JP2009098452A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】形成されるトナー画像の濃度が予め定めた許容範囲内のものとなり、それだけ画像濃度の点で良好な画像を形成できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体1、帯電器2、画像露光装置3及び現像器4を含む複数の画像形成部Y、M、C及びKが記録媒体搬送ベルト7に沿って順次配置され、画像形成部ごとに像担持体上トナー像を記録媒体Sへ転写する転写器5が設けられている画像形成装置P。2以上の転写器7に共通転写電源P3から転写バイアスが印加される。共通転写電源P3から転写バイアスが印加される転写器5に対応する画像形成部のそれぞれにおいては、記録媒体Sの介在なくして転写器5から転写電荷が流れ込む像担持体1の表面部分について、そこに形成されるトナー画像の濃度が許容範囲内のものになるように帯電器2による予めの帯電電位が制御される。
【選択図】図4

Description

本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリ機、これらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ機、これらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置には、モノクロ画像形成装置のほか、2色以上のカラー画像を形成できるカラー画像形成装置がある。
カラー画像形成装置は種々のタイプのものが知られているが、その中に、回転駆動される例えば感光体のような像担持体、該像担持体表面を帯電させる帯電器、該帯電器による像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する画像露光装置及び該静電潜像を担当色トナーで現像してトナー像を形成する現像器を含む複数の画像形成部が記録媒体搬送ベルトに沿って順次配置されているとともに該各画像形成部ごとに該画像形成部の像担持体に前記ベルトを介して臨み、該ベルトの走行に伴って搬送される記録媒体へ該像担持体上のトナー像を転写バイアス印加のもとに転写する転写器が設けられている画像形成装置がある。
この画像形成装置は、複数の画像形成部の順次配置状態からタンデム型カラー画像形成装置と通称されているとともに、各画像形成部において像担持体上に形成されるトナー像は、記録媒体搬送ベルトの走行に伴って搬送される記録媒体へ直接転写されることから、直接転写型或いは直転型のカラー画像形成装置とも呼ばれている。このように転写されたトナー像又は多重トナー像は通常定着装置により記録媒体へ加熱加圧下に定着される。
このタイプの画像形成装置では、各転写器に対しそれぞれ転写電源を設け、各転写電源から対応する転写器へ転写バイアスを印加することができるが、画像形成装置の構成の簡素化、低コスト化の要請に応えるため、2以上の転写器について共通の転写電源を設け、該共通転写電源からそれら転写器のそれぞれに転写バイアスを印加することも行われている。
例えば特開平11−184270号公報や特開2001−255761号公報には、直接転写型のタンデム型カラー画像形成装置において、トナー像を形成する複数の像担持体のそれぞれから該像担持体上のトナー像を記録媒体へ転写するにあたり、各像担持体に対応して設けられた複数の転写手段のそれぞれに、それら複数の転写手段に共通の一つの直流電源から転写バイアスを印加することが記載されている。
特開平11−184270号公報記載の画像形成装置では、各転写手段に共通転写電源から同一の転写バイアスが印加され、特開2001−255761号公報記載の画像形成装置では、共通転写電源から各転写手段に、ツエナダイオードによる電圧調整を利用して、各転写手段に応じた転写バイアスが印加される。
特開平11−184270号公報 特開2001−255761号公報
しかしながら、回転駆動される像担持体、該像担持体表面を帯電させる帯電器、該帯電器による像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する画像露光装置及び該静電潜像を担当色トナーで現像してトナー像を形成する現像器を含む複数の画像形成部が記録媒体搬送ベルトに沿って順次配置されているとともに該各画像形成部ごとに該画像形成部の像担持体に前記ベルトを介して臨み、該ベルトの走行に伴って搬送される記録媒体へ該像担持体上のトナー像を転写する転写器が設けられている画像形成装置においては、次の問題がある。
各画像形成部においては、像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分が生じる。
例えば複数枚の記録媒体(記録紙等)に順次画像形成する場合、1枚目の記録媒体が記録媒体搬送ベルトの走行に伴って各画像形成部及びそれに対応する転写器へ到来するに先立って、該各画像形成部及び転写器は、通常、画像形成のために記録媒体到来前から動作しており、従って、記録媒体の介在なくして転写器からベルトを介して像担持体へ転写電荷が流れ込む状態が発生し、このようにして、各画像形成部において像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分が生じる。
