JP2009102281A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)水溶性増粘剤を0.3質量%以上含有し、前記水中油型乳化化粧料は高剪断処理が施されており、乳化粒子径が平均1μm以下であり、さらに次の条件(1)〜(2)を満たすことを特徴とする水中油型乳化化粧料。(1)25℃においてカードメーター(感圧軸11.3Φ/200g荷重値)を用いて測定した硬度が6〜16であること。(2)45℃における粘度(ビスメトロン回転粘度計;ローターNo.3,ローター回転数12rpm)が3000〜10000mPa・sであること。
【選択図】なし
Description
前記水中油型乳化化粧料は高剪断処理が施されており、
乳化粒子径が平均1μm以下であり、
さらに次の条件(1)〜(2)を満たすことを特徴とする水中油型乳化化粧料。
(1)25℃においてカードメーター(感圧軸11.3Φ/200g荷重値)を用いて測定した硬度が6〜16であること。
(2)45℃における粘度(ビスメトロン回転粘度計;ローターNo.3,ローター回転数12rpm)が3000〜10000mPa・sであること。
(B)シリコーン類と(C)乳化剤及び油性成分を均一溶解して油相とする油相調整工程と、
前記水相に該油相を添加して混合物を得る添加工程と、
備え、水中油型乳化化粧料を得る水中油型乳化化粧料の製造方法であって、
前記添加工程で用いる高剪断乳化装置は、該混合物に高剪断力を作用させて乳化状態にし、乳化粒子径を平均1μm以下にすることで乳化を行う高剪断乳化装置であることを特徴とする水中油型乳化化粧料の製造方法である。
本発明に用いられる(A)水溶性増粘剤は特に限定されるものではなく、通常、水中油型乳化化粧料の調製に用いられるものが挙げられる。例えば、以下のものが例示されるが、これら例示に限定されるものではない。
なお、本発明において硬度は、25℃においてカードメーター(アイテクノエンジニアリング(株)製、感圧軸11.3Φ/200g荷重値)を用いて測定した値とする。
図1に示されるように、高剪断乳化装置のホモジナイズ部10は、固定部となるステーター12及び駆動部となるローター14を有するローターステーターホモジナイザーである。ローター14は反転機能を有しており、左回転させると微細な剪断とポンピングを行い、右回転させると高い剪断効果を有するホモジナイジング処理を行うことができる。なお、図1の矢印はローター14の回転方向を示している。ホモジナイズ部10内に流入した混合液は、高い剪断力が作用し、さらに乳化粒子径を微細にし、得られる乳化組成物はホモジナイズ部10の側壁に設けられた多数のスリットからなる孔16から流出する。
なお、ここで本発明において粘度は、45℃においてビスメトロン回転粘度計(ローターNo.3,ローター回転数12rpm)を用いて測定した値とする。
ただし、本発明においては、ポリエーテル変性ポリシロキサンやアルキル変性ポリシロキサンの中で、乳化性能のあるものは、乳化剤として扱うため、ここでいうシリコーン類には分類されない。ここでいうシリコーン類とは、あくまでも乳化性能のないものを指す。
通常、流動パラフィンやスクワラン、水添ポリイソブテンなどの炭化水素油、イソノナン酸イソノニルヤ2−エチルヘキサン酸セチルなどの極性油は、水中油型の乳化型を調製する際に使用される非イオン性界面活性剤との相溶性がよいため、高温側での粘度低下を引き起こしやすい。これに対し、ジメチルシリコーンやデカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン類の非イオン性界面活性剤との相溶性は、先の炭化水素油や極性油よりも劣るため、高温側での粘度低下を引き起こしにくい。
モノラウリン酸ヘキサグリセリル(HLB14.5)、モノミリスチン酸ヘキサグリセ
リル(HLB11)、モノステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、モノオレイン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、モノラウリン酸デカグリセリル(HLB15.5)、モノミリスチン酸デカグリセリル(HLB14.0)、モノステアリン酸デカグリセリル(HLB12.0)、モノイソステアリン酸デカグリセリル(HLB12.0)、モノオレイン酸デカグリセリル(HLB12.0)、ジステアリン酸デカグリセリル(HLB9,5)、ジイソステアリン酸デカグリセリル(HLB10.0)等のポリグリセリン脂肪酸エステル類。
乳化剤は、安定性の観点からはより多く配合する方向が望ましいが、これに反して、使用時には乳化剤の配合量は多いほどべたつきを生じさせることとなる。本発明品の調製の際に用いる高剪断乳化装置(BECOMIX RW(A.Berents Gmbh&Co.Kg)やTETRA ALMIX(Tetra Pak.com)等)によれば、同じ油分を乳化するのに、通常の水中油型乳化化粧料を調製する際に用いられるホモミキサーと比較して、高い剪断能力を有するために乳化剤を減量することが可能である。したがって、少ない乳化剤量により、使用性の面でべたつきを低減できることなる。
ルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、セトステアリルアルコール等が挙げられる。
下記表1に示す処方で、水中油型乳化組成物であるスキンクリームを下記方法により製造した。
(実施例1の製法)
高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)を用いて、(1)〜(6)を均一溶解した水相を60℃に加温した(水相)。次いで、別の釜に用意した(7)〜(20)を60℃で均一溶解した油相を調製した。先の60℃に加温した水相に60℃の油相を添加して、高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)で周速20m/sにて3分間乳化した。乳化粒子径が平均1μm以下となっていることを確認したら、そのまま35℃まで周速2m/sで攪拌しながら冷却し、目的のスキンクリームを得た。
(1)〜(6)を均一溶解した水相を70℃に加温する(水相)。次いで、別の釜に用意した(7)〜(20)を70℃で均一溶解した油相を調製する。先の70℃に加温した水相に60℃の油相を添加して、ホモミキサー(プライミクス社製T.K.ホモミクサーMARKII 2.5型)を用いて、9000回転で3分間乳化する。乳化粒子径を確認し、熱交換機で35℃まで冷却して目的のスキンクリームを得た。
得られたスキンクリームをガラス製のジャー容器に充填し、製造翌日に25℃の恒温層に3時間入れたものをカードメーター(アイテクノエンジニアリング社製ME−600)を用いて、スプリングウエイト200g,感圧軸11.3Φ,試料台板上昇速度0.36cm/secにて測定した。
得られたスキンクリームをオリンパス株式会社製システム工業顕微鏡BX51を用いて、倍率400倍で観察した。
得られたスキンクリームを50mlのスクリュー管に充填し、45℃の恒温層に30日間入れ、30日経過後に回転式粘度計(ビスメトロン回転粘度計)を用いて、ローターNo.3,ローター回転数12rpmで測定した。
試料を50℃、1ヶ月間放置後の外観を、目視にて観察し、下記評価基準により判定した。
(評価基準)
○:分離が全くみられなかった
△:分離がほとんどみられなかった
×:液相(油相または水相)の分離が生じた
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、肌へののびについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、のびが軽く、なめらかな使用性を有すると判定
○:7〜9名が、のびが軽く、なめらかな使用性を有すると判定
△:3〜6名が、のびが軽く、なめらかな使用性を有すると判定
×:0〜2名が、のびが軽く、なめらかな使用性を有すると判定
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、べたつきについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、べたつきがなく、しっとりした使用性を有すると判定
○:7〜9名が、べたつきがなく、しっとりした使用性を有すると判定
△:3〜6名が、べたつきがなく、しっとりした使用性を有すると判定
×:0〜2名が、べたつきがなく、しっとりした使用性を有すると判定
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、さっぱりさについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、さっぱりさがある使用性を有すると判定
○:7〜9名が、さっぱりさがある使用性を有すると判定
△:3〜6名が、さっぱりさがある使用性を有すると判定
×:0〜2名が、さっぱりさがある使用性を有すると判定
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、みずみずしさについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、みずみずしさがある使用性を有すると判定
○:7〜9名が、みずみずしさがある使用性を有すると判定
△:3〜6名が、みずみずしさがある使用性を有すると判定
×:0〜2名が、みずみずしさがある使用性を有すると判定
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、浸透感について、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、浸透感がある使用性を有すると判定
○:7〜9名が、浸透感がある使用性を有すると判定
