立するまでは、復帰回転数FCRTNはベース値FCRTNBと同値である。
機関回転数NEが未だ復帰回転数FCRTNより大きい間は、前記ステップ118の条件が不成立と判断されF/Cは継続される(ステップ120)。その後、前記ステップ106の処理が行われる。
F/Cが継続されるにしたがって機関回転数NEは低下していき、やがて復帰回転数FCRTN以下となる。この場合、前記ステップ118の条件(NE≦FCRTN)が成立し、次に、排気浄化触媒32がリッチ被毒しており、かつ復帰回転数FCRTNが復帰回転数下限ガード値Cよりも大きいか否かが判断される(ステップ122)。
ここで、排気浄化触媒32がリッチ被毒しているか否かについては、前記ステップ110で算出された現在の触媒内酸素吸蔵量OSAが、図3に示す前記被毒閾値Aよりも低い場合にリッチ被毒していると判断される。なお、ECU50は上述の通り図3に示すようなOSAと被毒閾値Aとの関係を表したマップを記憶している。また、復帰回転数FCRTNが復帰回転数下限ガード値Cよりも大きいか否かについて判断される。ここで、FCRTNが下限ガード値Cまで低下していない間は、FCRTNを下げる余地があると判断される。
上記ステップ122において、リッチ被毒が回復しているか、または復帰回転数FCRTNが下限ガード値Cに達したと判断された場合はF/Cを終了する(ステップ114)。その後、上記ステップ116、106の処理が行われる。
一方、上記ステップ122において、未だリッチ被毒中かつ復帰回転数FCRTNが下限ガード値Cに達していない状況下では、さらに被毒回復を行うべくF/Cが継続される(ステップ124)。この場合、FCRTNが所定値B分引き下げられる(ステップ126)。具体的には、ECU50は図5に示すような触媒内酸素吸蔵量OSAと所定値Bの関係を定めたマップを記憶しており、マップにしたがって算出された所定値B分FCRTNの値を引き下げる。その後、上記ステップ106の処理が行われる。
次回以降のルーチンでは、今回引き下げられたFCRTNに到達するまでステップ118の条件が不成立となる。その結果、ステップ118の条件が成立するまでF/Cが継続され(ステップ120、ステップ106)、その間、被毒回復時間も延長されることとなる。
次回以降のルーチンにおいてF/Cが継続されるに従い(ステップ120)機関回転数NEは低下していく。やがて、NEが上記ステップ126において引き下げられた復帰回転数FCRTNに到達した場合は、ステップ118の条件が成立し(NE≦FCRTN)、次に、ステップ122の条件が判断される。
この段階において、被毒が回復していたと判断される場合は、被毒回復の目的を達したためF/Cを終了し(ステップ114)、その後、上記ステップ116、106の処理を行う。また、FCRTNが下限ガード値Cに達している場合は、エンジンストール防止のため被毒が回復していなくてもF/Cを終了し(ステップ114)、その後、上記ステップ116、106の処理を行う。
一方、機関回転数NEが上記ステップ126で引き下げられた復帰回転数FCRTNに到達したが、ステップ122において、未だにリッチ被毒が回復しておらず、かつFCRTNが下限ガード値Cよりも高いと判断される場合には、更にFCRTNを引き下げる余裕があるため、F/Cを継続し(ステップ124)、上記図5に示すマップに従い更にFCRTNを引き下げる(ステップ126)。その後、上記ステップ106の処理を行う。
以上説明した通り、図4に示すルーチンによれば、F/C中において機関回転数が復帰回転数に到達してもリッチ被毒が回復していない場合には、復帰回転数を下げてF/Cを継続し得る。このため、本実施形態のシステムによれば、F/C1回あたりの被毒回復時間を延長することができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、被毒状況の算出を、触媒内酸素吸蔵量OSAを算出することによって行うこととしているが、その被毒状況の算出方法はこれに限定されるものではない。例えば、以下の第1〜4の算出方法でもよい。なお、以下に示す実施の形態についても同様である。
第1の算出方法は、排気浄化触媒32の上流にメインO2センサを備え、排気浄化触媒32の下流にサブO2センサを備えるシステムに適用可能である。このシステムでは、排気浄化触媒32がリッチ被毒している場合は、リッチな排気ガスが吹き込まれると、十分に浄化されることなく吹き抜けやすい。この場合には、サブO2センサがリッチな値を出力しやすい。ここで、サブO2センサの出力積算値を計測すれば、定常的な触媒の状態が分かり、リッチ側に傾いているほどリッチ被毒していると考えられる。よって、サブO2センサのリッチ出力積算値により被毒状況を算出することとしてもよい。
第2の算出方法は、アンダーフロアーコンバータ(UF)の上流にリアO2センサを備え、UFの下流にサブO2センサを備えたシステムに適用可能である。ここで、触媒がリッチ被毒している場合には、リッチな排気ガスが吹き込まれると、排気ガスは十分に浄化されることなく吹き抜けやすい。この場合、リアO2センサでリッチな値が検出されると、すぐにサブO2センサでもリッチな値が検出されることになる。よって、リアO2センサとサブO2センサの同期の検出により被毒状況を算出することとしてもよい。
第3の算出方法は、排気浄化触媒32の上流にメインO2センサ又はA/Fセンサを備え、排気浄化触媒32の下流にサブO2センサを備えるシステムに適用可能である。このシステムでは、サブフィードバック制御により、サブO2センサでリッチな値が検出される場合には空燃比をリーン側に補正するものとする。また、サブO2センサでリーンな値が検出される場合には空燃比をリッチ側に補正するものとする。ここで、上記補正の値からリッチリーン積算値を計測すれば、触媒の状態がリッチまたはリーン側にどれだけ傾いているかが分かる。よって、サブフィードバック(SFB)補正量のリッチリーン積算値により被毒状況を算出することとしてもよい。
第4の算出方法は、排気浄化触媒32に吸蔵される酸素の最大酸素吸蔵量Cmax(Capacity Max)の変化に基づくものである。排気浄化触媒32の劣化が進むほどCmaxは低下する。ここで、Cmaxが過去の短い期間において低下している場合には、被毒を原因として低下した可能性がある。よって、Cmaxの変化に基づいて被毒状況を算出することとしてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、F/Cは、図1の説明に記す通りECU50が内燃機関10の減速時において機関回転数NEが許可回転数よりも高いと判断した場合等に開始される。ここで、ECU50は上記許可回転数を通常の許可回転数を維持したままF/Cの開始判断をしているが、その判断方法はこれに限られるものではない。すなわち、NEが通常の許可回転数より低い場合であっても、排気浄化触媒32がリッチ被毒している場合には、許可回転数を下げてからF/Cの開始判断をすることとしてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、図3において排気浄化触媒32の床温を一定とし、ある劣化度に対する被毒領域Aを定めているが、被毒領域Aの定め方はこれに限られるものではない。すなわち、床温をパラメータとして加えて被毒領域Aを定めてもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU50が、内燃機関の減速時において機関回転数NEが許可回転数よりも高いと判断したい場合に内燃機関10へ供給する燃料を停止することで、第1の発明における「燃料カット手段」が実現されている。また、ここでは、触媒内酸素吸蔵量OSAが「被毒相関値」に相当し、エアフローメータ26及び空燃比センサ34に加えECU50がステップ102から110の処理を実行することで「被毒相関値取得手段」が実現されている。更に、ここでは、ECU50がステップ122の処理を実行することで「被毒判断手段」が実現されている。加えて、ここでは、ECU50がステップ112、118、122〜126の処理を実行することで「第1復帰回転数変更手段」が実現されている。更に加えて、ここでは、ECU50がステップ122、114を実行することで「燃料カット復帰手段」が実現されている。
加えて、上述した実施の形態1においては、機関回転数NEが通常の許可回転数より低い場合であって排気浄化触媒32がリッチ被毒している場合には、ECU50が許可回転数を下げることにより、第2の発明における「第1許可回転数変更手段」が実現されている。
実施の形態2.