また、複数枚の記録媒体は所定の間隔をおいて順次搬送されるから、記録媒体間では、記録媒体の介在なくして転写器からベルトを介して像担持体へ転写電荷が流れ込む状態が発生するし、複数枚の記録媒体のうち最後の記録媒体が各画像形成部及び転写器を離れて行くときも、その最後の記録媒体が最後の画像形成部及びそれに対応する転写器を通過し終わるまでは、通常、各画像形成部及び転写器は動作し続けるから、このときも、記録媒体の介在なくして転写器からベルトを介して像担持体へ転写電荷が流れ込む状態が発生し、このようにして各画像形成部において像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分が生じる。
このとき、複数の転写器のうち2以上の転写器について共通の転写電源が設けられ、該共通転写電源からそれら転写器のそれぞれにトナー像転写のために予め定められた転写バイアスが印加されるように構成されていると、それら転写器から記録媒体の介在無しに転写電荷が流れ込む像担持体の表面部分には記録媒体が介在しない分過剰の転写電荷が流れ込むことになる。共通転写電源が採用されているために、過剰の転写電荷の流れ込みを防ぐように転写器ごとに転写バイアスを調整することはできない。
このように過剰の転写電荷が流れ込む像担持体表面部分についても、帯電器による帯電電位、画像露光装置による露光、現像器における現像バイアス等が画像形成のために設定された正規の(通常の)もののままである場合、過剰転写電荷のために、正規画像露光設定のもとでの画像露光により得られる静電潜像が、所謂「深くなる」という現象が生じ、その深くなった静電潜像には所期のトナー付着量より多量のトナーが付着して画像濃度が所期のものより高くなっしまい(換言すれば、過剰転写電荷による「像担持体メモリ・ノイズ」が発生してしまい)、画像品質が低下する、という問題が生じる。
ここで静電潜像が「深くなる」について例を挙げて説明する。
例えば、正規の画像形成においては、帯電器による像担持体の正規帯電電位が−600V、正規画像露光設定のもとでの画像露光による露光部電位が−50V程度とし、この露光部電位−50V程度の部分に正規現像バイアス−400Vで負帯電性トナーを付着させて現像を行い、トナー像を形成し、このトナー像を転写バイアス+3000Vが印加された転写器にて記録媒体へ転写する場合において、記録媒体の介在無くして転写器から像担持体へ該転写バイアス+3000Vのもとに転写電荷が流れ込む像担持体表面部分についても、正規の画像形成の場合と同じ条件で帯電器による帯電を行い、画像露光装置による画像露光を施すと、露光部電位が過剰な転写電荷の流れ込みによる像担持体表面電位のプラス側への低下のために所期の−50V程度よりプラス側へ低下する(例えば−20Vになる)。このような現象が静電潜像が「深くなる」の1例である。このように電位が正規のものよりプラス側へ低下した露光部分には正規現像バイアス−400Vのもとで負帯電性トナーを付着させるとトナーはより多く付着し、画像濃度が高くなってしまう。このような現象は、特に、ハーフ画像等における孤立ドット画像で顕著になる。
そこで本発明は、回転駆動される像担持体、該像担持体表面を帯電させる帯電器、該帯電器による像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する画像露光装置及び該静電潜像を担当色トナーで現像してトナー像を形成する現像器を含む複数の画像形成部が記録媒体搬送ベルトに沿って順次配置されているとともに該各画像形成部ごとに該画像形成部の像担持体に前記ベルトを介して臨み、該ベルトの走行に伴って搬送される記録媒体へ該像担持体上のトナー像を転写する転写器が設けられており、該転写器のうち少なくとも二つについては、それら転写器に共通に設けられた共通転写電源からトナー像転写のための転写バイアスが印加される画像形成装置であって、該共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部において、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に形成されるトナー画像についても画像濃度が予め定めた許容範囲内のものとなり、それだけ画像濃度の点で良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明は前記課題を解決するため、
回転駆動される像担持体、該像担持体表面を帯電させる帯電器、該帯電器による像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する画像露光装置及び該静電潜像を担当色トナーで現像してトナー像を形成する現像器を含む複数の画像形成部が記録媒体搬送ベルトに沿って順次配置されているとともに該各画像形成部ごとに該画像形成部の像担持体に前記ベルトを介して臨み、該ベルトの走行に伴って搬送される記録媒体へ該像担持体上のトナー像を転写する転写器が設けられており、該転写器のうち少なくとも二つについては、それら転写器に共通に設けられた共通転写電源からトナー像転写のための転写バイアスが印加される画像形成装置であり、
前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれにおいては、像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分については、該転写バイアスが該像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度を予め定めた許容範囲の濃度より高くするものであるときは、該像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度が予め定めた許容範囲内のものとなるように、前記帯電器による該像担持体表面部分の帯電電位が制御され、該帯電電位の制御においては、該像担持体表面部分の前記帯電器による帯電電位が画像形成のための正規の帯電電位と同極性で該正規帯電電位の絶対値より大きい絶対値の電位に設定され、且つ、該正規の帯電電位と同極性で該正規帯電電位の絶対値より大きい絶対値の電位として、該転写器から記録媒体を介して像担持体へ転写電荷が流れ込むとした場合に該像担持体へ流れ込む転写電荷に対し過剰の流れ込み転写電荷を中和する電位が設定される画像形成装置を提供する。
