JP2009098551A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な手法にて、外部接続端子へのFPCの接続を補強する光硬化型接着剤を硬化させる光がカバーガラスの外部接続端子に沿った側面から液晶に進入してしまうことを防ぐことにより、表示不良の発生が防止できる電気光学装置を提供する。
【解決手段】TFT基板10の表面10fにおいて、一側面10s1に沿って設けられた外部接続端子102と、外部接続端子102に電気的に接続された、液晶パネル100を該液晶パネル100外の外部回路に接続するFPC112と、FPC112とTFT基板10における一側面10s1とを接着する光硬化型接着剤70と、を具備し、少なくともカバーガラス30の一側面30s1に、光硬化型接着剤70の硬化に用いるUV光が液晶50に進入するのを防止する光散乱面90が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】TFT基板10の表面10fにおいて、一側面10s1に沿って設けられた外部接続端子102と、外部接続端子102に電気的に接続された、液晶パネル100を該液晶パネル100外の外部回路に接続するFPC112と、FPC112とTFT基板10における一側面10s1とを接着する光硬化型接着剤70と、を具備し、少なくともカバーガラス30の一側面30s1に、光硬化型接着剤70の硬化に用いるUV光が液晶50に進入するのを防止する光散乱面90が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、第1の基板と該第1の基板に対向する第2の基板との間に電気光学物質が介在されるとともに、少なくとも第1の基板に第3の基板が貼着された電気光学パネルを具備する電気光学装置、電気光学装置の製造方法、電子機器に関する。
周知のように、電気光学装置、例えば光透過型の液晶装置は、ガラス基板、石英基板等からなる2枚の基板間に液晶が介在されて構成された電気光学パネルである液晶パネルが実装ケース等に収容されて構成されている。
また、液晶装置は、液晶パネルの一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称す)等のスイッチング素子及び画素電極をマトリクス状に配置し、他方の基板に対向電極を配置して、両基板間に介在された液晶層による光学応答を画像信号に応じて変化させることで、画像表示を可能としている。
また、TFTを配置した第1の基板であるTFT基板と、このTFT基板に相対して配置される第2の基板である対向基板とは、別々に製造される。TFT基板及び対向基板は、例えば石英基板上に、所定のパターンを有する半導体薄膜、絶縁性薄膜又は導電性薄膜を積層することによって構成される。半導体薄膜、絶縁性薄膜又は導電性薄膜は、層毎に各種膜の成膜工程とフォトリソグラフィ工程を繰り返すことによって形成されるのである。
このようにして形成されたTFT基板及び対向基板は、例えば液晶封入方式により、TFT基板と対向基板との間に液晶が介在される場合には、一部に切り欠きを有するよう略周状に塗布されたシール材を介して、パネル組立工程において高精度(例えばアライメント誤差1μ以内)に貼り合わされる。
次いでアライメントが施されてそれぞれ圧着硬化された後、シール材の一部に設けられた切り欠きを介して液晶が封入され、切り欠きが、熱等により硬化された封止材により封止される。
その後、TFT基板及び対向基板の外面となる露出面に、第3の基板である防塵ガラス(以下、カバーガラスと称す)が、接着剤を介してそれぞれ貼着されることにより、液晶パネルは製造される。TFT基板及び対向基板の露出面にカバーガラスが貼着されていることにより、各露出面における表示領域に、塵埃等が付着してしまうのを防止することができるとともに、カバーガラスの露出面に塵埃等が付着してしまったとしても、塵埃等と液晶との間の距離がカバーガラスの厚み分だけ長くなることから、液晶パネルを具備する液晶装置がプロジェクタ等の投射装置に用いられた場合、投射された塵埃等の像がデフォーカスされ、スクリーン上に大きくぼやけて表示されるため、目立たなくなるといった効果がある。
その後、例えばTFT基板が対向基板より平面視した状態で大きく形成されることによりTFT基板の対向基板が貼り合わされた面の一部に形成された張り出し部に設けられた外部接続端子に、プロジェクタ等の電子機器の外部回路と電気的に接続する、特定の長さを有する柔軟な図示しない薄板状基板であるフレキシブル配線基板(Flexible Printed Circuits、以下FPCと称す)の一端が、圧着等により電気的に接続され、最後に、液晶パネルが実装ケース等に収容されることにより、液晶装置が形成される。
このように、液晶装置をプロジェクタ等の電子機器の外部回路と電気的に接続するため、液晶装置の一方の基板の張り出し部に設けられた外部接続端子に、液晶装置と電子機器の外部回路とを電気的に接続するFPCの一端を接続する技術は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1には、外部接続端子に対して、FPCの一端が異方性導電接着剤等により電気的に接着され、接着部が樹脂により封止されて補強されることにより、不意にFPCが引っ張られたとしても、外部接続端子からFPCの一端が外れてしまうことが防止された構成が開示されている。
特開平11−125810号公報