[実施の形態2のシステム構成]
次に、図6〜8を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図8のルーチンを実施させることにより実現することができる。
[実施の形態2における空燃比制御]
上述した実施の形態1では、内燃機関の減速時において復帰回転数に到達しても、未だ排気浄化触媒32がリッチ被毒している場合には、復帰回転数を下げてF/Cを継続することができる。F/Cを継続することによりリッチ被毒回復の時間を延長できる。実施の形態1では、機関回転数が許可回転数を上回っていることを条件としてF/Cが実行される。よって、リッチ被毒していても機関回転数が許可回転数以下の場合にはF/Cが実行されず、F/Cによるリッチ被毒の回復がされないこととなる。しかしながら、機関回転数が許可回転数を下回っている場合であっても、リッチ被毒している場合には、F/Cを開始しリッチ被毒を回復する機会を得ることが好ましい。
そこで、本実施形態では、リッチ被毒している場合には、機関回転数が許可回転数を下回っている場合であっても、許可回転数を下げることでF/Cを開始し被毒回復頻度を上げることとした。
より具体的な制御の概要を図6と図7を用いて説明する。図6は本実施形態における許可回転数の算出方法である。本実施形態では、復帰回転数にF/Cヒステリシス値(以下、ヒステリシス値という。)を加算することで許可回転数が算出されるものとする(復帰回転数+ヒステリシス値=許可回転数)。そのため、復帰回転数を下げれば許可回転数を下げることができる。また、ヒステリシス値を下げれば、復帰回転数を変えずに許可回転数を下げることができる。
図7は、本実施形態のシステムにおいて実行される特徴的な動作の内容を説明するためのタイミングチャートである。
図7(A)中に実線で示す波形は、流入空気量GAや測定A/F等に基づいてECU50が算出する触媒内酸素吸蔵量OSAを示す。また、図7(A)中に破線で示す中央線は、中央線より下部をリッチ被毒領域とし、中央線より上部をリッチ被毒でない領域とする被毒閾値を示す。
図7(B)中に実線で示す波形は機関回転数NEを示す。一方、図7(B)中に細い破線で示す上線90は、時刻t0前の許可回転数(FCRTN+FCHYS)を示す。同様に、細い破線で示す下線92は、時刻t0前の復帰回転数FCRTNを示す。他方、図7(B)中に太い破線で示す上線94は、時刻t0以後の許可回転数を示す。同様に、太い破線で示す下線96は、時刻t0以後の復帰回転数を示す。
図2において、時刻t0はアイドルONになったと判断された時刻を表している。時刻t1はF/C終了時刻を表している。
時刻t0において、アイドルON状態になったと判断される。このとき、NEが許可回転数を下回っているため、通常の許可回転数ではF/Cは開始されない。しかし、本実施の形態では、復帰回転数FCRTNを下げる制御を行うことで、許可回転数(FCRTN+FCHYS)を下げることができる。その結果、NEが下げられた許可回転数を上回りF/Cが開始される。この段階では、図7(A)のOSAは被毒閾値よりも低く、触媒はリッチ被毒状態である。また、図7(B)のNEはFCRTNに到達しておらずF/Cは継続されるため被毒回復が進む。
時刻t1において、図7(B)のNEは下げられたFCRTNに到達している。また図7(A)のOSAは被毒閾値よりも高く、排気浄化触媒32のリッチ被毒は十分に回復している。この場合、ECU50はF/Cを終了する。F/C終了により、その後機関回転数NEは上昇する。
以上説明した通り、図7に示すように、アイドルON時の機関回転数が許可回転数より低く、リッチ被毒している場合には、ECU50は復帰回転数FCRTNを下げることで許可回転数(FCRTN+FCHYS)を下げることができる。その結果、低回転からもF/Cが可能となり被毒回復頻度を上げて被毒回復を図ることができる。その後、被毒が回復し、上記下げた復帰回転数に到達した場合にはF/Cを終了する。
図8は、上述の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。特に、F/Cが開始されるまでの制御を示すものである。なお、F/C復帰及び、F/C復帰後に復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBに戻す処理は他ルーチンで行われるものとする。また、本ルーチンでは図4に示すステップ102〜110と同様の処理を含むため、共通するステップについては共通する符号を付してその説明を簡略又は省略する。
図8に示すルーチンでは、まず、機関回転数NEが許可回転数(FCRTNB+FCHYS)より小さく、かつリッチ被毒であるか否かが判断される(ステップ130)。NEが許可回転数以上、又はリッチ被毒でない場合には、通常の許可回転数でF/C開始を判断するために復帰回転数FCRTNにベース値FCRTNBを代入する(ステップ132)。一方、NEが許可回転数より小さく、かつリッチ被毒している場合には、ベース値FCRNTBから所定値Bを引いた値を、新たな復帰回転数FCRTNとする(ステップ133)。なお、ECU50は被毒状況を示すOSAをパラメータとして復帰回転数の下げ幅(上記所定値B)を定めたマップを記憶している。本ステップ133では、そのマップに従ってOSAに応じた上記所定値Bを算出し、FCRTNBから所定値B引き下げた値を新たな復帰回転数FCRTNとして算出する。
ステップ132又は133に続いて、F/C開始判定とOSAの算出がなされる(ステップ134)。ステップ134の処理は、ステップ136〜106までの一連の処理によって実現される。
まず、ステップ136では、アイドルONかつNEが許可回転数よりも大きいか否かが判断される。ここで、アイドルOFF又はNEが許可回転数以下の場合には、F/Cを開始できず、上記ステップ102〜106の処理がなされ本ルーチンは終了する。
上記ステップ136において、アイドルONかつNEが許可回転数よりも大きい場合にはF/Cが開始される(ステップ138)。F/Cが開始されることでリッチ被毒を回復することができる。その後、上記ステップ108〜106の一連の処理がなされ本ルーチンは終了する。