ここで「予め定めた許容範囲内のトナー画像濃度」とは、転写器と像担持体との間に記録媒体搬送ベルト及び記録媒体が介在する状態で正規の転写バイアスのもとに該転写器か転写電荷が流れ込む該像担持体の表面部分に、帯電器による帯電電位、画像露光装置による露光、現像器における現像バイアス等が画像形成のために設定された正規のもの(通常のもの)の状態で形成されるトナー画像の濃度と同等程度或いは実用上同程度と見做して差し支えない程度の画像濃度である。
また、「転写バイアスが記録媒体の介在無くして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度を予め定めた許容範囲の濃度より高くするものである」か否かは、例えば、予め実験等により把握しておくことができる。
本発明に係る画像形成装置によると、共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれにおいては、像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分については、該転写バイアスが該像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度を予め定めた許容範囲の濃度より高くするものであるときは、該像担持体表面部分の帯電器による帯電電位が画像形成のための正規の帯電電位と同極性で該正規帯電電位の絶対値より大きい絶対値の電位に設定され、且つ、該正規の帯電電位と同極性で該正規帯電電位の絶対値より大きい絶対値の電位として、該転写器から記録媒体を介して像担持体へ転写電荷が流れ込むとした場合に像担持体へ流れ込む転写電荷に対し過剰の流れ込み転写電荷を中和する電位が設定され、これにより、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に形成される静電潜像が所期のものより深くなってしまうことが防がれ、かくして、像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度が予め定めた許容範囲内のものに制御され、それだけ画像濃度の点で良好な画像が形成される。
上記の「像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分について、該像担持体表面部分の帯電器による帯電電位を画像形成のための正規の帯電電位と同極性で該正規帯電電位の絶対値より大きい絶対値の電位に設定し、且つ、該正規の帯電電位と同極性で該正規帯電電位の絶対値より大きい絶対値の電位として、該転写器から記録媒体を介して像担持体へ転写電荷が流れ込むとした場合に像担持体へ流れ込む転写電荷に対し過剰の流れ込み転写電荷を中和する電位を設定する」帯電電位制御は、像担持体表面移動方向において転写器より上流側で予め行ってもよく、転写器より下流側で、転写器通過後の像担持体表面部分に対して行ってもよい。
ところで、像担持体上に形成されるトナー像の記録媒体への転写に要求される転写電荷は、周囲の温湿度環境、記録媒体の種類(例えばその厚さ)等の状況に応じて異なってくるので、前記共通転写電源から転写器へ印加される転写バイアスが、状況に応じて複数の転写バイアスのなかから選択されるようになっている場合がある。そして、選択される転写バイアスよっては、像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に関して、帯電器による帯電電位を大きく設定し、且つ、該転写バイアス電圧値に応じて該帯電電位の大きさを変動させた方が望ましい場合もある。
そこで、前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれにおいて像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分について、該像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度が予め定めた許容範囲内のものとなるように行う前記帯電器による該像担持体表面部分の帯電電位制御は、該共通転写電源から転写器へ出力される転写バイアスに応じて行ってもよい。
また、このように帯電電位制御を行うに当たっての転写バイアスの把握については、例えば、共通転写電源から転写器へ印加される転写バイアスが、採用する記録媒体及び周囲温湿度環境を含む転写バイアス調整要素に応じて予め設定されている場合には、該転写バイアス調整要素に基づいて把握してもよい。
記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分への転写電荷の流れ込み量(転写電流)は、像担持体が感光体である場合、その感光層の厚みが薄くなってくると増加する傾向がある。
そこで、前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれにおける前記像担持体が回転駆動される感光体である場合には、
該共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれにおいて像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分について、該像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度が予め定めた許容範囲内のものとなるように行う前記帯電器による該像担持体表面部分の帯電電位制御は、該感光体の感光層の厚みが予め定めた厚み以下であるときには行うようにしてもよい。