ところで、特許文献1に開示された構成よりも、より強固に、外部接続端子からFPCの一端が不意に外れてしまうことを防止する技術として、FPCの一端を外部接続端子に対して異方性導電接着剤等により電気的に接続した後、外部接続端子が形成された基板の外部接続端子に沿った一側面に対しFPCを、平面視した状態で一側面に沿って直線状に塗布した光硬化型接着剤で接着し、該光硬化型接着剤に、UV光等の光を照射して硬化させることにより、光硬化型接着剤によって、外部接続端子に対するFPCの一端の接続をさらに補強する手法も周知である。
しかしながら、このような手法において、光硬化型接着剤に光を照射すると、例えばTFT基板に外部接続端子が設けられている場合、TFT基板に貼着されたカバーガラスの外部接続端子に沿った側面から光が液晶中に進入してしまい、液晶分子の配列を乱した結果、液晶装置を用いた表示に線状の表示不良が発生してしまうといった問題があった。
このような問題に鑑み、光硬化型接着剤に光を照射する際、光照射装置を、カバーガラスの外部接続端子に沿った側面から光照射装置の光照射範囲ぎりぎりまで離間させて、カバーガラスの側面から液晶内に光が進入しないように光硬化型接着剤のみに光照射する技術も周知である。ところが、光照射装置の位置調整を行うのが煩雑な他、液晶パネルを小型化すると、外部接続端子を設ける領域も小さくなり、光硬化型接着剤の接着領域も小さくなることから、光硬化型接着剤のみに光照射を行うことが難しくなるといった問題もある。
本発明は上記問題点に着目してなされたものであり、簡単な手法にて、外部接続端子へのFPCの接続を補強する光硬化型接着剤を硬化させる光がカバーガラスの外部接続端子に沿った側面から液晶に進入してしまうことを防ぐことにより、表示不良の発生が防止できる電気光学装置、電気光学装置の製造方法、電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る電気光学装置は、第1の基板と該第1の基板に対向する前記第1の基板よりも外形が小さい第2の基板との間に電気光学物質が介在されるとともに、少なくとも前記第1の基板に第3の基板が貼着された電気光学パネルを具備する電気光学装置であって、前記第1の基板の前記第2の基板が貼り合わされた領域外における前記第2の基板への対向面において、平面視した状態で前記電気光学パネルの一側面に沿って設けられた外部接続端子部と、前記外部接続端子部に電気的に接続された、前記電気光学パネルを該電気光学パネル外の外部回路に接続する薄板状基板と、前記薄板状基板と前記第1の基板における前記一側面とを接着する光硬化型接着剤と、を具備し、少なくとも前記第3の基板の前記一側面に、前記光硬化型接着剤の硬化に用いる光が前記電気光学物質に進入するのを防止する光散乱面が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板の外部接続端子に沿った一側面に、光散乱面が形成されていることにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板の一側面に形成された光散乱面によって、簡単かつ確実に防止することができる電気光学装置を提供することができる。
また、前記第3の基板の前記一側面の表面粗さは、前記第3の基板における他の側面の表面粗さよりも粗いことを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板の外部接続端子に沿った一側面が、他の側面よりも表面粗さが粗く形成されて、一側面に光散乱面が形成されていることにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板の一側面に形成された光散乱面によって、簡単かつ確実に防止することができる電気光学装置を提供することができる。
さらに、前記光散乱面は、前記第1の基板における前記一側面にさらに形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板及び第1の基板の外部接続端子に沿った各一側面に、光散乱面が形成されていることにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板及び第1の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板及び第1の基板の各一側面に形成された光散乱面によって、簡単かつより確実に防止することができる電気光学装置を提供することができる。また、第1の基板の一側面にも光散乱面が形成されていることにより、第1基板の一側面に対する光硬化型接着剤の接着性が向上する。
また、前記第1の基板及び前記第3の基板の前記一側面の表面粗さは、前記第1の基板及び前記第3の基板における他の側面の表面粗さよりも粗いことを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板及び第1の基板の外部接続端子に沿った各一側面が、他の側面よりも表面粗さが粗く形成されて、各一側面に光散乱面が形成されていることにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板及び第1の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板及び第1の基板の各一側面に形成された光散乱面によって、簡単かつ確実に防止することができる電気光学装置を提供することができる。また、第1の基板の一側面にも光散乱面が形成されていることにより、第1基板の一側面に対する光硬化型接着剤の接着性が向上する。