△:3〜6名が、浸透感がある使用性を有すると判定
×:0〜2名が、浸透感がある使用性を有すると判定
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、肌改善効果について、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、肌改善効果がある使用性を有すると判定
○:7〜9名が、肌改善効果がある使用性を有すると判定
△:3〜6名が、肌改善効果がある使用性を有すると判定
×:0〜2名が、肌改善効果がある使用性を有すると判定
*2;プライミクス社製 T.K.ホモミクサーMARKII 2.5型を用いて製造
*3;商品名:Supolymer G−1,東邦化学工業株式会社製
*4;商品名:NIKKOL MGS−ASEV,日光ケミカルズ株式会社製
*5;商品名:NIKKOL MYS−40V,日光ケミカルズ株式会社製
*6;商品名:NIKKOL SS−30V,日光ケミカルズ株式会社製
以上により、水溶性増粘剤をあえて多く配合し、高剪断乳化装置により水溶製増粘剤を剪断し、さらに乳化粒子径を微小なものにする本発明品である実施例1は、安定性を有し、かつ使用性に優れた水中油型乳化組成物を得られることが明らかとなった。
上記実施例1と同様の処方・方法で、高剪断乳化装置による乳化時間を変えて水中油型乳化組成物であるスキンクリームを製造した。
[比較例5〜7]
上記実施例1と同様の処方・方法で、ホモミキサーによる乳化時間を変えて水中油型乳化組成物であるスキンクリームを製造した。
さらに、比較例3,4は本発明品である実施例1等と同じ配合成分であり、高剪断力乳化機を用いたにも関わらず、その乳化時間を短縮したために、乳化粒子径は1μm以下とならず粘度も高いものとなり、使用性に劣るものとなった。
以上により、一般的なホモミキサーを使用した場合に好適な粘度及び乳化粒子径を得られない処方系において、高剪断乳化装置を用いて乳化時間を十分なものにすれば、優れた安定性はそのままで、かつ硬度及び粘度が低く、乳化粒子径も小さく、使用性に優れた水中油型乳化組成物を得られることが明らかとなった。
また、下記表3に示す処方で、水中油型乳化組成物であるスキンクリームを下記方法により製造した。
(実施例3〜7の製法)
高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)を用いて、(1)〜(9)を均一溶解した水相を60℃に加温した(水相)。次いで、別の釜に用意した(10)〜(22)を60℃で均一溶解した油相を調製する。先の60℃に加温した水相に60℃の油相を添加して、高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)で周速20m/sにて3分間乳化した。乳化粒子径が平均1μm以下となっていることを確認したら、(23)を添加して、そのまま35℃まで周速2m/sで攪拌しながら冷却し、目的のスキンクリームを得た。
(1)〜(9)を均一溶解した水相を70℃に加温する(水相)。次いで、別の釜に用意した(10)〜(22)を70℃で均一溶解した油相を調製した。先の70℃に加温した水相に60℃の油相を添加して、ホモミキサー(プライミクス社製 T.K.ホモミクサーMARKII 2.5型)を用いて、9000回転で3分間乳化する。乳化粒子径を確認したら、(23)を添加して、熱交換機で35℃まで冷却して目的のスキンクリームを得た。
*8;商品名:PEMULEN TR−2、NOVEON社製
*9;商品名:EMALEX GMS−8C,日本エマルジョン株式会社製
*10;商品名:NIKKOL BB−20,日光ケミカルズ株式会社製
また、比較例10は、実施例4と全く同じ配合成分であり、水溶性増粘剤の配合量も同じであるため安定性に優れている。しかしながら、比較例10は本発明品に用いる高剪断力乳化機に比較し剪断力に劣るホモミキサーで調製しているため、硬度及び粘度が高く、乳化粒子径も大きく、使用性の評価は低いものであった。さらに、比較例10より増粘剤のポリアクリルアミドを0.3質量%と少なく配合し、乳化剤のPOE(20)ベヘニルエーテルを0.7質量%と多く配合した比較例9においても、ホモミキサーで調製しているため、硬度及び粘度が高く、乳化粒子径も大きいものであり、みずみずしい使用性は改善されたものの、肌へののびやべたつきのなさに劣っているものであった。
そして、ポリアクリルアミドを比較例10より0.3質量%と少なく配合した比較例4においては、使用性については改善されたものの、安定性に劣るものとなった。
美白スキンクリーム
(配合成分) 質量%
(1)イソパラフィン 2.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 4.0
(3)ジメチルポリシロキサン(20mPa・s) 2.0
(4)2−エチルヘキサン酸セチル 1.0