ここで感光層の「予め定めた厚み以下の厚み」とは、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に形成されるトナー像の濃度が前記予め定めた許容範囲の濃度より高くなる厚みである。
感光体の感光層の厚みは感光体の使用が重なると減少してくるから、感光層の厚みは、感光体の累積回転数のカウントにより把握してもよい。このようなカウントは、例えば画像形成装置の動作を制御する制御部に行わせればよく、感光層の厚みが予め定めた厚み以下か否かの判断も同制御部に行わせることができる。
記録媒体1枚に画像形成する場合の該1枚の記録媒体又は複数枚の記録媒体に順次画像形成する場合の1枚目の記録媒体については、その記録媒体が前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれに到来するまでに要する時間は、記録媒体搬送方向において下流側の画像形成部ほど長くなり、従って記録媒体搬送方向において下流側の画像形成部におけるほど、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が像担持体に流れ込む時間が長くなる、という場合には、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分の帯電器による帯電電位の制御は次のように行うことが望ましい。
すなわち、記録媒体1枚に画像形成する場合の該1枚の記録媒体又は複数枚の記録媒体に順次画像形成する場合の1枚目の記録媒体が前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれに到来するに先立って該各画像形成部において、記録媒体の介在なくして転写器から(記録媒体搬送ベルトを介して)転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に対して行う帯電器による帯電電位の制御では、記録媒体搬送方向において上流側の画像形成部より下流側の画像形成部におけるほど帯電電位の絶対値を大きく設定することが望ましい。
また、記録媒体1枚に画像形成する場合の該1枚の記録媒体又は複数枚の記録媒体に順次画像形成する場合の最後の記録媒体については、その記録媒体が前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれから離れていくタイミングは記録媒体搬送方向において上流側の画像形成部ほど早く、従って、記録媒体搬送方向において上流側の画像形成部におけるほど、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が像担持体に流れ込む時間が長くなる、という場合には、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分の帯電器による帯電電位の制御は次のように行うことが望ましい。
すなわち、記録媒体1枚に画像形成する場合の該1枚の記録媒体又は複数枚の記録媒体に順次画像形成する場合の最後の記録媒体が前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれから離れていく際に該各画像形成部において、記録媒体の介在なくして転写器から(記録媒体搬送ベルトを介して)転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に対して行う帯電器による帯電電位の制御では、記録媒体搬送方向において下流側の画像形成部より上流側の画像形成部におけるほど帯電電位の絶対値を大きく設定することが望ましい。
以上説明したように本発明によると、
回転駆動される像担持体、該像担持体表面を帯電させる帯電器、該帯電器による像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する画像露光装置及び該静電潜像を担当色トナーで現像してトナー像を形成する現像器を含む複数の画像形成部が記録媒体搬送ベルトに沿って順次配置されているとともに該各画像形成部ごとに該画像形成部の像担持体に前記ベルトを介して臨み、該ベルトの走行に伴って搬送される記録媒体へ該像担持体上のトナー像を転写する転写器が設けられており、該転写器のうち少なくとも二つについては、それら転写器に共通に設けられた共通転写電源からトナー像転写のための転写バイアスが印加される画像形成装置であって、該共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部において、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に形成されるトナー画像についても画像濃度が予め定めた許容範囲内のものとなり、それだけ画像濃度の点で良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の1例を示している。図1に示す画像形成装置は、タンデム型のカラー画像形成装置(ここではプリンタ)である。
このプリンタPは、駆動ローラ71とこれに対向するローラ72に巻き掛けられた無端の記録媒体搬送ベルト7を有している。ベルト7は、図示省略のベルト駆動部により駆動される駆動ローラ71により図中反時計方向(図中矢印方向α)に回される。
このベルトは図示省略の電源から電圧が印加されることで記録媒体Sを静電吸着し、ベルトの走行にともなって搬送することができる。記録媒体Sについては後述する。