本発明に係る電気光学装置の製造方法は、第1の基板と該第1の基板に対向する前記第1の基板よりも外形が小さい第2の基板との間に電気光学物質が介在されるとともに、少なくとも前記第1の基板に第3の基板が貼着された電気光学パネルを具備する電気光学装置の製造方法であって、前記第3の基板は、第1の大板基板に構成されており、少なくとも前記第3の基板を、前記第1の基板の前記第2の基板が貼り合わされた領域外における前記第2の基板への対向面において設けられた外部接続端子部に沿った前記電気光学パネルの一側面に光散乱面が形成されるよう、前記第1の大板基板から、所定の大きさに切断して形成する切断工程を具備していることを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板が構成された第1の大板基板から分断して第3の基板を形成する際、分断工程において、第3の基板の外部接続端子に沿った一側面に、光散乱面を形成することにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板の一側面に形成した光散乱面によって、工程数を増やすことなく簡単かつ確実に防止することができる電気光学装置の製造方法を提供することができる。
また、前記切断工程は、前記第3の基板の前記一側面の表面粗さが、前記第3の基板における他の側面の表面粗さよりも粗くなるよう行うことを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板が構成された第1の大板基板から分断して第3の基板を形成する際、分断工程において、第3の基板の外部接続端子に沿った一側面の表面粗さを、他の側面よりも粗く形成し、一側面に光散乱面を形成することにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板の一側面に形成した光散乱面によって、工程数を増やすことなく簡単かつ確実に防止することができる電気光学装置を提供することができる。
さらに、前記第1の基板は、第2の大板基板に構成されているとともに、該第2の大板基板は、前記第1の基板に対して前記第3の基板が貼着されるよう、前記第1の大板基板に貼着されており、前記切断工程は、前記第3の基板及び前記第1の基板を、前記第1の大板基板及び前記第2の大板基板から、前記第1の基板及び前記第3の基板の前記一側面に光散乱面が形成されるよう、所定の大きさに分断して形成する工程であることを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板が構成された第1の大板基板に第1の基板が構成された第2の大板基板を貼着し、該貼着したものから分断して第3の基板が貼着された第1の基板を形成する際、分断工程において、第3の基板及び第1の基板の外部接続端子に沿った各一側面に、光散乱面を形成することにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板及び第1の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板及び第1の基板の各一側面に形成した光散乱面によって、工程数を増やすことなく簡単かつ確実に防止することができる電気光学装置の製造方法を提供することができる。また、第1の基板の一側面にも光散乱面を形成することにより、第1基板の一側面に対する光硬化型接着剤の接着性が向上する。
また、前記切断工程は、前記一側面の表面粗さが、前記第1の基板及び第3の基板における他の側面の表面粗さよりも粗くなるよう行うことを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板が構成された第1の大板基板に第1の基板が構成された第2の大板基板を貼着し、該貼着したものから分断して第3の基板が貼着された第1の基板を形成する際、分断工程において、第3の基板及び第1の基板の外部接続端子に沿った各一側面の表面粗さを、他の側面よりも粗く形成し、各一側面に光散乱面を形成することにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板及び第1の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板及び第1の基板の各一側面に形成した光散乱面によって、工程数を増やすことなく簡単かつ確実に防止することができる電気光学装置も製造方法を提供することができる。また、第1の基板の一側面にも光散乱面を形成することにより、第1基板の一側面に対する光硬化型接着剤の接着性が向上する。
さらに、前記切断工程は、レーザ光を切断位置に照射して改質層を形成することにより行われ、前記レーザ光の照射は、前記一側面における前記改質層の密度が、他の側面における前記改質層の密度よりも大きくなるよう行うことを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板が構成された第1の大板基板から分断して第3の基板を形成する際、または第3の基板が構成された第1の大板基板に第1の基板が構成された第2の大板基板を貼着し、該貼着したものから分断して第3の基板が貼着された第1の基板を形成する際、分断工程において、第3の基板、または第3の基板及び第1の基板の外部接続端子に沿った一側面の改質層の密度が、他の側面の改質層の密度よりも大きくなるよう一側面にレーザ光を照射して一側面に光散乱面を形成することにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板及び第1の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板、または第3の基板及び第1の基板の一側面にレーザ光の照射によって形成した光散乱面によって、工程数を増やすことなく簡単かつ確実に防止することができる電気光学装置の製造方法を提供することができる。