上述の通り、許可回転数は復帰回転数にヒステリシス値を加算することで算出される。ここで、復帰回転数FCRTNを下げれば、許可回転数(FCRTN+FCHYS)も下がることになる。よって、上記ステップ133で復帰回転数を下げた場合には、上記ステップ136において、下げた許可回転数でF/C開始条件が判断されることになる。その結果、低回転からのF/Cが可能となり、F/Cによるリッチ被毒回復の頻度が上がる。一方、上記ステップ132で復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBとした場合は、上記ステップ136において、通常の許可回転数でF/C開始条件が判断される。
以上説明した通り、図8に示すルーチンによれば、機関回転数NEが許可回転数以下であり通常はF/Cの開始条件を満たさない場合であっても、リッチ被毒している場合には復帰回転数を下げると共に、許可回転数を下げてF/Cを開始することができる。このため、本実施形態のシステムによれば、F/Cによる被毒回復頻度を上げることができる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU50が、ステップ136〜138の処理を実行することで、第3の発明における「燃料カット手段」が実現されている。また、ここでは、触媒内酸素吸蔵量OSAが「被毒相関値」に相当し、エアフローメータ26及び空燃比センサ34に加えECU50がステップ102から110の処理を実行することで「被毒相関値取得手段」が実現されている。更に、ここでは、ECU50がステップ130の処理を実行することで「被毒判断手段」が実現されている。加えて、ここでは、ECU50がステップ130、133の処理を実行することで「第1許可復帰回転数変更手段」が実現されている。更に加えて、ここでは、ECU50が、機関回転数が復帰回転数に到達した場合に燃料カットを終了することで「燃料カット復帰手段」が実現されている。
実施の形態3.
[実施の形態3のシステム構成]
次に、図9を参照して本発明の実施の形態3について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図9のルーチンを実施させることにより実現することができる。なお、本実施形態では、実施の形態2と同様に、復帰回転数にヒステリシス値を加算することで許可回転数が算出されるものとする(復帰回転数+ヒステリシス値=許可回転数)。そのため、復帰回転数を下げれば許可回転数を下げることができる。また、ヒステリシス値を下げれば、復帰回転数を変えずに許可回転数を下げることができる。
[実施の形態3における空燃比制御]
上述した実施の形態2では、機関回転数NEが許可回転数以下であっても、排気浄化触媒32がリッチ被毒している場合には、復帰回転数を下げると共に許可回転数を下げて、低回転からのF/Cを可能にしている。低回転からF/Cができることによりリッチ被毒回復の頻度が増す。しかしながら、エンジンストールし易い条件下(例えば、完全暖気前の冷間時)では、エンジンストールを抑制しつつ被毒回復の頻度を上げることが好ましい。
そこで、本実施形態のシステムでは、エンジンストールし易い条件下では、復帰回転数を下げずに許可回転数のみを下げることとした。
図9は、上述の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。特に、F/Cが開始されるまでの制御を示すものである。なお、F/C復帰及び、F/C復帰後に復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBに戻す処理は他ルーチンで行われるものとする。また、本ルーチンでは図4に示すステップ102〜110、図8に示すステップ134〜138と同様の処理を含むため共通するステップについては、共通する番号を付してその説明を簡略又は省略する。
図9に示すルーチンでは、まず、機関回転数NEが許可回転数(FCRTNB+FCHYS)より小さく、かつリッチ被毒であるか否かが判断される(ステップ140)。NEが許可回転数以上、又はリッチ被毒でない場合には、F/C開始判定とOSAの算出がなされる(ステップ134)。一方、NEが許可回転数より小さく、かつリッチ被毒している場合には、エンジンストールし易いか否かが判断される(ステップ144)。エンジンストールし易いか否かの判断については、例えば、完全暖気前の冷間時(例えば、水温が70℃以下)はエンジンストールし易いと判断される。
上記ステップ144において、エンジンストールし難いと判断された場合は、復帰回転数ベース値FCRTNBから所定値Bを引いた値を新たな復帰回転数FCRTNとし、さらに、ヒステリシス値を初期化するためFCHYSにベース値FCHYSBを代入する(ステップ146)。なお、ECU50は被毒状況を示すOSAをパラメータとして復帰回転数の下げ幅(上記所定値B)を定めたマップを記憶している。本ステップ146では、そのマップに従ってOSAに応じた上記所定値Bを算出し、FCRTNBから所定値B引き下げた値を新たな復帰回転数FCRTNとして算出する。
上記ステップ144において、エンジンストールし易いと判断された場合は、ヒステリシスベース値FCHYSBから所定値Bを引いた値を新たなヒステリシス値FCHYSとし、さらに、復帰回転数を初期化するためにFCRTNにベース値FCRTNBを代入する(ステップ148)。なお、上記所定値Bは上記ステップ146と同じマップから算出される。
ステップ140が不成立の場合又はステップ146又は148の処理に続いて、F/C開始判定とOSAの算出がなされる(上記ステップ134)。ステップ134の処理は、上述したステップ136〜106までの一連の処理によって実現される。
上述の通り、許可回転数は復帰回転数にヒステリシス値を加算することで算出される。ここで、ヒステリシス値FCHYSを下げれば、復帰回転数FCRTNを下げることなく、許可回転数(FCRTB+FCHYS)が下がることになる。よって、上記ステップ148でヒステリシス値を下げた場合には、上記ステップ136において、復帰回転数を下げずに許可回転数だけを下げてF/C開始条件が判断されることになる。その結果、復帰回転数低下によるエンジンストールを防止しつつ、下げた許可回転数により低回転からのF/Cが可能となり、F/Cによるリッチ被毒回復の頻度が上がる。
一方、復帰回転数FCRTNを下げれば、許可回転数(FCRTN+FCHYS)も下がることになる。よって、上記ステップ146で復帰回転数を下げた場合には、上記ステップ136において、下げた許可回転数でF/C開始条件が判断されることになる。その結果、低回転からのF/Cが可能となり、F/Cによるリッチ被毒回復の頻度が上がる。