(5)POE(21)ステアリルエーテル(HLB15.5) 1.5
[商品名:Brij721,CRODA社製]
(6)POE(2)ステアリルエーテル(HLB4.9) 0.3
[商品名:Brij72,CRODA社製]
(7)ベヘニルアルコール 0.3
(8)バチルアルコール 0.2
(9)香料 0.1
(10)イオン交換水 残余
(11)1,3−ブチレングリコール 3.0
(12)グリセリン 6.0
(13)アスコルビン酸グルコシド 2.0
(14)トラネキサム酸 1.0
(15)パラベン 0.15
(16)エタノール 1.0
(17)水酸化ナトリウム 0.1
(18)ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸共重合体 0.6
[商品名:ARISTOFLEX
AVC,CLARIANT社製]
(製法)
高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)を用いて、(10)〜(16)(18)を均一溶解した水相を60℃に加温した(水相)。次いで、別の釜に用意した(1)〜(9)を60℃で均一溶解した油相を調製した。先の60℃に加温した水相に60℃の油相を添加して、高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)で周速20m/sで3分間乳化する。乳化粒子径が平均1μm以下となっていることを確認したら、(17)を添加して、そのまま35℃まで周速2m/sで攪拌しながら冷却し、目的の美白スキンクリームを得た。
また、油相全量に対する乳化剤の割合は15.8質量%であり、油相全量に対するシリコーン類の割合は52.6質量%であった。
(製品の性状)
得られた美白スキンクリームを実施例1〜6の方法と同様の方法で評価した。25℃における硬度は6、45℃における粘度は4800mPa・s、平均乳化粒子径は1μm以下であった。
また、使用性に優れ(使用性評価:肌へののび、べたつきのなさ、さっぱりさ、みずみずしさ、浸透感、肌改善効果)、しかも、安定性も良好(安定性評価:○)なものであった。
水中油型乳化ファンデーション
(配合成分) 質量%
(1)カプリリルメチコン 8.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 2.0
(3)水添ポリイソブテン 2.0
(5)コハク酸ジ−2−エチルヘキシル 1.0
(6)ステアリルアルコール 0.5
(7)イソステアリン酸PEG−60グリセリル(HLB16.0) 1.3
[商品名:EMALEX GWIS-160EX,日本エマルジョン株式会社製]
(8)ステアリン酸PEG−5グリセリル(HLB9.0) 0.5
[商品名:EMALEX
GM−5,日本エマルジョン株式会社製]
(9)モノステアリン酸PEG(55)(HLB18.0) 0.2
[商品名:NIKKOL MYS−55V,日光ケミカルズ株式会社製]
(10)香料 0.1
(11)イオン交換水 残余
(12)ジプロピレングリコール 2.5
(13)エタノール 1.0
(14)パラベン 0.1
(15)タルク 3.0
(16)二酸化チタン 5.0
(17)ベンガラ 0.5
(18)黄酸化鉄 1.4
(19)黒酸化鉄 0.1
(20)アクリル酸ヒドロキシエチル/2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(有効分37.5%) 0.5
[商品名:Simulgel NS,SEPPIC社製]
(製法)
高剪断乳化装置(TETRA PAK社製TETRA ALMIX
3L)を用いて、(11)〜(20)を均一溶解・分散した水相を60℃に加温した(水相)。次いで、別の釜に用意した(1)〜(10)を60℃で均一溶解した油相を調製した。先の60℃に加温した水相に60℃の油相を添加して、高剪断乳化装置(TETRA
PAK社製TETRA ALMIX 3L)で周速20m/sで3分間乳化する。乳化粒子径が平均1μm以下となっていることを確認したら、そのまま35℃まで周速2m/sで攪拌しながら冷却し、目的の水中油型乳化ファンデーションを得た。
また、油相全量に対する乳化剤の割合は12.8質量%であり、油相全量に対するシリコーン類の割合は64.1質量%であった
(製品の性状)
得られた水中油型乳化ファンデーションを実施例1〜6の方法と同様の方法で評価した。25℃における硬度は8、45℃における粘度は8800mPa・s、平均乳化粒子径は1μm以下であった。
また、使用性に優れ(使用性評価:肌へののび、べたつきのなさ、さっぱりさ、みずみずしさ、浸透感、肌改善効果)、しかも、安定性も良好(安定性評価:○)なものであった。
水中油型乳化サンスクリーン
(配合成分) 質量%
(1)パラメトキシケイ皮酸オクチル 3.0
(2)オクトクリレン 2.0
(3)4−tert−ブチル−4−メトキシベンゾイルメタン 1.0
(4)テトラ(オクタン酸/パラメトキシケイ皮酸)ペンタエリスリット 3.0