本発明に係る電子機器は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気光学装置を具備することを特徴とする。
本発明によれば、第3の基板または第3の基板及び第1の基板の外部接続端子に沿った一側面に、光散乱面が形成されていることにより、外部接続端子に電気的に接続された薄板状基板の外部接続端子への接続を補強するため、外部接続端子と第1の基板の一側面とを光硬化型接着剤で接着し、光硬化型接着剤に光を照射して硬化させる際、光が第3の基板の一側面から液晶内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、第3の基板または第3の基板及び第1の基板の一側面に形成された光散乱面によって、簡単かつ確実に防止することができる電気光学装置を具備する電子機器を提供することができる。
以下、図面を参照にして本発明の実施の形態を説明する。尚、以下に示す実施の形態において電気光学装置は、光透過型の液晶装置を例に挙げて説明する。よって、電気光学装置が具備する電気光学パネルは、液晶パネルを例に挙げて説明する。
また、液晶パネルにおいて対向配置される一対の基板の内、一方の基板は、素子基板(以下、TFT基板と称す)を、また他方の基板は、TFT基板に対向する対向基板を例に挙げて説明する。
図1は、本実施の形態の液晶装置における液晶パネルを薄板状基板とともに示す平面図、図2は、図1中のII-II線に沿って切断した液晶パネルを薄板状基板とともに示す断面図、図3は、図1の液晶パネルの背面側を、外部接続端子が設けられた部位を中心に薄板状基板とともに示す部分背面図、図4は、図2のTFT基板及びカバーガラスの一側面に形成された光散乱面を拡大して示す部分断面図である。
図1、図2に示すように、液晶パネル100は、例えば、石英基板やガラス基板等を用いた第1の基板であるTFT基板10と、該TFT基板10に対向配置される、例えばガラス基板や石英基板等を用いたTFT基板10よりも外形の小さい第2の基板である対向基板20との間の内部空間に、電気光学物質である液晶50が介在されて構成される。対向配置されたTFT基板10と対向基板20とは、シール材52によって貼り合わされている。
TFT基板10の液晶50と接する領域に、液晶パネル100の表示領域40を構成するTFT基板10の表示領域10hが構成されている。また、TFT基板10の対向基板20に対向する対向面となる表面10f側における表示領域10hに、画素を構成するとともに、後述する対向電極21とともに液晶50に駆動電圧を印加する画素電極9aがマトリクス状に配置されている。
また、対向基板20の表面20f側における液晶50と接する領域に、液晶50に画素電極9aとともに駆動電圧を印加する対向電極21が設けられており、対向電極21の表示領域10hに対向する領域に、液晶パネル100の表示領域40を構成する対向基板20の表示領域20hが構成されている。
TFT基板10の画素電極9a上に、ラビング処理が施された配向膜16が設けられており、また、対向基板20上の全面に渡って形成された対向電極21上にも、ラビング処理が施された配向膜26が設けられている。各配向膜16、26は、例えば、ポリイミド膜等の透明な有機膜からなる。
また、TFT基板10の表示領域10hにおいては、複数本の図示しない走査線と複数本の図示しないデータ線とが交差するように配線され、走査線とデータ線とで区画された領域に画素電極9aがマトリクス状に配置される。そして、走査線とデータ線との各交差部分に対応して図示しない薄膜トランジスタ(TFT)が設けられ、このTFT毎に画素電極9aが電気的に接続されている。
TFTは走査線のON信号によってオンとなり、これにより、データ線に供給された画像信号が画素電極9aに供給される。この画素電極9aと対向基板20に設けられた対向電極21との間の電圧が液晶50に印加される。
対向基板20に、液晶パネル100の表示領域40を規定する額縁としての遮光膜53が設けられている。
液晶50がTFT基板10と対向基板20との間の空間に、既知の液晶注入方式で注入される場合、シール材52は、シール材52の1辺の一部において欠落して塗布されている。
シール材52の欠落した箇所は、該欠落した箇所から貼り合わされたTFT基板10及び対向基板20との間の空間において、シール材52により囲まれた領域に液晶50を注入するための切り欠きである液晶注入口108を構成している。液晶注入口108は、液晶注入後、封止材109によって封止される。
TFT基板10の表面10fにおいて、シール材52の外側の領域に、TFT基板10の図示しないデータ線に画像信号を所定のタイミングで供給して該データ線を駆動するドライバであるデータ線駆動回路101と外部回路との接続のための外部接続端子部(以下、外部接続端子と称す)102とが、TFT基板10の一側面10s1に沿って設けられている。尚、外部接続端子102は、対向基板20に設けられていても構わない。