以上説明した通り、図9に示すルーチンによれば、実施の形態2に比して、エンジンストールし易い条件下では、復帰回転数を下げることなく、許可回転数のみを下げてF/Cを開始し得る。このため、本実施形態のシステムによれば、エンジンストールを抑制しつつ、被毒回復頻度を上げることができる。
ところで、上述した実施の形態3においては、エンジンストールし易い条件として、完全暖気前の冷間時であることを用いているが、その条件はこれに限定されるものではない。すなわち、粗悪燃料を使用していることを条件としても良い。また、機関回転数の低下速度が速い(高回転からのF/CやMTでクラッチを切っている場合)ことを条件としても良い。
また、上述した実施の形態3においては、ステップ146及び148において、共通の所定値Bを定めたマップを用いているが、そのマップはこれに限定されるものではない。すなわち、ステップ146と148とで異なる所定値を定めたマップを用いてもよい。
尚、上述した実施の形態3においては、ECU50がステップ144の処理を実行することで第4の発明における「エンジンストール判断手段」が実現されている。また、ここでは、ECU50がステップ140、144、148の処理を実行することで「復帰回転数低下禁止手段」と「第2許可復帰回転数変更手段」が実現されている。
実施の形態4.
[実施の形態4のシステム構成]
次に、図10を参照して本発明の実施の形態4について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図10のルーチンを実施させることにより実現することができる。なお、本実施形態では、実施の形態2と同様に、復帰回転数にヒステリシス値を加算することで許可回転数が算出されるものとする(復帰回転数+ヒステリシス値=許可回転数)。
[実施の形態4における制御]
一般的に、スロットルを閉じてからF/Cを開始するまでに、所定のディレイ時間を設けている。短時間でスロットルON/OFFが繰り返された場合に、F/C開始・終了を繰り返すことを防ぎ、ドライバビリティを良好に保つためである。しかしながら、排気浄化触媒32がリッチ被毒している場合には、スロットル閉じてからF/Cを開始するまでの時間が短くても、F/Cを開始し、リッチ被毒を回復する時間を得ることが好ましい。
そこで、本実施形態のシステムでは、被毒状況に応じてディレイ時間を短縮することとした。
図10は、上述の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。特に、F/Cが開始されるまでの制御を示すものである。なお、F/C復帰及び、F/C復帰後に復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBに戻す処理は他ルーチンで行われるものとする。また、本ルーチンでは図4に示すステップ102〜110、図8に示すステップ138と同様の処理を含むため共通するステップについては、共通する番号を付してその説明を簡略又は省略する。
本ルーチンでは、まず、ディレイベース時間FCDELAYBから被毒状況に応じて所定値Bを引き下げた値を新たなディレイ時間FCDELAYとする(ステップ150)。なお、ECU50は被毒状況を示すOSAをパラメータとしてディレイ時間FCDELAYの下げ幅Bを定めたマップを記憶している。具体的には、OSAが低いほど下げ幅Bを大きくするマップ、又はリッチ被毒と判断される場合(OSA<A)にのみ、下げ幅Bを大きくするマップを記憶している。
次に、算出されたディレイ時間に基づいて、F/C開始判定とOSAの算出がなされる(ステップ152)。ステップ152の処理は、ステップ154〜106までの一連の処理によって実現される。
ステップ154では、アイドルONかつNEが許可回転数よりも大きく、かつディレイ時間が経過しているか否かが判断される。アイドルOFF又はNEが許可回転数以下、又はディレイ時間が経過していない場合は、F/Cを開始することができない。この場合、上記ステップ102〜106の処理がなされ本ルーチンは終了する。
ステップ154において、アイドルONかつNEが許可回転数よりも大きく、かつディレイ時間が経過している場合にはF/Cを開始する(上記ステップ138)。ここで、ディレイ時間が経過しているか否かの判断は、スロットルが閉じてから上記ステップ150で算出したディレイ時間FCDELAYが経過しているか否かで判断される。ステップ150において、被毒状況に応じてディレイ時間が短縮されることで、F/Cが開始されやすくなり、F/Cによる被毒回復が促進される。その後、上記ステップ108、110、106の処理がなされ本ルーチンは終了する。
以上説明した通り、図10に示すルーチンによれば、被毒状況に応じて、ディレイ時間を短縮し、F/Cを開始することができる。このため、本実施形態のシステムによれば、スロットル閉じてからF/Cを開始するまでの時間が短い場合であっても、F/Cによる被毒回復時間を得ることができる。
ところで、上述した実施の形態4においては、図10のルーチンにおいてディレイ時間の短縮のみを行った後F/C開始判定をすることで本実施の形態を実現しているが、その実施方法はこれに限られるものではない。すなわち、実施の形態2に示す図8のルーチンにおいて、ステップ136をステップ154に置き換えて、ステップ154の前にステップ150を加えることにより、実現することとしてもよい。また、実施の形態3に示す図9のルーチンにおいて、ステップ136をステップ154に置き換えて、ステップ154の前にステップ150を加えることにより、実現することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態4においては、ECU50がステップ154、138の処理を実行することで、第9の発明における「燃料カット開始手段」が実現されている。また、ここでは、ECU50がステップ150の処理を実行することで「ディレイ時間短縮手段」が実現されている。
加えて、上述した実施の形態4においては、ECU50がステップ154、138の処理を実行することで、第10の発明における「燃料カット手段」が実現されている。また、ここでは、触媒内酸素吸蔵量OSAが「被毒相関値」に相当し、エアフローメータ26及び空燃比センサ34に加えECU50がステップ102から110の処理を実行することで「被毒相関値取得手段」が実現されている。更に、ここでは、ECU50がステップ150の処理を実行することで「被毒判断手段」が実現されている。加えて、ここでは、ECU50がステップ150の処理を実行することで「ディレイ時間短縮手段」が実現されている。
実施の形態5.