対向ローラ72にはベルト7上のトナー等をクリーニングブレードで除去清掃するクリーニング装置73が臨んでいる。
駆動ローラ71の外側上方には定着装置9が配置されており、対向ローラ72の下方にはタイミングローラ対8が配置されており、さらにその下方に、記録媒体Sを収容した記録媒体収容カセット10が配置されている。記録媒体Sは本例では記録紙である。
定着装置9はハロゲンランプヒータ等の熱源を内蔵した定着加熱ローラとこれに圧接される加圧ローラとを含むものである。
記録媒体収容カセット10に収容された記録紙Sは、媒体供給ローラ101にて1枚ずつ引き出してタイミングローラ対8へ供給することができる。
記録媒体搬送ベルト7を巻き掛けたローラ71、72の間には、ベルト7に沿って、ローラ72から71に向けて、イエロー画像形成部Y、マゼンタ画像形成部M、シアン画像形成部C及びブラック画像形成部Kがこの順序で配置されている。
Y、M、C、Kの各画像形成部は、静電潜像担持体としてドラム型の感光体1を備えており、該感光体の周囲に帯電器2、画像露光装置3、現像器4及びクリーニング装置6がこの順序で配置されている。感光体1にはベルト7を間にして転写器5が配置されている。
各画像形成部における感光体1は、ここでは負帯電性の感光体であり、感光体駆動モータM(図2参照)にて図中時計方向回りに回転駆動される。
各画像形成部における帯電器2は、それには限定されないが、本例では帯電ローラであり、所定のタイミングで帯電用電源P1(図2参照)から帯電用の電圧が印加される。
露光装置3は、図示省略のパーソナルコンピュータ等から提供される画像情報に応じて、レーザービームを用いて感光体1にドット露光を施こし、静電潜像を形成することができる。
各画像形成部における現像器4は、それには限定されないが本例では、負帯電性トナーを用いて、感光体1上に形成される静電潜像を、現像バイアス電源P2(図2参照)から負極性の現像バイアスが印加される現像ローラ41で反転現像することができる。
各画像形成部に対応する転写器5は、本例では転写ローラであり、ベルト7の走行に従動回転できる。また、これら転写ローラ5には、共通の転写電源(転写バイアス電源)P3(図1、図2参照)から同一の転写バイアスを印加することができるようになっている。該転写バイアスはトナーの帯電極性とは逆極性のバイアス(本例では正極性のバイアス)である。
プリンタPにおける各部は図2に示すように画像形成装置の動作を制御する制御部Contの指示のもとに所定のタイミングで動作する。制御部Contには図示省略のパーソナルコンピュータ、イメージスキヤナ、フアクシミリ機等からプリンタPで形成すべき画像の情報が入力される。
プリンタPによると、制御部Contの指示のもとに、Y、M、C、Kの画像形成部のうち1又は2以上を用いて画像を形成することができる。
以下に像形成部Y、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとって説明する。
イエロー画像形成部Yにおいてイエロートナー像を形成する。すなわち、イエロー画像形成部Yにおいて、感光体1が図中時計方向に回転駆動され、帯電ローラ2にて表面が一様に所定電位に帯電され、該帯電域に画像露光装置3からイエロー画像用の画像露光が施されてイエロー静電潜像が形成され、これが現像器4にて現像バイアスのもとに現像され、かくして感光体1上にイエロートナー像が形成される。
所定時間ずつ遅れて、マゼンタ画像形成部Mにおいても感光体1上にマゼンタトナー像が形成開始され、シアン画像形成部Cにおいて感光体1上にシアントナー像が形成開始され、ブラック画像形成部Kにおいて感光体1上にブラックトナー像が形成開始される。
一方、記録媒体収容カセット10から記録紙Sが媒体供給ローラ101にて引き出され、タイミングローラ対8へ供給される。タイミングローラ対8は、画像形成部Y、M、C、及びKにおいて順次時間差をおいて形成開始される各色トナー像が記録紙S上に重ねて転写されるように記録紙Sを記録媒体搬送ベルト7へ供給する。
記録媒体Sはベルト7に静電吸着され、ベルトの走行にともなって各画像形成部の感光体1とそれに臨んでいる転写ローラ5との間にベルト7とともに挟まれつつ搬送され、その間に、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が順次記録紙Sに転写され、且つ、それらトナー像が重ねて転写される。
各画像形成部における感光体1上のトナー像の記録紙Sへの転写は、共通転写電源P3から各転写ローラ5へ同じ転写バイアスが印加されることで行われる。
このようにして多重トナー像が形成された記録紙Sは定着装置9に通され、そこでトナー像が加熱加圧下に定着され、その後、媒体排出ローラ対DRにて排出トレイDTに排出される。
トナー像の記録紙Sへの転写において感光体1上に残留する転写残トナー等はクリーニング装置6で清掃され、ベルト7上に残留することがあるトナー等はクリーニング装置73にて清掃される。
以上説明したように画像形成されるのであるが、このプリンタPでは、構造の簡素化、低価格化のために、共通転写電源P3から各転写ローラ5へ同じ転写バイアスが印加されるようになっている。
そのため、各画像形成部においては、感光体1表面のうち記録紙Sの介在なくして転写ローラ5から転写電荷が流れ込む感光体表面部分(より正確にいえば、記録紙Sの介在なくして転写ローラ5からベルト7のみを介して転写電荷が流れ込む感光体表面部分)が生じる。図3にはその例として、マゼンタ画像形成部Mにおいて、そのような感光体表面部分11が生じる様子を示している。