外部接続端子102に、液晶パネル100を、後述するプロジェクタ1100(図10参照)等の電子機器と電気的に接続する、特定の長さを有する柔軟な薄板状基板であるフレキシブル配線基板(Flexible Printed Circuits、以下FPCと称す)112の一端が、例えば圧着により接続されている。FPC112の他端がプロジェクタ1100等の電子機器に接続されることにより、液晶パネル100と電子機器とは電気的に接続される。
また、外部接続端子102とFPC112の一端との接続を補強するため、FPC112と、TFT基板10の一側面10s1との間には、図3に示すように、一側面10s1に沿って直線状に光硬化型接着剤70が設けられている。
尚、図4に示すように、一側面10s1の表面粗さが、TFT基板10の他の側面10s2、10s3、10s4の表面粗さよりも粗くなるよう形成されることにより、一側面10s1に光散乱面90が形成されている。尚、後述するが、他の側面10s3も、一側面10s1と同じ表面粗さとなるように形成されていても構わない。
一側面10s1に光散乱面90が形成されていることにより、光硬化型接着剤70は、接着性が向上されて一側面10s1に接着されている。また、光硬化型接着剤70を硬化させる際に照射される、後述するUV光188(図8参照)が、TFT基板10の一側面10s1から液晶50に進入してしまうのを防止する。
TFT基板10の表面10fにおいて、外部接続端子102が設けられたTFT基板10の一側面10s1に隣接する他側面10s2、10s4に沿って、TFT基板10の図示しない走査線及びゲート電極に、走査信号を所定のタイミングで供給することにより、ゲート電極を駆動するドライバである走査線駆動回路103、104が設けられている。走査線駆動回路103、104は、シール材52の内側の遮光膜53に対向する位置において、TFT基板10の表面10f上に形成されている。
また、TFT基板10の表面10f上に、データ線駆動回路101、走査線駆動回路103、104、外部接続端子102及び上下導通端子107を接続する配線105が、遮光膜53の3辺に対向して設けられている。
上下導通端子107は、シール材52のコーナー部の4箇所のTFT基板10上に形成されている。そして、TFT基板10と対向基板20相互間に、下端が上下導通端子107に接触し上端が対向電極21に接触する上下導通材106が設けられており、該上下導通材106によって、TFT基板10と対向基板20との間で電気的な導通がとられている。
また、TFT基板10の裏面10rに、第3の基板であるカバーガラス30が貼着されている。同様に、対向基板20の裏面20rにも、第3の基板であるカバーガラス31が貼着されている。
各カバーガラス30、31は、TFT基板10及び対向基板20の各裏面10r、20rの少なくとも各表示領域10h、20hに塵埃等が付着するのを防止するとともに、塵埃等を、各裏面10r、20rから離間させてデフォーカスすることで、塵埃等の像を目立たなくする機能を有する。
カバーガラス30のTFT基板10の一側面10s1に沿った一側面30s1に、図4に示すように、一側面30s1の表面粗さが、カバーガラス30の他の側面30s2、30s3、30s4の表面粗さよりも粗くなるよう形成されることにより、光散乱面90が形成されている。尚、後述するが、他の側面30s3も、一側面30s1と同じ表面粗さとなるように形成されていても構わない。
一側面30s1に光散乱面90が形成されていることにより、光硬化型接着剤70を硬化させる際に照射される、後述するUV光188(図8参照)が、カバーガラス30の一側面30s1から液晶50に進入してしまうのを防止する。
次に、このように構成された液晶パネルの製造方法の一部を、図5〜図7を用いて示す。図5は、第1の大板基板が貼着されたTFT基板が複数構成された第2の大板基板に対し、TFT基板毎に、カバーガラスが貼着されたチップ状の対向基板が複数貼着された構造体を示す斜視図、図6は、図5中のVI-VI線に沿う構造体を、レーザ照射装置とともに示す部分断面図、図7は、図6の第1の大板基板及び第2の大板基板の分断予定位置に、改質層が形成された状態を示す部分拡大断面図である。
尚、以下、液晶パネルの製造方法は、第1の大板基板が貼着されたTFT基板が複数構成された第2の大板基板に対し、TFT基板毎に、カバーガラスが貼着されたチップ状の対向基板が複数貼着された構造体から、分断予定線に沿ってレーザ光により分断して複数の液晶パネルを形成する工程を示す。その他の液晶パネルの製造方法は、周知であるため、その説明は省略する。
先ず、図5に示すように、周知の工程を経て、表面10fに所定のパターンを有する上述した各種薄膜が積層されて形成されたTFT基板10が複数構成された第2の大板基板である大板基板110の表面110fに対し、TFT基板10毎に、上述したシール材52を介して、チップ状のカバーガラス31が貼着された表面20fに上述した各種薄膜が積層されたチップ状の対向基板20をそれぞれ貼り合わせ、その後、各TFT基板10と各対向基板20との間に、液晶50をそれぞれ注入した後、各液晶注入口108を、封止材109によってそれぞれ封止し、大板基板110の表面110fとは反対側の裏面110rに、大板基板110よりも若干外形が小さめな第1の大板基板である大板カバーガラス基板300を貼着して、図5に示す構造体400を形成する。
次いで、構造体400から、複数の液晶パネル100を分断する分断工程を行う。具体的には、大板基板110及び大板カバーガラス基板300の分断予定位置Bに対し、図6に示すように、レーザ照射装置80を用いてレーザ光Lを照射する。