[実施の形態5のシステム構成]
次に、図11を参照して本発明の実施の形態5について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、実施の形態1における図4のルーチンと、後述する図11のルーチンを実施させることにより実現することができる。
[実施の形態5における空燃比制御]
実施の形態1、2においては、復帰回転数を下げることにより、F/Cによる被毒回復時間を延長することで、好適なリッチ被毒の回復を図ることができる。しかしながら、復帰回転数を下げればエンジンストールを引き起こす可能性が増すことになる。よって、復帰回転数を下げつつもエンジンストールを防止することが好ましい。
そこで、本実施形態のシステムでは、復帰回転数(FCRTN)がベース値(FCRTNB)よりも低い場合には、F/C復帰時には進角することで回転数の落ち込みを防ぐこととした。
図11は、上述の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。特に、F/C中からF/C復帰までの制御を示すものである。なお、F/C開始及び、復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBよりも下げる処理は他ルーチンで行われるものとする。図11に示すルーチンでは、まず、復帰回転数FCRTNがベース値FCRTNBよりも低いか否かが判断される(ステップ160)。
復帰回転数がベース値よりも高い場合は、エンジンストール防止のために進角する必要はなく、復帰時進角フラグをOFFに設定する(ステップ162)。一方、復帰回転数がベース値よりも低い場合は、エンジンストールの可能性が高いため、復帰時進角フラグをONに設定する(ステップ164)。
上記ステップ162又は164に続いて、F/C中であってかつF/C復帰条件が成立するか否かが判断される(ステップ166)。具体的には、F/C復帰条件は機関回転数NEが復帰回転数FCRTNに到達していれば成立する。
F/C中でない又はF/C復帰条件が成立しない場合は、本ルーチンを終了する。F/C中でなければF/C復帰する必要はなく、一方、F/C復帰条件が成立しなければF/Cを継続するためである。
上記ステップ166において、F/C中であってかつF/C復帰条件が成立する場合は、次に、復帰時進角フラグがONか否かが判断される(ステップ168)。上記ステップ162により復帰時進角フラグがOFFとされた場合は、復帰時に進角させることなく、F/C復帰して(ステップ170)本ルーチンを終了する。
上記ステップ168において、復帰時進角フラグがONの場合は、点火時期を進角させる(ステップ172)。ここで、FCRTNの下げ幅が大きいほど進角を大きくする。その後、F/C復帰させると共に、復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBに戻す(ステップ170)。点火時期を進角させればトルクが上がり、回転数の落ち込みを防ぐことができる。
以上説明した通り、図11に示すルーチンによれば、復帰回転数を下げた場合であっても、F/C復帰時に進角することで回転数の落ち込みを防ぎ、エンジンストールを抑制することができる。
ところで、上述した実施の形態5においては、復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBよりも下げる制御を実施の形態1に示す図4のルーチンで行っているが、その制御の手法はこれに限定されるものではない。すなわち、実施の形態2に示す図8のルーチン、又は実施の形態3に示す図9のルーチンのいずれかで制御することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態5においては、点火プラグ16が第7の発明の「燃料点火手段」に相当している。また、ここでは、ECU50がステップ160〜172の処理を実行することで「点火進角手段」が実現されている。
実施の形態6.
[実施の形態6のシステム構成]
次に、図12、13を参照して本発明の実施の形態6について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図12のルーチンを実施させることにより実現することができる。なお、本実施形態では、実施の形態2と同様に、復帰回転数にヒステリシス値を加算することで許可回転数が算出されるものとする(復帰回転数+ヒステリシス値=許可回転数)。そのため、復帰回転数を下げれば許可回転数を下げることができる。また、ヒステリシス値を下げれば、復帰回転数を変えずに許可回転数を下げることができる。
[実施の形態6における空燃比制御]
実施の形態2では、F/Cを実施することでリッチ被毒を回復することができる。リッチ被毒の回復は排気浄化触媒32に空気を送ることで行われる。ここで、排気浄化触媒32に送られる単位時間あたりの空気量を増やすことができれば、被毒回復速度が向上し、リッチ被毒回復にかかる時間を短縮することができるため好ましい。
そこで、本実施形態のシステムでは、F/C開始以後に被毒状況に応じてスロットル開度を制御することとした。
図12は、上述の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。特に、F/C開始までの制御を示すものである。なお、F/C復帰及び、F/C復帰後に復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBに戻す処理は他ルーチンで行われるものとする。また、本ルーチンではステップ132〜134間にステップ182が挿入され、ステップ133〜134間にステップ184が挿入され、ステップ110〜106間にステップ188が挿入されている点を除いて、図8に示すルーチンと同様である。以下、両者に共通するステップについては、共通する番号を付してその説明を簡略又は省略する。
図12に示すルーチンでは、上記ステップ132の処理の後、F/C中のスロットル開度(QFC)をF/C中スロットル開度ベース値(QFCB)とする(ステップ182)。また、上記ステップ135の処理の後、被毒状況に応じてF/C中スロットル開度ベース値(QFCB)に補正値Xを加え、F/C中スロットル開度(QFC)とする(ステップ184)。なお、ECU50は被毒状況を示すOSAをパラメータとして図13に示すような補正値Xを定めたマップを記憶している。
ステップ182又は184に続いて、F/C開始判定とOSAの算出がなされる(ステップ134)。ステップ134の処理は、ステップ136〜106までの一連の処理によって実現される。