(5)ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール 1.0
(6)2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル 3.0
(7)シクロメチコン(6量体) 2.0
(8)ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3.0
(9)デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0
(10)ポリエーテル変性シリコーン(乳化剤,HLB13.0) 1.0
[商品名:SH3771M,東レ・ダウコーニング株式会社製]
(11)POE(30)フィトステロール(HLB18.0) 1.2
[商品名:NIKKOL BPS−30,日光ケミカルズ株式会社製]
(12)セスキステアリン酸ソルビタン(HLB4.2) 0.1
[商品名:NIKKOL SS−15V,日光ケミカルズ株式会社]
(13)イオン交換水 残余
(14)1,3−ブチレングリコール 7.0
(15)エタノール 2.0
(16)アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(有効分37.5%) 0.6
[商品名:Simulgel EG,SEPPIC社製]
(17)フェノキシエタノール 0.5
(18)香料 0.1
(製法)
高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)を用いて、(13)(14)(16)(17)を均一溶解した水相を60℃に加温した(水相)。次いで、別の釜に用意した(1)〜(12)(18)を60℃で均一溶解した油相を調製した。先の60℃に加温した水相に60℃の油相を添加して、高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)で周速20m/sで3分間乳化する。乳化粒子径が平均1μm以下となっていることを確認したら、(15)を添加して、そのまま35℃まで周速2m/sで攪拌しながら冷却し、目的の水中油型乳化サンスクリーンを得た。
また、油相全量に対する乳化剤の割合は9.8質量%であり、油相全量に対するシリコーン類の割合は34.2質量%であった
(製品の性状)
得られた水中油型乳化サンスクリーンを実施例1〜6の方法と同様の方法で評価した。25℃における硬度は10、45℃における粘度は6300mPa・s、平均乳化粒子径は1μm以下であった。
また、使用性に優れ(使用性評価:肌へののび、べたつきのなさ、さっぱりさ、みずみずしさ、浸透感、肌改善効果)、しかも、安定性も良好(安定性評価:○)なものであった。
保湿クリーム
(配合成分) 質量%
(1)流動パラフィン 2.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 4.0
(3)ジメチルポリシロキサン(100mPa/s) 2.0
(4)マカデミアナッツ油 1.0
(5)ホホバ油 1.0
(6)メドウフォーム油 1.0
(7)イソノナン酸2−エチルヘキシル 2.0
(8)POE(30)ベヘニルエーテル(HLB18.0) 1.5
[商品名:NIKKOL BB−30,日光ケミカルズ株式会社製]
(9)N−ステアロイルメチルタウリンナトリウム(乳化剤) 0.5
(10)セチルアルコール 0.2
(11)バチルアルコール 0.1
(12)香料 0.1
(13)イオン交換水 残余
(14)1,3−ブチレングリコール 3.0
(15)グリセリン 10.0
(16)アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム 0.1
(17)パラベン 0.15
(18)水酸化カリウム 0.05
(19)カルボキシビニルポリマー 0.2
(20)ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体 0.4
[商品名:SUpolymer G−1,東邦化学工業株式会社製]
(21)クエン酸 0.09
(22)クエン酸ナトリウム 0.01
(製法)
高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)を用いて、(9)(13)〜(22)を均一溶解した水相を60℃に加温した(水相)。次いで、別の釜に用意した(1)〜(8)および(10)〜(12)を60℃で均一溶解した油相を調製する。先の60℃に加温した水相に60℃の油相を添加して、高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)で周速20m/sで3分間乳化した。乳化粒子径が平均1μm以下となっていることを確認したら、そのまま35℃まで周速2m/sで攪拌しながら冷却し、目的の保湿クリームを得た。