このとき、記録紙Sの介在無しに転写電荷が流れ込む感光体表面部分(図3では表面部分11)には記録紙が介在しない分、過剰の転写電荷が流れ込むことになる。
このように過剰の転写電荷が流れ込む感光体表面部分についても、帯電ローラ2による帯電電位、画像露光装置3による露光、現像器4における現像バイアス等が画像形成のために設定された正規の(通常の)もののままであると、過剰転写電荷のために、正規画像露光設定のもとでの画像露光により得られる静電潜像が、所謂「深くなる」という現象が生じ、その深くなった静電潜像には所期のトナー付着量より多量のトナーが付着して画像濃度が所期のものより高くなっしまい(換言すれば、過剰転写電荷による感光体メモリ・ノイズが発生してしまい)、画像品質が低下する、という問題が生じる。
具体例を挙げてもう少し説明すると、各画像形成部における感光体1上のトナー像を記録紙Sに転写するために転写ローラ5へ印加すべき転写バイアスは、記録媒体搬送ベルト7の電気抵抗値、周囲温湿度環境、記録媒体の種類(例えば厚さ)にもよるが、概ね2kV〜3.5kV程度である。ベルト7の電気抵抗が高く(例えば表面抵抗率が5×1010Ω/□程度)、低温低湿環境(10℃以下、15%RH以下程度)で、且つ、記録媒体が葉書等の厚紙であるときは、転写バイアスとして3.5kV程度が要求される。一般的には、転写バイアスが3.0kVを超えてくる状態で記録媒体の介在無くして転写ローラ5から感光体1へ転写電荷が流れ込むと、過剰の転写電荷の流れ込みが生じ、そのために、その感光体表面部分を電源P1から正規の帯電電圧が印加される帯電ローラ2で帯電させても、該感光体表面部分の電位が低下し、表面電位が低下した部分に形成されるトナー像の濃度が濃くなり、感光体メモリ・ノイズが発生してしまう。
また、感光体メモリ・ノイズは、画像形成を重ねることで感光層が薄くなった感光体(特に感光層15μm以下の感光体)で発生し易く、特に、ハーフ画像(特に孤立点のハーフ画像)で発生しやすい。
そこでプリンタPでは、各画像形成部において、記録紙Sの介在なくして転写ローラ5から転写電荷が流れ込む感光体表面部分については、電源P3からの転写バイアスが該感光体表面部分に形成されるトナー画像の濃度を予め定めた許容範囲の濃度より高くするものであるときは、感光体回転方向において転写ローラ5の上流側で帯電ローラ2にて感光体1のその表面部分を予め帯電させるにあたり、その帯電電位が、画像形成のための正規の(通常の)帯電電位と同極性で、それより絶対値の大きい帯電電位となるように、且つ、該帯電電位は、記録紙Sの介在なくして転写ローラ5から感光体表面部分へ流れ込む前記過剰の転写電荷を中和する電位となるように、帯電ローラ2へ帯電電圧を印加する帯電電源P1の出力が制御部Contにて制御される。
図4のタイミングチャートは、このような感光体表面電位の制御例を示している。図4に示すように、ベルト7が感光体1に記録紙Sの介在無くして臨む紙間等においては、記録紙の介在無くして転写ローラ5から転写電荷が流れ込む感光体表面部分については、帯電ローラ2による該部分の帯電電位(負極性)を過剰転写電荷を中和するように予め負側へ大きく設定するようにしている。
かくして、記録紙Sの介在なくして転写ローラ5から転写電荷が流れ込む感光体表面部分に形成されるトナー画像の濃度も、ベルト7だけでなく記録紙Sも介在する状態で転写ローラ5から転写電荷が流れ込む感光体表面部分について、正規の帯電電位、画像露光及び現像バイアス等のもとに形成されるトナー画像の濃度と同等程度或いは実用上同程度と見做して差し支えない程度の画像濃度となり、それだけ画像濃度の点で良好な画像が形成される。
このような帯電電源P1の出力制御は、共通転写電源P3から転写ローラ5へ印加される転写バイアスの大きさに応じて行われる。また、プリンタPでは、感光体1の感光層の厚みが予め定めた厚み(例えば15μm以下)のときにも行われる。感光層の厚みが減少してくると静電容量が増し、感光体メモリ・ノイズが発生し易くなるからである。
感光体1の感光層の厚みは感光体1の累積回転数に応じて定まってくるから、制御部Contにおいて感光体1の累積回転数を把握することで検出され、且つ、予め定めた厚みか否かも制御部Contで判断される。
転写バイアスについては、例えば、帯電用電源P1から帯電ローラ2へ正規帯電電圧−1kVを印加したときの感光体1表面の帯電電位が−600V程度となる場合には、そのままの帯電電位の感光体表面部分がベルト7と直接接触すると、転写ローラ5に共通転写電源P3から印加される転写バイアスが+3200V以上では、過剰な転写電荷の流れ込みのために「感光体メモリ・ノイズ」が発生する。
次表に示すように、感光体表面電位Voを紙間等に相当する感光体表面部分だけさらに−200V(マイナス方向へ200V)シフトしてVo=−800Vとすると、転写バイアスが+3200Vまでは「感光体メモリ・ノイズ」が発生しなくなる(表中「○」印。表中「×」は発生ありを示す)。さらに、感光体表面電位Voを紙間等に相当する感光体表面部分だけ−500Vシフトすると、転写バイアスが+3600Vまでは「感光体メモリ・ノイズ」が発生しなくなる。
転写バイアス(V) 2000 2200 2400 2600 2800 3000 3200 3400 3600 3800 4000
紙間 Vo正規 ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × × × ×
紙間 Vo-200V ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × × ×
紙間 Vo-500V ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ×