上記ステップ136の条件が成立する場合はF/Cが開始され(上記ステップ138)、OSAの計算として上記ステップ108、110を行う。次に、上記ステップ182又は184において算出されたF/C中スロットル開度(QFC)に基づいてスロットルバルブ28が制御される(ステップ188)。その後、上記ステップ106を行い本ルーチンは終了する。
上述したとおり、上記ステップ182でF/C中スロットル開度をベース値にした場合には、上記ステップ188においてスロットルバルブ28は通常のスロットル開度分開かれる。一方、上記ステップ184で通常のスロットル開度に、被毒状況に応じた補正値Xを加えた場合には、上記ステップ188においてスロットルバルブ28は通常のスロットル開度に補正値X分開かれる。ここで、被毒している場合(OSAが低い)ほど補正値Xを大きくすることで、F/C中に排気浄化触媒32を通過する単位時間あたりの空気量を増やすことができる。触媒を通過する空気量が増えることで、被毒回復時間は短縮される。
以上説明した通り、図12に示すルーチンによれば、被毒状況に応じてF/C中のスロットル開度を制御し、被毒回復にかかる時間を短縮することができる。また、スロットルを開き流入空気量を増加させることにより、F/C復帰時のトルクを上げることもできるため、実施の形態1〜3において復帰回転数を下げた場合においてもエンジンストールを抑制する効果も望める。
ところで、上述した実施の形態6においては、実施の形態2に示す図8のルーチンにステップ182〜188を加えて本実施の形態を実現しているが、その実現方法はこれに限られるものではない。すなわち、実施の形態1に示す図4のルーチンにおいて、ステップ116〜106間にステップ182を加え、ステップ126〜106間にステップ184を加え、ステップ182、184の後にステップ188を加えることにより、実現することとしてもよい。また、実施の形態3に示す図9のルーチンにおいて、ステップ148〜134間にステップ182を加え、ステップ146〜134間にステップ184を加え、ステップ110〜106間にステップ188を加えることにより、実現することとしても良い。
尚、上述した実施の形態6においては、スロットルバルブ28が第8の発明における「スロットルバルブ」に相当している。また、ここでは、スロットル開度センサ30に加えてECU50がステップ130、182、184、136、188の処理を実行することで「流入空気量制御手段」が実現されている。
実施の形態7.
[実施の形態7のシステム構成]
次に、図14、15を参照して本発明の実施の形態7について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図14のルーチンを実施させることにより実現することができる。なお、本実施形態では、実施の形態2と同様に、復帰回転数にヒステリシス値を加算することで許可回転数が算出されるものとする(復帰回転数+ヒステリシス値=許可回転数)。そのため、復帰回転数を下げれば許可回転数を下げることができる。また、ヒステリシス値を下げれば、復帰回転数を変えずに許可回転数を下げることができる。
[実施の形態7における空燃比制御]
実施の形態1、2においては、復帰回転数を下げF/Cを延長することでより被毒回復時間を延ばすことができる。しかしながら、エンジンストールし易い条件下においては、エンジンストール抑制のため復帰回転数を下げすぎないことが好ましい。
そこで、本実施形態のシステムでは、エンジンストールし易い条件下においては、復帰回転数の下げ幅を制限することとした。
図14は、上述の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。特に、F/C開始までの制御を示すものである。なお、F/C復帰及び、F/C復帰後に復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBに戻す処理は他ルーチンで行われるものとする。また、本ルーチンではステップ133をステップ190に置き換えている点を除いて、図8に示すルーチンと同様である。以下、両者に共通するステップについては、共通する番号を付してその説明を簡略又は省略する。
図14に示すルーチンでは、まず、上記ステップ130の判断がされる。機関回転数NEが許可回転数(FCRTN+FCHYS)より小さく、かつ被毒している場合には、復帰回転数ベース値から所定値B(実施の形態2と同様に図5に示すマップから算出する)引き下げると共に補正値Xを加えて、新たな復帰回転数FCRTNとする(ステップ190)。なお、ECU50はエンジンストールし易いか否かをパラメータとして、図15に示すような補正値Xを定めたマップを記憶している。このマップによれば、エンジンストールし易いほど補正値Xは大きくなる。また、エンジンストールし易いか否かの判断については、例えば、完全暖気前の冷間時(例えば、水温が70℃以下)はエンジンストールし易いと判断される。
上述の通り、上記ステップ190で、エンジンストールし易いほど補正値Xを大きくし復帰回転数の下げ幅を小さくすることで、F/Cによるエンジンストールを抑制することができる。
以上説明した通り、図14に示すルーチンによれば、被毒状況に応じて復帰回転数の下げ幅を制限し、エンジンストールを抑制しつつ、被毒回復時間を延長することができる。
ところで、上述した実施の形態7においては、実施の形態2に示す図8のルーチンのステップ133をステップ190に置き換えて本実施の形態を実現しているが、その実現方法はこれに限られるものではない。すなわち、実施の形態1に示す図4のルーチンにおいて、ステップ126をステップ190に置き換えることにより、実現することとしても良い。
また、上述した実施の形態7においては、エンジンストールし易い条件として、完全暖気前の冷間時であることを用いているが、その条件はこれに限定されるものではない。すなわち、粗悪燃料を使用していることを条件としても良い。また、機関回転数の低下速度が速い(高回転からのF/CやMTでクラッチを切っている場合)ことを条件としても良い。
また、上述した実施の形態7においては、復帰回転数FCRTNの下げ幅を小さくするために、所定値Bに補正値Xを加えているが、その算出方法はこれに限定されるものではない。すなわち、復帰回転数FCRTNの下げ幅を小さくするために、所定値Bに補正値Xを掛け合わせてもよい。ここで補正値Xは、その範囲を0≦X≦1とし、エンジンストールし易いほど小さく設定される。
尚、上述した実施の形態7においては、ECU50がステップ130、190の処理を実行することで第6の発明における「エンジンストール判断手段」と「復帰回転数変更制限手段」が実現されている。
実施の形態8.