また、油相全量に対する乳化剤の割合は13.0質量%であり、油相全量に対するシリコーン類の割合は39.0質量%であった。
(製品の性状)
得られた保湿クリームを実施例1〜6の方法と同様の方法で評価した。25℃における硬度は11、45℃における粘度は5100mPa・s、平均乳化粒子径は1μm以下であった。
また、使用性に優れ(使用性評価:肌へののび、べたつきのなさ、さっぱりさ、みずみずしさ、浸透感、肌改善効果)、しかも、安定性も良好(安定性評価:○)なものであった。
美白スキンクリーム
(配合成分) 質量%
(1)α−オレフィンオリゴマー 2.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0
(3)ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル 2.0
(4)自己乳化型モノステアリン酸グリセリル(HLB8.0) 0.3
[商品名:NIKKOL MGS−BSEV,日光ケミカルズ株式会社製]
(5)モノステアリン酸(20)ソルビタン(HLB14.9) 1.5
[商品名:NIKKOL TS−10V,日光ケミカルズ株式会社製]
(6)トリオレイン酸ソルビタン(HLB4.0) 0.1
[商品名:NIKKOL SO−30RV,日光ケミカルズ株式会社製]
(7)ステアリルアルコール 0.3
(8)ベヘニルアルコール 0.1
(9)香料 0.1
(10)1,3−ブチレングリコール 5.0
(11)グリセリン 2.0
(12)イオン交換水 残余
(13)トリメチルグリシン 0.1
(14)4−メトキシサリチル酸カリウム 1.0
(15)アスコルビン酸2−エチル 0.5
(16)フェノキシエタノール 0.4
(17)水酸化カリウム 0.3
(18)アクリル酸アミド/アクリル酸ナトリウム共重合体
(有効分57.5%) 0.6
[商品名:Flocare ET58,SNF社製]
(製法)
高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)を用いて、(10)(18)を均一溶解した水相を60℃に加温した(水相)。次いで、別の釜に用意した(1)〜(9)を60℃で均一溶解した油相を調製した。先の60℃に加温した水相に60℃の油相を添加して、高剪断乳化装置(BERENTS社製BECOMIX RW2.5)で周速20m/sで3分間乳化する。乳化粒子径が平均1μm以下となっていることを確認したら、そのまま35℃まで周速2m/sで攪拌しながら冷却し、目的の保湿クリームを得た。
また、油相全量に対する乳化剤の割合は20.2質量%であり、油相全量に対するシリコーン類の割合は31.9質量%であった。
(製品の性状)
得られた保湿クリームを実施例1〜6の方法と同様の方法で評価した。25℃における硬度は15、45℃における粘度は7700mPa・s、平均乳化粒子径は1μm以下であった。
また、使用性に優れ(使用性評価:肌へののび、べたつきのなさ、さっぱりさ、みずみずしさ、浸透感、肌改善効果)、しかも、安定性も良好(安定性評価:○)なものであった。
Claims (4)
- (A)水溶性増粘剤を含み、
水中油型乳化化粧料全量に対して(A)水溶性増粘剤を0.3質量%以上含有し、
前記水中油型乳化化粧料は高剪断処理が施されており、
乳化粒子径が平均1μm以下であり、
さらに次の条件(1)〜(2)を満たすことを特徴とする水中油型乳化化粧料。
(1)25℃においてカードメーター(感圧軸11.3Φ/200g荷重値)を用いて測定した硬度が6〜16であること。
(2)45℃における粘度(ビスメトロン回転粘度計;ローターNo.3,ローター回転数12rpm)が3000〜10000mPa・sであること。 - 請求項1に記載の水中油型乳化化粧料において、(B)シリコーン類を含み、
乳化剤を含む油相全量に対して(B)シリコーン類を20質量%以上含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料。 - 請求項1又は2に記載の水中油型乳化化粧料において、(C)乳化剤を含み、
乳化剤を含む油相全量に対して(C)乳化剤を30質量%以下含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料。 - (A)水溶性増粘剤と水性成分を均一溶解して水相とする水相調整工程と、
(B)シリコーン類と(C)乳化剤及び油性成分を均一溶解して油相とする油相調整工程と、
前記水相に該油相を添加して混合物を得る添加工程と、
備え、水中油型乳化化粧料を得る水中油型乳化化粧料の製造方法であって、
前記添加工程で用いる高剪断乳化装置は、該混合物に高剪断力を作用させて乳化状態にし、乳化粒子径を平均1μm以下にすることで乳化を行う高剪断乳化装置であることを特徴とする水中油型乳化化粧料の製造方法。
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