レーザ光Lの照射は、図5に示すように、分断予定位置Bに対して、X方向Y方向に走査して行うとともに、高さ方向Zに走査して、図7に示すように分断予定位置Bにおいて、高さ方向Zに形成した複数のボイド141から、改質層140、142を形成する。
また、このレーザ光Lの照射は、分断予定位置Bにおいて、図7に示すように、分断後、液晶パネル100のTFT基板10の一側面10s1、大板カバーガラス基板300の一側面30s1となる位置に形成する改質層140の密度が、液晶パネル100のTFT基板10の他側面10s2、10s3、10s4、大板カバーガラス基板300の他側面30s2、30s3、30s4となる位置に形成する改質層142の密度よりも大きくなるように、一側面10s1、30s1に対して照射するレーザ光Lの照射エネルギを、他側面10s2〜10s4、30s2〜30s4に照射するレーザ光Lの照射エネルギよりも小さくして、照射回数を増やして行う。即ち照射条件を変えて行う。その結果、一側面10s1、30s1には、他側面10s2〜10s4、30s2〜30s4よりも、ボイド141が多く形成され、改質層140の密度が、改質層142の密度よりも大きくなる。
尚、この際、他側面10s3、30s3の改質層142の密度が、一側面10s1、30s1の改質層140の密度と同じになる場合がある。これは、構造体400から複数の液晶パネル100を分断した際、図5中、X方向に隣り合っていたTFT基板10、カバーガラス30は、分断後、一側面10s1、30s1と他側面10s3、30s3とが一致するためである。
レーザ光Lの照射後、例えば作業者が、分断予定位置Bに沿って構造体400に分断力を付与すると、複数の液晶パネル100が分断予定位置Bにおいて形成した改質層140、142に沿って分断され、その結果、複数の液晶パネル100が形成される。
その結果、上述したように、各液晶パネル100のTFT基板10の一側面10s1、カバーガラス30の一側面30s1に、改質層140による光散乱面90が形成される。また、上述した理由により、TFT基板10の他側面10s3、カバーガラス30の他側面30s3の一部にも、改質層140による光散乱面90が形成される。
尚、一側面10s1、30s1は、他側面10s2〜10s4、30s2〜30s4よりも、ボイド141からなる改質層140の数が多く形成されたことにより、表面粗さが粗く形成されている。また、上述した理由により、他側面10s3、30s3の表面粗さが、一側面10s1、30s1の表面粗さと同じに形成される場合がある。
次に、このようにして形成した液晶パネル100のTFT基板10の外部接続端子102に、FPC112の一端を、圧着等により接続した後、該接続を補強するため、光硬化型接着材を塗布し、硬化させる工程について、図8、図9を用いて説明する。
図8は、液晶パネルに接続されるFPCの接続箇所の補強に用いる光硬化型接着剤に、UV光を照射している状態を示す部分断面図、図9は、従来の液晶パネルに接続されるFPCの接続箇所の補強に用いる光硬化型接着剤に、UV光を照射している状態を示す部分断面図である。
先ず、図8に示すように、液晶パネル100のTFT基板10の外部接続端子102に、圧着等によって、FPC112の一端を電気的に接続した後、FPC112と、TFT基板10の一側面10s1とを光硬化型接着剤70にて接着する。この際、図3に示すように、光硬化型接着剤70は、一側面10s1に沿って直線状に塗布する。
次いで、図3に示すように直線状に塗布した光硬化型接着剤70に沿った形状の直線状の孔96が形成されたスリット95を、平面視した状態で、孔96が光硬化型接着剤70に対向するよう、光硬化型接着剤70の上方に位置させた後、スリット95の上方から、光照射装置340を用いて、光、例えばUV光188を、孔96を介して、光硬化型接着剤70に照射する。その結果、光硬化型接着剤70は、硬化し、FPC112の一端と外部接続端子102との接続が補強される。
尚、この光照射装置340からのUV光188の照射の際、従来の液晶パネル500であれば、図9に示すようにUV光188は、カバーガラス30の一側面30s1から液晶50内に進入してしまうが、本実施の形態における液晶パネル100は、カバーガラス30の一側面30s1、及びTFT基板10の一側面10s1に、光散乱面90が形成されていることから、UV光188は、図8に示すように、光散乱面90により、多方向に光散乱されるため、一側面10s1、30s1から液晶50に進入してしまうことがない。
このように、本実施の形態においては、液晶パネル100の外部接続端子102に沿ったTFT基板10の一側面10s1、カバーガラス30の一側面30s1に、表面粗さがTFT基板10の他の側面10s2〜10s4、カバーガラス30の他の側面30s2〜30s4よりも粗い光散乱面90が形成されていると示した。
このことによれば、外部接続端子102に電気的に接続されたFPC112の外部接続端子102への接続を補強するため、外部接続端子102とTFT基板10の一側面10s1とを光硬化型接着剤70で接着し、光硬化型接着剤70にUV光188を照射して硬化させる際、UV光188がカバーガラス30及びTFT基板10の各一側面30s1、10s1から液晶50内に進入して液晶分子の配列を乱し、表示不良が発生してしまうことを、各一側面30s1、10s1に形成された光散乱面90によって、簡単かつ確実に防止することができる。
また、TFT基板10の一側面10s1にも光散乱面90が形成されていることにより、TFT基板10の一側面10s1に対する光硬化型接着剤70の接着性が向上する。