[実施の形態8のシステム構成]
次に、図16を参照して本発明の実施の形態8について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図16のルーチンを実施させることにより実現することができる。なお、本実施形態では、実施の形態2と同様に、復帰回転数にヒステリシス値を加算することで許可回転数が算出されるものとする(復帰回転数+ヒステリシス値=許可回転数)。そのため、復帰回転数を下げれば許可回転数を下げることができる。また、ヒステリシス値を下げれば、復帰回転数を変えずに許可回転数を下げることができる。
[実施の形態8における空燃比制御]
実施の形態3においては、復帰回転数を下げずにF/Cヒステリシス値を下げることでエンジンストールし易い条件下においても低回転からF/Cを実施できることとした。しかしながら、F/C終了後、F/Cヒステリシス値を下げたままにすると、許可回転数と復帰回転数との幅が小さいため、次回以降のF/Cにおいてエンジン回転のハンチングを起こすおそれがある。
そこで、本実施形態のシステムでは、F/C後ヒステリシス値をベース値に戻すこととした。
図16は、上述の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。特に、アイドルONからF/C開始までの制御を示すものである。なお、F/C復帰及び、F/C復帰後に復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBに戻す処理は他ルーチンで行われるものとする。また、図16に示すルーチンでは、ステップ110と106との間にステップ200が挿入されている点を除いて、図9に示すルーチンと同様である。以下両者に共通するステップについては、共通する番号を付してその説明を省略する。
図16に示すルーチンではF/C開始(上記ステップ138)後、OSAを算出する(上記ステップ108、110)。その後、ヒステリシス値FCHYSをベースFCHYSB値に戻す(ステップ200)。その後、上記ステップ106の処理を行う。
上述の通り、上記ステップ200でヒステリシス値をベース値に戻すことができる。これにより、次回以降のルーチンにおいて、許可回転数と復帰回転数の間隔を基準値に戻して処理することができる。特に、ステップ140において条件不成立と判断される場合、すなわち、許可回転数を下げるべきではない機関回転数NEが十分に高い又は被毒していない場合には、ヒステリシス値をベース値に戻すことで、F/C開始判断(ステップ136)を通常の許可回転数に基づいて判断し好適に処理することができる。
以上説明した通り、図16に示すルーチンによれば、実施の形態3に示す制御に加え、ヒステリシス値をベース値に戻すことにより、エンジン回転のハンチングを抑制することができる。
ところで、上述した実施の形態8においては、ステップ200の処理によりヒステリシス値をベース値に戻しているが、その処理の手法はこれに限定されるものではない。すなわち、ステップ200に代えて、ステップ140の条件が不成立の場合に、ヒステリシス値FCHYSをベース値FCHYSBとする処理を挿入し、その後ステップ134の処理を行うこととしてもよい。
尚、上述した実施の形態8においては、ECU50がステップ200の処理を実行することで、第5の発明における「許可復帰回転数初期化手段」が実現されている。
実施の形態9.
[実施の形態9のシステム構成]
次に、図17を参照して本発明の実施の形態9について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成において、ECU50に、後述する図17のルーチンを実施させることにより実現することができる。なお、本実施形態では、実施の形態2と同様に、復帰回転数にヒステリシス値を加算することで許可回転数が算出されるものとする(復帰回転数+ヒステリシス値=許可回転数)。そのため、復帰回転数を下げれば許可回転数を下げることができる。また、ヒステリシス値を下げれば、復帰回転数を変えずに許可回転数を下げることができる。
[実施の形態9における制御]
実施の形態4においては、被毒状況に応じてディレイ時間を短縮することができる。ディレイ時間を短縮することにより、スロットル閉じてからF/Cを開始するまでの時間が短い場合でもF/Cを実施できる、その結果、F/Cによるリッチ被毒回復の時間を得ることができる。しかしながら、スロットルのON/OFFを素早く繰り返すとF/Cが短時間に繰り返され、ドライバビリティやエミッションが悪化する。このためF/Cが短時間に繰り返されることを抑制することが好ましい。
そこで、本実施形態のシステムでは、F/C後所定の期間はディレイ時間の短縮を禁止することとした。
図17は、上述の動作を実現するためにECU50が実行するルーチンのフローチャートである。なお、F/C復帰及び、F/C復帰後に復帰回転数FCRTNをベース値FCRTNBに戻す処理は他ルーチンで行われるものとする。また、図17に示すルーチンでは、ルーチン開始とステップ154との間にステップ210〜212が挿入されている点、ステップ110からルーチン終了までの間にステップ216〜222が挿入されている点を除いて、図10に示すルーチンと同様である。以下両者に共通するステップについては、共通する番号を付してその説明を簡略又は省略する。
本ルーチンでは、まず、禁止フラグがOFFか否かが判断される(ステップ210)。禁止フラグがONの場合は、ディレイ時間を短縮せずに通常のディレイ時間を採用するため、ディレイ時間FCDELAYにベース値FCDEYALBを代入する(ステップ212)。一方、禁止フラグがOFFの場合は、ディレイ時間を短縮するために上記ステップ150の処理を行う。
次に、ステップ212又は150において算出されたディレイ時間に基づいて、F/C開始判定とOSAの算出がなされる(ステップ214)。ステップ214の処理は、ステップ154〜222の一連の処理によって実現される。
上記ステップ154では、アイドルONかつNEが許可回転数よりも大きく、かつ、ディレイ時間が経過しているか否かが判断される。アイドルOFF又はNEが許可回転数以下、又はディレイ時間が経過していない場合は、F/Cを開始することができない。この場合、次にOSAが算出される(上記ステップ102〜106)。
上記ステップ154において、アイドルONかつNEが許可回転数よりも大きく、かつディレイ時間が経過している場合にはF/Cを開始する(上記ステップ138)。ここで、ディレイ時間が経過しているか否かの判断は、スロットルが閉じてから上記ステップ150又は212で算出したディレイ時間FCDELAYが経過しているか否かで判断される。上記ステップ150において、被毒状況に応じてディレイ時間が経過されることで、F/Cが開始され易くなり、F/Cによる被毒回復が促進される。その後、OSAが算出される(上記ステップ108,110)。
次に、前回ルーチンでF/Cが開始されたか否かが判断される(ステップ216)。前回ルーチンにおいてF/Cが実施された場合には、上記ステップ106の処理が行われる。一方、今回ルーチンにおいてF/Cが開始された場合には、禁止フラグをONにした後(ステップ218)、上記ステップ106の処理が行われる。
上記ステップ106に続けて、禁止フラグONから所定時間が経過したか否かが判断される(ステップ220)。ここで、禁止フラグがOFFの場合又は禁止フラグONから所定時間が経過していない場合には、本ルーチンを終了する。その結果、禁止フラグONから所定時間が経過するまではディレイ時間の短縮を禁止することができる。
一方、上記ステップ220において、禁止フラグONから所定時間が経過している場合には、ディレイ時間の短縮禁止を解除するために禁止フラグをOFFにする(ステップ222)。