上表からも分かるとおり、感光体メモリ・ノイズは、転写バイアス電圧が高くなるほど発生しやすくなるので、転写バイアス電圧値に応じて、感光体表面電位設定を変えることが望ましい。転写バイアス電圧が+3200Vのときは、記録紙無くして転写電荷が流れ込む感光体表面部分の帯電ローラ2による帯電電位を−200V変化させ、転写バイアス電圧が+3600Vのときは、同感光体表面部分の帯電電位を−500V変化させるなど、転写バイアスの電圧値の大小に合わせて、記録紙無くして転写電荷が流れ込む感光体表面部分の帯電ローラ2による帯電電位を変化させることが望ましい。
プリンタPでは、制御部Contは、上表に従い、転写バイアスが+3000V以下では、記録紙無くして転写電荷が流れ込む感光体表面部分の帯電ローラ2による帯電電位を正規の(通常の)ものから変化させない。例えば、高湿環境(60%RH以上)下や、薄い記録紙を使用するとき等には、要求される転写バイアスは+3000Vを超えることはなく、制御部Contは共通転写電源P3を制御して転写バイアスを+3000V以下の予め実験等により定めた電位に設定する。このようなときには、制御部Contは、記録紙無くして転写電荷が流れ込む感光体表面部分の帯電ローラ2による帯電電位を正規のものから変化させない。
なお、制御部Contは、図示省略の温湿度検出センサにて把握され、制御部Contに入力される周囲の温度湿度情報や、画像情報を入力してくる図示省略のコンピュータ等において設定される、用いる記録媒体の種類(例えば、厚紙か、薄紙か等)等から、予めそれら条件に対応させて定められて制御部Contに記憶された転写バイアスを把握し、把握した転写バイアスに応じて感光体帯電電位を制御することができる。
また、制御部Contは、図5に示すように、記録紙1枚に画像形成する場合の該1枚の記録紙又は複数枚の記録紙に順次画像形成する場合の1枚目の記録紙が共通転写電源P3から転写バイアスが印加される転写ローラ5に対応する画像形成部のそれぞれに到来するに先立って該各画像形成部において、記録紙の介在なくして転写ローラ5からベルト7のみをを介して転写電荷が流れ込む感光体1の表面部分に対して行う帯電ローラ2による帯電電位の制御では、図6に例示するように、記録紙搬送方向において上流側の画像形成部より下流側の画像形成部におけるほど帯電電位の絶対値を大きく設定する。
記録紙1枚に画像形成する場合の該1枚の記録紙又は複数枚の記録紙に順次画像形成する場合の最後の記録紙が共通転写電源P3から転写バイアスが印加される転写ローラ5に対応する画像形成部のそれぞれから離れていく際に該各画像形成部において、記録紙Sの介在なくして転写ローラ5からベルト7を介して転写電荷が流れ込む感光体1表面部分に対して行う帯電ローラ2による帯電電位の制御では、記録媒体搬送方向において下流側の画像形成部より上流側の画像形成部におけるほど帯電電位の絶対値を大きく設定すればよい。
以上説明したプリンタPでは、四つの画像形成部Y、M、C及びKの転写ローラ5全てに対して共通の転写電源P3を設けたが、図7に例示するように、イエロー、マゼンタ及びシアンの画像形成部Y、M及びCにおける転写ローラ5については共通の転写電源P3’を設け、これら画像形成部においては、図1の画像形成装置の場合と同様に記録紙の介在無くして転写ローラ5から転写電荷が流れ込む感光体表面部分に対する予めの帯電電位制御を行い、ブラック画像形成部については、その転写ローラ5へ転写バイアスを印加する電源P4の出力を制御部Contで制御することで、画像形成部Kにおける感光体メモリ・ノイズの発生を抑制すればよい。
本発明は、タンデム型カラー画像形成装置のように複数の画像形成部を備え、さらに、各画像形成部で形成されるトナー像を転写器にて記録媒体へ直接的に転写するタイプの画像形成装置であって、各画像形成部対応の転写器に共通転写電源から転写バイアスが印加される画像形成装置において、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に形成されるトナー画像についても画像濃度が予め定めた許容範囲内のものとなり、それだけ画像濃度の点で良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することに利用できる。
本発明に係る画像形成装置の1例の構成の概略を示す図である。 図1に示す画像形成装置の制御回路の概略を示すブロック図である。 記録媒体の介在無くして転写ローラから感光体へ転写電荷が流れ込むことがあることを示す図である。 記録媒体の介在無くして転写ローラから転写電荷が流れこむ感光体表面部分について、その表面部分を予め帯電させる帯電ローラへの帯電電源からの出力制御(換言すれば感光体帯電電位制御)の例を示すタイミングチャートである。 1枚の記録媒体に画像形成するときの該1枚の記録媒体或いは複数枚の記録媒体に画像形成する場合における1枚目の記録媒体が到来する前に記録媒体の介在無くして転写ローラから感光体へ転写電荷が流れこむことがあることを示す図である。 図5に示すようにして1枚の或いは1枚目の記録媒体の介在無くして転写ローラから転写電荷が流れこむ感光体表面部分について、その表面部分を予め帯電させる帯電ローラへの帯電電源からの出力制御(換言すれば感光体帯電電位制御)の例を示すタイミングチャートである 転写ローラのうち三つについて共通転写電源を採用する画像形成装置例の概略を示す図である。
符号の説明
P プリンタ
Y イエロー画像形成部
M マゼンタ画像形成部
C シアン画像形成部
K ブラック画像形成部
1 感光体
P1 感光体帯電用の電源
2 帯電ローラ
3 画像露光装置
4 現像器
41 現像ローラ
P2 現像バイアス電源
5 転写ローラ
P3 共通転写電源