さらに、本実施の形態においては、大板基板110及び大板カバーガラス基板300の分断予定位置Bにレーザ光Lを照射して、複数のボイド141からなる改質層140、142を形成し、改質層140により、TFT基板10の一側面10s1、カバーガラス30の一側面30s1に形成される光散乱面90を形成すると示した。
具体的には、改質層140に、改質層142よりもボイド141を複数形成することにより、改質層140の密度を改質層142の密度よりも大きく形成することによって、TFT基板10の一側面10s1、カバーガラス30の一側面30s1を、TFT基板10の他側面10s2〜10s4、カバーガラス30の他側面30s2〜30s4よりも表面粗さを粗く形成して、TFT基板10の一側面10s1、カバーガラス30の一側面30s1に改質層140によって光散乱面90を形成すると示した。
このことによれば、分断工程において、カバーガラス30及びTFT基板10の各一側面30s1、10s1を構成する改質層140の密度が、他の側面30s2〜30s4、10s2〜10s4の改質層142の密度よりも大きくなるよう一側面10s1、30s1にレーザ光Lを照射して一側面10s1、30s1に光散乱面90を形成することにより、分断工程において、分断の際に各一側面10s1、30s1に光散乱面90を形成することができることから、工程数を増やすことなく、簡単かつ確実に各一側面10s1、30s1に光散乱面90を形成することができる。
尚、以下、変形例を示す。本実施の形態においては、光散乱面90は、TFT基板10の一側面10s1及びカバーガラス30の一側面30s1に形成されていると示した。
これに限らず、TFT基板10の一側面10s1が、光硬化型接着剤70で覆われていれば、液晶50へのUV光188の進入は、カバーガラス30の一側面30s1のみとなることから、光硬化型接着剤70の一側面10s1への接着性の向上を無視すれば、カバーガラス30の一側面30s1のみに光散乱面90が形成されていても構わない。
さらに、本実施の形態においては、TFT基板10の一側面10s1及びカバーガラス30の一側面30s1への光散乱面90の形成は、各一側面10s1、30s1に対するレーザ光Lの照射条件を、TFT基板20の他側面10s2〜10s4、カバーガラス30の他側面30s2〜30s4に対するレーザ光Lの照射条件と変えてレーザ光Lを照射することにより行うと示した。
これに限らず、工程数が増えてしまうことを無視すれば、全側面に対して同じ照射条件にてレーザ光Lを照射して、構造体400から複数の液晶パネル100を分断した後、TFT基板10の一側面10s1及びカバーガラス30の一側面30s1に対して、表面を荒らす光散乱処理を行って、光散乱面90を形成しても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、液晶パネルは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上述した液晶パネルは、TFT(薄膜トランジスタ)等のアクティブ素子(能動素子)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示モジュールを例に挙げて説明したが、これに限らず、TFD(薄膜ダイオード)等のアクティブ素子(能動素子)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示モジュールであっても構わない。
さらに、本実施の形態においては、電気光学装置は、液晶装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、FED(Field Emission Display)装置、SED(Surface−Conduction Electron−Emitter Display)装置、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管または液晶シャッター等を用いた装置などの各種の電気光学装置に適用できる。
また、電気光学装置は、半導体基板に素子を形成する表示用デバイス、例えばLCOS(Liquid Crystal On Silicon)等であっても構わない。LCOSでは、素子基板として単結晶シリコン基板を用い、画素や周辺回路に用いるスイッチング素子としてトランジスタを単結晶シリコン基板に形成する。また、画素には、反射型の画素電極を用い、画素電極の下層に画素の各素子を形成する。
また、電気光学装置は、片側の基板の同一層に、一対の電極が形成される表示用デバイス、例えばIPS(In-Plane Switching)や、片側の基板において、絶縁膜を介して一対の電極が形成される表示用デバイスFFS(Fringe Field Switching)等であっても構わない。
さらに、本発明の液晶装置が用いられる電子機器としては、投写型表示装置、具体的には、プロジェクタが挙げられる。図10は、図1の液晶パネルを具備する液晶装置が3つ配設されたプロジェクタの構成を示す図である。
同図に示すように、プロジェクタ1100に、液晶パネル100を具備する液晶装置は、各々RGB用のライトバルブとして、例えば3つ(100R’,100G’,100B’)配設されている。
プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投写光が発せされると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G、Bに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R’,100G’,100B’に各々導かれる。
この際、特にB光は、長い光路による光損失を防ぐため、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。
そして、ライトバルブ100R’,100G’,100B’により各々変調された3原色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム1112により再度合成された後、投写レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー画像として投写される。
10…TFT基板(第1の基板)、10f…表面(対向面)、10s1…一側面、20…対向基板(第2の基板)、30…カバーガラス(第3の基板)、30s1…一側面、50…液晶(電気光学物質)、70…光硬化型接着剤、90…光散乱面、100…液晶パネル(電気光学パネル)、102…外部接続端子(外部接続端子部)、110…大板基板(第2の大板基板)、112…FPC(薄板状基板)、140…改質層、142…改質層、300…大板カバーガラス基板(第1の大板基板)、1100…プロジェクタ(電子機器)、L…レーザ光。
Claims (10)
- 第1の基板と該第1の基板に対向する前記第1の基板よりも外形が小さい第2の基板との間に電気光学物質が介在されるとともに、少なくとも前記第1の基板に第3の基板が貼着された電気光学パネルを具備する電気光学装置であって、
前記第1の基板の前記第2の基板が貼り合わされた領域外における前記第2の基板への対向面において、平面視した状態で前記電気光学パネルの一側面に沿って設けられた外部接続端子部と、
前記外部接続端子部に電気的に接続された、前記電気光学パネルを該電気光学パネル外の外部回路に接続する薄板状基板と、
前記薄板状基板と前記第1の基板における前記一側面とを接着する光硬化型接着剤と、
を具備し、
少なくとも前記第3の基板の前記一側面に、前記光硬化型接着剤の硬化に用いる光が前記電気光学物質に進入するのを防止する光散乱面が形成されていることを特徴とする電気光学装置。 - 前記第3の基板の前記一側面の表面粗さは、前記第3の基板における他の側面の表面粗さよりも粗いことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記光散乱面は、前記第1の基板における前記一側面にさらに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置。
- 前記第1の基板及び前記第3の基板の前記一側面の表面粗さは、前記第1の基板及び前記第3の基板における他の側面の表面粗さよりも粗いことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
- 第1の基板と該第1の基板に対向する前記第1の基板よりも外形が小さい第2の基板との間に電気光学物質が介在されるとともに、少なくとも前記第1の基板に第3の基板が貼着された電気光学パネルを具備する電気光学装置の製造方法であって、
前記第3の基板は、第1の大板基板に構成されており、
少なくとも前記第3の基板を、前記第1の基板の前記第2の基板が貼り合わされた領域外における前記第2の基板への対向面において設けられた外部接続端子部に沿った前記電気光学パネルの一側面に光散乱面が形成されるよう、前記第1の大板基板から、所定の大きさに切断して形成する切断工程を具備していることを特徴とする電気光学装置の製造方法。 - 前記切断工程は、前記第3の基板の前記一側面の表面粗さが、前記第3の基板における他の側面の表面粗さよりも粗くなるよう行うことを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の製造方法。
- 前記第1の基板は、第2の大板基板に構成されているとともに、該第2の大板基板は、前記第1の基板に対して前記第3の基板が貼着されるよう、前記第1の大板基板に貼着されており、
前記切断工程は、前記第3の基板及び前記第1の基板を、前記第1の大板基板及び前記第2の大板基板から、前記第1の基板及び前記第3の基板の前記一側面に光散乱面が形成されるよう、所定の大きさに分断して形成する工程であることを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の製造方法。 - 前記切断工程は、前記一側面の表面粗さが、前記第1の基板及び第3の基板における他の側面の表面粗さよりも粗くなるよう行うことを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置の製造方法。
- 前記切断工程は、レーザ光を切断位置に照射して改質層を形成することにより行われ、
前記レーザ光の照射は、前記一側面における前記改質層の密度が、他の側面における前記改質層の密度よりも大きくなるよう行うことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の電気光学装置の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気光学装置を具備することを特徴とする電子機器。
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