上述の通り、ステップ218において禁止フラグをONにすることで、禁止フラグONから一定時間が経過するまでは、ステップ220の条件が成立せず禁止フラグをONにした状態で本ルーチンを終了する。その結果、次回ルーチンにおいてステップ210の条件は成立せず、ディレイ時間は短縮されないことになる(ステップ212)。
以上説明した通り、図17に示すルーチンによれば、F/C実施後所定時間は実施の形態4に示すディレイ時間の短縮を禁止し、ドライバビリティやエミッションの悪化を抑制することができる。
尚、上述した実施の形態9においては、ECU50がステップ210〜212及び216〜222の処理を実行することで、第11の発明における「ディレイ短縮禁止手段」が実現されている。
本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の制御装置において実現される動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1において被毒判断に用いられるマップを示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態1において用いられる補正マップを示す図である。 本発明の実施の形態2において用いられる復帰回転数と許可回転数の関係図である。 本発明の実施の形態2制御装置において実現される動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態5において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態6において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態6において用いられる補正マップを示す図である。 本発明の実施の形態7において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態7において用いられる補正マップを示す図である。 本発明の実施の形態8において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態9において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 気筒
14 燃料噴射弁
16 点火プラグ
18 クランク角センサ
20 吸気通路
22 排気通路
24 エアクリーナ
26 エアフローメータ
28 スロットルバルブ
30 スロットル開度センサ
32 排気浄化触媒
34 空燃比センサ
36 排気温センサ
38 酸素濃度センサ
50 ECU
52 アクセル開度センサ
54 水温センサ

Claims (11)

  1. 内燃機関の減速時において、機関回転数が燃料カット許可回転数よりも高い場合に、内燃機関へ供給する燃料を停止する燃料カット手段と、
    内燃機関の排気通路に配置した排気浄化触媒のリッチ被毒状態と相関を有する被毒相関値を取得する被毒相関値取得手段と、
    前記被毒相関値と判定値を比較しリッチ被毒か否かを判断する被毒判断手段と、
    内燃機関の減速時において機関回転数が燃料カット復帰回転数に到達し、かつ前記リッチ被毒である場合に、前記燃料カット復帰回転数を下げる第1復帰回転数変更手段と、
    機関回転数が前記燃料カット復帰回転数に到達し、かつ前記リッチ被毒でない場合に、燃料カットを終了する燃料カット復帰手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 機関回転数が燃料カット許可回転数よりも低く、かつ前記リッチ被毒である場合に、前記燃料カット許可回転数を下げる第1許可回転数変更手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 内燃機関の減速時において、機関回転数が燃料カット許可回転数よりも高い場合に、内燃機関へ供給する燃料を停止する燃料カット手段と、
    内燃機関の排気通路に配置した排気浄化触媒のリッチ被毒状態と相関を有する被毒相関値を取得する被毒相関値取得手段と、
    前記被毒相関値と判定値を比較しリッチ被毒か否かを判断する被毒判断手段と、
    燃料カット復帰回転数に燃料カットヒステリシス値を加算して定める燃料カット許可回転数よりも機関回転数が小さく、かつ前記リッチ被毒である場合に、前記燃料カット復帰回転数を下げる第1許可復帰回転数変更手段と、
    機関回転数が前記燃料カット復帰回転数に到達した場合に燃料カットを終了する燃料カット復帰手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 内燃機関の運転状態に基づいてエンジンストールし易いか否かを判断するエンジンストール判断手段と、
    前記エンジンストールし易い場合に、前記第1許可復帰回転数変更手段による燃料カット復帰回転数の低下を禁止する復帰回転数低下禁止手段と、
    機関回転数が前記燃料カット許可回転数より小さく、かつ前記リッチ被毒であり、かつ前記エンジンストールし易い場合に、前記燃料カットヒステリシス値を下げる第2許可復帰回転数変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の制御装置。
  5. 燃料カット復帰時以後に前記燃料カットヒステリシス値を初期値に戻す許可復帰回転数初期化手段
    を備えることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の制御装置。
  6. 内燃機関の運転状態に基づいてエンジンストールし易いか否かを判断するエンジンストール判断手段と、
    エンジンストールし易い場合に、前記燃料カット復帰回転数の下げ幅をエンジンストールし難い場合に比して小さくする復帰回転数変更制限手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の内燃機関の制御装置。
  7. 内燃機関の気筒内の燃料に点火する燃料点火手段と、
    燃料カット復帰回転数が燃料カット復帰回転数ベース値よりも低い場合に、燃料カット復帰時の点火時期を進角させる点火進角手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の内燃機関の制御装置。
  8. 内燃機関の流入空気量を変化させるスロットルバルブと、
    前記被毒相関値に基づいて燃料カット中のスロットルバルブ開度を制御する流入空気量制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記燃料カット手段は、スロットルを閉じて所定のディレイ時間を経過した後、燃料カットを開始する燃料カット開始手段を含み、
    前記被毒相関値に基づいて前期ディレイ時間を短縮させるディレイ時間短縮手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の内燃機関の制御装置。
  10. 内燃機関の減速時において、機関回転数が燃料カット許可回転数よりも高い場合に、スロットルを閉じた後さらに所定のディレイ時間を経過した後、内燃機関へ供給する燃料を停止する燃料カット手段と、
    内燃機関の排気通路に配置した排気浄化触媒のリッチ被毒状態と相関を有する被毒相関値を取得する被毒相関値取得手段と、
    前記被毒相関値と判定値を比較しリッチ被毒か否かを判断する被毒判断手段と、
    前記リッチ被毒と判断される場合に、前記被毒相関値に基づいて前期ディレイ時間を短縮させるディレイ時間短縮手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  11. 燃料カット復帰時以後、所定の時間が経過するまでは前記ディレイ時間の短縮を禁止するディレイ短縮禁止手段
    を備えることを特徴とする請求項9乃至10のいずれか1項記載の内燃機関の制御装置。
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