6 クリーニング装置
7 記録媒体搬送ベルト
71 駆動ローラ
72 対向ローラ
73 クリーニング装置
8 タイミングローラ対
9 定着装置
10 記録媒体供給カセット
101 媒体供給ローラ
DR 記録媒体排出ローラ対
DT 記録媒体排出トレイ
S 記録媒体

Claims (7)

  1. 回転駆動される像担持体、該像担持体表面を帯電させる帯電器、該帯電器による像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する画像露光装置及び該静電潜像を担当色トナーで現像してトナー像を形成する現像器を含む複数の画像形成部が記録媒体搬送ベルトに沿って順次配置されているとともに該各画像形成部ごとに該画像形成部の像担持体に前記ベルトを介して臨み、該ベルトの走行に伴って搬送される記録媒体へ該像担持体上のトナー像を転写する転写器が設けられており、該転写器のうち少なくとも二つについては、それら転写器に共通に設けられた共通転写電源からトナー像転写のための転写バイアスが印加される画像形成装置であり、
    前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれにおいては、像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分については、該転写バイアスが該像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度を予め定めた許容範囲内の濃度より高くするものである場合には、該像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度が予め定めた許容範囲内のものとなるように、前記帯電器による該像担持体表面部分の帯電電位が制御され、該帯電電位の制御においては、該像担持体表面部分の前記帯電器による帯電電位が画像形成のための正規の帯電電位と同極性で該正規帯電電位の絶対値より大きい絶対値の電位に設定され、且つ、該正規の帯電電位と同極性で該正規帯電電位の絶対値より大きい絶対値の電位として、該転写器から記録媒体を介して像担持体へ転写電荷が流れ込むとした場合に該像担持体へ流れ込む転写電荷に対し過剰の流れ込み転写電荷を中和する電位が設定されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれにおいて像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分について、該像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度が予め定めた許容範囲内のものとなるように行う前記帯電器による該像担持体表面部分の帯電電位制御は、該共通転写電源から転写器へ出力される転写バイアスに応じて行われる請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記共通転写電源から前記転写器へ印加される転写バイアスが、採用する記録媒体及び周囲温湿度環境を含む転写バイアス調整要素に応じて予め設定されており、該転写バイアスは、該転写バイアス調整要素に基づいて把握される請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれにおける前記像担持体は回転駆動される感光体であり、
    該共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれにおいて像担持体表面のうち記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分について、該像担持体表面部分に形成されるトナー画像の濃度が予め定めた許容範囲内のものとなるように行う前記帯電器による該像担持体表面部分の帯電電位制御は、該感光体の感光層の厚みが予め定めた厚み以下であるときには行われる請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記感光体の感光層の厚みは感光体の累積回転数のカウントにより把握される請求項4記載の画像形成装置。
  6. 記録媒体1枚に画像形成する場合の該1枚の記録媒体又は複数枚の記録媒体に順次画像形成する場合の1枚目の記録媒体が前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれに到来するに先立って該各画像形成部において、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に対して行う帯電器による帯電電位の制御では、記録媒体搬送方向において上流側の画像形成部より下流側の画像形成部におけるほど帯電電位の絶対値が大きく設定される請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 記録媒体1枚に画像形成する場合の該1枚の記録媒体又は複数枚の記録媒体に順次画像形成する場合の最後の記録媒体が前記共通転写電源から転写バイアスが印加される転写器に対応する画像形成部のそれぞれから離れていく際に該各画像形成部において、記録媒体の介在なくして転写器から転写電荷が流れ込む像担持体表面部分に対して行う帯電器による帯電電位の制御では、記録媒体搬送方向において下流側の画像形成部より上流側の画像形成部におけるほど帯電電位の絶対値が大きく設定される請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
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